JP2000335607A5 - - Google Patents

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【書類名】 明細書
【発明の名称】 内壁が樹脂で被装された押出用金属製チューブ容器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製チューブの内壁に1種以上の樹脂層が被装されている押出用金属製チューブであって、
該金属製チューブの内壁に被装された樹脂製表皮層が金属層の内壁に接着し得る熱可塑性樹脂層だけであって、金属層と該樹脂層との層間が少なくとも部分的に接着されていると共に、該熱可塑性樹脂層が内容物を外界に対して保護する押出用金属製チューブ容器又は
該金属層の内壁が少なくとも部分的に対金属接着性の熱硬化性樹脂で被装され、その熱硬化性樹脂層の表面上に該熱硬化性樹脂層には接着し難い熱可塑性樹脂層が重層されて内容物を外界に対して保護する押出用金属製チューブ容器。
【請求項2】
該金属製チューブの裾部折締め後にも、裾部の内壁に被装されている1種以上の樹脂層が対向する樹脂層との間で層間融着を生じない手段で封止されていることによって、該封止部から内部ガスが洩出し得る請求項1に記載の押出用金属製チューブ容器。
【請求項3】
該金属製チューブの内壁に、対金属接着性の熱可塑性樹脂層だけが被装されていると共に、該熱可塑性樹脂層の尾端域が増厚されている請求項1又は2項に記載の押出用金属製チューブ容器。
【請求項4】
該金属製チューブの内壁に対金属接着性の熱可塑性樹脂層だけが被装されていると共に、該熱可塑性樹脂層の尾端域が減厚されている請求項1又は2項に記載の押出用金属製チューブ容器。
【請求項5】
該金属製チューブの内壁において、裾部から口頚部に隣接する範囲に亙って対金属接着性の熱硬化性樹脂層が被装されていると共に、該金属製チューブの口頚部内壁を該熱硬化性樹脂層に接着し難いと共に該金属層には接着可能な熱可塑性樹脂層が被装することによって、該金属製チューブの内壁に固定されている請求項1〜の何れかに記載の押出用金
属製チューブ容器。
【請求項6】
該金属製チューブの内壁において、裾部から肩部に隣接する範囲に亙って対金属接着性の熱硬化性樹脂層が被装されていることに加えて、該金属製チューブの肩部内壁及び口頚部内壁を該熱硬化性樹脂層に接着し難いと共に該金属層には接着可能な熱可塑性樹脂層が被装されることによって、該金属性チューブの内壁に固定されている請求項1〜の何れかに記載の押出用金属製チューブ容器。
【請求項7】
押出用金属製チューブ容器であって、前記金属製チューブを形成する金属がアルミニウム、錫及び亜鉛で構成される群から選ばれる1以上の金属又はアルミニウム合金、錫合金及び亜鉛合金で構成される群から選ばれる1種以上の合金であり、その金属製チューブの裾部内壁から少なくとも胴部内壁に亙って被装される対金属接着性の熱硬化性樹脂として、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール−ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミドイミド樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂及びウレタン樹脂から選ばれる1種以上の樹脂層が位置し、その表面に更に形成されている熱可塑性樹脂として、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル樹脂及びエチレン−プロピレン系熱可塑性エラストマーからなる群から選ばれる1種以上の樹脂層が少なくとも口頚部内壁から胴部内壁に亙って形成されている請求項1〜の何れかに記載の押出用金属製チューブ容器。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は内壁に樹脂被膜が被装された押出用金属製チューブ容器であって、金属層の穿孔又は破断によっても内容物を外界と接触しない様に保護し得る容器に関し、詳しくは前記チューブ容器とその内壁に被装された1種以上の樹脂層との組合せに関する。更に詳しくは、本発明は半ペースト状の薬剤、整髪剤、染毛剤、化粧料、食料、嗜好料又は接着剤、封止剤、を収容、運搬(輸送)及び保存する容器として好適な押出用金属製チューブ容器に関する。なお、本発明において「押出用」とは、「内容物を押出して用いる用途に供される」という意味である。
【0002】
【従来の技術】
従来から、半ペースト状内容物例えば、軟膏、練り歯磨き、染毛剤その他の上掲の高粘度物質を収容する容器として、押出用金属製チューブ容器が広く採用されている。この容器では、内容物を裾部端開口(尾端開口)から装填した後に、この裾部端開口を例えば、折締めシールする等によって内容物が外界の酸素、二酸化炭素及び/又は水分等に触れない様に内容物を保管する。
【0003】
この様な押出用金属製チューブ容器は保形性、保存性、輸送性及び携帯性等に優れることに加えて、内容物押出後の外気の吸込みが少なく、内容物と外気との接触を最小限に抑えられるという利点を備えている。例えば、実開昭59−16850号公報では、上記の様な押出用金属製チューブ容器を構成する基材として一般に、アルミニウム又はアルミニウム合金等の軽金属材料が採用され、場合によっては錫等の金属材料が採用されている。そして、内壁には腐食性の内容物も収容できる様に、耐食性を備えた塗膜(被膜)層が形成(被装)されている。耐食性を備えた塗膜として対金属接着性の熱硬化性樹脂の塗膜層を形成させるには従来は、液状の熱硬化性樹脂例えば、エポキシ樹脂又はエポキシ−フェノール樹脂等を被装されるべき基体表面に噴霧し、その後に焼付けることが行われていた。
【0004】
上記の内面樹脂コート金属製チューブ容器の改良として、金属製チューブの内側に樹脂製チューブを内嵌した二重チューブも既に用いられている。しかし、この種の二重チューブは樹脂チューブを内嵌する為の工程数増加に起因するコスト増大、内嵌された樹脂チュ
ーブに起因する内容物の絞出しにくさに起因する内容物のチューブ内残留性増大という問題があった。また、別の問題点として、内容物が保存中に分解してガス状物を発生する場合例えば、内容物が過酸化水素等である場合に分解によって発生する酸素ガスに起因する樹脂チューブの内圧上昇が遂に破裂を来す虞も伴っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
処で、この種の容器内に、内容物として保存の時間経過に伴ってガスを発生する染毛剤等が充填されている場合は、充填後に裾部(裾部端)を封止(シール)する際に後日発生するガス(内部ガス)を取除く為のガス通路を確保して、このガス通路から内部ガスを脱気した後に、裾部端開口を折締め等によって機械的にシールする方策が行われている。
【0006】
この為には、脱気通路が後日の必要に応じて自然開通する様なシール処理を施す必要があることから、塗膜層として十分な厚さの樹脂被層を被装することが必要である。しかし、塗膜層にそれに足りる厚さを確保することは困難であった。しかも、内部ガスを発生する種類の内容物の場合には、シール後においても依然として内圧増大を来たし、遂にはこの裾部端(尾端)のシール(封止)を押し破ろうとする。その結果、裾部端のシールが十分な耐久性を備えていない場合には、ここが破壊されて内容液の洩出しを生じてしまうという問題もあった。
【0007】
本発明はこの様な実情に鑑み、押出用金属製チューブ容器の裾部端開口を内部ガスの洩出しによって内圧増大を回避する様にシールし得る押出用金属製チューブ容器を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に開発された本発明に係る押出用金属製チューブ容器は下記の各種構成要件で規定されることによって所期の効果を達成する:
(1)金属製チューブの内壁に1種以上の樹脂層が被装されている押出用金属製チューブであって、該金属製チューブの内壁に被装された樹脂製表皮層が金属層の内壁に接着し得る熱可塑性樹脂層だけであって、金属層と該樹脂層との層間が少なくとも部分的に接着されていると共に、該熱可塑性樹脂層が内容物を外界に対して保護する押出用金属製チューブ容器又は該金属層の内壁が少なくとも部分的に対金属接着性の熱硬化性樹脂で被装され、その熱硬化性樹脂層の表面上に該熱硬化性樹脂層には接着し難い熱可塑性樹脂層が重層されて内容物を外界に対して保護する押出用金属製チューブ容器。
(2)該金属製チューブの裾部折締め後にも、裾部の内壁に被装されている1種以上の樹脂層が熱封止以外の手段で封止されていることによって、該封止部から内部ガスが洩出し得る前記(1)に記載の押出用金属製チューブ。
(3)該金属製チューブの内壁に、対金属接着性の熱可塑性樹脂層だけが被装されていると共に、該熱可塑性樹脂層の尾端域が増厚されている前記(1)又は(2)に記載の押出用金属製チューブ容器。
(4)該金属製チューブの内壁に対金属接着性の熱可塑性樹脂層だけが被装されていると共に、該熱可塑性樹脂層の尾端域が減厚されている前記(1)又は(2)に記載の押出用金属製チューブ容器。
(5)該金属製チューブの内壁において、裾部から口頚部に隣接する範囲に亙って対金属接着性の熱硬化性樹脂層が被装されていると共に、該金属製チューブの口頚部内壁を該熱硬化性樹脂層に接着し難いと共に該金属層には接着可能な熱可塑性樹脂層が被装することによって、該金属製チューブの内壁に固定されている前記(1)〜(4)の何れかに記載の押出用金属製チューブ容器。
(6)該金属製チューブの内壁において、裾部から肩部に隣接する範囲に亙って対金属接着性の熱硬化性樹脂層が被装されていることに加えて、該金属製チューブの肩部内壁及び口頚部内壁を該熱硬化性樹脂層に接着し難いと共に該金属層には接着可能な熱可塑性樹脂層
が被装されることによって、該金属性チューブの内壁に固定されている前記(1)〜(4)の何れかに記載の押出用金属製チューブ容器。
(7)押出用金属製チューブ容器であって、前記金属製チューブを形成する金属がアルミニウム、錫及び亜鉛で構成される群から選ばれる1以上の金属又はアルミニウム合金、錫合金及び亜鉛合金で構成される群から選ばれる1種以上の合金であり、その金属製チューブの裾部内壁から少なくとも胴部内壁に亙って被装される対金属接着性の熱硬化性樹脂として、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール−ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミドイミド樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂及びウレタン樹脂から選ばれる1種以上の樹脂層が位置し、その表面に更に形成されている熱可塑性樹脂として、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエステル樹脂及びエチレン−プロピレン系熱可塑性エラストマーからなる群から選ばれる1種以上の樹脂層が少なくとも口頚部内壁から胴部内壁に亙って形成されている前記(1)〜(6)の何れかに記載の押出用金属製チューブ容器。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の好適態様例について説明する。なお、本明細書における「上下、左右、前後、前奥」等は説明の便宜上の表現である。
図1で統括される本発明の好適態様を説明する。図1は本発明に用いられる押出用金属製チューブ容器(単に「チューブ容器」と略称することがある)の好適実施態様例を示す模式的縦断面図である。この押出用金属製チューブ容器10では、筒状の胴部7aは薄肉の
金属箔通常は、アルミニウム箔で形成され、胴部7aの上端に位置する口頚部7nの外壁7nxには、キャップ(不図示)を冠装螺合する為のネジ山7mが賦形されている。また、口頚
部7n上端の上端開口8には、胴部7aと通常は同一金属製例えば、アルミニウム製キャップ又は樹脂製のキャップが冠装されることによって、この上端開口8が閉塞されている。この上端開口8の閉塞態様は開口の形状(型式)である2種類の仕様即ち、ニップル仕様又はメンブラン仕様の何れかにそれぞれ対応する様に選定される。
【0010】
他方、チューブ容器10の内壁において、裾部11の端部即ち、裾部端11zに位置す
る開口(裾部端開口;尾端開口)11vは依然として開放状態にある。
なお、本発明の明細書において「内層」又は「表皮層」とは、例えばチューブ容器10において内容物に近付く側又はこの容器の長軸に近付く側の意味であり、また、「上下」、「左右」、「前奥」又は「前後」等は説明の便宜上の表現である。
【0011】
図1(A)に示された本発明の好適態様(表1中の分類番号「(1)-1〜(1)-5」)はチューブ容器10において、その胴部7aの内壁7aiが熱可塑性樹脂からなる単一種の樹脂層12
によって被装された態様であり、図1(B)に示された本発明の別異好適態様(表1中の分
類番号「(1)-1〜(1)-4」)はチューブ容器10の内壁を被装する樹脂層が複合(重層)樹脂
層12であって、対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる熱硬化性樹脂層12b(「樹脂基
層12b」ともいう)の表面に熱可塑性樹脂からなる熱可塑性樹脂層12p(樹脂保護層12pともいう)が重層されている態様である。
【0012】
図1(A)に示されたチューブ容器の詳しい構成は後掲の表1に、その変形態様と共に記載されている。
ここで、上記の図1(A)における熱可塑性樹脂層12が金属層表面に十分強固に接着し得るものである場合(分類番号(1)-1)を例として説明する。この例では、図1(A)におけ
る熱可塑性樹脂層12が上記の樹脂基層12bと樹脂保護層12pとを兼ねるものであって、少なくともチューブ容器10の口頚部内壁7ni、肩部7sの内壁7si及び胴部内壁7ai
の1個所以上から選ばれる少なくとも1以上に強固に固定されていれば足りる。寧ろ、熱可塑性樹脂層12は胴部内壁7aiに対して、全面的には固定されていない(部分的に遊離
状態にある)ことが好ましい。即ち、この胴部内壁7aiには熱可塑性樹脂層(熱可塑性樹脂
筒又は熱可塑性樹脂袋を形成)12が部分的にしか固定されず、大局的には遊離している
ことが使い勝手の上では却って好ましい。その理由は胴部7aがそれに印加される外力に
よって裂断又は破断等を生じた場合にも、内蔵されている熱可塑性樹脂層12が裂断又は破断等に同伴され難く、依然として内容物を外界から実質的に絶縁状態で保護すると期待されることにある。
【0013】
図1(A)に示された各種態様(表1中の分類番号「(1)-1〜(1)-5」)における胴部内壁7aiに対する熱可塑性樹脂層12の固定態様は口頚部内壁7ni及び肩部内壁7siに固定された態様を始め、種々採用され得る。例えば、熱可塑性樹脂層12が胴部内壁7aiを形成する金属層に十分な接着性を備えている場合(表1中の分類番号「(1)-1、(1)-3〜(1)-5」)
には、熱可塑性樹脂層12を胴部内壁7aiの所定個所には接着しない「接着阻止域」を形成させる為に、「接着阻止剤」として胴部内壁7aiには十分に接着するが、熱可塑性樹脂には殆ど接着しない物質を塗布又はその物質で形成された貼付け膜等を貼付ける等の手当によって金属層からその個所を遊離させる態様を例示できる。ここで接着阻止剤を例えば、塗布するか又は接着阻止剤で形成された貼付け膜(接着阻止膜;接着阻止層;略称「AIL」)等を貼付ける態様としては、小区画(スポット)、条帯(ベルト又はゾーン)又はそれら
の組合せ等の形態で適宜個所に適宜範囲及び形状で被装(塗布又は貼付け等)する態様を挙げることができる。 前記の接着阻止剤としては例えば、シリコンワックス(オルガノポリシロキサン類)等の撥油性物質からなるワックス状物又はグリース状物が実用的である。
【0014】
上掲の固定態様中でも実用性あるものは胴部内壁7aiにその母線と略直交する様に複数条のシリコンワックス等の条帯を形成させる「虎縞型」(TST)態様及び胴部7aの長軸Xを中心とする螺旋状にシリコンワックス等の条帯を被装する「螺縞型」(CST)態様等が実際
の塗布操作の上で容易である。
なお、上例の「接着阻止条帯」の配置即ち、位置、幅及び相互の間隔等は適宜に選択され得るが、比較的広幅の接着阻止条帯を胴部内壁7ai上に比較的間隔を置いて設ける態様で通常は足り、胴部7a長約200mmの内壁7aiにおいて、幅40mmの条帯3本を肩部7sに近い位置及び胴部7aの略中段位置にそれぞれ付設すれば、「虎縞型」(TST)としては十分である。ここで、胴部7aの中段以降及びそれに続く裾部11においては、熱可塑性樹
脂層12が胴部内壁7aiから遊離状態にあることが本発明の効果発現に重要である。即ち、この区域は内容物の絞出しに伴って胴部7aが圧接又は激しい折曲げ等からなる変形を
受けて破断又は裂断等に至り易い区域である。処が、熱可塑性樹脂層12が胴部7aから
遊離状態にあれば、胴部7aに破断又は裂断等が生じても、胴部内壁7aiから遊離状態に
ある熱可塑性樹脂層12で形成された内筒又は内袋とも言えるものには破断又は裂断等の影響が及びにくいことの寄与で、内容物は胴部7aの破断等とは絶縁状態で依然として熱
可塑性樹脂層12で形成された袋状物中に保護される。
【0015】
上述の図1(A)に代表される各態様(表1中の分類番号「(1)-1及び(1)-3〜(1)-5」)は
何れも、胴部7aの内壁7aiを形成する金属層に熱可塑性樹脂が十分な接着性を備えてい
る場合を例として説明されている。しかし、逆に、熱可塑性樹脂が金属層に対しては殆ど接着性を備えていない場合(分類番号(1)-2)であっても、金属層及び熱可塑性樹脂層12
の双方に対して十分な接着性を備えている材料からなる接着付与層(略称「ASL」)を上述
の接着阻止域形成に用いられた種々の形態例えば、小区画(スポット)、条帯(ベルト又は
ゾーン)又はそれらの組合せ等と同様な形態で適宜被装できる。それらの中でも、「虎縞
型」(TST)及び/又は「螺縞型」(CST)で金属層表面の上述の様な適宜個所に被装し、それぞれの個所を覆う様に連続層の熱可塑性樹脂層12を被装する態様も勿論、本発明の好適態様として図1(A)に代表される種々の態様に包含されるものである。即ち、この態様であっても、上記の本発明の構成に包含され、本発明の効果を発現し得るからである。
【0016】
上記の接着付与層(ASL)は金属面と熱可塑性樹脂層12との間に留まらず、場合によっ
ては、図1(B)のように樹脂保護層12pと樹脂基層12bとの間においても用いられ得る。上掲の接着阻止層(AIL)及び接着付与層(ASL)は何れもそれぞれ、接着性を全く消失させる(非着)目的及び強固な接着を実現する(固着)目的に限らず、それらを適度の強さに調節する目的、それらの作用を所望の区域に限定して発現させる目的等でも用いられ得る。
【0017】
上記の図1(A)に代表的に例示される好適態様において用いられ得る接着阻止剤として、例示のシリコンワックス等に代えて、熱硬化性樹脂を用いることもできる。その理由は対金属接着性の熱硬化性樹脂が熱可塑性樹脂例えば、ポリオレフィン(樹脂)に対しては接着性を示さず、逆に、一般に金属層に対しては十分な接着性を示す樹脂であることに求められる。
【0018】
これらの各態様(表1中の分類番号「(1)-1及び(1)-3〜(1)-5」)では、この樹脂保護層
12pを形成する熱可塑性樹脂層が、対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bには「殆ど接着性を示さない」ものであることを好適に利用する。尤も、「殆ど接着性を示さない」という意味は「仮着」することをも排除するものではない。即ち、静置状態においては両層が密に重層を形成しているが、大きな外力の印加によって容易に剥離される程度に層間が密接していても、ここで言う「仮着」していることに含まれる。
【0019】
図1(B)に代表的に示された本発明の別異好適態様例(表1中の分類番号「(2)-1〜(2)-4」)は樹脂基層(ここでは接着阻止層として作用)12bとして、対金属接着性の熱硬化性
脂からなる樹脂基層12bを押出用金属製チューブ容器10の胴部内壁7aiにおいて、
少なくともその裾部内壁11iから肩部内壁7siに亙る範囲(口頚部を除く)に前記の「螺
縞型」に被装した表面に、対金属接着性の(金属層に対して十分な接着性を備えた)樹脂保護層12pを連続層として被装した態様を示す。この樹脂基層12bの平均層厚は通常3〜10μm、好ましくは5〜8μm程度に設定されれば殆どの場合には十分である。
【0020】
図1(B)に代表的に例示された本発明のチューブの詳しい構成は後掲の表1に、その変形態様と共に記載されている。
なお、本発明の1実施例である図1(A)に代表的に示された好適態様(表1中の分類番
号「(1)-1及び(1)-3〜(1)-5」)では、アルミニウム製等の金属製チューブ容器10の胴部内壁7ai側に、金属層に対して接着性を備えた熱可塑性樹脂からなる樹脂層12を直接に被装しているが、別異の実施例である図1(B)に代表的に示されている好適態様(表1中
の分類番号「(2)-1〜(2)-4」)では、チューブ容器10において胴部7aの内壁7aiに、先ず対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bを形成させ、その硬化後にその表
面に、この樹脂基層12bに対して接着性し難い熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pを形成させることによって、チューブ容器の金属層が破断又は裂断等を生じた場合にも、依然として内容物を外界とは絶縁状態で十分に保護し得る複合(重層)樹脂層12を作成することもできる。
【0021】
上述の各態様(表1中の分類番号「(2)-1、(2)-3及び(2)-4」)は金属製の胴部内壁7ai
に対して熱可塑性樹脂が十分な接着性を備えている場合を例として説明されている。しかし、逆に、熱可塑性樹脂が金属層に対しては殆ど接着性を備えていない場合(表1中の分
類番号「(2)-2」)であっても、金属層及び熱可塑性樹脂層12の双方に対して十分な接着性を備えている媒介材料(接着付与剤)からなる接着条帯を金属層表面の上述の様な適宜個所に被装し、それぞれの個所を覆う様に連続層の熱可塑性樹脂層12を被装する態様も勿論、本発明の図1(A)及び図1(B)の態様に包含されるものである。即ち、これらの態様(表1中の分類番号「(1)-2及び(2)-2」)であっても、本発明の効果を発現し得るからである。この図1(A)及び図1(B)の態様における接着条帯を形成するものは熱可塑性樹脂に対して十分な接着性を備えている限り、熱硬化性樹脂であっても勿論差支えない。 本発
明において、熱可塑性樹脂として多用されている樹脂の中でポリオレフィン(樹脂)が用い
られる場合には、その対金属接着性は一般に要求水準に足りない。このポリオレフィン(
樹脂)は例えば、ポリエチレン(樹脂)、ポリプロピレン(樹脂)、エチレン−プロピレン共
重合樹脂、プロピレン−エチレン共重合樹脂、これらの2種以上の組成物(混合物)等の形で用いられ得るが、これらは一般に対金属接着性に欠ける。
【0022】
上記の対金属接着性に乏しいか又は欠ける熱可塑性樹脂層に接着性を付与する接着付与剤としては、不飽和有機酸及びその誘導体を挙げることができ、例えばマレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、メザコン酸、テトラヒドロフタル酸又はノルボルネンジカルボン酸並びに酸誘導体としては、マレイン酸無水物、イタコン酸無水物、シトラコン酸無水物、メザコン酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物又はノルボルネンジカルボン酸無水物等を挙げることができる。これらの中でも最も好ましいものはマレイン酸無水物である。
【0023】
<裾部増厚>
図2で統括される本発明の好適態様において、図2(A)で代表的に示された態様例(表
1中の分類番号「(3)-1〜(3)-4」)は金属製チューブ10の胴部内壁7aiが熱可塑性樹脂
からなる単一種の樹脂層12によって被装された態様であり、図2(B)で代表的に示された態様例(表1中の分類番号「(4)-1〜(4)-4」)は金属製チューブ10の胴部内壁7aiに被装された樹脂層12が複合(重合)樹脂層であって、熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12b
の表面に熱可塑性樹脂からなる保護層12pが重層されている態様のそれぞれにおいて、
保護層12pが裾部内壁11iから裾部端11zまで増厚された態様である。
【0024】
図2(B)に示された本発明の好適態様(分類番号「(4)-1〜(4)-4」)では、この押出用金属製チューブ容器10内壁における裾部端開口11v付近の区域即ち、裾部内壁11i区域で樹脂保護層12pの厚さが他の区域即ち、胴部内壁7ai、における対金属接着性の樹脂
基層12bに被装された区域の熱可塑性樹脂層12の層厚に比して十分に厚く形成されて
いる(増厚)。
【0025】
図2(A)に示された本発明のチューブの詳しい構成は後掲の表1(分類番号「(3)-1〜(3)-4」)に、その変形態様と共に記載されている。
この裾部増厚の意義はこの部分が層間融合封止例えば、ヒートシール(熱封止)されずとも外気の進入を通常は阻止し得ると共に、保存によって内容物から発生したガス及び/又は蒸気等に起因する圧力(内圧)が所定の値を超えた際には、その圧力によって流通路が開かれて発生気体を洩出させ、内圧の復元後には流通路が自然閉塞し得る状態を形成させることにある。
【0026】
ここで、増厚された樹脂保護層12pの被覆区域は標準寸法のチューブ(長さ200mm×外径25mm)を例に取れば、その裾部内壁11iから肩部内壁7si側へ通常15〜30mm遡るまでの区域内で足り、本発明の実施例では略20mmの区域に設定されている。胴部内壁7aiにおける樹脂保護層12pの層厚が通常20〜200μmの場合であれば、前記増厚区域内における熱可塑性樹脂(保護)層の平均総括層厚範囲は例えば、上限600μm以下、
好ましくは10〜300μmに設定されれば、多くの場合には十分である。付言すれば、
この増厚区域は図2に示されている様に、後刻裾部11の折締めシールに供される区域である。この裾部(増厚部)11の平均層厚範囲(樹脂基層12bの層厚+樹脂保護層12p
層厚)は平均胴部(樹脂)層厚20〜200μmの通常1.5〜30倍に選ばれれば、殆どの
目的には充分に初期の効果が奏される。
【0027】
この様に、十分に厚い樹脂単独層(基層と保護層とを兼ねる)12又は樹脂保護層12p
を形成させる手段としては例えば、熱可塑性樹脂の粉体塗料を用いる静電塗装が好適である。この様な塗装手段を採用することによって、従来から一般的に行われていた溶剤型塗料による塗装に比べて、十分に厚い塗装膜を格段に短時間(高速)で形成させることができ
ると共に、揮発した有機溶剤を外気中へ漏らさない為に必要なクローズドシステムを組まなくても済む。このクローズドシステムは一般に大規模の施設であって、小資本による小規模実施には受容れ困難という問題を伴う。
【0028】
本発明の好適実施態様においては、裾部内壁11iから口頚部内壁7ni側へ伸びる特定
区域内に被装される樹脂層厚を部分的に厚くする(部分的増厚)ことによって例えば、この区域から脱気を行なって折締めシールした後には、外気の侵入に対しては確実なシール効果を期待することができると共に、チューブ容器10内部で発生したガス及び/又は蒸気等がこの区域から、排出(洩出)されることを期待することができる。
【0029】
また、上記の裾部増厚を採用することによって、特別なシール工程を増やさずとも、例えばチューブ容器10の胴部内壁7aiに樹脂層12を形成させる作業と同時に、それに続けて又はそれとは別途に、裾部(尾端)11の折締めシールを行なうことができる。
なお、本発明の1実施例である図2(A)(分類番号(3)-1)では、アルミニウム製等の金
属製チューブ容器10の胴部内壁7ai側に、金属層に対して充分な接着性を備えた(対金
属接着性の)熱可塑性樹脂からなる樹脂層12を直接に被装させている。なお、図2(A)(分類番号(3)-1)では、裾部内壁11iに位置する熱可塑性樹脂層12が増厚されている限
り、その大部分の表面で胴部内壁7aiに接着している態様も本発明の範囲に属し、更に、その全面で接着している態様も本発明の範囲の外縁域に位置する。
【0030】
図2(B)に代表的に示されている別異の好適例(分類番号(4)-1)では、チューブ容器1
0において胴部内壁7aiに、先ず対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bを
形成させ、その硬化後にその表面に、この樹脂基層12bに対して接着し難い熱可塑性樹
からなる樹脂保護層12pを形成させることによって、胴部7aの破断又は裂断時にも、それとは絶縁状態で、依然として内容物を保護し得る複合(重層)樹脂層12を作成することもできる。
【0031】
図2(B)に代表的に示された本発明のチューブ容器10の詳しい構成は後掲の表1に、その変形態様と共に記載されている。
上述の図2(B)で代表的に示された好適態様例(分類番号「(4)-1、(4)-3及び(4)-4」)
は金属製の胴部内壁7aiに熱可塑性樹脂が十分な接着性を備えている場合を例として説明されている。しかし、逆に、熱可塑性樹脂が金属層に対しては殆ど接着性を備えていない場合(分類番号(4)-2)であっても、金属層及び熱可塑性樹脂層12の双方に対して十分な
接着性を備えている媒介材料からなる接着付与層(ASL)を接着条帯等の形態で金属製胴部
内壁7ai表面の上述の様な適宜個所に被装し、それぞれの個所を覆う様に連続層の熱可塑性樹脂層12を被装する態様も勿論、本発明の図2(A)及び図2(B)の態様に包含されるものである。即ち、これらの態様であっても、上記の本発明の構成に包含され、本発明の効果を発現し得るからである。この図2(A)及び図2(B)の態様における接着条帯を形成するものは熱可塑性樹脂層に対して十分な接着性を備えた熱硬化性樹脂であっても勿論差支えない。
【0032】
<裾部減厚>
図3で統括される本発明の好適態様において、図3(A)で代表的に示される態様(表2
中の「分類番号(5)-1〜(5)-4」)は熱可塑性樹脂からなる単一樹脂層12によって被装さ
れた態様であり、図3(B)で代表的に示される態様(表2中の分類番号「(6)-1〜(6)-4」)は複合(重層)樹脂層12であって即ち、対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bの表面に熱可塑性樹脂からなる保護層12pが重層されている態様のそれぞれにおいて、熱可塑性樹脂からなる樹脂層12(又は保護層12p)が裾部内壁11iから裾部端11z向けに減厚された態様である。
【0033】
図3(A)の好適態様(分類番号(5)-1)では、この押出用金属製チューブ容器10内壁に
おける裾部端開口11v付近の区域で、熱可塑性樹脂層12の厚さが他の区域即ち、胴部
内壁7ai、における熱可塑性樹脂層12の層厚に比して十分に小さく(薄く)形成されている(減厚範囲)。
図3(A)に代表的に示された本発明のチューブ10の詳しい構成は後掲の表2に、その変形態様と共に記載されている。
【0034】
ここで、減厚された熱可塑性樹脂層12の被覆区域(減厚区域)は標準寸法の金属製チューブ(長さ200mm×外径25mm)を例にとれば、その裾部開口11vから肩部内壁7si
側に通常15〜30mm遡るまでの区域内で足り、本発明の各実施例では略20mm遡る区域に設定されている。胴部内壁7aiにおける熱可塑性樹脂層12の層厚が80〜120mmの場合であれば、前記減厚区域内における熱可塑性樹脂層12(保護層)の平均層厚は例えば、40μm以下、好ましくは30〜10μmに設定されれば、多くの場合には十分である。
【0035】
付言すれば、この減厚範囲は図3(A)及び図3(B)に代表的に例示されている様に、内容物充填後に裾部開口11vが樹脂層間融合封止通常は、ヒートシールに供される範囲
である。裾部内壁11iはヒートシール後に通常、折締め加工されるが、シール効果を担
うものはヒートシールであって、折締めは副次的担い手に過ぎない。
【0036】
この様に、十分に薄い熱可塑性樹脂(単独)層12、複合(重層)樹脂層12形成させる手段としては例えば、熱可塑性樹脂からなる粉体塗料を用いる静電粉体塗装法が好適である。静電粉体塗装法を採用することによって、従来から一般的に行なわれていた溶剤型又は液体分散型塗料を用いて噴霧塗装又はロール塗装する塗装に比べて、十分に薄い塗膜を確実に形成させることができると共に、揮発した有機溶剤を外気中へ漏らさない為に必要なクローズドシステムを組まなくても済む。このクローズドシステムは一般に大規模の施設であって、小資本による小規模実施には受容れ困難という問題を伴う。
【0037】
また、上記の熱可塑性樹脂層12における裾部減厚を採用することによって、特別なシール工程を増やさずとも、例えばチューブ容器10における胴部内壁7aiに樹脂層12を被装させる作業と同時に、それに続けて又はそれとは別途に、裾部(尾端域)内壁11iの
ヒートシールを行なうこともできる。
図3(B)の好適態様(分類番号(6)-1)においては、複合(重層)樹脂層12であって、金
属製チューブ容器10の胴部内壁7aiにおける金属層表面に先ず対金属接着性の熱硬化性樹脂層12bが裾部内壁11iから口頚部内壁7ni下端に接するまで強固に接着する状態で形成され、その表面に保護層である熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pが仮着状態で
重層されている。従って、樹脂保護層12pは或程度強い引剥がし力が印加されれば、容
易にしかも両樹脂層間に何等の痕跡を残さずに、熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bか
ら剥離され得る。
【0038】
図3(B)に示された本発明のチューブ10の詳しい構成は後掲の表2に、その変形態様と共に記載されている。
図3(B)の好適態様において、減厚対象となる樹脂層は第一義的には熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pである。即ち、金属製チューブ容器10の裾部内壁11iをヒートシールする際に、更に折締めの際に熱可塑性樹脂が流動可能状態に移る結果として、絞出し作用を受けて裾部端開口11vから洩出す樹脂は熱可塑性樹脂に限られるからである。
【0039】
しかし、何等かの必要性を伴えば、樹脂基層12bをも減厚することは可能である。例
えば、この減厚によって、折締め部を薄く嵩張らない様に纏めることができる。
なお、本発明の代表的実施例である図3(A)では、アルミニウム製等の金属製チューブ容器10の胴部内壁7ai側に、金属層に対して充分な接着性を備えた熱可塑性樹脂からな
る樹脂層12を直接に形成させている。他方、別異の実施例である図3(B)に示されている態様(分類番号(6)-1)では、チューブ容器10においては胴部内壁7aiに先ず対金属接
着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bを形成させ、その硬化後にその表面に、この
樹脂基層に対して接着性し難い熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pを形成させること
によって、胴部7aの破断時又は裂断時にも依然として内容物を十分に保護し得る複合(重層)樹脂層12を作成することもできる。
【0040】
上述の各態様(表2中の分類番号「(6)-1、(6)-3及び(6)-4」)では、金属製の胴部内壁
7aiに熱可塑性樹脂が十分な接着性を備えている場合を例として説明されている。しかし、逆に、熱可塑性樹脂が金属層に対しては殆ど接着性を備えていない場合(分類番号(6)-2)であっても、金属層及び熱可塑性樹脂層12の双方に対して十分な接着性を備えている
媒介材料からなる接着付与層(ASL)を例えば、接着条帯等の形態で金属層表面の上述の様
な適宜個所に被装し、それぞれの個所を覆う様に連続層の複合(重層)樹脂層12を被装する態様も勿論、本発明の図3(A)及び図3(B)に例示された各態様の何れかに包含されるものである。即ち、この態様であっても、上記の本発明の構成に包含され、本発明の効果を発現し得るからである。この図3(A)又は図3(B)の態様における接着条帯を形成するものは熱可塑性樹脂層12に対して十分な接着性を備えた熱硬化性樹脂であっても勿論差支えない。
【0041】
なお、図3(A)(分類番号(5)-1)では、裾部内壁11iに位置する熱可塑性樹脂層が減厚されている限り、その大部分の表面で胴部内壁7aiに接着している態様も本発明の範囲に属し、更に、その全面で接着している態様も本発明の範囲の外縁域に位置する。
<口頚部及び/又は肩部内壁固定>
図4で統括される本発明の好適態様において、図4(A)及び図4(B)は更に別異の実施態様を示す例である。ここで、図4(A)及び図4(B)に代表的に示された各態様(表2中
の分類番号「(7)-1〜(7)-4」及び表2中の分類番号「(8)-1〜(8)-4」)は複合(重層)樹
12であって、金属層の表面の特定域が必ず対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bで被装されると共に、その表面に当該熱硬化性樹脂層12bには接着し難い熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pが被装されている態様の改良である。
【0042】
図4(A)に示された本発明のチューブの詳しい構成は後掲の表2に、その変形態様と共に記載されている。
図4(A)に代表的に示された態様(表2中の分類番号「(7)-1〜(7)-4」)は対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bが金属製チューブ容器10の胴部内壁7aiにおけ
る裾部内壁11iから肩部内壁7siを経て口頚部内壁7niの下端までを金属層に対して十
分な強度で接着する形態で被装して樹脂基層12bを形成し、この樹脂基層12bの表面上にそれとは接着し難い熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pが重層され、この樹脂保護
層12pはそれに留まらずに口頚部内壁7niをも被装して、その内壁7niに強固に接着固
定されている態様である。図4(A)の態様においては、樹脂保護層12pはチューブ容器
10の口頚部内壁7niに対する十分に大きな接着力だけで固定され、樹脂基層12bには
仮着しているに過ぎない。
【0043】
図4(B)に代表的に示された態様(表2中の分類番号「(8)-1〜(8)-4」)は樹脂基層である対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bが金属製チューブ10の胴部内壁
7aiにおいて裾部内壁11iから肩部内壁7siの下端に接するまでを被装し、その表面上
にそれには接着し難い熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pが重層され、この樹脂保護
12pはそれに留まらずに肩部内壁7siを被装しながら口頚部内壁7niをも被装し、そ
れらの内壁に接着固定されている態様である。
【0044】
図4(B)に示された本発明のチューブ容器10の詳しい構成は後掲の表2に、その変形
態様と共に記載されている。
図4(B)の態様(分類番号「(8)-1」)においては、熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層
2pはチューブ容器10の肩部内壁7siに対する十分に大きな接着力及び口頚部内壁7ni
に対する同様な接着力の併用だけで固定され、樹脂基層12bには仮着しているに過ぎな
い。
【0045】
図4(A)及び図4(B)の被層方式によれば、樹脂保護層12pで形成された内筒又は内
袋はチューブ容器10に印加され得る種々の機械的外力によって樹脂基層12b表面から
部分的に剥離し得る寄与で、容器10に印加される外力による折曲げ、捻り、突抜き、破断等による影響の大部分を直接には蒙らずに済む。その結果、この内筒又は内袋は全体的には健在で内容物を外界と接触しない様に保護すると共に、それが外界へ不時に洩出す等の事態の殆どを阻止することが期待され得る。付言すれば、チューブ容器10の肩部7s
及び口頚部7nは上記の機械的外力による変形が最も生じにくい部位であると期待できる

【0046】
上述の態様(表2中の分類番号「(7)-1、(7)-3及び(7)-4」)は胴部7aを形成する金属層の内壁7aiに熱可塑性樹脂層12が十分な接着性を備えている場合を例として説明されている。しかし、逆に、熱可塑性樹脂層12が金属層に対しては殆ど接着性を備えていない場合(表2中の分類番号「(7)-2」)であっても、金属層及び熱可塑性樹脂層12の双方に
対して十分な接着性を備えている材料からなる接着付与層(ASL)を例えば、接着条帯等の
形態で金属層表面の上述の様な適宜個所に被装し、それぞれの個所を連続層の熱可塑性樹脂層で覆う様に被装する態様も勿論、本発明の図4(A)及び図4(B)の態様に包含されるものである。即ち、この態様(分類番号「(7)-2」)であっても、上記の本発明の構成に包
含され、本発明の効果を発現し得るからである。
【0047】
更に図4(A)及び図4(B)の各態様(表2中の分類番号「(7)-1〜(7)-4」及び表2中の
分類番号「(8)-1〜(8)-4」)には、熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pがチューブ容器10の肩部内壁7siだけに強く接着して固定されている態様(不図示)も包含される。
<変形態様>
図4(総称)の変形態様として、熱可塑性樹脂層12pが図4の好適態様であって上記の
口頚部内壁7ni及び肩部内壁7siから選ばれる少なくとも何れかによる固定に留まらず、その裾部内壁11iにおける樹脂層厚を増厚又は減厚することも勿論可能である。即ち、
図4(A)及び図4(B)の好適態様(表2中の分類番号「(7)-1〜(7)-4」及び表2中の分類
番号「(8)-1〜(8)-4」)には、図2(A)及び図2(B)におけると同様の増厚態様(表1中の分類番号「(3)-1〜(3)-4」及び表1中の分類番号「(4)-1〜(4)-4」)をも、図3(A)及び
図3(B)におけると同様の減厚仕様(表2中の分類番号「(5)-1〜(5)-4」」及び表2中の
分類番号「(6)-1〜(6)-4」)をも結合(上乗せ)することができる。これらの付加仕様が付
与する効果も前出の各図におけるものと同様である。
【0048】
図5で統括される本発明の変形好適態様の1例は図5(A)に示されている様に、図4(
A)の態様に増厚態様が結合されたものであり、別例は図5(B)に示されている様に、図
4(B)の態様に減厚態様が結合されたものである。
図5(A)に示された本発明のチューブ10の詳しい構成は後掲の表3に、その変形態様と共に記載されている。
【0049】
図5(A)で代表的に例示された各態様(表3中の分類番号「(9)-1〜(9)-4」)によれば、熱可塑性樹脂製の内筒(内袋)が口頚部内壁7niとの間の充分な接着力によって固定されると共に、裾部11における折締めだけのシール(非層間融合封止)によって、内容物から発生する(内部)ガスをチューブ容器10外へ洩出によって排出させる効果即ち、チューブ容器10の内圧増加に起因する破裂を効果的に防止する効果を享受できる。
【0050】
図5(B)に示された本発明のチューブの詳しい構成は後掲の表3に、その変形態様と共に記載されている。
図5(B)で代表的に例示された各態様(表3中の分類番号「(10)-1〜(10)-4」;ここで、(10)は丸印内に「10」が記入された表記に代わるものである。( )内に2桁の数字が記入
される場合も同様である)によれば、熱可塑性樹脂製の内筒(内袋)が口頚部内壁7ni及び
肩部内壁7si双方に対する接着力によって一層安定的に固定されると共に、チューブ容器10の裾部11における折締めだけのシール(非層間融合封止)によって、内部ガスをチューブ容器10外へ洩出によって排出させて、チューブ容器10の内圧増加に起因する破裂を効果的に防止する効果を享受できる。
【0051】
なお、金属製チューブ容器10における胴部内壁7aiに対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bと熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pとからなる複合(重層)樹脂層12を形成させる場合に、樹脂基層12bの表面上に樹脂保護層12pを単純に被装すると、両層の層間接着性不足に起因して樹脂保護層12pが脱離(剥離)する。
【0052】
この脱離を防止する対策として、熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bを押出用金属製
チューブ容器10の用途に応じて、その胴部内壁7ai上の必要な部分にのみ被装(コーテ
ィング;コート)し、形成された対金属接着性の樹脂基層12bの上を覆う様に熱可塑性樹
からなる樹脂保護層12pからなる内袋状容器を被装することもできる。ここで、樹脂
保護層12pは部分的ではなく、連続層からなる内袋状容器を形成する様に形成される。
この様に、金属製チューブ容器10の胴部内壁7aiにその長軸Xに略直交する方向で部分的に対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂保護層12bを被装すれば、樹脂保護層
2pが樹脂基層12bには接着し難い場合にも、樹脂保護層12pが胴部内壁7aiには直接
に接着する部分が必要程度に残されている寄与で、樹脂保護層12pが完全脱落又は浮上
がる(遊離)現象等を防止することができるが、この部分的接着は図5の態様で望まれる状態である。
【0053】
図6(A)で代表的に例示される態様(表3中の分類番号「(11)-1〜(11)-4」)では、金属製チューブ容器10の胴部内壁7aiに、口頚部7nの内壁7niを残して対金属接着性の熱
硬化性樹脂からなる樹脂基層12bが被装され、その上に更に熱可塑性樹脂からなる樹脂
保護層12pが口頚部7nの内壁まで含めて固着されている。この樹脂保護層12pは裾部
11iで減厚されて、それに続くヒートシール時に溶融した熱可塑性樹脂がチューブ10
の尾端開口11vから洩出ることが防止されている。
【0054】
図6(A)に示された本発明のチューブの詳しい構成は後掲の表3に、その変形態様と共に記載されている。
上記の「長軸Xに略直交する方向で部分的に」とは、長軸Xに対する「横縞状」(虎縞
状)に熱硬化性樹脂の条帯を複数本個別に被装する仕様に限らず、「チューブ容器10に
おける胴部内壁7ai面上に螺縞状に」対金属接着性の熱硬化性樹脂の条帯を一連に被装する仕様をも包含する。
【0055】
上述の各態様(表3中の分類番号「(11)-1、(11)-3及び(11)-4」)は金属層で形成された胴部7aの内壁7aiに熱可塑性樹脂が十分な接着性を備えている場合を例として説明され
ている。しかし、逆に、熱可塑性樹脂が金属層に対しては殆ど接着性を備えていない場合(表3中の分類番号「(11)-2」)であっても、金属層及び樹脂保護層12pの双方に対して
十分な接着性を備えている媒介材料からなる接着付与層(ASL)を例えば、接着条帯の形態
で金属層表面の上述の様な適宜個所に被装し、それぞれの個所を包絡的に覆う様に連続層の樹脂保護層12pを被装する態様も勿論、本発明の図5(A)及び図5(B)の各態様に包
含されるものである。即ち、この態様(表3中の分類番号「(11)-2」)であっても、上記の
本発明の構成に包含され、本発明の効果を発現し得るからである。
【0056】
図6(B)に例示された本発明のチューブの詳しい構成は後掲の表3に、その変形態様と共に記載されている。
図6(B)で代表的に例示された本発明の金属製チューブ容器10では対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bによって前記チューブ容器10の内壁において肩部
7si下縁に接する胴部内壁7aiまで被装されている。
【0057】
先ず、熱可塑性樹脂層12pがチューブ容器10を形成する金属製の口頚部内壁7ni及
び肩部内壁7siに固着する態様(表3中の分類番号「(12)-1、(12)-3及び(12)-4」)について説明する。これらの態様においては、熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pは内筒を
形成し、この内筒はチューブ容器10の口頚部内壁7ni及び肩部内壁7siから剥れ落ちる恐れが殆ど無い。なお、これらの態様においては、チューブ容器10の胴部内壁7aiに被装された対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bが前記胴部内壁7aiに固着
している態様及び熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pが樹脂基層12bに固着する態様を選択する。この図6(B)の各態様における熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層12pはそ
の裾部内壁11iにおいて減厚されており、次に行なわれる層間融合封止工程、通常はヒ
ートシール工程において、裾部端開口11vから溶融熱可塑性樹脂が洩出す事態を防止す
る。
【0058】
なお、チューブ本体7の胴部内壁7aiに樹脂基層12bと樹脂保護層12pとからなる複合(重層)脂層12を形成させる場合に、樹脂基層12bの表面上に樹脂保護層12pを被装すると、両層の層間接着性不足を来す場合が生じ得る。
この層間接着性不足対策として、対金属接着性の熱硬化性樹脂を押出用金属製チューブ容器10の用途に応じて、その内壁上の必要な部分にのみ被装(コーティング;コート)し
、形成された樹脂基層12bの上にそれらを覆う様に熱可塑性樹脂被層12pからなる内袋状容器を被装することもできる。この熱可塑性樹脂としては、熱硬化性樹脂に対しては接着し難いが、金属層に対しては充分な強度で接着し得るものを選び、しかも、この樹脂保護層12pは部分的ではなく、連続して内袋状容器を形成する。この様に、金属製チュー
ブ容器10の内壁に部分的に対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層12bを被装
すれば、樹脂保護層12pが樹脂基層12bには接着し難い場合にも、この樹脂保護層12pが金属製チューブ本体7には直接に接着する部分を適度に有する寄与で、樹脂保護層
2pの完全脱落又は浮上がり(遊離)等を防止することができる。
【0059】
<粉体被装及びその装置の説明>
以下、本発明の好適実施態様例7で好適に使用される静電粉体塗装(粉体被装)装置について説明する。
図7に示されている様に、未被装処理の素材金属製チューブ7の胴部7aは回転可能な
チューブ支承機構であるチューブホルダー25によってその口頚部外壁を略全周に亙って把持され、この胴部7aは前記チューブホルダー25を介して接地される。
【0060】
更に、前記チューブの胴部7a内には電界形成用電極21が長軸X方向に任意の位置を
占め得る様に挿入され、これに静電粉体塗装に必要な電位差(電圧)が印加される。
従ってこの静電粉体塗装装置では、電位差の印加によって上記電極21から素材金属製チューブ7の胴部内壁7aiに向かって強力な電界が形成されることになる。この状態で前記チューブホルダー25を原動機(不図示)例えば電気モーターからの駆動力によって所定速度で回転させながら、粉体塗料噴出ノズル22を介して粉体塗料を前記チューブ内壁へ噴出させれば、噴出された粉体塗料は直ちに胴部内壁7aiに静電的に吸引されて均一に付着する。ここで、付着されなかった塗料粉末は噴出方向に対する下流側に位置する吸引回収機構(不図示)によって回収される。回収された粉体塗料は逆電位の電極又は接地電極等
への接近によって、その帯電が中和された後に、静電粉体塗料として再使用に供され得る。
【0061】
前記チューブ内壁に静電的に吸着された粉体塗料から塗膜を形成させるには、これを所定温度に設定された加熱炉中又は熱風炉中等に所定時間滞留させることが有用である。ここで加熱炉又は熱風炉中の平均温度は用いられる粉体塗料を溶融させるか又は焼付けるに充分な温度に設定されることを要する。
この図7に示されている様な好適例として、静電粉体塗装装置を用いることによって、ピンホール等の欠陥(欠損)を含まない均一な樹脂層を十分な層厚で短時間内に形成させて、本発明の押出用金属製チューブ容器を製造することができる。
【0062】
なお、前述の各種態様において、金属製チューブ10の胴部内壁7aiに対して熱可塑性樹脂層12が充分な接着性を備えている場合に、その層間接着を調整する為に胴部内壁7aiの所定の個所に接着阻止層(AIL)を被装する目的又は金属製チューブ10の胴部内壁7aiに対して熱可塑性樹脂層12が殆ど接着性を備えていない場合に、層間接着力を付与す
る為に胴部内壁7aiの所定の個所に接着付与層(ASL)を被装する目的があれば、素材金属
製チューブ7を静電粉体塗装装置中へ導入するに先立って、当該金属製チューブ7の胴部内壁7ai等に接着阻止層(AIL)及び/又は接着付与層(ASL)を予備被装することが前提となる。
【0063】
この予備被装を行なう方法又は手段として、スプレー塗装法(スプレー塗装装置)、ロールコーター(グラビアコーター等)又は刷毛塗り塗装法等を適宜選択することができる。これらの中でも生産性等の見地から優れているものはスプレー塗装法(スプレー塗装装置)及びロールコーター(グラビアコーター等)である。
また、予備被装に用いられる接着阻止層(AIL)及び/又は接着付与層(ASL)を形成する樹脂が熱硬化性樹脂である場合には、先ず熱硬化性樹脂層を予備被装後に加熱又はその他の硬化手段によって硬化させた時点、硬化させながら又は硬化後に改めて、上記の静電粉体塗装に供される方式が常用される。作業時間短縮の目的では、熱硬化性樹脂をプレポリマーの形態で予備被装し、硬化所要時間を短縮する方策も採用できる。
【0064】
【発明の効果】
以上で説明されている様に、本発明に係る押出用金属製チューブ容器は下掲の諸効果を奏する:
(1)金属製チューブ容器の口頚部、肩部及び胴部の一部分から選ばれる少なくとも何れかの内壁に対して接着性の熱可塑性樹脂が被装され、他の部分においては熱可塑性樹脂層が遊離した態様はチューブ容器に生じた亀裂、裂断又は破断による影響を受けにくいことから、内容物を依然として外界と接触させずに温存できる;
(2)金属製チューブ容器の口頚部、肩部及び胴部の一部分から選ばれる少なくとも何れかの内壁に対金属接着性の熱硬化性樹脂が樹脂基層として被装され、その上に樹脂基層には接着し難い熱可塑性樹脂が連続層形態で保護層を形成した態様はチューブ容器に生じた亀裂、裂断又は破断による影響を受けにくいことから、内容物を依然として外界と接触させずに温存できる;
(3)金属製チューブ容器の内壁に部分的に熱可塑性樹脂層が接着状態で被装されると共に、樹脂層の裾部端付近が特に厚く形成された態様は裾部が折締めシールされただけでも外気の侵入を阻止し、後日発生する内部ガスによる内圧上昇もシールからの洩出しによって解消することができる;
(4)押出用金属製チューブ容器の内壁に被装された対金属接着性の熱硬化性樹脂からなる樹脂基層の上に被装された熱可塑性樹脂層が樹脂基層とは接着し難く、その裾部端付近が十分に厚く形成された態様は裾部が折締めシールされただけでも外気の侵入を阻止し、後日発生する内部ガスによる内圧上昇もシールからの洩出しによって解消することができる
。具体的には、この金属チューブ容器は薬剤、整髪剤、染毛剤、化粧料、食料又は嗜好料等の収容に有用である;
(5)金属製チューブ容器の内壁に部分的に熱可塑性樹脂層が接着状態で被装されると共に、樹脂層の裾部端付近が却って薄く形成された態様(減厚態様)は裾部がヒートシールされた際に、裾部端から流動化樹脂が洩出すことを阻止できる;
(6)押出用金属製チューブ容器の内壁に接着する熱硬化性樹脂からなる樹脂基層の上に被装された熱可塑性樹脂層が樹脂基層とは接着し難く、その裾部端付近が却って薄く形成された態様(減厚態様)は裾部がヒートシールされた際に、裾部端から流動化樹脂が洩出すことを阻止できる;
(7)金属製チューブ容器の口頚部及び肩部から選ばれる少なくとも何れかの内壁に、金属層に対して接着性の熱硬化性樹脂が樹脂基層として被装され、その上に樹脂基層には接着し難く、金属層には接着性の熱可塑性樹脂が連続層形態で保護層を形成した態様はチューブ容器の胴部内壁から遊離していることから、チューブ容器に生じた亀裂、裂断又は破断等による影響を受けにくいことから、内容物を依然として外界と接触させずに温存できる。
【0065】
【表1】
【0066】
【表2】
【0067】
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】
図1で統括される態様は本発明の好適実施態様を例示する押出用金属製チューブ容器の模式的縦断面図であって、容器の内壁に被装された樹脂層について説明するものである。
図1(A)は熱可塑性樹脂単一層がチューブ容器の胴部内壁における所定個所で接着固定されている態様であり、図1(B)はチューブの金属層に先ず熱硬化性樹脂からなる樹脂基層が間欠的に被装され、その表面に熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層が被装された態様である。
【図2】
図2で統括される態様は本発明の好適実施態様を例示する押出用金属製チューブ容器において、その胴部内壁に被装された樹脂層が裾部端に向けて増厚された態様の模式的縦断面図である。図2(A)は胴部内壁に熱可塑性樹脂層だけが被装された態様を示し、図2(
B)は胴部内壁の任意個所に熱硬化性樹脂の樹脂基層が被装され、その表面上に熱可塑性
樹脂からなる樹脂保護層が被装されている態様である。
【図3】
図3で統括される態様は本発明の好適実施態様を例示する押出用金属製チューブ容器において、その胴部内壁に被装された樹脂層が裾部端に向けて減厚された態様の模式的縦断面図である。図3(A)は胴部内壁に熱可塑性樹脂層だけが被装された態様を示し、図3(
B)は胴部内壁の任意個所に熱硬化性樹脂の樹脂基層が被装され、その表面上に熱可塑性
樹脂からなる樹脂保護層が被装されている態様を示す。
【図4】
図4で統括される態様は本発明の好適実施態様を例示する押出用金属製チューブ容器の模式的縦断面図であって、容器の胴部内壁に樹脂層が被装される形態を例示する。図4(
A)は熱硬化性樹脂からなる樹脂基層が容器の胴部内壁を口頚部下端まで被装し、その表
面上に熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層がチューブ容器の胴部内壁を殆ど被装する態様を示し、図4(B)はチューブの金属層に被装された熱硬化性樹脂からなる樹脂基層が胴部内壁の略肩部下端まで被装され、その表面に熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層が胴部内壁を殆ど被装する態様を示す。
【図5】
図5で統括される態様は本発明の好適実施態様を例示する押出用金属製チューブ容器の模式的縦断面図であって、容器の胴部内壁に樹脂層が被装されると共に、裾部増厚を例示する。図5(A)は熱硬化性樹脂からなる樹脂基層が容器の胴部内壁を口頚部下端まで被装し、その表面上に熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層がチューブ容器の胴部内壁を殆ど被装すると共に、その裾部内壁において樹脂保護層が増厚された態様を示し、図5(B)はチューブの金属層に被装された熱硬化性樹脂からなる樹脂基層が胴部内壁の略肩部下端まで被装され、その表面に熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層が胴部内壁を殆ど被装すると共に、その裾部内壁において裾部端向けに樹脂保護層が増厚された態様を示す。
【図6】
図6で統括される態様は本発明の好適実施態様を例示する押出用金属製チューブ容器の模式的縦断面図であって、容器の胴部内壁に樹脂層が被装される形態を例示する。図6(
A)は熱硬化性樹脂からなる樹脂基層が容器の胴部内壁を口頚部下端まで被装し、その表
面上に熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層がチューブ容器の胴部内壁を殆ど被装すると共に、その裾部内壁において裾部端向けに樹脂保護層が減厚された態様を示し、図6(B)はチューブの金属層に被装された熱硬化性樹脂からなる樹脂基層が胴部内壁の略肩部下端まで被装され、その表面に熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層が胴部内壁を殆ど被装すると共に、その裾部内壁において裾部端向けに樹脂保護層が減厚された態様を示す。
【図7】
図7は本発明の各好適実施態様で好適に使用される静電粉体塗装方法を実施する為に好適な静電粉体塗装装置の1例を示す模式的縦断面図である。
【符号の説明】
7 素材金属製チューブ(容器としては未完成)
8 口頚部の上端開口
10 押出用金属製チューブ容器
11 押出用金属製チューブ容器の裾部
12 単一樹脂層、複合(重層)樹脂層
21 電界形成用電極
22 粉体塗料噴出ノズル
25 チューブホルダー
7a 胴部(肩部から裾部端までを言い、口頚部を除く)
7m キャップを冠装螺合する為のネジ山
7n 口頚部
7s 肩部
11i 裾部内壁
11v 裾部端開口
11z 裾部端(尾端)
12b 熱硬化性樹脂からなる樹脂基層
12p 熱可塑性樹脂からなる樹脂保護層
7ai 胴部内壁
7nx 口頚部外壁
7si 肩部内壁
AIL 接着阻止層
ASL 接着付与層
CST 螺縞型
TST 虎縞型
[Document name] statement
Patent application title: Metal tube for extrusion, the inner wall of which is coated with a resincontainer
[Claim of claim]
[Claim 1]
  An extrusion metal tube in which one or more resin layers are coated on the inner wall of the metal tube,
  The resinous skin layer coated on the inner wall of the metal tube is only the thermoplastic resin layer which can be adhered to the inner wall of the metal layer, and the layer between the metal layer and the resin layer is at least partially adhered And a metal tube container for extrusion, in which the thermoplastic resin layer protects the contents against the environment, or
  The inner wall of the metal layer is at least partially covered with a thermosetting resin having metal adhesion, and on the surface of the thermosetting resin layer, a thermoplastic resin layer which is difficult to adhere to the thermosetting resin layer is Metal tube container for extrusion that is overlaid to protect the contents against the environment.
[Claim 2]
  Even after the skirt portion of the metal tube is fastened, one or more resin layers coated on the inner wall of the skirt portion are sealed by a means that does not cause interlayer fusion with the opposing resin layer The metal tube container for extrusion according to claim 1, wherein internal gas can leak out from the sealing portion.
[Claim 3]
  The inner wall of the metal tube is coated only with a thermoplastic resin layer with metal adhesion, and the tail end area of the thermoplastic resin layer is thickened. Metal tube container for extrusion.
[Claim 4]
  The inner wall of the metal tube is coated only with a thermoplastic resin layer with metal adhesion, and the tail end area of the thermoplastic resin layer is reduced in thickness.Or 2The metal tube container for extrusion as described in.
[Claim 5]
  A thermosetting resin with metal adhesion to the inner wall of the metal tube, extending from the skirt to the area adjacent to the mouth and neck.Fat layerIs coated, and the inner wall of the mouth neck of the metal tube isFat layerThermoplastic resin that is difficult to adhere to and can adhere to the metal layerFat layerIs fixed to the inner wall of the metal tube by covering the metal tube.4Extrusion metal according to any of
Genus tube container.
[6]
  Thermosetting wood with metal adhesion to the inner wall of the metal tube from the skirt to the area adjacent to the shoulderFat layerIn addition to the fact that the inner wall of the shoulder and the inner wall of the neck and neck of the metal tube areFat layerThermoplastic resin that is difficult to adhere to and can adhere to the metal layerFat layerThe invention is fixed to the inner wall of the metallic tube by being coated.4The metal tube container for extrusion as described in any of the above.
[7]
  A metal tube container for extrusion, wherein the metal forming the metal tube is one or more metals selected from the group consisting of aluminum, tin and zinc, or an aluminum alloy, a tin alloy and a zinc alloy At least one alloy selected fromThePhenol-formaldehyde resin, cresol-formaldehyde resin, epoxy resin, polyamide imide resin, melamine resin as a thermosetting resin with metal adhesiveness which is coated from the inner wall of the bottom of metal tube to at least the inner wall of the body , One or more trees selected from urea resin and urethane resinFat layerAnd at least one tree selected from the group consisting of polyethylene resins, polypropylene resins, polyester resins, and ethylene-propylene thermoplastic elastomers as the thermoplastic resin formed on the surface thereof.Fat layerThe invention is formed at least from the inner wall of the neck and neck portion to the inner wall of the trunk portion.6The metal tube container for extrusion as described in any of the above.
Detailed Description of the Invention
[0001]
Field of the Invention
  The present invention relates to a metal tube container for extrusion in which a resin coating is coated on the inner wall, and the container can protect the contents from contact with the outside even by perforation or breakage of a metal layer, more specifically, the above-mentioned tube container And a combination of one or more resin layers coated on the inner wall thereof. More specifically, the present invention is an extrusion suitable as a container for containing, transporting (conveying) and storing semi-pasty medicines, hair setting agents, hair coloring agents, cosmetics, foods, food additives, adhesives and sealants. The present invention relates to a metal tube container. In the present invention, "for extrusion" means "to be used for the purpose of extruding the contents".
[0002]
[Prior Art]
  2. Description of the Related Art A metal tube container for extrusion has been widely adopted as a container for containing semi-pasty contents such as ointments, tooth pastes, hair dyes and other high viscosity substances as described above. In this container, after the contents are loaded from the tail end opening (tail end opening), the contents are exposed to external oxygen, carbon dioxide and / or water etc. by, for example, folding and sealing this tail end opening. Store the contents so as not to touch.
[0003]
  Such a metal tube container for extrusion is excellent in shape retention, storage property, transportability, portability, etc., and also has little absorption of external air after content extrusion, and the contact between the content and external air is minimized. It has the advantage of being limited. For example, JP-A-59-16850 discloses a metal tube for extrusion as described above.ContainerIn general, a light metal material such as aluminum or an aluminum alloy is adopted as a base material to be constituted, and in some cases, a metal material such as tin is adopted. AndOn the inner wallIs a coating (coating) with corrosion resistance so that it can also contain corrosive contentsLayer isIt is formed (covered). In order to form a coating film layer of a thermosetting resin against metal adhesion as a coating film having corrosion resistance, conventionally, a liquid thermosetting resin such as an epoxy resin or an epoxy-phenol resin should be coated. Spraying to the substrate surface and subsequent baking were performed.
[0004]
  As a modification of the inner surface resin-coated metal tube container, a double tube in which a resin tube is internally fitted to a metal tube has already been used. However, this type of double tube increases the cost due to the increase in the number of steps for inserting the resin tube, and the inserted resin tube is inserted.
Retention of contents in the tube due to difficulty in squeezing out the contents due toThere was a problem of. As another problem, when the content is decomposed during storage to generate a gaseous substance, for example, when the content is hydrogen peroxide or the like, the internal pressure of the resin tube caused by oxygen gas generated by the decomposition There was also a risk that the ascent would eventually burst.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
  If the hair dye or the like that generates gas with the passage of time of storage is filled as a content in a container of this type, seal the skirt (tail end) after filling (seal) ) After degassing the internal gas from this gas passage, and then seal the skirt end opening mechanically by folding or the like. Measures are being taken.
[0006]
  For this purpose, it is necessary to apply a resin coating having a sufficient thickness as a coating film layer, since it is necessary to apply a sealing process such that the degassing passage is naturally opened as needed at a later date. is there. However, it has been difficult to ensure that the coating layer has a sufficient thickness. Moreover, in the case of the type of contents generating internal gas, the internal pressure still increases even after sealing, and it is finally tried to break the seal at the tail end (tail end). As a result, there is also a problem that if the seal at the end of the skirt portion is not provided with sufficient durability, it is broken and the content liquid may leak out.
[0007]
  In view of such circumstances, the present invention has an object to provide a metal tube container for extrusion which can be sealed so as to avoid an increase in internal pressure by leakage of the internal gas by leakage of the inner end of the metal tube container for extrusion. And
[0008]
[Means for Solving the Problems]
  The metal tube container for extrusion according to the present invention, which has been developed to achieve the above object, achieves the desired effect by being defined by the following various constituent requirements:
(1) A metal tube for extrusion in which one or more resin layers are coated on the inner wall of the metal tube, and the resin skin layer coated on the inner wall of the metal tube is the inner wall of the metal layer Only for thermoplastic resin layers that can be adhered to the metal layer, and at least a layer between the metal layer and the resin layer is at least partially adhered, and the thermoplastic resin layer protects the contents against the environment A metal tube container or an inner wall of the metal layer is at least partially covered with a thermosetting resin having metal adhesion, and it is difficult to adhere to the thermosetting resin layer on the surface of the thermosetting resin layer Metal tube container for extrusion, in which a thermoplastic resin layer is overlaid to protect the contents against the environment.
(2) Even after the skirt portion of the metal tube is fastened, the one or more resin layers coated on the inner wall of the skirt portion are sealed by means other than heat sealing. May leak internal gas from the(1)The metal tube for extrusion as described in.
(3) The inner wall of the metal tube is coated only with a thermoplastic resin layer with metal adhesion, and the tail end area of the thermoplastic resin layer is thickenedSaid (1)Or(2)The metal tube container for extrusion as described in.
(4) Only the thermoplastic resin layer with metal adhesion is coated on the inner wall of the metal tube, and the tail end area of the thermoplastic resin layer is reduced in thicknessSaid (1) or (2)The metal tube container for extrusion as described in.
(5)A thermosetting resin with metal adhesion to the inner wall of the metal tube, extending from the skirt to the area adjacent to the mouth and neck.Fat layerIs coated, and the inner wall of the mouth neck of the metal tube isFat layerThermoplastic resin that is difficult to adhere to and can adhere to the metal layerFat layerIs fixed to the inner wall of the metal tube by(1) to (4)The metal tube container for extrusion as described in any of the above.
(6)Thermosetting wood with metal adhesion to the inner wall of the metal tube from the skirt to the area adjacent to the shoulderFat layerIn addition to the fact that the inner wall of the shoulder and the inner wall of the neck and neck of the metal tube areFat layerThermoplastic resin that is difficult to adhere to and can adhere to the metal layerFat layer
Said being fixed to the inner wall of said metallic tube by being covered(1) to (4)The metal tube container for extrusion as described in any of the above.
(7)A metal tube container for extrusion, wherein the metal forming the metal tube is one or more metals selected from the group consisting of aluminum, tin and zinc, or an aluminum alloy, a tin alloy and a zinc alloy At least one alloy selected fromThePhenol-formaldehyde resin, cresol-formaldehyde resin, epoxy resin, polyamide imide resin, melamine resin as a thermosetting resin with metal adhesiveness which is coated from the inner wall of the bottom of metal tube to at least the inner wall of the body , One or more trees selected from urea resin and urethane resinFat layerAnd at least one tree selected from the group consisting of polyethylene resins, polypropylene resins, polyester resins, and ethylene-propylene thermoplastic elastomers as the thermoplastic resin formed on the surface thereof.Fat layerAre formed at least from the inner wall of the neck and neck portion to the inner wall of the trunk(1) to (6)The metal tube container for extrusion as described in any of the above.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
  Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In the present specification, “upper and lower, right and left, front and rear, front and back” and the like are expressions for convenience of description.
  The preferred embodiment of the present invention, as summarized in FIG. 1, will now be described. FIG. 1 is a schematic longitudinal sectional view showing an example of a preferred embodiment of a metal tube container for extrusion (sometimes simply referred to as a "tube container") used in the present invention. In this extrusion metal tube container 10, the cylindrical body 7a is thin.
Metal foil Usually, it is formed of aluminum foil, and on the outer wall 7nx of the neck 7n located at the upper end of the body 7a, a screw thread 7m for crowning and screwing a cap (not shown) is formed . In addition, the neck
The upper end opening 8 is closed by being crown-mounted on the upper end opening 8 at the upper end of the portion 7n, for example, an aluminum cap or a resin cap that is generally the same metal as the trunk 7a. The closing mode of the upper end opening 8 is selected to correspond to either of two types of specifications which are the shape (type) of the opening, that is, the nipple specification or the membrane specification.
[0010]
  On the other hand, on the inner wall of the tube container 10, it is located at the end of the skirt portion 11, that is, at the skirt end 11z.
Opening (feet end opening; tail end opening) 11 v is still in the open state.
  In the specification of the present invention, "inner layer" or "skin layer" means, for example, the side approaching the contents in the tube container 10 or the side approaching the long axis of this container, and "upper and lower", " The terms “left and right”, “front back” or “front and back” are expressions for convenience of the description.
[0011]
  In the preferred embodiment (classification numbers “(1) -1 to (1) -5” in Table 1) of the present invention shown in FIG. 1 (A), in the tube container 10, the inner wall 7ai of the body 7a is heated. Single-type resin layer 12 made of plastic resin
1 (B), which is the embodiment coated by
Class number “(1) -1 to (1) -4”) indicates that the resin layer covering the inner wall of the tube container 10 is a composite (multilayer) resin
Layer 12, made of thermosetting resin with metal adhesionThermosetting resin layer 12 b (“resin base
Layer 12 b))Consists of thermoplastic resin on the surface ofThermoplastic resin layer 12p (also referred to as resin protective layer 12p)Is an embodiment in which the
[0012]
  The detailed configuration of the tube container shown in FIG. 1 (A) is described in the following Table 1 together with its variation.
  Here, the case (classification number (1) -1) will be described as an example in the case where the thermoplastic resin layer 12 in FIG. 1 (A) can sufficiently adhere to the surface of the metal layer. In this example, in FIG.
The thermoplastic resin layer 12 serves both as the resin base layer 12b and the resin protective layer 12p, and at least the neck inner wall 7ni of the tube container 10, the inner wall 7si of the shoulder 7s, and the trunk inner wall 7ai
It is sufficient if it is firmly fixed to at least one or more selected from one or more of the above. Rather, the thermoplastic resin layer 12 is not fixed entirely to the body inner wall 7ai (partially free)
Preferably). That is, a thermoplastic resin layer (thermoplastic resin) is applied to the inner wall 7ai of the body.
Forming a tube or a thermoplastic resin bag) 12 is only partially fixed and is loose in general
It is rather preferable in terms of usability. The reason is that the external force applied to the body 7a is
Therefore, it is expected that the incorporated thermoplastic resin layer 12 is not easily entrained by breakage or breakage even when breakage or breakage occurs, and the content is still expected to be substantially insulated from the external environment It is.
[0013]
  The fixing mode of the thermoplastic resin layer 12 to the body inner wall 7 ai in the various modes (classification numbers “(1) -1 to (1) -5” in Table 1) shown in FIG. Various types are adopted, including the one fixed to 7ni and shoulder inner wall 7si.CanRu. For example, when the thermoplastic resin layer 12 has sufficient adhesion to the metal layer forming the body inner wall 7ai (classification number "(1) -1, (1) -3 to (1) in Table 1) -Five")
In the thermoplastic resin layer12In order to form an “adhesion-preventing zone” which does not adhere to a predetermined portion of the inner wall 7ai of the trunk, a substance which adheres sufficiently to the inner wall 7ai of the trunk as an “adhesion inhibitor” but hardly adheres to the thermoplastic resin. It is possible to exemplify an embodiment in which the portion is released from the metal layer by coating or applying a sticking film or the like formed of the substance. Here, for example, as an embodiment in which an adhesion inhibitor is applied or an adhesion film (adhesion inhibition film; adhesion inhibition layer; abbreviation "AIL") formed of an adhesion inhibitor is attached, small sections (spots), lines Band (belt or zone) or those
The aspect of covering (applying, sticking, etc.) by an appropriate | suitable range and shape at an appropriate | suitable place by the form of the combination of etc. can be mentioned. As the above-mentioned adhesion inhibitor, for example, a wax-like substance or a grease-like substance made of an oil repellent substance such as silicon wax (organopolysiloxane) is practical.
[0014]
  Among the above-mentioned fixed modes, those having practicality are the "Tiger stripe type" (TST) mode in which a strip of silicon wax or the like is formed on the inner wall 7ai of the trunk so as to be substantially orthogonal to its generatrix In practice, a “screw-stripe type” (CST) mode etc., in which a strip of silicon wax or the like is covered in a spiral around the major axis X
It is easy on the application operation of
  In addition, although arrangement, ie, a position, width, mutual intervals, etc. of the above-mentioned "adhesion prevention strip" may be selected suitably, a comparatively wide adhesion prevention strip is relatively spaced on the body inner wall 7ai. Usually, it is sufficient to put it on the side wall 7a. If three strips of width 40 mm are attached to the inner wall 7ai about 200 mm long at the position near the shoulder 7s and the approximate middle position of the body 7a, It is sufficient as "striped" (TST). Here, in the middle portion of the trunk portion 7a and thereafter and the skirt portion 11 following it, thermoplastic
It is important for exhibiting the effect of the present invention that the oil layer 12 is in a free state from the body inner wall 7ai. That is, in this area, the body 7a is deformed by pressure contact or intense bending etc. as the contents are squeezed out.
It is an area that is susceptible to breaking or tearing, etc. The thermoplastic resin layer 12 is formed from the body 7a.
In the free state, even if breakage or breakage occurs in the body 7a, the body 7a is released from the inner wall 7ai of the body.
The contents can be said to be the inner cylinder or the inner bag formed by a certain thermoplastic resin layer 12 because the influence of breakage or tearing hardly affects, and the contents are still in the insulating state from the breakage of the body 7a etc. heat
It is protected in the pouch formed of the plastic resin layer 12.
[0015]
  Each aspect (classification numbers “(1) -1 and (1) -3 to (1) -5” in Table 1) represented by the above-mentioned FIG.
In any case, the thermoplastic resin has sufficient adhesion to the metal layer forming the inner wall 7ai of the body 7a.
Is described as an example. However, conversely, even if the thermoplastic resin has little adhesiveness to the metal layer (classification number (1) -2), the metal layer and the thermoplastic resin layer 12
An adhesion imparting layer (abbreviated as “ASL”) made of a material having sufficient adhesiveness to both
Various forms used to form an anti-adhesion zone, for example, small sections (spots), strips (belts or
It can be suitably covered in the same form as the zone) or a combination thereof. Among them, "Tiger stripes
Mold (TST) and / or “screw-strip” (CST) at the appropriate locations as described above on the surface of the metal layer, and covering the thermoplastic resin layer 12 of the continuous layer so as to cover the respective locations Of course, the preferred embodiments of the present invention are also included in various embodiments represented by FIG. 1 (A) as preferred embodiments of the present invention. That is, even this embodiment is included in the configuration of the present invention described above and can exert the effects of the present invention.
[0016]
  The above-mentioned adhesion imparting layer (ASL) does not stay between the metal surface and the thermoplastic resin layer 12, depending on the case.
IsResin protective layer as shown in Fig. 1 (B)12p andResin base layerIt can also be used between 12b. Each of the above-mentioned adhesion preventing layer (AIL) and adhesion imparting layer (ASL) is not limited to the purpose of completely eliminating adhesion (non-attachment) and the purpose of achieving strong adhesion (adhesion), but they are appropriate. It can also be used for the purpose of adjusting to the strength of, and for the purpose of expressing their action in a desired area.
[0017]
  As an adhesion inhibitor which can be used in the preferred embodiment typically illustrated in FIG. 1 (A) above, a thermosetting resin can be used instead of the silicone wax etc. illustrated. The reason is that a thermosetting resin with metal adhesion does not exhibit adhesion to thermoplastic resins such as polyolefins (resins), and conversely, a resin that generally exhibits sufficient adhesion to metal layers. You are asked to be there.
[0018]
  In each of these embodiments (classification numbers “(1) -1 and (1) -3 to (1) -5” in Table 1),Resin protective layer
Thermoplastic resin layer forming 12pIs a resin base layer 12b made of a thermosetting resin with metal adhesion.It is suitably used that it is one that shows almost no adhesion. However, the meaning of "showing little adhesion" does not exclude "temporary attachment". That is, in the stationary state, both layers form a dense layer closely, but even if the layers are in close contact to such an extent that they are easily peeled off by application of a large external force, they are "temporarily attached" It is included in things.
[0019]
  The example of another preferred embodiment of the present invention (classification numbers "(2) -1 to (2) -4" in Table 1) representatively shown in FIG. 1 (B) is a resin base layer (here, adhesion inhibition layer) Thermosetting of metal adhesion to metal as 12b)
TreeFatThe resin base layer 12 b is formed on the body inner wall 7 ai of the metal tube container 10 for extrusion,
The above-mentioned “screw” is at least in a range (excluding the neck and neck) from the inner wall 11i of the foot to the inner wall 7si of the shoulder
Adhesive to metal (with sufficient adhesion to the metal layer) on the surface coated in “stripe”Resin protective layerThe embodiment which covered 12p as a continuous layer is shown. thisResin base layerThe average layer thickness of 12 b is usually set to about 3 to 10 μm, preferably about 5 to 8 μm, which is sufficient in most cases.
[0020]
  The detailed configuration of the tube of the present invention typically illustrated in FIG. 1 (B) is described in the following Table 1 together with its variation.
  In addition, the preferred embodiment (classification number in Table 1) representatively shown in FIG. 1 (A) which is one embodiment of the present invention
In No. “(1) -1 and (1) -3 to (1) -5”), adhesion to the metal layer was provided on the inner wall 7ai side of the body inner wall 7ai of the metal tube container 10 made of aluminum or the like. Tree made of thermoplastic resinFat layer12 is directly coated, but the preferred embodiment shown in FIG. 1 (B), which is another example different from the embodiment (Table 1).
In the case of the classification number “(2) -1 to (2) -4” of the above, in the tube container 10, first, the thermosetting resin having metal adhesiveness to the inner wall 7ai of the body 7a.Resin base layer consisting ofForm 12b, and after curing it
In the face, thisResin base layerThermoplastic resin difficult to adhere to 12bResin protective layerEven if the metal layer of the tube container breaks or breaks by forming 12p, a composite (layered) tree which can sufficiently protect the contents in a state of being insulated from the external environment.Fat layerYou can also create twelve.
[0021]
  Each of the above-mentioned embodiments (classification numbers "(2) -1, (2) -3 and (2) -4" in Table 1) corresponds to the metal body inner wall 7ai.
For example, the case where the thermoplastic resin has sufficient adhesiveness is described. However, conversely, when the thermoplastic resin has little adhesion to the metal layer (the minute in Table 1)
An adhesive strip made of a medium material (adhesion imparting agent) having sufficient adhesiveness to both the metal layer and the thermoplastic resin layer 12 even with the class number “(2) -2”) is a metal As a matter of course, as shown in FIG. 1 (A) and FIG. 1 (B) of the present invention, the layer is coated on the layer surface suitably as described above, and the thermoplastic resin layer 12 of the continuous layer is coated to cover each portion. Is encompassed by the embodiment of the present invention. That is, even with these embodiments (classification numbers “(1) -2 and (2) -2” in Table 1), the effects of the present invention can be exhibited. Of course, thermosetting resins can be used as long as the adhesive strip in the embodiment of FIGS. 1 (A) and 1 (B) has sufficient adhesiveness to the thermoplastic resin. . Main story
Among the resins that are widely used as thermoplastic resins in Akira, polyolefins (resins) are used
If so, their adhesion to metal generally falls short of the required level. This polyolefin (
Resin), for example,Chille(Resin), polypropylene (resin), ethylene-propylene
Although it may be used in the form of a polymerized resin, a propylene-ethylene copolymer resin, a composition (mixture) of two or more of these, etc., these generally lack adhesion to metal.
[0022]
  Examples of the adhesion-imparting agent which imparts adhesiveness to the above-mentioned thermoplastic resin layer having poor or lacking metal adhesion include unsaturated organic acids and derivatives thereof, such as maleic acid, itaconic acid, citraconic acid, Examples of mesaconic acid, tetrahydrophthalic acid or norbornene dicarboxylic acid and acid derivatives include maleic anhydride, itaconic acid anhydride, citraconic acid anhydride, mezaconic acid anhydride, tetrahydrophthalic acid anhydride, norbornene dicarboxylic acid anhydride and the like. be able to. The most preferred of these is maleic anhydride.
[0023]
    <Heat thickening>
  In the preferred embodiment of the present invention, as summarized in FIG. 2, the embodiment shown representatively in FIG.
The classification number "(3) -1 to (3) -4") in 1 is that the inner wall 7ai of the body of the metal tube 10 is a thermoplastic resin
And the embodiment shown in FIG. 2 (B) (classification numbers “(4) -1 to (4) -4” in Table 1). ") Is a composite (polymerized) resin layer in which the resin layer 12 coated on the inner wall 7ai of the metal tube 10 is a resin base layer 12b made of a thermosetting resin
In each of the embodiments in which the protective layer 12p made of a thermoplastic resin is overlaid on the surface of the
In this embodiment, the protective layer 12p is thickened from the skirt inner wall 11i to the skirt end 11z.
[0024]
  Figure 2The present invention shown in (B)Preferred embodiment (classification number “(Four)-1 to 1(Four)-4 "), in the area near the skirt end opening 11v in the inner wall of this extrusion metal tube container 10, that is, in the area of the skirt inner wall 11iResin protective layer12p thickness of the other area, that is, adhesion to metal in the body inner wall 7ai,resin
Base layerIt is formed sufficiently thick compared to the layer thickness of the thermoplastic resin layer 12 in the area covered by 12b
Yes (thick).
[0025]
  The detailed configuration of the tube of the present invention shown in FIG. 2 (A) is described in the following Table 1 (classification number “(3) -1 to (3) -4”) together with its modified embodiment.
  The significance of this skirt thickening is that this part can normally prevent the ingress of outside air without being subjected to interlayer fusion sealing, for example, heat sealing (heat sealing), and the gas and / or vapor generated from the contents by storage When the pressure (internal pressure) caused by etc. exceeds a predetermined value, the flow passage is opened by the pressure and leaks the generated gas, and after the internal pressure is restored, the flow passage forms a state where it can be naturally closed. It is to let
[0026]
  Here it was thickenedResin protective layerTaking the example of a standard sized tube (length 200 mm × outer diameter 25 mm) as an example, the 12p covering area suffices within the area extending from the inner wall 11i of the skirt to the inner wall 7si of the shoulder usually 15 to 30 mm. In the embodiment of the present invention, the area is set to about 20 mm. In the inner wall 7ai of the trunkResin protective layerIf the layer thickness of 12 p is usually 20 to 200 μm, the average overall layer thickness range of the thermoplastic resin (protective) layer in the thickened area is, for example, an upper limit of 600 μm or less,
A setting of preferably 10 to 300 μm is sufficient in many cases. In addition,
This thickened area is an area to be provided for the later-described crimp seal of the skirt portion 11 as shown in FIG. The average layer thickness range of this skirt (thickened portion) 11 (Resin base layer 12bLayer thickness of +Resin protective layer 12pof
Layer thickness) is usually 1.5 to 30 times the average barrel (resin) layer thickness of 20 to 200 μm.
For the purpose, the initial effect is sufficiently exhibited.
[0027]
  Thus, a sufficiently thick resin single layer (which serves as both the base layer and the protective layer) 12 or the resin protective layer 12p
For example, electrostatic coating using a powder coating of a thermoplastic resin is suitable as a means for forming. By adopting such a coating method, it is possible to form a sufficiently thick coating film in a very short time (high speed) as compared to coating with solvent-type paint, which has conventionally been generally performed.
It is not necessary to set up a closed system necessary to prevent leakage of the volatilized organic solvent to the outside air. This closed system is generally a large-scale facility, and has the problem of being difficult to accept for small-scale implementation with small capital.
[0028]
  In a preferred embodiment of the present invention, a specific extension extending from the skirt inner wall 11i to the mouth neck inner wall 7ni side
By partially thickening (partially thickening) the resin layer thickness applied in the area, for example, after degassing from this area and folding and sealing it is assured against the ingress of outside air. While a sealing effect can be expected, it can be expected that the gas and / or vapor etc. which were generated inside tube container 10 will be discharged from this area (leakage).
[0029]
  Further, by adopting the above-described skirt thickening, for example, the trunk inner wall 7ai of the tube container 10 can be made of wood without increasing a special sealing step.Fat layerAt the same time as the work of forming 12, it is possible to carry out a crimp seal of the tail portion (tail end) 11 subsequently to or separately from it.
  In FIG. 2A (classification number (3) -1), which is one embodiment of the present invention, gold such as aluminum is used.
Sufficient adhesion to the metal layer was provided on the inner wall 7 ai side of the tube container 10 made of
(Adhesive) resin made of thermoplastic resinFat layer12 is directly covered. In FIG. 2A (classification number (3) -1), the thermoplastic resin layer positioned on the inner wall 11i of the foot portion12As long as
An aspect in which most of the surfaces are adhered to the inner wall 7ai of the body is also within the scope of the present invention, and further an aspect in which the entire surface is adhered is also located in the outer edge area of the scope of the present invention.
[0030]
  In another different preferred embodiment (classification number (4) -1) typically shown in FIG. 2 (B), the tube container 1 is used.
Thermosetting resin with metal adhesion to the inner wall 7ai of the body at 0 firstResin base layer consisting of12b
Form and after curing on this surfaceResin base layerThermoplastic tree difficult to adhere to 12b
OilResin protective layerBy forming 12p, even when the body 7a is broken or broken, a composite (overlaid) tree which can still protect the contents in an insulated state with itFat layerYou can also create twelve.
[0031]
  The detailed configuration of the tube container 10 of the present invention typically shown in FIG. 2 (B) is described in the following Table 1 together with its modification.
  Preferred embodiment examples (classification numbers "(4) -1, (4) -3 and (4) -4") representatively shown in FIG. 2 (B) described above
Is described by way of example in which the thermoplastic resin has sufficient adhesion to the metal body inner wall 7ai. However, conversely, even in the case where the thermoplastic resin has almost no adhesiveness to the metal layer (classification number (4) -2), both the metal layer and the thermoplastic resin layer 12 can be obtained. enough
An adhesive application layer (ASL) made of a medium material having adhesiveness, in the form of an adhesive strip, etc.
As a matter of course, the thermoplastic resin layer 12 of the continuous layer is coated so as to cover the appropriate portions as described above on the surface of the inner wall 7ai as described above. It is included in the aspect of B). That is, even these embodiments are included in the configuration of the present invention described above and can exert the effects of the present invention. Of course, a thermosetting resin having sufficient adhesiveness to the thermoplastic resin layer can be used to form the adhesive strip in the embodiment of FIGS. 2 (A) and 2 (B).
[0032]
    <Heat reduction>
  In the preferred embodiment of the present invention, as summarized in FIG. 3, the embodiment representatively shown in FIG. 3 (A) (Table 2).
The “classification numbers (5) -1 to (5) -4”) in the above are covered with a single resin layer 12 made of thermoplastic resin.
In the embodiment (classification numbers “(6) -1 to (6) -4” in Table 2) shown representatively in FIG. That is, a thermosetting resin with metal adhesionFatIn each of the embodiments in which the protective layer 12p made of thermoplastic resin is overlaid on the surface of the resin base layer 12b, which is made of thermoplastic resinResin layer 12(Or protective layer12p)Is a mode in which the thickness is reduced from the bottom inner wall 11i toward the bottom end 11z.
[0033]
  In the preferred embodiment (classification number (5) -1) of FIG. 3 (A), the metal tube container 10 for extrusion is provided on the inner wall.
Thermoplastic trees in the area near the tail end opening 11vFat layer12 thickness is the other area, ie body
It is formed sufficiently small (thin) as compared with the layer thickness of the thermoplastic resin layer 12 in the inner wall 7 ai (a thickness reduction range).
  The detailed configuration of the tube 10 of the present invention typically shown in FIG. 3 (A) is described in the following Table 2 together with its modification.
[0034]
  Here, the area covered with the reduced thickness of the thermoplastic resin layer 12 (thickness reduction area) is, for example, the bottom of a metal tube of a standard size (length 200 mm × outer diameter 25 mm)endShoulder inner wall 7si from opening 11v
Generally, it is sufficient to set an area that extends approximately 15 mm to 30 mm on the side, and approximately 20 mm in each embodiment of the present invention. If the layer thickness of the thermoplastic resin layer 12 on the body inner wall 7ai is 80 to 120 mm, the thermoplastic resin layer in the reduced thickness area12If the average layer thickness of (protective layer) is set to, for example, 40 μm or less, preferably 30 to 10 μm, it is sufficient in many cases.
[0035]
  In addition, the thickness reduction range is a tail portion after content filling, as exemplarily shown in FIGS. 3 (A) and 3 (B).endThe range in which the opening 11v is provided for resin layer fusion sealing, usually heat sealing
It is. Although the skirt inner wall 11i is usually folded after heat sealing, it carries a sealing effect.
The seal is a heat seal, and the clamping is only a secondary carrier.
[0036]
  Thus, a sufficiently thin thermoplastic resin (single layer) 12, a composite (multilayer) resin layer 12TheAs a means to form, the electrostatic powder coating method using the powder coating which consists of thermoplastic resins is suitable, for example. By employing the electrostatic powder coating method, it is possible to ensure a sufficiently thin coating compared to spray coating or roll coating using a solvent type or liquid dispersion type paint that has conventionally been generally used. It can be formed, and it is not necessary to set up a closed system necessary to prevent the volatilized organic solvent from leaking into the open air. This closed system is generally a large-scale facility, and has the problem of being difficult to accept for small-scale implementation with small capital.
[0037]
  Further, by adopting the foot thickness reduction in the thermoplastic resin layer 12 described above, for example, at the same time as covering the resin layer 12 on the body inner wall 7 ai of the tube container 10 without increasing the special sealing step. Subsequently to or separately from it, the bottom (tail end area) inner wall 11i
Heat sealing can also be performed.
  In the preferred embodiment (classification number (6) -1) of FIG. 3 (B), the composite (multilayer) resin layer 12 is made of gold.
First, a thermosetting resin layer 12b with metal adhesion is formed on the surface of the metal layer on the inner wall 7ai of the metal tube container 10 so that the thermosetting resin layer 12b adheres firmly from the inner wall 11i of the skirt to the lower end of the inner wall 7ni of the neck portion Thermoplastic resin which is a protective layer on its surfaceResin protective layer12p is in temporary wearing condition
Overlaid. Therefore,Resin protective layer12p is applied if a relatively strong peeling force is applied.
Easily and without leaving any trace between the two resin layers,Resin base layer made of thermosetting resin12b or
Can be peeled off.
[0038]
  The detailed configuration of the tube 10 of the present invention shown in FIG. 3 (B) is described in the following Table 2 together with its modification.
  In the preferred embodiment of FIG. 3B, the resin layer to be reduced is primarily a thermoplastic resin.Resin protective layer12p. That is, when heat sealing the bottom inner wall 11i of the metal tube container 10, as a result of the thermoplastic resin moving to a flowable state at the time of folding, it receives squeezing action and leaks from the bottom end opening 11v. It is because the resin to be released is limited to the thermoplastic resin.
[0039]
  But with some need,Resin base layerIt is possible to reduce 12b as well. Example
For example, by this thickness reduction, it is possible to bundle the folded portion so as not to be thin and bulky.
  In FIG. 3A, which is a representative embodiment of the present invention, a thermoplastic resin having sufficient adhesion to the metal layer on the inner wall 7ai side of the body portion 10 of the metal tube container 10 made of aluminum or the like. From
RukiFat layer12 is formed directly. On the other hand, in the embodiment (classification number (6) -1) shown in FIG. 3 (B) which is another different embodiment, in the tube container 10, first, the metal inner wall 7ai is attached to the body inner wall 7ai.
Adhesive thermosetting resinResin base layer consisting ofForm 12b, and after its curing on its surface,
Resin base layerThermoplastic resin that is difficult to adhere toResin protective layerForming 12p
The composite (layered) tree can sufficiently protect the contents even at the time of breakage or breakage of the trunk 7a byFat layerYou can also create twelve.
[0040]
  In each of the above-mentioned embodiments (classification numbers "(6) -1, (6) -3 and (6) -4" in Table 2), the metal body inner wall
The case where thermoplastic resin has sufficient adhesiveness to 7ai is described as an example. However, conversely, even in the case where the thermoplastic resin has almost no adhesiveness to the metal layer (classification number (6) -2), both the metal layer and the thermoplastic resin layer 12 can be obtained. Has sufficient adhesion
An adhesion imparting layer (ASL) comprising an intermediate material, for example, in the form of an adhesive strip, as described above on the surface of the metal layer
Cover the appropriate places and cover eachComposite (multilayer)Of course, the embodiment in which the resin layer 12 is coated is also included in any of the embodiments illustrated in FIG. 3 (A) and FIG. 3 (B) of the present invention. That is, even this embodiment is included in the configuration of the present invention described above and can exert the effects of the present invention. Of course, a thermosetting resin having sufficient adhesiveness to the thermoplastic resin layer 12 may be used to form the adhesive strip in the embodiment of FIG. 3 (A) or FIG. 3 (B).
[0041]
  In FIG. 3A (classification number (5) -1), as long as the thickness of the thermoplastic resin layer positioned on the inner wall 11i of the skirt is reduced, the most part is adhered to the inner wall 7ai of the trunk. The embodiment which belongs is also within the scope of the present invention, and further, the embodiment in which the entire surface is adhered is also located in the outer edge area of the scope of the present invention.
    <Fixed mouth neck and / or shoulder inner wall>
  In the preferred embodiment of the present invention, as summarized in FIG. 4, FIGS. 4A and 4B are examples showing still another embodiment. Here, each aspect (in Table 2) representatively shown in FIG. 4 (A) and FIG. 4 (B).
Classification number “(7) -1 to (7) -4” and classification number “(8) -1 to (8) -4” in Table 2 are composite (overlapping) treesOil
layer12, a specific area on the surface of the metal layer is requiredPairMetal adhesive thermosetting resinResin base layer consisting ofThermoplastic resin which is coated with 12b and hard to adhere to the thermosetting resin layer 12b on the surface thereofResin protective layer12pIs coveredIt is an improvement of the mounted aspect.
[0042]
  The detailed configuration of the tube of the present invention shown in FIG. 4 (A) is described in the following Table 2 together with its variation.
  The aspect typically shown in FIG. 4 (A) (classification numbers “(7) -1 to (7) -4” in Table 2)Is a pairMetal adhesive thermosetting resinResin base layer consisting of12 b is placed on the inner wall 7 ai of the metal tube container 10.
10 to the lower end of the neck inner wall 7ni from the skirt inner wall 11i through the shoulder inner wall 7si.
Thermoplastic resin which is coated to form a resin base layer 12b in a bonded form with sufficient strength, and which is difficult to bond on the surface of the resin base layer 12b.Resin protective layerThis resin protection is overlaid with 12p
The layer 12p covers not only the layer 12p but also the inner wall 7ni of the oral cervix, so that the layer 7p is firmly adhered to the inner wall 7ni.
This is a fixed mode. In the embodiment of FIG. 4 (A),Resin protective layer12p is a tube container
It is fixed only with a sufficiently large adhesive force to the 10 mouth neck inner wall 7ni,Resin base layerTo 12b
It is only temporary wearing.
[0043]
  The embodiment (classification number “(8) -1 to (8) -4” in Table 2) representatively shown in FIG. 4 (B) is a resin base layer and is a thermosetting resin with metal adhesion to metal.Resin base layer consisting of12 b is the inner wall of the body of the metal tube 10
7ai covers from the skirt inner wall 11i to the lower end of the shoulder inner wall 7si, and
Thermoplastic resin that is difficult to adhere toResin protective layer12p is overlaid and thisResin protection
layer12p covers not only the shoulder inner wall 7si but also the oral and cervical inner wall 7ni.
It is the aspect currently adhesively fixed to these inner walls.
[0044]
  The detailed configuration of the tube container 10 of the present invention shown in FIG. 4 (B) can be modified as shown in Table 2 below.
It is described along with the embodiment.
  In the embodiment of FIG. 4 (B) (classification number “(8) -1”), a thermoplastic resinResin protective layer1
2p is a sufficiently large adhesive force to the shoulder inner wall 7si of the tube container 10 and the neck inner wall 7ni
It is fixed only by the combined use of similar adhesion toResin base layerIt is only temporary wearing on 12b
Yes.
[0045]
  According to the layering method of FIG. 4 (A) and FIG. 4 (B),Resin protective layerInner cylinder or inner formed of 12p
The bag can be applied to the tube container 10 by various mechanical external forces.Resin base layer12b from the surface
The contribution of partial exfoliation prevents most of the effects of bending, twisting, piercing, breaking, etc. by external force applied to the container 10 from being directly affected. As a result, it can be expected that the inner cylinder or the inner bag is totally healthy and protects the contents from coming into contact with the outside, and it can be expected to prevent most situations such as accidental leakage to the outside. . In addition, the shoulder 7s of the tube container 10
And the mouth and neck 7n can be expected to be the site where deformation by the above-mentioned external force is the least likely to occur.
.
[0046]
  In the above-mentioned embodiment (classification numbers “(7) -1, (7) -3 and (7) -4” in Table 2), the thermoplastic resin layer 12 is sufficient for the inner wall 7ai of the metal layer forming the body 7a. The case where it has a certain adhesiveness is described as an example. However, conversely, even when the thermoplastic resin layer 12 has little adhesion to the metal layer (classification number “(7) -2” in Table 2), the metal layer and the thermoplasticity On both sides of resin layer 12
An adhesive application layer (ASL) made of a material having sufficient adhesiveness to
It is a matter of course that the embodiment is applied to the metal layer surface appropriately in the above-described manner as described above, and the respective portions are covered so as to cover the thermoplastic resin layer of the continuous layer. It is included in the aspect of (B). That is, even in this embodiment (classification number “(7) -2”), the above configuration according to the present invention is
It is because it is included and can express the effect of the present invention.
[0047]
  Furthermore, each aspect of FIG. 4 (A) and FIG. 4 (B) (classification number “(7) -1 to (7) -4” in Table 2) and Table 2
Classification number "(8) -1 to (8) -4") is a thermoplastic resinResin protective layerA mode (not shown) in which 12p is strongly adhered and fixed only to the shoulder inner wall 7si of the tube container 10 is also included.
    <Deformation mode>
  As a modified embodiment of FIG. 4 (generic name), the thermoplastic resin layer 12p is a preferred embodiment of FIG.
Needless to say, it is possible to increase or decrease the thickness of the resin layer on the bottom inner wall 11i without being fixed by at least one selected from the neck inner wall 7ni and the shoulder inner wall 7si. That is,
Preferred embodiment of FIG. 4 (A) and FIG. 4 (B) (classification number “(7) -1 to (7) -4” in Table 2) and classification in Table 2
In the numbers “(8) -1 to (8) -4”), the thickness increasing modes similar to those in FIG. 2 (A) and FIG. (3) -4 and the classification numbers "(4) -1 to (4) -4" in Table 1 are also shown in FIG.
Thickness reduction specifications similar to those in FIG. 3 (B) (classification numbers “(5) -1 to (5) -4” in Table 2) and in Table 2
The classification numbers “(6) -1 to (6) -4”) can also be combined (superposed). These optional specifications are included
The effect to give is also the same as that in each figure of the above.
[0048]
  One example of a variation of the preferred embodiment of the present invention, which is summarized in FIG. 5, is shown in FIG.
A thickened embodiment is combined with the embodiment of A), and another example is as shown in FIG. 5 (B).
The thinning mode is combined with the mode of 4 (B).
  The detailed configuration of the tube 10 of the present invention shown in FIG. 5 (A) is described in the following Table 3 together with its modification.
[0049]
  According to each aspect (classification number “(9) -1 to (9) -4” in Table 3) representatively illustrated in FIG. 5 (A), an inner cylinder (inner bag) made of thermoplastic resin Is fixed by sufficient adhesion with the neck inner wall 7ni, and the seal (non-interlayer fusion seal) in the skirt 11 only generates the (internal) gas generated from the contents in the tube container 10 It is possible to enjoy the effect of discharging by leakage, that is, the effect of effectively preventing the burst due to the increase in the internal pressure of the tube container 10.
[0050]
  The detailed configuration of the tube of the present invention shown in FIG. 5 (B) is described in the following Table 3 together with its variation.
  Each aspect (classification number "(10) -1 to (10) -4" in Table 3) representatively illustrated in FIG. 5 (B); where (10) is "10" in a circle. It is a substitute for the written notation. (2 numbers in parentheses)
The same applies to the case where the inner cylinder (inner bag) made of thermoplastic resin is the inner
The internal gas is leaked out of the tube container 10 by the seal (non-interlayer fusion seal) which is more stably fixed by the adhesive force to both of the shoulder inner wall 7si and by the fold only seal in the skirt 11 of the tube container 10 It is possible to achieve the effect of effectively preventing the rupture due to the increase in the internal pressure of the tube container 10 by discharging.
[0051]
  A thermosetting resin with metal adhesion to the inner wall 7 ai of the metal tube container 10.Resin base layer consisting of12b and thermoplastic resinResin protective layerWhen forming a composite (overlayer) resin layer 12 consisting of 12p,Resin base layerOn the surface of 12bResin protective layerSimply covering 12p results in poor adhesion between the two layers.Resin protective layer12p is detached (peeled off).
[0052]
  Thermosetting resin as a measure to prevent this detachmentResin base layer consisting of12b made of extrusion metal
Depending on the application of the tube container 10, only the necessary portion on the inner wall 7ai of the body is covered (coated
Coated and formed with metal adhesionResin base layerThermoplastic tree to cover the top of 12b
OilResin protective layerAn inner bag-like container consisting of 12p can also be covered. here,resin
Protective layer12p is not partial, and is formed to form an inner bag-like container consisting of a continuous layer.
As described above, a thermosetting resin having a metal-adhesive property partially on the inner wall 7ai of the metal tube container 10 in the direction substantially orthogonal to the long axis X thereof.Resin protective layerIf you wear 12b,Resin protective layer1
2p isResin base layerEven if it is difficult to bond to 12b,Resin protective layer 12pDirectly on the body inner wall 7ai
It is a contribution that the part to adhere to is left to the required degree,Resin protective layer12p completely dropped out or emerged
This partial adhesion is the state desired in the embodiment of FIG.
[0053]
  In the embodiment (classification numbers “(11) -1 to (11) -4” in Table 3) representatively illustrated in FIG. 6 (A), the mouth and neck portion is provided on the body inner wall 7ai of the metal tube container 10. 7n inner wall7 niHeat resistance to metal adhesion leaving
Curable resinResin base layer consisting of12b is coated on top of which thermoplastic resinResin consisting of
Protective layer12p is fixed including the inner wall of the neck 7n. thisResin protective layer12p is the skirt
Thermoplastic resin which has been reduced in thickness by 11i and melted at the time of subsequent heat sealing is a tube 10
Leakage is prevented from the tail end opening 11v.
[0054]
  The detailed configuration of the tube of the present invention shown in FIG. 6 (A) is described in the following Table 3 together with its variation.
  The above “partially in the direction substantially orthogonal to the major axis X” means “horizontal stripes” with respect to the major axis X
Not limited to the specification in which a plurality of strips of thermosetting resin are individually covered in
Also included is a specification in which a strip of thermosetting resin to metal adhesion is coated in series on the surface of the inner wall 7ai of the body in a spiral pattern.
[0055]
  Each of the above-mentioned embodiments (classification numbers "(11) -1, (11) -3 and (11) -4" in Table 3) is a body formed of a metal layer7aThe case where the thermoplastic resin has sufficient adhesion to the inner wall 7ai is described as an example.
ing. However, conversely, even when the thermoplastic resin has little adhesion to the metal layer (classification number “(11) -2” in Table 3), the metal layer andResin protective layerFor both 12p
An adhesion-imparting layer (ASL) consisting of an intermediate material with sufficient adhesion, for example in the form of adhesive strips
As a matter of course, as shown in FIG. 5A of the present invention, the resin protective layer 12p of the continuous layer is coated so as to cover the appropriate portions as described above on the surface of the metal layer. In each aspect of FIG. 5 (B)
It is included. That is, even in this embodiment (classification number “(11) -2” in Table 3),
It is because it is included in the configuration of the present invention and can exert the effects of the present invention.
[0056]
  The detailed configuration of the tube of the present invention illustrated in FIG. 6 (B) is described in the following Table 3 together with its variation.
  The present invention typically illustrated in FIG. 6 (B)Gold ofGeneric tube container 10ThenThermosetting resin with metal adhesionResin base layer consisting ofA shoulder at the inner wall of the tube container 10 by 12bInside
wallIt covers up to the inner wall 7ai of the trunk which contacts the lower edge of 7si.
[0057]
  First of all, the thermoplastic resin layer 12 p forms the tube container 10, and the metal opening neck inner wall 7 ni
The aspect (classification number "(12) -1, (12) -3 and (12) -4" in Table 3) adhering to the shoulder inner wall 7si will be described. In these embodiments, the thermoplastic resinThe resin protective layer 12p made of
Form thisThe inner cylinder has almost no risk of falling off from the mouth inner wall 7 ni and the shoulder inner wall 7 si of the tube container 10. In these modes, a thermosetting resin with metal adhesion which is coated on the inner wall 7ai of the body of the tube container 10Resin base layer consisting of12b adheres to the body inner wall 7ai
Aspect and thermoplastic resinResin protective layer12p isResin base layerSelect the mode of sticking to 12b. Thermoplastic resin in each aspect of FIG. 6 (B)Resin protective layer12p is
The thickness of the bottom inner wall 11i of the inner layer 11i is reduced.
Prevents the molten thermoplastic resin from leaking out of the skirt end opening 11v
Ru.
[0058]
  In addition, the body inner wall 7ai of the tube main body 7Resin base layerWith 12bResin protective layerCompound consisting of 12p(Multilayer)TreeFat layerWhen forming 12Resin base layerOn the surface of 12bResin protective layerCovering 12p can lead to poor adhesion between the two layers.
  As a measure against this interlayer adhesion, a thermosetting resin with metal adhesion is coated (coated; coated) only on the necessary part on the inner wall according to the application of the metal tube container 10 for extrusion.
,Been formedResin base layerAn inner bag-like container consisting of a thermoplastic resin coating layer 12p can also be coated so as to cover them on 12b. As this thermoplastic resin, it is difficult to adhere to a thermosetting resin, but select one that can adhere to a metal layer with sufficient strength, andResin protective layer12p is not partial but continuously forms an inner bag-like container. In this way, metal chew
Thermosetting resin partially adhesive to metal on the inner wall of the container 10Resin base layer consisting ofCover 12b
if,Resin protective layer12p isResin base layerEven when it is difficult to bond to 12b,Resin protective layerWith the contribution that 12p moderately has a part that directly adheres to the metal tube body 7,Resin protective layer1
It is possible to prevent complete detachment or lifting (free) of 2p.
[0059]
    <Description of powder coating and its apparatus>
  The electrostatic powder coating (powder coating) apparatus suitably used in the preferred embodiment 7 of the present invention will be described below.
  As shown in FIG. 7, the body 7a of the uncoated material metal tube 7 is rotatable.
The mouth neck outer wall is gripped over substantially the entire circumference by the tube holder 25 which is a tube support mechanism, and the body 7a is grounded via the tube holder 25.
[0060]
  Furthermore, in the body 7a of the tube, the electric field forming electrode 21 is arbitrarily positioned in the long axis X direction.
It is inserted so that it can occupy, and the potential difference (voltage) required for electrostatic powder coating is applied to this.
  Therefore, in this electrostatic powder coating apparatus, a strong electric field is formed from the electrode 21 toward the body inner wall 7ai of the metal tube 7 by the application of a potential difference. In this state, while the tube holder 25 is rotated at a predetermined speed by a driving force from a prime mover (not shown), for example, an electric motor, the powder paint is jetted to the inner wall of the tube through the powder paint jet nozzle 22. The ejected powder coating material is electrostatically attracted immediately to the inner wall 7ai of the barrel and uniformly adhered. Here, the paint powder which has not been deposited is recovered by a suction recovery mechanism (not shown) located downstream with respect to the ejection direction. The powder paint collected is an electrode of opposite potential or a ground electrode, etc.
By proximity, the charge can be reused after being neutralized as an electrostatic powder coating.
[0061]
  In order to form a coating film from the powder coating electrostatically adsorbed on the inner wall of the tube, it is useful to retain the coating film in a heating furnace or a hot air furnace set at a predetermined temperature for a predetermined time. Here, the average temperature in the furnace or hot stove should be set to a temperature sufficient to melt or bake the powder coating used.
  As a preferred example as shown in FIG. 7, by using an electrostatic powder coating apparatus, a uniform tree free of defects (defects) such as pinholes is obtained.Fat layerCan be formed in a short time with a sufficient layer thickness to produce the metal tube container for extrusion of the present invention.
[0062]
  When the thermoplastic resin layer 12 has sufficient adhesion to the inner wall 7ai of the metal tube 10 in the various aspects described above, the thickness of the inner wall 7ai of the inner portion of the body is adjusted in order to adjust the interlayer adhesion. In order to coat an adhesion preventing layer (AIL) at a predetermined place or when the thermoplastic resin layer 12 has almost no adhesiveness to the body inner wall 7ai of the metal tube 10, an interlayer adhesive force is applied.
If there is a purpose to coat the adhesion imparting layer (ASL) on a predetermined part of the inner wall 7ai of the body in order to
Prior to introducing the tube 7 into the electrostatic powder coating apparatus, the adhesion preventing layer (AIL) and / or the adhesion layer (ASL) are pre-coated on the inner wall 7ai etc. of the metal tube 7 That is the premise.
[0063]
  As a method or means for performing this preliminary coating, a spray coating method (spray coating apparatus), a roll coater (gravure coater or the like), a brush coating method, or the like can be appropriately selected. Among them, the spray coating method (spray coating apparatus) and roll coater (gravure coater etc.) are superior in view of productivity and the like.
  When the resin forming the adhesion preventing layer (AIL) and / or the adhesion imparting layer (ASL) used for pre-coating is a thermosetting resin, the thermosetting resin layer is first coated after pre-coating. Alternatively, when it is cured by other curing means, the above-described system for electrostatic powder coating is commonly used while curing or after curing. For the purpose of shortening the working time, it is also possible to adopt a method of precoating the thermosetting resin in the form of a prepolymer and shortening the curing time.
[0064]
【Effect of the invention】
  As explained above, the metal tube container for extrusion according to the present invention exhibits the following effects:
(1) A thermoplastic resin adhesive is applied to the inner wall of at least one of the mouth neck portion, the shoulder portion and the body portion of the metal tube container, and the thermoplastic resin layer is formed on the other portions. The loose aspect is less susceptible to cracks, tears or breaks in the tube container, so the contents can be preserved without being kept in contact with the environment;
(2) A thermosetting resin with metal adhesion is coated as a resin base layer on at least one of the inner walls selected from the mouth neck portion, the shoulder portion and the body portion of the metal tube container, and the resin base layer is formed thereon Since the thermoplastic resin in the form of a continuous layer formed a protective layer in the form of a continuous layer is difficult to be affected by cracks, tears or breaks in the tube container, the contents can be preserved without contacting with the environment. ;
(3) While the thermoplastic resin layer is partially coated in an adhesive state on the inner wall of the metal tube container, the form in which the vicinity of the skirt end of the resin layer is particularly thick is that the skirt is folded and sealed Even by itself, intrusion of outside air can be prevented, and the rise in internal pressure due to internal gas generated later can be eliminated by leakage from the seal;
(4) The thermoplastic resin layer coated on the resin base layer made of a thermosetting resin with metal adhesiveness is coated on the inner wall of the metal tube container for extrusion, and the resin base layer hardly adheres to the resin base layer. The embodiment in which the end of the skirt is formed sufficiently thick prevents intrusion of the outside air even when the skirt is folded and sealed, and the rise in internal pressure due to the internal gas generated later can be eliminated by the leakage from the seal.
. Specifically, the metal tube container is useful for containing medicines, hair setting agents, hair dyes, cosmetics, food or food and the like;
(5) While the thermoplastic resin layer is partially coated in an adhesive state on the inner wall of the metal tube container, the bottom of the end of the resin layer is thin (the thickness reduction aspect). Can prevent fluidization resin from leaking out of the skirt end when heat sealed;
(6) The thermoplastic resin layer coated on the resin base layer made of a thermosetting resin bonded to the inner wall of the metal tube container for extrusion is difficult to adhere to the resin base layer, and the tail end vicinity is rather thin The formed aspect (thickness reduction aspect) can prevent the fluidization resin from leaking out from the end of the skirt when the skirt is heat-sealed;
(7) A thermosetting resin adhesive to the metal layer is coated as a resin base layer on at least one of the inner walls selected from the neck and shoulder of the metal tube container, and the resin base layer is coated thereon It is difficult to adhere, and the aspect in which the adhesive thermoplastic resin forms a protective layer in the form of a continuous layer on the metal layer is free from the inner wall of the body of the tube container. As it is not easily affected by breakage or the like, the contents can be preserved without being in contact with the outside world.
[0065]
[Table 1]
[0066]
【Table 2】
[0067]
[Table 3]
Brief Description of the Drawings
    [Fig. 1]
  The embodiment summarized in FIG. 1 is a schematic vertical cross-sectional view of a metal tube container for extrusion illustrating the preferred embodiment of the present invention, and describes a resin layer coated on the inner wall of the container.
FIG. 1 (A) shows a mode in which a single layer of thermoplastic resin is adhered and fixed at a predetermined place on the inner wall of the body of the tube container, and FIG. 1 (B) shows a thermosetting resin first on the metal layer of the tube.Resin base layer consisting ofIs intermittently coated on the surface of the thermoplastic resinResin protective layerIt is the aspect mounted.
    [Fig. 2]
  The embodiment summarized in FIG. 2 is a metal tube container for extrusion illustrating the preferred embodiment of the present invention, in which the resin layer coated on the inner wall of the trunk is thickened toward the end of the skirt. Vertical cross-sectional view. FIG. 2 (A) shows an embodiment in which only the thermoplastic resin layer is coated on the inner wall of the body, and FIG.
B) is coated with a resin base layer of thermosetting resin on any part of the inner wall of the trunk, and thermoplasticity is applied on the surface
resinResin protective layerIt is the aspect currently covered.
    [Fig. 3]
  In the embodiment outlined in FIG. 3, in the metal tube container for extrusion illustrating the preferred embodiment of the present invention, the resin layer coated on the inner wall of the body is schematically reduced in thickness toward the end of the skirt. Vertical cross-sectional view. FIG. 3 (A) shows an embodiment in which only the thermoplastic resin layer is coated on the inner wall of the body, and FIG.
B) is coated with a resin base layer of thermosetting resin on any part of the inner wall of the trunk, and thermoplasticity is applied on the surface
resinResin protective layerIt shows an aspect of being covered.
    [Fig. 4]
  The embodiment summarized in FIG. 4 is a schematic vertical cross-sectional view of the metal tube container for extrusion illustrating the preferred embodiment of the present invention, and illustrates the form in which the resin layer is coated on the inner wall of the barrel of the container. . Figure 4 (
A) The resin base layer made of a thermosetting resin covers the inner wall of the barrel of the container to the lower end of the neck, and
Thermoplastic resin on the surfaceResin protective layerShows a mode in which the inner wall of the body of the tube container is almost covered, and FIG. 4 (B) shows a thermosetting resin coated on the metal layer of the tube.Resin base layer consisting ofIs covered up to the lower end of the shoulder of the inner wall of the body, and the thermoplastic resin isResin protective layerShows a mode in which the inner wall of the trunk is almost covered.
    [Fig. 5]
  The embodiment summarized in FIG. 5 is a schematic vertical cross-sectional view of a metal tube container for extrusion illustrating the preferred embodiment of the present invention, wherein a resin layer is coated on the inner wall of the body of the container, and The thickening is illustrated. In FIG. 5A, a resin base layer made of a thermosetting resin covers the inner wall of the body of the container up to the lower end of the mouth and neck portion, and a thermoplastic resin is formed on the surface of the resin base layer.Resin protective layerCovers almost the inner wall of the body of the tube container andResin protective layerShows a thickened embodiment, and FIG. 5 (B) shows a thermosetting resin coated on the metal layer of the tube.Resin base layer consisting ofIs covered up to the lower end of the shoulder of the inner wall of the body, and the thermoplastic resin isResin protective layerCovers most of the inner wall of the body, and at the inner wall of the skirt toward the end of the skirtResin protective layerShows an embodiment in which the thickness is increased.
    [Fig. 6]
  6 is a schematic vertical cross-sectional view of a metal tube container for extrusion illustrating the preferred embodiment of the present invention, and illustrates an embodiment in which a resin layer is coated on the inner wall of the body of the container. . Figure 6 (
A) The resin base layer made of a thermosetting resin covers the inner wall of the barrel of the container to the lower end of the neck, and
Thermoplastic resin on the surfaceResin protective layerCovers most of the inner wall of the body of the tube container, whileResin protective layerFIG. 6 (B) shows the thermosetting resin coated on the metal layer of the tube.Resin base layer consisting ofIs covered up to the lower end of the shoulder of the inner wall of the body, and the thermoplastic resin isResin protective layerCovers most of the inner wall of the body, and at the inner wall of the skirt toward the end of the skirtResin protective layerIndicates a mode in which the thickness is reduced.
    [Fig. 7]
  FIG. 7 is a schematic vertical sectional view showing an example of an electrostatic powder coating apparatus suitable for carrying out the electrostatic powder coating method suitably used in each of the preferred embodiments of the present invention.
    [Description of the code]
7 material metal tube (not completed as a container)
8 Upper opening of neck
10 Metal tube container for extrusion
11 Hem of metal tube container for extrusion
12 Single resin layer, composite (multilayer) treeFat layer
21 Electric field forming electrode
22 Powder paint spray nozzle
25 tube holder
7a Torso (from the shoulder to the end of the skirt, excluding the neck)
Thread for crown screwing 7m cap
7n Mouth and neck
7s shoulder
11i bottom inner wall
11v Hem end opening
11z bottom end (tail end)
12bResin base layer made of thermosetting resin
12pResin protective layer made of thermoplastic resin
7ai body inner wall
7nx mouth neck outer wall
7si shoulder inner wall
AIL anti-adhesion layer
ASL adhesion layer
CST spiral stripe type
TST tiger stripe type

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