JP2000316023A - 伝送装置、伝送方法及び記録媒体 - Google Patents

伝送装置、伝送方法及び記録媒体

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JP2000316023A
JP2000316023A JP12531999A JP12531999A JP2000316023A JP 2000316023 A JP2000316023 A JP 2000316023A JP 12531999 A JP12531999 A JP 12531999A JP 12531999 A JP12531999 A JP 12531999A JP 2000316023 A JP2000316023 A JP 2000316023A
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Hiroomi Yamamura
広臣 山村
Yasuhiro Kobata
康弘 木幡
Akihiro Hayakawa
晃弘 早川
Tatsuya Baba
達也 馬場
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NTT Data Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信品質要求を伴うパケットをカプセル化す
る場合にも、各パケットに要求された通信品質を保証で
きるようにする。 【解決手段】 複数のパケットを統合して統合データを
生成する統合部123と、統合データをカプセル化して
カプセル化データを生成するカプセル化部124と、カ
プセル化データを相手方装置へ送信するデータ送受信機
構11とを備えることを基本構成とする。パケット解析
部121は、パケットが通信品質要求メッセージを含む
か否かを判定し、含まれる場合は該通信品質要求メッセ
ージに基いてカプセル化データ(統合データ)の通信品
質を要求するための新付加情報を生成し、この新付加情
報をカプセル化データと共に相手側装置に伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝送対象データを
カプセル化して伝送する際の安全性、例えば通信品質を
維持するための技術に関する。
【0002】
【発明の背景】インターネットのようなIP(internet
protocol)ネットワークにおける通信において、異な
るプロトコルを使用するネットワークを経由してパケッ
トを送信することが必要となる場合がある。このような
場合には伝送対象となるパケットを別のプロトコルのパ
ケットに挿入することで新たな送信対象のパケットとす
る「カプセル化」と呼ばれる技術が用いられる。例え
ば、IPトンネリングと呼ばれる方式を用いた場合、N
etWareのIPXパケットをTCP/IPパケット
にカプセル化して、それらをNetWareネットワー
ク間のTCP/IPネットワーク経由で転送できるよう
になる。この技術を用いれば、別のプロトコルを使用す
る途中のネットワークを経由して、あるネットワークか
ら別のネットワークにパケットを簡易に送信できる。
【0003】しかしながら、上記のような利点を備えた
「カプセル化」の技術にも改良すべき点がないわけでは
ない。それは、この「カプセル化」の技術が一定の通信
品質を要求する以下のような技術と相性が良くないとい
うことである。
【0004】IPネットワークにおける通信において
は、伝送対象となる全てのパケットが平等に取り扱われ
るのが原則である。従って、ネットワーク上を流通する
通信量(通信フロー(通信のセッション)の数、パケッ
ト量)が多くなると、各端末のアプリケーションが使用
できる帯域は必然的に小さくなる。このような場合にお
いては、通信における平等性ゆえに重要なパケットであ
っても、その品質に特に注意が払われることがなく、場
合によってはパケットが破棄されることさえ生じうる。
【0005】このような通信における品質劣化の問題を
解決するために、RSVP(Resource reSerVation Pro
tocol)のような通信品質要求プロトコルを要求するた
めの通信品質要求メッセージを付加情報としてパケット
に含ませ、この通信品質要求メッセージに基いて各端末
がネットワーク上の伝送装置に対して一定の通信品質
(帯域)を保証するように要求するという技術が提供さ
れている。具体的に説明すると、このような通信品質要
求メッセージを用いてなされる通信品質保持のための帯
域制御処理は、通信フローごとの通信品質要求メッセー
ジを含むパケットの受信、受信されたパケットの分類、
パケットの送出順序の決定(スケジューリング)、パケ
ットの送出、といった順序で行われる。
【0006】ところで、カプセル化したパケットのヘッ
ダはすべて同じであり、「Source IP Address」と「Des
tination IP Address」は、伝送装置のIPアドレスに
なる。従って、複数の通信フローを有するパケットを一
旦カプセル化してしまうと、ネットワーク上の伝送装置
は、カプセル化前の各通信フローの別をもはや認識でき
ないため、各装置毎のアプリケーションが要求する通信
品質を保証することができなくなってしまう。また、従
来の伝送装置でカプセル化を行う場合には、RSVPな
どの通信品質要求に関する付加情報も併せてカプセル化
してしまうため、通信経路の途中でルータなどの伝送装
置は、付加情報に含まれる通信品質要求プロトコルを解
析できず、通信品質保持に必要な帯域の制御ができなく
なってしまう。
【0007】このような従来技術における不具合を説明
すると以下のようになる。図7(a)に、従来の伝送装
置を用いた場合のネットワークの構成例を示す。ここで
は、端末A→A’の間の通信量が400kbps(bps:ビ
ット/秒,以下同じ)で、その通信品質要求の情報量が
150kbps、端末B→B’の間の通信量が100kbps
で、その通信品質要求が50kbpsであるものとする。
端末Aと端末Bからパケットを受信した伝送装置Xは、
このパケットをカプセル化して伝送装置X’へ送信す
る。その際にルータRを経由させる。伝送装置Xとルー
タRの回線の帯域は500kbps、ルータRと伝送装置
X’の間の回線の帯域は200kbpsとする。
【0008】伝送装置Xでカプセル化されたパケットを
伝送するための帯域としては、単位時間当たりの全デー
タ量500kbpsのうち、150+50=200kbpsが
保証されなければならない。この場合、伝送装置Xとル
ータRとの間では、回線の帯域が500kbpsとなって
いるので、特に問題がない。しかし、ルータRと伝送装
置X’との間における回線速度が200kbpsであり、
全データ量である500kbpsよりも小さいため、この
部分では、通信品質が要求されているパケット、つまり
帯域保証をするパケットから優先的に送信する必要があ
る。この場合のルータRでのパケットのスケジューリン
グの内容を図7(b)に示す。符号R1は、ルータRに
おける受信キューである。図示のとおり、パケット全体
としてカプセル化されているパケットは、通信品質要求
メッセージが判別できなくなっているため、ルータRか
ら見て帯域保証の必要の有無が判断できず、カプセル化
データによる通信を行う際にその通信品質を保証できな
い。
【0009】そこで本発明は、伝送経路上で通信品質保
証のような付加情報を含む伝送対象データをカプセル化
する場合であっても、当該データを正常に伝送できるよ
うにする伝送装置及び伝送方法を提供することをその課
題とする。本発明の他の課題は、上記伝送方法を汎用の
コンピュータで実行する上で好適となる記録媒体を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の伝送装置は、1又は複数の伝送対象データをカプセ
ル化してカプセル化データを生成するカプセル化手段
と、カプセル化前の伝送対象データに当該データの正常
な伝送(例えば高品質な通信、以下同じ)を確保するた
めの付加情報が含まれている場合に個々の伝送対象デー
タから前記付加情報を取り出して前記カプセル化データ
の正常な伝送を確保するための新付加情報を生成する付
加情報生成手段と、生成された新付加情報を前記カプセ
ル化データと共に送信するデータ送信手段とを備えて成
る。このように構成される伝送装置では、伝送対象デー
タをカプセル化した場合であっても新付加情報によっ
て、カプセル化データの正常な伝送を確保できるように
なる。
【0011】付加情報は、伝送対象データに関する単位
時間当たりの伝送量制限を規定するものとすることが可
能である。この場合、前記付加情報生成手段は、付加情
報に基いて前記カプセル化データに関する単位時間当た
りの伝送量制限を規定する新付加情報を生成するように
構成する。この場合の新付加情報は、カプセル化データ
の単位時間当たりの伝送量制限を規定するものとなる。
【0012】新付加情報は、前記付加情報の総和と利用
者が決定した単位時間当たりの所定伝送量との和に基づ
いて生成するようにしても良い。カプセル化は、ある伝
送対象データを他形式の伝送対象データ中に組み込むと
いう処理であり、データ長が増加することが避けられな
い。そこで、データの増加量や通信品質を要求しないデ
ータの総量などを考慮して、利用者が決定した上記所定
伝送量を付加情報の総和に更に加えるようにする。
【0013】カプセル化手段によるカプセル化データの
生成は、より具体的には、前記付加情報で規定された伝
送量制限を超えない範囲で各々の伝送対象データの一部
を抽出して統合データを生成し、この統合データからカ
プセル化データを生成するように構成される。つまり、
本発明による伝送装置では、カプセル化データを受け取
る相手方の装置から先の経路において、新付加情報に基
く正常伝送を確保することできるが、カプセル化データ
が当初から大きすぎる場合は、新付加情報が、相手方装
置によっては受け入れ不可能なものとなる場合が予想さ
れる。そこで、付加情報に基いて各々の伝送対象データ
の一部を抽出して統合データを生成することで、伝送の
安全性をより確実に確保しようとするものである。
【0014】この場合において、新付加情報で規定され
る伝送量制限が統合前のデータの伝送量よりも大きい場
合、カプセル化手段は、前記付加情報が含まれていなか
った伝送対象データを所定の伝送量分だけ抽出して前記
統合データを作成するようにする。例えば、付加情報が
含まれていなかった伝送対象データを、新付加情報で期
待された伝送量制限と統合前のデータの伝送量の差分以
下の伝送量だけ抽出して統合データを作成するようにす
る。このようにすれば、正常な伝送が必要な付加情報付
きの伝送対象データについては、より優先的な伝送が約
束され、さらに伝送量についての余裕がある場合には品
質についての要求がない伝送対象データをも伝送できる
ようになり、伝送路が本来備えるキャパシティ一杯での
効率の良い伝送が可能になる。
【0015】本発明の伝送装置は、中継装置として機能
させることもできる。この場合は、前記統合データを外
部から受信する受信手段と、受信した統合データを前記
付加情報を含む元の伝送対象データに復元して当該伝送
対象データに指定されている伝送先宛に伝送する手段と
をさらに備えて伝送装置を構成する。
【0016】上記課題を解決する本発明の伝送方法は、
上述の付加情報を含むことのある1又は複数の伝送対象
データをカプセル化して伝送路に送信する伝送装置にお
いて実行される方法である。この方法は、カプセル化前
の伝送対象データに前記付加情報が含まれている場合に
当該付加情報を取り出し、この取り出した付加情報の内
容に基いてカプセル化後のデータ(カプセル化データ)
の伝送量を決定するとともにその付加情報に基づいて当
該カプセル化データの正常な伝送を確保するための新付
加情報を生成し、この新付加情報を当該カプセル化デー
タと共に送信することを特徴とする。
【0017】本発明は、1又は複数の送信元端末から第
1伝送装置及び第2伝送装置を介して他の1又は複数の
受信先端末へ、正常な伝送を確保するための付加情報を
含むことのある伝送対象データを伝送する伝送方法にも
適用することができる。すなわち、この伝送方法は、第
1伝送装置が、前記送信元端末から受信した複数の伝送
対象データがそれぞれ前記付加情報を含む場合に当該付
加情報を取り出し、取り出した付加情報の内容に基いて
前記複数の伝送対象データをカプセル化してカプセル化
データを生成するとともに、前記取り出した付加情報に
基づいて前記カプセル化データの正常な伝送を確保する
ための新付加情報を生成し、この新付加情報を前記カプ
セル化データと共に送信する段階と、第2伝送装置が、
前記カプセル化データ及び新付加情報を受信するととも
に受信したカプセル化データ及び新付加情報をもとに前
記複数の伝送対象データ及び元の付加情報を復元し、復
元した伝送対象データ及び付加情報を前記受信先端末へ
送信する段階とを含む方法である。この伝送方法におい
て、第2伝送装置が新付加情報を受け付けなかった場合
は、第1伝送装置が、最後に受信した伝送対象データに
含まれていた付加情報を存在しないものとして取り扱う
と共に、その旨を伝える信号である拒否信号を、当該伝
送対象データを送信した送信元端末に通知するようにす
る。このようにすれば、すべての付加情報が無視される
という事態を防ぐことができ、最低限の伝送品質を維持
できるようになる。
【0018】上記他の課題を解決する本発明の記録媒体
は、1又は複数の伝送対象データをカプセル化してカプ
セル化データを生成するカプセル化手段と、カプセル化
前の伝送対象データに当該データの正常な伝送を確保す
るための付加情報が含まれている場合に個々の伝送対象
データから前記付加情報を取り出して前記カプセル化デ
ータの正常な伝送を確保するための新付加情報を生成す
る付加情報生成手段と、生成された新付加情報を前記カ
プセル化データと共に送信するデータ送信手段とをコン
ピュータ上に形成するためのプログラムコードが記録さ
れた、コンピュータ読みとり可能な記録媒体である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、ある端末から他
の端末へのデータ中継を行う伝送装置に適用した場合の
実施の形態を説明する。ここでは、伝送対象データの一
例としてパケット単位のデータ、付加情報の一例として
前述のRSVPのような通信品質要求プロトコルを使用
する際のメッセージ(以下、「通信品質要求メッセー
ジ」)を用いる場合の例を挙げる。つまり、この通信品
質要求メッセージを通じて伝送路におけるパケット通信
の品質(帯域)が確保され、これによって正常な伝送が
行われるようにする。
【0020】本実施形態による伝送装置は、図1に示さ
れるように、データ送信受信機構11、データ処理機構
12、及び記憶部13を有する一種のコンピュータ装置
である。なお、図1では、本発明を実施する上で必要な
部分のみを挙げてある。記憶部13は、受信キュー13
1、送信キュー132を格納するための記憶装置、例え
ばハードディスクまたは主メモリ内の記憶領域であり、
データ送受信機構11は、伝送路からパケットその他の
データを受信するとともに、後述するカプセル化データ
及び新付加情報を伝送路に送信する公知の通信制御機構
である。
【0021】データ処理機構12は、図示しないCPU
が所定のプログラムコードを読み込んで実行することに
より形成される機能ブロック、即ちパケット解析部12
1、通信品質要求部122、統合部123、カプセル化
部124を具備している。このプログラムコードは、C
PUが読み取り可能な記録媒体、例えばハードディスク
等の固定型記録媒体、あるいはCD−ROMやDVD等
の可搬性記録媒体に記録されているものである。可搬性
記録媒体に記録されたものが固定型記録媒体にインスト
ールされたもの、あるいは通信媒体を通じて固定型記録
媒体にダウンロードされたものであっても良い。また、
当該プログラムコード単独で上記機能ブロック121〜
124が形成される形態のほか、当該プログラムコード
とコンピュータ装置のオペレーティングとの協働によっ
て各機能ブロック121〜124が形成される形態であ
っても良い。
【0022】パケット解析部121は、データ送信受信
機構11が受信したパケットが端末間(送信元端末及び
受信先端末)の通信品質要求メッセージを含むか否かを
判定し、通信品質要求メッセージが含まれている場合
は、それを通信品質要求部122に通知するとともにそ
の要求に基づく通信品質毎にパケットを分類して受信キ
ュー131に渡す処理を行うものである。
【0023】通信品質要求部122は、パケット解析部
121より受け取った通信品質要求メッセージを、後述
するカプセル化データの通信品質を要求するための新し
い品質要求メッセージ(新付加情報)に統合し、これを
データ送信受信機構11に渡す処理を行うものである。
【0024】統合部123は、パケット・スケジューリ
ング処理、即ち各々の通信品質要求メッセージにより規
定される伝送量制限を超えるパケットが伝送路上に流れ
る事態を回避するためにその規定された伝送量制限の範
囲内で、カプセル化後の帯域を調整しながら、受信キュ
ー131からパケットを抽出して統合し、統合データを
生成する処理を行うものである。この統合データは、カ
プセル化部124へ渡される。
【0025】カプセル化部124は、統合データをカプ
セル化してカプセル化データを生成し、生成したカプセ
ル化データをデータ送信受信機構11へ渡す処理を行う
ものである。
【0026】なお、上述の機能ブロック121〜124
のほかに、伝送路から統合データを受信し、受信した統
合データを、通信品質要求メッセージを含む元のパケッ
トに復元する復元機能、つまり、カプセルを解く機能
と、復元されたパケットを指定されている受信先端末宛
に転送する転送機能とを備えて伝送装置を構成すること
もできる。この場合の伝送装置を伝送装置1’とする。
これらの機能も、上述のように、記録媒体に記録された
プログラムコードによって形成されるものである。
【0027】次に、上記伝送装置1、1’を用いて実際
にパケットを伝送する場合の実施形態を説明する。ここ
では、図2に示すような通信形態を想定する。即ち、端
末A、B、C、D及びFから伝送装置1及び伝送装置
1’を介して端末A’、B’、C’、D’及びF’へと
パケットを伝送する際に、端末A→A’間の通信品質要
求がabps、端末B→B’間の通信品質要求がbbps、端
末C→C’間の通信品質要求cbps、端末D→D’間に
おける通信品質要求がdbpsであり、端末F→F’間に
ついては、通信品質要求がないものとする。
【0028】まず、図4に示したように、端末A、B、
C及びFから端末A’、B’、C’及びF’へパケット
を伝送する場合の手順を図3を参照して説明する。端末
A、B、C及びFからパケットを受信すると、伝送装置
1は、まず、パケット解析部121でそのパケットの解
析及び分類を行い、通信品質要求メッセージが含まれて
いるか否かを判定する(ステップS201:Yes,S2
02,S203)。端末A,B,Cからのパケットにつ
いては、通信品質要求メッセージが含まれているので、
パケット解析部121は、これを通信品質要求部122
へ送る。通信品質要求部122は、この通信品質要求メ
ッセージを統合し、新付加情報を生成する(ステップS
203:Yes、S204)。新付加情報の生成に際して
は、カプセル化する前の通信品質要求メッセージが要求
するパケット量を総和し、もしくはカプセル化する前の
パケット量の総和+Δとして、新付加情報(a+b+
c)bps乃至(a+b+c+Δ)bpsを生成する。Δは、
カプセル化によるデータ長の増加や「通信品質を要求し
ていない通信データのための余分な帯域割り当てを考慮
したものであり、例えば伝送装置のユーザが決定する内
容のデータである。
【0029】新付加情報の生成後、あるいはステップS
203において通信品質メッセージが含まれていないパ
ケット(端末Fからのパケット)の場合は(ステップS
203:No)、新付加情報をもとに統合部123でこれ
らの各パケットを統合する(ステップS205)。具体
的には、通信品質が要求されているパケットについて
は、個々のパケットを送信した各端末の通信品質要求メ
ッセージにある通信品質の値(パケットサイズ)分を限
度として、カプセル化のためのデータ(あるいはパケッ
ト)を取り出す。例えば端末A→A’間通信用の受信キ
ューから最大abpsのデータ、端末B→B’間通信用の
受信キューから最大bbpsのデータ、端末C→C’間の
通信用受信キューから最大cbpsのデータを、それぞれ
取り出す。このとき、新付加情報で規定される伝送量制
限(a+b+c)bps乃至(a+b+c+Δ)bpsがカプ
セル化のためのデータ量よりも大きい場合、それが通信
品質要求のないパケットのものであれば、差分を限度と
してデータを取り出す。そしてこれらを統合して統合デ
ータを生成する。
【0030】カプセル化部124は、この統合データを
カプセル化してカプセル化データを生成し、これを送信
キュー132に格納する(ステップS206)。このカ
プセル化データは、データ送受信機構11から新付加情
報と共に伝送路へ伝送される(ステップS207)。な
お、送信キュー132の実装方式、例えばWFQ、CB
Qなどに関しては、上述の処理が可能なものであれば、
どのような方式でも構わない。
【0031】カプセル化データを受け取った伝送装置
1’は、そのカプセルを解き、元のパケット及び通信品
質要求メッセージを取り出す。この処理は、上述の処理
を逆方向に行うことで実現される。元のパケット及び付
加情報は、伝送装置1’から各端末A’、B’、C’及
びF’へと送られる。
【0032】次に、端末D→端末D’間の通信が上記の
通信に加わった場合の例について説明する。この場合の
処理概念を図5に示す。この場合、パケット解析部12
1は、新たに受信キュー131内に「D→D’」の受信
キューを作成し、端末Dからのパケットをその受信キュ
ーに格納する。通信品質要求部122は、上述の各端末
からの通信品質要求メッセージの内容から新付加情報
(要求する通信品質が(a+b+c+d+Δ)bps)を
生成し、カプセル化データのために新しい通信品質要求
メッセージを送信する。但し、新付加情報が伝送路上の
他の通信機器に許容されない場合、例えば伝送量が増加
したことに伴い、増加した分についての通信品質が保証
されない場合は、端末Dに対して拒否信号であるエラー
を返し、「D→D’」の通信を通信品質が要求されてい
ない通信として扱う。これにより、すべての通信品質要
求メッセージが無視されるという事態を防ぐことができ
る。この場合は、最後に受信した通信データに含まれた
付加情報以外の付加情報を有効なものとすることで、通
信品質を一定に維持できるようになる。
【0033】次に、3つ目の通信「C→C’」がなくな
ったときの概念図を図6に示す。この場合は、「C→
C’」の受信キューを削除する。その他は、図4の場合
と同様の処理を行う。
【0034】このように、本実施形態の伝送装置1で
は、パケットをカプセル化する前に各パケットから通信
品質要求メッセージを取り出し、この通信品質要求メッ
セージの内容に基いてカプセル化データのサイズ(伝送
量)を決定するとともにその通信品質要求メッセージに
基づいて新付加情報を生成し、これをカプセル化データ
と共に送信するようにしたので、各通信品質要求メッセ
ージをカプセル化した場合であっても、通信品質を確保
できるようになる。
【0035】また、通信品質要求メッセージに基いて各
パケットのデータの一部を抽出して統合データを生成す
るようにしたので、通信品質をより確実に確保できるよ
うになる。従って、パケットをカプセル化する場合の不
具合を解決できるのみならず、通信品質要求メッセージ
によって本来果たすべき機能を奏しうるものとなる。
【0036】また、新付加情報で規定される伝送量制限
が統合前データの伝送量よりも大きい場合は、通信品質
要求メッセージが含まれていなかったパケットを所定の
伝送量分だけ抽出して統合データを作成するので、通信
品質の保証が必要なパケットについては、より優先的な
伝送が約束され、伝送量について余裕がある場合には通
信品質の保証を要しないパケットをも伝送できるように
なる。これにより、伝送路が本来備えるキャパシティ一
杯での効率の良い伝送が可能になる。
【0037】なお、本実施形態の伝送装置1は、単独で
実現するのみならず、VPN(Virtual Private Networ
k:仮想私設網)など、暗号化を行う装置に実装するこ
とも可能である。具体的には、伝送経路を決定するルー
タや、端末と接続されたゲートウェイなどのIPカプセ
ル化を行う装置に応用することができる。特に、対向す
る2つのゲートウェイの一方に本実施形態による伝送装
置1を応用すると共に、他方のゲートウェイに上記復元
機能と転送機能を有する伝送装置1’を応用し、これら
をパケットの送信元端末と受信先端末との間の中継装置
として機能させることで、より高品質な通信が可能にな
る。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、例えば通信品質要求を伴う伝送対象データを
カプセル化する場合であっても、個々のデータを送信す
るアプリケーション毎に要求された通信品質を保証でき
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す伝送装置の構成図。
【図2】本発明による伝送方法の概念図。
【図3】パケットを受信した後、それがカプセル化され
て送信されるまでの手順説明図。
【図4】通信品質を要求する3つの端末からのパケット
と通信品質を要しない端末からのパケットがカプセル化
される場合の概念図。
【図5】図4で示す形態において、端末Dからの通信
(パケット)が1つ加わった場合の概念図。
【図6】図4で示す形態において、端末Cからの通信
(パケット)が1つ減った場合の概念図。
【図7】(a)は従来の伝送装置を用いた場合のネット
ワークの構成図,(b)は従来の伝送方法の問題点を説
明するためのパケットスケジューリングの説明図。
【符号の説明】 1、1’ 伝送装置 11 データ送受信機構 12 データ処理機構 121 パケット解析部 122 通信品質要求部 123 統合部 124 カプセル化部 13 記憶部 131 受信キュー 132 送信キュー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 早川 晃弘 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内 (72)発明者 馬場 達也 東京都江東区豊洲三丁目3番3号 株式会 社エヌ・ティ・ティ・データ内 Fターム(参考) 5K030 GA11 HA08 HC01 HC13 LA08 5K034 AA06 FF13 HH01 HH02 HH06 JJ24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は複数の伝送対象データをカプセル
    化してカプセル化データを生成するカプセル化手段と、 カプセル化前の伝送対象データに当該データの正常な伝
    送を確保するための付加情報が含まれている場合に個々
    の伝送対象データから前記付加情報を取り出して前記カ
    プセル化データの正常な伝送を確保するための新付加情
    報を生成する付加情報生成手段と、 生成された新付加情報を前記カプセル化データと共に送
    信するデータ送信手段とを備えて成る、伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記付加情報が当該伝送対象データに関
    する単位時間当たりの伝送量制限を規定するものであ
    り、 前記付加情報生成手段は、この付加情報に基いて前記カ
    プセル化データに関する単位時間当たりの伝送量制限を
    規定する新付加情報を生成するように構成されているこ
    とを特徴とする、 請求項1記載の伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記付加情報生成手段は、前記付加情報
    の総和と利用者が決定した単位時間当たりの所定伝送量
    との和に基づいて前記新付加情報を生成するように構成
    されていることを特徴とする、 請求項2記載の伝送装置。
  4. 【請求項4】 前記カプセル化手段は、前記付加情報で
    規定された伝送量制限を超えない範囲で各々の伝送対象
    データの一部を抽出して統合データを生成し、この統合
    データから前記カプセル化データを生成するように構成
    されていることを特徴とする、 請求項1、2又は3記載の伝送装置。
  5. 【請求項5】 前記カプセル化手段は、新付加情報で規
    定される伝送量制限が統合前のデータの伝送量よりも大
    きい場合に、前記付加情報が含まれていなかった伝送対
    象データを所定の伝送量分だけ抽出して前記統合データ
    を作成することを特徴とする、 請求項4記載の伝送装置。
  6. 【請求項6】 前記統合データを外部から受信する受信
    手段と、 受信した統合データを前記付加情報を含む元の伝送対象
    データに復元して当該伝送対象データに指定されている
    伝送先宛に伝送する手段とをさらに備えて成る、 請求項1乃至5のいずれかの項記載の伝送装置。
  7. 【請求項7】 正常な伝送を確保するための付加情報を
    含むことのある1又は複数の伝送対象データをカプセル
    化して伝送路に送信する伝送装置において実行される方
    法であって、 カプセル化前の伝送対象データに前記付加情報が含まれ
    ている場合に当該付加情報を取り出し、この取り出した
    付加情報の内容に基いてカプセル化後のデータの伝送量
    を決定するとともにその付加情報に基づいて当該カプセ
    ル化後のデータの正常な伝送を確保するための新付加情
    報を生成し、この新付加情報を当該カプセル化後のデー
    タと共に送信することを特徴とする、伝送方法。
  8. 【請求項8】 1又は複数の送信元端末から第1伝送装
    置及び第2伝送装置を介して他の1又は複数の受信先端
    末へ、正常な伝送を確保するための付加情報を含むこと
    のある伝送対象データを伝送する際に、 第1伝送装置が、前記送信元端末から受信した複数の伝
    送対象データがそれぞれ前記付加情報を含む場合に当該
    付加情報を取り出し、取り出した付加情報の内容に基い
    て前記複数の伝送対象データをカプセル化してカプセル
    化データを生成するとともに、前記取り出した付加情報
    に基づいて前記カプセル化データの正常な伝送を確保す
    るための新付加情報を生成し、この新付加情報を前記カ
    プセル化データと共に送信する段階と、 第2伝送装置が、前記カプセル化データ及び新付加情報
    を受信するとともに受信したカプセル化データ及び新付
    加情報をもとに前記複数の伝送対象データ及び元の付加
    情報を復元し、復元した伝送対象データ及び付加情報を
    前記受信先端末へ送信する段階とを含む、伝送方法。
  9. 【請求項9】 第2伝送装置が新付加情報を受け付けな
    かった場合に、第1伝送装置が、最後に受信した伝送対
    象データに含まれていた付加情報を存在しないものとし
    て取り扱うと共に、その旨を伝える信号である拒否信号
    を、当該伝送対象データを送信した送信元端末に通知す
    る請求項9記載の伝送方法。
  10. 【請求項10】 1又は複数の伝送対象データをカプセ
    ル化してカプセル化データを生成するカプセル化手段
    と、カプセル化前の伝送対象データに当該データの正常
    な伝送を確保するための付加情報が含まれている場合に
    個々の伝送対象データから前記付加情報を取り出して前
    記カプセル化データの正常な伝送を確保するための新付
    加情報を生成する付加情報生成手段と、生成された新付
    加情報を前記カプセル化データと共に送信するデータ送
    信手段とをコンピュータ上に形成するためのプログラム
    コードが記録された、 コンピュータ読みとり可能な記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7808957B2 (en) 2002-11-28 2010-10-05 Nec Infrontia Corporation Wireless LAN terminal, wireless LAN base station, wireless communication method, and roaming method
CN113014595A (zh) * 2021-03-15 2021-06-22 青岛弯弓信息技术有限公司 一种数据封装集成的方法及系统

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