JP2000312267A - 移動通信体システム - Google Patents

移動通信体システム

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JP2000312267A JP2000050234A JP2000050234A JP2000312267A JP 2000312267 A JP2000312267 A JP 2000312267A JP 2000050234 A JP2000050234 A JP 2000050234A JP 2000050234 A JP2000050234 A JP 2000050234A JP 2000312267 A JP2000312267 A JP 2000312267A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動通信体システムにおいて、電話局システ
ム(基地局)20の負担を軽減する。 【解決手段】 携帯電話機10内に予め支払われたプリ
ペイド金額131を記憶する。通話時には、このプリペ
イド金額131を含む情報を電話局端末機22に送信
し、該電話局端末機22内で通信費用を減額処理して、
携帯電話機10に返信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる携帯電話
等の移動通信体を含む移動通信体システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、いわゆる携帯電話等の移動通信体
が普及している。このような移動通信体による移動通信
体システムでは、移動通信体は基地局と無線通信を行
い、該基地局を介して他の移動通信体等と音声や画像等
の情報の送受を行うようになっている。
【0003】このような移動通信体システムにおいて、
移動通信体による無線通信サービス使用料金の徴収方式
は、サービス提供者が所定期間(例えば1ヶ月間)の使
用料金を加算しておき、該所定期間が経過した後にユー
ザに対して使用料金の合計額を請求して徴収する後払い
方式が一般的である。
【0004】ところが、最近では、移動通信体が非常な
低額で入手可能になった背景のもと、使用料金を支払う
ことなく移動通信体が廃棄されてしまい、サービス提供
者が使用料金を徴収できなくなるという事態が多発して
いる。
【0005】そこで、移動通信体のユーザに対して該移
動通信体による使用料金をプリペイド金額として予め支
払わせておき、移動通信体が使用されるごとに前記プリ
ペイド金額から使用料金を差し引くいわゆるプリペイド
方式も普及している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプリペ
イド方式においては、各移動通信体ごとのプリペイド金
額を基地局が記憶・管理していたため、多数の移動通信
体が加入する移動通信体システムでは、基地局に多大な
負担が生じるという問題があった。
【0007】また、最近では来る情報ネットワーク社会
を睨み、従来の現金を入れる財布に代えて、電子情報に
よる金額を所定のカード等に記憶させておき、該カード
を用いて商取引の決済に用いる種々の電子マネーサービ
スの提供方法が提案されている。しかし、これら種々提
案されている電子マネーサービスでは、前記所定のカー
ド等を従来の現金を入れた財布の代わりに所持しなけれ
ばならないことに変わりはなく、該サービスを利用する
ユーザの携行品が小さくはなるもののなくなるものでは
ない。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その第1の目的は、多数の移動通信体が加入し
ても基地局の負担を軽減することができる移動通信体シ
ステムを提供することであり、その第2の目的は、ユー
ザの携行品を増やすことなく電子マネーサービスを実現
することができる移動通信体システムを提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達するため、
本発明にかかる移動通信体システムは、基地局を介して
移動通信体により無線通信を行う移動通信体システムで
あって、前記移動通信体は、前記基地局と無線通信を行
う無線通信手段と、予め支払われたプリペイド金額を記
憶するプリペイド金額記憶手段とを有し、前記基地局
は、前記移動通信体と無線通信を行う無線通信手段と、
前記移動通信体による無線通信にかかる通信費用を前記
プリペイド金額から減額処理する減額処理手段とを有
し、前記移動通信体が前記基地局を介して無線通信を開
始する際には、前記移動通信体は、前記プリペイド金額
記憶手段に記憶されたプリペイド金額を前記無線通信手
段によって前記基地局に送信し、前記移動通信体が無線
通信中には、前記基地局は、受信した前記プリペイド金
額に対して該無線通信にかかる通信費用を前記減額処理
手段によって減額して新たなプリペイド金額を求め、前
記新たなプリペイド金額を前記無線通信手段によって前
記移動通信体に送信し、前記移動通信体は、受信した前
記新たなプリペイド金額を前記プリペイド金額記憶手段
によって記憶し、前記新たなプリペイド金額が0になっ
たときには、前記移動通信体または前記基地局は、前記
移動通信体と前記基地局との間の無線通信を禁止するよ
うに構成されたことを特徴とするものである。
【0010】このような移動通信体システムによれば、
予め支払われたプリペイド金額は、基地局側ではなく、
移動通信体が記憶するため、多数の移動通信体が加入し
ても基地局の負担を軽減することができる。また、通話
時におけるプリペイド金額からの減額処理は、基地局側
によって行われ、移動通信体が単独でプリペイド金額を
変動させることはないため、不正使用を防止することが
できる。
【0011】また、前記基地局は、無線通信中の前記移
動通信体に対し、該無線通信費用が所定の単位金額に達
するごとに、前記減額処理手段によって前記プリペイド
金額を減額するように構成されることが望ましい。
【0012】このようにすれば、通信費用が所定金額に
達するごとにプリペイド金額の減額処理が行われるた
め、無線通信中に何らかのアクシデント等で通信状態が
中断されても、該アクシデントが生じる直前までの通信
費用を確実に徴収することができる。
【0013】また、前記移動通信体は、前記プリペイド
金額記憶手段に記憶された前記プリペイド金額が所定額
以下になった場合に、その旨を使用者に報知する報知手
段を備えることが望ましい。
【0014】このようにすれば、無線通信中にプリペイ
ド金額が0になる前に、ユーザは通信がまもなく切断さ
れてしまうことを事前に知ることができる。
【0015】また、前記移動通信体は、前記プリペイド
金額記憶手段に、可読状態および暗号化状態のプリペイ
ド金額を合わせて記憶し、前記基地局は前記暗号化状態
のプリペイド金額を解読する解読手段と、解読されたプ
リペイド金額と前記可読状態のプリペイド金額とを照合
する照合手段と、可読状態のプリペイド金額を暗号化す
る暗号化手段とを有し、前記移動通信体が前記基地局を
介して無線通信を開始する際には、前記移動通信体は、
前記プリペイド金額記憶手段に記憶された可読状態およ
び暗号化状態のプリペイド金額を前記無線通信手段によ
って前記基地局に送信し、前記基地局は、受信した前記
暗号化状態のプリペイド金額を前記解読手段によって解
読し、前記解読されたプリペイド金額と前記可読状態の
プリペイド金額とを前記照合手段によって照合し、前記
照合結果が不一致である場合には前記移動通信体との無
線通信を禁止する一方、前記照合結果が一致する場合に
は前記移動通信体との無線通信を継続し、前記移動通信
体が無線通信中には、前記基地局は、求めた前記新たな
プリペイド金額を前記暗号化手段によって暗号化し、前
記暗号化した新たなプリペイド金額および暗号化してい
ない可読状態の新たなプリペイド金額を前記無線通信手
段によって前記移動通信体に送信し、前記移動通信体
は、受信した前記暗号化した新たなプリペイド金額およ
び暗号化していない可読状態の新たなプリペイド金額を
前記プリペイド金額記憶手段によって記憶するように構
成されることが望ましい。
【0016】このようにすれば、移動通信体には、可読
状態と秘匿状態とのプリペイド金額が合わせて記憶され
ていることから、移動通信体が単独で秘匿状態のプリペ
イド金額を解読することができない。そして、通話時に
は、基地局が移動通信体が記憶している可読状態のプリ
ペイド金額と秘匿状態のプリペイド金額とを照合して、
該照合結果が一致しなければ、この移動通信体による無
線通信が禁止されるため、万が一可読状態のプリペイド
金額が改ざんされてもこれを発見し、移動通信体の不正
使用を未然に防止することができる。
【0017】また、前記基地局により前記移動通信体に
対して前記無線通信のサービスを提供する提供者の口座
を有する金融システムサーバと、前記金融システムサー
バにアクセス可能な端末機とを含み、前記移動通信体
は、前記端末機と短距離通信を行う短距離通信手段を有
し、前記金融システムサーバは、該金融システムサーバ
が有する口座に対する入金処理手段を有し、前記端末機
は、前記移動通信体と短距離通信を行う短距離通信手段
と、前記プリペイド金額を増額または減額処理する変額
処理手段とを有し、前記移動通信体の前記プリペイド金
額に所定の補充金額を補充処理する際には、前記移動通
信体が前記端末機と短距離通信可能な状態で、前記移動
通信体または前記端末機に前記補充金額が入力されるこ
とに応じて、前記移動通信体は、前記プリペイド金額記
憶手段に記憶されたプリペイド金額を前記短距離通信手
段によって前記端末機に送信し、前記端末機は、前記金
融システムサーバに対して前記補充金額を前記提供者の
口座に入金する処理要求を送信し、前記金融システムサ
ーバは、前記処理要求に応じて前記入金処理手段によっ
て前記補充金額を前記提供者の口座に入金し、前記端末
機は、受信した前記プリペイド金額に対して前記補充金
額を前記変額処理手段によって増額して新たなプリペイ
ド金額を求め、さらに前記新たなプリペイド金額を前記
短距離通信手段によって前記移動通信体に送信し、前記
移動通信体は受信した前記新たなプリペイド金額を前記
プリペイド金額記憶手段によって記憶するように構成さ
れることが望ましい。
【0018】このようにすれば、移動通信体の利用者
は、金融システムサーバにアクセス可能な端末機と移動
通信体とを短距離通信可能な状態とし、該端末機の管理
者等に補充金額を支払うことで、該管理者等によって該
端末機を介し、移動通信体のプリペイド金額を補充する
ことができる。このとき、電子的な金銭であるプリペイ
ド金額の授受は短距離通信手段を介しているため、高い
通信の安全性を確保することができる。
【0019】また、前記金融システムサーバは、前記移
動通信体による前記無線通信のサービスを利用する利用
者の口座と、該金融システムサーバが有する複数の口座
間における送金処理手段を有し、前記移動通信体の前記
プリペイド金額に所定の補充金額を前記利用者の口座か
ら補充処理する際には、前記移動通信体が前記端末機と
短距離通信可能な状態で、前記移動通信体または前記端
末機に前記補充金額が入力されることに応じて、前記移
動通信体は、前記プリペイド金額記憶手段に記憶された
プリペイド金額を前記短距離通信手段によって前記端末
機に送信し、前記端末機は、前記金融システムサーバに
対して前記補充金額を前記利用者の口座から前記提供者
の口座に送金する処理要求を送信し、前記金融システム
サーバは、前記処理要求に応じて前記送金処理手段によ
って前記補充金額を前記利用者の口座から前記提供者の
口座に送金し、前記端末機は、受信した前記プリペイド
金額に対して前記補充金額を前記変額処理手段によって
増額して新たなプリペイド金額を求め、さらに前記新た
なプリペイド金額を前記短距離通信手段によって前記移
動通信体に送信し、前記移動通信体は、受信した前記新
たなプリペイド金額を前記プリペイド金額記憶手段によ
って記憶するように構成されることが望ましい。
【0020】このようにすれば、移動通信体の利用者
は、金融システムサーバにアクセス可能な端末機と移動
通信体とを短距離通信可能な状態とすることで、該端末
機を介し、利用者の口座から移動通信体のプリペイド金
額を補充することができる。このとき、電子的な金銭で
あるプリペイド金額の授受は短距離通信手段を介してい
るため、高い通信の安全性を確保することができる。
【0021】また、前記移動通信体は、前記プリペイド
金額記憶手段に、可読状態および暗号化状態のプリペイ
ド金額を合わせて記憶し、前記端末機は前記暗号化状態
のプリペイド金額を解読する解読手段と、解読されたプ
リペイド金額と前記可読状態のプリペイド金額とを照合
する照合手段と、可読状態のプリペイド金額を暗号化す
る暗号化手段とを有し、前記移動通信体の前記プリペイ
ド金額に所定の補充金額を補充処理する際には、前記移
動通信体が前記端末機と短距離通信可能な状態で、前記
移動通信体または前記端末機に前記補充金額が入力され
ることに応じて、前記移動通信体は、前記プリペイド金
額記憶手段によって記憶された可読状態および暗号化状
態のプリペイド金額を前記短距離通信手段によって前記
端末機に送信し、前記端末機は、受信した前記暗号化状
態のプリペイド金額を前記解読手段によって解読し、前
記解読されたプリペイド金額と前記可読状態のプリペイ
ド金額とを前記照合手段によって照合し、前記照合結果
が不一致である場合には前記プリペイド金額の補充処理
を禁止する一方、前記照合結果が一致する場合には前記
プリペイド金額の補充処理を継続し、求めた前記新たな
プリペイド金額を前記暗号化手段によって暗号化し、前
記暗号化した新たなプリペイド金額および暗号化してい
ない可読状態の新たなプリペイド金額を前記短距離通信
手段によって前記移動通信体に送信し、前記移動通信体
は、受信した前記暗号化した新たなプリペイド金額およ
び暗号化していない可読状態の新たなプリペイド金額を
前記プリペイド金額記憶手段によって記憶するように構
成されることが望ましい。
【0022】このようにすれば、移動通信体の利用者
は、金融システムサーバにアクセス可能な端末機と移動
通信体とを短距離通信可能な状態とすることで、該端末
機を介し、移動通信体のプリペイド金額を補充すること
ができる。このとき、電子的な金銭であるプリペイド金
額の授受は短距離通信手段を介しているため、高い通信
の安全性を確保することができる。さらに、移動通信体
には、可読状態と秘匿状態とのプリペイド金額が合わせ
て記憶され、この移動通信体が端末機と通信するときに
は予め可読状態のプリペイド金額と秘匿状態のプリペイ
ド金額とが照合されるため、移動通信体の不正使用を未
然に防止することができる。
【0023】また、前記移動通信体は、所定の暗唱番号
を記憶する暗唱番号記憶手段と、前記プリペイド金額記
憶手段に記憶されたプリペイド金額を表示する表示手段
とを有し、前記移動通信体に対し、前記暗唱番号記憶手
段に記憶された所定の暗唱番号と一致する番号が入力さ
れた場合に限り、前記プリペイド金額記憶手段に記憶さ
れたプリペイド金額を前記表示手段によって表示するよ
うに構成されることが望ましい。
【0024】このようにすれば、移動通信体に記憶され
たプリペイド金額は、暗唱番号を知る正規の利用者にの
み確認可能となり、安全性が高まる。
【0025】また、本発明にかかる移動通信体システム
は、基地局を介して移動通信体により無線通信を行う移
動通信体システムであって、商店の口座および電子マネ
ーを一時的にプールする当座口座を有する金融システム
サーバと、前記金融システムサーバにアクセス可能な端
末機とを含み、前記移動通信体は、前記基地局と無線通
信を行う無線通信手段と、前記端末機と短距離通信を行
う短距離通信手段と、電子マネー金額を記憶する電子マ
ネー金額記憶手段とを有し、前記金融システムサーバ
は、該金融システムサーバが有する複数の口座間で送金
処理を行う送金処理手段を有し、前記端末機は、前記移
動通信体と短距離通信を行う短距離通信手段と、前記電
子マネー金額を増額または減額処理する変額処理手段と
を有し、前記商店に支払う支払い金額を前記移動通信体
の前記電子マネー金額から支払い処理する際には、前記
移動通信体が前記端末機と短距離通信可能な状態で、前
記移動通信体または前記端末機に前記支払い金額が入力
されることに応じて、前記移動通信体は、前記電子マネ
ー金額記憶手段に記憶された電子マネー金額を前記短距
離通信手段によって前記端末機に送信し、前記端末機
は、前記金融システムサーバに対して前記支払い金額を
前記当座口座から前記商店の口座に送金する処理要求を
送信し、前記金融システムサーバは、前記処理要求に応
じて前記送金処理手段によって前記支払い金額を前記当
座口座から前記商店の口座に送金し、前記端末機は、受
信した前記電子マネー金額に対して前記支払い金額を前
記変額処理手段によって減額して新たな電子マネー金額
を求め、さらに前記新たな電子マネー金額を前記短距離
通信手段によって前記移動通信体に送信し、前記移動通
信体は、受信した前記新たな電子マネー金額を前記電子
マネー金額記憶手段によって記憶するように構成される
ことが望ましい。
【0026】このような移動通信体システムによれば、
移動通信のために携行される移動通信体が、電子マネー
システムの端末として機能することから、ユーザの携行
品を増やすことなく電子マネーサービスを実現すること
ができる。また、この移動通信体に記憶されている電子
マネー金額からの支払い処理に応じた変額処理は、銀行
システムサーバにアクセス可能な端末機において行わ
れ、移動通信体が単独で電子マネー金額を変動させるこ
とはないため、不正使用を防止することができる。ま
た、電子マネー金額の変額処理は端末機が行うため、金
融システムサーバ等の負担を軽減するとともに、金融シ
ステムの通信トラフィックの混雑を軽減することができ
る。また、移動通信体の電子マネーの授受は短距離通信
手段を介しているため、高い通信の安全性を確保するこ
とができる。
【0027】また、前記移動通信体は、前記電子マネー
金額記憶手段に、可読状態および暗号化状態の電子マネ
ー金額を合わせて記憶し、前記端末機は、前記暗号化状
態の電子マネー金額を解読する解読手段と、解読された
電子マネー金額と前記可読状態の電子マネー金額とを照
合する照合手段と、可読状態の電子マネー金額を暗号化
する暗号化手段とを有し、前記商店に支払う支払い金額
を前記移動通信体の前記電子マネー金額から支払い処理
する際には、前記移動通信体が前記端末機と短距離通信
可能な状態で、前記移動通信体または前記端末機に前記
支払い金額が入力されることに応じて、前記移動通信体
は、前記電子マネー金額記憶手段に記憶された可読状態
および暗号化状態の電子マネー金額を前記短距離通信手
段によって前記端末機に送信し、前記端末機は、受信し
た前記暗号化状態の電子マネー金額を前記解読手段によ
って解読し、前記解読された電子マネー金額と前記可読
状態の電子マネー金額とを前記照合手段によって照合
し、前記照合結果が不一致である場合には前記電子マネ
ー金額からの支払い処理を禁止する一方、前記照合結果
が一致する場合には前記電子マネー金額からの支払い処
理を継続し、求めた前記新たな電子マネー金額を前記暗
号化手段によって暗号化し、前記暗号化した新たな電子
マネー金額および暗号化していない可読状態の新たな電
子マネー金額を前記短距離通信手段によって前記移動通
信体に送信し、前記移動通信体は、受信した前記暗号化
した新たな電子マネー金額および暗号化していない可読
状態の新たな電子マネー金額を前記電子マネー金額記憶
手段によって記憶するように構成されることが望まし
い。
【0028】このようにすれば、移動通信体には、可読
状態と秘匿状態との電子マネー金額が合わせて記憶され
ていることから、移動通信体が単独で秘匿状態の電子マ
ネー金額を解読することができない。そして、端末機と
の通信時には、端末機が移動通信体が記憶している可読
状態の電子マネー金額と秘匿状態の電子マネー金額とを
照合して、該照合結果が一致しなければ、この移動通信
体による支払い処理が禁止されるため、万が一可読状態
の電子マネー金額が改ざんされてもこれを発見し、移動
通信体の電子マネーの不正使用を未然に防止することが
できる。
【0029】また、前記金融システムサーバは、該金融
システムサーバが有する口座に対する入金処理手段とを
有し、前記移動通信体の前記電子マネー金額に所定の補
充金額を補充処理する際には、前記移動通信体が前記端
末機と短距離通信可能な状態で、前記移動通信体または
前記端末機に前記補充金額が入力されることに応じて、
前記移動通信体は、前記電子マネー金額記憶手段に記憶
された電子マネー金額を前記短距離通信手段によって前
記端末機に送信し、前記端末機は、前記金融システムサ
ーバに対して前記補充金額を前記当座口座に入金する処
理要求を送信し、前記金融システムサーバは、前記処理
要求に応じて前記入金処理手段によって前記補充金額を
前記当座口座に入金し、前記端末機は、受信した前記電
子マネー金額に対して前記補充金額を前記変額処理手段
によって増額して新たな電子マネー金額を求め、前記新
たな電子マネー金額を前記短距離通信手段によって前記
移動通信体に送信し、前記移動通信体は、受信した前記
新たな電子マネー金額を前記電子マネー金額記憶手段に
よって記憶するように構成されることが望ましい。
【0030】このようにすれば、移動通信体の利用者
は、金融システムサーバにアクセス可能な端末機と移動
通信体とを短距離通信可能な状態とし、該端末機の管理
者等に補充金額を支払うことで、該管理者等によって該
端末機を介し、移動通信体の電子マネー金額を補充する
ことができる。このとき、電子マネー金額の授受は短距
離通信手段を介しているため、高い通信の安全性を確保
することができる。
【0031】また、前記金融システムサーバは、前記移
動通信体の利用者の口座を有し、前記移動通信体の前記
電子マネー金額に所定の補充金額を前記利用者の口座か
ら補充処理する際には、前記移動通信体が前記端末機と
短距離通信可能な状態で、前記移動通信体または前記端
末機に前記補充金額が入力されることに応じて、前記移
動通信体は、前記電子マネー金額記憶手段に記憶された
電子マネー金額を前記短距離通信手段によって前記端末
機に送信し、前記端末機は、前記金融システムサーバに
対して前記補充金額を前記利用者の口座から前記当座口
座に送金する処理要求を送信し、前記金融システムサー
バは、前記処理要求に応じて前記送金処理手段によって
前記補充金額を前記利用者の口座から前記当座口座に送
金し、前記端末機は、受信した前記電子マネー金額に対
して前記補充金額を前記変額処理手段によって増額して
新たな電子マネー金額を求め、前記新たな電子マネー金
額を前記短距離通信手段によって前記移動通信体に送信
し、前記移動通信体は、受信した前記新たな電子マネー
金額を前記電子マネー金額記憶手段によって記憶するよ
うに構成されることが望ましい。
【0032】このようにすれば、移動通信体の利用者
は、金融システムサーバにアクセス可能な端末機と移動
通信体とを短距離通信可能な状態とすることで、該端末
機を介し、利用者の口座から移動通信体の電子マネー金
額を補充することができる。このとき、電子マネー金額
の授受は短距離通信手段を介しているため、高い通信の
安全性を確保することができる。
【0033】また、前記移動通信体は、前記電子マネー
金額記憶手段に、可読状態および暗号化状態の電子マネ
ー金額を合わせて記憶し、前記端末機は、前記暗号化状
態の電子マネー金額を解読する解読手段と、解読された
電子マネー金額と前記可読状態の電子マネー金額とを照
合する照合手段と、可読状態の電子マネー金額を暗号化
する暗号化手段とを有し、前記移動通信体の前記電子マ
ネー金額に所定の補充金額を補充処理する際には、前記
移動通信体が前記端末機と短距離通信可能な状態で、前
記移動通信体または前記端末機に前記補充金額が入力さ
れることに応じて、前記移動通信体は、前記電子マネー
金額記憶手段に記憶された可読状態および暗号化状態の
電子マネー金額を前記短距離通信手段によって前記端末
機に送信し、前記端末機は、受信した前記暗号化状態の
電子マネー金額を前記解読手段によって解読し、前記解
読された電子マネー金額と前記可読状態の電子マネー金
額とを前記照合手段によって照合し、前記照合結果が不
一致である場合には前記電子マネー金額の補充処理を禁
止する一方、前記照合結果が一致する場合には前記電子
マネー金額の補充処理を継続し、求めた前記新たな電子
マネー金額を前記暗号化手段によって暗号化し、前記暗
号化した新たな電子マネー金額および暗号化していない
可読状態の新たな電子マネー金額を前記短距離通信手段
によって前記移動通信体に送信し、前記移動通信体は、
受信した前記暗号化した新たな電子マネー金額および暗
号化していない可読状態の新たな電子マネー金額を前記
電子マネー金額記憶手段によって記憶するように構成さ
れることが望ましい。
【0034】このようにすれば、移動通信体の利用者
は、金融システムサーバにアクセス可能な端末機と移動
通信体とを短距離通信可能な状態とすることで、該端末
機を介し、移動通信体の電子マネー金額を補充すること
ができる。このとき、電子マネー金額の授受は短距離通
信手段を介しているため、高い通信の安全性を確保する
ことができる。さらに、移動通信体には、可読状態と秘
匿状態との電子マネー金額が合わせて記憶され、この移
動通信体が端末機と通信するときには予め可読状態の電
子マネー金額と秘匿状態の電子マネー金額とが照合され
るため、移動通信体の不正使用を未然に防止することが
できる。
【0035】また、前記移動通信体は、所定の暗唱番号
を記憶する暗唱番号記憶手段と、前記電子マネー金額記
憶手段に記憶された電子マネー金額を表示する表示手段
とを有し、前記移動通信体に対し、前記暗唱番号記憶手
段に記憶された所定の暗唱番号と一致する番号が入力さ
れた場合に限り、前記電子マネー金額記憶手段に記憶さ
れた電子マネー金額を前記表示手段によって表示するよ
うに構成されることが望ましい。
【0036】このようにすれば、移動通信体に記憶され
た電子マネー金額は、暗唱番号を知る正規の利用者にの
み確認可能となり、安全性が高まる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明にかかる移動通信
体システムの全体概略構成を示す説明図である。
【0038】本発明にかかる移動通信体システムは、移
動通信体であるいわゆる携帯電話機10…と、該携帯電
話機10…による無線通信サービスを提供する基地局で
あるいわゆる電話局システム20と、金融システムであ
る銀行システム30と、商店ネットワークシステム40
と、暗号キーを管理する暗号キー管理システム50と、
各システムを接続する接続器60…とを備えている。
【0039】図2は、携帯電話機10の内部構成を示す
機能ブロック図である。
【0040】携帯電話機10…は、無線通信手段11
と、有線通信手段12と、プリペイド金額、電子マネー
金額、および暗唱番号等の種々の情報を記憶する記憶手
段13と、音声通話のための音声入出力手段14と、ユ
ーザからのキー操作入力を受ける入力手段であるキーボ
ード15と、ユーザに対する文字や画像等の情報出力を
行うモニタ16と、ユーザに対して警告音等を発するス
ピーカ17と、上記プリペイド金額が所定の警告金額以
下になっていないかを確認するプリペイド残額確認手段
18と、該携帯電話機10…における種々の処理を統括
制御する制御手段19とを備えている。
【0041】前記無線通信手段11は、後述する電話局
システム20の電話局端末機22と無線通信を行うもの
であり、アンテナ111を有している。
【0042】前記有線通信手段12は、後述する銀行シ
ステム30の銀行端末機32…や商店ネットワークシス
テム40の店頭端末機42…と有線接続されることによ
り、これら端末機32…,42…と短距離の有線通信を
行うものであり、有線接続のためのコネクタ121を有
している。なお、この有線通信手段12は、通信の確実
性が得られるならば、レーザや赤外線あるいは超音波等
を媒体とした短距離無線通信手段に代えてもよい。後述
する機能回復処理端末機23、銀行端末機32および店
頭端末機42が備える有線通信手段232,322,4
22も同様である。
【0043】前記記憶手段13は、通常情報記憶領域1
3aと、秘匿情報記憶領域13bと、16進数情報記憶
領域13cの3領域に分かれており、後述する種々の情
報がこれら3領域のいずれかまたは複数にまたがって記
憶される。
【0044】前記通常情報記憶領域13aとは、そのま
まコード変換することで可読し得る可読状態の情報(デ
ータ)が記憶される領域である。この領域13aの情報
は、携帯電話機10本体が単独で読み出し可能であり、
所定の条件が満たされればユーザに対して表示等するこ
とができる。
【0045】前記秘匿情報記憶領域13bとは、セキュ
リティーを高める目的で、前記通常情報記憶領域13a
に記憶される特定の情報を暗号化した情報が記憶される
領域である。この領域13bの情報は、携帯電話機10
本体では解読することはできず、後述する銀行システム
30の銀行端末機32等においてのみ解読され、その内
容を変更することが可能である。
【0046】前記16進数情報記憶領域13cとは、1
6進数化した情報が記憶される領域である。この領域1
3cの情報は、ユーザには解読困難であるが、携帯電話
機10が解読可能である。
【0047】前記記憶手段13は、上記3領域におい
て、プリペイド金額記憶部131と、電子マネー金額記
憶部132と、暗唱番号記憶部133と、制御情報記憶
部134と、個人データ記憶部135と、ユーザ用電話
帳記憶部136等とを有している。
【0048】前記プリペイド金額記憶部131は、通常
情報記憶領域13aと秘匿情報記憶領域13bの両領域
にそれぞれ設けられ、ユーザによって予め支払われた無
線通信サービスを受けるための通信費用であるプリペイ
ド金額が記憶されている。
【0049】前記電子マネー金額記憶部132は、通常
情報記憶領域13aと秘匿情報記憶領域13bの両領域
にそれぞれ設けられ、この携帯電話機10を電子マネー
システム端末とする電子マネー金額が記憶されている。
【0050】前記暗唱番号記憶部133は、通常情報記
憶領域13aと秘匿情報記憶領域13bと16進数情報
記憶領域13cのそれぞれに設けられ、ユーザが設定し
た所定の暗唱番号(例えば4桁の数字)が記憶されてい
る。
【0051】前記制御情報記憶部134は、16進数情
報記憶領域13cに設けられ、銀行端末機32等におい
て上記秘匿情報記憶領域13bに記憶された秘匿情報を
解読する際に、この解読に要する暗号キーを特定するた
めに用いられるものである。
【0052】前記個人データ記憶部135は、通常情報
記憶領域13aと秘匿情報記憶領域13bの両領域にそ
れぞれ設けられ、ユーザを特定するための氏名、住所、
電話番号、ユーザ確認用IDデータ、さらにユーザの取
引銀行の口座番号(利用者口座の番号)、この携帯電話
機10による無線通信サービスを提供する提供者の取引
銀行の口座番号(電話局口座の番号)、およびこの携帯
電話機10の電子マネー金額がプールされる銀行の当座
口座番号(当座口座の番号)が記憶されている。なお、
ユーザ確認用IDデータとは、後述するように、機能停
止状態(ロック状態)となった携帯電話機10を機能回
復(ロック解除)させる際に、携帯電話機10の真のユ
ーザであるか否かを確認するために用いるもので、例え
ば、運転免許証番号等の公文書によって確認可能なID
データである。
【0053】前記ユーザ用電話帳記憶部136等は、通
常情報記憶領域13aに設けられ、従来の一般的な携帯
電話機と同様に、ユーザによって登録された相手先電話
番号をはじめ、種々の情報が記憶されている。
【0054】前記音声入出力手段14は、この携帯電話
機10によって音声情報による通常の通話処理を行うた
めのマイクおよびスピーカを含むものである。
【0055】前記キーボード15は、ユーザが通話先電
話番号や種々の金額情報等を携帯電話機10にキー操作
によって入力するための入力手段である。なお、以下、
携帯電話機10に対するユーザの入力は原則としてこの
キーボード15による。
【0056】前記モニタ16は、ユーザに対する文字や
画像等の情報出力を行うものである。なお、以下、携帯
電話機10によるユーザへの出力は原則としてこのモニ
タ16による。また、このモニタ16は、前記プリペイ
ド残額確認手段18等とともに、報知手段をなしてい
る。
【0057】前記スピーカ17は、ユーザに対して警告
音等を発するものである。なお、このスピーカ17は、
前記プリペイド残額確認手段18等とともに、報知手段
をなしている。
【0058】前記プリペイド残額確認手段18は、この
携帯電話機10による通常の通話処理時において、前記
プリペイド金額が所定の警告金額以下になっていないか
を確認するものであり、報知手段をなしている。すなわ
ち、このプリペイド残額確認手段18によってプリペイ
ド金額が所定の警告金額以下になっていることが見いだ
されれば、ユーザに対し、前記モニタ16およびスピー
カ17によって警告が行われるようになっている。
【0059】前記制御手段19は、携帯電話機10…に
おける種々の処理を統括制御するものである。
【0060】図3は、電話局システム20の内部構成を
示す機能ブロック図である。
【0061】電話局システム20は、電話局サーバ21
と、電話局端末機22…と、機能回復処理用端末機23
…と、これら電話局サーバ21、電話局端末機22…お
よび機能回復処理用端末機23…を接続する通信回線2
4とから構成されている。なお、この電話局システム2
0は、全体として携帯電話機(移動通信体)10に無線
通信サービスを提供する基地局を構成している。
【0062】電話局サーバ21は、各携帯電話機10…
の電話番号およびID番号等のデータを記憶・管理する
電話機管理データ記憶手段211と、この電話局サーバ
21での種々の処理を統括・制御する制御手段212と
を備えている。
【0063】電話局端末機22は、携帯電話機10と無
線通信を行うアンテナ221を有する無線通信手段22
2と、携帯電話機10から受信する暗号化処理された秘
匿情報を解読する解読手段223と、解読した情報と携
帯電話機10から受信する通常情報とを照合する照合手
段224と、携帯電話機10から受信した通常情報のプ
リペイド金額を減額処理する減額処理手段225と、減
額処理されたプリペイド金額を含む通常情報を再び秘匿
情報に暗号化する暗号化手段226と、この電話局端末
機22での種々の処理を統括・制御する制御手段227
とを備えている。
【0064】前記解読手段223および暗号化手段22
6は、後述するように、暗号キー管理システム50から
取得する暗号キーに基づいて、携帯電話機10に記憶さ
れている秘匿情報の解読処理および通常情報の暗号化処
理を行うようになっている。
【0065】前記減額処理手段225は、携帯電話機1
0が通常通話中に、予め設定された通話単価情報に基づ
いて、携帯電話機10から受信した通常情報のプリペイ
ド金額を所定タイミングごとに減額処理し、新たなプリ
ペイド金額を求めるものである。
【0066】機能回復処理用端末機23は、携帯電話機
10と有線通信を行うコネクタ231を有する有線通信
手段232と、ユーザや窓口操作者による入力を受ける
入力手段233と、携帯電話機10から受信する暗号化
された秘匿情報を解読する解読手段234と、解読した
情報を再び秘匿情報に暗号化する暗号化手段235と、
この機能回復処理用端末機22での種々の処理を統括・
制御する制御手段226とを備えている。
【0067】前記解読手段234および暗号化手段23
5は、後述するように、暗号キー管理システム50から
取得する暗号キーに基づいて、携帯電話機10に記憶さ
れている秘匿情報の解読処理および通常情報の暗号化処
理を行うようになっている。
【0068】図4は、銀行システム30の内部構成を示
す機能ブロック図である。
【0069】銀行システム30は、銀行サーバ31と、
複数台の銀行端末機32…と、これら銀行サーバ31お
よび銀行端末機32…を接続する通信回線33とから構
成されている。なお、この銀行システムは全体として金
融システムを構成している。
【0070】前記銀行サーバ31は、上記電話局システ
ム20による無線通信サービスの提供者である電話局の
口座311と、前記携帯電話機10…を利用する利用者
の口座312と、各携帯電話機10内に記憶される電子
マネー金額をプールするための当座口座313と、上記
商店ネットワークシステム40の商店口座314とを有
している。さらに、銀行サーバ31は、前記通信回線3
3を介して受信される入金処理要求に応じて所定の口座
に対する入金処理を行う入金処理手段315と、送金処
理要求に応じて所定の口座から他の口座に送金処理を行
う送金処理手段316と、この銀行サーバ31での種々
の処理を統括・制御する制御手段317とを備えてい
る。この銀行サーバ31は金融システムサーバを構成し
ている。
【0071】前記銀行端末機32は、それぞれ上記携帯
電話機10…と有線通信を行うコネクタ321を有する
有線通信手段322と、ユーザや窓口操作者による入力
を受ける入力手段323と、携帯電話機10から受信す
る暗号化された秘匿情報を解読する解読手段324と、
解読した情報と携帯電話機10から受信する通常情報と
を照合する照合手段325と、携帯電話機10から受信
した通常情報のプリペイド金額または電子マネー金額を
増額または減額処理する変額処理手段326と、変額処
理されたプリペイド金額または電子マネー金額を含む通
常情報を再び秘匿情報に暗号化する暗号化手段327
と、この銀号端末機32での種々の処理を統括・制御す
る制御手段328とを備えている。この銀行端末機32
は、金融システムサーバである前記銀行サーバ31とア
クセス可能な端末機を構成している。
【0072】前記解読手段324および暗号化手段32
7は、後述するように、暗号キー管理システム50から
取得する暗号キーに基づいて、携帯電話機10に記憶さ
れている秘匿情報の解読処理および通常情報の暗号化処
理を行うようになっている。
【0073】図5は、商店ネットワークシステム40内
部構成を示す機能ブロック図である。
【0074】商店ネットワークシステム40とは、例え
ば、一般にPOSシステム等と称されるものを含み、該
システムを管理・運営する商店サーバ41と、前記携帯
電話機10…の利用者等に対し、種々の商品やサービス
を販売する商店等に配設された複数の店頭端末機42…
と、これらサーバー機41および店頭端末機42…を接
続する通信回線43とから構成されている。なお、この
商店ネットワークシステム40は、携帯電話機10内の
電子マネーを介して商取引を行う商店をなしている。
【0075】前記商店サーバ41は、各店舗ごとの売り
上げ等を管理する店舗管理データ記憶手段411と、こ
の商店サーバ31での種々の処理を統括・制御する制御
手段412とを備えている。
【0076】前記店頭端末機42は、商店の店頭等に設
置されるもので、それぞれ上記携帯電話機10…と有線
通信を行うコネクタ421を有する有線通信手段422
と、ユーザや窓口操作者による入力を受ける入力手段4
23と、携帯電話機10から受信する暗号化された秘匿
情報を解読する解読手段424と、解読した情報と携帯
電話機10から受信する通常情報とを照合する照合手段
425と、携帯電話機10から受信した通常情報のプリ
ペイド金額または電子マネー金額を増額または減額処理
する変額処理手段426と、変額処理されたプリペイド
金額または電子マネー金額を含む通常情報を再び秘匿情
報に暗号化する暗号化手段427と、ユーザや窓口操作
者に対して種々の情報を出力する出力手段428と、こ
の店頭端末機42での種々の処理を統括・制御する制御
手段429とを備えている。この店頭端末機42は、金
融システムサーバである前記銀行サーバ31とアクセス
可能な端末機を構成している。
【0077】前記解読手段424および暗号化手段42
7は、後述するように、暗号キー管理システム50から
取得する暗号キーに基づいて、携帯電話機10に記憶さ
れている秘匿情報の解読処理および通常情報の暗号化処
理を行うようになっている。
【0078】図6は、暗号キー管理システム50の内部
構成を示す機能ブロック図である。
【0079】暗号キー管理システム50は、所定期間毎
に新たな暗号キーを生成する暗号発生手段51と、過去
の暗号キーを記憶する暗号キー記憶手段52と、過去に
生成した暗号キーをその暗号キー生成時を特定可能な制
御情報に基づいて、前記暗号キー記憶手段52から検索
する検索手段53と、この暗号キー管理システム50で
の種々の処理を統括・制御する制御手段54とを備えて
いる。
【0080】なお、この実施形態にかかる移動通信体シ
ステムでは、携帯電話機10…に記憶されたプリペイド
金額等の秘匿情報は、前記暗号キー管理システム50が
生成する暗号キーによって暗号化されており、各携帯電
話機10には、この暗号キーを特定する情報となる制御
情報が合わせて記憶されている。したがって、前記銀行
端末機32の解読手段324等は、携帯電話機10から
受信した制御信号をこの暗号キー管理システム50に送
信することにより、該システム50から解読するための
暗号キーを受信して、暗号解読を行うようになってい
る。また、前記銀行端末機32の暗号化手段327等
は、この暗号キー管理システム50から得た現行の(最
新の)暗号キーによって携帯電話機10に記憶させるべ
き各種情報を暗号化するとともに、この暗号キーを特定
する情報となる制御情報を合わせて携帯電話機10に送
信して記憶させるようになっている。
【0081】次に、図7〜図22を参照しながら、本シ
ステムにおける各種処理の手順について説明する。
【0082】通常の通話処理(図7,図8) 図7および図8は、携帯電話機(移動通信体)10によ
る通常の通話時に行われる処理手順を示している。
【0083】この通常の通話処理は、ユーザによって携
帯電話機10のキーボード(入力手段)15に通話先電
話番号が入力され、さらに通話開始ボタンが押されるこ
とによって開始される(ステップS100)。携帯電話
機10は、入力された通話先電話番号とともに、携帯電
話機10内の記憶手段13に記憶されている制御情報1
34、通常情報13aおよび秘匿情報13bを電話局シ
ステム(基地局)20に送信する(ステップS10
2)。
【0084】電話局システム20の電話局端末機(端末
機)22は、上記各情報を受信すると(ステップS10
4)、受信した制御情報134を暗号キー管理システム
50に送信する(ステップS106)。
【0085】暗号キー管理システム50は、制御情報を
受信すると(ステップS108)、検索手段53により
暗号キー記憶手段52から該制御情報に対応する暗号キ
ーを検索し(ステップS110)、該暗号キーを電話局
端末機22に送信する(ステップS112)。
【0086】電話局端末機22は、暗号キーを受信する
と(ステップS114)、解読手段223により該暗号
キーを用いて携帯電話機10から受信した秘匿情報13
bを解読し(ステップS116)、照合手段224によ
り携帯電話機10から受信した通常情報13aと秘匿情
報13bを解読して得た情報とを照合する(ステップS
118)。
【0087】この照合結果が不整合である場合には、携
帯電話機10内の情報が改ざんされたものと判断され、
回線が切断されるとともに、この携帯電話機10の機能
が停止される(ステップS120)。これによって、携
帯電話機10はロック状態となり、以後、ユーザによる
一切の入力が拒絶され、不正使用が予防される。
【0088】一方、照合結果が整合する場合には、電話
局端末機22は、通話元である接続を要求する携帯電話
機10の位置、通話先の位置、使用される通話モード、
さらに時刻に応じて、通話単価を計算し(ステップS1
22)、通話先の電話局(基地局)等を介して通話を許
可する(ステップS124)。これにより、携帯電話機
10は通話状態となる。
【0089】つづいて電話局端末機22は、通話元の携
帯電話機10から得たプリペイド金額131が0となっ
ていないかを判定し(ステップS126)、0である場
合には、通話を切断する。
【0090】一方、プリペイド金額131が0でない場
合には、減額処理手段225により、上記通話単価に応
じて通常状態13aのプリペイド金額131を減額処理
して新たなプリペイド金額131を求めた上で(ステッ
プS130)、暗号キー管理システム50に対して現行
暗号キー要求を送信する(ステップS132)。
【0091】暗号キー管理システム50は、上記要求を
受信すると(ステップS134)、検索手段53により
暗号キー記憶手段52から現行暗号キーおよび現行制御
情報を得て、電話局端末機22に送信する(ステップS
136)。
【0092】電話局端末機22は、現行暗号キーおよび
現行制御情報を受信すると(ステップS138)、プリ
ペイド金額131を減額した新たな通常情報13aを、
受信した現行暗号キーを用いて暗号化手段226により
暗号化処理し(ステップS140)、こうして暗号化し
た新しい秘匿情報13bとともに、この秘匿情報13b
のもととなった通常情報13a、およびこの秘匿情報1
3bの暗号化処理に用いた現行暗号キーに対応する現行
の制御情報134を、携帯電話機10に送信する(ステ
ップS142)。なお、この送信は、携帯電話機10が
通話中に行われるが、ごく短時間の情報通信ゆえ、通常
の音声通信に支障はない。
【0093】携帯電話機10は、上記各情報を受信する
と(ステップS144)、受信した各情報を携帯電話機
10内の記憶手段13に記憶する(ステップS14
6)。そして、受信した通常情報13aのうち、プリペ
イド残額確認手段18によりプリペイド金額131が予
め設定された所定金額以下になっていないかを判定し
(ステップS148)、所定金額(警告金額)以下であ
れば、プリペイド金額131の残額が少なく、まもなく
通話が切断されることをモニタ16への警告表示および
スピーカ17への警告音発生によってユーザに報知する
(ステップS150)。
【0094】一方、電話局端末機22は、この携帯電話
機10による通話時間を管理しており、通話時間が上記
通話単価に応じた時間を経過していないかの判断を繰り
返し(ステップS152)、通話単価に応じた時間を経
過した場合には、さらに減額処理手段225によってプ
リペイド金額131を減額処理するべくステップS12
6に戻る。
【0095】こうして、携帯電話機10の通話状態は、
プリペイド金額131が0になるか、ユーザが携帯電話
機10に回線切断を要求する(ステップS154)まで
維持される。
【0096】現金支払いによるプリペイド金額の補充
処理(図9,図10) 図9および図10は、商店の店頭において現金を支払う
ことにより、店頭端末機42を介して携帯電話機10の
プリペイド金額131を補充する場合の処理手順を示し
ている。
【0097】このプリペイド金額131の現金による補
充処理は、予めユーザが携帯電話機10を店頭端末機4
2の近くに位置させ、携帯電話機10と店頭端末機42
との有線通信手段(短距離通信手段)12、422が有
するコネクタ121、421を接続することによって両
者が通信可能な状態とすることが前提条件となる。この
状態で、ユーザが携帯電話機10に現金支払いによって
プリペイド金額131の補充処理を行う旨をキーボード
(入力手段)15を介して要求し、携帯電話機10がこ
れを受理することによって、現金支払いによるプリペイ
ド金額131の補充処理が開始される(ステップS20
0)。
【0098】携帯電話機10は、プリペイド金額補充処
理の要求とともに、携帯電話機10内の記憶手段13に
記憶されている制御情報134、通常情報13aおよび
秘匿情報13bを店頭端末機42に送信する(ステップ
S202)。
【0099】店頭端末機42が上記各情報を受信したの
ち(ステップS204)、受信した通常情報13aと秘
匿情報13bとを照合するまでの一連の処理(ステップ
S206〜S220)は、上述した通常の通話処理にお
いて電話局端末機22および暗号キー管理システム50
が行う一連の処理(ステップS104〜S120)と同
様であるので重複説明を省略する。
【0100】受信した通常情報13aと秘匿情報13b
との照合結果が整合する場合には(ステップS218で
整合側へ)、携帯電話機10のユーザが店頭において支
払った補充金額が、店頭端末機42の端末操作者によっ
て店頭端末機42の入力手段423に入力される(ステ
ップS222)。
【0101】店頭端末機42は、上記補充金額が入力さ
れると、携帯電話機10から受信した個人データ135
から電話局口座311の口座番号を得るとともに、該店
頭端末機42の商店口座314の口座番号と合わせて送
金処理を依頼するべき銀行システム30(正確には銀行
サーバ31)を特定し、前記補充金額を商店口座314
から電話局口座311へ送金する処理の要求を銀行シス
テム30(正確には銀行サーバ31)に対して送信する
(ステップS224)。
【0102】銀行サーバ31は、上記要求を受信すると
(ステップS226)、送金処理手段316により、商
店口座314から電話局口座311へ上記補充金額の送
金処理を行い(ステップS228)、送金処理が完了し
た旨の通知を前記店頭端末機42に対して送信する(ス
テップS230)。
【0103】店頭端末機42は、上記通知を受信すると
(ステップS232)、変額処理手段426によって通
常状態13aのプリペイド金額131を上記補充金額分
だけ増額処理する(ステップS234)。
【0104】この後、店頭端末機42が現行暗号キーを
得てプリペイド金額131が増額された通常情報13a
を暗号化し、各情報を携帯電話機10に送信し、さらに
これら各情報を受信した携帯電話機10が記憶手段13
に記憶する一連の処理(ステップS236〜S250)
は、上述した通常の通話処理において電話局端末機2
2、暗号キー管理システム50および携帯電話機10が
行う一連の処理(ステップS132〜S146)と同様
であるので重複説明を省略する。
【0105】店頭端末機42は、これら一連の処理が終
了すれば、携帯電話機10に対して処理完了通知を送信
し(ステップS252)、携帯電話機10がこれを受信
することによって、携帯電話機10は店頭端末機42か
ら開放され(ステップS254)、コネクタ121、4
21接続が解除され、現金支払いによるプリペイド金額
131の補充処理が終了する。
【0106】なお、この現金支払いによるプリペイド金
額131の補充処理は、銀行システム30の銀行端末機
32を介しても、上述した店頭端末機42を介して行う
場合と同様にして行うことができる。この場合、ユーザ
から支払われる現金は直接銀行に(銀行システム側に)
入金されるため、電話局口座311への補充金額の入金
処理は、銀行サーバ31が備える入金処理手段315に
よって行われる。
【0107】口座振替によるプリペイド金額の補充処
理(図11,図12) 図11および図12は、店頭端末機42を介してユーザ
の銀行口座(利用者口座312)の預金からの口座振替
処理により、携帯電話機10のプリペイド金額131を
補充する場合の処理手順を示している。
【0108】この口座振振替によるプリペイド金額13
1の補充処理は、予めユーザが携帯電話機10を店頭端
末機42の近くに位置させ、携帯電話機10と店頭端末
機42との有線通信手段(短距離通信手段)12、42
2が有するコネクタ121、421を接続することによ
って両者が通信可能な状態とすることが前提条件とな
る。
【0109】この状態で、ユーザが携帯電話機10に口
座振替によってプリペイド金額131の補充処理を行う
旨を要求し、携帯電話機10がこれを受理することによ
って、口座振替によるプリペイド金額131の補充処理
が開始される(ステップS300)。
【0110】携帯電話機10は、プリペイド金額補充処
理の要求とともに、携帯電話機10内の記憶手段13に
記憶されている制御情報134、通常情報13aおよび
秘匿情報13bを店頭端末機42に送信する(ステップ
S302)。
【0111】店頭端末機42が上記各情報を受信したの
ち(ステップS304)、受信した通常情報13aと秘
匿情報13bとを照合するまでの一連の処理(ステップ
S306〜S320)は、上述した通常の通話処理にお
いて電話局端末機22および暗号キー管理システム50
が行う一連の処理(ステップS104〜S120)と同
様であるので重複説明を省略する。
【0112】受信した通常情報13aと秘匿情報13b
との照合結果が整合する場合には(ステップS318で
整合側へ)、利用者口座312からの口座振替によりプ
リペイド金額131に補充する補充金額が、携帯電話機
10のユーザによって店頭端末機42の入力手段423
に入力される(ステップS322)。
【0113】店頭端末機42は、上記補充金額が入力さ
れると、携帯電話機10から受信した個人データ135
から電話局口座311の口座番号およびユーザの口座で
ある利用者口座312の口座番号を得て、送金処理を依
頼するべき銀行システム30(正確には銀行サーバ3
1)を特定し、前記補充金額を利用者口座312から電
話局口座311へ送金する処理の要求を銀行システム3
0(正確には銀行サーバ31)に対して送信する(ステ
ップS324)。
【0114】銀行サーバ31は、上記要求を受信すると
(ステップS326)、利用者口座312の残高が前記
補充金額以上であるか否かを判定し(ステップS32
8)、利用者口座312の残高が不足であれば、上記要
求に応じる送金処理は不可能である通知を店頭端末機4
2に送信する(ステップS330)。
【0115】店頭端末機42は、この通知を受信すると
(ステップS332)、口座振替によるプリペイド金額
131の補充処理手続きを停止し(ステップS33
4)、手続きを終了する。
【0116】一方、利用者口座312の残高が前記補充
金額以上あれば、銀行サーバ31は、送金処理手段31
6により、利用者口座312から電話局口座311へ上
記補充金額の送金処理を行い(ステップS336)、送
金処理が完了した旨の通知を前記店頭端末機42に対し
て送信する(ステップS338)。
【0117】店頭端末機42は、上記通知を受信すると
(ステップS340)、変額処理手段426によって通
常状態13aのプリペイド金額131を上記補充金額分
だけ増額処理する(ステップS342)。
【0118】この後、店頭端末機42が現行暗号キーを
得てプリペイド金額131が増額された通常情報13a
を暗号化し、各情報を携帯電話機10に送信し、さらに
これら各情報を受信した携帯電話機10が記憶手段13
に記憶する一連の処理(ステップS344〜S358)
は、上述した通常の通話処理において電話局端末機2
2、暗号キー管理システム50および携帯電話機10が
行う一連の処理(ステップS132〜S146)と同様
であるので重複説明を省略する。
【0119】店頭端末機42は、これら一連の処理が終
了すれば、携帯電話機10に対して処理完了通知を送信
し(ステップS360)、携帯電話機10がこれを受信
することによって、携帯電話機10は店頭端末機42か
ら開放され(ステップS362)、コネクタ121、4
21接続が解除され、口座振替によるプリペイド金額1
31の補充処理が終了する。
【0120】なお、この口座振替によるプリペイド金額
131の補充処理は、銀行システム30の銀行端末機3
2を介しても、上述した店頭端末機42を介して行う場
合と同様にして行うことができる。
【0121】ユーザによるプリペイド金額の確認処理
(図13) 図13は、携帯電話機10内に記憶されているプリペイ
ド金額131をユーザが確認する場合の処理手順を示し
ている。
【0122】このユーザによるプリペイド金額131の
確認処理は、ユーザが携帯電話機10にプリペイド金額
131の表示する旨をキーボード(入力手段)15を介
して要求し、携帯電話機10がこれを受理することによ
って、確認処理が開始される(ステップS400)。
【0123】携帯電話機10は、モニタ(出力手段)1
6への表示によって、ユーザに暗唱番号を入力する旨を
要求し(ステップS402)、ユーザがキーボード15
に暗唱番号を入力すれば(ステップS404)、携帯電
話機10は、入力された暗唱番号と、記憶手段13の通
常情報領域13aに記憶された可読状態の暗唱番号13
3とを照合する(ステップS406)。
【0124】この照合結果が一致すれば、携帯電話機1
0は、入力された暗唱番号を16進数値に変換し(ステ
ップS408)、さらに、こうして変換した入力暗唱番
号と、記憶手段13の16進数情報領域13cに記憶さ
れた暗唱番号133とを照合する(ステップS41
0)。
【0125】この照合結果も一致すれば、携帯電話機1
0は、ユーザに要求された確認項目であるプリペイド金
額131を、記憶手段の通常記憶領域13aから読み出
して、モニタ16に表示する(ステップS412)。そ
して、ユーザによってプリペイド金額131が確認さ
れ、キーボード15に終了操作に対応するボタンが押さ
れれば(ステップS414)、前記表示を消去して確認
処理を終了する(ステップS416)。
【0126】一方、上記2段階の照合結果のいずれかが
不一致であれば、携帯電話機10は、この照合回数が所
定回数(例えば3回)以下であるか否かを判定し(ステ
ップS418)、所定回数以下であれば改めてユーザに
暗唱番号の入力を促すステップS402に戻る。
【0127】照合回数が所定回数を超えていれば、暗唱
番号を知らない不正規のユーザによる操作である、ある
いは、記憶手段13の情報が改ざんされたと判断し、携
帯電話機10の機能を停止する(ステップS420)。
これによって、携帯電話機10はロック状態となり、以
後、ユーザによる一切の入力が拒絶され、不正使用が予
防される。
【0128】なお、上記処理と同様の手順によって、携
帯電話機10内に記憶された電子マネー金額132等に
ついても、正規ユーザに対してのみ確認させることがで
きる。
【0129】携帯電話機に対する機能停止(ロック)
状態の解除処理(図14,図15) 図14および図15は、機能停止(ロック)状態となっ
た携帯電話機10に対して、電話局システム20の機能
回復処理端末機23により、機能停止(ロック)状態を
解除する場合の処理手順を示している。
【0130】この携帯電話機に対する機能停止(ロッ
ク)状態の解除処理は、予めユーザが携帯電話機10を
機能回復処理端末機23の近くに位置させ、携帯電話機
10と機能回復処理端末機23との有線通信手段(短距
離通信手段)12、232が有するコネクタ121、2
31を接続することによって両者が通信可能な状態とす
ることが前提条件となる。
【0131】この状態で、まず、機能回復処理端末機2
3は、出力手段428によりユーザに対して暗唱番号の
入力を要求する(ステップS500)。機能回復処理端
末機23は、ユーザによって入力手段233から入力さ
れた暗唱番号を受理すると(ステップS502)、携帯
電話機10に対し、制御情報134、通常情報13a、
および秘匿情報13bを要求する旨を送信する(ステッ
プS504)。
【0132】携帯電話機10は、上記要求に応じて、制
御情報134、通常情報13aおよび秘匿情報13bを
機能回復処理端末機23に送信する(ステップS50
6)。
【0133】機能回復処理端末機23が上記各情報を受
信したのち(ステップS508)、受信した秘匿情報1
3bを解読するまでの一連の処理(ステップS510〜
S520)は、上述した通常の通話処理において電話局
端末機22および暗号キー管理システム50が行う一連
の処理(ステップS104〜S116)と同様であるの
で重複説明を省略する。
【0134】秘匿情報13bを解読した機能回復処理端
末機23は、ユーザが入力した暗唱番号と、秘匿情報1
3bを解読して得た暗唱番号133とを照合し(ステッ
プS522)、不一致の場合には、機能回復を求めるユ
ーザが当該携帯電話機10の正規のユーザでないと判断
し、機能回復処理を停止する(ステップS524)。こ
れにより、携帯電話機10はロック状態が維持され、不
正使用が予防される。
【0135】一方、入力された暗唱番号と秘匿情報13
bを解読して得た暗唱番号133とが一致する場合に
は、機能回復処理端末機23は、秘匿情報13bを解読
して得た個人データ135から本人確認用IDを得て、
これを表示手段236に表示し、窓口操作者に対して確
認を要求する(ステップS526)。
【0136】窓口操作者はユーザが示す運転免許証等の
本人確認用書類と、表示手段236に表示された本人確
認用IDとを照合して、ユーザが正規ユーザであるか否
かを判断し、その結果を入力手段233に入力する。
【0137】機能回復処理端末機23は、前記窓口操作
者による確認結果を示す入力に応じて(ステップS52
8)、窓口操作者が正規ユーザでないと判断した入力が
なされている場合には、機能回復を求めるユーザが当該
携帯電話機10の正規のユーザでないと判断し、機能回
復処理を停止する(ステップS524)。これにより、
携帯電話機10はロック状態が維持され、不正使用が予
防される。
【0138】一方、窓口操作者が正規ユーザであると判
断した入力がなされている場合に、機能回復処理端末機
23が、現行暗号キーを得て、上述のようにして秘匿情
報13bから解読した通常情報を暗号化し、各情報を携
帯電話機10に送信し、さらにこれら各情報を受信した
携帯電話機10が記憶手段13に記憶する一連の処理
(ステップS532〜S546)は、上述した通常の通
話処理において電話局端末機22、暗号キー管理システ
ム50および携帯電話機10が行う一連の処理(ステッ
プS132〜S146)と同様であるので重複説明を省
略する。
【0139】携帯電話機10に、通常情報13aと秘匿
情報13bとが一致する新しい各情報が記憶されれば、
機能回復端末機23は、携帯電話機10に対して機能停
止(ロック)状態を解除する許可指令を送信し(ステッ
プS548)、これを受信した携帯電話機10は、機能
停止(ロック)状態が解除され、以後、ユーザによる種
々の入力を受け付ける通常状態に戻る。
【0140】こうして一連の処理が完了すれば、機能回
復端末機23は、処置完了の通知を携帯電話機10に送
信し(ステップS552)、機能回復処理端末機23
は、これら一連の処理が終了すれば、携帯電話機10に
対して処理完了通知を送信し(ステップS552)、携
帯電話機10がこれを受信することによって、携帯電話
機10は機能回復処理端末機23から開放され(ステッ
プS554)、コネクタ121、231接続が解除さ
れ、携帯電話機10に対する機能停止(ロック)状態の
解除処理が終了する。
【0141】電子マネーによる支払い処理(図16〜
図18) 図16〜図18は、商店において買い物をしたユーザ
が、該商店の店頭に設置された店頭端末機42を介し
て、携帯電話機10内の電子マネーによって支払いを行
う場合の処理手順を示している。
【0142】この電子マネーによる支払い処理は、予め
ユーザが携帯電話機10を店頭端末機42の近くに位置
させ、携帯電話機10と店頭端末機42との有線通信手
段(短距離通信手段)12、422が有するコネクタ1
21、421を接続することによって両者が通信可能な
状態とすることが前提条件となる。
【0143】この状態で、ユーザが携帯電話機10に電
子マネーによる支払い処理を行う旨を、携帯電話機10
のキーボード(入力手段)15に入力することで要求
し、携帯電話機10がこれを受理することによって、電
子マネーによる支払い処理が開始される(ステップS6
00)。
【0144】携帯電話機10は、電子マネーによる支払
い要求とともに、携帯電話機10内の記憶手段13に記
憶されている制御情報134、通常情報13aおよび秘
匿情報13bを店頭端末機42に送信する(ステップS
602)。
【0145】店頭端末機42が上記各情報を受信したの
ち(ステップS604)、受信した通常情報13aと秘
匿情報13bとを照合するまでの一連の処理(ステップ
S606〜S620)は、上述した通常の通話処理にお
いて電話局端末機22および暗号キー管理システム50
が行う一連の処理(ステップS104〜S120)と同
様であるので重複説明を省略する。
【0146】受信した通常情報13aと秘匿情報13b
との照合結果が整合する場合には(ステップS618で
整合側へ)、店頭端末機42は、出力手段4248によ
りユーザに対して暗唱番号を要求し(ステップS62
2)、入力手段423に入力された暗唱番号が受理され
れば(ステップS624)、店頭端末機42は、入力さ
れた暗唱番号と、携帯電話機10から受信した暗唱番号
133とを照合する(ステップS626)。
【0147】この照合結果が不一致であれば、支払いを
行おうとするユーザがこの携帯電話機10の正規ユーザ
でないと判断され、この電子マネーによる支払い処理手
続きが停止される(ステップS628)。
【0148】一方、前記照合結果が一致すれば、店頭端
末機42は、店員に対して、出力手段428によりユー
ザが支払うべき支払金額の入力を要求し(ステップS6
30)、入力手段423に入力された支払金額が受理さ
れれば(ステップS632)、店頭端末機42は、携帯
電話機10から受信した電子マネー金額132が入力さ
れた支払い金額以上であるか否か、すなわち、支払い可
能であるか否かを判断し(ステップS634)、支払い
不可能であれば、電子マネー金額の残額が不足する旨を
報知して、電子マネーによる支払い処理を終了する。
【0149】一方、支払い可能である場合には、出力手
段428によりユーザに対して支払い金額の確認を要求
する(ステップS638)。この確認の結果、ユーザが
支払いを拒めば(ステップS640でNO)、電子マネ
ーによる支払い処理手続きを終了する(ステップS64
2)。
【0150】ユーザの確認結果がOKであれば(ステッ
プS640でYES)、店頭端末機42は、携帯電話機
10から受信した個人データからこの携帯電話機10の
電子マネーがプールされている銀行の当座口座313の
口座番号とともに、該店頭端末機42の商店口座314
の口座番号と合わせて送金処理を依頼するべき銀行シス
テム30(正確には銀行サーバ31)を特定し、前記支
払金額を当座口座313から商店口座314へ送金する
処理の要求を銀行システム30(正確には銀行サーバ3
1)に対して送信する(ステップS644)。
【0151】銀行サーバ31は、上記要求を受信すると
(ステップS646)、送金処理手段316により、当
座口座313から商店口座314へ上記支払金額の送金
処理を行い(ステップS648)、送金処理が完了した
旨の通知を前記店頭端末機42に対して送信する(ステ
ップS650)。
【0152】店頭端末機42は、上記通知を受信すると
(ステップS652)、変額処理手段426によって通
常状態13aの電子マネー金額132を上記支払金額分
だけ差し引く減額処理を行う(ステップS654)。
【0153】この後、店頭端末機42が現行暗号キーを
得て電子マネー金額132が減額された通常情報13a
を暗号化し、各情報を携帯電話機10に送信し、さらに
これら各情報を受信した携帯電話機10が記憶手段13
に記憶する一連の処理(ステップS656〜S670)
は、上述した通常の通話処理において電話局端末機2
2、暗号キー管理システム50および携帯電話機10が
行う一連の処理(ステップS132〜S146)と同様
であるので重複説明を省略する。
【0154】店頭端末機42は、これら一連の処理が終
了すれば、携帯電話機10に対して処理完了通知を送信
し(ステップS672)、携帯電話機10がこれを受信
することによって、携帯電話機10は店頭端末機42か
ら開放され(ステップS674)、コネクタ121、4
21接続が解除され、電子マネーによる支払い処理が終
了する。
【0155】現金支払いによる電子マネー金額の補充
処理(図19,図20) 図19および図20は、商店の店頭において現金を支払
うことにより、店頭端末機42を介して携帯電話機10
の電子マネー金額を補充する場合の処理手順を示してい
る。
【0156】この現金支払いによる電子マネー金額13
2の補充処理の一連の手順(ステップS700〜S75
4)は、図9および図10に示す上述した現金支払いに
よるプリペイド金額131の補充処理における一連の処
理手順(ステップS200〜S254)において、プリ
ペイド金額131を電子マネー金額132に置き換える
だけで同一の処理手順であるので、重複説明を省略す
る。
【0157】なお、この現金支払いによる電子マネー金
額132の補充処理は、銀行システム30の銀行端末機
32を介しても、上述した店頭端末機42を介して行う
場合と同様にして行うことができる。この場合、ユーザ
から支払われる現金は直接銀行に(銀行システム側に)
入金されるため、電話局口座311への補充金額の入金
処理は、銀行サーバ31が備える入金処理手段315に
よって行われる。
【0158】口座振替による電子マネー金額の補充処
理(図21,図22) 図21および図22は、店頭端末機42を介してユーザ
の銀行口座(利用者口座312)の預金からの口座振替
処理により、携帯電話機10の電子マネー金額132を
補充する場合の処理手順を示している。
【0159】この口座振替による電子マネー金額132
の補充処理の一連の手順(ステップS800〜S86
2)は、図11および図12に示す上述した口座振替に
よるプリペイド金額131の補充処理における一連の処
理手順(ステップS300〜S362)において、プリ
ペイド金額131を電子マネー金額132に置き換える
だけで同一の処理手順であるので、重複説明を省略す
る。
【0160】なお、この口座振替による電子マネー金額
132の補充処理は、銀行システム30の銀行端末機3
2を介しても、上述した店頭端末機42を介して行う場
合と同様にして行うことができる。
【0161】以上のように構成された移動通信システム
によれば、携帯電話機10の無線通信費用として予め支
払われたプリペイド金額131は、電話局システム20
側ではなく、携帯電話機10が記憶するため、電話局シ
ステム20に多数の携帯電話機10が加入しても電話局
システム20側の負担を軽減することができる。
【0162】また、通話時におけるプリペイド金額13
1の減額処理は、電話局システム20側の電話局端末機
22によって行われ、プリペイド金額131の補充処理
時におけるプリペイド金額131の増額処理は、銀行シ
ステム30の銀行端末機32または商店ネットワークシ
ステム40の店頭端末機42によって行われるように構
成され、携帯電話機10が単独でプリペイド金額131
を変動させることはないため、不正使用を防止すること
ができる。
【0163】また、プリペイド金額131の変額処理は
銀行端末機32または店頭端末機42が行うため、銀行
サーバ31や商店ネットワークシステム40の商店サー
バ41等の負担を軽減するとともに、これらシステムの
通信トラフィックの混雑を軽減することができる。
【0164】さらに、携帯電話機10には、可読状態で
ある通常情報13aのプリペイド金額131と暗号化状
態の秘匿情報13bのプリペイド金額とが合わせて記憶
され、携帯電話機10が単独で秘匿状態のプリペイド金
額131を解読することができない。そして、通話時に
は、電話局システム20の電話局端末機22が、プリペ
イド金額131の補充処理時には銀行システム30の銀
行端末機32または商店ネットワークシステム40の店
頭端末機42が、携帯電話機10が記憶している可読状
態のプリペイド金額131と秘匿状態のプリペイド金額
131とを照合して、該照合結果が一致しなければ、こ
の携帯電話機10の機能を停止し、ロックしてしまうた
め、万が一可読状態のプリペイド金額131が改ざんさ
れてもこれを発見し、携帯電話機10の不正使用を未然
に防止することができる。
【0165】また、電話局システム20の電話局端末機
22は、携帯電話機10による無線通信の通信費用が所
定金額に達するごとに、プリペイド金額131の減額処
理を行うため、無線通信中に何らかのアクシデント等で
通信状態が中断されても、該アクシデントが生じる直前
までの通信費用を確実に徴収することができる。
【0166】また、無線通信中には、携帯電話機10の
プリペイド残額確認手段18がプリペイド金額131の
残額を確認し、所定金額以下になればこれをユーザに報
知するため、ユーザは、通信がまもなく切断されてしま
うことを事前に知ることができ、プリペイド金額131
が0になって通信が突然切断されることが防止される。
【0167】また、このような移動通信体システムによ
れば、携帯電話機10の利用者(ユーザ)は、銀行サー
バ(金融システムサーバ)31にアクセス可能な銀行端
末機32または店頭端末機42と携帯電話機10とをコ
ネクタ接続して短距離通信可能な状態とすることによ
り、該端末機32,42の管理者等に補充金額を現金等
で支払うか、あるいは該端末機32,42を介して、銀
行システム30内の利用者の口座312から、携帯電話
機10のプリペイド金額131を補充することができ
る。
【0168】このとき、電子的な金銭であるプリペイド
金額131の送受はコネクタ接続による有線の短距離通
信手段(有線通信手段)を介しているため、高い通信の
安全性を確保することができる。
【0169】また、携帯電話機10内に記憶されたプリ
ペイド金額131は、暗唱番号を知る正規の利用者(ユ
ーザ)が、携帯電話機10に正規の暗唱番号を入力した
場合にのみ確認可能に構成されているから、携帯電話機
内に記憶されたプリペイド金額131情報の高い安全性
を得ることができる。
【0170】また、このような移動通信体システムによ
れば、移動通信のために携行される携帯電話機10が、
電子マネーシステムの端末として機能することから、ユ
ーザの携行品を増やすことなく電子マネーサービスを実
現することができる。
【0171】また、この携帯電話機10に記憶されてい
る電子マネー金額132からの支払い処理や、電子マネ
ー金額132への金額補充処理に応じた変額処理は、銀
行システム30の銀行サーバ31にアクセス可能な銀行
端末機32または店頭端末機42において行われ、携帯
電話機10が単独で電子マネー金額132を変動させる
ことはないため、不正使用を防止することができる。
【0172】また、携帯電話機10内の電子マネー金額
132の変額処理は銀行端末機32または店頭端末機4
2が行うため、銀行システム30の銀行サーバ31や商
店ネットワークシステム40の商店サーバ41等の負担
を軽減するとともに、これらシステムの通信トラフィッ
クの混雑を軽減することができる。
【0173】さらに、携帯電話機10には、可読状態で
ある通常情報13aの電子マネー金額132と暗号化状
態の秘匿情報13bの電子マネー金額32とが合わせて
記憶され、携帯電話機10が単独で秘匿状態の電子マネ
ー金額132を解読することができない。そして、この
電子マネー金額132による支払い処理や金額補充処理
時には、銀行システム30の銀行端末機32または商店
ネットワークシステム40の店頭端末機42が、携帯電
話機10が記憶している可読状態の電子マネー金額13
2と秘匿状態の電子マネー金額132とを照合して、該
照合結果が一致しなければ、この携帯電話機10の機能
を停止し、ロックしてしまうため、万が一可読状態の電
子マネー金額132が改ざんされてもこれを発見し、携
帯電話機10の不正使用を未然に防止することができ
る。
【0174】また、このような移動通信体システムによ
れば、携帯電話機10の利用者(ユーザ)は、銀行サー
バ(金融システムサーバ)31にアクセス可能な銀行端
末機32または店頭端末機42と携帯電話機10とをコ
ネクタ接続して短距離通信可能な状態とすることによ
り、該端末機32,42の管理者等に補充金額を現金等
で支払うか、あるいは該端末機32,42を介して、銀
行システム30内の利用者の口座312から、携帯電話
機10の電子マネー金額132を補充することができ
る。
【0175】このとき、電子マネー金額132の送受は
コネクタ接続による有線の短距離通信手段(有線通信手
段)を介しているため、高い通信の安全性を確保するこ
とができる。
【0176】また、携帯電話機10内に記憶された電子
マネー金額132は、暗唱番号を知る正規の利用者(ユ
ーザ)が、携帯電話機10に正規の暗唱番号を入力した
場合にのみ確認可能に構成されているから、携帯電話機
10内に記憶された電子マネー金額132情報の高い安
全性を得ることができる。
【0177】以上、本発明を実施形態に即して説明した
が、本発明にかかる移動通信体システムは、上記実施形
態に限定されるものではなく、以下のように構成しても
よい。
【0178】(1)上記実施形態においては、電話局口
座311,利用者口座312、当座口座313および商
店口座314は同一の銀行サーバ31内に設けられた場
合を例としたが、相互に送金処理等を行うことができれ
ば複数の銀行サーバ(金融システムサーバ)31…を備
え、これら複数の銀行サーバ31…に上記各口座が分散
して開設されていてもよい。
【0179】(2)上記実施形態においては、図1にお
いて、1の商店ネットワークシステム40のみを図示し
たが、本発明にかかる移動通信体システムは、相互に通
信可能であれば、複数の商店を含んでいてもよい。
【0180】
【発明の効果】以上のように、本発明にかかる移動通信
体システムによれば、予め支払われたプリペイド金額
は、基地局側ではなく、移動通信体が記憶するため、多
数の移動通信体が加入しても基地局の負担を軽減するこ
とができる。また、通話時におけるプリペイド金額から
の減額処理は、基地局側によって行われ、移動通信体が
単独でプリペイド金額を変動させることはないため、不
正使用を防止することができる。
【0181】また、このような移動通信体システムによ
れば、移動通信のために携行される移動通信体が、電子
マネーシステムの端末として機能することから、ユーザ
の携行品を増やすことなく電子マネーサービスを実現す
ることができる。また、この移動通信体に記憶されてい
る電子マネー金額からの支払い処理に応じた変額処理
は、銀行システムサーバにアクセス可能な端末機におい
て行われ、移動通信体が単独で電子マネー金額を変動さ
せることはないため、不正使用を防止することができ
る。また、電子マネー金額の変額処理は端末機が行うた
め、金融システムサーバ等の負担を軽減するとともに、
金融システムの通信トラフィックの混雑を軽減すること
ができる。また、移動通信体の電子マネーの授受は短距
離通信手段を介しているため、高い通信の安全性を確保
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる移動通信体システムの一実施形
態を示す全体概略説明図である。
【図2】携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図3】電話局システムの構成を示すブロック図であ
る。
【図4】銀行システムの構成を示すブロック図である。
【図5】商店ネットワークシステムの構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】暗号キー管理システムの構成を示すブロック図
である。
【図7】本発明にかかる移動通信体システムにおいて、
通常の通話処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明にかかる移動通信体システムにおいて、
通常の通話処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明にかかる移動通信体システムにおいて、
現金支払いによるプリペイド金額の補充処理の流れを示
すフローチャートである。
【図10】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、現金支払いによるプリペイド金額の補充処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図11】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、口座振替によるプリペイド金額の補充処理の流れを
示すフローチャートである。
【図12】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、口座振替によるプリペイド金額の補充処理の流れを
示すフローチャートである。
【図13】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、ユーザによるプリペイド金額の確認処理の流れを示
すフローチャートである。
【図14】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、移動通信体に対する機能停止(ロック)状態の解除
処理の流れを示すフローチャートである。
【図15】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、移動通信体に対する機能停止(ロック)状態の解除
処理の流れを示すフローチャートである。
【図16】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、電子マネーによる支払い処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図17】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、電子マネーによる支払い処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図18】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、電子マネーによる支払い処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図19】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、現金支払いによる電子マネー金額の補充処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図20】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、現金支払いによる電子マネー金額の補充処理の流れ
を示すフローチャートである。
【図21】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、口座振替による電子マネー金額の補充処理の流れを
示すフローチャートである。
【図22】本発明にかかる移動通信体システムにおい
て、口座振替による電子マネー金額の補充処理の流れを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 携帯電話機(移動通信体) 11 無線通信手段 12 有線通信手段(短距離通信手段) 13 記憶手段 131 プリペイド金額記憶部 132 電子マネー金額記憶部 133 暗唱番号記憶部 134 制御情報記憶部 13a 通常情報記憶領域 13b 秘匿情報記憶領域 13c 16進数情報記憶領域 15 キーボード(入力手段) 16 モニタ(報知手段) 17 スピーカ(報知手段) 20 電話局システム(基地局) 21 電話局サーバ 22 電話局端末機(端末機) 222 無線通信手段 223 解読手段 224 照合手段 225 減額処理手段 226 暗号化手段 24 通信回線 30 銀行システム 31 銀行サーバ(金融システム) 311 電話局口座 312 利用者口座 313 当座口座 314 商店口座 315 入金処理手段 316 送金処理手段 32 銀行端末機(端末機) 322 有線通信手段(短距離通信手段) 323 入力手段 324 解読手段 325 照合手段 326 変額処理手段 327 暗号化手段 33 通信回線 40 商店ネットワークシステム(商店) 41 商店サーバ 42 店頭端末機(端末機) 422 有線通信手段(短距離通信手段) 423 入力手段 424 解読手段 425 照合手段 426 変額処理手段 427 暗号化手段 43 通信回線 50 暗号キー管理システム 60 接続器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 3/42 G06F 15/21 340A 17/00 15/30 C // G09C 1/00 660 L H04B 7/26 109J (71)出願人 599042050 秋田 靖夫 東京都港区虎ノ門3−10−4 虎ノ門ガ− デン408 (72)発明者 鈴木 十士 埼玉県上尾市小敷谷77−1 西上尾第二団 地2−36−306 (72)発明者 杉中 順子 東京都港区虎ノ門3−10−4 虎ノ門ガー デン408

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局を介して移動通信体により無線通
    信を行う移動通信体システムであって、 前記移動通信体は、前記基地局と無線通信を行う無線通
    信手段と、予め支払われたプリペイド金額を記憶するプ
    リペイド金額記憶手段とを有し、 前記基地局は、前記移動通信体と無線通信を行う無線通
    信手段と、前記移動通信体による無線通信にかかる通信
    費用を前記プリペイド金額から減額処理する減額処理手
    段とを有し、 前記移動通信体が前記基地局を介して無線通信を開始す
    る際には、前記移動通信体は、前記プリペイド金額記憶
    手段に記憶されたプリペイド金額を前記無線通信手段に
    よって前記基地局に送信し、 前記移動通信体が無線通信中には、前記基地局は、受信
    した前記プリペイド金額に対して該無線通信にかかる通
    信費用を前記減額処理手段によって減額して新たなプリ
    ペイド金額を求め、前記新たなプリペイド金額を前記無
    線通信手段によって前記移動通信体に送信し、前記移動
    通信体は、受信した前記新たなプリペイド金額を前記プ
    リペイド金額記憶手段によって記憶し、 前記新たなプリペイド金額が0になったときには、前記
    移動通信体または前記基地局は、前記移動通信体と前記
    基地局との間の無線通信を禁止するように構成されたこ
    とを特徴とする移動通信体システム。
  2. 【請求項2】 前記基地局は、無線通信中の前記移動通
    信体に対し、該無線通信費用が所定の単位金額に達する
    ごとに、前記減額処理手段によって前記プリペイド金額
    を減額するように構成された請求項1記載の移動通信体
    システム。
  3. 【請求項3】 前記移動通信体は、前記プリペイド金額
    記憶手段に記憶された前記プリペイド金額が所定額以下
    になった場合に、その旨を使用者に報知する報知手段を
    備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の移動
    通信体システム。
  4. 【請求項4】 前記移動通信体は、前記プリペイド金額
    記憶手段に、可読状態および暗号化状態のプリペイド金
    額を合わせて記憶し、 前記基地局は前記暗号化状態のプリペイド金額を解読す
    る解読手段と、解読されたプリペイド金額と前記可読状
    態のプリペイド金額とを照合する照合手段と、可読状態
    のプリペイド金額を暗号化する暗号化手段とを有し、 前記移動通信体が前記基地局を介して無線通信を開始す
    る際には、前記移動通信体は、前記プリペイド金額記憶
    手段に記憶された可読状態および暗号化状態のプリペイ
    ド金額を前記無線通信手段によって前記基地局に送信
    し、前記基地局は、受信した前記暗号化状態のプリペイ
    ド金額を前記解読手段によって解読し、前記解読された
    プリペイド金額と前記可読状態のプリペイド金額とを前
    記照合手段によって照合し、前記照合結果が不一致であ
    る場合には前記移動通信体との無線通信を禁止する一
    方、前記照合結果が一致する場合には前記移動通信体と
    の無線通信を継続し、 前記移動通信体が無線通信中には、前記基地局は、求め
    た前記新たなプリペイド金額を前記暗号化手段によって
    暗号化し、前記暗号化した新たなプリペイド金額および
    暗号化していない可読状態の新たなプリペイド金額を前
    記無線通信手段によって前記移動通信体に送信し、前記
    移動通信体は、受信した前記暗号化した新たなプリペイ
    ド金額および暗号化していない可読状態の新たなプリペ
    イド金額を前記プリペイド金額記憶手段によって記憶す
    るように構成された請求項1〜3のいずれかに記載の移
    動通信体システム。
  5. 【請求項5】 前記基地局により前記移動通信体に対し
    て前記無線通信のサービスを提供する提供者の口座を有
    する金融システムサーバと、前記金融システムサーバに
    アクセス可能な端末機とを含み、 前記移動通信体は、前記端末機と短距離通信を行う短距
    離通信手段を有し、 前記金融システムサーバは、該金融システムサーバが有
    する口座に対する入金処理手段を有し、 前記端末機は、前記移動通信体と短距離通信を行う短距
    離通信手段と、前記プリペイド金額を増額または減額処
    理する変額処理手段とを有し、 前記移動通信体の前記プリペイド金額に所定の補充金額
    を補充処理する際には、前記移動通信体が前記端末機と
    短距離通信可能な状態で、前記移動通信体または前記端
    末機に前記補充金額が入力されることに応じて、前記移
    動通信体は、前記プリペイド金額記憶手段に記憶された
    プリペイド金額を前記短距離通信手段によって前記端末
    機に送信し、前記端末機は、前記金融システムサーバに
    対して前記補充金額を前記提供者の口座に入金する処理
    要求を送信し、前記金融システムサーバは、前記処理要
    求に応じて前記入金処理手段によって前記補充金額を前
    記提供者の口座に入金し、前記端末機は、受信した前記
    プリペイド金額に対して前記補充金額を前記変額処理手
    段によって増額して新たなプリペイド金額を求め、さら
    に前記新たなプリペイド金額を前記短距離通信手段によ
    って前記移動通信体に送信し、前記移動通信体は受信し
    た前記新たなプリペイド金額を前記プリペイド金額記憶
    手段によって記憶するように構成された請求項1〜3の
    いずれかに記載の移動通信体システム。
  6. 【請求項6】 前記金融システムサーバは、前記移動通
    信体による前記無線通信のサービスを利用する利用者の
    口座と、該金融システムサーバが有する複数の口座間に
    おける送金処理手段を有し、 前記移動通信体の前記プリペイド金額に所定の補充金額
    を前記利用者の口座から補充処理する際には、前記移動
    通信体が前記端末機と短距離通信可能な状態で、前記移
    動通信体または前記端末機に前記補充金額が入力される
    ことに応じて、前記移動通信体は、前記プリペイド金額
    記憶手段に記憶されたプリペイド金額を前記短距離通信
    手段によって前記端末機に送信し、前記端末機は、前記
    金融システムサーバに対して前記補充金額を前記利用者
    の口座から前記提供者の口座に送金する処理要求を送信
    し、前記金融システムサーバは、前記処理要求に応じて
    前記送金処理手段によって前記補充金額を前記利用者の
    口座から前記提供者の口座に送金し、前記端末機は、受
    信した前記プリペイド金額に対して前記補充金額を前記
    変額処理手段によって増額して新たなプリペイド金額を
    求め、さらに前記新たなプリペイド金額を前記短距離通
    信手段によって前記移動通信体に送信し、前記移動通信
    体は、受信した前記新たなプリペイド金額を前記プリペ
    イド金額記憶手段によって記憶するように構成された請
    求項5記載の移動通信体システム。
  7. 【請求項7】 前記移動通信体は、前記プリペイド金額
    記憶手段に、可読状態および暗号化状態のプリペイド金
    額を合わせて記憶し、 前記端末機は前記暗号化状態のプリペイド金額を解読す
    る解読手段と、解読されたプリペイド金額と前記可読状
    態のプリペイド金額とを照合する照合手段と、可読状態
    のプリペイド金額を暗号化する暗号化手段とを有し、 前記移動通信体の前記プリペイド金額に所定の補充金額
    を補充処理する際には、前記移動通信体が前記端末機と
    短距離通信可能な状態で、前記移動通信体または前記端
    末機に前記補充金額が入力されることに応じて、前記移
    動通信体は、前記プリペイド金額記憶手段によって記憶
    された可読状態および暗号化状態のプリペイド金額を前
    記短距離通信手段によって前記端末機に送信し、前記端
    末機は、受信した前記暗号化状態のプリペイド金額を前
    記解読手段によって解読し、前記解読されたプリペイド
    金額と前記可読状態のプリペイド金額とを前記照合手段
    によって照合し、前記照合結果が不一致である場合には
    前記プリペイド金額の補充処理を禁止する一方、前記照
    合結果が一致する場合には前記プリペイド金額の補充処
    理を継続し、求めた前記新たなプリペイド金額を前記暗
    号化手段によって暗号化し、前記暗号化した新たなプリ
    ペイド金額および暗号化していない可読状態の新たなプ
    リペイド金額を前記短距離通信手段によって前記移動通
    信体に送信し、前記移動通信体は、受信した前記暗号化
    した新たなプリペイド金額および暗号化していない可読
    状態の新たなプリペイド金額を前記プリペイド金額記憶
    手段によって記憶するように構成された請求項5または
    6に記載の移動通信体システム。
  8. 【請求項8】 前記移動通信体は、所定の暗唱番号を記
    憶する暗唱番号記憶手段と、前記プリペイド金額記憶手
    段に記憶されたプリペイド金額を表示する表示手段とを
    有し、 前記移動通信体に対し、前記暗唱番号記憶手段に記憶さ
    れた所定の暗唱番号と一致する番号が入力された場合に
    限り、前記プリペイド金額記憶手段に記憶されたプリペ
    イド金額を前記表示手段によって表示するように構成さ
    れた請求項1〜7のいずれかに記載の移動通信体システ
    ム。
  9. 【請求項9】 基地局を介して移動通信体により無線通
    信を行う移動通信体システムであって、 商店の口座および電子マネーを一時的にプールする当座
    口座を有する金融システムサーバと、前記金融システム
    サーバにアクセス可能な端末機とを含み、 前記移動通信体は、前記基地局と無線通信を行う無線通
    信手段と、前記端末機と短距離通信を行う短距離通信手
    段と、電子マネー金額を記憶する電子マネー金額記憶手
    段とを有し、 前記金融システムサーバは、該金融システムサーバが有
    する複数の口座間で送金処理を行う送金処理手段を有
    し、 前記端末機は、前記移動通信体と短距離通信を行う短距
    離通信手段と、前記電子マネー金額を増額または減額処
    理する変額処理手段とを有し、 前記商店に支払う支払い金額を前記移動通信体の前記電
    子マネー金額から支払い処理する際には、前記移動通信
    体が前記端末機と短距離通信可能な状態で、前記移動通
    信体または前記端末機に前記支払い金額が入力されるこ
    とに応じて、前記移動通信体は、前記電子マネー金額記
    憶手段に記憶された電子マネー金額を前記短距離通信手
    段によって前記端末機に送信し、前記端末機は、前記金
    融システムサーバに対して前記支払い金額を前記当座口
    座から前記商店の口座に送金する処理要求を送信し、前
    記金融システムサーバは、前記処理要求に応じて前記送
    金処理手段によって前記支払い金額を前記当座口座から
    前記商店の口座に送金し、前記端末機は、受信した前記
    電子マネー金額に対して前記支払い金額を前記変額処理
    手段によって減額して新たな電子マネー金額を求め、さ
    らに前記新たな電子マネー金額を前記短距離通信手段に
    よって前記移動通信体に送信し、前記移動通信体は、受
    信した前記新たな電子マネー金額を前記電子マネー金額
    記憶手段によって記憶するように構成されたことを特徴
    とする移動通信体システム。
  10. 【請求項10】 前記移動通信体は、前記電子マネー金
    額記憶手段に、可読状態および暗号化状態の電子マネー
    金額を合わせて記憶し、 前記端末機は、前記暗号化状態の電子マネー金額を解読
    する解読手段と、解読された電子マネー金額と前記可読
    状態の電子マネー金額とを照合する照合手段と、可読状
    態の電子マネー金額を暗号化する暗号化手段とを有し、 前記商店に支払う支払い金額を前記移動通信体の前記電
    子マネー金額から支払い処理する際には、前記移動通信
    体が前記端末機と短距離通信可能な状態で、前記移動通
    信体または前記端末機に前記支払い金額が入力されるこ
    とに応じて、前記移動通信体は、前記電子マネー金額記
    憶手段に記憶された可読状態および暗号化状態の電子マ
    ネー金額を前記短距離通信手段によって前記端末機に送
    信し、前記端末機は、受信した前記暗号化状態の電子マ
    ネー金額を前記解読手段によって解読し、前記解読され
    た電子マネー金額と前記可読状態の電子マネー金額とを
    前記照合手段によって照合し、前記照合結果が不一致で
    ある場合には前記電子マネー金額からの支払い処理を禁
    止する一方、前記照合結果が一致する場合には前記電子
    マネー金額からの支払い処理を継続し、求めた前記新た
    な電子マネー金額を前記暗号化手段によって暗号化し、
    前記暗号化した新たな電子マネー金額および暗号化して
    いない可読状態の新たな電子マネー金額を前記短距離通
    信手段によって前記移動通信体に送信し、前記移動通信
    体は、受信した前記暗号化した新たな電子マネー金額お
    よび暗号化していない可読状態の新たな電子マネー金額
    を前記電子マネー金額記憶手段によって記憶するように
    構成された請求項9記載の移動通信体システム。
  11. 【請求項11】 前記金融システムサーバは、該金融シ
    ステムサーバが有する口座に対する入金処理手段とを有
    し、 前記移動通信体の前記電子マネー金額に所定の補充金額
    を補充処理する際には、前記移動通信体が前記端末機と
    短距離通信可能な状態で、前記移動通信体または前記端
    末機に前記補充金額が入力されることに応じて、前記移
    動通信体は、前記電子マネー金額記憶手段に記憶された
    電子マネー金額を前記短距離通信手段によって前記端末
    機に送信し、前記端末機は、前記金融システムサーバに
    対して前記補充金額を前記当座口座に入金する処理要求
    を送信し、前記金融システムサーバは、前記処理要求に
    応じて前記入金処理手段によって前記補充金額を前記当
    座口座に入金し、前記端末機は、受信した前記電子マネ
    ー金額に対して前記補充金額を前記変額処理手段によっ
    て増額して新たな電子マネー金額を求め、前記新たな電
    子マネー金額を前記短距離通信手段によって前記移動通
    信体に送信し、前記移動通信体は、受信した前記新たな
    電子マネー金額を前記電子マネー金額記憶手段によって
    記憶するように構成された請求項9記載の移動通信体シ
    ステム。
  12. 【請求項12】 前記金融システムサーバは、前記移動
    通信体の利用者の口座を有し、 前記移動通信体の前記電子マネー金額に所定の補充金額
    を前記利用者の口座から補充処理する際には、前記移動
    通信体が前記端末機と短距離通信可能な状態で、前記移
    動通信体または前記端末機に前記補充金額が入力される
    ことに応じて、前記移動通信体は、前記電子マネー金額
    記憶手段に記憶された電子マネー金額を前記短距離通信
    手段によって前記端末機に送信し、前記端末機は、前記
    金融システムサーバに対して前記補充金額を前記利用者
    の口座から前記当座口座に送金する処理要求を送信し、
    前記金融システムサーバは、前記処理要求に応じて前記
    送金処理手段によって前記補充金額を前記利用者の口座
    から前記当座口座に送金し、前記端末機は、受信した前
    記電子マネー金額に対して前記補充金額を前記変額処理
    手段によって増額して新たな電子マネー金額を求め、前
    記新たな電子マネー金額を前記短距離通信手段によって
    前記移動通信体に送信し、前記移動通信体は、受信した
    前記新たな電子マネー金額を前記電子マネー金額記憶手
    段によって記憶するように構成された請求項11記載の
    移動通信体システム。
  13. 【請求項13】 前記移動通信体は、前記電子マネー金
    額記憶手段に、可読状態および暗号化状態の電子マネー
    金額を合わせて記憶し、 前記端末機は、前記暗号化状態の電子マネー金額を解読
    する解読手段と、解読された電子マネー金額と前記可読
    状態の電子マネー金額とを照合する照合手段と、可読状
    態の電子マネー金額を暗号化する暗号化手段とを有し、 前記移動通信体の前記電子マネー金額に所定の補充金額
    を補充処理する際には、前記移動通信体が前記端末機と
    短距離通信可能な状態で、前記移動通信体または前記端
    末機に前記補充金額が入力されることに応じて、前記移
    動通信体は、前記電子マネー金額記憶手段に記憶された
    可読状態および暗号化状態の電子マネー金額を前記短距
    離通信手段によって前記端末機に送信し、前記端末機
    は、受信した前記暗号化状態の電子マネー金額を前記解
    読手段によって解読し、前記解読された電子マネー金額
    と前記可読状態の電子マネー金額とを前記照合手段によ
    って照合し、前記照合結果が不一致である場合には前記
    電子マネー金額の補充処理を禁止する一方、前記照合結
    果が一致する場合には前記電子マネー金額の補充処理を
    継続し、求めた前記新たな電子マネー金額を前記暗号化
    手段によって暗号化し、前記暗号化した新たな電子マネ
    ー金額および暗号化していない可読状態の新たな電子マ
    ネー金額を前記短距離通信手段によって前記移動通信体
    に送信し、前記移動通信体は、受信した前記暗号化した
    新たな電子マネー金額および暗号化していない可読状態
    の新たな電子マネー金額を前記電子マネー金額記憶手段
    によって記憶するように構成された請求項11または1
    2に記載の移動通信体システム。
  14. 【請求項14】 前記移動通信体は、所定の暗唱番号を
    記憶する暗唱番号記憶手段と、前記電子マネー金額記憶
    手段に記憶された電子マネー金額を表示する表示手段と
    を有し、 前記移動通信体に対し、前記暗唱番号記憶手段に記憶さ
    れた所定の暗唱番号と一致する番号が入力された場合に
    限り、前記電子マネー金額記憶手段に記憶された電子マ
    ネー金額を前記表示手段によって表示するように構成さ
    れた請求項9〜13のいずれかに記載の移動通信体シス
    テム。
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