JP2000299839A - 静止画記録装置 - Google Patents

静止画記録装置

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JP2000299839A
JP2000299839A JP11106202A JP10620299A JP2000299839A JP 2000299839 A JP2000299839 A JP 2000299839A JP 11106202 A JP11106202 A JP 11106202A JP 10620299 A JP10620299 A JP 10620299A JP 2000299839 A JP2000299839 A JP 2000299839A
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JP11106202A
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Inventor
Yuko Okayama
祐孝 岡山
Koichi Inoue
公一 井上
Akio Hayashi
昭夫 林
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Hitachi Ltd
Hitachi Micro Software Systems Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Micro Software Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】映像データに全体的に色や明るさが違ったフィ
ールドデータが混入されていても、静止している部分と
動いている部分とを的確に判断して、高画質な静止画像
を生成、記録することが可能な静止画記録装置を提供す
る。 【解決手段】(ΔY6―ΔY5)=(ΔY7―ΔY6)を満
足し、全差分値のある一定の割合が含まれる差分値の最
小値ΔY5及び最大値ΔY7を求める。そして、各画素
間の輝度信号の差分がΔY5からΔY7の範囲に収まる
画素であれば、該画素は静止している部分と判断してフ
ィールド間補間をし、収まらなければ、動いている部分
と判断してフィールド内補間をして高画質な静止画像を
生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飛び越し走査によ
る動画像データから順次走査による静止画像データを生
成する静止画記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インターレース(飛び越し)走査方
式が採用されているテレビやビデオカメラ、CCDカメ
ラなどから入力される動画像(映像)データから、プログ
レッシブ(順次)走査による1枚の静止画像データを生成
する場合、飛び越し走査における奇数フィールドデータ
と偶数フィールドデータとの間の時間的なずれによる画
像の乱れを補正して1枚の静止画を生成するのが一般的
である。例えば、被写体が動いている映像から任意の位
置の1枚の静止画を生成する場合、奇数フィールドデー
タと偶数フィールドデータとを合わせて1枚のフレーム
データとすると、上記の2つのフィールドデータは時間
的なずれがあるため、動体の部分では櫛上になり画質が
劣化する。
【0003】そのため、特開平5―207431号公報
では、時間的に連続する2フィールドのフレーム差信号
をとって動体の動き情報を抽出し、その情報をもとにフ
ィールド内補間とフィールド間補間を切り替えて画素を
補間する方式を開示している。また、特開平8―130
716号公報では、動体の動き情報を抽出際に動きベク
トル検出を使用する方式を開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えば、ビデオカメラ
やCCDカメラなどを使って室内で撮影する場合、ビデ
オカメラやCCDカメラから入力される映像データで
は、(交流電源であるための)蛍光燈のちらつく周期とカ
メラが撮影する周期とが一致したいため、全体的に色や
明るさが違ったフィールドデータが存在することがあ
る。上記従来技術では、時間的に連続する2つのフィー
ルドデータ間の相対する画素間の差分をとって、ある任
意のしきい値より該差分が大きいか小さいかを判定する
(大きい場合には動いている画素、小さい場合には静止
している画素)ことにより動き情報を抽出するため、映
像データに上記のような全体的に色や明るさが違ったフ
ィールドデータが混入されていると、静止している画素
においても画素間の差分が大きい、つまり動いている画
素であると誤判断する可能性がある。
【0005】また、蛍光燈などを撮影したときに表れ
る、画面の一部に明るさが他の部分と極度に異なる映像
の場合でも、上記差分は、明るさ(輝度)のレベルによっ
て大きく変化するため、輝度レベルに関わらず上記しき
い値を一定に保っているとすると、上記と同様に、静止
している画素でも動いている画素と誤判断する可能性が
ある。
【0006】このような現象は、あらかじめ視聴に耐え
うるように放送局などで作られたテレビ映像であればあ
まり問題とはならないが、ビデオカメラやCCDカメラ
などでリアルタイムで撮影された映像では高画質な静止
画を得ることは難しい。この場合、非常に高性能なビデ
オカメラやCCDカメラを使用することにより多少回避
できるが、このようなカメラは比較的コストが高いため
に、装置全体のコストが高くなるという弊害を生じる。
【0007】本発明の目的は、飛び越し走査による映像
データから静止画像を生成する際、上記映像データに全
体的に色や明るさが違ったフィールドデータが混入され
ていても、静止している部分と動いている部分とを的確
に判断して高画質な静止画像を生成、記録することが可
能な静止画記録装置を低コストで提供することにある。
【0008】また、本発明のその他の目的は、輝度レベ
ルが大きく異なる画素が含まれるフィールドデータに対
しても、各画素において静止している部分と動いている
部分とを的確に判断して高画質な静止画像を生成、記録
することが可能な静止画記録装置を低コストで提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、インターレース画像をプログレッシブ画像
に変換する方法であって、時間的に連続する2つの奇数
フィールドデータあるいは偶数フィールドデータ間の全
画素における輝度信号の差分を算出し、全差分値の分布
を示すヒストグラムから各画素が動いている画素か、あ
るいは静止している画素かを判断し、動いている画素で
あればフィールド間補間をして補間データを生成し、静
止している画素であればフィールド内補間をして補間デ
ータを生成する構成とした。
【0010】さらに、本発明は、上記ヒストグラムにお
いて、全差分値のある一定の割合が含まれる領域に分布
される(含まれる)差分値に対する画素は、静止している
画素と判断され、上記領域に分布されない(含まれない)
画素は、動いている画素と判断する構成とした。
【0011】また、本発明は、静止画像を生成する基準
のフィールドデータを任意の個数のブロックに分割し、
あるブロックに含まれる画素のうち、少なくとも1つ以
上の画素が動いている画素であると判断された場合に
は、該ブロックに含まれる全画素は動いている画素であ
ると判断する構成とした。
【0012】また、本発明は、時間的に連続する2つの
奇数フィールドデータあるいは偶数フィールドデータ間
の全画素における輝度信号の差分を算出し、該各輝度信
号の差分値があらかじめ設定させた各輝度に応じて異な
るしきい値より小さい場合には、該輝度値を有する画素
は静止している画素と判断され、上記しきい値より大き
い場合には、該輝度値を有する画素は動いている画素と
判断する構成としてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0014】図1は第一の実施形態の静止画記録装置を
適応しうるパーソナルコンピュータ等の情報処理装置の
ハードウェア構成図である。
【0015】図1に示すように、静止画記録装置10
は、CPU1と、主記憶2と、補助記憶装置3と、入力
装置4と、表示装置5と、動画像取り込み装置6と、動
画像入力装置7とを有して構成される。そして、動画像
入力装置7以外の各構成要素は、バス8によって接続さ
れ、各構成要素間で、必要な情報が伝送可能に構成され
ている。
【0016】また、動画像入力装置7は、動画像取り込
み装置6に接続され、動画像入力装置7から映像データ
を伝送可能なように構成されている。
【0017】主記憶2は、ワークエリアとして機能した
り、必要なプログラムを格納するための手段であり、前
者に対してはRAM、後者に対してはROM等によって
実現できる。
【0018】補助記憶装置3は、静止画記録装置10の
動作を制御するためのプログラムや、動画像取り込み装
置6を介して入力された映像データから生成した静止画
などを保存しておく手段であり、例えば、フロッピーデ
ィスク、ハードディスク、DVD−ROM、DVD−R
AM、CD−ROM、MO、メモリーカード等によって
実現できる。
【0019】入力装置4は、必要な命令や情報を入力す
るための手段であり、例えば、キーボード、無線による
コントローラや、マウス、ジョイスティック等のポイン
ティングデバイス等によって実現できる。
【0020】表示装置5は、動画像取り込み装置6を介
して入力された映像データの表示や、生成された静止画
像の表示等、各種情報を表示するための手段であり、例
えば、CRT、ELディスプレイ、プラズマディスプレ
イ、液晶ディスプレイ等によって実現できる。
【0021】動画像取り込み装置6は、動画像入力装置
6から入力されるアナログの映像データをデジタル化す
るための手段であり、ビデオキャプチャ装置等によって
実現できる。例えば、特開平9―224216号公報に
記載されている画像取り込み装置も適用可能である。
【0022】動画像入力装置7は、アナログあるいはデ
ィジタルの画像を入力する手段であり、例えば、CCD
等のカメラ、ビデオカメラ、VTR、テレビジョン、T
Vチューナー等によって実現できる。
【0023】CPU1は、主記憶2や補助記憶装置3
に、あらかじめ格納されているプログラムによって所定
の動作を行う。
【0024】また、静止画記録装置10を構成する各要
素のうち、画像やプログラムの入出力と直接関係がない
装置がある場合には、その装置を図1の構成からはずす
ことができる。さらに、動画像取り込み装置6と動画像
入力装置7とを一体化した構成としてもよい。
【0025】次に、上記静止画記録装置10上で動作す
るプログラムで実現される静止画生成(画素データ補間)
方法について詳しく説明する。上記プログラムは、主記
憶2や補助記憶装置3に格納されており、何らかの事
象、例えば、入力装置4を使用して入力されるユーザか
らの指示等を契機に、CPU1が実行することによって
実現される。
【0026】図2は、上記動画像取り込み装置6を介し
て静止画記録装置10に取り込まれるディジタル化され
た映像データのうち、ある時点の連続する3つのフィー
ルドデータを示している。図2において、iフィールド
が奇数フィールドであれば、(i−1)フィールド及び
(i+1)フィールドは偶数フィールドとなる。また、各
フィールド内での走査線の一部をそれぞれ実線L1,L
2,L1’,L2’,L3,L4で示す。実線L1とL
1’,L2とL2’とはそれぞれ同じ位置に存在する走
査線であり、L1及びL1’上のある同位置の画素をそ
れぞれP1,P2とする。また、実線L3及びL4上の
画素で、画素P1及びP2と水平位置が同じである画素
をそれぞれP3,P4とする。
【0027】まず、第一の実施形態における画素データ
補間方法では、iフィールドに対して画素データを補間
すると仮定すると、(i−1)フィールド及び(i+1)フ
ィールドを構成する全画素に対し、上記各フィールド間
の相対する位置の画素間の輝度信号の差分を算出する。
例えば、画素P1に対しては画素P2との輝度信号の差
分を算出する。通常、上記動画像入力装置7から入力さ
れるデータはYUV形式で表現されており、このYデー
タが輝度信号である。つまり、各画素間のYデータの差
分を算出することになる。また、仮に、上記動画像入力
装置7から入力されるデータがRGB形式であったとし
ても、RGBからYUVに変換した後に差分を算出すれ
ばよい。画素P1の輝度信号をY1、画素P2の輝度信
号をY2とすると、その差分値ΔYは(1)式で与えられ
る。
【0028】
【数1】 ΔY = Y1 ― Y2 (1)式 また、各フィールドにおいて、実際に映像データが含ま
れている有効画素数が、例えば、1走査線あたり640
画素であり、有効走査線数が240本(2つフィールド
データで1フレームデータを構成すると有効走査線数は
480本)であったとすると、差分を算出する全画素数
は1フィールドあたり153600(=640x240)画素となる。
【0029】次に、画素間の輝度信号の差分値をもと
に、各画素が動いている部分か、あるいは静止している
部分かを判断するために、上記で算出した全差分値の分
布を示すヒストグラムを作成する。ヒストグラムの一例
を図3に示す。そして、全差分値のある一定の割合が含
まれる差分値の最小値及び最大値を求める。
【0030】図3において、全差分値の平均値が0であ
ったとすると、最小値及び最大値はそれぞれΔY1及び
ΔY2となり、―ΔY1=ΔY2を満足する。仮に上記
一定の割合を90%とすると、上述した例では、差分が
ΔY1からΔY2に収まる画素数は、138240(=153600x
0.9)画素となる。ここで、各画素間の輝度信号の差分が
ΔY1からΔY2の範囲に収まる画素であれば、該画素
は静止している部分と判断し、収まらなければ、該画素
は動いている部分と判断する。
【0031】例えば、(1)式において、ΔYが図3にお
けるΔY3であったとすると、画素P1とP2は静止し
ている部分であると判断される。また、ΔYがΔY4で
あったとすると、動いている部分であると判断される。
【0032】次に、各画素が静止している部分か、ある
いは、動いている部分かを判断した後、画素データの補
間を行う。例えば、図4におけるiフィールド中の画素
P5を補間するデータとして生成する場合、画素P5
は、上記方法で画素P1とP2とが静止している部分と
判断された場合には(2)式で与えられる。
【0033】
【数2】 P5 = (P1 + P2)/ 2 (2)式 また、画素P1とP2とが動いている部分と判断された
場合には(3)式で与えられる。
【0034】
【数3】 P5 = (P3 + P4)/ 2 (3)式 ここで、画素がYUV形式で表現されるならば、各画素
のYデータ、Uデータ、Vデータそれぞれに対して、
(2)式あるいは(3)式を適用することになる。また、画
素がRGB形式で表現されるならば、各画素のRデー
タ、Gデータ、Bデータそれぞれに対して、(2)式ある
いは(3)式を適用することになる。
【0035】一方、上記動画像入力装置7から入力され
るデータに、全体的に色や明るさが違ったフィールドデ
ータが混入されている場合、例えば、(i+1)フィール
ドの各画素が、(i−1)フィールドの各画素に対して全
体的に明るい場合、全差分値の分布を示すヒストグラム
は図5のようになる。ここで、全差分値の平均値がΔY
6であったとすると、全差分値のある一定の割合が含ま
れる差分値の最小値及び最大値はそれぞれΔY5及びΔ
Y7となり、(ΔY6―ΔY5)=(ΔY7―ΔY6)を満
足する。そして、各画素間の輝度信号の差分がΔY5か
らΔY7の範囲に収まる画素であれば、該画素は静止し
ている部分と判断される。
【0036】また、上述したある一定の割合を2段階で
示してもよい。例えば、全差分値の分布を示すヒストグ
ラムが図7に示したものであるとする。さらに、該一定
の割合を90%及び70%と設定すると、全差分値の9
0%が含まれる差分値の最小値及び最大値はそれぞれΔ
Y5及びΔY7となり、(ΔY6―ΔY5)=(ΔY7―
ΔY6)を満足する。
【0037】また、全差分値の70%が含まれる差分値
の最小値及び最大値はそれぞれΔY8及びΔY9とな
り、(ΔY6―ΔY8)=(ΔY9―ΔY6)を満足する。
ここで、差分値がΔY11で与えられる画素は静止して
いる画素と判断され、(2)式を適用して画素データの補
間を行う。
【0038】また、差分値がΔY12で与えられる画素
は動いている画素と判断され、(3)式を適用して画素デ
ータの補間を行う。さらに、差分値がΔY10で与えら
れる画素は静止しているとも動いているともとれる画素
であると判断され、この場合には、補間する画素データ
は(4)式で与えられる。
【0039】
【数4】 P5 = ((P1 + P2)/2 + (P3 + P4)/2)/2 (4)式 また、画素P1〜P4がYUV形式の情報で表現される
場合、画素P3及びP4が持つ色情報(U及びV)を画素
P1あるいはP2が持つ色情報に置き換えて(2)〜(4)
式を適用することもできる。例えば、比較低価格なCC
Dカメラなどで撮影した映像は、時間的に連続する2つ
のフィールドデータ(例えば、図4における(i−1)フ
ィールドとiフィールドの各データ)において、色情報
が顕著に異なる場合がある。
【0040】このようなフィールドデータを用いて(2)
〜(4)式を適用すると、データ補間された静止画は1ラ
イン毎に縞模様が入った画像となってしまう。しかしな
がら、上述したように、画素P3及びP4の色情報を画
素P1あるいはP2の色情報に置き換えて(2)〜(4)式
を適用すれば、縞模様のない高画質な静止画像を得るこ
とができる。
【0041】以上のように、第一の実施形態では、上記
動画像入力装置7から入力されるデータに、全体的に色
や明るさが違ったフィールドデータが混入されている場
合においても、上記全体的に色や明るさが違ったフィー
ルドデータが混入されていないときと同様の方式で画素
データの補間が可能であり、さらに、ある画素が静止し
ている部分か、あるいは、動いている部分かを誤判断す
ることなく、高画質な静止画像の生成、記録が可能とな
る。
【0042】さらに、ある画素が静止している部分か、
あるいは、動いている部分かを判断する際、異なる2つ
のしきい値を設けることによって、微妙な動きや画像ノ
イズによる誤判断を軽減して的確なデータ補間が可能と
なる。
【0043】上記第一の実施形態では、画素毎に静止し
ている部分か、あるいは、動いている部分かを判定して
補間データを生成したが、画素データを補間する(静止
画像として生成する)フィールドデータをいくつかのブ
ロックに分割し、各ブロック毎に静止している部分か、
あるいは、動いている部分かを判定するようにしてもよ
い。
【0044】図6は生成された全補間データの一例を示
している。全補間データはいくつかのブロックに分割さ
れており、各ブロックは少なくとも1つ以上の補間デー
タを含んでいる。例えば、ブロックB1が画素(補間デ
ータ)P6及びP7を含んでおり、さらに、上記第一の
実施形態の補間データ生成方法を用いて、補間データP
6は(2)式を用いて生成されたデータ(つまり、静止し
ている部分)、補間データP7は(3)式を用いて生成さ
れたデータ(つまり、動いている部分)とすると、ブロッ
クB1には、少なくとも1つの動いている部分が存在す
ることになり、この場合、ブロックB1に含まれる全補
間データを動いている部分として再認識し、(3)式を用
いて補間データを再生成する。つまり、補間データP6
も(3)式を用いて生成されることになる。
【0045】例えば、図8は、ブロックB1近辺に色が
均一の球体Qが動いている映像のある時点の連続する2
つの奇数フィールドデータあるいは偶数フィールドデー
タを示している。図8において、(i−1)フィールド中
の画素P6aと(i+1)フィールド中の画素P6aと同
位置のP6bとの輝度レベルの差分値から、図6に示す
補間データP6を生成する場合、画素P6aとP6bと
では明らかにその輝度レベルが異なるため、画素P6a
は動いている画素であると判断されて補間データP6が
生成される。
【0046】一方、(i−1)フィールド中の画素P7a
と(i+1)フィールド中の画素P7aと同位置のP7b
とでは、球体Qの一部を示す画素ではあるものの、厳密
には微妙に異なる輝度レベルを持つことになるが、画素
P7aとP7bとの輝度レベルの差分値では、図5に示
すヒストグラムからは静止している画素であると判断さ
れる可能性が大きく、補間データP7が正しく生成され
ない場合がある。
【0047】しかしながら、上述したブロック毎の動き
検出を行うようにすれば、ブロックB1中の画素P6a
が動いている画素であると判断されることから、ブロッ
クB1に含まれる全画素は動いている画素であると判断
され、その結果、ブロックB1中の画素P7aも動いて
いる画素であると判断され、正しい補間データを生成す
ることが可能となる。
【0048】このように、ブロック毎に静止している部
分か、あるいは、動いている部分かを判定することで、
画面中に同じような色や明るさを持つ被写体が移動して
いる場合においても、的確に移動している部分として認
識し、高画質な静止画を得ることが可能となる。
【0049】次に、第二の実施形態について説明する。
【0050】第二の実施形態においても、図1に示すパ
ーソナルコンピュータ等の情報処理装置が適応しうる。
【0051】第二の実施形態における画素データ補間方
法では、図4におけるiフィールドに対して画素データ
を補間すると仮定すると、まず、第一の実施形態と同様
に、(i−1)フィールド及び(i+1)フィールドを構成
する全画素に対し、上記各フィールド間の相対する位置
の画素間の輝度信号の差分を算出する。例えば、画素P
1に対しては画素P2との輝度信号の差分を算出する。
その差分値ΔYは(1)式で与えられる。
【0052】第二の実施形態では、上記差分値ΔYの大
きさがあらかじめ決められた任意のしきい値より大きけ
れば画素P1は動いている画素と、上記しきい値より小
さければ静止している画素と判断する。ここで、上記し
きい値は画素P1の輝度レベルによって異なるものとす
る。
【0053】例えば、図9(a)は画素P1の輝度レベル
に応じて変化するしきい値を表わすグラフを示す。図9
(a)において、画素P1の輝度レベルがY1であったと
すると、そのときのしきい値はS1となる。したがっ
て、上記差分値ΔYがしきい値S1より大きい値をとる
場合には画素P1は動いている画素と、しきい値S1よ
り小さい値をとる場合には静止している画素と判断でき
る。
【0054】また、画素P1の輝度レベルがY2であっ
たとすると、そのときのしきい値はS2となり、上記差
分値ΔYがしきい値S2より大きい値をとる場合には画
素P1は動いている画素と、しきい値S2より小さい値
をとる場合には静止している画素と判断できる。そし
て、画素P1が動いている画素か、あるいは、静止して
いる画素かを判断した後は、第一の実施例と同様に、
(2)及び(3)式を用いて画素データの補間(画素P5の
生成)を行う。
【0055】図9(a)に示すしきい値のグラフは、輝度
レベルにより異なるしきい値をとるものであるが、図9
(b)に示すように、段階的にしきい値をとるように設定
することができる。
【0056】また、上記任意の画素の輝度レベルに対す
るしきい値を2つ設けてもよい。図10は、画素P1の
輝度レベルに応じて変化する2つのしきい値を表わすグ
ラフである。図10において、画素P1の輝度レベルが
Y1であったとすると、第一しきい値はS1、第二しき
い値はS1’となる。この場合、上記差分値ΔYが第一
しきい値S1より大きければ、画素P1は動いている画
素と判断され、(3)式を用いて画素(補間データ)P5が
生成される。
【0057】また、上記差分値ΔYが第二しきい値S2
より小さければ、画素P1は静止している画素と判断さ
れ、(2)式を用いて画素(補間データ)P5が生成され
る。さらに、上記差分値ΔYが第一しきい値S1より小
さく、かつ、第二しきい値S2より大きければ、画素P
1は静止しているとも動いているともとれる画素である
と判断され、(4)式を用いて画素(補間データ)P5が生
成される。
【0058】このように、画素が持つ輝度レベルに応じ
てしきい値を設定し、さらに、2つのしきい値を設ける
ことによって、輝度レベルが大きく異なる画素が含まれ
るフィールドデータに対しても、各画素において静止し
ている部分と動いている部分とを的確に判断して高画質
な静止画像を得ることができる。
【0059】また、第二の実施例においても、第一の実
施例と同様に、図4におけるYUV形式の情報で表現さ
れる画素P1〜P4に対し、画素P3及びP4が持つ色
情報(U及びV)を画素P1あるいはP2が持つ色情報に
置き換えて(2)〜(4)式を適用することによって、縞模
様のない高画質な静止画像を得ることができる。
【0060】さらに、画素データを補間する(静止画像
として生成する)フィールドデータをいくつかのブロッ
クに分割し、各ブロック毎に静止している部分か、ある
いは、動いている部分かを判定するようにすることもで
きる。
【0061】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、上記動画像入力装置7から入力される映像データ
に、全体的に色や明るさが違ったフィールドデータが混
入されている場合においても、上記全体的に色や明るさ
が違ったフィールドデータが混入されていないときと同
様の方式で画素データの補間が可能であり、さらに、あ
る画素が静止している部分か、あるいは、動いている部
分かを誤判断することなく、高画質な静止画像の生成、
記録が可能な静止画記録装置を低コストで提供すること
ができる。
【0062】さらに、生成された全補間データをいくつ
かのブロックに分割し、各ブロック毎に静止している部
分か、あるいは、動いている部分かを判定することで、
画面中に同じような色や明るさを持つ被写体が移動して
いる場合においても、的確に移動している部分として認
識し、正しい補間データを生成することが可能な静止画
記録装置を提供することができる。
【0063】また、画素が持つ輝度レベルに応じてしき
い値を設定し、さらに、2つのしきい値を設けることに
よって、輝度レベルが大きく異なる画素が含まれるフィ
ールドデータに対しても、各画素において静止している
部分と動いている部分とを的確に判断して高画質な静止
画像の生成、記録が可能な静止画記録装置を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態の静止画記録装置のハードウェ
ア構成図である。
【図2】画素データ補間方法の説明図である。
【図3】第一の実施形態の画素間の動き判定方法の説明
図である。
【図4】画素データ補間方法の説明図である。
【図5】第一の実施形態の画素間の動き判定方法の説明
図である。
【図6】ブロック毎の動き判定方法の説明図である。
【図7】第一の実施形態の画素間の動き判定方法の説明
図である。
【図8】ブロック毎の動き判定方法の説明図である。
【図9】第二の実施形態の動き判定方法の説明図であ
る。
【図10】第二の実施形態の動き判定方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
1…CPU、2…主記憶、3…補助記憶装置、4…入力
装置、5…表示装置、6…動画像取り込み装置、7…動
画像入力装置、8…バス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 公一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立マイクロソフトウェアシステム ズ内 (72)発明者 林 昭夫 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所PC事業部内 Fターム(参考) 5C053 FA07 FA21 FA23 FA27 GA19 GA20 GB07 GB19 KA03 KA05 KA08 KA22 KA24 LA01 LA06 LA07 LA11 5C063 BA04 BA08 BA10 BA12 CA05 CA07 CA38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理装置と、記憶装置とを有する静止画記
    録装置において、インターレース信号におけるある時刻
    のフィールドデータを補間して静止画像を生成する場
    合、前記処理装置は、前記フィールドデータの時間的に
    連続する前後の2つフィールドデータの各画素間の輝度
    信号の差分ΔYを算出し、該差分ΔYが、前記各画素が
    持つ輝度レベルに応じて変化する任意のしきい値Sに対
    して、ΔY>=Sを満足する画素ならば、該画素は被写
    体が動いている部分と判断してフィールド内補間をし、
    ΔY<Sを満足する画素ならば、該画素は被写体が静止
    している部分と判断してフィールド間補間をしてデータ
    補間をすることにより静止画像を生成して前記記憶装置
    に記憶することを特徴とする静止画記録装置。
  2. 【請求項2】処理装置と、記憶装置とを有する静止画記
    録装置において、インターレース信号におけるある時刻
    のフィールドデータを補間して静止画像を生成する場
    合、前記処理装置は、前記フィールドデータの時間的に
    連続する前後の2つフィールドデータの各画素間の輝度
    信号の差分ΔYを算出し、該差分ΔYが、あらかじめ設
    定された任意の2つのしきい値S1及びS2(ただし、
    S1>S2)に対して、ΔY>=S1を満足する画素な
    らば、該画素は被写体が動いている部分と判断してフィ
    ールド内補間をし、ΔY<=S2を満足する画素なら
    ば、該画素は被写体が静止している部分と判断してフィ
    ールド間補間をし、S1>ΔY>S2を満足する画素な
    らば、フィールド内補間及びフィールド間補間とを組み
    合わせたデータ補間をすることにより静止画像を生成し
    て前記記憶装置に記憶することを特徴とする静止画記録
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記しきい値S1及び
    S2は、前記差分ΔYを算出するのに用いた画素が持つ
    輝度レベルに応じて変化することを特徴とする静止画記
    録装置。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記処理装置は、前記
    フィールドデータを補間する全データを少なくとも1つ
    以上のブロックに分割し、各ブロックに少なくとも1つ
    以上の動いている部分と判断される画素がある場合に
    は、該ブロックに含まれるすべての画素が動いている部
    分であると判断することを特徴とする静止画記録装置。
  5. 【請求項5】処理装置と、記憶装置とを有する静止画記
    録装置において、インターレース信号におけるある時刻
    のフィールドデータを補間して静止画像を生成する場
    合、前記処理装置は、前記フィールドデータの時間的に
    連続する前後の2つフィールドデータの各画素間の輝度
    信号の差分を算出して全差分値の平均値ΔY0を求め、
    さらに、(ΔY0―ΔY1)=(ΔY2―ΔY0)を満足
    し、かつ、前記全差分値のある一定の割合が含まれる差
    分値の最小値ΔY1及び最大値ΔY2を求め、そして、
    前記各画素間の輝度信号の差分がΔY1からΔY2の範
    囲に収まる画素であれば、該画素は被写体が静止してい
    る部分と判断してフィールド間補間をし、収まらなけれ
    ば、該画素は被写体が動いている部分と判断してフィー
    ルド内補間をしてデータ補間をすることにより静止画像
    を生成して前記記憶装置に記憶することを特徴とする静
    止画記録装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記処理装置は、前記
    ある時刻のフィールドデータを補間する全データを少な
    くとも1つ以上のブロックに分割し、各ブロックに少な
    くとも1つ以上の動いている部分と判断される画素があ
    る場合には、該ブロックに含まれるすべての画素が動い
    ている部分であると判断することを特徴とする静止画記
    録装置。
  7. 【請求項7】処理装置と、記憶装置とを有する静止画記
    録装置において、インターレース信号におけるある時刻
    のフィールドデータを補間して静止画像を生成する場
    合、前記処理装置は、前記フィールドデータの時間的に
    連続する前後の2つフィールドデータの各画素間の輝度
    信号の差分を算出して全差分値の平均値ΔY0を求め、
    さらに、(ΔY0―ΔY1)=(ΔY2―ΔY0)を満足
    し、かつ、前記全差分値のある一定の割合X1及びX2
    (ただし、X1>X2)が含まれる差分値の最小値ΔY
    1a及びΔY1b(ただし、ΔY1a<ΔY1b)と最大
    値ΔY2a及びΔY2b(ただし、ΔY2a>ΔY2b)
    とを求め、そして、前記各画素間の輝度信号の差分ΔY
    がΔY1b<ΔY<ΔY2bを満足する画素であれば、
    該画素は被写体が静止している部分と判断してフィール
    ド間補間をし、前記差分ΔYがΔY<ΔY1aあるいは
    ΔY2a<ΔYを満足する画素であれば、該画素は被写
    体が動いている部分と判断してフィールド内補間をし、
    前記差分ΔYがΔY1a<ΔY<ΔY1bあるいはΔY
    2b<ΔY<ΔY2aを満足する画素であれば、フィー
    ルド内補間及びフィールド間補間とを組み合わせたデー
    タ補間をすることにより静止画像を生成して前記記憶装
    置に記憶することを特徴とする静止画記録装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記処理装置は、前記
    ある時刻のフィールドデータを補間する全データを少な
    くとも1つ以上のブロックに分割し、各ブロックに少な
    くとも1つ以上の動いている部分と判断される画素があ
    る場合には、該ブロックに含まれるすべての画素が動い
    ている部分であると判断することを特徴とする静止画記
    録装置。
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