JP2000294197A - 発光デバイス - Google Patents

発光デバイス

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JP2000294197A
JP2000294197A JP11097307A JP9730799A JP2000294197A JP 2000294197 A JP2000294197 A JP 2000294197A JP 11097307 A JP11097307 A JP 11097307A JP 9730799 A JP9730799 A JP 9730799A JP 2000294197 A JP2000294197 A JP 2000294197A
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phosphor
light
glass substrate
phosphor layer
emitting device
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JP11097307A
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Inventor
Makoto Inohara
誠 猪野原
Nobuhiro Shimizu
伸浩 清水
Hideo Nishiyama
英夫 西山
Teruaki Shigeta
照明 重田
Tomizo Matsuoka
富造 松岡
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発光デバイスの光出力を向上する。 【解決手段】 対峙する2枚のガラス基板1,2の各々
の面に電極3,4、透明誘電体層5,6、蛍光体層7,
8を形成し、且つ、一方のガラス基板側の電極が放電発
光出力を取り出せるように透明電極とした発光デバイス
において、放電発光出力を取り出すガラス基板1側の蛍
光体層7の蛍光体の散乱係数を0.05〜0.2cm2
mg、ガラス基板2側の蛍光体層8の散乱係数を、
(1)反射率が0.7以上の下地または電極がある場合
には0.1〜0.5cm2/mg(2)反射率の高い下地
や電極が無い場合には0.3〜0.6cm2/mgとした
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光発光を利用し
た発光デバイスに関するもので、具体的には例えば一般
照明用ランプや液晶表示装置のようなディスプレイ用光
源として使用することを目的とした発光デバイスに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、対峙する2枚のガラス基板に電
極、誘電体層、蛍光体層を設けた発光デバイスとして図
2に示すような構成のものがある。
【0003】図2において、51,52はガラス基板、
53、54は電極、55,56は透明誘電体層、57,
58は蛍光体層である。50は放電空間であり、この中
には放電のための物質、例えば水銀やキセノンなどの希
ガスが封入されている。電極51と52との間に電圧を
印加しガス放電させることによって発生する紫外線で蛍
光体層57,58の蛍光体を励起発光させ、この発光を
デバイスの外に取り出すものである。このような発光デ
バイスにおいて光取り出し効率を高くするためには、光
取り出し側に対向するガラス基板側の電極としてアルミ
蒸着膜電極を使用することにより放電空間50の実効反
射率を高めることが行われている。
【0004】さらに、蛍光体層57の膜厚を薄くし光取
り出しのための透過率を高めたり、蛍光体層58の膜厚
を厚くし放電空間50の実効反射率を高めることにより
発光効率を高くすることが行われている。具体的には、
特開平8−162069号公報のように蛍光体層57の
膜厚を5〜10μ、蛍光体層58の膜厚を25〜40μ
とすることにより、発光デバイスの光を取り出し、効率
を高めたものがある。
【0005】また、蛍光体層の透過率を高めるために、
蛍光体の粒径を大きく、反射率を高くするには粒径を小
さくすることが有効であることが蛍光ランプやCRT用
蛍光体について知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2に
示す従来のデバイスにおいて、光出力を最大にするため
の蛍光体層57と58の膜厚は使用する蛍光体の粒径や
形状により異なる。一般に蛍光体の平均粒径が大きくな
ると光の散乱係数が小さくなるため、蛍光体の塗布量が
一定とすると、蛍光体の粒径が大きくなるほど蛍光体層
の透過率は増大する。しかし使用する蛍光体の平均粒径
が同一であったとしてもその蛍光体の形状により散乱係
数が異なり、最適膜厚条件も変わってくる。
【0007】したがって図2に示すような構成の発光デ
バイスにおいて、発光効率を高めるためには、使用する
蛍光体の光散乱係数と膜厚と光出力との関係を明らかに
し、その結果をもとに効率の高い発光デバイスを開発、
実用化することが求められている。
【0008】本発明は、前記課題を解決し、従来より高
い効率の発光デバイスを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する発光
デバイスを得るために、まず蛍光体の光散乱係数sと膜
厚tによって蛍光体層からの光出力がどのように変化す
るかを解析検討した。
【0010】図3は、蛍光体層にある一定強度の紫外線
を照射したときに発生する蛍光発光のうちこの蛍光体層
を透過する透過出力Mtおよび蛍光体を励起する紫外線
励起光源側への反射出力Mrがどのようになるかを求め
た例である。図3から分かるように、透過出力Mtを高
くするには、散乱係数が低い蛍光体を利用し、反射出力
Mrを高くするには、散乱係数が高い蛍光体を利用する
ことが効果的である。
【0011】本発明はこのようなデータを基本とし、さ
らにデバイスにおける相互反射効果を勘案し、光出力を
従来より向上させた発光デバイスとするための蛍光体条
件を求め、実用化したものである。
【0012】第1の発明の発光デバイスは、対峙する2
枚のガラス基板の各々の面に電極、透明誘電体層、蛍光
体層を形成し、前記2枚のガラス基板の電極に電圧を印
加することによってガス放電により発生する紫外放射で
蛍光体層の蛍光体を励起発光させ、前記発行を取り出せ
るように前記2枚のガラス基板の一方の電極を透明電極
とした発光デバイスにおいて、前記放電発光出力を取り
出すガラス基板側の蛍光体層の蛍光体の散乱係数を0.
05〜0.3cm2/mgと低くし透過出力が高くなる
ようにするとともに、もう一方のガラス基板側の蛍光体
層の蛍光体の光散乱係数が0.3〜0.5cm2/mgと
相対的に高くして反射効果を高め光出力を向上したこと
を特徴とする。
【0013】第2の発明の発光デバイスは、対峙する2
枚のガラス基板の一方の面に少なくとも一対の透明電
極、誘電体層、蛍光体層を、もう一方のガラス基板に蛍
光体層を形成し、且つ、前記電極間に電圧を印加するこ
とによりガス放電により発生する紫外放射で蛍光体層の
蛍光体を励起発光させ、前記発光を電極装着側のガラス
基板から取り出すようにした発光デバイスにおいて、前
記透明電極を設けたガラス基板側の蛍光体層の蛍光体の
散乱係数を0.05〜0.3cm2/mgと低くし透過出
力が高くなるようにするとともに、もう一方のガラス基
板側の蛍光体層の蛍光体の散乱係数を0.3〜0.5c
2/mgと相対的に高くして反射効果を高め光出力を
向上したことを特徴とする。
【0014】第3の発明の発光デバイスは、対峙する2
枚のガラス基板の一方の面に少なくとも一対の透明電
極、誘電体層、蛍光体層を、もう一方のガラス基板に蛍
光体層と反射率が0.7以上の下地を形成し、且つ、前
記電極間に電圧を印加することによってガス放電により
発生する紫外放射で蛍光体層の蛍光体を励起発光させ、
前記発光を透明電極を装着したガラス基板から取り出す
ようにした発光デバイスにおいて、前記透明電極を設け
たガラス基板側の蛍光体層の蛍光体の散乱係数を0.0
5〜0.3cm2/mgと低くし透過出力を高めるように
すると共に、蛍光体の下地のの反射効果によりもう一方
のガラス基板側の蛍光体の散乱係数を0.1〜0.5c
2/mgとしたことを特徴とする。
【0015】第4の発明の発光デバイスは、対峙する2
枚のガラス基板の各々の面に電極、透明誘電体層、蛍光
体層を形成し、前記2枚のガラス基板の電極に電圧を印
加することによってガス放電により発生する紫外放射で
蛍光体層の蛍光体を励起発光させ、前記発光を取り出せ
るように2枚のガラス基板の一方の基板の電極を透明電
極とし、もう一方のガラス基板に装着する電極面積のガ
ラス基板面積に対する比率と前記電極の反射率の積が
0.7以上であるような発光デバイスにおいて、第3の
発明の発光デバイスの場合と同様な理由により、前記放
電発光出力を取り出すガラス基板側の蛍光体層の蛍光体
の散乱係数が0.05〜0.25cm2/mg、もう一方
のガラス基板側の蛍光体層の散乱係数が0.1〜0.5
cm2/mgとしたことを特徴とする。
【0016】また、上記構成において、少なくとも光出
力取り出し側の蛍光体層の蛍光体が球状蛍光体を利用し
非球状蛍光体よりも光取り出し効率を高めたことを特徴
とする。
【0017】また、光出力取り出し側のガラス基板に対
峙するガラス基板に誘電体を装着しないことを特徴とす
る。
【0018】また、対峙する2枚のガラス基板が平面、
同心円状の円筒、電球形状であることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1を示す。ガラス基板1とガラス基板2と封止用の
フリットガラス9とで筐体を構成している。ガラス基板
1には、透明電極3、誘電体層5、蛍光体層7が順に形
成されている。
【0021】ガラス基板2の上には、電極4、誘電体層
6、蛍光体層8が形成されている。10は放電空間であ
り、この中にはガス放電のための希ガスが封入してあ
る。
【0022】電極3は、ITO透明電極、電極4は、ア
ルミ電極である。電極3と電極4との間に交流電界をか
け、放電を起こさせ希ガスを励起することにより紫外線
を放射させる。この紫外放射により蛍光体層7および8
の蛍光体が励起され、蛍光発光を生じ、この発光はガラ
ス基板1を通して外部に投射される。
【0023】図1に示す発光デバイスにおいて、蛍光体
層7の蛍光体の散乱係数を0.1cm2/mgと小さくす
ることにより透過率をできるだけ高くし、且つ、蛍光体
層8の蛍光体の散乱係数を0.4cm2/mgと大きくす
ることにより反射率をできるだけ高くして蛍光発光の取
り出し効率、すなわちデバイスの発光効率を高くしてい
る。
【0024】一般に、蛍光ランプやディスプレイに使用
される蛍光体の散乱係数は、0.1〜0.5程度であ
る。蛍光体層7および蛍光体層8の各々の蛍光体の散乱
係数を0.1及び0.5としたときにガラス基板1を通
して外に取り出せる光出力(相対値)がどのようになる
かをKubelka-Munkの式と相互反射理論を適用して求めた
計算結果を図4に示した。
【0025】図4は、蛍光体層7(散乱係数S1)に塗
布する塗布量をW1とし、蛍光体層8(散乱係数S2)
の塗布量をW2とし、総量W=w1+w2(一定)と
し、蛍光体の散乱係数S1とS2の組み合わせを変えた
とき光出力がどのようになるかを示したもので、図4
(a)はw1が5mg/cm2一定としたとき、図4
(b)はWを8mg/cm2一定としたときの相対光出
力を示している。
【0026】また図7(b)に、蛍光体層7の塗布量を
w2=3mg/cm2一定とし、蛍光体8の塗布量w1を
変えたときの光出力が散乱係数S1とS2の組み合わせ
によりどのように変化するかを示した。図4および図7
(b)から明らかなように、蛍光体層8に散乱係数が大
きい蛍光体を、また蛍光体層7に散乱係数が小さい蛍光
体を利用すると光発光デバイスの光出力が大きくなり、
実施の形態1のデバイスの光出力が向上することが分か
る。
【0027】なお、本実施の形態の放電空間10におけ
る放電は誘電体バリア放電であり、電極はガラス基板の
ほぼ全面を覆うようなものであってもよいし、基板面状
に線状ないしはマトリックス状に形成したものであって
もよい。
【0028】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の
形態2を示す。実施の形態2のデバイスでは、ガラス基
板1およびガラス基板2とフリットガラス9とで筐体を
構成し、電極3と電極4とがガラス基板1に取り付けて
ある。これら2つの電極は、透明誘電体5でそれぞれ覆
われており、ガラス基板1とガラス基板2の上には蛍光
体層7と8が形成されている。
【0029】10は放電空間であり、ガス放電のための
キセノンや水銀などの放電物質が封入されている。電極
3と電極4との間に交流電界をかけ、放電させることに
より放電物質を励起し、紫外放射を起こさせる。この紫
外放射により励起・発光した可視放射をガラス基板1を
通して取り出すものである。
【0030】この実施の形態2の発光デバイスの発光効
率を高めるための蛍光体層7及び8に対して求められる
蛍光体の散乱係数の条件は、基本的に、実施の形態1の
図1における蛍光体層7及び8に対して求められる散乱
係数の条件と同じであり、その理由は先に実施の形態1
で説明した通りである。
【0031】実施の形態2を示す図4では、電極が一対
線状にある場合を一例として掲げたが、放電を起こさせ
るための電極は何対あってもよい。
【0032】(実施の形態3)図6は、本発明の実施の
形態3を示す。実施の形態3の構成は、図5を用いて説
明した実施の形態2とよく似ているが、基本的な違いは
蛍光体と下地反射材11が形成されていることである。
【0033】本構成のデバイスでは、効率的な光の取り
出しのために、蛍光体層7の蛍光体の散乱係数は例えば
0.15と小さくしてあるが、蛍光体層8に用いる蛍光
体の散乱係数の値は特に考慮せず0.1〜0.5の範囲
のどんなものでもよく、蛍光体としては安価で手に入り
やすいものを利用している。
【0034】実施の形態3の構成のデバイスの背景を説
明するために、蛍光体層7および8の散乱係数を変化さ
せたときの光出力Mがどのように変化するかをシミュレ
ーションした結果を図7に示す。
【0035】図7から、図6に示す構成の発光デバイス
では、光取り出し側の蛍光体層の散乱係数は、例えば
0.1〜0.2のように小さいものを利用するのが効率
的であるが、蛍光体層8に用いる蛍光体の散乱係数は、
0.7以上の高い反射率の下地材による相互反射効果に
よりほとんど問題とならないことがわかる。したがって
蛍光体層8としては散乱係数の値にこだわらず一般に安
価で手に入りやすいものを利用することが可能である。
【0036】(実施の形態4)本発明の実施の形態4の
構成は図1に示したものと同じであるが、光取り出し側
のガラス基板に対向するガラス基板側の電極として、反
射率の高い、例えばアルミニウム蒸着電極を用い、且つ
その面積が大きい場合には下地反射材としての相互反射
効果が期待でき、本デバイスの光出力を高めるための蛍
光体層7および8に対する条件は実施の形態3と同じに
なることは、先に述べた実施の形態3の説明から明らか
である。
【0037】(実施の形態5)本発明の実施の形態5
は、実施の形態1として図1に示した構成の発光デバイ
スにおいて、光取り出し側のガラス基板の蛍光体層に球
状蛍光体を利用したものである。
【0038】蛍光体は一般に広く使用されている非球状
蛍光体に比べて劣化特性の点で優れていることから長時
間の利用という点では球状の方が優れている。
【0039】一例としてY23:Eu蛍光体について粒
子の形状を球状と非球状とした場合とで散乱係数を比較
すると、球状蛍光体の散乱係数が0.105、非球状の
従来蛍光体の散乱係数が0.195であり(参考文献:
「アジア ディスプレイ’95」(A.K.Albessard他、S
26-3 Phosphor Layer Made of Spherical Particles,As
ia Display '95 (1995)))、球状蛍光体を利用するこ
とによる発光デバイスの効率の向上効果が認められるこ
とは図3および図4を用いて説明したことから明白であ
る。
【0040】なお、球状蛍光体を前記した実施の形態
2、実施の形態3、実施の形態4のデバイスで用いても
光出力の向上に効果があることは明らかである。
【0041】(実施の形態6)本発明の実施の形態6
は、図1において、誘電体層6を取り除いた構成のもの
である。このような構成の場合でも電極3と電極4との
間に時間的に変化する電界をかけることにより放電を発
生させることができ、このような構成の発光デバイスに
あっても、発光デバイスの発光効率向上のための蛍光体
層7および8の蛍光体の散乱係数についての条件は、実
施の形態1の場合の条件と同一であることはその構造か
らして明らかである。
【0042】(実施の形態7)実施の形態1では、対峙
する2枚のガラス基板が平面としたが、この面は必ずし
も平面である必要はなく曲面であってもよい。
【0043】図8は、本発明の実施の形態7を示したも
ので、ガラス基板1とガラス基板2はそれぞれ円筒状で
あり、この二つの円筒状のガラス基板はガラス2で同心
円状になるように固定してある。
【0044】ガラス基板1の外側には外部電極3が、ま
た内側には蛍光体層7が形成されている。ガラス基板2
の内側には内部電極4が、また外側には蛍光体層8が形
成されている。
【0045】13は、絶縁膜で、例えばSi34であ
る。9は、同心円状に配した2枚の円筒状ガラス基板を
固定するものであり、光出力の取り出しやすいガラスで
できている。10は放電空間であり、この中にはガス放
電のための希ガスや水銀などの放電物質が封入してあ
る。
【0046】外部電極4と内部電極3との間に電源12
により交流電圧を印加して放電させ放電物質を励起し、
紫外放射を放出させる。この紫外放射により蛍光体層7
及び8の蛍光体を励起・発光させ、ガラス基板1を通し
て発光出力を取り出すものである。
【0047】図8のような構成の発光デバイスにおいて
も、蛍光体層7の蛍光体の散乱係数を蛍光体層8の蛍光
体の散乱係数に比べて小さくすることにより本デバイス
の発光効率を高くできることは、実施の形態1で説明し
たことから明らかである。
【0048】(実施の形態8)図9に本発明の実施の形
態8を示す。本デバイスにおいて、2枚の対峙するガラ
ス基板1及び2の形状は、電球状であり、基本的な構成
は実施の形態1や実施の形態2と基本的に同じである。
【0049】図9において、3および4は電極、13は
絶縁膜、例えばガラス質絶縁膜やSi34である。電極
4は放電空間10で発生した紫外放射により励起発光す
る蛍光発光をできるだけ反射するようにアルミニウム蒸
着電極が用いてある。
【0050】また電極3は、できるだけ蛍光発光を外部
に取り出せるようにするために透明性とし、ITO膜電
極を用いている。7および8は蛍光体であり、蛍光体7
は光デバイスからの光出力を高めるために散乱係数が
0.05〜0.2cm2/mgのものを、蛍光体8として
は放電空間10における相互反射効果を高めるため散乱
係数が3〜5cm2/mgのものを使用している。蛍光体
7と8との条件をこのような条件とすることによって本
デバイスの発光効率を高くできる理由は、実施の形態1
で説明した通りである。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明は、対峙する2枚
のガラス基板の各々の面に電極、透明誘電体層、蛍光体
層を形成し、且つ、一方のガラス基板側の電極が放電発
光出力を取り出せるように透明電極とした発光デバイス
において、前記放電発光出力を取り出すガラス基板側の
蛍光体層の蛍光体の散乱係数が0.05〜0.2cm2
mg、もう一方のガラス基板側の蛍光体層の散乱係数が
0.3〜0.6cm2/mgとし光出力を従来より向上さ
せた発光デバイスを提供できる。
【0052】また、放電発光出力の取り出し側に対向す
るガラス基板に反射率の高いアルミニウムのような電極
を使用したデバイス、あるいは蛍光体とガラス基板との
間に反射率の高いMgOのような反射材を利用する場合
には、光取り出し側のガラス基板に使用する蛍光体層の
散乱係数が0.1〜0.2cm2/mg、光取り出し側ガ
ラス基板に対向するガラス基板の蛍光体の散乱係数が
0.1〜0.5cm2/mgとすることにより本構成の発
光デバイスの光出力を大幅に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の実施の形態1としての発光デバ
イスを示す平面図 (b)同略断面図
【図2】(a)従来の発光デバイスを示す平面図 (b)同略断面図
【図3】(a)蛍光体の散乱係数と透過出力を示す特性
図 (b)蛍光体の散乱係数と反射出力を示す特性図
【図4】(a),(b)実施の形態1において、総塗布
量を一定とした場合の光出力を示す図
【図5】(a)本発明の実施の形態2としての発光デバ
イスを示す平面図 (b)同略断面図
【図6】(a)本発明の実施の形態3としての発光デバ
イスを示す平面図 (b)同略断面図
【図7】(a)下地反射材の光出力への効果を示す特性
図 (b)下地反射材が無い場合の光出力を示す特性図
【図8】本発明の実施の形態7としての発光デバイスを
示す概略図
【図9】本発明の実施の形態8としての発光デバイスを
示す概略図
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 ガラス基板 3 透明電極 4 電極 5 誘電体層 6 誘電体層 7 蛍光体層 8 蛍光体層 9 ガラス 10 放電空間 11 下地反射材 12 電源 13 絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西山 英夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 重田 照明 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 松岡 富造 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C015 FF02 FF03 5C043 AA02 BB04 CC09 CD08 CD19 DD28 EB01 EC20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対峙する2枚のガラス基板の各々の面に
    電極、透明誘電体層、蛍光体層を形成し、前記2枚のガ
    ラス基板の電極に電圧を印加することによってガス放電
    により発生する紫外放射で蛍光体層の蛍光体を励起発光
    させ、前記発光を取り出せるように前記2枚のガラス基
    板の一方の電極を透明電極とした発光デバイスであっ
    て、 前記放電発光出力を取り出すガラス基板側の蛍光体層の
    蛍光体の光散乱係数が0.05〜0.3cm2/mg、も
    う一方のガラス基板側の蛍光体層の蛍光体の光散乱係数
    が0.3〜0.5cm2/mgであることを特徴とした
    発光デバイス。
  2. 【請求項2】 対峙する2枚のガラス基板の一方の面に
    少なくとも一対の透明電極、誘電体層、蛍光体層を、も
    う一方のガラス基板に蛍光体層を形成し、且つ、前記電
    極間に電圧を印加することによりガス放電により発生す
    る紫外放射で蛍光体層の蛍光体を励起発光させ、前記発
    光を電極装着側のガラス基板から取り出すようにした発
    光デバイスであって、 前記透明電極を設けたガラス基板側の蛍光体層の蛍光体
    の光散乱係数が0.05〜0.3cm2/mg、もう一方
    のガラス基板側の蛍光体の光散乱係数が0.3〜0.5
    cm2/mgであることを特徴とした発光デバイス。
  3. 【請求項3】 対峙する2枚のガラス基板の一方の面に
    少なくとも一対の透明電極、誘電体層、蛍光体層を、も
    う一方のガラス基板に蛍光体層と反射率が0.7以上の
    反射率を有する下地を形成し、且つ、前記電極間に電圧
    を印加することによってガス放電により発生する紫外放
    射で蛍光体層の蛍光体を励起発光させ、前記発光を透明
    電極を装着したガラス基板から取り出すようにした発光
    デバイスであって、前記透明電極を設けたガラス基板側
    の蛍光体層の蛍光体の光散乱係数が0.05〜0.3c
    2/mg、もう一方のガラス基板側の蛍光体の光散乱
    係数が0.1〜0.5cm2/mgであることを特徴と
    した発光デバイス。
  4. 【請求項4】 対峙する2枚のガラス基板の各々の面に
    電極、透明誘電体層、蛍光体層を形成し、前記2枚のガ
    ラス基板の電極に電圧を印加することによってガス放電
    により発生する紫外放射で蛍光体層の蛍光体を励起発光
    させ、前記発光を取り出せるように2枚のガラス基板の
    一方のガラス基板の電極を透明電極とし、且つ、もう一
    方のガラス基板に装着する電極面積のガラス基板面積に
    対する比率と前記電極の反射率の積が0.7以上である
    ような発光デバイスであって、前記放電発光出力を取り
    出すガラス基板側の蛍光体層の蛍光体の光散乱係数が
    0.05〜0.25cm2/mg、もう一方のガラス基板
    側の蛍光体層の光散乱係数が0.1〜0.5cm2/m
    gであることを特徴とした発光デバイス。
  5. 【請求項5】 少なくとも光出力取り出し側の蛍光体層
    の蛍光体が球状蛍光体であることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載の発光デバイス。
  6. 【請求項6】 光出力取り出し側のガラス基板に対峙す
    るガラス基板に誘電体を装着しないことを特徴とした請
    求項1または4記載の発光デバイス。
  7. 【請求項7】 対峙する2枚のガラス基板が平面である
    請求項1〜4のいずれかに記載の発光デバイス。
  8. 【請求項8】 対峙する2枚のガラス基板が同心円状の
    円柱である請求項1〜4のいずれかに記載の発光デバイ
    ス。
  9. 【請求項9】 対峙する2枚のガラス基板が電球形状で
    ある請求項1〜4のいずれかに記載の発光デバイス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100741901B1 (ko) * 2000-12-22 2007-07-24 엘지.필립스 엘시디 주식회사 면발광 램프 및 그 제조방법

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