JP2000294190A - 多光源色蛍光ランプ及びそれを用いた照明装置 - Google Patents

多光源色蛍光ランプ及びそれを用いた照明装置

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JP2000294190A
JP2000294190A JP10271599A JP10271599A JP2000294190A JP 2000294190 A JP2000294190 A JP 2000294190A JP 10271599 A JP10271599 A JP 10271599A JP 10271599 A JP10271599 A JP 10271599A JP 2000294190 A JP2000294190 A JP 2000294190A
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fluorescent
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fluorescent lamp
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Takeshi Morita
健 森田
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個の光源により2以上の異なる色の光を発
することができるとともに、その光をそれぞれ全方向に
均一に放射することができ、なおかつ、取付時における
占有スペースが小さい多光源色蛍光ランプと、該多光源
色蛍光ランプを使用して、ヒトの生体リズムに合致した
適正な光環境を得ることができる照明装置を提供する。 【解決手段】 多光源色蛍光ランプ1は、複数の蛍光管
3を捩り合わせて1本の棒状に形成し、前記複数の蛍光
管3は2以上の異なる光源色の蛍光管3で構成する。あ
るいは前記複数の蛍光管3は低色温度と高色温度の2種
類の光源色の蛍光管3で構成する。また前記複数の蛍光
管3のうち、高色温度の光源色の蛍光管の数を低色温度
の光源色の蛍光管の数よりも多くする。照明装置2は、
前記多光源色蛍光ランプ1と、該多光源色蛍光ランプ1
の複数の蛍光管3の全部又は一部を選択的に点灯し、又
は明るさを個別に調節するための制御装置とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光源色の蛍
光管を捩り合わせて構成したことにより1個の光源で2
以上の異なる色の光を発することができる多光源色蛍光
ランプ及び該多光源色蛍光ランプを用いることにより、
容易に適切な光環境を得ることができる照明装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】住宅等における光環境は、ヒトの心理
面、生理面に大きな影響を与えるものであり、光環境が
適正なものとなるように照明を計画することは、健康で
快適な生活環境を得る上で重要である。
【0003】ところが、実際の照明計画においては、ヒ
トの心理面、生理面に対する光の影響にまで十分な配慮
がなされているとは言い難いのが現状である。照明計画
の指針としては、JISの照明基準(JIS-Z-9110)や照
明学会の住宅照明基準があるが、これらは主として基本
的生活行動及び視作業における見やすさを確保する安全
性(safety)、視認性(visibility)に対する基準であ
る。また、前記照明学会の住宅照明基準の中には、一
部、快さ、楽しさをつくる雰囲気に関わる快視性が取り
扱われており、光環境の快適性を考慮する試みも部分的
にはなされているが、照明をヒトの生理面から考察した
研究は少ない。
【0004】このような基準に基づく照明計画において
は、一つの空間に複数の照明器具を配置し、それらを適
宜切り替えて点灯させることにより、使用目的や気分に
応じて光環境を調節ことなどが行われている。例えば、
一般の住宅照明などにおいて、主光源として十分な照度
を確保することができる蛍光ランプなどを用いた照明器
具と、補助光源として演色性に優れた白熱電球などを用
いた照明器具とを配置し、照度が必要な場合には主光源
を点灯させ、くつろいだ雰囲気を楽しみたい場合には補
助光源を点灯させるなど、適宜使用する照明を切り替え
ることで光環境を調節することが一般に行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヒトが
健康で快適な生活環境を得るためには、ヒトの生理面の
目的性、特にヒトの生体リズムに合致した適正な光環境
を得ることができるような照明計画が重要であることが
わかっている。
【0006】ここで、生体リズムとは、生物が持ってい
る自律的なリズムのことであり、代表的なものとしては
約24時間周期のサーカディアンリズムがある。例え
ば、ヒトの深部体温は、通常約1℃の振幅をもって、深
夜に最も低く、昼から夕方にかけて最も高くなり、ま
た、この体温の挙動と強く関連するメラトニンホルモン
の分泌は、深夜に最も著しく、昼間は非常に少ないとい
うサーカディアンリズムを示す。このサーカディアンリ
ズムは、脳内(ヒトの場合、視交差上核)にあるとされ
る「時計」によって制御されながら、その本来の周期で
ある約25時間を昼夜の変動などの自然的因子や社会的
因子によって約24時間に調整している。
【0007】そして、本件出願人らは研究の結果、以下
の知見を得た。すなわち、夜間等、ヒトの生体リズムが
沈静化の方向にあるときには、これを現わす深部体温の
低下、メラトニンホルモンの分泌上昇が生理的目的とな
る。そこで、その目的を支援する、あるいは少なくとも
妨害しない低色温度光を低照度とする光環境が望ましい
と考えられる。また、朝等、ヒトの生体リズムが活動化
の方向にあるときには、これを現わす深部体温の上昇、
メラトニンホルモンの分泌の速やかな減少が生理的目的
となる。そこで、その目的を支援する高色温度光を高照
度とする光環境が望ましいと考えられる。このようにヒ
トの生体リズムに合致した適正な光環境とすることによ
り、ヒトの生体リズムの位相が周囲の環境の時間的流れ
と一致し、さらにその振幅が大きく確保されて、健康で
快適な生活環境を得るための支援することができる。
【0008】上記のように、ヒトの生体リズムに合致し
た適正な光環境とは、夜間等のヒトの生体リズムが沈静
化の方向にあるときには、低色温度光を低照度とし、朝
等のヒトの生体リズムが活動化の方向にあるときには、
高色温度光を高照度とする光環境であり、このような光
環境を得るためには、一般的には、低色温度光と高色温
度光のそれぞれの光を発する複数の光源が必要となる。
そのような光源としては、例えば、図13に示すよう
に、従来の直管形蛍光ランプ50、51を2本平行に配
置したものにおいて、一方を低色温度の光源色、他方を
高色温度の光源色とし、それぞれの前記蛍光ランプ5
0、51を選択的に点灯し、又は明るさを個別に調節す
ることができるようにしたものが挙げられる。
【0009】しかし、このような光源においては、前記
2本の蛍光ランプ50、51のうち、一方の蛍光ランプ
50を点灯し、他方の蛍光ランプ51を消灯した場合に
は、消灯している側の蛍光ランプ51が点灯している側
の蛍光ランプ50の光を遮ることとなり、その方向へ放
射される光が弱くなるという問題点がある。そして、こ
のような問題点は、図14に示すように、前記直管形蛍
光ランプの本数を3本とし、あるいはそれ以上に増やし
た場合には更に深刻になる。
【0010】また、このような光源においては、複数の
直管形蛍光ランプを並列に配置するために、取付時の占
有スペースが必然的に大きくなるために取付位置が限定
されるなどの問題点もある。
【0011】本発明は、上記の点に鑑み、1個の光源に
より2以上の異なる色の光を発することができるととも
に、その光をそれぞれ全方向に均一に放射することがで
き、なおかつ、取付時における占有スペースが小さく、
取付位置が限定されない多光源色蛍光ランプと、該多光
源色蛍光ランプを用いて、ヒトの生体リズムに合致した
適正な光環境を得ることができる照明装置を提供するこ
とを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記技術課題を解決する
ための具体的手段は、次のようなものである。すなわ
ち、請求項1に記載する多光源色蛍光ランプは、複数の
蛍光管を捩り合わせて1本の棒状に形成した蛍光ランプ
であって、前記複数の蛍光管が2以上の異なる光源色の
蛍光管で構成されていることを特徴とするものである。
【0013】請求項2に記載する多光源色蛍光ランプ
は、複数の蛍光管を捩り合わせて1本の棒状に形成した
蛍光ランプであって、前記複数の蛍光管が低色温度と高
色温度の2種類の光源色の蛍光管で構成されていること
を特徴とするものである。
【0014】請求項3に記載する多光源色蛍光ランプ
は、請求項2に記載する構成において、前記複数の蛍光
管のうち、前記高色温度の光源色の蛍光管の数を前記低
色温度の光源色の蛍光管の数よりも多くしたことを特徴
とするものである。
【0015】請求項4に記載する照明装置は、請求項
1、2又は3記載の多光源色蛍光ランプと、該多光源色
蛍光ランプの複数の蛍光管の全部又は一部を選択的に点
灯し、又は明るさを個別に調節するための制御装置とを
備えることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る多
光源色蛍光ランプ1及びそれを用いた照明装置2につい
て図面に基づいて説明する。上述のように、ヒトの生体
リズムに合致した適正な光環境とは、夜間等のヒトの生
体リズムが沈静化の方向にあるときには、低色温度光を
低照度とし、朝等のヒトの生体リズムが活動化の方向に
あるときには、高色温度光を高照度とする光環境であ
る。本発明に係る多光源色蛍光ランプ1は、このような
光環境を得るための照明装置2に好適に使用されるもの
である。本発明の第1の実施形態に係る多光源色蛍光ラ
ンプ1は、図1に示すように、2個の蛍光管3を捩り合
わせて1本の棒状に形成した蛍光ランプであって、前記
2個の蛍光管3のうち、第1蛍光管4が低色温度の光源
色であり、第2蛍光管5が高色温度の光源色であるもの
である。
【0017】そして、前記多光源色蛍光ランプ1の両端
にはコネクタ部6が設けられる。該コネクタ部6には、
前記蛍光管3の内部の電極と電気的に接続されたピン7
が突出して設けられている。該ピン7は、前記2個の蛍
光管3を個別に制御することができるようにするため、
それぞれの蛍光管3に対応して個別に設けられる。した
がって、本実施形態においては、1個の蛍光管3につき
両側で4本ずつ、計8本設けられている。
【0018】ここで、前記低色温度の光源色としては、
例えば、電球色蛍光ランプ(色温度3000K程度)や
温白色蛍光ランプ(色温度3500K程度)に相当する
光源色を使用する。また、前記高色温度の光源色として
は、例えば、昼光色蛍光ランプ(色温度6500K程
度)や昼白色蛍光ランプ(色温度5000K程度)に相
当する光源色を使用する。あるいは、これ以外にも、必
要に応じて前記蛍光管3の内壁に塗付する蛍光物質を調
製し、所望の光源色を製作して使用しても良い。
【0019】なお、本発明に係る多光源色蛍光ランプ1
は、ヒトの生体リズムに合致した光環境を得るという上
記目的以外に、2以上の異なる色の光環境を創り出し、
室内の雰囲気を変化させるという目的にも使用すること
ができる。したがって、前記2個の蛍光管3の光源色
は、低色温度と高色温度の2種類に限定されるものでは
なく、前記2個の蛍光管3の光源色を単に異なるものと
し、2種類の異なる色の光を発することができるように
して、光環境を調節しても良い。
【0020】また、ヒトの生体リズムに合致した適正な
光環境にするために、高色温度光を高照度とし、低色温
度光を低照度として使用する使用態様に好適なものとす
るため、前記低色温度の光源色の第1蛍光管4のワット
数と前記高色温度の光源色の第2蛍光管5のワット数と
を異なるものとして、前記第2蛍光管5にワット数が高
いものを使用しても良い。
【0021】次に、本発明の第1の実施形態に係る多光
源色蛍光ランプ1を用いた照明装置2について説明す
る。理解を容易にするために模式的に捩り合わせた前記
2個の蛍光管3を平行に並べて表わした回路図を用いて
表わすと、前記照明装置2は、例えば図2に示すよう
に、前記第1蛍光管4と第2蛍光管5の2個の蛍光管3
と、該蛍光管3のそれぞれに対応するグローランプ8、
コンデンサ9、安定器10及びスイッチ11と、前記2
個の蛍光管3に共通の電源12により構成される。この
ように前記2個の蛍光管3をそれぞれ別回路とし、それ
ぞれに対応するスイッチ11を設けることにより、前記
2個の蛍光管3の双方又は一方を選択的に点灯させるこ
とができる。
【0022】あるいは、例えば図3に示すように、前記
第1蛍光管4と第2蛍光管5の2個の蛍光管3と、該蛍
光管3に対応するフィラメントトランス13、コンデン
サ14、金属製灯器15及びスイッチ11と、前記2個
の蛍光管3に共通の電源12により構成された速時始動
形の回路を形成する照明装置2としても良い。また、こ
れら以外にも、この分野において既知のすべての種類の
回路を形成する照明装置2とすることが可能である。
【0023】図2及び図3に示す前記照明装置2におい
ては、前記多光源色蛍光ランプの制御装置としていずれ
もスイッチ11を使用している。このようなスイッチ1
1の最も簡易な例としては、図4に示すように、2個の
シーソースイッチ16を前記第1蛍光管4と第2蛍光管
5とのそれぞれ対応させて設けたものが挙げられる。こ
れは、それぞれのシーソースイッチ16を切り替えるこ
とにより、前記第1蛍光管4と第2蛍光管5の2個の蛍
光管3の点灯及び消灯を行うものである。
【0024】また、別の例としては、図5に示すような
回転式のつまみ17を有するスイッチ11が挙げられ
る。これは、4段階の停止位置を有する回転式のつまみ
17が設けられており、該つまみ17を「低」の位置に
合わせると低色温度の光源色の第1蛍光管4が点灯し、
「高」の位置に合わせると高色温度の光源色の第2蛍光
管5が点灯し、「全」の位置に合わせると前記第1蛍光
管4と第2蛍光管5の両方が点灯し、「OFF」の位置に
合わせると前記第1蛍光管4と第2蛍光管5の両方が消
灯するようになっている。なお、前記スイッチ11は、
これらに限定されるものではなく、これ以外にも、様々
な形式のものを使用することが可能である。
【0025】上記のような切換え式のスイッチ11から
なる制御装置においては、前記2個の蛍光管3の双方又
は一方を選択的に点灯し、光環境を調節することは可能
であるが、更に細かく光環境を調節したい場合には適し
ていない。このような場合には、前記2個の蛍光管3の
それぞれの明るさを個別に調節することが可能な制御装
置が必要となる。
【0026】そのような制御装置の例としては、模式的
に表わした図6に示すように、電源12と前記多光源色
蛍光ランプ1との間にインバータ18を設け、コントロ
ーラ19により前記多光源色蛍光ランプ1の2個の蛍光
管3の明るさを連続的に、且つ個別に調節することがで
きるようにしたものが挙げられる。前記インバータ18
は、前記電源12の交流周波数を制御して前記蛍光管3
の明るさを連続的に調節する役割を果たす。前記コント
ローラ19は、上下に移動可能な2個のつまみ20を有
し、「低」の表示が付されている方のつまみ20が前記
低色温度の光源色の第1蛍光管4を制御し、「高」の表
示が付されている方のつまみ20が前記高色温度の光源
色の第2蛍光管5を制御する。そして、これらのつまみ
20を上昇又は下降させることにより、前記第1蛍光管
4と第2蛍光管5の2個の蛍光管3の明るさをそれぞれ
0%〜100%まで連続的に変化させることができる。
【0027】また、例えば図7に示すように、1個のつ
まみ21を有するコントローラ222を使用して、前記
2個の蛍光管3のそれぞれの明るさが反比例するように
連続的に変化させるようにしても良い。前記つまみ20
は上下に移動可能であり、「低」の表示が付されている
下端から「高」の表示が付されている上端まで上昇させ
ることにより、前記低色温度の光源色の第1蛍光管4の
明るさを100%〜0%まで連続的に変化させ、それに
反比例するように前記高色温度の光源色の第2蛍光管5
の明るさを0%〜100%まで連続的に変化させること
ができる。また、前記第1蛍光管4と第2蛍光管5の2
個の蛍光管3の点灯及び消灯は下部に設けられたシーソ
ースイッチ23により行う。このようなコントローラ2
2によれば、前記2個の蛍光管3のそれぞれの明るさの
調節を1個のつまみ21で行うことができるので簡便で
ある。
【0028】これらのコントローラ19、22によれ
ば、前記2個の蛍光管3の明るさを連続的に変化させる
ことにより、光環境を視覚の順応特性に合わせて穏やか
に調節することができるので、瞬時に明るさが変わる不
快感をなくし、快適性を向上させることができる。ま
た、低色温度光と高色温度光との割合も任意に調節する
ことができるので、容易に最適な光環境を創り出すこと
ができる。
【0029】なお、以上説明してきた前記スイッチ11
及びコントローラ19、22を示す図において前記シー
ソースイッチ16及びつまみ17、20、21の横に付
された「高」、「低」の表示は、前記高色温度の光源色
の第1蛍光管4と前記低色温度の光源色の第2蛍光管5
とにそれぞれ対応していることを示すものである。した
がって、前記2個の蛍光管3の光源色を高色温度と低色
温度とせずに、単に異なる光源色とした場合にはそれに
合わせた表示とする。また、これらの表示は一例であっ
て、このほかにも、例えば「朝/昼」、「夜」など、使
用目的に合わせた表示とすれば良い。
【0030】更に、前記多光源色蛍光ランプ1の2個の
蛍光管3の双方又は一方を選択的に点灯し、又は明るさ
を個別に調節することにより光環境を制御するための操
作の少なくとも一部を自動的に行うようにしても良い。
上記のように、前記スイッチ11やコントローラ19、
22などにより人為的に操作することにより光環境を制
御することは、装置としては簡単かつ安価なものとする
ことができるが、操作が面倒であり、また、操作自体を
忘れてしまう場合もある。そこで、このような操作を自
動的に行う自動制御とすることで、適切な光環境を手間
なく確実に得ることができる。
【0031】上記自動制御の方法としては、様々な方法
が考えられる。例えば、所望の照明スケジュールに従っ
てタイマを設定しておき、設定時刻に自動的に前記2個
の蛍光管3の点灯・消灯や調節が行われるようにする方
法が挙げられる。このような方法によれば、時刻に応じ
て自動的に適切な光環境を得ることができる。また、例
えば、屋外に光センサ等を配置し、該光センサによって
屋外の明るさの変動時期を検知し、この変動時期に応じ
て自動的に前記2個の蛍光管3の点灯・消灯や明るさの
調節が行われるようにする方法もある。このような方法
によれば、屋外の明るさの変動に応じて自動的に適切な
光環境を得ることができ、季節の移り変わりによる日照
時間の変化等にも自動的に対応させることができる。
【0032】本発明の第2の実施形態に係る多光源色蛍
光ランプ1は、図8に示すように、3個の蛍光管3を捩
り合わせて1本の棒状に形成した蛍光ランプであって、
前記3個の蛍光管3のうち、第1蛍光管24が低色温度
の光源色であり、第2蛍光管25及び第3蛍光管26が
が高色温度の光源色であるものである。前記低色温度の
光源色及び高色温度の光源色については、前記第1の実
施形態において説明したものと同様である。このように
高色温度の光源色の前記蛍光管3の数を低色温度の光源
色の前記蛍光管3の数より多くするのは、ヒトの生体リ
ズムに合致した適正な光環境にするために、高色温度光
を高照度とし、低色温度光を低照度として使用する使用
態様に好適なものとするためである。また、両端のコネ
クタ部6に設けられるピン7についても、前記第1の実
施形態に係る多光源色蛍光ランプ1と同様の理由から、
それぞれ蛍光管3に対応して、1個の蛍光管3につき両
側で4本ずつ、計12本設けられている。
【0033】また、前記3個の蛍光管3の光源色は、前
述のような高色温度と低色温度の2種類に限定されるも
のではなく、それぞれに異なる光源色とすることもでき
る。例えば、それぞれを前記第1蛍光管24を低色温度
の光源色とし、前記第2蛍光管を高色温度の光源色と
し、前記第3蛍光管を中色温度の光源色としても良い。
この場合、前記中色温度光の光源色としては、例えば、
白色蛍光ランプ(色温度4200K程度)に相当する光
源色のを使用することができる。なお、前記3個の蛍光
管3の光源色の組み合わせは、これらに限定されるもの
ではなく、様々な光源色を任意に組み合わせて使用する
ことができる。
【0034】次に、本発明の第2の実施形態に係る多光
源色蛍光ランプ1を用いた照明装置2について、理解を
容易にするために模式的に捩り合わせた前記3個の蛍光
管3を平行に並べて表わした回路図を用いて説明する。
例えば、前述のように、前記3個の蛍光管3のうち、第
1蛍光管24が低色温度の光源色であり、第2蛍光管2
5及び第3蛍光管26がが高色温度の光源色である場合
には、同一の光源色である第2蛍光管25及び第3蛍光
管26は一体的に制御すれば十分である場合が多い。こ
のような場合には、図9に示すように、前記第2蛍光管
25及び第3蛍光管26を1個の回路で接続し、1個の
スイッチ11により制御すると良い。その他の構成は前
記第1の実施形態におけるグローランプ8を用いた図2
に示す回路と同様であり、前記スイッチ11やコントロ
ーラ19、22などの制御装置についても全く同様のも
のが使用できる。なお、図9には、グローランプ8を用
いた回路を示しているが、前記第1の実施形態の場合と
同様、速時始動形の回路とすることもできる。
【0035】また、例えば、前述のように、前記3個の
蛍光管3のうち、第1蛍光管24が低色温度の光源色で
あり、第2蛍光管25が高色温度の光源色であり、第3
蛍光管26が中色温度の光源色である場合などには、図
10に示すように、前記3個の蛍光管3をすべて別回路
とし、そのそれぞれに対応するスイッチ11を設けるこ
とにより、前記3個の蛍光管3の全部又は一部を選択的
に点灯し、又は明るさを個別に調節できるようにすると
良い。前記スイッチ11としては、例えば、図11に示
すような3個のシーソースイッチ16からなるものが挙
げられる。前記3個のシーソースイッチ16は、それぞ
れ前記3個の蛍光管3に対応しており、個別に点灯及び
消灯を行うことができる。
【0036】あるいは、前記制御装置としてスイッチ1
1の代わりに、図12に示すように、電源12の交流周
波数を制御して前記蛍光管3の明るさを連続的に調製す
るインバータ18及び該インバータ18を制御するコン
トローラ27を設けても良い。該コントローラ27は、
上下に移動可能な3個のつまみ28を有し、それぞれ
が、前記3個の蛍光管3に対応している。そして、これ
らのつまみ28を上昇又は下降させることにより、前記
3個の蛍光管3の明るさをそれぞれ0%〜100%まで
連続的に変化させることができる。
【0037】なお、前記スイッチ11及びコントローラ
27を示す図において前記シーソースイッチ16及びつ
まみ28の横に付された「高」、「中」、「低」の表示
は、それぞれ高色温度、中色温度、低色温度の光源色の
蛍光管に対応していることを示すものである。したがっ
て、前記3個の蛍光管3の光源色をこれ以外の組み合わ
せとした場合には、それに合わせた表示とする。また、
これらの表示は一例であって、これに限定されるもので
はなく、例えば、単に「1」、「2」、「3」の番号と
するなど、様々な表示とすることが考えられる。
【0038】また、この第2の実施形態に係る多光源色
蛍光ランプ1を用いた照明装置2においても、前記第1
の実施形態に係る多光源色蛍光ランプ1を用いた照明装
置2と同様、前記3個の蛍光管3の全部又は一部を選択
的に点灯し、又は明るさを個別に調節することにより光
環境を制御する操作の少なくとも一部を、タイマ、光セ
ンサ等を用いて自動的に行うようすれば、適切な光環境
を手間なく確実に得ることができる。
【0039】本発明に係る多光源色蛍光ランプ1は、前
記第1及び第2の実施形態に示すように、2個又は3個
の蛍光管3を捩り合わせて構成されるものに限られるも
のではなく、必要に応じて4個、またはそれ以上の個数
の蛍光管3を捩り合わせて1本の棒状に形成したもので
あっても良い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る多光源色蛍光ランプによれば、2以上の異なる光
源色の蛍光管で構成されていることから、1個の光源に
より2以上異なる色の光を発することができるので、2
以上の異なる光環境を創り出し、室内の雰囲気を適宜変
化させることができる。したがって、容易に適正な光環
境、特にヒトの生体リズムに合致した適正な光環境を得
ることができる。また、複数の蛍光管を捩り合わせて1
本の棒状に形成したことから、前記異なる光源色の蛍光
管から発せられる光をそれぞれ全方向に均一に放射する
ことができ、なおかつ、複数の直管形蛍光ランプを並列
に配置する場合に比べて、取付時における占有スペース
が小さく、取付位置が限定されないとともに、交換の手
間が少ないという利点がある。
【0041】本発明の請求項2に係る多光源色蛍光ラン
プによれば、前記請求項1に係る多光源色蛍光ランプの
効果に加えて、低色温度と高色温度の2種類の光源色の
蛍光管で構成されていることにより、1個の光源で低色
温度光の光環境と高色温度光の光環境との両方を創り出
すことができるので、ヒトの生体リズムに合致した適正
な光環境を容易に得ることができる。
【0042】本発明の請求項3に係る多光源色蛍光ラン
プによれば、前記請求項2に係る多光源色蛍光ランプの
効果に加えて、前記高色温度の光源色の蛍光管の数を前
記低色温度の光源色の蛍光管の数よりも多くしたことに
より、高色温度光を高照度とし、低色温度光を低照度と
することができるので、ヒトの生体リズムに合致した適
正な光環境を1個の光源により容易に得ることができ
る。
【0043】本発明の請求項4に係る照明装置によれ
ば、本発明に係る多光源色蛍光ランプの複数の蛍光管の
全部又は一部を選択的に点灯し、又は明るさを個別に調
節するための制御装置とを備えることにより、光の色や
照度を任意に調節することができるので、容易に最適な
光環境、特にヒトの生体リズムに合致した適正な光環境
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多光源色蛍光ランプの第1の実施
形態を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る多光源色蛍光ラ
ンプを用いた照明装置であってグローランプを用いた回
路の例を示す回路図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る多光源色蛍光ラ
ンプを用いた照明装置であって速時始動形の回路の例を
示す回路図である。
【図4】本発明に係る照明装置の制御装置であって、シ
ーソースイッチを用いたスイッチの例を示す図である。
【図5】本発明に係る照明装置の制御装置であって、回
転式のつまみを用いたスイッチの例を示す図である。
【図6】本発明に係る照明装置のインバータ及びコント
ローラを用いた制御装置の例を示す図である。
【図7】本発明に係る照明装置のインバータ及びコント
ローラを用いた制御装置の他の例を示す図である。
【図8】本発明に係る多光源色蛍光ランプの第2の実施
形態を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る多光源色蛍光ラ
ンプを用いた照明装置であって2個の蛍光管を1個のス
イッチにより制御する回路の例を示す回路図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る多光源色蛍光
ランプを用いた照明装置であって3個の蛍光管をそれぞ
れに対応するスイッチにより制御する回路の例を示す回
路図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る多光源色蛍光
ランプを用いた照明装置の制御装置であって、3個のシ
ーソースイッチを用いたスイッチの例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る多光源色蛍光
ランプを用いた照明装置のインバータ及び3個のつまみ
を有するコントローラを用いた制御装置の例を示す図で
ある。
【図13】従来例に係る直管形蛍光ランプを2本平行に
配置した状態を示す図である。
【図14】従来例に係る直管形蛍光ランプを3本平行に
配置した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 多光源色蛍光ランプ 2 多光源色蛍光ランプを用いた照明装置 3 蛍光管 4 第1蛍光管 5 第2蛍光管 6 コネクタ部 7 ピン 8 グローランプ 11 スイッチ 12 電源 18 インバータ 19 コントローラ 22 コントローラ 24 第1蛍光管 25 第2蛍光管 26 第3蛍光管 27 コントローラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の蛍光管を捩り合わせて1本の棒状
    に形成した蛍光ランプであって、前記複数の蛍光管が2
    以上の異なる光源色の蛍光管で構成されていることを特
    徴とする多光源色蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 複数の蛍光管を捩り合わせて1本の棒状
    に形成した蛍光ランプであって、前記複数の蛍光管が低
    色温度と高色温度の2種類の光源色の蛍光管で構成され
    ていることを特徴とする多光源色蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 前記複数の蛍光管のうち、前記高色温度
    の光源色の蛍光管の数を前記低色温度の光源色の蛍光管
    の数よりも多くしたことを特徴とする請求項2記載の多
    光源色蛍光ランプ。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の多光源色蛍光
    ランプと、該多光源色蛍光ランプの複数の蛍光管の全部
    又は一部を選択的に点灯し、又は明るさを個別に調節す
    るための制御装置とを備えることを特徴とする照明装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006126315A1 (ja) * 2005-05-24 2006-11-30 Sharp Kabushiki Kaisha 線状光源とそれを備えた表示装置用照明装置、およびそれを使用した表示装置
CN103307559A (zh) * 2013-05-24 2013-09-18 中国人民解放军空军航空医学研究所 一种光环境模拟装置的光源子系统的设计方法

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