JP2000293316A - 通信ディスク装置 - Google Patents

通信ディスク装置

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JP2000293316A
JP2000293316A JP11097194A JP9719499A JP2000293316A JP 2000293316 A JP2000293316 A JP 2000293316A JP 11097194 A JP11097194 A JP 11097194A JP 9719499 A JP9719499 A JP 9719499A JP 2000293316 A JP2000293316 A JP 2000293316A
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hard disk
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disk device
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JP11097194A
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Tetsuo Tsujioka
哲夫 辻岡
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンテンツ通信での通信と記録を融合化し、
簡便にデータ通信が利用でき、コンピュータシステムの
処理を軽減する通信ディスク装置を実現する。 【解決手段】 通信ディスク装置18に、外部のホスト
コンピュータとデータ通信を行うための通信インタフェ
ース12を設け、これとコンピュータシステム19とを
接続するハードディスクインタフェース14を設ける。
これにより、コンピュータシステム19に対して通信処
理のためのソフトウェア負荷をかけることがなくなり、
コンピュータシステム19の処理負荷を軽減化する。ま
た、通信ディスク装置18に内蔵されるハードディスク
16に、通信データを記録することで、通信データをハ
ードディスク16上のファイルそのものとしてアクセス
可能とし、コンテンツ通信(ファイル転送)での通信と
記録を融合化して、コンテンツ通信の利便性を向上させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気通信分野およ
びコンピュータ装置分野において、データ通信を簡便に
利用可能な補助記憶装置(主としてハードディスク装
置)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電気通信の分野において、コンピュータ
システムを用いたデータ通信は高度情報化社会において
重要な役割を担っている。これまでは、コンピュータシ
ステムを用いて通信ネットワークを介した情報の送受を
行うために、通信インタフェースカードすなわちネット
ワークインタフェースカード(以下、「NIC」と称す
る)をコンピュータシステムに実装することによってデ
ータ通信を実現している。NICはコンピュータの内部
バス、例えばISAバスやPCIバスのような広く汎用
に用いられているコンピュータバスに直接接続し、コン
ピュータシステムのCPU(Central Proc
essing Unit;中央演算処理装置)からNI
Cに対してNIC制御ソフトウェア(デバイスドライバ
と称する)によってデータの送受信制御を行う。オペレ
ーティング(OS)上においては下位のNIC用デバイ
スドライバと通信用アプリケーションプログラムを組み
合わせて送受信制御を行う構成になる。NICとして
は、例えば、ATMインタフェース用PCIカード、1
00/10BASE−TX用PCIカード、ギガビット
イーサネット用PCIカードなどが広く用いられてい
る。
【0003】また、コンピュータシステムにおいては、
通信データを記録するために補助記憶装置が実装されて
いる。補助記憶装置として、ハードディスクのような磁
気記録装置、光磁気ディスク、フラッシュEEPROM
などの不揮発性メモリ、大容量なRAMを用いて構成さ
れるシリコンディスク等が広く用いられている。以下、
補助記憶装置を、その代表的存在であるハードディスク
(HD)として参照する。また、補助記憶装置を制御す
るためのインタフェース(IF)をハードディスクイン
タフェース(HDIF)で参照することにする。
【0004】ここで、ハードディスクインタフェースと
は、コンピュータシステムにおいて広く用いられている
SCSI,ATA,FibreChannel,HIP
PI,IEEE1394,USB等の仕様で規定されて
いる一般的な補助記憶装置インタフェースを想定してい
る。ここで、SCSI規格は、米国のANSI X3T
9.2/86−109,ANSI X3T9.2 85
5Dなどで規格化されている汎用インタフェース仕様で
ある。また、ATA(AT Attachment)
は、E−IDE(Enhanced Integrat
ed Device E1ectronics)とも呼
ばれており、ANSI X3T9.2/791D、AN
SI X3T10/0948D、ANSI X3T10
/2008D等で規格化されている。また、USB(U
niversal SerialBus)は、パソコン
用の外部シリアルインタフェース規格であり、キーボー
ド、マウス、モデムを共通制御するために規格化されて
いる。
【0005】従来のコンピュータシステムでは、通信を
行うためのNICと、データを記録するためのハードデ
ィスクが独立してコンピュータシステムに実装されてい
ることを特徴としている。図9および図10を参照し
て、従来の通信装置およびディスク装置の構成について
以下に説明する。
【0006】図9は通信装置およびディスク装置の一従
来例を示すブロック図である。図9において、符号11
0,111,112,113,114は、順に、通信回
線、通信インタフェースカード(NIC)、ハードディ
スクインタフェース制御回路、ハードディスクインタフ
ェース(HDIF)、ハードディスクを表わしている。
また、符号115,116,117,118,119
は、順に、内部バス、CPU、メモリ、周辺制御回路、
コンピュータシステムを表わしている。
【0007】この図9において、中央演算処理回路であ
るCPU116、主記憶装置であるメモリ117、ディ
スプレイやキーボード等の入出力装置を制御するための
周辺機器制御回路118は、コンピュータシステム11
9を構成する主要ブロックである。このコンピュータシ
ステム119の内部バス115上に、通信インタフェー
スカード111、および、ハードディスクインタフェー
ス制御回路112を実装し、通信インタフェースカード
111は通信回線110に接続され、ハードディスクイ
ンタフェース制御回路112はハードディスクインタフ
ェース113を介してハードディスク114に接続され
ている。さらに、コンピュータシステム119の内部バ
ス115には、CPU116、メモリ117、周辺機器
制御回路118が接続され、計算処理、入出力処理を実
行することによってコンピュータシステムとして動作す
る。
【0008】従来のNICおよびディスク装置を使った
データ通信について説明する。データ通信を2つに分け
るとコンテンツ通信(ファイル転送)と、それ以外のパ
ケット通信になる。コンテンツ通信とは、データブロッ
クの転送、あるいは、データファイルの転送を1つの通
信単位とするものであり、コンテンツ通信の代表的なプ
ロトコルとして、TCP/IPネットワークにおけるF
TP,HTTPなどが挙げらる。他には、XMODE
M,YMODEM,ZMODEM,Kermitなどの
シリアル通信環境におけるファイル転送手順が規定され
たプロトコルが挙げられる。FTP(File Tra
nsfer Protocol)はRFC959等で、
また、HTTP(Hypertext Transfe
r Protoco1)は、RFC1945,RFC2
068等で規格化されており、一般的なファイル転送の
ためのプロトコルとして広く用いられている。
【0009】以下に、ファイル転送時における図9の従
来装置の動作の概略について説明する。
【0010】まず、ユーザからファイル転送要求が出さ
れる。ファイル転送要求は、ユーザが直接キーボード等
から入力したり、あるいは、メモリ上の内部プログラム
において発生したりする。これを受けて、CPU116
の実行プログラムがメモリ117上のファイル転送プロ
トコルを実行するプログラムに移動する。この後、CP
U116はファイル転送プロトコルの実行プログラムに
従って通信インタフェース111、および、ハードディ
スクインタフェース112を制御する。
【0011】通常、ファイルはあるデータ長単位のパケ
ットに分割されて送受される。ファイル受信において
は、受信パケットを順次メモリ117やハードディスク
114に記録するといったCPU116を使ったファイ
ルの再構築処理を必要とする。すなわち、通信相手のコ
ンピュータシステムから送られてきたパケットのデータ
は、通信回線110を介して通信インタフェース111
によって受信され、内部バス115を介して、一旦メモ
リ117に格納される。CPU116は通信プロトコル
に従って、受信したパケットがファイルのどの部分のデ
ータであるかを判断する。そして、受信パケットのデー
タを、目的のファイル位置に記録するために、今度は、
メモリ117からデータを読み出し、再び内部バス11
5を介し、ハードディスクインタフェース112を制御
することによって、ハードディスクインタフェース11
3に接続されたハードディスク114に対して記録す
る。以上の操作をファイルの受信完了まで繰り返すこと
によってファイルの再構築を行う。ファイル送信におい
ては、受信手順の逆手順となり、送信データをハードデ
ィスク114からメモリ117に読み出しながら通信プ
ロトコルに従ってデータをパケットに分割し、通信イン
タフェースカード(NIC)111から通信回線110
に送信する。
【0012】コンテンツ通信(ファイル転送)以外のパ
ケット通信についても、コンテンツ通信と同様にCPU
が通信プロトコル処理プログラムを実行し、NICおよ
びハードディスクインタフェース制御回路を制御してデ
ータ通信を実現する。ただし、ハードディスクを用いる
かどうかは通信プロトコルに依存する。例えば、TCP
/IPのPINGコマンドによるデータ通信は、送受信
端末間において端末の状態や伝搬遅延を得るためのもの
であり、ハードディスクは用いられない。一方、TCP
/IPのWHOISなどのデータベース系のプロトコル
においては、ファイルの一部分の送受信という点を除い
てコンテンツ通信(ファイル転送)の動作と同じであ
り、ハードディスクが用いられることがある。
【0013】以上説明したように、従来のデータ通信、
特に、コンテンツ通信(ファイル転送)時の特徴は、送
受信データが格納されるハードディスク114と、通信
を行うための通信インタフェースカード111が、それ
ぞれ独立してコンピュータシステムに実装されているこ
とであり、ファイル転送においては、メモリ117に記
憶されているファイル転送のための通信プロトコル処理
プログラム(手順)に従って、コンピュータシステムの
メインCPU116によって、両者を制御することであ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図9に構成例を示した
従来の通信装置およびディスク装置は、通信回線110
を使うためのNIC111と、ハードディスク114を
利用するためのハードディスクインタフェース制御回路
112をコンピュータシステム119の内部バス115
にそれぞれ独立して実装し、コンテンツ通信(ファイル
転送)においては、コンピュータシステムのCPU11
6がファイル転送のためのプロトコル処理プログラムを
実行することによってデータ通信を実現している。この
ように、コンテンツ通信(ファイル転送)に際しては、
必ずCPU116によるソフトウェア処理が必要となっ
ている。このことは、ソフトウェアすなわちユーザプロ
グラムの入れ替え、機能追加によりファイル転送処理の
利便性やメンテナンス性の向上が図れるといった利点が
ある反面、CPU116の処理負荷が大きい、NICと
ハードディスクが分離しているため通信と記録の融合化
を行いにくい、コンピュータシステム内部を通信および
記録を担う部分と一般的な演算処理を担う部分で共通利
用するためそれらを分離させることが難しい等といった
問題がある。また、通信データは内部バス115を介し
てやり取りされるため、周辺制御回路118やメモリ1
17が使用できる内部バス115の帯域幅が減少してし
まうといった問題がある。これらの根本的な原因は、従
来装置が、通信インタフェースとハードディスクを別々
に独立して実装、管理していることにある。
【0015】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、コンテンツ通信(ファイル転送)における通
信と記録の融合化を図り、簡便にデータ通信が利用でき
る装置を実現することを課題とする。具体的には、コン
テンツ通信(ファイル転送)の通信データの流れを吟味
した結果、コンピュータシステム側から見てハードディ
スクインタフェースの先に通信インタフェースを配して
通信回線に接続する形態を用いるという発想に至り、通
信装置とディスク装置を融合させた新しい装置を具体化
することで、内部バス利用率、CPU負荷、切り分けの
問題を解決する装置の実現を可能とする。この装置によ
って、情報へのランダムアクセスを可能とする通信ネッ
トワークを形成することが、本発明の目指すところであ
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、コンピュータシステムが通信回線を介し
て、外部のホストコンピュータと情報の送受信を行うデ
ータ通信システムにおいて使用される通信ディスク装置
であって、通信回線を介して外部のホストコンピュータ
と通信した通信データを記録するための記憶装置と、該
記憶装置とコンピュータシステムを接続するためのハー
ドディスクインタフェース部と、該外部のホストコンピ
ュータと該通信回線を介して接続するための通信インタ
フェース部と、該記憶装置と該ハードディスクインタフ
ェース部と該通信インタフェース部を制御するための通
信ディスク装置制御部とを具備し、該通信インタフェー
ス部は、該ハードディスクインタフェース部を介してコ
ンピュータシステムと接続するように構成したことを特
徴とする。
【0017】この発明の大きな特徴は、外部のホストコ
ンピュータとデータ通信を行うための通信インタフェー
ス部がコンピュータシステムとハードディスクインタフ
ェース部を介して接続されていることであり、これによ
り、コンピュータシステムに対して通信プロトコル処理
等のためのソフトウェア負荷をかけることがなくなり、
コンピュータシステムの処理負荷の軽減化を図ることが
できる。また、通信ディスク装置に内蔵される記憶装置
に通信データが格納されるため、通信データはその記憶
装置上のファイルそのものとなり、データ通信とその通
信結果の記録の融合化が図られ、コンテンツ通信(ファ
イル転送)の利便性の向上を図ることができる。
【0018】あるいは、前記通信ディスク装置制御部
は、外部のホストコンピュータと通信するための通信プ
ロトコル処理を終端する機能を具備するものであること
を特徴とする。
【0019】この発明により、通信プロトコル処理がコ
ンピュータシステムから独立し、通信プロトコル仕様の
選択、改善に関して自由度が増す。
【0020】あるいは、前記記憶装置は、外部のホスト
コンピュータを識別するためのアドレスを該記憶装置の
読み出し位置及び書き込み位置に対応させたものである
ことを特徴とする。
【0021】この発明により、ディスクアクセスという
従来手法を用いて、ネットワーク内のリソースに対する
ランダムアクセスを容易に実現できる。
【0022】あるいは、前記記憶装置は、コンピュータ
システムが通信ディスク装置を従来のハードディスクと
同等の仮想記憶装置として識別するために、読み出し位
置及び書き込み位置を外部のホストコンピュータを識別
するためのアドレスに対応させて領域分割した第1の領
域と、ローカルデータを記憶するための第2の領域を設
けたものであり、前記通信ディスク装置制御部は、該コ
ンピュータシステムが前記ハードディスクインタフェー
ス部を介して該第1の領域に対して書き込みを行った場
合には、前記通信インタフェース部を介して該書き込み
位置に対応する外部のホストコンピュータと通信する様
に制御するものであることを特徴とする。
【0023】この発明により、装置利用者から見たとき
に通信ディスク装置が仮想的なハードディスクとして利
用可能になり、外部のホストコンピュータと通信してい
るかどうかを気にすることなく、ネットワーク上に点在
する外部端末の情報に対して自由にアクセスすることが
可能になる。
【0024】あるいは、前記ハードディスクインタフェ
ース部は、通信ディスク装置を用いてパケット送信を行
うためのコマンドとして、パケット送信/受信のための
コマンドを受信可能なものであり、前記通信ディスク装
置制御部は、該ハードディスクインタフェース部が該パ
ケット送信/受信のためのコマンドを受信した場合に
は、前記通信インタフェース部を介して外部のホストコ
ンピュータに対してパケットの送信/受信を行う様に制
御するものであることを特徴とする。
【0025】この発明は、ディスクインタフェースの拡
張コマンドとしてパケット送信/受信コマンドを追加す
ることで、これらのコマンドを通信ディスク装置に与え
た場合、外部ネットワークのホストコンピュータに対し
て、従来のパケットデータ通信を行うことを可能とす
る。
【0026】あるいは、前記通信ディスク装置制御部
は、記憶装置に対するコンピュータシステムの読み出し
位置が第1の領域内である場合に、該読み出し位置を参
照して過去の通信データが残されているときにはその通
信データを該コンピュータシステムの読み出しデータと
し、該過去の通信データが残されていないときには前記
通信インタフェース部を介して該読み出し位置に対応す
るアドレスの外部のホストコンピュータと通信を行い、
その通信データを該コンピュータシステムの読み出しデ
ータとするとともに該読み出し位置を書き込み位置とし
て記録するものであることを特徴とする。
【0027】この発明により、通信ディスク装置を仮想
ハードディスクとして利用する場合において、構成要素
のディスク装置をデータ通信の大容量キャッシュとして
機能させることができ、この大容量キャッシュ内に相手
先のデータが存在する(キャッシュされている)場合
は、直接データ通信を行わないでキャッシュ内のデータ
をコンピュータシステムに送り返し、相手先のデータが
存在しない(キャッシュされていない)場合のみ、外部
ホストコンピュータと通信を行って相手先のデータをキ
ャッシュすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
通信ディスク装置について、図面を参照して詳細に説明
する。
【0029】図1は、本発明の一実施形態による通信デ
ィスク装置の概略構成を示すブロック図である。図にお
いて、符号11は通信回線、符号12は通信インタフェ
ース、符号13はバッファメモリである。符号14はハ
ードディスクインタフェース制御回路、符号15はハー
ドディスクインタフェース、符号16はハードディス
ク、符号17は通信ディスク装置制御回路である。符号
18は通信ディスク装置の範囲を示し、符号19はコン
ピュータシステムである。
【0030】通信インタフェース12は、他のコンピュ
ータシステムと通信回線11を介してデータ通信を行う
ための通信回路である。バッファメモリ13は、通信デ
ータを存するためのメモリ回路であり、ハードディスク
16も、同様に、通信データを保存するための記憶装置
である。これらバッファメモリ13およびハードディス
ク16は、連携して動作し、バッファメモリ13に格納
される通信データが溢れると、ハードディスク16に通
信データの一部を移動させるように動作する。また、ハ
ードディスク16のデータが溢れると、通信データの一
部は削除される。
【0031】通信ディスク装置制御回路17は、通信プ
ロトコル処理を担い、通信インタフェース12、バッフ
ァメモリ13、ハードディスク16を制御することによ
って、パケット通信の送受信処理を行う。
【0032】コンピュータシステム19と通信ディスク
装置18はハードディスクインタフェース15を介して
接続されている。ハードディスクインタフェース制御回
路14は、ハードディスクインタフェース15を制御す
るための回路であり、コンピュータシステム19からの
通信コマンドを受信し、データの送受を行う。ハードデ
ィスクインタフェース制御回路14は通信ディスク装置
制御回路17と接続されており、コンピュータシステム
19からのコマンドに対応して、通信インタフェース1
2およびバッファメモリ13を制御することになる。
【0033】本発明の大きな特徴は、外部のコンピュー
タシステムとデータ通信を行うための通信インタフェー
ス12が、コンピュータシステム19と、ハードディス
クインタフェース15を介して接続されていることであ
る。また、第2の特徴は、通信プロトコル処理を、通信
ディスク装置18の内部に搭載された通信ディスク装置
制御回路17で実行することである。これによって、コ
ンピュータシステム19に対して通信プロトコル処理の
ためのソフトウェア負荷をかけることがなくなるという
利点が生まれる。また、特にコンテンツ通信(ファイル
転送)においては、送信データ、および受信データがフ
ァイル形式であるため、コンピュータシステム19から
これらをディスク上のファイルとして扱えるため、利便
性が向上する。
【0034】ここで、本発明における通信ディスク装置
の利用構成について、図2および図10を比較すること
によって、対比的に説明する。
【0035】図10は従来の通信装置およびディスク装
置の利用構成例である。符号120はコンピュータシス
テム、符号121は通信回線、符号122はハードディ
スク、符号123はハードディスクを表わしている。符
号124〜129はコンピュータシステム120の内部
構成を示すものである。符号124はNIC、符号12
5はハードディスクインタフェース制御回路、符号12
6は内部バス、符号127はCPU、符号128はメモ
リ、符号129は周辺機器制御回路を表わす。このよう
に、従来装置においては、NIC124とハードディス
ク123は別々に実装され、コンピュータシステム12
0のCPU127によって通信プロトコル処理が行われ
ていた。
【0036】一方、本発明における通信ディスク装置の
利用構成例を、図2に示す。図2は、図10と比較しや
すいように図示されている。符号20はコンピュータシ
ステム、符号21は通信回線、符号22はハードディス
クインタフェース、符号23はハードディスク、符号2
4は通信ディスク装置を表わす。符号24は、図1の符
号18で示されたものと同じである。符号25〜29は
コンピュータシステム20の内部構成を示すものであ
る。符号25はハードディスクインタフェース制御回
路、符号26は内部バス、符号27はCPU、符号28
はメモリ、符号29は周辺機器制御回路を表わす。
【0037】図2と図10を比較すると明らかなよう
に、本発明における通信ディスク装置24は、ハードデ
ィスクインタフェース22を介してデータ通信を行うこ
とを大きな特徴としている。コンピュータシステム20
から通信回線21にアクセスする場合には、ハードディ
スクインタフェース制御回路25を制御して、ハードデ
ィスクインタフェース22を経由してアクセスが行われ
る。通信ディスク装置24は従来のハードディスク23
と同じように扱われるため、ハードディスクインタフェ
ース制御回路に対してバス接続(並列接続)が可能であ
り、通信容量および通信処理速度の改善を図ることがで
きる。
【0038】本発明における通信ディスク装置は、コン
ピュータシステムからのコマンドによって2通りの動作
を行う。1つは、通信ディスク装置を仮想ハードディス
クとして利用する場合の動作であり、2つ目は通信ディ
スク装置をNICとして利用する場合の動作である。
【0039】図3は、通信ディスク装置を仮想ハードデ
ィスクとして利用する場合について示したものである。
符号31〜36はそれぞれ順に、通信回線、通信インタ
フェース、メモリ、ハードディスク、ハードディスクイ
ンタフェース制御回路、ハードディスクインタフェース
を表わし、図1と同様の構成となっている。図1の場合
と同様にハードディスクインタフェース制御回路および
通信インタフェースは通信ディスク装置制御回路によっ
て制御される。符号37は仮想ハードディスクとして動
作する範囲を示している。
【0040】図3のように通信ディスク装置を仮想ハー
ドディスクとして利用する場合は、コンピュータシステ
ムは通信ディスク装置に対して、通常のハードディスク
と同じようにアクセスする。符号37で示される仮想ハ
ードディスクは、通信ネットワーク内に存在する情報リ
ソースが手元のハードディスク内にあるかのように動作
する。ネットワーク内の情報リソースにアクセスするた
めには、従来では、CPUが相手先アドレスを指定し
て、相手先ホストとコネクションを確立し、通信プロト
コル処理に従ってデータを転送していた。本発明におけ
る通信ディスク装置においては、ハードディスクはラン
ダムアクセスが可能であるという特徴を活用して、ディ
スクのアクセス位置で相手先アドレスを指定する。例え
ば、あるディレクトリ以下のファイルはホストA、ホス
トBというディレクトリ名以下のファイルはホストB、
あるセクタ領域に記録されるデータはホストCといった
例のように、ディスク上の仮想位置、あるいは絶対位置
を指定することによって、情報リソースが存在するネッ
トワーク上の相手ホストの相手先アドレスを識別する。
これによって、ディスクアクセスという従来手法を用い
て、ネットワーク内のリソースに対するランダムアクセ
スを容易に実現することができる。
【0041】また、仮想ハードディスクは、通信回線3
1側からみるとファイルサーバとして機能する。ネット
ワークを介して他の仮想ハードディスクから相手先アド
レスとして仮想ハードディスク37の領域が指定された
場合、その要求に従って、仮想ハードディスク37が所
持しているデータの送受信を行う。
【0042】仮想ハードディスク37の一部の領域は、
相手先アドレスが指定されない領域である。この領域
は、データの実体をその仮想ハードディスク37自身が
持つために定められる。この領域の使用目的として、例
えば、ネットワークを介して他人にファイルを提供する
場合にファイルを置く領域、すなわち、ファイルサーバ
ーとしてのエクスポート領域や、Webサーバー領域、
分散コンピューティングのための計算用作業領域、メー
ル情報を格納する領域などが挙げられる。
【0043】ネットワーク上の全ての情報リソースを通
信ディスク装置内のメモリ33やハードディスク34に
コピーして持つことは容量制限の問題から現実的ではな
いため、メモリ33およびハードディスク34をキャッ
シュとして機能させる。コンピュータシステムからハー
ドディスクインタフェース36を介して仮想ハードディ
スク37上のデータにアクセスすると、そのデータがメ
モリ33およびハードディスク34で構成されるキャッ
シュ内に存在しない場合は、通信インタフェース32を
制御し、通信回線31を介して相手先ホストコンピュー
タに接続し、リソース情報を転送する。転送したデータ
は、新規データとしてキャッシュに入力される。
【0044】また、仮想ハードディスク37に対してデ
ータの書き込みを行えば、まず、転送すべきデータかど
うかを判別する。仮想ハードディスク37が情報リソー
スの実体を持つべき場合は、そのデータは転送されな
い。自分以外のホストコンピュータがそのデータの実体
を持つべき場合は、そのファイルは転送されると判断す
る。前述のように、仮想ハードディスクは、相手先アド
レスが指定されない領域を持っており、この領域に対す
る書き込みかどうかを判別することによって、転送すべ
きデータかそうでないかを判断することができる。
【0045】ここで、通信ディスク装置の利点について
整理する。本発明によって、コンテンツ通信(ファイル
転送)の利便性の向上を図ることができるようになる。
コンテンツ通信というのは、低いレイヤーで考えると個
々のファイル転送に帰着する。ネットワーク上の情報の
位置というのは、情報が存在するコンピュータシステム
のアドレス(相手先アドレス)と情報のファイル名の2
つを指定することによって表わすことができる。ユーザ
が情報を得る場合、従来装置では個々の相手先アドレス
とファイル名を指定して通信プロトコル処理プログラム
を呼び出し、コンピュータシステムのCPU資源を使っ
てファイル転送を行っていた。通信プロトコル処理プロ
グラムによって得られる通信結果は、ハードディスク上
に格納されたファイルそのものである。従って、ディス
クインタフェースの先に通信インタフェースを配して、
通信プロトコル処理をコンピュータシステムから切り出
して処理することによって、コンピュータシステムの処
理の軽減化を図ることができる。また、これによって通
信プロトコル処理がコンピュータシステムから独立し、
通信ディスク装置内部の処理として閉じることになるた
め、通信プロトコル仕様の選択、改善に関して自由度が
増すことになる。つまり、コンピュータシステムにとっ
ては、得られる通信結果が同じファイル形式であるなら
ば、通信プロトコルに関しては何を用いてもかまわない
という立場になるからである。
【0046】従来例を用いて説明すると、モデムにおけ
る物理層インタフェースは、例えば、300bps,1
200bps,2400bps,9600bps,14
400bps,28800bps,56kbpsのよう
に通信速度の改善が行われてきた。また、モデム内部に
閉じた通信プロトコルとして、MNP3,MNP4,M
NP5,V.42bisなど、多くの誤り訂正とデータ
圧縮プロトコルが用いられてきた。しかしながら、コン
ピュータシステムから見れば、モデムから得られるデー
タがシリアルデータでさえあれば、モデム内で終端処理
されるデータ圧縮プロトコルに関しては全く独立であり
処理依存がないため、このように数多くのプロトコルが
移り変わり用いられても問題がなかった。
【0047】本発明における通信ディスク装置において
も、ハードディスクインタフェースの先にNICを接続
するという発想のもと、通信ディスク装置の内部で通信
プロトコル処理を終端させることによって、コンピュー
タシステムと通信プロトコル処理の独立化を図ることが
できる。
【0048】次に、ランダムアクセスに関する利点につ
いて説明する。従来のコンテンツ通信(ファイル転送)
においては、まず相手先アドレスによって通信の相手先
を指定し、相手先のコンピュータシステムと1対1の接
続を行って通信データリンクを確立し、それからプロト
コル処理に基づいて相手コンピュータシステムとパケッ
トデータの送受を行い、ファイルの送受信を行ってい
た。すなわち、従来のコンテンツ通信(ファイル転送)
は、サーバ・クライアント・システムであり、クライア
ントから特定ファイルの要求リクエストをサーバに送信
し、サーバからファイルがクライアントに送信されるよ
うになっている。このため、コンピュータシステムで実
行されるアプリケーションプログラムから、個々のファ
イル転送について前述の相手先への接続処理が必要であ
り、また、通信プロトコル処理も必要となる。また、ロ
ーカルのハードディスク上に記憶されたファイルと、ネ
ットワーク上の他のコンピュータシステムに存在するフ
ァイルとは区別して取り扱う必要もある。
【0049】本発明における通信ディスク装置を用いれ
ば、ファイルヘのアクセス操作によって、相手先の指
定、通信プロトコル処理を一括して表現・実行すること
ができる。ファイルの格納位置が相手先アドレスを示
し、ファイルの読み書きがファイルの送受信に相当す
る。これによって、コンピュータシステムからは、通信
ディスク装置内のファイルヘのランダムアクセスによっ
て、必要なネットワーク情報リソースを簡便に送受信す
ることができるのである。このような通信ディスク装置
のランダムアクセスの利点は、コンピュータシステム上
で実行される各種のアプリケーションプログラムとの親
和性が高い。コンピュータシステムは、ファイルがロー
カルのハードディスク上にあるものなのか、ネットワー
ク上の他のコンピュータシステム上にあるものなのかを
意識することなく、ファイルにアクセスすることができ
る。
【0050】また、ファイル転送のための通信プロトコ
ル処理が通信ディスク装置の内部で処理されるため、計
算機のCPU負荷の軽減が図れる上に、通信プロトコル
を変更・更新してもコンピュータシステム上で実行され
るアプリケーションプログラムの変更を伴う必要がな
い。すなわち、コンピュータシステム側から通信ディス
ク装置へのアクセスがファイル形式でありさえすれば、
通信ディスク装置内部の制御プログラムについては独立
して扱うことができるようになる。
【0051】コンテンツ通信(ファイル転送)において
は、コンピュータシステムが必要な形式にパケットデー
タがまとめられてから通信データにアクセスできるよう
になっていればよい。そういう意味で、ファイルという
形式はデータ通信の最終形式の1つであり、ランダムア
クセスにも適している理想的な利用形態であると言え
る。
【0052】図4は、通信ディスク装置をNICとして
利用する場合について示したものである。符号41〜4
6はそれぞれ順に、通信回線、通信インタフェース、メ
モリ、ハードディスク、ハードディスクインタフェース
制御回路、ハードディスクインタフェースを表わし、図
1と同様の構成となっている。図1の場合と同様にハー
ドディスクインタフェース制御回路および通信インタフ
ェースは通信ディスク装置制御回路によって制御され
る。符号47は通信ディスク装置がNICとして動作す
る範囲を示している。
【0053】図4のように通信ディスク装置をNICと
して利用する場合は、コンピュータシステムは通信ディ
スク装置に対して、パケット送信コマンド、パケット受
信コマンド、ステータス要求コマンドを送受する。
【0054】コンピュータシステムが通信ディスク装置
47を介してパケット送信を行う場合は、まず、ステー
タス要求コマンドをハードディスクインタフェース46
を介して通信ディスク装置47に送信する。ステータス
要求コマンドを受信した通信ディスク装置47は、パケ
ット送信が可能かどうかを示すフラグ情報(ステータ
ス)をコンピュータシステムに返信する。フラグを見
て、パケット送信が可能でない場合は、ステータス要求
コマンドの送信を繰り返して送信可能になるまで待機す
るか、または、例外処理を実行する。パケット送信が可
能な場合は、次に、パケット送信コマンドと送信データ
を通信ディスク装置47に送信する。パケット送信コマ
ンドを受信した通信ディスク装置47は、送信データを
受信し、メモリ43およびハードディスク44で構成さ
れる送信バッファに一時的に記憶する。続いて、通信イ
ンタフェース42を制御して、送信データをパケットと
して通信回線41に送信する。
【0055】続いて、コンピュータシステムが通信ディ
スク装置47を介してパケット受信を行う場合について
説明する。通信ディスク装置47が通信回線41から通
信インタフェース42によってパケットを受信すると、
そのパケットが、コンテンツ通信(ファイル転送)のパ
ケットの場合は、図3で説明した仮想ハードディスクに
おける通信プロトコル処理が実行される。コンテンツ通
信(ファイル転送)のパケットではない場合は、その受
信データを、メモリ43とハードディスク44で構成さ
れる受信バッファに一時的に格納し、同時に、受信バッ
ファに受信データが存在することを示すフラグを立て
る。コンピュータシステムからステータス要求コマンド
がハードディスクインタフェース46を介して通信ディ
スク装置47に送信されると、通信ディスク装置47は
受信データが存在することを示すフラグの値を返信す
る。これを受信したコンピュータシステムは、受信バッ
ファ内に受信データが存在するかどうかを知ることがで
きる。受信データが存在する場合は、パケット受信コマ
ンドを通信ディスク装置47に送ることによって、ハー
ドディスクインタフェース46を介して受信データをコ
ンピュータシステム側に転送する。
【0056】以上の手順に従って、通信ディスク装置を
NICとして利用することが可能であり、従来装置のよ
うに、コンピュータシステム側でパケットの処理を行う
データ通信に関しても、本発明における通信ディスク装
置を用いて通信が可能となっている。
【0057】図5は、本発明の一実施形態によるシリア
ル通信回線を用いた通信ディスク装置の概略構成を示し
たブロック図である。符号51〜54は順に、送受信端
子、シリアル通信回線、通信モデム、シリアル通信イン
タフェース回路を表わす。符号55〜57は順に、ハー
ドディスクインタフェース制御回路、ハードディスクイ
ンタフェース端子、ハードディスクインタフェースを表
わす。また、符号58〜64は順に、制御用CPUのバ
ス、RAM、メモリ制御回路、ROM、内蔵ハードディ
スク制御回路、内蔵ハードディスク、制御用CPUを表
わす。
【0058】制御用CPU64、制御用CPUのバス5
8,ROM61,RAM59、メモリ制御回路60は、
通信ディスク装置の制御に用いられ、図1における通信
ディスク装置回路17のブロックに相当する。また、通
信モデム53、シリアル通信インタフェース回路54
は、図1における通信インタフェース12のブロックに
相当する。また、内蔵ハードディスク制御回路62、内
蔵ハードディスク63は、図1におけるハードディスク
16に相当する。図1におけるバッファメモリ13につ
いては、RAM59の一部の領域に相当している。制御
用CPU64,ROM61,RAM59、メモリ制御回
路60、内蔵ハードディスク制御回路62、シリアル通
信インタフェース回路54、ハードディスクインタフェ
ース制御回路55の各ブロックは、制御用CPUのバス
58に接続されている。
【0059】制御用CPU64は通信ディスク装置を制
御するローカルCPUであり、ROM61に格納された
制御用プログラムを実行し、パケットの送受信処理、通
信プロトコル処理、送受信バッファ処理、コマンド解析
処理、ハードディスクインタフェースのデータ送受信処
理などを行い、通信ディスク装置を、図3で説明した仮
想ハードディスク、および、図4で説明したNICとし
て機能させる。RAM59はROM61に記録された制
御プログラムのワークエリア(作業領域)として利用さ
れ、メモリ制御回路60によって制御される。また、R
AM59は送受信バッファとしても利用される。シリア
ル通信インタフェース回路54は、制御用CPUのバス
に接続されており、送信データおよび受信データのパラ
レル/シリアル変換処理や、通信モデム53の制御処理
を行う。通信モデム53は、シリアル通信インタフェー
ス回路と接続されている。通信モデム53は、シリアル
通信回線52に対してデータの送信/受信を行う。
【0060】通信モデム53は、一般的な電話回線用の
通信モデムの他に、通信機能を備えた携帯電話や専用線
用モデム、ターミナルアダプタ(TA)などの装置を想
定している。また、シリアル通信インタフェースとして
は、RS232CやUSBなどのインタフェースを想定
している。
【0061】内蔵ハードディスク63は、内蔵ハードデ
ィスク制御回路62によって制御され、通信ディスク装
置を仮想ハードディスクとして機能させる場合は図3の
ハードディスク34と同様に仮想ハードディスクのキャ
ッシュ領域として利用する。また、通信ディスク装置を
NICとして機能させる場合は図4のハードディスク4
4と同様に送受信バッファとしても利用する。通信ディ
スク装置を仮想ハードディスク、NICを同時に機能さ
せる場合は、個々の送受信パケットの種別によって、パ
ケットを振り分け、仮想ハードディスク機能の処理とN
IC機能の処理をマルチタスクで同時に実行する。
【0062】以下に、図5の通信ディスク装置の具体的
な制御方法について説明する。まず、ハードディスクイ
ンタフェース端子56にコンピュータシステムを接続す
る。また、送受信端子51をシリアル通信回線に接続す
る。通信ディスク装置は、図3で説明したようにハード
ディスクをエミュレーションする機能(仮想ハードディ
スクとして疑似する機能)を実装している。これによっ
て、コンピュータシステムは通信ディスク装置を従来の
ハードディスクと同様に補助記憶装置として認識する。
このエミュレーション機能は、符号55〜64で示され
たブロックを使って制御用CPU64が実行する通信デ
ィスク装置制御ソフトウェア(以下、制御ソフト)によ
って実現する。制御ソフトは、ROM61および内蔵ハ
ードディスク63に格納され、RAM59の一部を作業
領域として用いて実行される。この制御ソフトによっ
て、コンピュータシステムは通信ディスク装置の仮想ハ
ードディスクに対して、自由にディレクトリを作成・削
除したり、ファイルを作成・削除したりできる。また、
単なるRAWデバイスとしてもアクセスすることができ
るようになっている。RAWデバイスとは、セクタ番号
等のハードディスク上の物理的な位置(アドレス)を指
定して、データの読み書きを行うことが可能なデバイス
である。
【0063】以下に、制御ソフトの動作について説明す
る。コンピュータシステムから通信ディスク装置の仮想
ハードディスクに対してデータが書き込まれると、書き
込み命令およびデータがハードディスクインタフェース
57を経てハードディスクインタフェース制御回路55
に送られる。ハードディスクインタフェース制御回路5
5が受信したコマンドは制御ソフトによって解析され、
書き込みコマンドが認識される。すると、まず、RAM
59を書き込みキャッシュとして用いて、内蔵ハードデ
ィスク63にデータを格納する。ただし、データのサイ
ズが小さくRAM59だけに格納可能な場合は、内蔵ハ
ードディスク63を用いなくともよい。次に、書き込み
コマンド内のデータの書き込み指示位置から、通信ディ
スク装置内に実体を置くべきデータ(以下、ローカルデ
ータ)かどうかを判別する。
【0064】ローカルデータではない場合は、データの
書き込み指示位置から相手先アドレスを求め、シリアル
通信インタフェース回路54経由で通信モデム53を制
御し、シリアル通信回線52の先にある相手先コンピュ
ータシステムと通信を行う。制御CPU64が通信プロ
トコル処理を行うことによってデータを相手先コンピュ
ータに転送する。相手先コンピュータシステムの応答が
ない場合は、そのままデータを保持して、一定時間の経
過後、再びデータ転送を試みる。設定回数以上の再送信
の試みによってもデータ転送が完了しない場合は、エラ
ー応答をコンピュータシステムに知らせる。なお、失っ
てはならない重要なデータについては、内蔵ハードディ
スク63上のローカルデータ記憶領域に移動させる。こ
れによって、コンピュータシステムの利用者は、送信失
敗の結果を知り、未送信データの回収が可能となる。
【0065】ローカルデータの場合は、データを内蔵ハ
ードディスク63上のローカルデータ記憶領域に記録す
る。ローカルデータ記憶領域は、データのキャッシング
によってデータが消されることがない領域であり、通常
のハードディスクと同様の読み書きアクセスが行われ
る。
【0066】図6は、本発明の一実施形態によるATM
通信回線を用いた通信ディスク装置の概略構成を示した
ブロック図である。符号65〜68は、送信端子、受信
端子、ATM回線信号送受信回路、ATM物理層処理回
路を表わし、また、符号69はAAL5送受信回路およ
びATMセル送受信回路を表わしている。符号70〜7
2は、ハードディスクインタフェース制御回路、ハード
ディスクインタフェース端子、ハードディスクインタフ
ェースを表わす。また、符号73〜79は、それぞれ、
制御用CPUのバス、RAM、メモリ制御回路、RO
M、不揮発性メモリ制御回路、不揮発性メモリ、制御用
CPUを表わす。
【0067】図6で示したブロック図の通信ディスク装
置は、図5で示したブロック図の通信ディスク装置にお
いて、通信回線としてバックボーンネットワークと親和
性の高いATM回線を用い、また、内蔵ハードディスク
の代わりに低消費電力な不揮発性メモリを用いた部分が
異なっている、これ以外のブロックについては共通であ
り、制御ソフトについても同様の動作を行う。
【0068】制御用CPU79、制御用CPUのバス7
3,ROM76,RAM74、メモリ制御回路75は、
通信ディスク装置の制御に用いられ、図1における通信
ディスク装置回路17のブロックに相当する。また、A
TM回線信号送受信回路67,ATM物理層処理回路6
8,AAL5送受信回路およびATMセル送受信回路6
9は、図1における通信インタフェース12のブロック
に相当する。また、不揮発性メモリ制御回路77、不揮
発性メモリ78は、図1におけるハードディスク16に
相当する。図1におけるバッファメモリ13について
は、RAM74の一部の領域に相当している。制御用C
PU79,ROM76,RAM74、メモリ制御回路7
5、不揮発性メモリ制御回路77,AAL5送受信回路
およびATMセル送受信回路69、ハードディスクイン
タフェース制御回路70の各ブロックは、制御用CPU
のバス73に接続されている。
【0069】図5と同様に、制御用CPU79は通信デ
ィスク装置を制御するローカルCPUであり、ROM7
6に格納された制御用プログラムを実行し、パケットの
送受信処理、通信プロトコル処理、送受信バッファ処
理、コマンド解析処理、ハードディスクインタフェース
のデータ送受信処理などを行い、通信ディスク装置を、
図3で説明した仮想ハードディスク、および、図4で説
明したNICとして機能させる。RAM74はROM7
6に記録された制御プログラムのワークエリア(作業領
域)として利用され、メモリ制御回路75によって制御
される。また、RAM74は送受信バッファとしても利
用される。
【0070】AAL5送受信回路およびATMセル送受
信回路69は、制御CPU79によって分割されたデー
タブロックに、AAL5(ATM Adaptatio
nLayer Type5)のトレイラーを付加し、さ
らにATMヘッダー情報を付加してATMセルへのマッ
ピングを行う。ATM物理層処理回路68では、ATM
セルを物理的に伝送するための電気パルス信号への変換
処理を行う。この部分の処理を担当するLSIは、一般
にPHYチップと呼ばれている。ATM回線信号送受信
回路67では、最終的な信号の送受を行う部分であり、
光信号の場合は、電気信号と光信号の変換回路、ツイス
トペア線上の電気信号の場合は入出力トランスとなる。
このようにして得られた信号を、送信端子65から送出
する。
【0071】受信方向の動作については上述の逆処理と
なる。ATM回線信号送受信回路67で受信端子66か
ら電気信号を得て、ATM物理層処理回路68でATM
セルを復元し、AAL5送受信回路およびATMセル送
受信回路69で、データブロックの再構築処理を行う。
【0072】不揮発性メモリ78は、不揮発性メモリ制
御回路77によって制御され、通信ディスク装置を仮想
ハードディスクとして機能させる場合は図3のハードデ
ィスク34と同様に仮想ハードディスクのキャッシュ領
域として利用する。また、通信ディスク装置をNICと
して機能させる場合は図4のハードディスク44と同様
に送受信バッファとしても利用する。
【0073】図6の通信ディスク装置で用いる制御ソフ
トは、図5のものと同様である。図6の通信ディスク装
置は、図5と比較して、不揮発性メモリを用いているた
め、小型化が可能となり、物理的な振動に対して装置が
壊れにくくなる。また、高速でバックボーンネットワー
クと親和性の高いATM回線を用いているため、自由度
が大きい特徴がある。ただし、ハードディスクと比較す
ると不揮発性メモリの記憶容量は一般的に小さい。
【0074】図7は、仮想ハードディスクの領域図につ
いて示したものである。図中、符号81は通信回線、符
号82は仮想ハードディスク、符号83はハードディス
クインタフェースを表わす。符号84〜87は、仮想ハ
ードディスク82の記憶領域を表わし、符号84は仮想
ネットワークディスク情報エリア、符号85はパブリッ
ク情報エリア、符号86はプライベート情報エリア、符
号87はメール情報エリアを表わしている。
【0075】ここでいう仮想ハードディスクは、図3で
説明した仮想ハードディスクであり、通信ディスク装置
制御回路によって図1(あるいは図5、図6)の通信デ
ィスク装置の上で機能する。
【0076】仮想ハードディスク82は、その記憶位置
によって情報エリアが決められており、コンピュータシ
ステム側から仮想ハードディスクに対して読み出し/書
き込みを行った場合、情報エリア毎に動作が異なる。こ
こで言うエリアとは、仮想ハードディスクの記憶位置の
範囲のことである。記憶位置とは、すなわちアクセス対
象位置とも考えることができ、具体的には、自分のコン
ピュータシステムがハードディスクインタフェース83
を介してアクセスする位置、および、外部のホストから
通信回線81を介してアクセスされる位置がこれに相当
する。
【0077】仮想ネットワークディスク情報エリア84
のデータは、通信ディスク装置内のメモリやハードディ
スク上に物理的に存在する場合と存在しない場合があ
る。存在しないデータを読み出そうとした場合は、その
位置に相当する相手先アドレスのホストコンピュータか
ら、通信回線81を介してネットワークからデータを転
送してくる。また、仮想ネットワークディスク情報エリ
アに対してデータの書き込みを行った場合は、その位置
に相当する相手先アドレスのホストコンピュータに対し
てデータの転送を開始することになる。データの送信処
理は、通信ディスク装置のスケジューリング機能に従っ
て実施する。緊急度の低いデータは、ネットワークの混
雑状況を参照する等によって、混雑のない時間を選んで
送信することもできる。また、相手先ホストコンピュー
タの応答がない場合は、一定時間の経過後に再送を試み
る必要がある。また、通信ディスク内のメモリやハード
ディスクの記憶領域が不足すると、仮想ネットワークデ
ィスク情報エリアの古いデータは削除される。この処理
をキャッシュアウトと呼ぶ。このように仮想ネットワー
クディスク情報エリアのデータは、通信ディスク内のメ
モリやハードディスクを用いてキャッシュデータとして
保持される。ただし、未送信のデータが消される(キャ
ッシュアウトする)ことは避けるようにする。
【0078】パブリック情報エリア85、プライベート
情報エリア86、メール情報エリア87のデータは、ロ
ーカルデータである。従って、これらのエリアに書きこ
まれたデータがキャッシュアウトによって削除されるこ
とはない。パブリック情報エリア85は、外部のユーザ
がアクセスすることができるエリアである。ホームペー
ジやFTPサーバのように外部に対して公開することを
目的としたデータはこのエリアに記憶する。また、パス
ワードのセキュリティ機能を通して、このエリアに対し
て外部のユーザがデータを書き込むことも可能になって
いる。
【0079】プライベート情報エリア86は、自分のコ
ンピュータシステムだけがハードディスクインタフェー
ス83を介してアクセスすることができるエリアであ
る。すなわち、通常のハードディスクと同じ扱いとな
り、通信回線81からアクセスすることはできない。
【0080】メール情報エリア87は、外部のユーザが
データを書き込むことができるエリアである。ただし、
データの読み出しについては、自分のコンピュータシス
テムだけがハードディスクインタフェース83を介して
実行することができる。外部のユーザはデータを書きこ
むことができるだけで、読み出すことができないように
なっている。
【0081】このように、仮想ハードディスク82は、
大きく分けて、ローカルデータのエリアと、キャッシュ
データのエリアに2分される。ローカルデータのエリア
については、さらに、情報を公開するためのパブリック
情報エリア(符号85)、自分だけがアクセスできるプ
ライベート情報エリア(符号86)、情報ポストとして
利用できるメール情報エリア(符号87)に分けられて
いる。
【0082】さらに、キャッシュデータである仮想ネッ
トワークディスクエリアのデータについても、データが
相手先ホストコンピュータに到着すれば、そのデータ
は、相手先ホストコンピュータによってキャッシュデー
タとローカルデータに分けられる。
【0083】従って、仮想ネットワークディスクエリア
84に書きこんだデータは、相手先ホストコンピュータ
の仮想ハードディスク内のパブリック情報エリア、また
は、メール情報エリアのいずれかを指定して転送される
ことになる。一方、仮想ネットワークディスクエリア8
4から読み出したデータは、相手先ホストコンピュータ
の仮想ハードディスク内のパブリック情報エリアのデー
タということになる。
【0084】以上説明したように、本発明における通信
ディスク装置においては、情報の発信、情報の投函、情
報の受け取りが仮想ハードディスクヘのアクセスという
簡便な操作で提供可能であるという特徴を有している。
これによって、大容量情報の送受が円滑に行うことがで
き、情報ポスト的な動作を容易に実現することが可能な
ようになっている。
【0085】図8は、本発明の通信ディスク装置のイメ
ージを表わしたものである。
【0086】図8(a)は、内蔵型の通信ディスク装置
を搭載したコンピュータシステムの概観である。図中、
符号90はコンピュータシステム、符号91は内蔵型の
通信ディスク装置、符号92は周辺機器搭載スロット、
符号93は通信回線を表わしている。
【0087】この図8(a)では、通信ディスク装置9
1はコンピュータシステム90の筐体の周辺機器搭載ス
ロット92の1つを用いて実装している。通信ディスク
装置91は筐体の内部で、コンピュータシステム90と
接続する。一般的なコンピュータシステムには、ATA
のハードディスクインタフェースが標準で搭載されてい
るため、ATAで接続するのが便利である。ATAの場
合、搭載できる周辺機器数が4程度のため、多くの機器
を接続する場合はSCSIでの接続の方が有利となる。
通信ディスク装置91の電源はコンピュータシステム9
0の電源から供給する。通信回線93は、通信ディスク
装置91のフロントパネルから引き出し、通信ネットワ
ークに接続する。
【0088】図8(b)は外付け型の通信ディスク装置
を接続したコンピュータシステムの概観である。図中、
符号100はコンピュータシステム、符号101は周辺
機器搭載スロット、符号102はハードディスクインタ
フェース、符号103は外付け型の通信ディスク装置、
符号104はハードディスクインタフェース端子、符号
105は通信回線の送受信端子、符号106は通信回
線、符号107は電源ケーブルを表わしている。
【0089】この図8(b)では、通信ディスク装置1
03はコンピュータシステム100の外部に外付けの状
態で接続されている。ハードディスクインタフェース1
02をコンピュータシステム100の筐体の外部に引き
出して、通信ディスク装置103のディスクインタフェ
ース端子104に接続する。そして、通信回線の送受信
端子105から通信回線106を引き出して、通信ネッ
トワークに接続する。
【0090】このような外付け型の通信ディスク装置の
場合は、ハードディスクインタフェース102だけでは
電源が供給されないことが多いため、通信ディスク装置
103の電源は電源ケーブル107を用いて、コンピュ
ータシステム100の電源とは別に供給することにな
る。通信ディスク装置は、従来の場合と異なり、コンピ
ュータシステムの処理がなくとも通信ディスク装置単体
で通信プロトコルの処理が可能である。これによって、
コンピュータシステムの電源が切られている場合であっ
ても、通信ディスク装置の電源が入っていれば、外部と
の通信は可能である。従って、コンピュータシステム1
00から転送要求のコマンドを通信ディスク装置に対し
てキューイングしておけば、通信ディスク装置は単体で
外部との通信処理をまとめて行うといったバッチ処理的
な動作が可能となる。また、外部のコンピュータシステ
ムから転送されてくるデータを受信することもできる。
常に通信ディスク装置の電源を入れておくことによって
小型のファイルサーバとして利用することができる。ま
た、通信ディスク装置単体の電源だけしか必要としない
ため、サーバで必要な省電力化も達成が容易である。例
えば、通信を行わない間は、通信ディスク装置の内蔵ハ
ードディスクのモータの電源を切ったり、制御用CPU
を省電力モードにするなどの対策をとることができる。
【0091】このような利便性は、本発明における通信
ディスク装置が、通信をバイト単位/パケット単位では
なく、コンテンツ通信(ファイル転送)単位として扱
い、このコンテンツ通信に必要な部分をコンピュータシ
ステムから切り出して独立的に構成するという本発明の
発想に基づいていることから生まれているのである。
【0092】扱いが容易な住宅ユーザを対象としたサー
バが広く望まれているが、本発明における通信ディスク
装置は、個人の情報発信・着信を担う郵便受け的な役割
を仮想的なディスク装置として実現し、サーバ需要に対
して十分に応えられると考えられる。
【0093】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による通信
ディスク装置によれば、下記の効果を得ることができ
る。 (1)外部のホストコンピュータとデータ通信を行うた
めの通信インタフェース部とコンピュータシステムと
を、ハードディスクインタフェース部を介して接続した
ので、コンピュータシステムに対して通信プロトコル処
理等のためのソフトウェア負荷をかけることがなくな
り、コンピュータシステムの処理の軽減化を図ることが
できる。また、通信ディスク装置に内蔵される記憶装置
に格納される通信データはファイルそのものであるた
め、コンテンツ通信(ファイル転送)の利便性の向上を
図ることができるようになる。 (2)通信プロトコル処理を終端するようにしたので、
通信プロトコル処理がコンピュータシステムから独立
し、通信プロトコル仕様の選択、改善に関して自由度を
増すことができる。 (3)外部のホストコンピュータを識別するためのアド
レスを該記憶装置の読み出し位置及び書き込み位置に対
応させたため、ディスクアクセスという従来手法を用い
て、ネットワーク内のリソースに対するランダムアクセ
スを容易に実現できる。 (4)通信ディスク装置に内蔵する記憶装置の読み出し
位置及び書き込み位置を外部のホストコンピュータを識
別するためのアドレスに対応させて領域分割した第1の
領域とローカルデータを記憶するための第2の領域を設
け、第1の領域に対して書き込みを行った場合には、該
書き込み領域に対応した外部のホストコンピュータと通
信するようにしたので、装置利用者から見たときに通信
ディスク装置が仮想的なハードディスクとして利用可能
になり、外部のホストコンピュータと通信しているかど
うかを気にすることなく、ネットワーク上に点在する外
部端末の情報に対して自由にアクセスすることができ
る。 (5)ディスクインタフェースの拡張コマンドとしてパ
ケット送信/受信コマンドを追加したので、これらのコ
マンドを通信ディスク装置に与えた場合、外部ネットワ
ークのホストコンピュータに対して、従来のパケットデ
ータ通信を行うことができる。 (6)通信ディスク装置を仮想ハードディスクとして利
用できるようにしたので、これをデータ通信の大容量キ
ャッシュとして機能させることができ、通信容量と通信
速度の向上を図ることができる。また、この大容量キャ
ッシュ内に相手先のデータが存在する(キャッシュされ
ている)場合は、直接データ通信を行わないでキャッシ
ュ内のデータをコンピュータシステムに送り返し、相手
先のデータが存在しない(キャッシュされていない)場
合のみ、外部ホストコンピュータと通信を行って相手先
のデータをキャッシュすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による通信ディスク装置の
概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による通信ディスク装置の利用構成例を
示した図である。
【図3】本発明による通信ディスク装置を仮想ハードデ
ィスクとして利用する場合について示した図である。
【図4】本発明による通信ディスク装置をNICとして
利用する場合について示した図である。
【図5】本発明の一実施形態によるEthernet通
信回線を用いた通信ディスク装置の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図6】本発明の一実施形態によるATM通信回線を用
いた通信ディスク装置の概略構成を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の一実施形態における仮想ハードディス
クの領域図である。
【図8】(a),(b)は、本発明による通信ディスク
装置のイメージである。
【図9】通信装置およびディスク装置の一従来例を示す
ブロック図である。
【図10】従来の通信装置およびディスク装置の利用構
成例を示した図である。
【符号の説明】
11…通信回線 12…通信インタフェース 13…バッファメモリ 14…ハードディスクインタフェース制御回路 15…ハードディスクインタフェース 16…ハードディスク 17…通信ディスク装置制御回路 18…通信ディスク装置の範囲 19…コンピュータシステム 20…コンピュータシステム 21…通信回線 22…ハードディスクインタフェース 23…ハードディスク 24…通信ディスク装置 25…ハードディスクインタフェース制御回路 26…内部バス 27…CPU 28…メモリ 29…周辺機器制御回路 31…通信回線 32…通信インタフェース 33…メモリ 34…ハードディスク 35…ハードディスクインタフェース制御回路 36…ハードディスクインタフェース 37…仮想ハードディスク(仮想ハードディスクとして
動作する範囲) 41…通信回線 42…通信インタフェース 43…メモリ 44…ハードディスク 45…ハードディスクインタフェース制御回路 46…ハードディスクインタフェース 47…通信ディスク装置(NICとして動作する範囲) 51…送受信端子 52…シリアル通信回線 53…通信モデム 54…シリアル通信インタフェース回路 55…ハードディスクインタフェース制御回路 56…ハードディスクインタフェース端子 57…ハードディスクインタフェース 58…制御用CPUのバス 59…RAM 60…メモリ制御回路 61…ROM 62…内蔵ハードディスク制御回路 63…内蔵ハードディスク 64…制御用CPU 65…送信端子 66…受信端子 67…ATM回線信号送受信回路 68…ATM物理層処理回路 69…AAL5送受信回路およびATMセル送受信回路 70…ハードディスクインタフェース制御回路 71…ハードディスクインタフェース端子 72…ハードディスクインタフェース 73…制御用CPUのバス 74…RAM 75…メモリ制御回路 76…ROM 77…不揮発性メモリ制御回路 78…不揮発性メモリ 79…制御用CPU 81…通信回線 82…仮想ハードディスク 83…ハードディスクインタフェース 84…仮想ネットワークディスク情報エリア 85…パブリック情報エリア 86…プライベート情報エリ 87…アメール情報エリア 90…コンピュータシステム 91…内蔵型の通信ディスク装置 92…周辺機器搭載スロット 93…通信回線 100…コンピュータシステム 101…周辺機器搭載スロット 102…ハードディスクインタフェース 103…外付け型の通信ディスク装置 104…ハードディスクインタフェース端子 105…通信回線の送受信端子 106…通信回線 107…電源ケーブル

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータシステムが通信回線を介し
    て、外部のホストコンピュータと情報の送受信を行うデ
    ータ通信システムにおいて使用される通信ディスク装置
    であって、 通信回線を介して外部のホストコンピュータと通信した
    通信データを記録するための記憶装置と、 該記憶装置とコンピュータシステムを接続するためのハ
    ードディスクインタフェース部と、 該外部のホストコンピュータと該通信回線を介して接続
    するための通信インタフェース部と、 該記憶装置と該ハードディスクインタフェース部と該通
    信インタフェース部を制御するための通信ディスク装置
    制御部とを具備し、 該通信インタフェース部は、該ハードディスクインタフ
    ェース部を介してコンピュータシステムと接続するよう
    に構成したことを特徴とする通信ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記通信ディスク装置制御部は、前記通
    信インタフェース部を介して外部のホストコンピュータ
    と通信するための通信プロトコル処理を終端する機能を
    具備するものであることを特徴とする請求項1記載の通
    信ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記記憶装置は、外部のホストコンピュ
    ータを識別するためのアドレスを該記憶装置の読み出し
    位置及び書き込み位置に対応させたものであることを特
    徴とする請求項2記載の通信ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶装置は、コンピュータシステム
    が通信ディスク装置を従来のハードディスクと同等の仮
    想記憶装置として識別するために、読み出し位置及び書
    き込み位置を外部のホストコンピュータを識別するため
    のアドレスに対応させて領域分割した第1の領域と、ロ
    ーカルデータを記憶するための第2の領域を設けたもの
    であり、 前記通信ディスク装置制御部は、該コンピュータシステ
    ムが前記ハードディスクインタフェース部を介して該第
    1の領域に対して書き込みを行った場合には、前記通信
    インタフェース部を介して該書き込み位置に対応する外
    部のホストコンピュータと通信する様に制御するもので
    あることを特徴とする請求項3記載の通信ディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ハードディスクインタフェース部
    は、通信ディスク装置を用いてパケット送信を行うため
    のコマンドとして、パケット送信/受信のためのコマン
    ドを受信可能なものであり、 前記通信ディスク装置制御部は、該ハードディスクイン
    タフェース部が該パケット送信/受信のためのコマンド
    を受信した場合には、前記通信インタフェース部を介し
    て外部のホストコンピュータに対してパケットの送信/
    受信を行う様に制御するものであることを特徴とする請
    求項1記載の通信ディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記通信ディスク装置制御部は、記憶装
    置に対するコンピュータシステムの読み出し位置が第1
    の領域内である場合に、該読み出し位置を参照して過去
    の通信データが残されているときにはその通信データを
    該コンピュータシステムの読み出しデータとし、該過去
    の通信データが残されていないときには前記通信インタ
    フェース部を介して該読み出し位置に対応するアドレス
    の外部のホストコンピュータと通信を行い、その通信デ
    ータを該コンピュータシステムの読み出しデータとする
    とともに該読み出し位置を書き込み位置として記録する
    ものであることを特徴とする請求項4記載の通信ディス
    ク装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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