JP2000284936A

JP2000284936A - 印刷システム

Info

Publication number: JP2000284936A
Application number: JP34362999A
Authority: JP
Inventors: Iv Charles H Evans; エイチ．エバンズザフォースチャールズ
Original assignee: Xerox Corp
Current assignee: Xerox Corp
Priority date: 1998-12-02
Filing date: 1999-12-02
Publication date: 2000-10-13
Also published as: EP1006431A1

Abstract

(57)【要約】【課題】複数のページ記述言語のうちの１つで書かれ
た印刷ジョブから印刷を行う。【解決手段】印刷システムは、複数のページ記述言語
（ＰＤＬ）のうちの１つで書かれた印刷ジョブから、印
刷ジョブが印刷ジョブストリームの形態であることを想
定して印刷を行う。印刷システムは、印刷ジョブストリ
ームをサンプリングするための複数のＰＤＬ分析ユニッ
トを含むＰＤＬゲッサーを含み、各ＰＤＬ分析ユニット
は印刷ジョブストリームに関する情報を提供する情報信
号を出力する。情報信号を受信するＰＤＬゲッサーは、
スプーラ上の文書のデータ・サンプルのＰＤＬ又は画像
フォーマットを決定する。次いでゲッサーはそのＰＤＬ
をその文書の属性として設定し、スケジューラがこれを
読み取り、スーパバイザがその文書をそのＰＤＬの印刷
に適したプリンタに割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置の複数の
プリンタに対し印刷ジョブを処理するスケジューラに関
し、更に詳しくは、前記スケジューラが印刷ジョブを、
そのページ記述言語印刷に適したプリンタに割り当てる
ために印刷ジョブのページ記述言語を決定する、ページ
記述言語（ＰＤＬ）ゲッサーに関する。

【０００２】

【従来の技術】企業用印刷管理システムは、種々のプリ
ンタを制御しそれらにアクセスし、又他の関連情報を遠
隔操作により管理する手段を提供する。

【０００３】文書処理を簡素化し、ＵＭＣの最小化を可
能とするＤＰＡＩＳＯ 10175のプロトコルに基づく１
つのドキュメントマネージャーを用いる印刷サーバがあ
る。これらのサーバの例としては、ゼロックスコーポレ
イション(Xerox Corporation)から「ドキュメントセン
ター(Document Centre)」の製品名で市販されている製
品が挙げられる。

【０００４】企業用印刷サービスでは、ＩＳＯ/ＩＥＣ
10175で考えられているＩＳＯ文書処理構成（ＤＰＡ）
の規格を実行することが好ましい。ＤＰＡ印刷システム
は２レベルのクライアント-サーバモデルに基づいてい
る。印刷スプーラ及びプリンタスーパバイザはいずれも
サーバとして機能する。

【０００５】印刷クライアントは、コマンドを受け取
り、印刷サービスの要求を提出し、応答を受け取り、ユ
ーザ毎のローカルジョブナンバーを生成し、各ユーザ毎
にジョブを提出した場所を記憶する、ユーザの代理とし
て機能するクライアントである。印刷スプーラは印刷ク
ライアントから処理を受け取り、そのプリンタスーパバ
イザにおける印刷ジョブをスケジューリングするサーバ
である。

【０００６】プリンタスーパバイザはクライアント（印
刷スプーラ）からの要求を受け取り、その物理的プリン
タにおいてジョブを印刷する。

【０００７】物理的プリンタとは、プリンタスーパバイ
ザが直接或いは遠隔にそれを制御する、実際の印刷ハー
ドウエアを表す。キューは印刷待ちのジョブを含む。物
理的プリンタにおいてジョブが終了し或いは終了間近と
なると、そのプリンタのスーパバイザが他の印刷ジョブ
を受け取る用意をするようスプーラに指示する。スプー
ラは物理的プリンタに送る印刷待ち状態にあるキューを
走査し、スケジューリングアルゴリズムは次のジョブを
選択し、ＩＳＯＤＰＡ印刷オペレーション(ISO DPA Pr
int operation)を用いて印刷ジョブを印刷スーパバイザ
に提出することにより、ジョブをその物理的プリンタに
割り当てる。

【０００８】論理プリンタとは、ユーザがそれぞれのジ
ョブの印刷場所及び/又はジョブの特性を指示するため
に特定する抽象的存在である。各論理プリンタは、ユー
ザもその印刷クライアントも供給していない属性に対し
てサーバが供給を行う、デフォルト属性を有する。スプ
ーラはそのシステムアドミニストレータが構築したスケ
ジューリング方針に従い、印刷ジョブを特定の論理プリ
ンタに基づくキューに割り当てることもできる。即ち、
論理プリンタは１つのキューに印刷ジョブを送り、各キ
ューはスプーラのシステムアドミニストレータにより規
定された１つ又はそれ以上の物理的プリンタに印刷ジョ
ブを送る。

【０００９】ページ記述言語（ＰＤＬ）はプリンタに依
存しないフォーマットで、印刷されるページを記述する
方法である。ＰＤＬは印刷ドライバ即ちクライアント
と、印刷サーバ即ちプリンタとの間のインタフェースと
して規定される。標準としてのＰＤＬは目下存在せず、
このため多数の工業用標準が現れた。現行のＰＤＬ標準
としてはＰｏｓｔＳｃｒｉｐｔ(ポストスクリプト).Ｒ
ＴＭ.("ＰＳ")、ヒューレットパッカードプリンタ制御
言語("ＨＰ-ＰＣＬ")及びインタープレスページ記述言
語が挙げられる。

【００１０】ＰｏｓｔＳｃｒｉｐｔやＨＰ-ＰＣＬなど
のように公知の、商業的に入手可能なＰＤＬは、主とし
てテキストの文字や数字のための種々のタイプフェース
の構成に関する。グラフィックのための画像データ編成
のための、あらゆるタイプフェースに依存しない他の規
定もある。これらの「画像フォーマット」としては、Ｃ
ＣＩＴＴファックスグループ３(CCITT fax Group 3)及
びファックスグループ４(fax Group 4)などファクシミ
リ送信に関連する画像フォーマットなどの他に、ＴＩＦ
Ｆ、ＣＡＬＳなどが挙げられる。画像フォーマットと
は、未処理の画像データ（即ち、黒及び白の画素に対応
する２進数の集合）をより管理しやすい形態に圧縮する
ことを可能とする「ショートハンド」コマンドのシステ
ムである。基本的な例を挙げると、ＴＩＦＦやＣＡＬＳ
のような画像フォーマットは、白線上の個々の画素に相
当する個別の数字（０など）の長い列の代わりに「白線
を印刷せよ」に当たる指示をデータセット中に含むこと
ができる。このようにすると、画像中の個々の画素がそ
れぞれメモリのビットを有する場合に比べ、画像データ
に必要なメモリ空間が少なくてすむ。本明細書中では、
用語「画像データ」は画像フォーマット又はＰＤＬのい
ずれの場合であっても、画像データを指す。

【００１１】あるシステム又はネットワーク環境におけ
るプリンタの制御及びソフトウエアはプリンタの一部で
あってもよいが、一般的には、システムプリンタ一体型
のソフトウエアのオペレーションの主な部分はシステム
に接続された印刷サーバに含まれていてもよい（一般的
にはスタンド・アロンの、但し専用小型計算機又はＰＣ
の形態をとる）。サーバは一般的に、ＰＤＬファイル
（例えば、“インタープレス.ＴＭ.”や“ポストスクリ
プト.ＲＴＭ.”）をプリンタに適用するためにビットマ
ップファイルに変換するページ記述言語（ＰＤＬ）の
“デコンポーザ(decomposer)”として機能すると同時
に、送られてきたジョブを一時的に記憶する“スプー
ラ”としても機能する。

【００１２】いずれのＰＤＬ又は画像フォーマットを用
いても、ＰＤＬ又は画像フォーマットデータをプリンタ
などの出力デバイスが使用できる形式に変換するステッ
プが必要である。印刷ハードウエアは２値データの入力
ストリームを必要とする。従って、画像フォーマット中
の「白線を印刷せよ」などの指示は最終的には実際の２
値コードに変換されなくてはならない。次いで、このコ
ードはラスタ出力スキャナにおけるレーザ源の変調に適
用されてもよく、或いはインクジェットプリンタの個々
のイジェクタに順次適用されてもよい。

【００１３】ＰＤＬゲッサー(guesser)は、データのサ
ンプルを分析することにより、印刷ジョブが書かれたペ
ージ記述言語（ＰＤＬ）又は画像フォーマットを決定す
るソフトウエアアルゴリズムである。

【００１４】本発明の目的は、スケジューラが印刷ジョ
ブを、そのページ記述言語の印刷に適したプリンタに割
り当てるために印刷ジョブのページ記述言語を決定する
際に、ページ記述言語（ＰＤＬ）ゲッサーを用いること
である。

【００１５】

【課題を解決するための手段】本発明に従うと、印刷シ
ステムは、複数のページ記述言語のうちの１つで書かれ
た印刷ジョブの印刷を、その印刷ジョブが印刷ジョブス
トリームの形態であることを想定して行う。印刷システ
ムは、印刷ジョブストリームをサンプリングするための
複数のＰＤＬ分析ユニットを備えるページ記述言語ゲッ
サーを含み、各ＰＤＬ分析ユニットは印刷ジョブストリ
ームに関連する情報を提供する情報信号を出力する。情
報信号を受け取るＰＤＬゲッサーは、情報信号を処理
し、その印刷ジョブが書かれたページ記述言語を示すフ
ィルタリングされた信号を出力する。

【００１６】ページ記述言語（ＰＤＬ）ゲッサーはスプ
ーラ上の文書のデータ・サンプルのＰＤＬ又は画像フォ
ーマットを決定する。次いでゲッサーはＰＤＬをその文
書の属性として設定し、スケジューラがこれを読み取
り、スーパバイザが該文書をそのＰＤＬの印刷に適した
プリンタに割り当てる。

【００１７】

【発明の実施の形態】ここで、図１を参照すると、本発
明のクライアント/サーバ分散型印刷システム１００の
構成が示されている。印刷システム１００は１つ又はそ
れ以上のクライアント２００、本発明においてサーバシ
ステムとして好適な汎用コンピュータシステム４００、
１つ又はそれ以上の出力デバイス５００、ディスク３０
及び属性データベース６００を含む。各クライアント２
００は印刷データを含む１つ又は複数の特定のファイル
を印刷するための印刷要求を発し、プリンタの追加又は
削除、印刷要求のキャンセルなど、印刷システムを管理
するための管理要求を発する。印刷データはエンドユー
ザにより生成されたテキスト又は画像を含んでもよい。

【００１８】サーバ４００はクライアント２００から直
接或いは記憶ディスク３００など他のあらゆる印刷要求
源を介して印刷要求を受け取る。印刷要求は、片面又は
両面印刷、ステープル綴じ又は製本、複合コピー、用紙
サイズ及び向きなどの印刷上の指示の他、１つ又はそれ
以上の文書のための印刷データを含む。サーバ４００は
各要求動作毎に所要の動作を行い、応答を対応するクラ
イアント２００へ返信する。サーバ４００は文書を印刷
ジョブへと編成する。文書は印刷されるべき単一のユー
ザファイルを示す。印刷ジョブは１つの単位として印刷
される１つ又はそれ以上の文書の集合を表す。印刷ジョ
ブは印刷（生成と仕上など）、イベントの通知、及び応
答の受渡しなどの指示を含む。サーバ４００はジョブデ
ータ及び関連ジョブ制御コマンドを出力デバイス５００
へ送信するよう応答することが可能である。

【００１９】各出力デバイス５００は画像、テキスト又
は文書をレンダリングし、サーバ４００から受け取った
印刷ジョブのハードコピーを生成することのできる物理
的装置即ちハードウエアである。出力デバイス５００の
タイプ及び/又はその特定のフィーチャの設定により、
各出力デバイス５００はサーバ２００へ例えばその現在
の状態を示す応答を返信する。出力デバイス５００はプ
リンタ、ファクシミリ機又はポケットベル（登録商標）
を含むことができるが、これらに限定されない。但し、
本明細書では簡略化のため（あくまでも一例として、）
出力デバイス５００をプリンタとしている。

【００２０】好適なシステムでは、汎用コンピュータ上
で実施される場合、サーバの機能は２つの異なるタイ
プ、即ちスプーラサーバ４１０及びスーパバイザサーバ
４２０に分割される。更に、これらの印刷システムは２
タイプの出力デバイス、即ち論理プリンタ４１２（ＬＰ
１、ＬＰ２及びＬＰ３）及び物理的プリンタ４２２（Ｐ
Ｐ１及びＰＰ２）をサポートする。

【００２１】一般的に、スプーラ４１０は多数のクライ
アント２００から印刷要求を受け取り、印刷要求を印刷
ジョブに変換し、印刷要求に基づいて印刷ジョブをスケ
ジューリングし、次いで印刷ジョブをスーパバイザ４２
０に送る。スーパバイザ４２０はスプーラ４１０と出力
デバイス５００との間に共通のインタフェースを提供す
る。スーパバイザ４２０はスプーラ４１０から印刷ジョ
ブを受け取り、指定されたプリンタを呼び出してデータ
をレンダリングする。

【００２２】スプーラ４１０はある論理プリンタを特定
する印刷ジョブのためのクライアントの印刷要求を受け
取る。次いでスプーラ４１０は特定の論理プリンタ４１
２と関連付けられた適切な物理的プリンタ４２２上で印
刷ジョブをスケジューリングする。適切な時にスプーラ
４１０は印刷ジョブを、スプーラ４２０が印刷ジョブを
スケジューリングした物理的プリンタ４２２と関連付け
られたスーパバイザ４２０に送る。スプーラ４１０は多
数のスーパバイザ４２０をサポートすることができる。
スーパバイザサーバ４２０は１つ又はそれ以上の出力デ
バイス５００へデータを供給する。スーパバイザ４２０
はスプーラ４１０から印刷ジョブを受け取り、印刷指示
及びパラメータのために印刷ジョブを解釈し、印刷デー
タ、指示及びパラメータを適切な出力デバイス５００へ
伝送し、出力デバイス５００により生成されたあらゆる
応答を処理する。

【００２３】スーパバイザ４２０は、出力デバイス５０
０のうちの１つに更に送られた印刷ジョブを含む、スー
パバイザに送られた印刷ジョブに適用されるクライアン
トの管理要求を受け取る。更に、スーパバイザ４２０は
例えば次のジョブの要求などの管理要求をスプーラ４１
０に送り、「ジョブの完了」のように状態が更新され
る。また、スーパバイザ４２０は、ユーザからの「ジョ
ブのキャンセル」の管理要求に応じてジョブをキャンセ
ルするなどのイベントをスプーラ４１０に通知する。

【００２４】論理プリンタ４１２は物理的プリンタ４２
２に関連付けられたその１つ又はそれ以上の特性及び能
力を示す。論理プリンタ４１２はネットワーク印刷シス
テム１００のプリンタの能力の抽象概念である。各物理
的プリンタ４２２はネットワーク印刷システム１００に
接続された１つの実際の出力デバイス５００を表す。論
理プリンタ４１２及び物理的プリンタ４２２の属性はネ
ットワーク印刷システム１００に関連付けられたデータ
ベース６００に記憶される。プリンタの属性は印刷要求
から抽出される印刷ジョブの属性に対応している。印刷
ジョブに関しては、属性は印刷要求の要求するところを
表す。プリンタに関しては、属性はプリンタの印刷能力
を表す。

【００２５】本発明の好適な実施形態では、データベー
ス６００はサーバ４００上にある。しかしながら、デー
タベース６００は必ずしもサーバ４００上にある必要は
なく、サーバ４００によりアクセスされ得るあらゆるデ
バイス上に存在し得ることを理解されたい。

【００２６】印刷ジョブは論理プリンタ４１２に提出さ
れ、例えばＡ４用紙、ハイライトカラー、及び/又は出
力時のステープル綴じなど、その印刷ジョブにいずれの
特性が関連付けられているかが決定される。スプーラ４
１０はキュー４１４を介して、キュー４１４を通じて論
理的プリンタ４１２にマッピングされた物理的プリンタ
４２２をサポートする特定のスーパバイザ４２０に印刷
ジョブを送る。

【００２７】キュー４１４は１セットの印刷ジョブを１
セットの論理プリンタ４１２及び１セットの物理的プリ
ンタ４１４に関連付ける。１つ又はそれ以上のキュー４
１４は、スプーラ４１０が印刷ジョブを適切なスーパバ
イザ４２０へ送るまでの間、印刷ジョブの保持ステーシ
ョンとして機能する。論理プリンタ４１２は印刷ジョブ
をキュー４１４へ送り、物理的プリンタ４２２はキュー
から印刷ジョブを要求する。

【００２８】企業用印刷サーバ１００では、スーパバイ
ザ４２０はジョブ待ち状態にあるとき、それに関連付け
られたスプーラ４１０に要求を送る。この要求により、
そのジョブを印刷するのに必要な能力と、スーパバイザ
に接続されたプリンタ４２２の能力とを適合させること
により印刷可能な、そのページメモリに記憶されたジョ
ブを検索するための、スプーラ上に存在するスケジュー
ラが呼び出される。スケジューラはソフトウエアアルゴ
リズムであってもよい。

【００２９】スーパバイザ４２０に接続されたプリンタ
４２２で印刷できる印刷ジョブをスケジューラが識別す
ると、この印刷ジョブはスプーラ４１０によりスーパバ
イザ４２０に送られ、更にスーパバイザ４２０に関連付
けられたプリンタ４２２に送られ、印刷される。スプー
ラ４１０上に存在する印刷ジョブは、スーパバイザに関
連付けられたプリンタ４２２で印刷可能である場合にの
み、スーパバイザ４２０に送られる。その一例は、スプ
ーラと、ＰＣＬプリンタに接続されたスーパバイザとを
含む企業用印刷サーバである。スプーラのページメモリ
にＰＣＬのジョブとポストスクリプトのジョブとが存在
する場合、ＰＣＬのジョブのみが印刷され得る。

【００３０】企業用印刷サーバ１００では、１つのスプ
ーラ４１０がいかなる数のスーパバイザ４２０に印刷ジ
ョブを供給するよう構成されていてもよい。これによ
り、企業用印刷サーバは、２つ又はそれ以上のプリンタ
４２２間で負荷のバランスを保つよう構成され、従って
印刷ジョブはその印刷ジョブを処理するのに必要な能力
を有する、最初に利用可能なプリンタで印刷されること
が可能となる。一例として、企業用印刷サーバは異なる
プリンタ間で均等な負荷バランスを保つことが可能であ
ることが挙げられる。例えば、ＰＣＬとＰＣｌ/ポスト
スクリプトプリンタとは論理的に分類されることがで
き、企業用サーバはＰＣＬジョブが最初に利用可能なプ
リンタで印刷されることを確実にし、一方ポストスクリ
プトのジョブはポストスクリプトを印刷する最初に利用
可能なプリンタにのみ送られる。

【００３１】属性は印刷管理システムの抽象的存在、即
ちオブジェクトを規定し或いは特徴付ける。例えば、網
かけ、マージン、向きなどの文書属性は印刷されるマテ
リアルの外観を表す。媒体実行可能、フォント実行可能
などのプリンタ属性はプリンタの利用可能な資源又はフ
ィーチャを表す。これらの属性に加え、エンドユーザ、
オペレータ及びアドミニストレータ機能を向上させる１
組の属性がある。即ち、属性とは印刷管理システムの目
標を表す１セットのデータである。

【００３２】各目標はこのセットの属性により規定さ
れ、これらには静的及び動的属性が含まれる。スプーラ
４１０及びスーパバイザ４２０は、オブジェクトの属性
の値を設定及び変更することにより、それらが操作して
いる実体のオブジェクトの表示を処理する。手動で変え
ることのできる属性については、ユーザは「属性をリス
トする」コマンドにより属性の値を見、「属性の設定」
コマンドを用いて属性の値を変えることができる。印刷
システムの印刷能力は、各印刷システムに固定された所
定のセットのシステム属性に限定される。

【００３３】図２を参照すると、ＰＤＬゲッサー７００
はクライアント２００のうちの１つからスプーラ４１０
へ伝送された印刷ジョブのＰＤＬを決定する。図２に示
された実施形態では、ネットワークバス７０のうちの１
つの内容即ち印刷ジョブストリームの内容は、種々のＰ
ＤＬ分析ユニット７０２-１、７０２-２、７０２-３、
…、７０２-Ｎ（以降、これらをまとめて“ＰＤＬ分析
ユニット７０２”と称する）により走査される。

【００３４】公知のように、各印刷ジョブはあるＰＤＬ
で表記されるストリームの形態を想定しており、そのＰ
ＤＬはその印刷ジョブの画像データ及び指示を表す。好
適な実施形態では、各ＰＤＬ分析ユニットは１つのＰＤ
Ｌタイプを分析することができる。しかしながら、多数
の分析ユニットを備えたＰＤＬゲッサーは１つ以上のＰ
ＤＬタイプを分析することができ、単一のＰＤＬゲッサ
ーが全てのＰＤＬタイプを分析することができる。ＰＤ
Ｌのタイプとしては、特にＰＣＬ、ＰＳ、インタープレ
ス及びＴＩＦＦを挙げることができる。ＰＤＬ分析ユニ
ット７０２のうち１つは後述するアービターと関連付け
られて用いられる２値フィルタであることが好ましい。
当業者には明らかであるように、ＰＤＬ分析ユニットは
モジュールシステムを含み、ユニット数は印刷システム
１００の要求により加減できる。

【００３５】議論の簡素化のため、ＰＤＬゲッサー７０
０は１つのネットワークバス７０のみで示されている
が、実際上はゲッサーの構成７００には多数のバスが用
いられる。更に、ゲッサーの構成はストリームが並行し
てサンプリングされるマルチタスクモデルとして示され
ているが、（態様によっては）本明細書に開示された実
施形態の概念を侵すことなしにストリームはパイプライ
ン方式、即ち直列にサンプリングされてもよい。最後
に、ゲッサーの構成７００はスプーラ４１０の一部であ
るが、ゲッサーの構成７００はスプーラ４１０とは別体
であってもよい。

【００３６】好適な一実施形態では、各ＰＤＬ分析ユニ
ットは印刷ジョブストリームの分析に適したソフトウエ
アが実行されるプロセッサである。別の実施形態では、
ＰＤＬ分析ユニットはマルチタスクシステム上で実行さ
れてもよい。ユニット７０２は印刷ジョブストリームを
分析すると、情報信号Ｉ.sub.０、Ｉ.sub.１、Ｉ.sub.
２、…、Ｉ.sub.Ｎをアービター７０４にそれぞれ送信
する。

【００３７】一つの例では、アービター（或いは、「最
適推定アービター」）は、曖昧さを排し、優先順位を設
定する論理デバイス又は冗長フィルタである。アービタ
ー７０４は好適にはハードウエアとソフトウエアの組合
せにおいて実行され、またプログラマブルである。好適
な実施形態では、アービターは情報信号以外の種々の入
力と通信する。アービターの主目的はゲッサーの分析ユ
ニットから出力された情報信号を処理し、その印刷ジョ
ブストリームのＰＤＬを示す信号を出力することであ
る。図２に示すように、この出力信号はアービター７０
４からスプーラ４１０へ伝送される。

【００３８】図２を参照すると、印刷ジョブストリーム
はＰＤＬ分析ユニット７０２と通信する。ＰＤＬにはそ
の“識別特性(signature)”により識別されるものと、
ある“オペレータ”の発生頻度により識別されるものと
がある。識別特性により特徴付けられるＰＤＬの例とし
てはインタープレスが挙げられ、あるオペレータの発生
頻度により識別されるＰＤＬの例としてはＰＳが挙げら
れる。インタープレスの識別特性の例は“ヘッダー”部
である。各分析ユニットはストリームを調べ、識別特性
があるか否かを判断する。識別特性がある場合、そのＰ
ＤＬ識別特性は情報信号に変換され、アービター７０４
に送られる。識別特性を持たない（ＰＤＬを識別する）
あらゆる分析ユニットについては、ある識別特性にのみ
基づいてＰＤＬを識別するあらゆるＰＤＬ分析ユニット
からネガティブな指示がアービター７０４に送られる。
識別特性に基づかないＰＤＬ分析ユニットは、１つ又は
セットのオペレータのいずれかについて印刷ジョブスト
リームを走査する。１つ又はセットのオペレータが存在
する場合、そのＰＤＬ信号は情報信号に変換され、アー
ビター７０４に送られる。

【００３９】印刷ジョブ文書のデータ・サンプルから決
定されたＰＤＬに基づいて、ゲッサーはその文書のため
のＰＤＬについての属性を設定する。スプーラのスケジ
ューラは印刷ジョブの文書のＰＤＬ属性を読み取り、そ
の印刷ジョブをその特定のＰＤＬを有する文書を印刷す
ることのできる適切な物理的プリンタへスケジューリン
グする。

【００４０】スーパバイザに接続されたプリンタは、そ
のプリンタがサポートするＰＤＬ又は画像フォーマット
のジョブ以外は正確に印刷することができないため、こ
のことは重要である。この方法を用いれば、その印刷ジ
ョブがフォーマットされたＰＤＬ又は画像フォーマット
をサポートしないプリンタに送られたために正確な印刷
がなされない印刷ジョブをなくす助けとなる。プリンタ
がサポートするＰＤＬ又は画像フォーマットはプリンタ
間における主要な弁別要素である。

【００４１】１つのＰＤＬゲッサー７００中のＰＤＬ分
析ユニット７０２で生成された各情報信号が出力され、
その情報信号はそのＰＤＬゲッサーのアービター７０４
に伝送される。次に各信号はアービター７０４によりま
とめて調停される。好適な実施形態では、アービターは
１セットの規則に従って動作する。この規則はハードコ
ード化され、或いは構成ファイルの使用を通じて動的に
プログラムされることができる。好適には、構成ファイ
ルは本願の譲受人と同一譲受人に譲渡されており、また
本明細書中に参照として援用される米国特許第５，４６
７，４３４号に開示されるタイプの階層形式を想定して
いる。

【００４２】アービター７０４で情報信号が調停された
後、その印刷ジョブストリームのＰＤＬを示す、得られ
た調停信号はスプーラ４１０へ送信される。次いでその
文書のための属性がスプーラ上で設定される。スプーラ
はこの情報を用いて、その印刷ジョブが、適切なＰＤＬ
インタープリタの存在する物理的プリンタに送られるこ
とを確実にする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の分散型印刷システムの略ブロック図で
ある。

【図２】印刷ジョブストリームを分析し、対応する印刷
ジョブが書かれたページ記述言語を決定するための本発
明のページ記述言語（ＰＤＬ）ゲッサーの構成を示す略
ブロック図である。

【符号の説明】

７００ＰＤＬゲッサー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ネットワーク化された印刷システムにお
ける複数のプリンタ間に文書を分散する印刷システムで
あって、文書を受け取り、各文書の印刷ジョブを生成するスプー
ラと、複数のページ記述言語分析ユニットを有する前記スプー
ラ上のページ記述言語ゲッサーであり、前記複数のページ記述言語分析ユニットは前記文書のデ
ータ・サンプルをサンプリングし、前記データ・サンプ
ルを分析し、前記文書のページ記述言語を決定し、前記複数のページ記述言語分析ユニットは、前記文書の
前記印刷ジョブのページ記述言語を示すために前記文書
のための属性を設定することを特徴とする、前記ページ記述言語ゲッサーと、前記文書の前記印刷ジョブの前記属性を読み取り、前記
文書の前記印刷ジョブの前記ページ記述言語を印刷でき
る前記複数のプリンタのうちの１つに前記印刷ジョブを
スケジューリングする、前記スプーラ上のスケジューラ
と、前記スプーラから、前記文書を印刷する前記複数のプリ
ンタのうちの１つへ前記文書の前記印刷ジョブを送るス
ーパバイザと、を有する前記印刷システム。
【請求項２】前記各ページ記述言語分析ユニットが前
記文書の前記データ・サンプルのページ記述言語に関す
る信号を出力する、ネットワーク化された印刷システム
における複数のプリンタ間に文書を分散する請求項１に
記載の印刷システムであって、前記複数のページ記述言語分析ユニットから前記信号を
受け取って処理するためのアービターであって、前記アービターが前記文書のページ記述言語を決定し、
前記複数のページ記述言語分析ユニットが、前記文書の
前記印刷ジョブのページ記述言語を示すために前記文書
のための属性を設定することを特徴とする、前記アービターを更に含む、前記印刷システム。