JP2000279387A - 脳波トポグラフィ表示方法及び脳波波形モニタ装置 - Google Patents
脳波トポグラフィ表示方法及び脳波波形モニタ装置Info
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Landscapes
- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 脳波のトポグラフィ表示に於いて、トポグラ
フィ表示する周波数帯域パワー値にアーチファクトが与
える影響を少なくして正しいトポグラフィ表示を行な
う。 【解決手段】 脳波波形をデジタル化し、FFT等で高
速周波数分析してパワー値を演算する前段階で2次元デ
ジタルバンドパスフィルタ処理を行なってアーチファク
トの影響を除去した後にトポグラフィ表示を行なう。
フィ表示する周波数帯域パワー値にアーチファクトが与
える影響を少なくして正しいトポグラフィ表示を行な
う。 【解決手段】 脳波波形をデジタル化し、FFT等で高
速周波数分析してパワー値を演算する前段階で2次元デ
ジタルバンドパスフィルタ処理を行なってアーチファク
トの影響を除去した後にトポグラフィ表示を行なう。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の脳波トポグラフィ表
示方法及び脳波波形モニタ装置に関する。
示方法及び脳波波形モニタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、脳波計に用いる電極配置とし
て図8に示す様な国際電極配置方(10−20法)が知
られている。
て図8に示す様な国際電極配置方(10−20法)が知
られている。
【0003】図8A〜Eは頭部の上面よりみた電極配置
手順を示すもので、先ず、 (イ)鼻根(nasion)即ち、鼻前額縫合線上の正
中部と後頭極(inion)即ち、後頭骨の分界項の線
と正中矢状面の交点を結ぶ頭蓋表面に沿った正中線を図
8Aに示す様に10%,20%,20%,20%,20
%,10%に分割し、鼻根方向からFPZ ,FZ ,
CZ ,PZ ,OZ とする。 (ロ)CZ 点を通り左右の耳介前点(耳珠の前方で頬骨
根部にある陥凹部)を結ぶ頭部表面に沿った横断線を図
8Bの様に10%,20%,20%,20%,20%,
10%に分割し、左耳からT3 ,C3 ,CZ ,C4 ,T
4 とする。 (ハ)T3 を通りFPZ とOZ を結ぶ冠状線の全長を図
8 Cの様に10%,20%,20%,20%,20%,
10%に分割し、鼻根側のFPZ から、左半球に於いて
FP1 ,F7 ,T3 ,T5 ,O1 とする。 (ニ)C3 を通り、FP1 とO1 とを結ぶ内側の冠状線
の全長を図6Dの様に右半球に於いて4等分して前方か
らF3 ,C3 ,P3 とする。 (ホ)左半球でも(ハ)、(ニ)と同様の手順を行うこ
とでFP2 ,F8 ,T4,T6 ,O2 及び、F4 ,
C4 ,P4 とする(図8C,D参照)ことで図8Eの様
な各点に電極を配置して脳波測定が行なわれていた。
手順を示すもので、先ず、 (イ)鼻根(nasion)即ち、鼻前額縫合線上の正
中部と後頭極(inion)即ち、後頭骨の分界項の線
と正中矢状面の交点を結ぶ頭蓋表面に沿った正中線を図
8Aに示す様に10%,20%,20%,20%,20
%,10%に分割し、鼻根方向からFPZ ,FZ ,
CZ ,PZ ,OZ とする。 (ロ)CZ 点を通り左右の耳介前点(耳珠の前方で頬骨
根部にある陥凹部)を結ぶ頭部表面に沿った横断線を図
8Bの様に10%,20%,20%,20%,20%,
10%に分割し、左耳からT3 ,C3 ,CZ ,C4 ,T
4 とする。 (ハ)T3 を通りFPZ とOZ を結ぶ冠状線の全長を図
8 Cの様に10%,20%,20%,20%,20%,
10%に分割し、鼻根側のFPZ から、左半球に於いて
FP1 ,F7 ,T3 ,T5 ,O1 とする。 (ニ)C3 を通り、FP1 とO1 とを結ぶ内側の冠状線
の全長を図6Dの様に右半球に於いて4等分して前方か
らF3 ,C3 ,P3 とする。 (ホ)左半球でも(ハ)、(ニ)と同様の手順を行うこ
とでFP2 ,F8 ,T4,T6 ,O2 及び、F4 ,
C4 ,P4 とする(図8C,D参照)ことで図8Eの様
な各点に電極を配置して脳波測定が行なわれていた。
【0004】この様な電極を用いて脳波測定時の臨床脳
波検査では古くから知られている様な8〜13Hzのリ
ズミカルなα波、徐波と呼ばれるσ波、θ波、連波のβ
波があり、その消長と生理的変化は器質的、機能的疾患
の原因を得るために広く利用されている。
波検査では古くから知られている様な8〜13Hzのリ
ズミカルなα波、徐波と呼ばれるσ波、θ波、連波のβ
波があり、その消長と生理的変化は器質的、機能的疾患
の原因を得るために広く利用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した様な臨床脳波
検査での脳波波形の1例を図9に示す。図9では図8で
示した頭部の各部位に10−20法で電極群21を配設
した場合の各電極から誘導した脳波波形とマーカ信号を
示すものであり、図9で頭部の鼻根側にあるFP1,FP2
等の電極から誘導される脳波波形はバー22で閉眼動作
を行なっただけで大きく波形が変動し、アーチファクト
23を発生する。
検査での脳波波形の1例を図9に示す。図9では図8で
示した頭部の各部位に10−20法で電極群21を配設
した場合の各電極から誘導した脳波波形とマーカ信号を
示すものであり、図9で頭部の鼻根側にあるFP1,FP2
等の電極から誘導される脳波波形はバー22で閉眼動作
を行なっただけで大きく波形が変動し、アーチファクト
23を発生する。
【0006】この様な筋電、まばたき、開眼等のアーチ
ファクトの影響は所定の得たい周波帯域内の周波数分析
したパワーにも及んでしまうために、これら脳波の周波
数成分の分布を色分けして視覚的にモニタしようとする
周波数パワートポグラフィ(Topography)表
示では図10Bが実際にアーチファクト23が発生して
いない頭部のトポグラフィパターンが図10Aの様にア
ーチファクト23が頭部前方に強く表示されて、正確な
脳波波形認識が行なえなくなっていた。このため、従来
ではアーチファクトの無いきれいな脳波波形のみにトポ
グラフィ処理を行っていた。
ファクトの影響は所定の得たい周波帯域内の周波数分析
したパワーにも及んでしまうために、これら脳波の周波
数成分の分布を色分けして視覚的にモニタしようとする
周波数パワートポグラフィ(Topography)表
示では図10Bが実際にアーチファクト23が発生して
いない頭部のトポグラフィパターンが図10Aの様にア
ーチファクト23が頭部前方に強く表示されて、正確な
脳波波形認識が行なえなくなっていた。このため、従来
ではアーチファクトの無いきれいな脳波波形のみにトポ
グラフィ処理を行っていた。
【0007】本発明が解決しようとする課題は、脳波波
形を高速フーリエ変換(FFT)等で周波数分解して周
波数パワーを求める際に電極群21から抽出した脳波信
号をデジタル化して、トポグラフィの対象周波数帯域通
過濾波手段による濾波処理を事前に行うことで、検査中
の閉眼や開眼等の動作でアーチファクトが出現し易い状
態でも、その脳波分布を把握したい場合が多かったが、
これら体動による周波数成分の分布変化も視覚的にモニ
タリング可能な脳波トポグラフィ表示方法及び脳波波形
モニタ装置を提供しようとするものである。
形を高速フーリエ変換(FFT)等で周波数分解して周
波数パワーを求める際に電極群21から抽出した脳波信
号をデジタル化して、トポグラフィの対象周波数帯域通
過濾波手段による濾波処理を事前に行うことで、検査中
の閉眼や開眼等の動作でアーチファクトが出現し易い状
態でも、その脳波分布を把握したい場合が多かったが、
これら体動による周波数成分の分布変化も視覚的にモニ
タリング可能な脳波トポグラフィ表示方法及び脳波波形
モニタ装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の脳波トポグラフ
ィ表示方法は脳波電極から抽出した脳波信号をデジタル
化してトポグラフィ表示の対象周波数帯域を帯域通過濾
波する帯域通過濾波ステップと、帯域通過濾波するステ
ップから得られた対象周波数帯域成分を周波数分析して
パワー値を演算するパワー値演算ステップと、脳波電極
位置から電極のない部位の分布を補間演算する補間演算
ステップとを有し、補間演算した脳波波形をトポグラフ
ィ表示させて成るものである。
ィ表示方法は脳波電極から抽出した脳波信号をデジタル
化してトポグラフィ表示の対象周波数帯域を帯域通過濾
波する帯域通過濾波ステップと、帯域通過濾波するステ
ップから得られた対象周波数帯域成分を周波数分析して
パワー値を演算するパワー値演算ステップと、脳波電極
位置から電極のない部位の分布を補間演算する補間演算
ステップとを有し、補間演算した脳波波形をトポグラフ
ィ表示させて成るものである。
【0009】本発明の脳波波形モニタ装置は脳波電極か
ら抽出した脳波信号をアナログ−デジタル変換器を介し
てデジタル化して所定対象周波数帯域を帯域通過濾波す
る帯域通過濾波手段と、帯域通過濾波手段から得られた
所定対象周波数帯域成分を周波数分析してパワー値を演
算するパワー値演算手段と、脳波電位位置から、電極の
ない部位の分布を補間演算する補間演算手段とを有し、
上記補間演算手段で演算した脳波波形を表示或は記録さ
せて成るものである。
ら抽出した脳波信号をアナログ−デジタル変換器を介し
てデジタル化して所定対象周波数帯域を帯域通過濾波す
る帯域通過濾波手段と、帯域通過濾波手段から得られた
所定対象周波数帯域成分を周波数分析してパワー値を演
算するパワー値演算手段と、脳波電位位置から、電極の
ない部位の分布を補間演算する補間演算手段とを有し、
上記補間演算手段で演算した脳波波形を表示或は記録さ
せて成るものである。
【0010】本発明の脳波トポグラフィ表示方法及び脳
波波形モニタ装置によれば帯域通過濾波手段を用いて目
的の帯域以外の周波数成分のアーチファクトの影響を受
けることのないモニタリングを行うことができる。
波波形モニタ装置によれば帯域通過濾波手段を用いて目
的の帯域以外の周波数成分のアーチファクトの影響を受
けることのないモニタリングを行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の脳波トポグラフィ
表示方法及び脳波波形モニタ装置を図1乃至図7によっ
て説明する。図1は本発明の1実施の形態を示す脳波ト
ポグラフィ表示方法のフローチャート、図2は本発明の
1実施の形態を示す脳波波形モニタ装置の系統図、図3
は本発明の1実施の形態を示す脳波波形と帯域濾波処理
した脳波波形の比較図、図4は高速フーリエ変換(FF
T)分析結果図、図5はトポグラフィ表示パターン、図
6は本発明の1実施の形態を示すデジタル帯域通過濾波
手段、図7は電極補間方法を説明するパターンである。
表示方法及び脳波波形モニタ装置を図1乃至図7によっ
て説明する。図1は本発明の1実施の形態を示す脳波ト
ポグラフィ表示方法のフローチャート、図2は本発明の
1実施の形態を示す脳波波形モニタ装置の系統図、図3
は本発明の1実施の形態を示す脳波波形と帯域濾波処理
した脳波波形の比較図、図4は高速フーリエ変換(FF
T)分析結果図、図5はトポグラフィ表示パターン、図
6は本発明の1実施の形態を示すデジタル帯域通過濾波
手段、図7は電極補間方法を説明するパターンである。
【0012】図1のフローチャートの動作を説明するに
先だち、図2によって本発明の脳波モニタ装置を説明す
る。
先だち、図2によって本発明の脳波モニタ装置を説明す
る。
【0013】図2に於いて、1は人間の頭部を示し、図
8で説明した例えば10−20法で複数電極群を頭上に
配設する。
8で説明した例えば10−20法で複数電極群を頭上に
配設する。
【0014】複数の電極群2からの脳波測定電位は増幅
器3及びマルチプレクサ4を介してアナログ−デジタル
変換器(ADC)5に供給され、デジタル化された測定
電位は入力ボート6を介してコンピュータ(以下CPU
と記す)9に供給する。
器3及びマルチプレクサ4を介してアナログ−デジタル
変換器(ADC)5に供給され、デジタル化された測定
電位は入力ボート6を介してコンピュータ(以下CPU
と記す)9に供給する。
【0015】CPU9内には制御部や演算部を有し、ア
ドレスバス及びデータバス12はワーク用のRAM10
及びROM11、入力ポート6、出力ポート13に接続
される。
ドレスバス及びデータバス12はワーク用のRAM10
及びROM11、入力ポート6、出力ポート13に接続
される。
【0016】入力ポート6にはキーボードやマウス等の
操作部7と測定した脳波形データ等を格納した外部記憶
装置8を接続する。
操作部7と測定した脳波形データ等を格納した外部記憶
装置8を接続する。
【0017】出力ポート13にはCPU9の演算結果を
記録又は表示するプリンタやCRT等の表示装置14と
記録装置15が接続される。
記録又は表示するプリンタやCRT等の表示装置14と
記録装置15が接続される。
【0018】上述の構成に於ける動作を、図1のフロー
チャート及び図3乃至図7の表示波形等を用いて説明す
る。
チャート及び図3乃至図7の表示波形等を用いて説明す
る。
【0019】被検者の頭部1に電極群2を配設して、第
1ステップST1 の様に各部位の脳波計測をおこなう。
1ステップST1 の様に各部位の脳波計測をおこなう。
【0020】図3A及び図3Bは頭部1に配設したC3
及びC4 電極から抽出した原波形を示す。勿論、縦軸は
振幅、横軸は時間tを示す。
及びC4 電極から抽出した原波形を示す。勿論、縦軸は
振幅、横軸は時間tを示す。
【0021】次に、第2ステップST2 で各電極から抽
出したアナログ信号から成る脳波波形をADC5を介し
てデジタル信号に変換して入力ポート6を介してCPU
9内に供給する。
出したアナログ信号から成る脳波波形をADC5を介し
てデジタル信号に変換して入力ポート6を介してCPU
9内に供給する。
【0022】CPU9内では第3ステップST3 の様に
図6Aの機能ブロックで示されるデジタル帯域通過濾波
器(以下BPFと記す)を通過させて目的とする周波数
分析区間と同じ帯域幅を有する2次元デジタルBPF処
理を行なう。図6でΣは加算器、−A,−B,−C,
C,b1 は乗算器、Z−1,Z−2は遅延子を示し、図
6Bに示す様に中心周波数f0 で帯域幅fw の周波数帯
域特性を有するデジタルBPF17を得るための伝達関
数は次の(1)式で求められる。
図6Aの機能ブロックで示されるデジタル帯域通過濾波
器(以下BPFと記す)を通過させて目的とする周波数
分析区間と同じ帯域幅を有する2次元デジタルBPF処
理を行なう。図6でΣは加算器、−A,−B,−C,
C,b1 は乗算器、Z−1,Z−2は遅延子を示し、図
6Bに示す様に中心周波数f0 で帯域幅fw の周波数帯
域特性を有するデジタルBPF17を得るための伝達関
数は次の(1)式で求められる。
【0023】 ここで、fs はサンプリング周波数、f0 は中心周波
数、fw は通過帯域周波数幅を示す。
数、fw は通過帯域周波数幅を示す。
【0024】さらに、双一次のフィルタの場合、デジタ
ル系での周波数をアナログ系に変換した値を使用する。
デジタル系周波数をアナログ系周波数に変換するには、
次の(2)式により求める。 ここで、fc はデジタル系周波数を示す。
ル系での周波数をアナログ系に変換した値を使用する。
デジタル系周波数をアナログ系周波数に変換するには、
次の(2)式により求める。 ここで、fc はデジタル系周波数を示す。
【0025】上記した各演算をCPU9が第3ステップ
ST3 で行ない、BPFの帯域幅を過呼吸状態の賦活脳
波をモニタするために7〜12Hzに選択した場合のC
3 及びC4 電極でのBPF処理後の波形を図3(C)及
び図3(D)に示す。
ST3 で行ない、BPFの帯域幅を過呼吸状態の賦活脳
波をモニタするために7〜12Hzに選択した場合のC
3 及びC4 電極でのBPF処理後の波形を図3(C)及
び図3(D)に示す。
【0026】この様に所定の周波数帯域の波形を2次元
デジタルBPF処理を施した後に目的の帯域成分を、例
えば10秒毎に高速フーリエ変換(FFT)を行って、
CPU9は第4ステップST4 の様にパワー演算を行な
って周波数分析が行なわれる。
デジタルBPF処理を施した後に目的の帯域成分を、例
えば10秒毎に高速フーリエ変換(FFT)を行って、
CPU9は第4ステップST4 の様にパワー演算を行な
って周波数分析が行なわれる。
【0027】FFTの演算結果を図4に示す。図4
(A)及び図4(B)は図3(A)及び図3(B)の電
極C3 及びC4 部位からの抽出脳波に2次元デジタルB
PF処理を施さない場合の原波形の周波数とパワー値の
関係を示している。
(A)及び図4(B)は図3(A)及び図3(B)の電
極C3 及びC4 部位からの抽出脳波に2次元デジタルB
PF処理を施さない場合の原波形の周波数とパワー値の
関係を示している。
【0028】図4(C)及び図4(D)は図3(C)及
び図3(D)の電極C3 及びC4 部位からの抽出脳波に
2次元デジタルBPF処理を施した場合のBPF処理後
の波形のFFT演算結果を示す周波数とパワー値の関係
を示すグラフである。
び図3(D)の電極C3 及びC4 部位からの抽出脳波に
2次元デジタルBPF処理を施した場合のBPF処理後
の波形のFFT演算結果を示す周波数とパワー値の関係
を示すグラフである。
【0029】図4(A)乃至図4(D)のバー25は例
えばα波の分布をみるために7Hzから12Hzまでの
周波数範囲が対象となるが、図9で説明した様に被検者
が閉眼、開眼等の体動を生ずると目的の帯域周波数外
の、この様な動きによる影響が大きく表われる。
えばα波の分布をみるために7Hzから12Hzまでの
周波数範囲が対象となるが、図9で説明した様に被検者
が閉眼、開眼等の体動を生ずると目的の帯域周波数外
の、この様な動きによる影響が大きく表われる。
【0030】図4(A)及び図4(B)の原波形のパワ
ー波形で体動によるパワー変動波形26の影響を受け、
7Hz時(バー25位置)のパワー値のレベルLは大き
な値を示している。
ー波形で体動によるパワー変動波形26の影響を受け、
7Hz時(バー25位置)のパワー値のレベルLは大き
な値を示している。
【0031】これに対して、2次元デジタルBPF処理
を事前に行なった脳波波形では、図4(C)及び図4
(D)の様に体動によるパワー変動波形26は完全に除
去されているので上限周波数7Hzでのパワー値のレベ
ルL0 は波形26の影響を受けずL>L0 となって正常
な値を示すことが出来る。
を事前に行なった脳波波形では、図4(C)及び図4
(D)の様に体動によるパワー変動波形26は完全に除
去されているので上限周波数7Hzでのパワー値のレベ
ルL0 は波形26の影響を受けずL>L0 となって正常
な値を示すことが出来る。
【0032】図1のフローチャートに戻って、第5ステ
ップST5 ではトポグラフィ表示の為に限られた電極群
2から演算したパワー値を基に電極の無い頭部の部位の
パワー値を補正演算する。
ップST5 ではトポグラフィ表示の為に限られた電極群
2から演算したパワー値を基に電極の無い頭部の部位の
パワー値を補正演算する。
【0033】この補間演算は図8で説明した5×5の格
子点の電極の値が分かっているものとして、補間式で求
める。然し、通常は図7に示す様にすべての電極群の値
が測定されるわけではないので測定されない電極をA,
B,C,D,E,Fとすれば既知の電極群から次の
(3)式に示す電極推定式によって既知電極の補間演算
がなされる。 kは、直線補間を使用しているので、4になる。
子点の電極の値が分かっているものとして、補間式で求
める。然し、通常は図7に示す様にすべての電極群の値
が測定されるわけではないので測定されない電極をA,
B,C,D,E,Fとすれば既知の電極群から次の
(3)式に示す電極推定式によって既知電極の補間演算
がなされる。 kは、直線補間を使用しているので、4になる。
【0034】この結果を利用した格子(電極)間の値を
下記(4)式の直線補間式を用いて演算する。 ここで、 V(x,y) 補間結果データ P1 横軸格子数 P2 縦軸格子数 D(n,m) 格子点電極データ n 横軸格子間ポイント数(通常10) m 縦軸格子間ポイント数(通常10) X(n−x) 横軸補間式 X(n−x)=1−|n−x|‥‥|n−x|<1 X(n−x)=0 ‥‥|n−x|≧0 Y(m−y) 縦軸補間式 Y(m−y)=1−|m−y|‥‥|m−y|<1 Y(m−y)=0 ‥‥|m−y|≧0 となる。
下記(4)式の直線補間式を用いて演算する。 ここで、 V(x,y) 補間結果データ P1 横軸格子数 P2 縦軸格子数 D(n,m) 格子点電極データ n 横軸格子間ポイント数(通常10) m 縦軸格子間ポイント数(通常10) X(n−x) 横軸補間式 X(n−x)=1−|n−x|‥‥|n−x|<1 X(n−x)=0 ‥‥|n−x|≧0 Y(m−y) 縦軸補間式 Y(m−y)=1−|m−y|‥‥|m−y|<1 Y(m−y)=0 ‥‥|m−y|≧0 となる。
【0035】補間演算が終了すると第6ステップST6
で演算が終了か否かをCPU9は判断し、NOであれば
FFT及び補間演算を続けるがYESであれば第7ステ
ップST7 に移って補間演算した各式を例えば16段階
のクラスに色分けしてトポグラフィ表示を図5(A)
(B)の様に行なって、終了に至る。
で演算が終了か否かをCPU9は判断し、NOであれば
FFT及び補間演算を続けるがYESであれば第7ステ
ップST7 に移って補間演算した各式を例えば16段階
のクラスに色分けしてトポグラフィ表示を図5(A)
(B)の様に行なって、終了に至る。
【0036】図5(A)は2次元デジタルBPF処理が
行なわれていない場合の頭部平面のトポグラフィ表示例
であり、図5(B)はデジタルBPF処理が行なわれて
いる場合の頭部平面のトポグラフィ表示例を示してい
る。
行なわれていない場合の頭部平面のトポグラフィ表示例
であり、図5(B)はデジタルBPF処理が行なわれて
いる場合の頭部平面のトポグラフィ表示例を示してい
る。
【0037】図5(A)及び図5(B)でA1 及びB1
は7.0〜12.0Hzのα波を示し、A2 及びB2 は
14.0〜24.0Hzのβ波を示し、A3 及びB3 は
3.8〜8.0Hzのθ波を示し、A4 及びB4 は0.
8〜3.2Hzのσ波を示している。
は7.0〜12.0Hzのα波を示し、A2 及びB2 は
14.0〜24.0Hzのβ波を示し、A3 及びB3 は
3.8〜8.0Hzのθ波を示し、A4 及びB4 は0.
8〜3.2Hzのσ波を示している。
【0038】これらパワー周波数トポグラフィ図形を比
較すると図5(A)のA1 〜A4 に示されている様に各
波形でアーチファクト26の影響を強く受けて検査判定
を誤るパターンとなるが、事前に2次元デジタルBPF
処理の施されたトポグラフィパターンではα波、β波、
θ波、σ波の発生を視覚的に読みとることが可能とな
る。
較すると図5(A)のA1 〜A4 に示されている様に各
波形でアーチファクト26の影響を強く受けて検査判定
を誤るパターンとなるが、事前に2次元デジタルBPF
処理の施されたトポグラフィパターンではα波、β波、
θ波、σ波の発生を視覚的に読みとることが可能とな
る。
【0039】本発明の脳波トポグラフィ表示方法及び脳
波波形モニタ装置によればトポグラフィ表示したい周波
数帯域以外の周波数成分のアーチファクト成分を予め除
去出来るため目的の帯域以外の周波数成分の影響を少な
くすることができるものが得られる。
波波形モニタ装置によればトポグラフィ表示したい周波
数帯域以外の周波数成分のアーチファクト成分を予め除
去出来るため目的の帯域以外の周波数成分の影響を少な
くすることができるものが得られる。
【0040】上述の構成ではトポグラフィ表示について
説明したが、本発明はFFT等の周波数解析において、
帯域成分を演算する場合等にも利用可能な手法であるこ
とは勿論である。
説明したが、本発明はFFT等の周波数解析において、
帯域成分を演算する場合等にも利用可能な手法であるこ
とは勿論である。
【0041】
【発明の効果】本発明の脳波トポグラフィ表示方法及び
脳波波形モニタ装置では2次元デジタルバンドパスフィ
ルタ処理によってアーチファクト成分を予め除去したの
でトポグラフィ表示或は記録しようとする帯域周波数以
外の周波数成分の影響を少なくし、或は除去出来るので
明確な脳波判定を行うことが出来るものが得られる。
脳波波形モニタ装置では2次元デジタルバンドパスフィ
ルタ処理によってアーチファクト成分を予め除去したの
でトポグラフィ表示或は記録しようとする帯域周波数以
外の周波数成分の影響を少なくし、或は除去出来るので
明確な脳波判定を行うことが出来るものが得られる。
【図1】本発明の脳波トポグラフィ表示方法のフローチ
ャートである。
ャートである。
【図2】本発明の脳波モニタ装置の系統図である。
【図3】原波形とBPF処理後の脳波波形図である。
【図4】原波形とBPF処理後のFFT分析結果を示す
グラフである。
グラフである。
【図5】原波形とBPF処理後のトポグラフィパターン
を示す図である。
を示す図である。
【図6】2次元デジタルBPFの説明図である。
【図7】電極補間説明図である。
【図8】国際電極配置法の手順を示す電極配置図であ
る。
る。
【図9】従来のアーチファクトを含んだ脳波波形図であ
る。
る。
【図10】従来のトポグラフィ表示画像である。
2‥‥電極群、3‥‥増幅器、8‥‥外部記憶装置、9
‥‥CPU、14‥‥表示装置
‥‥CPU、14‥‥表示装置
Claims (3)
- 【請求項1】 脳波電極から抽出した脳波信号をデジタ
ル化してトポグラフィ表示の対象周波数帯域を帯域通過
濾波する帯域通過濾波ステップと、 上記帯域通過濾波するステップから得られた上記対象周
波数帯域成分を周波数分析してパワー値を演算するパワ
ー値演算ステップと、 上記脳波電極位置から電極のない部位の分布を補間演算
する補間演算ステップとを有し、 上記補間演算した脳波波形をトポグラフィ表示させて成
ることを特徴とする脳波トポグラフィ表示方法。 - 【請求項2】 脳波電極から抽出した脳波信号をアナロ
グ−デジタル変換器を介してデジタル化して所定対象周
波数帯域を帯域通過濾波する帯域通過濾波手段と、 上記帯域通過濾波手段から得られた所定対象周波数帯域
成分を周波数分析してパワー値を演算するパワー値演算
手段と、 上記脳波電極位置から、電極のない部位の分布を補間演
算する補間演算手段とを有し、 上記補間演算手段で演算した脳波波形を表示或は記録さ
せて成ることを特徴とする脳波波形モニタ装置。 - 【請求項3】 前記帯域通過濾波手段は前記脳波波形中
のアーチファクトを除去するものであることを特徴とす
る請求項2記載の脳波波形モニタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11092277A JP2000279387A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 脳波トポグラフィ表示方法及び脳波波形モニタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11092277A JP2000279387A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 脳波トポグラフィ表示方法及び脳波波形モニタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000279387A true JP2000279387A (ja) | 2000-10-10 |
Family
ID=14049919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11092277A Pending JP2000279387A (ja) | 1999-03-31 | 1999-03-31 | 脳波トポグラフィ表示方法及び脳波波形モニタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000279387A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006187306A (ja) * | 2003-09-19 | 2006-07-20 | Hitachi Medical Corp | 生体信号処理装置 |
KR100846397B1 (ko) * | 2000-12-18 | 2008-07-16 | 가부시키가이샤 노키노겐큐쇼 | 대뇌 피질에서의 뉴론 손상도 평가 방법 및 장치 |
JP2016514022A (ja) * | 2013-03-14 | 2016-05-19 | パーシスト ディベロップメント コーポレーション | qEEGの算出方法およびシステム |
-
1999
- 1999-03-31 JP JP11092277A patent/JP2000279387A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100846397B1 (ko) * | 2000-12-18 | 2008-07-16 | 가부시키가이샤 노키노겐큐쇼 | 대뇌 피질에서의 뉴론 손상도 평가 방법 및 장치 |
JP2006187306A (ja) * | 2003-09-19 | 2006-07-20 | Hitachi Medical Corp | 生体信号処理装置 |
JP4517613B2 (ja) * | 2003-09-19 | 2010-08-04 | 株式会社日立メディコ | 生体信号処理装置 |
JP2016514022A (ja) * | 2013-03-14 | 2016-05-19 | パーシスト ディベロップメント コーポレーション | qEEGの算出方法およびシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020719 |