JP2000272596A - 牽引式飛行艇 - Google Patents
牽引式飛行艇Info
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- JP2000272596A JP2000272596A JP11079037A JP7903799A JP2000272596A JP 2000272596 A JP2000272596 A JP 2000272596A JP 11079037 A JP11079037 A JP 11079037A JP 7903799 A JP7903799 A JP 7903799A JP 2000272596 A JP2000272596 A JP 2000272596A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 手軽なレジャー、スポーツとしての牽引式飛
行艇を提供する。 【解決手段】 両側に水平翼を有するベースと、ベース
上に前後にスライド可能に設けられる座板と、ベースの
下方に取り付けられるフロートとからなる飛行艇であ
り、この飛行艇にロープを取り付け、ロープをモーター
ボート等で牽引して飛行艇を空中に浮かせることを特徴
とする牽引式飛行艇。
行艇を提供する。 【解決手段】 両側に水平翼を有するベースと、ベース
上に前後にスライド可能に設けられる座板と、ベースの
下方に取り付けられるフロートとからなる飛行艇であ
り、この飛行艇にロープを取り付け、ロープをモーター
ボート等で牽引して飛行艇を空中に浮かせることを特徴
とする牽引式飛行艇。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、スポーツ或いはレ
ジャーに用いられる牽引式飛行艇に関するものである。
ジャーに用いられる牽引式飛行艇に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】モーターボート等で牽引する
スポーツ又はレジャーとしては、水上スキーが一般的で
ある。水上スキーも、上手に滑れるようになるには訓練
が必要であり、上達すると興趣のあるものである。しか
し、水上スキーはあくまで水面を滑るものであって、途
中にジャンプ台等を設けてジャンプすることはあって
も、空中に長い間浮き上がることはない。
スポーツ又はレジャーとしては、水上スキーが一般的で
ある。水上スキーも、上手に滑れるようになるには訓練
が必要であり、上達すると興趣のあるものである。しか
し、水上スキーはあくまで水面を滑るものであって、途
中にジャンプ台等を設けてジャンプすることはあって
も、空中に長い間浮き上がることはない。
【0003】これに対して人の後ろにパラシュートを付
け、これを引っ張ることで人を空中に浮かせるパラシュ
ート水上スキーがあるが、パラシュートは本来速度を浮
力に変える要素は持っていない。このため、人が乗った
水上スキーを空中に浮かせるには相当の速度が必要であ
り、人も大きな風圧を受けることから、あまり興趣の高
いものとは言えない(あまり普及していないのがその証
左である)。
け、これを引っ張ることで人を空中に浮かせるパラシュ
ート水上スキーがあるが、パラシュートは本来速度を浮
力に変える要素は持っていない。このため、人が乗った
水上スキーを空中に浮かせるには相当の速度が必要であ
り、人も大きな風圧を受けることから、あまり興趣の高
いものとは言えない(あまり普及していないのがその証
左である)。
【0004】一方、牽引することで空中に浮き上がらせ
るものとしてグライダーがあるが、グライダーは、一
旦、浮上すると牽引を解いて搭乗者が操縦する本格的な
飛行艇であり、高い所を飛行する関係もあって簡単に着
陸したり、離陸したりすることはできない。更に、グラ
イダーを牽引するには飛行機を必要とし、離着陸は飛行
場で行なわなければならないから、手軽なスポーツ、レ
ジャーというわけにはゆかない。
るものとしてグライダーがあるが、グライダーは、一
旦、浮上すると牽引を解いて搭乗者が操縦する本格的な
飛行艇であり、高い所を飛行する関係もあって簡単に着
陸したり、離陸したりすることはできない。更に、グラ
イダーを牽引するには飛行機を必要とし、離着陸は飛行
場で行なわなければならないから、手軽なスポーツ、レ
ジャーというわけにはゆかない。
【0005】この他、ハングライダーもあるが、ハング
ライダーは翼に身体を吊り下げて空中に浮かぶもので、
風がなければ飛行できず、しかも、離陸の際には斜面を
駆け降りなければならない。加えて、ハングライダーは
空中に浮遊するだけであり、スピード感といったものは
ない。本発明は、本来、飛行することを目的として設計
された飛行艇を水面上で牽引し、比較的低空に浮かせて
飛行することでスリルと爽快感を得るもので、手軽なス
ポーツ、レジャーとして楽しめるようにしたものであ
る。
ライダーは翼に身体を吊り下げて空中に浮かぶもので、
風がなければ飛行できず、しかも、離陸の際には斜面を
駆け降りなければならない。加えて、ハングライダーは
空中に浮遊するだけであり、スピード感といったものは
ない。本発明は、本来、飛行することを目的として設計
された飛行艇を水面上で牽引し、比較的低空に浮かせて
飛行することでスリルと爽快感を得るもので、手軽なス
ポーツ、レジャーとして楽しめるようにしたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題の下、本発明
は、両側に水平翼を有するベースと、ベース上に前後に
スライド可能に設けられる座板と、ベースの下方に取り
付けられるフロートとからなる飛行艇であり、この飛行
艇にロープを取り付け、ロープをモーターボート等で牽
引して飛行艇を空中に浮かせることを特徴とする牽引式
飛行艇を提供したものである。
は、両側に水平翼を有するベースと、ベース上に前後に
スライド可能に設けられる座板と、ベースの下方に取り
付けられるフロートとからなる飛行艇であり、この飛行
艇にロープを取り付け、ロープをモーターボート等で牽
引して飛行艇を空中に浮かせることを特徴とする牽引式
飛行艇を提供したものである。
【0007】ベースの下方にはフロートが付いているか
ら、これによって飛行艇は水面に浮くことができる。こ
の状態の飛行艇をロープによってモーターボート等で牽
引すると、ベースの左右両側に設けられている水平翼が
浮力を受けるから、飛行艇は空中に上昇し、ボートの速
度で飛行を続ける。
ら、これによって飛行艇は水面に浮くことができる。こ
の状態の飛行艇をロープによってモーターボート等で牽
引すると、ベースの左右両側に設けられている水平翼が
浮力を受けるから、飛行艇は空中に上昇し、ボートの速
度で飛行を続ける。
【0008】又、本発明は、以上の飛行艇において、水
平翼が内側の内翼と外側の外翼とからなり、内翼は座板
の前後と連動して上下に傾くものであり、外翼は操作具
の操作で左右が独立して上下に傾くそれぞれ可動翼であ
る手段を提供する。
平翼が内側の内翼と外側の外翼とからなり、内翼は座板
の前後と連動して上下に傾くものであり、外翼は操作具
の操作で左右が独立して上下に傾くそれぞれ可動翼であ
る手段を提供する。
【0009】人が乗る座板の前後スライドに連動して左
右の水平翼は上下に傾くから、浮力の調整ができ、興趣
が増す。又、水平翼を内翼と外翼とに分割し、外翼の上
下動を左右で独立して行なうことで、艇体の左右傾きを
調整できるから、興趣は更に増す。これらの点でこの飛
行艇をうまく飛行させるには、テクニックが要求される
ものとなり、上達欲をそそられて面白みのあるものとな
る。
右の水平翼は上下に傾くから、浮力の調整ができ、興趣
が増す。又、水平翼を内翼と外翼とに分割し、外翼の上
下動を左右で独立して行なうことで、艇体の左右傾きを
調整できるから、興趣は更に増す。これらの点でこの飛
行艇をうまく飛行させるには、テクニックが要求される
ものとなり、上達欲をそそられて面白みのあるものとな
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2は本発明の一例を示す飛行艇
の平面図、図3は正面図、図4は中央断面図であるが、
本発明に係る飛行艇は、中央のベース10と、ベース1
0の上に前後にスライド可能に設けられる座板12と、
ベース10の両側に設けられる水平翼14と、ベース1
0の下方に取り付けられるフロート16とからなる。
を参照して説明する。図2は本発明の一例を示す飛行艇
の平面図、図3は正面図、図4は中央断面図であるが、
本発明に係る飛行艇は、中央のベース10と、ベース1
0の上に前後にスライド可能に設けられる座板12と、
ベース10の両側に設けられる水平翼14と、ベース1
0の下方に取り付けられるフロート16とからなる。
【0011】ベース10は、前端に上方に折り返す折り
返し部10aが形成される略平板体をしているものであ
る。座板12は、人が乗るためのものであり、ベース1
0の上に前後にスライド可能に設けられている。尚、座
板12のスライド機構については後述する。座板12の
両側のベース10の部分には、搭乗者が握る把手11が
取り付けられている。一方、ベース10の両側には水平
翼14が取り付けられている。本例の水平翼14は、内
側の内翼(主翼)14aと外側の外翼(副翼)14bと
に分割されており、内翼14aは左右が同期して上下傾
動し(後部が下がる)、外翼14bは単独で上下傾動す
る可動翼に構成されている。
返し部10aが形成される略平板体をしているものであ
る。座板12は、人が乗るためのものであり、ベース1
0の上に前後にスライド可能に設けられている。尚、座
板12のスライド機構については後述する。座板12の
両側のベース10の部分には、搭乗者が握る把手11が
取り付けられている。一方、ベース10の両側には水平
翼14が取り付けられている。本例の水平翼14は、内
側の内翼(主翼)14aと外側の外翼(副翼)14bと
に分割されており、内翼14aは左右が同期して上下傾
動し(後部が下がる)、外翼14bは単独で上下傾動す
る可動翼に構成されている。
【0012】図5はこれら可動翼14の構成を示す一部
断面平面図であるが、ベース10に取り付けできるブラ
ケット18に翼14の前部形状をしている内間板20を
連接し、内間板20からスリーブ22を外方に延出して
同じく翼14の前部形状をしている外間板24を取り付
けたものを用意しておく。このブラケット18をベース
10の折り返し部10aの内面等にボルト等で貼着し、
内間板20と外間板24との間のスリーブ22に内翼1
4aを回転可能に挿設するとともに、スリーブ22に翼
軸26を内方と外方に突出させた状態で挿通する。
断面平面図であるが、ベース10に取り付けできるブラ
ケット18に翼14の前部形状をしている内間板20を
連接し、内間板20からスリーブ22を外方に延出して
同じく翼14の前部形状をしている外間板24を取り付
けたものを用意しておく。このブラケット18をベース
10の折り返し部10aの内面等にボルト等で貼着し、
内間板20と外間板24との間のスリーブ22に内翼1
4aを回転可能に挿設するとともに、スリーブ22に翼
軸26を内方と外方に突出させた状態で挿通する。
【0013】翼軸26の外方突出端には翼14の形状を
している端板28を取り付け、外間板24と端板28と
の間の翼軸26に外翼14bを挿設して固定する。又、
内翼14aの後部寄りには副翼軸30を挿通し、この副
翼軸30は、ベース10の裏面を通って左右の内翼14
aを連結している。以上により、副翼軸30を上下させ
ると、内翼14aはスリーブ22を中心に上下に回動で
きるものとなり、外翼14bは、翼軸26の回転によっ
てこれを中心に上下に回動できるものとなる。この他、
翼軸26の内方突出端には円板体32を取り付けてお
く。この円板体32の役割については後述する。
している端板28を取り付け、外間板24と端板28と
の間の翼軸26に外翼14bを挿設して固定する。又、
内翼14aの後部寄りには副翼軸30を挿通し、この副
翼軸30は、ベース10の裏面を通って左右の内翼14
aを連結している。以上により、副翼軸30を上下させ
ると、内翼14aはスリーブ22を中心に上下に回動で
きるものとなり、外翼14bは、翼軸26の回転によっ
てこれを中心に上下に回動できるものとなる。この他、
翼軸26の内方突出端には円板体32を取り付けてお
く。この円板体32の役割については後述する。
【0014】座板12は、ベース10に対して前後にス
ライドできるが、本例では、これを以下のようにしてい
る。即ち、ベース10に前後方向に向けて長孔34を形
成し、座板12の裏面からこの長孔34の一部を挿通す
る垂直プレート36を垂下させている。従って、垂直プ
レート36は、長孔34をガイドとして左右にぶれるこ
となく、前後にスライド可能なものとなる(座板12が
ベース10から浮き上がらない構造は必要)。そして、
垂直プレート36には、前記した副翼軸30を挿通して
側面視で前方が下方に下がる略三日月形の長孔38を穿
っておく。
ライドできるが、本例では、これを以下のようにしてい
る。即ち、ベース10に前後方向に向けて長孔34を形
成し、座板12の裏面からこの長孔34の一部を挿通す
る垂直プレート36を垂下させている。従って、垂直プ
レート36は、長孔34をガイドとして左右にぶれるこ
となく、前後にスライド可能なものとなる(座板12が
ベース10から浮き上がらない構造は必要)。そして、
垂直プレート36には、前記した副翼軸30を挿通して
側面視で前方が下方に下がる略三日月形の長孔38を穿
っておく。
【0015】以上により、座板12(垂直プレート3
6)を後方にスライドさせると、長孔38の作用によっ
て副翼軸30を下方に押し下げ、それに伴って内翼14
aは後部を下げて浮力をより受けるものとなる(図4参
照)。尚、この場合、座板12を前方位置に付勢してお
くスプリング40をベース10と座板12との間に張っ
ておくのが好ましい。
6)を後方にスライドさせると、長孔38の作用によっ
て副翼軸30を下方に押し下げ、それに伴って内翼14
aは後部を下げて浮力をより受けるものとなる(図4参
照)。尚、この場合、座板12を前方位置に付勢してお
くスプリング40をベース10と座板12との間に張っ
ておくのが好ましい。
【0016】翼軸26の内方端(ベース10上)には円
板体32が取り付けられるが、本例では、この円板体3
2に操作具(レバー)42を枢着し、レバー42の後端
を上方に折り曲げて前記した把手11の前まで後延させ
ている。従って、レバー42を後ろに引くと(この操作
は把手11を持ったままで行なうことになる)、円板体
32、即ち、翼軸26が回転するから、これに伴って外
翼14bは後部を下げて浮力をより受けるものとなる。
この場合、レバー42と把手11との間には、レバー4
2を正規位置に戻すためのスプリング43が張られてい
る。これら円板体32やレバー42は左右一対設けられ
ているから、外翼14bの上下傾動は左右のものが独立
して作動する。
板体32が取り付けられるが、本例では、この円板体3
2に操作具(レバー)42を枢着し、レバー42の後端
を上方に折り曲げて前記した把手11の前まで後延させ
ている。従って、レバー42を後ろに引くと(この操作
は把手11を持ったままで行なうことになる)、円板体
32、即ち、翼軸26が回転するから、これに伴って外
翼14bは後部を下げて浮力をより受けるものとなる。
この場合、レバー42と把手11との間には、レバー4
2を正規位置に戻すためのスプリング43が張られてい
る。これら円板体32やレバー42は左右一対設けられ
ているから、外翼14bの上下傾動は左右のものが独立
して作動する。
【0017】フロート16は、ベース10の下方に取り
付けられるものである。本例のフロート16は、船の形
をしている浮体であり、左右二本のフロート14が進行
方向に向けてベース10の裏面にステー44を介して取
り付けられている。この場合、両方のフロート16は、
前後端を連結体46で連結されていて剛性の強化が図ら
れている。尚、本例では、フロート16の間に断面が翼
形状をした補助フロート48が連結体46に刺し通され
て設けられており、補助フロート48の底面は、フロー
ト16の吃水面とほぼ等しくしてある。
付けられるものである。本例のフロート16は、船の形
をしている浮体であり、左右二本のフロート14が進行
方向に向けてベース10の裏面にステー44を介して取
り付けられている。この場合、両方のフロート16は、
前後端を連結体46で連結されていて剛性の強化が図ら
れている。尚、本例では、フロート16の間に断面が翼
形状をした補助フロート48が連結体46に刺し通され
て設けられており、補助フロート48の底面は、フロー
ト16の吃水面とほぼ等しくしてある。
【0018】次に、以上の飛行艇による飛行について説
明するが、この場合、搭乗者は、把手11を握ってベー
ス10の前部の折り返し部10aに足を載せた状態で座
板12の上に腰を降ろして座っている。図1は以上の飛
行艇にロープ50を取り付け、これをモーターボート5
2で牽引して空中に浮かせている場合の説明図である
が、ロープ50は、その一端をベース10に左右二カ
所、フロート16の前部連結体46の左右二カ所、合計
四カ所にバランスよく結び、他端をモーターボート52
の後部に繋留する。最初は、飛行艇を水面に浮かせてお
き、この状態のものを牽引し始めるが、このときも、フ
ロート16は水面を滑って飛行艇の姿勢は安定してい
る。
明するが、この場合、搭乗者は、把手11を握ってベー
ス10の前部の折り返し部10aに足を載せた状態で座
板12の上に腰を降ろして座っている。図1は以上の飛
行艇にロープ50を取り付け、これをモーターボート5
2で牽引して空中に浮かせている場合の説明図である
が、ロープ50は、その一端をベース10に左右二カ
所、フロート16の前部連結体46の左右二カ所、合計
四カ所にバランスよく結び、他端をモーターボート52
の後部に繋留する。最初は、飛行艇を水面に浮かせてお
き、この状態のものを牽引し始めるが、このときも、フ
ロート16は水面を滑って飛行艇の姿勢は安定してい
る。
【0019】飛行艇が走行し始めると、水平翼14は浮
力を受け、フロート16はやや浮き上がって走行する。
すると、補助フロート48は水面から離れ、自身も浮力
を受けることになるから、このとき、搭乗者は、把手1
1を掴んだ状態で足を蹴れば、座板12が後方にスライ
ドして内翼14aの後部が下がり、飛行艇はより強い浮
力を受けてついには空中に浮き上がる。飛行艇が空中に
浮き上がったなら、搭乗者は、座板12の前後位置、即
ち、内翼14aの傾き角度を調整して高度を調整しなが
ら飛行し、そのスリルを味わう。
力を受け、フロート16はやや浮き上がって走行する。
すると、補助フロート48は水面から離れ、自身も浮力
を受けることになるから、このとき、搭乗者は、把手1
1を掴んだ状態で足を蹴れば、座板12が後方にスライ
ドして内翼14aの後部が下がり、飛行艇はより強い浮
力を受けてついには空中に浮き上がる。飛行艇が空中に
浮き上がったなら、搭乗者は、座板12の前後位置、即
ち、内翼14aの傾き角度を調整して高度を調整しなが
ら飛行し、そのスリルを味わう。
【0020】このとき、レバー42を操作すれば、両方
の又はどちらかの外翼14bの傾き角度も調整できるか
ら、艇体の左右傾斜も調整でき、興趣の高いものとな
る。尚、外翼14bの調整は、フロート16が水面を滑
っているときに波等の影響を受けて左右に傾いたときで
も、その姿勢の修正に有効である。
の又はどちらかの外翼14bの傾き角度も調整できるか
ら、艇体の左右傾斜も調整でき、興趣の高いものとな
る。尚、外翼14bの調整は、フロート16が水面を滑
っているときに波等の影響を受けて左右に傾いたときで
も、その姿勢の修正に有効である。
【0021】この飛行の際、艇は墜落したり、大きく傾
いたりすることもあるから、その際は、搭乗者は水面に
飛び込んで身の安全を守る。このために、搭乗者は、前
記したように、座板12の上に座った状態で搭乗する。
飛行艇は、ロープ50で牽引されるものであるから、そ
れほど高く空中には上がらず、飛び込んだとしても、怪
我するおそれは少ない。
いたりすることもあるから、その際は、搭乗者は水面に
飛び込んで身の安全を守る。このために、搭乗者は、前
記したように、座板12の上に座った状態で搭乗する。
飛行艇は、ロープ50で牽引されるものであるから、そ
れほど高く空中には上がらず、飛び込んだとしても、怪
我するおそれは少ない。
【0022】ところで、より低い速度で飛行艇を空中に
浮かすには、飛行艇の重量はできるだけ軽いに越したこ
とはない。このため、可能な範囲でアルミや樹脂(強度
が確保できれば、水平翼14や補助フロート48等は発
泡プラスチックで製作するのが好ましい)等の軽重量の
素材を用いて艇体を構成するのが適する。一例を挙げる
と、艇の重量が30Kg、搭乗者が70Kgの体重を有
し、これを約25ノットの速度で牽引して空中に浮かせ
るには、水平翼14の大きさは、横が5.0m、縦が
0.7m程度で足りる。又、以上の飛行艇は、ベース1
0、内翼14a、外翼14b、フロート16とそれぞれ
分解できるようにしておけば、車に積んで持ち運びがで
きるものとなり、手軽なレジャーとしての普及が期待で
きる。
浮かすには、飛行艇の重量はできるだけ軽いに越したこ
とはない。このため、可能な範囲でアルミや樹脂(強度
が確保できれば、水平翼14や補助フロート48等は発
泡プラスチックで製作するのが好ましい)等の軽重量の
素材を用いて艇体を構成するのが適する。一例を挙げる
と、艇の重量が30Kg、搭乗者が70Kgの体重を有
し、これを約25ノットの速度で牽引して空中に浮かせ
るには、水平翼14の大きさは、横が5.0m、縦が
0.7m程度で足りる。又、以上の飛行艇は、ベース1
0、内翼14a、外翼14b、フロート16とそれぞれ
分解できるようにしておけば、車に積んで持ち運びがで
きるものとなり、手軽なレジャーとしての普及が期待で
きる。
【0023】以上は、本発明の基本的な実施の形態であ
り、本発明は、これに加えて種々派生的な形態をとる。
例えば、水平翼については、これをすべて上下に傾かな
い固定翼としてもよい。固定翼にすれば翼の傾動操作が
不要になるから、それだけ操縦が簡単になり、特に、初
心者には適したものとなり、より広い普及につながる。
更に、構造が簡単になり、重量や製造コストも低減でき
る利点がある。
り、本発明は、これに加えて種々派生的な形態をとる。
例えば、水平翼については、これをすべて上下に傾かな
い固定翼としてもよい。固定翼にすれば翼の傾動操作が
不要になるから、それだけ操縦が簡単になり、特に、初
心者には適したものとなり、より広い普及につながる。
更に、構造が簡単になり、重量や製造コストも低減でき
る利点がある。
【0024】又、この飛行艇をモーターボート等の上に
直接置き、風力を受けてボートの上から直に離陸させる
ことも可能である。この構成によれば、フロートが不要
になり、それだけ重量の軽いものになるし、製造コスト
も安くなる。更に、ベース等の下に適宜な操作具で操作
が可能な垂直翼を取り付けることも考えられる。こうす
ると、飛行艇の飛行方向も変えられ、興趣は一層増す。
直接置き、風力を受けてボートの上から直に離陸させる
ことも可能である。この構成によれば、フロートが不要
になり、それだけ重量の軽いものになるし、製造コスト
も安くなる。更に、ベース等の下に適宜な操作具で操作
が可能な垂直翼を取り付けることも考えられる。こうす
ると、飛行艇の飛行方向も変えられ、興趣は一層増す。
【0025】この他、飛行方法についても、一旦、上昇
すると、ロープの牽引を解いて自力で飛行することも可
能である。この飛行方法によれば、スピード感はないも
のの、より自由な飛行ができる。更に、雪や氷の斜面を
滑走して飛び上がることも可能である。これによれば、
モーターボート等が不要なり、陸上でできる。
すると、ロープの牽引を解いて自力で飛行することも可
能である。この飛行方法によれば、スピード感はないも
のの、より自由な飛行ができる。更に、雪や氷の斜面を
滑走して飛び上がることも可能である。これによれば、
モーターボート等が不要なり、陸上でできる。
【0026】
【発明の効果】以上、本発明に係る飛行艇によれば、ス
リルと爽快感を伴う空中飛行が手軽に味わえる。この意
味で、今までにない新しいスポーツ、レジャーを手軽な
器材で創出できたといえる。又、飛行艇の水平翼を可動
性にしてこれを操縦して飛行するようにすれば、スリル
と爽快感は更に高まるとともに、テクニックも要求され
て面白みは一層増す。
リルと爽快感を伴う空中飛行が手軽に味わえる。この意
味で、今までにない新しいスポーツ、レジャーを手軽な
器材で創出できたといえる。又、飛行艇の水平翼を可動
性にしてこれを操縦して飛行するようにすれば、スリル
と爽快感は更に高まるとともに、テクニックも要求され
て面白みは一層増す。
【図1】本発明の一例を示す牽引式飛行艇の説明図であ
る。
る。
【図2】本発明の一例を示す牽引式飛行艇の平面図であ
る。
る。
【図3】本発明の一例を示す牽引式飛行艇の正面図であ
る。
る。
【図4】本発明の一例を示す牽引式飛行艇の中央縦断面
図である。
図である。
【図5】本発明の他の一例を示す水平翼取付けの説明図
である。
である。
10 ベース 12 座板 14 水平翼 14a内翼 14b外翼 42 操作具 48 補助フロート 50 ロープ 52 モーターボート
Claims (4)
- 【請求項1】 両側に水平翼を有するベースと、ベース
上に前後にスライド可能に設けられる座板と、ベースの
下方に取り付けられるフロートとからなる飛行艇であ
り、この飛行艇にロープを取り付け、ロープをモーター
ボート等で牽引して飛行艇を空中に浮かせることを特徴
とする牽引式飛行艇。 - 【請求項2】 水平翼が内側の内翼と外側の外翼とから
なり、内翼は座板の前後と連動して上下に傾くものであ
り、外翼は操作具の操作で左右が独立して上下に傾くそ
れぞれ可動翼である請求項1に記載の牽引式飛行艇。 - 【請求項3】 水平翼がすべて固定翼である請求項1に
記載の牽引式飛行艇。 - 【請求項4】 フロートが左右二つ設けられるものであ
り、フロートの間に翼を兼ねる補助フロートが取り付け
られる請求項1〜3いずれかに記載の牽引式飛行艇。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11079037A JP2000272596A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 牽引式飛行艇 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11079037A JP2000272596A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 牽引式飛行艇 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000272596A true JP2000272596A (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=13678731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11079037A Pending JP2000272596A (ja) | 1999-03-24 | 1999-03-24 | 牽引式飛行艇 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000272596A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007244337A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Ishii Seisakusho:Kk | 湿田用被牽引装置 |
-
1999
- 1999-03-24 JP JP11079037A patent/JP2000272596A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007244337A (ja) * | 2006-03-17 | 2007-09-27 | Ishii Seisakusho:Kk | 湿田用被牽引装置 |
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