JP2000270797A - 調理時間の表示方法と表示体 - Google Patents

調理時間の表示方法と表示体

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JP2000270797A
JP2000270797A JP11118453A JP11845399A JP2000270797A JP 2000270797 A JP2000270797 A JP 2000270797A JP 11118453 A JP11118453 A JP 11118453A JP 11845399 A JP11845399 A JP 11845399A JP 2000270797 A JP2000270797 A JP 2000270797A
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JP
Japan
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dye
cooking time
absorbing paper
coloring
display
Prior art date
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Pending
Application number
JP11118453A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Tadenuma
克嘉 蓼沼
Mizuka Nishino
瑞香 西野
Junko Fujita
純子 藤田
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Kaken Co Ltd
Original Assignee
Kaken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱湯を注いだ後、数分間放置して食するインス
タント食品類の調理時間を可視化して表示する方法と表
示体の提供。 【解決手段】熱湯を注いで食する即席麺等のインスタン
ト食品の調理時間を判別する方法として、水蒸気で色素
が溶解拡散して色素吸収紙である表示部が所定時間で着
色されることを利用する。その表示体として透明粘着フ
ィルム1、色素吸収紙2、カバー3、水蒸気透過フィル
ム5から成る構造で、色素吸収紙2の裏面の中心部に色
素4が塗布あるいは貼付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱湯を注いだ後、
数分間で食することが可能なインスタント食品におい
て、その調理時間が可視的に判別でき、かつ正確に計測
できる安価な調理時間の表示方法および表示体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ラーメン、うどん、そば、焼きそば、お
茶漬け、スープなどのインスタント食品の多くは、食す
る際に熱湯を注ぎ所定時間放置して可食状態とするが、
この放置時間は人間の勘、あるいは既存のタイマー等の
時計を目安としている。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、放
置時間は実際には正確に計測することが困難であり、所
定時間外で食し味覚を損なうことが多い。このような問
題を解決するためには、調理を開始した時間を起点と
し、到達時間を可視化できる専用の時間計測表示体を付
加すればよいが、このような機能を有し、さらに食品衛
生上安全である表示体は開発されていない。そのため、
本発明は所定時間が経過したことを、色素が水蒸気によ
って色素吸収紙に拡散し着色する事で可視的に確認でき
る判別方法、およびその方法を安価でしかも食品衛生上
安全な表示体として提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明は透明粘着フィルム1、色素吸収紙2、
水蒸気透過フィルム5、更に色素吸収紙2の裏面の中心
部に食品衛生上安全な天然色素あるいは食用色素等の色
素4が塗布あるいは貼付けられ、更にその着色を鮮明と
するカバー3を有する調理時間の表示方法ならびにその
表示体を提供する。
【0005】本発明の実施例を図面を参照しながら説明
する。図1は、本発明の実施例を示す表示体断面図、図
2は上面図である。色素吸収紙2、カバー3、色素吸収
紙の裏面に塗布あるいは印刷された天然色素あるいは食
用色素等の色素4、水蒸気透過膜5から成り、これらが
重なって接触する部分は接着剤により固定されている。
この指示体は図3に示すように対象食品のフタ7にあけ
た直径数ミリメートルの穴8を中心として透明粘着フィ
ルムで貼付ける形に構成されている。
【0006】一方、図4は時間経過を視覚的に鮮明にす
るための凸凹6を設けた表示体の断面図、図5は上面図
である。時間と共に溶解拡散していく色素は凸の部分に
多く蓄積されるので、その部分が他に比べて色が濃く見
える。そのため、例えば3〜5分の間で1分毎に色素が
到達する位置に凸部分を作っておくことにより、水蒸気
によって表示体の中心から徐々に着色していく色素の拡
散状態が凸部分で鮮明に確認できるため、かため、食べ
頃、軟らかめなどの調理状態が好みにより調節できる。
なお、本表示体は対象食品によっては図6の断面図、図
7の上面図に示す長方形などの形状で使用することも可
能である。
【0007】表示体の材料として色素吸収紙2は市販品
のセルロースを原材料とした安価なものが使用できる。
また、水蒸気透過膜は水蒸気は透過するが色素は浸透し
てこないメンブレンフィルターやガラス繊維ロ紙などが
使用できる。色素は天然色素のベニバナ色素、ビートレ
ット色素、クチナシ色素、スピルリナ色素、アナトー色
素、ウコン色素、ベリー類色素、葡萄果汁色素、コチニ
ール色素、ラック色素、カカオ色素、コウリャン色素、
クチナシ緑色素、および食用色素であるアマランス、エ
リスロシン、ニューコクシン、フロキシン、ローズベン
ガル、アシッドレッド、フアストグリーンFCF、ブリ
アントブルーFCF、インジゴカルミン、アシッドバイ
オレットなど食品衛生法で使用が認められ、さらに耐熱
性、耐光性に優れた色素を使用する。
【0008】この色素は溶剤中で粉末ロ紙とよく混合し
たのち乾燥し、色素吸収紙2の一方の面の中心に円形に
印刷、あるいはプレス機を用いて色素吸収紙2と一体化
させる。これらの表示体部は片側に接着剤を施した透明
フィルムを用いて予め数ミリメートルの穴を開けた対象
食品容器のフタ7の穴8を中心とした箇所に固定するこ
とができ、容器のふたを開けて熱湯を注ぐと、発生する
水蒸気が穴8および水蒸気透過膜を介して色素を溶解拡
散させるため、時間に比例して色素が色素吸収紙2全体
に広がり、色素吸収紙2の表側の白色の表示部が着色さ
れることによって所定時間を確認できる。次にこれを実
験例を示してさらに詳細に説明する。
【0009】
【実施例】色素の原料としてビートレット色素0.25
g、セルロース粉末(アドバンテック ロ紙粉末Aタイ
プ)5g、アルコール(関東化学)5mlを混合したの
ち乾燥させ、これを直径13mmの色素吸収紙2(アド
バンテック、定性/定量用ロ紙)の中心部に直径5mm
程度の範囲で印刷あるいはプレスすることにより色素吸
収紙2と一体化した。水蒸気透過膜5として色素吸収紙
2と同形のメンブレンフィルタ(アドバンテック親水性
PTFEタイプメンブランフィルター)を中心部の穴8
の直径2mm以外の部分を接着剤で固定する。
【0010】さらに着色が鮮明に確認できるような色の
外径13mm、内径10mm程度のリングを片側に接着
剤を塗布して色素吸収紙2の表側に接着固定する。この
表示部全体を直径17mmの透明な片側粘着フィルム
で、図3に示す位置に予め数ミリメートルの穴を開けた
対象食品容器のフタの穴を中心として固定する。この方
法で作成した対象食品を用いて時間経過に伴う着色状態
確認試験を行った結果を図8に、また、注いだ熱湯の温
度に伴う着色状態確認試験を行った結果を図9に示し
た。図8に示されるように70℃程度の湯を注ぐと、経
過時間に比例して着色部分が広がっていくことが確認で
きる。さらに図9に示されるように温度変化についても
熱湯を注いで一定時間(3分間)放置した場合、温度に
比例して着色部が広がっており、低い温度では着色終了
までに通常の熱湯よりも時間を要する、すなわち着色終
了時の食べ頃は熱湯の温度に左右されず一定となること
から本発明による表示体が調理時間の指標となる。な
お、上記に示した色素として他の天然色素や食用色素を
用いた場合でも同等の表示が行える。
【発明の効果】以上記載したように、本発明は、食品衛
生上安全性の高い色素を利用してインスタント食品の調
理経過時間が確認でき、かつ正確に判定できる。また、
表示体に経過時間を確認できる凸部をつくり、硬め、食
べ頃、柔らかめマークを表示することにより、それぞれ
の好みに応じたタイミングで食することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による表示体の断面図である。
【図2】本発明による表示体の上面図である。
【図3】対象食品のフタに本発明の表示体を貼付けた図
である。
【図4】時間経過を視覚的に鮮明にするための凸凹6を
設けた表示体の断面図である。
【図5】時間経過を視覚的に鮮明にするための凸凹6を
設けた表示体の上面図である。
【図6】長方形の形状をした本発明の実施例を示す表示
体の断面図である。
【図7】長方形の形状をした本発明の実施例を示す表示
体の上面図である。
【図8】時間経過に伴う着色状態確認試験を行った結果
図である。
【図9】熱湯の温度に伴う着色状態確認試験を行った結
果図である。
【符号の説明】
1 透明粘着フィルム 2 色素吸収紙 3 カバー 4 色素 5 水蒸気透過フィルム 6 凸凹 7 フタ 8 穴

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱湯を注いだ後、数分間放置して食するイ
    ンスタント食品の調理時間を判別する方法として、水蒸
    気で色素が溶解拡散して色素吸収体が所定時間で着色さ
    れることを利用する熱湯注水方式インスタント食品等の
    調理時間表示方法。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載の調理時間表示方法に
    おいて、透明粘着フィルム1、色素吸収紙2、水蒸気透
    過フィルム5、更に色素吸収紙2の裏面の中心部には色
    素4が塗布あるいは貼付けられている構造を特徴とする
    調理時間表示体。
  3. 【請求項3】前記請求項2に記載の表示体は、水蒸気で
    色素4が色素吸収紙2に含浸し、拡散効果により所定時
    間で反対側まで到達することで、表面からその着色が可
    視できることにより所定の調理時間に達したことを表示
    することを特徴とする調理時間表示体。
  4. 【請求項4】前記請求項1〜3に記載の色素4は、食品
    衛生法および関連法規等で使用が認められている天然色
    素あるいは食用色素を使用していることを特徴とする調
    理時間表示体。
  5. 【請求項5】前記請求項2に記載の表示体は色素吸収紙
    2の着色を鮮明に表示するため、予め着色したカバー3
    を有することを特徴とする調理時間表示体。
  6. 【請求項6】調理の程度を表示するため、色素吸収紙2
    表面に凸凹6を設けることを特徴とする前記請求項2〜
    4記載の調理時間表示体。
  7. 【請求項7】前記請求項2〜6記載の表示体において、
    それが円形、長方形、楕円形、半円形などの形状を有す
    ることを特徴とした調理時間表示体。
JP11118453A 1999-03-23 1999-03-23 調理時間の表示方法と表示体 Pending JP2000270797A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014524032A (ja) * 2011-07-14 2014-09-18 インテレクチュアル ディスカバリー カンパニー リミテッド 時間経過表示タイマー及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014524032A (ja) * 2011-07-14 2014-09-18 インテレクチュアル ディスカバリー カンパニー リミテッド 時間経過表示タイマー及びその製造方法

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