JP2000267908A - データベース管理システム及びその管理方法並びに管理プログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

データベース管理システム及びその管理方法並びに管理プログラムを格納した記憶媒体

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JP2000267908A
JP2000267908A JP11073847A JP7384799A JP2000267908A JP 2000267908 A JP2000267908 A JP 2000267908A JP 11073847 A JP11073847 A JP 11073847A JP 7384799 A JP7384799 A JP 7384799A JP 2000267908 A JP2000267908 A JP 2000267908A
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Tomohito Ando
友人 安藤
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制約記述能力が高く、意図しないデータ喪失
を極力防止すると共に、照会を参照利用できるデータベ
ース管理システムを提供する。 【解決手段】 データベース記憶部110が、シートを
記憶するシート記憶部111と、参照制約を記憶する参
照制約記憶部112と、所定のシート間における制約の
違反を照会によって定義した照会制約を記憶する照会制
約記憶部113とを備え、データベース整合性管理部1
20が、参照制約違反を解消する参照制約違反解消部1
21と、照会制約の違反を検出する照会制約違反検出部
122と、各シートに関して照会制約整合性に関する情
報を管理する照会制約整合性管理部123と、非更新シ
ートに対して参照制約違反の自動解消及びデータアクセ
スを禁止すると共に、シート参照関係を考慮した順番に
従って非更新シートでないシートに対する参照制約違反
の自動解消を行うシート更新制御部124とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データベース管理
システムに関し、特に複数シート(表、照会)間におけ
るデータの整合性管理方法及び更新制御方法に特徴を有
するデータベース管理システム及びその管理方法並びに
管理プログラムを格納した記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】データベース管理システムは、データベ
ースを格納してデータ管理を行うコンピュータシステム
である。一般に、リレーショナルデータベースを管理対
象とするリレーショナルデータベース管理システムが使
われている。リレーショナルデータベースは、列(フィ
ールド、またはアトリビュート)と行(レコード、また
はタプル)とで表される二次元の表(テーブル、または
リレーション)を複数持つデータベースである。リレー
ショナルデータベース管理システムの詳細に関しては、
例えば、文献「An Introduction to
Database Systems」(C.J.Da
te著、vol.1、4th edition、Add
ison−Wesley Publishing C
o.Reading、MA(1986))に記載されて
いる。
【0003】リレーショナルデータベース管理システム
は、複数の表の間を関係づけるために、二つの表におけ
る列どうしを関係づける参照制約を行っている。リレー
ショナルデータベース管理システムで用いられる参照制
約は、データに重複を許さない主キーという列と、主キ
ー列を参照する外部キーという列とを関係づけるもの
で、主キー列にない要素は外部キー列の要素として存在
しないことを意味している。
【0004】参照制約では、「RESTRICT」、
「CASCADE」、「SET NULL」、「SET
DEFAULT」というような規則にしたがって、外
部キー列の関連削除や関連更新を行う。参照制約の動作
の例を、図12を参照して説明する。図12において、
参照先の表1201のDATA列は主キーであり、参照
元の表1202のDATA列は参照先表1201のDA
TA列を参照する外部キーである。
【0005】初期的に、参照先表1201のDATA列
が「A、B、C、D」、参照元表1202のDATA列
が「B、D」であるものとする(状態1)。参照先表1
201のDATA列からBを削除すると、状態2に示す
ように、参照先表1203のDATA列が「A、C、
D」、参照元表1204のDATA列が「B、D」とな
る。この状態は、主キー列にない要素が外部キー列の要
素として存在しており、参照制約に違反している。そこ
で、参照制約違反を解消する処理が自動的に実行され、
参照元表1204のDATA列から「B」が消去され
る。その結果、状態3に示すように、参照先表1203
のDATA列が「A、C、D」、参照元表1204のD
ATA列が「D」となり、参照制約が守られた状態にな
る。
【0006】図13は、リレーショナルデータベース管
理システムの構成をデータベース整合性管理に注目して
表現したブロック図である。図13を参照すると、リレ
ーショナルデータベース管理システムは、データベース
記憶部1310とデータベース整合性管理部1320と
を備えて構成され、データベース記憶部1310は、表
や照会を記憶するシート記憶部1311と、参照制約を
記憶する参照制約記憶部1312とを備え、データベー
ス整合性管理部1320は、参照制約違反の自動解消を
行う参照制約違反解消部1321を備える。
【0007】データベース管理システムでは、データ操
作を行うためにクエリと呼ばれる一組のコマンドが用い
られる。リレーショナルデータベース管理システムで
は、通常、SQL(Structured Query
Language)がクエリとして用いられる。クエ
リには、その機能に応じてSELECTクエリ、INS
ERTクエリ、DELETEクエリ、UPDATEクエ
リなどがある。SELECTクエリは、1または複数の
表を入力として行や列の結合を行い、決められた条件を
満たす列を選択して、結果を一つの表として出力するク
エリである。以下の説明では、SELECTクエリとそ
の出力の表とを照会と称す。
【0008】図14は、この種の他の従来のデータベー
ス管理システムの構成を示すブロック図である。図14
のデータベース管理システムを図13に示したデータベ
ース管理システムと比較すると、データベース記憶部1
410が、シート記憶部1411及び参照制約記憶部1
412に加えて照会制約を記憶する照会制約記憶部14
13を備え、データベース整合性管理部1420が、参
照制約違反解消部1421に加えて照会制約違反を検出
する照会制約違反検出部1422とを備えている。照会
制約違反検出部1422は、データベース閲覧及び編集
時に紹介制約違反を検出した場合、その照会制約違反情
報を提示する。
【0009】図14に示したデータベース管理システム
は、データベースの制約違反を自動解消するのではな
く、制約を表す照会(制約照会または違反リスト)を用
いて、ユーザに違反の提示のみを行う。制約照会によっ
て記述された制約(照会制約)を用いることにより、図
13に示した従来のデータベース管理システムよりも制
約の表現力が向上するという効果を得ている。また、違
反状態が許されるため、データベース管理の柔軟性が向
上するという効果を得ている。
【0010】また、この種のさらに他の従来のデータベ
ース管理システムの例として、特開平6−4383号公
報に開示されたシステムがある。同公報に記載されたデ
ータベース管理システムは、参照制約違反を自動解消す
るのではなく、参照制約違反のある表に対する閲覧を禁
止することによって利用時のアクセスのみを制御する。
これにより、図13に示した従来のデータベース管理シ
ステムよりも、参照制約違反が許されるため、データベ
ース管理の柔軟性が向上するという効果を得ている。
【0011】図15は、同公報に記載されたデータベー
ス管理システムを、データベース整合性管理に注目して
表現したブロック図である。図15のデータベース管理
システムを図13に示した従来のデータベース管理シス
テムと比較すると、データベース整合性管理部1520
が、参照制約違反解消部1321の代わりに、データベ
ースを閲覧する際にアクセス制御を行う参照制約違反検
出部1521を備えている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のデータベース管理システムは、第1に誤入力を発見し
にくい、第2にデータ構築の自由度が低い、第3に重複
したデータ入力が多いという欠点を有していた。
【0013】誤入力を発見するためには、データに対す
る制約をあらかじめ記述しておき、データ編集時に制約
違反がないかチェックするという管理方法が行われる。
制約を分類すると、データ型制約、他の表に対する参照
制約(以下、表参照制約と呼ぶ)、表以外の導出データ
に対する参照制約(以下、照会参照制約と呼ぶ)、その
他の、違反が導出可能である制約(前記照会制約に相
当)、の四つがある。
【0014】図13に示した従来のベース管理システム
は、データ型制約と表参照制約のみを制約として管理す
ることができたが、照会参照制約や照会制約を制約とし
て管理することができなかった。したがって、制約記述
能力が低かったために、誤入力を十分に発見することが
できなかった。
【0015】データ構築の自由度が低いという欠点は、
表参照制約によるデータ管理方法によって引き起こされ
る。データベース編集時に表の間の参照関係を考慮した
データ編集手順を守らなければ、参照制約違反の自動解
消機能によってデータ喪失の危険性があるためである。
すなわち、表参照制約によるデータ管理を行う結果とし
て、必然的にデータ構築の自由度が低いという欠点が生
じる。
【0016】重複したデータの入力が多いという欠点
は、全てのデータを人間が一つ一つ入力しているために
生じる。すなわち、機械的に導出可能なデータを列とし
て含む表を作成する際でも人間がデータ入力を行うた
め、同一のデータの入力作業が重複して、作業効率を低
下させることとなる。
【0017】この問題を緩和する手段として、照会の列
への参照制約(前記照会参照制約)を設けて管理する方
法を取ることができる。しかし、照会参照制約を制約と
して管理すると、表参照制約について上述したのと同様
に、データ構築の自由度が下がることとなる。さらに、
照会参照制約を管理する場合、一部のデータを変更した
時に他のデータに与える影響が大きいことが多い。その
ため、データ喪失の危険性がより大きくなる。したがっ
て、データの入力を人間が行わなければならないため、
重複したデータの入力が多くなっていた。
【0018】図14に示した従来のデータベース管理シ
ステムは、制約照会を用いてユーザに誤入力を発見させ
る機能を用意しているため、データ型制約、表参照制約
だけでなく、照会制約についても誤入力を発見できる。
したがって、図13に示したデータベース管理システム
と比較すれば、誤入力を発見できる可能性が増大する。
また、参照制約の代わりに照会制約を用いて、制約違反
を指摘するのみに留めれば、データ喪失の危険性がない
ため、より自由なデータ編集手順をとることができる。
しかし依然として、重複したデータ入力が多いという欠
点は解決されていない。
【0019】また、特開平6−4383号公報に記載さ
れた従来のデータベース管理システムは、参照制約違反
を指摘するのみに留めて、参照制約違反に該当するデー
タを自動的に解消することはないため、データ喪失の危
険性がなく、より自由なデータ編集手順をとることがで
きる。しかし依然として、誤入力を発見しにくいという
欠点と、重複したデータ入力が多いという欠点とは解決
されていない。
【0020】以上のように、従来のデータベース管理シ
ステムにおいては、誤入力を発見しにくいという欠点、
データ構築の自由度が低いという欠点及び重複したデー
タ入力が多いという欠点を同時に解決するシステムが存
在しなかった。特に、重複したデータ入力が多いという
欠点に関しては、従来、解決手段が全くなかった。
【0021】本発明の目的は、上記従来の欠点を同時に
解決し、制約記述能力が高く、意図しないデータ喪失を
極力防止すると共に、照会を参照利用できるデータベー
ス管理システム及びその管理方法並びに管理プログラム
を格納した記憶媒体を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明は、データベースを格納したデータベース記憶手段
と、データベース記憶手段に格納されているデータを管
理するデータベース整合性管理手段とを備えたデータベ
ース管理システムにおいて、前記データベース記憶手段
が、前記データベースにおける表及び照会からなるシー
トを記憶するシート記憶手段と、前記シートにおける所
定の要素の関係である参照制約を記憶する参照制約記憶
手段と、所定の前記シート間における制約の違反を照会
によって定義した照会制約を記憶する照会制約記憶手段
とを備え、前記データベース整合性管理手段が、参照先
である前記シートの内容変更時に、参照元である表にお
ける参照制約違反の行を自動削除することにより参照制
約違反を解消する参照制約違反解消手段と、前記照会制
約の違反を検出する照会制約違反検出手段と、前記各シ
ートに関して、前記照会制約違反が検出された前記シー
トまたはそのような前記シートを直接または間接的に参
照または照会するシートであるかどうかを示す照会制約
整合性に関する情報を管理する照会制約整合性管理手段
と、照会制約不整合な照会を参照する表及びそのような
表を直接または間接的に参照または照会する前記シート
である非更新シートに対して参照制約違反の自動解消及
びデータアクセスを禁止すると共に、シート参照関係を
考慮した順番に従って前記非更新シートでない前記シー
トに対する参照制約違反の自動解消を行うシート更新制
御手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】請求項2の本発明のデータベース管理シス
テムは、前記参照制約違反解消手段が、参照先の表がデ
ータ修正された場合に、参照元の表における対応する行
を自動修正し、参照先の前記シートが他の方法で内容変
更された場合に、前記参照元表における参照制約違反の
行を自動削除することを特徴とする。
【0024】上記の目的を達成する他の本発明は、デー
タベースを格納したデータベース記憶手段と、データベ
ース記憶手段に格納されているデータを管理するデータ
ベース整合性管理手段とを備えたデータベース管理シス
テムによるデータベース管理方法において、前記データ
ベースにおける表及び照会からなるシートと、前記シー
トにおける所定の要素の関係である参照制約と、所定の
前記シート間における制約の違反を照会によって定義し
た照会制約とを記憶し、参照先である前記シートの内容
変更時に、参照元である表における参照制約違反の行を
自動削除することにより参照制約違反を解消し、前記照
会制約の違反を検出し、前記シートに関して、前記照会
制約違反が検出された前記シートまたはそのような前記
シートを直接または間接的に参照または照会するシート
であるかどうかを示す照会制約整合性に関する情報を管
理し、照会制約不整合な照会を参照する表及びそのよう
な表を直接または間接的に参照または照会する前記シー
トである非更新シートに対して参照制約違反の自動解消
及びデータアクセスを禁止すると共に、シート参照関係
を考慮した順番に従って前記非更新シートでない前記シ
ートに対する参照制約違反の自動解消を行うことを特徴
とする。
【0025】請求項4の本発明のデータベース管理方法
は、前記参照制約違反を解消する場合に、参照先の表が
データ修正された場合に、参照元の表における対応する
行を自動修正し、参照先の前記シートが他の方法で内容
変更された場合に、前記参照元表における参照制約違反
の行を自動削除することを特徴とする。
【0026】上記の目的を達成するさらに他の本発明
は、データベースを格納したデータベース記憶手段と、
データベース記憶手段に格納されているデータを管理す
るデータベース整合性管理手段とを備えたコンピュータ
システムを制御してデータベースを管理するデータベー
ス管理プログラムを格納した記憶媒体において、前記デ
ータベースにおける表及び照会からなるシートと、前記
シートにおける所定の要素の関係である参照制約と、所
定の前記シート間における制約の違反を照会によって定
義した照会制約とを記憶し、参照先である前記シートの
内容変更時に、参照元である表における参照制約違反の
行を自動削除することにより参照制約違反を解消し、前
記照会制約の違反を検出し、前記シートに関して、前記
照会制約違反が検出された前記シートまたはそのような
前記シートを直接または間接的に参照または照会するシ
ートであるかどうかを示す照会制約整合性に関する情報
を管理し、照会制約不整合な照会を参照する表及びその
ような表を直接または間接的に参照または照会する前記
シートである非更新シートに対して参照制約違反の自動
解消及びデータアクセスを禁止すると共に、シート参照
関係を考慮した順番に従って前記非更新シートでない前
記シートに対する参照制約違反の自動解消を行うことを
特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。始めに、以下の説明
において用いる用語の定義をまとめて示す。「照会」と
は、SELECTクエリとその出力の表のことである。
また、「AがBを照会する」と動詞で使われる場合に
は、Aがそのクエリの結果を導くのにBを必要とするこ
とを指す。「シート」とは、表または照会である。「参
照制約」とは、ある表Aの列が他のあるシートBの列の
要素から成るという関係であり、この関係を、AがBを
参照すると呼ぶ。従来のリレーショナルデータベース管
理システムにおいて参照整合性と呼ばれる概念にほぼ対
応する。「照会制約」とは、1または複数のシート間で
満たすべき制約において、その制約違反を照会によって
定義したものである。この場合の照会を、特に「制約照
会」と呼ぶ。「シートxの親」とは、xに参照または照
会されるシートのことである。「xの一つ前のシート」
とも呼ぶ。「シートxの子」とは、xを参照または照会
するシートのことである。「xの一つ後のシート」とも
呼ぶ。「シートxの祖先」とは、xから前に辿れるシー
トのことである。「シートxの子孫」とは、xから後に
辿れるシートのことである。「照会制約不整合なシー
ト」とは、違反検出をしている制約照会に直接または間
接的に照会されているシート及びそのようなシートを祖
先として持つシートのことである。単に、「不整合シー
ト」とも呼ぶ。「照会制約整合なシート」とは、照会制
約不整合シートでないシートのことである。すなわち、
違反検出している制約照会を子として持たず、祖先のシ
ートに照会制約不整合シートが存在しないシートのこと
である。単に、「整合シート」とも呼ぶ。「非更新シー
ト」とは、照会制約不整合な照会を参照する表及びその
ような表を祖先として持つシートのことである。「更新
シート」とは、非更新シート以外のシートのことであ
る。
【0028】図1は、本発明の一実施形態によるデータ
ベース管理システムの構成を示すブロック図である。図
1を参照すると、本実施形態のデータベース管理システ
ムは、データベース記憶部110と、データベース整合
性管理部120と、データベース閲覧編集部130とを
備えて構成される。
【0029】データベース記憶部110は、シートを記
憶するためのシート記憶部111と、参照制約を記憶す
るための参照制約記憶部112と、照会制約を記憶する
ための照会制約記憶部113とを備える。
【0030】データベース整合性管理部120は、参照
先シートの内容変更時に参照元表の参照制約違反行を自
動削除することにより参照制約違反を解消する参照制約
違反解消部121と、各照会制約の違反を検出する照会
制約違反検出部122と、前述した定義に基づいて各シ
ートの照会制約整合性を判断すると共にその情報を管理
する照会制約整合性管理部123と、前述した定義に基
づいて各シートが更新シートであるか非更新シートであ
るかを判断し、非更新シートに対する参照制約違反自動
解消及びデータアクセス(閲覧、編集)の禁止を行い、
シート参照関係を考慮した順番に従って更新シートに対
する参照制約違反自動解消を行うシート更新制御部12
4とを備える。
【0031】本実施形態は、パーソナルコンピュータや
ワークステーションその他のコンピュータ端末にて実現
される。そして、データベース記憶部110は、例えば
磁気ディスク装置その他の外部記憶装置で実現され、デ
ータベース整合性管理部120は、例えばプログラム制
御されたCPUとRAMその他の内部メモリとで実現さ
れる。CPUを制御してデータベース整合性管理部12
0の各構成要素を実行するコンピュータプログラムは、
磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の一
般的な記憶媒体に格納して提供され、内部メモリにロー
ドされる。また、データベース閲覧編集部130は、例
えばキーボードその他の入力装置とディスプレイ装置と
データベース記憶部110及びデータベース整合性管理
部120へのインタフェースとで実現される。なお、図
1には、本実施形態における特徴的な構成のみを記載
し、他の一般的な構成については記載を省略してある。
【0032】図2は、参照制約記憶部112に記憶され
る参照制約のデータ構造の例を示す。図である。図2に
示す表201は、各行に参照制約を一つずつ対応させた
表である。例えば、1行目の参照制約において、参照元
が「商品要求」という名前の表の「HEADER1」と
いう名前の列であり、参照先が「顧客一覧」という名前
の表の「名前」という名前の列であることを示してい
る。
【0033】図3は、シート記憶部111に記憶される
照会の構成を示す図である。照会の本体301は、SQ
Lのようなクエリ言語であるが、以後の処理を簡略化す
るための補助として、その照会に対応するシート間の依
存関係を併せて記憶してもよい。照会によるシート間の
依存関係をまとめて管理する表302をシート間照会表
と呼ぶ。また、照会制約記憶部113においても、制約
照会を同様の構成で記憶する。
【0034】次に、データベース整合性管理部120に
ついて説明する。まず、データベース整合性管理部12
0自体の説明に先立って、本実施形態のデータベース管
理システムで扱うことのできるデータベースの構造につ
いて説明する。図4に、そのようなデータベースの構造
を示す。同図は、シート間のデータフローを表したグラ
フなので、シート間関係グラフと呼ぶ。
【0035】図4を参照すると、従来のデータベース管
理システムで扱っていたデータベースの構造と明確に異
なる点が2点ある。従来のデータベース管理システムで
扱っていたデータベースと異なる第1の点は、照会から
表へのデータフローが存在していることである。これ
は、表から表への参照しか許可していなかった従来のデ
ータベースにおける制限を緩和し、表から照会への参照
も許可したという変更による。
【0036】例えば、照会403−H1から表403−
Dへのデータフローが存在する。これは、表403−D
のある列が照会403−H1のある列を参照していると
いうことを示す。したがって、参照先である照会403
−H1の列に存在しないデータは、参照元である表40
3−Dの列に存在しないという参照制約を表している。
【0037】参照元の表に参照制約違反の行が存在すれ
ば、基本的には、参照制約違反解消部121により違反
行の削除が行われる。ただし、参照制約違反解消部12
1が違反行の削除を実行するかどうかは、シート更新制
御部124によって決定される。また、参照先のシート
が表である場合は、違反行を削除するだけでなく、従来
のデータベース管理システムのように、参照先表の編集
に伴って参照元表の同内容のデータが自動変更される設
計としてもよい。
【0038】従来のデータベース管理システムで扱って
いたデータベースと異なる第2の点は、制約照会が存在
することである。これはシートの照会制約整合性を決め
る上で重要であるだけでなく、シートの更新制御を行う
上でも重要である。
【0039】図4を参照して、シートの照会制約整合性
及び更新、非更新に関する情報の伝播の例を示す。制約
照会405が違反だった場合、シートにおける照会制約
の整合、不整合の定義により、表402は制約照会40
5に照会されているため不整合であり、不整合表402
の子孫の全て、すなわち照会403−H2、表403−
D、照会404−H、表404−D、制約照会405、
照会406、照会407、制約照会408も不整合とな
る。また、照会403−H2が不整合なので表403−
Dは非更新シート、照会404−Hが不整合なので表4
04−Dは非更新シート、非更新シートを祖先に持つシ
ートも非更新シートなので、照会406、照会407、
制約照会408も非更新シートとなる。一方、制約照会
405に違反がなく、制約照会408が違反だった場
合、表403−Dは制約照会408に間接的に照会され
ているので不整合、表404−Dも照会されているので
不整合、それらの子孫である照会406、照会407、
制約照会408も不整合となる。
【0040】上述したように、本実施形態におけるデー
タベース整合性管理部120は、図13乃至図15に示
した従来のデータベース管理システムにおけるデータベ
ース整合性管理部と同様に参照制約違反解消部121及
び照会制約違反検出部122を備えると共に、これらに
加えて照会制約整合性管理部123と、シート更新制御
部124とを備える。
【0041】照会制約整合性管理部123は、上述した
シートの整合性を判断し、その情報を不整合管理表を用
いて記憶する。不整合管理表は、シートの照会制約不整
合の原因も管理し、不整合シートのID及び不整合の原
因となる制約照会のIDを関係づけて記憶する。これに
より、照会制約に関する整合性情報を常に確認すること
ができるため、より誤入力を発見しやすくなる。また、
参照制約の代わりに照会制約を用いて制約違反を指摘す
るのみに留めれば、データ喪失の危険性がないため、よ
り自由なデータ編集手順をとることができる。
【0042】シート更新制御部124は、非更新シート
に対する参照制約違反の自動解消及びデータアクセスを
禁止する。そして、シート参照関係を考慮した順番に従
って、非更新シートでないシートに対する参照制約違反
の自動解消を行う。したがって、参照制約における参照
先の対象が表だけでなく照会でもよいため、制約の記述
力が上がり、より誤入力を発見しやすくなる。また、意
図しないデータ喪失を防ぎながら照会の列への参照制約
違反の自動解消を行うことにより、照会参照制約が記述
できるため、重複データの入力が減少する。
【0043】次に、シート更新制御部124の動作を、
図5乃至図10を用いて詳しく説明する。ここでは、シ
ートの状態情報を記憶するためにシート管理表を用い
る。シート管理表は、シートのID、種類(表、照会、
制約照会)、整合性(整合(0)、不整合(1以上、不
整合の数))及び状態(未更新、更新不可、更新済、更
新中)を関係づけて記憶する。シートの初期状態は更新
済である。
【0044】シート更新制御部124は、各シートに対
して更新シートか非更新シートかの判断を行う。当該判
断は、表間参照グラフを利用すると比較的簡単に行うこ
とができる。図6は、図4のシート間関係グラフに対応
する表間参照グラフである。図6には、4個のノード6
01、602、603、604と、それらを結ぶ参照の
データフローが示されている。各ノード内の符号は、そ
れぞれ図4のノードの名前に対応している。例えば、ノ
ード601は、表401を中心としたノードであり、照
会403−H1を属性として持っている。また、ノード
603は、表403−Dを中心としたノードであり、照
会406、照会407、照会408を属性として持って
いる。このように、表間参照グラフは、各ノードの中心
に一つの表を持ち、各ノードの属性として複数の照会を
持ち、ノード間に参照のデータフローを持つようなグラ
フである。
【0045】図6を参照して、シートの整合性、更新・
非更新に関する情報の伝播の例を示す。制約照会405
が違反だった場合、図4の説明で示したように、表40
2、照会403−H2、表403−D、照会404−
H、表404−D、制約照会405、照会406、照会
407、制約照会408が不整合となる。これは、制約
照会405を属性として持つノード602及びその子孫
のノードの全てが不整合になったとみなすことができ
る。また、非更新シートは、表403−D、表404−
D、照会406、照会407、制約照会408である。
これは、不整合なノード602を祖先として持つノード
603、604の全てのシートが非更新シートになった
とみなすことができる。また、制約照会405に違反が
なく、制約照会408が違反だった場合、表403−
D、表404−D、照会406、照会407、制約照会
408が不整合である。これは、制約照会408を属性
として持つノード603、604に属する全てのシート
が不整合になったとみなすことができる。このように、
表間参照グラフを用いることで、シートの整合性及びシ
ートの更新、非更新をまとめて管理できるようになる。
【0046】図5は、シート間関係グラフから表間参照
グラフを作成する方法を表したフローチャートである。
図5を参照すると、まず始めに、表間参照グラフの初期
状態をシート間関係グラフとする(ステップ501)。
次に、親同士で直系なものがあるかどうか探し、該当す
るシートを検出したならば、祖先の方への参照をカット
する(ステップ502)。同様の処理を、親同士で直系
なものがなくなるまで繰り返す。次に、あるシートの親
として照会が存在すれば、その照会に対して付けられて
いた照会、参照を外し、その更に親を照会先、参照先と
して付け替える(ステップ503)。同様の処理を、全
てのシートの親に照会が存在しなくなるまで繰り返す。
最後に、全ての照会はその親の表に所属するとみなす
(ステップ504)。こうして完成されたグラフを、表
間参照グラフと呼ぶ。
【0047】本実施形態は、所定のシートがデータ編集
やプロパティ変更等で内容を変更された場合に、関連す
る他のシートとのデータ整合性を維持するために、関連
するそれらのシートに対する参照制約違反解消や照会更
新を行う。この機能をシート連鎖計算と呼ぶ。
【0048】所定のシートに対する参照制約違反解消や
照会更新を行うためには、それ以前にその参照先や照会
先のシートの違反解消や更新が終了している必要があ
る。また、シート更新制御部124は、照会制約不整合
からのデータフローによる参照制約違反解消時のデータ
喪失を最低限に抑えるためにブロック制御を表の前にか
けることを行うが、シート更新制御部124による当該
機能の実現を考えると、照会制約違反を正しく判断する
ために、できるだけ表よりも照会を先に実行する必要が
ある。
【0049】そのような必要条件を正しく満たすため
に、シートの更新順序を管理するための表、すなわちシ
ート更新順序管理表を用意する。シート更新順序管理表
は、全てのシートに渡って次の2点の必要条件を満たす
順序を記憶するものである。すなわち、第1の必要条件
は、シートAからシートBへのデータフローがある時、
シートAがシートBより必ず先にくるようにすること、
第2の必要条件は、表と照会とが同じ優先順位であれ
ば、照会を先にすることである。例えば、「シートI
D」という名前の列と「順番」という名前の列を持つ表
を考えればよい。本実施形態は、データベース内の複数
シート間のデータフローにループが存在しないように制
限を設ける。データフローにループが存在すると、正し
く参照制約違反解消や照会更新を行えないからである。
そして、データフローにループが存在する場合は、デー
タベースの設計に問題があるとし、システムがループを
検出した場合は、管理者に指摘して修正させる。
【0050】ループの検出は、照会の修正などによりシ
ート間関係グラフの構造が変化した時に行われる。具体
的には、例えば修正されたシートからサブツリーを作
り、その作業中にそのシート自身が再登場したらループ
が検出されたと言える。シート更新順序管理表の作成手
順は、当業者には以上の説明で実現可能と思われる。
【0051】図7乃至図10は、シート更新制御部12
4によるシート連鎖計算の処理手順を示したフローチャ
ートである。本動作説明におけるシートの親子関係は、
シート間関係グラフにおける参照、照会の親子関係でな
く、表間参照グラフにおける参照、照会の親子関係であ
ると限定することにする。例えば、照会の親は表間参照
グラフにおける所属先の表、表の親は表間参照グラフに
おける参照先の表というような関係になる。
【0052】また通常、シート連鎖計算で更新が必要と
なるのは、祖先のシートが編集された時なのであるが、
祖先が直接編集されないシートでも照会制約不整合が解
消される場合があり、そのようなシートも更新が必要と
なる。図7乃至図10の流れ図は、このような更新も正
しく行われるように設計してある。
【0053】図7を参照すると、最初に、状態が更新中
のシートがあれば状態を未更新としてた後、変更された
シートを元としてサブツリーを作成し、作成されたサブ
ツリーにおけるシートの状態を全て未更新にする(ステ
ップ701)。次に、シート更新順序管理表から、状態
が未更新または更新中であるシートのうちで、最も順番
の若いシートを一つ選択する(ステップ702)。そし
て、シートの種類に応じて図8乃至図10の各処理へ移
行する(ステップ703)。
【0054】シートの種類が表の場合は、図8の処理へ
移行し、親の状態が全て更新済かつ整合である場合、ま
たは親が存在しない場合は、シートの更新を行い、シー
トの状態を更新中または更新済(子がいない場合)とす
る(ステップ801、802)。一方、親が存在する
が、その状態が更新不可または不整合である場合、シー
トの状態を更新不可とする(ステップ801、80
3)。そして、図7に示す共通の処理に戻る。
【0055】シートの種類が照会の場合は、図9の処理
へ移行し、親の状態が全て更新済または更新中である場
合か、または親が存在しない場合は、シートの更新を行
い、シートの状態を更新済とする(ステップ901、9
02)。親の表で子が全て更新済となるものがあれば、
それも更新済とする。一方、親が存在するが、その状態
が更新不可である場合、シートの状態を更新不可とする
(ステップ901、903)。そして、図7に示す共通
の処理に戻る。
【0056】シートの種類が制約照会の場合は、図10
の処理へ移行し、親の状態が全て更新済または更新中で
あるか、または親が存在しない場合、まず、シートの更
新を行い、状態を更新済とする(ステップ1001、1
002)。親の表で子が全て更新済となるものがあれ
ば、それも更新済とする。当該シートが無違反から違反
に変わった場合、すなわち、違反が新たに発生した場合
は、当該親を元とするサブツリーに属するシートを不整
合管理表に登録し、不整合数の値を1増やした後、未更
新状態にする(ステップ1003)。当該シートが違反
から無違反に変わった場合は、、すなわち、違反が消滅
した場合は、当該制約照会を原因とする不整合シートの
不整合数の値を1減らす。そして、状態が更新不可であ
るシートにおける不整合数の値が0になったならば、状
態を未更新に書き換え、当該制約照会を原因とする違反
を不整合管理表から削除する(ステップ1004)。一
方、更新不可な親が存在するならば、当該シートの状態
を更新不可とし(ステップ1001、1005)、図7
に示す共通の処理に戻る。そして、図7に示す共通の処
理に戻る。
【0057】図8乃至図10に示したシートの種類に応
じた処理が終了した後、図7に示す共通の処理に戻り、
シート更新順序管理表において、状態が未更新または更
新中であるシートのうちで、順番が次に若いシートを選
ぶ(ステップ704)。そのようなシートが存在すれば
ステップ703に戻ってシートの種類に対応した処理に
移行する(ステップ705)。一方、そのようなシート
が存在しない場合、シートの種類に対応した各処理を含
むステップ703からステップ705までの繰り返しに
おいて、シートの状態に変化があったかどうかを調べる
(ステップ706)。そして、一度でもシートの状態変
化があればステップ702へ戻り、全く変化がなければ
処理を終了する。
【0058】また、本実施形態では、照会制約不整合な
シートを参照する表についての参照制約違反を自動解消
しないようにロックをかけるため、データベースの構造
によってはデッドロックが発生する場合がある。例え
ば、制約照会は、シートAの更新にロックをかけたま
ま、シートBの更新終了を待つことがある。この時、他
の制約照会がシートBの更新にロックをかけたままシー
トAの更新終了を待っていた場合、両制約照会は解決し
ないため、先に進むことができないこととなる。この状
態を「制約照会によるデッドロック」と呼ぶ。一般に、
複数の制約照会によるシート更新許可依存関係がループ
を形成していれば、「制約照会によるデッドロック」に
なる。
【0059】デッドロック検出方法には、シート間関係
グラフに変更があった時にシート更新許可依存関係のル
ープを検出するという静的な方法と、シート連鎖計算が
終了しても更新中シートや未更新シートが残っている場
合にはデッドロックが発生しているとみなす動的な方法
とがある。データベース管理システムとして、デッドロ
ックが発生するようなデータベース構造を許さないとい
う方針を採るならば静的な方法を用いるべきである。ま
た、デッドロックが発生した時にそのデッドロックを勝
手に外すという方針を採るならば動的な方法を用いるべ
きである。デッドロックを外す場合は、デッドロックが
発生した時点の更新中シートを全て強制的に更新済に変
更した後にシート連鎖計算を継続するという作業を行う
ことになるため、参照制約違反自動解消によるデータ喪
失の危険性が発生することに注意が必要である。
【0060】データベース管理の実際の現場において
は、一つの表を作成する際に、暗黙に二つのステップを
踏んで作業を行っていることが多い。第1のステップは
表のテンプレートを作成する作業であり、テンプレート
のヘッダに相当するデータを入力するステップである。
第2のステップは作成したテンプレートに実データを入
力する作業であり、各ヘッダデータに対応するデータを
入力するステップである。
【0061】このうち、第1ステップで入力するヘッダ
データは、適当な規則に従って他の表から導ける単純な
データであることが多く、その場合の第1ステップの作
業は機械的な入力作業となる。テンプレートのヘッダデ
ータが所定の規則に従って他の表から導けるのであれ
ば、多くの場合、テンプレートのヘッダを照会によって
定義することができることとなる。そこで、ヘッダデー
タを作成する照会を使って、自動的にヘッダが生成され
るテンプレートを持つシート(テンプレート自動生成シ
ート)を作ることができる。このテンプレート自動生成
シートの内部構造は、ヘッダ用の照会と実データ用の表
とで構成され、実データ表はヘッダ照会への参照制約を
持つ。
【0062】図11は、テンプレート自動生成シートの
例を示す図である。図11を参照すると、高額商品在庫
1102のテンプレート自動生成シートの内部構造は、
高額商品在庫ヘッダという照会1102−Hと、高額商
品在庫データという表1102−Dとで構成される。高
額商品在庫ヘッダ1102−Hは、商品一覧1101を
照会しており、高額商品在庫データ1102−DのHE
ADER列は、高額商品在庫ヘッダ1102−HのHE
ADER列を参照している。
【0063】図示の例では、商品一覧1101における
規格AAAの価格の値を、例えば「1000」に変更す
ると、照会1102−Hの結果としてAAAが失われる
ため、参照制約違反解消部121により、表1102−
DにおいてHEADERがAAAである行が自動的に削
除され、高額商品在庫1102のテンプレートからAA
Aの列が消えることになる。
【0064】なお、本実施形態は、テンプレート自動生
成シートを自動的に定義できるだけでなく、不用意なデ
ータ喪失を防止するためのシート更新制御部124を備
えているため、適当な照会制約を設定することによっ
て、テンプレート内のデータでも意図しない喪失を防ぐ
ことができる。
【0065】以上好ましい実施の形態をあげて本発明を
説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定さ
れるものではない。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のデータベ
ース管理システム及びその管理方法並びに管理プログラ
ムを格納した記憶媒体によれば、データ型制約、表参照
制約、照会参照制約及び照会制約の四つの制約をいずれ
も記述できるため、従来よりも誤入力を発見しやすいと
いう効果がある。
【0067】また、シート更新制御部を設けたことによ
り意図しないデータ喪失を極力防ぐことが可能であると
共に、参照制約の代わりに照会制約を用いて制約違反の
自動解消を行わないという制御も可能であるため、より
自由なデータ編集手順をとることができるという効果が
ある。
【0068】さらにまた、意図しないデータ喪失を防ぎ
ながら照会の列への参照制約違反の自動解消を行うこと
により、照会参照制約を記述できるため、重複したデー
タ入力を減少させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるデータベース管理シ
ステムの構成を示すブロック図である。
【図2】 本実施例に用いられる参照制約のデータ構造
を示す図である。
【図3】 本実施例に用いられる照会の構成を示す図で
ある。
【図4】 本実施例に用いられるデータベースの構造を
示すシート間関係図である。
【図5】 シート間関係図から表間参照図を作成する方
法を示すフローチャートである。
【図6】 図4に対応する表間参照図である。
【図7】 シート更新制御部によるシート連鎖計算の処
理手順を示すフローチャートであり、シートの種類に関
わらない共通の処理を示す図である。
【図8】 シート更新制御部によるシート連鎖計算の処
理手順を示すフローチャートであり、シートの種類が表
である場合に対応する固有の処理を示す図である。
【図9】 シート更新制御部によるシート連鎖計算の処
理手順を示すフローチャートであり、シートの種類が照
会である場合に対応する固有の処理を示す図である。
【図10】 シート更新制御部によるシート連鎖計算の
処理手順を示すフローチャートであり、シートの種類が
制約照会である場合に対応する固有の処理を示す図であ
る。
【図11】 テンプレート自動生成シートの例を示す図
である。
【図12】 参照制約の動作を説明する図である。
【図13】 従来のデータベース管理システムの構成を
データベース整合性管理に注目して表現したブロック図
である。
【図14】 従来の他のデータベース管理システムの構
成をデータベース整合性管理に注目して表現したブロッ
ク図である。
【図15】 従来のさらに他のデータベース管理システ
ムの構成をデータベース整合性管理に注目して表現した
ブロック図である。
【符号の説明】
110 データベース記憶部 111 シート記憶部 112 参照制約記憶部 113 照会制約記憶部 120 データベース整合性管理部 121 参照制約違反解消部 122 照会制約違反検出部 123 照会制約整合性管理部 124 シート更新制御部 130 データベース閲覧編集部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データベースを格納したデータベース記
    憶手段と、データベース記憶手段に格納されているデー
    タを管理するデータベース整合性管理手段とを備えたデ
    ータベース管理システムにおいて、 前記データベース記憶手段が、 前記データベースにおける表及び照会からなるシートを
    記憶するシート記憶手段と、 前記シートにおける所定の要素の関係である参照制約を
    記憶する参照制約記憶手段と、 所定の前記シート間における制約の違反を照会によって
    定義した照会制約を記憶する照会制約記憶手段とを備
    え、 前記データベース整合性管理手段が、 参照先である前記シートの内容変更時に、参照元である
    表における参照制約違反の行を自動削除することにより
    参照制約違反を解消する参照制約違反解消手段と、 前記照会制約の違反を検出する照会制約違反検出手段
    と、 前記各シートに関して、前記照会制約違反が検出された
    前記シートまたはそのような前記シートを直接または間
    接的に参照または照会するシートであるかどうかを示す
    照会制約整合性に関する情報を管理する照会制約整合性
    管理手段と、 照会制約不整合な照会を参照する表及びそのような表を
    直接または間接的に参照または照会する前記シートであ
    る非更新シートに対して参照制約違反の自動解消及びデ
    ータアクセスを禁止すると共に、シート参照関係を考慮
    した順番に従って前記非更新シートでない前記シートに
    対する参照制約違反の自動解消を行うシート更新制御手
    段とを備えたことを特徴とするデータベース管理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記参照制約違反解消手段が、 参照先の表がデータ修正された場合に、参照元の表にお
    ける対応する行を自動修正し、 参照先の前記シートが他の方法で内容変更された場合
    に、前記参照元表における参照制約違反の行を自動削除
    することを特徴とする請求項1に記載のデータベース管
    理システム。
  3. 【請求項3】 データベースを格納したデータベース記
    憶手段と、データベース記憶手段に格納されているデー
    タを管理するデータベース整合性管理手段とを備えたデ
    ータベース管理システムによるデータベース管理方法に
    おいて、 前記データベースにおける表及び照会からなるシート
    と、前記シートにおける所定の要素の関係である参照制
    約と、所定の前記シート間における制約の違反を照会に
    よって定義した照会制約とを記憶し、 参照先である前記シートの内容変更時に、参照元である
    表における参照制約違反の行を自動削除することにより
    参照制約違反を解消し、 前記照会制約の違反を検出し、 前記シートに関して、前記照会制約違反が検出された前
    記シートまたはそのような前記シートを直接または間接
    的に参照または照会するシートであるかどうかを示す照
    会制約整合性に関する情報を管理し、 照会制約不整合な照会を参照する表及びそのような表を
    直接または間接的に参照または照会する前記シートであ
    る非更新シートに対して参照制約違反の自動解消及びデ
    ータアクセスを禁止すると共に、シート参照関係を考慮
    した順番に従って前記非更新シートでない前記シートに
    対する参照制約違反の自動解消を行うことを特徴とする
    データベース管理方法。
  4. 【請求項4】 前記参照制約違反を解消する場合に、 参照先の表がデータ修正された場合に、参照元の表にお
    ける対応する行を自動修正し、 参照先の前記シートが他の方法で内容変更された場合
    に、前記参照元表における参照制約違反の行を自動削除
    することを特徴とする請求項3に記載のデータベース管
    理方法。
  5. 【請求項5】 データベースを格納したデータベース記
    憶手段と、データベース記憶手段に格納されているデー
    タを管理するデータベース整合性管理手段とを備えたコ
    ンピュータシステムを制御してデータベースを管理する
    データベース管理プログラムを格納した記憶媒体におい
    て、 前記データベースにおける表及び照会からなるシート
    と、前記シートにおける所定の要素の関係である参照制
    約と、所定の前記シート間における制約の違反を照会に
    よって定義した照会制約とを記憶し、 参照先である前記シートの内容変更時に、参照元である
    表における参照制約違反の行を自動削除することにより
    参照制約違反を解消し、 前記照会制約の違反を検出し、 前記シートに関して、前記照会制約違反が検出された前
    記シートまたはそのような前記シートを直接または間接
    的に参照または照会するシートであるかどうかを示す照
    会制約整合性に関する情報を管理し、 照会制約不整合な照会を参照する表及びそのような表を
    直接または間接的に参照または照会する前記シートであ
    る非更新シートに対して参照制約違反の自動解消及びデ
    ータアクセスを禁止すると共に、シート参照関係を考慮
    した順番に従って前記非更新シートでない前記シートに
    対する参照制約違反の自動解消を行うことを特徴とする
    データベース管理プログラムを格納した記憶媒体。
  6. 【請求項6】 前記参照制約違反を解消する場合に、 参照先の表がデータ修正された場合に、参照元の表にお
    ける対応する行を自動修正し、 参照先の前記シートが他の方法で内容変更された場合
    に、前記参照元表における参照制約違反の行を自動削除
    することを特徴とする請求項5に記載のデータベース管
    理プログラムを格納した記憶媒体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2013136442A1 (ja) * 2012-03-13 2015-08-03 株式会社野村総合研究所 データ処理システム

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