JP2000267886A - ソフトウェア試験項目抽出方法、ソフトウェア試験項目抽出装置および記録媒体 - Google Patents

ソフトウェア試験項目抽出方法、ソフトウェア試験項目抽出装置および記録媒体

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JP2000267886A
JP2000267886A JP11076704A JP7670499A JP2000267886A JP 2000267886 A JP2000267886 A JP 2000267886A JP 11076704 A JP11076704 A JP 11076704A JP 7670499 A JP7670499 A JP 7670499A JP 2000267886 A JP2000267886 A JP 2000267886A
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program module
test item
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software test
test
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JP11076704A
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Akira Nagashima
彰 長島
Tadayuki Matsutani
忠行 松谷
Nobutaka Hattori
信隆 服部
Kingo Ando
金吾 安藤
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NTT Comware Corp
Original Assignee
NTT Communicationware Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトウェア試験を実施する際、試験項目を
過不足なく自動的に抽出することができるようにする。 【解決手段】 プログラムモジュール入力部1から入力
された母体プログラムモジュールおよび改版プログラム
モジュールに対して、処理分岐点ラベル付与部2におい
てそれぞれ別個にラベルを付与し、分岐点ラベル付プロ
グラムモジュール記憶部3に記憶する。そして、記憶さ
れたこれらのプログラムモジュールを読み出して試験ポ
イント抽出部4で試験ポイントを抽出し、この抽出結果
に基づいて試験項目を試験ポイント一覧生成・出力部5
から出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトウェア試験
において、試験項目を抽出する際に用いて好適なソフト
ウェア試験項目抽出方法、ソフトウェア試験項目抽出装
置および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】ソフトウェアの開発工程では、設計、製
造工程の後に単体、結合、総合の各試験が行われ、これ
らの試験を通じてソフトウェアの品質特性が機能単位に
確認される。特に、単体試験は製造直後の試験であるこ
とから、その担う役割は大きい。この単体試験では、個
々のプログラムモジュール(サブルーチン、手続き、関
数など)単位に試験を実施する必要があるため、試験項
目数が多く、それに伴い試験工数も多くを要する。
【0003】この試験項目を抽出する際、次のようなプ
ロセスで試験担当者(プログラマ)が目視で確認しなが
ら試験対象とすべきルートを決定していた。図7は、単
体プログラム内の処理分岐モデルを用いて、この試験項
目抽出方法のプロセスを示したものである。同図に示す
ように、試験項目Aに対する試験ルート(ある条件で動
作するプログラムの道筋)R1、試験項目Bに対する試
験ルートR2というようにそれぞれの試験ルートを想定
し、試験項目Aの内容として、「試験ルート:処理分岐
点a→e,出力:Output1」、試験項目Bの内容とし
て、「試験ルート:処理分岐点a→b→d,出力:Outp
ut4」といった処理ルートおよび分岐条件を自然言語で
表記していた。また、母体となるプログラムモジュール
に対して、機能追加・変更等の処理を盛り込むことで改
版されたプログラムモジュールに対する単体試験を実施
する場合、試験担当者は、この機能追加等に伴って変更
された分岐処理部分を意識して、上述のような自然言語
で処理ルートを表現し、試験項目としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、試験担当
者が目視によって試験項目を抽出していたため、個人の
スキルによる部分が大きく、試験項目の抽出漏れを避け
ることができなかった。また、各試験項目は上述のよう
に曖昧な自然言語で表現されていたため、膨大なプログ
ラムモジュールから直ちに試験ルートを特定することは
困難であった。さらに、改版モジュールに対する試験で
は、上述のような問題に加えて、母体となるモジュール
に対する試験が終了している部分まで、重複して試験項
目としてしまうことがあった。つまり、ソフトウェア単
体試験を実施する際、試験項目の抽出段階において、抽
出漏れや冗長といった要素を排除することができず、迅
速かつ信頼性の高い試験を実施することができなかった
り、無駄な試験が行われる要因ともなっていた。
【0005】そこで、この発明は、このような課題に着
目してなされたもので、ソフトウェア試験を実施する
際、試験項目を過不足なく自動的に抽出することができ
るソフトウェア試験項目抽出方法、ソフトウェア試験項
目抽出装置および記録媒体を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明のソフトウェア試験項目抽出方法は、ソフ
トウェアの試験を行う際に、当該試験の対象となる項目
を抽出するソフトウェア試験項目抽出方法において、プ
ログラムモジュールの構文を解析して処理の分岐点を検
索する過程と、検索された処理の分岐点から派生する処
理ルートに対して、該処理ルートを特定する識別情報を
付与する過程とを有することを特徴とするものである。
【0007】第2発明のソフトウェア試験項目抽出方法
は、ソフトウェアの試験を行う際に、当該試験の対象と
なる項目を抽出するソフトウェア試験項目抽出方法にお
いて、第1のプログラムモジュール、および前記第1の
プログラムモジュールに変更を加えた第2のプログラム
モジュールの各々に対して、各モジュールの構文を解析
して処理の分岐点を検索し、該分岐点から派生する処理
ルート毎に該処理ルートを特定する識別情報を付与する
識別情報付与過程と、前記識別情報が付与された前記第
1のプログラムモジュールと、前記識別情報が付与され
た前記第2のプログラムモジュールとを比較照合した結
果に基づいて、前記第2のプログラムモジュールに付与
された識別情報の中から適宜な識別情報を抽出し、抽出
された識別情報によって特定される前記第2のプログラ
ムモジュール内に記述された処理ルートに対する試験を
試験項目とする試験項目抽出過程とを有することを特徴
とするものである。
【0008】第3発明のソフトウェア試験項目抽出方法
は、上記第2発明のソフトウェア試験項目抽出方法にお
いて、前記試験項目抽出過程では、前記第1のプログラ
ムモジュールにおいて処理の分岐点に記述された分岐条
件と、前記第2のプログラムモジュールにおいて該分岐
点に相当する部分に記述された分岐条件とが異なる場合
に、前記第2のプログラムモジュールにおける当該分岐
点から派生する処理ルートに対して新たな識別情報を付
与し、この識別情報を抽出することを特徴とするもので
ある。
【0009】第4発明のソフトウェア試験項目抽出方法
は、上記第2または第3発明のソフトウェア試験項目抽
出方法において、前記試験項目抽出過程では、前記第1
のプログラムモジュールにおいて処理の分岐点から派生
する処理ルートにおける処理の内容と、前記第2のプロ
グラムモジュールにおいて該分岐点に相当する部分から
派生する処理ルートにおける処理の内容とが異なる場合
に、前記第2のプログラムモジュールにおける当該処理
ルートに対して新たな識別情報を付与し、この識別情報
を抽出することを特徴とするものである。
【0010】第5発明のソフトウェア試験項目抽出方法
は、上記第1発明のソフトウェア試験項目抽出方法にお
いて、前記プログラムモジュールは、オブジェクト指向
言語によって記述され、前記識別情報には、クラス情報
と、メンバ関数情報と、該メンバ関数内において前記処
理ルートを特定する情報とが含まれることを特徴とする
ものである。
【0011】第6発明のソフトウェア試験項目抽出方法
は、上記第2〜第4発明のいずれかのソフトウェア試験
項目抽出方法において、前記第1のプログラムモジュー
ルおよび前記第2のプログラムモジュールは、ともにオ
ブジェクト指向言語によって記述され、前記識別情報に
は、クラス情報と、メンバ関数情報と、該メンバ関数内
において前記処理ルートを特定する情報とが含まれるこ
とを特徴とするものである。
【0012】第7発明のソフトウェア試験項目抽出装置
は、上記第1〜第6発明のいずれかのソフトウェア試験
項目抽出方法を実行することを特徴とするものである。
第8発明の記録媒体は、上記第1〜第6発明のいずれか
のソフトウェア試験項目抽出方法を実行するプログラム
を記録したものである。
【0013】なお、このプログラムをFD、CD−RO
M、テープメディア、DVD−RAM等の記録媒体に格
納して頒布する(ネットワーク経由でこのプログラムを
配信したり、ダウンロードする行為も含む)ことによっ
ても本発明を実施することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】この発明の好ましい実施の形態に
ついて、以下、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。 1.実施形態の構成 1.1.機能構成 図1は、本実施形態に係るソフトウェア単体試験におい
て用いられる試験項目抽出装置を示している。この装置
は、プログラムモジュール入力部1と、処理分岐点ラベ
ル付与部2と、分岐点ラベル付きプログラムモジュール
記憶部3と、試験ポイント抽出部4と、試験ポイント一
覧生成・出力部5とを備えて構成される。
【0015】プログラムモジュール入力部1からは、改
版前のプログラムモジュールであって、単体試験による
検証済みの母体プログラムモジュール、およびこの母体
プログラムモジュールを編集して機能追加作業が行われ
た改版プログラムモジュールとが入力される。なお、こ
れらのプログラムモジュールは、オブジェクト指向技術
に基づく設計を行うべく、ともにプログラミング言語C
++で記述されている。
【0016】処理分岐点ラベル付与部2は、プログラム
モジュール入力部1から入力された上記2つのプログラ
ムモジュールの供給を受け、それぞれ別個独立にラベル
を付与する処理を行う。つまり、入力されたプログラム
モジュールに記述された構文を解析することにより、処
理の分岐点(例えば、後述する図4(b)の符号Pで示
す部分)を検索し、さらにその分岐点から派生するルー
ト(分岐節;例えば、後述する図4(b)の符号B1,
B2で示す部分)をサーチする構文解析部2aと、この
分岐節毎に当該分岐節を特定するラベルを生成し、この
ラベルを該分岐節中に書き込むラベル生成・書込部2b
とを有する。プログラムモジュール入力部1を介して入
力された母体プログラムモジュールおよび改版プログラ
ムモジュールは、構文解析部2a、ラベル生成・書込部
2bにおける処理によって別個独立にラベルが付与され
る。この分岐ラベルが埋め込まれた母体プログラムモジ
ュールおよび改版プログラムモジュールは、分岐点ラベ
ル付プログラムモジュール記憶部3で記憶・保持され
る。
【0017】試験ポイント抽出部4では、分岐点ラベル
付プログラムモジュール記憶部3から、これら2つのラ
ベル付きプログラムモジュールを読み出して比較照合を
行い、単体試験を実施すべきポイントを抽出する。この
試験ポイント抽出部4は、母体プログラムモジュールと
改版プログラムモジュールとを比較照合するプログラム
モジュール比較照合部4aと、両モジュールの比較照合
結果に基づいて改版モジュールに対するラベルの変更を
行うラベル変更処理部4bと、試験ポイントとなる改版
プログラムモジュールの分岐節中に記述されたラベルを
出力するラベル出力処理部4cとを有する。試験ポイン
ト一覧生成・出力部5では、ラベル出力処理部4cから
出力されたラベルの内容を整理・統合して試験担当者に
見やすい形で出力する。
【0018】1.2.ハードウェア構成 図2は、本実施形態に係る試験項目抽出装置のハードウ
ェア構成の概略を示す図である。同図に示すように、本
装置は、装置全体を統括・制御するCPU100と、処
理分岐点ラベル付与部2、試験ポイント抽出部4および
試験ポイント一覧生成・出力部5における処理を実行す
るプログラムが展開されるRAM101と、種々の制御
用プログラムが記憶されたROM102と、母体プログ
ラムモジュールおよび改版プログラムモジュール、さら
にこれらのプログラムモジュールにラベルが付与された
モジュールが記憶・保持されるHDD(ハードディスク
装置)103と、外部端末からネットワーク経由で処理
対象となるプログラムモジュールを受け入れるためのイ
ンタフェースである通信制御部104とを備えて構成さ
れ、これらがバス105で相互に接続されている。
【0019】2.実施形態の動作 続いて、本実施形態に係る試験項目抽出装置における処
理動作について、動作の概要、実際の動作の順に説明す
る。 2.1.動作の概要 プログラムのすべての処理ルートを試験項目として抽出
するためには、処理分岐点のすべてを網羅した試験ルー
トを想定することが必要である。ここで、プログラムの
処理ルートの網羅性は、プログラムの分岐ポイントの網
羅性にほぼ等しい点に着目して、試験実施ポイントを抽
出する。そして、機能追加等によって改版されたプログ
ラムモジュールに対する試験項目を抽出する過程では、
変更・追加となった分岐点をすべて抽出する仕組みを確
立し、この分岐点から派生する処理ルートを試験対象ル
ートとすることとした。
【0020】この試験対象ルートを抽出する仕組みは、
追加変更前のプログラムモジュールと、追加変更後のプ
ログラムモジュール(改版モジュール)とを比較し、そ
の差分情報を解析することで、分岐ルート追加された場
合や、分岐ルートは同じであっても分岐ルート内の処理
内容が変更されたり分岐条件が変更された場合には、改
版モジュールにおける当該分岐ルートに対して新たにラ
ベルを付与し、このラベルを出力することで改版モジュ
ールにおける試験ルートを過不足なく抽出するものであ
る。
【0021】2.2.実際の動作 図3は改版プログラムモジュールから試験ポイントを抽
出する際の動作を示すフローチャートである。まず、母
体プログラムモジュールおよび改版プログラムモジュー
ルがプログラムモジュール入力部1に入力されると(S
1)、処理分岐点ラベル付与部2において、これら2つ
のモジュールに対して別個独立にラベルを書き込む処理
が実行される(S2,S3)。
【0022】図4(a)は、このラベルのフォーマット
を示している。すなわち、各プログラムモジュールの分
岐節に書き込まれるラベルは、クラス名L1と、メンバ
関数名(メソッド名)L2と、「if, for, switch」文
等の分岐文種別L3と、着目する関数内のインデックス
となる関数内通番(ラベル番号という)L4と、「the
n, else, case」節等の節種別L5とから構成される。
このラベルの情報により、分岐文の位置、すなわち、ラ
ベルを与えるプログラム上の位置(処理ルート)が明確
化される。つまり、クラス名、メンバ関数名は、着目す
る関数で使用されているものがそのまま使用されるた
め、この表記によって、ラベルを見るだけで「どのクラ
スに属する、どのメンバ関数の、どの分岐点の、どの分
岐節に付けられたラベルであるか」が直ちに分かるよう
になっている。
【0023】図4(b)は、プログラムモジュールにお
いて、分岐点Pから派生した分岐節B1,B2にラベル
が実際に書き込まれた例を示している。この図におい
て、,に示す「printf」文の行がラベルである。こ
のようなラベルをプログラムモジュールに埋め込むこと
により、では、「Procという名前のクラスに属する、
proc1というメンバ関数内のif文中の通番1000番のt
hen節における処理である」という情報が、デバッガを
起動して単体試験を実行する際、printf文によって標準
出力に出力される。
【0024】処理分岐点ラベル付与部2において実行さ
れる、このようなプログラムモジュールに対するラベル
の書き込み処理の内容を図5に示している。このラベル
書き込み処理において、まず、ラベル番号の初期値(例
えば1000番)が設定される(S20)。次に、構文
解析部2aでは、プログラムモジュールを1行単位で読
み込み(S21)、読み込んだ文字列中に分岐節がある
か否かが判断される(S22)。分岐節がない場合(S
22;NO)、ステップS26に移行する。一方、読み
込んだ文字列中に分岐節がある場合、ラベル生成・書込
部2bは、上述のラベルを生成し(S23)、このラベ
ルをプログラムモジュール中の分岐節に書き込む処理を
行う(S24)。そして、ラベル番号の値を所定数だけ
インクリメントして(S25)、ステップS21で読み
込んだソースモジュール中の行が最終行であるか否かが
判断される(S26)。最終行である場合(S26;Y
ES)、プログラムモジュールに対するラベル付与処理
を終了する。一方、最終行ではない場合(S26;N
O)、次の行へポインタを移して(S27)、再度ステ
ップS21以下の処理が実行される。
【0025】再び、図3の説明に戻る。このようにし
て、母体プログラムモジュールおよび改版プログラムモ
ジュールに対してラベルが埋め込まれ(S2,S3)、
分岐点ラベル付プログラムモジュール記憶部3に記憶さ
れると、プログラムモジュール比較照合部4aは、これ
らのモジュールを読み出して、まず、ラベル付き改版プ
ログラムモジュールの最初の分岐節へポインタを移動す
る(S4)。そして、母体ソースモジュールに該当する
分岐節があるか否かが判断される(S5)。母体ソース
モジュールに該当する分岐節がない場合(S5;YE
S)、当該分岐節は新たに追加されたものと考えられる
から、試験対象ルートとすべく、改版プログラムモジュ
ールの着目している分岐節に付与されたラベルを出力す
る(S6)。一方、母体ソースモジュールに該当する分
岐節がある場合(S5;NO)、次のようにして、双方
モジュールの分岐節同士で、当該分岐節における処理の
内容が比較照合される(S7)。
【0026】図6は、この分岐節同士の処理内容を比較
照合する処理を示すフローチャートである。まず、改版
ソースモジュールの分岐節の処理内容と、母体ソースモ
ジュールにおける該当する分岐節の処理内容とを比較対
照しつつ、両者の差異が解析される(S30)。そし
て、双方の分岐節において、ラベルが異なるか否かが判
断される(S31)。ラベルが同じ場合(S31;N
O)、分岐節中の処理内容が異なるか否かが判断される
(S32)。処理内容が異なる場合(S32;YE
S)、分岐条件は同一であるが、分岐節中の処理内容が
変更されたと考えられるので、試験対象ルートとすべ
く、改版プログラムモジュールのラベルを書き換えてか
ら、書き換えられたラベルを出力する(S33)。一
方、処理内容が同一の場合(S32;NO)には、着目
している分岐節部分は、改版前後で何ら変更がないと考
えられるから図6に示す処理を終了する。
【0027】一方、ステップS31でラベルが異なると
判定された場合(S31;YES)、上記ステップS3
2と同様、分岐節中の処理内容が異なるか否かが判断さ
れる(S34)。処理内容が同じ場合(S34;N
O)、改版前後で処理内容は同一でラベル番号のみ異な
っていると考えられるから、改版プログラムモジュール
の分岐節中のラベル番号を、母体プログラムモジュール
の該当する分岐節に付与されたラベル番号に書き換える
処理が実行される(S35)。一方、分岐節中の処理内
容が異なる場合(S34;YES)、つまり、分岐節中
のラベルも処理内容も異なる場合には、改版プログラム
モジュールにおいて、変更された処理であると考えられ
るから、試験対象ルートとすべく、改版プログラムモジ
ュールの分岐節中のラベルを出力する(S36)。以上
のようにして、分岐節同士の処理内容を比較照合する処
理が実行される。
【0028】再び、図3の説明に戻る。このようにステ
ップS7で分岐節の内容の比較照合処理が終了すると、
改版プログラムモジュールのすべての分岐節に対して、
比較照合が終了したか否かが判断され(S8)、すべて
の分岐節に対して比較照合が終了した場合には(S8;
YES)、一連の試験項目抽出処理が完了する。一方、
すべての分岐節に対して比較照合が終了していない場合
(S8;NO)、改版プログラムモジュールの次の分岐
節へポインタを移動し(S9)、再びステップS5以下
の処理が実行される。
【0029】以上にようにして、試験ポイント抽出部4
で試験対象となるルートを示すラベルが次々と出力さ
れ、試験ポイント一覧生成・出力部5に供給されると、
すべての試験対象ルートを示す一連のラベル群が適宜な
形式でファイルにまとめられ、試験担当者に試験項目一
覧リストとして提供される。
【0030】3.実施形態の効果 (1)プログラムの分岐ポイントの網羅性をキーとして
単体試験項目を自動抽出することにより、試験項目抽出
作業において項目漏れや冗長がなくなり、試験項目抽出
作業の品質が均一化されるとともに、試験項目の抽出作
業の効率化を図ることができる。 (2)分岐節に付与するラベルにクラス名、メンバ関
数、分岐文の種別等の情報をもたせることとしたから、
試験対象項目を示すラベルを見れば、膨大な数のソース
モジュールの中から直ちに試験ポイントを把握すること
ができる。したがって、実際の単体試験において、シン
ボリックデバッガを立ち上げ、試験対象ルートに書き込
まれたラベルの位置までカーソルをとばしてブレイクポ
イントを設定することにより、直ちに単体試験が可能で
ある。
【0031】4.変形例 本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例
えば以下のように種々の変形が可能である。 (1)各プログラムモジュールの各分岐節に付与される
ラベルは、モジュール中に直接書き込むこととしたが、
このラベルを母体プログラムモジュールと改版プログラ
ムモジュールとでそれぞれ別のテーブルに書き込むよう
にしておき、このテーブル同士を比較するようにしても
よい。 (2)プログラミング言語としてC++を対象にした
が、C,JAVA等種々のプログラミング言語で記述さ
れたプログラムモジュールに対しても適用が可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この発明に
よれば、試験対象のプログラムモジュールに対して、試
験対象項目が自動的に抽出されるので、試験項目の漏れ
がなくなるとともに、試験担当者の負荷も大幅に軽減さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる試験項目抽出装置の機能構
成を示す図である。
【図2】同上試験項目抽出装置のハードウェア構成の概
略を示す図である。
【図3】同上試験項目抽出装置における処理の流れを示
すフローチャートである。
【図4】同上試験項目抽出装置において付与されるラベ
ルの内容を示し、(a)はラベルのフォーマットを、
(b)はプログラムモジュールにラベルが埋め込まれた
例を示している。
【図5】同上試験項目抽出装置において、プログラムモ
ジュールに対するラベル付与処理の流れを示すフローチ
ャートである。
【図6】同上試験項目抽出装置において、分岐節の内容
を比較照合する処理の流れを示すフローチャートであ
る。
【図7】従来の試験項目抽出方法のプロセスを単体プロ
グラム内の処理分岐モデルによって示したものである。
【符号の説明】
1 プログラムモジュール入力部 2 処理分岐点ラベル付与部 2a 構文解析部 2b ラベル生成・書込部 3 分岐点ラベル付プログラムモジュール記憶部 4 試験ポイント抽出部 4a プログラムモジュール比較照合部 4b ラベル変更処理部 4c ラベル出力処理部 5 試験ポイント一覧生成・出力部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松谷 忠行 東京都港区港南一丁目9番1号 エヌ・テ ィ・ティ・コミュニケーションウェア株式 会社内 (72)発明者 服部 信隆 東京都港区港南一丁目9番1号 エヌ・テ ィ・ティ・コミュニケーションウェア株式 会社内 (72)発明者 安藤 金吾 東京都港区港南一丁目9番1号 エヌ・テ ィ・ティ・コミュニケーションウェア株式 会社内 Fターム(参考) 5B042 GA08 HH10 HH17 HH44

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソフトウェアの試験を行う際に、当該試
    験の対象となる項目を抽出するソフトウェア試験項目抽
    出方法において、 プログラムモジュールの構文を解析して処理の分岐点を
    検索する過程と、 検索された処理の分岐点から派生する処理ルートに対し
    て、該処理ルートを特定する識別情報を付与する過程と
    を有することを特徴とするソフトウェア試験項目抽出方
    法。
  2. 【請求項2】 ソフトウェアの試験を行う際に、当該試
    験の対象となる項目を抽出するソフトウェア試験項目抽
    出方法において、 第1のプログラムモジュール、および前記第1のプログ
    ラムモジュールに変更を加えた第2のプログラムモジュ
    ールの各々に対して、各モジュールの構文を解析して処
    理の分岐点を検索し、該分岐点から派生する処理ルート
    毎に該処理ルートを特定する識別情報を付与する識別情
    報付与過程と、 前記識別情報が付与された前記第1のプログラムモジュ
    ールと、前記識別情報が付与された前記第2のプログラ
    ムモジュールとを比較照合した結果に基づいて、前記第
    2のプログラムモジュールに付与された識別情報の中か
    ら適宜な識別情報を抽出し、抽出された識別情報によっ
    て特定される前記第2のプログラムモジュール内に記述
    された処理ルートに対する試験を試験項目とする試験項
    目抽出過程とを有することを特徴とするソフトウェア試
    験項目抽出方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のソフトウェア試験項目
    抽出方法において、 前記試験項目抽出過程では、前記第1のプログラムモジ
    ュールにおいて処理の分岐点に記述された分岐条件と、
    前記第2のプログラムモジュールにおいて該分岐点に相
    当する部分に記述された分岐条件とが異なる場合に、前
    記第2のプログラムモジュールにおける当該分岐点から
    派生する処理ルートに対して新たな識別情報を付与し、
    この識別情報を抽出することを特徴とするソフトウェア
    試験項目抽出方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載のソフトウェア
    試験項目抽出方法において、 前記試験項目抽出過程では、前記第1のプログラムモジ
    ュールにおいて処理の分岐点から派生する処理ルートに
    おける処理の内容と、前記第2のプログラムモジュール
    において該分岐点に相当する部分から派生する処理ルー
    トにおける処理の内容とが異なる場合に、前記第2のプ
    ログラムモジュールにおける当該処理ルートに対して新
    たな識別情報を付与し、この識別情報を抽出することを
    特徴とするソフトウェア試験項目抽出方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のソフトウェア試験項目
    抽出方法において、 前記プログラムモジュールは、オブジェクト指向言語に
    よって記述され、 前記識別情報には、クラス情報と、メンバ関数情報と、
    該メンバ関数内において前記処理ルートを特定する情報
    とが含まれることを特徴とするソフトウェア試験項目抽
    出方法。
  6. 【請求項6】 請求項2〜4のいずれかに記載のソフト
    ウェア試験項目抽出方法において、 前記第1のプログラムモジュールおよび前記第2のプロ
    グラムモジュールは、ともにオブジェクト指向言語によ
    って記述され、 前記識別情報には、クラス情報と、メンバ関数情報と、
    該メンバ関数内において前記処理ルートを特定する情報
    とが含まれることを特徴とするソフトウェア試験項目抽
    出方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のソフト
    ウェア試験項目抽出方法を実行することを特徴とするソ
    フトウェア試験項目抽出装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれかに記載のソフト
    ウェア試験項目抽出方法を実行するプログラムを記録し
    た記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7107182B2 (en) 2002-09-25 2006-09-12 Fujitsu Limited Program and process for generating data used in software function test
JP2010026810A (ja) * 2008-07-18 2010-02-04 Fujitsu Microelectronics Ltd 経路管理方法

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