JP2000261861A - 移動通信システムでのデータ転送及び永久識別子処理の方法 - Google Patents

移動通信システムでのデータ転送及び永久識別子処理の方法

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JP2000261861A JP2000056111A JP2000056111A JP2000261861A JP 2000261861 A JP2000261861 A JP 2000261861A JP 2000056111 A JP2000056111 A JP 2000056111A JP 2000056111 A JP2000056111 A JP 2000056111A JP 2000261861 A JP2000261861 A JP 2000261861A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動通信システムでのデータ転送及び永久識
別名処理の方法の改良 【解決手段】 トラフィックチャネルを確立する前に、
拡張永久識別子がエンドユーザに関連する別の永久識別
子とともに送信される。この別の永久識別子は、ホーム
システムへの経路指定情報を含む。この別の永久識別子
に基づいて、ホームシステムは拡張永久識別子を宛先エ
ンティティに送信される。この宛先エンティティはこの
拡張された永久識別子からデータを抽出する。かくし
て、トラフィックチャネルはデータを送信するために確
立す必要はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信分野に関し、
特にルーティング情報を含む永久識別子を用いたデータ
転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に、移動通信用の従来の通信システ
ムの論理ブロック図を例示する。この論理ブロック図は
加入者に移動通信サービスを提供する通信システムで、
無線方式若しくは有線(又は地上回線)方式のいずれか
の場合を表す。図示のようにエンドユーザ2が、第1の
通信デバイス4、通信を取り扱う取扱いシステム12、
ネットワーク14、ホームシステム16、及び第2の通
信デバイス8を介して宛先エンティティ(人、システ
ム、又はマシン)6と通信する。エンドユーザ2は、宛
先エンティティへの通信用の情報を生成するエンティテ
ィを表す。ここで、エンティティとは、人、システム、
又はマシン等、情報システムにおける実体(のあるも
の)を意味する。
【0003】第1の通信デバイス4は、取扱いシステム
12とのインタフェース処理を行うデバイスを表す。例
えば、無線通信を例に取って説明すると、取扱いシステ
ム12は、この通信デバイス4の所在地を含む通信サー
ビス区域(カバレージ・エリア)について無線通信サー
ビスを提供するために、数を問わない個数の基地局、移
動交換センタ、認証センタ等を有し、第1の通信デバイ
ス4は移動局を表す。無線通信の例について更に説明す
ると、ネットワーク14は、公衆交換電話ネットワー
ク、公衆パケットネットワーク、又は私設パケットネッ
トワークのような公衆又は私設通信ネットワークを表
す。そして、ホームシステム16は、移動局(すなわ
ち、ここでは第1の通信デバイス4)のユーザが移動無
線通信サービス提供について契約している無線通信サー
ビス提供業者(プロバイダ)を表す。
【0004】したがってホームシステム16も、取扱い
システム12と同様に、通信サービス区域に対して移動
無線通信サービスを提供するために、数を問わない個数
の基地局、移動交換センタ、認証センタ等を有する。個
々のプロバイダの有する通信サービス区域は限定される
ため、異なる通信サービス区域を有するプロバイダの間
で、相互に他のプロバイダの顧客を取り扱うためのロー
ミング契約(ユーザによる複数のプロバイダサービス区
域にわたっての通信サービス利用を可能とする契約)が
締結される。本例において、第2の通信デバイス8は、
移動局でもよく又はホームシステムに有線接続とするこ
とも可能である。代わりに、本例又は他の実施例におい
て、第2の通信デバイス8をホームシステム16に、ネ
ットワーク14のようなネットワークを介して接続する
こともできる。更なる変形例として、第2の通信デバイ
ス8がホームシステム16の一部を形成することも可能
である。
【0005】図1が有線移動通信システムを表す場合の
例としては、取扱いシステム12は、第1の通信デバイ
ス4の所在地についての地上回線移動通信サービスのプ
ロバイダを表し、ネットワーク14は例えば、長距離地
上回線通信会社を表し、ホームシステム16は、エンド
ユーザ2が地上回線移動通信サービス提供について契約
している別の地上回線移動通信サービスのプロバイダを
表す。その場合、第1の通信デバイス4は、情報処理機
能を有する「インテリジェント電話機」又はプログラム
による情報処理が可能な「プログラム電話機」とするこ
とが可能である。インテリジェント電話機とした一実施
例では、エンドユーザ2が、プログラムされたICカー
ドをインテリジェント電話機に挿入して、インテリジェ
ント電話機をそのエンドユーザの個人電話機に変換する
ことができるようになる。
【0006】すなわち、プログラムされたICカードに
より、エンドユーザ2についての加入者情報がインテリ
ジェント電話機に供給され、その結果として、この情報
が取扱いシステム12へ伝送され且つ取扱いシステム1
2とホームシステム16との間で通信が行われることに
より、例えば、(1)エンドユーザ2への呼の、インテ
リジェント電話機(すなわち、第1の通信デバイス4)
へのルーティング(経路を選択しての伝送)が可能とな
り、又は(2)エンドユーザ2が、あたかもそのエンド
ユーザがまだホームシステム16によって取り扱われて
いる通信サービス区域にいるかのように、取扱いシステ
ム12内で呼を発起することができる。
【0007】上に述べた有線及び無線の例は、図1によ
って代表される考え得る多くの移動通信システムのうち
の単に2例を示したに過ぎない。
【0008】図1の論理ブロック図によって表される移
動通信システムは、有効妥当なユーザにのみ通信サービ
スを提供してそれらのサービス提供実績に対して適切な
対価支払いを受けたいと望む取扱いシステム12及びホ
ームシステム16に対して種々の問題を投げ掛ける。し
たがって、各通信システムは、上に述べたサービス目標
を達成できるように、そのシステムに異なる多数の規格
及びプロトコルを関連させるようにしている。
【0009】これらの規格で用いられる最も一般的な手
法は、エンドユーザ2に関連させた「永久識別子」(pe
rmanent identifier)を利用する手法である。永久識別
子の1つがホームシステム16によって割り当てられ
る。この永久識別子を以下、「第1の永久識別子」と呼
ぶ。第1の永久識別子は2つの部分を有する。第1の部
分は、ホームシステム16への経路情報を有し、取扱い
システム12が通信すべきホームシステム16を識別特
定する。第1の永久識別子の第2の部分は、エンドユー
ザ2をホームシステム16に対して識別特定し、しばし
ば、識別番号からなる。第1の永久識別子は、多くの無
線通信規格において「移動局識別子」(MSID)と呼
ばれる。
【0010】第1の永久識別子の一例として、ITU−
T(国際電気通信連合無線通信部門)勧告E212によ
って定められた「IMSI」(国際移動局(又は加入
者)識別子)がある。IMSIのフォーマットは次式で
与えられる。 IMSI(15桁まで)=MCC(3桁)+MNC(1〜3桁)+
MSIN(9〜11桁)
【0011】IMSIの最初の3桁は、MCC(移動・
国コード)によって形成され、ホームシステム16の所
在国を識別特定する。この移動・国コードは、次の1〜
3桁を形成するMNC(移動・ネットワークコード)と
共に、ホームシステム16を識別特定するホームシステ
ムコードを形成する。米国の通信規格ではこのホームシ
ステムコードは、しばしば「ホームネットワークコー
ド」(HNI)と称される。次の9〜11桁は、移動局
識別番号(MSIN)によって形成されるもので、これ
はホームシステム16によってエンドユーザ2に予め割
り当てられた識別番号を表す。
【0012】別の永久識別子(以下、「第2の永久識別
子」と呼ぶ)は、ホームシステム16に知られ、エンド
ユーザ2に関連付けられるが、必ずしもホームシステム
16によって割り当てられない。この永久識別子は又或
る仕方で、エンドユーザ2が用いる第1の通信デバイス
4、又はその一部分、に関連付けられる。移動無線通信
システムにおいては、この第2の永久識別子は例えば、
第1の通信デバイス4として作動する移動局の電子シリ
アル(連続)番号(ESN)とされる。上に述べたイン
テリジェント電話機の例のような有線移動通信システム
においては、第2の永久識別子は例えば、プログラムさ
れたICカードのシリアル番号である。第2の永久識別
子は又例えば、ISDN(総合ディジタル通信網)電話
機の電話番号でもよい。
【0013】ホームシステム16は一般に、エンドユー
ザ2のような各加入者についての第1の永久識別子及び
第2の永久識別子の対を格納(記憶)する。取扱いシス
テム12と通信するとき、第1の通信デバイス4は、第
1の永久識別子及び第2の永久識別子を取扱いシステム
12に供給する。
【0014】第1の永久識別名中の経路情報に基づい
て、取扱いシステム12は、例えばエンドユーザ2の妥
当性検査のためにホームシステム16と通信することを
知る。
【0015】エンドユーザ2の妥当性検査のために、取
扱いシステム12は、第1の永久識別子及び第2の永久
識別子の一方又は両方をホームシステム16に供給す
る。
【0016】一般に、もしホームシステム16がこれら
の永久識別子のうちの一方だけを受信した場合、ホーム
システム16は、取扱いシステム12に、他方の永久識
別子を要求することになる。
【0017】もし取扱いシステム12によって供給され
た第1の永久識別子及び第2の永久識別子の両方がホー
ムシステム16に格納されている対応する第1の永久識
別子及び第2の永久識別子の対に合致する場合、ホーム
システム16はエンドユーザ2の妥当性を確認する。こ
のプロセスは、エンドユーザ2を課金目的で検証し又は
不正除去目的で認証するための手順の一部としても用い
られる。再び、無線に例を取るとこの妥当性検査プロセ
スは一般に、たいていの無線通信規格に含まれる登録手
順の一部として行われる。
【0018】妥当性が確認されると、取扱いシステム1
2は、エンドユーザ2に通信サービスを提供する。例え
ば、無線システムにおいて、エンドユーザ2による、妥
当な移動局からの発呼要求を受信すると、取扱いシステ
ム12がその妥当な移動局にトラフィックチャネルを開
設することになる。このトラフィックチャネルが開設さ
れると、エンドユーザ2は今や、宛先エンティティにデ
ータを送信することが可能となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような、
トラフィックチャネルを要求し設立するという長々し
い、時間のかかるプロセスを通して初めて通信サービス
が利用可能となる従来の方法よりも効率よくエンドユー
ザがデータを送信できる手法が求められている。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、移動通
信システムにおけるデータ転送方法において、移動通信
システムにおけるエンドユーザ(人、システム、又はマ
シン)に関連する第1の永久識別子が形成される。第1
の永久識別子は、移動通信システムにおけるホームシス
テムへの経路情報を含み、又その予め定められた部分
に、そのエンドユーザに関連するデータも含む。エンド
ユーザによって用いられる移動通信システム内の通信デ
バイスが、第2の永久識別子及び第1の永久識別子の両
方を、ホームシステムあてに送信する。第2の永久識別
子はある方法でエンドユーザに関連づけられ、このエン
ドユーザを特定するために使用される。
【0021】第2の永久識別子に基づいて、ホームシス
テムが、受信された第1の永久識別子及び第2の永久識
別子の対に関連するエンドユーザを認識することがで
き、そして少なくともこの認識に従って、第1の永久識
別子及び第2の永久識別子を宛先エンティティ(人、シ
ステム、又はマシン)に送信する。宛先エンティティが
第1の永久識別子からデータを抽出する。このようにし
て、トラフィックチャネルを設立する必要なしに、デー
タがエンドユーザから宛先エンティティに移動通信シス
テムを介して送信される。
【0022】
【発明の実施の形態】図1に例示する従来の通信システ
ムを用いてデータ転送方法を説明する。したがって、図
1に例示する構成要素の記述については反復しない。
【0023】上記したように、図1に代表される多数の
移動通信システムに関連する多数の規格及びプロトコル
が、第1の永久識別子及び第2の永久識別子を用いるこ
とになる。データを送信するために第1の通信デバイス
4が、第1の永久識別子及び第2の永久識別子の転送を
必要とする規格又はプロトコル内の手順を開始する。例
えば、移動無線通信システムにおいて、多くの規格が、
登録手順の一部として、移動局による第1の永久識別子
及び第2の永久識別子の送信を必要とする。
【0024】しかし、本発明によれば、第1の通信デバ
イス4が、送信に先立ち、第1の永久識別子を変更す
る。別法として、エンドユーザ2が変更した第1の永久
識別子を第1の通信デバイス4に供給してもよい。
【0025】第1の永久識別子の第1の部分は、ホーム
システム16への経路情報を含む。一方、第2の部分又
はその一部は、通常(すなわち、従来)はホームシステ
ム16によって予め割り当てられたユーザ識別番号を含
むが、本発明では代わりにエンドユーザ2からのデータ
を含む。
【0026】第2の永久識別子は変化しない。従って、
第1の永久識別子は可変識別子と称し、第2の永久識別
子は固定識別子と称する。
【0027】例えば、IMSI(国際移動局(又は加入
者)識別子)を可変識別子(第1の永久識別子)とする
と、変更版・IMSIは次式で与えられるフォーマット
を有する。 IMSI(15桁まで)=MCC(3桁)+MNC(1〜3桁)+
データ(9〜11桁)
【0028】開始された手順の一部として、取扱いシス
テム12が固定識別子及び可変識別子を、ネットワーク
14及び第2の通信デバイス8を介してホームシステム
16に供給する。もし取扱いシステム12が可変識別子
及と固定識別子のうちの一方だけを供給した場合、ホー
ムシステム16は他方の識別子を要求する。
【0029】ホームシステム16が、可変識別子と固定
永久識別子の対を記憶する為に、可変識別子と固定識別
子とを比較する。もしホームシステム16が、受信した
固定識別子と格納されている固定識別子との間に合致を
見いだすけれども、受信した可変識別子が格納されてい
る可変識別子に合致しない場合、ホームシステム16
は、受信した可変識別子はデータを格納(包含)してい
ると認識する。このように、受信した可変識別子がデー
タを格納しているとホームシステム16が認識すると、
ホームシステム16は、受信した固定識別子及び可変識
別子を、その合致する格納されている固定識別子に関連
する宛先エンティティ6に第2の通信デバイス8を介し
て送信する。ホームシステム16はまた、取扱いシステ
ム12のために第1の通信デバイス4の妥当性検査を行
うことをしない。その結果として、取扱いシステム12
は、第1の通信デバイス4に対する取扱い(サービス)
を拒否するオプションを有する。
【0030】受信した固定識別子に基づいて、宛先エン
ティティ6は、受信した固定識別子と可変識別子がエン
ドユーザ2から発起されたことを認識する。更に、可変
識別子がエンドユーザ2の可変識別子に合致しないこと
から、宛先エンティティ6は、可変識別子がデータを含
むものと認識する。別法とした、単に、ホームシステム
16から永久識別子を受信するだけで、可変識別子がデ
ータを含むとの認識が生じるようにもできる。宛先エン
ティティ6は、可変識別子がデータを含むと認識して、
その第2部分からそのデータを抽出する。
【0031】この技術分野の当業者に明らかなように、
本発明によれば、トラフィックチャネルを設立する必要
なしに、エンドユーザ2がデータを宛先エンティティに
転送することが可能になる。
【0032】前に述べたように、エンドユーザ2は、人
でも、システムでも又はマシンでもあり得る。例えば、
エンドユーザ2は、図2に示すようなエンドユーザシス
テムでもよい。図2は、エンドユーザシステム100の
論理ブロック図の例示である。図示のように、エンドユ
ーザシステム100は、第1のCPU(中央処理装置)
102、第1のROM(読み出し専用メモリ)104、
及び第1のRAM(ランダム・アクセス・メモリ)10
6からなり、これらを接続して構成される。第1のCP
U102は、第1のROM104に記憶されている予め
定められたプログラムに基づき、受信した入力に従って
機能を行う。中間及び最終の処理結果が第1のRAM1
06に記憶される。第1のROM104に記憶されてい
るプログラム処理により、第1のCPU102が、送信
のために第1の通信デバイス4にデータを転送する。
【0033】この技術分野の当業者に明らかなように、
エンドユーザシステム100は、現金自動預け払い機
(ATM)、感知器又は計測器(例えば、ガスメータ又
は電気メータ)、自動販売機、車両、自律走行車両、ロ
ボット、保安警報システム、環境又は天候追跡システム
等、人から又はセンサからのような或る仕方で入力を受
ける複数のエンドユーザシステムのどれでもよい。その
結果として、エンドユーザシステム100が、その機能
処理に際して累積したデータを、このエンドユーザシス
テムが関連する、離れて位置する宛先エンティティに転
送する必要が存在する。
【0034】より具体的な例として、エンドユーザシス
テム100は、車両の走行距離を計測し車両の位置を検
出する車両追跡装置でもよい。第1の通信デバイス4、
取扱いシステム12、ネットワーク14、ホームシステ
ム16、及び第2の通信デバイス8を用いて、エンドユ
ーザシステム100が、本発明の方法により、距離及び
位置についてのデータを宛先エンティティ6に転送す
る。
【0035】別の実施例では、第1の通信デバイス4が
エンドユーザシステム100の一部を形成し、又はエン
ドユーザシステム100が第1の通信デバイス4の一部
を形成する。或る考え得る移動無線通信システムにおい
ては、第1の通信デバイス4は移動局で、その移動局が
エンドユーザシステム100の一部を形成する。
【0036】同じく前に述べたように、宛先エンティテ
ィ6は人、システム、又はマシンであり得る。例えば、
宛先エンティティ6は図3に示す処理システム110で
もよい。図示のように、処理システム110は第2のC
PU112、第2のROM114、及び第2のRAM1
16からなり、これらを接続して構成される。第2のC
PU112は、第2のROM114に記憶されている予
め定められたプログラムに基づき、処理機能を行い、中
間及び最終の処理結果を第2のRAM116に記憶す
る。
【0037】車両追跡装置の例で更に説明すると、処理
システム110はエンドユーザシステム100によって
転送を受けたデータを抽出する運送会社用の処理システ
ムであり、抽出されたデータは例えば顧客に対する適切
な課金処理用に用いられる。
【0038】代わりに、第2の通信デバイス8を宛先エ
ンティティ6の一部とすることも、又は宛先エンティテ
ィ6を第2の通信デバイス8の一部とすることもあり得
る。
【0039】更に、ホームシステム16は、通信回線
(例えば、光ファイバケーブル等)を介して宛先エンテ
ィティ6と直接に通信し、これにより第2の通信デバイ
ス8を省略することもできる。別の実施例で、宛先エン
ティティ6がホームシステム16の一部を形成するか又
はホームシステム16が宛先エンティティ6の一部を形
成するような場合にも、第2の通信デバイス8を省略す
ることができる。
【0040】更に別の例、好ましくは実施例の一部とし
て、宛先エンティティ6がホームシステム16の一部を
形成し又はホームシステム16が宛先エンティティ6の
一部を形成するような場合に、ホームシステム16は可
変識別子を格納しない。その代わり、ホームシステム1
6は、エンドユーザ2に通信サービスを提供するために
そのエンドユーザ2の妥当性検査を行うことを予定せ
ず、エンドユーザ2からのデータのみを受領することを
予定している。格納されている固定識別子に適合する固
定識別子を取り扱いシステム12からホームシステム1
6が受信すると、ホームシステム16は可変識別子及び
固定識別子を宛先エンティティ6に送信する。
【0041】図4は、本発明に基づく移動通信システム
の別の論理ブロック図を例示する。図4の実施例は、次
の2点を除いては図1に関して説明した実施例と同じで
ある。それら2点は、(1)第3から第Mまでの通信デ
バイス(8−1)〜(8−M)が追加されてホームシス
テム16に接続され、(2)第2から第Nまでの宛先エ
ンティティ(6−1)〜(6−N)が追加されて、第3
から第Mまでの通信デバイス(8−1)〜(8−M)に
接続される点である。
【0042】本実施例においては、ホームシステム16
が多数の宛先エンティティ6、6−1、....、6−Nを
サポートする。また、ホームシステム16が第1から第
Nまでの宛先エンティティ6、6−1、....、6−Nの
各々について個別(独自)のアドレスを格納する。した
がって、データを第1から第Nまでの宛先エンティティ
6、6−1、....、6−Nの各々に適切に転送するため
に、エンドユーザ2又は第1の通信デバイス4が、可変
識別子の第2の部分を創設して、この部分の予め定めら
れた区分が、意図された宛先エンティティの受信者の独
自のアドレスを含むようにする。可変識別子の第2の部
分の残りの区分がデータ送信用に利用可能である。
【0043】例えば、10個以下の宛先エンティティが
ホームシステム16によってサポートされ、これにより
宛先エンティティを個別に識別特定するのに1桁のコー
ドが利用可能であると仮定する。また、本実施例の説明
上、可変識別子がIMSI(国際移動局(又は加入者)
識別子)であると仮定する。すると、変更版IMSIは
次式で与えられるフォーマットを有する。 IMSI(15桁まで)=MCC(3桁)+MNC(1〜3桁)+
独自の宛先エンティティ又はアドレス(1桁)+データ(8
〜10桁)
【0044】本例において、独自の宛先エンティティ識
別子が可変識別子の第2の部分の第1の区分を形成する
として説明したが、独自の宛先エンティティ識別子は、
可変識別子の第2の部分のうちのどの区分を形成するよ
うにしてもよい。
【0045】受信した固定識別子が、ホームシステム1
6内に格納されている固定識別子に合致するような、受
信した可変識別子及び固定識別子の対を取り扱うとき、
ホームシステム16は、可変識別子の第2の部分のうち
の予め定められた区分内に、宛先エンティティ識別子を
取得する。それからホームシステム16が、固定識別子
及び可変識別子を、宛先エンティティ識別子によって識
別特定された宛先エンティティ6、6−1、....、6−
Nに送信する。
【0046】代わりに、第2の通信デバイス8、8−
1、....、8−Mが、宛先エンティティ6、6−
1、....、6−Nの一部を形成し、又は宛先エンティテ
ィ6、6−1、....、6−Nが、第2の通信デバイス
8、8−1、....、8−Mの一部を形成してもよい。
【0047】更に、ホームシステム16は、通信回線
(例えば、光ファイバケーブル等)を介して宛先エンテ
ィティ6、6−1、....、6−Nの1つ以上と直接に通
信し、これにより第2の通信デバイス8、8−
1、....、8−Mの1つ以上を省略することもできる。
別の実施例で、宛先エンティティ6、6−1、....、6
−Nがホームシステム16の一部を形成するような場合
にも、第2の通信デバイス8、8−1、....、8−Mを
省略することができる。
【0048】以上、本発明に関して述べた例の大部分が
移動無線通信システムについてであったが、上記の開示
からこの技術分野の当業者に明らかなように、本発明は
また、移動有線通信システムにも適用される。
【0049】以上の説明は、本発明の一実施例に関する
もので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々
の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術
的範囲に包含される。尚、特許請求の範囲に記載した参
照番号は発明の容易な理解のためで、その技術的範囲を
制限するよう解釈されるべきではない。
【0050】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明によれば、移
動通信システムでのデータ転送に際し、トラフィックチ
ャネルを設立する必要なしに、エンドユーザがデータを
宛先エンティティに転送することが可能になる。したが
って、トラフィックチャネルを要求し設立するという長
々しい、時間のかかるプロセスを通して初めて通信サー
ビスが利用可能となる従来の方法よりも効率よくデータ
を送信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の通信システムの論理ブロック図である。
【図2】図1のエンドユーザのシステムとしての実施例
の論理ブロック図である。
【図3】図1の宛先エンティティのシステムとしての実
施例の論理ブロック図である。
【図4】本発明に基づく通信システムの一実施例の論理
ブロック図である。
【符号の説明】
2 エンドユーザ 4 第1の通信デバイス 6、6−1、....、6−N 宛先エンティティ 8、8−1、....、8−M 第2の通信デバイス 12 取扱いシステム 14 ネットワーク 16 ホームシステム 100 エンドユーザシステム 102 第1のCPU(中央処理装置) 104 第1のROM(読み出し専用メモリ) 106 第1のRAM(ランダム・アクセス・メモリ) 110 処理システム 112 第2のCPU 114 第2のROM 116 第2のRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 596077259 600 Mountain Avenue, Murray Hill, New Je rsey 07974−0636U.S.A. (72)発明者 ダグラス ハロルド ローレンダー アメリカ合衆国、08807 ニュージャージ ー、ブリッジウォーター、ストーニー ブ ルック ドライブ 548

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a) データを受信するステップと、 b) 前記受信されたデータの一部分とホームシステム
    (16)への経路情報とを含む第1の永久識別子を形成
    するステップと、 c) 通信デバイス(4)から、少なくとも前記第1の
    永久識別子及び前記第2の永久識別子を送信するステッ
    プと、からなることを特徴とする、移動通信システムに
    おいてデータを転送する方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップa)が、 前記通信デバイスのユーザ(2)からデータを受信する
    ことを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップa)が、 前記通信デバイスを含む又は前記通信デバイスに接続さ
    れたエンドユーザシステム(100)からデータを受信
    することを特徴とする請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 前記通信デバイス(4)が、移動局であ
    ることを特徴とする請求項1方法。
  5. 【請求項5】 前記経路情報が、移動・国コードと移動
    ・ネットワークコードとを含むことを特徴とする請求項
    4の方法。
  6. 【請求項6】 前記第2の永久識別子が、前記移動局
    の、電子シリアル番号であることを特徴とする請求項1
    の方法。
  7. 【請求項7】 前記第2の永久識別子が、少なくとも1
    対の前記通信デバイスに関連することを特徴とする請求
    項1の方法。
  8. 【請求項8】 前記経路情報が、移動・国コードと移動
    ・ネットワークコードとを含むことを特徴とする請求項
    1の方法。
  9. 【請求項9】 前記通信デバイスが、無線通信システム
    の一部を形成することを特徴とする請求項1の方法。
  10. 【請求項10】 前記通信デバイスが、有線通信システ
    ムの一部を形成することを特徴とする請求項1の方法。
  11. 【請求項11】 前記ステップb)が、前記第1の永久
    識別子をどの宛先エンティティ(6、6−1、....、6
    −N)へルーティングすべきかを表示する宛先エンティ
    ティ・ルーティング情報を更に含む前記第1の永久識別
    子を形成することを特徴とする請求項1の方法。
  12. 【請求項12】 a) 第1の種類の永久識別子を格納
    するステップと、 b) 前記第1の種類の永久識別子及び第2の種類の永
    久識別子を受信するステップと、 c) 前記受信された第1の種類の永久識別子が、前記
    格納されている第1の種類の永久識別子の1つと合致す
    るかどうかを定めるステップと、 d)もし前記ステップc)において合致すると定められ
    た場合に、前記受信された第2の種類の永久識別子を宛
    先エンティティ(6)に送信するステップと、からなる
    ことを特徴とする永久識別子を処理する方法。
  13. 【請求項13】 前記方法が更に、 e)格納されている第1の種類の永久識別子の各々と関
    連する第2の種類の永久識別子を格納するステップと、 f)前記ステップc)において合致すると定められたと
    きに、前記受信された第1の種類の永久識別子の前記予
    め定められた部分に合致する対応部分を有すると前記ス
    テップc)において定められた前記格納されている第1
    の種類の永久識別子、と関連する前記格納されている第
    2の種類の永久識別子に、前記受信された第2の種類の
    永久識別子が合致するかどうかを定めるステップとから
    なり、 前記ステップd)が、前記ステップc)において合致す
    ると定められ且つ前記ステップf)において合致しない
    と定められたときに、前記受信された第2の種類の永久
    識別子を、前記受信された第1の種類の永久識別子に関
    連する宛先エンティティ(6)に送信する、ことを特徴
    とする請求項12の方法。
  14. 【請求項14】 前記ステップd)が、前記ステップ
    c)において合致が存在すると定められ且つ前記ステッ
    プf)において合致が存在しないと定められたときに、
    前記受信された第1の種類及び第2の種類の永久識別子
    を、前記受信された第1の種類の永久識別子に関連する
    宛先エンティティ(6)に送信するステップを有する、
    ことを特徴とする請求項13の方法。
  15. 【請求項15】 前記ステップb)が、第1の種類の永
    久識別子及び第2の種類の永久識別子をホームシステム
    (16)において受信し、 前記受信された第2の種類の永久識別子が、ホームシス
    テム(16)への第1の経路情報を含む、ことを特徴と
    する請求項12の方法。
  16. 【請求項16】 前記受信された第2の種類の永久識別
    子が更に、宛先エンティティ(6)への第2の経路情報
    を含むことを特徴とする請求項15の方法。
  17. 【請求項17】 前記ステップd)が、前記受信された
    第2の種類の永久識別子を、前記第2の経路情報に表示
    される前記宛先エンティティ(6)に送信することを特
    徴とする請求項16の方法。
  18. 【請求項18】 前記宛先エンティティ(6)が前記ホ
    ームシステム(16)であることを特徴とする請求項1
    6の方法。
  19. 【請求項19】 前記ホームシステム(16)が無線通
    信システムの一部を形成することを特徴とする請求項1
    6の方法。
  20. 【請求項20】 前記ホームシステム(16)が有線通
    信システムの一部を形成することを特徴とする請求項1
    6の方法。
  21. 【請求項21】 e)前記宛先エンティティ(6)にお
    いて、前記受信された第2の種類の永久識別子の一部分
    をデータとして抽出するステップを更に有することを特
    徴とする請求項12の方法。
  22. 【請求項22】 前記受信された第1の種類の永久識別
    子が、前記受信された第1の種類及び第2の種類の永久
    識別子のソースに関連することを特徴とする請求項12
    の方法。
  23. 【請求項23】 a)第1の種類の永久識別子を受信す
    るステップと、 b)前記第1の種類の永久識別子の一部分を、データと
    して抽出するステップと、からなることを特徴とする永
    久識別子を処理する方法。
  24. 【請求項24】 前記a)ステップは、第1種類の永久
    識子と第2の種類の永久識子を受信することを特徴とす
    る請求項23の方法。
  25. 【請求項25】 前記受信された第2の種類の永久識別
    子が、前記受信された第1の種類及び第2の種類の永久
    識別子のソースに関連することを特徴とする請求項24
    の方法。
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