JP2000259836A - 濃淡画像同定方法、濃淡画像同定装置および濃淡画像同定プログラムを格納する記録媒体、ならびに画像検索方法、画像検索装置および画像検索プログラムを格納する記録媒体 - Google Patents

濃淡画像同定方法、濃淡画像同定装置および濃淡画像同定プログラムを格納する記録媒体、ならびに画像検索方法、画像検索装置および画像検索プログラムを格納する記録媒体

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JP2000259836A
JP2000259836A JP11364292A JP36429299A JP2000259836A JP 2000259836 A JP2000259836 A JP 2000259836A JP 11364292 A JP11364292 A JP 11364292A JP 36429299 A JP36429299 A JP 36429299A JP 2000259836 A JP2000259836 A JP 2000259836A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雑音耐性および変形耐性をともに備える濃淡
画像の同定を実現する。 【解決手段】 入力された濃淡画像データFの構成点と
参照画像データGの構成点との点間距離、および入力濃
淡画像データFの構成点と参照画像データGの構成点に
おける濃度勾配の内積に基づいて、重み係数を算出する
ステップと、算出された重み係数に基づいて、入力濃淡
画像データFに対するアフィン変換パラメータを決定す
るステップと、決定されたアフィン変換パラメータに基
づいて、入力濃淡画像データFにアフィン変換を施すこ
とにより、変換画像データFに整形するステップと、
変換画像データFと参照画像データGとの相関値を算
出するステップと、相関値に対応する変換画像データF
または相関値のいずれか1つ以上を参照画像データG
に対するマッチング結果として得るステップとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、濃淡画像同定方
法、濃淡画像同定装置および濃淡画像同定プログラムを
格納する記録媒体、ならびに画像検索方法、画像検索装
置および画像検索プログラムを格納する記録媒体に関す
る。特に、画像パターン認識、画像解析、ステレオビジ
ョンにおいて必須となる濃淡画像の同定、認識におい
て、ノイズ耐性および変形耐性の向上を同時に実現する
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、濃淡画像の同定技術には、変形耐
性と雑音耐性という克服すべき大きな課題がある。
【0003】まず、変形耐性の実現のためには、大別し
て、(1)組合せ探索型、(2)エネルギー最小化型、
(3)アフィン変換パラメータ決定型の3種類のアプロ
ーチがある。
【0004】第1の「組合せ探索型」は、濃淡画像を2
値化して2つの黒点集合間のマッチング問題として扱
う。この「組み合わせ探索型」アプローチは、画像を構
成する点の数の階乗オーダーの組合せ総数の中から最適
解を探すため、本質的に処理量が発散するという問題が
ある。
【0005】この処理量の発散を避けるためには、適当
な拘束条件を付与して探索木の枝刈りを行うことにより
解の候補を制限する手法がある。この手法は、例えば、
H.S.Baird, Model-Based Image Matching Using Locati
on Cambridge, MA:MIT Press, 1985に開示されている。
こうした制限下において、これまで、2つの点集合が合
同変換(回転・平行移動)のもとで一致するかどうかを
判定する問題、および相似変換(回転・伸縮・平行移
動)のもとで一致するかどうかを判定する問題について
は、点数のべき乗オーダーの処理量で解を得る解法アル
ゴリズムが報告されている。(例えば、梅山伸二、「点
パターンマッチングアルゴリズム」、信学論(D-II), vo
l.J72-D-II, no.2, pp.218-228, Feb.1989を参照のこ
と)。
【0006】しかし、上記の解法アルゴリズムは、汎用
性を持った拘束条件を与えにくい、依然として処理量が
多い、相似変換にさらにせん断を加えたアフィン変換
(例えば、回転・伸縮・せん断・平行移動)については
未だ解法アルゴリズムが発見されていない、等の問題点
を依然有していた。
【0007】一方、上記の制約条件から生じる局所的な
矛盾が減少するように、点間適合係数を用いて対応付け
を逐次更新していき、全体で辻褄のあった解に収束させ
る離散的弛緩法が提案された。この離散的弛緩法は、例
えば、A.Rosenfeld, R.A.Hummel, and S.W.Zucker, "Sc
ene labeling by relaxation operations" IEEE Tran
s., vol.SMC-6, No.6, pp.420-433,1976に開示されてい
る。しかし、この離散的弛緩法は、対応付けの更新ルー
ルや適合係数の設定法の指針がなく、反復解法であるた
め処理量が多い、収束性も保証されていない、等の問題
点を有していた。さらに、上記の技術はそもそも濃淡画
像に対する2値化処理を前提としている。このため、処
理すべき画像に雑音重畳、画像劣化や背景テキスチャが
含まれると2値化処理自体が破綻するために、変形耐性
そのものが実現できないという本質的問題点があった。
【0008】第2の「エネルギー最小化型」は、力学系
の類推により、画像同定をエネルギー最小化原理に基づ
く最適化問題として定式化する。特に画像同定の拘束条
件を正則化理論に基づきエネルギー関数に組込む手法が
有効である。この手法は、例えば、T.Poggio, V.Torre,
and C.Koch,“Computational vision and regularizat
ion theory,”Nature, vol.317, no.6035, pp.314-319,
1985に開示されている。
【0009】このエネルギー最小化問題の解法には、変
分法、統計的弛緩法等が適用されているこのエネルギー
最小化問題の解法は、例えば、B.K.P.Horn and B.G.Sch
unck,“Determining optical flow,”Artificial Intel
ligence, vol.17, pp.185-203, 1981; M.Kass, A.Witki
n, and D.Terzopoulos,“Snakes:active contour model
s,”Int. Journal of Computer Vision, vol.1, no.4,
pp.321-331, 1988;S.Geman and D.Geman,“Stochastic
relaxation, Gibbs distributions, and, theBayesian
restoration of images,” IEEE Trans.Pattern Analys
is and Machine Intelligence, vol.6, no.6, pp.721-7
41, 1984等に開示されている。
【0010】これらの技術は、マッチング問題を解析的
あるいは代数的に扱える強みがある。しかし、微小変位
の反復による連続変位を対象とした局所最適解の探索で
あるため、有限変位や不連続変位への対応や大局最適解
への収束の保証が原理的に困難であった。さらに、処理
量も膨大になるという問題点があった。
【0011】第3の「アフィン変換パラメータ決定型」
は、濃淡画像を2値化して2つの黒点集合間のマッチン
グ問題として扱い、2値画像間の重なりを最大化するア
フィン変換パラメータを連立一次方程式の反復解として
直接求める技術である。この際の重なりの評価基準とし
ては、2画像間での黒点同士の最隣接点間距離の平均値
の最小化を用いる手法(特開平9−305760「形状
マッチング方法および装置」を参照のこと)と、黒点位
置が正規確率分布に従い変動すると仮定して2画像間の
尤度の最大化を用いる手法(特開平10−255042
「点パターン正規化方法及び装置」を参照のこと)が提
案されている。この「アフィン変換パラメータ決定型」
アプローチは、アフィン変換を吸収する有力な画像同定
技術である。しかし、上記の「組合せ探索型」アプロー
チと同様に2値化処理を前提としている。このため、処
理すべき画像に雑音重畳、画像劣化や背景テキスチャが
含まれると2値化処理が破綻するために、変形耐性その
ものが実現できないという本質的問題点があった。
【0012】一方、雑音耐性の実現のためには、濃淡画
像を対象とする正規化相互相関がマッチング尺度として
提案されている。(例えば、A.Rosenfeld and A.C.Kak,
Digital Picture Processing. Second edition. San D
iego, CA:Academic Press, 1982, Chap.9を参照のこ
と)。この正規化相互相関は、特に画像のぼけ変換に対
して耐性があることが理論的に証明されている。(例え
ば、飯島泰蔵、「パターン認識」、第6章、コロナ社、
1973 を参照のこと)。このため、正規化相互相関は雑
音重畳、画像劣化や背景テキスチャを含む画像の同定に
適用されて有効性が示されている(例えば、M.Uenohara
and T.Kanade,“Use of Fourier and Karhunen-Loeve
decomposition for fast pattern matching with a lar
ge set oftemplates,”IEEE Trans.Pattern Analysis a
nd Machine Intelligence, vol.19, no.8, pp.891-898,
1997; M.Sawaki and N.Hagita,“Recognition of degr
aded machine-printed characters using a complement
ary similarity measure and error-correction learni
ng,”IEICE Trans.Information and Systems, vol.E79-
D, no.5, pp.491-497, 1996を参照のこと)。しかし、
この正規化相互相関による画像同定は、対象画像の合同
変換(回転・平行移動)には網羅的なテンプレートの走
査で対処できるものの、画像に伸縮やせん断を含むアフ
ィン変換が加わると相関値が大きく劣化するという本質
的問題点があり、これら伸縮やせん断に対応する膨大な
数のテンプレートを網羅することは実用的には処理量が
発散して不可能であるため、変形耐性が欠如していた。
【0013】以上説明したように、濃淡画像を直接認識
する画像同定技術としては、まず、変形耐性の実現へ向
けては、(1)2値化した黒点集合間で組合せ探索を実
行する手法、(2)濃淡画像間でエネルギー最小化原理
に基づき微小変位を反復してマッチングする手法、
(3)2値化した黒点集合間の重なりを最大化するアフ
ィン変換パラメータを反復解法で直接決定する手法が考
えられてきた。一方、雑音耐性の実現には正規化相互相
関の適用が考えられてきた。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、変性耐
性の実現においては、実用的な処理量で、微小でない有
限かつ広範囲の変位・変形を扱える手法が提案されるに
至っていない。一方、雑音耐性の実現においては、正規
化相互相関を用いた画像同定が有効であるが、伸縮やせ
ん断を含むアフィン変換が画像に加わると相関値が大き
く劣化する。すなわち、変形耐性ならびに雑音耐性を共
に実現する技術は、未だ提案されていない。また、処理
すべき画像に、雑音重畳、画像劣化や背景テキスチャが
含まれると2値化処理が破綻する上、さらに画像マッチ
ングに有用な濃淡勾配情報も失われる。このため、2値
化せずに濃淡画像を直接対象とする高精度な画像同定技
術の実現が期待されている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来技術の上
記の問題点を解決するためになされたものである。
【0016】本発明の目的は、濃淡画像を直接対象とす
る画像同定において変形耐性ならびに雑音耐性を共に実
現するために、入力濃淡画像に最適なアフィン変換(回
転・伸縮・せん断・平行移動)を施して、このアフィン
変換後のアフィン変換重畳入力濃淡画像と参照濃淡画像
との間で雑音耐性のある正規化相互相関が最大となるよ
うに画像同定を行う点にある。
【0017】このアフィン変換パラメータは、濃度勾配
情報を活用した重み付き正規化相互相関の最大化基準か
ら導出した連立一次方程式の反復適用により、実用的な
処理量で決定される。このアフィン変換を施したアフィ
ン変換重畳入力濃淡画像と参照濃淡画像との間での正規
化相互相関の最大値を出力することにより、任意のアフ
ィン変換で表現される広い範囲の変位・変形を許容しか
つ雑音耐性もある高精度な濃淡画像の同定を実現する画
像同定の手段が提供される。
【0018】本発明のある特徴は、各構成点における濃
度の集合からなる入力濃淡画像データを参照画像データ
に適合させる濃淡画像同定方法であって、(a)入力され
た濃淡画像データFの構成点と参照画像データGの構成
点との点間距離、および前記入力濃淡画像データFの構
成点と前記参照画像データGの構成点における濃度勾配
の内積に基づいて、重み係数を算出するステップと、
(b)算出された前記重み係数に基づいて、前記入力濃淡
画像データFに対するアフィン変換パラメータを決定す
るステップと、(c)決定された前記アフィン変換パラメ
ータに基づいて、前記入力濃淡画像データFにアフィン
変換を施すことにより、アフィン変換重畳入力濃淡画像
データFに整形するステップと、(d)前記アフィン変
換重畳入力濃淡画像データFと前記参照画像データG
との相関値を算出するステップと、(e)前記相関値に対
応するアフィン変換重畳入力濃淡画像データFまたは
前記相関値のいずれか1つ以上を前記参照画像データG
に対するマッチング結果として得るステップとを含むこ
とを特徴とする濃淡画像同定方法を提供する点にある。
【0019】本発明の他の特徴は、前記ステップ(d)
は、前記相関値を、平均0で分散1の正規化濃淡値で表
現された2つの濃淡画像データ間の相関値として定義さ
れる正規化相互相関により算出する点にある。
【0020】本発明の他の特徴は、前記ステップ(a)
は、(a1)前記入力濃淡画像データFの構成点rと前記参
照画像データGの構成点r’との間の点間距離、および
前記構成点rでの濃度勾配と前記構成点r’での濃度勾
配との内積を算出するステップと、(a2)前記点間距離に
基づいて、一意の窓パラメータを算出するステップと、
(a3)前記点間距離のガウス核関数、前記濃度勾配の内積
および前記窓パラメータに基づいて、前記重み係数を算
出するステップとを含む点にある。
【0021】本発明の他の特徴は、前記ステップ(b)
は、2次元の前記構成点rに作用して回転、伸縮または
歪ませる2行2列の行列と、平行移動する2次元ベクト
ルとから前記アフィン変換パラメータを構成し、前記相
関の最大値を与える条件を満たす前記行列および前記ベ
クトルを前記アフィン変換パラメータとして得る点にあ
る。
【0022】本発明の他の特徴は、前記ステップ(b)
は、前記重み係数を含み、アフィン変換パラメータを未
知数とする連立一次方程式を解くことによって、前記相
関値を最大とするアフィン変換パラメータを決定する点
にある。
【0023】本発明の他の特徴は、前記ステップ(c)
は、(c1)同定対象がアナログ画像でなくデジタル画像の
場合、決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施した
アフィン変換重畳入力濃淡画像データFを生成する
際、F内の位置座標を順次指定し、アフィン変換によ
る逆変換を行うステップと、(c2)前記逆変換により得ら
れる位置座標を整数化することにより、前記整数化位置
座標におけるFの濃淡値をFの前記指定位置座標にお
ける濃淡値に代入して前記アフィン変換重畳入力濃淡画
像データFに整形するステップとを含む点にある。
【0024】本発明の他の特徴は、上記濃淡画像同定方
法は、さらに、(f)前記マッチング結果または前記マッ
チング結果に対応する画像を出力するステップを含む点
にある。
【0025】本発明の他の特徴は、各構成点における濃
度の集合からなる入力濃淡画像データを参照画像データ
に適合させる濃淡画像同定方法であって、(aa)入力され
た濃淡画像データFの構成点rと参照画像データGの構
成点r’との点間距離‖r−r´‖、および前記入力濃
淡画像データFの構成点rにおける濃淡値f(r)と前
記参照画像データGの構成点r’における濃淡値g
(r’)に対する濃度勾配の内積▽f(r)・▽g(r
´)に基づいて、ガウス核関数型点間重み係数を算出す
るステップと、(bb)算出された前記ガウス核関数型点間
重み係数を用いた重み付き相関の最大化基準に基づい
て、前記入力濃淡画像データFに対するアフィン変換パ
ラメータを決定するステップと、(cc)決定された前記ア
フィン変換パラメータに基づいて、前記入力濃淡画像デ
ータFにアフィン変換を施すことにより、アフィン変換
重畳入力濃淡画像データFに整形するステップと、(d
d)前記アフィン変換重畳入力濃淡画像データFと前記
参照画像データGとの相関値Cを算出するとともに、
前記入力濃淡画像データFと前記参照濃淡画像データG
との相関値Cを算出するステップと、(ee)前記相関値
とCを比較して、前記相関値Cが前記相関値C
より増加している場合には、前記入力濃淡画像データ
Fをアフィン変換重畳入力濃淡画像データFで置き換
えて、前記ステップ(aa)からステップ(dd)までの処理を
繰り返し行い、前記相関値CがCより増加していな
い場合には、前記相関値Cまたは前記相関値Cとな
るアフィン変換重畳入力濃淡画像データFのいずれか
1つ以上を前記参照画像データGに対するマッチング結
果として得るステップとを含むことを特徴とする濃淡画
像同定方法を提供する点にある。
【0026】本発明の他の特徴は、前記ステップ(ee)
は、前記相関値Cが、所定の閾値を越える場合に、前
記相関値Cまたは前記相関値Cとなるアフィン変換
重畳入力濃淡画像データFのいずれか1つ以上を前記
参照画像データGに対するマッチング結果として得る点
にある。
【0027】本発明の他の特徴は、各構成点における濃
度の集合からなる入力濃淡画像データを参照画像データ
に適合させることにより、複数の画像中から所望する参
照画像データを含む濃淡画像データを検索する画像検索
方法であって、(aaa)入力された濃淡画像データFの構
成点と参照画像データGの構成点との点間距離、および
前記入力濃淡画像データFの構成点と前記参照画像デー
タGの構成点における濃度勾配の内積に基づいて、重み
係数を算出するステップと、(bbb)算出された前記重み
係数に基づいて、前記参照画像データGに対するアフィ
ン変換パラメータを決定するステップと、(ccc)決定さ
れた前記アフィン変換パラメータに基づいて、前記参照
濃淡画像データGにアフィン変換を施すことにより、ア
フィン変換重畳参照濃淡画像データGに整形するステ
ップと、(ddd)前記アフィン変換重畳参照濃淡画像デー
タGと前記濃淡画像データFとの最大相関値を算出す
るステップと、(eee)前記最大相関値が一定閾値を越え
た入力濃淡画像データFまたは最大相関値のいずれか1
つ以上を前記参照画像データGを含む濃淡画像データの
検索結果として得るステップとを含むことを特徴とする
画像検索方法を提供する点にある。
【0028】本発明の他の特徴は、前記ステップ(ddd)
は、前記相関値を、平均0で分散1の正規化濃淡値で表
現された2つの濃淡画像データ間の相関値として定義さ
れる正規化相互相関により算出する点にある。
【0029】本発明の他の特徴は、前記ステップ(aaa)
は、(aaa1)前記変換画像データFの構成点rと前記参照
画像データGの構成点r’との間の点間距離、および前
記構成点rでの濃度勾配と前記構成点r’での濃度勾配
との内積を算出するステップと、(aaa2)前記点間距離に
基づいて、一意の窓パラメータを算出するステップと、
(aaa3)前記点間距離のガウス核関数、前記濃度勾配の
内積および前記窓パラメータに基づいて、前記重み係数
を算出するステップとを含む点にある。
【0030】本発明の他の特徴は、前記ステップ(bbb)
は、2次元の前記構成点rに作用して回転、伸縮または
歪ませる2行2列の行列と、平行移動する2次元ベクト
ルとから前記アフィン変換パラメータを構成し、前記相
関の最大値を与える条件を満たす前記行列および前記ベ
クトルを前記アフィン変換パラメータとして得る点にあ
る。
【0031】本発明の他の特徴は、前記ステップ(bbb)
は、前記重み係数を含み、アフィン変換パラメータを未
知数とする連立一次方程式を解くことによって、前記相
関値を最大とするアフィン変換パラメータを決定する点
にある。
【0032】本発明の他の特徴は、上記画像検索方法
は、さらに、(fff)前記マッチング結果または前記マッ
チング結果に対応する画像を出力するステップを含む点
にある。
【0033】本発明の他の特徴は、各構成点における濃
度の集合からなる入力濃淡画像データを参照画像データ
に適合させる濃淡画像同定装置であって、(a)入力され
た濃淡画像データFの構成点と参照画像データGの構成
点との点間距離、および前記入力濃淡画像データFの構
成点と前記参照画像データGの構成点における濃度勾配
の内積に基づいて、重み係数を算出するユニットと、
(b)算出された前記重み係数に基づいて、前記入力濃淡
画像データFに対するアフィン変換パラメータを決定す
るユニットと、(c)決定された前記アフィン変換パラメ
ータに基づいて、前記入力濃淡画像データFにアフィン
変換を施すことにより、アフィン変換重畳入力濃淡画像
データFに整形するユニットと、(d)前記アフィン変
換重畳入力濃淡画像データFと前記参照画像データG
との相関値を算出するユニットと、(e)前記相関値に対
応するアフィン変換重畳入力濃淡画像データFまたは
前記相関値のいずれか1つ以上を前記参照画像データG
に対するマッチング結果として得るユニットとを具備す
ることを特徴とする濃淡画像同定装置を提供する点にあ
る。
【0034】本発明の他の特徴は、前記ユニット(d)
は、前記相関値を、平均0で分散1の正規化濃淡値で表
現された2つの濃淡画像データ間の相関値として定義さ
れる正規化相互相関により算出する点にある。
【0035】本発明の他の特徴は、前記ユニット(a)
は、(a1)前記入力濃淡画像データF重畳入力の構成点r
と前記参照画像データGの構成点r’との間の点間距
離、および前記構成点rでの濃度勾配と前記構成点r’
での濃度勾配との内積を算出するユニットと、(a2)前記
点間距離に基づいて、一意の窓パラメータを算出するユ
ニットと、(a3)前記点間距離のガウス核関数、前記濃度
勾配の内積および前記窓パラメータに基づいて、前記重
み係数を算出するユニットとを具備する点にある。
【0036】本発明の他の特徴は、前記ユニット(b)
は、2次元の前記構成点rに作用して回転、伸縮または
歪ませる2行2列の行列と、平行移動する2次元ベクト
ルとから前記アフィン変換パラメータを構成し、前記相
関の最大値を与える条件を満たす前記行列および前記ベ
クトルを前記アフィン変換パラメータとして得る点にあ
る。
【0037】本発明の他の特徴は、前記ユニット(b)
は、前記重み係数を含み、アフィン変換パラメータを未
知数とする連立一次方程式を解くことによって、前記相
関値を最大とするアフィン変換パラメータを、前記アフ
ィン変換パラメータとして決定する点にある。
【0038】本発明の他の特徴は、前記ユニット(c)
は、(c1)同定対象がアナログ画像でなくデジタル画像の
場合、決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施した
アフィン変換重畳入力濃淡画像データFを生成する
際、F内の位置座標を順次指定し、アフィン変換によ
る逆変換を行うユニットと、(c2)前記逆変換により得ら
れる位置座標を整数化することにより、前記整数化位置
座標におけるFの濃淡値をFの前記指定位置座標にお
ける濃淡値に代入して前記アフィン変換重畳入力濃淡画
像データFに整形するユニットとを具備する点にあ
る。
【0039】本発明の他の特徴は、上記濃淡画像同定装
置は、さらに、(f)前記マッチング結果または前記マッ
チング結果に対応する画像を出力するユニットを具備す
る点にある。
【0040】本発明の他の特徴は、各構成点における濃
度の集合からなる入力濃淡画像データを参照画像データ
に適合させる濃淡画像同定装置であって、(aa)入力され
た濃淡画像データFの構成点rと参照画像データGの構
成点r’との点間距離‖r−r´‖、および前記入力濃
淡画像データFの構成点rと前記参照画像データGの構
成点r’における濃度勾配の内積▽f(r)・▽g(r
´)に基づいて、ガウス核関数型点間重み係数を算出す
るユニットと、(bb)算出された前記ガウス核関数型重み
係数を用いた重み付き相関の最大化基準に基づいて、前
記入力濃淡画像データFに対するアフィン変換パラメー
タを決定するユニットと、(cc)決定された前記アフィン
変換パラメータに基づいて、前記入力濃淡画像データF
にアフィン変換を施すことにより、アフィン変換重畳入
力濃淡画像データFに整形するユニットと、(dd)前記
アフィン変換重畳入力濃淡画像データFと前記参照画
像データGとの相関値Cを算出するとともに、前記入
力濃淡画像データFと前記参照濃淡画像データGとの相
関値Cを算出するユニットと、(ee)前記相関値C
を比較して、前記相関値Cが前記相関値Cより
増加している場合には、前記入力濃淡画像データFをア
フィン変換重畳入力濃淡画像データFで置き換えて、
前記ユニット(aa)からユニット(dd)までの処理を繰り返
し行い、前記相関値CがCより増加していない場合
には、前記相関値Cまたは前記相関値Cとなるアフ
ィン変換重畳入力濃淡画像データFのいずれか1つ以
上を前記参照画像データGに対するマッチング結果とし
て得るユニットとを具備することを特徴とする濃淡画像
同定装置を提供する点にある。
【0041】本発明の他の特徴は、前記ユニット(ee)
は、前記相関値Cが、所定の閾値を越える場合に、前
記相関値Cまたは前記相関値Cとなるアフィン変換
重畳入力濃淡画像データFのいずれか1つ以上を前記
参照画像データGに対するマッチング結果として得る点
にある。
【0042】本発明の他の特徴は、各構成点における濃
度の集合からなる入力濃淡画像データを参照画像データ
に適合させることにより、複数の画像中から所望する参
照画像データを含む濃淡画像データを検索する画像検索
装置であって、(aaa)入力された濃淡画像データFの構
成点と参照画像データGの構成点との点間距離、および
前記入力濃淡画像データFの構成点と前記参照画像デー
タGの構成点における濃度勾配の内積に基づいて、重み
係数を算出するユニットと、(bbb)算出された前記重み
係数に基づいて、前記参照画像データGに対するアフィ
ン変換パラメータを決定するユニットと、(ccc)決定さ
れた前記アフィン変換パラメータに基づいて、前記参照
濃淡画像データGにアフィン変換を施すことにより、ア
フィン変換重畳参照濃淡画像データGに整形するユニ
ットと、(ddd)前記アフィン変換重畳参照濃淡画像デー
タGと前記入力濃淡画像データFとの最大相関値を算
出するユニットと、(eee)前記最大相関値が一定閾値を
越えた入力濃淡画像データGまたは最大相関値のいず
れか1つ以上を前記参照画像データGを含む濃淡画像デ
ータの検索結果として得るユニットとを具備することを
特徴とする画像検索装置を提供する点にある。
【0043】本発明の他の特徴は、前記ユニット(ddd)
は、前記相関値を、平均0で分散1の正規化濃淡値で表
現された2つの濃淡画像データ間の相関値として定義さ
れる正規化相互相関により算出する点にある。
【0044】本発明の他の特徴は、前記ユニット(aaa)
は、(aaa1)前記変換画像データFの構成点rと前記参照
画像データGの構成点r’との間の点間距離、および前
記構成点rでの濃度勾配と前記構成点r’での濃度勾配
との内積を算出するユニットと、(aaa2)前記点間距離に
基づいて、一意の窓パラメータを算出するユニットと、
(aaa3)前記点間距離のガウス核関数、前記濃度勾配の内
積および前記窓パラメータに基づいて、前記重み係数を
算出するユニットとを具備する点にある。
【0045】本発明の他の特徴は、前記ユニット(bbb)
は、2次元の前記構成点rに作用して回転、伸縮または
歪ませる2行2列の行列と、平行移動する2次元ベクト
ルとから前記アフィン変換パラメータを構成し、前記相
関の最大値を与える条件を満たす前記行列および前記ベ
クトルを前記アフィン変換パラメータとして得る点にあ
る。
【0046】本発明の他の特徴は、前記ユニット(bbb)
は、前記重み係数を含み、アフィン変換パラメータを未
知数とする連立一次方程式を解くことによって、前記相
関値を最大とするアフィン変換パラメータを決定する点
にある。
【0047】本発明の他の特徴は、上記画像検索装置
は、さらに、(fff)前記マッチング結果または前記マッ
チング結果に対応する画像を出力するユニットを具備す
る点にある。
【0048】本発明の他の特徴は、各構成点における濃
度の集合からなる入力濃淡画像データを参照画像データ
に適合させる処理をコンピュータに実行させるコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であって、(a)入力された
濃淡画像データFの構成点と参照画像データGの構成点
との点間距離、および前記濃淡画像データFの構成点と
前記参照画像データGの構成点における濃度勾配の内積
に基づいて、重み係数を算出する処理と、(b)算出され
た前記重み係数に基づいて、前記入力濃淡画像データF
に対するアフィン変換パラメータを決定する処理と、
(c)決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施すこ
とにより、アフィン変換重畳入力濃淡画像データF
整形する処理と、(d)前記アフィン変換重畳入力濃淡画
像データFと前記参照画像データGとの相関値を算出
する処理と、(e)前記相関値に対応するアフィン変換重
畳入力濃淡画像データFまたは前記相関値のいずれか
1つ以上を前記参照画像データGに対するマッチング結
果として得る処理とを含むことを特徴とするコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体を提供する点にある。
【0049】本発明の他の特徴は、前記処理(d)は、前
記相関値を、平均0で分散1の正規化濃淡値で表現され
た2つの濃淡画像データ間の相関値として定義される正
規化相互相関により算出する点にある。
【0050】本発明の他の特徴は、前記処理(a)は、(a
1)前記入力濃淡画像データFの構成点rと前記参照画像
データGの構成点r’との間の点間距離、および前記構
成点rでの濃度勾配と前記構成点r’での濃度勾配との
内積を算出する処理と、(a2)前記点間距離に基づいて、
一意の窓パラメータを算出する処理と、(a3)前記点間距
離のガウス核関数、前記濃度勾配の内積および前記窓パ
ラメータに基づいて、前記重み係数を算出する処理とを
含む点にある。
【0051】本発明の他の特徴は、前記処理(b)は、2
次元の前記構成点rに作用して回転、伸縮または歪ませ
る2行2列の行列と、平行移動する2次元ベクトルとか
ら前記アフィン変換パラメータを構成し、前記相関の最
大値を与える条件を満たす前記行列および前記ベクトル
を前記アフィン変換パラメータとして得る点にある。
【0052】本発明の他の特徴は、前記処理(b)は、(b
2)前記重み係数を含み、アフィン変換パラメータを未知
数とする連立一次方程式を解くことによって、前記相関
値を最大とするアフィン変換パラメータを決定する点に
ある。
【0053】本発明の他の特徴は、前記処理(c)は、(c
1)同定対象がアナログ画像でなくデジタル画像の場合、
決定された前記アフィン変換パラメータに基づいて、前
記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施したアフィ
ン変換重畳入力濃淡画像データFを生成する際、F
内の位置座標を順次指定し、アフィン変換による逆変換
を行う処理と、(c2)前記逆変換により得られる位置座標
を整数化することにより、前記整数化位置座標における
Fの濃淡値をFの前記指定位置座標における濃淡値に
代入して、前記アフィン変換濃淡画像データFに整形
する処理とを含む点にある。
【0054】本発明の他の特徴は、上記コンピュータ読
み取り可能な記録媒体は、さらに、(f)前記マッチング
結果または前記マッチング結果に対応する画像を出力す
る処理を含む点にある。
【0055】本発明の他の特徴は、各構成点における濃
度の集合からなる入力濃淡画像データを参照画像データ
に適合させる処理をコンピュータに実行させるコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体であって、(aa)入力された
濃淡画像データFの構成点rと参照画像データGの構成
点r’との点間距離‖r−r´‖、および前記濃淡画像
データFの構成点rにおける濃淡値f(r)と前記参照
画像データGの構成点r’における濃淡値g(r’)に
対する濃度勾配の内積▽f(r)・▽g(r´)に基づ
いて、ガウス核関数型点間重み係数を算出する処理と、
(bb)算出された前記ガウス核関数型点間重み係数を用い
た重み付き相関の最大化基準に基づいて、前記入力濃淡
画像データFに対するアフィン変換パラメータを決定す
る処理と、(cc)決定された前記アフィン変換パラメータ
に基づいて、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換
を施すことにより、アフィン変換重畳入力濃淡画像デー
タFに整形する処理と、(dd)前記アフィン変換重畳入
力濃淡画像データFと前記参照画像データGとの相関
値Cを算出するとともに、前記入力濃淡画像データF
と前記参照濃淡画像データGとの相関値Cを算出する
処理と、(ee)前記相関値CとCを比較して、前記相
関値Cが前記相関値Cより増加している場合には、
前記入力濃淡画像データFをアフィン変換重畳入力濃淡
画像データF で置き換えて、前記処理(aa)から処理(d
d)までの処理を繰り返し行い、前記相関値CがC
り増加していない場合には、前記相関値Cまたは前記
相関値Cとなるアフィン変換重畳入力濃淡画像データ
のいずれか1つ以上を前記参照画像データFに対す
るマッチング結果として得る処理とを含むことを特徴と
するコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する点
にある。
【0056】本発明の他の特徴は、前記処理(ee)は、前
記相関値Cが、所定の閾値を越える場合に、前記相関
値Cまたは前記相関値Cとなるアフィン変換重畳入
力濃淡画像データFのいずれか1つ以上を前記参照画
像データGに対するマッチング結果として得る点にあ
る。
【0057】本発明の他の特徴は、各構成点における濃
度の集合からなる入力濃淡画像データを参照画像データ
に適合させることにより、複数の画像中から所望する参
照画像データを含む濃淡画像データを検索する処理をコ
ンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能な記
録媒体であって、(aaa)入力された濃淡画像データFの
構成点と参照画像データGの構成点との点間距離、およ
び前記入力濃淡画像データFの構成点と前記参照画像デ
ータGの構成点における濃度勾配の内積に基づいて、重
み係数を算出する処理と、(bbb)算出された前記重み係
数に基づいて、前記参照画像データGに対するアフィン
変換パラメータを決定する処理と、(ccc)決定された前
記アフィン変換パラメータに基づいて、前記参照濃淡画
像データGにアフィン変換を施すことにより、アフィン
変換重畳参照濃淡画像データGに整形する処理と、(d
dd)前記アフィン変換重畳参照濃淡画像データGと前
記入力濃淡画像データFとの相関値を算出する処理と、
(eee)前記最大相関値が一定閾値を越えた入力濃淡画像
データFまたは最大相関値のいずれか1つ以上を前記参
照画像データGを含む濃淡画像データの検索結果として
得る処理とを含むことを特徴とするコンピュータ読み取
り可能な記録媒体を提供する点にある。
【0058】本発明の他の特徴は、前記処理(dd)は、前
記相関値を、平均0で分散1の正規化濃淡値で表現され
た2つの濃淡画像データ間の相関値として定義される正
規化相互相関により算出する点にある。
【0059】本発明の他の特徴は、前記処理(aaa)は、
(aaa1)前記入力濃淡画像データFの構成点rと前記参照
画像データGの構成点r’との間の点間距離、および前
記構成点rでの濃度勾配と前記構成点r’での濃度勾配
との内積を算出する処理と、(aaa2)前記点間距離に基づ
いて、一意の窓パラメータを算出する処理と、(aaa3)前
記点間距離のガウス関数、前記濃度勾配の内積および前
記窓パラメータに基づいて、前記重み係数を算出する処
理とを含む点にある。
【0060】本発明の他の特徴は、前記処理(bbb)は、
2次元の前記構成点rに作用して回転、伸縮または歪ま
せる2行2列の行列と、平行移動する2次元ベクトルと
から前記アフィン変換パラメータを構成し、前記相関の
最大値を与える条件を満たす前記行列および前記ベクト
ルを前記アフィン変換パラメータとして得る点にある。
【0061】本発明の他の特徴は、前記処理(bbb)は、
前記重み係数を含み、アフィン変換パラメータを未知数
とする連立一次方程式を解くことによって、前記相関値
を最大とするアフィン変換パラメータを決定する点にあ
る。
【0062】本発明の他の特徴は、上記コンピュータ読
み取り可能な記録媒体は、さらに、(fff)前記マッチン
グ結果または前記マッチング結果に対応する画像を出力
する処理を含む点にある。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、図1から図5を参照して、
本発明に係る濃淡画像同定方法、濃淡画像同定装置およ
び濃淡画像同定プログラムを格納する記録媒体、ならび
に画像検索方法、画像検索装置および画像検索プログラ
ムを格納する記録媒体の実施形態を詳細に説明する。
【0064】まず、本実施形態の基本原理を説明する。
【0065】本実施形態は、入力画像を2値化すること
なく濃淡画像として直接扱い、雑音重畳や掠れ・潰れに
よる画像劣化や背景テクスチャーの重畳に対する耐性を
実現するために、正規化相互相関をマッチング尺度とし
て採用する。さらに、広範囲のアフィン変換に対する変
形耐性を実現するために、入力濃淡画像を整形する最適
なアフィン変換パラメータを、正規化相互相関の最大化
という基準に基づいて決定する。すなわち、参照濃淡画
像との間での正規化相互相関が最大となるように入力濃
淡画像に施すべき最適なアフィン変換パラメータを、逐
次代入法に基づく反復線形解法により決定し、このアフ
ィン変換パラメータにより整形したアフィン変換重畳入
力濃淡画像と参照画像との間の、アフィン変換による変
形を吸収した正規化相互相関値を算出する。このアフィ
ン変換成分を吸収した正規化相互相関値が一定の閾値を
越えた場合に画像を同定を行う。また、濃度勾配情報を
重み係数に用いることにより、最適なアフィン変換パラ
メータの探索を効率よく行う。このため、雑音耐性と変
形耐性をともに実現する濃淡画像の同定手法が提供され
る。
【0066】本実施形態は、2次元平面上の2つの濃淡
画像である入力濃淡画像Fと参照濃淡画像Gの間で、入
力濃淡画像Fにアフィン変換を施してアフィン変換重畳
入力画像Fを生成する変換操作を導入し、この画像F
と参照濃淡画像Gとの正規化相互相関が最大となるよ
うにアフィン変換重畳入力濃淡画像Fを生成すること
により、アフィン変換を吸収し(任意のアフィン変換パ
ラメータにより画像同定ができ)かつ雑音耐性のある正
規化相互相関の最大値を出力する。
【0067】このアフィン変換において、入力濃淡画像
Fあるいはアフィン変換重畳入力濃淡画像Fと参照濃
淡画像Gの各構成点の間で点間距離および濃度勾配の内
積に基づくガウス核関数型点間重み係数を算出し、該ガ
ウス核関数型点間重み係数を用いた重み付き正規化相互
相関の最大化基準によりアフィン変換パラメータを決定
する。
【0068】より具体的には、本実施形態に係る画像同
定装置は、2次元平面上の2つの濃淡画像である入力濃
淡画像F={r,f(r)}(ただし、f(r)は構成
点r(rは位置ベクトル)でのFの濃淡値を表す)と、
参照濃淡画像G={r´,g(r´)}(ただし、g
(r´)は構成点r´(r´は位置ベクトル)でのGの
濃淡値を表す)とを入力し、入力濃淡画像Fの各構成点
rに最適なアフィン変換Ar+b(ただし、Aは2行2
列の行列で回転・伸縮・せん断を表し、bは2次元ベク
トルで平行移動を表す)を施したアフィン変換重畳入力
濃淡画像Fを生成して、この画像Fと参照濃淡画像
Gとの最大正規化相互相関値を検出することにより、広
範囲のアフィン変換にも対応しうる雑音耐性のある濃淡
画像の同定を行う。
【0069】本実施形態は、第1に、変位・変形の範囲
として任意のアフィン変換を扱うことができる。従来技
術で対象とできた合同変換、相似変換に比べて変位・変
形の許容範囲がはるかに拡がり、高い変形耐性を得るこ
とができる。
【0070】本実施形態は、第2に、アフィン変換パラ
メータを決定する際に、該アフィン変換操作を入力濃淡
画像に施して得られるアフィン変換重畳入力濃淡画像と
参照濃淡画像との正規化相互相関値が最大となるように
決定する。これにより、雑音耐性のある相関マッチング
を実現できる。この正規化相互相関値は、平均0で分散
1の正規化濃淡値で表現された2つの濃淡画像データ間
の相関値として定義される正規化相互相関により算出さ
れる。
【0071】本実施形態は、第3に、アフィン変換パラ
メータを重み付き正規化相互相関の最大化基準の反復適
用により効率的に決定する処理手段を提供する。このた
め、実用的な処理量でアフィン変換パラメータを決定す
ることができる。また、このアフィン変換パラメータ決
定処理は制御用の任意パラメータを一切含まない汎用的
手法になっている。
【0072】このように、本実施形態は、任意のアフィ
ン変換という広い範囲の変位・変形に対応し、かつ正規
化相互相関値に基づく雑音耐性をも実現しながら実用的
な処理量で最適な濃淡画像の同定を行う汎用的手法を提
供する。
【0073】次に、本実施形態に係る画像同定装置の構
成を説明する。
【0074】図1は、本発明の実施形態に係る画像同定
装置の機能構成を示すブロック図である。
【0075】本実施形態に係る画像同定装置1は、重み
係数算出部11と、アフィン変換パラメータ決定部12
と、変換画像生成部13と、相関値算出部14と、収束
判定部15とを具備して構成され、さらに、画像入力部
2と、参照画像格納部3と、画像出力部4とを備える。
【0076】重み係数算出部11は、入力濃淡画像Fの
構成点rと参照濃淡画像Gの構成点r´の間で、点間距
離‖r−r´‖および濃度勾配の内積▽f(r)・▽g
(r´)(ただし、‖…‖はベクトルのノルム、▽は勾
配を算出する微分演算子を表す)に基づくガウス核関数
型点間重み係数を算出する。尚、rは2次元定義域上の
任意の2次元位置ベクトルを示す。
【0077】アフィン変換パラメータ決定部12は、重
み係数算出部11により算出されたガウス核関数型点間
重み係数を用いた重み付き正規化相互相関の最大化基準
により、アフィン変換重畳入力濃淡画像Fと参照濃淡
画像Gとの正規化相互相関が最大となるような最適なア
フィン変換パラメータA,bが満たすべき連立一次方程
式を生成する。また、アフィン変換パラメータ決定部1
2は、この連立一次方程式を解くことにより、最適なア
フィン変換パラメータを決定する。
【0078】変換画像生成部13は、アフィン変換パラ
メータ決定部12により決定されたアフィン変換パラメ
ータを用いて入力濃淡画像Fの各構成点rにアフィン変
換(Ar+b)を施してアフィン変換重畳入力濃淡画像
を生成する。
【0079】相関値算出部14は、アフィン変換重畳入
力濃淡画像Fと参照濃淡画像Gとの相関値Cを算出
し、同様に当該変換操作前の入力濃淡画像Fと参照濃淡
画像Gとの正規化相互相関値Cを算出する。
【0080】収束判定部15は、相関値算出部14によ
り算出された正規化相互相関値CとCを比較して、
がCより増加している場合には、入力濃淡画像F
をアフィン変換重畳入力濃淡画像Fで置き換えて、こ
の置き換えられた入力濃淡画像Fを再び重み係数算出部
11へ入力して上記のアフィン変換操作を反復させる。
一方、CがCより増加していない場合には最大正規
化相互相関値Cを濃淡画像マッチング結果として画像
出力部4に送出する。尚、マッチング結果には、最大正
規化相互相関値Cに対応するアフィン変換重畳入力濃
淡画像Fを含んでよい。
【0081】画像入力部2は、入力濃淡画像Fを画像同
定装置1の重み係数算出部11に入力する。
【0082】参照画像格納部3は、画像の検索キーとな
る参照濃淡画像Gを予め記憶する。
【0083】画像出力部4は、収束判定部15から送出
される濃淡画像マッチング結果に基づいて、同定された
画像を出力する。
【0084】図2は、本実施形態に係る画像同定処理の
処理手順を示すフローチャートである。
【0085】図1の重み係数算出部11は、まず入力濃
淡画像Fあるいはアフィン変換重畳入力濃淡画像F
構成点rと参照濃淡画像Gの構成点r’の間での点間距
離と、これら構成点における濃度勾配を算出する(ステ
ップS111)。次に、重み係数のガウス核関数型窓パ
ラメータDを算出する(ステップS112)。これら点
間距離、濃度勾配および窓パラメータを用いて、ガウス
核関数型点間重み係数を算出する(ステップS11
3)。
【0086】アフィン変換パラメータ算出部12は、ア
フィン変換パラメータ連立一次方程式を生成し(ステッ
プS121)、この連立一次方程式を解く(ステップS
122)。
【0087】変換画像生成部13は、入力濃淡画像Fに
決定されたアフィン変換パラメータによるアフィン変換
を行ってアフィン変換重畳入力濃淡画像Fを生成する
(ステップS131)。
【0088】相関値算出部14は、参照画像Gと、入力
濃淡画像Fおよびアフィン変換重畳入力濃淡画像F
それぞれとの間での正規化相互相関値をそれぞれ算出す
るS(ステップS141)。
【0089】収束判定部15は、算出された正規化相互
相関値を比較することにより、画像同定処理の収束を判
定する(ステップS151)。
【0090】次に、本実施形態に係る画像同定処理の詳
細を説明する。
【0091】画像入力部2から入力される入力濃淡画像
Fは、入力濃淡画像Fを構成する各点の位置ベクトルr
のXおよびY座標値と、各構成点rにおける濃淡値f
(r)の集合{r,f(r)}とからなる。ただし、濃
淡値f(r)の平均と分散を次の式1により正規化して
おく。
【0092】
【数1】 ∫f(r)dr=0 かつ ∫|f(r)|dr=1 (1) 参照画像格納部3は、参照濃淡画像Gを構成する各点の
位置ベクトルr’のXおよびY座標値と、該構成点r’
における濃淡値g(r’)の集合{r’,g(r’)}
を格納する。ただし、濃淡値g(r’)の平均と分散を
次の式2により正規化しておく。
【0093】
【数2】 ∫g(r’)dr’0 かつ ∫|g(r’)|dr’=1 (2) 重み係数算出部11は、重み係数算出処理を行う。この
重み係数算出処理は、入力濃淡画像Fの構成点rと参照
濃淡画像Gの構成点r’の間での点間距離‖r−r´‖
および濃度勾配の内積▽f(r)・▽g(r’)を算出
し(ステップS111)、これら点間距離と濃度勾配の
内積に基づくガウス核関数型点間重み係数ω(r,
r’)を、次の式3により算出する(ステップS11
3)。
【0094】ただし、‖…‖はベクトルのノルムを表
し、例えばユークリッドノルムを用いればよい。また、
▽は勾配を算出する微分演算子であり、▽f(r)・▽
g(r’)はf(r)とg(r’)の勾配ベクトルに対
する内積演算を表す。
【0095】
【数3】 ω(r,r’)=max{▽f(r)・▽g(r’),0} ×exp[−‖r−r’‖/D] (3) 但し、Dはガウス核関数の拡がりを制御する窓パラメー
タである。
【0096】ここで、入力濃淡画像Fの各構成点rか
ら、参照濃淡画像G内にあり濃淡値が構成点rと等しい
最隣接点r´までの距離‖r−r’‖の平均値をD
と記し、逆に参照濃淡画像Gの各構成点r´から入力濃
淡画像F内にあり濃淡値が構成点r’と等しい最隣接点
rまでの距離‖r−r´‖の平均値をDと記すと、
窓パラメータDは次の式4により得られる(ステップS
112)。
【0097】D=(D+D)/2 但し、
【数4】 ただし、θは濃度勾配ベクトル▽f(r)と▽g
(r’)がなす角度を表す。このため、式3のmax{▽
f(r)・▽g(r’),0}なる因子は、角度θが9
0°未満の場合にのみ正の値をとり、角度θが90°を
越えるとゼロとなる。すなわち、この因子は、入力濃淡
画像Fの構成点rと参照濃淡画像Gの構成点r’におけ
る濃度勾配の類似性を評価している。式3と式4により
算出されたガウス核関数型点間重み係数の集合{ω
(r,r´);∀r∈F,∀r´∈G}は、アフィン変
換パラメータ決定部12へ送出される。
【0098】アフィン変換パラメータ決定部12は、ア
フィン変換パラメータ決定処理を行う。このアフィン変
換パラメータ決定処理は、参照濃淡画像Gとの正規化相
互相関が最大となるような入力濃淡画像Fに対するアフ
ィン変換パラメータA,bを決定するための連立一次方
程式を生成する(ステップS121)。ただし、Aは2
行2列の行列であって回転・伸縮・せん断操作を表し、
bは位置2次元ベクトルであって平行移動を表す。この
アフィン変換操作により入力濃淡画像Fを構成する各点
rは、濃淡値f(r)はそのままで新しい位置r=A
r+bへ移動される。
【0099】すなわち、該アフィン変換操作後のアフィ
ン変換重畳入力濃淡画像をFと記すと、次の式6の関
係が成り立つ。
【0100】
【数5】 F≡{r,f(r)}={Ar+b,f(r)} (6) ここで、アフィン変換操作前の入力濃淡画像Fと参照濃
淡画像Gとの正規化相互相関値をCと記すと、C
次の式7で与えられる。
【0101】 C=∫f(r)g(r)dr (7) 一方、アフィン変換操作後のアフィン変換重畳入力濃淡
画像Fと参照濃淡画像Gとの正規化相互相関値をC
と記すと、Cは次の式8で表わされる。
【0102】
【数6】 C=∫f(r)g(r)dr=∫f(r)g(Ar+b)dr (8) ここで、式1および式2の正規化により、上記の式7お
よび式8で定義される正規化相互相関値は、雑音に対す
る耐性を有することが理論的に保証されている(例え
ば、前出、飯島泰蔵、「パターン認識」、第6章、コロ
ナ社、 1973を参照のこと)。
【0103】すなわち、参照濃淡画像Gとの正規化相互
相関を最大とするような入力濃淡画像Fに対するアフィ
ン変換パラメータA,bは、式8のCを最大化する
A,bである。しかし、式8の右辺には未知成分A,b
が関数形が一般に不明な濃淡値gの引き数として含まれ
る。このため、A,bに関する微分演算も施せず、C
を最大化するA,bを求めるには網羅的な試行錯誤を繰
り返す必要がある。これは処理量の発散を招き、また最
適解が得られる保証もない。このため、本実施形態は、
未知成分A,bが、関数形の明確なガウス核関数にのみ
含まれる次の式9の目的関数Ψを導入して、試行錯誤を
要せずに解析的にA,bの最適解を求める。
【0104】
【数7】 Ψ=∫∫f(r)g(r’)exp[−‖Ar+b−r’‖/D]drdr’ (9) 上記の式9は、D→0の極限でガウス核関数部がデルタ
関数δ(Ar+b−r’)となるため、式8の相関値C
に一致する。これにより、D→0となるように窓パラ
メータDを制御すれば、Cを最大化するA,bはこの
目的関数Ψの最大化により求めることができる。ここ
で、窓パラメータDとしては式4で算出されるものを用
いる。実際には、後述するように、アフィン変換操作の
反復により値Dが単調に減少していくことが保証され
る。
【0105】Ψの最大化条件はΨをA,bの各成分で偏
微分した値がゼロとなることである。これを式9に適用
すると、最適なアフィン変換パラメータA,bが満たす
べき連立方程式として次の式10を得る。但し、Tはベ
クトルの転置、Oは零行列、0は零ベクトルを表わす。
【0106】
【数8】 O=∂Ψ/∂A∝∫∫f(r)g(r’)r(Ar+b−r’) exp[−‖Ar+b−r’‖/D]drdr’ 0=∂Ψ/∂b∝∫∫f(r)g(r’)(Ar+b−r’) exp[−‖Ar+b−r’‖/D]drdr’ (10) しかし、式10の連立方程式は未知のアフィン変換パラ
メータA,bに関して非線形であるため、これを直接解
析的に解くことができない。そこで、連立方程式を線形
化して逐次代入法による反復解法を用いることとする。
具体的な線形化方法として、式10のガウス核関数部の
引き数に現れるA,bのみをそれぞれ単位行列と零ベク
トルで近似する。これにより、次の式11の連立一次方
程式を得る。
【0107】
【数9】 O=∫∫f(r)g(r’)r(Ar+b−r’) exp[−‖r−r’‖/D]drdr’ 0=∫∫f(r)g(r’)(Ar+b−r’) exp[−‖r−r’‖/D]drdr’ (11) さらに、上式に現れるガウス核関数部を、重み係数算出
処理(S113)により算出されたガウス核関数型点間
重み係数ω(r,r’)で置き換えると、次の式12が
得られる。
【0108】
【数10】 O=∫∫f(r)g(r´)r(Ar+b−r´)ω(r,r´)drdr´ 0=∫∫f(r)g(r´)(Ar+b−r´)ω(r,r´)drdr´ (12) このガウス核関数型点間重み係数を用いることにより、
入力濃淡画像Fの構成点rと参照濃淡画像Gの構成点r
´における濃度勾配の類似性が方程式に反映される。上
式12により生成されたアフィン変換パラメータを未知
数とする連立一次方程式を、公知の数値解法、例えばガ
ウスの消去法(Mathematical Society of Japan, Encyc
lopedic Dictionary of Mathematics, Cambridge, MA:M
IT Press, 1977を参照のこと)により解いて、入力濃淡
画像Fに対する最適なアフィン変換パラメータA,bを
決定する(ステップS122)。こうして得られたアフ
ィン変換パラメータA,bは変換画像生成部13へ送出
される。
【0109】変換画像生成部13は、変換濃淡画像生成
処理を行う。変換濃淡画像生成処理では、アフィン変換
パラメータ決定部12から送出されたアフィン変換パラ
メータA,bを用いて、入力濃淡画像Fの各構成点r
を、濃淡値f(r)はそのままにして次の式13により
に移動する(ステップS131)。
【0110】 r=Ar+b (13) 上式13によりアフィン変換重畳入力濃淡画像F
{r,f(r)}={Ar+b,f(r)}が生
成され、アフィン変換重畳入力濃淡画像Fは相関値算
出部14へ送出される。
【0111】相関値算出部14は、アフィン変換重畳入
力濃淡画像Fと参照濃淡画像Gの間で式8によるアフ
ィン変換操作後の正規化相互相関値Cを算出する。同
様に、該アフィン変換操作前の入力濃淡画像Fと参照濃
淡画像Gの間で式7による正規化相互相関値Cを算出
する(ステップS141)。ただし、式1と式2の正規
化により、正規化相互相関値CおよびCの値域は
[−1.0,+1.0]となっている。ここで得られた
アフィン変換操作の前後での正規化相互相関値C およ
びCは収束判定部15へ送出される。
【0112】なお、上記の説明では、入力濃淡画像Fと
参照濃淡画像Gのデータはアナログであるとして説明し
てきたが、これらの画像をデジタル画像として扱う場合
はデジタルゆえの工夫が必要となる。
【0113】以下、このデジタル画像の場合の画像同定
処理を、本実施の変形例として説明する。
【0114】まず、2次元平面上の2つの濃淡画像であ
る入力濃淡画像Fと参照濃淡画像Gはそれぞれ、整数の
X座標値およびY座標値の組(i,j)(但し、1≦i
≦M,1≦j≦N)における濃淡値を表す関数、f
(i,j)およびg(i,j)で与えられる。ここで、
M×Nがデジタル画像の画素の総数となる。
【0115】まず、式1および式2に対応して、濃淡値
f(i,j)およびg(i,j)についてそれぞれ平均
と分散を正規化しておく。
【0116】
【数11】 ΣΣf(i,j)=0 かつ ΣΣ|f(i,j)|=1 (1') ΣΣg(i,j)=0 かつ ΣΣ|g(i,j)|=1 (2') 但し、Σはi=1,2,..,Mに関する和、Σ
j=1,2,..,Nに関する和を表す。
【0117】次に、式3のガウス核関数型点間重み係数
は次式で与えられる。
【0118】
【数12】 ω(i,j,i’,j’) =max{▽f(i,j)・▽g(i’,j’),0} ×exp[−((i−i’)+(j−j’))/D] (3') 但し、デジタル画像に対する勾配ベクトル▽f(i,
j)(▽g(i’,j’)も同様)の算出方法は各種知
られている。例えばRobertsの方法を用いた場合は、入
力濃淡画像Fの着目画素f(i,j)における45°お
よび135°方向での濃淡値の差分である
【数13】 ▽45°f(i,j)=f(i+1,j)−f(i,j+1) ▽135°f(i,j)=f(i,j)−f(i+1,j+1) を組み合わせて▽f(i,j)を算出する(詳細は、A.
Rosenfeld and A.C.Kak,“Digital Picture Processin
g,”Second Edition.Chap.10.Academic Press, 1982を
参照のこと)。
【0119】また、式4の窓パラメータDの値は次式で
算出される。
【0120】D=(D+D)/2 但し、
【数14】 D=mean[min((i−i’)+(j−j’)); g(i’,j’)=f(i,j)] D=mean[min((i−i’)+(j−j’)); f(i’,j’)=g(i’,j’)] (4') ここで、meanおよびminはそれぞれ画像全体での
平均値および最小値を表す。
【0121】式7で定義される正規化相互相関C0は次
式で算出される。
【0122】 C=ΣΣf(i,j)g(i,j) (7') さて、アフィン変換パラメータA,bを具体的に
【数15】 と成分で表現すると、式12の最適なアフィン変換パラ
メータA,bを決定する連立一次方程式はデジタル画像
に対しては次のように書き下すことができる。
【0123】
【数16】 但し、Σ,はi’=1,2,..,Mに関する和、Σ
,はj’=1,2,..,Nに関する和を表す。これ
らの6元連立一次方程式は、式12と同様、公知の数値
解法、例えばガウスの消去法により容易に解くことがで
きる。こうして、デジタル画像に対するアフィン変換パ
ラメータA,bが決定される。
【0124】最後に、デジタル画像に対するアフィン変
換の方法について説明する。これにより、アフィン変換
重畳入力濃淡画像Fの濃淡値を表す関数f(i
)(但し、1≦i≦M,1≦j≦N)が得られ
る。但し、アナログ画像に対して定義されたアフィン変
換の式13をそのままデジタル画像に適用することはで
きない。実際、式13を用いると i=int[a11×i+a12×j+b] j=int[a21×i+a22×j+b] となる。ここで、int[・]は四捨五入あるいは切り
捨てによる整数化演算を表す。この整数化処理は、アフ
ィン変換パラメータA,bが実数であること、およびi
,jが整数であること、により必要となる。しか
し、整数のX座標値およびY座標値の組(i,j)が1
≦i≦M,1≦j≦Nの範囲を尽しても、上式で得られ
るX座標値およびY座標値の組(i,j)が1≦i
≦M,1≦j≦Nの範囲を全て覆う保証はない(例
えば、アフィン変換パラメータAが拡大を表す場合に明
らかである)。従って、式13をそのままデジタル画像
に適用すると、一般にはアフィン変換重畳入力画像F
に濃淡値の定まらない画素が生じることになる。そこ
で、以下に説明するようにアフィン変換の逆変換を適用
する。
【0125】図3は、デジタル画像を対象とする場合
の、アフィン変換重畳入力濃淡画像生成処理(ステップ
S131b)の詳細を示すフローチャートである。
【0126】まず、アフィン変換パラメータA,bの逆
変換を表現するパラメータA,b を決定する(ステ
ップS1311b)。これには、式13を変形して得ら
れる r=A−1(r−b) から次式を用いる。但し、A−1はAの逆行列を表す。
【0127】 A=A−1,b=−A−1b (14) さて、式14で決定される逆変換のパラメータA,b
を具体的に成分で表しておく。
【0128】
【数17】 次に、アフィン変換重畳入力濃淡画像F*の位置座標
(i,j)を順次指定する(ステップS1312
b)。但し、1≦i≦M,1≦j≦Nである。
【0129】次に、式14の変換パラメータA,b
を用いて、前記指定位置座標(i,j)を逆変換し
て整数化した位置座標(i,j)を次式で算出する(ス
テップS1313b)。
【0130】 i=int[a 11×i+a 12×j+b ] j=int[a 21×i+a 22×j+b ] (15) 但し、int[・]は四捨五入あるいは切り捨てによる
整数化演算を表す。
【0131】最後に、アフィン変換重畳入力濃淡画像F
の前記指定位置座標(i,j)における濃淡値f
(i,j)として、入力濃淡画像Fの前記整数化
位置座標(i,j)における濃淡値f(i,j)を代入
する(ステップS1314b)。すなわち、 f(i,j)=f(i,j) (16) でアフィン変換後の濃淡値を決定する。
【0132】ステップS1315bでは、アフィン変換
重畳入力濃淡画像Fの全ての画素が走査されて濃淡値
が定まったかどうかを判定する。走査が完了していない
場合は、前記ステップS1312bからS1314bま
での処理を、アフィン変換重畳入力濃淡画像Fの指定
位置座標(i,j)が1≦i≦M,1≦j≦N
の範囲を全て尽すまで繰り返す。
【0133】以上説明したように、デジタル画像の場合
は、このアフィン変換の逆変換操作によりアフィン変換
重畳入力濃淡画像F*の全ての画素の濃淡値が定まる。
【0134】図2に戻り、収束判定部15は、収束判定
処理を行う(ステップS151)。収束判定処理では、
相関値算出部14から送出された2つの正規化相互相関
値C およびCを比較し、CがCから増加してい
ない場合には最大正規化相互相関値Cを濃淡画像のマ
ッチング結果とする。
【0135】一方、CがCから増加している場合に
は、アフィン変換重畳入力濃淡画像Fを改めて入力濃
淡画像Fとみなして再び重み付き正規化相互相関の最大
化基準で決定されるアフィン変換操作を施し、変換後の
正規化相互相関値Cが変換前の相関値Cから増加し
なくなるまでこの操作を反復する(ステップS15
1)。こうして正規化相互相関値Cが単調に増加して
収束した時点で、最大正規化相互相関値を濃淡画像のマ
ッチング結果として画像出力部4により出力し(ステッ
プS4)、動作を完了する。
【0136】図4A,B,C,D,E,Fは、2次元平
面上の文字パターン「8」を例にしてアフィン変換操作
の反復によるマッチング動作を説明するための図を示
す。図4Aは入力濃淡画像、図4Bは参照濃淡画像を示
す。ただし、図4では濃淡値を5段階に量子化して、●
=5,◎=4,○=3,・=2,空白=1により、各画
素の濃淡レベルを表している。
【0137】図4Cは、入力濃淡画像と参照濃淡画像を
重ねたものを示す。ただし、参照濃淡画像の濃淡レベル
2以上の画素を*で表している。図4D、E,Fは、入
力濃淡画像にアフィン変換操作を反復回数=1,5,1
2だけ施した際のアフィン変換重畳入力濃淡画像と参照
濃淡画像を重ねた図を示す。同様に、参照濃淡画像の濃
淡レベル2以上の画素を*で表している。正規化相互相
関値は、図4C、D、E、Fについて順に0.280,
0.356,0.679,0.822と単調に増加して
いる。ただし、この例では反復回数=12で正規化相互
相関値の増加が収束し、アフィン変換操作の反復が終了
している。
【0138】図4に示すように、アフィン変換操作の反
復と共に図4Cの状態から図4Fの最終状態へ向けて正
規化相互相関値が増加していき、図4Fの最終状態では
入力濃淡画像のほとんどの構成点が参照濃淡画像に重な
っている。こうして得られた正規化相互最大相関値=
0.822は、この例での理論値の0.908にかなり
近い。この図4Aに示すように入力濃淡画像にかなり大
きな変位や変形および雑音が含まれる場合も、上記アフ
ィン変換操作の反復により高精度な濃淡画像同定が実現
されていることがわかる。
【0139】図5は、本実施形態に係る画像検索装置を
用いた一応用例として大量画像データベースからの所望
するロゴを含む画像を検索するシステムのハードウエア
構成および手順を示すイメージ図である。
【0140】大量の画像コンテンツの中から特定のロゴ
40を検索キーとして、このロゴ40含む画像フレーム
を検索する場合、ユーザーは、まず予め所望するロゴの
画像をスキャナ42などから読み込んで、参照濃淡画像
41として参照画像格納部3に格納する。
【0141】次に、大量の蓄積画像データの1枚1枚を
入力画像として入力して入力濃淡画像データベース43
とする。尚、この画像検索の場合は、入力濃淡画像に替
えて、参照濃淡画像41の方に本実施形態による上記の
アフィン変換を適用して、各入力画像との画像マッチン
グを行う。
【0142】参照画像との正規化相互相関値が、閾値以
上となった部分画像を含む画像フレームを検索結果46
として、プリンタ45等の出力装置から出力する。本実
施形態によれば、入力画像中に出現するロゴが傾いてい
たり雑音重畳で画像が劣化していても、このロゴを高精
度に探索・同定することができる。
【0143】このように、画像をキーとする画像コンテ
ンツの検索サービスを容易かつ迅速に提供することがで
きる。
【0144】尚、上記で説明した画像同定装置1の画像
マッチングの各処理は、CD−ROM等の可搬媒体メモ
リ、半導体メモリ、ハードディスクその他の計算機44
が読取可能な記録媒体にあらかじめ格納し、この格納さ
れたプログラムを主記憶にロードして、計算機44によ
り実行することによって実現することができる。この記
録媒体は、ネットワークを介して、あるいはオフライン
で頒布することができる。
【0145】以上詳細に説明したように、本実施形態に
よれば、任意のアフィン変換(回転・伸縮・せん断・平
行移動)や雑音を含む入力濃淡画像に対して、該アフィ
ン変換パラメータを重み付き正規化相互相関の最大化基
準の反復適用により実用的な処理量で効率的に算出す
る。このアフィン変換パラメータを用いたアフィン変換
操作で変換したアフィン変換重畳入力濃淡画像と参照濃
淡画像との間で最大正規化相互相関値を決定することに
より、安定かつ高精度な濃淡画像の同定を行うことが可
能となる。
【0146】特に、重み付き正規化相互相関の最大化基
準が連立一次方程式の解法に帰着できるため、手順が単
純で処理量も少なくてすむ。さらに、アフィン変換の算
出処理の中に制御用の任意パラメータが一切含まれない
ため、極めて汎用的な濃淡画像同定の技術になってい
る。
【0147】
【発明の効果】本発明は、濃淡画像間で任意のアフィン
変換(回転・伸縮・せん断・平行移動)という広い範囲
の変位・変形を吸収し、雑音耐性のある正規化相互相関
値が最大となるマッチングを少ない処理量で高精度に実
現する汎用的な濃淡画像同定の技術を提供している。
【0148】このため、入力濃淡画像に雑音重畳や掠
れ、潰れによる画像劣化がある場合や、背景テクスチャ
ーが含まれる場合にも、正規化相互相関をマッチング尺
度とすることにより雑音耐性を確保できる。また、参照
濃淡画像との正規化相互相関が最大となるように入力濃
淡画像あるいは参照濃淡画像を最適アフィン変換で整形
することにより、広範囲のアフィン変換に対する変形耐
性も実現できる。このため、予め定めた変形に対する変
形参照画像を登録する変形参照画像登録方式が変形耐性
に限界があり記憶容量および処理量が線形に増大するの
と比較して、単一の参照画像を用いるのみで処理量を抑
制しながら実用的な環境下での雑音耐性および変形耐性
をともに備えた濃淡画像の同定が実現できる。
【0149】従って、計算機による画像パターン認識、
動画像解析、ステレオビジョンなどの分野における雑音
耐性および変形耐性を備えた濃淡画像の同定、また所望
の部分画像を検索キーとした大量画像データベースから
の高速・高精度な画像検索が要請される分野に適用され
る場合に利点が極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像同定装置の機能構
成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像同定処理の処理手
順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態の変形例に係る画像同定処理
における変換画像生成処理の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図4】本発明の実施形態におけるアフィン変換操作の
反復による画像同定動作の一例を説明する図である。
【図5】大量の画像コンテンツから画像を検索キーとし
て画像フレームを検索する本発明の実施形態の応用の一
例を説明する図である。
【符号の説明】
1 画像同定装置 2 画像入力部 3 参照画像格納部 4 画像出力部 11 重み係数算出部 12 アフィン変換パラメータ決定部 13 変換画像算出部 14 相関値算出部 15 収束判定部 40 ロゴ 41 参照濃淡画像 42 スキャナー 43 入力濃淡画像データベース 44 コンピュータ 45 プリンタ 46 検索結果画像

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各構成点における濃度の集合からなる入
    力濃淡画像データを参照画像データに適合させる濃淡画
    像同定方法であって、 (a)入力された濃淡画像データFの構成点と参照画像デ
    ータGの構成点との点間距離、および前記入力濃淡画像
    データFの構成点と前記参照画像データGの構成点にお
    ける濃度勾配の内積に基づいて、重み係数を算出するス
    テップと、 (b)算出された前記重み係数に基づいて、前記入力濃淡
    画像データFに対するアフィン変換パラメータを決定す
    るステップと、 (c)決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施すこ
    とにより、アフィン変換重畳入力濃淡画像データF
    整形するステップと、 (d)前記アフィン変換重畳入力濃淡画像データFと前
    記参照画像データGとの相関値を算出するステップと、 (e)前記相関値に対応するアフィン変換重畳入力濃淡画
    像データFまたは前記相関値のいずれか1つ以上を前
    記参照画像データGに対するマッチング結果として得る
    ステップとを含むことを特徴とする濃淡画像同定方法。
  2. 【請求項2】 前記ステップ(d)は、前記相関値を、平
    均0で分散1の正規化濃淡値で表現された2つの濃淡画
    像データ間の相関値として定義される正規化相互相関に
    より算出することを特徴とする請求項1に記載の濃淡画
    像同定方法。
  3. 【請求項3】 前記ステップ(a)は、 (a1)前記入力濃淡画像データFの構成点rと前記参照画
    像データGの構成点r’との間の点間距離、および前記
    構成点rでの濃度勾配と前記構成点r’での濃度勾配と
    の内積を算出するステップと、 (a2)前記点間距離に基づいて、一意の窓パラメータを算
    出するステップと、 (a3)前記点間距離のガウス核関数、前記濃度勾配の内積
    および前記窓パラメータに基づいて、前記重み係数を算
    出するステップとを含むこと特徴とする請求項1に記載
    の濃淡画像同定方法。
  4. 【請求項4】 前記ステップ(b)は、2次元の前記構成
    点rに作用して回転、伸縮または歪ませる2行2列の行
    列と、平行移動する2次元ベクトルとから前記アフィン
    変換パラメータを構成し、前記相関の最大値を与える条
    件を満たす前記行列および前記ベクトルを前記アフィン
    変換パラメータとして得ることを特徴とする請求項1に
    記載の濃淡画像同定方法。
  5. 【請求項5】 前記ステップ(b)は、 前記重み係数を含み、アフィン変換パラメータを未知数
    とする連立一次方程式を解くことによって、前記相関値
    を最大とするアフィン変換パラメータを決定することを
    特徴とする請求項1に記載の濃淡画像同定方法。
  6. 【請求項6】 前記ステップ(c)は、 (c1)同定対象がアナログ画像でなくデジタル画像の場
    合、決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施した
    アフィン変換重畳入力濃淡画像データFを生成する
    際、F内の位置座標を順次指定し、アフィン変換によ
    る逆変換を行うステップと、 (c2)前記逆変換により得られる位置座標を整数化するこ
    とにより、前記整数化位置座標におけるFの濃淡値をF
    の前記指定位置座標における濃淡値に代入して前記ア
    フィン変換重畳入力濃淡画像データFに整形するステ
    ップとを含むことを特徴とする請求項1に記載の濃淡画
    像同定方法。
  7. 【請求項7】 上記濃淡画像同定方法は、さらに、 (f)前記マッチング結果または前記マッチング結果に対
    応する画像を出力するステップを含むことを特徴とする
    請求項1に記載の濃淡画像同定方法。
  8. 【請求項8】 各構成点における濃度の集合からなる入
    力濃淡画像データを参照画像データに適合させる濃淡画
    像同定方法であって、 (aa)入力された濃淡画像データFの構成点rと参照画像
    データGの構成点r’との点間距離‖r−r´‖、およ
    び前記入力濃淡画像データFの構成点rにおける濃淡値
    f(r)と前記参照画像データGの構成点r’における
    濃淡値g(r’)に対する濃度勾配の内積▽f(r)・
    ▽g(r´)に基づいて、ガウス核関数型点間重み係数
    を算出するステップと、 (bb)算出された前記ガウス核関数型点間重み係数を用い
    た重み付き相関の最大化基準に基づいて、前記入力濃淡
    画像データFに対するアフィン変換パラメータを決定す
    るステップと、 (cc)決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施すこ
    とにより、アフィン変換重畳入力濃淡画像データF
    整形するステップと、 (dd)前記アフィン変換重畳入力濃淡画像データFと前
    記参照画像データGとの相関値Cを算出するととも
    に、前記入力濃淡画像データFと前記参照濃淡画像デー
    タGとの相関値Cを算出するステップと、 (ee)前記相関値CとCを比較して、前記相関値C
    が前記相関値Cより増加している場合には、前記入力
    濃淡画像データFをアフィン変換重畳入力濃淡画像デー
    タFで置き換えて、前記ステップ(aa)からステップ(d
    d)までの処理を繰り返し行い、前記相関値CがC
    り増加していない場合には、前記相関値Cまたは前記
    相関値Cとなるアフィン変換重畳入力濃淡画像データ
    のいずれか1つ以上を前記参照画像データGに対す
    るマッチング結果として得るステップとを含むことを特
    徴とする濃淡画像同定方法。
  9. 【請求項9】 前記ステップ(ee)は、 前記相関値Cが、所定の閾値を越える場合に、前記相
    関値Cまたは前記相関値Cとなるアフィン変換重畳
    入力濃淡画像データFのいずれか1つ以上を前記参照
    画像データGに対するマッチング結果として得ることを
    特徴とする請求項8に記載の濃淡画像同定方法。
  10. 【請求項10】 各構成点における濃度の集合からなる
    入力濃淡画像データを参照画像データに適合させること
    により、複数の画像中から所望する参照画像データを含
    む濃淡画像データを検索する画像検索方法であって、 (aaa)入力された濃淡画像データFの構成点と参照画像
    データGの構成点との点間距離、および前記入力濃淡画
    像データFの構成点と前記参照画像データGの構成点に
    おける濃度勾配の内積に基づいて、重み係数を算出する
    ステップと、 (bbb)算出された前記重み係数に基づいて、前記参照画
    像データGに対するアフィン変換パラメータを決定する
    ステップと、 (ccc)決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記参照濃淡画像データGにアフィン変換を施すこ
    とにより、アフィン変換重畳参照濃淡画像データG
    整形するステップと、 (ddd)前記アフィン変換重畳参照濃淡画像データG
    前記濃淡画像データFとの最大相関値を算出するステッ
    プと、 (eee)前記最大相関値が一定閾値を越えた入力濃淡画像
    データFまたは最大相関値のいずれか1つ以上を前記参
    照画像データGを含む濃淡画像データの検索結果として
    得るステップとを含むことを特徴とする画像検索方法。
  11. 【請求項11】 前記ステップ(ddd)は、前記相関値
    を、平均0で分散1の正規化濃淡値で表現された2つの
    濃淡画像データ間の相関値として定義される正規化相互
    相関により算出することを特徴とする請求項10に記載
    の画像検索方法。
  12. 【請求項12】 前記ステップ(aaa)は、 (aaa1)前記変換画像データFの構成点rと前記参照画像
    データGの構成点r’との間の点間距離、および前記構
    成点rでの濃度勾配と前記構成点r’での濃度勾配との
    内積を算出するステップと、 (aaa2)前記点間距離に基づいて、一意の窓パラメータを
    算出するステップと、 (aaa3)前記点間距離のガウス核関数、前記濃度勾配の内
    積および前記窓パラメータに基づいて、前記重み係数を
    算出するステップとを含むことを特徴とする請求項10
    に記載の画像検索方法。
  13. 【請求項13】 前記ステップ(bbb)は、 2次元の前記構成点rに作用して回転、伸縮または歪ま
    せる2行2列の行列と、平行移動する2次元ベクトルと
    から前記アフィン変換パラメータを構成し、前記相関の
    最大値を与える条件を満たす前記行列および前記ベクト
    ルを前記アフィン変換パラメータとして得ることを特徴
    とする請求項10に記載の画像検索方法。
  14. 【請求項14】 前記ステップ(bbb)は、 前記重み係数を含み、アフィン変換パラメータを未知数
    とする連立一次方程式を解くことによって、前記相関値
    を最大とするアフィン変換パラメータを決定することを
    特徴とする請求項10に記載の画像検索方法。
  15. 【請求項15】 上記画像検索方法は、さらに、 (fff)前記マッチング結果または前記マッチング結果に
    対応する画像を出力するステップを含むことを特徴とす
    る請求項10に記載の画像検索方法。
  16. 【請求項16】 各構成点における濃度の集合からなる
    入力濃淡画像データを参照画像データに適合させる濃淡
    画像同定装置であって、 (a)入力された濃淡画像データFの構成点と参照画像デ
    ータGの構成点との点間距離、および前記入力濃淡画像
    データFの構成点と前記参照画像データGの構成点にお
    ける濃度勾配の内積に基づいて、重み係数を算出するユ
    ニットと、 (b)算出された前記重み係数に基づいて、前記入力濃淡
    画像データFに対するアフィン変換パラメータを決定す
    るユニットと、 (c)決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施すこ
    とにより、アフィン変換重畳入力濃淡画像データF
    整形するユニットと、 (d)前記アフィン変換重畳入力濃淡画像データFと前
    記参照画像データGとの相関値を算出するユニットと、 (e)前記相関値に対応するアフィン変換重畳入力濃淡画
    像データFまたは前記相関値のいずれか1つ以上を前
    記参照画像データGに対するマッチング結果として得る
    ユニットとを具備することを特徴とする濃淡画像同定装
    置。
  17. 【請求項17】 前記ユニット(d)は、前記相関値を、
    平均0で分散1の正規化濃淡値で表現された2つの濃淡
    画像データ間の相関値として定義される正規化相互相関
    により算出することを特徴とする請求項16に記載の濃
    淡画像同定装置。
  18. 【請求項18】 前記ユニット(a)は、 (a1)前記入力濃淡画像データF重畳入力の構成点rと前
    記参照画像データGの構成点r’との間の点間距離、お
    よび前記構成点rでの濃度勾配と前記構成点r’での濃
    度勾配との内積を算出するユニットと、 (a2)前記点間距離に基づいて、一意の窓パラメータを算
    出するユニットと、 (a3)前記点間距離のガウス核関数、前記濃度勾配の内積
    および前記窓パラメータに基づいて、前記重み係数を算
    出するユニットとを具備することを特徴とする請求項1
    6に記載の濃淡画像同定装置。
  19. 【請求項19】 前記ユニット(b)は、 2次元の前記構成点rに作用して回転、伸縮または歪ま
    せる2行2列の行列と、平行移動する2次元ベクトルと
    から前記アフィン変換パラメータを構成し、前記相関の
    最大値を与える条件を満たす前記行列および前記ベクト
    ルを前記アフィン変換パラメータとして得ることを特徴
    とする請求項16に記載の濃淡画像同定装置。
  20. 【請求項20】 前記ユニット(b)は、 前記重み係数を含み、アフィン変換パラメータを未知数
    とする連立一次方程式を解くことによって、前記相関値
    を最大とするアフィン変換パラメータを、前記アフィン
    変換パラメータとして決定することを特徴とする請求項
    16に記載の濃淡画像同定装置。
  21. 【請求項21】 前記ユニット(c)は、 (c1)同定対象がアナログ画像でなくデジタル画像の場
    合、決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施した
    アフィン変換重畳入力濃淡画像データFを生成する
    際、F内の位置座標を順次指定し、アフィン変換によ
    る逆変換を行うユニットと、 (c2)前記逆変換により得られる位置座標を整数化するこ
    とにより、前記整数化位置座標におけるFの濃淡値をF
    の前記指定位置座標における濃淡値に代入して前記ア
    フィン変換重畳入力濃淡画像データFに整形するユニ
    ットとを具備することを特徴とする請求項16に記載の
    濃淡画像同定装置。
  22. 【請求項22】 上記濃淡画像同定装置は、さらに、 (f)前記マッチング結果または前記マッチング結果に対
    応する画像を出力するユニットを具備することを特徴と
    する請求項16に記載の濃淡画像同定装置。
  23. 【請求項23】 各構成点における濃度の集合からなる
    入力濃淡画像データを参照画像データに適合させる濃淡
    画像同定装置であって、 (aa)入力された濃淡画像データFの構成点rと参照画像
    データGの構成点r’との点間距離‖r−r´‖、およ
    び前記入力濃淡画像データFの構成点rと前記参照画像
    データGの構成点r’における濃度勾配の内積▽f
    (r)・▽g(r´)に基づいて、ガウス核関数型点間
    重み係数を算出するユニットと、 (bb)算出された前記ガウス核関数型重み係数を用いた重
    み付き相関の最大化基準に基づいて、前記入力濃淡画像
    データFに対するアフィン変換パラメータを決定するユ
    ニットと、 (cc)決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施すこ
    とにより、アフィン変換重畳入力濃淡画像データF
    整形するユニットと、 (dd)前記アフィン変換重畳入力濃淡画像データFと前
    記参照画像データGとの相関値Cを算出するととも
    に、前記入力濃淡画像データFと前記参照濃淡画像デー
    タGとの相関値Cを算出するユニットと、 (ee)前記相関値CとCを比較して、前記相関値C
    が前記相関値Cより増加している場合には、前記入力
    濃淡画像データFをアフィン変換重畳入力濃淡画像デー
    タFで置き換えて、前記ユニット(aa)からユニット(d
    d)までの処理を繰り返し行い、前記相関値CがC
    り増加していない場合には、前記相関値Cまたは前記
    相関値Cとなるアフィン変換重畳入力濃淡画像データ
    のいずれか1つ以上を前記参照画像データGに対す
    るマッチング結果として得るユニットとを具備すること
    を特徴とする濃淡画像同定装置。
  24. 【請求項24】 前記ユニット(ee)は、前記相関値C
    が、所定の閾値を越える場合に、前記相関値Cまたは
    前記相関値Cとなるアフィン変換重畳入力濃淡画像デ
    ータFのいずれか1つ以上を前記参照画像データGに
    対するマッチング結果として得ることを特徴とする請求
    項23に記載の濃淡画像同定装置。
  25. 【請求項25】 各構成点における濃度の集合からなる
    入力濃淡画像データを参照画像データに適合させること
    により、複数の画像中から所望する参照画像データを含
    む濃淡画像データを検索する画像検索装置であって、 (aaa)入力された濃淡画像データFの構成点と参照画像
    データGの構成点との点間距離、および前記入力濃淡画
    像データFの構成点と前記参照画像データGの構成点に
    おける濃度勾配の内積に基づいて、重み係数を算出する
    ユニットと、 (bbb)算出された前記重み係数に基づいて、前記参照画
    像データGに対するアフィン変換パラメータを決定する
    ユニットと、 (ccc)決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記参照濃淡画像データGにアフィン変換を施すこ
    とにより、アフィン変換重畳参照濃淡画像データG
    整形するユニットと、 (ddd)前記アフィン変換重畳参照濃淡画像データG
    前記入力濃淡画像データFとの最大相関値を算出するユ
    ニットと、 (eee)前記最大相関値が一定閾値を越えた入力濃淡画像
    データGまたは最大相関値のいずれか1つ以上を前記
    参照画像データGを含む濃淡画像データの検索結果とし
    て得るユニットとを具備することを特徴とする画像検索
    装置。
  26. 【請求項26】 前記ユニット(ddd)は、前記相関値
    を、平均0で分散1の正規化濃淡値で表現された2つの
    濃淡画像データ間の相関値として定義される正規化相互
    相関により算出することを特徴とする請求項25に記載
    の画像検索装置。
  27. 【請求項27】 前記ユニット(aaa)は、 (aaa1)前記変換画像データFの構成点rと前記参照画像
    データGの構成点r’との間の点間距離、および前記構
    成点rでの濃度勾配と前記構成点r’での濃度勾配との
    内積を算出するユニットと、 (aaa2)前記点間距離に基づいて、一意の窓パラメータを
    算出するユニットと、 (aaa3)前記点間距離のガウス核関数、前記濃度勾配の内
    積および前記窓パラメータに基づいて、前記重み係数を
    算出するユニットとを具備することを特徴とする請求項
    25に記載の画像検索装置。
  28. 【請求項28】 前記ユニット(bbb)は、 2次元の前記構成点rに作用して回転、伸縮または歪ま
    せる2行2列の行列と、平行移動する2次元ベクトルと
    から前記アフィン変換パラメータを構成し、前記相関の
    最大値を与える条件を満たす前記行列および前記ベクト
    ルを前記アフィン変換パラメータとして得ることを特徴
    とする請求項25に記載の画像検索装置。
  29. 【請求項29】 前記ユニット(bbb)は、 前記重み係数を含み、アフィン変換パラメータを未知数
    とする連立一次方程式を解くことによって、前記相関値
    を最大とするアフィン変換パラメータを決定することを
    特徴とする請求項25に記載の画像検索装置。
  30. 【請求項30】 上記画像検索装置は、さらに、 (fff)前記マッチング結果または前記マッチング結果に
    対応する画像を出力するユニットを具備することを特徴
    とする請求項25に記載の画像検索装置。
  31. 【請求項31】 各構成点における濃度の集合からなる
    入力濃淡画像データを参照画像データに適合させる処理
    をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体であって、 (a)入力された濃淡画像データFの構成点と参照画像デ
    ータGの構成点との点間距離、および前記濃淡画像デー
    タFの構成点と前記参照画像データGの構成点における
    濃度勾配の内積に基づいて、重み係数を算出する処理
    と、 (b)算出された前記重み係数に基づいて、前記入力濃淡
    画像データFに対するアフィン変換パラメータを決定す
    る処理と、 (c)決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施すこ
    とにより、アフィン変換重畳入力濃淡画像データF
    整形する処理と、 (d)前記アフィン変換重畳入力濃淡画像データFと前
    記参照画像データGとの相関値を算出する処理と、 (e)前記相関値に対応するアフィン変換重畳入力濃淡画
    像データFまたは前記相関値のいずれか1つ以上を前
    記参照画像データGに対するマッチング結果として得る
    処理とを含むことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  32. 【請求項32】 前記処理(d)は、前記相関値を、平均
    0で分散1の正規化濃淡値で表現された2つの濃淡画像
    データ間の相関値として定義される正規化相互相関によ
    り算出することを特徴とする請求項31に記載のコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
  33. 【請求項33】 前記処理(a)は、 (a1)前記入力濃淡画像データFの構成点rと前記参照画
    像データGの構成点r’との間の点間距離、および前記
    構成点rでの濃度勾配と前記構成点r’での濃度勾配と
    の内積を算出する処理と、 (a2)前記点間距離に基づいて、一意の窓パラメータを算
    出する処理と、 (a3)前記点間距離のガウス核関数、前記濃度勾配の内積
    および前記窓パラメータに基づいて、前記重み係数を算
    出する処理とを含むことを特徴とする請求項31に記載
    のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  34. 【請求項34】 前記処理(b)は、 2次元の前記構成点rに作用して回転、伸縮または歪ま
    せる2行2列の行列と、平行移動する2次元ベクトルと
    から前記アフィン変換パラメータを構成し、前記相関の
    最大値を与える条件を満たす前記行列および前記ベクト
    ルを前記アフィン変換パラメータとして得ることを特徴
    とする請求項31に記載のコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  35. 【請求項35】 前記処理(b)は、(b2)前記重み係数を
    含み、アフィン変換パラメータを未知数とする連立一次
    方程式を解くことによって、前記相関値を最大とするア
    フィン変換パラメータを決定することを特徴とする請求
    項31に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  36. 【請求項36】 前記処理(c)は、 (c1)同定対象がアナログ画像でなくデジタル画像の場
    合、決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施した
    アフィン変換重畳入力濃淡画像データFを生成する
    際、F内の位置座標を順次指定し、アフィン変換によ
    る逆変換を行う処理と、 (c2)前記逆変換により得られる位置座標を整数化するこ
    とにより、前記整数化位置座標におけるFの濃淡値をF
    の前記指定位置座標における濃淡値に代入して、前記
    アフィン変換濃淡画像データFに整形する処理とを含
    むことを特徴とする請求項31に記載のコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
  37. 【請求項37】 上記コンピュータ読み取り可能な記録
    媒体は、さらに、 (f)前記マッチング結果または前記マッチング結果に対
    応する画像を出力する処理を含むことを特徴とする請求
    項31に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  38. 【請求項38】 各構成点における濃度の集合からなる
    入力濃淡画像データを参照画像データに適合させる処理
    をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体であって、 (aa)入力された濃淡画像データFの構成点rと参照画像
    データGの構成点r’との点間距離‖r−r´‖、およ
    び前記濃淡画像データFの構成点rにおける濃淡値f
    (r)と前記参照画像データGの構成点r’における濃
    淡値g(r’)に対する濃度勾配の内積▽f(r)・▽
    g(r´)に基づいて、ガウス核関数型点間重み係数を
    算出する処理と、 (bb)算出された前記ガウス核関数型点間重み係数を用い
    た重み付き相関の最大化基準に基づいて、前記入力濃淡
    画像データFに対するアフィン変換パラメータを決定す
    る処理と、 (cc)決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記入力濃淡画像データFにアフィン変換を施すこ
    とにより、アフィン変換重畳入力濃淡画像データF
    整形する処理と、 (dd)前記アフィン変換重畳入力濃淡画像データFと前
    記参照画像データGとの相関値Cを算出するととも
    に、前記入力濃淡画像データFと前記参照濃淡画像デー
    タGとの相関値Cを算出する処理と、 (ee)前記相関値CとCを比較して、前記相関値C
    が前記相関値Cより増加している場合には、前記入力
    濃淡画像データFをアフィン変換重畳入力濃淡画像デー
    タFで置き換えて、前記処理(aa)から処理(dd)までの
    処理を繰り返し行い、前記相関値CがCより増加し
    ていない場合には、前記相関値Cまたは前記相関値C
    となるアフィン変換重畳入力濃淡画像データFのい
    ずれか1つ以上を前記参照画像データFに対するマッチ
    ング結果として得る処理とを含むことを特徴とするコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体。
  39. 【請求項39】 前記処理(ee)は、前記相関値Cが、
    所定の閾値を越える場合に、前記相関値Cまたは前記
    相関値Cとなるアフィン変換重畳入力濃淡画像データ
    のいずれか1つ以上を前記参照画像データGに対す
    るマッチング結果として得ることを特徴とする請求項3
    8に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  40. 【請求項40】 各構成点における濃度の集合からなる
    入力濃淡画像データを参照画像データに適合させること
    により、複数の画像中から所望する参照画像データを含
    む濃淡画像データを検索する処理をコンピュータに実行
    させるコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、 (aaa)入力された濃淡画像データFの構成点と参照画像
    データGの構成点との点間距離、および前記入力濃淡画
    像データFの構成点と前記参照画像データGの構成点に
    おける濃度勾配の内積に基づいて、重み係数を算出する
    処理と、 (bbb)算出された前記重み係数に基づいて、前記参照画
    像データGに対するアフィン変換パラメータを決定する
    処理と、 (ccc)決定された前記アフィン変換パラメータに基づい
    て、前記参照濃淡画像データGにアフィン変換を施すこ
    とにより、アフィン変換重畳参照濃淡画像データG
    整形する処理と、 (ddd)前記アフィン変換重畳参照濃淡画像データG
    前記入力濃淡画像データFとの相関値を算出する処理
    と、 (eee)前記最大相関値が一定閾値を越えた入力濃淡画像
    データFまたは最大相関値のいずれか1つ以上を前記参
    照画像データGを含む濃淡画像データの検索結果として
    得る処理とを含むことを特徴とするコンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
  41. 【請求項41】 前記処理(dd)は、前記相関値を、平均
    0で分散1の正規化濃淡値で表現された2つの濃淡画像
    データ間の相関値として定義される正規化相互相関によ
    り算出することを特徴とする請求項40に記載のコンピ
    ュータ読み取り可能な記録媒体。
  42. 【請求項42】 前記処理(aaa)は、 (aaa1)前記入力濃淡画像データFの構成点rと前記参照
    画像データGの構成点r’との間の点間距離、および前
    記構成点rでの濃度勾配と前記構成点r’での濃度勾配
    との内積を算出する処理と、 (aaa2)前記点間距離に基づいて、一意の窓パラメータを
    算出する処理と、 (aaa3)前記点間距離のガウス関数、前記濃度勾配の内積
    および前記窓パラメータに基づいて、前記重み係数を算
    出する処理とを含むことを特徴とする請求項40に記載
    のコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  43. 【請求項43】 前記処理(bbb)は、 2次元の前記構成点rに作用して回転、伸縮または歪ま
    せる2行2列の行列と、平行移動する2次元ベクトルと
    から前記アフィン変換パラメータを構成し、前記相関の
    最大値を与える条件を満たす前記行列および前記ベクト
    ルを前記アフィン変換パラメータとして得ることを特徴
    とする請求項40に記載のコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  44. 【請求項44】 前記処理(bbb)は、 前記重み係数を含み、アフィン変換パラメータを未知数
    とする連立一次方程式を解くことによって、前記相関値
    を最大とするアフィン変換パラメータを決定することを
    特徴とする請求項40に記載のコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
  45. 【請求項45】 上記コンピュータ読み取り可能な記録
    媒体は、さらに、 (fff)前記マッチング結果または前記マッチング結果に
    対応する画像を出力する処理を含むことを特徴とする請
    求項40に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒
    体。
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