JP2000245508A - 面ファスナー雌材及びその製造方法 - Google Patents
面ファスナー雌材及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2000245508A JP2000245508A JP5644799A JP5644799A JP2000245508A JP 2000245508 A JP2000245508 A JP 2000245508A JP 5644799 A JP5644799 A JP 5644799A JP 5644799 A JP5644799 A JP 5644799A JP 2000245508 A JP2000245508 A JP 2000245508A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nonwoven fabric
- loop
- height
- needle
- female
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ループの高さを均一にして接着性に優れる面
ファスナー雌材及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 繊維の太さが1〜20デシテックス合成
繊維からなる、目付が60〜1500g/m2の不織布
のニードルの貫通面側に剥離用シートを重ねてニードル
パンチした後、不織布から剥離用シートを剥離させるこ
とにより不織布にループを形成する。
ファスナー雌材及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 繊維の太さが1〜20デシテックス合成
繊維からなる、目付が60〜1500g/m2の不織布
のニードルの貫通面側に剥離用シートを重ねてニードル
パンチした後、不織布から剥離用シートを剥離させるこ
とにより不織布にループを形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、均一なループを有
する面ファスナー雌材及びその製造方法に関し、主に、
生活資材、土木資材等に使用される面ファスナー雌材及
びその製造方法に関するものである。
する面ファスナー雌材及びその製造方法に関し、主に、
生活資材、土木資材等に使用される面ファスナー雌材及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】面ファスナーは、基本的には、フックを
有する面ファスナー雄材と該フックに係合するループを
有する面ファスナー雌材とから構成され、使用される用
途及び条件に応じて形状、材質等が検討及び工夫され、
今日に至っている。しかしながら、その多くは、フック
を含む雄材に関するものであり、ループを含む雌材に関
するものが非常に少ないのが現状である。
有する面ファスナー雄材と該フックに係合するループを
有する面ファスナー雌材とから構成され、使用される用
途及び条件に応じて形状、材質等が検討及び工夫され、
今日に至っている。しかしながら、その多くは、フック
を含む雄材に関するものであり、ループを含む雌材に関
するものが非常に少ないのが現状である。
【0003】また、従来からニードルパンチにより製造
される不織布は、そのシートの伸びに自在性を有するこ
とから、地盤改質用の土木資材等に広く使用されてき
た。このようなシートの間を繋ぐ際、従来では杭や接着
剤等で仮止めしてきたが、近年では仮止めの簡便さから
面ファスナーが普及してきている。しかしながら、従来
の不織布では、ニードルパンチにより形成されるループ
の高さが不均一であったり、剥離時にループが破断して
髭状になったりするため、接着力がばらつくという問題
があった。
される不織布は、そのシートの伸びに自在性を有するこ
とから、地盤改質用の土木資材等に広く使用されてき
た。このようなシートの間を繋ぐ際、従来では杭や接着
剤等で仮止めしてきたが、近年では仮止めの簡便さから
面ファスナーが普及してきている。しかしながら、従来
の不織布では、ニードルパンチにより形成されるループ
の高さが不均一であったり、剥離時にループが破断して
髭状になったりするため、接着力がばらつくという問題
があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ルー
プの高さを均一にして接着性に優れる面ファスナー雌材
及びその製造方法を提供することである。
プの高さを均一にして接着性に優れる面ファスナー雌材
及びその製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、面ファスナ
ー雌材に形成されるループの高さのバラツキに着目し、
該ループの製造方法等について鋭意検討を行い、面ファ
スナー雌材に剥離用シートを重ねた状態でニードルパン
チすること等により、ループの高さを均一化して接着力
を高めると共に安定させ得ることを見出し、本発明を完
成させるに至った。
ー雌材に形成されるループの高さのバラツキに着目し、
該ループの製造方法等について鋭意検討を行い、面ファ
スナー雌材に剥離用シートを重ねた状態でニードルパン
チすること等により、ループの高さを均一化して接着力
を高めると共に安定させ得ることを見出し、本発明を完
成させるに至った。
【0006】すなわち、本発明の面ファスナー雌材は、
合成繊維から構成される不織布からなり、前記不織布
は、ニードルの貫通面側に剥離用シートを重ねた状態で
ニードルパンチされた後、前記剥離用シートを剥離させ
ることにより形成されるループを有し、前記不織布の目
付は、60〜1500g/m2であり、前記合成繊維の
太さは、1〜20デシテックスである。
合成繊維から構成される不織布からなり、前記不織布
は、ニードルの貫通面側に剥離用シートを重ねた状態で
ニードルパンチされた後、前記剥離用シートを剥離させ
ることにより形成されるループを有し、前記不織布の目
付は、60〜1500g/m2であり、前記合成繊維の
太さは、1〜20デシテックスである。
【0007】また、前記ループの高さは、1〜10mm
であり、前記ループの高さのバラツキは、±20%以内
であることが好ましい。
であり、前記ループの高さのバラツキは、±20%以内
であることが好ましい。
【0008】また、前記不織布は、スパンボンド不織布
であることが好ましい。
であることが好ましい。
【0009】また、前記剥離用シートは、不織布又は編
織物からなり、前記剥離用シートの厚さは、前記ループ
の高さ以上であることが好ましい。
織物からなり、前記剥離用シートの厚さは、前記ループ
の高さ以上であることが好ましい。
【0010】また、本発明の面ファスナー雌材の製造方
法は、繊維の太さが1〜20デシテックス合成繊維から
なる、目付が60〜1500g/m2の不織布のニード
ルの貫通面側に剥離用シートを重ねてニードルパンチし
た後、前記不織布から前記剥離用シートを剥離させるこ
とにより前記不織布にループを形成するものである。
法は、繊維の太さが1〜20デシテックス合成繊維から
なる、目付が60〜1500g/m2の不織布のニード
ルの貫通面側に剥離用シートを重ねてニードルパンチし
た後、前記不織布から前記剥離用シートを剥離させるこ
とにより前記不織布にループを形成するものである。
【0011】また、前記製造方法では、高さが1〜10
mmで該高さのバラツキが±20%以内のループを形成
することが好ましい。
mmで該高さのバラツキが±20%以内のループを形成
することが好ましい。
【0012】また、前記製造方法では、前記不織布をス
パンボンド法により作製することが好ましい。
パンボンド法により作製することが好ましい。
【0013】また、前記製造方法では、前記剥離用シー
トとして、前記ループの高さ以上の厚さを有する不織布
又は編織物を用いることが好ましい。
トとして、前記ループの高さ以上の厚さを有する不織布
又は編織物を用いることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の面ファスナー雌材は、合
成繊維からなる不織布であり、該不織布にニードルパン
チを施す際にニードルの貫通面側に剥離用シートを重ね
て加工し、その後該シートを剥離したものである。該雌
材は、例えば、ポリエステルの長繊維をランダムに配列
して形成され、ニードルの貫通面側に剥離用シートを重
ねた状態でニードルパンチ加工を行い、その後該シート
を剥離して除去したものを用いることができる。
成繊維からなる不織布であり、該不織布にニードルパン
チを施す際にニードルの貫通面側に剥離用シートを重ね
て加工し、その後該シートを剥離したものである。該雌
材は、例えば、ポリエステルの長繊維をランダムに配列
して形成され、ニードルの貫通面側に剥離用シートを重
ねた状態でニードルパンチ加工を行い、その後該シート
を剥離して除去したものを用いることができる。
【0015】該不織布を構成する合成繊維の材料として
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル、ポリエチレンナフタレート
等の変成物、又はポリプロピレン等のポリオレフィンを
含む紡糸可能なすべての合成樹脂を用いることができ
る。該合成繊維の太さは、1〜20デシテックスである
ことが好ましい。合成繊維の太さが1デシテックス未満
の場合、繊維が細すぎ、ループの強力が低下して切断し
易くなり、20デシテックスを越える場合、繊維が太す
ぎて交絡しにくく、すなわちループを形成しにくくなる
からである。
は、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフ
タレート等のポリエステル、ポリエチレンナフタレート
等の変成物、又はポリプロピレン等のポリオレフィンを
含む紡糸可能なすべての合成樹脂を用いることができ
る。該合成繊維の太さは、1〜20デシテックスである
ことが好ましい。合成繊維の太さが1デシテックス未満
の場合、繊維が細すぎ、ループの強力が低下して切断し
易くなり、20デシテックスを越える場合、繊維が太す
ぎて交絡しにくく、すなわちループを形成しにくくなる
からである。
【0016】該不織布の目付(単位面積当たりの重量)
は、60〜1500g/m2であることが好ましく、1
00〜1200g/m2であることがより好ましい。目
付が60g/m2未満の場合、繊維の交絡が不足して不
織布の強力が不足し、1500g/m2を越える場合、
ニードルパンチ時に針折れが発生し易くなり、折れ針の
検知及び除去が困難なためである。該不織布の製造方法
としては、通常、上記合成樹脂を溶融紡糸により繊維化
した後、連続繊維のまま直接シート化したり、又は短繊
維化して予めニードルパンチ等で不織化する方法を用い
ることができる。また、該不織布は、スパンボンド法に
より製造されるスパンボンド不織布であることが好まし
い。その他、フラッシュ紡糸法やバーストファイバー法
でも構わない。本発明では、接着強さのアップの観点か
ら、連続長繊維による不織布であることが重要であり、
その中でも生産コスト上スパンボンド不織布が最も好ま
しい。
は、60〜1500g/m2であることが好ましく、1
00〜1200g/m2であることがより好ましい。目
付が60g/m2未満の場合、繊維の交絡が不足して不
織布の強力が不足し、1500g/m2を越える場合、
ニードルパンチ時に針折れが発生し易くなり、折れ針の
検知及び除去が困難なためである。該不織布の製造方法
としては、通常、上記合成樹脂を溶融紡糸により繊維化
した後、連続繊維のまま直接シート化したり、又は短繊
維化して予めニードルパンチ等で不織化する方法を用い
ることができる。また、該不織布は、スパンボンド法に
より製造されるスパンボンド不織布であることが好まし
い。その他、フラッシュ紡糸法やバーストファイバー法
でも構わない。本発明では、接着強さのアップの観点か
ら、連続長繊維による不織布であることが重要であり、
その中でも生産コスト上スパンボンド不織布が最も好ま
しい。
【0017】通常のニードルパンチにおいて高さ6mm
のループを形成する場合、第一バーブ針の貫通深さは、
貫通数にもよるが、約10mmである。このように、貫
通する針により求める高さのループを得ることができる
が、連続して針が通過する際、一度形成されたループが
引っ張られて一部に抜けが発生し、ループの高さが減少
する。しかしながら、本発明に従えば、連続して針が貫
通しても、面ファスナー雌材である上記の不織布に剥離
用シートを重ねた状態でニードルパンチしているので、
剥離用シートを構成する繊維の摩擦抵抗によりループの
抜けを抑制することができる。この結果、所望の高さに
均一化されたループを形成することができるので、優れ
た接着性を得ることができる。
のループを形成する場合、第一バーブ針の貫通深さは、
貫通数にもよるが、約10mmである。このように、貫
通する針により求める高さのループを得ることができる
が、連続して針が通過する際、一度形成されたループが
引っ張られて一部に抜けが発生し、ループの高さが減少
する。しかしながら、本発明に従えば、連続して針が貫
通しても、面ファスナー雌材である上記の不織布に剥離
用シートを重ねた状態でニードルパンチしているので、
剥離用シートを構成する繊維の摩擦抵抗によりループの
抜けを抑制することができる。この結果、所望の高さに
均一化されたループを形成することができるので、優れ
た接着性を得ることができる。
【0018】ニードルパンチにより該不織布に形成され
るループの高さは、1〜10mmであることが好まし
い。ループの高さが1mm未満の場合、面ファスナー雄
部材との十分な接着力を得ることができず、10mmを
越える場合、ニードルパンチ時にループが切断し易くな
るためである。該ループの高さのバラツキは、±20%
以内であることが好ましく、±15%以内であることが
より好ましい。ループ高さのバラツキは、接着強さのバ
ラツキになり、品質保証の観点から小さい程よい。
るループの高さは、1〜10mmであることが好まし
い。ループの高さが1mm未満の場合、面ファスナー雄
部材との十分な接着力を得ることができず、10mmを
越える場合、ニードルパンチ時にループが切断し易くな
るためである。該ループの高さのバラツキは、±20%
以内であることが好ましく、±15%以内であることが
より好ましい。ループ高さのバラツキは、接着強さのバ
ラツキになり、品質保証の観点から小さい程よい。
【0019】上記ループを形成するためのニードルパン
チの加工条件としては、単位面積当たりの貫通数が10
〜100個/cm2であることが好ましく、第一バーブ
針の貫通深さが1〜11mmであることが好ましい。貫
通数、貫通深さが大きすぎると、繊維自体の伸び率がニ
ードルパンチでの変形量に耐えきれず、繊維切断を起こ
し、接着強さが低下する。一方、小さすぎると、ループ
の効果が著しく損なわれ、接着強さが低下する。
チの加工条件としては、単位面積当たりの貫通数が10
〜100個/cm2であることが好ましく、第一バーブ
針の貫通深さが1〜11mmであることが好ましい。貫
通数、貫通深さが大きすぎると、繊維自体の伸び率がニ
ードルパンチでの変形量に耐えきれず、繊維切断を起こ
し、接着強さが低下する。一方、小さすぎると、ループ
の効果が著しく損なわれ、接着強さが低下する。
【0020】該不織布のニードルパンチ時に使用される
剥離用シートは、ニードリングに於いて形成されるルー
プの素抜けを防止するため、不織布又は編織物からなる
ことが好ましく、或いは、フィルム、ゴム等のシート状
物(布状物)と複合されたものでもよい。該剥離用シー
トを構成する繊維としては、合成繊維の他、天然繊維、
金属繊維等を用いることができる。該剥離用シートの厚
さは、不織布に形成されたループの高さ以上であること
が好ましい。シートの厚さがループの高さ未満の場合、
ループの高さのバラツキが大きくなり、また、加工時に
ループの切断を起こし易くなるためである。
剥離用シートは、ニードリングに於いて形成されるルー
プの素抜けを防止するため、不織布又は編織物からなる
ことが好ましく、或いは、フィルム、ゴム等のシート状
物(布状物)と複合されたものでもよい。該剥離用シー
トを構成する繊維としては、合成繊維の他、天然繊維、
金属繊維等を用いることができる。該剥離用シートの厚
さは、不織布に形成されたループの高さ以上であること
が好ましい。シートの厚さがループの高さ未満の場合、
ループの高さのバラツキが大きくなり、また、加工時に
ループの切断を起こし易くなるためである。
【0021】該剥離用シートは、ニードルロッカーの入
口から出口までの間でエンドレスになっていることが好
ましいが、巻物を繰り返し使用してもよい。該剥離用シ
ートを剥離させる時期は、ニードルロッカーの出口のニ
ッピングを通過した後であればいつでもよい。なお、剥
離時の剥離用シートと不織布との角度は、ループが形成
された不織布に剥離時の負荷による変形を抑えるため、
90〜180度であることが最も好ましく、できる限り
180度に近づけることが好ましい。
口から出口までの間でエンドレスになっていることが好
ましいが、巻物を繰り返し使用してもよい。該剥離用シ
ートを剥離させる時期は、ニードルロッカーの出口のニ
ッピングを通過した後であればいつでもよい。なお、剥
離時の剥離用シートと不織布との角度は、ループが形成
された不織布に剥離時の負荷による変形を抑えるため、
90〜180度であることが最も好ましく、できる限り
180度に近づけることが好ましい。
【0022】なお、風合いを調整したり、又は面ファス
ナー雄材と繰り返し脱着する用途に使用する場合、ニー
ドルパンチによりループが形成された不織布にバインダ
ー加工を行ってもよい。この場合、使用されるバインダ
ーは、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹
脂等を主に用いることができるが、これら以外のものも
用いることができ、要求される性能に応じて、これらの
併用を含み、適時選択して用いることができる。バイン
ダーの付与方法としては、通常用いられる浸漬法、スプ
レー法、コーティング法、静電法等のいずれを用いても
よく、付与量も要求される性能に応じて適宜決定され
る。
ナー雄材と繰り返し脱着する用途に使用する場合、ニー
ドルパンチによりループが形成された不織布にバインダ
ー加工を行ってもよい。この場合、使用されるバインダ
ーは、アクリル系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹
脂等を主に用いることができるが、これら以外のものも
用いることができ、要求される性能に応じて、これらの
併用を含み、適時選択して用いることができる。バイン
ダーの付与方法としては、通常用いられる浸漬法、スプ
レー法、コーティング法、静電法等のいずれを用いても
よく、付与量も要求される性能に応じて適宜決定され
る。
【0023】
【実施例】以下、実施例をあげて、本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。なお、以下の実施例等の評価は、以下の方法により
行った。
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。なお、以下の実施例等の評価は、以下の方法により
行った。
【0024】(イ)ループ高さ 先端の尖ったピンセットにより糸を伸ばさないように張
った状態で、面ファスナー雌材に形成されたループをカ
ットし、ノギスを用いてカットされたループの高さを2
0回測定し、平均値AVE、最大値MAX、最小値MI
N及びバラツキを求めた。なお、バラツキは、((MA
X−MIN)/2)/AVE×100(%)である。
った状態で、面ファスナー雌材に形成されたループをカ
ットし、ノギスを用いてカットされたループの高さを2
0回測定し、平均値AVE、最大値MAX、最小値MI
N及びバラツキを求めた。なお、バラツキは、((MA
X−MIN)/2)/AVE×100(%)である。
【0025】(ロ)面ファスナーの接着強さ JIS L 3416−6.4.1に従って、剪断剥離
強さを7回測定して平均値を求めた。評価結果として、
平均値が80N/5cm以上のものを○で、50〜79
N/5cmのものを△で、50N/5cm未満のものを
×でそれぞれ示す。
強さを7回測定して平均値を求めた。評価結果として、
平均値が80N/5cm以上のものを○で、50〜79
N/5cmのものを△で、50N/5cm未満のものを
×でそれぞれ示す。
【0026】(ハ)総合評価 ループのバラツキ、接着強さ及びその他の観点から、総
合的に優れているものを○で、普通のものを△で、劣っ
ているものを×でそれぞれ示す。
合的に優れているものを○で、普通のものを△で、劣っ
ているものを×でそれぞれ示す。
【0027】(実施例1)ポリエチレンテレフタレート
を溶融紡糸して得た3デシテックスの連続長繊維をラン
ダムに配列してネット上に補修した後、加熱ロールで弱
圧着し、目付が60g/m2のシート状のスパンボンド
不織布を作製した。
を溶融紡糸して得た3デシテックスの連続長繊維をラン
ダムに配列してネット上に補修した後、加熱ロールで弱
圧着し、目付が60g/m2のシート状のスパンボンド
不織布を作製した。
【0028】次に、該不織布の下側にスパンボンド不織
布からなる厚さ8mmの剥離用シートを重ね、針番手4
0のフェルト針を用い、貫通数60個/cm2、第一バ
ーブ針の貫通深さ6mmの条件にてニードルパンチを行
い、ニードルロッカーの出口のニップローラを出た所で
剥離用シートを剥離させて除去し、最終的に、面ファス
ナー雌材を得た。
布からなる厚さ8mmの剥離用シートを重ね、針番手4
0のフェルト針を用い、貫通数60個/cm2、第一バ
ーブ針の貫通深さ6mmの条件にてニードルパンチを行
い、ニードルロッカーの出口のニップローラを出た所で
剥離用シートを剥離させて除去し、最終的に、面ファス
ナー雌材を得た。
【0029】(実施例2)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、第一バー
ブ針の貫通深さを7mmにした以外は、実施例1と同様
の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、第一バー
ブ針の貫通深さを7mmにした以外は、実施例1と同様
の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0030】(実施例3)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を1500g/m2にし、第一バ
ーブ針の貫通深さを8mmにした以外は、実施例1と同
様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を1500g/m2にし、第一バ
ーブ針の貫通深さを8mmにした以外は、実施例1と同
様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0031】(実施例4)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、該不織布
を構成する繊維の太さを1デシテックスにし、第一バー
ブ針の貫通深さを7mmにした以外は、実施例1と同様
の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、該不織布
を構成する繊維の太さを1デシテックスにし、第一バー
ブ針の貫通深さを7mmにした以外は、実施例1と同様
の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0032】(実施例5)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、該不織布
を構成する繊維の太さを20デシテックスにし、第一バ
ーブ針の貫通深さを7mmにした以外は、実施例1と同
様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、該不織布
を構成する繊維の太さを20デシテックスにし、第一バ
ーブ針の貫通深さを7mmにした以外は、実施例1と同
様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0033】(実施例6)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、剥離用シ
ートとして厚さ3mmのフェルトを用い、第一バーブ針
の貫通深さを1mmにした以外は、実施例1と同様の条
件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、剥離用シ
ートとして厚さ3mmのフェルトを用い、第一バーブ針
の貫通深さを1mmにした以外は、実施例1と同様の条
件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0034】(実施例7)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、剥離用シ
ートとして厚さ11mmの短繊維不織布を用い、第一バ
ーブ針の貫通深さを10mmにした以外は、実施例1と
同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、剥離用シ
ートとして厚さ11mmの短繊維不織布を用い、第一バ
ーブ針の貫通深さを10mmにした以外は、実施例1と
同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0035】上記実施例1〜7の各条件及び評価結果を
下記の表1に示す。表1より、実施例1〜7は、ループ
高さのバラツキ、接着強さ等に優れ、総合評価としても
優れたものであった。
下記の表1に示す。表1より、実施例1〜7は、ループ
高さのバラツキ、接着強さ等に優れ、総合評価としても
優れたものであった。
【0036】
【表1】
【0037】(比較例1)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を50g/m2にした以外は、実
施例1と同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を50g/m2にした以外は、実
施例1と同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0038】(比較例2)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を1680g/m2にし、第一バ
ーブ針の貫通深さを8mmにした以外は、実施例1と同
様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を1680g/m2にし、第一バ
ーブ針の貫通深さを8mmにした以外は、実施例1と同
様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0039】(比較例3)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、該不織布
を構成する繊維の太さを0.8デシテックスにし、第一
バーブ針の貫通深さを7mmにした以外は、実施例1と
同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、該不織布
を構成する繊維の太さを0.8デシテックスにし、第一
バーブ針の貫通深さを7mmにした以外は、実施例1と
同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0040】(比較例4)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、該不織布
を構成する繊維の太さを25デシテックスにし、第一バ
ーブ針の貫通深さを7mmにした以外は、実施例1と同
様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、該不織布
を構成する繊維の太さを25デシテックスにし、第一バ
ーブ針の貫通深さを7mmにした以外は、実施例1と同
様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0041】(比較例5)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、剥離用シ
ートとなるスパンボンド不織布の厚さを5mmにし、第
一バーブ針の貫通深さを10mmにした以外は、実施例
1と同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、剥離用シ
ートとなるスパンボンド不織布の厚さを5mmにし、第
一バーブ針の貫通深さを10mmにした以外は、実施例
1と同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0042】(比較例6)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、剥離用シ
ートとなるスパンボンド不織布の厚さを5mmにし、第
一バーブ針の貫通深さを0.8mmにした以外は、実施
例1と同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、剥離用シ
ートとなるスパンボンド不織布の厚さを5mmにし、第
一バーブ針の貫通深さを0.8mmにした以外は、実施
例1と同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0043】(比較例7)面ファスナー雌材となるスパ
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、剥離用シ
ートとなるスパンボンド不織布の厚さを12mmにし、
第一バーブ針の貫通深さを12mmにした以外は、実施
例1と同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
ンボンド不織布の目付を400g/m2にし、剥離用シ
ートとなるスパンボンド不織布の厚さを12mmにし、
第一バーブ針の貫通深さを12mmにした以外は、実施
例1と同様の条件で、面ファスナー雌材を作製した。
【0044】上記比較例1〜7の各条件及び評価結果を
下記の表2に示す。比較例1では、面ファスナー雌材を
構成する不織布自体の強力が小さく、面ファスナーの接
着強さの測定において、試料が破断した。比較例2で
は、ループ高さのバラツキ及び接着強さは良好であった
が、ニードルパンチ時に針折れが多数発生し、折れ針の
検知及び除去が困難なため、品質及び安全上不適であっ
た。
下記の表2に示す。比較例1では、面ファスナー雌材を
構成する不織布自体の強力が小さく、面ファスナーの接
着強さの測定において、試料が破断した。比較例2で
は、ループ高さのバラツキ及び接着強さは良好であった
が、ニードルパンチ時に針折れが多数発生し、折れ針の
検知及び除去が困難なため、品質及び安全上不適であっ
た。
【0045】比較例3は、面ファスナー雌材を構成する
不織布の繊維の太さが細すぎて繊維が切れやすく、接着
強さが低かった。比較例4は、面ファスナー雌材を構成
する不織布の繊維の太さが太すぎて交絡が悪くなり、接
着強さが低かった。
不織布の繊維の太さが細すぎて繊維が切れやすく、接着
強さが低かった。比較例4は、面ファスナー雌材を構成
する不織布の繊維の太さが太すぎて交絡が悪くなり、接
着強さが低かった。
【0046】比較例5では、剥離用シートの厚さより第
一バーブ針の貫通深さが大きすぎ、ループ高さがばらつ
き、接着強さもばらついた。比較例6では、第一バーブ
針の貫通深さが小さすぎ、ループ高さが低く、接着強さ
が低かった。比較例7では、第一バーブ針の貫通深さが
大きすぎ、ループの破断が発生して髭状になり、接着強
さが低かった。
一バーブ針の貫通深さが大きすぎ、ループ高さがばらつ
き、接着強さもばらついた。比較例6では、第一バーブ
針の貫通深さが小さすぎ、ループ高さが低く、接着強さ
が低かった。比較例7では、第一バーブ針の貫通深さが
大きすぎ、ループの破断が発生して髭状になり、接着強
さが低かった。
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、面ファスナー雌材のル
ープの高さを均一にして接着性に優れる面ファスナー雌
材を提供することができる。
ープの高さを均一にして接着性に優れる面ファスナー雌
材を提供することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 3B100 DA01 DB00 4F100 AJ06A AJ06B AK01A AK01B AK42 AR00B BA02 DG01B DG14B DG15A EC09 GB90 JK06 JL14B YY00B 4L047 AA21 AB03 AB07 BA03 CA05 CA19 CB10 CC01 DA00
Claims (8)
- 【請求項1】 合成繊維から構成される不織布からな
り、前記不織布は、ニードルの貫通面側に剥離用シート
を重ねた状態でニードルパンチされた後、前記剥離用シ
ートを剥離させることにより形成されるループを有する
ものであり、且つ、前記不織布の目付は、60〜150
0g/m2であり、前記合成繊維の太さは、1〜20デ
シテックスであることを特徴とする面ファスナー雌材。 - 【請求項2】 前記ループの高さは、1〜10mmであ
り、前記ループの高さのバラツキは、±20%以内であ
ることを特徴とする請求項1記載の面ファスナー雌材。 - 【請求項3】 前記不織布は、スパンボンド不織布であ
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の面ファスナ
ー雌材。 - 【請求項4】 前記剥離用シートは、不織布又は編織物
からなり、前記剥離用シートの厚さは、前記ループの高
さ以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれ
かに記載の面ファスナー雌材。 - 【請求項5】 繊維の太さが1〜20デシテックスの合
成繊維からなる、目付が60〜1500g/m2の不織
布のニードルの貫通面側に剥離用シートを重ねてニード
ルパンチした後、前記不織布から前記剥離用シートを剥
離させることにより前記不織布にループを形成すること
を特徴とする面ファスナー雌材の製造方法。 - 【請求項6】 高さが1〜10mmで該高さのバラツキ
が±20%以内のループを形成することを特徴とする請
求項5記載の面ファスナー雌材の製造方法。 - 【請求項7】 前記不織布をスパンボンド法により作製
することを特徴とする請求項5又は6に記載の面ファス
ナー雌材の製造方法。 - 【請求項8】 前記剥離用シートとして、前記ループの
高さ以上の厚さを有する不織布又は編織物を用いること
を特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の面ファ
スナー雌材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5644799A JP2000245508A (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 面ファスナー雌材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5644799A JP2000245508A (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 面ファスナー雌材及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000245508A true JP2000245508A (ja) | 2000-09-12 |
Family
ID=13027362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5644799A Pending JP2000245508A (ja) | 1999-03-04 | 1999-03-04 | 面ファスナー雌材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000245508A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023063075A1 (ja) * | 2021-10-15 | 2023-04-20 | 王子ホールディングス株式会社 | 不織布の製造方法 |
-
1999
- 1999-03-04 JP JP5644799A patent/JP2000245508A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023063075A1 (ja) * | 2021-10-15 | 2023-04-20 | 王子ホールディングス株式会社 | 不織布の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3877842B2 (ja) | 面ファスナー用雌材の製造方法 | |
USRE45946E1 (en) | Loop material for loop and hook type fastener used in a disposable article or garment | |
US7562426B2 (en) | Needling loops into carrier sheets | |
EP1575390B1 (en) | Needling through carrier sheets to form loops | |
EP2152948B1 (en) | Anchoring loops of fibers needled into a carrier sheet | |
US20050196580A1 (en) | Loop materials | |
US20070178273A1 (en) | Embossing loop materials | |
US20050196583A1 (en) | Embossing loop materials | |
JP2003503538A (ja) | 不織シート、接着剤物品およびその製造方法 | |
US20080113152A1 (en) | Loop Materials | |
KR20020028908A (ko) | 면 패스너 루프재용 부직포와 그 제조방법 | |
CN107920943B (zh) | 环紧固材料 | |
JPH07171011A (ja) | 面ファスナー雌材及びその製造方法 | |
CN107847378B (zh) | 环紧固材料 | |
JP4147440B2 (ja) | 面ファスナー雌材及びその製造方法 | |
JP2000245508A (ja) | 面ファスナー雌材及びその製造方法 | |
JPH0770902A (ja) | 伸縮性不織布 | |
JP3855084B2 (ja) | 面ファスナー雌材及びその製造法 | |
JP3849048B2 (ja) | 面ファスナー雌材の製造法 | |
JP2000245507A (ja) | 面ファスナー雌材及びその製造方法 | |
JPH04323286A (ja) | 粘着用シート | |
JP2000265354A (ja) | 面ファスナー雌材及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051011 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070927 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071031 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080305 |