JP2000244230A - パッチアンテナ及びこれを用いた電子機器 - Google Patents
パッチアンテナ及びこれを用いた電子機器Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 新規な構成を有するパッチアンテナ及びこれ
を用いた電子機器を提供する。 【解決手段】 パッチアンテナ１を構成する誘電体板
を、電子機器を構成する筐体の壁部２から構成する。そ
して、パッチアンテナ１を構成するアース板３を筐体の
壁部２の内側表面２Ｂ上に形成し、バッチアンテナを構
成するパッチを筐体の壁部２の外側表面２Ａ上に形成す
る。これによって、パッチアンテナ１を前記電子機器と
一体的に構成する。
を用いた電子機器を提供する。 【解決手段】 パッチアンテナ１を構成する誘電体板
を、電子機器を構成する筐体の壁部２から構成する。そ
して、パッチアンテナ１を構成するアース板３を筐体の
壁部２の内側表面２Ｂ上に形成し、バッチアンテナを構
成するパッチを筐体の壁部２の外側表面２Ａ上に形成す
る。これによって、パッチアンテナ１を前記電子機器と
一体的に構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、パッチアンテナ及
びそれを用いた電子機器に関し、さらに詳しくは、回動
して開閉可能な表示画面を具えた、いわゆるノートブッ
ク型パーソナルコンピュータなどの電子機器に好適に使
用することのできるパッチアンテナに関する。
びそれを用いた電子機器に関し、さらに詳しくは、回動
して開閉可能な表示画面を具えた、いわゆるノートブッ
ク型パーソナルコンピュータなどの電子機器に好適に使
用することのできるパッチアンテナに関する。
【０００２】
【従来の技術】ノートブック型パーソナルコンピュータ
に代表される小型の電子機器を用いて無線通信を行う場
合には、所定のアンテナを電子機器に設置する必要があ
る。この所定のアンテナとしては、マイクロストリップ
アンテナ及びパッチアンテナなどが好ましく用いられて
いる。そして、これらのアンテナを電子機器を構成する
筐体に外付けして使用する。
に代表される小型の電子機器を用いて無線通信を行う場
合には、所定のアンテナを電子機器に設置する必要があ
る。この所定のアンテナとしては、マイクロストリップ
アンテナ及びパッチアンテナなどが好ましく用いられて
いる。そして、これらのアンテナを電子機器を構成する
筐体に外付けして使用する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように外付けによってアンテナを電子機器に取り付けた
場合、前記アンテナは前記筐体の外部に突起状物として
存在することになる。したがって、電子機器としての外
観が損なわれるとともに、アンテナ自身及び電子機器に
具えられたその他の部品を損傷させる原因ともなってい
た。かかる問題に鑑みて、アンテナを電子機器の筐体の
内部に設置することが試みられている。しかしながら、
この場合においてもシールドケースや他の金属物などの
影響を受け、所望する特性を得ることは困難であった。
また、これらの影響を除去すべく、筐体内のアンテナ設
置スペースを大きくしようとすると、かかる部分が筐体
の外部に凸状に突出した形となり、上記同様に電子機器
の外観が損なわれるという問題があった。
ように外付けによってアンテナを電子機器に取り付けた
場合、前記アンテナは前記筐体の外部に突起状物として
存在することになる。したがって、電子機器としての外
観が損なわれるとともに、アンテナ自身及び電子機器に
具えられたその他の部品を損傷させる原因ともなってい
た。かかる問題に鑑みて、アンテナを電子機器の筐体の
内部に設置することが試みられている。しかしながら、
この場合においてもシールドケースや他の金属物などの
影響を受け、所望する特性を得ることは困難であった。
また、これらの影響を除去すべく、筐体内のアンテナ設
置スペースを大きくしようとすると、かかる部分が筐体
の外部に凸状に突出した形となり、上記同様に電子機器
の外観が損なわれるという問題があった。
【０００４】本発明は、上記問題点に鑑みて、新規な構
成を有するパッチアンテナ及びこれを用いた電子機器を
提供することを目的とする。
成を有するパッチアンテナ及びこれを用いた電子機器を
提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のパッチアンテナ
は、誘電体板とアース板とパッチとを具える。そして、
前記アース板及び前記パッチを電子機器を構成する筐体
の壁部に組み込み、前記電子機器と一体的に形成する。
は、誘電体板とアース板とパッチとを具える。そして、
前記アース板及び前記パッチを電子機器を構成する筐体
の壁部に組み込み、前記電子機器と一体的に形成する。
【０００６】図１は、本発明のパッチアンテナの構成の
一例を示す部分断面図である。図１において、パッチア
ンテナ１の誘電体板は電子機器を構成する筐体の壁部２
から構成されている。また、パッチアンテナ１のアース
板３は、筐体の壁部２の主面２Ｂ上に形成されている。
そして、パッチアンテナ１のパッチ４は、筐体の壁部２
の主面２Ａ上に形成されている。したがって、アース板
３及びパッチ４を筐体の壁部２に組み込まれ、パッチア
ンテナ１が電子機器と一体的に構成されている。また、
アース板３は、その断面中心線６から下側にずれた位置
に開口部５を有している。そして、この開口部５にはシ
ールド８でカバーされた給電線７が接続されている。
一例を示す部分断面図である。図１において、パッチア
ンテナ１の誘電体板は電子機器を構成する筐体の壁部２
から構成されている。また、パッチアンテナ１のアース
板３は、筐体の壁部２の主面２Ｂ上に形成されている。
そして、パッチアンテナ１のパッチ４は、筐体の壁部２
の主面２Ａ上に形成されている。したがって、アース板
３及びパッチ４を筐体の壁部２に組み込まれ、パッチア
ンテナ１が電子機器と一体的に構成されている。また、
アース板３は、その断面中心線６から下側にずれた位置
に開口部５を有している。そして、この開口部５にはシ
ールド８でカバーされた給電線７が接続されている。
【０００７】図１に示す本発明のパッチアンテナは、ア
ース板３及びパッチ４を筐体の壁部２の主面２Ａ及び２
Ｂ上に形成し、筐体の壁部２に組み込むことにより電子
機器と一体的に形成している。したがって、筐体内にア
ンテナを設置するための特別なスペースを確保する必要
がなく、電子機器を構成する筐体において必然的に存在
するスペースを、そのままの形態で使用することができ
る。
ース板３及びパッチ４を筐体の壁部２の主面２Ａ及び２
Ｂ上に形成し、筐体の壁部２に組み込むことにより電子
機器と一体的に形成している。したがって、筐体内にア
ンテナを設置するための特別なスペースを確保する必要
がなく、電子機器を構成する筐体において必然的に存在
するスペースを、そのままの形態で使用することができ
る。
【０００８】図２は、本発明のパッチアンテナを具えた
パーソナルコンピュータの一例の外観を示す斜視図であ
る。図２において、パーソナルコンピュータ１０は、蓋
側筐体１２と本体側筐体１３とから構成されている。蓋
側筐体１２の中央部には表示画面１４が設けられてい
る。同じく、蓋側筐体１２の表示画面１４の左上側に
は、図１に示す構成のパッチアンテナ１１が設けられて
いる。一方、本体側筐体１２には、キーボード１５が設
けられている。蓋側筐体１２はヒンジ部１６で本体側筐
体１３と接続されており、回動して開閉可能なように構
成されている。これによって、パーソナルコンピュータ
１０は、回動して開閉可能な表示画面１４を具えた、い
わゆるノートブック型パーソナルコンピュータを構成し
ている。
パーソナルコンピュータの一例の外観を示す斜視図であ
る。図２において、パーソナルコンピュータ１０は、蓋
側筐体１２と本体側筐体１３とから構成されている。蓋
側筐体１２の中央部には表示画面１４が設けられてい
る。同じく、蓋側筐体１２の表示画面１４の左上側に
は、図１に示す構成のパッチアンテナ１１が設けられて
いる。一方、本体側筐体１２には、キーボード１５が設
けられている。蓋側筐体１２はヒンジ部１６で本体側筐
体１３と接続されており、回動して開閉可能なように構
成されている。これによって、パーソナルコンピュータ
１０は、回動して開閉可能な表示画面１４を具えた、い
わゆるノートブック型パーソナルコンピュータを構成し
ている。
【０００９】図２に示すパーソナルコンピュータ１０に
おけるパッチアンテナ１１は、従来のアンテナとは異な
り、アンテナの一構成部分であるパッチ４あるいはアー
ス板３のみが電子機器の筐体外部に露出することにな
る。したがって、蓋側筐体１２を開閉させる際におけ
る、アンテナ部分が本体側筐体１３と接触して破損する
などということを防止することができる。同様に、本体
側筐体１３に設けられたキーボード１５などの破損をも
防止することができる。
おけるパッチアンテナ１１は、従来のアンテナとは異な
り、アンテナの一構成部分であるパッチ４あるいはアー
ス板３のみが電子機器の筐体外部に露出することにな
る。したがって、蓋側筐体１２を開閉させる際におけ
る、アンテナ部分が本体側筐体１３と接触して破損する
などということを防止することができる。同様に、本体
側筐体１３に設けられたキーボード１５などの破損をも
防止することができる。
【００１０】さらに、本発明のパッチアンテナは、アン
テナを筐体内に配置していないためシールドケースや他
の金属物の影響を受けることなく望ましい特性を得るこ
とができる。筐体内に設けられたシールドケースや他の
金属物の影響を受けることがない。その結果、所望する
特性のアンテナを簡易に得ることができる。
テナを筐体内に配置していないためシールドケースや他
の金属物の影響を受けることなく望ましい特性を得るこ
とができる。筐体内に設けられたシールドケースや他の
金属物の影響を受けることがない。その結果、所望する
特性のアンテナを簡易に得ることができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、本発明を発明の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。図１に示すパッチアンテナ
は、パッチアンテナの誘電体板を電子機器を構成する筐
体の壁部２から構成するとともに、アース板３及びパッ
チ４をそれぞれ筐体の壁部２の主面２Ａ及び２Ｂ上に形
成している。このような構成にすることによって、アン
テナを筐体内に配置していないため、シールドケースや
他の金属物の影響を受けることなく、望ましい特性を得
ることができる。また、アンテナ取付のためのスペース
を節約できるという効果を得ることができる。
に基づいて詳細に説明する。図１に示すパッチアンテナ
は、パッチアンテナの誘電体板を電子機器を構成する筐
体の壁部２から構成するとともに、アース板３及びパッ
チ４をそれぞれ筐体の壁部２の主面２Ａ及び２Ｂ上に形
成している。このような構成にすることによって、アン
テナを筐体内に配置していないため、シールドケースや
他の金属物の影響を受けることなく、望ましい特性を得
ることができる。また、アンテナ取付のためのスペース
を節約できるという効果を得ることができる。
【００１２】図２に示すノートブック型パーソナルコン
ピュータに代表される電子機器の筐体には、通常ＡＢ
Ｓ、ポリカーボネート、及びポリスチレンなどの材料が
使用される。これらの材料は、パッチアンテナの誘電体
板に必要とされる諸性質を十分に有している。したがっ
て、図１に示すように、パッチアンテナの誘電体板を電
子機器の筐体の壁部から直接構成しても、パッチアンテ
ナ自体の特性を何ら劣化させることなく、「課題を解決
するための手段」で述べたような効果を得ることができ
る。
ピュータに代表される電子機器の筐体には、通常ＡＢ
Ｓ、ポリカーボネート、及びポリスチレンなどの材料が
使用される。これらの材料は、パッチアンテナの誘電体
板に必要とされる諸性質を十分に有している。したがっ
て、図１に示すように、パッチアンテナの誘電体板を電
子機器の筐体の壁部から直接構成しても、パッチアンテ
ナ自体の特性を何ら劣化させることなく、「課題を解決
するための手段」で述べたような効果を得ることができ
る。
【００１３】図３は、本発明のパッチアンテナの構成の
他の例を示す部分断面図である。図３に示すパッチアン
テナ２１は、アース板２３の主面２３Ａ及び２３Ｂ、並
びにパッチ２４の主面２４Ａ及び２４Ｂが、筐体の壁部
２２の主面２２Ａ及び２２Ｂと略平行となるように、ア
ース板２３及びパッチ２４がそれぞれ筐体の壁部２２の
表面部分に埋め込まれている。本発明のパッチアンテナ
をこのような構成とすることにより、アンテナを筐体内
に配置していないため、シールドケースや他の金属物の
影響を受けることなく望ましい特性を得ることができ
る。また、アンテナ取付のためのスペースを節約でき
る。さらに、筐体外部へ突起を生じさせることはない。
他の例を示す部分断面図である。図３に示すパッチアン
テナ２１は、アース板２３の主面２３Ａ及び２３Ｂ、並
びにパッチ２４の主面２４Ａ及び２４Ｂが、筐体の壁部
２２の主面２２Ａ及び２２Ｂと略平行となるように、ア
ース板２３及びパッチ２４がそれぞれ筐体の壁部２２の
表面部分に埋め込まれている。本発明のパッチアンテナ
をこのような構成とすることにより、アンテナを筐体内
に配置していないため、シールドケースや他の金属物の
影響を受けることなく望ましい特性を得ることができ
る。また、アンテナ取付のためのスペースを節約でき
る。さらに、筐体外部へ突起を生じさせることはない。
【００１４】図４は、本発明のパッチアンテナの構成の
さらに他の例を示す部分断面図である。図４に示すパッ
チアンテナは、図３に示す構成において、アース板２３
及びパッチ２４との間に筐体の壁部２２を構成する誘電
体と異なるアンテナ用誘電体２５を介在させている。本
発明のパッチアンテナをこのような構成にすることによ
って、アンテナを筐体内に配置していないため、シール
ドケースや他の金属物の影響を受けることなく望ましい
特性を得ることができる。また、アンテナ取付のための
スペースを節約できる。さらに、筐体外部へ突起を生じ
させることはない。加えて、パッチアンテナの特性に最
も適した誘電体材料を、筐体壁部の材料から独立して選
択することができる。このようなアンテナ用誘電体２５
としては、ガラスエポキシ、テフロン及びセラミックな
どの材料を用いることができる。
さらに他の例を示す部分断面図である。図４に示すパッ
チアンテナは、図３に示す構成において、アース板２３
及びパッチ２４との間に筐体の壁部２２を構成する誘電
体と異なるアンテナ用誘電体２５を介在させている。本
発明のパッチアンテナをこのような構成にすることによ
って、アンテナを筐体内に配置していないため、シール
ドケースや他の金属物の影響を受けることなく望ましい
特性を得ることができる。また、アンテナ取付のための
スペースを節約できる。さらに、筐体外部へ突起を生じ
させることはない。加えて、パッチアンテナの特性に最
も適した誘電体材料を、筐体壁部の材料から独立して選
択することができる。このようなアンテナ用誘電体２５
としては、ガラスエポキシ、テフロン及びセラミックな
どの材料を用いることができる。
【００１５】図５は、本発明のパッチアンテナのその他
の例を示す部分断面図である。図５に示すパッチアンテ
ナは、アース板３３及びパッチ３４を、これらの主面３
３Ａと３４Ａとが対向するとともに、アース板３３の主
面３３Ｂとパッチ３４の主面３４Ｂとが、ぞれぞれ筐体
の壁部２の主面３２Ｂ又は３２Ａと略平行となるよう
に、筐体の壁部３２の内部に埋め込んでいる。本発明の
パッチアンテナをこのような構成にすることによって、
アンテナを筐体内に配置していないため、シールドケー
スや他の金属物の影響を受けることなく、望ましい特性
を得ることができる。また、アンテナ取付のためのスペ
ースを節約できる。さらに、筐体外部へ突起を生じさせ
ることはない。加えて、筐体表面から金属部分を隠すこ
とができる。
の例を示す部分断面図である。図５に示すパッチアンテ
ナは、アース板３３及びパッチ３４を、これらの主面３
３Ａと３４Ａとが対向するとともに、アース板３３の主
面３３Ｂとパッチ３４の主面３４Ｂとが、ぞれぞれ筐体
の壁部２の主面３２Ｂ又は３２Ａと略平行となるよう
に、筐体の壁部３２の内部に埋め込んでいる。本発明の
パッチアンテナをこのような構成にすることによって、
アンテナを筐体内に配置していないため、シールドケー
スや他の金属物の影響を受けることなく、望ましい特性
を得ることができる。また、アンテナ取付のためのスペ
ースを節約できる。さらに、筐体外部へ突起を生じさせ
ることはない。加えて、筐体表面から金属部分を隠すこ
とができる。
【００１６】上記アース板３などはパッチアンテナに銅
などの導電性材料から構成される。また、アース板の形
成方法については特に限定されない。しかしながら、ア
ース板を導電性シートから構成することにより、上記図
１〜５に図示したような構成のパッチアンテナを簡易に
形成することができる。また、メッキ法を用いることに
よっても、前記同様にアース板を簡易に形成することが
できる。
などの導電性材料から構成される。また、アース板の形
成方法については特に限定されない。しかしながら、ア
ース板を導電性シートから構成することにより、上記図
１〜５に図示したような構成のパッチアンテナを簡易に
形成することができる。また、メッキ法を用いることに
よっても、前記同様にアース板を簡易に形成することが
できる。
【００１７】さらに、パッチ４などについても受信した
電波を電気信号として伝達すべく、銅などの導電性材料
から構成される。パッチの形成においても、アース板の
場合と同様に、導電性シートを用いて構成する、あるい
はメッキ法で形成することによって上記図１〜５に図示
したような構成のパッチアンテナを簡易に形成すること
ができる。
電波を電気信号として伝達すべく、銅などの導電性材料
から構成される。パッチの形成においても、アース板の
場合と同様に、導電性シートを用いて構成する、あるい
はメッキ法で形成することによって上記図１〜５に図示
したような構成のパッチアンテナを簡易に形成すること
ができる。
【００１８】図１に示すパッチアンテナ１においては、
アース板３の中心部分から下方にずれた位置に開口部５
を有している。開口部５を設けない場合においては、か
かる位置に受信した電波の電気信号が帰還電流として集
中し、この部分において大きな電界を発生してしまう傾
向がある。これは、パッチアンテナ自体の無指向性化及
び高周波数帯域化を阻害する原因となってしまう。した
がって、図１に示すように、アース板３に開口部５を形
成することによって、前記帰還電流のバランスを崩して
コモンモードの電流を発生させることができ、これによ
って、パッチアンテナの無指向性化及び高周波数帯域化
を実現することができる。開口部５の形状は特に限定さ
れないが、矩形上に形成することによって帰還電流のバ
ランスをより効果的に崩すことができる。
アース板３の中心部分から下方にずれた位置に開口部５
を有している。開口部５を設けない場合においては、か
かる位置に受信した電波の電気信号が帰還電流として集
中し、この部分において大きな電界を発生してしまう傾
向がある。これは、パッチアンテナ自体の無指向性化及
び高周波数帯域化を阻害する原因となってしまう。した
がって、図１に示すように、アース板３に開口部５を形
成することによって、前記帰還電流のバランスを崩して
コモンモードの電流を発生させることができ、これによ
って、パッチアンテナの無指向性化及び高周波数帯域化
を実現することができる。開口部５の形状は特に限定さ
れないが、矩形上に形成することによって帰還電流のバ
ランスをより効果的に崩すことができる。
【００１９】図２に示す、いわゆるノートブック型パー
ソナルコンピュータでは、図１に示す本発明の構成のパ
ッチアンテナを蓋側筐体１２において、表示画面１４の
左上側に設けている。しかしながら、本発明のパッチア
ンテナは、図１に示す構成により、電子機器と一体的に
構成されていれば、その形成箇所については特に限定さ
れるものではない。例えば、蓋側筐体１２において表示
画面１４の右上側に形成することもできる。さらに、本
体側筐体１３のキーボード１５の左側あるいは右側に形
成することもできる。
ソナルコンピュータでは、図１に示す本発明の構成のパ
ッチアンテナを蓋側筐体１２において、表示画面１４の
左上側に設けている。しかしながら、本発明のパッチア
ンテナは、図１に示す構成により、電子機器と一体的に
構成されていれば、その形成箇所については特に限定さ
れるものではない。例えば、蓋側筐体１２において表示
画面１４の右上側に形成することもできる。さらに、本
体側筐体１３のキーボード１５の左側あるいは右側に形
成することもできる。
【００２０】図２においては、本発明のパッチアンテナ
をいわゆるノートブック型パーソナルコンピュータに設
置した場合について示している。しかしながら、本発明
のパッチアンテナは、プリンタ、ファックス及び複写機
などの他の電子機器にも使用することができる。
をいわゆるノートブック型パーソナルコンピュータに設
置した場合について示している。しかしながら、本発明
のパッチアンテナは、プリンタ、ファックス及び複写機
などの他の電子機器にも使用することができる。
【００２１】以上、本発明を具体例に基づいて詳細に説
明したが、本発明は上記内容に限定されるものではな
く、本発明の範疇を逸脱しない範囲内において、あらゆ
る変形や変更が可能である。
明したが、本発明は上記内容に限定されるものではな
く、本発明の範疇を逸脱しない範囲内において、あらゆ
る変形や変更が可能である。
【００２２】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明のパッ
チアンテナは、特別なスペースを必要とすることなく、
電子機器を構成する筐体に本来的に存在するスペースを
利用して、一体的に構成することができる。したがっ
て、外付けアンテナのように電子機器の外観を損なうこ
とがないとともに、アンテナ自身さらには電子機器の他
の部品などを破損することがない。さらに、外部空間と
パッチアンテナ放射部が接する構造の効果によって、シ
ールドカバーやその他金属物の影響を受けることなく、
パッチアンテナ自体が有する特性を十分に得ることがで
きる。
チアンテナは、特別なスペースを必要とすることなく、
電子機器を構成する筐体に本来的に存在するスペースを
利用して、一体的に構成することができる。したがっ
て、外付けアンテナのように電子機器の外観を損なうこ
とがないとともに、アンテナ自身さらには電子機器の他
の部品などを破損することがない。さらに、外部空間と
パッチアンテナ放射部が接する構造の効果によって、シ
ールドカバーやその他金属物の影響を受けることなく、
パッチアンテナ自体が有する特性を十分に得ることがで
きる。
【図１】 本発明のパッチアンテナの構成の一例を示す
部分断面図である。
部分断面図である。
【図２】 本発明のパッチアンテナを具えたパーソナル
コンピュータの一例の外観を示す斜視図である。
コンピュータの一例の外観を示す斜視図である。
【図３】 本発明のパッチアンテナの構成の他の例を示
す部分断面図である。
す部分断面図である。
【図４】 本発明のパッチアンテナの構成のさらに他の
例を示す部分断面図である。
例を示す部分断面図である。
【図５】 本発明のパッチアンテナの構成のその他の例
を示す部分断面図である。
を示す部分断面図である。
１，１１，２１，３０，３１ パッチアンテナ、２，２
２，３２ 筐体の壁部、２Ａ，２２Ａ，３２Ａ，２Ｂ，
２２Ｂ，３２Ｂ 筐体の壁部の主面、３，２３，３３
アース板、４，２４，３４ パッチ、５ 開口部、６
アース板の断面中心線、７ 給電線、８ シールド、１
０ パーソナルコンピュータ、１２ 蓋側筐体、１３
本体側筐体、１４ 表示画面、１５ キーボード、１６
ヒンジ部、２５ アンテナ用誘電体
２，３２ 筐体の壁部、２Ａ，２２Ａ，３２Ａ，２Ｂ，
２２Ｂ，３２Ｂ 筐体の壁部の主面、３，２３，３３
アース板、４，２４，３４ パッチ、５ 開口部、６
アース板の断面中心線、７ 給電線、８ シールド、１
０ パーソナルコンピュータ、１２ 蓋側筐体、１３
本体側筐体、１４ 表示画面、１５ キーボード、１６
ヒンジ部、２５ アンテナ用誘電体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 秋久 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 (72)発明者 内藤 在正 神奈川県大和市下鶴間1623番地14 日本ア イ・ビー・エム株式会社 大和事業所内 Ｆターム(参考） 5J045 AB05 DA10 EA07 HA03 LA01 MA07 NA03 5J046 AA01 AA07 AA19 AB13 PA07 5J047 AA01 AA07 AA19 AB13 EF05 FB10 FD01
Claims (12)
- 【請求項１】 誘電体板とアース板とパッチとを具えた
パッチアンテナであって、 前記アース板及び前記パッチを電子機器を構成する筐体
の壁部に組み込んで、パッチアンテナを前記電子機器と
一体的に形成したことを特徴とする、パッチアンテナ。 - 【請求項２】 前記誘電体板を前記電子機器を構成する
筐体の壁部から構成するともに、前記アース板を前記電
子機器を構成する筐体の壁部の一方の主面上に形成し、
前記パッチを前記電子機器を構成する筐体の壁部の他方
の主面上に形成したことを特徴とする、請求項１に記載
のパッチアンテナ。 - 【請求項３】 前記アース板を、その主面が前記電子機
器を構成する筐体の壁部の主面と略平行となるように、
前記電子機器を構成する筐体の壁部の一方の表面部分に
埋め込み、前記パッチを、その主面が前記電子機器を構
成する筐体の壁部の主面と略平行となるように、前記電
子機器を構成する筐体の壁部の他方の表面部分に埋め込
んだことを特徴とする、請求項２に記載のパッチアンテ
ナ。 - 【請求項４】 前記アース板と前記パッチとの間に、前
記電子機器を構成する筐体の壁部を構成する誘電体と異
なるアンテナ用誘電体を介在させたことを特徴とする、
請求項３に記載のパッチアンテナ。 - 【請求項５】 前記アース板及び前記パッチを互いの主
面が対向するとともに、前記アース板及び前記パッチの
主面が前記電子機器を構成する筐体の壁部の主面と略平
行となるように、前記電子機器を構成する筐体の壁部内
部に埋め込んだことを特徴とする、請求項２に記載のパ
ッチアンテナ。 - 【請求項６】 前記アース板は導電性シートからなるこ
とを特徴とする、請求項１〜５のいずれか一に記載のパ
ッチアンテナ。 - 【請求項７】 前記アース板はメッキ法によって形成す
ることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか一に記載
のパッチアンテナ。 - 【請求項８】 前記パッチは導電性シートからなること
を特徴とする、請求項１〜７のいずれか一に記載のパッ
チアンテナ。 - 【請求項９】 前記パッチはメッキ法によって形成する
ことを特徴とする、請求項１〜７のいずれか一に記載の
パッチアンテナ。 - 【請求項１０】 前記アース板は、その上の電界の大き
い箇所において開口部を有することを特徴とする、請求
項１〜９のいずれか一に記載のパッチアンテナ。 - 【請求項１１】 前記開口部は、前記アース板の中心に
対して非対称な箇所に位置することを特徴とする、請求
項１０に記載のパッチアンテナ。 - 【請求項１２】 請求項１〜１１のいずれか一に記載の
パッチアンテナを具えることを特徴とする、電子機器。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11039616A JP2000244230A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | パッチアンテナ及びこれを用いた電子機器 |
| TW088118797A TW443002B (en) | 1999-02-18 | 1999-10-29 | Patch antenna and electronic apparatus employing the same |
| CNB991270797A CN1184720C (zh) | 1999-02-18 | 1999-12-28 | 插接天线和应用相同天线的电子设备 |
| US09/477,534 US6362786B1 (en) | 1999-02-18 | 2000-01-04 | Patch antenna utilized in conjunction with an electronic apparatus |
| KR1020000003024A KR100328911B1 (ko) | 1999-02-18 | 2000-01-22 | 패치 안테나 및 이를 사용한 전자 기기 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11039616A JP2000244230A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | パッチアンテナ及びこれを用いた電子機器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000244230A true JP2000244230A (ja) | 2000-09-08 |
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ID=12558053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11039616A Pending JP2000244230A (ja) | 1999-02-18 | 1999-02-18 | パッチアンテナ及びこれを用いた電子機器 |
Country Status (5)
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|---|---|
| US (1) | US6362786B1 (ja) |
| JP (1) | JP2000244230A (ja) |
| KR (1) | KR100328911B1 (ja) |
| CN (1) | CN1184720C (ja) |
| TW (1) | TW443002B (ja) |
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| JP2020072436A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | 矢崎総業株式会社 | アンテナユニット |
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| TWI811648B (zh) * | 2021-03-17 | 2023-08-11 | 南亞電路板股份有限公司 | 天線結構及其形成方法 |
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| US5970393A (en) * | 1997-02-25 | 1999-10-19 | Polytechnic University | Integrated micro-strip antenna apparatus and a system utilizing the same for wireless communications for sensing and actuation purposes |
| US6097339A (en) * | 1998-02-23 | 2000-08-01 | Qualcomm Incorporated | Substrate antenna |
-
1999
- 1999-02-18 JP JP11039616A patent/JP2000244230A/ja active Pending
- 1999-10-29 TW TW088118797A patent/TW443002B/zh not_active IP Right Cessation
- 1999-12-28 CN CNB991270797A patent/CN1184720C/zh not_active Expired - Fee Related
-
2000
- 2000-01-04 US US09/477,534 patent/US6362786B1/en not_active Expired - Fee Related
- 2000-01-22 KR KR1020000003024A patent/KR100328911B1/ko not_active IP Right Cessation
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| CN1264189A (zh) | 2000-08-23 |
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