JP2000242692A - コンテンツ提供システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 各国の法律で認められる知的財産権を反映し
た配布料金を簡単に設定できるようにしたコンテンツ提
供システムを提供すること。 【解決手段】 利用権データ配布要求を受け付ける手段
１１と、利用権データの配布料金を含むコンテンツ情報
４５を予め記録しておくコンテンツ情報記録手段と、配
布料金を含む特別許可条件４２を予め記録しておく特別
許可条件記録手段と、コンテンツについての知的財産権
が発生した国について存在する利用条件が満たされるか
否かを判別し、満たされるならばコンテンツ配布または
利用権付与を行い、当条件が満たされないならば、通常
の対価でコンテンツ配布または利用権付与を行う配布条
件決定手段１２とを備えたことを特徴とするコンテンツ
提供システム１０。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツ提供シ
ステムに関する。ここで、「コンテンツ」とは、ディジ
タル化された情報をいい、具体的には、テキスト音声や
画像等のマルチメディア情報，ソフトウェア，データベ
ース情報を含む。

【０００２】

【従来の技術】インターネットを通じたコンテンツビジ
ネスが盛んになってきている。コンテンツ提供者は、コ
ンテンツを蓄えたデータベース，課金情報，ＷＷＷなど
のユーザインタフェースを備えたコンテンツ提供システ
ムをコンピュータで実装し、コンテンツ要求者に対して
オンデマンドでコンテンツを提供する。なお、コンテン
ツ提供者は、コンテンツ制作者自らの場合もあれば、他
者の場合もある。後者の場合は、コンテンツ提供者はコ
ンテンツの小売業者としての役割を有することになる。
このようなシステムで用いられるコンテンツ流通技術
は、 （１）コンテンツ自身の配布を制御するもの （２）コンテンツ自身の配布は自由に認めた上でそのコ
ンテンツの利用を制御するもの の２つに大別できる。

【０００３】（１）のコンテンツ自身の配布を制御する
ものについては、コンテンツを利用したい者は、コンテ
ンツ提供システムに要求してコンテンツの配布を受け、
そのコンテンツを利用することができる。この場合、コ
ンテンツ提供システムは、コンテンツを利用する者から
の要求を受け、配布の課金処理を行った上でコンテンツ
を提供する。一方、（２）のコンテンツ自身の配布は自
由に認めた上で、そのコンテンツの利用を制御するもの
の場合には、コンテンツを利用したい者は、まず、何ら
かの手段によりコンテンツを取得する。その取得手段に
は、ＷＷＷなどネットワークからダウンロードする方法
や、そのコンテンツが収まったＣＤ−ＲＯＭを得る方法
を含む。このとき、大抵の場合、コンテンツ取得の対価
は無料であったり手数料程度であることが多い。但し、
取得したコンテンツのみではそのコンテンツの一部また
は全部を使用することはできない。コンテンツ提供シス
テムからそのコンテンツを利用するためのデータ（以
下、利用権データという）を取得し、そのデータが存在
することで初めてそのコンテンツを利用することができ
る。この場合、コンテンツ提供者は、コンテンツを利用
する者からの要求を受け、利用権データ付与の課金処理
を行った上で、利用権データを付与する。

【０００４】従来のコンテンツ提供システムは、上記コ
ンテンツまたは利用権データの配布にかかる料金、すな
わちユーザがコンテンツ提供者に対して支払う料金の多
様さをサポートしている。例えば、同じコンテンツであ
ってもユーザの種別（学生か否か、または、コンテンツ
提供システムの会員か否か、等）により、料金を異なら
せたり、コンテンツの利用期間の長さにより料金を異な
らせたりするようなシステムが存在する。これらは、シ
ステムが個々のコンテンツ毎にまたはコンテンツ一律
に、ユーザの属性に対する配布料金の情報または利用条
件に対する配布料金の情報を有し、料金を決定してい
る。本発明に関連する技術としては、例えば、特開平１
０−２０８３８５号公報に開示されたシステムを挙げる
ことができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、コンテンツ
ビジネスは、このコンテンツについての知的財産権の存
在を前提に成り立っているといえる。すなわち、コンテ
ンツ提供システムは、利用者からの料金徴収と引き換え
に、権利者から許諾を得たとみなしてコンテンツを配布
している。コンテンツに対する知的財産権の保護と制限
の内容は、各国の法律により制定される。例えば、コン
テンツに関して発生する著作権について、ある国では、
他人の利用の目的が教育ならばその利用の対価が無償と
なっているかもしれない。なお、ここで「コンテンツに
対する知的財産権」とは、コンテンツについて各国法律
により認められる法的権利をいい、著作権，特許権，意
匠権を含む。それらの内容は、典型的には、ある例外を
除いて、権利者の許諾を伴わない第三者によるそのコン
テンツの複製や利用を禁止することである。そして、
「ある例外」が成立するときには、第三者は、権利者の
許諾を受けずにそのコンテンツを利用することができ
る。この「ある例外」、すなわち権利制限も各国の法律
により定められる。

【０００６】従って、コンテンツ提供システムは、前記
権利制限が成立する場合のコンテンツの配布もサポート
しなければならず、具体的には、配布料金を変えなけれ
ばならない。しかし、従来のコンテンツ提供システムで
は、各国の法律で定められる知的財産権の制限を反映し
て配布料金を設定しているものは存在しない。もっと
も、従来のコンテンツ提供システムにおいても、個々の
コンテンツ毎に、利用形態とそれに対する配布料金の情
報を用意しておくことにより、実現することは可能では
ある。しかし、様々な国で発生した多種のコンテンツを
提供する場合、個々のコンテンツ毎に料金情報を設定す
るのは非常に煩雑である。

【０００７】本発明の目的は、従来の技術における上述
のような問題を解消し、各国の法律で認められる知的財
産権を反映した配布料金を簡単に設定できるようにした
コンテンツ提供システムを提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、コンテンツ提供システムでコン
テンツを配布する処理またはコンテンツ利用権を付与す
る処理において、コンテンツについての知的財産権が発
生した国について存在する利用条件が満たされるか否か
を判別し、満たされるならば上記コンテンツ配布または
利用権付与を行い、当条件が満たされないならば、通常
の対価でコンテンツ配布または利用権付与を行うことを
特徴とする。

【０００９】すなわち、本発明に係る第１のコンテンツ
提供システムは、ネットワーク上でコンテンツまたはコ
ンテンツを利用するためのデータである利用権データを
配布するコンテンツ提供システムであって、コンテンツ
のＩＤ及びコンテンツの利用形態を含む利用権データ配
布要求を受け付ける手段と、コンテンツのＩＤ，所有者
のＩＤ，当該コンテンツについての知的財産権が発生し
た国（発生国）のＩＤ及び前記利用権データの配布料金
を含むコンテンツ情報を予め記録しておくコンテンツ情
報記録手段と、適用要件としての発生国のＩＤ，適用要
件としてのコンテンツの利用形態、及び、適用効果とし
ての配布料金を含む特別許可条件を予め記録しておく特
別許可条件記録手段と、前記利用権データ配布要求が含
むコンテンツＩＤと一致するコンテンツ情報を前記コン
テンツ情報記録手段から抽出し、当該抽出コンテンツ情
報が含む発生国のＩＤと一致する特別許可条件を特別許
可条件記録手段から抽出し、当該抽出特別許可条件が含
むコンテンツの利用形態と利用権データ配布要求が含む
コンテンツの利用形態とを比較し、一致したならば当該
抽出特別許可条件が含む配布料金を当該利用権データ配
布に対する料金とし、一致しないならば当該抽出コンテ
ンツ情報が含む配布料金を当該利用権データ配布に対す
る料金とする配布条件決定手段とを備えることを特徴と
する。

【００１０】また、本発明に係る第２のコンテンツ提供
システムは、ネットワーク上でコンテンツまたはコンテ
ンツを利用するためのデータである利用権データを配布
するコンテンツ提供システムであって、ユーザのＩＤ，
コンテンツのＩＤ及びコンテンツの利用形態を含む利用
権データ配布要求を受け付ける手段と、コンテンツのＩ
Ｄ，所有者のＩＤ，当該コンテンツについての知的財産
権が発生した国（発生国）のＩＤ及び利用権データの配
布料金を含むコンテンツ情報を予め記録しておくコンテ
ンツ情報記録手段と、適用要件としての発生国のＩＤ，
適用要件としてのコンテンツの利用形態、及び、適用効
果としての配布料金を含む特別許可条件を予め記録して
おく特別許可条件記録手段と、ユーザのＩＤ及びユーザ
種別を含むユーザ情報を予め記録しておくユーザ情報記
録手段と、ユーザ種別及びコンテンツの利用形態を含む
利用形態マッチング条件を予め記録しておく利用形態マ
ッチング条件記録手段と、前記利用権データ配布要求が
含むコンテンツＩＤと一致するコンテンツ情報を前記コ
ンテンツ情報記録手段から抽出し、当該抽出コンテンツ
情報が含む発生国のＩＤと一致する特別許可条件を前記
特別許可条件記録手段から抽出し、当該抽出特別許可条
件が含むコンテンツの利用形態と前記利用権データ配布
要求が含むコンテンツの利用形態とを比較し、かつ、前
記利用権データ配布要求が含むユーザＩＤと一致するユ
ーザ情報を前記ユーザ情報記録手段から抽出し、当該抽
出ユーザ情報が含むユーザ種別と一致する利用形態マッ
チング条件を前記利用形態マッチング記録手段から抽出
し、当該抽出利用形態マッチング条件が含む利用形態と
前記利用権データ配布要求が含むコンテンツの利用形態
とを比較し、いずれの比較においても一致した場合には
当該抽出特別許可条件が含む配布料金を当該利用権デー
タ配布に対する料金とし、いずれかの比較において一致
しない場合には当該抽出コンテンツ情報が含む配布料金
を当該利用権データ配布に対する料金とする配布条件決
定手段とを備えることを特徴とする。

【００１１】なお、上記コンテンツ提供システムは、コ
ンテンツ流通が異なる国をまたぐ場合におけるコンテン
ツについて認められる知的財産権の権利内容について
は、利用国でなく発生国の法制に依存することを前提と
している。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す好適実施例に基づいて、詳細に説明する。図１
は、本発明の一実施例に係るコンテンツ提供システム１
０の機能構成を示すブロック図である。ここでの「コン
テンツ提供システム」は、前述の二通りのコンテンツ流
通の種別、すなわち、（１）コンテンツ自身の配布の制
御、（２）コンテンツ利用権データの付与の制御、のい
ずれを適用したものでも構わない。以下の説明では、コ
ンテンツ自身の配布、または、コンテンツ利用権データ
の付与をまとめて「利用権配布」と呼ぶことにする。本
実施例に係るコンテンツ提供システム１０の機能を要約
すると、ユーザからの利用権配布要求を受けると、その
配布に対する料金を決定して課金処理を行い、利用権配
布を行うものである。「ユーザ」２０は、上記利用権を
受けようとする者における端末を指す。コンテンツ提供
システム１０とユーザ２０間は「ネットワーク」３０で
結ばれている。

【００１３】コンテンツ提供システムは、ユーザインタ
フェース処理手段１１，利用権配布処理手段１２，課金
処理手段１３，配布条件決定手段１４を含む。また、デ
ータとして、利用権データ４１，特別許可条件４２，利
用形態マッチング条件４３，ユーザ情報４４，コンテン
ツ情報４５を含む。上記各手段の機能は、以下の通りで
ある。ユーザインタフェース処理手段１１は、ユーザか
らの要求及びそれに対する応答に関するインタフェース
を処理する。なお、インタフェースは、ＷＷＷ，ＲＰ
Ｃ，ＣＯＲＢＡなどを含む。利用権配布処理手段１２
は、利用権配布、すなわち、コンテンツ自身、またはコ
ンテンツ利用権データ４１を要求者に対して配布する。
配布条件決定手段１４は、利用権配布にあたっての条
件、具体的には配布料金を決定する。課金処理手段１３
は、利用権配布に対する料金を課金する。

【００１４】各データの説明は、以下の通りである。利
用権データ４１は、ネットワーク３０上でコンテンツを
利用するためのデータである。特別許可条件４２は、各
国の法制により、権利者の許可なしに認められる第三者
によるコンテンツ利用の条件を表わしたものである。配
布条件の決定処理において用いられる。具体的には、以
下から構成される。 ＊適用条件としての国のＩＤ，適用条件としての利用形
態，適用条件としての配布料金 特別許可条件４２は、典型的には各国が定める著作権の
制限を根拠に設定される。利用形態は、例えば、「教
育」や「研究」である。配布料金は例えば「０円（無
償）」や「利用１回あたり正規の１０％の価格」であ
る。

【００１５】利用形態マッチング条件４３は、配布条件
の決定処理において用いられる。その目的は、ユーザに
よる不正な特別許可による利用権配布の取得を防止する
ためである。具体的には、以下から構成される。 ＊ユーザ種別，利用形態 ユーザ情報４４は、ユーザに関する情報であり、具体的
には、以下から構成される。 ＊ユーザＩＤ，ユーザ種別，課金情報 コンテンツ情報４５は、コンテンツに関する情報であ
り、具体的には、以下から構成される。 ＊コンテンツＩＤ，所有者ＩＤ，権利発生国ＩＤ，配布
料金

【００１６】本実施例に係るコンテンツ提供システムが
ユーザから受け取る利用権配布要求（以下、「配布要
求」と略す）のメッセージは、以下の内容から構成され
る。 ＊要求者のユーザＩＤ，コンテンツＩＤ，利用形態，利
用国ＩＤ

【００１７】図２は、コンテンツ提供システム１０が、
ユーザ２０から配布要求を受け取った場合の処理フロー
チャートであり、また、図３は、図２中ステップ０２０
０の配布条件の決定処理における処理フローチャートで
ある。この処理フローは、コンテンツについての権利が
発生した国とコンテンツを使用する国とが異なる場合の
著作権は、発生国の法制に依存することを前提としてい
る。なお、図３中のステップ０２５０及び０２６０は、
配布料金決定に際し各国の法制を反映するための必須条
件ではないが、これらのステップを含むことにより、ユ
ーザの種別によっては想定できない利用形態を特別許可
条件から排除することで、不正な特別許可条件適用を防
止する効果がある。

【００１８】図５は、本発明に係るコンテンツ提供シス
テム１０の一般的な回路構成ブロック図であり、一般的
なワークステーション、またはパーソナルコンピュータ
により容易に構成可能である。コンテンツ提供システム
１０は、ＣＰＵ（中央演算装置）１１０，ＲＡＭ（ラン
ダムアクセスメモリ）１２０，ネットワークアダプタ１
３０，周辺機器制御アダプタ（ＳＣＳＩやＩＤＥなどで
定義される）１４０，ハードディスクドライブ１５０，
キーボードやマウスなどを接続する入出力アダプタ１６
０，ディスプレイやスピーカなどを接続するグラフィッ
クスアダプタ１７０及びそれらを結ぶバス１８０を含
む。

【００１９】ＣＰＵ１１０は、各手段の内容が記述され
たプログラムを実行する。ＲＡＭ１２０は、プログラム
をＣＰＵ１１０で実行するために、プログラムやデータ
を一時記憶する。ハードディスクドライブ１５０は、各
手段を実行するためのプログラムや既述した種々の情報
を保存する。ネットワークアダプタ１３０は、ネットワ
ークとの通信を可能にする。以下、図１のコンテンツ提
供システムに属する各手段が、図５の回路ブロックによ
って実現されることを説明する。原則として、各手段
は、その処理手順が表わされたプログラムをＣＰＵ１１
０が実行することにより実現される。各プログラムは、
ハードディスクからＲＡＭ１２０へロードされ、ＣＰＵ
１１０により実行される。

【００２０】ユーザインタフェース処理手段１１の実現
は、次のようになる。コンテンツ提供システムの管理者
は、システムを動かすため、プログラムを実行する。Ｃ
ＰＵ１１０は、このプログラムに従って、ネットワーク
アダプタ１３０、ＣＰＵ１１０により実行されるＯＳを
通じて、ネットワーク３０を介しユーザ２０からの配布
要求のメッセージを受け取り、ＲＡＭ１２０に記憶す
る。そして、配布条件決定手段１４を実行するプログラ
ムを起動する。一方、ＲＡＭ１２０上のコンテンツ自
身、またはコンテンツ利用権データを、ＯＳ，ネットワ
ークアダプタ１３０を通じてネットワーク３０を介しユ
ーザ２０に送る。

【００２１】利用権配布処理手段１２の実現は、次のよ
うになる。ＣＰＵ１１０によって実行されるプログラム
は、ハードディスクドライブ１５０から、コンテンツＩ
Ｄが示すコンテンツ自身、または、コンテンツ利用権デ
ータをＲＡＭ１２０に記憶する。このとき、コンテンツ
自身またはコンテンツ利用権データは、ＣＰＵ１１０に
よって暗号化される場合もある。課金処理手段１３の実
現は、次のようになる。ＣＰＵ１１０は、プログラムに
従って、ＲＡＭ１２０に記憶された配布料金をＲＡＭ１
２０上のユーザ情報に加え、ハードディスクドライブ１
５０上へ更新する。

【００２２】配布条件決定手段１４の実現は、次のよう
になる。ＣＰＵ１１０は、プログラムに従って、ＲＡＭ
１２０上の利用権データ配布要求が含むコンテンツＩＤ
と一致するコンテンツ情報、及び、当該抽出コンテンツ
情報が含む発生国のＩＤと一致する特別許可条件をハー
ドディスクドライブ１５０から抽出し、ＲＡＭ１２０に
記憶する。そして、当該抽出特別許可条件が含むコンテ
ンツの利用形態と利用権データ配布要求が含むコンテン
ツの利用形態とを比較し、その結果をＲＡＭ１２０に記
憶する。一方、利用権データ配布要求が含むユーザＩＤ
と一致するユーザ情報をハードディスクドライブ１５０
から抽出してＲＡＭ１２０に記憶し、当該抽出ユーザ情
報が含むユーザ情報と一致する利用形態マッチング条件
をハードディスクドライブ１５０から抽出してＲＡＭ１
２０に記憶する。

【００２３】上記抽出利用形態マッチング条件が含む利
用形態と利用権データ配布要求が含むコンテンツの利用
形態とを比較し、その結果をＲＡＭ１２０に記憶する。
上記両比較がいずれも一致した場合には、例えばＲＡＭ
１２０上の両結果値の論理積が１ならば、当該抽出特別
許可条件が含む配布料金を当該利用権データ配布に対す
る料金とし、いずれかの比較において一致しない場合に
は、例えばＲＡＭ１２０上の両結果値の論理積が１でな
いならば、当該抽出コンテンツ情報が含む配布料金を当
該利用権データ配布に対する料金として、その料金をＲ
ＡＭ１２０に記憶させる。

【００２４】本実施例における配布条件決定の動作例
を、図４を参照しつつ、図３に基づいて説明する。 ．図４（ａ）に示すような内容の利用権配布要求が、
本コンテンツ提供システムに到着したとする。 ．図３中のステップ０２１０の結果により、取り出し
たユーザ情報が、図４（ｂ）に示すような内容であると
する。 ．図３中のステップ０２２０の結果により、取り出し
たコンテンツ情報が、図４（ｃ）に示すような内容であ
るとする。 ．図３中のステップ０２３０の結果により、取り出さ
れた特別許可条件は、図４（ｄ）に示す（ｄ１）と（ｄ
２）の２つであるとする。 ．図３中のステップ０２４０において、図４（ｄ）の
（ｄ１）と（ｄ２）を検索し、（ｄ１）が図４（ａ）に
示す配布要求中の利用形態と一致するため、Ｙｅｓ（ス
テップ０２５０）に進む。

【００２５】．図３中のステップ０２５０の結果によ
り、取り出された利用形態マッチング条件は、図４
（ｅ）に示す（ｅ１）と（ｅ２）の２つであるとする。 ．図３中のステップ０２６０において、図４（ｅ）の
（ｅ１）と（ｅ２）を検索し、（ｅ１）が図４（ａ）に
示す配布要求中の利用形態と一致するため、Ｙｅｓ（ス
テップ０２７０）に進む。 ．図３中のステップ０２７０の結果、配布料金は０円
と決定する。 なお、図３中のステップ０２４０，ステップ０２６０に
おいて、配布要求中の利用形態と一致するものがない場
合は、Ｎｏ（ステップ０２８０）に進む。この場合は、
コンテンツ情報に含まれる配布条件の料金を、利用権配
布に対する料金とする。

【００２６】上記実施例によれば、コンテンツ提供シス
テムでコンテンツを配布する処理またはコンテンツ利用
権を付与する処理において、コンテンツについての知的
財産権が発生した国について存在する利用条件が満たさ
れるか否かを判別し、満たされるならば上記コンテンツ
配布または利用権付与を行い、当条件が満たされないな
らば、通常の対価でコンテンツ配布または利用権付与を
行うようにしたことにより、各国の法律で認められる知
的財産権を反映した配布料金を簡単に設定できるように
なるという効果がある。なお、上記実施例は本発明の一
例を示したものであり、本発明はこれに限定されるべき
ものではないことは言うまでもないことである。

【００２７】

【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、コンテンツ提供システムに対してコンテンツに
関わる各国の知的財産権を反映可能とし、また、各国の
知的財産権の内容の情報をコンテンツ提供システムに記
憶しておくことにより、各国で発生したコンテンツの提
供について、各国の知的財産権を反映可能としたことに
より、各国の法律で認められる知的財産権を反映した配
布料金を簡単に設定できるコンテンツ提供システムを実
現できるという効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るコンテンツ提供システ
ム１０の機能構成を示すブロック図である。

【図２】実施例に係るコンテンツ提供システムの基本処
理動作を示すフローチャートである。

【図３】図２中の基本処理動作における配布条件決定処
理の詳細を示すフローチャートである。

【図４】コンテンツ提供システムにおける配布条件決定
時の動作例を表した図。

【図５】本発明に係るコンテンツ提供システムの一般的
な回路構成を示す図である。

【符号の説明】

１０ １１ ユーザインタフェース処理手段 １２ 利用権配布処理手段 １３ 課金手段 １４ 配布条件決定手段 ４１ 利用権データ ４２ 特別許可条件 ４３ 利用形態マッチング条件 ４４ ユーザ情報 ４５ コンテンツ情報 １１０ ＣＰＵ（中央演算装置） １２０ ＲＡＭ（ランダムアクセスメモリ） １３０ ネットワークアダプタ １４０ 周辺機器制御アダプタ １５０ ハードディスクドライブ １６０ 入出力アダプタ １７０ グラフィックスアダプタ １８０ バス

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワーク上でコンテンツまたはコン
   テンツを利用するためのデータである利用権データを配
   布するコンテンツ提供システムであって、 コンテンツのＩＤ及びコンテンツの利用形態を含む利用
   権データ配布要求を受け付ける手段と、 コンテンツのＩＤ，所有者のＩＤ，当該コンテンツにつ
   いての知的財産権が発生した国（発生国）のＩＤ及び前
   記利用権データの配布料金を含むコンテンツ情報を予め
   記録しておくコンテンツ情報記録手段と、 適用要件としての発生国のＩＤ，適用要件としてのコン
   テンツの利用形態、及び、適用効果としての配布料金を
   含む特別許可条件を予め記録しておく特別許可条件記録
   手段と、 前記利用権データ配布要求が含むコンテンツＩＤと一致
   するコンテンツ情報を前記コンテンツ情報記録手段から
   抽出し、当該抽出コンテンツ情報が含む発生国のＩＤと
   一致する特別許可条件を前記特別許可条件記録手段から
   抽出し、当該抽出特別許可条件が含むコンテンツの利用
   形態と前記利用権データ配布要求が含むコンテンツの利
   用形態とを比較し、両者が一致した場合には当該抽出特
   別許可条件が含む配布料金を当該利用権データ配布に対
   する料金とし、一致しない場合には当該抽出コンテンツ
   情報が含む配布料金を当該利用権データ配布に対する料
   金とする配布条件決定手段とを備えたことを特徴とする
   コンテンツ提供システム。
2. 【請求項２】 ネットワーク上でコンテンツまたはコン
   テンツを利用するためのデータである利用権データを配
   布するコンテンツ提供システムであって、 ユーザのＩＤ，コンテンツのＩＤ及びコンテンツの利用
   形態を含む利用権データ配布要求を受け付ける手段と、 コンテンツのＩＤ，所有者のＩＤ，当該コンテンツにつ
   いての知的財産権が発生した国（発生国）のＩＤ及び前
   記利用権データの配布料金を含むコンテンツ情報を予め
   記録しておくコンテンツ情報記録手段と、 適用要件としての発生国のＩＤ，適用要件としてのコン
   テンツの利用形態、及び、適用効果としての配布料金を
   含む特別許可条件を予め記録しておく特別許可条件記録
   手段と、 ユーザのＩＤ及びユーザ種別を含むユーザ情報を予め記
   録しておくユーザ情報記録手段と、 ユーザ種別及びコンテンツの利用形態を含む利用形態マ
   ッチング条件を予め記録しておく利用形態マッチング条
   件記録手段と、 前記利用権データ配布要求が含むコンテンツＩＤと一致
   するコンテンツ情報を前記コンテンツ情報記録手段から
   抽出し、当該抽出コンテンツ情報が含む発生国のＩＤと
   一致する特別許可条件を前記特別許可条件記録手段から
   抽出し、当該抽出特別許可条件が含むコンテンツの利用
   形態と前記利用権データ配布要求が含むコンテンツの利
   用形態とを比較し、かつ、前記利用権データ配布要求が
   含むユーザＩＤと一致するユーザ情報を前記ユーザ情報
   記録手段から抽出し、当該抽出ユーザ情報が含むユーザ
   種別と一致する利用形態マッチング条件を前記利用形態
   マッチング条件記録手段から抽出し、当該抽出利用形態
   マッチング条件が含む利用形態と前記利用権データ配布
   要求が含むコンテンツの利用形態とを比較し、いずれの
   比較においても一致した場合には当該抽出特別許可条件
   が含む配布料金を当該利用権データ配布に対する料金と
   し、いずれかの比較において一致しない場合には当該抽
   出コンテンツ情報が含む配布料金を当該利用権データ配
   布に対する料金とする配布条件決定手段とを備えたこと
   を特徴とするコンテンツ提供システム。