JP2000241239A - 多重モードのファイバー・レーザー音響センサーにおける周波数変化の多重高解像度測定システム - Google Patents
多重モードのファイバー・レーザー音響センサーにおける周波数変化の多重高解像度測定システムInfo
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- G01H9/00—Measuring mechanical vibrations or ultrasonic, sonic or infrasonic waves by using radiation-sensitive means, e.g. optical means
- G01H9/004—Measuring mechanical vibrations or ultrasonic, sonic or infrasonic waves by using radiation-sensitive means, e.g. optical means using fibre optic sensors
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 周波数変化の高解像度測定が可能なファイバ
ーセンサーシステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 複数のレーザーモードを放出する端注入
ファイバーレーザーを有し、レーザーモードを転送する
光ファイバーが当該能動ファイバーセンサーに接続さ
れ、光ファイバーは多重レーザーモードを光増幅ファイ
バーに転送し、光増幅ファイバーはレーザーモード信号
を増幅し、増幅されたレーザーモード信号は光ファイバ
ーに接続された位相変調器に送られ、位相変調器からの
出力は受信干渉計に送られ、受信干渉計は所定のパスイ
ンバランスを有し当該レーザーモード信号のそれぞれの
周波数変化を分析し、復調部は受信干渉計に接続され当
該受信干渉計からの出力を受け取り復調する。
ーセンサーシステムを提供することを目的とする。 【解決手段】 複数のレーザーモードを放出する端注入
ファイバーレーザーを有し、レーザーモードを転送する
光ファイバーが当該能動ファイバーセンサーに接続さ
れ、光ファイバーは多重レーザーモードを光増幅ファイ
バーに転送し、光増幅ファイバーはレーザーモード信号
を増幅し、増幅されたレーザーモード信号は光ファイバ
ーに接続された位相変調器に送られ、位相変調器からの
出力は受信干渉計に送られ、受信干渉計は所定のパスイ
ンバランスを有し当該レーザーモード信号のそれぞれの
周波数変化を分析し、復調部は受信干渉計に接続され当
該受信干渉計からの出力を受け取り復調する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファイバーレーザ
ー音響センサー全般に関し、特にファイバーレーザー音
響センサーにおける周波数変化の多重高解像度測定シス
テムに関する。
ー音響センサー全般に関し、特にファイバーレーザー音
響センサーにおける周波数変化の多重高解像度測定シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】光信号用の増幅器が開発されて以来、光
増幅ファイバーを改良して光信号を増幅する努力が続け
られてきた。光増幅ファイバーは、増幅の対象となる光
信号と注入光を伝播するものである。そのような光増幅
ファイバーは、一般に「能動」ファイバーとして知られ
ている。能動ファイバーには1つ以上の希土類元素、例
えばエルビウムがドープされる。希土類元素をドープし
た能動ファイバーに励起信号を入力すると、光源が生成
される。それと同時に、当該ファイバーはドーパントの
光特性を放射する。便宜上、ここではエルビウムがドー
プされたファイバーについて説明する。ただし、本発明
は、ここに説明される物質に類似する性質を有する物質
がドープされたファイバーを、全て含むものである。適
切な波長のレーザーによってエルビウムが注入される場
合、波長1525〜1560ナノメーター(nm)の光を
放出する。エルビウムがドープされたファイバーに、例
えばレーザー・ダイオードにより生成された1480
(nm)の波長のレーザー光などの、エネルギー源が注入
される場合、エルビウム中の電子がエネルギーを吸収
し、高エネルギー状態に移行する。蓄えられたエネルギ
ーは後に、被測定信号が符号化されるコヒーレントなレ
ーザー光となって放出される。・能動センサーは、波長
の一致している一組のブラッグの格子の間に、エルビウ
ムがドープされたファイバーを配置することにより形成
される。ここで、ブラッグの格子は所定の波長を反射
し、他の全ての波長を通過させる。従って、ブラッグの
格子間に配置された、エルビウムがドープされたファイ
バーの中に共鳴腔が形成される。蓄えられたエネルギー
は最終的に当該エルビウムがドープされたファイバーか
ら放出され、1525〜1560nmの波長となって該フ
ァイバー内を伝播する。能動センサーは圧力測定にも温
度測定にも用いることができる。なぜなら、これらの要
素は能動センサーの光特性に影響を与えるからである。
エルビウムがドープされたファイバーの長さは、該ファ
イバーにかかる温度や圧力の変化に伴って変化する。そ
れに伴い、共鳴腔の長さも変化する。共鳴腔の長さを変
化させることにより、能動センサーのレーザー長も同様
に変化する。能動センサーの放出する波長を測定するこ
とにより、共鳴腔の長さを決定することが可能であり、
同時に、該共鳴腔の長さは、音響圧や温度から能動セン
サーにかかる歪みをも表している。
増幅ファイバーを改良して光信号を増幅する努力が続け
られてきた。光増幅ファイバーは、増幅の対象となる光
信号と注入光を伝播するものである。そのような光増幅
ファイバーは、一般に「能動」ファイバーとして知られ
ている。能動ファイバーには1つ以上の希土類元素、例
えばエルビウムがドープされる。希土類元素をドープし
た能動ファイバーに励起信号を入力すると、光源が生成
される。それと同時に、当該ファイバーはドーパントの
光特性を放射する。便宜上、ここではエルビウムがドー
プされたファイバーについて説明する。ただし、本発明
は、ここに説明される物質に類似する性質を有する物質
がドープされたファイバーを、全て含むものである。適
切な波長のレーザーによってエルビウムが注入される場
合、波長1525〜1560ナノメーター(nm)の光を
放出する。エルビウムがドープされたファイバーに、例
えばレーザー・ダイオードにより生成された1480
(nm)の波長のレーザー光などの、エネルギー源が注入
される場合、エルビウム中の電子がエネルギーを吸収
し、高エネルギー状態に移行する。蓄えられたエネルギ
ーは後に、被測定信号が符号化されるコヒーレントなレ
ーザー光となって放出される。・能動センサーは、波長
の一致している一組のブラッグの格子の間に、エルビウ
ムがドープされたファイバーを配置することにより形成
される。ここで、ブラッグの格子は所定の波長を反射
し、他の全ての波長を通過させる。従って、ブラッグの
格子間に配置された、エルビウムがドープされたファイ
バーの中に共鳴腔が形成される。蓄えられたエネルギー
は最終的に当該エルビウムがドープされたファイバーか
ら放出され、1525〜1560nmの波長となって該フ
ァイバー内を伝播する。能動センサーは圧力測定にも温
度測定にも用いることができる。なぜなら、これらの要
素は能動センサーの光特性に影響を与えるからである。
エルビウムがドープされたファイバーの長さは、該ファ
イバーにかかる温度や圧力の変化に伴って変化する。そ
れに伴い、共鳴腔の長さも変化する。共鳴腔の長さを変
化させることにより、能動センサーのレーザー長も同様
に変化する。能動センサーの放出する波長を測定するこ
とにより、共鳴腔の長さを決定することが可能であり、
同時に、該共鳴腔の長さは、音響圧や温度から能動セン
サーにかかる歪みをも表している。
【0003】能動センサーは、単一の縦モードと多重の
縦モードとのいずれによっても形成可能である。ここ
で、共鳴腔の長さと使用ドーピング材とから、能動セン
サーに結果として用いられるモード数が決定される。多
重モードの能動センサーは、より長い共鳴腔の長さを有
し、そのために構築と動作が容易である。なぜなら、共
鳴腔の長さが長くなればなるほど、得られる利得が大き
くなるからである。さらに、共鳴腔の長さについての要
件は、それほど厳しいものではない。
縦モードとのいずれによっても形成可能である。ここ
で、共鳴腔の長さと使用ドーピング材とから、能動セン
サーに結果として用いられるモード数が決定される。多
重モードの能動センサーは、より長い共鳴腔の長さを有
し、そのために構築と動作が容易である。なぜなら、共
鳴腔の長さが長くなればなるほど、得られる利得が大き
くなるからである。さらに、共鳴腔の長さについての要
件は、それほど厳しいものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、多重能動セン
サーの出力可聴振動数域は、数ギガヘルツに及ぶ。これ
により、能動センサーの周波数変化を分析する読出装置
における信号対雑音比(S/N比)が低下する。能動セ
ンサーによる周波数変化の高解像度分析を実現するため
には、際だった縦モード以外の縦モードを抑制するのが
一般的には望ましい。従って、単一の周波数が放出され
る単一レーザー・モードでの動作が望ましい。エルビウ
ムは、典型的には、ほとんどの能動センサーに用いられ
る。なぜなら、エルビウムの利得バンド幅は非常に広い
ため、多くの周波数を増幅させるからである。能動ファ
イバー・センサーは、選択可能な波長数ができるだけ少
ない状態で作動するように、できるだけ小さく形成しな
ければならない。単一の共鳴波長を生成するためには、
共鳴腔の長さを非常に短くしなければならない。その結
果、該共鳴腔に存在するエルビウムもしくは他のドーピ
ング材は少量である。それにより、長距離の転送ができ
ない、非常に弱い信号が生成される傾向が生じる。共鳴
腔の長さが非常に短かい場合、1分相当の距離を越える
転送が可能な強い能動センサーとなるように、大量の注
入パワーを供給し、該強化した能動センサーによって信
号を生成しなければならない。
サーの出力可聴振動数域は、数ギガヘルツに及ぶ。これ
により、能動センサーの周波数変化を分析する読出装置
における信号対雑音比(S/N比)が低下する。能動セ
ンサーによる周波数変化の高解像度分析を実現するため
には、際だった縦モード以外の縦モードを抑制するのが
一般的には望ましい。従って、単一の周波数が放出され
る単一レーザー・モードでの動作が望ましい。エルビウ
ムは、典型的には、ほとんどの能動センサーに用いられ
る。なぜなら、エルビウムの利得バンド幅は非常に広い
ため、多くの周波数を増幅させるからである。能動ファ
イバー・センサーは、選択可能な波長数ができるだけ少
ない状態で作動するように、できるだけ小さく形成しな
ければならない。単一の共鳴波長を生成するためには、
共鳴腔の長さを非常に短くしなければならない。その結
果、該共鳴腔に存在するエルビウムもしくは他のドーピ
ング材は少量である。それにより、長距離の転送ができ
ない、非常に弱い信号が生成される傾向が生じる。共鳴
腔の長さが非常に短かい場合、1分相当の距離を越える
転送が可能な強い能動センサーとなるように、大量の注
入パワーを供給し、該強化した能動センサーによって信
号を生成しなければならない。
【0005】能動センサーの大きな出力可聴振動数域に
従ってS/N比が低下することのない、多重モードの能
動センサーが求められている。さらに、単一モード能動
センサーの厳格な動作要件や製造要件に従うことなく、
能動センサーにおいて発生する周波数変化を、単一モー
ド能動センサーにおけるのと同様に高解像度分析するこ
とが可能な、多重モード能動センサーが求められてい
る。
従ってS/N比が低下することのない、多重モードの能
動センサーが求められている。さらに、単一モード能動
センサーの厳格な動作要件や製造要件に従うことなく、
能動センサーにおいて発生する周波数変化を、単一モー
ド能動センサーにおけるのと同様に高解像度分析するこ
とが可能な、多重モード能動センサーが求められてい
る。
【0006】本発明の第1の目的は、上記先行技術の欠
点を克服することである。本発明の第2の目的は、多重
モード能動ファイバー・センサーにおける周波数変化の
高解像度測定が可能なファイバー・センサー・システム
を提供することである。本発明の第3の目的は、出力信
号のS/N比が、単一モードの能動センサーのS/N比
に類似している、多重モードの能動ファイバー・センサ
ーにおける周波数変化の高解像度測定を実施するシステ
ムを提供することである。
点を克服することである。本発明の第2の目的は、多重
モード能動ファイバー・センサーにおける周波数変化の
高解像度測定が可能なファイバー・センサー・システム
を提供することである。本発明の第3の目的は、出力信
号のS/N比が、単一モードの能動センサーのS/N比
に類似している、多重モードの能動ファイバー・センサ
ーにおける周波数変化の高解像度測定を実施するシステ
ムを提供することである。
【0007】本発明の第4の目的は、多重モードの能動
ファイバー・センサーに供給される注入パワーを大量に
必要としない、当該能動ファイバー・センサーにおける
周波数変化の高解像度測定を実施するシステムを提供す
ることである。本発明の第5の目的は、多重モードの能
動ファイバー・センサーの長さを形成する時に厳格な構
造要件を必要としない、当該能動ファイバー・センサー
における周波数変化の高解像度測定を実施するシステム
を提供することである。
ファイバー・センサーに供給される注入パワーを大量に
必要としない、当該能動ファイバー・センサーにおける
周波数変化の高解像度測定を実施するシステムを提供す
ることである。本発明の第5の目的は、多重モードの能
動ファイバー・センサーの長さを形成する時に厳格な構
造要件を必要としない、当該能動ファイバー・センサー
における周波数変化の高解像度測定を実施するシステム
を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下のシス
テムによって解決される。多重モードのファイバー・レ
ーザー音響センサーにおける周波数変化の高解像度測定
を実施するシステムは、複数のレーザー・モードを放出
する端注入ファイバー・レーザーを有する。ここで放出
されるレーザー・モードの正確な周波数は、当該音響セ
ンサーにかかる歪みから求められる。レーザー・モード
を転送する光ファイバーが当該能動ファイバー・センサ
ーに接続されている。当該光ファイバーは、多重レーザ
ー・モードを光増幅ファイバーに転送する。当該光増幅
ファイバーは、レーザー・モード信号を増幅する。増幅
されたレーザー・モード信号は、当該光ファイバーに接
続された位相変調器に送られ、搬送波に位相変調され
る。当該位相変調搬送波は、受信干渉計に送られる。受
信干渉計は、所定のパス・インバランスを有し、当該レ
ーザー・モード信号のそれぞれについて位相変化を生成
する。ここで、当該所定のパス・インバランスは、能動
ファイバー・センサーのレーザー・モード間の縦モード
間隔と等しい。復調部は、受信干渉計に接続され、当該
受信干渉計からの出力を復調する。それにより、復調部
は、干渉計強度パターンにおける位相変化を決定する。
復調された位相変化は、音響センサーにかかる歪みを示
す。
テムによって解決される。多重モードのファイバー・レ
ーザー音響センサーにおける周波数変化の高解像度測定
を実施するシステムは、複数のレーザー・モードを放出
する端注入ファイバー・レーザーを有する。ここで放出
されるレーザー・モードの正確な周波数は、当該音響セ
ンサーにかかる歪みから求められる。レーザー・モード
を転送する光ファイバーが当該能動ファイバー・センサ
ーに接続されている。当該光ファイバーは、多重レーザ
ー・モードを光増幅ファイバーに転送する。当該光増幅
ファイバーは、レーザー・モード信号を増幅する。増幅
されたレーザー・モード信号は、当該光ファイバーに接
続された位相変調器に送られ、搬送波に位相変調され
る。当該位相変調搬送波は、受信干渉計に送られる。受
信干渉計は、所定のパス・インバランスを有し、当該レ
ーザー・モード信号のそれぞれについて位相変化を生成
する。ここで、当該所定のパス・インバランスは、能動
ファイバー・センサーのレーザー・モード間の縦モード
間隔と等しい。復調部は、受信干渉計に接続され、当該
受信干渉計からの出力を復調する。それにより、復調部
は、干渉計強度パターンにおける位相変化を決定する。
復調された位相変化は、音響センサーにかかる歪みを示
す。
【0009】別な実施形態においては、複数の能動ファ
イバー・センサーが、単一のレーザー光源によって注入
される。それらのセンサーの出力は、多重化される。多
重能動ファイバー・センサー16からの出力信号の全て
は、単一の光ファイバーに多重化される。当該全ての出
力信号は、その後で単一のレーザー注入光増幅器によっ
て増幅される。類似した波長分割多重伝送信号の組み合
わせを伝送する、他の類似光ファイバーも提供される。
それぞれの光ファイバーは、位相変調器を経由する。位
相変調器は、それぞれの信号を、異なる位相生成搬送波
周波数によって変調する。全ての光ファイバーは結合さ
れ、受信干渉計に送られる。受信干渉計からの出力は、
全ての能動ファイバー・センサーからの信号を含む。そ
れぞれのセンサーは、波長と位相生成RFサブキャリア
周波数との固有の組み合わせを有する。受信干渉計から
の出力を光アイソレーターに送り、その後で、多重分離
復調部に接続された出力リードを有する光カプラーに送
ってもよい。それぞれの出力リードでは、所定の波長の
全ての信号が選択され、能動ファイバー・センサーのブ
ラッグの格子と一致するブラッグの格子によって、それ
ぞれ対応する多重分離復調部に送出されるようにしても
よい。波長がフィルタリングされた出力は、光検出さ
れ、多重分離復調部によって適当なRFサブキャリア周
波数と組み合わせられ、最後に信号の多重分離及び復調
が行われる。
イバー・センサーが、単一のレーザー光源によって注入
される。それらのセンサーの出力は、多重化される。多
重能動ファイバー・センサー16からの出力信号の全て
は、単一の光ファイバーに多重化される。当該全ての出
力信号は、その後で単一のレーザー注入光増幅器によっ
て増幅される。類似した波長分割多重伝送信号の組み合
わせを伝送する、他の類似光ファイバーも提供される。
それぞれの光ファイバーは、位相変調器を経由する。位
相変調器は、それぞれの信号を、異なる位相生成搬送波
周波数によって変調する。全ての光ファイバーは結合さ
れ、受信干渉計に送られる。受信干渉計からの出力は、
全ての能動ファイバー・センサーからの信号を含む。そ
れぞれのセンサーは、波長と位相生成RFサブキャリア
周波数との固有の組み合わせを有する。受信干渉計から
の出力を光アイソレーターに送り、その後で、多重分離
復調部に接続された出力リードを有する光カプラーに送
ってもよい。それぞれの出力リードでは、所定の波長の
全ての信号が選択され、能動ファイバー・センサーのブ
ラッグの格子と一致するブラッグの格子によって、それ
ぞれ対応する多重分離復調部に送出されるようにしても
よい。波長がフィルタリングされた出力は、光検出さ
れ、多重分離復調部によって適当なRFサブキャリア周
波数と組み合わせられ、最後に信号の多重分離及び復調
が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のファイバー・レ
ーザー・センサー・システム10の好ましい実施例の模
式図である。ファイバー・レーザー・センサー・システ
ム10は、注入光信号を生成し、当該生成光信号を光フ
ァイバー14の中に放出するレーザー光源12を有す
る。レーザー光源12は、望ましくは、1480(nm)
の光波長を生成する注入レーザー・ダイオードである。
他の類似した発光装置を用いてもよい。光信号は、光フ
ァイバー14中を通って、能動ファイバー・センサー1
6に達する。能動ファイバー・センサー16は、2つの
ブラッグの格子の間に位置する光ファイバー14の長さ
を含む。この長さの一部分18には、エルビウムのよう
な希土類元素がドープされる。能動ファイバー・センサ
ー16に用いられるドーピング媒体をエルビウムとして
説明するが、エルビウム以外の希土類元素をドーピング
媒体に用いてもよい。能動ファイバー・センサー16
は、さらに、ファイバーのドープ部分18の両端に配置
された、一組のブラッグの格子20a、20bを有する。
ーザー・センサー・システム10の好ましい実施例の模
式図である。ファイバー・レーザー・センサー・システ
ム10は、注入光信号を生成し、当該生成光信号を光フ
ァイバー14の中に放出するレーザー光源12を有す
る。レーザー光源12は、望ましくは、1480(nm)
の光波長を生成する注入レーザー・ダイオードである。
他の類似した発光装置を用いてもよい。光信号は、光フ
ァイバー14中を通って、能動ファイバー・センサー1
6に達する。能動ファイバー・センサー16は、2つの
ブラッグの格子の間に位置する光ファイバー14の長さ
を含む。この長さの一部分18には、エルビウムのよう
な希土類元素がドープされる。能動ファイバー・センサ
ー16に用いられるドーピング媒体をエルビウムとして
説明するが、エルビウム以外の希土類元素をドーピング
媒体に用いてもよい。能動ファイバー・センサー16
は、さらに、ファイバーのドープ部分18の両端に配置
された、一組のブラッグの格子20a、20bを有する。
【0011】レーザー光源12からファイバーを横断す
る光によって光学的に注入された場合、ファイバーのド
ープ部分18は、ブラッグの格子20a、20bの波長バ
ンドの範囲内の狭いバンド幅において、レーザー光を発
する。ファイバーのドープ部分18では、レーザー波長
が伝播・干渉し合うように、ブラッグの格子20a、2
0bの間に共鳴腔を設ける。ファイバーのドープ部分1
8の長さ、即ち共鳴腔の長さは、レーザー波長が強め合
うように干渉し合うように、当該共鳴腔の範囲内のレー
ザー光の波長数の整数倍に設定される。ファイバーのエ
ルビウム・ドープ部分18は、レーザー光源12から放
出される特定の波長(本実施例では1480nm)を吸収
し、1.55ミクロンに近い波長で螢光を発する。ブラ
ッグの格子20a、20bは、当該レーザー波長に周期的
な外乱を発生させる。これらの外乱のそれぞれは、少量
の光を反射する。これらの外乱からの反射は全て同じ位
相である。その結果、これらのレーザー波長は強め合う
ように干渉し合い、レーザー波長は大規模に反射する。
これにより、ブラッグの格子20a、20bは、共鳴腔を
形成する鏡のように機能する。当該共鳴腔において共鳴
する波長は、(共鳴腔を通る往復路が、そのような波長
の整数倍であるおかげで)その後、当該共鳴波長におい
て、当該エルビウムがドープされたファイバーから放出
されるレーザー放射を刺激する。
る光によって光学的に注入された場合、ファイバーのド
ープ部分18は、ブラッグの格子20a、20bの波長バ
ンドの範囲内の狭いバンド幅において、レーザー光を発
する。ファイバーのドープ部分18では、レーザー波長
が伝播・干渉し合うように、ブラッグの格子20a、2
0bの間に共鳴腔を設ける。ファイバーのドープ部分1
8の長さ、即ち共鳴腔の長さは、レーザー波長が強め合
うように干渉し合うように、当該共鳴腔の範囲内のレー
ザー光の波長数の整数倍に設定される。ファイバーのエ
ルビウム・ドープ部分18は、レーザー光源12から放
出される特定の波長(本実施例では1480nm)を吸収
し、1.55ミクロンに近い波長で螢光を発する。ブラ
ッグの格子20a、20bは、当該レーザー波長に周期的
な外乱を発生させる。これらの外乱のそれぞれは、少量
の光を反射する。これらの外乱からの反射は全て同じ位
相である。その結果、これらのレーザー波長は強め合う
ように干渉し合い、レーザー波長は大規模に反射する。
これにより、ブラッグの格子20a、20bは、共鳴腔を
形成する鏡のように機能する。当該共鳴腔において共鳴
する波長は、(共鳴腔を通る往復路が、そのような波長
の整数倍であるおかげで)その後、当該共鳴波長におい
て、当該エルビウムがドープされたファイバーから放出
されるレーザー放射を刺激する。
【0012】共鳴腔の長さを変化させると、異なる波長
が増幅される。共鳴腔の長さはファイバーのドープ部分
18の長さと一致するために、ファイバーのドープ部分
18の長さによって、能動ファイバー・センサー16か
ら放出される波長が決定される。ファイバーのドープ部
分18は、歪みの変化に敏感であり、歪みに応じて長さ
も変化する。従って、圧力、音響、温度などの変化によ
る歪みによって、ファイバーのドープ部分18の長さが
変化し、それにより、ブラッグの格子20a、20bによ
って形成される腔での共鳴する波長が変化し、それによ
り、刺激された放出レーザーの波長が変化する。能動フ
ァイバー・センサー16が出力する波長に音響圧が符号
化される。能動ファイバー・センサー16が生成する波
長を分析することにより、ファイバーのドープ部分18
の長さを特定することができる。当該長さは、ファイバ
ーのドープ部分18にかかっている歪み量を示す。従っ
て、放出波長を分析することにより、能動ファイバー・
センサー16にかかっている音響圧を特定することがで
きる。ファイバーのドープ部分18は、円柱のような柔
軟な構造体のまわりに配置することにより、当該部分1
8の歪みに対する感度をさらに高めることができる。能
動ファイバー・センサー16の範囲内のレーザー波長の
周波数変化は、ファイバーのドープ部分18にかかる歪
みと比例する。当該歪みは、音響圧と比例する。
が増幅される。共鳴腔の長さはファイバーのドープ部分
18の長さと一致するために、ファイバーのドープ部分
18の長さによって、能動ファイバー・センサー16か
ら放出される波長が決定される。ファイバーのドープ部
分18は、歪みの変化に敏感であり、歪みに応じて長さ
も変化する。従って、圧力、音響、温度などの変化によ
る歪みによって、ファイバーのドープ部分18の長さが
変化し、それにより、ブラッグの格子20a、20bによ
って形成される腔での共鳴する波長が変化し、それによ
り、刺激された放出レーザーの波長が変化する。能動フ
ァイバー・センサー16が出力する波長に音響圧が符号
化される。能動ファイバー・センサー16が生成する波
長を分析することにより、ファイバーのドープ部分18
の長さを特定することができる。当該長さは、ファイバ
ーのドープ部分18にかかっている歪み量を示す。従っ
て、放出波長を分析することにより、能動ファイバー・
センサー16にかかっている音響圧を特定することがで
きる。ファイバーのドープ部分18は、円柱のような柔
軟な構造体のまわりに配置することにより、当該部分1
8の歪みに対する感度をさらに高めることができる。能
動ファイバー・センサー16の範囲内のレーザー波長の
周波数変化は、ファイバーのドープ部分18にかかる歪
みと比例する。当該歪みは、音響圧と比例する。
【0013】能動ファイバー・センサー16によって放
射される光のバンド幅は、使用されるドーピング材及び
ファイバーのドープ部分18の長さによって変化するも
のであるが、エルビウムは、非常に広い利得バンド幅を
有しており、多くの波長を増幅させる。従って、ファイ
バーのドープ部分18は、能動ファイバー・センサー1
6から放出される波長の数を最小限にするために、でき
るだけ小さく形成しなければならない。能動ファイバー
・センサー16を単一のレーザー・モードで動作させる
ことにより、レーザー放射波長に関して最適のS/N比
が得られる。しかし、従来技術の能動センサーに関連し
て説明したように、単一のレーザー・モードで動作させ
るためには、共鳴腔を非常に短くするとともに、注入レ
ーザー・ダイオードからの注入パワーの量を多くする必
要がある。そのような厳格な動作条件の下で動作しなく
てもよいように、本発明は、複数のレーザー・モードを
生成するとともに、大き過ぎる出力可聴振動数域の生成
を防止するために、ファイバーのドープ部分18の長さ
を活用するものである。以下に詳細するように、本発明
のファイバー・レーザー・センサー・システム10は、
能動ファイバー・センサー16によって生成される多重
レーザ・モードを分析するとともに維持する、という新
規の技術を活用するものである。
射される光のバンド幅は、使用されるドーピング材及び
ファイバーのドープ部分18の長さによって変化するも
のであるが、エルビウムは、非常に広い利得バンド幅を
有しており、多くの波長を増幅させる。従って、ファイ
バーのドープ部分18は、能動ファイバー・センサー1
6から放出される波長の数を最小限にするために、でき
るだけ小さく形成しなければならない。能動ファイバー
・センサー16を単一のレーザー・モードで動作させる
ことにより、レーザー放射波長に関して最適のS/N比
が得られる。しかし、従来技術の能動センサーに関連し
て説明したように、単一のレーザー・モードで動作させ
るためには、共鳴腔を非常に短くするとともに、注入レ
ーザー・ダイオードからの注入パワーの量を多くする必
要がある。そのような厳格な動作条件の下で動作しなく
てもよいように、本発明は、複数のレーザー・モードを
生成するとともに、大き過ぎる出力可聴振動数域の生成
を防止するために、ファイバーのドープ部分18の長さ
を活用するものである。以下に詳細するように、本発明
のファイバー・レーザー・センサー・システム10は、
能動ファイバー・センサー16によって生成される多重
レーザ・モードを分析するとともに維持する、という新
規の技術を活用するものである。
【0014】ファイバーのドープ部分18は、多重縦モ
ードまたは周波数を支持するのに充分な量の、同時にあ
まりに多くの縦モードが生成されるのを防ぐほどに少な
い量のエルビウムを有するように構成される。ファイバ
ーのドープ部分18に存在するエルビウムの量は、当該
ドープ部分18の長さによって限定される。本発明の目
的は、ファイバーのドープ部分18に存在するエルビウ
ムの量を限定した場合でも、当該ドープ部分18に大量
の注入パワーを供給しなくてもよいようにすることであ
る。
ードまたは周波数を支持するのに充分な量の、同時にあ
まりに多くの縦モードが生成されるのを防ぐほどに少な
い量のエルビウムを有するように構成される。ファイバ
ーのドープ部分18に存在するエルビウムの量は、当該
ドープ部分18の長さによって限定される。本発明の目
的は、ファイバーのドープ部分18に存在するエルビウ
ムの量を限定した場合でも、当該ドープ部分18に大量
の注入パワーを供給しなくてもよいようにすることであ
る。
【0015】能動ファイバー・センサー16の出力は、
長距離を移動するほど強くはない。従って、能動ファイ
バー・センサー16の出力は、まず光増幅器22に送ら
れ、該センサー16による波長信号出力の強度を増大さ
せた後に転送される。光ファイバー14を経由する光信
号と共に、注入レーザー・ダイオード26からの注入光
を伝播するために、波長分割多重伝送方式(WDM)カ
プラー24を光ファイバー14に配置する。WDMカプ
ラー24は、注入レーザー・ダイオード26からの注入
光を光ファイバー14に結合させる。そうすることによ
って、光ファイバー14の光増幅器22は、能動ファイ
バー・センサー16から受け取るレーザー光を増幅して
長距離移動できるほどに強くすることができる。背面反
射の増幅を避けるために、光増幅器22の一端に光アイ
ソレーター28を配置してもよい。
長距離を移動するほど強くはない。従って、能動ファイ
バー・センサー16の出力は、まず光増幅器22に送ら
れ、該センサー16による波長信号出力の強度を増大さ
せた後に転送される。光ファイバー14を経由する光信
号と共に、注入レーザー・ダイオード26からの注入光
を伝播するために、波長分割多重伝送方式(WDM)カ
プラー24を光ファイバー14に配置する。WDMカプ
ラー24は、注入レーザー・ダイオード26からの注入
光を光ファイバー14に結合させる。そうすることによ
って、光ファイバー14の光増幅器22は、能動ファイ
バー・センサー16から受け取るレーザー光を増幅して
長距離移動できるほどに強くすることができる。背面反
射の増幅を避けるために、光増幅器22の一端に光アイ
ソレーター28を配置してもよい。
【0016】光増幅器22から出力される光信号は、光
ファイバー14を通ってカプラー30に送られる。カプ
ラー30は、ブラッグの格子32を有し、例えば1×2
ファイバー・カプラーで実現される。ブラッグの格子3
2は、能動ファイバー・センサー16のブラッグの格子
20a、20bと同じ周波数である。従って、能動ファイ
バー・センサー16から放出される周波数のみが光カプ
ラー30を通って反射する。光カプラー30とブラッグ
の格子32は、増幅自然放出フィルターとして機能す
る。これにより、ブラッグ波長のみが光カプラー30を
通って反射する。ブラッグの格子32で反射する光信号
は、光電子位相モジュレータ34に送られる。光電子位
相モジュレータ34は、位相生成された搬送波を該光信
号に適用する。該光信号はその後、受信干渉計36に送
られる。受信干渉計36は環境外乱に感応しないように
作られており、脚38a、38bの間に所定のパス・イン
バランスを有する。受信干渉計36は、光分割器40に
よって光信号を2等分する。光分割器40は3dBスプ
リッターまたはYスプリッターで実現される。該光信号
の位相変化は、脚38a中の光信号に対応して脚38bに
導入される。脚38bは脚38aより長く形成されてお
り、脚38aより多くの波長が脚38b中を伝播する。脚
38a、38bを通過する2つの光信号は、光カプラー4
2によって結合される。光カプラー42は光分割器40
と似ている。脚38b中を通る光信号中の位相変化によ
って、結合された光信号による干渉は強め合うように又
は弱め合うようにのいずれかになる。干渉計の2つの脚
の長さが異なっているために、結合された光信号による
干渉の度合いは、ファイバー・レーザー・センサー信号
の波長によって左右される。脚38aと脚38bの中を通
る信号間の相対的な位相変化が2πにわたって変化する
につれて、受信干渉計を励起するファイバー中の強度は
周期的に変化し、最大強度と最小強度が現れる。脚38
a、38bの間のパス・インバランスは、能動ファイバー
・センサー16がそれにかかる音響圧に従って変化する
時に、受信干渉計36が能動ファイバー・センサー16
から出力される波長の小さな変化にも敏感に対応するよ
うに、非常に大きく設定される。受信干渉計36の出力
は、フォトダイオード44によって光検出され、光受信
復調部46に送られる。光受信復調部46では該光信号
を処理する。
ファイバー14を通ってカプラー30に送られる。カプ
ラー30は、ブラッグの格子32を有し、例えば1×2
ファイバー・カプラーで実現される。ブラッグの格子3
2は、能動ファイバー・センサー16のブラッグの格子
20a、20bと同じ周波数である。従って、能動ファイ
バー・センサー16から放出される周波数のみが光カプ
ラー30を通って反射する。光カプラー30とブラッグ
の格子32は、増幅自然放出フィルターとして機能す
る。これにより、ブラッグ波長のみが光カプラー30を
通って反射する。ブラッグの格子32で反射する光信号
は、光電子位相モジュレータ34に送られる。光電子位
相モジュレータ34は、位相生成された搬送波を該光信
号に適用する。該光信号はその後、受信干渉計36に送
られる。受信干渉計36は環境外乱に感応しないように
作られており、脚38a、38bの間に所定のパス・イン
バランスを有する。受信干渉計36は、光分割器40に
よって光信号を2等分する。光分割器40は3dBスプ
リッターまたはYスプリッターで実現される。該光信号
の位相変化は、脚38a中の光信号に対応して脚38bに
導入される。脚38bは脚38aより長く形成されてお
り、脚38aより多くの波長が脚38b中を伝播する。脚
38a、38bを通過する2つの光信号は、光カプラー4
2によって結合される。光カプラー42は光分割器40
と似ている。脚38b中を通る光信号中の位相変化によ
って、結合された光信号による干渉は強め合うように又
は弱め合うようにのいずれかになる。干渉計の2つの脚
の長さが異なっているために、結合された光信号による
干渉の度合いは、ファイバー・レーザー・センサー信号
の波長によって左右される。脚38aと脚38bの中を通
る信号間の相対的な位相変化が2πにわたって変化する
につれて、受信干渉計を励起するファイバー中の強度は
周期的に変化し、最大強度と最小強度が現れる。脚38
a、38bの間のパス・インバランスは、能動ファイバー
・センサー16がそれにかかる音響圧に従って変化する
時に、受信干渉計36が能動ファイバー・センサー16
から出力される波長の小さな変化にも敏感に対応するよ
うに、非常に大きく設定される。受信干渉計36の出力
は、フォトダイオード44によって光検出され、光受信
復調部46に送られる。光受信復調部46では該光信号
を処理する。
【0017】受信干渉計36の脚38aと脚38bの間の
パス・インバランスは、受信干渉計36からの復調干渉
縞位相のノイズが、能動ファイバー・センサー16から
光増幅器22によって増幅されて入力される光信号の周
波数ジッターによって支配されるように、充分に大きく
設定される。上記ファイバー・レーザー・センサー・シ
ステム10は、それ自体にかかる音響圧を測定すること
もできる。能動ファイバー・センサー16に影響を与え
る音響信号は、音響圧に比例する縦歪みをファイバーの
ドープ部分18にもたらす。該縦歪みにより、ファイバ
ーのドープ部分18の長さが変わる。それにより、さら
に能動ファイバー・センサー16の共鳴腔も変化する。
レーザー周波数は共鳴腔の長さに反比例するので、レー
ザー周波数は、ファイバーのドープ部分18にかかる縦
歪みによって変化する。該レーザー周波数の変化は、受
信干渉計36からの復調干渉縞位相によって規定され
る。該復調干渉縞位相は、ファイバーのドープ部分18
にかかる音響圧に比例する。脚38a、38bにおけるパ
ス長の違いが大きいと、干渉縞パターンは該パターン検
知用の波長に敏感に反応する。受信干渉計36は、測定
される音響振動の周期に匹敵する回数だけ安定が保たれ
る。その一方で、能動ファイバー・センサー16の出力
する縦モードの波長の変化により、受信干渉計36を通
過する波長の強度は変化する。
パス・インバランスは、受信干渉計36からの復調干渉
縞位相のノイズが、能動ファイバー・センサー16から
光増幅器22によって増幅されて入力される光信号の周
波数ジッターによって支配されるように、充分に大きく
設定される。上記ファイバー・レーザー・センサー・シ
ステム10は、それ自体にかかる音響圧を測定すること
もできる。能動ファイバー・センサー16に影響を与え
る音響信号は、音響圧に比例する縦歪みをファイバーの
ドープ部分18にもたらす。該縦歪みにより、ファイバ
ーのドープ部分18の長さが変わる。それにより、さら
に能動ファイバー・センサー16の共鳴腔も変化する。
レーザー周波数は共鳴腔の長さに反比例するので、レー
ザー周波数は、ファイバーのドープ部分18にかかる縦
歪みによって変化する。該レーザー周波数の変化は、受
信干渉計36からの復調干渉縞位相によって規定され
る。該復調干渉縞位相は、ファイバーのドープ部分18
にかかる音響圧に比例する。脚38a、38bにおけるパ
ス長の違いが大きいと、干渉縞パターンは該パターン検
知用の波長に敏感に反応する。受信干渉計36は、測定
される音響振動の周期に匹敵する回数だけ安定が保たれ
る。その一方で、能動ファイバー・センサー16の出力
する縦モードの波長の変化により、受信干渉計36を通
過する波長の強度は変化する。
【0018】能動ファイバー・センサー16は、単一の
縦モードでも多重の縦モードでも動作するように形成す
ることができるが、多重モードの能動ファイバー・セン
サーを構築し操作する方がはるかに簡単である。なぜな
ら、多重モードの能動ファイバー・センサーでは腔長制
御要件があまり厳格ではなく、腔長を長くすると多くの
利得が得られるからである。しかし、以前の多重モード
の能動ファイバー・センサー装置では、大きな可聴振動
数域を出力することによって、ファイバー・センサーの
周波数の変化を分析する検知装置のS/N比を低下させ
た。本発明の発明者は、能動ファイバー・センサー16
からの出力であるS/N比を低下させることのない、多
重縦モードでの動作形態を開発した。レーザー・モード
のそれぞれが共鳴腔の波長の整数倍を有さなければなら
ないという要件のために、連続する縦モードの周波数の
それぞれの差は等しくなる。受信干渉計36の脚38a
と脚38bの間のパス・インバランスは、信号のノイズ
を最小限にするために、能動ファイバー・センサー16
から出力される縦モードの間隔(または周波数の間隔)
と一致させられる。
縦モードでも多重の縦モードでも動作するように形成す
ることができるが、多重モードの能動ファイバー・セン
サーを構築し操作する方がはるかに簡単である。なぜな
ら、多重モードの能動ファイバー・センサーでは腔長制
御要件があまり厳格ではなく、腔長を長くすると多くの
利得が得られるからである。しかし、以前の多重モード
の能動ファイバー・センサー装置では、大きな可聴振動
数域を出力することによって、ファイバー・センサーの
周波数の変化を分析する検知装置のS/N比を低下させ
た。本発明の発明者は、能動ファイバー・センサー16
からの出力であるS/N比を低下させることのない、多
重縦モードでの動作形態を開発した。レーザー・モード
のそれぞれが共鳴腔の波長の整数倍を有さなければなら
ないという要件のために、連続する縦モードの周波数の
それぞれの差は等しくなる。受信干渉計36の脚38a
と脚38bの間のパス・インバランスは、信号のノイズ
を最小限にするために、能動ファイバー・センサー16
から出力される縦モードの間隔(または周波数の間隔)
と一致させられる。
【0019】上記の通り、受信干渉計36のパス・イン
バランスによって、その中を通過する光信号の位相変化
をもたらす。ここで、受信干渉計36の出力する多重縦
モードは、それぞれ位相変化を被る。位相変化または干
渉縞位相φは、縦モード周波数に応じて、以下に示すよ
うに変化する。 φ=2πτδ ここで、τは、受信干渉計36の脚38aと脚38bの間
のパス・インバランスを光伝達時間の秒単位で現し、δ
は、縦モード周波数をヘルツで現している。能動ファイ
バー・センサー16から出力される多重光周波数(即
ち、縦モード)は、それぞれ等間隔で配置される。τ
は、異なる縦モードの干渉縞パターン同士の位相変化φ
が確実に2πの整数倍となるように調整される。その結
果、受信干渉計36の出力は、単一モードのライン幅に
等しいライン幅を有し、あたかも単一光周波数から生じ
たものであるかのようになる。これは、受信干渉計36
の脚38aと脚38bの間のパス・インバランスを、能動
ファイバー・センサー16の共鳴腔の往復の長さの整数
倍とすることによって達成される。能動ファイバー・セ
ンサー16の共鳴腔の往復の長さは、ファイバーのドー
プ部分18の長さの2倍である。従って、本発明の多重
モードの能動ファイバー・センサー16は、単一モード
・センサーのS/N比に近いS/N比を出力する。同時
に、周波数の変化に対する反応感度も高い。
バランスによって、その中を通過する光信号の位相変化
をもたらす。ここで、受信干渉計36の出力する多重縦
モードは、それぞれ位相変化を被る。位相変化または干
渉縞位相φは、縦モード周波数に応じて、以下に示すよ
うに変化する。 φ=2πτδ ここで、τは、受信干渉計36の脚38aと脚38bの間
のパス・インバランスを光伝達時間の秒単位で現し、δ
は、縦モード周波数をヘルツで現している。能動ファイ
バー・センサー16から出力される多重光周波数(即
ち、縦モード)は、それぞれ等間隔で配置される。τ
は、異なる縦モードの干渉縞パターン同士の位相変化φ
が確実に2πの整数倍となるように調整される。その結
果、受信干渉計36の出力は、単一モードのライン幅に
等しいライン幅を有し、あたかも単一光周波数から生じ
たものであるかのようになる。これは、受信干渉計36
の脚38aと脚38bの間のパス・インバランスを、能動
ファイバー・センサー16の共鳴腔の往復の長さの整数
倍とすることによって達成される。能動ファイバー・セ
ンサー16の共鳴腔の往復の長さは、ファイバーのドー
プ部分18の長さの2倍である。従って、本発明の多重
モードの能動ファイバー・センサー16は、単一モード
・センサーのS/N比に近いS/N比を出力する。同時
に、周波数の変化に対する反応感度も高い。
【0020】本発明のファイバー・レーザー・センサー
・システム10によって得られる結果の一例を以下に詳
述する。本例は、単に説明を目的とするもので、本発明
の動作を可能にする設定の全てを含むものではない。 [例1]リニア・ファイバー・レーザーのモード構造に関
するレポートによれば、一般的に、単一モードのレーザ
ーを得るためには、3〜5cmの腔長で、980nmで
80mWの注入パワーが必要である。これは、Ball et
al.「IEEE PhotonicsTechnology Letters」(1993
年2月、第5巻第2号)の論文「Single and Multipoin
t Fiber-Laser Sensors」に教示されている。本発明に
おいては、ファイバーのドープ部分18の長さを40c
mとした。その結果、縦モード間の間隔は約250MH
zとなった。能動ファイバー・センサー16の出力にお
けるRF可聴振動数域は、1.5GHzに及ぶインター
モダルうなりを示した。これは、能動ファイバー・セン
サー16が少なくとも6モード生成したことを示してい
る。異なる縦モードの干渉縞パターン間における位相変
化φが確実に2πの整数倍となるように、パス・インバ
ランスτを調整することにより、位相復調器のノイズは
減少した。本例では、縦モード間の間隔が250MHz
であるので、該間隔に一致させるためにパス・インバラ
ンスτは82cmの倍数でなければならない。フロア・
レベルのシステム・ノイズの設定に対応するレーザー周
波数ジッターを引き起こすためには、820cmのパス
・インバランスで充分である。つまり、異なる縦モード
による全ての干渉信号間の位相関係を適切に保つために
は、受信干渉計36のパス・インバランスとファイバー
のドープ部分18の長さとの許容差は約1cm毎の値の
列となる。本例においては、パス・インバランスは約8
0mに設定された。図3は、87cmの範囲にわたって
パス不一致を切り取った時の、パス・インバランスの関
数としての復調器からの位相ノイズを示す。ライン30
0は、パス不一致の関数としての、1kHzでのRMS
ラジアンにおける干渉計位相ノイズを示す。ライン30
2は、パス不一致の関数としての、10kHzでのRM
Sラジアンにおける位相ノイズを示す。図3に見られる
ように、この範囲のパス・インバランスの端近くに2つ
の位相ノイズ最小値が観察される。復調器の出力は、一
定の信号レベルを維持するAGC回路によって制御され
た。それに伴い、増加したAGC利得を用いることによ
り、より高いノイズ・フロアが生じ、より低い信号レベ
ルが補償された。様々な縦モードの干渉縞パターンをお
互いに位相外にすることにより引き起こされるフェージ
ング干渉縞コントラストとともに、信号レベルは減少す
る。従って、増大するノイズ・フロアは、S/N比の低
下を示している。
・システム10によって得られる結果の一例を以下に詳
述する。本例は、単に説明を目的とするもので、本発明
の動作を可能にする設定の全てを含むものではない。 [例1]リニア・ファイバー・レーザーのモード構造に関
するレポートによれば、一般的に、単一モードのレーザ
ーを得るためには、3〜5cmの腔長で、980nmで
80mWの注入パワーが必要である。これは、Ball et
al.「IEEE PhotonicsTechnology Letters」(1993
年2月、第5巻第2号)の論文「Single and Multipoin
t Fiber-Laser Sensors」に教示されている。本発明に
おいては、ファイバーのドープ部分18の長さを40c
mとした。その結果、縦モード間の間隔は約250MH
zとなった。能動ファイバー・センサー16の出力にお
けるRF可聴振動数域は、1.5GHzに及ぶインター
モダルうなりを示した。これは、能動ファイバー・セン
サー16が少なくとも6モード生成したことを示してい
る。異なる縦モードの干渉縞パターン間における位相変
化φが確実に2πの整数倍となるように、パス・インバ
ランスτを調整することにより、位相復調器のノイズは
減少した。本例では、縦モード間の間隔が250MHz
であるので、該間隔に一致させるためにパス・インバラ
ンスτは82cmの倍数でなければならない。フロア・
レベルのシステム・ノイズの設定に対応するレーザー周
波数ジッターを引き起こすためには、820cmのパス
・インバランスで充分である。つまり、異なる縦モード
による全ての干渉信号間の位相関係を適切に保つために
は、受信干渉計36のパス・インバランスとファイバー
のドープ部分18の長さとの許容差は約1cm毎の値の
列となる。本例においては、パス・インバランスは約8
0mに設定された。図3は、87cmの範囲にわたって
パス不一致を切り取った時の、パス・インバランスの関
数としての復調器からの位相ノイズを示す。ライン30
0は、パス不一致の関数としての、1kHzでのRMS
ラジアンにおける干渉計位相ノイズを示す。ライン30
2は、パス不一致の関数としての、10kHzでのRM
Sラジアンにおける位相ノイズを示す。図3に見られる
ように、この範囲のパス・インバランスの端近くに2つ
の位相ノイズ最小値が観察される。復調器の出力は、一
定の信号レベルを維持するAGC回路によって制御され
た。それに伴い、増加したAGC利得を用いることによ
り、より高いノイズ・フロアが生じ、より低い信号レベ
ルが補償された。様々な縦モードの干渉縞パターンをお
互いに位相外にすることにより引き起こされるフェージ
ング干渉縞コントラストとともに、信号レベルは減少す
る。従って、増大するノイズ・フロアは、S/N比の低
下を示している。
【0021】さらに、例1のファイバー・レーザー・セ
ンサー・システム10の性能を、図4、5を参照しつつ
説明する。図4は、センサー・ノイズ・フロアを周波数
の対数関数として示す。1kHzで80mの不一致を受
信する干渉計36に対する干渉計位相ノイズは、-78dB
re rad/√Hzであった。この値は、約50Hz/√Hzのレー
ザー周波数ノイズに等しい。部分的な周波数の変化は、
能動ファイバー・センサー16における部分的な長さの
変化に等しいため、能動ファイバー・センサー16の検
知できる最小の歪み信号は、センサー・ノイズ周波数を
光周波数で割ることにより求められる。従って、1kH
zでの検知できる最小の歪み信号は、50÷1.95×
1014≒2.6×10-13 、即ち0.26picostrainと
なる。能動ファイバー・センサー16の感度の度数は、
これまでに報告された感度における最高の度数である。
ンサー・システム10の性能を、図4、5を参照しつつ
説明する。図4は、センサー・ノイズ・フロアを周波数
の対数関数として示す。1kHzで80mの不一致を受
信する干渉計36に対する干渉計位相ノイズは、-78dB
re rad/√Hzであった。この値は、約50Hz/√Hzのレー
ザー周波数ノイズに等しい。部分的な周波数の変化は、
能動ファイバー・センサー16における部分的な長さの
変化に等しいため、能動ファイバー・センサー16の検
知できる最小の歪み信号は、センサー・ノイズ周波数を
光周波数で割ることにより求められる。従って、1kH
zでの検知できる最小の歪み信号は、50÷1.95×
1014≒2.6×10-13 、即ち0.26picostrainと
なる。能動ファイバー・センサー16の感度の度数は、
これまでに報告された感度における最高の度数である。
【0022】図5は、大気中で測定された、約-20dB re
Rad/Paの能動ファイバー・センサー16の音響スケー
ル・ファクターを示す。最適化されていない裸のファイ
バーが大気中に垂れ下がっている実装のために、音響ス
ケール・ファクターはいくぶん非線形であった。ノイズ
密度をこのスケール・ファクターを用いて割ると、検知
できる最小の歪み信号は、-58dB re Pa/√Hz、即ち、1k
Hzで一つの1ヘルツバンドにおいて1+1/4ミリパスカルと
なる。この音響感度は、感知ファイバーの包装及びパッ
ケージングを最適化することにより、さらに改良可能で
ある。
Rad/Paの能動ファイバー・センサー16の音響スケー
ル・ファクターを示す。最適化されていない裸のファイ
バーが大気中に垂れ下がっている実装のために、音響ス
ケール・ファクターはいくぶん非線形であった。ノイズ
密度をこのスケール・ファクターを用いて割ると、検知
できる最小の歪み信号は、-58dB re Pa/√Hz、即ち、1k
Hzで一つの1ヘルツバンドにおいて1+1/4ミリパスカルと
なる。この音響感度は、感知ファイバーの包装及びパッ
ケージングを最適化することにより、さらに改良可能で
ある。
【0023】本発明の別な実施例においては、図2のフ
ァイバー・レーザー・センサー・システム200に示さ
れるように、複数の能動ファイバー・センサー16が単
一のレーザー光源によって注入され、多重化される。図
1と同一の参照符号は、同じ構成要素を示す。これらの
構成要素の機能の説明は本実施例では省略する。それぞ
れの能動ファイバー・センサー16のブラッグの格子2
0a、20bの反射バンド幅は、約1ナノメーターであ
る。このバンド幅の外側の光は、干渉されることなくブ
ラッグの格子20a、20bを通る。能動ファイバー・セ
ンサー16は、どのような波長数の下でも動作可能であ
る。なぜなら、ファイバーのエルビウム・ドープ部分1
8は、約40ナノメーターにわたる波長をサポート可能
だからである。従って、それぞれの能動ファイバー・セ
ンサー16によって生成される縦モードの数によって、
クロストークや相互変調を発生させることなく、数十の
能動ファイバー・センサー16が同一のファイバーで動
作可能である。レーザー光源12は、能動ファイバー・
センサー16aに注入して、波長λ1に集中する光信号を
放出する。能動ファイバー・センサー16aの出力は、
波長分割多重伝送方式(WDM)カプラー202aを通
って送られる。WDMカプラー202aは、光ファイバ
ー14からの光信号λ1を反射遠隔測定光ファイバー2
04に結合する。WDMカプラー202aは、波長λ1と
異なる波長の注入光を、隣接する能動ファイバー・セン
サー16bに進ませる。能動ファイバー・センサー16b
は、波長λ2に集中する光信号を放出する。この光ファ
イバー14からの光信号λ2は、他のWDMカプラー2
02bによって反射遠隔測定光ファイバー204に結合
される。WDMカプラー202bは、波長λ2と異なる波
長の注入光を、隣接する能動ファイバー・センサー16
cに進ませる。この処理は、能動ファイバー・センサー
16の全ての出力が光ファイバー204に結合されるま
で、能動ファイバー・センサー16のそれぞれについて
繰り返される。または、能動ファイバー・センサー16
の出力を、能動ファイバー・センサー16から放出され
る異なる波長を独立した光ファイバーに分岐結合するこ
となしに、直接、連続する能動ファイバー・センサー1
6を通って転送するようにしてもよい。独立した反射遠
隔測定光ファイバー204を用いるかどうかの判断は、
連続するセンサーによる一つのセンサーの信号の吸収
(利得)効果や光ファイバー204への結合時に被るロ
スの受け入れ可能な度合いを観察した結果に基づいて決
定することができる。
ァイバー・レーザー・センサー・システム200に示さ
れるように、複数の能動ファイバー・センサー16が単
一のレーザー光源によって注入され、多重化される。図
1と同一の参照符号は、同じ構成要素を示す。これらの
構成要素の機能の説明は本実施例では省略する。それぞ
れの能動ファイバー・センサー16のブラッグの格子2
0a、20bの反射バンド幅は、約1ナノメーターであ
る。このバンド幅の外側の光は、干渉されることなくブ
ラッグの格子20a、20bを通る。能動ファイバー・セ
ンサー16は、どのような波長数の下でも動作可能であ
る。なぜなら、ファイバーのエルビウム・ドープ部分1
8は、約40ナノメーターにわたる波長をサポート可能
だからである。従って、それぞれの能動ファイバー・セ
ンサー16によって生成される縦モードの数によって、
クロストークや相互変調を発生させることなく、数十の
能動ファイバー・センサー16が同一のファイバーで動
作可能である。レーザー光源12は、能動ファイバー・
センサー16aに注入して、波長λ1に集中する光信号を
放出する。能動ファイバー・センサー16aの出力は、
波長分割多重伝送方式(WDM)カプラー202aを通
って送られる。WDMカプラー202aは、光ファイバ
ー14からの光信号λ1を反射遠隔測定光ファイバー2
04に結合する。WDMカプラー202aは、波長λ1と
異なる波長の注入光を、隣接する能動ファイバー・セン
サー16bに進ませる。能動ファイバー・センサー16b
は、波長λ2に集中する光信号を放出する。この光ファ
イバー14からの光信号λ2は、他のWDMカプラー2
02bによって反射遠隔測定光ファイバー204に結合
される。WDMカプラー202bは、波長λ2と異なる波
長の注入光を、隣接する能動ファイバー・センサー16
cに進ませる。この処理は、能動ファイバー・センサー
16の全ての出力が光ファイバー204に結合されるま
で、能動ファイバー・センサー16のそれぞれについて
繰り返される。または、能動ファイバー・センサー16
の出力を、能動ファイバー・センサー16から放出され
る異なる波長を独立した光ファイバーに分岐結合するこ
となしに、直接、連続する能動ファイバー・センサー1
6を通って転送するようにしてもよい。独立した反射遠
隔測定光ファイバー204を用いるかどうかの判断は、
連続するセンサーによる一つのセンサーの信号の吸収
(利得)効果や光ファイバー204への結合時に被るロ
スの受け入れ可能な度合いを観察した結果に基づいて決
定することができる。
【0024】いずれの波長分割多重伝送方式(WDM)
を用いるにしても、多重能動ファイバー・センサー16
からの出力信号は、全て単一の光ファイバー204に結
合される。全ての信号は、単一のレーザー注入光増幅器
22によって増幅される。ファイバー・レーザー・セン
サー・システム200は、光ファイバー204と類似し
た波長分割多重信号の組み合わせを搬送する光ファイバ
ー206を含んでもよい。受信干渉計36を経由して送
られる前に、光ファイバー204及び206のそれぞれ
は、それぞれの信号が異なる位相生成搬送波周波数で変
調されるように、位相変調器34を通るように配置され
る。光ファイバー204及び206は、1×N光カプラ
ー208によって結合される。ここで、Nは光カプラー
208に入る光ファイバー204及び206の数を示
し、それぞれのファイバーの信号の1/Nは、出力リー
ドから受信干渉計36に送られる。受信干渉計36の出
力は、全ての能動ファイバー・センサー16からの信号
を含む。センサーは、それぞれ固有の、波長と位相生成
RFサブキャリア周波数の組み合わせを有する。受信干
渉計36の出力は、光アイソレーター210を経由して
送られ、その後で、1×N光カプラー208と類似した
1×N光カプラー212を通ってもよい。1×N光カプ
ラー212は、多重分離復調部216に接続されたN個
の出力リード214を有する。それぞれの出力リード2
14では、所定の波長の全ての信号が選択され、能動フ
ァイバー・センサー16のブラッグの格子と一致するブ
ラッグの格子218によって、それぞれ対応する多重分
離復調部216に送出されることが可能である。次に、
波長がフィルタリングされた出力は、光検出器220に
よって光検出され、多重分離復調部216によって適当
なRFサブキャリア周波数と組み合わせられ、最後に信
号の多重分離及び復調が行われる。
を用いるにしても、多重能動ファイバー・センサー16
からの出力信号は、全て単一の光ファイバー204に結
合される。全ての信号は、単一のレーザー注入光増幅器
22によって増幅される。ファイバー・レーザー・セン
サー・システム200は、光ファイバー204と類似し
た波長分割多重信号の組み合わせを搬送する光ファイバ
ー206を含んでもよい。受信干渉計36を経由して送
られる前に、光ファイバー204及び206のそれぞれ
は、それぞれの信号が異なる位相生成搬送波周波数で変
調されるように、位相変調器34を通るように配置され
る。光ファイバー204及び206は、1×N光カプラ
ー208によって結合される。ここで、Nは光カプラー
208に入る光ファイバー204及び206の数を示
し、それぞれのファイバーの信号の1/Nは、出力リー
ドから受信干渉計36に送られる。受信干渉計36の出
力は、全ての能動ファイバー・センサー16からの信号
を含む。センサーは、それぞれ固有の、波長と位相生成
RFサブキャリア周波数の組み合わせを有する。受信干
渉計36の出力は、光アイソレーター210を経由して
送られ、その後で、1×N光カプラー208と類似した
1×N光カプラー212を通ってもよい。1×N光カプ
ラー212は、多重分離復調部216に接続されたN個
の出力リード214を有する。それぞれの出力リード2
14では、所定の波長の全ての信号が選択され、能動フ
ァイバー・センサー16のブラッグの格子と一致するブ
ラッグの格子218によって、それぞれ対応する多重分
離復調部216に送出されることが可能である。次に、
波長がフィルタリングされた出力は、光検出器220に
よって光検出され、多重分離復調部216によって適当
なRFサブキャリア周波数と組み合わせられ、最後に信
号の多重分離及び復調が行われる。
【0025】ファイバー・レーザー・センサー・システ
ム200による多重量は、受信干渉計36による多重に
関連するN乗されたロスと、このロスを扱うのに必要な
レベルまで光ファイバー204、206の信号を増幅す
ることに関連する余分なノイズとによって限定される。
環境ノイズがセンサー信号に付加されるのを防ぐために
環境絶縁が必要なために、できるだけ少ない受信干渉計
を用いるのが望ましい。本発明のファイバー・レーザー
・センサー・システム200のデザインは、20〜40
の異なる波長が単一の光ファイバーに用いられることを
可能にする。また、10〜20の異なるサブキャリア周
波数が該センサー・システム200に用いられることを
可能にする。従って、単一の受信干渉計36で、数百の
センサー信号が処理可能である。
ム200による多重量は、受信干渉計36による多重に
関連するN乗されたロスと、このロスを扱うのに必要な
レベルまで光ファイバー204、206の信号を増幅す
ることに関連する余分なノイズとによって限定される。
環境ノイズがセンサー信号に付加されるのを防ぐために
環境絶縁が必要なために、できるだけ少ない受信干渉計
を用いるのが望ましい。本発明のファイバー・レーザー
・センサー・システム200のデザインは、20〜40
の異なる波長が単一の光ファイバーに用いられることを
可能にする。また、10〜20の異なるサブキャリア周
波数が該センサー・システム200に用いられることを
可能にする。従って、単一の受信干渉計36で、数百の
センサー信号が処理可能である。
【0026】上述した通り、本発明による能動ファイバ
ー・センサーは、多重モードのファイバー・レーザー・
センサーにおける周波数変化の高解像度測定を達成す
る。さらに、本発明による、多重モードのファイバー・
レーザー・センサーにおける周波数変化の多重高解像度
測定用システムを形成することにより、ファイバー・レ
ーザー音響センサーの出力は、有害となる大きな注入パ
ワーと単一モード・センサーが必要とする小さな腔を有
することなく、単一モード・センサーのS/N比特性に
等しい最適なS/N比特性を有する。
ー・センサーは、多重モードのファイバー・レーザー・
センサーにおける周波数変化の高解像度測定を達成す
る。さらに、本発明による、多重モードのファイバー・
レーザー・センサーにおける周波数変化の多重高解像度
測定用システムを形成することにより、ファイバー・レ
ーザー音響センサーの出力は、有害となる大きな注入パ
ワーと単一モード・センサーが必要とする小さな腔を有
することなく、単一モード・センサーのS/N比特性に
等しい最適なS/N比特性を有する。
【0027】上記実施例のそれぞれにおいて、本発明の
ファイバー・レーザー・センサー・システムについて異
なる位置及び構造が記載されている。しかし、ここに記
載された個々の実施例の態様は、ここに記載された他の
実施例の態様と組み合わせることが可能であり、それ
が、本発明の発明者の完全なる意図である。当業者は、
上記好ましい実施の形態に対する様々な適応及び修正
が、本発明の範囲及び意図から逸脱することなく想到可
能であることを、認めるものと思われる。従って、本明
細書に添付される本クレームの範囲において、本明細書
に記載された具体的な実施形態以外で本発明が実施可能
であることが理解されるものと思われる。
ファイバー・レーザー・センサー・システムについて異
なる位置及び構造が記載されている。しかし、ここに記
載された個々の実施例の態様は、ここに記載された他の
実施例の態様と組み合わせることが可能であり、それ
が、本発明の発明者の完全なる意図である。当業者は、
上記好ましい実施の形態に対する様々な適応及び修正
が、本発明の範囲及び意図から逸脱することなく想到可
能であることを、認めるものと思われる。従って、本明
細書に添付される本クレームの範囲において、本明細書
に記載された具体的な実施形態以外で本発明が実施可能
であることが理解されるものと思われる。
【0028】
【発明の効果】本発明は、多重モードのファイバー・レ
ーザー音響センサーにおける周波数変化の高解像度測定
を実施するシステムであって、複数のレーザー・モード
を放出する端注入ファイバー・レーザー、ここで放出さ
れる前記レーザー・モードの周波数は、前記レーザーに
かかる歪みから求められるような端注入ファイバー・レ
ーザーと、前記ファイバー・レーザーに接続され、前記
レーザー・モードを転送する光ファイバーと、前記光フ
ァイバーに接続され、前記レーザー・モードの搬送波を
位相変調する位相変調器と、所定のパス・インバランス
を有し、前記光ファイバーを介して前記位相変調器に接
続され、前記レーザー・モードの部分間の干渉縞を生成
する受信干渉計であって、前記レーザー・モードの部分
間には位相遅延が存在する受信干渉計と、前記光ファイ
バーを介して前記受信干渉計に接続され、前記干渉縞の
干渉縞位相を復調する感知手段であって、前記干渉縞位
相は、前記ファイバー・レーザーにかかる歪みに比例す
る感知手段とを備えることを特徴とする。
ーザー音響センサーにおける周波数変化の高解像度測定
を実施するシステムであって、複数のレーザー・モード
を放出する端注入ファイバー・レーザー、ここで放出さ
れる前記レーザー・モードの周波数は、前記レーザーに
かかる歪みから求められるような端注入ファイバー・レ
ーザーと、前記ファイバー・レーザーに接続され、前記
レーザー・モードを転送する光ファイバーと、前記光フ
ァイバーに接続され、前記レーザー・モードの搬送波を
位相変調する位相変調器と、所定のパス・インバランス
を有し、前記光ファイバーを介して前記位相変調器に接
続され、前記レーザー・モードの部分間の干渉縞を生成
する受信干渉計であって、前記レーザー・モードの部分
間には位相遅延が存在する受信干渉計と、前記光ファイ
バーを介して前記受信干渉計に接続され、前記干渉縞の
干渉縞位相を復調する感知手段であって、前記干渉縞位
相は、前記ファイバー・レーザーにかかる歪みに比例す
る感知手段とを備えることを特徴とする。
【0029】ここで、前記受信干渉計は、圧力を感知せ
ず、異なるレーザー・モードの干渉縞パターン同士の前
記位相変化のそれぞれが2πの整数倍となり、前記レー
ザー・モードの全ての前記位相変化が同一の位相に存在
するように、前記パス・インバランスは前記レーザー・
ファイバーの共鳴腔の往復の長さの整数倍に等しいよう
に構成してもよい。
ず、異なるレーザー・モードの干渉縞パターン同士の前
記位相変化のそれぞれが2πの整数倍となり、前記レー
ザー・モードの全ての前記位相変化が同一の位相に存在
するように、前記パス・インバランスは前記レーザー・
ファイバーの共鳴腔の往復の長さの整数倍に等しいよう
に構成してもよい。
【0030】ここで、前記複数のレーザー・モードの全
てに対応する前記受信干渉計の出力のS/N比は、単一
モードの前記受信干渉計に問い合わせることで実現され
るS/N比に類似しているように構成してもよい。ここ
で、前記端注入ファイバー・レーザーは、一組のブラッ
グの格子の間に配置され、エルビウムがドープされた光
ファイバーを有するように構成してもよい。
てに対応する前記受信干渉計の出力のS/N比は、単一
モードの前記受信干渉計に問い合わせることで実現され
るS/N比に類似しているように構成してもよい。ここ
で、前記端注入ファイバー・レーザーは、一組のブラッ
グの格子の間に配置され、エルビウムがドープされた光
ファイバーを有するように構成してもよい。
【0031】ここで、複数のレーザー・モードを放出す
る少なくとも一つの追加ファイバー・レーザーと、前記
受信干渉計と前記感知手段の間に接続された、複数のブ
ラッグの格子であって、前記複数のブラッグの格子のそ
れぞれは、対応するファイバー・レーザーに関連する所
定の波長の信号のみを前記感知手段に転送させる複数の
ブラッグの格子とをさらに備えるように構成してもよ
い。
る少なくとも一つの追加ファイバー・レーザーと、前記
受信干渉計と前記感知手段の間に接続された、複数のブ
ラッグの格子であって、前記複数のブラッグの格子のそ
れぞれは、対応するファイバー・レーザーに関連する所
定の波長の信号のみを前記感知手段に転送させる複数の
ブラッグの格子とをさらに備えるように構成してもよ
い。
【0032】ここで、前記ブラッグの格子のそれぞれの
周波数は、対応するファイバー・レーザーの周波数と一
致するように構成してもよい。ここで、それぞれに1本
の光ファイバー接続されており、該光ファイバーを用い
て前記レーザー・モードを放出する少なくとも一つの追
加ファイバー・レーザーと、追加光ファイバーのそれぞ
れに対応して接続され、前記レーザー・モードの搬送波
周波数を位相変調する位相変調器であって、それぞれの
光ファイバーのレーザー・モードで位相変調される前記
搬送波周波数は、他の全ての光ファイバーで位相変調さ
れる搬送波周波数とは異なる位相変調器とをさらに備え
るように構成してもよい。
周波数は、対応するファイバー・レーザーの周波数と一
致するように構成してもよい。ここで、それぞれに1本
の光ファイバー接続されており、該光ファイバーを用い
て前記レーザー・モードを放出する少なくとも一つの追
加ファイバー・レーザーと、追加光ファイバーのそれぞ
れに対応して接続され、前記レーザー・モードの搬送波
周波数を位相変調する位相変調器であって、それぞれの
光ファイバーのレーザー・モードで位相変調される前記
搬送波周波数は、他の全ての光ファイバーで位相変調さ
れる搬送波周波数とは異なる位相変調器とをさらに備え
るように構成してもよい。
【0033】ここで、前記ファイバー・レーザーの全て
から出力される前記位相変調されたレーザー・モードの
全てが、単一の出力リードに沿って転送されるように、
前記光ファイバーのそれぞれを一つに結合する光カプラ
ーであって、前記単一の出力リードは前記受信干渉計に
送られる光カプラーをさらに備えるように構成してもよ
い。
から出力される前記位相変調されたレーザー・モードの
全てが、単一の出力リードに沿って転送されるように、
前記光ファイバーのそれぞれを一つに結合する光カプラ
ーであって、前記単一の出力リードは前記受信干渉計に
送られる光カプラーをさらに備えるように構成してもよ
い。
【0034】ここで、前記感知手段は、異なるファイバ
ー・レーザーを、それぞれの搬送波周波数に基づいて、
電子的に判別することができるように構成してもよい。
ここで、それぞれの光ファイバーが固有の搬送波周波数
で複数の波長を搬送するように、それぞれの光ファイバ
ーは、異なる波長でレーザー光を発する少なくとも一つ
の追加ファイバー・レーザーを有するように構成しても
よい。
ー・レーザーを、それぞれの搬送波周波数に基づいて、
電子的に判別することができるように構成してもよい。
ここで、それぞれの光ファイバーが固有の搬送波周波数
で複数の波長を搬送するように、それぞれの光ファイバ
ーは、異なる波長でレーザー光を発する少なくとも一つ
の追加ファイバー・レーザーを有するように構成しても
よい。
【0035】ここで、前記受信干渉計と前記感知手段と
の間に配置され、前記受信干渉計の出力を複数の出力リ
ードに分岐させる第2の光カプラーと、前記出力リード
と前記感知手段の間に接続された複数のブラッグの格子
であって、それぞれの出力リードにはそれぞれ一つのブ
ラッグの格子が接続され、転送されるレーザー波長のう
ちで際だったレーザー波長を前記感知手段に分岐させる
ブラッグの格子とをさらに備え、前記感知手段は、異な
るファイバー・レーザーを、それぞれの搬送波周波数に
基づいて、電子的に判別することができるように構成し
てもよい。
の間に配置され、前記受信干渉計の出力を複数の出力リ
ードに分岐させる第2の光カプラーと、前記出力リード
と前記感知手段の間に接続された複数のブラッグの格子
であって、それぞれの出力リードにはそれぞれ一つのブ
ラッグの格子が接続され、転送されるレーザー波長のう
ちで際だったレーザー波長を前記感知手段に分岐させる
ブラッグの格子とをさらに備え、前記感知手段は、異な
るファイバー・レーザーを、それぞれの搬送波周波数に
基づいて、電子的に判別することができるように構成し
てもよい。
【0036】上述した通り、本発明による能動ファイバ
ー・センサーは、多重モードのファイバー・レーザー・
センサーにおける周波数変化の高解像度測定を達成す
る。さらに、本発明による、多重モードのファイバー・
レーザー・センサーにおける周波数変化の多重高解像度
測定用システムを形成することにより、ファイバー・レ
ーザー音響センサーの出力は、有害となる大きな注入パ
ワーと単一モード・センサーが必要とする小さな腔を有
することなく、単一モード・センサーのS/N比特性に
等しい最適なS/N比特性を有する。
ー・センサーは、多重モードのファイバー・レーザー・
センサーにおける周波数変化の高解像度測定を達成す
る。さらに、本発明による、多重モードのファイバー・
レーザー・センサーにおける周波数変化の多重高解像度
測定用システムを形成することにより、ファイバー・レ
ーザー音響センサーの出力は、有害となる大きな注入パ
ワーと単一モード・センサーが必要とする小さな腔を有
することなく、単一モード・センサーのS/N比特性に
等しい最適なS/N比特性を有する。
【図1】本発明の好ましい実施例による、多重モードの
能動ファイバー・センサーにおける周波数変化の高解像
度測定システムを示す模式図である。
能動ファイバー・センサーにおける周波数変化の高解像
度測定システムを示す模式図である。
【図2】本発明の別な実施例による、多重モードの能動
ファイバー・センサーにおける周波数変化の多重高解像
度測定システムを示す模式図である。
ファイバー・センサーにおける周波数変化の多重高解像
度測定システムを示す模式図である。
【図3】干渉計のパス・インバランスの関数としての、
復調器において観測される位相ノイズ・パワーを示す図
である。
復調器において観測される位相ノイズ・パワーを示す図
である。
【図4】本発明の能動ファイバー・センサーについての
ノイズ・フロアを示す図である。
ノイズ・フロアを示す図である。
【図5】本発明の能動ファイバー・センサーについての
音響スケール・ファクターを示す図である。
音響スケール・ファクターを示す図である。
10 ファイバー・レーザー・センサー・システム 12 レーザー光源 14 光ファイバー 16 能動ファイバー・センサー 18 ファイバーのドープ部分 20a ブラッグの格子 20b ブラッグの格子 22 光増幅器 24 波長分割多重伝送方式(WDM)カプラー 26 注入レーザー・ダイオード 28 光アイソレーター 30 光カプラー 32 ブラッグの格子 34 位相変調器 36 受信干渉計 38a 脚 38b 脚 40 光分割器 42 光カプラー 44 フォトダイオード 46 光受信復調部
フロントページの続き (72)発明者 スティーブン、ジー、ベル アメリカ合衆国、カリフォルニア州91303、 ウッドランド ヒルズ、ファラローネ ア ベニュー 6604 Fターム(参考) 2G064 AB11 AB16 AB23 BA02 BC06 BC13 BC26 BC32 CC13 CC42 5F072 AB09 AK06 JJ20 KK07 KK30 SS02
Claims (11)
- 【請求項1】 多重モードのファイバー・レーザー音響
センサーにおける周波数変化の高解像度測定を実施する
システムであって、 複数のレーザー・モードを放出する端注入ファイバー・
レーザー、ここで放出される前記レーザー・モードの周
波数は、前記レーザーにかかる歪みから求められるよう
な端注入ファイバー・レーザーと、 前記ファイバー・レーザーに接続され、前記レーザー・
モードを転送する光ファイバーと、 前記光ファイバーに接続され、前記レーザー・モードの
搬送波を位相変調する位相変調器と、 所定のパス・インバランスを有し、前記光ファイバーを
介して前記位相変調器に接続され、前記レーザー・モー
ドの部分間の干渉縞を生成する受信干渉計であって、前
記レーザー・モードの部分間には位相遅延が存在する受
信干渉計と、 前記光ファイバーを介して前記受信干渉計に接続され、
前記干渉縞の干渉縞位相を復調する感知手段であって、
前記干渉縞位相は、前記ファイバー・レーザーにかかる
歪みに比例する感知手段と、 を備えることを特徴とするシステム。 - 【請求項2】 前記受信干渉計は、圧力を感知せず、異
なるレーザー・モードの干渉縞パターン同士の前記位相
変化のそれぞれが2πの整数倍となり、前記レーザー・
モードの全ての前記位相変化が同一の位相に存在するよ
うに、前記パス・インバランスは前記レーザー・ファイ
バーの共鳴腔の往復の長さの整数倍に等しい、 ことを特徴とする請求項1記載のシステム。 - 【請求項3】 前記複数のレーザー・モードの全てに対
応する前記受信干渉計の出力のS/N比は、単一モード
の前記受信干渉計に問い合わせることで実現されるS/
N比に類似している、 ことを特徴とする請求項2記載の制御装置。 - 【請求項4】 前記端注入ファイバー・レーザーは、一
組のブラッグの格子の間に配置され、エルビウムがドー
プされた光ファイバーを有する、 ことを特徴とする請求項1記載のシステム。 - 【請求項5】 複数のレーザー・モードを放出する少な
くとも一つの追加ファイバー・レーザーと、 前記受信干渉計と前記感知手段の間に接続された、複数
のブラッグの格子であって、前記複数のブラッグの格子
のそれぞれは、対応するファイバー・レーザーに関連す
る所定の波長の信号のみを前記感知手段に転送させる複
数のブラッグの格子と、 をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のシステ
ム。 - 【請求項6】 前記ブラッグの格子のそれぞれの周波数
は、対応するファイバー・レーザーの周波数と一致す
る、 ことを特徴とする請求項5記載のシステム。 - 【請求項7】 それぞれに1本の光ファイバー接続され
ており、該光ファイバーを用いて前記レーザー・モード
を放出する少なくとも一つの追加ファイバー・レーザー
と、 追加光ファイバーのそれぞれに対応して接続され、前記
レーザー・モードの搬送波周波数を位相変調する位相変
調器であって、それぞれの光ファイバーのレーザー・モ
ードで位相変調される前記搬送波周波数は、他の全ての
光ファイバーで位相変調される搬送波周波数とは異なる
位相変調器と、 をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のシステ
ム。 - 【請求項8】 前記ファイバー・レーザーの全てから出
力される前記位相変調されたレーザー・モードの全て
が、単一の出力リードに沿って転送されるように、前記
光ファイバーのそれぞれを一つに結合する光カプラーで
あって、前記単一の出力リードは前記受信干渉計に送ら
れる光カプラー、 をさらに備えることを特徴とする請求項7記載のシステ
ム。 - 【請求項9】 前記感知手段は、異なるファイバー・レ
ーザーを、それぞれの搬送波周波数に基づいて、電子的
に判別することができる、 ことを特徴とする請求項8記載のシステム。 - 【請求項10】 それぞれの光ファイバーが固有の搬送
波周波数で複数の波長を搬送するように、それぞれの光
ファイバーは、異なる波長でレーザー光を発する少なく
とも一つの追加ファイバー・レーザーを有する、 ことを特徴とする請求項7記載のシステム。 - 【請求項11】 前記受信干渉計と前記感知手段との間
に配置され、前記受信干渉計の出力を複数の出力リード
に分岐させる第2の光カプラーと、 前記出力リードと前記感知手段の間に接続された複数の
ブラッグの格子であって、それぞれの出力リードにはそ
れぞれ一つのブラッグの格子が接続され、転送されるレ
ーザー波長のうちで際だったレーザー波長を前記感知手
段に分岐させるブラッグの格子と、 をさらに備え、 前記感知手段は、異なるファイバー・レーザーを、それ
ぞれの搬送波周波数に基づいて、電子的に判別すること
ができる、 ことを特徴とする請求項10記載のシステム。
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