JP2000237492A - 洗濯機 - Google Patents

洗濯機

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JP2000237492A
JP2000237492A JP11040396A JP4039699A JP2000237492A JP 2000237492 A JP2000237492 A JP 2000237492A JP 11040396 A JP11040396 A JP 11040396A JP 4039699 A JP4039699 A JP 4039699A JP 2000237492 A JP2000237492 A JP 2000237492A
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motor
washing
rotating shaft
shaft
washing machine
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JP11040396A
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English (en)
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Koichi Yoshizaki
紘一 吉崎
Takao Kuraseko
隆生 倉世古
Masakatsu Morishige
正克 森重
Minoru Yoshida
実 吉田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 多量の洗濯物が洗濯脱水槽に収容されるな
ど、負荷が異常に大きい場合であってもモータの特性の
劣化が生じず、高い信頼性を長期間維持することができ
る洗濯機を提供する。 【解決手段】 パルセータ6及び洗濯脱水槽4の回転駆
動源としてスイッチドリラクタンス(SR)モータ10
を用い、モータプーリ11と主プーリ9との径比によっ
て決まる減速比を有する巻掛けベルト伝達機構により、
その回転駆動力を主軸7に伝達する。SRモータ10は
ロータに永久磁石を使用していないので、過負荷によっ
てモータの回転が拘束されステータに大電流が流れた場
合でも、減磁することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は洗濯機に関し、更に
詳しくは、渦巻式洗濯機においては洗濯脱水槽とパルセ
ータとを、ドラム式洗濯機においてはドラムを回転駆動
するための回転駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】渦巻式の全自動洗濯機では、従来一般的
に、回転駆動源として誘導モータが使用され、ベルトを
介して回転駆動力を洗濯脱水槽及びパルセータの回転軸
に伝達する構成を有していた。しかしながら、近年、電
気代の節約や低騒音などが強く要望されるようになり、
そのため、回転駆動源として、静粛性が高く、高効率で
大出力が得られるDCブラシレスモータが用いられるよ
うになってきている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】DCブラシレスモータ
は、通常フェライトから成る永久磁石を回転子のコアに
貼り付けた構造となっている。このため、例えば過負荷
によりモータがロックした場合、瞬間的に大電流が流
れ、永久磁石が減磁してしまうという不具合が発生す
る。近年、洗濯機では大容量化が進む一方で外形の小形
化が強く要望されている。そのため、パルセータに加わ
る負荷はこれまでよりも一層大きくなり、洗濯物の急激
な動きの変化によってはモータのロックを引き起こす危
険性も増加している。従来の洗濯機では、電流制限回路
を設けて過電流の導通を回避するようにしているが、パ
ルス状に瞬間的に流れる過電流を完全に抑制することは
できない。そのため、磁石の減磁によりモータ特性が劣
化するのみならず、最悪の場合、起動が不可能になると
いう恐れもあった。
【0004】本発明はこのような課題を解決するために
成されたものであり、その主たる目的は、多量の洗濯物
が洗濯脱水槽に収容されるなど、負荷が異常に大きい場
合であってもモータの特性の劣化が生じず、高い信頼性
を長期間に亘って維持することができる洗濯機を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に成された第1発明は、外槽内に回転軸を中心に回転自
在に軸支された洗濯脱水槽と、該洗濯脱水槽の底部に前
記回転軸と同心の回転軸を中心に回転自在に軸支された
パルセータと、該パルセータの回転軸に対し前記洗濯脱
水槽の回転軸を連結又は離脱する切換機構とを有する洗
濯機において、パルセータ及び洗濯脱水槽の回転軸と同
心でないモータ軸を有する磁気抵抗形モータと、該モー
タ軸の回転駆動力を所定の減速比で減速して前記回転軸
へ伝達する減速伝達機構と、を備えることを特徴として
いる。
【0006】上記課題を解決するために成された第2発
明は、外槽内に回転軸を中心に回転自在に軸支された洗
濯脱水槽と、該洗濯脱水槽の底部に前記回転軸と同心の
回転軸を中心に回転自在に軸支されたパルセータと、該
パルセータの回転軸に対し前記洗濯脱水槽の回転軸を連
結又は離脱する切換機構とを有する洗濯機において、パ
ルセータの回転軸と直結したモータ軸を有する磁気抵抗
形モータを備えることを特徴としている。
【0007】上記課題を解決するために成された第3発
明は、外槽内に略水平の回転軸を中心に回転自在に配設
されたドラムを有する洗濯機において、ドラムの回転軸
と同心でないモータ軸を有する磁気抵抗形モータと、該
モータ軸の回転駆動力を所定の減速比で減速して前記回
転軸へ伝達する減速伝達機構と、を備えることを特徴と
している。
【0008】上記課題を解決するために成された第4発
明は、外槽内に略水平の回転軸を中心に回転自在に配設
されたドラムを有する洗濯機において、ドラムの回転軸
と直結したモータ軸を有する磁気抵抗形モータを備える
ことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態及び発明の効果】上記第1〜第4発
明に係る洗濯機は、いずれもモータとして磁気抵抗形モ
ータを使用している。磁気抵抗形モータは、いわゆるス
イッチド・リラクタンス・モータ(SR:Switched Rel
uctance Motor)やシンクロナス・リラクタンス・モー
タ(Synchronous Reluctance Motor)である。このモー
タはロータに永久磁石を使用しないので、過負荷により
ロータの回転が停止又は制限されステータの巻線に大電
流が流れた場合でも、永久磁石の減磁の恐れがない。し
たがって、洗濯機の信頼性を大きく向上させることがで
きる。また、ロータに二次電流が流れないので、大きな
トルクを発生させることができる。更には、このモータ
はインバータ制御が可能であるので、回転速度の微細な
変化が容易であって、洗濯物の種類等に応じた様々な水
流を発生させるにも好適である。
【0010】第1発明及び第3発明に係る洗濯機では、
磁気抵抗形モータの回転駆動力を一定の減速比をもつ減
速伝達機構を介して回転対象物であるパルセータ、洗濯
脱水槽又はドラムへ伝達している。減速伝達機構として
は、例えば減速比に応じた径比を有するプーリを用いた
巻掛けベルト伝達機構を利用することができる。この構
成では減速比が一定であるために、洗い運転やすすぎ運
転時における比較的低速の回転速度から脱水運転時にお
ける高速の回転速度まで幅広い回転速度を達成すること
が必要となるが、磁気抵抗形モータによればこのような
回転速度の範囲を十分にカバーし得る。また、減速伝達
機構を用いているため、モータに要求される回転速度範
囲は回転対象物の回転速度範囲よりも高いほうにシフト
する。一般に磁気抵抗形モータでは、同一のトルクを得
るために回転速度が高いほうが磁極の数が少なくてすむ
から、このように回転速度範囲を高いほうにシフトする
ことにより比較的簡単な構造とすることができる、或い
は、磁極の数を多くして高い特性を利用することができ
る。
【0011】一方、第2発明及び第4発明に係る洗濯機
では、磁気抵抗形モータの回転駆動力を直結した軸を介
して、つまりダイレクトドライブ方式により回転対象物
であるパルセータ、洗濯脱水槽又はドラムへ伝達してい
る。この場合では、相対的に低い回転速度でもって高い
トルクを得られるように磁極の数を増すなどの構成とす
る必要があるが、その反面、プーリ等による減速機構が
不要になり、ベルト切れなどの故障がなくなるとともに
静粛化も容易になる。
【0012】
【実施例】まず、第1発明に係る洗濯機の一実施例であ
る全自動渦巻式洗濯機について図を参照しつつ説明す
る。
【0013】図1は本実施例の洗濯機の構成を示す側面
断面図である。図1において、洗濯機の外箱1の内部に
は有底円筒形状の外槽2が吊棒3により釣支されてお
り、外槽2の内部には周壁に多数の脱水孔を有する洗濯
脱水槽4が、外槽2の底壁を貫通する外筒軸5により回
転自在に軸支されている。洗濯脱水槽4の底部には、洗
濯物を撹拌するためのパルセータ6が外筒軸5の内側に
嵌挿された主軸7により回転自在に軸支されている。主
軸7と外筒軸5とは、ブレーキやクラッチなどを含む動
力切換機構8において連結又は離脱が行われるようにな
っている。動力切換機構8を貫通する主軸7の先端には
主プーリ9が取り付けられており、外槽2の下面に取り
付けられたモータ10の回転動力がモータプーリ11、
Vベルト12、主プーリ9を介して主軸7へと伝達され
る。
【0014】外槽2底部には排水口13が設けられてお
り、排水電磁弁14を介して排水ホース15に連なって
いる。排水電磁弁14には図示しないソレノイドが付設
されており、励磁電流が供給されると排水電磁弁14を
開放する。また、それと同時に、上記動力切換機構8内
のクラッチを駆動して主軸7と外筒軸5とを連結すると
ともにブレーキを解除する。ソレノイドが励磁されない
ときには、排水電磁弁14は閉鎖し、外筒軸5と主軸7
との連結は解除されるようになっている。これにより、
排水電磁弁14の開放時には洗濯脱水槽4とパルセータ
6とは一体に回転し、排水電磁弁14の閉鎖時には洗濯
脱水槽4は回転することなくパルセータ6のみが自在に
回転する。
【0015】このような洗濯機では、脱水運転時には洗
濯脱水槽4を最高1000rpm程度の回転速度でもっ
て高速回転させる必要がある一方、洗いやすすぎ運転時
にはパルセータ6を100〜150rpm程度の低速回
転速度でもって回転させる必要がある。このような幅広
い回転速度を実現するために従来のこの種の洗濯機で
は、遊星歯車を利用した可変減速機構が利用されること
が多い。しかしながら、本実施例の洗濯機では、このよ
うな可変減速機構は備えておらず、減速比は主プーリ9
とモータプーリ11との径比でのみ決まる一定の値にな
っている。
【0016】具体的には、本実施例の洗濯機では減速比
を5:1としている。したがって、上述のように洗い運
転から脱水運転までの回転速度を得るには、モータ10
の回転速度としては500〜5000rpm程度の範囲
の回転速度が得られるようにする必要がある。また、脱
水運転の立上げ時では750rpmの回転速度で30kg
f-cm程度のトルクが必要である。このような条件を満足
するために、モータ10としてSRモータが利用されて
いる。
【0017】図2はこの洗濯機に用いられるモータ10
の概略構成図である。このSRモータは、突極歯形状の
磁極21を複数(この例では12個)有するステータ2
0と、ステータ20の内周側においてモータ軸25を中
心に回転自在のロータ23とから成る。ステータ20の
各磁極21にはそれぞれ独立の巻線22が巻回されてお
り、モータ軸25を挟んで対向する二つの磁極(例えば
図2において符号21a、21bを付した磁極)がN極
及びS極となるようになっている。すなわち、対向する
磁極21a、21bは組であり、いわゆる一つの相を形
成している。一方、ロータ23は永久磁石ではなく単な
る鉄心のみから成り、ステータ20の磁極21とピッチ
がずれた複数(この例では8個)の突極歯形状部24を
有している。
【0018】このSRモータの動作原理を図3により説
明する。図3では、ステータ20の磁極21を6個(3
相)、ロータ23の突極歯形状部24を2個としてい
る。このSRモータの3つの相、φ1及びφ1’、φ2
及びφ2’、φ3及びφ3’の各相には、それぞれスイ
ッチS1、S2、S3が備えられている。いま、図3
(a)に示すようにスイッチS1が閉鎖、スイッチS
2、S3が開放されると、磁極φ1、φ1’の巻線に励
磁電流が流れ、ロータ23の突極歯形状部24は磁極φ
1、φ1’に引き寄せられる。このとき、磁極φ1(又
はφ1’)から発した磁力線はロータ23を直線状に貫
通して他の磁極φ1’(又はφ1)へと向かう。
【0019】次に図3(b)に示すようにスイッチS2
が閉鎖、スイッチS1、S3が開放されると、磁極φ
2、φ2’に励磁電流が流れ、ロータ23の突極歯形状
部24は磁極φ2、φ2’に吸引されて右方向へ回転す
るトルクが発生する。図3(c)に示す位置までロータ
23が回転すると、次には図3(d)に示すように、ス
イッチS3が閉鎖、スイッチS1、S2が開放される。
これにより、磁極φ3、φ3’に励磁電流が流れ、ロー
タ23の突極歯形状部24は磁極φ3、φ3’に吸引さ
れて更に右方向へ回転する。このようにロータ23の回
転位置に応じて各磁極を順次励磁させることにより、ト
ルクを連続的に発生させてロータ23を回転させること
ができる。
【0020】図4は、上述のようなSRモータの駆動回
路の基本構成図である。この回路は一般にHブリッジ回
路と呼ばれるものである。この図では、巻線L1、L2、
L3はそれぞれ磁極φ1(φ1’)、φ2(φ2’)、
φ3(φ3’)の巻線を示し、トランジスタQ1、Q2、
Q3、Q4、Q5、Q6が図3におけるスイッチS1、S2、
S3の機能を果たす。すなわち、ロータ23の回転位置
に基づいてトランジスタQ1及びQ2、Q3及びQ4、Q5
及びQ6を順次導通させ、巻線L1、L2、L3に励磁電流
を流すことによりロータ23の回転を維持する。なお、
ダイオードD1、D2、D3、D4、D5、D6は各相のトラ
ンジスタQ1〜Q6が導通状態から遮断状態に遷移する
際に発生する逆起電力を導通させることにより、トラン
ジスタQ1〜Q6の破壊を防止する機能を有している。
【0021】図5は、本実施例の洗濯機の電気系構成図
である。制御の中心にはCPU、ROM、RAMなどを
含む制御用マイクロコンピュータ(以下「制御用マイコ
ン」と略す)30が据えられており、この制御用マイコ
ン30にキー入力部31、表示部32、水位センサ3
3、安全スイッチ34、電磁弁駆動部35が接続されて
いる。安全スイッチ34は遠心脱水時に洗濯脱水槽4の
極端な偏心を検知するためのスイッチであって、安全ス
イッチ34が作動した際には異常騒音の発生を防止する
ために脱水動作を停止させる。電磁弁駆動部35は制御
用マイコン30からの制御信号に応じて給水電磁弁36
及び排水電磁弁14の開閉動作を制御する。上述のよう
に、排水電磁弁14の動作は、洗濯脱水槽4とパルセー
タ6とを連結又は離脱させるクラッチの動作に連動して
おり、排水電磁弁14を開放すると洗濯脱水槽4とパル
セータ6とが連結されるようになっている。
【0022】モータ10に対しパルス電流駆動により高
精度の制御を行うために、専用のインバータ用マイクロ
コンピュータ(以下「インバータ用マイコン」と略す)
37が設けられている。このインバータ用マイコン37
と制御用マイコン30とは、ホトカプラを介在して双方
向に通信を行うことができる。インバータ用マイコン3
7には、負荷量検知部38、回転位置センサ39、モー
タ駆動部40などが接続されている。負荷量検知部38
は洗濯脱水槽4に収容された洗濯物の量を検知して、そ
の検知量に応じたデータをインバータ用マイコン37へ
と送出する。回転位置センサ39はモータ10に付設さ
れた例えば光学式のエンコーダを含み、ロータ23の回
転位置に応じたデータをインバータ用マイコン37へと
送出する。モータ駆動部40は、図4に示したようなH
ブリッジ回路がステータ20の各磁極に対応して設けら
れたものである。
【0023】以下、本実施例の洗濯機における洗い動作
及び脱水動作時の制御について説明する。使用者がキー
入力部31を介して所定の洗濯コースを選定(又は詳細
な洗濯条件を設定)し洗濯の開始を指示すると、制御用
マイコン30はこれを受けて、まず洗い行程を開始す
る。すなわち、電磁弁駆動部35を介して給水電磁弁3
6を開放し、水位センサ33により検知される水位が所
定水位に達するまで洗濯脱水槽4内に給水を行う。その
後、インバータ用マイコン37はモータ駆動部40を介
してモータ10を駆動する。このとき、排水電磁弁14
は閉鎖しているので、パルセータ6と洗濯脱水槽4とは
離脱しており、モータ10の回転駆動力によりパルセー
タ6のみが回転する。このときのモータ10の回転速度
は500〜750rpm程度であり、パルセータ6の回
転速度は100〜150rpm程度になる。
【0024】所定の洗い時間が終了すると、制御用マイ
コン30は電磁弁駆動部35を介して排水電磁弁14を
開放し、洗濯脱水槽4内の洗剤水を排水ホース15を介
して外部へ排出させる。その後、洗濯物に含まれる洗剤
水を絞り出すために中間脱水を行う。すなわち、排水電
磁弁14を開放したまま、インバータ用マイコン37は
モータ駆動部40を介してSRモータ10を駆動する。
このとき、パルセータ6と洗濯脱水槽4とは連結してい
るため、両者は一体となって回転する。モータ10の回
転速度は最高3500〜5000rpm程度であり、洗
濯脱水槽4の回転速度は750〜1000rpm程度に
なる。この脱水の過程で安全スイッチ34が作動した場
合には、遠心脱水を停止する或いは最高回転速度を抑制
する等の制御を実行する。
【0025】中間脱水の終了後、上記洗い行程と同様に
複数回(通常2〜3回)のすすぎ行程を行い、その後に
最終脱水行程へ移行する。最終脱水行程でも中間脱水行
程と同様の制御を実行するが、洗濯物の脱水率を上げる
ため、モータ10の回転速度は最高5000rpm程度
(洗濯コースなどに依存する)まで上昇させる。
【0026】図6はこの洗濯機に用いるSRモータの特
性の一例を示す図であり、比較のために従来一般に使用
されている4極誘導モータの特性も併記している。この
図6に示すようにSRモータでは、洗い運転及びすすぎ
運転に対応する低速回転時のみならず、脱水に対応する
高速回転時にも十分に大きなトルクを得ることができ
る。そのため、可変減速機構を用いる必要がない。
【0027】以上の説明のように、本実施例の洗濯機で
は、遊星歯車などの複雑な減速機構を用いることなく、
単にプーリ径の比によって決まる一定比率での減速によ
って洗い及びすすぎ時のパルセータの回転から脱水時の
洗濯脱水槽の回転までに対応することができる。また、
SRモータではロータに磁石が使用されていないので、
ステータの巻線に大電流が流れてもロータの磁石が減磁
する恐れがない。
【0028】次に、第2発明の一実施例である洗濯機を
図8を参照しつつ説明する。上記実施例の洗濯機はプー
リを用いて一定比率の減速を行っていたが、この実施例
では動力切換機構8の直下に、モータ17が内部に収納
されたモータケーシング16を配置し、そのモータ軸と
主軸7とを直結している。したがって、この実施例の洗
濯機では、モータ17の回転速度と洗濯脱水槽4及びパ
ルセータ6の回転速度とは同一となり、その変化の範囲
は100rpm〜1000rpm程度となる。このよう
に低い回転速度でもって十分に高いトルクを得るには、
図2に示した構造において磁極の数を増加させるとよ
い。
【0029】上記二つの実施例はいずれも、垂直軸を中
心に洗濯脱水槽4が回転する渦巻式洗濯機であったが、
水平軸を中心にドラムを回転するドラム式洗濯機でも同
様の構成をとることができることは当然である。ドラム
式洗濯機ではパルセータが存在しないので、洗い及びす
すぎ運転時と脱水運転時とはドラムの回転速度の変動の
みで対応することができる。
【0030】また、上記実施例では、モータとしていわ
ゆるスイッチド・リラクタンス・モータを用いていた
が、いわゆるシンクロナス・リラクタンス・モータを用
いても同様である。図7はシンクロナス・リラクタンス
・モータの概略構造図である。このモータは、ロータ2
3が放射状に突極構造を有する代わりに、放射状にスリ
ット26が形成されて成る。このスリット26が形成さ
れた領域はスリット26が存在しない領域に比較して磁
力線が通過しにくいので、実質的にスイッチド・リラク
タンス・モータのロータにおいて隣接する突極歯形状部
24の間の凹部と同じ働きをする。したがって、このモ
ータも上記説明と同じ動作原理によって回転する。
【0031】また、上記実施例はいずれも一例であっ
て、本発明の趣旨の範囲で適宜変更や修正を行なえるこ
とは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1発明の一実施例による洗濯機の構成を示
す側面断面図。
【図2】 図1の洗濯機に用いられるSRモータの概略
構成図。
【図3】 SRモータの動作原理の説明図。
【図4】 SRモータの駆動回路の基本構成図。
【図5】 図1の洗濯機の電気系構成図。
【図6】 SRモータの特性の一例を示す図。
【図7】 本発明に用いられる他のモータの概略構成
図。
【図8】 第2発明の一実施例による洗濯機の構成を示
す側面断面図。
【符号の説明】
2…外槽 4…洗濯脱水槽 5…外筒軸 6…パルセータ 7…主軸 8…動力切換機構 9…主プーリ 10、17…モータ(SRモータ) 11…モータプーリ 12…Vベルト 20…ステータ 21…磁極 22…巻線 23…ロータ 24…突極歯形状部 25…モータ軸 26…スリット 30…制御用マイコン 37…インバータ用マイコン 40…モータ駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森重 正克 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 吉田 実 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3B155 AA10 BA03 BB05 BB15 BB19 HB02 HB03 HB10 HB15 HB29 KA32 KA36 KB11 LB02 LB04 LB18 LC15 LC28 MA01 MA02 MA05 MA08 MA09 5H607 AA01 BB01 BB07 BB14 CC01 CC03 CC05 CC07 CC09 DD07 DD17 EE21 EE28 FF01 FF11 HH01 HH08 5H619 AA00 BB01 BB24 PP21 PP30 PP31 PP32

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外槽内に回転軸を中心に回転自在に軸支
    された洗濯脱水槽と、該洗濯脱水槽の底部に前記回転軸
    と同心の回転軸を中心に回転自在に軸支されたパルセー
    タと、該パルセータの回転軸に対し前記洗濯脱水槽の回
    転軸を連結又は離脱する切換機構とを有する洗濯機にお
    いて、パルセータ及び洗濯脱水槽の回転軸と同心でない
    モータ軸を有する磁気抵抗形モータと、該モータ軸の回
    転駆動力を所定の減速比で減速して前記回転軸へ伝達す
    る減速伝達機構と、を備えることを特徴とする洗濯機。
  2. 【請求項2】 外槽内に回転軸を中心に回転自在に軸支
    された洗濯脱水槽と、該洗濯脱水槽の底部に前記回転軸
    と同心の回転軸を中心に回転自在に軸支されたパルセー
    タと、該パルセータの回転軸に対し前記洗濯脱水槽の回
    転軸を連結又は離脱する切換機構とを有する洗濯機にお
    いて、パルセータの回転軸と直結したモータ軸を有する
    磁気抵抗形モータを備えることを特徴とする洗濯機。
  3. 【請求項3】 外槽内に略水平の回転軸を中心に回転自
    在に配設されたドラムを有する洗濯機において、ドラム
    の回転軸と同心でないモータ軸を有する磁気抵抗形モー
    タと、該モータ軸の回転駆動力を所定の減速比で減速し
    て前記回転軸へ伝達する減速伝達機構と、を備えること
    を特徴とする洗濯機。
  4. 【請求項4】 外槽内に略水平の回転軸を中心に回転自
    在に配設されたドラムを有する洗濯機において、ドラム
    の回転軸と直結したモータ軸を有する磁気抵抗形モータ
    を備えることを特徴とする洗濯機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20050037692A (ko) * 2003-10-20 2005-04-25 삼성전자주식회사 세탁기
EP2983279A1 (en) * 2014-08-05 2016-02-10 E.G.O. ELEKTRO-GERÄTEBAU GmbH Household appliance

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