JP2000236342A - 無線lanシステム - Google Patents
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Abstract
アント端末が使用する無線LAN親機の違いに応じたサ
ーバのアクセス管理を可能にするとともに、クライアン
ト端末における入力間違いを検出可能にすることを目的
とする。 【解決手段】 サーバ10,クライアント20の各々に
ミドルウェア13,23を設け、ミドルウェア23は無
線子機24が保持するユーザの認証情報25と無線子機
24が属する無線親機APの識別情報を取り出し、これ
らの情報をアプリケーションの通信で利用可能にすると
共に認証情報,無線親機の識別情報をミドルウェア13
に転送し、ミドルウェア13はクライアント20からの
認証情報,無線親機の識別情報をサーバ10上のデータ
ベースに登録した後クライアント20が送信する情報を
データベースに登録された内容と照合して処理を行う。
Description
線などを利用する無線回線が含まれるネットワークを介
してサーバ装置とクライアント装置とを接続した無線L
ANシステムに関する。
うに構成される。図1のシステムにおいては、有線のネ
ットワークであるLAN(ローカルエリアネットワー
ク)16にサーバ装置10と複数の無線LAN親機AP
(1),AP(2)とが接続されている。図1の例では、無線
LAN親機AP(1)が形成する無線ゾーン(通信可能な
範囲)Zaの中に2台のクライアント端末20(1),2
0(2)が配置され、無線LAN親機AP(2)が形成する無
線ゾーンZbの中にクライアント端末20(3)が配置さ
れている。
ルコンピュータ(ノートパソコン)PCとそれに装着さ
れた無線LAN子機STAとを備えている。クライアン
ト端末20の無線LAN子機STAと無線LAN親機A
Pとの間は無線回線によって接続されるため、クライア
ント端末20は移動可能である。つまり、クライアント
端末20(1),20(2)は無線ゾーンAa内で無線LAN
親機AP(1)及びLAN16を介してサーバ装置10に
アクセス可能であり、クライアント端末20(3)は無線
ゾーンZb内で無線LAN親機AP(2)及びLAN16
を介してサーバ装置10にアクセス可能である。
て、クライアント端末20からサーバ装置10にアクセ
スする場合には、従来より図8のような接続シーケンス
でアクセスが行われる。図8は、E-mail(電子メール)
のアプリケーションプログラムを実行する場合を示して
いる。以下、図8の接続シーケンスについて説明する。
まず最初に、無線LAN子機STAと無線LAN親機A
Pとの間の無線回線の接続を確立するために、無線LA
N子機STAから無線LAN親機APに対して接続要求
101の信号を送出する。
親機APはそれに含まれる無線LAN子機STAの固有
のID(識別情報)を抽出し、このIDが無線LAN親
機APに予め登録されているか否かを識別する。登録さ
れていれば認証を許可し、無線LAN親機APから無線
LAN子機STAに対して許可103を示す信号を送信
する。登録されていない場合には、認証を拒否するため
に無線LAN親機APは切断信号102を無線LAN子
機STAに送出する。
2を受信した場合には無線回線を切断し、許可103の
信号を受信した場合には、通信路である無線回線を設定
する。これ以降、無線LAN子機STAと無線LAN親
機APとの間の通信が可能になる。すなわち、この時点
でクライアント端末20のアプリケーションプログラム
からLAN16に接続されたサーバ装置10のプログラ
ム(例えばWebサーバ)にアクセス可能になる。
ションからサーバ装置10にアクセスする場合には、更
に次のような動作が行われる。クライアント端末20で
E-mailアプリケーションを起動すると、そのアプリケー
ションプログラムはユーザに対してログインID及びパ
スワードの入力を要求する。ここで、ユーザが手入力で
ログインID及びパスワードのを入力するか又は予め記
憶されたログインID及びパスワードを読み出してアプ
リケーションプログラムに渡すと、入力されたログイン
ID及びパスワードが接続要求104の信号とともにア
プリケーションから無線LAN子機STAに送出され
る。
TA,無線LAN親機AP及びLAN16を介してサー
バ装置10に転送される。この場合、サーバ装置10は
接続要求104の認証を行う。すなわち、受信したログ
インID及びパスワードが予め登録されたものと一致す
るか否かを識別する。不一致の場合には、不一致105
の信号がサーバ装置10から送出される。この信号はL
AN16,無線LAN親機AP及び無線LAN子機ST
Aを介してクライアント端末20のアプリケーションに
転送される。
要に応じてログインID及びパスワードの再入力を実施
する。サーバ装置10がログインID及びパスワードを
正しく認証した場合には、許可106の信号がサーバ装
置10から送出される。この信号は、LAN16,無線
LAN親機AP及び無線LAN子機STAを介してクラ
イアント端末20のアプリケーションに転送される。
ションは、サーバ装置10からの許可106を受信して
から、サーバ装置10のプログラムとの間で電子メール
のデータの送受信を開始する。E-mailの場合と同様に、
クライアント端末20からサーバ装置10内のファイル
へのアクセスを行う場合、クライアント端末20がサー
バ装置10内のファイルをダウンロードする場合、クラ
イアント端末20のWebブラウザからサーバ装置10
内のWebサーバにアクセスする場合等においても、様
々な入力や手続きを必要とする。
まっている場合であっても、クライアント端末20の存
在位置に応じた通信接続場所の変化に応じて、通信相手
先を指定するために目的に応じたリンク先を選択する必
要がある。つまり、利用するサーバ,利用するファイル
等を特定するために、ユーザの手入力を伴う選択手順を
必要とする。
線LANシステムでは、無線LAN子機STAと無線L
AN親機APとを接続する時に用いる認証のID(無線
LAN子機STAのID)とアプリケーションのID
(例えばE-mailのID)とは独立している。従って、こ
の種のシステムではネットワークの管理者は無線LAN
子機STAのID及びE-mailのIDをそれぞれ管理しな
ければならない。
扱う場合には、通常、クライアント端末20のユーザは
自分でその人のE-mailアドレスを入力する必要がある。
しかし、E-mailアドレスの入力時に間違いが発生する場
合がある。しかも、一般のE-mailアプリケーションに用
いられるメール転送プロトコルSMTP(Simple MailTr
ansfer Protocol)では、発信者のE-mailアドレスに間違
いがあったとしても、SMTPサーバは入力されたE-ma
ilアドレスをそのまま転送するため、発信者が間違いに
気付かないまま間違ったメールが転送される場合があっ
た。
いずれかの無線LAN親機APの無線ゾーン内にクライ
アント端末20が存在する場合には、そのクライアント
端末20とサーバ装置10とで通信可能であるが、サー
バ装置10に対するアクセス権限をクライアント端末2
0の接続位置の違い(利用する無線LAN親機APの違
い)で制御することはできない。
装置10へのアクセスを開始するまでに、クライアント
端末20は使用する通信相手先を指定するための入力を
必要とし、接続に時間がかかる。特に、クライアント端
末20で入力間違いが発生すると、その度に無線LAN
子機STAと無線LAN親機APとの間で無駄な通信を
してしまうので、更に時間がかかる。
ムにおいて、クライアント端末が使用する無線LAN親
機の違いに応じたサーバのアクセス管理を可能にすると
ともに、クライアント端末における入力間違いを検出可
能にすることを目的とする。
と複数の無線親機とが有線ネットワークを介して互いに
接続され、クライアント装置に無線子機が接続され、前
記サーバ装置と前記クライアント装置とが、前記複数の
無線親機の1つと前記無線子機との間に形成される無線
回線を介して通信を行う無線LANシステムにおいて、
前記サーバ装置及び前記クライアント装置の各々に、O
SI参照モデルの階層構造のネットワークレイヤとデー
タリンクレイヤとの間の通信を行うためのミドルウェア
を設けるとともに、前記クライアント装置のミドルウェ
アは、前記無線子機が保持するユーザの認証情報と、該
無線子機が属する特定の前記無線親機の識別情報とを取
り出して、これらの情報の少なくとも一部を前記クライ
アント装置のアプリケーションプログラムの通信で利用
可能にするとともに、前記ユーザの認証情報と前記無線
親機の識別情報とを前記サーバ装置のミドルウェアに転
送し、前記サーバ装置のミドルウェアは、前記クライア
ント装置から転送されるユーザの認証情報及び前記無線
親機の識別情報を前記サーバ装置上のデータベースに登
録した後、前記クライアント装置が送信する情報を前記
データベースに登録された内容と照合して処理を行うこ
とを特徴とする。
により、クライアント装置においてはそれのアプリケー
ションプログラムが、無線子機に保持されたユーザの認
証情報を利用できる。従って、クライアント装置とサー
バ装置との接続時にユーザの入力を自動化したり、ユー
ザの入力間違いを検出して修正するのが可能になる。ま
た、クライアント装置のミドルウェアの制御により、ク
ライアント装置が利用する無線親機の識別情報がサーバ
装置のミドルウェアに転送されるので、サーバ装置はク
ライアント装置が利用している無線親機を識別できる。
従って、利用する無線親機の違いに応じたアクセス制御
が可能になる。
情報を利用することによって、無線LAN子機と無線L
AN親機との接続に用いるIDとクライアント装置のア
プリケーションがサーバ装置にアクセスする際に用いる
IDとを共通化することも可能になる。しかも、ミドル
ウェアを用いて制御することにより、本発明を実施する
際に、既存のアプリケーションプログラムやサーバ装置
に変更を加える必要がなくなる。
ムにおいて前記無線子機に少なくとも特定のユーザの電
子メールアドレスの情報を予め保持することを特徴とす
る。請求項2においては電子メールアドレスの情報が無
線子機に保持されているので、それを利用することによ
って電子メールなどのアプリケーションプログラムに対
して電子メールアドレスを入力する際に、入力を自動化
したり、ユーザの入力間違いを検出して修正することが
可能になる。
ムにおいて、前記クライアント装置のミドルウェアは、
それが保持する電子メールアドレスとアプリケーション
プログラムから渡された電子メールアドレスとが一致し
ない場合に、アプリケーションプログラムの電子メール
アドレスを変更するための処理を行うことを特徴とす
る。
ドルウェアの制御によって電子メールアドレスの入力間
違いが検出されるため、間違った電子メールアドレスを
含む情報がサーバに転送されるのを未然に防止できる。
明の無線LANシステムの実施の形態について説明す
る。この形態は全ての請求項に対応する。
構成を示すブロック図である。図3は位置ユーザデータ
ベースの構成例を示すメモリマップである。図4はMA
Cフレームフォーマットの信号の構成例を示すタイムチ
ャートである。図5は実施の形態の通信準備シーケンス
を示すフローチャートである。図6はアプリケーション
間通信の接続シーケンス(1)を示すフローチャートで
ある。図7はアプリケーション間通信の接続シーケンス
(2)を示すフローチャートである。
様のハードウェア構成を有する無線LANシステムに発
明を適用する場合を想定している。従って、図2〜図7
においても図1と対応する要素は図1と同一の符号を付
けて示してある。この形態では、請求項1のサーバ装
置,無線親機,有線ネットワーク,クライアント装置,
無線子機,クライアント装置のミドルウェア,ユーザの
認証情報,サーバ装置のミドルウェア及びデータベース
は、それぞれサーバ装置10,無線LAN親機AP,L
AN16,クライアント端末20,無線LAN子機ST
A,ミドルウェア23,認証/ユーザ情報25,ミドル
ウェア13及び位置ユーザデータベース15に対応す
る。
示すようなプロトコル構成になっている。すなわち、ク
ライアント端末20はアプリケーションクライアント2
1,TCP/IP(Transmission Control Protocol/In
ternet Protocol)22,ミドルウェア23,無線LAN
子機(図1のSTAに対応)24で構成されている。ア
プリケーションクライアント21,TCP/IP22及
び無線LAN子機24は、それぞれOSI(開放型シス
テム間相互接続)参照モデルの階層のアプリケーション
レイヤ,ネットワークレイヤ及びデータリンクレイヤ
(物理レイヤ)に相当する。アプリケーションクライア
ント21としては、例えばWebブラウザや電子メール
プログラムを利用できる。
アント端末20については、ネットワークレイヤのTC
P/IP22とデータリンクレイヤの無線LAN子機2
4との間に、ミドルウェア23を設けてある。すなわ
ち、ミドルウェア23はネットワークレイヤとデータリ
ンクレイヤとの間の通信を行う。また、無線LAN子機
24には予め認証/ユーザ情報25が保持されている。
この認証/ユーザ情報25は、ユーザ名,ユーザの所
属,ユーザのE-mailアドレスなどを含む。例えば会社で
の利用であればユーザの所属として部課名を割り当てれ
ばよいし、学校での利用であればユーザの所属としてク
ラス等を割り当てればよい。
バ11,TCP/IP12,ミドルウェア13,イーサ
ネットインタフェース14及び位置ユーザデータベース
15で構成されている。アプリケーションサーバ11,
TCP/IP12及びイーサネットインタフェース14
は、それぞれOSI参照モデルの階層のアプリケーショ
ンレイヤ,ネットワークレイヤ及びデータリンクレイヤ
(物理レイヤ)に相当する。アプリケーションサーバ1
1としては、Webサーバや電子メールサーバのプログ
ラムを適用できる。
装置10については、ネットワークレイヤのTCP/I
P12とデータリンクレイヤのイーサネットインタフェ
ース14との間に、ミドルウェア13を設けてある。す
なわち、ミドルウェア13はネットワークレイヤとデー
タリンクレイヤとの間の通信を行う。また、サーバ装置
10に設けた位置ユーザデータベース15は、ミドルウ
ェア13によって制御される。位置ユーザデータベース
15には、例えば図3に示すような情報が登録される。
て、場所を示すデータD6,利用する無線LAN親機A
PのID(識別情報)を示すデータD4,無線LAN子
機STAのMAC(Media Access Control)アドレスを
示すデータD5,ユーザの名前を示すデータD1,ユー
ザのE-mailアドレスを示すデータD2及びユーザのクラ
ス(所属)を示すデータD3が登録されている。
は、無線LAN子機24が保持している認証/ユーザ情
報25を入力し、アプリケーションレイヤからの要求、
あるいは信号の送出を契機として、これらの情報をアプ
リケーションレイヤヘ転送する。また、これらの情報を
サーバ装置10のミドルウェア13に転送する。
は、無線LAN子機24からの要求に応じて、無線LA
N子機24が実際に通信する特定の無線LAN親機AP
を識別するための位置情報を検出したり、無線LAN子
機24からの信号を分析する。また、サーバ装置10上
でネットワークレイヤのTCP/IP12とデータリン
クレイヤのイーサネットインタフェース(IEEE802.3)
14との間で信号の中継を行う。
イーサネットインタフェース31及び無線LANインタ
フェース32を備えている。無線LANインタフェース
32には、それを利用可能なユーザの認証を行うために
認証/ユーザ情報33が備わっている。認証/ユーザ情
報33としては、認証/ユーザ情報25と同様のデータ
が保持されている。
プログラムがサーバ装置10にアクセスするためには、
まず、無線LAN子機STAと無線LAN親機APとの
間の通信回線を確保する必要がある。この通信準備のた
めに、図2のシステムは図5に示す通信準備シーケンス
を実行する。以下、図5の内容について説明する。ま
ず、認証のためにクライアント端末20の無線LAN子
機STAは、ステップ201で接続要求を示す信号を無
線LAN親機APに送出する。この信号には、無線LA
N子機STAに認証/ユーザ情報25として保持されて
いるユーザ名,ユーザの所属及びユーザのE-mailアドレ
スが含まれる。
された認証/ユーザ情報33と照合することによって、
無線LAN親機APは無線LAN子機STAからの情報
が正しいか否かの認証を行い、接続可否を判断する。正
しければ無線LAN親機APから無線LAN子機STA
に接続許可を示す信号203を返す。正しくなければ、
切断信号202を送出する。
無線LAN子機STAの有している認証情報であるユー
ザ名,ユーザの所属,E-mailアドレス等のユーザ情報が
網側で認知されたことになる。次に、クライアント端末
20のミドルウェア23はステップ204で無線LAN
子機STAが保持している認証情報の中から、それ以降
にアプリケーションプログラムが利用する情報を無線L
AN子機STAに問い合わせる。例えば、ユーザ名,ユ
ーザの所属及びE-mailアドレスを問い合わせる。
機STAはステップ205で対応する情報を認証/ユー
ザ情報25から抽出してそれをミドルウェア23に転送
する。この時に、例えば図3に示すデータD1(ユーザ
の名前),D2(E-mailアドレス),D3(クラス)が
ミドルウェア23に転送される。ミドルウェア23は、
無線LAN親機APからデータD1,D2,D3が転送
されると、ステップ206でミドルウェア23はそれら
のデータを記憶する。
で無線LAN子機STAに対して問い合わせのための信
号を送出する。ここでは、無線LAN子機STAが実際
に通信している特定の無線LAN親機APのID(識別
情報)を問い合わせる。無線LAN子機STAは、無線
LAN親機APとの無線通信により通信相手の無線LA
N親機APのIDを取得して記憶しているので、そのI
Dをステップ208で読み出してミドルウェア23に転
送する。この時転送する信号には、図3に示すデータD
4が含まれる。無線LAN親機APにはそのIDとして
それぞれの無線LAN親機毎に固有の値が予め割り当て
られているので、データD4によって実際に利用する無
線LAN親機APを特定できる。
信すると、ミドルウェア23はステップ209でミドル
ウェア23自身が管理するメモリにデータD4を記憶す
る。また、ミドルウェア23はステップ210でデータ
登録をサーバ装置10に要求するための信号を無線LA
N子機STAに送出する。ここでミドルウェア23が送
出する信号には、データD1,D2,D3,D4が含ま
れている。
装置10とがイーサネットのLAN16を介して接続さ
れている場合には、一般に図3の(1)に示すMACフ
レームフォーマットの信号がイーサネットに流れる。こ
の信号は、プリアンブル41,宛先MACアドレス4
2,発信元MACアドレス43,情報44及びCRC
(チェック用符号)45で構成されている。プリアンブ
ル41は同期用の信号である。宛先MACアドレス42
は、この例ではサーバ装置10に割り当てられたMAC
アドレスである。発信元MACアドレス43は、この例
ではクライアント端末20の無線LAN子機STAに割
り当てられたMACアドレスである。これらの信号は符
号化されている。
る無線LAN親機APの情報は含まれていない。このた
め、図3(1)に示すフォーマットのままで信号を転送
する場合には、サーバ装置10においては複数の無線L
AN親機APのうちどれを利用して信号が転送されたの
か(クライアント端末20がどの位置に存在するか)を
識別できない。
無線LAN子機STAを介して無線LAN親機APから
取得したそれのIDを、データD4としてステップ21
0でサーバ装置10に転送している。この時に転送する
信号としては、図4の(2)に示すフォーマットを用い
ている。すなわち、情報44の中に、符号化された「A
PのID」(D4)44a,名前(D1)44b,E-ma
ilアドレス(D2)44c及びクラス(D3)44dを
含めてある。
置10のミドルウェア13は信号の情報44に含まれる
「APのID」44aから、中継に実際に利用している
無線LAN親機APのIDを検出できるので、クライア
ント端末20の所在を認識できる。また、利用している
ユーザの名前(D1),E-mailアドレス(D2)及びク
ラス(D3)も情報44の内容から把握できる。
ライアント端末20からの信号を受信すると、ステップ
211で受信した信号に含まれるデータD1,D2,D
3,D4,D5を検出し、それらから抽出したデータD
5に従って、位置ユーザデータベース15にデータの登
録を指示する。この指示に従って、位置ユーザデータベ
ース15はステップ212でデータベース(DB)への
データ登録を行う。
アドレスを示す各々のデータD5に対応付けて、ユーザ
の名前(D1),E-mailアドレス(D2),クラス(D
3)及び「APのID」(D4)が図3に示す1行のデ
ータとして位置ユーザデータベース15に登録される。
例えば、ミドルウェア13が最初に無線LAN子機ST
AのMACアドレス(D5)として「a」を抽出する
と、図3の1番目の行のデータ(「Room1」,
「A」,「a」,「α」,「α1」,「1−1」)が位
置ユーザデータベース15に登録され、次に無線LAN
子機STAのMACアドレス(D5)として「b」を抽
出すると、図3の2番目の行のデータ(「Room
1」,「A」,「b」,「β」,「β1」,「1−
1」)が位置ユーザデータベース15に登録される。
PのID」のデータD4については、無線LAN親機A
Pの設置工事を行った時に得られる情報であり、その時
に位置ユーザデータベース15に登録しておく。以上の
処理によって、クライアント端末20からサーバ装置1
0を利用するための準備が完了する。次に、電子メール
のアプリケーションプログラムを扱う場合について、ク
ライアント端末20のアプリケーションクライアント2
1からサーバ装置10のアプリケーションサーバ11に
アクセスする時の接続シーケンスを図6を参照しながら
説明する。ここでは、図5に示す通信準備シーケンスが
すでに終了している場合を想定している。従ってTCP
/IP12,22は通信可能になっている。
リケーションプログラムを起動すると、次のステップ3
02でアプリケーションプログラムはそれが保持してい
るE-mailアドレスの情報を表示する。ステップ303で
は、ユーザの手入力により、あるいは予め記憶された情
報を読み出すことにより得られるログインID及びパス
ワードを入力する。ここで入力されたログインID及び
パスワードは、E-mailアドレスの情報とともにステップ
304で接続要求としてミドルウェア23に送出され
る。
アプリケーションクライアント21から入力された接続
要求に含まれるE-mailアドレスの情報を、ミドルウェア
23自身が保持するE-mailアドレスの情報と比較する。
ミドルウェア23自身が保持するE-mailアドレスの情報
は、図5のステップ206で記憶したユーザ情報に含ま
れている。
一致しない場合には、ステップ306に進みアドレスを
変更するための処理を行う。すなわち、ミドルウェア2
3はそれ自身が保持するE-mailアドレスの情報とともに
アドレスの変更指示をアプリケーションクライアント2
1に送出する。アプリケーションクライアント21は、
ミドルウェア23からアドレスの変更指示を受けると、
アプリケーションクライアント21が保持するE-mailア
ドレスを変更指示に含まれるミドルウェア23からのE-
mailアドレスに変更し、ステップ307からステップ3
02に戻る。この場合には、ステップ302で変更後の
E-mailアドレスが表示され、それに対応するログインI
D及びパスワードがステップ303で入力される。
検出されると、ステップ308で接続要求を行う。従っ
て、実際の接続に使用されるE-mailアドレスの内容は、
常に無線LAN子機STAに予め保持された認証/ユー
ザ情報25(図2)によって決定される。
303で入力されたログインID及びパスワードとE-ma
ilアドレスとを含む信号が無線LAN子機STAに送出
される。この信号は、無線LAN親機APを介してサー
バ装置10に転送され、ミドルウェア13及び位置ユー
ザデータベース15を通ってアプリケーションサーバ1
1に転送される。
309で、受信した信号に含まれるログインID及びパ
スワードをアプリケーションサーバ11に予め登録され
たログインID及びパスワードと比較して認証を行う。
この認証の結果に応じて、接続の許可又は不許可を示す
信号がサーバ装置10からクライアント端末20に送出
される。
らクライアント端末20に届くと、アプリケーションク
ライアント21の処理は、ステップ310からステップ
311に進むので、アプリケーションクライアント21
とアプリケーションサーバ11との間でE-mailの送受信
を開始する。次に、アプリケーションプログラムとして
コンピュータを使った教育システムCAI(Computer A
ssisted Instruction)を用いる場合の接続シーケンスに
ついて、図7を参照して説明する。ここでは、図5に示
す通信準備シーケンスがすでに終了している場合を想定
している。
01でCAIアプリケーションが起動すると、ステップ
402でログイン手続きが実行される。このログイン手
続きの内容については、図6に示した内容とほぼ同じで
ある。従って、ステップ402の説明は省略する。クラ
イアント端末20におけるユーザの入力操作などによっ
て、ステップ403でアプリケーションクライアント2
1からコマンドが送信される。このコマンドは、ミドル
ウェア23,無線LAN子機STA,無線LAN親機A
Pを介してミドルウェア13に転送される。
ライアント端末20からのコマンドを受信すると、ステ
ップ404で受信した信号に含まれる発信元MACアド
レス(図4参照)すなわち無線LAN子機STAのMA
CアドレスをデータD5として抽出し、それを位置ユー
ザデータベース15に転送する。位置ユーザデータベー
ス15は、ステップ405において、データベース(D
B)に登録された図3のような情報の中から、入力され
たデータD5に対応する特定の情報を抽出してミドルウ
ェア13に転送する。
N子機STAのMACアドレスが「b」の場合には、図
3の2行目の情報と一致するので、その場合には2行目
のユーザ情報であるデータD1(名前:β),D2(E-
mailアドレス:β1),D3(クラス:1−1)と、無
線LAN子機STAの場所を示すデータD6(Room
1)がステップ405で位置ユーザデータベース15か
らミドルウェア13に転送される。
ース15から転送されたデータD1,D2,D3,D6
に基づいて、ステップ406でアクセス権限を識別す
る。たとえば、無線LAN子機STAの位置が理科教室
ならば理科教材用のサーバ装置にアクセス可能とし、自
習室からのアクセスならばインターネットにアクセス可
能なプロキシサーバ装置にアクセス可能にするようなア
クセス権限の制御が可能である。
限を制御することもできる。たとえば、ユーザ情報のク
ラスを判断し、さらに時間帯と組み合わせ、ある時間帯
にのみ「1−1」組のクラスが社会教材用のサーバ装置
にアクセス可能にするような制御が可能である。
AN子機STAの位置が理科教室の場合に社会のサーバ
にアクセスしようとすると、権限違反とみなして接続終
了のための信号をミドルウェア13から無線LAN親機
APを介してクライアント端末20に送出する。アクセ
ス権限に違反しない場合には、ステップ407で、ミド
ルウェア13はクライアントから送られてきた信号に、
必要に応じてユーザ情報であるデータD1,D2,D3
と位置情報であるデータD6を付加してアプリケーショ
ンサーバ11に送出する。
各々のクライアント端末20がどの場所に存在するかを
入力される信号に付加されたデータD6によって把握で
きるので、ステップ408で位置に対応した処理を行
う。たとえば、場所の情報を利用して理科教室のクライ
アント端末20に対しては自動的に理科のプログラムを
ダウンロードするように制御することが可能である。
末20から社会科のメニューの選択コマンドを受信した
場合は、間違っているので理科のメニューを選択するよ
うに促すための応答を返したり、自動的に理科のメニュ
ーに変更する応答を返すことができる。このような目的
の通信相手先選択の自動化により、科目(この場合は理
科のプログラム)を指定するための入力手順を不要にす
ることもできる。
くなる。その結果、無線LAN親機APと無線LAN子
機STAとの間で無駄な通信を行う確率が小さくなる。
また、クライアント端末20を操作する学習者(ユー
ザ)の手間を省くことが可能になる。また、ステップ4
08では、ユーザ情報であるデータD1,D2,D3を
利用して、ユーザに応じた内容の処理を行う。たとえ
ば、「1−1」クラスのクライアント端末20からの信
号を受信した場合には、社会教材をダウンロードするよ
うにコマンドを返したり、ユーザ名からその人の学習の
進行状況を判断じて適切な学習レベルを指示することも
可能である。
ウェアを利用するため、装置のハードウェア及び使用す
るアプリケーションプログラムに変更を加えることなく
発明を実施できる。また、無線LAN子機STAの保持
するユーザ情報や位置情報を利用することにより、ログ
イン時のユーザ名の自動入力化,ファイルサーバ装置の
アクセス権限の設定の自動化,ユーザ及び場所に適応し
た処理を行うことが可能である。その結果、アクセス時
間が短縮化され、手入力による入力間違いが生じにくく
なるため、無駄な通信を削減できる効果がある。
である。
ブロック図である。
マップである。
示すタイムチャートである。
チャートである。
(1)を示すフローチャートである。
(2)を示すフローチャートである。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 サーバ装置と複数の無線親機とが有線ネ
ットワークを介して互いに接続され、クライアント装置
に無線子機が接続され、前記サーバ装置と前記クライア
ント装置とが、前記複数の無線親機の1つと前記無線子
機との間に形成される無線回線を介して通信を行う無線
LANシステムにおいて、 前記サーバ装置及び前記クライアント装置の各々に、O
SI参照モデルの階層構造のネットワークレイヤとデー
タリンクレイヤとの間の通信を行うためのミドルウェア
を設けるとともに、 前記クライアント装置のミドルウェアは、前記無線子機
が保持するユーザの認証情報と、該無線子機が属する特
定の前記無線親機の識別情報とを取り出して、これらの
情報の少なくとも一部を前記クライアント装置のアプリ
ケーションプログラムの通信で利用可能にするととも
に、前記ユーザの認証情報と前記無線親機の識別情報と
を前記サーバ装置のミドルウェアに転送し、 前記サーバ装置のミドルウェアは、前記クライアント装
置から転送されるユーザの認証情報及び前記無線親機の
識別情報を前記サーバ装置上のデータベースに登録した
後、前記クライアント装置が送信する情報を前記データ
ベースに登録された内容と照合して処理を行うことを特
徴とする無線LANシステム。 - 【請求項2】 請求項1の無線LANシステムにおい
て、前記無線子機に少なくとも特定のユーザの電子メー
ルアドレスの情報を予め保持することを特徴とする無線
LANシステム。 - 【請求項3】 請求項2の無線LANシステムにおい
て、前記クライアント装置のミドルウェアは、それが保
持する電子メールアドレスとアプリケーションプログラ
ムから渡された電子メールアドレスとが一致しない場合
に、アプリケーションプログラムの電子メールアドレス
を変更するための処理を行うことを特徴とする無線LA
Nシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11038196A JP2000236342A (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 無線lanシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11038196A JP2000236342A (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 無線lanシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000236342A true JP2000236342A (ja) | 2000-08-29 |
Family
ID=12518613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11038196A Pending JP2000236342A (ja) | 1999-02-17 | 1999-02-17 | 無線lanシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000236342A (ja) |
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1999
- 1999-02-17 JP JP11038196A patent/JP2000236342A/ja active Pending
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