JP2000232632A - データ伝送方法,データ伝送システム,データ受信方法,及びデータ受信装置 - Google Patents

データ伝送方法,データ伝送システム,データ受信方法,及びデータ受信装置

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JP2000232632A
JP2000232632A JP35069699A JP35069699A JP2000232632A JP 2000232632 A JP2000232632 A JP 2000232632A JP 35069699 A JP35069699 A JP 35069699A JP 35069699 A JP35069699 A JP 35069699A JP 2000232632 A JP2000232632 A JP 2000232632A
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JP35069699A
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Yoshinori Matsui
義徳 松井
Makoto Hagai
誠 羽飼
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Television Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 MPEG4の画像データをサーバ100a,
100bからクライアント端末200へ伝送するデータ
伝送システム1000において、ネットワークの伝送帯
域の消費を小さく抑え、しかも伝送エラーにより受信端
末側で画像の再生が不確実になるのを回避する。 【解決手段】 1シーンを構成する各物体に対応する実
体データのうちの、静止画像及び繰り返し動画像として
の物体に対応する実体データを、上記1シーンに対応す
るシーンデータの再生がクライアント端末200にて開
始される前に、また、SDP情報を、受信側への最初の
伝送データとして、信頼性の高いプロトコルによるダウ
ンロード型伝送処理によりサーバ100a,100bか
らクライアント端末200に伝送するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ伝送方法,
データ伝送システム,データ送信装置,及びデータ受信
装置に関し、特にMPEG4の画像データをその種類に
応じた伝送形式によりインターネットを介して送する方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音声,画像,その他のデータを統
合的に扱うマルチメディア時代を迎え、従来からの情報
メディア,つまり新聞,雑誌,テレビ,ラジオ,電話等
の情報を人に伝達する手段がマルチメディアの対象とし
て取り上げられるようになってきた。一般に、マルチメ
ディアとは、文字だけでなく、図形、音声、特に画像等
を同時に関連づけて表すことをいうが、上記従来の情報
メディアをマルチメディアの対象とするには、その情報
をディジタル形式にして表すことが必須条件となる。
【0003】ところが、上記各情報メディアの持つ情報
量をディジタル情報量として見積もってみると、文字の
場合1文字当たりの情報量は1〜2バイトであるのに対
し、音声の場合1秒当たり64kbits (電話品質)、さ
らに動画については1秒当たり100Mbits (現行テレ
ビ放送品質)以上の情報量が必要となり、上記テレビ等
の情報メディアではその膨大な情報をディジタル形式で
そのまま扱うことは現実的ではない。例えば、テレビ電
話は、64kbps〜1.5Mbpsの伝送速度を持つサービス
総合ディジタル網(ISDN:Integrated Services Dig
ital Network)によってすでに実用化されているが、テ
レビカメラの映像をそのままISDNで送ることは不可
能である。
【0004】そこで、必要となってくるのが情報の圧縮
技術であり、例えば、テレビ電話の場合、ITU−T
(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)で国際標準
化されたH.261規格の動画圧縮技術が用いられてい
る。また、MPEG1規格の情報圧縮技術によると、通
常の音楽用CD(コンパクト・ディスク)に音声情報と
ともに画像情報を入れることも可能となる。
【0005】ここで、MPEG(Moving Picture Exper
ts Group) とは、動画像に対応する画像信号(動画デー
タ)の圧縮伸長技術に関する国際規格であり、MPEG
1は、動画データを1.5Mbpsまで、つまりテレビ信号
の情報を約100分の1にまで圧縮する規格である。ま
た、MPEG1規格を対象とする伝送速度が主として約
1.5Mbpsに制限されていることから、さらなる高画質
化の要求をみたすべく規格化されたMPEG2では、動
画データが2〜15Mbpsに圧縮される。
【0006】さらに現状では、ISO(International
Organization for Standardization: 国際標準化機構)
によって、具体的には、MPEG1,MPEG2と標準
化を進めてきた作業グループ(ISO/IEC JTC1/SC29/WG1
1) によって、最新の画像符号化方式であるMPEG4
の標準化作業が進められている。このMPEG4は、物
体単位での符号化処理や信号操作を可能とし、マルチメ
ディア時代に必要な新しい機能を実現するものである。
【0007】図7及び図8は物体単位の符号化処理を説
明するための図である。MPEG4では、図7に示す1
フレームの画像Gは、複数の物体を合成して得られる合
成画像として扱われる。ここでは、1フレームの画像G
は、背景B(図8(a)),第1の前景である大きい魚F
1(図8(b)),第2の前景である小さい魚F2(図8
(c))及び第3の前景である水草F3(図8(d))から構
成されている。
【0008】また、MPEG4による物体単位の符号化
処理では、上記合成画像Gを構成する各物体(背景B及
び第1〜第3の前景F1〜F3)に対応する画像データ
が個別に符号化される。そして各物体に対応する画像符
号化データ(物体データ)が伝送媒体を介して送信され
る。
【0009】また、MPEG4による物体単位の復号化
処理では、各物体に対応する画像符号化データが個別
に、あるいは多重化された状態で伝送媒体を介して受信
される。該受信された画像符号化データは、物体別に復
号化処理が施されて各物体に対応する画像復号化データ
が生成される。そして、各物体に対応する画像復号化デ
ータが合成されて、合成画像(復号再生画像)Gに対応
する画像再生データ(シーンデータ)が生成される。
【0010】そしてこのような物体単位で符号化及び復
号化処理が施される画像データの伝送処理では、画像デ
ータを各物体毎に符号化して得られる画像符号化データ
(物体データ)だけでなく、各物体を合成して表示する
ための1フレーム(合成画像の表示領域)上での各物体
の配置を表す情報(シーン記述情報)(図15(b)参
照)等を含む制御情報も伝送媒体を介して伝送されてい
る。また一方では、近年、コンピュータのネットワーク
を経由して、視聴したい動画像をアクセスすることがで
きる映像提供システムが普及してきている。
【0011】図9はこのような映像提供システムを説明
するための模式図である。この映像提供システム700
では、複数のネットワーク,つまりネットワーク701
〜703は相互に接続されており、各ネットワーク70
1〜703には、映像情報を提供する複数のサーバーが
接続されるとともに、映像情報の提供を受ける複数の映
像受信再生端末装置(以下単に端末装置という。)が接
続されている。なお、図9では、説明を簡単にするた
め、上記端末装置としては、上記ネットワーク701に
接続された端末装置704のみを示している。また、ネ
ットワーク701にはサーバー705が、ネットワーク
703にはサーバー706が、ネットワーク702には
サーバー707が接続されている。
【0012】このような映像提供システム700では、
端末装置704が例えばサーバー705から映像情報の
提供を受ける場合、まず、該端末装置704は上記サー
バー705との間で連絡をとり、該端末704とサーバ
ー705の間で回線の接続状態を成立させる。その後、
該端末装置704は、該サーバー705から提供される
符号化された所定の画像データを受信し、この画像デー
タを復号化して再生する。
【0013】以下、上記ネットワークとしてのインター
ネットを介して所定の画像データを取得する具体的な例
について説明する。現在の情報提供システムにおけるネ
ットワークを形成するインターネットには、上述したよ
うに複数の情報源(サーバ)が接続されており、個々の
情報源には、例えば、種々の事柄に関するホームページ
の情報が格納されている。ここでは、端末装置704
が、恐竜の世界といったタイトルのホームページHPの
情報を保持している情報源に接続され、該端末装置70
4の表示部に上記ホームページHPが表示されている状
況を例に挙げて説明する。
【0014】このホームページHPでは、図10に示す
ように、恐竜に関連する動画シーンの項目が文字列「シ
ーン1」〜文字列「シーン3」により表示されており、
これら文字列の表示領域が、動画像を指定するための指
定領域D1〜D3となっている。この状態で、ユーザが
上記ホームページHP内の、文字列「シーン1」に相当
する指定領域D1上にマウスポインタMPを移動し、マ
ウスのクリック動作を行えば、上記文字列「シーン1」
にリンクした動画シーンPの画面MPsが図11(a) に
示すように表示される。このような画像データの伝送を
行うためのインターネット上での画像(テキスト,音声
及びビデオ)データの伝送処理としては、現在、ダウン
ロード型伝送処理とストリーム型伝送処理がある。
【0015】このダウンロード型伝送処理では、配信サ
ーバから送信された映像ファイル(画像データ)は端末
側で一旦コピーされ、その後、映像ファイルに対応する
画像が再生されることとなる。このため、この形式の伝
送処理では、ファイルの転送が終了するまでは、端末側
では画像の再生を行うことができず、つまり、転送のた
めの待ち時間があり、ダウンロード型伝送処理は、映像
や音声等の長時間再生には不向きである。一方、ストリ
ーム型伝送処理では、配信サーバから端末への画像デー
タ等の伝送が行われている間にも、端末側にて、受信し
たデータに基づいて画像の再生が行われる。このため、
動画データや音声データ等のリアルタイム処理が必要な
データは、このストリーム型伝送処理により伝送される
こととなる。
【0016】そして現在では、ストリーム型伝送処理
は、RTP(Real-Time Transport Protocol)と呼ばれ
るものが主流となっており、図16に示すように配信サ
ーバ(送信側)Sとパーソナルコンピュータ等の端末
(受信側)TとがインターネットにおけるISDN等の
回線により接続された通信システムでは、RTPにより
画像データの伝送が行われる。
【0017】このRTPによるデータ伝送では、送信側
と受信側の間で、時間情報としてのタイムスタンプによ
り各パケットに対する処理の同期がとられており、同期
外れ(到着遅延)パケットや送信エラーが発生したエラ
ーパケットは受信側で破棄される。また、破棄されたパ
ケットあるいは喪失したパケットは、各パケットに付与
されているシーケンス番号の抜けにより、受信側で検出
される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このような状況におい
て、最近では、MPEG4の画像データをインターネッ
トを介して伝送する方法が検討されている。MPEG4
では、図11(a)に示す動画シーンPは、上述したよう
に4つのオブジェクト( 物体) ob1〜ob4からなる
合成画像G1(図11(b)参照)として扱われる。つま
り、この合成画像G1では、オブジェクトob1は空等
を表す静止画像としての背景(図12(a))、オブジェ
クトob2は火山を表す繰り返し動画像としての第1の
前景(図12(b))、オブジェクトob3は大きな恐竜
を表す動画像としての第2の前景(図12(c))、オブ
ジェクトob4は小さな恐竜を表す動画像としての第3
の前景(図12(d))である。
【0019】以下、現在検討されているMPEG4対応
のデータ伝送方法について、図15を用いて説明する。
ただし、以下の説明では、端末Tに対するサーバは複数
あってもよい。このデータ伝送方法は、MPEG4で扱
う1シーン(合成画像)に対応する画像データを、該シ
ーンを構成する各物体毎に所定のサーバからRTPによ
りインターネットを介して取得するというものである。
【0020】まず、図10で説明したように端末Tの表
示部にホームページHPが表示されている状態で、ユー
ザが上記ホームページHP内の、文字列「シーン1」に
相当する指定領域D1上でマウスのクリック動作を行う
と、該文字列「シーン1」にリンクした、このシーン
(合成画像)G1に対応するセッション関連情報(SD
P:Session Description Protocol)(図13(a))、及
びイニシャルオブジェクトディスクリプタ(IOD:Ini
tial Object Descriptor)(図13(b))が、これらの
情報が格納されているサーバSからインターネット(図
9参照)を介して上記端末Tに伝送される。
【0021】なお、ここで上記セッション関連情報(以
下SDP情報ともいう。)には、図13(a)に示すよう
に、それぞれ合成画像の再生に必要となる、データの種
別と該データの伝送形式及び所在場所(URL:Unifor
m Resource Locator)とが対をなすよう記述されてい
る。具体的には、上記データとしては、上記シーンを構
成する各物体を再生するための物体データ(実体デー
タ),つまり画像データ,オーディオデータ,及びテキ
ストデータだけでなく、制御情報,つまりイニシャルオ
ブジェクトディスクリプタ(IOD:Initial Object De
scriptor)、オブジェクトディスクリプタストリーム
(ODS:Object Descriptor Stream)、シーンデスク
リプションストリーム(SDS:Scene Description St
ream)が挙げられる。
【0022】また、上記イニシャルオブジェクトディス
クリプタ(以下IOD情報ともいう。)には、図13
(b) に示すように、オブジェクトディスクリプタストリ
ーム(ODS:Object Descriptor Stream)自体に対応
するオブジェクトディスクリプタ(OD:Object Descr
iptor )のデータ、及びシーンディスクリプションスト
リーム(SDS:Scene Description Stream)自体に対
応するオブジェクトディスクリプタ(OD:Object Des
criptor )のデータが格納されている。
【0023】さらに、上記オブジェクトディスクリプタ
ストリーム(以下ODS情報ともいう。)には、図14
(a)に示すように、上記シーンを構成する全ての物体の
オブジェクトディスクリプタ(OD:Object Descripto
r )のデータが格納されている。また、シーンデスクリ
プションストリーム(以下SDS情報ともいう。)に
は、図14(b)に示すように、所定の時刻t1 〜tn に
対応するシーン記述情報SD1〜SDnのデータが格納
されている。
【0024】上記SDP情報及びIOD情報が上記端末
Tに伝送されると、端末Tは、各物体に対応するODS
情報(つまりオブジェクトディスクリプタOD1〜OD
4)及び実体データを、それぞれのURL(所在情報)
及びシンクロナイゼーションソース(以下単にSSRC
ともいう。)を指定してサーバS側に要求するととも
に、上記シーンG1に対応するSDS情報(つまりシー
ン記述情報SD1〜SDn)を、そのURL(所在情
報)及びSSRC(Synchronization Source)を指定し
てサーバ側に要求する。ここで、上記SSRCは、RT
Pパケットのチャネルを識別するためのチャネルidで
ある。
【0025】上記端末Tからの要求を受け取った対応す
るサーバSでは、要求されたデータをパケット化し、各
パケットに、端末側から指定されたSSRCを付与して
RTPにより端末Tに伝送する。これにより端末Tで
は、上記シーンG1を構成する各物体の画像データ(物
体データ)、オブジェクトディスクリプタOD1〜OD
4、シーンデスクリプションSD1〜SDnを取得し
て、これらのデータに基づいて、上記シーンG1の画像
を再生表示することが可能となる。
【0026】なお、図15(a)にはオブジェクトデスク
リプタOD1(id=100)の具体的な記述内容が示
され、図15(b)にはシーンデスクリプションSD1
(時刻t1)の具体的な記述内容が示されている。とこ
ろが、MPEG4に対応する画像データには、SDP情
報,IOD情報,SDS情報,ODS情報等のように伝
送エラーが生ずると、画像再生が不可能となるようなデ
ータ(制御情報)が含まれている。このようなデータ
(制御情報)をRTPにより伝送した場合、伝送エラー
に対するリカバリーが行われないため、受信側端末では
頻繁に画像データの再生ができない状況が生じる。
【0027】また、上記ダウンロード型伝送処理とスト
リーム型伝送処理とを任意な順序で行った場合、ストリ
ーム型伝送処理により伝送された画像データの再生中
に、ダウンロード型伝送処理により画像データが伝送さ
れる場合もある。この場合には、シーン再生中のデータ
伝送量が極端に増加することとなり、ネットワークの帯
域の消費を小さく抑えることができない。
【0028】さらに、SDS情報とODS情報から、シ
ーンを構成する各オブジェクトの個数や階層構成につい
ては把握できるが、物体データ(各オブジェクトに対応
する画像データ)のアドレス(URL)と各オブジェク
トとの対応関係を得ることはできない。
【0029】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたもので、伝送エラーにより受信端末側で画
像の再生が不確実になるのを回避することができ、多少
の伝送エラーが生じても、受信端末側での画像再生を確
実に行うことができるデータ伝送方法,データ伝送シス
テム,データ受信方法,及びデータ受信装置を得ること
を目的とする。
【0030】また、本発明は、シーン再生中のデータ伝
送量が極端に増加するのを回避することができ、ネット
ワークの伝送帯域の消費を小さく抑えることができるデ
ータ伝送方法,データ伝送システム,データ受信方法,
及びデータ受信装置を得ることを目的とする。また、本
発明は、シーンに対応するセッション関連情報に基づい
て、各物体とこれに対応する画像データの所在場所との
対応付けを行うことができるデータ伝送方法,データ伝
送システム,データ受信方法,及びデータ受信装置を得
ることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明(請求項1)に
係るデータ伝送方法は、シーンを構成する複数の物体を
再生するための複数の物体データを送信側から受信側へ
伝送するデータ伝送方法であって、上記複数の物体デー
タのうち、第1の物体データを、その伝送が完了した後
に受信側にて該第1の物体データに基づいて上記シーン
の再生処理が行われるよう伝送する第1の伝送処理と、
上記複数の物体データのうち、上記第1の物体データ以
外の第2の物体データを、その伝送中に受信側にて該第
2の物体データに基づいて上記シーンの再生処理が行わ
れるよう伝送する第2の伝送処理とを含むものである。
【0032】この発明(請求項2)に係るデータ伝送方
法は、シーンを再生するためのシーンデータを送信側か
ら受信側へ伝送するデータ伝送方法であって、上記シー
ンデータの一部である第1のデータを、伝送エラーに対
する再送処理を必ずしも行わない第1の伝送プロトコル
により伝送する第1の伝送処理と、上記シーンデータの
一部である第2のデータを、伝送エラーに対する再送処
理を行う第2の伝送プロトコルにより伝送する第2の伝
送処理とを含み、上記第2のデータを、上記シーンを構
成する各物体の階層構造を、該各物体を識別するための
各物体に対応するオブジェクト識別子により示すシーン
記述情報、及び各物体に関連する付帯情報を各物体のオ
ブジェクト識別子と対応させて示すオブジェクト関連情
報としたものである。
【0033】この発明(請求項3)に係るデータ伝送方
法は、シーンを再生するためのシーンデータを送信側か
ら受信側へ伝送するデータ伝送方法であって、上記シー
ンを構成する各物体を再生するための物体データを、各
物体毎に送信側から受信側へ伝送するとともに、上記物
体を識別するための該各物体に対応するオブジェクト識
別子と、該各物体に対応する物体データの所在場所を示
す所在場所情報とを関連付けるテーブル情報を、送信側
から受信側へ送信するものである。
【0034】この発明(請求項4)に係るデータ伝送シ
ステムは、シーンを構成する複数の物体を再生するため
の複数の物体データを送信するデータ送信装置と、上記
複数の物体データを受信し、該物体データに基づいて上
記シーンを再生するデータ受信装置とを備え、上記デー
タ伝送装置を、上記複数の物体データのうち、第1の物
体データを、その伝送が完了した後に上記データ受信装
置にて該第1の物体データに基づいて上記シーンの再生
処理が行われるよう送信する第1の送信部と、上記複数
の物体データのうち、上記第1の物体データ以外の第2
の物体データを、その伝送中に上記データ受信装置にて
該第2の物体データに基づいて上記シーンの再生処理が
行われるよう送信する第2の送信部とを有する構成とし
たものである。
【0035】この発明(請求項5)は、請求項4記載の
データ伝送システムにおいて、上記データ送信装置を、
1シーンを構成する物体に対応する物体データが上記第
1の送信部と第2の送信部のいずれの送信部により送信
されるべき物体データであるかを識別するための伝送形
式識別情報を含む、物体データの伝送及び物体の再生を
行うための制御情報を、上記1シーンに対応するデータ
の伝送処理における受信側への最初の伝送データとし
て、上記第1の送信部により送信する構成としたもので
ある。
【0036】この発明(請求項6)に係るデータ伝送シ
ステムは、シーンを再生するためのシーンデータを送信
するデータ送信装置と、上記シーンデータを受信して上
記シーンを再生するデータ受信装置とを備え、上記デー
タ送信装置を、上記シーンデータの一部である第1のデ
ータを、伝送エラーに対する再送処理を必ずしも行わな
い第1の伝送プロトコルにより送信する第1の送信部
と、上記シーンデータの一部である第2のデータを、伝
送エラーに対する再送処理を行う第2の伝送プロトコル
により送信する第2の送信部とを有する構成とし、上記
第2の送信部を、上記シーンを構成する物体の階層構造
を、物体を識別するための各物体に対応するオブジェク
ト識別子により示すシーン記述情報、及び各物体に関連
する付帯情報を各物体のオブジェクト識別子と対応させ
て示すオブジェクト関連情報を、上記第2のデータとし
て送信する構成としたものである。
【0037】この発明(請求項7)に係るデータ伝送シ
ステムは、シーンを構成する物体を再生するための物体
データを、各物体毎に送信するデータ送信装置と、上記
物体データを受信し、該物体データに基づいて上記シー
ンを再生するデータ受信装置とを備え、上記データ送信
装置を、上記物体を識別するための該各物体に対応する
オブジェクト識別子と、該各物体に対応する物体データ
の所在場所を示す所在場所情報とを関連付けるテーブル
情報を送信する情報送信手段を有する構成としたもので
ある。
【0038】この発明(請求項8)は、請求項7記載の
データ伝送システムにおいて、上記情報送信手段を、上
記テーブル情報を、上記シーンに対応するデータの伝送
処理における受信側への最初の伝送情報である、物体デ
ータの伝送及び物体の再生を行うための制御情報に含め
て送信するよう構成したものである。
【0039】この発明(請求項9)は、請求項7記載の
データ伝送システムにおいて、上記情報送信手段を、上
記テーブル情報を、各物体に関連する付帯情報を各物体
のオブジェクト識別子と対応させて示すオブジェクト関
連情報に含めて送信するよう構成したものである。
【0040】この発明(請求項10)に係るデータ受信
方法は、送信側から送信された、シーンを構成する複数
の物体を再生するための複数の物体データを受信し、該
物体データに基づいて上記シーンを再生するデータ受信
方法であって、上記複数の物体データのうち、第1の物
体データを受信し、該物体データの受信が完了した後、
該第1の物体データに基づいて上記シーンの再生を行う
第1の受信処理と、上記複数の物体データのうち、上記
第1の物体データ以外の第2の物体データを受信しつ
つ、該第2の物体データに基づいて上記シーンの再生を
行う第2の受信処理とを含むものである。
【0041】この発明(請求項11)に係るデータ受信
方法は、送信側から送信された、シーンを再生するため
のシーンデータを受信して、上記シーンを再生するデー
タ受信方法であって、伝送エラーに対する再送処理を必
ずしも行わない第1の伝送プロトコルにより送信され
た、上記シーンデータの一部である第1のデータを受信
する第1の受信処理と、伝送エラーに対する再送処理を
行う第2の伝送プロトコルにより送信された、上記シー
ンデータの一部である第2のデータを受信する第2の受
信処理とを含み、上記第2のデータを、上記シーンを構
成する各物体の階層構造を、該各物体を識別するための
各物体に対応するオブジェクト識別子により示すシーン
記述情報、及び各物体に関連する付帯情報を各物体のオ
ブジェクト識別子と対応させて示すオブジェクト関連情
報としたものである。
【0042】この発明(請求項12)に係るデータ受信
方法は、送信側から送信されたシーンを再生するための
シーンデータを受信して、上記シーンを再生するデータ
受信方法であって、上記シーンを構成する物体毎に送信
された、該物体を再生するための物体データを受信する
とともに、上記物体を識別するための該各物体に対応す
るオブジェクト識別子と、該各物体に対応する物体デー
タの所在場所を示す所在場所情報とを関連付ける、送信
側からのテーブル情報を受信するものである。
【0043】この発明(請求項13)に係るデータ受信
装置は、送信側から送信された、シーンを構成する複数
の物体を再生するための複数の物体データを受信し、該
物体データに基づいて上記シーンを再生するデータ受信
装置であって、上記複数の物体データのうち、第1の物
体データを受信する第1の受信部と、上記複数の物体デ
ータのうち、上記第1の物体データ以外の第2の物体デ
ータを受信する第2の受信部と、上記第1の物体データ
及び第2の物体データに基づいて、上記シーンの再生を
行う再生部とを備え、上記再生部では、上記第1の物体
データに基づくシーンの再生は、該第1の物体データの
受信が完了した後に行われ、上記第2の物体データに基
づく再生は、該第2の物体データの受信と並行して行わ
れるものである。
【0044】この発明(請求項14)は、請求項13記
載のデータ受信装置において、上記物体データの伝送及
び物体の再生を行うための制御情報を、上記シーンに対
応するデータの伝送処理における受信側への最初の伝送
データとして上記第1の受信部にて受信し、上記各物体
に対応する物体データを、上記制御情報に含まれる、該
物体データが上記第1の受信部と第2の受信部のいずれ
の受信部により受信されるべき物体データであるかを示
す伝送形式識別情報に応じて、上記第1及び第2の受信
部のいずれかにて受信するものである。
【0045】この発明(請求項15)に係るデータ受信
装置は、送信側から送信されたシーンを再生するための
シーンデータを受信して、該シーンを再生するデータ受
信装置であって、伝送エラーに対する再送処理を必ずし
も行わない第1の伝送プロトコルにより上記シーンデー
タの一部として送信された第1のデータを受信する第1
の受信部と、伝送エラーに対する再送処理を行う第2の
伝送プロトコルにより、上記シーンデータの一部として
送信された第2のデータを受信する第2の受信部とを備
え、上記第2の受信部を、上記シーンを構成する物体の
階層構造を、物体を識別するための各物体に対応するオ
ブジェクト識別子により示すシーン記述情報、及び各物
体に関連する付帯情報を各物体のオブジェクト識別子と
対応させて示すオブジェクト関連情報を、上記第2のデ
ータとして受信する構成としたものである。
【0046】この発明(請求項16)に係るデータ受信
装置は、送信側からシーンを構成する物体毎に送信され
た、該物体を再生するための物体データを受信して、上
記シーンを再生するデータ受信装置であって、伝送エラ
ーに対する再送処理を必ずしも行わない第1の伝送プロ
トコルにより上記シーンデータの一部として送信された
第1のデータを受信する第1の受信部と、伝送エラーに
対する再送処理を行う第2の伝送プロトコルにより、上
記シーンデータの一部として送信された第2のデータを
受信する第2の受信部とを備え、上記第2の受信部を、
上記物体を識別するための該各物体に対応するオブジェ
クト識別子と、該各物体に対応する物体データの所在場
所を示す所在場所情報とを関連付ける、送信側からのテ
ーブル情報を、上記第2のデータとして受信する構成と
したものである。
【0047】この発明(請求項17)は、請求項16記
載のデータ受信装置において、上記第2の受信部を、上
記テーブル情報を、上記1シーンに対応するシーンデー
タとして最初に受信する、個々の物体に対応する物体デ
ータの伝送及び物体の再生を行うための制御情報に含ま
れる情報として受信する構成としたものである。
【0048】この発明(請求項18)は、請求項16記
載のデータ受信装置において、上記第2の受信部を、上
記テーブル情報を、各物体に関連する付帯情報を各物体
のオブジェクト識別子と対応させて示す、送信側からの
オブジェクト関連情報に含まれる情報として受信する構
成としたものである。
【0049】
【発明の実施の形態】以下、本発明の着眼点及び基本原
理について説明する。本件発明者は、MPEG4に対応
する画像データの伝送処理では、伝送エラーによりシー
ンの再生が不確実になる可能性がある、SDP情報,I
OD情報,SDS情報,ODS情報等の制御情報につい
ては、伝送エラー発生時にデータを再送する処理などを
行う信頼性の高いプロトコルにより伝送することによ
り、伝送エラーによるシーン再生に与える悪影響を極力
抑えることができることを見いだした。
【0050】また、本件発明者は、受信側でプリダウン
ロード型の物体データとストリーム型の物体データとを
合成して再生が行われるようなシーンの画像データ(シ
ーンデータ)を伝送する場合には、上記シーンを構成す
る各物体の画像データ(物体データ)のデータ形式を識
別するための識別子を、上記シーンデータの伝送処理の
最初にダウンロードする制御情報等に記述しておき、受
信側でのシーンの再生開始前にダウンロードするように
することにより、シーン再生中のデータ伝送量を削減で
きることを見いだした。
【0051】なお、ここでダウンロード型の物体データ
とは、背景静止画像,繰り返し動画像,オーディオ,あ
るいはテキストといった物体の画像データであり、一度
受信側に伝送すれば、受信側ではシーンの切り替わりが
生ずるまで利用できるデータである。このようなデータ
は、その伝送が完了した後に受信側にて該データに基づ
いてシーンの再生が行われるよう伝送される。一方、ス
トリーム型の物体データは、時間の経過とともに変化す
る動画像(物体)の画像データであり、例えばあるシー
ンの切り替わりから次のシーンの切り替わりまでのデー
タを全てダウンロードするには時間がかかるものであ
る。このようなデータは、その伝送中に受信側にて該デ
ータに基づいてシーンの再生が行われるよう伝送され
る。
【0052】さらに、本件発明者は、物体を識別するた
めの各物体に対応するオブジェクト識別子と、各物体の
画像データ(物体データ)とを関連付けるテーブル情報
を伝送することにより、受信側では、各物体とこれに対
応する物体データとを関連つけてシーンの再生を行うこ
とができることを見いだした。以下、本発明の実施の形
態について説明する。
【0053】(実施の形態1)図1〜図5は、本発明の
実施の形態1によるデータ伝送システムを説明するため
の図であり、図1は、該データ伝送システムの全体的な
構成を概略的に示している。この実施の形態1のデータ
伝送システム1000は、画像データ,音声データ,テ
キストデータ等の物体データのうちのダウンロード型物
体データをその伝送が完了した後に受信側にて、該デー
タに基づいて情報の再生が行われるよう伝送するダウン
ロード型伝送処理と、上記物体データのうちのストリー
ム型物体データをその伝送中に受信側にて情報の再生が
行われるよう伝送するストリーム型伝送処理のうちのい
ずれかの処理により、所定のサーバからクライアント端
末に対してデータの伝送を行う構成となっている。ここ
で、上記ダウンロード型(以下プリダウンロード型とも
いう。)の物体データは、シーンを構成する比較的デー
タ量の小さい物体データであり、ストリーム型物体デー
タはシーンを構成する比較的データ量の大きい物体デー
タである。
【0054】このシステム1000は、所定のデータを
保持する第1〜第3のサーバ100a〜100cと、各
サーバに対して所要のデータを要求するクライアント
(表示端末)200とを含み、各サーバ100a〜10
0cとクライアント200とはインターネットにより接
続可能となっている。なおここでは、第1のサーバ(サ
ーバA)100aは、ストリーム型ビデオデータを保持
し、第2のサーバ(サーバB)100bは、プリダウン
ロード型ビデオデータ,IOD情報,及びセッション関
連情報(SDP情報)を保持し、第3のサーバ(サーバ
C)100cは、所定のホームページのデータを保持し
ているものとする。ここで、ビデオデータは、シーンを
構成する物体を再生するための画像データである。ま
た、上記IOD情報には、1シーンにおける所定時刻t
1〜tnに対応するシーン記述情報SD1〜SDnから
なるSDS情報、及び1シーンを構成するすべての物体
に対応するオブジェクトデスクリプタODからなるOD
S情報が含まれている。
【0055】また、上記第2のサーバ100bが保持し
ているセッション関連情報(SDP情報)には、図2に
示すように、最初に、データ種別(IOD)と対応付け
て、IOD情報の所在場所とIOD情報の伝送形式が記
載されている。その後に、データ種別(ODS)と対応
付けて、ODS情報の所在場所とODS情報の伝送形式
が記載され、さらに、データ種別(SDS)と対応付け
て、SDS情報の所在場所とSDS情報の伝送形式が記
載されている。ここではIOD情報,ODS情報,SD
S情報の伝送形式はダウンロード型としている。
【0056】さらに、上記セッション関連情報(SD
P)には、データ種別(ビデオ),データ種別(オーデ
ィオ),データ種別(テキスト)と対応付けて、それぞ
れ実体データの所在場所及び該実体データの伝送形式、
さらにこの実体データに対応するオブジェクトディスク
リプタの識別子が記載されている。そして、背景静止画
像や繰り返し動画像、さらにテキストやオーディオ等の
物体に対応する実体データについては、伝送形式として
ダウンロード型と記述され、通常の動画像に対応する実
体データについては、伝送形式としてストリーム型と記
述されている。なお、図3には、上記SDP情報におけ
る具体的な記述内容が示されている。ただしデータ種別
の具体的な記述は省略している。
【0057】そして、上記SDP情報には、図2,図3
に示すように、データ種別はm=・・・の形式で記述さ
れ、伝送形式及び所在場所は、データ種別の記述(m=
・・・)に続いてa=・・・の形式で記述され、さらに
オブジェクト識別子は、伝送形式及び所在場所の記述
(a=・・・)に続いて記述されている。ここで、1つ
のデータ種別の記述(m=・・・)に続く伝送形式及び
所在場所の記述(a=・・・)と、該伝送形式及び所在
場所の記述(a=・・・)に続くオブジェクト識別子の
記述(a=・・・)とにより、1つの物体を識別するた
めの、該物体に対応するオブジェクト識別子と、該物体
に対応する、物体データの所在場所を示す所在場所情報
とを関連付けるテーブル情報が形成されている。
【0058】また、上記IOD情報には、図13(b)に
示すようにODS情報自体に対応するODods(オブジ
ェクトデスクリプタ)のデータと、SDS情報自体に対
応するODsds(オブジェクトデスクリプタ)のデータ
が、それぞれ対応するヘッダ情報とともに記述されてい
る。さらに、ODS情報には、図14(a)に示すよう
に、物体に対応するオブジェクトディスクリプタ(O
D)のデータがヘッダ情報とともに、1シーンを構成す
る全ての物体に相当する分だけまとめて記述されてい
る。また、SDS情報には、図14(b)に示すように、
1つのシーンの、所定時刻t1 〜tnに対応するシーン
構成を示すシーンディスクリプションSD1〜SDnの
データがヘッダ情報とともに記述されている。
【0059】また、オブジェクト識別子(id=10
0)のオブジェクトディスクリプタ(OD)には、図1
5(a)に示すように、オブジェクト識別子の値(id)
としてのODid=100及びエレメンタリストリーム
idとしてのESid=10,ESid=20が記述さ
れており、さらにこのオブジェクトがビデオデータとオ
ーディオデータのうちのビデオデータであることを示す
識別子「Video」やその他の付帯情報,例えば符号
化された実体データを復号化するための情報等も記述さ
れている。なお、他のオブジェクト識別子のオブジェク
トディスクリプタ(OD)の記述内容も、図15(a)に
示すものと同様となっている。さらにODS情報自体に
対応するODods(オブジェクトデスクリプタ)の記
述、及びSDS情報自体に対応するODsds(オブジェ
クトデスクリプタ)の記述も図15(a)に示すものと同
様となっている。
【0060】また、シーン記述情報SD1には、図15
(b)に示すように、時刻t1 におけるシーンを構成する
オブジェクトの階層構造が記述されており、他の時刻t
2 〜tn におけるシーン記述情報SD2〜SDnの内容
も図15(b)に示すものと同様となっている。
【0061】次に上記データ伝送システムの動作を概略
的に説明する。例えば、クライアント端末200の表示
部に、第3のサーバ100cに保持されているホームペ
ージHPが図10に示すように表示されており、この状
態で、ユーザがホームページHPにおける文字列「シー
ン1」をマウスポインタMPのクリック動作により選択
すると、シーン1に対応するSDP情報の要求が、この
文字列「シーン1」にリンクしたSDP情報を保持する
第2のサーバ100bに対して行われる。これによりS
DP情報が第2のサーバ100bからクライアント端末
200に伝送される。
【0062】すると、クライアント端末200では、上
記SDP情報の記述内容(図2 参照)に基づいて、I
OD情報,ODS情報,SDS情報並びに各オブジェク
トの実体データ(物体データ)の取得処理が始められ
る。まず、クライアント端末200では、SDP情報の
始めに記述されているIOD情報を保持しているサーバ
Bに対して、その所在場所(URL)及び伝送形式(ダ
ウンロード形式)を指定してIOD情報の要求を行う。
すると、サーバBでは、要求されたIOD情報をダウン
ロード形式の伝送処理によってクライアント端末200
に伝送する。これによりクライアント端末200ではサ
ーバBから上記IOD情報を受け取る。ここでは、上記
ダウンロード形式の伝送処理は、TCP(Transport Co
ntrol Protocol)に基づくHTTP(Hyper Text Trans
fer Protocol)によるものとする。ここで、上記IOD
情報には、ODS情報自体に対応するODiodのデータ
及びSDS情報自体に対応するODsdsのデータが含ま
れている。
【0063】次に、クライアント端末200は、SDP
情報に記述されているODS情報及びSDS情報を保持
しているサーバBに対して、その所在場所(URL)及
び伝送形式(ダウンロード形式)を指定してODS情報
及びSDS情報の要求を行う。すると、サーバBでは、
要求されたODS情報及びSDS情報をダウンロード形
式の伝送処理によってクライアント端末200に伝送す
る。これによりクライアント端末200ではサーバBか
ら上記ODS情報及びSDS情報を受け取る。ここで、
上記ODS情報は、1シーンに対応する全ての物体のオ
ブジェクトディスクリプタODを含む情報であり、上記
SDS情報は、1つのシーンにおける所定時刻t1 〜t
nに対応するシーンデスクリプションSD1〜SDnを
含む情報である。ここでは、上記ODS情報及びSDS
情報の要求及び取得は、TCPに基づくHTTPにより
行われる。また、クライアント端末200では、SDP
情報の記述内容に基づいて、各物体の画像データ(実体
データ)の要求が、伝送形式を指定して行われる。
【0064】具体的には、まず、クライアント端末20
0から、上記シーンを構成する背景静止画像や繰り返し
動画像としての物体に対応する画像データ(実体デー
タ)の要求が、伝送形式としてダウンロード形式を指定
して第2のサーバ100bに対して行われる(図1の
〔1〕で示す処理)。すると、該サーバ100bは、要
求されたデータを、指定された伝送形式(TCPに基づ
くHTTP)によりクライアント端末200に伝送する
(図1の〔2〕で示す処理)。
【0065】これにより、IOD情報,ODS情報(1
シーンを構成するすべての物体のOD),SDS情報
(1シーンにおける所定時刻のSD1〜SDn)等の情
報が信頼性の高い伝送プロトコルにより伝送されること
となり、また、ダウンロード型のオブジェクトの画像デ
ータが、ストリーム型のオブジェクトの画像データの伝
送前の伝送されることとなる。
【0066】続いて、クライアント端末200は、上記
ODS情報をそのオブジェクトデスクリプタODodsに
基づいて解析して、1シーンを構成するすべての物体の
オブジェクトディスクリプタOD(id=100,20
0,300,400)を取得するとともに、上記SDS
情報をそのオブジェクトデスクリプタODsdsに基づい
て解析して、1シーンにおける所定時刻のシーンデスク
リプションSD1〜SDnを取得する。その後、上記O
DS情報から得られるオブジェクトディスクリプタOD
(id=100,200,300,400)、及びSD
S情報から得られるシーンディスクリプションSD1〜
SDnに基づいて、各物体の実体データの復号化及び合
成を行って、1シーンに対応する画像を再生する。
【0067】続いて、クライアント端末200から、動
画像としての物体に対応する画像データ(実体データ)
の要求が、伝送形式としてストリーム形式を指定して第
1のサーバ100aに対して行われる(図1の〔3〕で
示す処理)。すると、該サーバ100aは、要求された
データを、指定されたストリーム形式の伝送処理により
クライアント端末200に伝送する(図1の〔4〕で示
す処理)。ここでは、ストリーム形式の伝送処理は、U
DP(User Datagram Protocol)に基づくRTP(Real
Time Transport Protocol)によるものとする。
【0068】以下、上記実施の形態1のデータ伝送シス
テムにおけるサーバとクライアント端末200の間での
データ伝送処理について詳細に説明する。図4は、上記
システムにおけるサーバ100及びクライアント端末2
00の構成を説明するための図である。なお、図4で
は、説明の都合上、サーバ100は、図1における第
1、第2のサーバ100a、100bをまとめて示して
いる。
【0069】上記サーバ100は、各物体の実体データ
(物体データ)や、各物体に対応するSDP情報,OD
S情報,及びSDS情報等を格納したハードディスク
(HDD)110と、クライアント端末200との間
で、HTTPにより伝送されたメッセージ(HTTPメ
ッセージ)の交換を行って、該メッセージに含まれる、
要求データの所在場所(URL)を出力するHTTPメ
ッセージ交換部131と、クライアント端末200との
間で、RTSPにより伝送されたメッセージ(RTSP
メッセージ)の交換を行って、該メッセージに含まれ
る、要求データの所在場所(URL)とRTPのチャネ
ルidであるSSRCを出力するとともに、該URLの
データ読み込み部への出力に対する応答(ACK)を受
けるHTTPメッセージ交換部141とを有している。
【0070】また、上記サーバ100は、上記交換部1
31及び141からの要求データの所在場所(URL)
に基づいて上記ハードディスク110からデータを読み
出すデータ読み出し部120と、読み出されたデータに
対応するHTTPヘッダを生成するHTTPヘッダ生成
部132と、読み出されたデータをこれに対応するHT
TPヘッダを付加して送出するHTTPデータ送出部1
33とを有している。さらに、上記サーバ100は、読
み出されたデータに対応するRTPパケットを生成し
て、該RTPパケットに上記交換部141から指定され
たSSRCを付与するRTPパケット生成部142と、
該SSRCが付与されたRTPパケットを受け、上記メ
ッセージ交換部141からのポート信号に基づいて該R
TPパケットを送出するRTPパケット送出部143と
を有している。
【0071】上記クライアント端末200は、サーバ1
00のHTTPデータ送出部133の出力を受信して、
オブジェクトの実体データのURLやそのオブジェクト
ディスクリプタidを出力するとともに、オブジェクト
ディスクリプタODを出力するHTTPデータ受信部2
12と、該データ受信部212からの出力(ダウンロー
ド型オブジェクトの実体データのURL)を受け、サー
バ100のHTTPメッセージ交換部131との間でH
TTPメッセージの交換を行って、該URLを出力する
HTTPメッセージ交換部211とを有している。
【0072】また、上記クライアント端末200は、H
TTPデータ受信部212の出力(ストリーム型オブジ
ェクトの実体データのURL)及びオブジェクトディス
クリプタidを受け、サーバ100のRTSPメッセー
ジ交換部141との間でRTSPメッセージの交換を行
って、RTPポート番号,SSRC,その他のデータを
出力するRTSPメッセージ交換部213と、サーバ1
00のRTPパケット送出部143からのRTPパケッ
トを受け、上記メッセージ交換部213からのRTPポ
ート番号,SSRC,その他のデータに基づいてRTP
データを出力するRTPデータ受信部214とを有して
いる。
【0073】さらに、上記クライアント端末200は、
HTTPデータ受信部212の出力及びRTP受信部2
14の出力に基づいて、各物体の、符号化された画像デ
ータ(実体データ)を復号化するビデオ復号化部220
と、該ビデオ復号化部220にて復号化された各物体の
画像復号化データを、上記HTTPデータ受信部212
からのシーン記述情報SDに基づいて合成して、1シー
ンに対応する画像再生データを表示装置へ出力するビデ
オ合成部230とを有している。
【0074】次に、データ伝送システムにおけるサーバ
100とクライアント端末200の間でのデータ伝送処
理における、上記サーバ100とクライアント端末20
0の詳細な動作について説明する。図3は、上記データ
伝送システムにて扱われるSDP情報の記述内容,シー
ン記述情報SDの内容,及び再生されるシーンの関連を
示しており、図5はデータ送信システムにおけるセッシ
ョンセットアップの手順、つまり1シーンを構成する各
物体の画像データを取得する手順を説明するための図で
ある。ここでは、クライアント端末200が、図11
(b)に示す合成画像G1を構成する各物体(オブジェク
ト)ob1〜ob4を取得して、該合成画像G1を再生
表示する場合について説明する。
【0075】従って、図3のSDP情報では、オブジェ
クトディスクリプタ(id:100)の物体ob1は、
図11(b)の合成画像G1における背景静止画像であ
り、その実体データD_VO#1は、サーバBに格納さ
れた、ダウンロード形式に対応するプロトコル(HTT
P)により伝送要求がなされるデータであることが示さ
れている。また、オブジェクトディスクリプタ(id:
200)の物体ob2は、図11(b)の合成画像G1に
おける第1の前景としての繰り返し動画像(火山)であ
り、その実体データD_VO#2は、サーバBに格納さ
れた、ダウンロード形式に対応するプロトコル(HTT
P)により伝送要求がなされるデータであることが示さ
れている。さらに、オブジェクトディスクリプタ(i
d:300,400)の物体ob3,ob4は、図11
(b)の合成画像G1における第2の前景としての動画像
(大きい恐竜),及び第3の前景としての動画像(小さ
い恐竜)であり、その実体データS_VO#1,S_V
O#2は、サーバAに格納された、ストリーム形式に対
応するプロトコル(RTP)により伝送要求がなされる
データであることが示されている。
【0076】また、図3のSD(シーン記述)には、O
Didが100である物体及びODidが200である
物体が、上記シーンG1に対応する第1階層の下位階層
(第2階層)に属し、ODidが300である物体及び
ODidが400である物体は、第2階層におけるOD
idが200である物体の下位階層(第3階層)に属し
ていることが示されている。
【0077】クライアント端末200では、図11(b)
に示すシーン(合成画像)G1を取得するユーザの指令
がなされると、クライアント端末200におけるHTT
Pメッセージ交換部211からサーバ側のHTTPメッ
セージ交換部131に対してSDP情報の要求がそのU
RLを指定してなされる。すると、サーバ側の交換部1
31からは、SDP情報のURLがデータ読み込み部1
20へ送信され、データ読み込み部120では、ハード
ディスク110からSDP情報の読み込みが行われる。
該データ読み込み部120によりハードディスク110
から読み出されたSDP情報は、HTTPヘッダ生成部
132で生成されたヘッダが付与され、HTTPデータ
送出部133からクライアント端末200へ送出され
る。なお、上記SDP情報の要求及び送出はHTTPに
より行われる。上記サーバのデータ送出部133から送
出されたSDP情報がクライアント端末のHTTPデー
タ受信部212に受信されると、該受信部212では、
該SDP情報の解析が行われる。
【0078】まず、クライアント側の受信部212か
ら、SDP情報の始めに記述されているIOD情報の要
求の指示がメッセージ交換部211に送られ、メッセー
ジ交換部211では、記SDP情報の要求と同様にして
IOD情報の要求がそのURLを指定してサーバ側のH
TTPメッセージ交換部131に対してなされる。これ
により上記IOD情報がSDP情報と同様にしてサーバ
側の送出部133からクライアント側の受信部212に
送られる。このIOD情報の要求及び送出もSDP情報
と同様、HTTPにより行われる。
【0079】上記サーバのデータ送出部133から送出
されたIOD情報がクライアント端末のHTTPデータ
受信部212に受信されると、該受信部212では、該
IOD情報の解析が行われ、ODS情報に対応するOD
odsのデータ及びSDS情報に対応するODsdsのデータ
が得られる。
【0080】次に、クライアント側の受信部212か
ら、SDP情報にてIOD情報に続いて記述されている
ODS情報及びSDS情報の要求の指示がメッセージ交
換部211に送られ、メッセージ交換部211では、記
SDP情報の要求と同様にしてODS情報及びSDS情
報の要求がそのURLを指定してサーバ側のHTTPメ
ッセージ交換部131に対してなされる。これにより上
記ODS情報及びSDS情報がSDP情報と同様にして
サーバ側の送出部133からクライアント側の受信部2
12に送られる。このODS情報及びSDS情報の要求
及び送出もSDP情報と同様、HTTPにより行われ
る。
【0081】上記サーバのデータ送出部133から送出
されたODS情報及びSDS情報がクライアント端末の
HTTPデータ受信部212に受信されると、該受信部
212では、上記ODS情報及びSDS情報の解析がそ
れぞれのオブジェクトデスクリプタODods及びODsds
に基づいて行われ、1シーンに対応する全ての物体のオ
ブジェクトディスクリプタOD及び該シーンの各時刻t
1 〜tn に対応するシーンデスクリプションSD1〜S
Dnが得られる。なお、これらのODS情報及びSDS
情報も、上記SDP情報やIOD情報と同様にしてサー
バBからクライアント側に伝送される。ここで、上記O
DS情報及びSDS情報の要求及び取得は、TCPに基
づくHTTPにより行われる。
【0082】これにより、クライアント側では、上記選
択したシーンを構成する全ての物体のオブジェクトディ
スクリプタ(OD)と、該シーンの各時刻t1 〜tn に
対応するシーンデスクリプションSD1〜SDnが取得
されることとなる。上記各オブジェクトディスクリプタ
(OD)はビデオ復号部220に出力され、またシーン
デスクリプションSD1〜SDnはビデオ合成部230
に出力される。
【0083】その後、クライアント側では、HTTPデ
ータ受信部212及びHTTPメッセージ交換部211
により、SDP情報の記述内容に基づいて、ダウンロー
ド型の物体ob1の実体データD_VO#1の要求が、
そのデータ伝送をダウンロード形式でHTTPにより行
うことを指定しかつ該実体データのURLを指定して行
われる。この要求がサーバBのHTTPメッセージ交換
部131に届くと、該交換部131では、上記実体デー
タD_VO#1のURLがデータ読み込み部120に伝
送され、さらに該データ読み込み部120によるハード
ディスク110からの上記実体データD_VO#1の読
み込みが行われる。該データ読み込み部120からの実
体データD_VO#1は、HTTPヘッダ生成部132
にて所定のヘッダが付与され、さらにHTTPデータ送
出部133によりクライアント側に送出される。
【0084】そして、この実体データD_VO#1はク
ライアント側のHTTPデータ受信部212に受信され
ると、次のオブジェクトの実体データD_VO#2の要
求及び取得が上記実体データD_VO#1と同様に行わ
れる。なお、上記受信部212に受信された実体データ
は順次ビデオ復号部220に供給されて、ビデオ合成部
230に出力される。
【0085】続いて、クライアント端末200から、R
TSPメッセージ交換部213及びRTSPデータ受信
部214により、上記SDP情報に基づいて、動画像と
しての物体に対応する画像データ(実体データ)S_V
O#1の要求が、そのデータ伝送をストリーム形式でR
TPにより行うことを指定しかつ該実体データのUR
L,RTPポート信号,及びSSRCを指定して行われ
る。
【0086】この要求がサーバBのRTSPメッセージ
交換部141に届くと、該交換部141からは、上記実
体データS_VO#1のURLがデータ読み込み部12
0に出力される。このときSSRCはRTPパケット生
成部142に、ポート信号はRTPパケット送出部14
3に出力される。すると、データ読み込み部120で
は、この実体データが指定されたURLに存在するか否
かを検索し、実体データが存在する場合はACK信号が
RTSPメッセージ交換部141に出力される。
【0087】続いて、画像データ(実体データ)S_V
O#2の要求が、そのデータ伝送をストリーム形式でR
TPにより行うことを指定しかつ該実体データのUR
L,RTPポート信号,及びSSRCを指定して行われ
る。すると、上記と同様にして実体データが存在する場
合はACK信号がRTSPメッセージ交換部141に出
力される。このようにストリーム型オブジェクトの実体
データについては、順次セットアップが行われる。
【0088】そして、ユーザの操作に基づいて、上記各
ストリーム型オブジェクトのPLAY信号(再生開始信
号)がクライアント側のRTSPメッセージ交換部21
3から上記サーバ側のRTSPメッセージ交換部141
に送信されると、各ストリーム型オブジェクトの実体デ
ータがサーバ側からクライアント側に伝送される。な
お、各ストリーム型オブジェクトのPLAY信号(再生
開始信号)の送信は各オブジェクト毎に別々に行って
も、一括してまとめて行ってもよい。
【0089】つまり、該データ読み込み部120では、
ハードディスク110からの上記実体データS_VO#
1,S_VO#2の読み込みが行われ、該データ読み込
み部120から実体データS_VO#1,S_VO#2
がRTPパケット生成部142に出力される。該実体デ
ータS_VO#1,S_VO#2は、該生成部142に
てパケット化されて、各RTPパケットに、クライアン
ト側から指定されたチャネルidとしてのSSRCが付
与されて、RTPパケット生成部143からクライアン
ト側にRTPにより送出される。
【0090】そして、この実体データS_VO#1,S
_VO#2がクライアント側のRTPデータ受信部21
4に受信されると、上記受信部214に受信された実体
データは順次、上記RTPパケット受信部214にて、
上記ポート信号、SSRC及びその他の補助情報に基づ
いてパケットから取り出されて、ビデオ復号部220に
て復号化され、さらにビデオ合成部230に出力され
る。このビデオ合成部230では、上記ダウンロード型
の実体データD_VO#1,D_VO#2及びストリー
ム型実体データS_VO#1,S_VO#2が、上記シ
ーン記述情報に基づいて合成されて、1シーンに対応す
るシーンデータが表示装置に出力されて、上記シーンが
再生表示される。
【0091】このように本実施の形態1では、1シーン
を構成する各物体に対応する画像データ(実体データ)
のうちの、静止画像及び繰り返し動画像としての物体に
対応する画像データを、上記1シーンに対応するシーン
データの再生が受信側にて開始される前に伝送するの
で、シーン再生中のデータ伝送量が極端に増加するのを
回避することができ、ネットワークの伝送帯域の消費を
小さく抑えることができる。
【0092】また、個々の物体に対応する画像データの
伝送及び再生を行うための制御情報(SDP情報)を、
各物体に対応する物体データを上記ダウンロード型伝送
処理とストリーム型伝送処理のいずれの形式の伝送処理
により伝送すべきかを識別するための伝送形式識別情報
を含むものとし、SDP情報を、1シーンに対応するシ
ーンデータの伝送処理における受信側への最初の伝送デ
ータとして、信頼性の高いプロトコルによる伝送処理に
より伝送するとともに、シーン記述情報SDS、及びオ
ブジェクト関連情報ODSを信頼性の高いプロトコルに
よる伝送処理により伝送するので、受信端末側で画像の
再生が不確実になるのをより一層抑制することができ
る。
【0093】また、上記SDP情報には、1シーンに対
応するシーンデータを、該1シーンを構成する個々の物
体毎に別々に送信側から受信側へ伝送する際、物体を識
別するための、各物体に対応するオブジェクト識別子
と、各物体を再生表示するための物体データの所在場所
を示す、各物体に対応する所在場所情報とを関連付ける
テーブル情報が含まれているので、受信側では、上記テ
ーブル情報に基づいて、各物体とこれに対応する物体デ
ータの所在場所との対応付けを行うことができる。
【0094】なお、上記実施の形態1では、ODS情報
(つまり全ての物体のオブジェクトディスクリプタO
D),及びSDS情報(各時刻におけるシーンディスク
リプションSD1〜SDn)を、別々にサーバ側から取
得する場合について説明したが、これらの情報は1つの
ファイルとしてまとめてサーバ側から取得するようにし
てもよい。
【0095】実施の形態2.図6は本発明の実施の形態
2のデータ伝送システムを説明するための図であり、こ
のデータ送信システムにおけるセッションセットアップ
の手順を示している。この実施の形態2のシステムで
は、上記SDP情報,IOD情報,ODS情報(つまり
全ての物体のオブジェクトディスクリプタOD),及び
SDS情報(各時刻におけるシーンディスクリプション
SD1〜SDn)を、セットアップファイル情報(MS
F情報)としてまとめて所定のサーバに格納してある。
【0096】この実施の形態2では、例えば、クライア
ント端末200の表示部に、所定のサーバに保持されて
いるホームページHPが図10に示すように表示されて
おり、この状態で、ユーザがホームページHPにおける
文字列「シーン1」をマウスポインタMPのクリック動
作により選択すると、シーン1に対応するMSF情報の
要求が、この文字列「シーン1」にリンクしたMSF情
報を保持するサーバに対して行われる。これによりMS
F情報が該サーバからクライアント端末200に伝送さ
れる。このMSF情報の伝送は、TCP(Transport Co
ntrol Protocol)に基づくHTTP(Hyper Text Trans
fer Protocol)によるダウンロード形式の伝送処理によ
り行われる。
【0097】すると、クライアント端末200では、上
記MSF情報に格納されているSDP情報の記述内容
(図2参照)に基づいて、IOD情報並びに各オブジェ
クトの実体データの取得処理が始められる。以降の伝送
処理は、上記実施の形態1と同様である。
【0098】このような構成の実施の形態2では、上記
SDP情報,IOD情報,ODS情報(つまり全ての物
体のオブジェクトディスクリプタOD),及びSDS情
報(各時刻におけるシーンディスクリプションSD1〜
SDn)を、セットアップファイル情報(MSF情報)
として一括して取得するので、SDP情報,IOD情
報,ODS情報,及びSDS情報等の制御情報を別々に
取得する実施の形態1に比べて、制御情報の取得を簡単
に行うことができる効果がある。
【0099】なお、上記各実施の形態では、シーンを構
成する各物体(オブジェクト)に対応する物体データと
して、画像データを例に挙げて説明したが、シーンを構
成する各物体に対応する物体データは、音声データであ
ってもよい。さらに、上記画像データは、イメージ(自
然画)のデータに限らず、CG(コンピュータグラフィ
ック)データやテキストデータであってもよい。
【0100】また、上記実施の形態1では、各物体の実
体データのURLとODidとを対応付けるテーブル情
報は、SDP情報内に格納するようにしたが、このテー
ブル情報は、SDP情報とは独立させてその前後にサー
バ側からクライアント側に伝送するようにしてもよい。
【0101】また、上記実施の形態2では、各物体の実
体データのURLとODidとを対応付けるテーブル情
報は、MSF情報におけるSDP情報内に格納するよう
にしたが、このテーブル情報は、SDP情報とは独立さ
せてMSF情報内に格納するようにしてもよい。
【0102】また、上記各実施の形態では、シーンを構
成する物体の階層や、シーンにおける物体の位置を指定
するためのデータ(制御情報)として、SDS情報につ
いて説明したが、該制御情報は、上記SDS情報に限る
ものではない。
【0103】例えば、上記SDS情報の代わりに、SM
IL(Synchronized Multimedia Integration Languag
e)を用いてもよく、この場合、上記各実施の形態と同
様にオーディオ,ビデオ,テキストなどの物体に対応す
る物体データを、ダウンロード形式あるいはストリーム
形式の伝送処理により送信あるいは受信することが可能
である。さらに、上記SMILが、上記IOD情報、O
DS情報あるいはSDP情報と同等の情報を含む場合に
は、上記IOD情報、ODS情報あるいはSDP情報を
伝送する必要がないことは言うまでもない。
【0104】さらに、上記各実施の形態では、サーバと
クライアント端末の間でのデータ伝送について説明した
が、サーバ及びクライアント端末は共にパーソナルコン
ピュータであってもよく、また、サーバはワークステー
ションであってもよい。さらに、第1のテレビ電話と第
2のテレビ電話の間でのデータ伝送の場合は、データの
送信側も受信側のクライアント端末となる。
【0105】またさらに、上記各実施の形態では、デー
タ伝送システムとして、ダウンロード形式の伝送処理
は、TCP(Transport Control Protocol)に基づくH
TTP(Hyper Text Transfer Protocol)により行い、
ストリーム形式の伝送処理は、UDP(User Datagram
Protocol)に基づくRTP(Real Time Transport Prot
ocol)により行うものを示したが、データ伝送システム
における各形式の伝送処理は上記のものに限るものでは
ない。
【0106】例えば、ネットワークにおける帯域幅ある
いはエラー率等が一定レベルであることが保証されてい
るような場合には、ネットワークの種類によっては、ス
トリーム形式の伝送処理を、TCPに基づくHTTPに
より行うようにすることも可能である。
【0107】
【発明の効果】以上のようにこの発明(請求項1)に係
るデータ伝送方法によれば、シーンを構成する複数の物
体を再生するための複数の物体データのうちの特定の物
体データを、その伝送が完了した後に受信側にて該物体
データに基づいて上記シーンの再生処理が行われるよう
伝送するので、シーン再生中のデータ伝送量が極端に増
加するのを回避することができ、ネットワークの伝送帯
域の消費を小さく抑えることができる。
【0108】この発明(請求項2)に係るデータ伝送方
法によれば、シーンを構成する各物体の階層構造を、該
各物体を識別するための各物体に対応するオブジェクト
識別子により示すシーン記述情報、及び各物体に関連す
る付帯情報を各物体のオブジェクト識別子と対応させて
示すオブジェクト関連情報を、伝送エラーに対して再送
処理を行う信頼性の高いプロトコルにより伝送するの
で、伝送エラーにより受信端末側で画像の再生が不確実
になるのを抑制することができ、伝送エラーが多少生じ
ても、受信側端末では画像再生を良好に行うことができ
る。
【0109】この発明(請求項3)に係るデータ伝送方
法によれば、シーンを構成する物体を識別するための該
各物体に対応するオブジェクト識別子と、該各物体に対
応する物体データの所在場所を示す所在場所情報とを関
連付けるテーブル情報を、送信側から受信側へ送信する
ので、受信側では、上記テーブル情報に基づいて、各物
体とこれに対応する物体データの所在場所との対応付け
を行うことができる。
【0110】この発明(請求項4)に係るデータ伝送シ
ステムによれば、シーンを構成する複数の物体を再生す
るための複数の物体データのうち第1の物体データを送
信する第1の送信部、及び上記複数の物体データのうち
第1の物体データ以外の第2の物体データを送信する第
2の送信部を有するデータ送信装置と、上記複数の物体
データを受信し、該物体データに基づいて上記シーンを
再生するデータ受信装置とを備え、上記データ送信装置
では、上記複数の物体データのうちの第1の物体データ
を、その伝送が完了した後に受信側にて該物体データに
基づいて上記シーンの再生処理が行われるよう伝送する
ので、シーン再生中のデータ伝送量が極端に増加するの
を回避することができ、ネットワークの伝送帯域の消費
を小さく抑えることができる。
【0111】この発明(請求項5)によれば、請求項4
記載のデータ伝送システムにおいて、上記データ送信装
置では、物体データの伝送及び物体の再生を行うための
制御情報を、これに1シーンを構成する物体に対応する
物体データが、上記第1及び第2の送信部のいずれの送
信部により送信されるべき物体データであるかを識別す
るための伝送形式識別情報を含めて、上記1シーンに対
応するデータの伝送処理における受信側への最初の伝送
データとして送信するので、ネットワークの伝送帯域の
消費を小さく抑えることができる効果に加えて、伝送エ
ラーにより受信端末側で画像の再生が不確実になるのを
抑制することができる。
【0112】この発明(請求項6)に係るデータ伝送シ
ステムによれば、シーンを再生するためのシーンデータ
を送信するデータ送信装置と、上記シーンデータを受信
して上記シーンを再生するデータ受信装置とを備え、上
記データ伝送装置では、上記シーンを構成する物体の階
層構造を、物体を識別するための各物体に対応するオブ
ジェクト識別子により示すシーン記述情報、及び各物体
に関連する付帯情報を各物体のオブジェクト識別子と対
応させて示すオブジェクト関連情報を、伝送エラーに対
して再送処理を行う信頼性の高い伝送プロトコルにより
送信するので、伝送エラーにより受信端末側で画像の再
生が不確実になるのを抑制することができ、伝送エラー
が多少生じても、受信側端末では画像再生を良好に行う
ことができる。
【0113】この発明(請求項7,8,9)に係るデー
タ伝送システムは、シーンを構成する物体を再生するた
めの物体データを、各物体毎に送信するデータ送信装置
と、上記物体データを受信し、該物体データに基づいて
上記シーンを再生するデータ受信装置とを備え、上記デ
ータ送信装置では、上記物体を識別するための該各物体
に対応するオブジェクト識別子と、該各物体に対応する
物体データの所在場所を示す所在場所情報とを関連付け
るテーブル情報を送信するようにしたので、受信側で
は、上記テーブル情報に基づいて、各物体とこれに対応
する物体データの所在場所との対応付けを行うことがで
きる。
【0114】この発明(請求項10)に係るデータ受信
方法によれば、送信側からのシーンを構成する複数の物
体を再生するための複数の物体データのうち、特定の物
体データを、該物体データに基づいて、物体からなるシ
ーンの再生が行われる前に受信するので、シーン再生中
のデータ伝送量が極端に増加するのを回避することがで
き、ネットワークの伝送帯域の消費を小さく抑えること
ができる。
【0115】この発明(請求項11)に係るデータ受信
方法によれば、伝送エラーに対して再送処理を行う伝送
プロトコルにより送信されたデータとして、シーンを構
成する各物体の階層構造を、該各物体を識別するための
各物体に対応するオブジェクト識別子により示すシーン
記述情報、及び各物体に関連する付帯情報を各物体のオ
ブジェクト識別子と対応させて示すオブジェクト関連情
報を受信するので、伝送エラーにより受信端末側で画像
の再生が不確実になるのを抑制することができ、伝送エ
ラーが多少生じても、シーンの再生を良好に行うことが
できる。
【0116】この発明(請求項12)に係るデータ受信
方法によれば、シーンを構成する物体毎に送信された、
該物体を再生するための物体データを受信するととも
に、上記各物体に対応するオブジェクト識別子と、該各
物体に対応する物体データの所在場所を示す所在場所情
報とを関連付けるテーブル情報を受信するので、シーン
の再生処理の際に、上記テーブル情報に基づいて、各物
体とこれに対応する物体データの所在場所との対応付け
を行うことができる。
【0117】この発明(請求項13)に係るデータ受信
装置によれば、送信側からのシーンを構成する複数の物
体を再生するための複数の物体データのうち、第1の物
体データを受信する第1の受信部と、上記複数物体デー
タのうち、第1の物体データ以外の第2の物体データを
受信する第2の受信部とを備え、再生部では、上記第1
の物体データに基づいてシーンを再生する処理を、該第
1の物体データの受信が完了した後に行い、上記第2の
物体データに基づいてシーンを再生する処理を、該第2
の物体データの受信と並行して行うので、シーン再生中
のデータ伝送量が極端に増加するのを回避することが可
能となる。
【0118】この発明(請求項14)によれば、請求項
13記載のデータ受信装置において、上記物体データの
伝送及び物体の再生を行うための制御情報に含まれる、
該物体データが上記第1及び第2の物体データのいずれ
の物体データであるかを示す伝送形式識別情報に応じ
て、物体データを上記第1及び第2の受信部のいずれか
にて受信するので、ネットワークの伝送帯域の消費を小
さく抑えるとともに、伝送エラーにより受信端末側で画
像の再生が不確実になるのを抑制することが可能とな
る。
【0119】この発明(請求項15)に係るデータ受信
装置によれば、伝送エラーに対して再送処理を行う伝送
プロトコルにより送信されたデータとして、シーンを構
成する物体の階層構造を、物体を識別するための各物体
に対応するオブジェクト識別子により示すシーン記述情
報、及び各物体に関連する付帯情報を各物体のオブジェ
クト識別子と対応させて示すオブジェクト関連情報を受
信する受信部を備えたので、伝送エラーにより受信端末
側で画像の再生が不確実になるのを抑制することが可能
となる。
【0120】この発明(請求項16,17,18)に係
るデータ受信装置によれば、伝送エラーに対して再送処
理を行う伝送プロトコルにより送信されたデータとし
て、物体を識別するための該各物体に対応するオブジェ
クト識別子と、該各物体に対応する物体データの所在場
所を示す所在場所情報とを関連付ける、送信側からのテ
ーブル情報を受信する受信部を備えたので、伝送エラー
が多少発生しても、上記テーブル情報に基づいて、各物
体とこれに対応する物体データの所在場所との対応付け
を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるデータ伝送システ
ムを説明するための図であり、該システムの全体構成を
示している。
【図2】上記実施の形態1のデータ伝送システムにて制
御情報として伝送されるSDP情報の内容を示す図であ
る。
【図3】上記実施の形態1のデータ伝送システムにて扱
われるSDP情報の記述内容,シーン記述内容,及び再
生されるシーンの関連を説明するための図である。
【図4】上記実施の形態1のデータ伝送システムにおけ
るサーバ(データ送信装置)及びクラインアント端末
(データ受信装置)の構成を示すブロック図である。
【図5】上記実施の形態1によるデータ送信システムに
おけるセッションセットアップの手順を説明するための
図である。
【図6】本発明の実施の形態2によるデータ送信システ
ムにおけるセッションセットアップの手順を説明するた
めの図である。
【図7】MPEG4で扱われる合成画像を示す図であ
る。
【図8】上記合成画像を構成する各物体として、背景
(図(a)),第1の前景(図(b)),第2の前景(図
(c)),第3の前景(図(d))を示す図である。
【図9】従来のネットワークシステムを説明するための
模式図である。
【図10】上記ネットワークシステムにて取得されたホ
ームページの画面を示す図である。
【図11】上記ホームページにリンクした動画ファイル
の画像を示す図であり、MPEG4以前の規格で扱われ
る画像データによるシーン(図(a))、MPEG4で扱
われる画像データによるシーン(図(b))を示してい
る。
【図12】図11(b)に示すシーンとしての合成画像を
構成する各物体として、静止画像としての背景(図
(a)),繰り返し動画像としての第1の前景(図(b)),
動画像としての第2,第3の前景(図(c) ,(d))を示
す図である。
【図13】MPEG4で扱われる画像データにおけるS
DP情報の内容(図(a))、及びIOD情報の内容(図
(b))を説明するための図である。
【図14】上記IOD情報に含まれるODS情報の内容
(図(a))、及び該IOD情報に含まれるSDS情報の
内容(図(b))を説明するための図である。
【図15】MPEG4におけるオブジェクトディスクリ
プタOD(id:100)(図(a))及びシーンディス
クリプションSD1(時刻t1)(図(b))を説明する
ための図である。
【図16】サーバと端末の間でインターネットを介して
RTPによりデータ伝送を行う従来のデータ伝送システ
ムを示す図である。
【符号の説明】
100,705〜707,S サーバ 100a サーバA 100b サーバB 100c サーバC 110 ハードディスク 120 データ読み込み部 131,211 HTTPメッセージ交換部 132 HTTPヘッダ生成部 133 HTTPデータ送出部 141,213 RTSPメッセージ交換部 142 RTPパケット生成部 143 RTPパケット送出部 200 クライアント(表示端末) 212 HTTPデータ受信部 214 RTPデータ受信部 220 ビデオ復号化部 230 ビデオ合成部 700 映像提供システム 701〜703 ネットワーク 704 端末装置 705〜707,S サーバ 1000 ネットワークシステム G,G1 シーン(合成画像) B 背景としてのオブジェクト(物体) D1〜D3 指定領域 F1〜F3 前景としてのオブジェクト(物体) HP ホームページ MP マウスポインタ MPs 表示画面 SDP セッション関連情報 SD シーン記述情報 T 端末 P シーン OD オブジェクトディスクリプタ ob1〜ob4 オブジェクト

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーンを構成する複数の物体を再生する
    ための複数の物体データを送信側から受信側へ伝送する
    データ伝送方法であって、 上記複数の物体データのうち、第1の物体データを、そ
    の伝送が完了した後に受信側にて該第1の物体データに
    基づいて上記シーンの再生処理が行われるよう伝送する
    第1の伝送処理と、 上記複数の物体データのうち、上記第1の物体データ以
    外の第2の物体データを、その伝送中に受信側にて該第
    2の物体データに基づいて上記シーンの再生処理が行わ
    れるよう伝送する第2の伝送処理とを含むことを特徴と
    するデータ伝送方法。
  2. 【請求項2】 シーンを再生するためのシーンデータを
    送信側から受信側へ伝送するデータ伝送方法であって、 上記シーンデータの一部である第1のデータを、伝送エ
    ラーに対する再送処理を必ずしも行わない第1の伝送プ
    ロトコルにより伝送する第1の伝送処理と、 上記シーンデータの一部である第2のデータを、伝送エ
    ラーに対する再送処理を行う第2の伝送プロトコルによ
    り伝送する第2の伝送処理とを含み、 上記第2のデータは、上記シーンを構成する各物体の階
    層構造を、該各物体を識別するための各物体に対応する
    オブジェクト識別子により示すシーン記述情報、及び各
    物体に関連する付帯情報を各物体のオブジェクト識別子
    と対応させて示すオブジェクト関連情報であることを特
    徴とするデータ伝送方法。
  3. 【請求項3】 シーンを再生するためのシーンデータを
    送信側から受信側へ伝送するデータ伝送方法であって、 上記シーンを構成する各物体を再生するための物体デー
    タを、各物体毎に送信側から受信側へ伝送するととも
    に、 上記物体を識別するための該各物体に対応するオブジェ
    クト識別子と、該各物体に対応する物体データの所在場
    所を示す所在場所情報とを関連付けるテーブル情報を、
    送信側から受信側へ送信することを特徴とするデータ伝
    送方法。
  4. 【請求項4】 シーンを構成する複数の物体を再生する
    ための複数の物体データを送信するデータ送信装置と、 上記複数の物体データを受信し、該物体データに基づい
    て上記シーンを再生するデータ受信装置とを備え、 上記データ伝送装置は、 上記複数の物体データのうち、第1の物体データを、そ
    の伝送が完了した後に上記データ受信装置にて該第1の
    物体データに基づいて上記シーンの再生処理が行われる
    よう送信する第1の送信部と、 上記複数の物体データのうち、上記第1の物体データ以
    外の第2の物体データを、その伝送中に上記データ受信
    装置にて該第2の物体データに基づいて上記シーンの再
    生処理が行われるよう送信する第2の送信部とを有して
    いることを特徴とするデータ伝送システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のデータ伝送システムにお
    いて、 上記データ送信装置は、1シーンを構成する物体に対応
    する物体データが上記第1の送信部と第2の送信部のい
    ずれの送信部により送信されるべき物体データであるか
    を識別するための伝送形式識別情報を含む、物体データ
    の伝送及び物体の再生を行うための制御情報を、上記1
    シーンに対応するデータの伝送処理における受信側への
    最初の伝送データとして、上記第1の送信部により送信
    することを特徴とするデータ伝送システム。
  6. 【請求項6】 シーンを再生するためのシーンデータを
    送信するデータ送信装置と、 上記シーンデータを受信して上記シーンを再生するデー
    タ受信装置とを備え、 上記データ送信装置は、 上記シーンデータの一部である第1のデータを、伝送エ
    ラーに対する再送処理を必ずしも行わない第1の伝送プ
    ロトコルにより送信する第1の送信部と、 上記シーンデータの一部である第2のデータを、伝送エ
    ラーに対する再送処理を行う第2の伝送プロトコルによ
    り送信する第2の送信部とを有し、 上記第2の送信部は、上記シーンを構成する物体の階層
    構造を、物体を識別するための各物体に対応するオブジ
    ェクト識別子により示すシーン記述情報、及び各物体に
    関連する付帯情報を各物体のオブジェクト識別子と対応
    させて示すオブジェクト関連情報を、上記第2のデータ
    として送信することを特徴とするデータ伝送システム。
  7. 【請求項7】 シーンを構成する物体を再生するための
    物体データを、各物体毎に送信するデータ送信装置と、 上記物体データを受信し、該物体データに基づいて上記
    シーンを再生するデータ受信装置とを備え、 上記データ送信装置は、 上記物体を識別するための該各物体に対応するオブジェ
    クト識別子と、該各物体に対応する物体データの所在場
    所を示す所在場所情報とを関連付けるテーブル情報を送
    信する情報送信手段を有することを特徴とするデータ伝
    送システム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のデータ伝送システムにお
    いて、 上記情報送信手段は、 上記テーブル情報を、上記シーンに対応するデータの伝
    送処理における受信側への最初の伝送情報である、物体
    データの伝送及び物体の再生を行うための制御情報に含
    めて送信するよう構成されていることを特徴とするデー
    タ伝送システム。
  9. 【請求項9】 請求項7記載のデータ伝送システムにお
    いて、 上記情報送信手段は、 上記テーブル情報を、各物体に関連する付帯情報を各物
    体のオブジェクト識別子と対応させて示すオブジェクト
    関連情報に含めて送信するよう構成されていることを特
    徴とするデータ伝送システム。
  10. 【請求項10】 送信側から送信された、シーンを構成
    する複数の物体を再生するための複数の物体データを受
    信し、該物体データに基づいて上記シーンを再生するデ
    ータ受信方法であって、 上記複数の物体データのうち、第1の物体データを受信
    し、該物体データの受信が完了した後、該第1の物体デ
    ータに基づいて上記シーンの再生を行う第1の受信処理
    と、 上記複数の物体データのうち、上記第1の物体データ以
    外の第2の物体データを受信しつつ、該第2の物体デー
    タに基づいて上記シーンの再生を行う第2の受信処理と
    を含むことを特徴とするデータ受信方法。
  11. 【請求項11】 送信側から送信された、シーンを再生
    するためのシーンデータを受信して、上記シーンを再生
    するデータ受信方法であって、 伝送エラーに対する再送処理を必ずしも行わない第1の
    伝送プロトコルにより送信された、上記シーンデータの
    一部である第1のデータを受信する第1の受信処理と、 伝送エラーに対する再送処理を行う第2の伝送プロトコ
    ルにより送信された、上記シーンデータの一部である第
    2のデータを受信する第2の受信処理とを含み、 上記第2のデータは、上記シーンを構成する各物体の階
    層構造を、該各物体を識別するための各物体に対応する
    オブジェクト識別子により示すシーン記述情報、及び各
    物体に関連する付帯情報を各物体のオブジェクト識別子
    と対応させて示すオブジェクト関連情報であることを特
    徴とするデータ受信方法。
  12. 【請求項12】 送信側から送信されたシーンを再生す
    るためのシーンデータを受信して、上記シーンを再生す
    るデータ受信方法であって、 上記シーンを構成する物体毎に送信された、該物体を再
    生するための物体データを受信するとともに、 上記物体を識別するための該各物体に対応するオブジェ
    クト識別子と、該各物体に対応する物体データの所在場
    所を示す所在場所情報とを関連付ける、送信側からのテ
    ーブル情報を受信することを特徴とするデータ受信方
    法。
  13. 【請求項13】 送信側から送信された、シーンを構成
    する複数の物体を再生するための複数の物体データを受
    信し、該物体データに基づいて上記シーンを再生するデ
    ータ受信装置であって、 上記複数の物体データのうち、第1の物体データを受信
    する第1の受信部と、 上記複数の物体データのうち、上記第1の物体データ以
    外の第2の物体データを受信する第2の受信部と、 上記第1の物体データ及び第2の物体データに基づい
    て、上記シーンの再生を行う再生部とを備え、 上記再生部では、上記第1の物体データに基づくシーン
    の再生は、該第1の物体データの受信が完了した後に行
    われ、上記第2の物体データに基づく再生は、該第2の
    物体データの受信と並行して行われることを特徴とする
    データ伝送装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載のデータ受信装置にお
    いて、 上記物体データの伝送及び物体の再生を行うための制御
    情報は、上記シーンに対応するデータの伝送処理におけ
    る受信側への最初の伝送データとして上記第1の受信部
    にて受信され、 上記各物体に対応する物体データは、上記制御情報に含
    まれる、該物体データが上記第1の受信部と第2の受信
    部のいずれの受信部により受信されるべき物体データで
    あるかを示す伝送形式識別情報に応じて、上記第1及び
    第2の受信部のいずれかにて受信されることを特徴とす
    るデータ受信装置。
  15. 【請求項15】 送信側から送信されたシーンを再生す
    るためのシーンデータを受信して、該シーンを再生する
    データ受信装置であって、 伝送エラーに対する再送処理を必ずしも行わない第1の
    伝送プロトコルにより上記シーンデータの一部として送
    信された第1のデータを受信する第1の受信部と、 伝送エラーに対する再送処理を行う第2の伝送プロトコ
    ルにより、上記シーンデータの一部として送信された第
    2のデータを受信する第2の受信部とを備え、 上記第2の受信部は、上記シーンを構成する物体の階層
    構造を、物体を識別するための各物体に対応するオブジ
    ェクト識別子により示すシーン記述情報、及び各物体に
    関連する付帯情報を各物体のオブジェクト識別子と対応
    させて示すオブジェクト関連情報を、上記第2のデータ
    として受信することを特徴とするデータ受信装置。
  16. 【請求項16】 送信側からシーンを構成する物体毎に
    送信された、該物体を再生するための物体データを受信
    して、上記シーンを再生するデータ受信装置であって、 伝送エラーに対する再送処理を必ずしも行わない第1の
    伝送プロトコルにより上記シーンデータの一部として送
    信された第1のデータを受信する第1の受信部と、 伝送エラーに対する再送処理を行う第2の伝送プロトコ
    ルにより、上記シーンデータの一部として送信された第
    2のデータを受信する第2の受信部とを備え、 上記第2の受信部は、 上記物体を識別するための該各物体に対応するオブジェ
    クト識別子と、該各物体に対応する物体データの所在場
    所を示す所在場所情報とを関連付ける、送信側からのテ
    ーブル情報を、上記第2のデータとして受信することを
    特徴とするデータ受信装置。
  17. 【請求項17】 請求項16記載のデータ受信装置にお
    いて、 上記第2の受信部は、上記テーブル情報を、上記1シー
    ンに対応するシーンデータとして最初に受信する、個々
    の物体に対応する物体データの伝送及び物体の再生を行
    うための制御情報に含まれる情報として受信することを
    特徴とするデータ受信装置。
  18. 【請求項18】 請求項16記載のデータ受信装置にお
    いて、 上記第2の受信部は、上記テーブル情報を、各物体に関
    連する付帯情報を各物体のオブジェクト識別子と対応さ
    せて示す、送信側からのオブジェクト関連情報に含まれ
    る情報として受信することを特徴とするデータ受信装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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