JP2000231983A - 誘導加熱用分割コイル及び誘導加熱用分割コイルを利用したホットランナー型射出成形機の金型 - Google Patents

誘導加熱用分割コイル及び誘導加熱用分割コイルを利用したホットランナー型射出成形機の金型

Info

Publication number
JP2000231983A
JP2000231983A JP11032103A JP3210399A JP2000231983A JP 2000231983 A JP2000231983 A JP 2000231983A JP 11032103 A JP11032103 A JP 11032103A JP 3210399 A JP3210399 A JP 3210399A JP 2000231983 A JP2000231983 A JP 2000231983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
coil
induction heating
conductors
holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11032103A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4033573B2 (ja
Inventor
Itsuo Shibata
逸雄 柴田
Takashi Mizushima
貴 水島
Ryoichi Sekiguchi
良一 関口
Tamotsu Munakata
保 宗像
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JUO KK
Original Assignee
JUO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JUO KK filed Critical JUO KK
Priority to JP03210399A priority Critical patent/JP4033573B2/ja
Publication of JP2000231983A publication Critical patent/JP2000231983A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4033573B2 publication Critical patent/JP4033573B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/72Heating or cooling
    • B29C45/73Heating or cooling of the mould
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C35/00Heating, cooling or curing, e.g. crosslinking or vulcanising; Apparatus therefor
    • B29C35/02Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould
    • B29C35/08Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation
    • B29C35/0805Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation using electromagnetic radiation
    • B29C2035/0811Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation using electromagnetic radiation using induction

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Induction Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導加熱コイルをワンタッチで分割すること
ができ、金型からのマニホールドの着脱及びマニホール
ドからの誘導加熱コイルの着脱を容易にする誘導加熱用
分割コイルを提供する。 【解決手段】 開放端を有する第1の導体と、複数の前
記第1の導体を保持すして第1の導体列を形成する第1
の保持体と、隣り合う前記第1の導体の一方の接触部と
他方の接触部とを接続する第2の導体と、この第2の導
体を複数個保持して第2の導体列を形成するとともに、
前記第1の保持体に着脱自在に取り付けられる第2の保
持体とを有し、前記第1の保持体に前記第2の保持体を
取り付けたときに前記第1の導体列と前記第2の導体列
とでコイル体が形成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、第1に、導電性材
料で作られた部材を誘導加熱するための誘導加熱用分割
コイル体に関し、特に、コイル体の巻線を横切る方向に
コイル体を分割することのできる誘導加熱用分割コイル
に関する。また、本発明は、第2に、誘導加熱用分割コ
イルを利用して溶融金属のような高温の溶融材料にもホ
ットランナー射出成形を適用できるようにしたホットラ
ンナー型射出成形機の金型に関する。
【0002】
【従来の技術】ホットランナー射出成形法は、ランナー
やスプルーを排出することなく製品の射出成形が可能で
あるので、ランナー・ゲート方式の射出成形に比してそ
の利益が極めて大きい。図10は、誘導加熱を利用した
装置の一例にかかり、樹脂などの射出成形に用いられる
ホットランナー型射出成形機の金型部分の断面図であ
る。金型は、ノズル42やマニホールド45が取り付け
られる固定側金型板46と、製品形状に応じた形状のキ
ャビティ49aが形成された可動側金型板49とを有す
る。固定側金型板46の後方にはバックプレート48が
取り付けられ、このバックプレート48と固定側金型板
46との間の空間部47にマニホールド45が配置され
る。マニホールド45は、ボルト44aによってバック
プレート48に着脱自在に取り付けられるマニホールド
固定部材44によって、バックプレート48に固定され
る。マニホールド45の外周面には誘導加熱用コイル
1′が複数箇所に巻回されている。
【0003】コイル1′は、バックプレート48の内部
を通るリード線12に接続され、このリード線12は図
示しない電圧供給源に接続される。コイル1′には、こ
の電圧供給源により、リード線12を介して所定の電圧
が印加される。コイル1′に所定電圧が印加されると、
導電体で形成されたマニホールド45が誘導加熱され、
マニホールド45の内部に形成されたランナー45a及
びスプルー45bの溶融材料を加熱又は保温する。この
ようなホットランナー射出成形は、溶融温度が200℃
〜300℃と比較的低温で、熱伝導率も低い樹脂などの
射出成形に適している。したがって、樹脂の射出成形に
おいてはホットランナー射出成形法が広く利用されてい
る。ところで、コンピュータやオーディオ,ビデオ機器
などの急速な発達に伴い、CD,MO,DVDなどの記
録媒体の需要が急速に高まっている。このような薄肉の
成形品を射出成形するに当たっては、キャビティが形成
された金型の表面を溶融材料を射出する直前に所定の温
度(好ましくは溶融材料とほぼ等しい温度)まで急速に
加熱し、射出完了後に急速に冷却することが製品の品質
上好ましい。このような課題を解決するために、射出成
形前に可動側金型板と固定側金型板との間に渦巻き状の
誘導加熱コイルを挿入し、キャビティの表面近くに前記
誘導加熱コイルを位置決めし、この誘導加熱コイルに電
圧を印加してキャビティを予加熱した後、誘導加熱コイ
ルを金型から遠ざけて型締めを行い射出成形を行うもの
や、キャビティの周囲に電熱ヒータを埋設し、射出成形
の際に前記電熱ヒータに電流を流して加熱し、射出成形
完了後に前記電流を止めるものなど、種々の方法が提案
されている。
【0004】しかしながら、前者の方法では誘導加熱に
よって金型を加熱しても射出成形を開始するまでに金型
の温度が低下してしまうことから、射出成形時に金型を
前記所定の温度に維持することが困難である。また後者
の方法では、電熱ヒータに電流を流してから金型が加熱
されるまでに時間がかかりサイクルタイムが長くなるう
え、金型の各部位によって温度ムラが生じる。したがっ
て、これら従来の方法によっても、金型を急加熱、急冷
却して高品質の薄肉製品を得るという要求を十分に満た
すことはできなかった。一方、ホットランナー射出成形
は、融点が約400℃〜約700℃と高温で、かつ熱伝
導率も高い金属材料、例えば、マグネシウム(融点約6
50℃)、アルミニウム(同660℃)、亜鉛(同約4
20℃)においても、理論上その適用が可能である。
【0005】しかしながら、 (1)溶融したマグネシウムなどの金属材料を、鉄など
の金属で形成されたマニホールドに流すと、異種金属間
で侵食作用いわゆる溶損が発生するため、マニホールド
を定期的に点検したり交換したりする必要がある。とこ
ろが、マニホールドの周囲に誘導加熱用のコイルが巻き
つけられていると、マニホールドを金型から取り外すこ
とが困難であるうえ、交換の際のコイル体の着脱に手間
がかかる。 (2)誘導加熱コイルはマニホールドに密着させて巻き
つけているが、マニホールドに溶融金属を流す場合はマ
ニホールドが600℃を超える高温になるため、誘導加
熱コイルが熱破損しやすい。これら(1)、(2)の問
題は、主として製品の生産性及び製造コストに関わるも
のである(なお、これらの問題は、溶融金属を射出成形
する場合に特に重要であるが、樹脂射出においても生じ
る問題である)。 (3)溶融材料と金型(通常200℃程度)との温度差
が大きく、キャビティ内に射出された溶融材料が急速に
熱を奪われて固化してしまう。そのため、溶融材料がキ
ャビティの隅々まで行き渡らず、鋳込み不良を生じやす
い。 (4)キャビティ内の各部において溶融材料が固化する
タイミングが異なるため、製品の内部に残留応力が生じ
やすく、そり不良が発生しやすい。 (5)マニホールドに導体を巻き付けて誘導加熱コイル
を形成しているが、コイル体を形成することのできる部
位が限定されるため、マニホールド内の溶融材料に温度
むらが生じ、キャビティ内に射出された溶融材料の各部
位ごとの冷却速度に影響を与え、そり不良を生じさせる
原因になる。
【0006】これら(3)、(4)、(5)の問題は、
主として製品の品質に関わるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の問題
点に鑑みてなされたもので、キャビティの急加熱、急冷
却を行うことができるようにした誘導加熱コイルを提供
することを第1の目的とする。また、誘導加熱コイルを
ワンタッチで分割することができ、金型からのマニホー
ルドの着脱及びマニホールドからの誘導加熱コイルの着
脱を容易にする誘導加熱用分割コイルを提供することを
第2の目的とする。また、鋳込み不良やそりなどの不良
が発生する要因を可能な限り減少させて安定した製品を
得ることができるようにし、樹脂だけでなく金属につい
てもホットランナー型射出成形機による射出成形を可能
にする金型を提供することを第3の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るためには、誘導加熱コイルを分割形とし、分割した誘
導加熱コイルを可動側金型板と固定側金型板に設け、型
締め時にキャビティの周囲にコイル体が形成されるよう
にすればよい。本発明の誘導加熱用分割コイルは、開放
端を有する第1の導体と、複数の前記第1の導体を保持
し、前記複数の第1の導体で第1の導体列を形成する第
1の保持体と、この第1の保持体に保持された前記第1
の導体同士が直接接触しないようする導通防止手段と、
各前記第1の導体の両端に形成された接触部と、隣り合
う前記第1の導体の一方の接触部と他方の接触部とを接
続する第2の導体と、この第2の導体を複数個保持して
第2の導体列を形成するとともに、前記第1の保持体に
着脱自在に取り付けられる第2の保持体と、この第2の
保持体に保持された前記第2の導体同士が直接接触しな
いようする導通防止手段とを有し、前記第1の保持体に
前記第2の保持体を取り付けたときに前記第1の導体列
と前記第2の導体列とでコイル体が形成されることを特
徴とする。
【0009】この構成によれば、コイル体は、第1の保
持体に保持された第1の導体列と第2の保持体に保持さ
れた第2の導体列とを接触させることにより構成される
ので、コイル体を簡単に分割することが可能になる。ま
た、コネクタ等の複雑な接続手段を用いていないので、
摩耗や破損などによる故障が生じにくく、繰り返しの分
割,組立に対して信頼性の高い誘導加熱用分割コイルを
得ることができる。また、本発明の誘導加熱用分割コイ
ルは、保持体に導体を保持させる構成であるので、マニ
ホールドなどの被取付部材の表面からコイル体を離間し
て形成することができ、コイル体の熱破損等を防止して
コイル体の寿命を長く保つことができる。また、請求項
2に記載の発明のように、第1の導体列を前記第1の保
持体の外側に向けて複数段形成し、各段ごとの前記第1
の導体列に対応する第2の導体列を前記第2の保持体に
複数段形成し、前記第1の保持体に前記第2の保持体を
取り付けたときに前記第1の導体列と前記第2の導体列
とで複数個のコイル体が形成されるように構成してもよ
い。
【0010】本発明の誘導加熱用分割コイルは、保持体
に導体を保持させている構成なので、導体列を複数層形
成することが可能である。したがって、固定側金型板と
バックプレートの間の空間のような限られた領域内に多
重巻きのコイル体を設けることができ、融点の高いマグ
ネシウムなどの金属材料を小型の誘導加熱用コイルで効
率よく加熱することが可能になる。さらに、請求項3に
記載の発明のように、前記第1の保持体又は第2の保持
体を前記コイル体軸線に沿った方向に複数に分割し、か
つ、分割された第1の保持体又は前記第2の保持体に応
じて第1の導体又は第2の導体を分割し、各第1の導体
又は第2の導体を分割した分割端部にそれぞれ接触部を
形成してもよい。このように構成すれば、コイル体をコ
イル体軸線に沿った任意の部分で複数に分割することが
可能になる。分割された各部分はそれぞれ保持体に保持
されるので、各保持体又は各保持体を取り付けている部
材を取り外すことにより、コイル体を分割することがで
きる。
【0011】また、このように構成することによって、
従来では誘導加熱コイルを設けることが困難であった部
位にも容易に誘導加熱コイルを設けることができるよう
になる。例えば、請求項6に記載の発明のように、ノズ
ルとマニホールドとの接合部の周囲に、誘導加熱コイル
を設けることができるようになる。また、請求項4に記
載の発明のように、前記第1の保持体は誘導加熱用分割
コイルが取り付けられる被取付部材の一方に取り付けら
れ、前記第2の保持体は前記被取付部材の前記一方に着
脱自在な他方に取り付けられるように構成してもよい。
このようにすれば、例えば、請求項5に記載の発明のよ
うに、第1の保持体を固定側金型板(被取付部材の一
方)に取り付け、第2の保持体をバックプレートのよう
なマニホールド取付部材(同他方)に取り付けることに
よって、マニホールド取付部材を固定側金型板から取り
外すという単一の動作でコイル体を分割することができ
る。逆に、マニホールド取付部材を固定側金型板に取り
付けるという単一の動作でコイル体を組み立てることが
できる。
【0012】上記した分割コイルにおいては、前記コイ
ル体と前記コイル体に電圧を印加する電圧供給源とを接
続するリード線の端部を、前記第1の導体と前記第2の
保持体又は前記第2の導体と前記第1の保持体とで挟持
させるとよい。このようにすれば、第1の保持体と第2
の保持体とを分離するだけでその間に挟持されているリ
ード線も簡単に誘導加熱用分割コイルから取り外すこと
ができる。請求項7に記載の発明は、所定形状のキャビ
ティが形成された可動側金型板と、溶融材料が流通する
ランナーが形成されたマニホールドと、このマニホール
ドを介して供給された前記溶融材料を前記キャビティに
射出するノズルとを備える固定側金型板とからなるホッ
トランナー型射出成形機の金型において、前記可動側金
型板のキャビティの周囲に複数の導体を保持させ、この
導体の各々に対応して前記固定側金型板に複数の導体を
保持させ、各導体の端部には接触部を形成し、型締めに
よって可動側金型板の前記導体と固定側金型板の前記導
体とを前記接触部で接続させ、前記キャビティの周囲に
コイル体を形成するように構成すればよい。
【0013】この構成によれば、可動側金型板側の導体
と固定側金型板側の導体とは接触部を互いに接触させる
ことによってコイル体を形成する。固定側金型板と可動
側金型板とを型締めすることで、両導体の接触部が接触
してキャビティ周りにコイル体を形成する。これによ
り、誘導加熱によって射出成形時のキャビティの温度を
高くすることができるので、金型と溶融材料の温度差が
縮小され、射出中の材料が急冷することによる鋳込み不
良やそりを防止することができる。また、この構成によ
って射出前の金型の急加熱及び射出直後の金型の急冷却
が可能になり、高品質な薄肉製品を得ることができる。
また、誘導加熱用分割コイルを採用することによって請
求項6に記載の発明のように、マニホールドとノズルの
接合部にも誘導加熱コイルを設けることが極めて容易に
なる。これにより、マニホールドからノズルに連通する
ランナー内の溶融材料の温度を一様にすることができ、
射出される溶融材料の温度ムラを解消してそりなどの不
良の発生を未然に防止することができる。
【0014】なお、請求項8に記載するように、請求項
5ないし請求項7のいずれかに記載の誘導加熱用分割コ
イルを、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の誘
導加熱用分割コイルとするとよい。このようにして、本
発明は上記第1乃至第3の目的を同時に達成することが
可能になった。なお、請求項6乃至請求項9のホットラ
ンナー型射出成形機の金型は、溶融金属のホットランナ
射出成形に適することはもちろんであるが、樹脂の射出
成形にも適用することができることは本技術分野の当業
者にとって明らかである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態を、図面
にしたがって詳細に説明する。図1は本発明の一実施形
態にかかり誘導加熱用分割コイルの正面図、図2は図1
の誘導加熱用分割コイルのX−X方向断面図、図3は第
2の保持体における第2の導体の配置を説明する平面図
である。誘導加熱用分割コイル1(以下、分割コイル1
と記載)は、断面略四角形状のマニホールド45が挿通
するマニホールド挿通部2cが形成された第1の保持体
2と、この第1の保持体2の軸線方向(図1において紙
面に直交する方向)に沿って均等間隔に配置された複数
本(この実施形態では5本)の第1の導体41 〜4
5 と、第1の保持体2の一側(図1の右側)に着脱自在
に取り付けられる第2の保持体7と、第1の導体41
5 と同間隔で第2の保持体7に配置された第2の導体
1 〜65 とから概略構成される。
【0016】第1の保持体2は、例えば窒化アルミやセ
ラミックなどの非導通性、耐熱性に優れる材料で形成さ
れた一対のブロック2a,2bを、マニホールド挿通部
2cの両側に対向配置して構成される。ブロック2a,
2bは、それぞれボルト3によって固定側金型板46に
取り付けられる。ブロック2a,2bの向かい合う側壁
には、マニホールド45と干渉しない位置に導体保持部
5が突出形成されている。この導体保持部5には、第1
の導体41 〜45 が挿通できる複数(この実施形態では
5つ)の穴5aが一側から他側に向けて均等間隔で平行
に貫通形成されている。また、第2の保持体7が取り付
けられるブロック2a,2bの一側面には、第1の導体
1 〜45 の端部を保持する複数の溝2dが平行に刻設
される。この溝2dは、溝2dに嵌め込まれた第1の導
体41 〜45 の端部が、第1の保持体2の一側面から僅
かに突出するように、第1の導体41 〜45 の肉厚より
も僅かに浅く形成される。第1の保持体2の一側面から
僅かに突出する第1の導体4 1 〜45 の一部が、第2の
保持体7を第1の保持体2に取り付けたときに第2の導
体61 〜65 と接触する接触部4a,4bを形成する。
【0017】第1の導体41 〜45 は、導電性に優れ、
少なくとも誘導加熱用分割コイルによる加熱温度より高
い融点を有する鉄や銅、銀などの金属材料で形成され
る。また、第1の導体41 〜45 は、接触部4a,4b
が第2の導体61 〜65 にばねの作用によって押し付け
られるように、ある程度の弾性を有するようにある程度
の肉厚又は幅を有して形成される。このような第1の導
体41 〜45 は、マニホールド45の外周面を取り囲む
ように、両端が開放した断面コの字状に形成される。第
1の導体41 〜45 は、導体保持部5の穴5aを挿通さ
せ各ブロック2a,2bの一側面で直角に折り曲げら
れ、溝2dに嵌め込まれる。この実施形態では、穴5a
及び溝2dが、第1の導体41 〜45 同士が直接接触し
ないようする導通防止手段を構成する。第1の導体41
〜45 の両端はボルト3によって各ブロック2a,2b
の一側面に固定された非導電性の押え板11によって押
さえられる。以上の手順によって、第1の導体41 〜4
5 は第1の保持体2に固定され、第1の導体列4を形成
する。
【0018】第2の保持体7は、例えば窒化アルミやセ
ラミックなどの非導電性、耐熱性、断熱性に優れる材料
で形成され、ボルト8によってバックプレート48に取
り付けられる。マニホールド45,第1の保持体2及び
第1の導体41 〜45 と干渉しない第2の保持体7の他
側の途中部位には凸部9が形成される。また、第2の保
持体7の他側には、第2の導体61 〜65 を嵌め込んで
保持する複数の溝9aが、凸部9を貫通して形成され
る。この溝9aは、第1の導体41 〜45 の間隔と同一
間隔で平行に形成される。なお、溝9aは分割コイル1
に電圧を印加するためのリード線12との接続を考慮し
て、第2の導体61 〜65 の本数よりも一つ多く(つま
りこの実施形態では6つ)形成するのが望ましい。第2
の導体61 〜65 を凸部9を挿通して溝9aに嵌め込
み、その両端を第2の保持体7の両側の切り欠き部10
まで折り込むことによって、第2の導体61〜65 が第
2の保持体7に保持され、第2の導体列6を形成する。
この実施形態では、溝9aが、第2の導体61 〜65
士の接触を阻止する導通防止手段を構成する。
【0019】第2の導体61 〜65 は、導通性に優れ、
少なくとも誘導加熱用分割コイルによる加熱温度より高
い融点を有する鉄や銅、銀などの金属材料で形成され
る。第2の導体61 〜65 の各々は、隣り合う第1の導
体(41 と42 ,42 と43 ,43 と44 ,44 と45)
の間を斜めに横断し、第1の導体(例えば41 )の一方
の接触部4aと、これに隣り合う第1の導体(例えば4
2 )の他方の接触部4bとを接続する。この実施形態で
は、第1の保持体2に面する第2の導体61 〜6 5 の表
面が、第1の導体41 〜45 の接触部4a,4bと接触
する接触部である。第1の保持体2に第2の保持体7を
取り付けると、第1の導体列4と第2の導体列6とがマ
ニホールド45の周りにコイル体を形成する。なお、第
1の導体列4の第1の導体41 〜45 と第2の導体列6
の第2の導体61 〜65 とを簡単かつ正確に組み合わせ
らるためには、バックプレート48が固定側金型板46
に対して常に正確に位置決めされることが好ましい。そ
のため、この実施形態では、バックプレート48の所定
位置に複数本のピン(図示せず)を立設し、このピンが
嵌入されるピン穴(図示せず)を固定側金型板46に設
けている。もちろん、バックプレート48を固定側金型
板46に対して常に正確に位置決めすることができるの
であれば、位置決め手段は上記ピンとピン穴に限らず、
キーとキー溝など他の手段であってもよい。
【0020】図示しない電圧供給源と前記コイル体を接
続するためのリード線12は、第2の導体61 ,65
溶接等により接続するものとしてもよいし、第2の導体
1,65 をそのままリード線12の端部で形成しても
よい。この実施形態では、図示するように、リード線1
2の端部を、第1の導体41 ,45 と第2の保持体7又
は第2の導体61 ,65 と第1の保持体2とで挟持する
ようにしている。上記のように構成された分割コイル1
は、例えば図4に示すように配置することができる。こ
の配置例では、マニホールド45の端部に1個、スプル
ー45bとノズル20との間に2個の分割コイル1が配
置される。次に、上記構成の分割コイル1の作用を説明
する。リード線12,12を介して所定の電圧を分割コ
イル1に印加すると、電流が第1の導体列4と第2の導
体列6とで構成されるコイル体を流れ、マニホールド4
を誘導加熱する。したがって、マニホールド45のラン
ナー45a内の材料が所定の温度に加熱又は保温され
る。
【0021】マニホールド45を交換等するためにバッ
クプレート48を固定側金型板46から取り外すと、バ
ックプレート48に取り付けられた第2の保持体7が第
1の保持体2から離れ、分割コイル1が2つに分割され
る。マニホールド45と第2の保持体7及び第2の導体
列6とは別体であるので、バックプレート48から第2
の保持体7及び第2の導体列6を取り外したりリード線
12の接続を断つことなく、マニホールド45をバック
プレート48から取り外すことができる。この実施形態
のように、リード線12の端部を第1の導体41 ,45
と第2の保持体7又は第2の導体61 ,65 と第1の保
持体2とで挟持するようにしておけば、第1の保持体2
と第2の保持体7とを分離させるだけでリード線12が
分割コイル1から外れるので、第1の保持体2や第2の
保持体7をより簡単に固定側金型板46又はバックプレ
ート48から取り外すことができるようになる。
【0022】新しいマニホールド45をバックプレート
48に取り付け、このバックプレート48を固定側金型
板46に取り付ける。前記したようにバックプレート4
8は前記した位置決め手段により固定側金型板46に位
置決めして取り付けられるので、第1の保持体2に対し
て第2の保持体7を常に正確に取り付けることができ
る。また、第1の導体41 〜45 はある程度の弾性を有
するので、その接触部4a,4bがばねの作用により第
2の導体61 〜65 に押し付けられて確実な接触状態を
形成する。これにより、第1の導体列4と第2の導体列
6とでコイル体が形成される。次に、本発明の他の実施
形態を図5にしたがって説明する。この実施形態におい
て先の実施形態と異なるところは、マニホールド45の
周りにコイル体が二重に設けられる点である。即ち、第
1の保持体22には内側の第1の導体列23と外側の第
1の導体列24とが保持され、第2の保持体27には一
段目の第2の導体列26と二段目の第2の導体列28が
保持されている。そして、内側の第1の導体列23と一
段目の第2の導体列26とが内側のコイル体を形成し、
外側の第1の導体列24と二段目の第2の導体列28と
が外側のコイル体を形成する。
【0023】具体的には、固定側金型板46にボルト2
0によって取り付けられる第1の保持体22には、第1
の保持体22を構成するブロック22a,22bの対向
する壁面に、複数個の穴25,30が段違いに形成され
る。第1の導体241 〜24 5 は穴30に挿入されて外
側の第1の導体列24を形成する。内側の第1の導体2
1 〜234 の各々は、穴25に挿入されて内側の第1
の導体列23を形成する。この実施形態では、穴25,
30が各導体231 〜234 ,241 〜245の導通を
防止する導通防止手段である。両導体231 〜234
241 〜245の両端はそれぞれマニホールド挿通部2
2aの内側及び第1の保持体22の外側に折り曲げられ
て接触部23a,23b,24a,24bを形成し、か
つ、これによって両導体231 〜234 ,241 〜24
5 が第1の保持体22に固定される。
【0024】第2の保持体27には、保持部29,29
aによって各々が接触しないように第2の導体列26,
28が保持される。この実施形態では、前記した保持部
29,29aが導通防止手段を構成する。第2の導体列
26,28は、第1の導体列23,24と接触できるよ
うに2段に設けられる。2段目の第2の導体列28を構
成する第2の導体281 〜285 は、1段目の第2の導
体列26を構成する第2の導体261 〜264 よりも長
く形成され、その両端が1段目の第2の導体261 〜2
4 の両側に張り出している。上記の構成により、第1
の保持体22に第2の保持体27を取り付けると、外側
の第1の導体列24と二段目の第2の導体列28とがコ
イル体を形成し、内側の第1の導体列23と一段目の第
2の導体列26とがコイル体を形成する。
【0025】このようにして、一組のコイル体保持体2
2,27に二つのコイル体を形成することが可能にな
る。二つのコイル体には別々にリード線(図示せず)を
接続してそれぞれに所定の電圧を印加するものとしても
よいし、二つのコイル体を接続して内側のコイル体から
外側のコイル体に(或いは外側のコイル体から内側のコ
イル体に)電流が流れるようにしてもよい。この実施形
態においても、リード線12の端部を、第1の導体23
1 〜234及び241 〜245 (二重巻きの一体コイル
の場合は第1の導体231 〜234又は241 〜245
のいずれか一方)と第2の保持体27又は第2の導体2
1〜264 及び281 〜285 (二重巻きの一体コイ
ルの場合は第2の導体261〜264 又は281 〜28
5 のいずれか一方)と第1の保持体22とで挟持するよ
うにしておけば、第1の保持体22と第2の保持体27
とを分離させるだけでリード線12が分割コイル1から
外れるので、第1の保持体22や第2の保持体27をよ
り簡単に固定側金型板46又はバックプレート48から
取り外すことができるようになる。
【0026】次に、本発明のさらに他の実施形態を図6
にしたがって説明する。図6では図1と同一の部材及び
同一の部位には同一の符号を付し、詳しい説明は省略す
る。この実施形態では、分割コイル1をさらに多くの部
分に分割することができるように、第1の導体41 〜4
5 を導体列4の軸線方向(紙面に直交する方向)に沿っ
て中央で分割し、図面下側の導体(符号D41 〜45
表す)及び上側の導体(符号U41 〜45 で表す)に分
けている。第1の導体41 〜45 を分割した部分には、
各導体D41 〜45 ,U41 〜45 の端部を折り曲げて
接触部4c,4dを形成する。これにより、ブロック2
a,2bをそれぞれ固定側金型板46から取り外すこと
により、第1の導体列4を二つに分割することが可能に
なる。なお、同様の手段により第2の保持体7及び第2
の導体列6も二つに分割することができ、きわめて簡単
に3分割又は4分割することのできる分割コイル1を得
ることができる。
【0027】この実施形態のような多分割の誘導加熱用
分割コイルを利用することにより、今まで設けることが
困難であった被加熱部材の所定部位にも誘導加熱コイル
を簡単に設けることができるようになる。図7はこの実
施形態の分割コイルをマニホールド45とノズル42の
間に設けたホットランナー型射出成形機の金型の断面
図、図8は図7のY−Y方向矢視図である。図示するよ
うに、分割コイル1の第1の保持体4及び第1の導体4
1 〜45 を分割可能とすることにより、従来まで設ける
ことが困難であったマニホールド45とノズル42の基
部42aとの間に誘導加熱コイル1を簡単に設けること
ができるようになった。すなわち、基部42aに、分割
された第1の導体D41 〜45 ,U41 〜45 に応じて
貫通穴43を複数個形成し、この貫通穴43に、基部4
2aの両側から分割した第1の導体D41 〜45 及びU
1 〜45 を差し込み、貫通穴43の内部の中央で接触
部4c,4dを接触させる。
【0028】マニホールド45を取り外す際には、先に
説明したとおりにバックプレート48を固定側金型板4
6から取り外すだけでよく、さらにノズル42を取り外
す際には、ボルト3,3を緩めてブロック2a,2bを
固定側金型板46から取り外せばよい。次に、誘導加熱
用分割コイルをキャビティ49aの周囲に適用した実施
形態を、図9にしたがって説明する。キャビティ49a
は可動側金型板49に取り付けられる鉄などの金属で形
成されたコア50に形成される。このコア50の周りに
はセラミックなどの誘電体で形成された第1の保持体3
2が設けられる。この第1の保持体32の外周面には複
数の溝32aが平行に形成され、この溝32aに第1の
導体341 〜345 が嵌め込まれる。各溝32aには、
第1の導体341 〜345 の各々が可動側金型板48に
接触しないように、適当な導通防止手段を施す。各第1
の導体341 〜345 の両端は図示するように第1の保
持体32の端面に沿って折り曲げられ接触部34aが形
成される。第1の導体341 〜345 はこの折り曲げに
よって第1の保持体32に固定される。このようにして
複数個の第1の導体341 〜34 5 から第1の導体列3
4が形成される。
【0029】ノズル42の先端は固定側金型板46に取
り付けられる鉄などの金属で形成されたコア51によっ
て支持される。このコア51の周囲には、セラミックな
どの誘電体で形成された第2の保持体37が設けられ
る。この第2の保持体37においても第1の保持体32
と同様に複数の溝37aが平行に形成され、この溝37
aに第2の導体361 〜365 が嵌め込まれる。各溝3
7aについても、第2の導体361 〜365 の各々が固
定側金型板46に接触しないように、適当な導通防止手
段を施す。第2の導体361 〜365 と第1の導体34
1 〜345 との配置関係は先に説明した実施形態と同様
である。各第2の導体361 〜365 の両端は図示する
ように第2の保持体37の端面に沿って折り曲げられ、
接触部36aが形成される。第2の導体361 〜365
はこの折り曲げによって第2の保持体37に固定され
る。このようにして複数個の第2の導体361 〜365
から第2の導体列36が形成される。
【0030】上記のように構成された分割コイル1は、
キャビティ49aを取り囲むようにコア50,51のノ
ズル42の両側に設けられる。各導体列34,36は、
型締め時にそれぞれの接触部34a,36aが接触して
コイル体を形成する。図示しないリード線を介してこの
コイル体に電圧を印加すると、誘導加熱によってコア5
0,51が所定温度に加熱される。この場合、分割コイ
ル1に印加する電圧のオン,オフ及び加熱温度を、加熱
制御装置などの公知の手段によって制御できるようにし
ておくとよい。溶融材料の射出時にはキャビティ49a
の温度を溶融材料にほぼ等しい温度で維持し、射出完了
と同時に前記印加電圧をオフにするように設定すれば、
キャビティ49aを良好に急加熱、急冷却することがで
き、高品質の薄肉製品を得ることができる。
【0031】この発明の好適な実施形態を説明してきた
が、この発明は上記の実施形態によりなんら限定される
ものではない。例えば、上記の説明では、第1の導体4
1 〜45 の間を第2の導体61 〜65が斜めに横断する
ようにしているが、この逆、つまり、第2の導体61
5 の間を第1の導体41 〜45 が斜めに横断するよう
に構成してもよい。また、第1の導体列41 〜45 はマ
ニホールド45の断面形状に合わせてコの字状であると
して説明したが、第1の導体41 〜45 及び第2の導体
1 〜65の形状は被加熱部材の断面形状に合わせて円
形、楕円形、多角形、不定形などあらゆる形状に形成す
ることができる。さらに導通防止手段は穴5aなどであ
るとして説明したが、非導電性の部材を各導体の周りに
巻きつけてもよい。
【0032】また、誘導加熱用分割コイルを利用した本
発明のホットランナ金型では、固定側金型板46に第1
の保持体を取り付け、バックプレート48に第2の保持
体を取り付け、バックプレート48を取り外すという一
動作で分割コイルが分割されるものとして説明したが、
マニホールド45などに直接第1の保持体及び第2の保
持体を取り付けるように構成してもよい。さらに、上記
の実施形態では本発明の誘導加熱用分割コイルをマニホ
ールド45及びキャビティ49aの周囲に設けるものと
して説明したが、本発明の誘導加熱用分割コイルと同等
の作用を有するものであれば、他の誘導加熱用分割コイ
ルであってもよい。また、本発明のこの発明の誘導加熱
用分割コイルは、ホットランナー型射出成形機に限らず
誘導加熱が必要とされる他の分野にも広く適用すること
が可能である。
【0033】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で以下のような効果を奏する。本発明によれば、射出成
形の際にキャビティの周りにコイル体を形成して、キャ
ビティを所定の温度まで急速に加熱するとともに、射出
完了後にキャビティを急速に冷却することも可能にな
り、良好な品質の薄肉製品を得ることができる。また、
本発明によれば、型締め、型開きを繰り返し行っても故
障が生じにくく、信頼性の高い誘導加熱用分割コイルを
得ることができる。さらに、この発明の誘導加熱用分割
コイルは、コイル体が被加熱部材とは別体のコイル体保
持体に保持され、かつ二つ又はそれ以上に分割できる構
成であるので、コイル体内に配置されたマニホールド等
の被加熱部材を簡単に取り出すことができる。また、被
加熱部材の所望の部位、例えば、マニホールドとノズル
の接合部のような従来では誘導加熱コイルを設けること
が困難であった部位にもコイル体を設けることが可能に
なる。したがって、作業性と生産性に優れる誘導加熱コ
イル体を得ることができる。
【0034】本発明のホットランナー型射出成形機の金
型によれば、誘導加熱用分割コイルをキャビティの周り
に設け、誘導加熱によって射出時の金型温度を所定の温
度まで昇温することにより、溶融材料をキャビティの隅
々まで行き渡らせることができ、鋳込み不良を防止する
ことができる。また、キャビティ内の各部における溶融
材料の冷却速度の違いを緩和して、そりの発生を防止す
ることができる。また、マニホールドとノズルの接合部
に誘導分割コイルを設けることにより、ランナー内を流
通する溶融材料の温度のばらつきを小さくすることがで
き、キャビティ内に射出される溶融材料の温度むらを小
さくしてそりの発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の誘導加熱用分割コイルの
正面図である。
【図2】図1の誘導加熱用分割コイルのX−X方向矢視
断面図である。
【図3】第2の保持体における第2の導体の配置を説明
する平面図である。
【図4】分割コイルをマニホールドの周囲に配置したホ
ットランナー型射出成形機の金型の断面図である。
【図5】本発明の誘導加熱用分割コイルの他の実施形態
である。
【図6】本発明の誘導加熱用分割コイルのさらに他の実
施形態である。
【図7】図5の分割コイルをホットランナー型射出成形
機のマニホールドとノズルの間に設けた金型の断面図で
ある。
【図8】図7のY−Y方向断面図である。
【図9】分割コイルをキャビティの周囲に配置した配置
例を示すホットランナー型射出成形機の金型の部分断面
図である。
【図10】ホットランナー型射出成形機の金型の一般的
な構成を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 分割コイル 2,22 第1の保持体 2a,2b ブロック 2c マニホールド挿通部 2d 溝 4 第1の導体列 41 〜45 第1の導体 4a,4b 接触部 4c,4d 接触部 6,27 第2の導体列 61 〜65 第2の導体 7 第2の保持体 12 リード線 23 第1の導体列(内側) 23a,23b 接触部 24 第1の導体列(外側) 24a,24b 接触部 26 第2の導体列(内側) 28 第2の導体列(外側) 32 第1の保持体 34 第1の導体列 36 第2の導体列 37 第2の保持体 42 ノズル 45 マニホールド 46 固定側金型板 47 空間部 48 バックプレート 49 可動側金型板 49a キャビティ 50,51 コア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K059 AA08 AB07 AD02 AD39 AD40 CD52 CD79

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放端を有する第1の導体と、 複数の前記第1の導体を保持し、前記複数の第1の導体
    で第1の導体列を形成する第1の保持体と、 この第1の保持体に保持された前記第1の導体同士が直
    接接触しないようする導通防止手段と、 各前記第1の導体の両端に形成された接触部と、 隣り合う前記第1の導体の一方の接触部と他方の接触部
    とを接続する第2の導体と、 この第2の導体を複数個保持して第2の導体列を形成す
    るとともに、前記第1の保持体に着脱自在に取り付けら
    れる第2の保持体と、 この第2の保持体に保持された前記第2の導体同士が直
    接接触しないようする導通防止手段とを有し、 前記第1の保持体に前記第2の保持体を取り付けたとき
    に前記第1の導体列と前記第2の導体列とでコイル体が
    形成されること、を特徴とする誘導加熱用分割コイル。
  2. 【請求項2】 第1の導体列を前記第1の保持体の外側
    に向けて複数段形成し、各段ごとの前記第1の導体列に
    対応する第2の導体列を前記第2の保持体に複数段形成
    し、前記第1の保持体に前記第2の保持体を取り付けた
    ときに前記第1の導体列と前記第2の導体列とで複数個
    のコイル体が形成されるようにしたこと、を特徴とする
    請求項1に記載の誘導加熱用分割コイル。
  3. 【請求項3】 前記第1の保持体又は第2の保持体を前
    記コイル体の軸線に沿った方向に複数に分割し、かつ、
    分割された第1の保持体又は前記第2の保持体に応じて
    第1の導体又は第2の導体を分割し、各第1の導体又は
    第2の導体を分割した分割端部にそれぞれ接触部を形成
    したこと、を特徴とする請求項1または請求項2に記載
    の誘導加熱用分割コイル。
  4. 【請求項4】 前記第1の保持体は誘導加熱用分割コイ
    ルが取り付けられる被取付部材の一方に取り付けられ、
    前記第2の保持体は前記被取付部材の前記一方に着脱自
    在な他方に取り付けられること、を特徴とする請求項1
    ないし請求項3のいずれかに記載の誘導加熱用分割コイ
    ル。
  5. 【請求項5】 前記コイル体と前記コイル体に電圧を印
    加する電圧供給源とを接続するリード線の端部を、前記
    第1の導体と前記第2の保持体又は前記第2の導体と前
    記第1の保持体の間で挟持させたことを特徴とする請求
    項1ないし請求項4のいずれかに記載の誘導加熱用分割
    コイル。
  6. 【請求項6】 所定形状のキャビティが形成された可動
    側金型板と、溶融材料が流通するランナーが形成された
    マニホールドと、このマニホールドを介して供給された
    前記溶融材料を前記キャビティに射出するノズルとを備
    える固定側金型板と、この固定側金型板に着脱自在に取
    り付けられ、前記マニホールドを前記固定側金型板の所
    定部位に位置決めして固定するマニホールド取付部材と
    からなるホットランナー型射出成形機の金型において、 前記固定側金型板側に保持された複数の導体と、この導
    体の各々に対応して前記マニホールド取付部材側に保持
    された複数の導体と、各導体の端部に形成された接触部
    とを有し、前記接触部は前記マニホールド取付部材を前
    記固定側金型板に取り付けたときに両導体を接続してコ
    イル体を形成すること、を特徴とする誘導加熱用分割コ
    イルを利用したホットランナー型射出成形機の金型。
  7. 【請求項7】 分割可能な前記コイル体を前記マニホー
    ルドと前記ノズルとの接合部に設けたことを特徴とする
    請求項6に記載の誘導加熱用分割コイルを利用したホッ
    トランナー型射出成形機の金型。
  8. 【請求項8】 所定形状のキャビティが形成された可動
    側金型板と、溶融材料が流通するランナーが形成された
    マニホールドと、このマニホールドを介して供給された
    前記溶融材料を前記キャビティに射出するノズルとを備
    える固定側金型板とからなるホットランナー型射出成形
    機の金型において、 前記可動側金型板のキャビティの周囲に保持された複数
    の導体と、この導体の各々に対応して前記固定側金型板
    に保持された複数の導体と、各導体の端部に形成された
    接触部とを有し、前記接触部は型締めのときに両導体を
    接続してコイル体を形成すること、を特徴とする誘導加
    熱用分割コイルを利用したホットランナー型射出成形機
    の金型。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし請求項8のいずれかに記
    載の誘導加熱用分割コイルを利用したホットランナー型
    射出成形機の金型において、前記誘導加熱用分割コイル
    を請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の誘導加熱
    用分割コイルとしたこと、を特徴とする誘導加熱用分割
    コイルを利用したホットランナー型射出成形機の金型。
JP03210399A 1999-02-10 1999-02-10 ホットランナー型射出成形機の金型 Expired - Fee Related JP4033573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03210399A JP4033573B2 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 ホットランナー型射出成形機の金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03210399A JP4033573B2 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 ホットランナー型射出成形機の金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000231983A true JP2000231983A (ja) 2000-08-22
JP4033573B2 JP4033573B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=12349578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03210399A Expired - Fee Related JP4033573B2 (ja) 1999-02-10 1999-02-10 ホットランナー型射出成形機の金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4033573B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002144002A (ja) * 2000-10-31 2002-05-21 Oskar Frech Gmbh & Co 金属加圧鋳造部品を形成する装置
JP2012061826A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Honda Motor Co Ltd 成形装置及び成形方法
CN102573160A (zh) * 2011-10-25 2012-07-11 李军艳 电磁加热线圈盘

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002144002A (ja) * 2000-10-31 2002-05-21 Oskar Frech Gmbh & Co 金属加圧鋳造部品を形成する装置
JP4620305B2 (ja) * 2000-10-31 2011-01-26 オスカー フレッヒ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト 金属加圧鋳造部品を形成する装置
JP2012061826A (ja) * 2010-09-17 2012-03-29 Honda Motor Co Ltd 成形装置及び成形方法
CN102573160A (zh) * 2011-10-25 2012-07-11 李军艳 电磁加热线圈盘

Also Published As

Publication number Publication date
JP4033573B2 (ja) 2008-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100418728C (zh) 用于热流道喷嘴的可拆卸加热器
EP0144532B1 (en) Injection molding system having an insulation sleeve
US8475155B2 (en) Injection molding nozzle having a bracing component and a securing component
JPH0457175B2 (ja)
EP0337456B1 (en) Injection molding elongated probe having integral heating element and locating means
US20090014439A1 (en) Non-Contact High-Frequency Induction Heating Apparatus for Plastic Mold and Injection Nozzle Thereof
US5320513A (en) Printed circuit board for an injection molding apparatus
JPH0753395B2 (ja) ホットランナ式射出成形装置
CA2547377A1 (en) Thermal shroud and method of making same
KR100548865B1 (ko) 착탈식 노즐 본체 및 방법
US20150071626A1 (en) Hot runner nozzle with a segmented heater
JP2000231983A (ja) 誘導加熱用分割コイル及び誘導加熱用分割コイルを利用したホットランナー型射出成形機の金型
JP2009100538A (ja) 温度検出素子固定構造、及びその製造方法、並びに金型
JPH0216689B2 (ja)
JP2000127175A (ja) 成形装置
JPH04308718A (ja) 射出成形装置
KR20120131495A (ko) 금형장치
KR20210083612A (ko) 가열 및 냉각 장치를 구비하는 금형
KR200252327Y1 (ko) 금형의 노즐장치
JP2004148667A (ja) ディスク基板の成形用金型
JP2002096368A (ja) 射出成形機
JPS6144616A (ja) 薄肉成形品の成形方法
JPH0752203A (ja) カセット式ホットランナー金型
JP2000229337A (ja) 多数個取り成形金型
JP2014156019A (ja) 合成樹脂製品製造用金型及び合成樹脂製品の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20070814

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070817

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071019

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071023

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees