JP2000194808A - Icカード - Google Patents

Icカード

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JP2000194808A
JP2000194808A JP36815998A JP36815998A JP2000194808A JP 2000194808 A JP2000194808 A JP 2000194808A JP 36815998 A JP36815998 A JP 36815998A JP 36815998 A JP36815998 A JP 36815998A JP 2000194808 A JP2000194808 A JP 2000194808A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードの動作状況をICカードの外観か
ら認識可能なICカードを提供する。 【解決手段】 ICカード200は、半導体集積回路
(IC)140と、リーダライタからの磁気信号を電気
信号に変換するコイル110と、コイル110の出力電
圧を整流する整流回路120と、整流回路120の出力
電圧からIC140の駆動電圧を生成する定電圧回路1
30と、整流回路120の出力電圧により励起されて可
視光を発光する有機エレクトロルミネッセンス素子(有
機EL素子)150とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リーダライタとデ
ータを送受信するICカードであって発光素子を有する
ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】ICカードの動作状況、例えばリーダラ
イタ等の外部装置からICカードに電源供給されている
か否か等を、外部装置(結合装置)の表示装置に表示す
ることがある。例えば、外部装置に発光ダイオード(L
ED)、液晶(LCD)等の表示装置を設け、外部装置
がICカードの動作状況、例えばICカードと通信中で
あることを判断し、表示装置にICカードの動作状況を
表示する。表示方法としては、例えば、ICカードの動
作状況に応じてLEDを点灯または点滅したり、ICカ
ードの動作状況に応じて点灯または点滅の色を緑、赤等
に変化させたりする方法がある。また、外部装置の液晶
(LCD)、陰極線管(CRT)、プラズマディスプレ
イ等の表示装置に、ICカードの動作状況を示す文字を
表示する方法がある。一方、光通信用のLEDを有する
非接触式ICカードがある。これは、ICカードと外部
装置との間の通信を、赤外線リモコンと同様に赤外線通
信により行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ICカードの利用者
(カード利用者)は、ICカード、特に非接触式ICカ
ードの外観からICカードの動作状況を知ることが困難
である。このため、ICカードを外部装置に近づけて外
部装置側の表示装置を見る必要があった。また、1台の
外部装置が複数のICカードと同時に通信可能な場合、
複数のカード利用者に対して個別にICカードの動作状
況を知らせるときは、表示装置は識別番号(ID番号)
に応じたICカードの動作状況を表示する。このとき、
カード利用者は表示情報の中から自分の識別番号を識別
する必要があり、不便であった。
【0004】LEDを用いた赤外線通信方式のICカー
ドの場合、LEDを搭載する目的が、カードと外部装置
との赤外線による通信にあり、カード利用者に対するI
Cカードの動作状況の表示ではない。また、赤外線は可
視光線ではない。このため、LEDが小型であって点灯
と消灯との区別が難しい。また、ICカードの消費電力
を小さくするため、データ通信時にはLEDを点灯し、
非通信時にはLEDを消灯する。このため、データ通信
以外の処理をしているときには、LEDは消灯状態にあ
り、ICカードの動作状況を知ることが困難である。本
発明の目的は、ICカードの動作状況をICカードの外
観から認識可能なICカードを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のICカー
ドは、外部からの供給電圧によって励起されて可視光を
発光する有機エレクトロルミネッセンス素子を有する。
【0006】本発明の第2のICカードは、半導体集積
回路と、可視光を発光する有機エレクトロルミネッセン
ス素子と、リーダライタからの磁気信号を電気信号に変
換するコイルと、前記コイルの出力電圧を整流する整流
回路と、前記整流回路の出力電圧から前記半導体集積回
路の駆動電圧を生成する定電圧回路と、前記整流回路の
出力電圧または前記定電圧回路の出力電圧によって励起
されて可視光を発光する有機エレクトロルミネッセンス
素子とを有する。
【0007】本発明の第3のICカードは、リーダライ
タから回路電圧が供給される接続端子と、前記回路電圧
を駆動電圧とする半導体集積回路と、前記接続端子の端
子電圧により励起されて可視光を発光する有機エレクト
ロルミネッセンス素子とを有する。
【0008】有機エレクトロルミネッセンス素子は、小
型化および薄型化が可能であり、液晶を用いる液晶表示
素子に比べ柔軟性を持たせることが可能である。また、
面発光を行い、正面方向に加えて斜め方向からも発光を
見ることができる。ICカードは、薄型であり、たわむ
ことが多く、カード利用者はICカードを斜め方向から
見ることが多い。このため、有機エレクトロルミネッセ
ンス素子はICカードに適しており、有機エレクトロル
ミネッセンス素子をICカードに容易に実装することが
でき、カード利用者は有機エレクトロルミネッセンス素
子の発光を容易に認識することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。先ず、エレクトロルミネッセ
ンス(EL:Electro-luminescence)について述べる。
【0010】近年、多くの有機電子材料が開発されてい
るが、その中に、電界発光表示材料がある。これは、蛍
光物質に電界を加えたときに発光する、すなわち電界発
光(EL)をする材料であり、この現象を利用した発光
型の表示デバイスのことをエレクトロルミネッセンス素
子と呼ぶ。
【0011】ELを大別すると、真性ELと電荷注入型
ELの2つがある。先ず、真性EL(無機EL)につい
て述べる。真性ELは、蛍光体を誘電体中に分散させた
誘電層の薄膜を電極で挟み、交流電圧を印加して交番電
界を加えることにより発光する。蛍光体として硫化亜鉛
(ZnS)を用いたものが一般的であり、無機化合物を
発光物質とすることから無機ELとも呼ばれる。
【0012】図1(A)は、無機エレクトロルミネッセ
ンス素子(無機EL素子)の一例を説明する説明図であ
る。この無機EL素子は、プラスチック基板1と、プラ
スチック基板1上に積層された透明電極2と、誘電層4
と、この誘電層4を包む絶縁層3と、背面電極5とを備
えてなり、透明電極2および背面電極5には交流電源9
が接続されている。透明電極2と背面電極5により、絶
縁層3を介して誘電層4を挟み、交流電源9からの交流
電圧を誘電層4に印加するようになっている。プラスチ
ック基板1は、ポリエチレンテレフタレート(PET)
で構成してもよく、背面電極5は、ITO電極などの透
明電極で構成してもよい。無機EL素子に交流電圧を加
えると、誘電層(EL薄膜)4と絶縁層3との界面に高
電圧が生じ、加速された電子が誘電層4を高速で通過
し、蛍光体(すなわち誘電層4中の不純物イオン)が発
光する。不純物イオンの種類に応じて、赤、緑、青など
発光色が異なる。誘電層4が発光層となり、誘電層4か
ら発光された可視光はプラスチック基板1を透過するよ
うになっており、前記可視光をプラスチック基板1を通
して見ることができる。無機EL素子は、一例として
0.17mm程度の厚さで形成可能であり、消費電流を
1mA未満とすることが可能である。
【0013】無機EL素子は、次の(ア)〜(カ)の利
点がある。 (ア)自ら発光する。 (イ)固体で長寿命である。 (ウ)斜め方向からも発光が見える。 (エ)高速応答するので残像が無い。 (オ)コントラストが高く見やすい。 (カ)体積が小さく小型である。 一方、無機EL素子の駆動回路(ドライバ)は、一例と
して100V〜300V程度の交流電圧を生成する必要
がある。
【0014】なお、無機EL素子の誘電層は透明である
ことから、赤、緑および青の三原色のEL薄膜を重ね合
わせることにより、多色の無機EL素子を構成すること
ができ、この無機EL素子への電源供給を制御してフル
カラーのディスプレイを実現することができる。図1
(B)は、赤、緑および青の三原色のEL薄膜を重ね合
わせた無機EL素子の一例を説明する説明図である。こ
の無機EL素子は、プラスチック基板11と、絶縁層2
1,31と、透明電極12,22,32と、絶縁層1
3,23,33と、発光する誘電層14,24,34
と、透明電極15,25,35とを有する。プラスチッ
ク基板11上に透明電極12が積層されている。絶縁層
13に包まれた誘電層14は、青色の発色層を形成す
る。絶縁層23に包まれた誘電層24は、緑色の発色層
を形成する。絶縁層33に包まれた誘電層34は、赤色
の発色層を形成する。透明電極12,15により絶縁層
13を介して誘電層14を挟み、不図示の交流電源から
の交流電圧を誘電層14に印加するようになっている。
透明電極22,25により絶縁層23を介して誘電層2
4を挟み、不図示の交流電源からの交流電圧を誘電層2
4に印加するようになっている。透明電極32,35に
より絶縁層33を介して誘電層34を挟み、不図示の交
流電源からの交流電圧を誘電層34に印加するようにな
っている。透明電極12,22,32および透明電極1
5,25,35に供給する電圧の組み合わせて無機EL
素子への電源供給を変化させることで、種々の色を生成
してプラスチック基板11を通して見ることができる。
【0015】次に、電荷注入型EL(有機EL)につい
て述べる。電荷注入型ELは、半導体薄膜に直流電圧を
印加し、正孔(ホール)と電子を半導体薄膜の両側の電
極から注入して発光させる構成であり、発光ダイオード
(LED)と類似の機構で発光する。半導体薄膜とし
て、アントラセンなどの有機物単結晶が研究されてきた
が、近年、有機薄膜を用いた高輝度の発光素子が見出さ
れている。このように有機薄膜を用いたELは有機EL
と呼ばれる。有機ELについても、上記(ア)〜(カ)
の利点がある。図2は、有機エレクトロルミネッセンス
素子(有機EL素子)の一例を説明する説明図である。
この有機EL素子は、プラスチック基板51と、プラス
チック基板51上に積層された透明電極52と、透明電
極52上に積層された正孔輸送層53と、正孔輸送層5
3上に形成された発光層54と、発光層54上に積層さ
れた電子輸送層55と、電子輸送層55上に積層された
背面電極56とを有する。透明電極52には直流電源5
9の陽極(正極)が接続されており、背面電極56には
直流電源59の陰極(負極)が接続されている。プラス
チック基板51上にITO電極などの透明電極52を形
成し、正孔の流れ易い正孔輸送層53および電子の流れ
易い電子輸送層55を順次形成し、MgAg合金などの
背面電極56を形成する。正孔輸送層(正孔注入輸送
層)53は、正孔注入を陽極から受けて輸送し、電子輸
送層(電子注入輸送層)53は、電子注入を陰極から受
けて輸送する。透明電極52に陽極を接続し、背面電極
56に陰極を接続して直流電圧を供給すると、透明電極
52から正孔輸送層53に流れ込む正孔と、背面電極5
6から電子輸送層55に流れ込む電子とが、正孔輸送層
53と電子輸送層55の間にある発光層54で再結合し
て発光する。プラスチック基板51は発光層54から発
光された可視光を透過するようになっており、前記可視
光をプラスチック基板51を通して見ることができる。
【0016】有機EL素子は、直流電圧による駆動が可
能であり、10V以下の低電圧で動作可能である。非接
触式ICカードに搭載するEL素子としては、外部装置
から電力を受電する都合上、低い駆動電圧で動作する有
機EL素子のほうが望ましいが、無機EL素子もインバ
ータ等を用いることで搭載することは可能である。図1
および図2において、ポリエチレン・テレフタレート
(PET)などの透明なプラスチック基板を用いている
が、プラスチック基板に代えてガラス基板とすることも
可能であり、薄いICカードに搭載する場合は曲げに強
いことや柔軟であることなどからプラスチックの方が好
ましい。なお、ガラス基板であっても、そのサイズや実
装方法などの工夫によりICカードに搭載することは可
能である。有機EL素子は、一例として2.3mA/c
2 程度の消費電流とすることが可能である。有機EL
においても、図3(A)〜(C)に示すような構成とす
ることで、多色化することが可能である。
【0017】図3(A)の多色の有機EL素子では、
赤、緑、青の発光を行う有機EL素子を配列して結合し
た構成である。図3(A)の多色の有機EL素子では、
プラスチック基板61と、プラスチック基板61上に積
層された透明基板62と、透明基板62上に形成された
正孔輸送層63R,63G,63Bと、発光層64R,
64G,64Bと、電子輸送層65R,65G,65B
と、背面電極66R,66G,66Bとを有する。正孔
輸送層63Rと電子輸送層65Rの間には赤(R)色を
発光する発光層64Rが形成されており、電子輸送層6
5Rには背面電極66Rが重なって形成されている。正
孔輸送層63Gと電子輸送層65Gの間には緑(G)色
を発光する発光層64Gが形成されており、電子輸送層
65Gには背面電極66Gが重なって形成されている。
正孔輸送層63Bと電子輸送層65Bの間には青(B)
色を発光する発光層64Bが形成されており、電子輸送
層65Bには背面電極66Bが重なって形成されてい
る。発光層64R,64G,64Bからの発光は、プラ
スチック基板61を通して見ることができ、背面電極6
6R,66G,66Bに供給する駆動電圧を組み合わせ
て有機EL素子への電源供給を変化させることで、三原
色を用いて種々の色を生成することができる。
【0018】図3(B)の多色の有機EL素子では、白
色を発光する発光層と、赤、緑、青の各カラーフィルタ
とを組み合わせて結合した構成である。図3(B)の多
色の有機EL素子は、プラスチック基板71と、プラス
チック基板71上に形成されたカラーフィルタ77R,
77G,77Bと、カラーフィルタ77R,77G,7
7B上にそれぞれ形成された透明電極72R,72G,
72Bと、透明電極72R,72G,72B上に形成さ
れた正孔輸送層73と、白色を発光する発光層74と、
電子輸送層75と、背面電極76R,76G,76Bと
を有する。透明電極72Rとプラスチック基板71との
間には、赤のカラーフィルタ77Rが位置している。透
明電極72Gとプラスチック基板71との間には、緑の
カラーフィルタ77Gが位置している。透明電極72B
とプラスチック基板71との間には、青のカラーフィル
タ77Bが位置している。透明電極72Rと背面電極7
6Rとの間と、透明電極72Gと背面電極76Gとの間
と、透明電極72Bと背面電極76Bとの間とには、正
孔輸送層73と発光層74と電子輸送層75とが形成さ
れている。発光層74からの発光は、プラスチック基板
71を通して見ることができ、透明電極72R,72
G,72Bと背面電極76R,76G,76Bとに供給
する駆動電圧を組み合わせて有機EL素子への電源供給
を変化させることで、三原色を用いて種々の色を生成す
ることができる。
【0019】図3(C)の多色の有機EL素子では、青
色を発光する発光層と、赤、緑、青の色変換層とを組み
合わせて結合した構成である。図3(C)の多色の有機
EL素子は、プラスチック基板81と、プラスチック基
板81上に形成された色変換層87R,87G,87B
と、色変換層87R,87G,87B上にそれぞれ形成
された透明電極82R,82G,82Bと、透明電極8
2R,82G,82B上に形成された正孔輸送層83
と、青色を発光する発光層84と、電子輸送層85と、
背面電極86R,86G,86Bとを有する。透明電極
82Rとプラスチック基板81との間には、赤の色変換
層87Rが位置している。透明電極82Gとプラスチッ
ク基板81との間には、緑の色変換層87Gが位置して
いる。透明電極82Bとプラスチック基板81との間に
は、青の色変換層87Bが位置している。透明電極82
Rと背面電極86Rとの間と、透明電極82Gと背面電
極86Gとの間と、透明電極82Bと背面電極86Bと
の間とには、正孔輸送層83と発光層84と電子輸送層
85とが形成されている。発光層84からの発光は、プ
ラスチック基板81を通して見ることができ、透明電極
82R,82G,82Bと背面電極86R,86G,8
6Bとに供給する駆動電圧の組み合わせて有機EL素子
への電源供給を変化させることで三原色を用いて種々の
色を生成することができる。
【0020】以下、有機EL素子を有するICカードの
例について説明する。ICカード内のコイル(アンテナ
コイル)は、磁気結合または電磁誘導などにより外部装
置からの送信電力を受電する。コイルの両端に生じた交
流の電気信号は、整流回路に入力されて直流の電気信号
に変換される。この整流回路の出力端子には、平滑用の
キャパシタを接続してもよい。整流回路は一例としてダ
イオードを用いたブリッジ回路で構成する。整流回路の
出力は、定電圧回路(レギュレータ)に入力され、IC
カード内のIC(半導体集積回路)を駆動するIC駆動
用の安定化された直流電圧(駆動電圧)が生成される。
定電圧回路の出力端子には、平滑用のキャパシタを接続
してもよい。
【0021】有機EL素子を駆動する方法の例として
は、次の(a)〜(c)がある。 (a)整流回路の出力を用いる。 図4(A)は、本発明に係るICカードの一例を示す概
略ブロック図であり、上記(a)に関連する。このIC
カード200は、半導体集積回路(IC)140と、不
図示のリーダライタからの磁気信号を電気信号に変換す
るコイル(アンテナコイル)110と、前記コイル11
0の出力電圧を整流する整流回路120と、前記整流回
路120の出力電圧から前記半導体集積回路140の駆
動電圧を生成する定電圧回路(レギュレータ)130
と、前記整流回路120の出力電圧により励起されて可
視光を発光する有機エレクトロルミネッセンス素子(有
機EL素子)150とを有する。また、ICカード20
0は、整流回路120の出力端子に接続された平滑用の
キャパシタC1と、定電圧回路130の出力端子に接続
された平滑用のキャパシタC2とを有する。このICカ
ード200の長所は、ICカードの回路構成が簡潔にな
ることである。このため、ICカード200に搭載する
回路規模を小さくでき、ICカードを低コストにするこ
とができる。ICカード200では、整流回路120の
出力電圧が有機EL素子150の駆動電圧となるため、
ICカード200と外部装置の通信距離、すなわちIC
カード200の受電状態によって有機EL素子150の
駆動電圧が変化する。このため、ICカード200と外
部装置との距離により有機EL素子150の発光輝度が
変化する。
【0022】(b)定電圧回路の出力を用いる。 図4(B)は、本発明に係るICカードの一例を示す概
略ブロック図であり、上記(b)に関連する。このIC
カード300は、半導体集積回路(IC)140と、不
図示のリーダライタからの磁気信号を電気信号に変換す
るコイル110と、前記コイル110の出力電圧を整流
する整流回路120と、前記整流回路120の出力電圧
から前記半導体集積回路140の駆動電圧を生成する定
電圧回路130と、前記定電圧回路130の出力電圧に
より励起されて可視光を発光する有機EL素子150と
を有する。また、ICカード300は、整流回路120
の出力端子に接続された平滑用のキャパシタC1と、定
電圧回路130の出力端子に接続された平滑用のキャパ
シタC2とを有する。このICカード300の長所は、
有機EL素子150の駆動電圧が安定となることであ
る。このため、ICカード300が動作可能となる通信
領域において、ICカード300と外部装置の距離によ
らず、有機EL素子150の発光輝度が安定させること
ができ、カード利用者は前記通信領域の境界近傍であっ
てもICカード300の動作の有無を確認し易くなる。
ICカード300では、定電圧回路130は、IC14
0および有機EL素子150の駆動電圧を生成するた
め、上記(a)の構成に比べてより多くの出力電流を生
成する性能を必要とし、上記(a)の構成に比べてIC
カードの回路規模が大きくなる可能性がある。また、I
C140および有機EL素子150の駆動電圧が等しい
ので、有機EL素子150が発光する動作電圧Veに比
べてIC140の電源電圧Vが低い場合、電源電圧Vよ
り高い電圧でIC140を駆動することになる。この場
合、ICカード300の消費電力が大きくなり、ICカ
ード300と外部装置との通信可能な距離が短くなる可
能性がある。
【0023】(c)IC駆動用の定電圧回路とは別の電
源回路の出力を用いる。 図5(A)は、本発明に係るICカードの一例を示す概
略ブロック図であり、上記(c)に関連する。このIC
カード400では、半導体集積回路(IC)140と、
不図示のリーダライタからの磁気信号を電気信号に変換
するコイル110と、前記コイル110の出力電圧を整
流する整流回路120と、前記整流回路120の出力電
圧から前記半導体集積回路140の駆動電圧を生成する
定電圧回路130と、前記整流回路120の出力電圧を
昇圧する昇圧回路160と、前記昇圧回路160の出力
電圧により励起されて可視光を発光する有機EL素子1
50とを有する。また、ICカード400は、整流回路
120の出力端子に接続された平滑用のキャパシタC1
と、定電圧回路130の出力端子に接続された平滑用の
キャパシタC2と、昇圧回路160の出力端子に接続さ
れた平滑用のキャパシタC3とを有する。昇圧回路16
0は、整流回路120の出力電圧に代えて定電圧回路1
30の出力電圧を昇圧する構成としてもよい。昇圧回路
160は、有機EL素子150を駆動する駆動回路の一
例である。図5(A)では、整流回路120の出力を、
IC140駆動用の定電圧回路130と有機EL素子1
50駆動用の電源回路である昇圧回路160とに入力す
る。昇圧回路160により、IC140駆動用の定電圧
回路130よりも高い電圧を生成して有機EL素子15
0を駆動することができる。このICカード400の長
所は、IC140駆動用と有機EL素子150駆動用の
電源回路を別々にすることにより、IC140および有
機EL素子150の特性に応じた駆動電圧を得ることが
できる点である。このため、消費電力を低減でき、IC
カード400と外部装置の通信距離を長くすることがで
きる。ICカード400では、上記(a)および上記
(b)の構成に比べて電源回路が多いので、ICカード
に搭載する回路規模が大きくなる可能性がある。
【0024】有機EL素子を制御する方法の例として、
次の(d)と(e)がある。 (d)電圧検出回路を用いて制御する。 ICカード200〜400では、ICカードが受電する
と、整流回路120、定電圧回路130または昇圧回路
160の出力によって有機EL素子150を駆動する。
しかし、有機EL素子150が発光することは、IC1
40が駆動可能であることを必ずしも意味するものでは
ない。有機EL素子150の入力電圧が有機EL素子1
50の発光可能な電圧(発光可能電圧)に達していても
IC140の入力電圧がIC140の動作可能な所定の
電圧に達していない場合、IC140が駆動できないに
もかかわらず、有機EL素子150が発光し得る。逆
に、IC140の入力電圧が前記所定の電圧(所定値)
に達していても有機EL素子150の入力電圧が前記発
光可能電圧に達していない場合、IC140が駆動でき
るにもかかわらず、有機EL素子150が駆動されない
が、但し、有機EL素子150の駆動電圧よりもIC1
40の駆動電圧のほうが低いことが多い。これらの状況
は、カード利用者にとって好ましくない。これを解決す
る方法について、以下に述べる。
【0025】IC140を駆動する場合、電源回路の出
力電圧が前記所定値に達していることを検出して検出信
号を生成する電圧検出回路を設け、電源回路の出力電圧
が前記所定値に達してから、ICカード内の復調回路、
送信回路、中央処理装置(CPU)、メモリなどに電源
供給して動作可能となるよう制御する。ICカード20
0〜400では、電圧検出回路をIC140に含めても
よい。そして、ICカード200〜400において、有
機EL素子150と整流回路120との間、有機EL素
子150と定電圧回路130との間、または有機EL素
子150と昇圧回路160との間に半導体スイッチ等の
スイッチ回路を設け、電圧検出回路が出力する検出信号
を制御信号としてIC140の駆動電圧が前記所定値に
達しているときにスイッチ回路をオン(ON)とし、所
定値に達していないときはスイッチ回路をオフ(OF
F)とする。ここで、図5(B)は、本発明に係るIC
カードの一例を示す概略ブロック図であり、上記(d)
に関連する。このICカード500は、定電圧回路13
0の出力電圧が、IC140が動作可能な所定の電圧に
達していることを検出して検出信号を生成する電圧検出
回路141と、昇圧回路160と有機EL素子150と
の間に設けられ、前記検出信号により制御されるスイッ
チ回路SWとを有する。また、検出信号をIC140に
供給するようになっている。他の構成はICカード40
0と同様であり、当該他の構成の説明を省略する。この
ように、スイッチ回路SWをオン/オフ制御することに
より、IC140が駆動可能である場合に有機EL素子
150を発光させる構成とすることができ、カード利用
者は、IC140が駆動しているか否かを有機EL素子
150の発光の有無から知ることが可能である。なお、
昇圧回路160と定電圧回路130との間に前記スイッ
チ回路SWを設けてもよく、昇圧回路160が整流回路
120の出力電圧を入力する場合は昇圧回路160と整
流回路120との間に前記スイッチ回路SWを設けても
よい。
【0026】また、図5(B)では、電圧検出回路14
1の出力信号をスイッチ回路SWひいては有機EL素子
150のオン/オフ制御信号としたが、有機EL素子1
50の別のオン/オフ制御回路を設けて別の信号により
有機EL素子150をオン/オフしてもよい。例えば、
ICカード内のメモリに格納された識別データ(固有番
号やパスワードなど)を外部装置との通信によりデータ
照合するシステムでは、照合結果が一致を示す場合に有
機EL素子を発光させることにより、カード利用者は、
有機EL素子の発光から、ひいてはICカードの外観か
ら、照合結果が一致したことを知ることができる。さら
には、外部装置側の表示装置の表示または音響装置の音
響を用いてカード利用者に知らせるようにしてもよい。
この場合、ICカード500において、識別データを予
め記憶するメモリを設け、電圧検出回路141に代えて
照合回路を接続した構成とし、照合回路とIC140と
の間でも信号を送受可能な構成としてもよい。前記メモ
リは、前記IC140内に設けてもよく、前記照合回路
内に設けてもよく、前記照合回路は前記IC140内に
設けてもよい。前記照合回路は、前記メモリに記憶され
ている識別データと前記リーダライタから送出された識
別データとを照合して照合結果に応じた照合信号を生成
し、照合信号を前記スイッチ回路SWの制御信号とす
る。なお、整流回路120の出力電圧に応じて有機EL
素子150を発光させる場合は、整流回路120と有機
EL素子150との間にスイッチ回路SWを設け、この
スイッチ回路SWの制御信号を前記照合信号としてもよ
い。また、定電圧回路130の出力電圧に応じて有機E
L素子150を発光させる場合は、定電圧回路130と
有機EL素子150との間にスイッチ回路SWを設け、
このスイッチ回路SWの制御信号を前記照合信号として
もよい。昇圧回路160と定電圧回路130との間に前
記スイッチ回路SWを設けてもよく、昇圧回路160が
整流回路120の出力電圧を入力する場合は昇圧回路1
60と整流回路120との間に前記スイッチ回路SWを
設けてもよい。
【0027】一方、1台の外部装置で複数のICカード
と同時に通信可能なシステムでは、ICカード内には通
信衝突を防止する衝突防止(アンチコリジョン)回路を
設け、このアンチコリジョン処理により特定のICカー
ドのみがデータ通信可能となるよう制御する。そして、
このアンチコリジョン処理の結果、ICカードが選択さ
れたとき、有機EL素子を発光させ、ICカードが選択
されていないとき消灯させることにより、カード利用者
は、どのICカードが選択されているか、または自分の
ICカードが選択されているか否かを有機EL素子の点
灯/消灯によって知ることができる。この場合、ICカ
ード500において、電圧検出回路141に代えて衝突
防止回路を接続した構成とし、衝突防止回路とIC14
0との間でも信号を送受可能な構成としてもよい。前記
衝突防止回路は、自ICカードが前記リーダライタによ
り選択されていることを検出して選択検出信号を生成す
ると共に、前記自ICカードを前記リーダライタと通信
可能とし、選択されていない他ICカードとの衝突を防
止する。前記スイッチ回路SWの制御信号を前記選択検
出信号とする。前記衝突防止回路は、前記IC140内
に設けてもよい。なお、整流回路120の出力電圧に応
じて有機EL素子150を発光させる場合は、整流回路
120と有機EL素子150との間にスイッチ回路SW
を設け、このスイッチ回路SWの制御信号を前記選択検
出信号としてもよい。また、定電圧回路130の出力電
圧に応じて有機EL素子150を発光させる場合は、定
電圧回路130と有機EL素子150との間にスイッチ
回路SWを設け、このスイッチ回路SWの制御信号を前
記選択検出信号としてもよい。昇圧回路160と定電圧
回路130との間に前記スイッチ回路SWを設けてもよ
く、昇圧回路160が整流回路120の出力電圧を入力
する場合は昇圧回路160と整流回路120との間に前
記スイッチ回路SWを設けてもよい。
【0028】また、本発明に係るICカードでは、有機
EL素子150をオン/オフ制御して点灯/消灯を制御
しているが、有機EL素子150の消費電力を低減する
ため、点灯を連続するのではなく、点滅させてもよい。
図8(A)は、有機EL素子を点灯させる場合と点滅さ
せる場合における、有機EL素子に供給する電圧の波形
図である。このとき、ICカード内にクロック信号生成
回路を設けて例えば10ms毎に周期的にクロック信号
をオン/オフさせて前記スイッチ回路をオン/オフする
ことにより、有機EL素子を点滅させることができる。
これにより、有機EL素子の消費電力を低下させること
ができ、ICカードと外部装置の通信距離を大きくする
ことが可能である。例えば、前記電圧検出回路、前記衝
突防止回路または前記照合回路の出力信号をクロック信
号で変調して前記スイッチ回路の制御信号としてもよ
い。前記クロック信号は、コイル110からの交流電圧
から直接生成してもよい。図8(B)は、クロック信号
生成回路の一例を説明する説明図である。不図示のリー
ダライタから出力される磁気信号の周波数は、クロック
信号の周波数の自然数倍とする。コイル110は、前記
磁気信号を電気信号に変換して交流電圧を生成する。ク
ロック信号生成回路170は、コイル110の出力電圧
から磁気信号の周波数の信号を抽出する抽出回路171
と、前記抽出回路171の出力信号を分周する分周回路
172とを有する。コイル110の出力電圧からクロッ
ク信号を生成することで、クロック信号生成回路が簡単
な構成となり、抽出回路171の出力信号をクロック信
号としてもよく、または分周回路により適当な周波数の
クロック信号を生成してもよく、このクロック信号を用
いて有機EL素子を点滅させることができる。さらに、
クロック信号または有機EL素子の点滅のデューティフ
ァクタ(オンとオフの比率)は、1/2(オン時間:オ
フ時間=1:1)としてもよく、1/8(オン時間:オ
フ時間=1:8)のようにオン時間の比率を下げること
により、有機EL素子の消費電力を低減してもよい。
【0029】(e)有機EL素子のオンとオフとを別々
に制御する。 前記(d)では電圧検出回路141、照合回路または衝
突防止回路の出力信号を有機EL素子150のオン/オ
フ制御に用いたが、一つの出力信号によって有機EL素
子150のオン/オフを制御する必要はなく、オンとオ
フを別々の出力信号によって制御してもよい。図6
(A)は本発明に係るICカードの一例を示す概略ブロ
ック図であり、この図6(A)に示すように、ラッチ回
路の一例であるRSフリップフロップ(RS−FF)回
路を用い、衝突防止回路143の出力によりオンに制御
し、照合回路142の出力によりオフに制御する構成と
してもよい。このICカード600は、ICカード50
0において電圧検出回路141に代えて衝突防止回路1
43および照合回路142を接続し、衝突防止回路14
3および照合回路142の出力信号を前記RS−FF回
路144に供給する構成とし、前記RS−FF回路14
4の出力信号をスイッチ回路SWの制御信号とし、IC
140と衝突防止回路143と照合回路142とは信号
を送受可能な構成である。RS−FF回路144は、前
記衝突防止回路143が出力する選択検出信号により第
1の状態に変化し、前記照合回路142が出力する照合
信号により第2の状態に変化し、RS−FF回路144
はその状態に応じた出力信号を生成する。他の構成はI
Cカード500と同様であり、当該他の構成の説明を省
略する。この場合、ICカード600は、衝突防止回路
143により自ICカード600が選択されたときにス
イッチ回路SWをオンして有機EL素子150を発光さ
せ、その後、ICカード600内でデータ照合を行って
識別データが一致したときにスイッチ回路SWをオフさ
せて有機EL素子150を消灯させることが可能であ
る。カード利用者は、有機EL素子150の点灯によっ
てICカード600が選択状態にあることを知ることが
でき、有機EL素子150の消灯によってデータ照合の
結果が一致であることを知ることができる。
【0030】一方、データ照合の結果が一致の場合にカ
ード処理を終了するシステムでは、カード利用者は、外
部装置にICカード600をかざしていた動作を、この
有機EL素子150の消灯により、外してもよいと判断
することができる。このことは、1台の外部装置が複数
のICカードと通信可能なシステムで望ましい。なぜな
ら、従来のシステムで1台の外部装置に複数のICカー
ドがかざされていた場合、外部装置側の表示装置では、
ICカードを特定するためには、ICカードの固有番号
または識別データなどを表示するしかなく、カード利用
者は、この固有番号等を表示画面で見ることにより、I
Cカードの動作状況を知ることができるが、手間がかか
る。しかしながら、前記ICカード600では、有機E
L素子150の表示状態により、ICカード600の動
作状況を簡単に知ることができる。ICカード600で
は、オンとオフとを別々に制御する構成を例示したが、
運用するシステムに応じて、オンおよびオフを制御する
出力信号を自由に組み合わせることが可能である。整流
回路120の出力電圧に応じて有機EL素子150を発
光させる場合は、整流回路120と有機EL素子150
との間にスイッチ回路SWを設け、スイッチ回路SWの
制御信号を前記RS−FF回路144の出力信号として
もよい。定電圧回路130の出力電圧に応じて有機EL
素子150を発光させる場合は、定電圧回路130と有
機EL素子150との間にスイッチ回路SWを設け、こ
のスイッチ回路SWの制御信号を前記RS−FF回路1
44の出力信号としてもよい。昇圧回路160と定電圧
回路130との間に前記スイッチ回路SWを設けてもよ
く、昇圧回路160が整流回路120の出力電圧を入力
する場合は昇圧回路160と整流回路120との間に前
記スイッチ回路SWを設けてもよい。
【0031】(f)複数の有機EL素子を別々に制御す
る。 前記ICカード200〜600では、ICカード内に1
個の有機EL素子150を搭載する場合を説明したが、
複数の有機EL素子を搭載してもよい。図6(B)は本
発明に係るICカードの一例を示す概略ブロック図であ
り、この図6(B)に示すように、2個の有機EL素子
151,152をICカードに搭載し、電圧検出回路1
41の出力によりスイッチ回路SW1をオン/オフ制御
して有機EL素子151を発光/消灯させ、照合回路1
42の出力によりスイッチ回路SW2をオン/オフ制御
して有機EL素子152を発光/消灯させる。ICカー
ド700では、電圧検出回路141の出力によりIC1
40が動作可能であるときに有機EL素子151を発光
させ、その後、照合回路142で照合を行って識別デー
タが一致したときに有機EL素子152を発光させる。
これにより、カード利用者は、ICカード700を外部
装置に近づけたとき、IC140が動作可能であってI
Cカード700が通信可能であることを有機EL素子1
51の発光から知ることができ、データ照合の結果が一
致を示していることを有機EL素子152の発光から知
ることができ、ICカード700の動作状況をより詳し
く知ることができる。ICカード700は、ICカード
500において、有機EL素子とスイッチ回路とを複数
設けると共に照合回路142を設けた構成であり、第1
のスイッチ回路SW1を電圧検出回路141からの検出
信号により制御して有機EL素子151の発光を制御
し、第2のスイッチ回路SW2を照合回路142からの
照合信号により制御して有機EL素子152の発光を制
御する構成である。第1のスイッチ回路SW1は、昇圧
回路160と有機EL素子151との間に設けてあり、
第2のスイッチ回路SW2は、昇圧回路160と有機E
L素子152との間に設けてある。照合回路142と電
圧検出回路141とIC140とは信号が送受可能なよ
うになっている。前記スイッチ回路SW1,SW2につ
いては、整流回路120の出力電圧に応じて有機EL素
子151,152を発光させる場合は、整流回路120
と有機EL素子151との間にスイッチ回路SW1を設
け、整流回路120と有機EL素子152との間にスイ
ッチ回路SW2を設けてもよい。定電圧回路130の出
力電圧に応じて有機EL素子151,152を発光させ
る場合は、定電圧回路130と有機EL素子151との
間にスイッチ回路SW1を設け、定電圧回路130と有
機EL素子152との間にスイッチ回路SW2を設けて
もよい。
【0032】ICカード700において、有機EL素子
151,152の双方を照合回路142から出力される
照合信号により制御してもよい。例えば、照合回路14
2でのデータ照合の結果が一致を示すときにスイッチ回
路SW1をオンに制御して有機EL素子151を発光さ
せ、データ照合の結果が不一致を示すときにスイッチ回
路SW2をオンに制御して有機EL素子152を発光さ
せる。この場合、カード利用者は、照合回路142の照
合結果を、どちらの有機EL素子151,152が発光
したかによって知ることができ、ICカード700の動
作状況をより詳しく知ることができる。
【0033】また、上記(d)と上記(e)とを組み合
わせ、ICカード500とICカード600とを組み合
わせた構成としてもよい。例えば、ICカード600に
おいて、有機EL素子150を第2の有機EL素子15
2とし、スイッチ回路SWを第2のスイッチ回路SW2
とし、スイッチ回路SW2をRS−FF回路144の出
力信号により制御する。さらに、電圧検出回路141お
よび第1の有機EL素子151を設けると共に、この有
機EL素子151と昇圧回路160との間に第1のスイ
ッチ回路SW1とを設け、スイッチ回路SW1を電圧検
出回路141からの検出信号により制御する。そして、
一例として、有機EL素子151を検出信号によりスイ
ッチ回路SW1のオン/オフを制御して有機EL素子1
51の発光/消灯を制御する。また、衝突防止回路14
3の衝突防止処理の結果が選択を示し、選択検出信号が
生成された場合に、スイッチ回路SW2をオンに制御し
て有機EL素子152を発光させてもよい。また、照合
回路142のデータ照合の結果が一致を示し、この一致
を示す照合信号が生成された場合に、スイッチ回路SW
2をオフに制御して有機EL素子152を消灯させても
よい。前記スイッチ回路SW1,SW2については、整
流回路120の出力電圧に応じて有機EL素子151,
152を発光させる場合は、整流回路120と有機EL
素子151との間にスイッチ回路SW1を設け、整流回
路120と有機EL素子152との間にスイッチ回路S
W2を設けてもよい。定電圧回路130の出力電圧に応
じて有機EL素子151,152を発光させる場合は、
定電圧回路130と有機EL素子151との間にスイッ
チ回路SW1を設け、定電圧回路130と有機EL素子
152との間にスイッチ回路SW2を設けてもよい。
【0034】前記有機EL素子151,152の発光色
は、同じ色として有機EL素子の配置により区別しても
よいが、互いに異なる色にしたほうがカード利用者はど
ちらの有機EL素子であるかを判断し易くなり、より好
ましい。
【0035】(g)多色の有機EL素子を色の変更させ
て制御する。 上記(f)では、複数の有機EL素子を用いたが、複数
の色を発色可能な多色の有機EL素子を用いて発光色を
変更してもよい。多色の有機EL素子については、上述
した図3(A)〜(C)の多色の有機EL素子を参考に
することができ、有機EL素子への電源供給をスイッチ
回路を用いて変化させることで複数の色を発光させるこ
とができる。
【0036】上記(a)〜(g)で述べた有機EL素子
は、面発光するパネルとしてICカードに設けることが
できる。有機EL素子は広い発光面を得ることができ、
カード利用者にとって、ICカードの動作状況を即座に
知る上で便利である。ICカードでは、セグメント表示
またはドット表示を可能とするEL素子を搭載すること
によって、ICカード内のメモリの記憶データのよう
な、より詳細な情報を表示することも可能である。
【0037】(h)セグメント表示により数字等を表示
する。 図7(A)は、セグメント表示する表示素子とその駆動
回路の概略ブロック図である。この表示素子のセグメン
トは有機EL素子150a〜150gからなり、有機E
L素子150a〜150gは駆動回路165により駆動
され、可視光を発光する。前記表示素子と駆動回路とを
本発明に係る上記ICカードに設けてもよい。ICカー
ド内の不図示のマイクロコンピュータ(マイコン)から
の制御信号を駆動回路165は入力し、マイコンにより
セグメント表示が制御可能になっている。このマイコン
は、前記IC140内に設けてもよい。一例として駆動
回路165は、昇圧回路と、発光させる有機EL素子を
前記制御信号から特定するデコーダと、前記昇圧回路と
前記各有機EL素子150a〜150gとの間に設けた
スイッチ回路SWa〜SWgとを有し、スイッチ回路S
Wa〜SWgのうち前記デコーダで特定された有機EL
素子に接続されているスイッチ回路をオンに制御する構
成とする。このようにして、有機EL素子からなるセグ
メント型表示素子を用いてプリペイド用途での金額、度
数などを表示することが可能であり、また、前記リーダ
ライタとの通信情報やICカード内のメモリに記憶され
ている記憶情報を表示することが可能である。
【0038】(i)ドット表示により文字を表示する。 図7(B)は、ドット表示する表示素子とその駆動回路
の概略ブロック図である。この表示素子のドットはマト
リクス状に配置された有機EL素子15011〜150MN
からなる。図7(B)では、M=7,N=16の場合が
例示されている。有機EL素子15011〜150MNは駆
動回路166により駆動され、可視光を発光する。IC
カード内の不図示のマイクロコンピュータ(マイコン)
からの制御信号を駆動回路166は入力し、マイコンに
よりドット表示が制御可能になっている。このマイコン
は、前記IC140内に設けてもよい。前記表示素子と
駆動回路166とを本発明に係る上記ICカードに設け
てもよい。駆動回路166からの透明電極は列方向の有
機EL素子に対応してN本配列されており、駆動回路1
66からの背面電極は行方向の有機EL素子に対応して
M本配列されている。一例として駆動回路166は、昇
圧回路160と、発光させる行方向の有機EL素子を前
記制御信号から特定する第1のデコーダと、発光させる
列方向の有機EL素子を前記制御信号から特定する第2
のデコーダと、前記昇圧回路と行方向の有機EL素子と
の間に設けた第1のスイッチ回路SW1a〜SW1g
と、前記昇圧回路と列方向の有機EL素子との間に設け
た第2のスイッチ回路SW2a〜SW2gとを有し、ス
イッチ回路SW1a〜SW1gのうち前記第1のデコー
タで特定された行方向の有機EL素子に接続されている
スイッチ回路をオンに制御し、スイッチ回路SW2a〜
SW2gのうち前記第2のデコータで特定された列方向
の有機EL素子に接続されているスイッチ回路をオンに
制御する構成とする。このようにして、有機EL素子か
らなるドット型表示素子を用いてプリペイド用途での金
額、度数などを表示することが可能であり、また、前記
リーダライタとの通信情報やICカード内のメモリに記
憶されている記憶情報を表示することが可能であり、文
字(テキスト)や画像を表示することが可能である。こ
れにより、「OK」、「NG」、「PASS」、「FA
IL」など様々な情報をドット表示することができる。
ドット型表示素子と同様にしてマトリクス型の表示素子
を有機EL素子により構成してICカードに備えてもよ
い。
【0039】上記(h)〜(i)のように情報を表示す
る場合、セグメント又はドットの個々を制御することが
必要となり、回路規模の増大ひいてはコストの上昇を招
く可能性がある。この制御を簡単にするため、「O
K」、「NG」などの表示文字を予め決定しておき、そ
れらの文字を表示する構成としてもよい。なお、ある領
域全面を発光する有機EL素子であって、バックライト
に相当する有機EL素子の上に、ネガ状の文字(色抜
き)を予め印刷することにより、有機EL素子の発光時
に前記文字を浮き上がらせ、前記文字により固定情報を
表示することも可能である。
【0040】上記の実施形態では、非接触式ICカード
を前提としたが、接触式ICカードにEL素子を搭載し
てもよい。接触式ICカードの外部装置の多くはICカ
ード全部をスロットに挿入する。しかし、一部の小型
(簡易)リーダライタではICカードの一部分をスロッ
トに挿入して他の部分を外部に露出するタイプのものが
ある。また、透明の筐体で覆われた外部装置であって、
挿入されたICカードが外部から見えるタイプの外部装
置もあり得る。このような場合、接触式ICカードに有
機EL素子を搭載することにより、前記非接触式ICカ
ードと同様にして、ICカードの外観からICカードの
動作状況を知ることができる。
【0041】図9(A)は、本発明に係る接触式ICカ
ードの一例を示す概略ブロック図である。この接触式I
Cカード950は、不図示のリーダライタから回路電圧
Vccが供給される接続端子T1と、前記回路電圧Vccを
駆動電圧とする半導体集積回路(IC)140と、前記
接続端子T1の端子電圧に応じて可視光を発光する有機
EL素子150と、接続端子T2,T3,T5〜T7と
を有する。有機EL素子150は、前記リーダライタか
ら前記回路電圧Vccが供給されている時に発光する。接
続端子T5は、IC140と有機EL素子150とに接
続されている。接続端子T2,T3,T7は、IC14
0に接続されている。接続端子T1には、回路電圧Vcc
が供給される。接続端子T2には、リセット信号RST
が供給される。接続端子T3には、クロック信号CLK
が供給される。接続端子T5には、グランド電圧(接地
電圧)GNDが供給される。接続端子T6には、プログ
ラム供給電圧Vppが供給される。接続端子T7には、デ
ータが入出力され、入力データまたは出力データが供給
される。接触式ICカード950は最も簡単な回路構成
であるが、有機EL素子150の駆動電圧とIC140
の駆動電圧とが同じであり、この電圧値はISO規格で
は+5Vである。このため、有機EL素子150の充分
な発光輝度が得られない可能性がある。
【0042】そこで、図9(B)に示すように、回路電
圧Vccを昇圧して有機EL素子150の駆動電圧として
もよい。図9(B)は、本発明に係る接触式ICカード
の一例を示す概略ブロック図である。この接触式ICカ
ード960は、不図示のリーダライタから回路電圧Vcc
が供給される接続端子T1と、前記回路電圧Vccを駆動
電圧とする半導体集積回路(IC)140と、前記接続
端子T1に供給されている前記回路電圧Vccを昇圧する
昇圧回路160と、昇圧回路160の出力電圧に応じて
可視光を発光する有機EL素子150と、接続端子T
2,T3,T5〜T7とを有する。有機EL素子150
は、前記リーダライタから前記回路電圧Vccが供給され
ている時に発光する。接続端子T2,T3,T7は、I
C140に接続されている。接続端子T5は、IC14
0と有機EL素子150とに接続されている。
【0043】また、図9(C)に示すように、回路電圧
Vccを昇圧して有機EL素子150の駆動電圧とし、さ
らに有機EL素子150の発光をICから制御する構成
としてもよい。この接触式ICカード970は、不図示
のリーダライタから回路電圧Vccが供給される接続端子
T1と、前記回路電圧Vccを駆動電圧とする半導体集積
回路(IC)145と、前記接続端子T1に供給されて
いる前記回路電圧Vccを昇圧する昇圧回路160と、昇
圧回路160の出力電圧に応じて可視光を発光する有機
EL素子150と、前記昇圧回路160と前記有機EL
素子150との間に設けられたスイッチ回路SWとを有
し、前記スイッチ回路SWの制御信号を前記IC145
が生成してスイッチ回路SWのオンオフ動作を前記IC
145から制御可能とした構成である。IC145内に
マイコンを備えてもよい。有機EL素子150は、前記
リーダライタから前記回路電圧Vccが供給されている時
に発光する。接続端子T5は、IC145と有機EL素
子150とに接続されている。接続端子T2,T3,T
7は、IC145に接続されている。スイッチ回路SW
は接続端子T1と昇圧回路160との間に設けてもよ
い。
【0044】ICカード500〜700に対応して、有
機EL素子を有する接触式ICカードにおいても同様の
構成とすることができる。ICカード500〜700に
おいて、コイル110と整流回路120とキャパシタC
1と定電圧回路130とを取り除き、前記定電圧回路1
30の出力端子に代えて接続端子T1を採用し、昇圧回
路160は接続端子T1の端子電圧を昇圧する構成とし
てもよい。さらには、図7(A)のセグメント型表示素
子とその駆動回路165を備えてもよく、図7(B)の
ドット型表示素子とその駆動回路166を備えてもよ
い。
【0045】図10は、本発明に係るICカードの一例
を示す概略ブロック図である。このICカード980
は、接触式ICカードと非接触式ICカードとを兼ねる
構成となっている。この接触式ICカード970は、不
図示のリーダライタから回路電圧Vccが供給される接続
端子T1と、前記回路電圧Vccを駆動電圧として入力す
る半導体集積回路(IC)146と、不図示のリーダラ
イタからの磁気信号を電気信号に変換するコイル110
と、前記コイル110の出力電圧を整流する整流回路1
20と、前記整流回路120の出力電圧から前記IC1
46の駆動電圧を生成する定電圧回路130と、昇圧回
路160と、昇圧回路160の出力電圧により励起され
て可視光を発光する有機EL素子150と、前記定電圧
回路130と前記昇圧回路160との間に設けられたス
イッチ回路SW4と、前記接続端子T1と前記昇圧回路
160との間に設けられたスイッチ回路SW3とを有
し、スイッチ回路SW3,SW4の制御信号を前記IC
146が生成してスイッチ回路SW3,SW4のオンオ
フ動作を前記IC145から制御可能とした構成であ
る。IC146内にマイコンを備えてもよい。ICカー
ド980は、接続端子T2,T3,T5〜T7と、平滑
用のキャパシタC1を有する。定電圧回路130と昇圧
回路160の出力端子に平滑用のキャパシタをそれぞれ
接続してもよい。
【0046】スイッチ回路SW3はリーダライタから前
記接続端子T1に電源供給されている場合にオンに制御
され、スイッチ回路SW4はリーダライタからコイル1
10を介して磁気信号により電源供給されている場合に
オンに制御されるようになっている。IC146は、前
記接続端子T1に電源供給されている場合とコイル11
0を介して磁気信号により電源供給されている場合とを
判別する判別回路を有する。双方からICカード980
に電源供給されている場合は、スイッチ回路SW3,S
W4の一方を選択してオンにする。この場合、スイッチ
回路SW3のほうをオンにしてもよい。昇圧回路160
は、前記定電圧回路130の出力電圧または前記接続端
子T1に供給されている回路電圧を入力して昇圧する。
有機EL素子150は、前記リーダライタから前記回路
電圧Vccが供給されている場合、または前記リーダライ
タから磁気信号により電源供給されている場合に発光す
る。接続端子T5は、IC146と有機EL素子150
と昇圧回路160とに接続されている。接続端子T2,
T3,T7は、IC145に接続されている。ICカー
ド980では、複数の色を発色可能な有機EL素子を搭
載してもよく、異なる色を発色する複数の有機EL素子
を搭載してもよく、前記接続端子T1に電源供給されて
いる場合とコイル110を介して磁気信号により電源供
給されている場合とで、異なる色で発光させるようにし
てもよい。これにより、カード利用者は、前記接続端子
T1に電源供給されている場合とコイル110を介して
磁気信号により電源供給されている場合とを、有機EL
素子の発光色から識別することができる。
【0047】有機EL素子は面発光して広範囲に発光さ
せることができるので、発光部分がICカードを持つ指
先で隠れないようにすることが可能である。ICカード
に搭載する有機EL素子の大きさは、例えばICカード
を片手の指先で摘んで保持する際に1本の指、例えば親
指または人指し指の指先がICカードの片面に触れる面
積よりも大きい面積を発光面積としてもよい。なお、上
記実施形態は本発明の一例であり、本発明は上記実施形
態に限定されない。
【0048】
【発明の効果】本発明のICカードでは、有機EL素子
は面発光するので、ICカードにおいて広範囲に発光さ
せることができ、有機EL素子によって各種情報の表示
をカード利用者に見易くすることができる。
【0049】本発明の第1のICカードでは、外部から
の供給電圧によって励起されて発光する有機EL素子を
有するので、リーダライタから受電中または通信中に有
機EL素子を発光させることができ、有機EL素子によ
りICカードの動作を表示することができ、カード利用
者はICカードの動作をICカードの外観から知ること
ができる。
【0050】本発明の第2のICカードは、整流回路の
出力により励起されて発光する有機EL素子を有する場
合、簡単な回路構成で有機EL素子によりICカードの
動作を表示することができ、カード利用者はICカード
の動作をICカードの外観から知ることができる。ま
た、リーダライタから受電する電力の大きさを有機EL
素子の発光輝度から知ることができる。一方、定電圧回
路の出力により励起されて発光する有機EL素子を有す
る場合、有機EL素子によりICカードの動作を表示す
ることができ、カード利用者はICカードの動作をIC
カードの外観から知ることができる。また、リーダライ
タとの通信可能な距離を有機EL素子の発光の有無から
知ることができ、通信可能な範囲では有機EL素子の発
光輝度を一定にすることが可能であり、表示をより見易
くすることができる。
【0051】本発明の第3のICカードは、リーダライ
タから回路電圧が供給される接続端子の端子電圧に応じ
て有機EL素子は発光するので、有機EL素子によりI
Cカードの動作を表示することができ、カード利用者は
ICカードの動作をICカードの外観から知ることがで
きる。カード利用者はリーダライタから受電中であるこ
とを有機EL素子の発光から知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無機エレクトロルミネッセンス素子(無機EL
素子)を例示して説明する説明図である。
【図2】有機エレクトロルミネッセンス素子(有機EL
素子)を例示して説明する説明図である。
【図3】多色の有機EL素子を例示して説明する説明図
である。
【図4】本発明に係るICカードを例示する概略ブロッ
ク図である。
【図5】本発明に係るICカードを例示する概略ブロッ
ク図である。
【図6】本発明に係るICカードを例示する概略ブロッ
ク図である。
【図7】表示素子とその駆動回路とを例示する概略ブロ
ック図である。
【図8】有機EL素子を点灯させる場合と点滅させる場
合の有機EL素子の駆動電圧波形と、点滅周期のクロッ
ク信号を生成する回路とを説明する説明図である。
【図9】本発明に係るICカードを例示する概略ブロッ
ク図である。
【図10】本発明に係るICカードを例示する概略ブロ
ック図である。
【符号の説明】
1,11,51,61,71,81…プラスチック基
板、2,12,22,32,52,62,72R,72
G,72B,82R,82G,82B…透明電極、1
5,25,35…透明電極、3,13,21,23,3
1,33…絶縁層、4,14,24,34…誘電層、
5,56,66R,66G,66B,76R,76G,
76B,86R,86G,86B…背面電極、9…交流
電源、53,63R,63G,63B,73,83…正
孔輸送層(正孔注入輸送層)、54,64R,64G,
64B,74,84…発光層、55,65R,65G,
65B,75,85…電子輸送層(電子注入輸送層)、
59…直流電源、110…コイル、120…整流回路、
130…定電圧回路、140,145…半導体集積回路
(IC)、141…電圧検出回路、142…照合回路、
143…衝突防止回路、144…RS−FF回路、15
0,150a〜150g,15011〜150MN,15
1,152…有機エレクトロルミネッセンス素子(有機
EL素子)、160…昇圧回路、165,166…駆動
回路、170…クロック信号生成回路、171…抽出回
路、172…分周回路、200,300,400,50
0,600,700,950,960,970,980
…ICカード、C1,C2,C3…キャパシタ、GND
…グランド電圧(接地電圧)、SW…スイッチ回路、S
W1…スイッチ回路(第1のスイッチ回路)、SW2…
スイッチ回路(第2のスイッチ回路)、T1〜T3,T
5〜T7…接続端子。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外部からの供給電圧によって励起されて可
    視光を発光する有機エレクトロルミネッセンス素子を有
    するICカード。
  2. 【請求項2】半導体集積回路と、 可視光を発光する有機エレクトロルミネッセンス素子
    と、 リーダライタからの磁気信号を電気信号に変換するコイ
    ルと、 前記コイルの出力電圧を整流する整流回路と、 前記整流回路の出力電圧から前記半導体集積回路の駆動
    電圧を生成する定電圧回路と、 前記整流回路の出力電圧または前記定電圧回路の出力電
    圧によって励起されて可視光を発光する有機エレクトロ
    ルミネッセンス素子とを有するICカード。
  3. 【請求項3】前記整流回路の出力電圧または前記定電圧
    回路の出力電圧を昇圧する昇圧回路を有し、 前記有機エレクトロルミネッセンス素子は、前記昇圧回
    路の出力電圧により励起されて発光する請求項2記載の
    ICカード。
  4. 【請求項4】前記定電圧回路の出力電圧が、前記半導体
    集積回路が動作可能な所定の電圧に達していることを検
    出して検出信号を生成する電圧検出回路と、 前記有機エレクトロルミネッセンス素子と前記整流回路
    または前記定電圧回路との間に設けられ、前記検出信号
    により制御されるスイッチ回路とを有する請求項2〜3
    の何れか1項に記載のICカード。
  5. 【請求項5】識別データを予め記憶しているメモリと、 前記メモリに記憶されている識別データと前記リーダラ
    イタから送出された識別データとを照合して照合結果に
    応じた照合信号を生成する照合回路と、 前記有機エレクトロルミネッセンス素子と前記整流回路
    または前記定電圧回路との間に設けられ、前記照合信号
    により制御されるスイッチ回路とを有する請求項2〜3
    の何れか1項に記載のICカード。
  6. 【請求項6】自ICカードが前記リーダライタにより選
    択されていることを検出して選択検出信号を生成すると
    共に自ICカードを前記リーダライタと通信可能とし、
    選択されていない他ICカードとの通信衝突を防止する
    衝突防止回路と、 前記有機エレクトロルミネッセンス素子と前記整流回路
    または前記定電圧回路との間に設けられ、前記選択検出
    信号により制御されるスイッチ回路とを有する請求項2
    〜3の何れか1項に記載のICカード。
  7. 【請求項7】識別データを予め記憶しているメモリと、 前記メモリに記憶されている識別データと前記リーダラ
    イタから送出された識別データとを照合して照合結果に
    応じた照合信号を生成する照合回路と、 自ICカードが前記リーダライタにより選択されている
    ことを検出して選択検出信号を生成すると共に自ICカ
    ードを前記リーダライタと通信可能とし、選択されてい
    ない他ICカードとの通信衝突を防止する衝突防止回路
    と、 前記選択検出信号により第1の状態に変化し、前記照合
    信号により第2の状態に変化するラッチ回路と、 前記有機エレクトロルミネッセンス素子と前記整流回路
    または前記定電圧回路との間に設けられ、前記ラッチ回
    路の出力信号により制御されるスイッチ回路とを有する
    請求項2〜3の何れか1項に記載のICカード。
  8. 【請求項8】前記有機エレクトロルミネッセンス素子
    は、第1および第2の有機エレクトロルミネッセンス素
    子からなり、 前記定電圧回路の出力電圧が、前記半導体集積回路が動
    作可能な所定の電圧に達していることを検出して検出信
    号を生成する電圧検出回路と、 識別データを予め記憶しているメモリと、 前記メモリに記憶されている識別データと前記リーダラ
    イタから送出された識別データとを照合して照合結果に
    応じた照合信号を生成する照合回路と、 前記第1の有機エレクトロルミネッセンス素子と前記整
    流回路または前記定電圧回路との間に設けられ、前記検
    出信号により制御される第1のスイッチ回路と、 前記第2の有機エレクトロルミネッセンス素子と前記整
    流回路または前記定電圧回路との間に設けられ、前記照
    合信号により制御される第2のスイッチ回路とを有する
    請求項2〜3の何れか1項に記載のICカード。
  9. 【請求項9】前記定電圧回路の出力電圧が前記所定の電
    圧に達している場合に、前記第1の有機エレクトロルミ
    ネッセンス素子を発光させ、 前記照合回路の照合結果が識別データの一致を示す場合
    に、前記第2の有機エレクトロルミネッセンス素子を発
    光させる請求項8記載のICカード。
  10. 【請求項10】前記有機エレクトロルミネッセンス素子
    は、第1および第2の有機エレクトロルミネッセンス素
    子からなり、 前記定電圧回路の出力電圧が、前記半導体集積回路が動
    作可能な所定の電圧に達していることを検出して検出信
    号を生成する電圧検出回路と、 識別データを予め記憶しているメモリと、 前記メモリに記憶されている識別データと前記リーダラ
    イタから送出された識別データとを照合して照合結果に
    応じた照合信号を生成する照合回路と、 自ICカードが前記リーダライタにより選択されている
    ことを検出して選択検出信号を生成すると共に自ICカ
    ードを前記リーダライタと通信可能とし、選択されてい
    ない他ICカードとの通信衝突を防止する衝突防止回路
    と、 前記第1の有機エレクトロルミネッセンス素子と前記整
    流回路または前記定電圧回路との間に設けられ、前記検
    出信号により制御される第1のスイッチ回路と、 前記第2の有機エレクトロルミネッセンス素子と前記整
    流回路または前記定電圧回路との間に設けられ、前記照
    合信号と前記選択検出信号とにより制御される第2のス
    イッチ回路とを有するICカードであって、 前記衝突防止回路で前記選択検出信号が生成された場合
    に、前記第2の有機エレクトロルミネッセンス素子を発
    光させ、 前記照合回路の照合結果が識別データの一致を示す場合
    に、前記第2の有機エレクトロルミネッセンス素子を消
    灯させる請求項2〜3の何れか1項に記載のICカー
    ド。
  11. 【請求項11】前記第1と第2の有機エレクトロルミネ
    ッセンス素子の発光色は、異なる色である請求項8〜1
    0の何れか1項に記載のICカード。
  12. 【請求項12】リーダライタから回路電圧が供給される
    接続端子と、 前記回路電圧を駆動電圧とする半導体集積回路と、 前記接続端子の端子電圧により励起されて可視光を発光
    する有機エレクトロルミネッセンス素子とを有するIC
    カード。
  13. 【請求項13】前記接続端子に供給されている前記回路
    電圧を昇圧する昇圧回路を有し、 前記有機エレクトロルミネッセンス素子は前記昇圧回路
    の出力電圧により励起されて可視光を発光する請求項1
    2記載のICカード。
  14. 【請求項14】前記ICカードは、前記昇圧回路と前記
    有機エレクトロルミネッセンス素子との間または前記昇
    圧回路と前記接続端子との間に設けられたスイッチ回路
    を有し、前記半導体集積回路は前記スイッチ回路の制御
    信号を生成する請求項13記載のICカード。
  15. 【請求項15】前記ICカードは、前記リーダライタと
    の通信情報または前記ICカード内のメモリに記憶され
    ている記憶情報をセグメント表示する表示素子を有し、 各セグメントを前記有機エレクトロルミネッセンス素子
    により構成した請求項1〜14記載のICカード。
  16. 【請求項16】前記ICカードは、前記リーダライタと
    の通信情報または前記ICカード内のメモリに記憶され
    ている記憶情報をドット表示する表示素子を有し、 各ドットを前記有機エレクトロルミネッセンス素子によ
    り構成した請求項1〜14記載のICカード。
  17. 【請求項17】前記ICカードは、前記リーダライタと
    の通信情報または前記ICカード内のメモリに記憶され
    ている記憶情報をマトリクス表示する表示素子を有し、 前記表示素子を前記有機エレクトロルミネッセンス素子
    により構成した請求項1〜14記載のICカード。
  18. 【請求項18】前記有機エレクトロルミネッセンス素子
    は、 プラスチック基板と、 前記プラスチック基板上に形成された透明電極と、 背面電極と、 前記背面電極と前記透明電極との間に形成された電子輸
    送層、発光層および正孔輸送層とを有しており、 前記可視光を発光する前記発光層は、前記電子輸送層と
    前記正孔輸送層との間に形成されている請求項1〜17
    記載のICカード。
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