JP2000193500A - 海象観測装置及び該装置用の係留用複合ケ―ブル - Google Patents
海象観測装置及び該装置用の係留用複合ケ―ブルInfo
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- JP2000193500A JP2000193500A JP10373500A JP37350098A JP2000193500A JP 2000193500 A JP2000193500 A JP 2000193500A JP 10373500 A JP10373500 A JP 10373500A JP 37350098 A JP37350098 A JP 37350098A JP 2000193500 A JP2000193500 A JP 2000193500A
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Abstract
信号線と係留線とを合わせた係留用複合ケーブルを提供
する。 【解決手段】 水底に配置される装置本体1a及び/又
は水上の浮体2に接続される係留用複合ケーブル10で
あって、中心に配置された信号ケーブル11と、該信号
ケーブルの周囲に配置された複数の柔軟な高張力ロープ
12と、を有する
Description
て、潮位又は水位、潮又は水の流速、水温等々の海象を
観測する装置に関し、特に、水底(海底、湖底、川底)
に設置された装置本体や、水面に浮上しているブイ等を
係留すると同時に各種信号の授受もできる係留用複合ケ
ーブルや、このケーブルを用いた海象観測装置に関す
る。
ることは、港湾工事の安全管理・荷扱い等に於て、また
台風の接近時に於ける都市防災を考える上で近年益々重
要視されてきている。海象情報としては、潮位・高潮・
津波・波浪・流況等があり、気象情報と併せて活用され
ている。
離れた海域に設置され、監視装置でリアルタイムのデー
タが得られる海象観測装置が、関係者から要望されてい
た。そこで、このような海象観測装置として、出願人
は、特開平9−27093号で、ケーブル式や直記式で
使用されている多機能型海象観測装置を水底に固定し、
無線の送受信器を備えた小型のブイを用い、ブイと海象
観測装置とを電源及び/又は信号線で接続する海象観測
装置を提案している。
載された海象観測装置の全体構成を示している。観測装
置1は、水圧式の波高計や、流速計、水温計等々の海象
観測計器類、これら計器類から測定データを受け取って
処理し、出力し、記憶等々をする制御装置等々が積載さ
れた装置本体1aと、アンカーを兼ねた電源部1bとに
別れており、電源部1bの重さによって、水底の一定位
置に固定されている。装置本体と電源部とは、ケーブル
1cで接続される。なお、電源部1bと装置本体1aと
を入れ替えた構成とすることもあり、電源部1bと装置
本体1aとを一体化する場合もある。
するが、無線送受信装置を収容しており、これによっ
て、地上局からの指示を装置本体1aに伝達し、観測装
置1が測定したデータを受け取って地上局に無線で送
る。この浮体2には上方に送受信用のアンテナ3及び夜
間用の灯火4があり、下方に灯火用の電源5及びショッ
ク吸収装置6がある。観測装置1の電源部1bと浮体2
とは、ワイヤーケーブル7で接続され、ワイヤーケーブ
ル7の水底側にはコイルスプリング8が設けられてい
る。
る。ワイヤーケーブル7は、可撓性の中空パイプ7aの
中に、鋼線7bと、電源や信号用として必要な本数の電
源及び/又は信号線7cを挿通した構成である。鋼線7
bで大きな強度を受け持ち、ビニールホースからなる中
空パイプ7aで鋼線7bを海水から保護すると共に、浮
力を付与している。ビニールホースを採用したのは、弾
力があり水圧にも強く、繰り返しの曲げにもよいからで
ある。浮体の係留を支えるものは、鋼線だけで他の外
被、電源及び/又は信号線等は余裕をもたせておく。
浮力や流速等から求められる所要の抗張力が確保できる
ものである。鋼線の径が大きいと、水流や波などによっ
て中空パイプ7aが撓むのに追従して撓むことができ
ず、鋼線が折損したり、中空パイプ7aを破損し易くな
ることから、鋼線の径を極力小さくして、可撓性を大き
くなるようにした方がよい。そこで、ショック吸収装置
6を設け、これによって、浮体2や中空パイプ7aに波
浪による異常な力が加わった場合でもそのショックを吸
収できるようにして、抗張力を極力下げ、細い鋼線を使
用できるようにしている。
本を装備している、各線は鋼線7bに緩く巻き付くよう
に収められている。浮体2の内部にある無線装置と装置
本体1aとはデータの送受があり、そのために各2本で
合計4本の信号線7cが使用され、残り2本が電源用で
ある。信号は、RS−422に準拠したシリアル伝送で
あり、特定の検出部だけでなく対応できる。
あることから、ワイヤーケーブル7全体が曲げられた場
合に、鋼線、電源及び/又は信号線は互いに僅かではあ
るが移動できるので、無理に引っ張られることがなく、
電源及び/又は信号線の断線を防止できる。
7の水中重量を軽くしている、このことは鋼線の弾力と
あいまってワイヤーケーブル7の中間が下方に垂れ下が
ることを軽減できることを意味している。
ワイヤーケーブル7と電源部1bとの接続部分が繰り返
し曲げを受け、疲労による破断が起こることが考えられ
る。
加えて、急に曲がらないように、徐々に力が分散するよ
うにしてある。すなわち、本発明では、ワイヤーケーブ
ル7の電源部1bとの接続部をコイルスプリング8で囲
み、この部分が常にほぼ垂直に立ち上がるようにしてい
る。また、こうしてケーブルの支持部が垂直に立つこと
から、水位が低下し波高の谷がきたときにもワイヤーケ
ーブル7の中間部分が海底に接触しないようにすること
ができる。
ワイヤーケーブルには次のような問題があった。第1
に、鋼線7bには可撓性が要求され、そのために、細い
径のものを使用するが、鋼線は単一の線で構成されるこ
とから、可撓性には限界があり、外力に十分追従して曲
がることができず、折損することがある。鋼線が折損す
ると、信号線7cでは強度が極端に不足し、たちまち切
断してしまうことになる。また、繰り返して折り曲げら
れると、疲労により折損し易くなる。
などを使用する必要があり、構成が複雑になる。本発明
は、このような事実から考えられたもので、柔軟性があ
って、しかも強度的にも十分で、構成が簡単な、信号線
と係留線とを合わせた複合ケーブルを提供すること、及
び、このような複合ケーブルを利用した海象観測装置を
提供することを目的としている。
めに本発明の係留用複合ケーブルは、海象観測装置の水
底に配置される装置本体及び/又は水上の浮体に接続さ
れる係留用複合ケーブルであって、中心に配置された信
号ケーブルと、該信号ケーブルの周囲に配置された複数
の柔軟な高張力ロープと、を有することを特徴としてい
る。
プである構成とすることができる。また、本発明の海象
観測装置は、水底に設置された装置本体と、該装置本体
を操作すると共に該装置本体で測定されたデータを陸上
の監視装置に送信する無線送受信装置を備えた水面に浮
かぶ浮体と、これら両者間に介在する係留用複合ケーブ
ルとを有し、該係留用複合ケーブルが、中心に配置され
た信号線と、該信号線の周囲に配置された複数の柔軟な
高張力ロープと、を有することを特徴としている。
プである構成としたり、上記係留用複合ケーブルの中間
に1以上の中間ブイを設けた構成とすることができる。
ブルの構成を示す断面図である。同図に示す複合ケーブ
ル10は、中央に8本の信号線11aを水を通さないプ
ラスチック製のチューブ内に挿通した信号ケーブル11
があり、その周辺を6本の柔軟な高張力ロープ12で取
り囲んで保護する構造である。
は、相互に平行になるように全く撚りが加わらない状態
に引き揃えてもよいが、信号ケーブル11を中心にして
軽く撚りがかかるようにすれば、信号ケーブル11が高
張力ロープ12の隙間から外に露出することを防止で
き、より確実に信号ケーブル11を保護できる。
る動力線と、陸上の監視装置からの指示信号を受けた
り、測定されたデータを陸上の監視装置に送信するため
の信号線と、の双方を含むもので、各線が絶縁被覆され
ていると同時に、8本の信号線11aが1つの被覆11
bによって被覆され信号ケーブル11となっている。信
号線11aの本数は、実施例では8本であるが、この本
数に限定されるものではない。また、信号の授受用とし
ては、光通信用のケーブルを使用することもでき、本数
を減らすことも可能である。
線を撚って作ったワイヤーロープを使用している。この
ようなワイヤーロープであれば、同じ太さの鋼線とほぼ
同等の張力に耐えられる一方、非常に柔軟性に富むの
で、波や潮の流れにも柔軟に曲がることができる。ま
た、繰り返し受ける曲げに対する疲労も非常に少ない。
合は、海水による腐食を防止するために、複合ケーブル
10全体を樹脂で被覆することが望ましい。
のものがあるので、ワイヤーロープに代えて合成繊維の
ロープを用いることもできる。素材によっては、外側の
被覆を省略することが可能となる。ただし、その場合で
あっても、単線より多数の繊維を撚り合わせた撚線構造
のものが望ましい。
使用した海象観測装置の実施例を示す図である。大部分
が図3の従来例で説明したものと共通しているので、相
違する点を中心に説明する。
は、図1で説明した係留用複合ケーブル10で接続され
る。このケーブル10の長さは、水深の1.5倍から2
倍程度と従来のものより長くし、最大の波が来ても浮体
2が水没しない十分な長さにする。そして、その中間に
は、いくつかの中間ブイ13を取り付ける。中間ブイ1
3は、浮力のあるものであって、水圧に耐える強度があ
ればどのようなものでもよい。たとえば、発泡スチロー
ルの球体に、貫通孔を形成し、その貫通孔にケーブル1
0を挿通して紐等でケーブル10に固定する。このよう
な中間ブイ13を取り付けることによって、係留用複合
ケーブル10の垂み部分が水底で擦られれないように、
常時持ち上げた状態に保つことができる。
付けない方がよい。浮体2の真下にあるケーブル10が
適度な錘となって、浮体2を直立させ、アンテナを上方
に向けて直立させることが容易にできるからである。
ショック吸収装置6やコイルスプリング8を使用しなく
てもよい。ショック吸収装置6は、ケーブル10の長さ
を従来より長くすることで不要にすることができるから
である。この場合、中間ブイ13があるので、ケーブル
10を長くしても水底をひきずることは確実に防止でき
る。コイルスプリング8については、鋼線を用いた従来
例では、鋼線の接続部が急激に折れ曲がると、ケーブル
が折損するおそれがあったため用いていたのであるが、
本発明の複合ケーブル10では柔軟な高張力ロープを使
用するので、急激に曲がっても折損することがないこと
と、中間ブイ13を適当な位置に設けることで、急激に
曲がるのを防止することができる、という理由からであ
る。
本体1aと電源部1bとを接続するケーブル1cにも使
用することができるものである。また、装置本体1aが
浮体2と接続され、電源部が水底で装置本体と接続され
るタイプの場合でも、ケーブル1cには、複合ケーブル
10を用いることが望ましい。
複合ケーブルによれば、中心に配置された信号ケーブル
と、該信号ケーブルの周囲に配置された複数の柔軟な高
張力ロープと、を有する構成としたので、簡単な構成
で、柔軟なしかも強度のある係留用複合ケーブルを得る
ことができる。
置された装置本体と、該装置本体を操作すると共に該装
置本体で測定されたデータを陸上の監視装置に送信する
無線送受信装置を備えた水面に浮かぶ浮体と、これらの
一方または両者に接続される係留用複合ケーブルとから
なり、該係留用複合ケーブルが、中心に配置された信号
線と、該信号線の周囲に配置された複数の柔軟な高張力
ロープと、を有する構成としたので、繰り返し曲げを受
けてもケーブルが切断しにくく、安定した観測が可能な
海象観測装置を得ることができる。
ブイを設けた構成とすれば、ケーブルが水深より長くて
も、水底に擦られることがなくなり、摩滅して切断する
ことを防止できる。
図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 海象観測装置の水底に配置される装置本
体及び/又は水上の浮体等に接続される係留用複合ケー
ブルであって、中心に配置された信号ケーブルと、該信
号ケーブルの周囲に配置された複数の柔軟な高張力ロー
プと、を有することを特徴とする海象観測装置用の係留
用複合ケーブル。 - 【請求項2】 上記柔軟な高張力ロープが、ワイヤーロ
ープであることを特徴とする請求項1記載の海象観測装
置用の係留用複合ケーブル。 - 【請求項3】 水底に設置された装置本体と、該装置本
体を操作すると共に該装置本体で測定されたデータを陸
上の監視装置に送信する無線送受信装置を備えた水面に
浮かぶ浮体と、これら両者間に介在する係留用複合ケー
ブルとを有し、該係留用複合ケーブルが、中心に配置さ
れた信号線と、該信号線の周囲に配置された複数の柔軟
な高張力ロープと、を有することを特徴とする海象観測
装置 - 【請求項4】 上記柔軟な高張力ロープが、ワイヤーロ
ープであることを特徴とする請求項3記載の海象観測装
置。 - 【請求項5】 上記係留用複合ケーブルの中間に1以上
の中間ブイを設けたことを特徴とする請求項3又は4記
載の海象観測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10373500A JP2000193500A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 海象観測装置及び該装置用の係留用複合ケ―ブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10373500A JP2000193500A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 海象観測装置及び該装置用の係留用複合ケ―ブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000193500A true JP2000193500A (ja) | 2000-07-14 |
Family
ID=18502268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10373500A Pending JP2000193500A (ja) | 1998-12-28 | 1998-12-28 | 海象観測装置及び該装置用の係留用複合ケ―ブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000193500A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101468168B1 (ko) * | 2013-05-07 | 2014-12-05 | 한국해양과학기술원 | 별도의 계류라인을 사용하지 않은 부이를 이용한 수중관측자료 실시간 전송방법 및 그 장치 |
CN106585972A (zh) * | 2017-01-10 | 2017-04-26 | 周欣 | 多级级联式自平衡系留无人机系统 |
JP6336190B1 (ja) * | 2017-09-25 | 2018-06-06 | 夢育株式会社 | 海底資源採掘収集装置 |
CN112046682A (zh) * | 2020-09-14 | 2020-12-08 | 国家海洋技术中心 | 海洋牧场生态监测网小浮标 |
-
1998
- 1998-12-28 JP JP10373500A patent/JP2000193500A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101468168B1 (ko) * | 2013-05-07 | 2014-12-05 | 한국해양과학기술원 | 별도의 계류라인을 사용하지 않은 부이를 이용한 수중관측자료 실시간 전송방법 및 그 장치 |
CN106585972A (zh) * | 2017-01-10 | 2017-04-26 | 周欣 | 多级级联式自平衡系留无人机系统 |
JP6336190B1 (ja) * | 2017-09-25 | 2018-06-06 | 夢育株式会社 | 海底資源採掘収集装置 |
JP2019060087A (ja) * | 2017-09-25 | 2019-04-18 | 夢育株式会社 | 海底資源採掘収集装置 |
CN112046682A (zh) * | 2020-09-14 | 2020-12-08 | 国家海洋技术中心 | 海洋牧场生态监测网小浮标 |
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