JP2000186904A - 位置測定方法および装置 - Google Patents

位置測定方法および装置

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JP2000186904A
JP2000186904A JP10366259A JP36625998A JP2000186904A JP 2000186904 A JP2000186904 A JP 2000186904A JP 10366259 A JP10366259 A JP 10366259A JP 36625998 A JP36625998 A JP 36625998A JP 2000186904 A JP2000186904 A JP 2000186904A
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coils
coil
sonde
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measuring
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Hitoshi Hayashi
均 林
Shigeki Matsumoto
重貴 松本
Kenichi Asakawa
賢一 浅川
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Original Assignee
KDD Corp
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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 迅速かつ高精度に交流磁界を発生するゾンデ
の位置を測定する。 【解決手段】 図3は、例えば水平ドリリング工法のド
リルパイプの先端に設けられたゾンデから発生される交
流磁界を検出する位置測定装置の構成を示し、2個のコ
イル12A、12Bにより検出した磁界はそれぞれアン
プ13A、13B、フィルタ14A、14Bを介して復
調器15A、15Bで復調される。各コイル12A、1
2Bの磁界強度に対応する復調出力の和出力は出力メー
タ16Aに出力され、差出力は出力メータ16Bに出力
される。メータ16Bからの差出力が0となったとき、
コイル12Aと12Bを結ぶ直線の中点を結び鉛直な面
上にゾンデがある。また、和出力メータ16Aの読みか
らゾンデまでの距離を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、位置測定方法およ
び装置に関し、特に、地中管路を非開削で建設する水平
ドリリング工法において掘削先端のビットの位置を測定
する場合等に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】地中や海底に管路を非開削で建設する方
法として、水平ドリリング工法が知られている。この水
平ドリリング工法では、掘削装置により直径数インチ程
度のドリルパイプを押し込むことにより孔を掘削する。
図11はこのドリルパイプの先端の形状を示す図であ
る。この図に示すように、ドリルパイプ2の先端には、
先端が斜めにカットされたビット1を有するドリルヘッ
ド3が取り付けられており、このドリルパイプ2を水平
ドリル機械によって地上から押し込むことによって掘削
する。通常の工法では、発進側と到達側に立坑を掘って
いる。ドリルパイプ2の先端が到達側の立坑に達したあ
と、ドリルの代わりにプロダクトパイプと呼ばれる管路
をドリルパイプに接続し、発進孔側に引き込む。プロダ
クトパイプの径が大きい場合には、ドリルパイプとプロ
ダクトパイプの間にリーマを挿入して孔を拡大する。
【0003】このような水平ドリリング工法において
は、掘削の経路を知るために地中にあるドリルパイプの
先端の位置を測定することが必要となる。前記ドリルパ
イプの先端などの地中にある物体の位置を測定する方法
としては、(1)ドリルヘッド3内の先端に設けたゾン
デから電磁波を送出し、その電磁波を陸上のレシーバで
検出することによりゾンデの位置を測定する第1の方
法、(2)陸上にループ上の電線を張り巡らし、この電
線に直流電流を流し、これにより発生する磁界をドリル
パイプ先端に取り付けたゾンデで測定し、該測定した磁
界から演算処理によって該ゾンデの位置を求める第2の
方法、(3)方位を測定するマグネットコンパスとドリ
ルパイプの傾斜を測定するセンサを内蔵したゾンデをド
リルの先端に設けておき、ゾンデの方位と傾斜と、ドリ
ルパイプの長さから推定できる掘削長を用いてゾンデの
位置と軌跡を測定する第3の方法などが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した第1の方法で
は、レシーバ内のコイルで検出される磁界が最大となる
場所をレシーバを移動しながら探し出す。この際コイル
の高さと方向を一定に保つ必要があり、磁界が最大とな
る場所を探すための試行を何度も繰り返す必要があり、
迅速な測定を行うことができなかった。また、測定者の
習熟度に測定の精度が依存するという欠点もあった。さ
らに、磁界が最大となる地点の近傍では磁界の強度の変
化が少ないために磁界が最大となる点を正確に求めるの
が困難である。そのために、さらに上記の試行回数が増
え測定時間を一層長くしている。
【0005】また、上述した第2の方法では、地上に張
るコイルの位置を正確に測量する必要があり、また、周
囲の磁性体や地磁気の影響を除くために、直流電流の方
向を変えて2回の測定を行う必要があり、迅速な測定を
行うのが困難であった。さらに、上述した第3の方法で
は、方位の測定にマグネットコンパスを用いているた
め、周囲に磁性体がある場所や地磁気が一様でない場所
では正確な測定が困難であった。またドリルパイプの先
端が進んだ距離を積分してその先端の位置を求めている
ため、測定誤差が加算され、掘削長が長くなる場合には
測定精度も劣化するという問題があった。さらにまた、
前記第2と第3の方法では、信号の伝達をドリルパイプ
内に挿入した電線を介して行っているため、ドリルパイ
プを接続するときに、電線も延長する必要があり、ドリ
ルパイプの接続時間が長くなるという欠点がある。
【0006】そこで、本発明は、従来のこれらの問題点
を解決し、迅速かつ高精度にゾンデの位置を測定するこ
とができる位置測定方法および装置を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の位置測定方法は、磁界を発生するゾンデの
位置を測定する方法であって、前記ゾンデから既知の交
流磁界を発生するステップ、複数のコイルを用いて前記
交流磁界を検出するステップ、および、前記複数のコイ
ルからの検出出力に基づいて前記ゾンデの位置を測定す
るステップを含むものである。また、前記検出するステ
ップは、中心軸が平行とされ、かつ、各中心軸に垂直な
直線上に各コイルの中心が一致するように配置された2
個のコイルを用いて前記交流磁界を検出するステップで
あり、前記測定するステップは、前記2個のコイルから
の各検出出力の和の出力および差の出力に基づいて、前
記ゾンデの位置を測定するステップである。さらに、前
記検出するステップは、各コイルの中心軸が平行とさ
れ、各コイルの中心を通り該中心軸に垂直な直線上に各
コイルの中心が一致し、かつ、各コイルが等間隔になる
ように配置された複数個のコイルを用いて前記交流磁界
を検出するものであり、前記測定するステップは、該複
数個のコイルのうち最大強度の磁界を受信しているコイ
ルを検出することにより前記ゾンデの位置を測定するス
テップである。さらにまた、前記検出するステップは、
矩形の4個の頂点に各コイルの中心が一致し、かつ、全
てのコイルの中心軸が前記矩形のいずれか1辺と平行に
なるように配置された4個のコイルを用いて前記交流磁
界を検出するステップであり、前記測定するステップ
は、前記4個のコイルにおける、中心軸が同一直線上に
なく、かつ、各対角の位置にない2個のコイルを組とす
る2組のコイルペアについて、前記ペアとなっている2
つのコイルの出力が2組とも同時に同一の出力となるよ
うに前記4個のコイルの位置と方向を調節することによ
り、前記ゾンデの位置を測定するステップである。
【0008】さらにまた、本発明の位置測定装置は、既
知の交流磁界を発生するゾンデの位置を測定するための
位置測定装置であって、前記ゾンデ内から発生された交
流磁界を受信する複数のコイルを有するものである。さ
らにまた、前記複数のコイルは、中心軸が平行とされ、
かつ、各中心軸に垂直な直線上に各コイルの中心が一致
するように配置された2個のコイルとされており、前記
各コイルの検出信号の和を出力する手段と差を出力する
手段とを有するものである。さらにまた、前記2個のコ
イルが同じ高さになるように調節する水平維持機構を有
するものである。さらにまた、前記コイルは4個設けら
れており、該4個のコイルの中心軸は平行とされてお
り、そのうちの2個のコイルは各中心軸に垂直な直線上
に各コイルの中心が一致するように配置されており、該
2個のコイルの上方の同一の高さに残り2個のコイルが
前記2個のコイルに平行に配置されているものである。
さらにまた、前記複数のコイルは、各コイルの中心軸が
平行とされ、かつ、各コイルが等間隔になるように配置
されているものである。さらにまた、前記コイルは4個
設けられており、矩形の4個の頂点に各コイルの中心が
一致し、かつ、全てのコイルの中心軸が前記矩形のいず
れか1辺と平行になるように配置されているものであ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の位置測定方法および装置
は、被測定物体が既知の交流磁界を発生する機能を有し
ていればどのような場合にも適用することができるもの
であるが、ここでは、上述した水平ドリリング工法にお
けるドリル位置の測定に適用した場合を例にとって説明
する。図1は本発明における測定系の構成を示す図であ
る。この図において、100は水平ドリリング装置であ
り、前述のように、この水平ドリリング装置100から
地中に前記ドリルパイプ2を延伸しつつ掘削が行われ
る。このドリルパイプ2の先端部(前記ドリルヘッド3
の内部)には、位置測定用のゾンデ4が組み込まれてい
る。200は地上に配置される位置測定装置(レシー
バ)である。
【0010】図2は、前記位置測定用のゾンデ4の一般
的な構成例を示す図である。このゾンデ4は例えば非磁
性体で作られた円柱状の水密容器を有しており、その内
部には、傾斜計5と角度計6、動力源である電池7、信
号処理回路8、信号変調器9、コイルドライバ10、コ
イル11が組み込まれている。このゾンデ4において、
前記傾斜計5と角度計6により前記ドリルヘッド3の姿
勢(傾斜角と回転角度)を検知する。そして、傾斜計5
と角度計6の出力を信号処理回路8で処理し、デジタル
信号に変換する。このデジタル信号は信号変調器9に送
られ、該信号変調器9において、発振器により発生され
た交流信号を前記デジタル信号で変調する。すなわち、
前記信号変調器9の出力は、ドリルヘッド3の傾斜角、
回転角度などの情報を担っている。この信号変調器9か
らの変調出力はコイルドライバ10に送られ、電力増幅
されてコイル11を駆動し、ゾンデの位置測定のためと
信号伝送をかねた交流磁界が発生される。本発明では、
前記位置測定装置(レシーバ)200により、前記コイ
ル11によって発生された交流磁界の強度を測定するこ
とにより、前記ゾンデ4の位置を測定する。
【0011】[第1の実施の形態]図3は、地上側のレ
シーバ200の第1の実施の形態の構成例を示す図であ
る。ここで、12A、12Bは(受信)コイル、13
A、13Bはアンプ、14A、14Bはフィルタ、15
A、15Bは復調器、16A、16Bはメータ、17は
電源である。前記ゾンデ4内のコイル11から発生する
磁界を地上側のレシーバ200内の2個のコイル12
A、12Bで受信する。各コイルで受信した磁界に対応
する電圧はそれぞれ対応するアンプ13A、13Bで増
幅され、フィルタ14A、14Bで所用の帯域信号を抜
き出した後、復調器15A,15Bにより復調される。
そして、2個のコイル12A、12Bで受信した磁界の
強度の和と差をそれぞれメータ16A、16Bで表示を
する。すなわち、出力メータ16Aでは前記復調器15
Aから出力されるコイル12Aにより検出した磁界に対
応する復調出力と前記復調器15Bからのコイル12B
により検出した磁界に対応する復調出力との和出力を表
示し、差出力メータ16Bでは前記復調器15Aからの
出力と前記復調器15Bからの出力の差の出力を表示す
る。
【0012】このように構成された位置測定装置(レシ
ーバ)200を用いて、以下の方法で、前記ゾンデ4の
位置を測定する。ゾンデ4の位置と方向は、これまでに
掘削に要したドリルパイプ2の本数と過去の測定で得ら
れた位置からおおよそ推定することができる。そこで、
前記2個のコイル12A、12Bを結ぶ直線がゾンデ4
の方向と直角になるようにしながら、つまり、ゾンデ4
内のコイル11を含み鉛直な面と地上側のコイル12A
および12Bを含み鉛直な面が平行になるようにしなが
ら、レシーバ200をゾンデ4の方向と直角な方向に移
動して、2個のコイル12A、12Bで検出した磁界強
度の差がゼロ(前記差出力メータ16Bの出力がゼロ)
になる場所を探す。前記磁界強度の差がゼロになったと
き、2個の受信コイル12A、12Bを結ぶ直線の中点
を通り鉛直な面上にゾンデ4があることがわかる。そし
て、その状態でレシーバ200をゾンデ4の方向と同一
の方向に移動して、コイル12A、12Bで検出した磁
界強度の和すなわち前記和出力メータ16Aの出力が最
大になる場所を検出する。
【0013】前記ゾンデ4内に設けられるコイル11の
中心を原点とし、該コイル11の中心軸がX軸上にあ
り、鉛直方向を−Z方向、X軸とZ軸に垂直な右手系の
方向にY軸をとる。コイル11が発生する磁界の等価的
な磁気モーメントをmaとすると、コイル11が発生す
る磁界の磁束密度の点rs=(xs,ys,zs)における
x成分Bsxは、次の式(1)で与えられる。
【数1】 ここで、μは透磁率、rsはコイル11と測定点との間
の距離である。また、xs、ys、zsは上記座標系での
測定点の座標である。
【0014】磁束密度Bsxの絶対値が最大となっている
近辺ではzs≒rsであり、上記式(1)は次の式(2)
のように近似することができる。
【数2】 あらかじめ、ゾンデから既知の距離lのところで、メー
タ16Aの和出力を測定しておき、その大きさをMとす
る。測定点でのメータ16Aの和出力の半分の読みを
M’とすると、測定点でのゾンデの探さzsは、次の式
(3)によって求めることができる。
【数3】 このように前記メータ16Aおよび16Bの出力を用い
て、ゾンデ4の位置を測定することができる。
【0015】なお、本実施の形態で使用するレシーバ2
00は、前述のように配置した2個のコイル12A、1
2Bに加えて、これら2個のコイルが受信した磁界の強
度の和と差を検出する機能が有るものであれば、前述し
た図3の構成以外のものも使用することができる。
【0016】[第2の実施の形態]図4は、本発明の他
の実施の形態におけるレシーバ200の構成例を示す図
である。この図において、19は水平維持機構である。
この水平維持機構19は前記2個のコイル12A、12
Bを水平に保つ働きをする。なお、この水平維持機構1
9以外の構成要素は前記図3の場合と同様に構成されて
いる。前記ゾンデ4内のコイル11から発生した磁界を
受信する際に気を付けなければならないのは、受信側の
2個のコイル12A、12Bの向きと位置関係である。
【0017】図5に示すように、ゾンデ4に組み込まれ
ているコイル11は、コイル11の軸を中心とする軸対
称な磁界を発生する。ここで、図6に示すように、コイ
ル11の軸を含み鉛直な平面に対して受信コイル12
A、12Bの中心軸の方向が平行でない場合には、メー
タ16Bの差出力がゼロになった場合でも、2個のコイ
ル12A、12Bを結ぶ直線の中点を通り、同直線に垂
直な面内に必ずしもゾンデ4のコイル11の中心軸があ
るとは限らない。また、前記式(1)から容易に分かる
ように、2個のコイル12A、12Bが水平に保たれて
いないと、例え2個のコイル12A、12Bを結ぶ直線
の中点を通り、同直線に垂直な面内にコイル11の中心
軸が含まれていない場合でもメータ16Bの差出力がゼ
ロになってしまう。したがって、受信側の2個のコイル
12A、12Bも同様に同じ向きになるように設置し
て、かつ、2個のコイル12A、12Bの高さが同じに
なるようにして測定を行う必要がある。本実施の形態で
は、前記水平維持機構19を用いることによって2個の
コイル12A、12Bが自動的に水平になるようにして
いる。これにより、より正確な位置測定が可能となる。
【0018】なお、本実施の形態で使用するレシーバ2
00は、前述のように配置した2個のコイル12A、1
2Bと水平維持機構19に加えて、これら2個のコイル
が受信した磁界の強度の和と差を検出する機能が有るも
のであれば、図4に示した構成以外のものも使用するこ
とができる。
【0019】[第3の実施の形態]図7は、4個のコイ
ルを用いた本発明のさらに他の実施の形態における受信
コイルの空間的な配置を示している。この図において、
12A、12B、12C、12Dは受信コイルであり、
前記図5に示した座標系と平行な座標系をとって配置を
示してある。4個のコイル12A、12B、12C、1
2Dは中心がZX平面内にあり、中心軸がX軸に平行な
方向を向いている。また、コイル12Aおよび12B
は、それぞれ、コイル12Cおよび12Dより距離hだ
け高いところに配置されている。図8は、この実施の形
態における地上部のレシーバ200の内部構成の一例を
示したものである。図中、13A、13B、13C、1
3Dはアンプ、14A、14B、14C、14Dはフィ
ルタ、15A、15B、15C、15Dは復調器、16
A、16B、16C、16Dはメータ、17は電源であ
る。
【0020】ゾンデ4内のコイル11から発生する磁界
を地上側の2個のコイル12Aおよび12Bで受信した
磁界に対応する電圧はそれぞれアンプ13Aおよび13
Bで増幅され、フィルタ14Aおよび14Bで所用の帯
域信号を抜き出した後、復調器15Aおよび15Bによ
り復調される。そして、前述の場合と同様に、2個のコ
イル12A、12Bで受信した磁界の強度の和と差をそ
れぞれメータ16A、16Bで表示をする。また、残り
の2個のコイル12Cおよび12Dで受信した磁界はそ
れぞれアンプ13Cおよび13Dで増幅され、フィルタ
14Cおよび14Dで所用の帯域信号を抜き出した後、
復調器15Cおよび15Dにより復調される。これら2
個のコイル12Cおよび12Dで受信した磁界の強度の
和と差はそれぞれメータ16Cおよび16Dで表示され
る。
【0021】水平面内の位置の測定は、上の2個のコイ
ル12Aおよび12Bあるいは下の2個のコイル12C
および12Dを用いて、前述した第1あるいは第2の実
施の形態の場合と同様に行うことができる。また、この
実施の形態においては、上下のコイルの位置関係から深
度を特定することができる。それぞれのコイルで受信し
た磁界の強度と上下のコイルの間隔の比から深度を測定
することができる。上の2個のコイル12A、12Bの
和出力であるメータ16Aの出力をVAとし、下の2個
のコイル12C、12Dの和出力であるメータ16Cの
出力をVCとすれば、探さzsは、次の式(4)によって
与えられる。
【数4】
【0022】なお、測定は上下のコイルを同時に行って
もかまわないし、上下のコイルで別々に測定しても良
い。また、本実施の形態においても、前記第2の実施の
形態と同様に水平維持機構を用いることができる。さら
に、レシーバ200としては、2組のコイルペアのそれ
ぞれを構成する2個のコイルが受信した磁界の強度の和
と差を検出する機能があるものであればどのようなもの
でも使用することができる。
【0023】[第4の実施の形態]図9は、複数個の受
信コイルを横1列に並べてゾンデの位置を測定するよう
にした本発明の第4の実施の形態におけるコイルの配置
を示す図である。以下、受信コイルの個数を一般にN個
として説明する。12−1、12−2、…、12−Nは
N個のコイルであり、Y軸上に等間隔に並べられてい
る。図では、前記図5の座標系と平行な座標系をとって
配置を示してある。本実施の形態によれば、レシーバを
ほとんど移動することなくゾンデの位置を測定すること
が可能である。レシーバの機能としては最大の磁界を受
信しているコイルを特定して表示する機能があるもので
有ればどのようなものでも使用することができる。
【0024】図10は本実施の形態で用いるレシーバの
構成の一例を示す図である。図中、12−1、12−
2、…、12−Nはコイル、13−1、13−2、13
−3、…、13−Nはアンプ、18−1、18−2、1
8−3、…、18−Nはランプ、20はスイッチ、14
はフィルタ、15は復調器、21はランプ選択器であ
る。また、矢印は信号の流れの方向を示している。ここ
で、コイル、アンプ、フィルタ、復調器は前述した第1
の実施の形態と同様な働きをする。なお、この図に示し
た構成例では、個々のコイルの感度の違いを補正できる
ように各コイルにつき1個のアンプを用意しているが、
コイルの特性が揃っている場合にはアンプをスイッチ2
0とフィルタ14の間に入れて1個とすることもでき
る。
【0025】前記スイッチ20は受信コイル12−1、
12−2、…、12−Nのうちの1個を選択する。そし
て、前記ランプ選択器21は前記スイッチ20から送ら
れてくる、どのコイルが選択されているかの情報と前記
復調器15の出力信号のレベルとから、強度が最大の磁
界を検出しているコイルに対応する、ランプ18−1、
18−2、18−3、…、18−Nの内の1個を点灯す
る働きをする。この結果、点灯しているランプに対応す
るコイル12−iの中心軸を含み鉛直な平面内にゾンデ
4があることが分かる。また、ゾンデ4の深さは点灯し
たコイル12−iの出力信号の大きさから前述の第1の
実施の形態と同様の方法で求めることができる。
【0026】なお、レシーバの一番両端側のどちらかの
コイル(12−1あるいは12−N)に対応するランプ
が点灯した場合は、レシーバよりもずれてゾンデの位置
を検出している場合があるので、内側のランプがつくよ
うにレシーバ200をずらして測定を行う。また、本実
施の形態においても、前述した第2の実施の形態と同様
に水平維持機構を用いることができる。
【0027】[第5の実施の形態]図11は、4個のコ
イルを矩形頂点に配置する本発明のさらに他の実施の形
態のコイルの配置を示す図である。ここで、12A、1
2B、12C、12Dは受信コイルである。各コイルの
中心軸は、前述した図5あるいは図7の座標系のZX面
に平行な面内に有る。また、本実施の形態のレシーバ2
00としては、例えば前記図8に示した構成のものを使
用することができる。また、図8に示したレシーバ以外
でも、コイル12A、12Bが受信した磁界強度の和と
差およびコイル12C、12Dが受信した磁界強度の和
と差を測定できるものであればどのようなものでも良
い。
【0028】この実施の形態では、コイルの水平面内で
の方向と位置をコイル12A、12Bで受信した磁界の
強度の差を示すメータ16Bおよびコイル12C、12
Dで受信した磁界の強度の差を示すメータ16Dの読み
が同時にゼロになるように調節する。メータ16Bおよ
び16Dの読みが同時にゼロになった場合には、コイル
12Aと12Bを結ぶ直線の中点を通り(したがって、
12Cと12Dを結ぶ直線の中点を通り)鉛直な平面内
にゾンデが有ることが保証され、より正確な測定が可能
である。また、コイルの探さは、メータ16Aあるいは
16Cの読みから前記式(3)を用いて計算することが
できる。
【0029】またこの実施の形態においては、次に示す
方法を用いて、コイル11のより正確な位置を算出する
こともできる。原点にコイル11があるとする。コイル
11の中心軸はZX面内にあり、コイルの傾き角を右手
系でθmとする。その上方にコイル12A、12B、1
2C、12Dが置かれているものとする。上記のよう
に、コイル12Aとコイル12Bで検出した磁界が等し
く、同時にコイル12Cとコイル12Dで検出した磁界
が等しくなるようにレシーバのコイルの位置と方向を調
節したときに、コイル12Aの座標を(x1,y,
z)、コイル12Cの座標を(x2,y,z)とする。
【0030】このとき、コイル12Aで検出される磁界
sx1とコイル12Cで検出する磁界Bsx2は、それぞ
れ、次の式(5)および式(6)で与えられる。
【数5】
【数6】 前後のコイルの間隔lは既知であるから、 x2−x1=l (7) が成り立つ。コイル11の傾き角θmは前記ゾンデ4か
ら送られてくるから、前記式(5)、(6)、(7)を
連立させて解けば、コイル11を原点とする座標系での
コイル12A、12B、12C、12Dの位置を知るこ
とができる。連立方程式を解くためには、例えばNewton
法を用いればよい。
【0031】以上のいずれの実施の形態においても、コ
ンピュータを利用して測定処理および計算処理を自動化
することが可能である。本発明の構成要件であるレシー
バ200はこのような機能を含むものも含まれる。ま
た、上述した各実施の形態においては、ゾンデ4に格納
されたコイル11から、測定結果(ゾンデの傾斜角およ
び回転角)で変調された交流磁界を発生させるようにし
ていたが、前記第5の実施の形態を除いて必ずしも測定
結果で変調した磁界を発生させる必要はなく、発振器出
力をそのまま無変調でコイルドライバ10に印加するよ
うにしてもよい。なお、上述した説明においては、水平
ドリリング工法における掘削位置の測定を例にとって説
明したが、本発明の位置測定方法および装置は、これに
限られることはなく、既知の交流磁界を発生する物体の
位置を測定する場合に、広く適用することが可能であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の位置測定
方法および装置によれば、迅速かつ正確に位置を測定す
ることが可能となる。また、レシーバに測定データを送
信しているために、ドリルパイプの接続作業時間を短縮
することが可能となる。そのため、掘削工事の効率が向
上し、工事に要する時間を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の位置測定方法における測定系の構成
例を示す図である。
【図2】 位置測定用のゾンデの一般的な構成例を示す
図である。
【図3】 本発明の位置測定装置の第1の実施の形態の
構成例を示す図である。
【図4】 本発明の位置測定装置の第2の実施の形態の
構成例を示す図である。
【図5】 図4に示した実施の形態におけるコイルの位
置関係を説明するための図である。
【図6】 受信コイルが傾いている場合における測定の
誤差について説明するための図である。
【図7】 本発明の位置測定装置の第3の実施の形態の
構成を説明するための図である。
【図8】 図7に示した実施の形態における位置測定装
置の内部構成の一例を示す図である。
【図9】 本発明の位置測定装置の第4の実施の形態の
構成を説明するための図である。
【図10】 図9に示した実施の形態における位置測定
装置の内部構成の一例を示す図である。
【図11】 本発明の位置測定装置の第5の実施の形態
の構成を説明するための図である。
【図12】 水平ドリリング工法に用いられるドリルビ
ットの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ビット 2 ドリルパイプ 3 ドリルヘッド 4 位置測定用ゾンデ 5 傾斜計 6 角度計 7 電池 8 信号処理回路 9 信号変調器 10 コイルドライバ 11 コイル 12A〜12D、12−1〜12−N 受信コイル 13A〜13D、13−1〜13−N アンプ 14A〜14D、14 フィルタ 15A〜15D、15 復調器 16A〜16D 出力メータ 17 電源 18−1〜18−N ランプ 19 水平維持機構 20 スイッチ 21 ランプ選択器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅川 賢一 埼玉県上福岡市大原二丁目1番15号 株式 会社ケイディディ研究所内 Fターム(参考) 2F063 AA03 AA04 AA15 BA17 BA30 BB10 BC02 BC04 BD01 BD15 CA11 DA01 DD03 DD05 DD06 GA01 GA29 KA01 LA22 LA23 NA01 NA07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界を発生するゾンデの位置を測定する
    方法であって、 前記ゾンデから既知の交流磁界を発生するステップ、 複数のコイルを用いて前記交流磁界を検出するステッ
    プ、および、 前記複数のコイルからの検出出力に基づいて前記ゾンデ
    の位置を測定するステップを含むことを特徴とする位置
    測定方法。
  2. 【請求項2】 前記検出するステップは、中心軸が平行
    とされ、かつ、各中心軸に垂直な直線上に各コイルの中
    心が一致するように配置された2個のコイルを用いて前
    記交流磁界を検出するステップであり、 前記測定するステップは、前記2個のコイルからの各検
    出出力の和の出力および差の出力に基づいて、前記ゾン
    デの位置を測定するステップであることを特徴とする前
    記請求項1記載の位置測定方法。
  3. 【請求項3】 前記検出するステップは、各コイルの中
    心軸が平行とされ、各コイルの中心を通り該中心軸に垂
    直な直線上に各コイルの中心が一致し、かつ、各コイル
    が等間隔になるように配置された複数個のコイルを用い
    て前記交流磁界を検出するものであり、 前記測定するステップは、該複数個のコイルのうち最大
    強度の磁界を受信しているコイルを検出することにより
    前記ゾンデの位置を測定するステップであることを特徴
    とする前記請求項1記載の位置測定方法。
  4. 【請求項4】 前記検出するステップは、矩形の4個の
    頂点に各コイルの中心が一致し、かつ、全てのコイルの
    中心軸が前記矩形のいずれか1辺と平行になるように配
    置された4個のコイルを用いて前記交流磁界を検出する
    ステップであり、 前記測定するステップは、前記4個のコイルにおける、
    中心軸が同一直線上になく、かつ、各対角の位置にない
    2個のコイルを組とする2組のコイルペアについて、前
    記ペアとなっている2つのコイルの出力が2組とも同時
    に同一の出力となるように前記4個のコイルの位置と方
    向を調節することにより、前記ゾンデの位置を測定する
    ステップであることを特徴とする前記請求項1記載の位
    置測定方法。
  5. 【請求項5】 既知の交流磁界を発生するゾンデの位置
    を測定するための位置測定装置であって、 前記ゾンデ内から発生された交流磁界を受信する複数の
    コイルを有することを特徴とする位置測定装置。
  6. 【請求項6】 前記複数のコイルは、中心軸が平行とさ
    れ、かつ、各中心軸に垂直な直線上に各コイルの中心が
    一致するように配置された2個のコイルとされており、 前記各コイルの検出信号の和を出力する手段と差を出力
    する手段とを有することを特徴とする前記請求項5記載
    の位置測定装置。
  7. 【請求項7】 前記2個のコイルが同じ高さになるよう
    に調節する水平維持機構を有することを特徴とする前記
    請求項6記載の位置測定装置。
  8. 【請求項8】 前記コイルは4個設けられており、該4
    個のコイルの中心軸は平行とされており、そのうちの2
    個のコイルは各中心軸に垂直な直線上に各コイルの中心
    が一致するように配置されており、該2個のコイルの上
    方の同一の高さに残り2個のコイルが前記2個のコイル
    に平行に配置されていることを特徴とする前記請求項5
    記載の位置測定装置。
  9. 【請求項9】 前記複数のコイルは、各コイルの中心軸
    が平行とされ、かつ、各コイルが等間隔になるように配
    置されていることを特徴とする前記請求項5記載の位置
    測定装置。
  10. 【請求項10】 前記コイルは4個設けられており、矩
    形の4個の頂点に各コイルの中心が一致し、かつ、全て
    のコイルの中心軸が前記矩形のいずれか1辺と平行にな
    るように配置されていることを特徴とする前記請求項5
    記載の位置測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011208967A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Nippo Corp 測位装置

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