JP2000184583A - 故障検出装置及び保護装置 - Google Patents

故障検出装置及び保護装置

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JP2000184583A
JP2000184583A JP10351640A JP35164098A JP2000184583A JP 2000184583 A JP2000184583 A JP 2000184583A JP 10351640 A JP10351640 A JP 10351640A JP 35164098 A JP35164098 A JP 35164098A JP 2000184583 A JP2000184583 A JP 2000184583A
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Hideki Kamo
秀樹 加茂
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 直列運転する2台の直流発電機の不平衡電圧
を検出出来る故障検出装置の提供。 【解決手段】 直列運転すべき2台の直流発電機1A,
1Bの各出力電圧を検出する2つの電圧検出器2A,2
Bと、2つの電圧検出器2A,2Bがそれぞれ検出した
出力電圧の差を演算する差演算器5Aと、差演算器5A
が演算した差が所定の範囲内であるか否かを判定し、所
定の範囲内でないと判定したときは、所定の信号を出力
する判定器7Aとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直列運転する2台
の直流発電機の故障を検出する故障検出装置、並列運転
する2台の直流発電機の故障を検出する故障検出装置、
及び故障検出装置が故障を検出したときに直流発電機の
運転を停止する保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の直流発電機の保護装置の
概略構成例を示すブロック図である。この保護装置は、
直流発電機1Eの出力電圧VG を検出する電圧検出器2
Eと、直流発電機1Eが、負荷であるコイル3へ与える
出力電流Id を検出する直流変流器8Cと、電圧検出器
2Eが検出した出力電圧VG とその上限値とを比較し、
出力電圧VG の方が大きいと判定したときは、故障を通
知する故障信号ASを出力する上限比較回路6Eと、直
流変流器8Cが検出した出力電流Id とその上限値とを
比較し、出力電流Id の方が大きいと判定したときは、
故障を通知する故障信号ASを出力する上限比較回路6
Fとを備えている。
【0003】この保護装置は、また、3相交流電力を直
流電力に変換して直流発電機1Eの界磁コイル12Eに
界磁電流If を流すと共に、上限比較回路6E又は上限
比較回路6Fから故障信号ASを受信したときは、界磁
電流If を0にし、出力電圧Vf を0にする直流電源装
置9Cとを備えている。
【0004】以下に、このような構成の保護装置の動作
を説明する。直流発電機1Eは、図示しない誘導電動機
等の他の動力源により回転駆動される。直流電源装置9
Cは、出力電圧Vf を発生させ、界磁電流If を界磁コ
イル12Eに与える。このとき、界磁コイル12Eの抵
抗値をRf とすれば、 Vf =Rf ×If の関係がある。
【0005】また、直流発電機1Eの出力電圧VG は、 VG ≒N×If (Nは直流発電機1Eの回転数であり
一定とする。) の関係がある。これらの式から判るように、界磁コイル
12Eに界磁電流If を流すことにより、直流発電機1
Eの出力電圧VG が発生し、これにより、負荷であるコ
イル3に直流発電機1Eの出力電流Id が流れる。
【0006】上限比較回路6Eは、予め設定してある電
圧値VG1と、電圧検出器2Eが検出した直流発電機1E
の出力電圧VG とを比較し、VG >VG1となったとき
に、故障検出信号ASを出力する。また、上限比較回路
6Fは、予め設定してある電流値Id1と、直流変流器8
Cが検出した直流発電機1Eの出力電流Id とを比較
し、Id >Id1となったときに、故障検出信号ASを出
力する。直流電源装置9Cは、上限比較回路6E又は上
限比較回路6Fから故障検出信号ASを受信したとき
は、出力電圧Vf =0とし、界磁電流If =0とする。
これにより、直流発電機1Eの出力電圧VG =0とし、
直流発電機1Eを保護する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の保護装
置では、1台の直流発電機1Eが出力する過電圧及び過
電流は検出出来るが、直列運転する2台の直流発電機の
過電圧及び電圧不平衡の故障検出、並びに並列運転する
2台の直流発電機の過電流及び電流不平衡の故障検出が
出来ない為、保護装置が作動出来ない問題があった。
【0008】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであり、第1発明では、直列運転する2台の
直流発電機の不平衡電圧を検出出来る故障検出装置を提
供することを目的とする。第2発明では、直列運転する
2台の直流発電機の過電圧を検出出来る故障検出装置を
提供することを目的とする。第3発明では、並列運転す
る2台の直流発電機又は並列運転する2つの直列接続さ
れた直流発電機群の不平衡電流を検出出来る故障検出装
置を提供することを目的とする。第4発明では、並列運
転する2台の直流発電機又は並列運転する2つの直列接
続された直流発電機群の過電流を検出出来る故障検出装
置を提供することを目的とする。第5〜8発明では、直
列運転する2台の直流発電機又は並列運転する2台の直
流発電機の故障を検出し、直流発電機を保護することが
出来る保護装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る故障検出
装置は、直列運転すべき2台の直流発電機の各出力電圧
を検出する2つの電圧検出器と、該2つの電圧検出器が
それぞれ検出した出力電圧の差を演算する差演算器と、
該差演算器が演算した差が所定の範囲内であるか否かを
判定し、所定の範囲内でないと判定したときは、所定の
信号を出力する判定器とを備えることを特徴とする。
【0010】第2発明に係る故障検出装置は、直列運転
すべき2台の直流発電機の各出力電圧を検出する2つの
電圧検出器と、該2つの電圧検出器がそれぞれ検出した
出力電圧の和を演算する和演算器と、該和演算器が演算
した和が所定値より大きいか否かを判定し、所定値より
大きいと判定したときは、所定の信号を出力する判定器
とを備えることを特徴とする。
【0011】第3発明に係る故障検出装置は、並列運転
すべき2台の直流発電機又は並列運転すべき2つの直列
接続された直流発電機群の各出力電流を検出する2つの
電流検出器と、該2つの電流検出器がそれぞれ検出した
出力電流の差を演算する差演算器と、該差演算器が演算
した差が所定の範囲内であるか否かを判定し、所定の範
囲内でないと判定したときは、所定の信号を出力する判
定器とを備えることを特徴とする。
【0012】第4発明に係る故障検出装置は、並列運転
すべき2台の直流発電機又は並列運転すべき2つの直列
接続された直流発電機群の各出力電流を検出する2つの
電流検出器と、該2つの電流検出器がそれぞれ検出した
出力電流の和を演算する和演算器と、該和演算器が演算
した和が所定値より大きいか否かを判定し、所定値より
大きいと判定したときは、所定の信号を出力する判定器
とを備えることを特徴とする。
【0013】第5発明に係る保護装置は、請求項1〜4
の何れかに記載された故障検出装置と、該故障検出装置
が出力した所定の信号を受信したときに、直流発電機の
界磁コイルへ界磁電流を与えている直流電源装置の出力
電圧をオフにする電圧オフ手段とを備えることを特徴と
する。
【0014】第6発明に係る保護装置は、抵抗と、電圧
オフ手段が所定の信号を受信したときに、前記抵抗を界
磁コイルに並列接続する手段とを更に備えることを特徴
とする。
【0015】第7発明に係る保護装置は、請求項1〜4
の何れかに記載された故障検出装置と、該故障検出装置
が出力した所定の信号を受信したときに、直流発電機の
界磁コイルへ界磁電流を与えている直流電源装置の出力
電流をオフにする電流オフ手段とを備えることを特徴と
する。
【0016】第8発明に係る保護装置は、抵抗と、電流
オフ手段が所定の信号を受信したときに、前記抵抗を界
磁コイルに並列接続する手段とを更に備えることを特徴
とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
それを示す図面に基づいて説明する。 実施の形態1.図1は、本発明に係る故障検出装置の実
施の形態1の概略構成を示したブロック図である。この
故障検出装置は、直流発電機1Aの出力電圧V1 を検出
する電圧検出器2Aと、直流発電機1Aに直列接続され
た直流発電機1Bの出力電圧V 2 を検出する電圧検出器
2Bと、電圧検出器2Aが検出した出力電圧V1 と電圧
検出器2Bが検出した出力電圧V2 との差を演算する減
算器5A(差演算器)と、減算器5Aが演算した差が所
定の範囲内であるか否かを判定し、所定の範囲内でない
と判定したときは、故障を通知する故障信号ASを出力
する上下限比較回路7A(判定器)とを備えている。
【0018】この故障検出装置は、また、電圧検出器2
Aが検出した出力電圧V1 と電圧検出器2Bが検出した
出力電圧V2 との和を演算する加算器4A(和演算器)
と、加算器4Aが演算した和が所定値より大きいか否か
を判定し、所定値より大きいと判定したときは、故障を
通知する故障信号ASを出力する上限比較回6A(判定
器)とを備えている。
【0019】この故障検出装置は、また、直流発電機1
Cの出力電圧V3 を検出する電圧検出器2Cと、直流発
電機1Cに直列接続された直流発電機1Dの出力電圧V
4 を検出する電圧検出器2Dと、電圧検出器2Cが検出
した出力電圧V3 と電圧検出器2Dが検出した出力電圧
4 との差を演算する減算器5B(差演算器)と、減算
器5Bが演算した差が所定の範囲内であるか否かを判定
し、所定の範囲内でないと判定したときは、故障を通知
する故障信号ASを出力する上下限比較回路7B(判定
器)とを備えている。
【0020】この故障検出装置は、また、電圧検出器2
Cが検出した出力電圧V3 と電圧検出器2Dが検出した
出力電圧V4 との和を演算する加算器4B(和演算器)
と、加算器4Bが演算した和が所定値より大きいか否か
を判定し、所定値より大きいと判定したときは、故障を
通知する故障信号ASを出力する上限比較回路6B(判
定器)とを備えている。直列接続された直流発電機1A
及び直流発電機1Bと直列接続された直流発電機1C及
び直流発電機1Dとは並列接続され、これらの直並列接
続された直流発電機の出力電圧VG は負荷であるコイル
3に与えられる。
【0021】以下に、このような構成の故障検出装置の
動作を説明する。直流発電機1A〜1Dは、それぞれ図
示しない誘導電動機等の他の動力源により回転駆動され
る。電圧検出器2Aは、直流発電機1Aの出力電圧V1
を検出し、電圧信号V11に変換して、減算器5Aに与え
る。電圧検出器2Bは、直流発電機1Bの出力電圧V2
を検出し、電圧信号V21に変換して、減算器5Aに与え
る。減算器5Aは、与えられた電圧信号V11及び電圧信
号V21の差を演算し、その差に応じた電圧信号V12(2)
を上下限比較回路7Aに与える。上下限比較回路7A
は、与えられた電圧信号V12(2) と予め設定された上限
値Ve21 及び下限値Ve31 とを比較し、V12(2) ≧V
e21 又はVe31 ≧V12(2) であるときは、故障信号AS
を出力する。
【0022】電圧検出器2Aは、直流発電機1Aの出力
電圧V1 を検出し、電圧信号V11に変換して、加算器4
Aに与える。電圧検出器2Bは、直流発電機1Bの出力
電圧V2 を検出し、電圧信号V21に変換して、加算器4
Aに与える。加算器4Aは、与えられた電圧信号V11
び電圧信号V21の和を演算し、その和に応じた電圧信号
12(1) を上限比較回路6Aに与える。上限比較回路6
Aは、与えられた電圧信号V12(1) と予め設定された上
限値V e11 とを比較し、V12(1) ≧Ve11 であるとき
は、故障信号ASを出力する。尚、上述した動作は、直
流発電機1C,1Dにおいても同様である。以上によ
り、直列運転する2台の直流発電機1A,1B(1C,
1D)の不平衡電圧及び過電圧を検出することが出来
る。
【0023】実施の形態2.図2は、本発明に係る故障
検出装置の実施の形態2の概略構成を示したブロック図
である。この故障検出装置は、直列接続された直流発電
機1A及び直流発電機1Bの出力電流I1 を検出する直
流変流器8Aと、直流変流器8Aが検出した出力電流I
1 が所定値より大きいか否かを判定し、所定値より大き
いと判定したときは、故障を通知する故障信号ASを出
力する上限比較回路6C(判定器)と、直列接続された
直流発電機1C及び直流発電機1Dの出力電流I2 を検
出する直流変流器8Bと、直流変流器8Bが検出した出
力電流I2 が所定値より大きいか否かを判定し、所定値
より大きいと判定したときは、故障を通知する故障信号
ASを出力する上限比較回路6D(判定器)とを備えて
いる。
【0024】この故障検出装置は、また、直流変流器8
Aが検出した出力電流I1 と直流変流器8Bが検出した
出力電流I2 との差を演算する減算器5C(差演算器)
と、減算器5Cが演算した差が所定の範囲内であるか否
かを判定し、所定の範囲内でないと判定したときは、故
障を通知する故障信号ASを出力する上下限比較回路7
C(判定器)と、直流変流器8Aが検出した出力電流I
1 と直流変流器8Bが検出した出力電流I2 との和を演
算する加算器4C(和演算器)と、加算器4Cが演算し
た和が所定値より大きいか否かを判定し、所定値より大
きいと判定したときは、故障を通知する故障信号ASを
出力する上限比較回路6G(判定器)とを備えている。
直列接続された直流発電機1A及び直流発電機1Bと直
列接続された直流発電機1C及び直流発電機1Dとは並
列接続され、これらの直並列接続された直流発電機の出
力電流Id (=I1 +I2 )は負荷であるコイル3に与
えられる。
【0025】以下に、このような構成の故障検出装置の
動作を説明する。直流発電機1A〜1Dは、それぞれ図
示しない誘導電動機等の他の動力源により回転駆動され
る。電流変流器8Aは、直列接続された直流発電機1A
及び直流発電機1Bの出力電流I1 を検出し、電圧信号
i1に変換して、上限比較回路6C、減算器5C及び加
算器4Cに与える。上限比較回路6Cは、与えられた電
圧信号Vi1と予め設定された上限値Ve41 とを比較し、
i1≧Ve41 であるときは、故障信号ASを出力する。
電流変流器8Bは、直列接続された直流発電機1C及び
直流発電機1Dの出力電流I2 を検出し、電圧信号Vi2
に変換して、上限比較回路6D、減算器5C及び加算器
4Cに与える。上限比較回路6Dは、与えられた電圧信
号Vi2と予め設定された上限値Ve42 とを比較し、Vi2
≧Ve42 であるときは、故障信号ASを出力する。
【0026】一方、減算器5Cは、与えられた電圧信号
i1及び電圧信号Vi2の差を演算し、その差に応じた電
圧信号Vi12 を上下限比較回路7Cに与える。上下限比
較回路7Cは、与えられた電圧信号Vi12 と予め設定さ
れた上限値Ve61 及び下限値Ve71 とを比較し、Vi12
≧Ve61 又はVe71 ≧Vi12 であるときは、故障信号A
Sを出力する。また、加算器4Cは、与えられた電圧信
号Vi1及び電圧信号Vi2の和を演算し、その和に応じた
電圧信号Vi13 を上限比較回路6Gに与える。上限比較
回路6Gは、与えられた電圧信号Vi13 と予め設定され
た上限値Ve43 とを比較し、V i13 ≧Ve43 であるとき
は、故障信号ASを出力する。以上により、並列運転す
る2つの、2台が直列接続された直流発電機群の不平衡
電流及び過電流を検出することが出来る。
【0027】実施の形態3.図3は、本発明に係る保護
装置の実施の形態3の概略構成を示したブロック図であ
る。この保護装置は、実施の形態1,2と同様に、直列
接続された直流発電機1A及び直流発電機1Bと直列接
続された直流発電機1C及び直流発電機1Dとは並列接
続され、この直流発電機群の負荷としてコイル3が接続
されている。これらの直流発電機1A〜1Dが出力する
電圧V1 〜V4 及び電流I1 ,I2は、実施の形態1,
2と同様に、電圧検出器2A〜2D(図1)及び直流変
流器8A,8B(図2)によりそれぞれ検出される。こ
れらの値に基づき、過電圧、不平衡電圧、過電流又は不
平衡電流の故障が、上限比較回路6A,6B、上下限比
較回路7A,7B(図1)、上限比較回路6G又は上下
限比較回路7C(図2)により検出されたとき、故障検
出信号ASが出力される。
【0028】この保護装置は、また、3相交流電力を直
流電力に変換して直流発電機1Aの界磁コイル12A及
び直流発電機1Cの界磁コイル12Cに界磁電流If1
流すと共に、上述した故障信号ASを受信したときは、
界磁電流If1を0にし、出力電圧Vf1を0にする直流電
源装置9A(サイリスタレオナード装置)と、3相交流
電力を直流電力に変換して直流発電機1Bの界磁コイル
12B及び直流発電機1Dの界磁コイル12Dに界磁電
流If2を流すと共に、上述した故障信号ASを受信した
ときは、界磁電流If2を0にし、出力電圧Vf2を0にす
る直流電源装置9Bとを備えている。
【0029】この保護装置は、また、直流発電機1Aの
界磁コイル12A及び直流発電機1Cの界磁コイル12
Cに並列に、抵抗11A及び直流用コンタクタ10A
(並列接続する手段)の直列回路が接続され、直流発電
機1Bの界磁コイル12B及び直流発電機1Dの界磁コ
イル12Dに並列に、抵抗11B及び直流用コンタクタ
10B(並列接続する手段)の直列回路が接続されてい
る。
【0030】以下に、このような構成の故障検出装置の
動作を説明する。直流発電機1Aの出力電圧V1 とその
界磁電流If1との関係は、(1)式で示される。 V1 =K1 ・N・If1 (1) K1 :係数 N:直流発電機1Aの回転数 また、サイリスタレオナード装置9A(直流電源装置)
の出力電圧Vf1と界磁電流If1との関係は、(2)式で
示される。 Vf1=If1・(Rf1+Rf3) (2) Rf1,Rf3:直流発電機1A,1Cの界磁抵抗値
【0031】(2)式より、 If1=Vf1/(Rf1+Rf3) (3) 以上により、サイリスタレオナード装置9Aの出力電圧
f1=0とすることにより、直流発電機1Aの出力電圧
1 =0となることが判る。従って、サイリスタレオナ
ード装置9A,9Bは、上述した故障信号ASを受信し
たときに、出力電圧Vf1,Vf2を0Vにすることによ
り、直流発電機1A〜1Dの出力電圧V1 〜V4 が0V
になり、故障及び事故の拡大を防ぐことが出来る。
【0032】また、(1)式より、サイリスタレオナー
ド装置9A,9Bは、上述した故障信号ASを受信した
ときに、出力電流If1,If2を0Aにすることにより、
直流発電機1A〜1Dの出力電圧V1 〜V4 が0Vにな
り、故障及び事故の拡大を防ぐことが出来る。
【0033】ここで、サイリスタレオナード装置9A,
9Bの出力電圧Vf1,Vf2を0Vとしても、過渡現象に
より、直流発電機1A〜1Dの各界磁電流は、(4)式
で示される時間Tの間は0Aにならない。 T=Lf /Rf (秒) (4) Rf :界磁コイルの抵抗値 Lf :界磁コイルのインダクタンス値 T :時定数
【0034】そこで、サイリスタレオナード装置9A,
9Bの出力電圧Vf1,Vf2を0Vとした後、直流用コン
タクタ10A、10Bを閉じて、界磁コイル12A,1
2Cと抵抗11Aとを並列接続し、界磁コイル12B,
12Dと抵抗11Bとを並列接続する。これにより、
(4)式は(5)式のようになる。 T’=Lf /(Rf +Ra ) (秒) (5) Ra :抵抗11A又は抵抗11Bの抵抗値 T’:時定数 以上のように、界磁コイル12A,12Cと抵抗11A
とを並列接続し、界磁コイル12B,12Dと抵抗11
Bとを並列接続することにより、界磁コイル12A,1
2C,12B,12Dに流れる界磁電流If1,If2が0
Aになる迄の時間が短縮され、故障及び事故の拡大を最
小に止めることが可能となる。
【0035】また、同様に、サイリスタレオナード装置
9A,9Bの出力電流If1,If2を0Aとしても、過渡
現象により、直流発電機1A〜1Dの各界磁電流は、
(4)式で示される時間Tの間は0Aにならない。そこ
で、サイリスタレオナード装置9A,9Bの出力電流I
f1,If2を0Aとした後、直流用コンタクタ10A、1
0Bを閉じて、界磁コイル12A,12Cと抵抗11A
とを並列接続し、界磁コイル12B,12Dと抵抗11
Bとを並列接続する。これにより、(4)式は(5)式
のようになる。以上のように、界磁コイル12A,12
Cと抵抗11Aとを並列接続し、界磁コイル12B,1
2Dと抵抗11Bとを並列接続することにより、界磁コ
イル12A,12C,12B,12Dに流れる界磁電流
f1,If2が0Aになる迄の時間が短縮され、故障及び
事故の拡大を最小に止めることが可能となる。
【0036】
【発明の効果】第1発明に係る故障検出装置によれば、
2つの電圧検出器が、直列運転すべき2台の直流発電機
の各出力電圧を検出し、差演算器が、2つの電圧検出器
がそれぞれ検出した出力電圧の差を演算する。判定器
は、差演算器が演算した差が所定の範囲内であるか否か
を判定し、所定の範囲内でないと判定したときは、所定
の信号を出力する。これにより、直列運転する2台の直
流発電機の不平衡電圧を検出することが出来る。
【0037】第2発明に係る故障検出装置によれば、2
つの電圧検出器が、直列運転すべき2台の直流発電機の
各出力電圧を検出し、和演算器が、2つの電圧検出器が
それぞれ検出した出力電圧の和を演算する。判定器は、
和演算器が演算した和が所定値より大きいか否かを判定
し、所定値より大きいと判定したときは、所定の信号を
出力する。これにより、直列運転する2台の直流発電機
の過電圧を検出することが出来る。
【0038】第3発明に係る故障検出装置によれば、2
つの電流検出器が、並列運転すべき2台の直流発電機又
は並列運転すべき2つの直列接続された直流発電機群の
各出力電流を検出し、差演算器が、2つの電流検出器が
それぞれ検出した出力電流の差を演算する。判定器は、
差演算器が演算した差が所定の範囲内であるか否かを判
定し、所定の範囲内でないと判定したときは、所定の信
号を出力する。これにより、並列運転する2台の直流発
電機又は2つの直列接続された直流発電機群の不平衡電
流を検出することが出来る。
【0039】第4発明に係る故障検出装置によれば、2
つの電流検出器が、並列運転すべき2台の直流発電機又
は並列運転すべき2つの直列接続された直流発電機群の
各出力電流を検出し、和演算器が、2つの電流検出器が
それぞれ検出した出力電流の和を演算する。判定器は、
和演算器が演算した和が所定値より大きいか否かを判定
し、所定値より大きいと判定したときは、所定の信号を
出力する。これにより、並列運転する2台の直流発電機
又は2つの直列接続された直流発電機群の過電流を検出
することが出来る。
【0040】第5発明に係る保護装置によれば、電圧オ
フ手段は、請求項1〜4の何れかに記載された故障検出
装置が出力した所定の信号を受信したときに、直流発電
機の界磁コイルへ界磁電流を与えている直流電源装置の
出力電圧をオフにする。これにより、直列運転する2台
の直流発電機又は並列運転する2台の直流発電機の故障
を検出し、直流発電機を保護することが出来る。
【0041】第6発明に係る保護装置によれば、電圧オ
フ手段が所定の信号を受信したときに、並列接続する手
段が、抵抗を界磁コイルに並列接続するので、直列運転
する2台の直流発電機又は並列運転する2台の直流発電
機の故障を検出し、直流発電機を保護することが出来
る。
【0042】第7発明に係る保護装置によれば、電流オ
フ手段は、請求項1〜4の何れかに記載された故障検出
装置が出力した所定の信号を受信したときに、直流発電
機の界磁コイルへ界磁電流を与えている直流電源装置の
出力電流をオフにする。これにより、直列運転する2台
の直流発電機又は並列運転する2台の直流発電機の故障
を検出し、直流発電機を保護することが出来る。
【0043】第8発明に係る保護装置によれば、電流オ
フ手段が所定の信号を受信したときに、並列接続する手
段が、抵抗を界磁コイルに並列接続するので、直列運転
する2台の直流発電機又は並列運転する2台の直流発電
機の故障を検出し、直流発電機を保護することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る故障検出装置の実施の形態の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係る故障検出装置の実施の形態の概
略構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る保護装置の実施の形態の概略構
成を示すブロック図である。
【図4】 従来の保護装置の概略構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1A〜1D 直流発電機、2A〜2D 電圧検出器、3
コイル、4A〜4C 加算器(和演算器)、5A〜5
C 減算器(差演算器)、6A〜6D,6G 上限比較
回路(判定器)、7A〜7C 上下限比較回路(判定
器)、8A,8B 直流変流器(電流検出器)、9A,
9B 直流電源装置(サイリスタレオナード装置)、1
0A,10B 直流用コンタクタ、11A,11B 抵
抗、12A〜12D 界磁コイル。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列運転すべき2台の直流発電機の各出
    力電圧を検出する2つの電圧検出器と、該2つの電圧検
    出器がそれぞれ検出した出力電圧の差を演算する差演算
    器と、該差演算器が演算した差が所定の範囲内であるか
    否かを判定し、所定の範囲内でないと判定したときは、
    所定の信号を出力する判定器とを備えることを特徴とす
    る故障検出装置。
  2. 【請求項2】 直列運転すべき2台の直流発電機の各出
    力電圧を検出する2つの電圧検出器と、該2つの電圧検
    出器がそれぞれ検出した出力電圧の和を演算する和演算
    器と、該和演算器が演算した和が所定値より大きいか否
    かを判定し、所定値より大きいと判定したときは、所定
    の信号を出力する判定器とを備えることを特徴とする故
    障検出装置。
  3. 【請求項3】 並列運転すべき2台の直流発電機又は並
    列運転すべき2つの直列接続された直流発電機群の各出
    力電流を検出する2つの電流検出器と、該2つの電流検
    出器がそれぞれ検出した出力電流の差を演算する差演算
    器と、該差演算器が演算した差が所定の範囲内であるか
    否かを判定し、所定の範囲内でないと判定したときは、
    所定の信号を出力する判定器とを備えることを特徴とす
    る故障検出装置。
  4. 【請求項4】 並列運転すべき2台の直流発電機又は並
    列運転すべき2つの直列接続された直流発電機群の各出
    力電流を検出する2つの電流検出器と、該2つの電流検
    出器がそれぞれ検出した出力電流の和を演算する和演算
    器と、該和演算器が演算した和が所定値より大きいか否
    かを判定し、所定値より大きいと判定したときは、所定
    の信号を出力する判定器とを備えることを特徴とする故
    障検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載された故障
    検出装置と、該故障検出装置が出力した所定の信号を受
    信したときに、直流発電機の界磁コイルへ界磁電流を与
    えている直流電源装置の出力電圧をオフにする電圧オフ
    手段とを備えることを特徴とする保護装置。
  6. 【請求項6】 抵抗と、電圧オフ手段が所定の信号を受
    信したときに、前記抵抗を界磁コイルに並列接続する手
    段とを更に備える請求項5記載の保護装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4の何れかに記載された故障
    検出装置と、該故障検出装置が出力した所定の信号を受
    信したときに、直流発電機の界磁コイルへ界磁電流を与
    えている直流電源装置の出力電流をオフにする電流オフ
    手段とを備えることを特徴とする保護装置。
  8. 【請求項8】 抵抗と、電流オフ手段が所定の信号を受
    信したときに、前記抵抗を界磁コイルに並列接続する手
    段とを更に備える請求項7記載の保護装置。
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JP2006340599A (ja) * 2006-09-08 2006-12-14 Mitsubishi Electric Corp 車両用回転電機の制御装置

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JP4675299B2 (ja) * 2006-09-08 2011-04-20 三菱電機株式会社 車両用回転電機の制御装置

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