JP2000183888A - Atmネットワ―ク上でのip通信のためのvcマ―ジ可能なラベル・スイッチング・ル―タ - Google Patents

Atmネットワ―ク上でのip通信のためのvcマ―ジ可能なラベル・スイッチング・ル―タ

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JP2000183888A
JP2000183888A JP35853399A JP35853399A JP2000183888A JP 2000183888 A JP2000183888 A JP 2000183888A JP 35853399 A JP35853399 A JP 35853399A JP 35853399 A JP35853399 A JP 35853399A JP 2000183888 A JP2000183888 A JP 2000183888A
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    • H04L2012/5667IP over ATM

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、インターネットなどの高速、大容
量データ・ネットワークに関する。 【解決手段】 VCマージ可能なATMスイッチによっ
て、多くのルートを同じVCラベルに対してマップし、
それによって多数のエッジ・ルータをサポートすること
ができるスケーラブルなマッピングを提供することがで
きる。そのようなVCマージングは再アセンブリ・バッ
ファを使って、同じデスティネーションに対して向けら
れている異なるパケットに所属しているセルが互いにイ
ンターリーブしないことを確保する。非VCマージング
の方法に比較して追加のバッファリングのオーバヘッド
を最小にしながら、VCマージングの機能をサポートす
る、出力バッファ型のATMラベル・スイッチング・ル
ータ(ATM LSR)が記述されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットな
どの高速、大容量データ・ネットワークに関する。特
に、本発明はそのようなネットワークにおいて使うため
の非同期転送モード(ATM)スイッチを含んでいるネ
ットワークに関する。さらに詳しく言えば、本発明は、
データの低いオーバヘッド処理を提供するためにラベル
・スイッチングを使っている高速の出力バッファ型のA
TMスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】近
年におけるインターネット・トラヒックの爆発的な成長
は、特にコア・ネットワークにおける現代のデータ・ル
ータに大きなストレスを課している。この状態は現存の
ルータ・アーキテクチャをオーバホールするためのいく
つかの提案を発生させている。それぞれの詳細において
は異なっているが、これらの提案の多くによって共有さ
れている1つの基本的な側面は、データ・パケットに対
するルート情報を「ラベル」として知られている短い固
定長の識別子にマップし、サーチング(あるいは、最長
のプリフィックスに対するマッチング)ではなく、イン
デックスによってネクストホップ・ルータを迅速に決定
することができるようにすることである。そのようなル
ータは「ラベル・スイッチング・ルータ」またはLSR
として知られるようになって来ており、オープン・シス
テム・インターコネクション(OSI)モデルの7層の
構造に基づいたプロトコルの用語で記述されることが多
い。
【0003】インターネット・プロトコル(IP)パケ
ットを転送する際の現在の慣行が図1Aに示されてい
る。ここで、OSI層3のルーティングは普通はソフト
ウェアで実装されている。図1Bに示されているよう
に、そのルータを短いラベルにマップすることによっ
て、超高速ルータにおけるボトルネックの主な原因であ
るテーブル・ルックアップによってパケットの転送速度
が制限されることはなくなる。さらに、ハードウェアの
スイッチングを使うことによって、図1BのLSRを使
用するパケット転送をずっと高速にすることができる。
この方法のもう1つの利点は底流のスイッチがスケーラ
ブルである時、転送速度も同様にスケールされることで
ある。
【0004】インターネットのエンジアリング・タスク
・フォースは特に、OSI層3のルーティングをOSI
層2スイッチングのルーティングと統合する標準化され
たラベル・スワッピングのパラダイムを開発するため
に、マルチプロトコル・ラベル・スイッチング(MPL
S)についてのワーキング・グループを設立した。たと
えば、キャロン(Callon),R.,P.ドゥーラ
ン(Doolan),N.フェルドマン(Feldma
n),A.フレデット(Fredette),G.スワ
ロー(Swallow),A.ヴィスワナサン(Vis
wanathan)の1997年5月のインターネット
・ドラフト“A Framework for Mul
tiprotocol Label Switchin
g”(マルチプロトコル・ラベル・スイッチングのため
のフレームワーク)を参照されたい。このグループによ
って研究されている問題は、ラベルの記号論、ラベルの
マッピング、転送方法、ラベルの分配方法、スケーラビ
リティの問題、およびルーピングの問題などを含む。ま
た、このグループはhttp://www.ietfo
rg/internet−drafts/draft−
ietf‐mpls−arch−00.txtとして入
手できる1997年8月のローゼン(Rosen),
E.C.,A.ヴィスワナサンおよびR.キャロンによ
る“A Proposed Architecture
for MPLS”(MPLSのために提案されたア
ーキテクチャ)と題するインターネット・ドラフトを含
んでいるオンライン・ドキュメントを出版した。
【0005】MPLSにおいて原理的には任意の層2の
スイッチング・メカニズムを適用することができるが、
バックボーン・ネットワークにおけるATMスイッチの
使用がより好ましいソリューションとして有望であると
広く信じられている。他のコンテキストにおいては、A
TM技術は複数のサービス品質(QoS)の条件を同時
にサポートすることができ、バンド幅に対するスケーリ
ングが物理層の制限によってのみ制限されることが示さ
れている。ATM技術を使っている代表的な層2のスイ
ッチングによって、各IPパケットはスイッチされる前
にに複数の53バイトのセルにセグメント化される。A
TM技術に基づいたラベル・スイッチング・ルータ(L
SR)は、この明細書においてはATM LSRと呼ば
れる。ATMのアダプテーション層5(AAL 5)
は、それが単純であり、効率が良く、そして強力な誤り
検出メカニズムを有しているので、多くのATMデータ
通信システムにおいてカプセル化の方法として使われて
来ている。説明を簡単にするために、ここで説明される
実施形態は、特に断らない限り、AAL 5を使用する
と仮定される。しかし、AAL 5のそのような使用は
本発明の範囲における制限として読まれるべきではな
い。
【0006】ATM LSRが到来するセルを正しい出
力に対して転送するために、IPのルート情報がATM
ラベルに対してマップされていなければならない。それ
らは、通常は、ATMセルの仮想径路識別情報(Vir
tual Path Identification)
(VPI)または/および仮想回路識別子(Virtu
al Circuit Identifier)(VC
I)のフィールドの中にキープされている。IPルーテ
ィング・テーブルの中に半永久的に格納されている関連
のルート情報は、その要素集合(tuple)(デステ
ィネーション、ネクストホップ・ルータ)を含んでい
る。ネットワークの状態が変化すると、ルート情報が変
化する。それは過渡状態のケースを除いて普通はゆっく
りと発生する。「デスティネーション」という用語は、
通常は、デスティネーション・ネットワーク(またはC
IDRプリフィックス)を指すが、MPLSおよび(デ
スティネーション・ネットワーク、QoS)(デスティ
ネーション・ホスト、QoS)または任意の他の粒度に
対するアプリケーションのために一般化することができ
る。現在の説明の目的に対しては、デスティネーション
は上記の、あるいは他の可能なコンポーネント粒度の任
意のものを意味することができる。
【0007】ATMラベルに対するルータ情報のマッピ
ングの方法がいくつか存在する。その最も単純な形式に
おいては、各ソース‐デスティネーション・ペアが1つ
のスイッチにおけるユニークな仮想回路(Virtua
l Circuit)(VC)の値にマップされる。非
VCマージングと呼ばれるこの方法は、受信者がセルを
それぞれのパケットの中に簡単に再アセンブルすること
ができる。というのは、VCの値を使って送信者を識別
することができるからである。しかし、n個のソースお
よびデスティネーションがあった場合、各ATM LS
Rはフルメッシュ型の接続性のために、O(n2)個の
VCラベルを管理することが潜在的に必要である。たと
えば、1000個のソース/デスティネーションがあっ
た場合、非VCマージングのケースに対するVCルーテ
ィング・テーブルのサイズは1,000,000エント
リのオーダとなる。明らかに、この方法は非常に大きな
ネットワークに対してはスケールすることができない。
【0008】VPマージングと呼ばれる第2の方法は、
同じデスティネーションに対して向けられるセルの仮想
径路(VP)ラベルは同じ出側のVP値に変換され、そ
れによってダウンストリームのVP消費が減らされる。
各VPに対してVC値(またはVCI)がその送信者を
識別するために使われ、したがって、受信者は異なるパ
ケットからのセルであってもインターリーブすることが
許されるパケットを再構成することができる。与えられ
たデスティネーションに対して、ATM LSRは、O
(e)個の到来するVPラベルに遭遇することになる。
ここで、eはスイッチ・ポートの数(普通は8〜16)
であり、それはネットワークのサイズ(すなわち、n)
によって変わる可能性がある。n個のデスティネーショ
ンがあった場合、各スイッチは、O(en)個のVPラ
ベルを管理する必要がある。これはO(n2)からのか
なりな節減である。ラベルのエントリの個数は、かなり
減らされるが、VPマージングはすべてのコンテキスト
に対して実用的ではない。というのは、VPの空間はネ
ットワークからネットワークへのインターフェースにお
いて4096個のエントリだけに制限されているからで
ある。
【0009】VCマージングと呼ばれる第3の方法は、
同じデスティネーションに対して到来するVCラベルを
同じ出側のVCラベルに対してマップする。この方法は
スケーラブルであり、VPマージングのような空間の制
約の問題はない。VCマージングでは、同じデスティネ
ーションに対するセルはATM LSRの出力において
は区別できない。したがって、同じデスティネーション
に対して向けられている異なるパケットに属してるセル
が互いにインターリーブされるのを防ぐために、パケッ
トの再アセンブルの間に安全のための保護が行われなけ
ればならない。さもなければ、このパケットの正しい配
送を確保することができない。
【0010】図2Aおよび図2BはVCマージング(図
2B)と、非VCマージング(図2A)との間の主な違
いを示している。各ケースにおいて3つの入力セル・ス
トリームが3つの到来するパケットに対応する。その3
つのパケットは同じデスティネーションに対して向けら
れていると仮定されている。VCマージングの場合、異
なるパケットからのセルがインターリーブされることは
あり得ない。というのは、それらは同じVC値を共有す
るからである。隣接している2つのパケット間の境界
は、たとえば、AAL 5によって使われている「パケ
ットの終り」(EOP)マーカによって識別される。
【0011】他の技法、たとえば、AAL 3/4メッ
セージ識別子(MID)フィールドの使用が、送信者を
ユニークに識別するために採用される場合、セルのイン
ターリーブが許され得ることは言及に値する。しかし、
この方法には次のようないくつかの重大な欠点がある。 1)MIDのサイズがすべての送信者を識別するのに十
分でない可能性がある。 2)カプセル化の方法が効率的でない。 3)CRCの機能がAAL 5のようには強力ではな
い。 4)AAL 3/4はAAL 5の場合のようにデータ
通信において広くはサポートされていない。
【0012】セルのインターリービングのないVCマー
ジングは、最も有望な方法を提供するが、いくつかの重
要な問題点が残っている。最初に、VCマージング可能
なATM LSRの実現可能性が判定されなければなら
ず、そしてシステム全体の設計が実現されなければなら
ない。さらに、VCマージングを実装するために必要な
バッファリングを実行するための構造が完全でなければ
ならない。その方法を実用化するために、VCマージン
グはそのような大きさのバッファリングを必要とする可
能性があることについての問題点が表明されているの
で、VCマージング・システムの設計パラメータの性能
のインパクトが実際のアプリケーションに対して評価さ
れて選定されなければならない。
【0013】
【課題を解決するための手段】従来の技術の上記の制限
事項は本発明によって克服され、技術的進歩が得られ
る。本発明がここにいくつかの実施形態で記述される。
【0014】ATM LSRに対する基本構造が開示さ
れる。その説明的な実施形態は厄介なバッファリングの
条件を課することなしに、VCマージングを実行するこ
とができる。さらに詳しく言うと、記述される実施形態
は異なる動作状態での利点を提供している可能ないくつ
かの設計のトレードオフを反映する。全体として、VC
マージが可能なジェネリックな出力バッファ型のATM
LSRが開示され、それはセルの再アセンブリおよび
出力のバッファリングのための共通のメモリ・プールを
含んでいるのが有利である。
【0015】このジェネリックなATM LSRに基づ
いた1つの特定の実施形態においては、VCマージング
は出力ポートおよび入力ポートを識別する情報を含んで
いるフィールドを各入力セルに対して付加することによ
って実現される。出力ポートの情報はセルを所望の出力
ポートに対して回送するためにATMシステムにおいて
使われる。入力ポートの情報はその識別された入力ポー
トおよび到来するVCに関連付けられている再アセンブ
リ・バッファに対してそのセルを導くために使われる。
1つの入力ポートおよび到来するVCによって識別され
る入力パケットのすべてのセルがアセンブリ・バッファ
の中に置かれた時、そのパケットはそのVCで識別され
る他のパケットとマージされ、そのマージされたパケッ
トがネクストホップに対する配送のために出力バッファ
に対して配送される。
【0016】代わりの実施形態は1つまたはそれ以上の
出力ポートにおいて複数の出力バッファを提供し、再ア
センブルされたパケットがサービスの品質(QoS)に
よって分離され、QoSまたは他の条件が指定するか、
あるいは提案することができる所望のVCマージのスケ
ジューリング・アルゴリズムに従ってマージされるよう
にすることができる。いくつかのケースにおいては、再
アセンブリおよび出力のバッファリングを統合すること
ができる。バッファのサイジングおよびコンフィギュレ
ーションにおける柔軟性が、よく知られているコンフィ
ギュレーション制御によってメモリの共通のプールを使
って有利に実現される。
【0017】以下にさらに詳しく開示されるように、本
発明のATM LSR構造の利点は、高レベルの性能を
実現するためのバッファの容量における要求が、最大の
場合においても控えめであることを含む。実施形態の出
力バッファにおけるサービスの戦術はFIFOおよび公
平キューイング(fair queuing)を含む。
特定の設計パラメータがある範囲の動作状態に対して開
示される。
【0018】本発明の革新的な実装の性能は各種のスイ
ッチの利用、各種のパケット・サイズ、各種のパケット
到着時間間隔(interarrival tim
e)、各種のパケット・サイズ分布、各種の相関付けら
れた到着時間間隔、低速のソースの影響、バッファのオ
ーバフローの確率、およびパケットの遅延などの各種の
動作状態の下で利用可能な代わりのLSRと比較して有
望である。
【0019】本発明の、これら、および他の態様が、添
付図面を参照しながら以下の詳細な説明を考慮すること
によってより完全に理解される。
【0020】
【発明の実施の形態】上記のように、VCマージ可能な
ATM LSRの動作の1つの重要な態様は、同じVC
に対してストリームがマージされる場合に、異なるパケ
ットに属しているセルが再アセンブリの間にインターリ
ーブされてはならないということである。したがって、
本発明の1つの態様によると、与えられたパケットに対
して到来する各セルはそのパケットの最後のセルが到着
するまで、特殊なバッファ、すなわち、再アセンブリ・
バッファの中に格納されているのが有利である。最後の
セルが到着した時、そのパケットの中のすべてのセルが
ネクストホップへの送信のために出力バッファに対して
アトミックな方法で転送される。
【0021】原理的に、再アセンブリ・バッファはAT
M LSRの入力側または出力側に置くことができる。
これらのバッファが入力に配置されている時、スイッチ
・ファブリックは与えられたパケットに所属しているす
べてのセルをアトミック(ユニタリ)な方法で転送し、
異なるパケットからのセルのインターリビングを回避し
なければならない。この配置構成は、そのスイッチ・フ
ァブリックがフレーム・スイッチングを実行し、それに
よって複数のQoSがサポートされる必要がある時に柔
軟性を制限することが必要である。他方、再アセンブリ
・バッファがATM LSRの出力に配置されている場
合、そのスイッチ・ファブリックは各セルを普通のAT
Mスイッチングの場合のように独立に転送することがで
きる。
【0022】本発明の1つの態様に従って、出力におい
てVCI変換が実行されるジェネリックな出力バッファ
型のVCマージ可能ATM LSRが図3に示されてい
る。このスイッチは入力ポート320−i(i=1,
2,...,N)において入力セルを受信する非ブロッ
キング・セルのスイッチ・ファブリック300と、スイ
ッチ・ファブリック300の出力ポートに対応している
出力をそれぞれ受信する複数の出力モジュール(OM)
310−i(i=1,2,...,N)とを含む。スイ
ッチ・ファブリック300は各種の任意のATMスイッ
チ・ファブリックであってよい。また、図3の中には特
定の実施形態において有用であることを証明できる1つ
またはそれ以上のオプションのシグナリング・リンク3
30が破線で示されている。したがって、多くの実施形
態が1つまたはそれ以上の入力径路を使ってシグナリン
グおよび制御情報を提供することができるが(よく知ら
れているように)、ある場合においては、別のシグナリ
ング・チャネルを採用することが有利である。図3の中
のこれらの別のオプションのシグナリング径路330
は、特定のスイッチ構造およびファブリックに対して適
切な任意のシグナリング・フォーマットおよびプロトコ
ルを使うことができ、そして1つまたはそれ以上のスイ
ッチのファシリティ、たとえば、入力セルまたはパケッ
トの処理、スイッチ・ファブリックの制御または出力モ
ジュールの動作などとの間で該当するケースにおいて制
御または状態の情報を普通にやり取りする。
【0023】図3のATM LSRシステムの代表的な
動作において、入力ポート320−i(i=1,
2,...,N)に到着する各ATMセルは、それに付
加されている2つのフィールドを有し、1つは出力ポー
ト番号を含んでいて、もう1つは入力ポート番号を含ん
でいる。標準の制御またはシグナリングの情報(たとえ
ば、ネットワーク、回路または呼出しのセットアップま
たはコンフィギュレーションのコースにおける)が、各
セルを適切な出力ポートに対して向けるため、これらの
フィールドを適用するために使われる。したがって、そ
の出力ポート番号に基づいて、スイッチ・ファブリック
は、通常のATMスイッチ動作の場合と丁度同様に、正
しい出力ポートへ転送する。VCマージが実装されてい
ない場合、各OMは1つの出力バッファを含む。
【0024】図3のATM LSRにおいてVCマージ
ングが実装されていた場合、出力モジュール(OM)の
構造がFIFO出力バッファのケースに対して図4Aに
示されているように実装される。公平キューイングのシ
ナリオに対するものを含めて、VCマージングのバッフ
ァの配置構成の変形版および拡張版が以下に提示され
る。図4Aの配置構成においては、図3の中の各出力モ
ジュール310‐iが複数の(図では4個の)再アセン
ブリ・バッファ(RB)410−i(i=1〜4)を都
合よく含み、それぞれが特定の入力ポートおよび到来す
るVCの値に対応している。そのVC値がそのポートに
対してではなく、スイッチ全体に対してユニークであっ
た場合、RBは入って来ているVC値に対応する。RB
410−iの出力は、マージ回路420の中でマージ
され、そのマージされた結果が出力径路に対して配送す
るために出力バッファ(OB)430へ転送される。
【0025】好ましい実装においては、各RBおよびO
Bは、論理的バッファであり、両方の種類のバッファお
よび、リンクおよび/またはポインタによって指定され
る個々のバッファの(論理的)構造に対して、メモリの
共通のプールが標準の方法で使われている。メモリの共
通のプールからの論理バッファの導出は、この分野の技
術においてよく知られており、ここでは詳細には説明さ
れない。図4Aの配置構成において、パケット1および
3が、例として第1のデスティネーションに向けられ、
そしてパケット2および4が第2の異なるデスティネー
ションに対して向けられている。同じ出力ポートにおい
てこれらの宛先の異なっているパケットが存在すること
は、それらが両方のVCに対して共通である1つの径路
に対して接続されている出力ポートを共有していること
を示している。パケットはインターリーブされるが、特
定のパケットに対するセルは、同じデスティネーション
に対して向けられている任意の他のパケットのセルをも
ちろん含めて、他のどのパケットのセルともインターリ
ーブされない。
【0026】図4Aに示されているようなRBの使用
は、与えられたパケットのセルが、同じVCに対してマ
ージされる別のパケットからの他のセルとインターリー
ブされないことを確保する。このメカニズム(パケット
・レベルにおけるストアおよび転送として便利に呼ばれ
る)は、そのパケットの最後のセルが到着するまで、R
Bにおいて与えられたパケットに対する各到来セルを格
納することによって都合よく実現される。最後のセルが
到着した時、そのパケットの中のすべてのセルがネクス
トホップに対する転送のために出力バッファへユニタリ
(アトミック)の方法で転送する。共通のプールの中の
物理的メモリによって、その転送はこの分野の技術でよ
く知られているように、適切なポインタを動かすことに
よってオン・ザ・フライで容易に実行することができ
る。RBにおいてカットスルー・モードの動作が可能で
あるが、それは一般には好まれない。というのは、それ
に続くセルが遅延している場合、バンド幅の無駄を生じ
ることになるからである。
【0027】出力バッファに対するパケットの転送の間
に、到来しているVCIが知られているように出側のV
CIへ変換される。図3および図4Aの実施形態におけ
るVC変換テーブルの空間を節約するために、セルが同
じデスティネーションに対して向けられている場合、変
換プロセスの間に異なる到来VCIが同じ出側のVCI
に対してマージされることが望ましい。したがって、す
べてのトラヒックがベスト・エフォート(best e
ffort)である場合、同じデスティネーション・ネ
ットワークに向けられているすべての到来VCが同じ出
側のVCに対してマップされているような、フルマージ
ングを実装することができる。しかし、トラヒックが複
数のクラスを含む時、同じ要素集合(デスティネーショ
ン・ネットワーク、QoS)によって識別される到来V
Cが同じ出側のVCに対してマップされる、「部分的マ
ージング」を実装することが望まし。
【0028】フルマージングまたは部分マージングのい
ずれが実装されているかにかかわらず、310−iのよ
うな出力モジュールの中の出力バッファ430は、単独
のFIFOバッファ(図4A)または複数のバッファ
(たとえば、図4Bの場合のような)を含むことがで
き、それぞれがデスティネーション・ネットワークまた
は(デスティネーション・ネットワーク、QoS)に対
応しているようにすることができる。1つの出力モジュ
ールの中に単独の出力バッファを使用する場合、LSR
はフレーム・スイッチングを効果的にエミュレートす
る。図4Bの配置構成においては、パケットは図4Aの
配置構成の場合と実質的に同じ方法で再アセンブルされ
る。すなわち、各アセンブリ・バッファが多くとも1つ
の完成されたパケットを含んでいる。再アセンブリ・バ
ッファの内部でパケットが完成すると、それは出力バッ
ファ460−iの1つに対して送り出される。その特定
の出力バッファはQoSおよび出側のVC値によって変
わる。図に示されているように、すべてのバッファはネ
クストホップに対して向けられている同じリンクに接続
されている。
【0029】しかし、複数の出力バッファを使っている
時、VCマージングの実装はフレーム・スイッチングと
は異なり、与えられたセルは連続して送信されることに
はならない。図4Bの中のセレクタ470は、出力バッ
ファ460−iからのセルを選択するための任意の所望
のスケジューリング・アルゴリズムに従って動作する。
特定のケースにおけるQoSがエンド・ツー・エンドの
遅延を含んでいた場合、特定の出力バッファからのデー
タの選択を制御するスケジューリングのアルゴリズム
は、たとえば、図3のスイッチなどの各スイッチを通過
するための最大の遅延時間を加えるようにアレンジする
ことができる。その効果は、そうしなかった場合に最大
許容遅延時間が超過することになる時に、影響される出
力バッファからより多くのデータを選択することであ
る。入力データに対する到着時のタイムスタンプ(現在
の時刻と比較される)、または特定のスイッチにおける
セルまたはパケットに対する経過時間などの他の測度
が、セレクタ470における選択を知らせるためにその
ようなケースにおいて例として使われている。
【0030】以下に示されるように公平キューイングは
この後者の配置構成を使って容易に実装され、したがっ
て、それぞれの出力バッファからのセルが指定されたQ
oS条件に従ってサービスされる。セルごとのスケジュ
ーリングはVCマージングで実施することができ、一
方、パケットごとのスケジューリングはフレーム・スイ
ッチングによって実施することができることを念頭にお
いておくことが重要である。したがって、VCマージン
グはフレーム・スイッチングより大きい柔軟性を提供
し、そしてより広い範囲のQoS制御をサポートする。
【0031】図3に示されているタイプの複数のスイッ
チを含んでいるデータ・ネットワーク(各種の出力バッ
ファリングの配置構成およびスケジューリングのアルゴ
リズムが示されている)を使って各種のソースからのデ
ータ・ストリームの次々のマージを実行することができ
る。すなわち、そのネットワークを通しての径路におけ
る各ノードにおいて、VCマージングを適用して多くの
異なるオリジナル・ソースからのデータを含んでいる与
えられたデスティネーション(またはデスティネーショ
ンまたはQoS)に対してデータ・ストリームを発生さ
せることができる。したがって、与えられたマージされ
たストリームをデスティネーション(またはデスティネ
ーション、QoS)に対して導く特定のノードにおい
て、別のVCマージされた入力ストリームとVCマージ
することができる。
【0032】図3および図4Aに関連して上で説明され
たVCマージングのATM LSRの実装は、多くのベ
スト・エフォートのトラヒック・アプリケーションに適
しているが、各種の状況、たとえば、フローの大量のマ
ージングに関係している状況に対する代わりの実施形態
を提供することが望ましい場合がある。したがって、た
とえば、それぞれがアップストリーム・フローのマージ
の結果であるいくつかのフローをマージする時、より多
数のソースから来る、あるいはより広いバンド幅を必要
とするマージされたフローに対してより広いバンド幅を
提供することが望ましい場合がある。これは上記のシス
テム構造において、そのネットワークまたはサブネット
ワークに対して適切な、よく知られているプロセッサ共
有サービスおよびシグナリング・システムを提供するこ
とによって実現することができる。現在の説明に対し
て、図3の中にあるようなATM LSRは図3の中に
示されているシグナリング入力320などの、別のVC
または他の入力データ・ソースからの受信されたフロー
の中では得られない必要なサービス・クラスまたはシグ
ナリング情報を受け取ると仮定することができる。他の
特定のコンテキストもバンド幅または他のシステム・リ
ソースの特定の割当てから恩恵を受ける可能性もある。
【0033】図3に示されているタイプのATM LS
Rに対する出力モジュールの実装は、本発明の内容に照
らしてこの分野の技術においてよく知られているスケジ
ューリングのアルゴリズムおよび慣習に従って、所望の
バッファおよびマージ制御の動作を実行するための1つ
またはそれ以上のプロセッサを含む。したがって、ある
保証されたレベルのサービスまたはいくつかの区別され
るサービスを必要とするフローに対してVCマージング
が適用された場合、そのマージされたフローの要求条件
に基づいた比例的なサービス割当ては、その中に存在し
ているシステムの配置構成の内部で容易に実装すること
ができる。
【0034】例示の方法によって、VCマージングの公
平キューイングの実装は図3の中の出力モジュール31
0−iの設計によって実現することができ、各出力バッ
ファが同じクラスのストリームを収容するようにアレン
ジされている複数の出力バッファを含む。図4B(上記
の)および図4Cは公平キューイングを実現するための
2つのそのような実装を示している。
【0035】図4Cの実施形態はふたたび複数(図では
4個)のバッファ480−1〜480−4を示してい
る。しかし、この図に示されている配置構成は、再アセ
ンブリおよび出力のバッファの組合せを提供する。した
がって、たとえば、図4Cの中のバッファ480−iは
特定のパケットからのセルを、それらが到着した際に格
納するための複数のバッファをそれぞれ含むことができ
る。パケットが再アセンブルされる時、それはマージ回
路485を使ってマージされたデータ・ストリームに対
して適用するためのセレクタ475からの読出しを待
つ。その再アセンブリはパケット当たりに1つの再アセ
ンブリ・バッファのベースで、あるいは特定の1つの再
アセンブリ・バッファの中に2つ以上のパケットを格納
することができるように行うことができる。バッファが
少なくとも1つの完全なパケットを含んでいる時、それ
はセルをそこから読み出すことができる出力バッファの
特性を仮定する。図4Cの実装において、バッファの中
に少なくとも1つの完全なパケットが存在する場合にの
み、セルが出力バッファからサービスされることができ
る。各パケットをデータの1つのアトミック・ユニット
とみなす公平キューイングでのフレーム・スイッチング
と違って、公平キューイングによるVCマージはセルご
とのベースでデータを空にすることができる。これは、
異なるデスティネーションに対するパケットに所属して
いるセルが、マージ回路485の制御下でインターリー
ブすることが許されるからである。公平キューイングで
のVCマージの明らかな利点は、非常に長いパケット
が、フレーム・スイッチの場合に起こる可能性があるよ
うな、小さいパケットの送信を妨げることがないという
ことである。
【0036】図4Cの実装におけるスケジューラ475
は、出力がマージされるべき出力バッファを識別するの
が有利である。FIFOのケースの図4Aの場合、同じ
レベルのセルが順次送出されることに留意されたい。と
いうのは、それらは同じパケットに属しているからであ
る。対照させることによって、図4Cの公平キューイン
グでのVCマージの出力プロセスにおいて、スケジュー
ラは、通常は、1つのタイム・スロット当たりに各出力
バッファを順次訪問するのが普通であり、したがって、
セルの各バーストはラベルの異なるセル、すなわち、異
なるパケットからのセルを含む。
【0037】<モデリングおよび解析>本発明の態様に
従って、VCマージ可能なATM LSRに対する動作
の選択肢の範囲をより完全に理解するために、1つのタ
イム・スロットが1つのATMセルの送信時間に対応す
る離散時間モデルを使って、そのようなシステムの性能
を解析することが有用である。説明を簡単にするため
に、図3および図4Aに示されているタイプのOMがす
べての再アセンブリ・バッファおよび出力バッファに対
する1つの物理的に共有されるバッファを含んでいるケ
ースを考えるのが便利である。また、分解の方法がその
解析に対して使われ、各再アセンブリ・バッファおよび
出力バッファが先ず最初に独立に解析される。全体のバ
ッファに対するセルの分布は畳込みの手段によって最終
的に得られる。
【0038】単独のFIFO出力バッファ付きのフルマ
ージングの示されている例は、MPLSドメインにおけ
る各ATM LSRに対して使われる。これは、与えら
れたパケットのセルが、異なるパケットの他のセルとイ
ンターリーブしないことを意味する。ここで、ATMス
イッチの与えられた出力ポートにおけるパケット到着プ
ロセスを考える。出力ポートにおける到着プロセスは、
それぞれがN個の入力ポートの1つから来ているN個の
独立のオン・オフ・プロセスの重畳したものとしてモデ
ル化することができる。オンの期間内のセルは単独のパ
ケットを形成する。オフの期間中、そのスロットはアイ
ドルである。このことから、フローの数とは無関係に、
出力ポート当たりN個のRBだけが必要であることが明
らかとなる。というのは、オンの期間内のセルは、同じ
VCラベルを持っているからである。現在の目的のため
に、セルはオンの期間の間に連続して送信されると仮定
される。この仮定は次の説明の中では緩められる。ま
た、オンおよびオフの期間の両方が各入力ポートからの
同じパラメータで幾何学的に分布されていることをさら
に仮定するのが便利である。より一般的な分布を同様に
使うことができる。次に、各RBに対する到着のプロセ
スを、図5に示されているように、中断されたベルヌー
イのプロセス(interrupted Bernou
lli process)(IBP)としてモデル化す
ることができる。
【0039】RBを解析するために、オフの期間におい
てRBの内容におけるバッファの内容が0でなければな
らないことを観察する。そのチェーンが先ず最初にオン
の状態へ遷移する時、RBの内容が1になる。同じオン
状態へのそれ以降の各遷移に対して、そのチェーンが最
終的にオフ状態へ戻り、パケットの終りを示し、そして
RBの内容が瞬時に0へ戻るまでその内容が1だけ増加
する。したがって、各RBに対するマルコフ・チェーン
を図6に示されているようにモデル化することができ
る。RBがi個のセルを含んでいる定常状態の確率をπ
iとすると、定常状態の確率が次の式によって与えられ
ることを容易に示すことができる。 π0=b/(a+b) (1) π1=aπ0 (2) πi=(1−b)πi-1 (i>1) (3)
【0040】出力バッファを解析するために、先ず最初
にRBからの離脱プロセスの特性を記述するのが適切で
ある。セルのバッチが、対応しているオンの期間に正確
に等しいバッチ・サイズで、各RBから出力バッファへ
転送されることに留意されたい。バッチ(パケット)の
到着時間間隔は、オフの期間とオンの期間との和から構
成される。離脱プロセスに対するマルコフ・チェーンの
正確な構築は、無限の個数の状態を必要とする。そのモ
デルを単純化するために、バッチ・サイズがそれ自身の
到着時間間隔には相関付けられないことが仮定され、そ
して図7に示されているように、3状態のマルコフ・チ
ェーンによって離脱プロセスを近似する。状態0はオフ
の期間に対応し、状態1はオンの期間に対応する。これ
らの状態においては、セルはRBから送信されない。状
態2においては、RBはサイズがパラメータbで幾何学
的に分布しているセルのバッチを送信する。
【0041】出力バッファに対する全体としての到着プ
ロセスは、N個の独立の、そして同一の3状態のマルコ
フ・チェーンの重畳から構成される。バッチ・サイズと
その到着時間間隔との間の相関効果は、Nの増加に従っ
て減少するはずである。全体としての到着プロセスを離
散時間バッチ・マルコフ的到着プロセス(D−BMA
P)によって記述することができる。その全体としての
プロセスの底流にある(あるいは変調している)チェー
ンは、要素集合(n0,n1)によって記述することがで
きる。ここで、n0は状態0におけるソースの数であ
り、n1はタイム・スロットの中の状態1におけるソー
スの数である。状態2におけるソースの数は、n2=N
−n0−n1である。これらの義によって、底流にあるチ
ェーンの状態(i,j)から状態(i′j′)への遷移
確率は次の式で与えられる。
【数1】 ここで、N−j−i≦i′≦N−jそしてN−i′−j
≦j′≦N−i′である。底流にあるマルコフ・チェー
ンの状態の数はM=(N+1)(N+2)/2である。
r個のソースが状態2にある時、出力バッファへのセル
の到着の数は負の二項分布によって次のように与えられ
る。
【数2】 出力バッファにおける定常状態の分布はD−BMAP/
D/1のキユーの結果を使って求めることができる。こ
こで、全体としての到着プロセスはパラメータ行列
0,D1,D2...,の離散時間のバッチ・マルコフ
的到着プロセスによってモデル化される。D=[p(i
,j ) (i,j)]を出力バッファに対する底流のマルコフ・
チェーンであるとし、D=Σ∞k=0kであるとする。こ
こで、Dkはk個のセルが到着する結果となる遷移行列
である。計算の目的のために、合計演算の結果はKに切
り詰められ、バッチ・サイズがKより大きい確率が無視
できるようにすることが有利である。ベクトルxがD−
BMAP/D/1のキユーに対する定常状態のベクトル
であるとする。xの各成分はベクトル[x(0)x
(1)x(2)...]であり、ここで、x(i)=
[x(i,1)x(i,2)...x(i,M)]であ
る。ここで、x(i,m)は出力バッファがi個のセル
を有していて、底流のチェーンが状態mにある確率であ
る。
【0042】I.ウィジャジャ(Widjaja)、
M.ニューツ(Neuts)およびJ.M.リー(L
i)のProceedings of INFOCO
M’96,San Francisco,Apr.19
96の中の“Conditional overflo
w Probability and Profile
Curve for Congestion Det
ection in ATMNetworks)(AT
Mネットワークにおける混雑検出のための条件付きオー
バフロー確率およびプロファイル曲線)の中のプレゼン
テーションに従って、D−BMAP/D/1のキユーに
対するベクトルxを計算するためのアルゴリズムを次の
ように要約することができる。
【0043】D−BMAP/D/Iキユーに対するベク
トルxを計算するために: 1. 行列Gを計算する:確率論的な行列G(0)、す
なわち、G(0)=0から出発して次の繰返し計算を行
う。
【数3】 または
【数4】 これは次の式が成立するまで実行する
【数5】 ここで、εは、小さい数、たとえば、10-10である。
行列多項式Σk k=0kkはホーナ(Horner)の規
則によって効率的に評価することができる。各繰返しに
おいて、G(n)は確率論的行列となるように再正規化
される。
【0044】2. ベクトルx(0)を計算する:
【数6】 とすると、x(0)は次の式で表される。
【数7】 ここで、ベクトルzはzZ=z、ze=1を満足するZ
の不変確率ベクトルである。そしてdは以下の式で表さ
れる。
【数8】
【0045】3. i≧1に対して、x(i)を計算す
る:ラマスワミ(Ramaswami)の再帰式によっ
【数9】
【0046】OMの中の共有されているバッファがi個
のセルを含んでいる定常状態の確率をQiとする。各論
理バッファが独立であるとして、Qiは再アセンブリ・
バッファおよび出力バッファの分布を畳み込むことによ
って得られる。この方法は近似的であるが(再アセンブ
リ・バッファと出力バッファのバッファ内容が負に相関
付けられているので)、その結果はその負の相関を安全
に無視できることを示す。
【0047】<いくつかの結果および比較>上記のモデ
ルの精度は、よく知られているシミュレーション技法を
使って検証することができる。個々の各ATMセルを追
跡管理するために、離散時間シミュレータが有利に採用
される。そのシミュレータはセルのレベルに関する各種
の性能測度を簡単に得ることができるように作られてい
る。
【0048】図8はバッファ・サイズの関数としてのバ
ッファのオーバフロー確率を示している。ここで、x軸
はATMセルの個数の単位でのバッファ・サイズを表し
ている。平均のパケット・サイズはB=10であり、利
用率はρ=0.5に固定され、そしてN=8である。図
8から分かるように、バッチ・サイズがその到着時間間
隔に対して相関がないという仮定によって、その分析結
果が比較的控え目になる。しかし、出力バッファと再ア
センブリ・バッファとの間に相関がないという仮定によ
って他の矛盾が追加されないようにみえる。
【0049】Nが増加するにつれて、その相関が減るの
で、Nの増加とともにその解析結果がシミュレーション
結果をより密接に追跡することが期待される。この点が
図9に示されている。ここで、N=16である。ここで
も、解析結果がシミュレーション結果を非常によく追跡
している。
【0050】図10は利用率が0.8である場合の、対
応しているバッファのオーバフロー確率を示している。
ここでも、解析結果とシミュレーション結果との間に良
好な一致が示されている。
【0051】<VCマージングと非VCマージングとの
性能比較>非VCマージングのスイッチは、従来の出力
バッファ型ATMスイッチに類似している。各セルが情
報の別個のユニットであるので、非VCマージング・ス
イッチはセル・レベルにおける作業保存型の(work
−conserving)システムである。他方、VC
マージング・スイッチは、非作業保存型である。したが
って、その性能は非VCマージング・スイッチの性能よ
り常に低い。次の結果はATM LSRの性能に及ぼす
効果、たとえば、そのようなLSRが異なるトラヒック
状態になった時の追加の遅延時間、追加のバッファ要求
および他のファクタなどの測度を示している。上記の解
析的なトラヒック・モデルはそのような結果を適宜得る
ために使われる。非VCマージングのケースは、出力バ
ッファへ供給されるN個のオン・オフ・プロセスを伴う
D−BMAP/D/1のキユーを使って簡単に解析する
ことができる。シミュレーションは他の、もっと複雑な
トラヒックのシナリオに対しても便利であることが示さ
れる。このセクション全体を通じて、特に規定されない
限り、N=16が使われる。
【0052】<追加のバッファ要素に及ぼす利用率の影
響>与えられたオーバフロー確率に対する追加のバッフ
ァ要素に及ぼすスイッチの利用率の影響。平均のパケッ
ト・サイズが10セルに等しい時の、VCマージングと
非VCマージングのケースとを解析することが便利であ
る。この結果が、異なる利用率の値に対して図11にプ
ロットされている。予期されるように、VCマージング
のATM LSRは、非VCマージングのATM LS
Rより多くのバッファを必要とする。利用率が低い時、
任意の与えられた時刻において再アセンブリ・バッファ
の中に不完全なパケットが多く存在し、したがって、記
憶資源を浪費している可能性がある。たとえば、利用率
が0.3の時、VCマージングは同じオーバフロー確率
を実現するために約45個のセルの追加の記憶を必要と
する。しかし、利用率が0.9まで増加すると、同じオ
ーバフロー確率を達成するための追加の記憶資源は約3
0セルに低下する。その理由は、トラヒックの大きさが
増加すると、VCマージングのシステムはより作業保存
型になるからである。
【0053】厳しいトラヒック状態に耐えるために、A
TM LSRは、通常は、高い利用率の値(0.8〜
0.9の範囲)に構成されることに注意することが重要
である。0.9の利用率において、VCマージのATM
LSRは10-5のオーバフロー確率を提供するために
976個のセルのサイズのバッファを必要とし、一方、
非VCマージのATMスイッチは946個のサイズのバ
ッファを必要とする。これらの個数はVCマージングの
ための追加のバッファ要求が約3%であることを示し、
これは非常に僅かな追加のハードウェア・コストであ
る。
【0054】追加のバッファ要求に及ぼすパケット・サ
イズの影響バッファ要求に及ぼすインパクトを評価する
ために、ここで平均のパケット・サイズに対する設計値
が調べられる。ρは0.5に固定され、2つの異なる平
均パケット・サイズが、例示の方法によって、すなわ
ち、B=10およびB=30として扱われる。代表的な
結果がVCマージングおよび非VCマージングに対して
図12にプロットされている。同じオーバフロー確率を
達成するために、VCマージングはB=10の時、非V
Cマージングに比較して約40セル(または4パケッ
ト)のバッファ追加する必要がある。B=30の時、追
加のバッファ要素は約90セル(3パケット)である。
パケットの個数に関しては、追加のバッファ要求は平均
パケット・サイズが増加するようには増加しない。
【0055】パケットの再アセンブリに起因する追加の
バッファ・オーバヘッド再アセンブリ・バッファの数が
増加する時、VCマージングは必要なバッファリングが
大きくなり過ぎる可能性があること、スイッチのサイズ
が増加した場合、あるいは異なるデスティネーションへ
向かうパケットに対するセルのインターリーブが許され
る場合に発生する状態に関していくつかの懸念が表明さ
れている。したがって、その懸念は根拠がないことが証
明された。というのは、再アセンブリ・バッファの数が
増加するにつれて、バッファの共有がより効率的になる
からである。
【0056】デモンストレーションのために、VCマー
ジングに対するオーバフロー確率が、いくつかの値のN
に対して図13にプロットされている。各ケースに対し
て利用率は0.8に固定され、平均のパケット・サイズ
は10に選定されている。与えられたオーバフロー確率
に対して、バッファ要素における増加はnが増加するに
つれて少なくなって来る。ある値、たとえば、N=32
以上では、バッファ要求における増加はあまり重要でな
くなる。
【0057】<追加のバッファ要求に及ぼす到着時間間
隔の影響>本発明の実施形態に従って、ATM LSR
の動作に対して適応される際の、異なるトラヒック・プ
ロセスがここで考察される。前に説明されたオンの期間
の分布が使われるが、オフの期間の分布は幾何分布から
超幾何分布へ変更されている。その分布は平均値の二乗
に対する分散の比として定義される、より大きい分散の
二乗係数(Square Coefficient o
f Variation)(SCV)を有している。図
14は異なる値のSCVおよびρ=0.5に対する曲線
のプロットである。期待されるように、スイッチの性能
はVCマージングおよび非VCマージングの両方のケー
スにおいて、SCVが増加するにつれて劣化する。10
-4のバッファ・オーバフローの確率を達成するために必
要な追加のバッファリングは、SCV=1の時は約40
セル、SCV1.5の時は26セル、そしてSCV=
2.6の時は24セルである。その結果はSCVが増加
するにつれてVCマージングがより作業保存型になるこ
とを示す。したがって、パケット間の到着時間間隔がよ
りバースト的になるにつれて、VCマージングに対する
追加のバッファ要素は減少する。
【0058】<追加のバッファ要求に及ぼすインターネ
ット・パケットの影響>これまで、パケット・サイズは
1つのパラメータを伴う幾何学分布としてモデル化され
てきた。ここで、パケット・サイズの分布がより典型的
なあるトラヒックのクラスに変更される。特に、VCマ
ージ可能なATM LSRの初期配置はコア・ネットワ
ークになる可能性が高いので、広域ネットワークにおけ
るパケット・サイズ分布を考慮するのがより便利であ
る。この目的で、WANのパケット・サイズ分布、ht
tp://www.nlanr.net/NA/Lea
rn/packetsizes.htmlにおいて与え
られているデータが参照のために使われる。したがっ
て、たとえば、代表的なネットワークにおいて1996
年2月10日に収集されたデータは、バイト単位でのパ
ケット・サイズに対する確率マス関数の形式で図15に
示されている。他の日付において収集されたデータは図
15に示されているデータとよく似ている。この分布例
は2つの主要なマスを伴う2モード型であるように見え
る。1つはTCPのアクノレッジメント・パケットに起
因する40バイト(約3分の1)のマスであり、そし
て、もう1つは多くのルータにおける最大送信単位(M
aximum Transmission Unit)
(MTU)の制限に起因する552バイト(約22%)
におけるマスである。他の顕著なパケット・サイズはイ
ーサネットのMTUに起因する72バイト(約4.1
%)、576バイト(約3.6%)、44バイト(約3
%)、185バイト(約2.7%)および1500バイ
ト(約1.5%)を含む。パケット・サイズの他のプレ
ゼンテーションは、4,000バイト以上の長さのパケ
ットがいくつかあることを示している。例のデータに対
する平均のパケット・サイズは257バイトであり、分
散は84,287(バイトの2乗)である。したがっ
て、このインターネットのパケット・サイズに対するS
CVは約1.1である。
【0059】バイト単位でのIPパケット・サイズをA
TMセルに変換するには、ヌルがカプセル化されている
AAL 5の代表的な使用を仮定して、AAL 5の追
加のオーバヘッドの長さは8バイトである。たとえば、
K.トンプソン(Thompson)、G.J.ミラー
(Miller)およびR.ウイルダー(Wilde
r)の“Wide−Area Internet Tr
affic Patterns and Charac
teristics”(広域インターネットのトラヒッ
ク・パターンおよび特性)IEEE NETWORK、
No.6,Vol.11,Nov/Dec 1997を
参照されたい。IPのパケット・サイズがxバイトであ
るとして、ATMセルの対応している数は[x+8/4
8]である。ヌル封止技法を使って、平均のパケット・
サイズは約6.2ATMセルである。
【0060】図16は、インターネットのパケット・サ
イズ分布を使ってパケット・サイズに対するバッファの
オーバフロー確率を示している。オフ期間は幾何学分布
を有していると仮定されている。この場合も、前と同じ
挙動が表示されている。ただし、バッファの要求は平均
のパケット・サイズが比較的小さいために、インターネ
ットのパケット数とともに下降している。
【0061】<追加のバッファ要求に及ぼす相関付けら
れた到着時間間隔の影響>相関付けられた到着時間間隔
をモデル化するために、DAR(p)プロセス(p次の
ディスクリート自動回帰プロセス)を使うのが便利であ
ることが分かっている。このプロセスはJ.ハイナネン
(Heinanen)の“Multiprotocol
Encapsulation over ATM A
daptation Layer 5”(ATMのアダ
プテーション層5上でのマルチプロトコル・カプセル
化)RFC 1483,Jul.1993に記述されて
いる。このプロセスは、たとえば、ビデオのトラヒック
を正確にモデル化するために使われている。P.ヤコブ
ス(Jacobs)およびP.ルイス(Lewis)の
“Discrete Time Series Gen
erated by Mixtures III:Aut
oregressive Processes(DAR
(p))”(ミクスチャIIIによって発生される離散時
間系列:自動回帰プロセス(DAR(p))Techn
ical Report NPS55−78−022,
Naval Postgraduate Schoo
l,1978を参照されたい。
【0062】DAR(p)のプロセスはp次(遅延−
p)の離散時間マルコフ・チェーンS n(n=0,1,
2,...)である。時刻nにおけるそのプロセスの状
態は、時刻(n−1)...,(n−p)における状態
に明示的に依存する。そのプロセスは静止限界分布およ
び、いくつかの他の選定されたパラメータによって規定
される。それらのパラメータはその限界分布とは独立
に、相関の構造を決定する。詳しく言えば、DAR
(p)のプロセスは次のように定義される。{εn}を
π分布の整数集合Zの中の値を取るi.i.d.のラン
ダム変数のシーケンスであるとする。{Vn}を、P
(Vn=1)=1−P(Vn=0)=ρ 0≦ρ<1であ
るベルヌーイのランダム変数のシーケンスであるとす
る。DAR(1)のプロセスの場合、ρは第1遅延の自
己相関を表す。{An}を{1,2,...,p} P
(An=i)=αi(i=1,2,...,p)Σp i=1α
i=1の中の値を取るi.i.d.ランダム変数のシー
ケンスであるとする。n=1,2,...に対して、以
下の式が成立する。
【数10】 その時、プロセスSnは、DAR(p)プロセスと呼ば
れる。このプロセスの自由度はpであり、したがって、
その最初のpの自己相関は、たとえば、実験的な相関関
数の第1のp遅延とマッチするのに必要であるように定
義することができることに留意されたい。
【0063】図17はパケット間の到着時間間隔が幾何
学的であって独立であるケース、および到着時間間隔が
幾何学的であって相関係数が0.9に等しいように前の
ものと相関付けられているケースに対するオーバフロー
確率を比較している。各ケースにおいて利用率は0.5
に固定されている。このDAR(p)のプロセスの高い
相関はVCマージングおよび非VCマージングの両方の
ケースに対してスイッチ性能を大幅に劣化させる。しか
し、VCマージングに伴うバッファリングの追加の量は
DAR(1)プロセスに対して減少する。
【0064】図18はDAR(1)、DAR(3)およ
びDAR(10)に対するオーバフロー確率を比較して
いる。この場合もρ=0.5である。pの増加とともに
オーバフロー確率が増加するが、追加のバッファリング
の量はVCマージングの場合に実際には減少する。上記
の結果から、高次の相関またはロング・レンジの依存性
によって同様な定性的性能を生じることが容易に結論付
けられる。
【0065】<低速のソース>これまでの説明は1つの
パケットの内部のセルは連続して到着すると仮定してき
た。低速のソースでは、隣接しているセルは、通常は、
アイドル・スロットによって隔てられることになる。ま
た、同じパケット内の隣接しているセルも、先行してい
るノードにおけるセルの併合および分割のために、これ
らのセルがダウンストリームとして移動する際に摂動を
生じ、隔てられる可能性がある。
【0066】このセクションでは、各ソースが、リンク
速度の単位でのrs(0≦rs≦1)のレートで、ATM
LSRに対して送信すると仮定される。ネットワーク
の中をセルが移動する際にセルの併合および分離を捕捉
するために、1つのパケットの内部のセルの到着時間間
隔がランダムに摂動されることも仮定される。この摂動
をモデル化するために、元のオン期間が1/rsだけ延
長され、そしてベルヌーイのコインがパラメータrs
その延長されたオン期間の間にフリップされる。言い換
えれば、1つのスロットがオン期間の間にrsの確率で
1つのセルを含み、1−rsの確率でアイドルである。
そうすることによって、平均のパケット・サイズは、r
sが変化する際に同じにとどまる。VCマージのATM
LSR上の低速のソースは、インターネットのパケッ
ト・サイズの分布を使って都合よくシミュレートされ
る。rs=1およびrs=0.2の場合の曲線が図19に
表示されている。パケットの到着時間間隔は、幾何学的
に分布していると仮定されている。ソース・レートを減
らすと、一般にトラヒックがよりスムースになるので、
ATM LSR上のストレスが減少する。VCマージン
グの場合、低速のソースは再アセンブリの時間を増加さ
せる効果も有する。これらの2つの力は対抗しており、
すべての場合に対していずれがより支配的であることは
ない。ρ=0.5においては、再アセンブリ時間がより
支配的であり、それによって低速のソース(rs=0.
2の)が高速のソース(rs=1の)より多くのバッフ
ァリングを必要とする。ρ=0.8においてはよりスム
ースなトラヒックがより支配的であり、それによって低
速のソース(rs=0.2の)の方が高速のソース(rs
=1の)よりバッファリングが少なくて済む。この結果
は、バッファの大きさの設定が程よい高い利用率におい
て実行される場合のATMスイッチ設計において実用的
となる。この状況においては、低速のソースだけが実用
になる。
【0067】<パケットの遅延>パケットの遅延に及ぼ
すセルの再アセンブリのインパクトを知ることも興味深
い。パケットの遅延はATM LSRにおける1つのパ
ケットの第1のセルの到着と、同じパケットの最後のセ
ルの出発との間の時間として都合よく定義される。平均
のパケット遅延がrs=1(1つのパケットにおける連
続しているセル)の場合に対して、VCマージングおよ
び非VCマージングの両方のスイッチに対して、利用率
の関数として図20にプロットされている。ここでも、
インターネットのパケット・サイズ分布が代表的な実際
的シナリオとして使われている。パケットの到着時間間
隔は幾何学的に分布している。VCマージングと非VC
マージングとの最悪ケースの遅延における差は、理論的
には非常に大きくなり得るが、観察によるとこの2つの
システムの平均遅延における差は、首尾一貫して広い範
囲の利用率に対して約1平均パケット時間であることが
示されている。この差はパケットを再アセンブルするた
めに必要な平均時間に起因している。
【0068】パケットの中でのセルの間隔の影響を知る
ために、平均のパケット遅延がrs=0.2の場合に対
して図21にプロットされている。VCマージングと非
VCマージングの平均遅延における差は、数パケット時
間(高い利用率において約20セル)まで増加すること
が分かる。VCマージ可能なATMスイッチがパケット
を再アセンブルする時、実効的にそれは本来ならば受信
機が行わなければならないタスクを実行することに留意
されたい。実際的な観点から、20セルにおける増加は
OC−3のリンク速度において約60μ秒に相当する。
この追加の遅延はほとんどのアプリケーションに対して
問題にならない程度のものである。遅延に敏感なトラヒ
ックの場合、より小さいパケットを使うことによって追
加の遅延を減らすことができる。
【0069】パケットの遅延をさらに詳細に知るため
に、VCマージングおよび非VCマージングの両方に対
する遅延の分布を調べることが有用である。rs=0.
2そしてρ=0.5、0.8のケースに対して結果が図
22に示されている。各曲線における2つの「肩の部
分」は、対応しているパケット・サイズにおける顕著な
マスによるものである。この遅延分布は最大遅延の制約
のある時間に敏感なトラヒックが考慮されている時にさ
らに有用である。たとえば、図22から、VCマージン
グの場合の平均パケット遅延はρ=0.8の時に約50
セルである。他方、そのアプリケーションが10-3のオ
ーバフロー確率を許容できる場合、その最大のパケット
遅延は約250セルに達し得る。ρ=0.5およびρ=
0.8の場合のVCマージングおよび非VCマージング
に対する曲線を比較することによって、利用率が増加す
るにつれてVCマージングが非VCマージングに近付く
という同じ結論に到達することができる。
【0070】<パケットの消失レート>上記の説明はセ
ル・レベルにおけるオーバフロー確率に基づいたバッフ
ァ要求に重点を置いてきた。パケット・レベルにおいて
は、より重要な性能測度はセルの消失性能ではなく、パ
ケットの消失性能である。このセクションでは、VCマ
ージングと非VCマージングとの間のパケット消失性能
の比較が行われる。
【0071】ATMスイッチが1つのセルを捨てる時、
それによって1つのパケット全体がほとんどの目的に対
して使用不可能となり、伝送のバンド幅を浪費する原因
となることがよく知られている。VCマージングはフレ
ーム・スイッチングを容易にエミュレートすることがで
きるので、VCマージ可能なATM LSRはバッファ
が満杯になった時にパケット全体を捨てることになる。
これは1つのセルが捨てられる時、関連付けられている
再アセンブリ・バッファを空にし、それ以降のセルをド
ロップすることによって行われる。他方、非VCマージ
のATM LSRは、バッファが満杯になった時にパケ
ット全体を捨てることは本来的には行わず、したがっ
て、システムがより無駄なものになる。この問題を使う
ために、早期パケット棄却(Early Packet
Discard)(EPD)モードの動作を採用する
のが都合がよい。この方法はバッファが最大バッファ・
サイズ以下のあるしきい値を超えた時にパケット全体を
捨てることを試みる。A.ロマノウ(Romanow)
およびS.フロイド(Floyd)の“Dynamic
s of TCP Traffic Over ATM
Networks”(ATMネットワーク上でのTC
Pトラヒックのダイナミクス)IEEE Journa
l on Selected Areas in Co
mmunications,第13巻4号、633〜6
41ページ、1995年5月を参照されたい。
【0072】図23は、N=16、r=1のケースに対
するパケット消失レートの面でのVCマージングと非V
Cマージングとを比較している。インターネットのパケ
ット・サイズ分布が使われている。バッファ・サイズは
300であり、EPDのしきい値は280に設定されて
いる。このしきい値の値は適切であることが分かってい
る(図25参照)。EPDしきい値の最適値は一般に、
トラヒックの特性、パケット・サイズ、および利用率な
どの多くのファクタに依存することに留意されたい。図
23から、相関付けの大きいトラヒック(すなわち、D
AR(10))がLSRに対してより大きなストレスを
掛け、したがって、より多くのパケットを捨てるか、あ
るいは正常転送効率(goodput)が悪くなること
が分かる。また、トラヒックのバースト性とは無関係
に、VCマージングが首尾一貫して非VCマージングを
凌駕することにも留意されたい。
【0073】図24においては、DAR(t)のプロセ
スだけが反映されているが、rsは変えられている。こ
の場合も、異なるピーク・レートに対するEPDについ
て、VCマージングが非VCマージングより高い正常転
送効率を達成することが分かる。同様な結果が他のNの
値に対して、そして異なるバッファ・サイズに対して得
られる。良好なEPDしきい値を設定することの重要性
が、パケット消失レートを観察しながらしきい値を変化
させることによって示される。図25は、N=16、r
=1であり、DAR(1)プロセスが使われることを仮
定している。観察できるように、280の値がこの状況
に対して適しているように見える。低い利用率において
は、しきい値は高い方が良い。しかし、利用率が非常に
高い時、EPDは効率的には働かず、そのシステムは部
分的パケット廃棄(PPD)を実行せざるを得なくな
り、その結果、正常転送効率が低くなる。
【0074】<公平キューイングでのVCマージの性能
>このセクションではVCマージングの公平キューイン
グの実装の性能について説明する。バッファ要求に及ぼ
す公平キューイングのインパクトを調べるために、この
場合もすべてのバッファが1つの共通の物理メモリ・プ
ールを共有すると仮定することが役立つ。簡単のため
に、公平キューイングは、セルがある場合、それを各タ
イム・スロットにおいて、各出力バッファにおいて空に
するラウンドロビンのスケジューラによって実装されて
いる。図27は、N=16、rs=1、そして利用率が
0.8のケースに対して、同じ到着プロセスで公平キュ
ーイングおよびVCマージングのFIFO実装に対する
バッファ要求の比較を示している。インターネットのパ
ケット・サイズ分布が使われている。図27が示してい
るように、両方のケースに対してバッファ要求は同じで
ある。というのは、公平キューイングはセルが送出され
る順序を変更するだけだからである。両方のシステムは
同じバッファの統計的性質を維持している。
【0075】FIFOの場合、同じラベルのセルは同じ
パケットに属しているので、それらは順次送り出される
ことを思い出されたい。ここで、公平キューイングでの
VCマージの出力プロセスを考える。スケジューラはタ
イム・スロット当たりに各出力バッファを順次訪問する
ので、セルの各バーストは普通はそれらのセルが異なる
パケットから来る可能性があり、異なるラベルの付いた
セルから構成される。次に、公平キューイングのシステ
ムの出力プロセスが公平キューイングでのVCマージの
入力プロセスをドライブすると仮定する。FIFO付き
のVCマージの入力プロセスがFIFOのキューイング
・システムの出力プロセスによってドライブされると仮
定される。公平キューイングは本質的にパケットのセル
が再アセンブリ・バッファに到着するたびにそのセルを
散在させる。これは再アセンブリのプロセスを長引かせ
る効果があり、それによってそのシステムの作業保存性
を小さくする。この現象は図29に示されているが、追
加のバッファリングにおけるペナルティは大きくないこ
とが分かる。
【0076】パケットの正常転送効率に関して、公平キ
ューイングによるVCマージングは公平キューイングお
よびEPDにおける非VCマージングを凌駕する。これ
は以前に示されたことの結果として生じ、そして公平キ
ューイングはセル/パケットがサービスされる順序だけ
を変更するからである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】示されている例の層3ルータにおけるIPパ
ケットのルーティングを示す図である。
【図1B】層3と層2が組み合わされたスイッチングの
配置構成においてラベルを使っているIPパケットのル
ーティングを示す図である。
【図2A】示されている例のスイッチにおける非VCマ
ージングを示す図である。
【図2B】示されている例のスイッチにおけるVCマー
ジングを示す図である。
【図3】本発明の態様によるジェネリックなVCマージ
可能ATM LSRを示す図である。
【図4A】図3のATM LSRの出力モジュールに対
する第1の構造例を示す図である。
【図4B】図3のATM LSRの出力モジュールに対
する第2の構造例を示す図である。
【図4C】図3のATM LSRの出力モジュールに対
する第3の構造例を示す図である。
【図5】図3または図4A−Cの出力モジュールの中の
再アセンブリ・バッファにおける到着プロセスを考慮す
る際に便利な状態図である。
【図6】図3または図4A−Cの出力モジュールの中の
再アセンブリ・バッファの動作を理解するのに役立つマ
ルコフ遷移図である。
【図7】図3または図4A−Cの出力モジュールの中の
再アセンブリ・バッファの動作を理解するのに役立つマ
ルコフ遷移図である。
【図8】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す性
能の図である。
【図9】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す性
能の図である。
【図10】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図11】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図12】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図13】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図14】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図15】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図16】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図17】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図18】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図19】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図20】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図21】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図22】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図23】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図24】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図25】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図26】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
【図27】各種の設計または動作特性での図3のATM
LSRシステムの各種の実施形態の動作の態様を示す
性能の図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 インドラ ウィヂャラ アメリカ合衆国 27615 ノース カロラ イナ,ラレイフ,アルボル グランデ ウ ェイ 6533

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力ポートと、1つのスイッチ・
    ファブリックと、複数の出力ポートとを備えているスイ
    ッチにおけるデータ・パケットのスイッチングのための
    方法であって、各パケットはデスティネーションを有
    し、個々の各パケットに対するセルが前記スイッチの同
    じ入力ポートに到着し、該方法は、 入力ポートに到着するすべてのセルを、それらが同じデ
    スティネーションを有している時に同じ出力ポートに対
    して配送するステップと、 各出力ポートに対して配送される前記セルをバッファす
    るステップとを含み、前記バッファリングはそれぞれの
    入力ポートから到着している1つのパケットからのセル
    をそれぞれの再アセンブリ・バッファの中で再アセンブ
    リするステップを含み、 1つのパケットに対するすべてのセルが再アセンブルさ
    れた時、前記再アセンブルされたセルが前記パケットの
    デスティネーションに関連付けられている仮想回路(V
    C)に対して出力されるために利用できるようにしてい
    る方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、前記デ
    スティネーションがデスティネーション・ネットワーク
    およびサービスの品質(QoS)を含み、そして各出力
    ポートに対して配送される前記セルのバッファリング
    は、異なる各デスティネーションに対するセルを別々の
    再アセンブリ・バッファの中にバッファするステップを
    含む方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の方法において、前記再
    アセンブリ・バッファからのセルを共通のVCに対して
    選択的にマージするステップをさらに含む方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法において、選択的
    にマージする前記ステップが、それぞれのデスティネー
    ションが共通である再アセンブルされたパケットを有し
    ている、前記再アセンブリ・バッファからのセルをマー
    ジするステップを含む方法。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の方法において、デステ
    ィネーションが共通である再アセンブルされたパケット
    を有している再アセンブリ・バッファから共通のVCに
    対してセルを選択的にマージするステップをさらに含む
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の方法において、前記再
    アセンブリ・バッファが、共通のメモリを含んでいる論
    理的再アセンブリ・バッファである方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の方法において、前記セ
    ルを利用可能にする前記ステップが、セルを読み出すこ
    とができる前記共通メモリの中のロケーションを識別す
    るステップを含む方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の方法において、前記ス
    イッチがATMスイッチである方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の方法において、前記ス
    イッチが前記スイッチの動作を制御するための、メッセ
    ージを受信するためのシグナリングのファシリティをさ
    らに含む方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の方法において、前記
    方法が前記入力ポートから前記出力ポートとへのルーテ
    ィングのためのルーティング情報を含んでいるメッセー
    ジを受信し、前記ルーティング情報を記憶するステップ
    を含む方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の方法において、前
    記出力ポートに対する入力ポートにおけるセルの前記ル
    ーティングが、入力ポートに到着する各セルに対して前
    記入力ポートおよび配送されるべき出力ポートを識別し
    ている情報を付加するステップを含む方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の方法において、前記
    再アセンブルされたセルを利用可能にするステップが、
    1つまたはそれ以上の入力ポートからの再アセンブルさ
    れたパケットをFIFOの出力バッファの中に順次格納
    するステップを含む方法。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の方法において、順
    次格納する前記ステップが、再アセンブルされたパケッ
    トを前記FIFOバッファに対してアトミックな方法で
    転送するステップを含む方法。
  14. 【請求項14】 請求項2に記載の方法において、前記
    再アセンブルされたセルを利用できるようにする前記ス
    テップが、再アセンブルされたパケットからのセルをそ
    れぞれの出力バッファに対してマージし、前記パケット
    が共通のデスティネーションを有しており、そして前記
    出力バッファからのセルを選択アルゴリズムに従って転
    送するステップを含む方法。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の方法において、前
    記選択のアルゴリズムが前記QoSの条件に従って動作
    するようになっている方法。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載の方法において、前
    記別々のアセンブリ・バッファおよび出力バッファが組
    み合わされ、前記別々の再アセンブリ・バッファが、少
    なくとも1つの再アセンブルされたパケットを格納し、
    再アセンブルされたパケットのすべてのセルが転送され
    るまで出力バッファとして動作するようになっている方
    法。
  17. 【請求項17】 データ・パケットをスイッチするため
    のスイッチであって、各パケットは1つのデスティネー
    ションを有し、複数のセルを含んでいて、該スイッチ
    は、 特定のパケットのすべてのセルが同じ入力ポートに到着
    するようになっている複数の入力ポートと、 スイッチ・ファブリックと、 複数の出力ポートと、 1つの入力ポートに到着して同じデスティネーションを
    有しているすべてのセルを、同じ出力ポートに対して配
    送するための手段と、 同じパケットからのセルを再アセンブルするために、各
    出力ポートに対して配送される前記セルをバッファする
    ための手段と、 1つのパケットに対するすべてのセルが再アセンブルさ
    れた時に、そのパケットのデスティネーションに関連付
    けられている仮想回路(VC)に対して出力するため
    に、前記再アセンブルされたセルが利用できるようにす
    るための手段とを含むスイッチ。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のスイッチにおい
    て、前記デスティネーションがデスティネーション・ネ
    ットワークとサービスの品質(QoS)とを含み、バッ
    ファリングのための前記手段が、異なる各デスティネー
    ションに対して異なる再アセンブリ・バッファを含むス
    イッチ。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載のスイッチにおい
    て、前記再アセンブリ・バッファからのセルを、共通の
    VCに対して選択的にマージするための手段をさらに含
    むスイッチ。
  20. 【請求項20】 請求項18に記載のスイッチにおい
    て、デスティネーションが共通である再アセンブルされ
    たパケットを有している再アセンブリ・バッファから、
    共通のVCに対してセルを選択的にマージするための手
    段をさらに含むスイッチ。
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