JP2000171339A - 衝撃試験装置 - Google Patents

衝撃試験装置

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JP2000171339A
JP2000171339A JP10347472A JP34747298A JP2000171339A JP 2000171339 A JP2000171339 A JP 2000171339A JP 10347472 A JP10347472 A JP 10347472A JP 34747298 A JP34747298 A JP 34747298A JP 2000171339 A JP2000171339 A JP 2000171339A
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opening
pattern
hydraulic
servo valve
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Katsura Mizuno
桂 水野
Takahiko Mizuno
孝彦 水野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、擬似地震試験装置として適用する
為に、土質、地震波形、強度等の再現すべき目的状態に
対応した緻密な衝撃試験条件を精度よく且つ安定して得
ることが出来る衝撃試験装置を提供することを目的とす
る。 【解決手段】 本発明は、衝突体による衝撃力を供試体
に付加して該供試体強度を試験する衝撃試験装置におい
て、前記衝突体を駆動する油圧シリンダに油圧力を供給
する油圧供給経路側と、前記油圧シリンダより油圧を放
出する戻し経路側に夫々電気信号により開度制御可能な
サーボ弁を設けるとともに、夫々のサーボ弁の開度パタ
ーンを、予めメモリ(ロジック、マップ、グラフ、数式
及び数値データを含む)に一又は複数パターン記憶さ
せ、再現すべき目的状態(土質、地震波形、強度等)に
応じて前記パターンを選択して開度制御を行なうことを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衝撃力を供試体に
付加して該供試体強度を試験する衝撃試験装置に係り、
特に直下型地震に類する衝撃的な応力波を効果的に付与
可能な擬似地震試験装置として適用可能な衝撃試験装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より地震波には衝撃波に類する高周
波成分と低周波振動成分の2つの振動成分を有してい
る。一方、地震は海洋プレートの沈み込みによる海洋型
地震と、活断層等の存在する陸地直下で起きる直下型地
震があり、前者の海洋型地震の場合は地震発生源から陸
地までが遠いために、高周波成分が減衰し低周波が大き
な問題となる。
【0003】さて従来の地震対策は関東大震災がモデル
とされ、このため例えば相模プレートが沈み込んで発生
した地震源における京浜地区における地震防災のみが考
慮され、このため建築基準法や高圧ガス取り締まり法そ
の他の地震対策基準についても、阪神大震災以前は、地
震は海洋プレートの沈み込みによる海洋型地震が想定さ
れていたので、ゆっくりした周期の地震波形が想定され
ていたために低周波振動試験装置による破壊強度試験で
充分であった。
【0004】しかしながら、阪神大震災のような直下型
地震では高周波成分が大きく影響し、この初期周期が短
く(周期Tは0.1sとほぼ同じか、若しくはより小さ
い)、速度が大きい(速度υは10cm/sとほぼ同じ
か、若しくはより大きい)場合は、固体の衝突以外の方
法でこの波形を発生させるのは難しい。
【0005】かかる課題に鑑み、衝撃試験の後に連続し
て低周波の振動試験を行なうことの出来る試験装置が特
開平9−292304号に開示されている。図5はかか
る公知の直撃地震に類する衝撃振動を発生する衝撃振動
試験装置で、基礎100に一端が固定された三軸方向
(Χ、Y、Z)の加振機101に軸受102を介して連
結された振動伝達テーブル105が設けられていると共
に、該振動伝達テーブル105には穴が開けられ軸受1
06を介して衝撃伝達テーブル107が差込まれてい
る。111は加振機101夫々に地震波等の振動を付与
する油圧源である。
【0006】衝撃伝達テーブル107は軸受106を介
して振動伝達テーブル105に対し、水平及び回転方向
に拘束され、垂直方向にのみ可動に構成され、供試体1
10は前記衝撃伝達テーブル107上に搭載される。前
記衝撃伝達テーブルの107下方には垂直方向に衝撃力
を加える衝突体109が、油圧シリンダにより高速昇動
可能に垂設されている。
【0007】かかる従来技術においては、衝撃力を加え
る垂直方向以外は拘束されているために、前記衝突体1
09を油圧シリンダにより高速に衝撃伝達テーブル10
7下面に衝突させて、該衝撃伝達テーブル107を介し
て供試体110に衝撃力を加えた後、加振機101によ
り振動及び衝撃伝達テーブル105,107を介して前
記衝撃試験の後に連続して低周波の振動試験を行なうこ
とが出来る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術におい
ても、なお次のような課題がある。前記供試体に加える
衝撃力は必ずしも一定ではなく、種々の地震波形や強度
が異なり、種々の地震波形や強度に対応する衝突体を用
意し、対応する地震波形毎に衝突体を交換せねばならな
いが、衝突体自体直径、全長ともに、1m前後の大口径
であり、且つその質量も数トン前後であるために、かか
る衝突体を多数用意することは設備コストの面でも、又
交換の煩雑さの面でも、更には作業者の安全性の面でも
その負担は極めて大きい。
【0009】かかる欠点を解消するために、前記衝突体
に衝撃力を付与する油圧源の加圧力を可変可能に構成
し、前記衝突体の衝突速度を調整することにより種々の
地震強度に対応させようとしている。
【0010】しかしながら擬似地震試験装置として適用
する場合には、同一地震強度でも地震源からの距離や深
さ若しくは活断層の有無等に基づく地震波形の状態、又
建物が設置されている地盤が砂轢か粘土層かコンクリー
ト層か等の土質状態等により建物に印加される衝撃波形
も種々異なる。このような地震波形、土質、更には地震
強度等の緻密な試験条件を衝突体の衝突速度の調整だけ
で得ることは不可能である。又衝撃試験装置において
は、衝撃時の加速度は約3000Gにもなるので、戻り
工程による反作用力も極めて大きくなり、しかも質量が
数t近い衝突体が前記のような反作用力で衝突すると、
発射装置側の油圧シリンダの破壊につながる。また前記
反作用力を吸収する為に、前記油圧シリンダに背圧をか
けると、二度打ちが生じやすくなり、安全上からも又運
転の精度上からも好ましくない。
【0011】本発明はかかる課題に鑑み、擬似地震試験
装置として適用する為に、土質、地震波形、強度等の再
現すべき目的状態に対応した緻密な衝撃試験条件を精度
よく且つ安定して得ることが出来る衝撃試験装置を提供
することを目的とする。本発明の他の目的は衝突体の二
度打ちを防止しつつ、滑らかな着地を行なうことにより
油圧シリンダの破損の恐れや安全性を大幅に向上し得る
衝撃試験装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
かかる課題を解決する為に、衝突体による衝撃力を供試
体に付加して該供試体強度を試験する衝撃試験装置にお
いて、前記衝突体を駆動する油圧シリンダに油圧力を供
給する油圧供給経路側と、前記油圧シリンダより油圧を
放出する戻し経路側に夫々電気信号により開度制御可能
なサーボ弁を設けるとともに、夫々のサーボ弁の開度パ
ターンを、予めメモリ(ロジック、マップ、グラフ、数
式及び数値データを含む)に一又は複数パターンを記憶
させ、再現すべき目的状態(土質、地震波形、強度等)
に応じて前記パターンを選択して開度制御を行なうこと
を特徴とする。
【0013】ここでサーボ弁とは電気信号を入力関数と
して作動油の流量若しくは圧力を制御する電気−油圧サ
ーボ弁で、かかるサーボ弁は、トルクモータやフォスモ
ータを使用して電気入力信号を機械量に変換する電気−
機械変換機構と、ノズルフラッパ、噴射管、スプール弁
等の機械−油圧変換機構、及び油圧増幅機構等からな
り、高速応答である。
【0014】従って本発明によれば油圧供給経路側と、
前記油圧シリンダより油圧を放出する戻し経路側に夫々
電気信号により開度制御可能なサーボ弁を設けているた
めに、油圧力の可変とともに前記開度制御を組合せるこ
とにより、土質、地震波形、強度等の再現すべき目的状
態(地震状態)に対応した緻密な衝撃試験条件を得るこ
とが出来る。又前記サーボ弁の開度制御は目的状態に応
じて対応する開度パターンを選択するだけでよいため
に、熟練度が不要になり且つ繰り返しの再現が可能とな
る。又油圧供給経路側と戻し経路側に夫々独立した開度
パターンが設定できるために、例えば戻し経路側で衝突
直後は、全開にして速やかな退避を行ない、二度打ちを
防止しつつ、その後開度を絞りブレーキをかけることに
より滑らかな着地が可能である。
【0015】また衝突体の衝突時期は、衝突速度の大小
またはバラツキにより必ずしも一定しない。この為、衝
突前の往動側の開度パターンと、衝突後の復動側の開度
パターンの切換タイミングを事前に設定することは出来
ない。そこで本発明は、請求項2に記載のように、衝突
体の衝突検知信号をトリガとして、異なる開度パターン
を選択し、衝突前の往動側の開度パターンと、衝突後の
復動側の開度パターンを個別に選択切換可能に構成する
ことにより、衝突体の衝突時期が、衝突速度の大小又は
バラツキにより必ずしも一定しない場合においても、最
も好ましいパターンでの衝突と退避が可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但しこの実施例
に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相
対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この発
明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例
にすぎない。
【0017】図4は本発明に適用される衝撃振動試験装
置で、コンクリートからなる供試体本体31を鉄ブロッ
ク30,30で上下に挟持して反射による衝撃波を得る
ようにした供試体3を衝撃伝達テーブル2に設置した
後、衝撃伝達テーブル2下方より衝突体1を衝突させる
油圧シリンダからなる発射装置6を設けると共に、衝撃
伝達テーブル2は中央に穴7aが開設された振動伝達テ
ーブル7上に載設されている。
【0018】一方、固定ボルト軸10は、衝撃伝達テー
ブル2から振動伝達テーブル7、固定シリンダ9(中空
式)、連結リング13までを貫通し、かつ上端は固定ナ
ット2aにより、下端は固定ナット2bにより連結リン
グ13下面と螺着され、一体化されている。
【0019】また、両効き用ショックアブソーバ8は、
上端を前記振動伝達テーブル7に、下端を連結リング1
3に螺着されている。
【0020】かかる構成によれば、固定シリンダ9の伸
張作動により前記衝撃伝達テーブル2と振動伝達テーブ
ル7は挟着固定され、逆に固定シリンダ9の縮小作動に
より衝撃伝達テーブル2と振動伝達テーブル7は挟着固
定から解放される。
【0021】よって固定シリンダ9を縮小作動させた状
態で、衝突体1により衝撃伝達テーブル2が衝撃を受
け、飛び上がり又は自由落下すると、連結リング13も
同じ動きとなり、振動伝達テーブル7と連結リング13
に挟着されているショックアブソーバ8は、衝撃力付勢
方向と反対方向の両方向に作用するように取付けられて
いる。そして、前記ショックアブソーバ8は該シリンダ
作動油圧を受圧して移動するピストンストローク初期位
置においてのみ、ピストン受圧面側に高圧が生じないよ
うに流体圧の絞り調整されている。
【0022】次に、本発明の要旨たる衝突体1の発射装
置6について図1に、又サーボ弁の動作について図2及
び図3に基づいて説明する。図1は前記油圧発射装置の
ブロック回路図で、6は油圧シリンダ62と油圧ピスト
ン61からなる発射装置で、前記油圧ピストン61の先
端に鋼鉄製の衝突体1が取り付けられている。そして前
記衝突体1が衝突する衝撃伝達テーブル2には衝突時を
検知する例えば変位センサ、加速度センサ、速度センサ
等の衝突時期検知センサ58が取り付けられており、該
検知センサ58の信号をトリガとして制御回路59で衝
突時期を検知出来、該制御回路59より衝突と同時に後
記する第1及び第2のサーボ弁69a、69bの開閉切
換え制御を行なう。その切換え制御方法については図2
及び図3に基づいて後述する。
【0023】63は油圧駆動源で、該油圧駆動源63の
吐出側は減圧弁67及び遮断弁68を介して高圧窒素ガ
ス66aが予圧された一又は複数のアキュムレータ66
に蓄圧され、該アキュムレータ66に蓄圧された高圧油
の供給経路57が第1のサーボ弁69aを介して油圧シ
リンダ62に接続されている。又、前記遮断弁68の閉
側に前記アキュムレータ66に蓄圧された高圧油圧を油
圧駆動源側に戻すバイパス回路56を設けている。
【0024】又前記油圧シリンダ62の戻し経路55側
には第2のサーボ弁69bを介してバッファタンク64
を設け、該バッファタンク64に戻されて貯溜された油
を小型ポンプ65を介して油圧駆動源63側に順次戻す
ように構成している。
【0025】次にかかる構成について詳細に説明する。
衝突体1は、口径(直径)約1m、質量4.5tの円筒
状の飛翔体で構成されている。そして前記飛翔体上面と
衝撃テーブル下面間は、約1mのストロークを有する。
油圧駆動源63は、例えば最大210Kgf/cm2
の油圧力を20l/min程度の流量で吐出可能な小型
油圧ポンプで構成されている
【0026】アキュムレータ66は160l型を4本用
い、夫々のアキュムレータ内に高圧の窒素ガス、例えば
170Kgf/cm2の圧力のガスが充填されている。
そして前記アキュムレータ66に例えば210Kgf/
cm2の油圧が印加されると、前記窒素ガスも210K
gf/cm2に圧縮されるとともに、その体積縮小分に
見合う約30l×4本分(計約120l)の油圧が前記
アキュムレータ66に蓄圧されることとなる。
【0027】従って戻し経路55に設けたバッファタン
ク64の容量も前記アキュムレータ66に蓄圧される油
圧量に合わせて約150lに設定している。減圧弁67
は後記する操作盤70よりの信号に基づいて制御される
もので、例えば試運転時においては、アキュムレータ6
6の高圧窒素ガス66aの圧力が170Kgf/cm2
の場合に、試運転時の圧力をそれ以下の、例えば150
Kgf/cm2に設定することにより、試運転時は油圧
駆動源63の吐出流量に対応した油圧がアキュムレータ
66に蓄圧されることなくそのまま遮断弁68、供給経
路57及び第1のサーボ弁69aを介して油圧シリンダ
62に供給され、ゆっくり油圧ピストン61を介して衝
突体1を昇動させることが出来、衝撃本試験のような瞬
発的な昇動を避けることが出来、危険を回避できる。
【0028】遮断弁68は試験開始/停止等の一連の制
御を司どる制御回路59の指示信号に基づいて開閉制御
され、即ち具体的には衝突試験及び試運転開始時に
“開”信号が制御回路59より送出され、該“開”信号
により油圧駆動源63吐出側と前記アキュムレータ66
間が開放されるとともに、前記アキュムレータ66とバ
イパス回路56間が閉塞される。又衝突試験及び試運転
終了時に“閉”信号に切換わり、該“閉”信号に切換わ
ると、油圧駆動源63吐出側と前記アキュムレータ66
間が閉塞されるとともに、前記アキュムレータ66とバ
イパス回路56間が開放される。
【0029】第1及び第2のサーボ弁69a、69bは
図2のブロック回路に基づいて制御される。図2におい
て、70は操作盤で、ON/OFFの起動スイッチとと
もに、本試験か試運転かの種目選択、第1及び第2のサ
ーボ弁69a、69bの開度制御パターンを設定するた
めの、油圧力、土質(コンクリート、粘土質、砂轢質、
活断層等)、地震波形、強度等のパターン選択部70a
等が存在する。そして前記パターン選択部70aの信号
は演算されてパターンメモリ71より所望のパターンを
選択する。
【0030】パターンメモリ71には、供給経路57に
介在させた第1のサーボ弁69aと戻し経路55に介在
させた第2のサーボ弁69bの衝突方向側(往動側)と
反衝突側(復動側)の夫々の弁開度パターンが多数格納
されている。第1のサーボ弁69aの衝突方向側(往動
側)のパターンは図3(A)に示すように、初期位置で
は全閉時と対応する電圧レベルから開度を上げていき、
例えば衝突速度が2m/s若しくは10m/sで定常電
圧レベルにして開度一定に維持する等の開度制御パター
ンをとる。(例示)
【0031】そして第1のサーボ弁69aの復動側の開
度制御パターンは図3(B)に示すように全閉のパター
ンを示しているが、これのみに限定されることなく戻し
経路55に介在させた第2のサーボ弁69bの反衝突側
(復動側)の弁開度パターンとの兼ね合いで僅かに油を
流しながら衝突体1の戻し操作を行なうように、僅かに
第1のサーボ弁69a開くような開度パターンにしても
よい。尚、夫々の開度パターンには衝突体1が衝突時期
が速度等により必ずしも一定でなくバラツキもあるため
に、衝突以降のパターンも開示されているが、これは前
記衝突体1の衝突と同時に衝突検知センサ58よりの信
号に基づいて弁開度パターンが往動側から復動側に切換
わるために、問題がない。
【0032】次に第2のサーボ弁の開度パターンについ
て説明する。第2のサーボ弁69bの反衝突方向側(復
動側)のパターンは図3(D)に示すように、初期位置
では大きく開放させて二度打ちを防止しつつ開度を徐々
に下げていき、ブレーキ作用をもたせて軟着陸の作用を
営む等の開度制御パターンをとる。(例示)
【0033】そして第2のサーボ弁69bの往動側の開
度制御パターンは図3(C)に示すように全閉のパター
ンを示しているが、これのみに限定されることなく供給
経路57に介在させた第1のサーボ弁69aの衝突側
(往動側)の弁開度パターンとの兼ね合いで僅かに油を
流しながら衝突体1の衝突操作を行なうように、僅かに
第2のサーボ弁69bを開くような開度パターンにして
もよい。尚、第1のサーボ弁69aの復動側パターン及
び第2のサーボ弁69bの復動側パターンは衝突検知セ
ンサ58よりの信号に基づいて有効となるために衝突体
1の衝突と同時から始まる弁開度パターンが開示されて
いる。
【0034】図2に戻り、前記操作盤70のパターン選
択部70aの信号に基づいてパターンメモリ71より選
択された夫々の開度パターンを、制御回路59内の対応
するバッファメモリ73に格納する。即ち、前記バッフ
ァメモリ73には、供給経路57側の第1のサーボ弁6
9aと戻し経路55の第2のサーボ弁69bの夫々の往
動側と復動側の弁開度パターンが格納し得るメモリ領域
を有する。そして前記操作盤70のON信号により供給
経路57側の第1のサーボ弁69aと戻し経路55の第
2のサーボ弁69bの夫々の往動側の弁開度パターン
を、切換回路72を介してバッファメモリ73より送信
して、該開度パターンに基づいて第1のサーボ弁69a
(開)と第2のサーボ弁69b(閉)となるように開度
制御されて衝突体1が衝撃伝達テーブル2に衝突する。
【0035】前記衝突体1の衝突と同時に衝突検知セン
サよりの検知信号が制御回路59の切換回路72に取込
まれて第1のサーボ弁69aと第2のサーボ弁69bの
夫々の復動側の弁開度パターンを切換え回路72を介し
てバッファメモリ73より送信して第1のサーボ弁69
aを閉、第2のサーボ弁69bを開しながら徐々に閉塞
する開度制御をすることで、前記油圧シリンダ62内の
高圧油を第2のサーボ弁69b及び戻し回路55を介し
てバッファタンク64に急速に戻して油圧低下を図ると
ともに油圧シリンダ62側への軟着陸を図る。
【0036】バッファタンク64には油圧シリンダ62
に供給される油と同量以上の容量を有し、これにより前
記開度パターンによる油圧制御を図りながらバッファタ
ンク64に戻すことで、油圧シリンダ62内の高圧油は
急激に低下して、前記衝突体1の二度打ちの防止を図る
ことが出来る。バッファタンク64に戻された油は小型
ポンプ65を介して油圧駆動源63に順次戻される。
尚、図2に示す制御回路はサーボ弁の制御部分のみしか
開示していないが、減圧弁、遮断弁等の他の制御部分も
含んでいる。
【0037】本実施形態の作用は前記説明により明らか
になったと思料するが、本衝撃試験の作用を順を追って
説明する。操作盤70の本試験ONにより衝撃試験が開
始され、先ず遮断弁68の“開”信号が制御回路59よ
り送出され、該“開”信号により油圧駆動源63吐出側
と前記アキュムレータ66間が開放されるとともに、前
記アキュムレータ66とバイパス回路56間が閉塞され
る。
【0038】この状態で第1のサーボ弁69aを閉とし
た状態で、減圧弁67では減圧させることなく、油圧駆
動源63を駆動させることにより、該油圧駆動源63の
210Kgf/cm2の吐出油圧が前記アキュムレータ
66に印加され、該アキュムレータ66内の窒素ガス6
6aも210Kgf/cm2に圧縮されるとともに、そ
の体積縮小分に見合う約30l×4本分(計約120
l)の油圧が前記アキュムレータ66に蓄圧されること
となる。
【0039】アキュムレータ66に前記圧力が蓄圧され
た後、前記バッファメモリ73より送信された開度パタ
ーンに基づいて第2のサーボ弁69bを閉とした状態で
第1のサーボ弁69aを図3(A)に示すように開度制
御することにより、前記アキュムレータ66内の高圧油
圧が前記高圧窒素ガス66aの圧縮力に押されて一度に
(短時間で多量に)油圧シリンダ62に供給されるため
に、目的とする地震強度や地震波形に対応する大きな且
つ安定した駆動力(油圧力+油圧量)を得ることが出来
るとともに、供給初期から衝突直前に至るまで制御され
た衝突速度により安定して精度よい衝撃力が得られる。
【0040】そして前記衝突体1の衝突と同時に衝突検
知センサ58がこれを検知し、制御回路59の切換回路
72により、バッファメモリ73の開度パターンを往動
側から復動側に切換えて第1のサーボ弁69aを閉、第
2のサーボ弁69bを図3(D)に示すように開度制御
することで、前記油圧シリンダ62に供給された高圧油
を第2のサーボ弁69b及び戻し経路55を介してバッ
ファタンク64に急速に戻す。
【0041】これにより油圧シリンダ62内の高圧油は
急激に低下して、油圧シリンダ62と油圧駆動源63と
の間の戻し経路55に高背圧を生じさせることなく、油
圧シリンダ62内の油を衝突体1の衝突と同時に一気に
戻すことができ、二度打ち等を防止できるとともに、そ
の後の第2のサーボ弁69b開度絞りにより、油圧シリ
ンダ側への軟着陸を図る。
【0042】前記衝撃試験が終了すると制御回路59よ
りの信号により遮断弁68を“閉”信号に切換え、油圧
駆動源63吐出側と前記アキュムレータ66間が閉塞さ
れるとともに、前記アキュムレータ66とバイパス回路
56間を開放する。これにより前記アキュムレータ66
の残留油圧が開放される為に、アキュムレータ66に残
留油圧が蓄圧されている場合でも、その残留油圧は前記
バイパス回路56を介して油圧駆動源63側に戻され、
衝撃試験運転終了後に、誤って油圧シリンダ62への供
給経路57が開放されても油圧シリンダ62に高圧油圧
が供給される恐れがなく、これにより突然に衝突体1が
発射される等の危険な誤操作が生じることがなく安全性
が大幅に向上する。尚、前記遮断弁68の閉状態は、次
の衝撃試験開始前まで継続する。
【0043】また、上記の実施形態ではサーボ弁には、
大容量、高応答な機能、性能が求められること、及び衝
撃試験待機中にはサーボ弁の内部洩れによるアキュムレ
ータ66内の高圧蓄圧油の洩出や、発射装置6の昇動を
避けるために、2方弁型サーボ弁69a,69bとして
配置する例を示したが、サーボ弁の機能、性能が前述の
機能、性能を満足するならば、図6に示したように、4
方弁型サーボ弁69を使用するようにしてもよい。
【0044】4方弁型サーボ弁を使用する場合は、サー
ボ弁の開度パターンは、衝撃試験待機中は“0”の入力
信号となるが、発射装置6の油圧ピストン往動側パター
ンは図3(A)、油圧ピストン復動側パターンは図3
(D)が入力信号となる。
【0045】
【発明の効果】以上記載のごとく請求項1記載の発明に
よれば、電気信号により開度制御可能なサーボ弁を用い
ているために、再現すべき目的状態(土質、地震波形、
強度等)に対応した緻密な衝撃試験条件を得ることが出
来る。又開度制御はパターンを選択するだけでよいため
に、熟練度が不要になり且つ繰り返しの再現が可能とな
る。又油圧供給経路側と戻し経路側に夫々独立した開度
パターンが設定できるために、例えば戻し経路側で衝突
直後は、全開にして速やかな退避を行ない、二度打ちを
防止しつつ、その後開度を絞りブレーキをかけることに
より滑らかな着地が可能である。
【0046】又、請求項2に記載の発明によれば、衝突
体の衝突検知信号をトリガとして、異なる開度パターン
を選択し、衝突前の往動側の開度パターンと、衝突後の
復動側の開度パターンを個別に選択切換可能に構成する
ことにより、衝突体の衝突時期が、衝突速度の大小また
はバラツキにより必ずしも一定しない場合においても、
最も好ましいパターンでの衝突と退避が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る衝撃振動試験装置の
油圧発射装置のブロック回路図である。
【図2】 図1の油圧発射装置に用いるサーボ弁の制御
ブロック図である。
【図3】 図2のサーボ弁の開度パターンを示す。
【図4】 本発明に適用される衝撃振動試験装置であ
る。
【図5】 直撃地震に類する衝撃振動を発生する衝撃振
動試験装置である。
【図6】 四方弁型サーボ弁を使用した場合の図1の対
応図である。
【符号の説明】
1 衝突体 2 衝撃伝達テーブル 3 供試体 6 発射装置 55 戻し経路 56 バイパス回路 57 供給経路 58 衝突検知センサ 59 制御回路 61 油圧ピストン 62 油圧シリンダ 63 油圧駆動源 64 バッファタンク 65 小型ポンプ 66 アキュムレータ 67 減圧弁 68 遮断弁 69、69a、69b サーボ弁 70 操作盤 71 パターンメモリ 72 切換え回路 73 バッファメモリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝突体による衝撃力を供試体に付加して
    該供試体強度を試験する衝撃試験装置において、 前記衝突体を駆動する油圧シリンダに油圧力を供給する
    油圧供給経路側と、前記油圧シリンダより油圧を放出す
    る戻し経路側に夫々電気信号により開度制御可能なサー
    ボ弁を設けるとともに、夫々のサーボ弁の開度パターン
    を、予めメモリにロジック、マップ、グラフ、数式若し
    くは数値データからなる一又は複数パターンを記憶さ
    せ、土質、地震波形、強度等の再現すべき目的状態に応
    じて前記パターンを選択して開度制御を行なうことを特
    徴とする衝撃試験装置。
  2. 【請求項2】 衝突体の衝突検知信号をトリガとして、
    異なる開度パターンを選択し、衝突前の往動側の開度パ
    ターンと、衝突後の復動側の開度パターンを個別に選択
    可能に構成したことを特徴とする請求項1記載の衝撃試
    験装置。
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