JP2000166000A - 平滑な3dデジタル・オ―ディオのために測定したhrtfを調整する方法および装置 - Google Patents

平滑な3dデジタル・オ―ディオのために測定したhrtfを調整する方法および装置

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JP2000166000A
JP2000166000A JP11321883A JP32188399A JP2000166000A JP 2000166000 A JP2000166000 A JP 2000166000A JP 11321883 A JP11321883 A JP 11321883A JP 32188399 A JP32188399 A JP 32188399A JP 2000166000 A JP2000166000 A JP 2000166000A
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JP11321883A
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Chen Jiashuu
チェン ジアシュー
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    • H04S3/008Systems employing more than two channels, e.g. quadraphonic in which the audio signals are in digital form, i.e. employing more than two discrete digital channels
    • HELECTRICITY
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    • H04S1/00Two-channel systems
    • H04S1/007Two-channel systems in which the audio signals are in digital form
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    • H04S2420/00Techniques used stereophonic systems covered by H04S but not provided for in its groups
    • H04S2420/01Enhancing the perception of the sound image or of the spatial distribution using head related transfer functions [HRTF's] or equivalents thereof, e.g. interaural time difference [ITD] or interaural level difference [ILD]

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不快な不連続性を生じることなく、連続的な
聴覚空間においてソース位置に適切なHRTFを与え
る、より正確なHRTFモデルを提供する。 【解決手段】 本発明は、様々な程度の平滑さおよび一
般化を有するHRTFを合成するための改良されたHR
TFモデリング技法を提供する。複数のN個の空間特徴
関数集合を、対応する固有フィルタ関数と組み合わせる
前に調整すなわち平滑化し、更に加算して、連続的な聴
覚空間において改善された平滑さを有するHRTF(ま
たはHRIR)フィルタを提供する。ラムダ・ファクタ
によって調整モデルの平滑さのレベルを制御することに
よって、局所化の正確さと平滑さとの間のトレードオフ
を可能にする。HRTFフィルタの平滑さの改善によっ
て、聴取者は、3Dサウンドにおいてクリックを生じる
不快な不連続性のない、平滑に動くサウンドの表現を知
覚することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に3次元(3
D)サウンドに関する。更に特定すれば、本発明は、3
Dデジタル・サウンド・アプリケーションと共に用い
る、頭部関連伝達関数(HRTF)のための改良された
調整モデルに関する。本出願は、1997年11月14
日に出願された「MultipurposeDigit
al Signal Procesing System
(多目的デジタル信号処理システム)」と題する米国特
許出願番号第60/065,855号からの優先権を主
張する。その明細書は、この言及により本願にも明示的
に含まれるものとする。
【0002】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】多
くの最高級消費者デバイスは、3次元(3D)サウンド
の選択肢を提供して、サウンドを聴く際に、より現実に
近い経験を可能にしている。いくつかの用途では、3D
サウンドによって、聴取者は、3Dオーディオ・システ
ムで再生されるサウンドから、オブジェクトの動きを知
覚することができる。
【0003】AtalおよびSchroederは、1
962年に、クロストーク・キャンセラ技術を確立し
た。これは、米国特許第3,236,949号に記載さ
れており、この言及により本願にも明示的に含まれるも
のとする。Atal−Schroederの3Dサウン
ド・クロストーク・キャンセラは、特別なアナログ増幅
器およびアナログ・フィルタを用いたアナログの実装で
あった。2つのラウドスピーカを用いて、より優れたサ
ウンド位置決め性能を得るために、AtalおよびSc
hroederは、経験的に決定した周波数依存フィル
タを含めた。疑いなく、これらの洗練されたアナログ・
デバイスは、今日のデジタル・オーディオ技術と共に用
いるために適用することはできない。
【0004】耳間時間差(ITD)、すなわち音波が両
耳に届く際の時間差は、3Dサウンド設計において用い
られる重要かつ主要なパラメータである。耳間時間差が
原因となって、3Dオーディオまたは音響の表示におい
て、両耳間で不一致が生じる。すなわち、サウンド・オ
ブジェクトが水平面で移動する場合、当該サウンド・オ
ブジェクトが一方の耳に入射する時点と、同じサウンド
・オブジェクトが他方の耳に入射する時点との間で、連
続的な耳間時間遅延が生じる。このITDを用いて、聴
取者に対していずれかの所望の方向に移動するサウンド
の聴覚的なイメージを作成する。
【0005】聴取者の耳は、少なくとも一方の耳に対し
て音波を適切に遅延させることによって、サウンドが聴
取者に対して見せかけの位置から発していると信じ込む
ように「だまされる」可能性がある。これは、通常、他
方の耳に対しては、元の音波の適切なキャンセレーショ
ンを必要とし、更に、第1の耳に対しては、合成した音
波の適切なキャンセレーションを必要とする。
【0006】3Dサウンドの生成における第2のパラメ
ータは、外耳の自由な領域から鼓膜への伝達関数すなわ
ち頭部関連伝達関数(HRTF)と呼ばれるものを用い
た、特定の環境への3Dサウンドの適合である。HRT
Fは、3Dサウンドの受信に影響を与える聴取者の頭部
および身体の大きさおよび方向を含めた、ユーザの特定
の環境のモデリングに関連する。例えば、聴取者の頭部
の大きさ、胴体、着ているもの等が、一種のフィルタリ
ングを形成し、この特定のユーザに対する3Dサウンド
の効果を変化させる可能性がある。適切なHRTFは、
最適な3Dサウンド・イメージ効果を可能とするよう
に、特定の環境に順応する。
【0007】HRTFは、サウンド・ソースの各々の位
置毎に異なる。このため、測定したHRTFの大きさお
よび位相スペクトルは、サウンド・ソース位置の関数と
して変動する。従って、HRTFは空間における聴取に
おいて重大な役割を果たすことが一般に認められてい
る。
【0008】コンピュータおよびデジタル信号処理技術
における進歩によって、研究者がHRTFを用いて指向
性の刺激を合成することが可能となっている。HRTF
は、3Dサウンド環境を囲む球体において何千もの位置
で経験的に測定することができるが、これは過剰な量の
処理を必要とすることがわかっている。更に、聴覚空間
全体が細かい格子上に表される場合には、測定の回数は
極めて多くなる可能性がある。それにもかかわらず、測
定されたHRTFが表すのは、連続的な聴覚空間におけ
る離散的な位置である。
【0009】連続聴覚空間内で離散的に測定したHRT
Fの適合に対する従来の解決策の1つは、隣接したイン
パルス応答に線形に重み付けすることによって、測定し
たHRTFを「補間」することである。これによって、
位置毎のHRTFに、小さい刻みの漸増する変化を提供
することができる。しかしながら、補間は、概念的に不
正確である。なぜなら、これは、測定点間の環境的な変
化を考慮せず、このため適切な3Dサウンドの表現を与
えない場合があるからである。
【0010】他に試みられた解決策は、3次元空間の大
きな領域に1つのHRTFを用いて、クリック音を生じ
得る不連続性の頻度を低くすることを含む。しかしなが
ら、この場合も、かかる解決策は、3Dサウンド表現の
全体的な品質を低下させる。
【0011】図3に、空間特徴関数を直接に固有関数と
組み合わせてHRTFの集合を与える別の解決策を示
す。
【0012】具体的には、固有フィルタ422ないし4
26のN個の集合を、空間特徴関数(SCF)サンプル
412ないし416の対応する集合と組み合わせ、加算
器440において加算して、サウンド・ソース460に
作用するHRTF(またはHRIR)フィルタ450を
提供する。SCFサンプル412ないし416の集合に
おいて、サウンド・ソースの高さおよび/または方位を
変化させることによって、サウンド・イメージの所望の
位置を制御する。しかしながら、この技法も、連続的な
聴覚空間において不連続性を生じやすい。
【0013】従って、不快な不連続性を生じることな
く、連続的な聴覚空間においてソース位置に適切なHR
TFを与える、より正確なHRTFモデルに対する要望
がある。
【0014】本発明の原理によれば、3Dサウンド・ア
プリケーションと共に用いる頭部関連伝達関数または頭
部関連インパルス応答モデルは、複数の固有フィルタを
備える。複数の固有フィルタとそれぞれ組み合わせるよ
うに、複数の空間特徴関数を構成する。複数の固有フィ
ルタとそれぞれ組み合わせる前に複数の空間特徴関数を
調整するように、複数の調整モデルを構成する。
【0015】本発明の別の態様によれば、頭部関連伝達
関数モデルまたは頭部関連インパルス応答モデルにおい
て用いるための空間特徴集合を決定する方法は、複数の
測定した頭部関連伝達関数または複数の測定した頭部関
連インパルス応答の共分散データ行列を構築するステッ
プを備える。共分散データ行列の固有分解を実行して、
複数の固有ベクトルを得る。複数の固有ベクトルから、
少なくとも1つの主固有ベクトルを決定する。測定した
頭部関連伝達関数または頭部関連インパルス応答を少な
くとも1つの主固有ベクトルに投影して、空間特徴集合
を生成する。本発明の特徴および利点は、図面を参照し
て以下の説明から当業者には明らかとなろう。
【0016】
【発明の実施の形態】3次元空間における多数の位置に
配置したラウドスピーカによって刺激を提示し、同時に
マネキン頭部または実際の人の被験者に固定したマイク
ロホンからの応答を収集することによって、従来通り測
定したHRTFを得る。移動するサウンドをシミュレー
トするためには、ソース位置に対して変動する連続的な
HRTFが必要である。しかしながら、実際には、いず
れかの所与の3D空間における離散的な位置では、限ら
れた数のHRTFしか収集することはできない。
【0017】離散的な位置における測定HRTFの使用
が限られているために、HRTFの関数的な表現、すな
わち、周波数および方向の関数としてHRTFを表す数
学的モデルまたは等式の開発に至った。次いで、このモ
デルまたは等式を用いて所望のHRTFを得るために、
3Dサウンドのシミュレーションを実行する。
【0018】更に、離散的に測定したHRTFを用いる
場合、サウンド・オブジェクトが聴取者に対して移動す
ると、シミュレーションされる移動中のサウンド・ソー
スから、不快な不連続性が一連のクリックとして聴取者
によって知覚される可能性がある。更なる分析によっ
て、この不連続性は、例えば、計測エラー、3次元空間
のサンプリング不足、頭部モデルを個別に調節していな
いこと、および/または処理エラーの結果であり得るこ
とが示されている。本発明は、測定したHRTFから抽
出した空間属性を調整して、3Dサウンドにおいてクリ
ックを生成する不快な不連続性を生じない平滑な移動サ
ウンド表現の知覚を得ることによって、改良されたHR
TFモデリング方法および装置を提供する。
【0019】図3に示すように、関連する聴覚空間につ
いて、いわゆる固有伝達関数(EF)の集合および空間
特徴関数(SCF)の集合を線形に組み合わせることに
よって、特定の方位および高さに対応するHRTFを合
成することができる。これについては、Simon C
arlile(1996年)に編集されたVirtua
l Auditory Cpace: Generati
on and Applicationsにおける、Ri
chard A. Reale、JiashuChen等
による、「An Implementation of
Virtual Acoustic Space For
NeurophysilogicalStudies
of Directional Hearing(指向性
聴取の神経生理学的研究のための仮想音響空間の実
施)」、および、J.Acoust.Soc.Am.9
7(1)(1995年1月)におけるJiashu C
hen等による「A Spatial Feature
Extraction andRegularizat
ion Model for the Head−Rela
ted Transfer Function(頭部関連
伝達関数のための空間特徴抽出および調整モデル)」に
記載されている通りである。これらは双方とも、全体と
して、この言及により本願にも含まれるものとする。
【0020】本発明の原理によれば、HRTFから抽出
された空間属性を、固有伝達関数フィルタと組み合わせ
る前に調整して、様々な程度の平滑さおよび一般化を有
する複数のHRTFを与える。
【0021】図1は、その他の点では図3に示すような
従来のシステムにおける、N個のSCFサンプル集合2
02ないし206の調整の実施を示す。
【0022】具体的には、複数のN個の固有フィルタ2
22ないし226には、対応する複数のN個のSCFサ
ンプル202ないし206が関連付けられている。SC
Fサンプル202ないし206をそれらの対応する固有
フィルタ222ないし226と線形に組み合わせる前
に、複数のN個の調整モデル212ないし216が、複
数のN個のSCFサンプル202ないし206に作用す
る。このように、本発明の原理によると、SCFサンプ
ル集合を、それらが対応する固有フィルタと組み合わせ
る前に、調整すなわち平滑化する。
【0023】平滑化の所望の特定レベルは、調整モデル
212ないし216全てに対する平滑化制御によって制
御することができ、これによって、ユーザは、サウンド
・イメージの平滑さと局所化との間のトレードオフを調
節することができる。開示した実施形態における調整モ
デル212ないし216は、SCFサンプル集合202
ないし206に対し、いわゆる「一般化スプライン・モ
デル」関数を実行し、平滑化した連続的なSCF集合を
それぞれ組み合わせ点230ないし234において一般
化するようにする。平滑化すなわち調整の程度は、SC
Fサンプルの平滑さをその鋭さとトレードオフしなが
ら、ラムダ・ファクタによって制御することができる。
【0024】加算器240において、組み合わせた固有
フィルタ222ないし226および対応する調整SCF
サンプル集合202ないし206/212ないし216
の結果を加算する。加算器240からの加算出力は、単
一の調整HRTF(またはHRIR)フィルタ250を
与え、これをデジタル・オーディオ・サウンド・ソース
260が通過して、HRTF(またはHRIR)濾波出
力262を与える。
【0025】本発明の原理による3Dサウンド・システ
ムにおけるHRTF濾波は、他の3Dサウンド・プロセ
スの前または後のいずれか、例えば、耳間遅延をオーデ
ィオ信号に挿入する前または後に、実施することができ
る。開示した実施形態では、HRTFモデリング・プロ
セスは、耳間遅延の挿入後に実行する。
【0026】調整モデル212ないし216は、サウン
ド・ソースの所望の位置によって制御する。例えば、所
望のソースの高さおよび/または方位を変化させること
によって、その制御を行う。
【0027】図2は、本発明の原理による、例えば図1
に示すような固有フィルタ222ないし226およびS
CFサンプル集合202ないし206のための固有関数
を与えて、様々な程度の平滑さおよび一般化を有するH
RTFモデルを提供する、例示的なプロセスを示す。
【0028】具体的には、ステップ102において、マ
ネキンまたは人の被験者に固定したマイクロホンから、
耳管インパルス応答および自由な領域の応答を測定す
る。マイクロホンから約1メートルの距離またはこれ以
上離れた距離に配置した広帯域刺激サウンド・ソースに
対して、応答を測定する。広帯域刺激サウンド・ソース
は、球体において方位および高さの双方について5ない
し15度の間隔で移動させると好ましい。
【0029】ステップ104では、ステップ102で測
定したデータを用い、離散フーリエ変換(DFT)に基
づく方法または他のシステム識別方法を用いて、HRT
Fを得る。HRTFは、周波数領域または時間領域のい
ずれかの形態であり、更に、それぞれの空間位置に対し
て変動するので、HRTFは、一般的に、周波数(また
は時間)および空間(方位および高さ)属性を有する多
変量関数として見なされる。
【0030】ステップ106では、周波数領域または時
間領域のいずれかにおいて、HRTFデータの共分散行
列を構築する。例えば、開示した実施形態では、測定し
た頭部関連インパルス応答(HRIR)の共分散データ
行列を測定する。
【0031】ステップ108では、ステップ106で構
築したデータ共分散行列に対し、固有分解を実行して、
それらの対応する固有値に従った固有ベクトルを順序づ
ける。これらの固有ベクトルは、周波数のみの関数であ
り、ここでは「EF」と省略する。このため、HRTF
は、複素数値固有伝達関数(EF)の集合の重み付けし
た組み合わせとして表される。EFは、周波数依存関数
の直交集合であり、各EFに適用された重みは、空間位
置のみの関数であり、このため空間特徴関数(SCF)
と呼ばれる。
【0032】ステップ110では、主固有ベクトルを決
定する。例えば、開示した実施形態では、エネルギまた
はパワー基準を用いて、N個の最上位の固有ベクトルを
選択することができる。これらの主固有ベクトルは、固
有フィルタ222ないし226(図1)のための基礎を
形成する。
【0033】ステップ112では、全ての測定したHR
TFを、ステップ110で選択した主固有ベクトルに逆
投影して、N個の集合の重みを得る。これらの重みの集
合は、N個の連続関数の別個のサンプルとして見なされ
る。これらの関数は、2次元であり、方位および高さの
角度に引数を有する。これらは空間特徴関数(SCF)
と呼ばれる。このプロセスを、空間特徴抽出と呼ぶ。
【0034】各HRTFは、その周波数領域またはその
時間領域のいずれかの形態において、固有ベクトルおよ
びSCFを線形に組み合わせることによって、再合成す
ることができる。この線形の組み合わせは、Karhu
nen−Loeve展開として一般に公知である。
【0035】例えば図3に示すように、従来のシステム
においてと同様に導出したSCFを直接用いる代わり
に、これらを、調整モデル212ないし216におい
て、いわゆる「一般化スプライン・モデル」によって処
理して、組み合わせ点230ないし234に平滑化した
連続的なSCFの集合を発生するようにする。このプロ
セスは、空間特徴調整と呼ばれる。平滑化すなわち調整
の程度は、ラムダ・ファクタによる平滑さ制御によって
制御することができ、これによって、SCFサンプル2
02ないし206の平滑さとそれらの鋭さとの間のトレ
ードオフを与える。
【0036】ステップ114では、測定したHRIR
を、ステップ110で選択した主固有ベクトルに逆投影
して、空間特徴関数(SCF)サンプル集合202ない
し206を得る。
【0037】このように、本発明の原理によれば、SC
Fサンプルを対応する固有フィルタ222ないし226
の集合と組み合わせる前に調整すなわち平滑化し、再度
組み合わせて、HRTFの新たな集合を形成する。
【0038】本発明の原理によれば、改良されたHRT
Fの集合が生成される。これを用いて移動サウンドを発
生すると、クリック音の不快な効果を招く不連続性が生
じない。このように、経験的に選択したラムダ値によっ
て、局所化および平滑さを互いにトレードオフして、H
RTFにおける不連続性を除去することができる。
【0039】本発明を、その例示的な実施形態を参照し
て説明してきたが、当業者は、本発明の真の精神および
範囲から逸脱することなく、記載した本発明の実施形態
に様々な変更を行うことが可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、様々な程度の平滑さおよび一般
化を与えるHRTFモデルを提供する、各々がSCFサ
ンプルの集合に基づいた複数の調整モデルに対する複数
の固有フィルタの実施を示す。
【図2】本発明の原理による、主固有ベクトルを決定し
て図1に示す固有フィルタにおいて用いる固有フィルタ
を提供するためのプロセスを示す。
【図3】空間特徴関数を直接に固有関数と組み合わせて
HRTFの集合を与える従来の解決策を示す。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3Dサウンド・アプリケーションと共に
    用いるための頭部関連伝達関数モデルであって:複数の
    固有フィルタと;前記複数の固有フィルタと適応的に組
    み合わせた複数の空間特徴関数と;前記複数の固有フィ
    ルタとの前記それぞれの組み合わせの前に前記複数の空
    間特徴関数を調整するように構成された複数の調整モデ
    ルと;を備えることを特徴とする頭部関連伝達関数モデ
    ル。
  2. 【請求項2】 請求項1による3Dサウンド・アプリケ
    ーションと共に用いるための頭部関連伝達関数モデルで
    あって、更に、前記頭部関連伝達関数モデルを提供する
    ため、前記複数の調整された空間特徴関数と組み合わせ
    た前記複数の組み合わせ固有フィルタに動作可能に結合
    された加算器を備えることを特徴とする頭部関連伝達関
    数モデル。
  3. 【請求項3】 請求項1による3Dサウンド・アプリケ
    ーションと共に用いるための頭部関連伝達関数モデルに
    おいて、前記複数の調整モデルは、各々、一般化スプラ
    イン・モデルを実行するように構成されていることを特
    徴とする頭部関連伝達関数モデル。
  4. 【請求項4】 請求項1による3Dサウンド・アプリケ
    ーションと共に用いるための頭部関連伝達関数モデルで
    あって、更に、前記複数の調整モデルに動作可能に結合
    されて、前記頭部関連伝達関数の局所化と平滑さとの間
    のトレードオフの制御を可能にする平滑制御を備えるこ
    とを特徴とする頭部関連伝達関数モデル。
  5. 【請求項5】 3Dサウンド・アプリケーションと共に
    用いるための頭部関連インパルス応答モデルであって:
    複数の固有フィルタと;前記複数の固有フィルタとそれ
    ぞれ組み合わせるように構成された複数の空間特徴関数
    と;前記複数の固有フィルタとの前記それぞれの組み合
    わせの前に前記複数の空間特徴関数を調整するように構
    成された複数の調整モデルと;を備えることを特徴とす
    る頭部関連インパルス応答モデル。
  6. 【請求項6】 請求項5による3Dサウンド・アプリケ
    ーションと共に用いるための頭部関連インパルス応答モ
    デルであって、更に、前記頭部関連インパルス応答モデ
    ルを提供するため、前記複数の調整された空間特徴関数
    と組み合わせた前記複数の組み合わせ固有フィルタを加
    算するように構成された加算器を備えることを特徴とす
    る頭部関連インパルス応答モデル。
  7. 【請求項7】 請求項5による3Dサウンド・アプリケ
    ーションと共に用いるための頭部関連インパルス応答モ
    デルにおいて、前記複数の調整モデルは、各々、一般化
    スプライン・モデルを実行するように構成されているこ
    とを特徴とする頭部関連インパルス応答モデル。
  8. 【請求項8】 請求項5による3Dサウンド・アプリケ
    ーションと共に用いるための頭部関連インパルス応答モ
    デルであって、更に、前記複数の調整モデルに連通し
    て、前記頭部インパルス応答の局所化と平滑さとの間の
    トレードオフの制御を可能とする平滑制御を備えること
    を特徴とする頭部関連インパルス応答モデル。
  9. 【請求項9】 頭部関連伝達関数モデルにおいて用いる
    ための空間特徴集合を決定する方法であって:複数の測
    定した頭部関連伝達関数の共分散データ行列を構築する
    ステップと;前記共分散データ行列の固有分解を実行し
    て複数の固有ベクトルを得るステップと;前記複数の固
    有ベクトルから少なくとも1つの主固有ベクトルを決定
    するステップと;前記測定した頭部関連伝達関数を前記
    少なくとも1つの主固有ベクトルに逆投影して前記空間
    特徴集合を生成するステップと;を備えることを特徴と
    する方法。
  10. 【請求項10】 頭部関連インパルス応答モデルにおい
    て用いるための空間特徴集合を決定する方法であって:
    複数の測定した頭部関連インパルス応答の共分散データ
    行列を構築するステップと;前記共分散データ行列の固
    有分解を実行して複数の固有ベクトルを得るステップ
    と;前記複数の固有ベクトルから少なくとも1つの主固
    有ベクトルを決定するステップと;前記測定した頭部関
    連インパルス応答を前記少なくとも1つの主固有ベクト
    ルに逆投影して前記空間特徴集合を生成するステップ
    と;を備えることを特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 頭部関連伝達関数モデルにおいて用い
    るための空間特徴集合を決定するための装置であって:
    複数の測定した頭部関連伝達関数の共分散データ行列を
    構築するための手段と;前記共分散データ行列の固有分
    解を実行して複数の固有ベクトルを得るための手段と;
    前記複数の固有ベクトルから少なくとも1つの主固有ベ
    クトルを決定するための手段と;前記測定した頭部関連
    伝達関数を前記少なくとも1つの主固有ベクトルに逆投
    影して前記空間特徴集合を生成するための手段と;を備
    えることを特徴とする装置。
  12. 【請求項12】 頭部関連インパルス応答モデルにおい
    て用いるための空間特徴集合を決定するための装置であ
    って:複数の測定した頭部関連インパルス応答の共分散
    データ行列を構築するための手段と;前記共分散データ
    行列の固有分解を実行して複数の固有ベクトルを得るた
    めの手段と;前記複数の固有ベクトルから少なくとも1
    つの主固有ベクトルを決定するための手段と;前記測定
    した頭部関連インパルス応答を前記少なくとも1つの主
    固有ベクトルに逆投影して前記空間特徴集合を生成する
    ための手段と;を備えることを特徴とする装置。
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