JP2000164683A - ウェーハ固定機構 - Google Patents

ウェーハ固定機構

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JP2000164683A
JP2000164683A JP34091498A JP34091498A JP2000164683A JP 2000164683 A JP2000164683 A JP 2000164683A JP 34091498 A JP34091498 A JP 34091498A JP 34091498 A JP34091498 A JP 34091498A JP 2000164683 A JP2000164683 A JP 2000164683A
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wafer
semiconductor wafer
pressing
orientation flat
fixing mechanism
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JP34091498A
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Shinichi Haseba
真一 長谷場
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウェーハの外周縁部をオリフラ部を含
めて均等に押圧して保持することができるウェーハ固定
機構を提供すること。 【解決手段】 半導体ウェーハWを上方から押圧する固
定部21と、固定部21に対して一定の角度位置で圧接
され離隔される可動ステージ11とからなり、その可動
ステージ11に半導体ウェーハWが位置決めして載置さ
れる。固定部21と可動ステージ11との圧接時に、半
導体ウェーハWの外周側となる固定部21の円筒形状の
リング22の上端面に、径内方へ延びて半導体ウェーハ
Wの外周縁部を押圧する9本の押圧爪23と、オリフラ
部Wfの外周縁部を下方へ垂直に押圧する径内方へ長い
1本の押圧爪23fを等角度間隔に配置し取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体ウェーハを例
えばエッチング装置等のウェーハ処理装置内に装填する
場合に、半導体ウェーハを保持するウェーハ固定機構に
関するものであり、更に詳しくは、オリエンテーション
フラット部(以降、多くの場合にオリフラ部と略称す
る)も含めて半導体ウェーハを均一に押圧して保持し得
るウェーハ固定機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造プロセスには、半導体
ウェーハの表面に形成させた薄膜を所定のパターンに従
ってエッチングするプロセスがある。例えば図5は導入
する反応性のエッチングガスをマイクロ波と磁場とによ
ってプラズマ化させて半導体ウェーハをエッチングする
プラズマエッチング装置の一例の概略的な縦断面図であ
る。図5を参照して、プラズマエッチング装置1は真空
系の上室2、下室3とからなり、上室2にはマイクロ波
の導波管4が取り付けられており、下室3に取り付けら
れた石英製のベルジャー5によってエッチング室6が画
成されている。そして、上室2の外周部には磁場を形成
させるコイル7が取り付けられている。下室3の内部に
は下部電極を兼ねる可動ステージ11が下端から下方を
ベローズ12に覆われており、図示を省略した昇降機構
によって昇降可能に設置されている。すなわち、可動ス
テージ11が下降された状態で、オリフラ部Wfをあら
かじめ位置決めされた半導体ウェーハWが載置され、次
いで可動ステージ11が上昇されて半導体ウェーハWが
固定される。また、可動ステージ11の中央部にはガス
穴13が形成されており、図示を省略した配管を経由し
て冷却ガスが導入され、プラズマエッチングによって温
度上昇される半導体ウェーハWを裏面側から冷却するよ
うになっている。
【0003】更には、載置された半導体ウェーハWの外
周縁部を押圧する押圧爪33を備えた固定部31が図示
を省略した支持部によって下室3の天井部に取り付けら
れている。固定部31は半導体ウェーハWの外周部にお
いて可動ステージ11と当接する石英製で円筒形状のリ
ング32と、そのリング32の上端面に等角度間隔に配
置して取り付けられ、径内方へ延びて半導体ウェーハW
の外周縁部を押圧する複数の押圧爪33と、リング32
の下端面に取り付けられ、可動ステージ11に形成され
た貫通孔14に挿入されて、可動ステージ11と固定部
31との角度的な位置ずれを防ぐ2本のガイド棒34と
からなっている。すなわち、プラズマエッチング装置1
において従来のウェーハ固定機構30は、半導体ウェー
ハWが載置される可動ステージ11と半導体ウェーハW
を押圧する固定部31とからなっている。
【0004】そして、エッチングガスはベルジャー5の
下端部と固定部41との中間位置に設けられた図示しな
い配管から導入され、エッチング室6を経由して下室3
の底部から排出されるが、エッチング室6においてプラ
ズマ化されて生成するエッチングガス・イオンと中性活
性種とによって半導体ウェーハWがエッチングされる。
この時、上述したように、半導体ウェーハWは温度上昇
されるが、冷却が不十分であると半導体ウェーハWに塗
布されているエッチングレジスト膜が焼付いてエッチン
グ不良を発生し、生産ラインを停止させるようなトラブ
ルを招く。
【0005】図6は上記の従来例のウェーハ固定機構3
0の分解斜視図であり、図7は同平面図、図8は図7に
おける[8]−[8]線方向の断面図である。図6に示
すように、また上述したように、ウェーハ固定機構30
は、半導体ウェーハWが載置される可動ステージ11
と、載置された半導体ウェーハWを上方から押圧する固
定部31とからなっている。そして、可動ステージ11
にはその中央部に冷却ガスを流し込むガス穴13が設け
られており、固定部31はそのリング32の上端面に等
角度間隔に取り付けられ径内方へ延びて半導体ウェーハ
Wの外周縁部を上方から押圧する10本の押圧爪33
と、下端面に取り付けられ可動ステージ11に形成され
た貫通孔14に挿入されて、可動ステージ11と固定部
31との角度的な位置ずれを防ぐ2本のガイド棒34と
からなっている。
【0006】なお、この種のウェーハ固定器具ないしは
固定機構について先行技術がある。その一つの特開平8
−17902号公報に係る「ウェーハクランパおよびそ
れを用いたエッチング装置」には、図9の分解斜視図に
示すようなウエハクランパ101が開示されており、半
導体ウエハ103を塔載するウエハ塔載部114と、こ
のウエハ塔載部114と嵌合して半導体ウエハ103を
固定するウエハ固定部115とから構成されるものであ
る。ウエハ塔載部114には、半導体ウエハ103の平
面形状とほぼ同一とされてオリフラ合わせ部114a1
が設けられた凹状部114aが形成され、この凹状部1
14aに冷却ガスが噴出するガス孔114bが開設され
ている。また、ウエハ固定部115には凹状部114a
にある半導体ウエハ103が露出される貫通孔115a
が形成されている。この貫通孔115aには、凹状部1
14aに搭載された半導体ウエハ103の外周部を全域
にわたってウエハ塔載部114の方向に押圧する押圧部
115bが内側に傾斜して形成されている。すなわち、
押圧部115bは全て同一長さに形成されているもので
ある。そして、このようなウエハクランパ101におい
ては、半導体ウエハ103が強制的に位置決めされるの
で、あらかじめ半導体ウエハ103の位置決めすること
を必要としないとしている。強制的な位置決めは傾斜し
た押圧部115aによるものと思考されるが、半導体ウ
エハ103を凹状部114a内へ嵌入させる具体的な手
段は記述されていない。従って、位置決めを必要としな
い理由は不明確であるが、一般的には、半導体ウエハ1
03の平面形状とほぼ同一とされた凹状部114aに半
導体ウエハ103を嵌め込むには、半導体ウエハ103
のオリフラ部103aの正確な位置決めが必要であり、
位置決め精度が不十分な場合には、半導体ウエハ103
が凹状部114aに嵌まり込まないという事態を招く。
【0007】更に変形例として、その[0045]に
は、ウエハ固定部115の貫通孔115aは半導体ウエ
ハ103の形状に開設されていなくてもよいとして、貫
通孔115aを円形にし、オリフラ部103aを押圧す
る部分の押圧部115bを延ばすことによっても、オリ
フラ部103aを含めた半導体ウエハ103の外周部の
全域を均一に押圧することが可能であるとしている。し
かし、この変形例においては、半導体ウエハ103のオ
リフラ部103aに対して、円形の貫通孔115aの開
設されているウエハ固定部115の角度的な位置決めが
行われていないので、延ばされた押圧部115bが常に
オリフラ部103aを押圧することの保証はない。
【0008】また、特開昭63−219137号公報に
係る「プラズマ処理装置」には、図10に示すようなウ
エハ固定機構を有するプラズマ処理装置が開示されてい
る。上部電極ユニット210は上部真空容器211に支
持されている。密閉リング212は処理室蓋221に当
接されて処理室と外部とを真空隔離するもので、密閉リ
ング駆動ユニット213で駆動される。ウエハ押え具2
15のウエハ押え部215aは、ウエハ押え具215の
下面図である図11も参照して、オリフラ部を含めたウ
エハ外形形状に整合している。上部真空容器211の下
部のストッパ216に取付けた複数個の回り止め棒21
7は、ウエハ押え具215のガイド溝215bと係合し
ている。
【0009】そして、試料台202の中央部にウエハ2
03がセットされると、密閉リング駆動ユニット213
により密閉リング212が上昇して処理室蓋板221に
押し付けられ外部と真空遮断する。次に下部電極ユニッ
ト201を上昇させガイドリング218を案内としてウ
エハ押え具215を押上げると、ウエハ押え具215は
回り止め棒217でガイドされて上昇すると共に、ウエ
ハ押え部215aがウエハ203を正しい位置で押さえ
ながら所定の電極間隔まで上昇してプラズマ処理が施さ
れる。すなわち、ウエハ押え具215のウエハ押え部2
15aは環状に形成されており、その全周でウェーハ2
03を押圧するものである。このように全周を押圧する
と、処理ガスを使用する場合、押圧箇所で処理ガスが滞
留し易くプラズマ処理が不均一になり易い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のウェー
ハ固定機構30においては、図7、図8に示すように、
半導体ウェーハWに形成されているオリフラ部Wfの外
周縁部には押圧爪33が届かないので押圧されず、半導
体ウェーハWと可動ステージ11との間の密着が不十分
となり、密着が不十分な箇所から冷却ガスが漏れてエッ
チング室6内へ流れ込むようになる。冷却ガスがエッチ
ング室6へ流れ込むと、冷却ガスとエッチングガスとが
反応して消費され半導体ウェーハWのエッチングが意図
するように進行しないのみならず、エッチング室6内が
汚染され、かつ冷却ガスが漏れる箇所においてオリフラ
部Wfの冷却が不十分となり、エッチングレジスト膜の
焼付きが発生するようになる。
【0011】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、オリ
フラ部も含めて半導体ウェーハを均一に押圧して保持す
ることができるウェーハ固定機構を提供することを課題
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1の
構成によって解決されるが、その解決手段を説明すれ
ば、請求項1のウェーハ固定機構は、半導体ウェーハが
そのオリエンテーションフラット部を位置決めされて載
置され、載置された半導体ウェーハを裏面側から冷却す
るための冷却ガスが吹き込まれるガス穴が形成された平
面厚板状のウェーハ載置部と、半導体ウェーハの外周側
の環状体にほぼ等角度間隔に配置され径内方へ延びる複
数の押圧爪によって半導体ウェーハの外周縁部を押圧し
て、半導体ウェーハをウェーハ載置部に固定し保持する
ウェーハ固定部とが、一定の角度位置関係で上下方向に
圧接され離隔されるウェーハ固定機構において、オリエ
ンテーションフラット部に対応する押圧爪が、オリエン
テーションフラット部の外周縁部を押圧し得るように、
径内方へ向かって延びる長さを大とされているウェーハ
固定機構である。このようなウェーハ固定機構はオリエ
ンテーションフラット部を含み半導体ウェーハの外周縁
部の全体を均一に押圧するので、半導体ウェーハとウェ
ーハ載置部とが密接され、冷却ガスの漏れを生じない。
【0013】請求項1に従属する請求項2のウェーハ固
定機構は、オリエンテーションフラット部に対応する押
圧爪が、それ以外の押圧爪と共に、径内方へ向かってほ
ぼ水平に延びる水平部分と、その先端部から垂下された
垂直部分とからなるウェーハ固定機構である。半導体ウ
ェーハを上方からウェーハ載置部へほぼ垂直に押圧する
ので、押圧時に半導体ウェーハの位置ずれを発生させな
い。また請求項1に従属する請求項3のウェーハ固定機
構は、押圧爪の全本数がオリエンテーションフラット部
に対応するものを含めて3本から18本の範囲内にある
ウェーハ固定機構である。半導体ウェーハの均等な押圧
が可能であり、かつ処理ガスを使用する場合に、半導体
ウェーハの表面に沿い、中心部から径外方へ流れる処理
ガスの流れを阻害しない。また請求項1に従属する請求
項4のウェーハ固定機構は、押圧爪の全本数が10本か
らなり、その中の1本がオリエンテーションフラット部
に対応するものであるか、または押圧爪の全本数が16
本からなり、その中の隣り合う2本がオリエンテーショ
ンフラット部に対応するウェーハ固定機構である。オリ
エンテーションフラット部を含む半導体ウェーハの外周
縁部を最も均等に押圧することを可能にする。また請求
項1に従属する請求項5ウェーハ固定機構は、プラズマ
エッチング装置に使用されるウェーハ固定機構である。
オリエンテーションフラット部を含む半導体ウェーハの
外周縁部を均等の押圧するので冷却ガスの漏れを発生せ
ず、プラズマエッチングのプロセスを安定化させる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のウェーハ固定機構は、半
導体ウェーハがオリフラ部を位置決めして載置されるウ
ェーハ載置部と、載置されている半導体ウェーハの外周
側の環状体にほぼ等角度間隔に配置され径内方へ延びる
複数の押圧爪によって半導体ウェーハの外周縁部を押圧
して固定するウェーハ固定部とが一定の角度位置関係で
上下方向に圧接され離隔されるウェーハ固定機構におい
て、オリフラ部に対応する押圧爪の径内方へ延びる長さ
を大にして、オリフラ部も含め半導体ウェーハの外周縁
部の全体を均一に押圧し得るようにしたものである。
【0015】押圧爪の形状は半導体ウェーハの外周縁部
を押圧し得るものである限りにおいて特に限定されない
が、半導体ウェーハの外周側から径内方へ向かって下向
き傾斜とした押圧爪よりは、半導体ウェーハの外周部か
ら径内方へ向かってほぼ水平に延びる水平部と、その先
端部から下方へ垂下される垂直部とからなり、半導体ウ
ェーハを下方へ垂直に押圧する形状のものが、押圧時に
半導体ウェーハを位置ずれさせる怖れがないという点で
好ましい。
【0016】半導体ウェーハの外周縁部を均一に押圧す
るためには、オリフラ部を押圧する押圧爪を含めて3本
以上の押圧爪が半導体ウェーハの外周部において等角度
間隔に配置されていることが必要である。ただ、18本
を超える本数の押圧爪は、半導体ウェーハを均一に押圧
するという点で、その数に見合う効果は認められないの
みならず、エッチングに使用する場合においてはエッチ
ングガスの半導体ウェーハの表面に沿って中心部から径
外方へ向かう流れを阻害するようになる。そして、オリ
フラ部を押圧する押圧爪の数は、押圧爪の適切な配分、
オリフラ部の外周縁部に対する適切な押圧等の観点か
ら、押圧爪の全数を10本とする場合にはその中の1
本、押圧爪の全数を16本とする場合にはその中の隣接
する2本とするのが好ましい。
【0017】半導体ウェーハを固定するために、ウェー
ハ載置部とウェーハ固定部とが圧接され離隔されるが、
この場合に、ウェーハ載置部を一定位置に固定しウェー
ハ固定部を移動させてもよく、逆に、ウェーハ固定部を
一定位置に固定しウェーハ載置部を移動させてもよい。
勿論、ウェーハ載置部とウェーハ固定部との両者が移動
するようにしてもよい。
【0018】本発明のウェーハ固定機構は、ウェーハ温
度が上昇し、その冷却が不十分であるとトラブルを招く
プラズマエッチング装置のウェーハ固定機構として好ま
しく適用される。
【0019】
【実施例】以下、本発明のウェーハ固定機構を実施例に
よって、図面を参照し具体的に説明する。
【0020】(実施例) 図1は図5に示したプラズマ
エッチング装置1に適用されるウェーハ固定機構20の
分解斜視図であり、図2は同平面図である。そして、図
3は図2における[3]−[3]線方向の断面図であ
り、図3のAと図3のBはウェーハ固定機構20の離隔
と圧接とを示す。図1を参照して、実施例のウェーハ固
定機構20は、半導体ウェーハWが載置される可動ステ
ージ11と、載置された半導体ウェーハWを上方から押
圧する固定部21とからなっている。可動ステージ11
は従来のものと共通しており、その中央部に冷却ガスを
流し込むガス穴13が設けられている。固定部21は円
筒形状のリング22と、その上端面に等角度間隔に取り
付けられ、径内方へ延びて、上方から半導体ウェーハW
のオリフラ部Wfの外周縁部を押圧する押圧爪23fお
よびそれ以外の半導体ウェーハWの外周縁部を押圧する
9本の押圧爪23が取り付けられている。このように、
押圧爪23、23fの総数を10本とすることにより、
半導体ウェーハWのオリフラ部Wfの外周縁部を含む全
体を均等に、かつバランスよく押圧することができる。
また、リング22の下端面には、可動ステージ11に形
成された貫通孔14に挿入されて、可動ステージ11と
固定部21との角度的な位置ずれを防ぐ2本のガイド棒
24が取り付けられている。なお、リング22、押圧爪
23、23f、ガイド棒24は石英製であり、一体的に
作製されている。
【0021】図2、図3にも明示するように、実施例の
ウェーハ固定機構20が従来のウェーハ固定機構40と
異なる所は、オリフラ部Wfの外周縁部に対応する押圧
爪23fが他の押圧爪23と比較して、径内方へ延びる
長さを大にされており、オリフラ部Wfの外周縁部を確
実に押圧し得るようになっていることにある。また、押
圧爪23fの形状は他の押圧爪23と共に、リング22
から径内方へ向かう水平部分23fH と、その先端部か
ら垂下される垂直部分23fP とからなるものとするこ
とにより、半導体ウェーハWを下方へ垂直に押圧するこ
とができるので、押圧時に半導体ウェーハWを位置ずれ
させるような怖れがない。
【0022】上記のようなウェーハ固定機構20は図5
に示すプラズマエッチング装置1において、従来のウェ
ーハ固定機構30に替えて適用されるが、ウェーハ固定
機構20の作用を示す図3を参照して、図3のAは固定
部21から可動ステージ11が下方へ離隔された状態で
あり、この可動ステージ11上へあらかじめオリフラ部
Wfを位置決めされた半導体ウェーハWが載置され、続
いて可動ステージ11が上昇されて半導体ウェーハWの
表面の外周縁部が押圧爪23、23fの下端に当接し所
定の圧力で圧接されることにより、半導体ウェーハWは
オリフラ部Wfを含めて外周縁部が可動ステージ11に
対して均等に押圧される。従って、可動ステージ11の
ガス穴13に冷却ガスが導入されても、半導体ウェーハ
Wと可動ステージ11との間から漏れ出さず、冷却ガス
がエッチングガスと反応することはなく、またレジスト
膜が焼付くこともなく、エッチング室6の汚染も防止さ
れる。なお、上記の間、可動ステージ11はガイド棒2
4に導かれて昇降されるので、固定部21と可動ステー
ジ11との角度位置関係は常に一定に維持される。
【0023】本実施の形態のウェーハ固定機構は以上の
様に構成され作用するが、勿論、本発明はこれに限られ
ることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形
が可能である。
【0024】例えば本実施の形態においては、固定部2
1において、リング22に9本の押圧爪23と、オリフ
ラ部Wfに対応する径方向に長い1本の押圧爪23fを
設けたが、図4に平面図で示す変形例のウェーハ固定機
構20’のように、14本の押圧爪23と、オリフラ部
Wfに対応する径方向に長い2本の押圧爪23fによっ
ても、半導体ウェーハWの外周縁部の全体を均等にバラ
ンスよく押圧することができ、冷却ガスの漏れを確実に
防ぎ得る。
【0025】また本実施の形態においては、可動ステー
ジ11の中央部に冷却ガスを吹き込むガス穴13を設け
たが、半導体ウェーハWとの接触面にガス穴13と連通
する溝を形成させてもよく、また、中央部のガス穴13
に替えて複数の小径のガス穴を半導体ウェーハWとの接
触面の全体に形成させてもよい。また本実施の形態にお
いては、下部電極を兼ねる可動ステージ11を採用した
が、下部電極とステージとを独立に設けてもよい。
【0026】また本実施の形態においては、本発明のウ
ェーハ固定機構がプラズマエッチング装置1に適用され
た場合を例示したが、これ以外の半導体ウェーハの処理
装置、例えば、イオン注入装置、熱処理装置、不純物ド
ーピング装置、プラズマCVD装置に対しても効果的に
適用される。
【0027】
【発明の効果】本発明のウェーハ固定機構は上述したよ
うな形態で実施され、以下に述べるような効果を奏す
る。
【0028】請求項1のウェーハ固定機構によれば、半
導体ウェーハのオリエンテーションフラット部に対応す
る押圧爪は径内方へ延びる長さを大にし、オリエンテー
ションフラット部の外周縁部を押圧し得るように形成さ
れているので、半導体ウェーハの外周縁部の全体が均等
にバランスよく押圧され、冷却ガスが漏れることによる
トラブルの発生、それに伴う処理装置の停止などのトラ
ブルを解消し得る。
【0029】請求項2のウェーハ固定機構によれば、半
導体ウェーハのオリエンテーションフラット部に対応す
る押圧爪が、他の押圧爪と共に、先端の垂直な部分によ
って半導体ウェーハを下方へ垂直に押圧するので、押圧
時に半導体ウェーハを位置ずれさせず、常に安定な処理
を可能ならしめる。請求項3のウェーハ固定機構によれ
ば、半導体ウェーハのオリエンテーションフラット部に
対応する押圧爪を含めて、押圧爪の本数が3本以上で1
8本以下の範囲内とされてるので、半導体ウェーハが外
周縁部を均等に押圧され、かつ、エッチングガスなどの
処理ガスを使用する場合に、半導体ウェーハの表面に沿
い中心部から径外方へ向かう処理ガスの流れを阻害せ
ず、均一な処理を可能とする。
【0030】請求項4のウェーハ固定機構によれば、押
圧爪の全数を10本とし、その中の1本をオリエンテー
ションフラット部に対応するものとするか、全数を16
本とし、その中の隣り合う2本をオリエンテーションフ
ラット部に対応するものとしているので、半導体ウェー
ハがその外周縁部の全体をバランス良く均等かつ適切に
押圧される。請求項5のウェーハ固定機構によれば、適
用されるプラズマエッチング装置において、冷却ガスの
漏れに伴うエッチング不良の発生が未然に防がれ、装置
の停止時間が大幅に削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のウェーハ固定機構の分解斜視図であ
る。
【図2】同平面図である。
【図3】図2における[3]−[3]線方向の断面図で
あり、図3のAはステージの離隔時、図3のBはステー
ジの圧接時を示す。
【図4】変形例のウェーハ固定機構の平面図である。
【図5】プラズマエッチング装置の概略的な断面図であ
る。
【図6】従来のウェーハ固定機構の分解斜視図である。
【図7】同平面図である。
【図8】図7における[8]−[8]線方向の断面図で
ある。
【図9】先行技術のウエハクランパの分解斜視図であ
る。
【図10】他の先行技術のウェーハ固定機構が含まれる
プラズマエッチング装置の縦断面図である。
【図11】図10の同プラズマエッチング装置における
ウエハ押え具の下面図である。
【符号の説明】
1……プラズマエッチング装置、5……ベルジャー、6
……エッチング室、11……可動ステージ、13……ガ
ス穴、14……貫通孔、20、20’……ウェーハ固定
機構、21……固定部、22……リング、23、23f
……押圧爪、24……ガイド棒。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウェーハがそのオリエンテーショ
    ンフラット部を位置決めされて載置され、載置された前
    記半導体ウェーハを裏面側から冷却するための冷却ガス
    が吹き込まれるガス穴が形成された平面厚板状のウェー
    ハ載置部と、前記半導体ウェーハの外周側の環状体にほ
    ぼ等角度間隔に配置され径内方へ延びる複数の押圧爪に
    よって前記半導体ウェーハの外縁部を押圧して、前記半
    導体ウェーハを前記ウェーハ載置部に固定し保持するウ
    ェーハ固定部とが、一定の角度位置関係で上下方向に圧
    接され離隔されるウェーハ固定機構において、 前記オリエンテーションフラット部に対応する前記押圧
    爪が、前記オリエンテーションフラット部の外縁部を押
    圧し得るように、径内方へ延びる長さを大とされている
    ことを特徴とするウェーハ固定機構。。
  2. 【請求項2】 前記オリエンテーションフラット部に対
    応する前記押圧爪が、それ以外の前記押圧爪と共に、径
    内方へほぼ水平に延びる水平部分と、その先端部から垂
    下された垂直部分とからなることを特徴とする請求項1
    に記載のウェーハ固定機構。
  3. 【請求項3】 前記押圧爪の全本数が、前記オリエンテ
    ーションフラット部に対応する前記押圧爪を含めて、3
    本以上で18本以下の範囲内にあることを特徴とする請
    求項1に記載のウェーハ固定機構。
  4. 【請求項4】 前記押圧爪の全本数が10本であり、そ
    の中の1本が前記オリエンテーションフラット部に対応
    するものであるか、または前記押圧爪の全本数が16本
    であり、その中の隣り合う2本が前記オリエンテーショ
    ンフラット部に対応するものであることを特徴とする請
    求項1に記載のウェーハ固定機構。
  5. 【請求項5】 前記ウェーハ固定機構がプラズマエッチ
    ング装置に使用されるものであることを特徴とする請求
    項1に記載のウェーハ固定機構。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104851832A (zh) * 2014-02-18 2015-08-19 北京北方微电子基地设备工艺研究中心有限责任公司 一种固定装置、反应腔室及等离子体加工设备
WO2022185453A1 (ja) * 2021-03-03 2022-09-09 三菱電機株式会社 炭化ケイ素エピタキシャル成長装置および炭化ケイ素エピタキシャル基板の製造方法

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