JP2000163424A - 対話型情報再生システム及びそのためのプログラムを記憶した記憶媒体 - Google Patents

対話型情報再生システム及びそのためのプログラムを記憶した記憶媒体

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JP2000163424A
JP2000163424A JP10336899A JP33689998A JP2000163424A JP 2000163424 A JP2000163424 A JP 2000163424A JP 10336899 A JP10336899 A JP 10336899A JP 33689998 A JP33689998 A JP 33689998A JP 2000163424 A JP2000163424 A JP 2000163424A
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Manabu Nishikawa
西川  学
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザに対する質問及びユーザの応答からユ
ーザの感性、情緒などに関する情報を収集し、ユーザの
感性に適合した画像及び音声を再生することが可能なシ
ステムを提供する。 【解決手段】 ユーザに対して画像、音声などの刺激情
報が提示され、次に質問が提示される。ユーザは、刺激
情報として提示された画像、音声などによって得た印
象、感情に応じて質問に対する応答を行う。ユーザの応
答に基づいて、その感情状態が分析、決定され、その結
果に応じて再生すべき情報が決定され、再生される。従
って、ユーザの感性に適合した情報を再生することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対話型グラフィカ
ルユーザインターフェース(GUI)を利用した、マル
チメディアによる画像、音声などの再生システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のマルチメディアタイトルは豊富な
画像や音声を再生することができ、また再生のためのメ
ニュー画面も比較的充実しているので、ユーザが容易に
タイトルを進行させ、画像や音声の再生を行うことがで
きるように構成されている。特に、CD−ROMなどを
利用したマルチメディア辞書や百科事典などにおいて
は、コンピュータを利用した効率的な検索や図表、絵な
どを利用したわかりやすい表示などが可能であり、サー
ビス面での有用性も高い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のマルチ
メディアタイトルは、いずれも制作者が用意したコンテ
ンツ(内容)を制作者が予め設定した流れに従って再生
するように構成されている。即ち、ユーザとしては予め
用意された内容を受動的に提供される形態の情報提供で
あり、ユーザが面白さを得られるという面において、偶
然、思考、発見などの要素が不足しがちであり、遊戯性
に乏しいものとなっている。
【0004】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、ユーザに対する質問及びユーザの応答からユー
ザの感性、情緒などに関する情報を収集し、ユーザの感
性に適合した画像及び音声を再生することが可能なシス
テムを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、対話型情報再生システムにおいて、ユーザに対し
て、画像及び音声の少なくとも一方を含む刺激情報を提
示する刺激情報提示手段と、前記刺激情報に関連する質
問をユーザに対して提示し、質問に対するユーザの応答
を受け取る質問手段と、予め決定された感性分析方法に
従い、前記ユーザの応答を利用して前記ユーザの感性状
態を分析及び決定する感性状態決定手段と、決定された
前記感性状態に基づいて、再生すべき情報を決定する再
生情報決定手段と、前記再生すべき情報を再生する再生
手段と、を備えるように構成する。
【0006】上記のように構成されたシステムによれ
ば、ユーザに対して画像、音声などの刺激情報が提示さ
れ、次に質問が提示される。ユーザは、刺激情報として
提示された画像、音声などによって得た印象、感情に応
じて質問に対する応答を行う。ユーザの応答に基づい
て、その感情状態が分析、決定され、その結果に応じて
再生すべき情報が決定され、再生される。従って、ユー
ザの感性に適合した情報を再生することができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のシステムにおいて、前記刺激情報提示手段による刺激
情報の提示、並びに前記質問手段による質問の提示及び
ユーザの応答の受け取りを、予め決定された所定の回数
繰り返すように構成する。これにより、ユーザの感性状
態の分析がより適切となる。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載のシステムにおいて、前記再生情報決定手段は、
前記感性状態を数値化する手段と、前記数値化された感
性状態と再生すべき情報との対応関係を記憶した記憶手
段と、を備える。これにより、ユーザの感性状態を定量
的に捉えて処理することができる。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれか1つに記載のシステムにおいて、通信回線を
介して接続されたサーバ及びユーザ端末を備え、前記刺
激情報提示手段、前記質問手段、前記再生手段及び前記
感性状態決定手段は前記ユーザ端末内に設けられ、前記
再生情報決定手段は前記サーバ内に設けられる。これに
より、ネットワークなどを介して、複数のユーザが再生
システムを利用することが可能となる。
【0010】請求項5に記載の発明は、コンピュータに
より読み取り可能な記憶媒体において、再生手段によ
り、ユーザに対して画像及び音声の少なくとも一方を含
む刺激情報を提示する工程と、前記刺激情報に関連する
質問をユーザに対して提示し、質問に対するユーザの応
答を受け取る工程と、予め決定された感性分析方法に従
い、前記ユーザの応答を利用して前記ユーザの感性状態
を分析及び決定する工程と、決定された前記感性状態に
基づいて、再生すべき情報を決定する工程と、前記再生
手段により、前記再生すべき情報を再生する工程と、を
コンピュータにより実行させるためのプログラムを記憶
する。
【0011】これによれば、当該プログラムを記憶媒体
から読み出してコンピュータにより実行することによ
り、請求項1と同様の処理が実行される。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の記憶媒体において、前記刺激情報を提示する工程及び
前記ユーザの応答を受け取る工程を、予め決定された所
定の回数繰り返す。これにより、ユーザの感性状態の分
析がより適切となる。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項5又は6
に記載の記憶媒体において、前記再生すべき情報を決定
する工程は、前記感性状態を数値化する工程と、前記数
値化された感性状態と再生すべき情報との対応関係を記
憶した記憶手段を利用して前記感性状態に対応する再生
すべき情報を決定する工程と、を含む。これにより、ユ
ーザの感性状態を定量的に捉えて処理することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。
【0015】図1に、本発明の実施形態による対話型マ
ルチメディア再生システムの概要構成を模式的に示す。
本システムは、ユーザからの入力を受け取ってそれを分
析、処理し、ユーザの感性、情緒などの状態(本明細書
において、以下「感性状態」と呼ぶ。)に適合した出力
を行うためのプログラム(ソフトウェア)1と、そのプ
ログラムを実行して再生システムとして動作するハード
ウェア10とから構成される。
【0016】プログラム1は、例えばCD−ROM、D
VD−ROMなどの任意の記憶媒体に記憶された状態で
提供することができる。また、ハードウェア10は、通
常はパーソナルコンピュータ、及び音響ユニット、表示
ユニットなどの周辺機器により構成される。
【0017】図2に、ハードウェア10の具体的な構成
を示す。図示のように、ハードウェア10は通常のパー
ソナルコンピュータと同様に、CPU12、RAM1
8、ROM20、CD−ROMドライブ16、及びキー
ボード、マウスなどの入力装置14を備える。これらの
要素は、バス11を通じて相互に接続されている。さら
に、ハードウェア10はマルチメディアの再生のための
要素として、データバッファ22、再生コントローラ2
4、AVインターフェース26及び再生ユニット28を
備える。再生ユニット28は、CRTなどの表示装置3
0と、アンプ、スピーカなどを含む音声再生装置32を
含む。
【0018】前述のプログラム1は、CD−ROM2な
どの記憶媒体に記憶されており、CPU12の制御下で
CD−ROMドライブ16を利用して読み出されてRA
M18に一時的に読み込まれ、実行される。また、プロ
グラム1の実行において使用されるデータも必要に応じ
てCD−ROM2からRAM18へ読み込まれて利用さ
れる。また、プログラム1を予めROM20内に記憶し
ておくこともできる。
【0019】また、CD−ROM2は、再生情報として
ユーザに提供される画像、音声などの素材データ、ユー
ザへの質問において使用される画像、音声などのデー
タ、並びに、ユーザの感性分析において使用されるデー
タなども記憶している。素材データは、必要に応じてデ
ータバッファ22に一時的に記憶され、再生コントロー
ラ24の制御下でAVインターフェース26を介して再
生ユニット28へ送られ、再生される。また、再生ユニ
ット28は、ユーザへの質問においても使用される。即
ち、表示装置30上に表示されるメニューなどにより視
覚的にユーザに質問がなされ、又は音声再生装置32か
らの案内音声などによりユーザへの質問がなされる。ユ
ーザは、これらの質問に対してキーボード、マウスなど
の入力装置14を使用して応答する。
【0020】次に、本発明の再生システムによる処理を
図3を参照して説明する。図3は、本発明による処理を
示した機能的ブロック図である。図3において、再生シ
ステムは感性情報処理部34、再生部36及びデータ記
憶部38に大別される。
【0021】感性情報処理部34は、ユーザに対して表
示、質問などを行ってユーザの応答を受け取り、それに
基づいてユーザの感性、趣向を分析、判断する。そし
て、その判断結果に基づいて再生すべき画像、音声など
の素材データを決定する。
【0022】データ記憶部38は、最終的にユーザに対
して提供される映像(画像)、音声などの素材データを
記憶している。図示のように、データ記憶部38は、映
像(画像)情報62と、映像情報のディレクトリー情報
58と、音声情報64と、音声情報のディレクトリー情
報60とを含む。映像ディレクトリー情報58は映像情
報62の記憶構造などを示す情報であり、音声ディレク
トリー情報60は音声情報64の記憶構造などを示す情
報である。データ記憶部38は、本実施例では図2に示
すCD−ROM2内の記憶情報として構成される。但
し、データ記憶部38として機能する専用データベース
などを別個に設けることも可能である。
【0023】情報再生部36は、図2に示す構成要素の
うち、特に情報の再生に関連する部分に相当し、データ
バッファ22、再生コントローラ24、AVインターフ
ェース26、再生ユニット28などを含む。再生コント
ローラ24は、感性情報処理部34から再生すべき素材
データの指定を受け取り、情報記憶部38内の映像情報
62、音声情報64にアクセスして指定された素材デー
タを取得する。取得された素材データはデータバッファ
22に一時的に格納され、AVインターフェース26を
介して再生ユニット28へ転送される。再生ユニット2
8は、転送された画像データを表示装置30上に表示
し、又は音声再生装置32により音声データを再生し、
若しくはその両方を行う。こうして、素材データが再生
される。
【0024】次に、感性情報処理部34において実行さ
れる処理について説明する。感性情報処理部34では、
対話マネージャー40が感性情報処理における中心的な
役割を果たす。先ず、対話マネージャー40は、ユーザ
の感性を分析、判断するために、表示情報ディレクトリ
ーマネージャー48、表示情報50、ウインドウ52を
制御してユーザに対して映像の表示、音声の出力などを
伴う質問を行う。この質問の際、感性情報処理部34が
ユーザの感性、趣向を探るためにユーザに対して提示す
る映像、音声などを以下「刺激情報」と呼ぶことにす
る。刺激情報の具体例としては、絵(静止画)、動画、
音、言葉、色などがある。表示情報50は、この刺激情
報をなす映像、音声などの情報を含み、表示情報ディレ
クトリーマネージャー48は、対話マネージャー40か
らの指示に従って表示情報50中の刺激情報を選択す
る。ウィンドウ52は、感性情報処理中にユーザを誘導
するための情報を表示するメニューウィンドウ54と、
刺激情報を表示するための情報ウィンドウ56を含む。
なお、メニューウィンドウ54及び情報ウィンドウ56
上における情報の表示(表示位置、表示方法など)も対
話マネージャー40により管理されている。
【0025】表示情報ディレクトリーマネージャー48
が選択した刺激情報は、情報ウィンドウ56に表示さ
れ、ユーザに提示される。次に、ユーザに対して選択肢
を提示して質問がなされる。具体的には、刺激情報とし
て画像、音声などが再生され、それらに対してユーザが
持った印象、思考などを幾つかの選択肢から選択させ
る。
【0026】ユーザは、こうしてウィンドウ52に提示
された刺激情報に対して何らかの感想、思考、印象など
を持ち、質問において与えられた選択肢から自己の感情
の状態に最も適合するものを選択することにより、応答
する。対話マネージャー40は、ユーザからの応答を数
値化して分析し、ユーザの感性状態を判断する。必要に
応じて、対話マネージャー40はユーザに対する刺激情
報及び質問の提示、並びにユーザの応答の受け取りを複
数回に渡って実行する。対話マネージャー40は、この
複数回の応答に基づいて感性分析を行い、所定の条件が
満足され、ユーザの感性状態に適合するものとして再生
すべき映像、音声などの素材データを決定すると、刺激
情報の提示及びユーザの応答の受け取りサイクルを終了
する。なお、この感性分析処理については後で詳しく述
べる。
【0027】次に、対話マネージャー40はディレクト
リーマネージャー42に対してその素材データの再生指
示を与える。データストレージマネージャー44は、デ
ータ記憶部38中に含まれる全ての情報の管理を行う役
割を有する。ディレクトリー情報46は、ユーザの感性
状態と、その感性状態の時に再生するのに適した素材デ
ータの識別情報との対応を記憶しており、その内容はデ
ータストレージマネージャー44により作成、管理され
ている。ディレクトリーマネージャー42は、対話マネ
ージャー40からの指示に従い、ディレクトリー情報4
6を参照して再生すべき素材データを特定し、データス
トレージマネージャー44へ再生指示を与える。データ
ストレージマネージャー44はディレクトリー情報46
を参照して再生すべき素材データを特定し、データ記憶
部38へアクセスして再生すべき素材データを再生部3
6へ転送させる。同時に、データストレージマネージャ
ー44は再生部36へ再生指示を与え、データ記憶部3
8から転送される素材データの再生を実行させる。こう
して、ユーザの感性、趣向に適合した素材データが再生
される。
【0028】図4に、本発明による情報再生の一般的な
流れを示す。図4において、先ず処理が開始すると(ス
テップS10)、ウィンドウ52に刺激情報が表示さ
れ、続いて質問(選択肢などを含む)が表示される(ス
テップS12)。次にユーザが質問に答えることによ
り、提示された刺激情報に対する応答がなされる(ステ
ップS12)。次に、ユーザの応答結果に基づいて感性
分析が行われ(ステップS14)、その感性分析がある
条件を充足するに至ったか否かを判断する(ステップS
16)。この条件は、感性分析が必要な程度までなされ
たか否かを決定するものであり、例えば、所定の回数に
渡る刺激情報及び質問提示並びにユーザの反応の取得が
行われた時に条件を充足したと判断するように構成する
ことができる。
【0029】こうして、ユーザの感性分析が完了する
と、その分析結果に適合する再生データ(素材データ、
映像、音声など)をデータ記憶部38から検索、取得し
(ステップS18)、再生部36により再生する(ステ
ップS20)。こうして、ユーザの感性に適合したデー
タが再生される。
【0030】次に、対話マネージャー40において実行
される感性分析処理の手順について、具体例を挙げて説
明する。対話マネージャー40は内部に感性データベー
スを有する。感性データベースは、ユーザの感性分析処
理における分析手順に関する情報を記憶している。実際
の構成としては、感性データベースは、CD−ROM2
内に記憶されたデータをROM20に読み込むことによ
り構成することができる。図5に感性データベース内に
記憶された感性分析手順に関する情報の一例を示す。図
示の例では、3階層の感性パラメータを使用してユーザ
の感性を分析する手順を採用する。
【0031】先ず、第1階層では、ユーザの感情を「幸
福」、「怒り」、「悲しみ」などの感性パラメータに分
類する。次に、第1階層の各パラメータに対して第2階
層のパラメータが用意されている。図5の例では、「幸
福」という感性パラメータに従属する第2階層には、
「美しい」、「楽しい」などの感性パラメータが用意さ
れている。即ち、ある刺激情報の提示及びそれに対する
ユーザの反応により、「幸福」という感性パラメータが
得られた場合に、その「幸福」の方向性を探るために次
の刺激情報が提示され、それに対するユーザの反応から
「美しい」、「楽しい」などの第2階層の感性パラメー
タのうちの1つが決定される。
【0032】さらに、第2階層の感性パラメータ「美し
い」のさらに下層には「主成分分類」、及び「程度」な
どの感性パラメータが用意されている。従って、次には
ユーザに対してさらに刺激情報が提示され、ユーザの感
性に適合する第3階層中の感性パラメータが特定され
る。こうして、ユーザの感性に適合する感性パラメータ
を特定してゆき、感性パラメータの集合又は組み合わせ
としてユーザの感性が判断される。後述のように、各感
性パラメータは、心理学的、又は統計学的に根拠付けら
れた手法により数値化され、その数値に基づいてデータ
記憶部38内の素材データが特定される。
【0033】次に、本発明の感性分析処理を利用した情
報再生の一例を、図5乃至図8を参照して説明する。図
6において、処理が開始すると、先ず最初の刺激情報が
ユーザに提示される(ステップS100)。次に、例え
ば図7(A)に示されるような質問を提示し(ステップ
S102)、刺激情報の提示後のユーザの感性状態に適
合する選択肢を一つ選択させる(ステップS104)。
この例では、ユーザは選択肢「2.なんと快いのだろ
う」を選択したと仮定する。図7(A)の各質問は、図
4の第1階層に属する各感性パラメータに対応する。上
記の選択肢「2.なんと快いのだろう」は、感性パラメ
ータ「幸福」に対応しており、よって第1階層の感性パ
ラメータとして「幸福」が特定される。次に、感性パラ
メータ「幸福」を数値化する。感性パラメータの数値化
は、本例では図8(A)に示すような、心理学的又は統
計学的に確立された座標系を使用して行われる。この例
では感性パラメータ「幸福」はパラメータ値(10,0,0,
0)に対応しており、この値が先ず記憶される。
【0034】次に、図5の第2階層の感性パラメータを
探るために刺激情報及び質問が提示され(ステップS1
08)、ユーザの選択結果から感性パラメータ「美し
い」を得たとする(ステップS110)。次に、この感
性パラメータ「美しい」を数値化し(ステップS11
2)、パラメータ値(10,7,0,0)を得る(図8(B)参
照)。さらに、図5の第3階層の「程度」に関する感性
パラメータを探るために同様に刺激情報及び質問を提示
し(ステップS114)、ユーザの選択結果から感性パ
ラメータ「まあまあ」を得たとする(ステップS11
6)。すると、この感性パラメータ「まあまあ」を数値
化し(ステップS118、図8(C)参照)、それまで
の各階層の感性パラメータの数値化結果を演算して最終
的なパラメータ値(8,7,0,0)を得る(ステップS12
0)。
【0035】次に、データストレージマネージャー44
がこうして得られたパラメータ値(8,7,0,0)に対応す
る出力用映像データ#72及び出力用音声データ#72
を決定し(ステップS122)、これをデータ記憶部3
8内の素材データから検索、取得し、再生部36により
再生する(ステップS124)。こうして、ユーザの感
性に適合した素材データの再生が実行される。
【0036】なお、上述した感性分析手順は単なる一例
であり、他の手順を採用することももちろん可能であ
る。例えば、図6の例では、刺激情報として特定の画像
などを提示し、その次に選択肢を含む質問を提示するこ
ととしているが(ステップS100、S102)、その
代わりに例えば複数の色、図形などを提示してそれらか
ら好みのものを選択するように構成することもできる。
【0037】また、図5の例では、感性パラメータを3
階層の構造として構成し、3階層分の感性パラメータを
得た時点で分析を終了するように構成しているが、階層
数を増やすこともできる。また、上記の例で使用した感
性パラメータの数値化方法も単なる一例であり、他の心
理学的又は統計学的手法により数値化することも可能で
ある。よって、上記の例のように感性パラメータの階層
数を制限して分析処理を終了するのではなく、例えばパ
ラメータ値がある決まった値に到達、収束した時点で分
析処理を終了するように構成することもでき、本発明の
適用はここに記載した詳細な分析手法には限定されな
い。
【0038】本発明において使用される刺激情報として
は、例えばロールシャッハ検査に関連する画像などの心
理学的に確立されたものから、単なる風景などの画像、
音楽、音波など様々のものをその目的に応じて使用する
ことができる。また、システムが再生する素材データ
も、静止画及び動画を含む画像データ、音声データ、そ
の両者など、システムの目的に応じて多様に構成するこ
とができる。
【0039】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。図9にこの実施形態によるマルチメディア再生シ
ステムの構成を示す。この実施形態では、一般公衆回線
を介して接続されたユーザ端末装置とサーバとによりシ
ステムを構成する。図示のように、図3に示した機能ブ
ロックにおける各構成要素が端末装置側とサーバ側とに
分散され、それらを一般公衆回線で接続している。な
お、各構成要素の機能、動作は図3に従って説明したも
のと同様であるので、重複した説明を省略する。
【0040】再生動作の流れを説明すると、先ず、シス
テムの使用時にユーザは自己の端末装置を操作してサー
バへアクセスし、必要なソフトウェア(プログラム)の
ダウンロードを受ける。これにより、対話マネージャー
及び表示情報ディレクトリーマネージャーとして動作す
るプログラム、並びに表示情報としてのデータがサーバ
から端末装置へダウンロードされる。そして、端末装置
側でこれらのプログラムを起動し、システムが動作可能
な状態となる。
【0041】次に、端末装置上で対話マネージャー及び
表示情報ディレクトリーマネージャーが動作し、表示情
報を使用して刺激情報及び質問の提示がなされ、ユーザ
の応答がなされる。この動作が複数回実行されて感性分
析処理が完了すると、対話マネージャーは一般公衆回線
を使用してサーバ側のディレクトリーマネージャーへ指
示を与える。これを受けて、サーバ側のディレクトリー
マネージャーはデータストレージマネージャーへ指示を
与える。データストレージマネージャーはデータ記憶部
にアクセスして再生すべき素材データを検索、取得し、
一般公衆回線を利用してユーザの端末装置へその素材デ
ータを送信する。ユーザ端末装置は、素材データを受信
し、再生ユニットによりこれを再生する。こうして、一
般公衆回線により接続されたサーバとユーザ端末装置に
おいて本発明の再生システムを実施することができる。
【0042】以上の実施形態においては、刺激情報の提
示に対するユーザの応答の取得は、ユーザに対して所定
の質問を提示し、それに対する回答を得ることにより行
っている。しかし、刺激情報に対するユーザの応答の取
得方法はこれには限定されない。ユーザの応答を、例え
ばユーザの血圧測定、心電図の採取や、その他の医療機
器やセンサを利用したパルス値、パルス幅の測定などに
より実施することができる。また、刺激物の提示後にユ
ーザに特定の言葉を発生させ、又は会話を行わせて、そ
の際の発声をマイクロフォンなどで採取し、発音のイン
トネーションなどを音声認識手法などを利用して分析し
たり、更に言語認識手法を適用してユーザの話の語彙を
認識することによりユーザの応答を取得することも可能
である。
【0043】また、上記の例では、感性分析の結果の出
力として、画像、音声などの素材データを再生する方法
を挙げているが、分析結果を特定の機器の入力として利
用し、ユーザの感性状態に応じて当該機器を制御するよ
うに構成することもできる。例えば、分析結果出力を衛
生放送の受信装置に入力して受信チャンネル、放送内容
を自動選択させたり、分析結果に応じてインターネット
上の特定のサイトに自動接続するように構成することが
可能である。
【0044】
【発明の効果】請求項1又は5に記載の発明によれば、
ユーザの感性に適合した情報を再生することが可能とな
る。
【0045】請求項2又は6に記載の発明によれば、ユ
ーザからの複数の応答を利用するので、ユーザの感性状
態の分析がより適切なものとなる。
【0046】請求項3又は7に記載の発明によれば、ユ
ーザの感性状態を定量的に捉えて処理することができ
る。
【0047】請求項4に記載の発明によれば、ネットワ
ークなどを介して、複数のユーザが再生システムを利用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による対話型マルチメディア
再生システムの構成を模式的に示す図である。
【図2】図1に示すハードウェアの具体的な構成を示す
図である。
【図3】本発明による情報再生処理を示した機能的ブロ
ック図である。
【図4】本発明による情報再生の一般的な流れを示すフ
ローチャートである。
【図5】感性分析処理において使用する感性パラメータ
の階層構造を示す図である。
【図6】感性分析処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図7】感性分析処理において提示される質問、及び感
性分析結果と素材データとの対応付けの例を示す図であ
る。
【図8】感性パラメータの数値化に利用される座標系の
例を示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態による対話型マルチメデ
ィア再生システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1…ソフトウェア 2…CD−ROM 10…ハードウェア 11…バス 12…CPU 14…入力装置 16…CD−ROMドライブ 18…RAM 20…ROM 22…データバッファ 24…再生コントローラ 26…AVインターフェース 28…再生ユニット 30…表示装置 32…音声再生装置 34…感性分析処理部 36…再生部 38…データ記憶部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザに対して、画像及び音声の少なく
    とも一方を含む刺激情報を提示する刺激情報提示手段
    と、 前記刺激情報に関連する質問をユーザに対して提示し、
    質問に対するユーザの応答を受け取る質問手段と、 予め決定された感性分析方法に従い、前記ユーザの応答
    を利用して前記ユーザの感性状態を分析及び決定する感
    性状態決定手段と、 決定された前記感性状態に基づいて、再生すべき情報を
    決定する再生情報決定手段と、 前記再生すべき情報を再生する再生手段と、を備える対
    話型情報再生システム。
  2. 【請求項2】 前記刺激情報提示手段による刺激情報の
    提示、並びに前記質問手段による質問の提示及びユーザ
    の応答の受け取りを、予め決定された所定の回数繰り返
    す請求項1に記載のシステム。
  3. 【請求項3】 前記再生情報決定手段は、前記感性状態
    を数値化する手段と、前記数値化された感性状態と再生
    すべき情報との対応関係を記憶した記憶手段と、を備え
    る請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 【請求項4】 通信回線を介して接続されたサーバ及び
    ユーザ端末を備え、前記刺激情報提示手段、前記質問手
    段、前記再生手段及び前記感性状態決定手段は前記ユー
    ザ端末内に設けられ、前記再生情報決定手段は前記サー
    バ内に設けられる請求項1乃至3のいずれか1つに記載
    のシステム。
  5. 【請求項5】 再生手段により、ユーザに対して画像及
    び音声の少なくとも一方を含む刺激情報を提示する工程
    と、 前記刺激情報に関連する質問をユーザに対して提示し、
    質問に対するユーザの応答を受け取る工程と、 予め決定された感性分析方法に従い、前記ユーザの応答
    を利用して前記ユーザの感性状態を分析及び決定する工
    程と、 決定された前記感性状態に基づいて、再生すべき情報を
    決定する工程と、 前記再生手段により、前記再生すべき情報を再生する工
    程と、をコンピュータにより実行させるためのプログラ
    ムを記憶したコンピュータにより読み取り可能な記憶媒
    体。
  6. 【請求項6】 前記刺激情報を提示する工程及び前記ユ
    ーザの応答を受け取る工程を、予め決定された所定の回
    数繰り返す請求項5に記載の記憶媒体。
  7. 【請求項7】 前記再生すべき情報を決定する工程は、
    前記感性状態を数値化する工程と、前記数値化された感
    性状態と再生すべき情報との対応関係を記憶した記憶手
    段を利用して前記感性状態に対応する再生すべき情報を
    決定する工程と、を含む請求項5又は6に記載の記憶媒
    体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002108929A (ja) * 2000-10-04 2002-04-12 Up Coming:Kk 関連情報検索システム及び方法、並びにコンピュータ読取可能な記録媒体
JP2002366166A (ja) * 2001-06-11 2002-12-20 Pioneer Electronic Corp コンテンツ提供システム及び方法、並びにそのためのコンピュータプログラム
JP2003036310A (ja) * 2001-07-24 2003-02-07 Mariko Matsumoto 診断テストの自動解析・解釈支援システム

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