JP2000142597A - 電子素子の熱制御構造およびこれを用いた展開アンテナ - Google Patents

電子素子の熱制御構造およびこれを用いた展開アンテナ

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JP2000142597A
JP2000142597A JP10325452A JP32545298A JP2000142597A JP 2000142597 A JP2000142597 A JP 2000142597A JP 10325452 A JP10325452 A JP 10325452A JP 32545298 A JP32545298 A JP 32545298A JP 2000142597 A JP2000142597 A JP 2000142597A
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Hiroaki Ishikawa
博章 石川
Satoru Koto
悟 古藤
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 宇宙用構造物に配置された電子素子を効率よ
く熱制御でき、軽量でコスト低減を図れる電子素子の熱
制御構造およびその熱制御構造を備えた展開アンテナを
得る。 【解決手段】 電気回路と一体化されたベースメタル3
がパッケージ1に覆われた被覆部3aとパッケージから
露出した露出部3bとを有し、ベースメタル3の露出部
3bの張り出し部3dに電気回路の温度を制御する温度
制御手段である白色塗料104が層状に塗布されてい
る。温度制御手段は、ベースメタル3の表側に、放熱、
加熱用のものをそれぞれ設けてもよく、ベースメタル3
の裏側に一方を設けてもよい。また、温度制御手段がO
SR、ヒーター、ペルチェ素子、発熱する電気回路であ
ってもよい。この電子素子の熱制御構造を展開アンテナ
に適用することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子機器の熱制
御構造に関わり、特に人工衛星、宇宙ステーション、宇
宙船本体などの宇宙用構造物の表面もしくは内部、また
はこれらに付随した宇宙用展開構造物の表面等に搭載さ
れた電子素子、例えば集積回路やその他の温度管理が必
要な電気回路用電子素子の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器を構成し、電子機器に任意の動
作をさせるための電子素子、例えば集積回路やその他の
電気回路用素子を正常に機能させるためには、設計仕様
に適応した温度制御が非常に重要である。また、宇宙環
境に存在する宇宙用構造物には、輻射による太陽からの
受熱や宇宙空間への放熱が作用し、時間の経過と共に大
きな温度変化を生じる。このため、従来より人工衛星、
宇宙ステーション、宇宙船等の構造物においては、白色
あるいは黒色塗料の輻射特性の違いを利用して、これら
を温度制御手段である熱制御材として表面に塗布するこ
とにより熱制御がなされている。また、白色あるいは黒
色塗料のほかの熱制御材として、構造物表面に貼り付け
るものとして、ガラスの表面に銀(Ag)を蒸着したO
SR(Optical Solar Reflecto
r)、またはテフロン膜に銀(Ag)あるいはアルミニ
ウム(Al)を蒸着したシルバーテフロン等が広く用い
られている。
【0003】従来の電子素子の熱制御構造の第1の例と
して、輻射による熱制御材を用いた特開平6−4839
9号公報に係る熱制御膜の構造が知られている。図12
乃至15にその熱制御構造を示す。図12は、電子素子
の熱制御構造を示す図であり、図12(a)は上面図
を、図12(b)は断面図を示す。図において、1は電
気回路を覆う保護あるいは絶縁用のパッケージ、2は電
子素子を構成する電気回路からなる内部素子、3は内部
素子2に接続配置され、電子素子を電気的に接地し、基
準電圧値を提供するためのベースメタル、4はパッケー
ジ1の表面に塗布あるいは貼り付けられた熱制御材であ
る熱制御膜、5は内部素子2に電源を供給するための電
源入力部である。
【0004】図13は、熱制御膜4の構造を示す断面図
である。パッケージ1の表面に、接着剤46により金属
箔41が貼付されている。金属箔41の外面に白色塗料
42(あるいは黒色塗料)を塗布する。さらに、輻射熱
を透過する性質を有する酸化物被膜43をこの塗料を覆
うように形成することで宇宙環境での熱制御膜4の劣化
防止を図っている。一般には白色塗料は、電子素子が放
熱したい時に、黒色塗料は受熱したい時に用いられる。
【0005】図14は、内部素子2近傍の詳細を示す断
面図である。図において、ベースメタル3上には、内部
素子2および内部素子電源入力部27をベースメタル3
から絶縁するための絶縁体28が設けられている。絶縁
体28上には、内部素子2が設けられ、電源入力部5と
接続した内部素子電源入力部27を介して電流が供給さ
れる。また、ベースメタル3と内部素子2との間には、
内部素子接地部29が設けられ、内部素子2の基準電圧
を内部素子2に提供する。なお、絶縁体28は電気的な
不導体で例えばセラミック等がしばしば用いられる。ま
た、電気的な良導体が必要なベースメタル3、内部素子
電源入力部27および内部素子接地部29はアルミや銅
およびそれらの合金がよく使用され、ベースメタル3と
内部素子接地部29との間は、例えば蒸着や溶着などの
方法によって、電気抵抗が極力抑えられる構造となって
いる。
【0006】次にこの電子素子の熱制御構造の動作につ
いて説明する。電源入力部5に任意の電圧を加えること
で、電子素子は所定の電気的な動作をする。なお、電子
素子の正確な動作には、変動の少ない基準電圧(0V)
が必要であるが、ベースメタル3での電圧値を基準電圧
とすることで、ベースメタル3に電気的に接地されてい
る全ての内部素子2の基準電圧を一定値とすることがで
きる。この動作に伴い、内部素子2には発熱が生じる。
一般に電子素子は一定の温度範囲でしか動作できないた
め、内部素子2の温度を動作保障温度に保つ必要があ
る。内部素子2で生じた熱は、熱伝導によりパッケージ
1の内部を通してパッケージ1の表面まで伝わり、表面
に塗布された白色塗料42あるいは貼り付けられたOS
Rなどの熱制御材を介して、輻射により宇宙環境に放熱
される。図15は第1の従来例に係わる他の熱制御構造
を示した断面図である。電子素子のベースメタル3に金
属からなる放熱板12を接着剤8を介して取り付け、さ
らに、放熱板12表面に熱制御膜4を貼り付けてある。
内部素子2での発熱は接着剤8を通って放熱板12に伝
わり、熱伝導によって熱制御膜4から宇宙空間に放熱さ
れる。
【0007】また、従来の電子素子の熱制御構造の第2
の例として、ヒートパイプを用いた特開平6−4839
9号公報に係るものが知られており、図16にその熱制
御構造を示す。これは輻射を利用しない熱制御構造であ
り、特に発熱量が大きい場合にしばしば用いられる。ヒ
ートパイプを熱制御すべき部分に取り付けることによ
り、大量の熱の制御を行う。図16は、第2の例である
アルミハニカムサンドイッチパネルを取り付けた電子素
子の断面図であり、アルミハニカムパネルにヒートパイ
プが埋め込まれているところを示している。図におい
て、電気回路を覆う保護あるいは絶縁用のパッケージ1
に、接着剤8によりアルミハニカムサンドイッチパネル
が取り付けられている。圧延加工した2枚のフェースシ
ート32に、押し出し成形したヒートパイプ31とアル
ミ合金からなる薄いフォイルからなるハニカムコア33
が挟持されフィルム状接着剤34により結合されてい
る。ヒートパイプ31の四隅にはヒートパイプ31と一
体のフィン36が形成されている。
【0008】次にこの電子素子の熱制御構造の動作につ
いて説明する。ヒートパイプ31は、人工衛星などの本
体に置かれたラジエーターなどの冷却部からハニカムコ
ア33などの構造材の表面あるいは内部を経由して電子
素子まで引き回されて配置されている。ヒートパイプ3
1内に蒸発温度が低い作動流体を注入することで、電子
素子の発熱によって液体の状態から蒸発した作動流体は
蒸気となって冷却部まで輸送され、冷却部で凝縮する。
一般に液体は蒸発時には熱を奪い、凝縮時には熱を発生
する。したがって、このような蒸発、凝縮現象を利用す
ることで電子素子から大量の熱を放熱し熱制御を行うこ
とができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】電子素子を正常に動作
させるためには、電子素子を動作保障温度に保つ必要が
ある。人工衛星、宇宙ステーション、宇宙船本体などの
宇宙用構造物の表面あるいは内部、またはこれらに付随
した宇宙用展開構造物、例えばフェーズドアレイアンテ
ナ表面あるいは内部に配置された電子素子の熱制御を行
うために、第1の従来例に係る熱制御構造を用いた場合
には、白色塗料あるいは黒色塗料などの熱制御材を電子
素子のパッケージ表面に直接塗布することでパッケージ
表面から放熱、あるいはパッケージ表面への受熱を行う
が、一般に絶縁物であるパッケージの材料の熱伝導率
は、金属に比べて低く、パッケージ内の内部素子の熱を
パッケージ表面まで伝え難く、内部素子の発熱量が大き
い場合には十分熱制御することができない。
【0010】また、放熱面積を拡大するために電子素子
表面に新たに放熱板を設けた場合には、放熱板を接着剤
などで貼り付けねばならないが、宇宙空間では真空中で
あるため、接触部の熱抵抗が増大し、さらに放熱量は接
着剤の熱伝導率と厚さとに依存して悪化してしまうとい
う問題があった。その上、材料と製造工程が増えるた
め、コストアップにつながり、重量が重くなるという問
題もあった。
【0011】一方、第2の従来例に係る熱制御構造を宇
宙用構造物上に配置された電子素子の熱制御に用いた場
合には、ヒートパイプは耐圧構造を採っているので重量
が重いため、宇宙用構造物全体の重量が重くなり、しか
も、高価であるため、宇宙用構造物全体の大きなコスト
アップにもつながるという問題がある。また、宇宙用展
開構造物、例えばフェーズドアレイアンテナのような展
開アンテナに用いた場合には、電子素子が配置された展
開構造物面内にヒートパイプを這わせることで熱制御を
行う。しかしながら、例えば電子素子から熱を放熱する
場合には、ヒートパイプを宇宙用構造物本体あるいは宇
宙用構造物の任意の位置に配置された冷却器まで延長す
る必要がある。この際、展開構造物の展開時に折れ曲が
る動作をするヒンジ部に、剛体からなるヒートパイプを
這わせることができない。さらに展開構造物上に複数配
置されたすべての電子素子に対してヒートパイプを配置
すると、やはり重量が非常に重くなるという欠点があ
り、大きなコストアップにもつながることになる。
【0012】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、宇宙用構造物に配置された電子素
子を効率よく熱制御でき、軽量でコスト低減を図れる電
子素子の熱制御構造およびその熱制御構造を備えた展開
アンテナを得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電子素子
の熱制御構造は、宇宙用構造物に搭載される電子機器を
構成し、電気回路と、電気回路を覆う保護あるいは絶縁
用のパッケージと、電気回路と一体化されパッケージに
覆われた被覆部およびパッケージから露出した露出部と
を有し、電気回路に基準電圧値を供給するベースメタル
とを備えた電子素子の熱制御構造において、ベースメタ
ルの露出部に電気回路の温度を制御する温度制御手段を
備えたものである。
【0014】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造は、ベースメタルの露出部が被覆部から延出した張り
出し部を備え、温度制御手段がこの張り出し部に設けら
れたことを特徴とするものである。
【0015】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造は、ベースメタルの被覆部が、ベースメタルの表側の
みに設けられ、温度制御手段がベースメタルの裏側に設
けられたことを特徴とするものである。
【0016】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造は、温度制御手段が、ベースメタル上に層を形成して
いることを特徴とするものである。
【0017】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造は、温度制御手段がベースメタルの被覆部内に設けら
れたことを特徴とするものである。
【0018】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造は、温度制御手段が塗料であることを特徴とするもの
である。
【0019】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造は、温度制御手段がOSRであることを特徴とするも
のである。
【0020】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造は、温度制御手段がヒーターであることを特徴とする
ものである。
【0021】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造は、温度制御手段がペルチェ素子であることを特徴と
するものである。
【0022】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造は、温度制御手段が、発熱する加熱用電気回路である
ことを特徴とするものである。
【0023】また、この発明に係る展開アンテナは、上
述の発明に係る電子素子の熱制御構造を備えた展開アン
テナである。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態である電子素子100の熱制御構造を示す
ものであり、図1(a)は、電子素子100の上面図で
あり、図1(b)は、電子素子100の断面図である。
図2は、電子素子100を構成する内部素子2近傍の詳
細構造を示す断面図である。図1および2において、温
度制御手段である熱制御材の取付位置が図12と異な
る。以降図1乃至11において、従来例である図12乃
至16と同一もしくは同等の部材および部位には、同一
符号を付し、重複する説明は省略する。
【0025】図1において、電子素子100を構成する
電気回路からなる内部素子2は、電子素子100を電気
的に接地することで、基準電圧値を提供するベースメタ
ル3に接続して配置されている。ベースメタル3の表側
である表側面3cの一部には、電気回路からなる内部素
子2を覆い、電気回路を保護および絶縁するプラスチッ
クスでできたパッケージ1が形成されている。したがっ
て、ベースメタル3は、内部素子2を備え、表側面3c
の中央部に形成されたパッケージ1に覆われた被覆部3
aおよびパッケージ1から露出した露出部3bとを有す
る。露出部3bは、被覆部3aから延出した張り出し部
3dを備えている。
【0026】この張り出し部3dには、電気回路の温度
を制御する温度制御手段である熱制御材として、白色塗
料104がベースメタル3の表面に塗布され、ベースメ
タル3上に一定の厚さを備えた層を形成している。白色
塗料104は、太陽光が持つ波長における、輻射率は小
さいが、宇宙空間への輻射波長における輻射率が大きい
という性質をもっているので、白色塗料104を塗布し
た部分が外部に対し熱を放出する放熱部20となる。ま
た、内部素子2に電源を供給するための電源入力部5
が、内部素子2と電気的に接続された状態で、一部をパ
ッケージ1から露出して設けられている。
【0027】図2において、ベースメタル3上には、電
源入力部5と接続され、内部素子2に電源を供給する内
部素子電源入力部27および内部素子2をベースメタル
3から絶縁するための絶縁体28である、例えばセラミ
ックなどの不導体が設けられている。ベースメタル3と
内部素子2とは、内部素子接地部29により接続されて
おり電気回路を含む内部素子2がベースメタル3と一体
化される。ベースメタル3と内部素子接地部29との接
続部は、例えば蒸着あるいは溶着などの方法によって、
電気抵抗および熱抵抗が極力抑えられる構造となってい
る。
【0028】ベースメタル3、内部素子電源入力部27
および内部素子接地部29の材料は、例えばアルミや銅
およびそれらの合金など電気良導体であればどのような
ものであってもよい。これらの材料からなるベースメタ
ル3や内部素子接地部29は、熱の伝導率も高く、絶縁
体28に使用されるセラミックスの数十倍、パッケージ
1に使用されるプラスチックスの約千倍の熱伝導率を持
っている。ベースメタル3や内部素子接地部29の厚さ
は、例えば、あまり重くならず、かつ強度的にも耐えら
れることを考慮して、約0.5mm程度である。
【0029】なお、温度制御手段として、白色塗料10
4を用いたが、放熱量によって、例えば、従来から放熱
時に使用されるOSRをベースメタル3に接着剤により
貼り付けてもよい。OSRは、白色塗料に比べ、太陽光
の反射率が高いため冷却能力に優れる。白色塗料104
およびOSRは、塗布あるいは貼り付けられるが、ベー
スメタル3を介しての熱制御が良好に行われる構造であ
ればどのような固定方法でも良い。例えば、ベースメタ
ル3の表面に蒸着やスパッタなどの手法を用いて、白色
塗料104、OSR、シルバーテフロンの層を形成して
もよい。さらに、この層の上に、輻射熱を透過する性質
を有する酸化物被膜を形成し、温度制御手段の劣化を防
止してもよい。また、絶縁体28は電気を通しにくい材
料であれば、どのような材料であってもよい。
【0030】次に動作について説明する。このような熱
制御構造を有する電子素子100が表面あるいは内部に
配置された宇宙用構造物が、宇宙空間に打ち上げられた
場合、この構造物が軌道上を巡回することによって、輻
射による太陽や地球からの受熱、宇宙空間への放熱など
の各種の熱の移動を受ける。さらに、環境による外的な
要因以外にも電子素子100を構成する内部素子2の電
気的な動作に起因した発熱も生じる。これら各種の熱の
移動を制御し、内部素子2の温度を一定の範囲に保つこ
とで、電子素子100を正常に動作させることができ
る。
【0031】この発明の実施の形態である電子素子10
0の熱制御構造は、内部素子2の自己発熱量が宇宙空間
への放熱量より多い場合、すなわち内部素子2を冷却す
る必要がある場合の例を示すものである。なお、内部素
子2をどの程度冷却すべきか、あるいは加熱すべきか
は、発熱量など電子素子の設計仕様および宇宙用構造物
の巡回軌道によって、宇宙への打ち上げ前に熱計算によ
って決定される。図2において、宇宙空間に打ち上げら
れた宇宙用構造物表面あるいは内部に配置された電子素
子は、自己の発熱によって内部素子2の温度が上昇す
る。この熱を宇宙空間に放熱する必要があるが、内部素
子2を覆うパッケージ1は電気的に絶縁物とする必要が
あるため、一般にプラスチックス等の熱伝導率が低い材
料が使用される。このため、発生した熱がパッケージ1
表面まで伝導し難く、パッケージ1表面からの放熱量は
少ない。
【0032】しかしながら、この発明の実施の形態であ
る電子素子100の熱制御構造では、熱伝導性の高いベ
ースメタル3が内部素子2に内部素子接地部29を介し
て接触し、配置されているため、発生した熱は熱伝導率
が低い材料を介さず、ベースメタル3の面内を放熱部2
0に向けてすばやく熱伝導する。パッケージ1の張り出
し部3dに放熱部20として形成された白色塗料104
により内部素子2から伝えられた熱は宇宙空間に輻射に
よって放熱される。白色塗料104、OSRなどは、太
陽光が持つ波長における、輻射率は小さいが、宇宙空間
への輻射波長における輻射率が大きいという性質をもっ
ているので、太陽や地球からの受熱量を極力小さくし、
宇宙空間への放熱量を大きくすることができる。また、
パッケージ1の面積より大きいベースメタル3自体も放
熱作用があり、この面積は、予め熱解析を実施すること
で電子素子100の動作温度、発熱量および打ち上げ軌
道、熱制御材の輻射特性から決定される。
【0033】図3は、この実施形態における電子素子1
00の熱制御構造の効果を求めたシミュレーション結果
を示すグラフである。ここでは、太陽から受熱されなが
ら軌道上を周回する電子素子100を構成する内部素子
2の温度変化を示してある。軌道周回によって太陽など
からの受熱量が変化するため、内部素子2の温度は変動
する。なお、このシミュレーションにおいては、白色塗
料104の太陽光が持つ波長における輻射率を0.2
5、宇宙空間への輻射波長における輻射率を0.87と
した。ここでは、1Wの発熱が生じる電子素子のパッケ
ージ1の表面に白色塗料104を塗布した従来例および
50mm角のベースメタル3のベースメタル3の張り出
し部3dの表面に白色塗料104を塗布したこの発明の
実施形態について対比している。従来例では内部素子2
の温度が高温となり、熱制御できていないのに対し、こ
の発明の実施形態の電子素子100の熱制御構造を使用
した場合には、内部素子2の温度は内部素子2の動作保
障温度範囲に収まっており、電子素子100を正常に動
作させることができる。
【0034】この発明の実施形態の電子素子の熱制御構
造では、以上のように構成されているので、ベースメタ
ル3の熱伝導率はパッケージ1などの絶縁物に比べて非
常に大きいため、内部素子2で発生した熱はベースメタ
ル3を通じて伝導される。したがって発熱体である内部
素子2から放熱部である温度制御手段である白色塗料ま
での熱抵抗を極力小さくでき、放熱が促進される。
【0035】実施の形態2.図4は、この発明の別の実
施の形態である電子素子200の熱制御構造を示すもの
であり、図4(a)は、電子素子200の上面図であ
り、図4(b)は、電子素子200の断面図である。こ
の実施形態では、図1と異なり、内部素子2の発熱量が
小さく、宇宙空間への放熱量が内部素子2の発熱量を上
回る場合に用いられる熱制御構造を示す。すなわち内部
素子2を加熱する必要がある場合の例である。図4にお
いて、放熱部20として設けた白色塗料104の代わり
に加熱部21としてヒータ206を貼り付けている点が
図1と異なる。図4において、ベースメタル3上に温度
制御手段としてヒータ206を接着剤を用いて層状に貼
付し、加熱部21が形成されている。
【0036】次に動作について説明する。宇宙空間に打
ち上げられた宇宙用構造物表面あるいは内部に配置され
た電子素子は、内包する内部素子2が自己発熱する。こ
の発熱量と比較して宇宙空間への放熱量が多い場合には
内部素子2の温度は動作温度以下に低下してしまうの
で、内部素子2を加熱する必要がある。しかし、内部素
子2を覆うパッケージ1には熱伝導率が低い材料が使用
されるため、パッケージ1にヒーター206などの加熱
手段となっている温度制御手段を直接貼り付けた場合、
内部素子2が受ける熱量は少ない。一方、この実施形態
の発明では、ヒーター206が熱伝導率の高いベースメ
タル3上に貼付され、ベースメタル3が内部素子2に接
触して配置されているので、ヒーター206から発生し
た熱は熱伝導率が低い材料を介さず、熱伝導率の高いベ
ースメタル3の面内を内部素子2の方向へ向けてすばや
く伝えられる。この熱はベースメタル3と接続配置され
た内部素子2に効率よく伝えることができるため、内部
素子2を加熱し、任意温度にすることができる。
【0037】図5は、この実施形態の変形例を示した電
子素子210の熱制御構造を示すものであり、図5
(a)は、電子素子210の上面図であり、図5(b)
は、電子素子210の断面図である。図5において、図
4におけるヒータ206に代わり、発熱を伴う薄板状の
加熱用電気回路215をベースメタル3上に直接形成し
ている。電流を加熱用電気回路215に流すことで、加
熱用電気回路215が発熱し、ヒーター206と同様の
作用を及ぼす。このベースメタル3上に直接、発熱を伴
う加熱用電気回路215を形成する場合、接着剤による
熱抵抗の増加もなく、内部素子2までさらに効率よく熱
伝導できる。また、ベースメタル3上に直接、発熱を伴
う加熱用電気回路を形成する場合、接着剤による熱抵抗
の増加もなく、内部素子2までさらに効率よく熱伝導で
きる。
【0038】なお、ヒータ206の代わりにペルチェ素
子を接着剤を用いて貼付してもよい。ヒータ206、ペ
ルチェ素子はベースメタル3の表面に貼付されているが
蒸着やスパッタなどの手法で形成してもよい。すなわ
ち、ベースメタル3上に形成される温度制御手段は、ベ
ースメタル3を介して、内部素子2の熱制御を良好に行
われる構造であればどのような構造であってもよい。
【0039】実施の形態3.図6は、この発明の別の実
施の形態である電子素子300の熱制御構造を示すもの
であり、図6(a)は、電子素子300の上面図であ
り、図6(b)は、電子素子300の断面図である。こ
の実施形態では、熱環境の時間変化に対応して冷却およ
び加熱を内部素子2に対して繰り返さねばならない場合
に温度制御手段として冷却手段と加熱手段とを併用した
例である。
【0040】図6において、ベースメタル3の張り出し
部3dに放熱部20として設けた白色塗料304と加熱
部21として設けたヒーター306が同一面上に塗布あ
るいは貼付されている。
【0041】次に動作について説明する。宇宙空間に打
ち上げられた宇宙用構造物表面あるいは内部に配置され
た電子素子は、内包する内部素子2の自己発熱によって
温度が上昇する。この熱を宇宙空間に放熱する必要があ
る。また、電子素子の発熱量が少なく、さらに展開構造
物が軌道を周回することによって展開構造物と太陽との
間に地球が入るなどして太陽光が到達しなくなる場合に
は、逆に電子素子を加熱する必要がある。しかし、内部
素子2を覆うパッケージ1には熱伝導率が低い材料が使
用されるため、パッケージ1表面に加熱や放熱する温度
制御手段を設けても、熱伝導が悪く内部素子2の温度制
御を効率的かつ迅速に行うことができない。一方、この
実施形態の発明では、ヒーター306および白色塗料3
04が熱伝導率の高いベースメタル3上に貼付あるいは
塗布されている。ベースメタル3は内部素子2に接触し
て配置されているので、内部素子2から発生した熱はベ
ースメタル3の面内を放熱部20に向けてすばやく伝え
られ、放熱部20から宇宙空間に輻射により放熱され
る。また、加熱部21で加熱された熱は、ベースメタル
3の面内を内部素子2に向けてすばやく伝えられる。
【0042】この発明の実施形態の電子素子の熱制御構
造では、以上のように構成されているので、熱環境の時
間変化に対応して冷却および加熱を内部素子2に対して
繰り返さねばならない場合にも良好に熱制御を行うこと
ができる。
【0043】図7は、この実施形態の変形例を示した電
子素子310の熱制御構造を示す断面図である。図にお
いて、白色塗料314およびヒータ316のベースメタ
ル3上の配置が図6と異なる。ベースメタル3の表側面
3cのみに被覆部3aが設けられ、ベースメタル3の裏
面3eには、温度制御手段であるヒータ206が貼付さ
れている。また、被覆部3aが設けられている表側面の
ベースメタル3の張り出し部3dには、白色塗料104
が露出部3bの一面に塗布されている。
【0044】この発明の実施形態の電子素子の熱制御構
造では、以上のように構成されているので、放熱部20
および加熱部21の面積を十分大きくすることができ、
迅速な放熱あるいは加熱が促進され、内部素子2の温度
制御性能が向上する。
【0045】なお、図7のヒータ316の代わりに、ベ
ースメタル3の裏面3eに発熱を伴う薄板状の加熱用電
気回路325をベースメタル3上に直接形成してもよ
く、図8にこのような熱制御構造をもつ電子素子320
の断面図を示す。
【0046】図9は、この実施形態の別の変形例を示し
た電子素子330の熱制御構造を示す断面図である。パ
ッケージ1内部であって、ベースメタル3の被覆部3a
に温度制御手段である加熱用電気回路325が形成され
ている。加熱用電気回路325が、熱伝導率の低いパッ
ケージ1に覆われ、かつ、ベースメタル上に直接形成さ
れているので、加熱用電気回路325で発生した熱をベ
ースメタル3以外の部分に放熱しにくく、ベースメタル
3を介して内部素子2に効率的に伝導できる。
【0047】実施の形態4.図10は、この発明に係る
電子素子を、宇宙用構造物であり、展開構造物である展
開アンテナの一種であるフェーズドアレイアンテナに適
用した実施形態で示す図であり、図10(a)は、フェ
ーズドアレイアンテナ400の上面図であり、図10
(b)は、フェーズドアレイアンテナ400の断面図で
ある。また、図11は図10のA部の詳細を示した断面
図である。図11に示すように、フェーズドアレイアン
テナ400は、フェーズドアレイアンテナパネルの構造
材7の開口部7aに、ベースメタル3の裏面3eの全面
に白色塗料414を塗布した上述した実施形態に係る電
子素子410が、裏面3eを構造材7の外側に向かせて
挿入され、構造材7に接着剤8を用いて固定されてい
る。構造材7の電子素子410を取り付けた面と反対側
の面にはフェーズドアレイアンテナ用のパッチアンテナ
9が設けられ、電気配線10により、パッチアンテナ9
と電子素子410とが結ばれている。また、図10に示
すように、フェーズドアレイアンテナ400には、構造
材7を展開するためのヒンジ11が設けられている。
【0048】次に動作について説明する。フェーズドア
レイアンテナ400はパッチアンテナ9で電波の授受を
し、電気配線10を通して電子素子410によって電波
に各種の処理がなされ、受信、送信を行うことができ
る。この処理時に、フェーズドアレイアンテナ400の
構造材7に埋め込まれる形で取り付けられたアンテナ用
の電子素子410内の内部素子2は、自己の発熱によっ
て温度が上昇する。この熱を宇宙空間に向かって輻射に
より放熱する必要があるが、電子素子410のベースメ
タル3の裏面3eに白色塗料104を塗布してあり、放
熱部が形成されている。これにより、内部素子2から放
熱部までには熱伝導率が低い材料を介さないため、単純
な構造であるにもかかわらず、良好な放熱特性を得るこ
とができる。なお、フェーズドアレイアンテナ400に
用いる電子素子は上述したいずれの実施形態の電子素子
でもよく、外部環境に応じた温度制御を行えばよい。
【0049】
【発明の効果】この発明に係る電子素子の熱制御構造に
よれば、宇宙用構造物に搭載される電子機器を構成し、
電気回路と、電気回路を覆う保護あるいは絶縁用のパッ
ケージと、電気回路と一体化されパッケージに覆われた
被覆部およびパッケージから露出した露出部とを有し、
電気回路に基準電圧値を供給するベースメタルとを備え
た電子素子の熱制御構造において、ベースメタルの露出
部に電気回路の温度を制御する温度制御手段を備えてい
るので、宇宙用構造物に配置された電子素子を効率よく
熱制御でき、軽量かつ低コストの電子素子を提供でき
る。
【0050】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造によれば、ベースメタルの露出部が被覆部から延出し
た張り出し部を備え、温度制御手段がこの張り出し部に
設けられているので、ベースメタルが放熱、加熱される
ので、別個に放熱板等を設ける必要がない。
【0051】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造によれば、ベースメタルの被覆部が、ベースメタルの
表側のみに設けられ、温度制御手段がベースメタルの裏
側に設けられているので、ベースメタルのより広い面積
を放熱、加熱に利用できる。また、ベースメタルの表、
裏側にそれぞれ温度制御手段を設けることができる。
【0052】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造によれば、温度制御手段が、ベースメタル上に層を形
成しているので、温度制御手段をコンパクトなスペース
で電子素子に形成できる。
【0053】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造によれば、温度制御手段がベースメタルの被覆部内に
設けられているので、温度制御手段を設けるスペースを
被覆部の外部に別個に設ける必要がない。また、温度制
御手段が熱伝導率の低いパッケージに覆われ、かつ、ベ
ースメタル上に直接形成されることになるので、温度制
御手段で発生した熱をベースメタル以外の部分に放熱し
にくく、ベースメタルを介して内部素子に効率的に伝導
できる。
【0054】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造によれば、温度制御手段が塗料であるので、簡単な構
造で、かつ低コストな電子素子を提供できる。
【0055】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造によれば、温度制御手段がOSRであるので、白色塗
料に比べ、太陽光の反射率が高いため冷却能力をさらに
高められる。
【0056】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造によれば、温度制御手段がヒーターであるので、単純
な構造で加熱能力を高めることができる。
【0057】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造によれば、温度制御手段がペルチェ素子であるので、
単純な構造で加熱、冷却のいずれも行うことができる。
【0058】また、この発明に係る電子素子の熱制御構
造によれば、温度制御手段が、発熱する加熱用電気回路
であるので、ベースメタル上に直接形成することがで
き、熱抵抗をさらに少なくできる。
【0059】また、この発明に係る展開アンテナによれ
ば、上述の発明に係る電子素子の熱制御構造を備えてい
るので、効率よく熱制御された、軽量で低コストな展開
アンテナを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態1の電子素子の熱制御構
造を示すものであり、図1(a)は電子素子の上面図で
あり、図1(b)は電子素子の断面図である。
【図2】 この発明の実施形態1の電子素子の熱制御構
造を示す断面図である。
【図3】 この発明の実施形態1の電子素子の熱制御構
造に係る内部素子の温度変化のシミュレーション結果を
示すグラフである。
【図4】 この発明の実施形態2の電子素子の熱制御構
造を示すものであり、図4(a)は電子素子の上面図で
あり、図4(b)は電子素子の断面図である。
【図5】 この発明の実施形態2の電子素子の熱制御構
造の変形例を示すものであり、図5(a)は電子素子の
上面図であり、図5(b)は電子素子の断面図である。
【図6】 この発明の実施形態3の電子素子の熱制御構
造を示すものであり、図6(a)は電子素子の上面図で
あり、図6(b)は電子素子の断面図である。
【図7】 この発明の実施形態3の電子素子の熱制御構
造の変形例を示す電子素子の断面図である。
【図8】 この発明の実施形態3の電子素子の熱制御構
造の変形例を示す電子素子の断面図である。
【図9】 この発明の実施形態3の電子素子の熱制御構
造の変形例を示す電子素子の断面図である。
【図10】 この発明の実施形態4の展開アンテナを示
すものであり、図10(a)は電子素子の上面図であ
り、図10(b)は電子素子の断面図である。
【図11】 図10(b)のA部詳細を示す断面図であ
る。
【図12】 第1の従来例である電子素子の熱制御構造
に係る熱制御材の断面図である。
【図13】 第1の従来例である電子素子の熱制御構造
の断面図である。
【図14】 第1の従来例である電子素子の熱制御構造
の詳細を示す断面図である。
【図15】 第1の従来例である電子素子の熱制御構造
の別の実施形態を示す断面図である。
【図16】 第2の従来例である電子素子の熱制御構造
を示す断面図である。
【符号の説明】
1 パッケージ、2 内部素子、3 ベースメタル、3
a 被覆部、3b 露出部、3d 張り出し部、3e
裏面、100、200、210、300、310、32
0、410 電子素子、104、304,414 白色
塗料(温度制御手段)、206、306,316 ヒー
ター(温度制御手段)、215、325、335 加熱
用電気回路(温度制御手段)、400 フェーズドアレ
ーアンテナ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 宇宙用構造物に搭載される電子機器を構
    成し、電気回路と、前記電気回路を覆う保護あるいは絶
    縁用のパッケージと、前記電気回路と一体化され、前記
    パッケージに覆われた被覆部および前記パッケージから
    露出した露出部とを有し、前記電気回路に基準電圧値を
    供給するベースメタルとを備えた電子素子の熱制御構造
    において、 前記ベースメタルの前記露出部に前記電気回路の温度を
    制御する温度制御手段を備えたことを特徴とする電子素
    子の熱制御構造。
  2. 【請求項2】 前記ベースメタルの露出部が前記被覆部
    から延出した張り出し部を備え、前記温度制御手段が前
    記張り出し部に設けられたことを特徴とする請求項1記
    載の電子素子の熱制御構造。
  3. 【請求項3】 前記ベースメタルの被覆部が、前記ベー
    スメタルの表側のみに設けられ、前記温度制御手段が前
    記ベースメタルの裏側に設けられたことを特徴とする請
    求項1あるいは2記載の電子素子の熱制御構造。
  4. 【請求項4】 前記温度制御手段が、前記ベースメタル
    上に層を形成していることを特徴とする請求項1乃至3
    のいずれか記載の電子素子の熱制御構造。
  5. 【請求項5】 前記温度制御手段が前記ベースメタルの
    前記被覆部内に設けられたことを特徴とする請求項1乃
    至4のいずれか記載の電子素子の熱制御構造。
  6. 【請求項6】 前記温度制御手段が塗料であることを特
    徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の電子素子の熱
    制御構造。
  7. 【請求項7】 前記温度制御手段がOSRであることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の電子素子の
    熱制御構造。
  8. 【請求項8】 前記温度制御手段がヒーターであること
    を特徴とする請求項1乃至5いずれか記載の電子素子の
    熱制御構造。
  9. 【請求項9】 前記温度制御手段がペルチェ素子である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか記載の電子
    素子の熱制御構造。
  10. 【請求項10】 前記温度制御手段が、発熱する加熱用
    電気回路であることを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか記載の電子素子の熱制御構造。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか記載の上
    記電子素子の熱制御構造を備えた展開アンテナ。
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