JP2000132522A - 分散オブジェクト通信処理方法、分散オブジェクトシステム、及び分散オブジェクト通信プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

分散オブジェクト通信処理方法、分散オブジェクトシステム、及び分散オブジェクト通信プログラムを記録した記録媒体

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JP2000132522A
JP2000132522A JP10306022A JP30602298A JP2000132522A JP 2000132522 A JP2000132522 A JP 2000132522A JP 10306022 A JP10306022 A JP 10306022A JP 30602298 A JP30602298 A JP 30602298A JP 2000132522 A JP2000132522 A JP 2000132522A
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Eiichi Niwano
栄一 庭野
Yasuhiro Hosoda
泰弘 細田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通信要求分割・分散処理が頻繁に発生する動的
分散オブジェクトシステムにおけるオブジェクト間の通
信処理に適する分散オブジェクト通信処理方法を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】オブジェクトが、メッセージの送受信処理
を行うメッセージ通信処理手段と、該メッセージのコン
テンツ処理を行うメッセージコンテンツ処理手段とを有
し、該メッセージ通信処理手段は該オブジェクトのサー
ビス内容を外部に表示し、サービスの利用を要求するメ
ッセージを送受信し、また、サービスの実行を要求する
メッセージを送受信し、該メッセージコンテンツ処理手
段は各メッセージのコンテンツ処理を実行する。該メッ
セージは、エンベロップ部と、ヘッダ及びボディからな
るコンテンツ部を有し、該ボディは該コンテンツ部を再
帰的に有する。更に、該メッセージは、署名、暗号化さ
れてオブジェクト間で交換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のエージェン
トが協調して問題を解決するためのシステムであるマル
チエージェントシステム、あるいは特願平9−2373
71に記載されているエージェントと呼ばれる実世界の
権限者、すなわちサービスの管理者に対応したオブジェ
クトが窓口となって自分の管理する複数のサービス提供
オブジェクトに対して処理を分配するような分散エージ
ェントシステムなどのような分散環境において、動的に
新規のオブジェクトが生成されかつこれらのオブジェク
ト間の通信において通信先のオブジェクトが別のオブジ
ェクトへの通信要求分割・分散処理を煩雑に実行するよ
うな動的分散オブジェクトシステムにおけるオブジェク
ト間の通信処理に関する。
【0002】
【従来の技術】OSによるアドレッシング/ルーティン
グ処理などのトランスポート層を隠蔽しさらにアプリケ
ーションプロトコルインタフェースを共通化する等によ
り、アプリケーション開発者にとってOSIの7階層に
おけるアプリケーション層のみを意識した分散通信を実
現する分散オブジェクト基盤技術CORBA(Common Ob
ject Request Broker Architecture) が開発されてお
り、また、送信元のオブジェクトから通信要求を受け送
信先のオブジェクトとの通信の中継を行うORB(Objec
t Request Broker) 、オブジェクト間のインタフェース
を記述する共通言語IDL(Interface Defenition Lang
uage) 、ORB間の標準通信プロトコルIIOP(Inter
net Inter-ORB Protocol) などの通信プロトコル技術が
開発されており、現在上記と同様な分散オブジェクト技
術が存在する。
【0003】図1は従来の技術における分散オブジェク
ト通信処理方法および分散オブジェクトシステム構成を
示す図である。従来、通信の主体となる送信元あるいは
転送元のオブジェクト1が通信の客体である転送先ある
いは送信先のオブジェクト2の所有するサービスを利用
する際には、転送先/送信先オブジェクト開発者がID
Lによって規定したアプリケーション固有のサービスI
/F(3〜7)を個々に呼び出すことによって、対応す
るサービスI/F処理部(8〜12)の処理が実行され
ることによって処理が行われている。なお、実際の通信
は前記ORBと呼ばれる通信ブローカ13によって中継
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、サービス毎の
独立/独自なインタフェースすなわち既知ではないイン
タフェースが動的に生成され、かつこれらのオブジェク
ト間の通信において通信先のオブジェクトが別の分散環
境における他のオブジェクトへ要求の分割・ ディスパッ
チ処理を煩雑に実行するような動的分散オブジェクトシ
ステムが満たすべき要件を定義する。これにより従来技
術の問題点を明らかにする。
【0005】要件1:アプリケーションオブジェクトを
開発する際に、アプリケーション開発者の記述範囲とシ
ステムで共通的に提供される機能の切り分けを行うこと
によりアプリケーション開発者の開発効率の向上が可能
である。 要件2:既知ではない通信先オブジェクトのインタフェ
ースの制御が可能でなければならない(高度通信インタ
フェース処理)。すなわち、 2−1)通信先のオブジェクトのサービス内容(インタ
フェース)を知ることが可能である。
【0006】2−2)通信先のオブジェクトのサービス
(インタフェース)を制御可能である。 要件3:上記「処理の」分配/転送に関して、処理の実
行者が明確でかつ保証されなければならない(高度通信
セキュリティ処理)。すなわち、 3−1)処理要求と送信元と送信先の対で保証が可能で
ある。
【0007】3−2)転送履歴情報の保証が可能であ
る。 要件4:要求を処理する際に処理の分配/転送が可能で
なければならない(高度通信転送処理)。すなわち、 4−1)通信情報の転送元/転送先と処理要求の送信元
/送信先を別に指定することが可能である。
【0008】4−2)処理要求の送信先は処理要求毎に
複数指定することが可能である。 4−3)転送履歴情報を有することが可能である。要件
5:上記で規定されたインタフェースを除く任意独立に
規定された多様な インタフェース(統語構造、意味種別)を制御できる必
要がある(高度通信プロトコル処理)。すなわち、 5−1)同一通信情報で同一オブジェクト内の複数のイ
ンタフェースの制御内容を記述可能である。
【0009】5−2)通信情報の内容として、画像、テ
キスト、テキスト(スクリプト)などの多様な内容が記
述可能である。 5−3)上記内容のメディアの種別を知ることが可能で
ある。 5−4)上記スクリプトが用いている統語/文法(シン
タックス)種別を知ることが可能である。
【0010】5−5)上記スクリプトが用いている意味
種別を知ることが可能である。これらの要件と従来技術
を比較すると、前記分散オブジェクト技術においては、
分散オブジェクト間のインタフェースを「記述するため
の言語(IDLなど)は開発されている」が、分散オブ
ジェクト間の「通信インタフェースそのものが規定され
ていない」ため、以下で示されるように、新規に生成さ
れた不既知のインタフェースを動的すなわち柔軟に、そ
して安全に利用/制御するようなことが困難であるとい
った問題点がある。
【0011】すなわち、従来の技術によると、 (1)アプリケーション開発者の記述範囲とシステムの
実行範囲が明確ではないため、アプリケーション開発者
がシステムで提供されている機能を意識して、アプリケ
ーションを開発しなければならない。 (2)既知のオブジェクト間での通信は既知のインタフ
ェースを介して通信可能であるが、不既知のオブジェク
ト間ではインタフェースを知らないため通信することが
不可能である。
【0012】(3)上記サービス内容を知るためのイン
タフェース処理を行う場合に、アプリケーション固有の
処理以外に、メディア形式の相違の吸収やセキュリティ
処理などのインタフェース処理に伴うアプリケーション
共通の処理を開発者が意識して全て記述してゆくことは
アプリケーション開発時の負担が大きく開発の柔軟性に
欠ける。
【0013】(4)他のオブジェクトに対して上記サー
ビス内容を知るための要求処理を行う場合に、前記課題
と同様に、アプリケーション固有の処理以外の共通的な
処理に関する記述を開発者が意識して行うことは開発の
柔軟性に欠けるという問題がある。次に、(1)〜
(3)のサービス内容を取得した後で、 (5)サービスを制御するための通信情報を送信する共
通的なインタフェースがないため、要求毎に規定された
通信先のオブジェクトのインタフェースに処理を依頼す
るしかなく、このため、安全な通信を行うためには、そ
のインタフェースの種類とそのインタフェース実行要求
者と被要求者およびそのインタフェース実行のパラメー
タ情報全てに対する署名情報を、そのインタフェースの
パラメータのひとつとして添付しなければならないなど
の処理が必要であり、インタフェース毎に複雑なパラメ
一夕構造を記述しなければならない。
【0014】(6)また、上記の解決手段としてサービ
スを制御するための共通的なインタフェースを提供した
場合、このインタフェースを処理を行う場合に、アプリ
ケーション固有の処理以外の処理、すなわち、メディア
形式の相違の吸収やセキュリティ処理などのアプリケー
ション共通の処理を開発者が意識して全て記述してゆく
ことはアプリケーション開発時の負担を増大させる結果
となり開発の柔軟性を欠くこととなる。
【0015】(7)また通信先のオブジェクトに対して
(4)のサービス実行要求を行う場合に、前記(5)の
課題と同様に、通信元のオブジェクト開発時に、該オブ
ジェクト内にアプリケーション固有のサービス実行処理
以外の共通的な処理に関する記述を開発者が意識して行
うことは開発の柔軟性に欠けるという問題がある。ま
た、オブジェクト間通信においてはメッセージの構成方
法が規定されていないため、以下(8)、(9)で示さ
れるような問題がある。
【0016】(8)通信情報構成方法が規定されていな
いため以下の問題が発生する。 a.(4)で示したように処理要求と送信元/送信先の
対に対する署名によって保証を行うことが困難である。 b.同様な理由により、サービス処理要求の実行情報に
対してパラメータに添付することが困難であるため、転
送履歴情報を保証することが困難である。
【0017】c.アドレスの指定を、要求するサービス
を所有するオブジェクト以外に指定することは基本的に
困難であるため、要求を分散処理するための要求の分割
/転送/結果統合処理などの知的分散処理の実現が困難
である。 d.サービス処理要求の実行情報を含む転送情報を作成
し、パラメータに添付することが容易にはできない。
【0018】e.サービス毎にインタフェースが規定さ
れており、そのインタフェースを直接操作するため、一
度の通信において複数のサービスを制御することが困難
である。 f.容易にメディアの形式を指定することができないた
め、変換ができない。 g.同様に容易には統語構造、意味種別を知ることが困
難であるため、プロトコル変換ができない。
【0019】(9)上記のセキュリティ情報に関してこ
れを処理するための、セキュリティ情報指定方式を検討
する必要がある。以下にそのための要求条件をあげる。
まずコンテンツに関して、 a.送信先以外にボディの内容が盗聴されてはいけな
い。 b.転送中にコンテンツの内容が改ざんされてはいけな
い。
【0020】c.転送先以外にコンテンツの内容が盗聴
されてはいけない。(転送先のみ自分宛のコンテンツか
どうか知るためにヘッダをみることが可能である) 次にエンベロープに関して、 d.転送中にエンベロープの内容が改ざんされてはいけ
ない。
【0021】e.転送履歴情報が改ざんされることなく
転送発生時に付加されなければならない。 f.転送履歴情報が正当であることを確認できなければ
ならない。最後にメッセージに関して、 g.転送中にメッセージが改ざんされてはいけない。
【0022】上記のメッセージ構成方法に従い、これを
処理するためのオブジェクト内部のメッセージ通信処理
方法を検討する必要がある。 (10)以下、これに要求される通信処理方法を示す。 a.コンテンツが自オブジェクト宛かそうでないかを判
断し、自オブジェクトであれば、必要な共通処理を行っ
たあと、アプリケーションに処理を渡し、自オブジェク
トでなければ、転送処理に処理を渡す機能が必要であ
る。
【0023】b.上記の転送処理要求を実行するための
機能が必要である。 c.上記aにおける共通処理およびbにおいても、課題
(8)、(9)に記載きれているセキュリティ情報を処
理するための機能が必要である。 d.同様にメディア変換を行うための機能が必要であ
る。 e.同様にプロトコル処理を行うための機能が必要であ
る。
【0024】f.アプリケーションで指定された論理ア
ドレスをオブジェクトリクエストブローカの理解できる
アドレスに変換するための機能が必要である。ー方、メ
ッセージング技術の分野におけるハイパーテキストメッ
セージの交換プロトコル技術としてのHTTP(Hyperte
xt Transfer Protocol) のようなハイパーテキストメ
ッセージのサーバ間で交換されるハイパーテキスト情報
の表示と制御用のメッセージ交換プロトコルと、ヘッダ
と内容から構成されるメッセージ形式が規定され、また
電子メールメッセージの交換プロトコル技術としては、
国際標準MHS/X.400やインターネットにおける
SMTPのようにメールの転送用のメッセージ交換プロ
トコルと、転送のための情報(エンベロープ)、内容
(内容のメタ情報(ヘッダ)、内容(ボディ))を基本
として構成されるメッセージ構成方法が開示されてい
る。
【0025】また、人工知能の分野において知識ベース
間の知識交換言語として開発され、現在オブジェクト間
の知識交換用の言語として応用が期待されているKQM
L(Knowledge Quiery Manupulation Language) では
転送のための情報(コミュニケーション)、内容のメタ
情報(メッセージ)、内容(コンテンツ)のようにX.
400/MHSなどと思想的に同様なメッセージ階層が
示されている。
【0026】また、電子メールにおけるセキュリティ方
式として、PEM/MOSS、S/MIMEのようなS
MTP上のメッセージ形式が規定されている。そこで、
本分散オブジェクト技術における通信方法として、これ
らの適応が考えられるが、X.400/MHS、SMT
P、KQMLはメッセージ交換プロトコルとして(2)
〜(7)は満たしておらず、メッセージ構成方法に関し
ては、要求条件を満たしていない。また、HTTPは、
(2)および(5)と同様の思想のプロトコルを規定し
ているが、これはテキスト情報(ホームページ:ハイパ
ーテキスト)に関するものであり、任意のオブジェクト
聞の通信プロトコルへと拡張されているものではない。
また、(9)のセキュアなメッセージ通信に関しては、
PEM/MOSS、S/MIMEのようなSMTP上の
メッセージ形式が規定されているが、上記と同様に本プ
ロトコルは(2)〜(7)を満たしているものではな
い。
【0027】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、動的分散オブジェクトシステムにおけるオブジェク
ト間のメッセージ通信処理方法にあたって、これら従来
の個々の電子メール/WWWメッセージ通信処理方法を
改良・統合・一般化し、メッセージ転送プロトコル、メ
ッセージ構成方法、セキュリテイ/多様なインタフェー
ス(プロトコル)/メディア処理を実行するメッセージ
通信処理方法の全てを統合した前記の要求条件を満たす
トータルな分散オブジェクト間のメッセージ通信処理方
法、システム、及び記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は下記のように構成される。なお、本発明
においてオブジェクトと記述した場合は、オブジェクト
のクラスとして実現されるエージェントを含み、送信と
記述した場合には転送も含むこととする。
【0029】請求項1に記載の発明は、分散ノード上に
存在する複数のオブジェクト間でメッセージの交換を行
う分散オブジェクトシステムにおける分散オブジェクト
通信処理方法であって、前記オブジェクトはオブジェク
ト間におけるメッセージの送受信処理を行うメッセージ
通信処理手段と、該メッセージのコンテンツ処理を行う
メッセージコンテンツ処理手段とを有し、該メッセージ
通信処理手段は他のオブジェクトからメッセージを受信
し、該メッセージコンテンツ処理手段は該メッセージの
コンテンツ処理を行い、該メッセージ通信処理手段は該
コンテンツ処理の結果を含むメッセージを該他のオブジ
ェクトに送信する分散オブジェクト通信処理方法であ
る。
【0030】請求項2に記載の分散オブジェクト通信処
理方法は、前記メッセージ通信処理手段が前記オブジェ
クトのサービス内容を外部に表示し、他のオブジェクト
から該サービスの利用情報を要求するメッセージを受信
し、前記メッセージコンテンツ処理手段は該メッセージ
のコンテンツ処理を行い、該メッセージ通信処理手段は
該サービスの利用情報を含むメッセージを該他のオブジ
ェクトに送信する。
【0031】請求項3に記載の分散オブジェクト通信処
理方法は、前記メッセージ通信処理手段は他のオブジェ
クトから前記オブジェクトのサービスの実行を要求する
メッセージを受信し、前記メッセージコンテンツ処理手
段は該メッセージのコンテンツ処理を行い、該メッセー
ジ通信処理手段は該サービスの実行結果を含むメッセー
ジを該他のオブジェクトに送信する。
【0032】請求項4に記載の分散オブジェクト通信処
理方法は、前記オブジェクトが他のオブジェクトのサー
ビスを利用する場合、前記メッセージ通信処理手段は、
該サービス利用情報を持たない場合には他のオブジェク
トのサービス利用情報を要求するメッセージを該他のオ
ブジェクトに送信し、該利用情報を取得し、該サービス
の実行を要求するメッセージを該他のオブジェクトに送
信し、該サービスの実行結果を取得する。
【0033】請求項5に記載の分散オブジェクト通信処
理方法は、前記メッセージ通信処理手段は、メッセージ
の送受信の際に、セキュリティ処理、プロトコル変換、
メディア変換、アドレス変換のうち必要に応じて少なく
とも1つを実行する。請求項6に記載の分散オブジェク
ト通信処理方法は、前記メッセージはエンベロップ部と
コンテンツ部を有し、該エンベロップ部は、転送元アド
レス、転送先アドレス、転送履歴情報、及びセキュリテ
ィ情報を有し、該コンテンツ部は、送信元アドレス、送
信先アドレス、セキュリティ情報、通信内容のプロトコ
ル種別、及び通信内容のメディア種別を記述するヘッダ
部と、該通信内容を記述するボディ部とを有し、該ボデ
ィー部は該コンテンツ部を再帰的に有する。
【0034】請求項7に記載の分散オブジェクト通信処
理方法は、前記メッセージは前記各部に署名情報及び暗
号情報を有し、前記メッセージ通信処理手段はメッセー
ジ送信の際には署名及び暗号化を行い、メッセージ受信
の際には署名検証及び復号化を行う。請求項8に記載の
発明は、分散ノード上に存在する複数のオブジェクト間
でメッセージの交換を行う分散オブジェクトシステムで
あって、前記オブジェクトがオブジェクト間におけるメ
ッセージの送受信処理を行うメッセージ通信処理手段
と、該メッセージのコンテンツ処理を行うメッセージコ
ンテンツ処理手段とを有する分散オブジェクトシステム
である。
【0035】請求項9に記載の分散オブジェクトシステ
ムは、前記メッセージ通信処理手段は、前記オブジェク
トのサービス内容を外部に表示し、他のオブジェクトか
ら該サービスの利用情報を要求するメッセージを受信
し、結果を送信する手段を有し、 前記メッセージコン
テンツ処理手段は該メッセージのコンテンツ処理を行う
手段を有する。
【0036】請求項10に記載の分散オブジェクトシス
テムは、前記メッセージ通信処理手段は他のオブジェク
トから前記オブジェクトのサービスの実行を要求するメ
ッセージを受信し、結果を送信する手段を有し、前記メ
ッセージコンテンツ処理手段は該メッセージのコンテン
ツ処理を行う手段を有する。請求項11に記載の分散オ
ブジェクトシステムは、前記メッセージ通信処理手段
が、前記オブジェクトが他のオブジェクトのサービスを
利用する際、該サービス利用情報を持たない場合に他の
オブジェクトのサービス利用情報を要求するメッセージ
を該他のオブジェクトに送信し、該利用情報を取得する
手段と、該サービスの実行を要求するメッセージを該他
のオブジェクトに送信し、該サービスの実行結果を取得
する手段とを有する。
【0037】請求項12に記載の分散オブジェクトシス
テムは、前記メッセージ通信処理手段が、メッセージの
送受信の際にセキュリティ処理を行うセキュリティ処理
手段、プロトコル変換を行うプロトコル変換手段、メデ
ィア変換を行うメディア変換手段、アドレス変換を行う
アドレス変換手段のうち必要に応じて少なくとも1つを
有する。
【0038】請求項13に記載の分散オブジェクトシス
テムは、前記メッセージはエンベロップ部とコンテンツ
部を有し、該エンベロップ部は、転送元アドレス、転送
先アドレス、転送履歴情報、及びセキュリティ情報を有
し、該コンテンツ部は、送信元アドレス、送信先アドレ
ス、セキュリティ情報、通信内容のプロトコル種別、及
び通信内容のメディア種別を記述するヘッダ部と、該通
信内容を記述するボディ部とを有し、該ボディー部は該
コンテンツ部を再帰的に有する。
【0039】請求項14に記載の分散オブジェクトシス
テムは、前記メッセージが前記各部に署名情報及び暗号
情報を有し、前記メッセージ通信処理手段はメッセージ
送信の際には署名及び暗号化を行い、メッセージ受信の
際には署名検証及び復号化を行う。請求項15に記載の
発明は、分散ノード上に存在する複数のオブジェクト間
でメッセージの交換を行う分散オブジェクトシステムに
おける分散オブジェクト通信プログラムを記録したコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体であって、該記録媒体
に記録されたプログラムは該分散ノードにおける各ノー
ドにおいて実行され、該プログラムにより、前記オブジ
ェクトはオブジェクト間におけるメッセージの送受信処
理を行うメッセージ通信処理手段と、該メッセージのコ
ンテンツ処理を行うメッセージコンテンツ処理手段とを
有し、該メッセージ通信処理手段は他のオブジェクトか
らメッセージを受信し、該メッセージコンテンツ処理手
段は該メッセージのコンテンツ処理を行い、該メッセー
ジ通信処理手段は該コンテンツ処理の結果を含むメッセ
ージを該他のオブジェクトに送信する分散オブジェクト
通信プログラムを記録した記録媒体である。
【0040】請求項16に記載の分散オブジェクト通信
プログラムを記録した記録媒体は、該プログラムによ
り、前記メッセージ通信処理手段は前記オブジェクトの
サービス内容を外部に表示し、他のオブジェクトから該
サービスの利用情報を要求するメッセージを受信し、前
記メッセージコンテンツ処理手段は該メッセージのコン
テンツ処理を行い、 該メッセージ通信処理手段は該サ
ービスの利用情報を含むメッセージを該他のオブジェク
トに送信する。
【0041】請求項17に記載の分散オブジェクト通信
プログラムを記録した記録媒体は、該プログラムによ
り、前記メッセージ通信処理手段は他のオブジェクトか
ら前記オブジェクトのサービスの実行を要求するメッセ
ージを受信し、前記メッセージコンテンツ処理手段は該
メッセージのコンテンツ処理を行い、該メッセージ通信
処理手段は該サービスの実行結果を含むメッセージを該
他のオブジェクトに送信する。
【0042】請求項18に記載の分散オブジェクト通信
プログラムを記録した記録媒体は、該プログラムによ
り、前記オブジェクトが他のオブジェクトのサービスを
利用する場合、前記メッセージ通信処理手段は、該サー
ビス利用情報を持たない場合に他のオブジェクトのサー
ビス利用情報を要求するメッセージを該他のオブジェク
トに送信し、該利用情報を取得し、該サービスの実行を
要求するメッセージを該他のオブジェクトに送信し、該
サービスの実行結果を取得する。
【0043】請求項19に記載の分散オブジェクト通信
プログラムを記録した記録媒体は、該プログラムによ
り、前記メッセージ通信処理手段は、メッセージの送受
信の際に、セキュリティ処理、プロトコル変換、メディ
ア変換、アドレス変換のうち必要に応じて少なくとも1
つを実行する。請求項20に記載の分散オブジェクト通
信プログラムを記録した記録媒体は、該プログラムによ
り、前記メッセージはエンベロップ部とコンテンツ部を
有し、該エンベロップ部は、転送元アドレス、転送先ア
ドレス、転送履歴情報、及びセキュリティ情報を有し、
該コンテンツ部は、送信元アドレス、送信先アドレス、
セキュリティ情報、通信内容のプロトコル種別、及び通
信内容のメディア種別を記述するヘッダ部と、該通信内
容を記述するボディ部とを有し、該ボディー部は該コン
テンツ部を再帰的に有する。
【0044】請求項21に記載の分散オブジェクト通信
プログラムを記録した記録媒体は、該プログラムによ
り、前記メッセージは前記各部に署名情報及び暗号情報
を有し、前記メッセージ通信処理手段はメッセージ送信
の際には署名及び暗号化を行い、メッセージ受信の際に
は署名検証及び復号化を行う。本発明により、前述の課
題が解決される。すなわち、上記の構成としたことによ
り、例えば、セキュリティ処理や転送処理、プロトコル
処理などの基盤で提供される処理とアプリケーション固
有のメッセージコンテンツ処理がそれぞれメッセージ通
信処理手段とメッセージコンテンツ処理により分離して
実行されるので、それぞれの処理の切り分けが可能とな
る。また、動的分散環境で生成されるオブジェクト間で
予めインタフェースを共有せずに、サービス内容を表示
することが可能となる。更に、アプリケーション開発者
は、アプリケーション固有のサービス表示処理以外の共
通処理(セキュリティ処理、ネーミング/アドレッシン
グ処理等)を意識して記述することなくプログラムを作
成することが可能となる。
【0045】また、本発明によれば、メッセージの内容
が盗聴、改ざんされることなく、オブジェクト間でメッ
セージが交換される。
【0046】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施例の分散オブ
ジェクトシステムの概要を、作用及び効果を含めて説明
する。本実施例の概要の説明の後に、実施例の動作を含
め、実施例をより具体的に説明することとする。図2は
本発明の実施例を示すオブジェクトのブロック図であ
る。同図に示すように、オブジェクト20は、他のオブ
ジェクトとメッセージの交換を行うための通信処理を行
うメッセージ通信処理部21と、交換されるメッセージ
のコンテンツの処理を行うメッセージコンテンツ処理部
22を有する。メッセージ通信処理部21は、外部への
インタフェースとして、オブジェクトのサービスを制御
するためのメタインタフェース処理部であるサービス制
御インタフェース処理部23、サービスの内容を表示す
るための共通のインタフェースであるサービス表示イン
タフェース24、サービス表示インタフェース処理部2
5、オブジェクトのサービス内容を実行するための共通
のサービス実行インタフェース26、サービス実行イン
タフェース処理部27、内部インタフェースとして、オ
ブジェクトのサービスを制御するための要求処理を行う
サービス制御要求処理部28、外のオブジェクトへサー
ビス表示要求を行うサービス表示要求処理部29、外の
オブジェクトヘサービス実行要求を行うサービス実行要
求処理部30を有する。
【0047】メッセージコンテンツ処理部22は、サー
ビス内容を表示するためのサービス表示インタフェース
処理部25で受けたパラメータをアプリケーション固有
の処理に受け渡すためのサービス表示処理部31、内部
インタフェースとしての、サービス内容を実行するため
のサービス実行インタフェース処理部26で受けたパラ
メータをアプリケーション固有の処理に受け渡すための
インタフェースであるサービス実行処理部32、サービ
スインターフェース処理部1〜5(33〜37)を有す
る。
【0048】なお、上記に関して、サービス実行インタ
フェース処理部26のパラメータとして共通サービス表
示インタフェースを記述してもよい。また、オブジェク
ト間のメッセージ中継処理はORB42が行う。このよ
うな構成にすることにより、例えば、メッセージ交換の
ためのセキュリティ処理や転送処理、自オブジェクト用
にメッセージ形式を変換するためのプロトコル処理など
の基盤で提供される処理とアプリケーション固有のメッ
セージコンテンツ処理の切り分けが可能となり、動的分
散環境で生成されるオブジェクト間で予めインタフェー
スを共有せずに、サービス内容を表示することが可能と
なる。また、アプリケーション開発者は、アプリケーシ
ョン固有のサービス表示処理以外の共通処理(セキュリ
ティ処理、ネーミング/アドレッシング処理等)を意識
して記述することなくプログラムを作成することが可能
となる。すなわち、本実施例により前述した発明が解決
しようとする課題が解決できる。
【0049】図3は本発明の実施例におけるメッセージ
の構成を示す図である。以下の説明における符号は図に
おける符号と対応する。例えば、(3−3)であればCo
ntents-Encryption-Typeを示す。同図に示すように、本
実施例におけるメッセージはエンベロープ情報部(3-
4)とコンテンツ部(3−9)を有し、エンベロープ情
報部(3- 4)には通信情報の送信元/送信先アドレス
(3−1)、転送履歴情報(3−2)、コンテンツのセ
キュリティ情報(3−3)を含む通信制御情報が記述さ
れ、コンテンツ部(3−9)はヘッダ部(3−7)と内
容を記述するボディ部(3−8)を有し、ヘッダ部(3
−7)には最初に送信した送信者のアドレスである送信
元と実際の送信先のアドレスである送信先アドレス(3
−5)、セキュリティ情報(3−6)、通信情報内容の
構造および統語(文法)種別、意味種別などのプロトコ
ル種別、メディア種別など(図5の5−1参照)の内容
の種別に関するメタ情報が記述され、ボディ部(3−
8)はさらに複数のパートで構成され、各パートはコン
テンツのヘッダ情報と同様にオリジナル送信元/送信先
が指定可能なヘッダ部、ボディ部を有することが可能
で、さらにそのボディ部も複数のパートを有することが
可能な再帰的な構造を可能としている。
【0050】本発明によるメッセージはこのような階層
的な通信情報構成(エンベロープ(コンテンツ転送先情
報)、コンテンツ{ヘッダ(ボディ宛先情報)、ボディ
(内容)})をとるため、ヘッダの中に送信元/送信先
アドレスを、そして、ボディの中に処理要求を記述する
ことで、コンテンツに対する送信元の署名(3−10)
が作成可能である。なお、これは前述した発明が解決し
ようとする課題の(8)aに対応する。以下、同様の対
応に関して(課題(8)a)との記述を行う。
【0051】図3に示すとおりエンベロープ情報は、 ・エンベロープ ・少なくとも転送元/転送先アドレス ・セキュリティ情報 ・メッセージ全体に対する転送元の署名種別(3−11) ・エンベロープに対する転送元の署名種別(3−12) ・コンテンツに対する暗号化種別(3−3) ・自オブジェクトに対する転送元(前転送元)のエンベロープ情報(エ ンペロープ+署名)(すなわち履歴情報)(3−2) という構成をとるため、転送履歴情報を改ざんされるこ
となく、かつ、転送元/転送先のアドレスを数珠つなぎ
にチェックすることにより転送履歴情報を保証すること
が可能となる(課題(8)b)。
【0052】図4は本実施例におけるメッセージの構成
を示す図である。ボディはヘッダとボディで再帰的に構
成することが可能であるため、ヘッダの中に、宛先を指
定することで、コンテンツを構成するボディ毎に宛先を
記述することが可能である(4−1)。ボディの分割と
要求通信情報の作成は、ボディの受け取り者(送信先)
が処理を実行する。これにより、要求の分散処理が柔軟
に実行可能である(課題(8)c)。
【0053】また、前記のように共通の通信情報構成を
規定し、エンベロープ内に転送元のエンベロープ情報を
添付してゆくことで、転送履歴情報の作成が容易となる
(図3の3−2、3−3参照)。図5はコンテンツヘッ
ダ形式およびボディの記述例である。ボディの中にシー
ケンシャルにサービス要求を記述し(5−2)、共通の
サービス実行インタフェースを操作するだけで、ボディ
の中に記述された複数のサービスの解釈・実行が可能と
なる(課題(8)e)。また、メッセージ構成の中のヘ
ッダ情報としてメディア形式(5−1、5−3)を指定
しており、容易にオブジェクト間で受け渡される情報の
メディア形式の指定と解釈/変換が実行可能となる(課
題(8)f)。
【0054】ヘッダ情報としては、ボディに記述された
HTML(Hypertext Markup Language) やXML(eXt
ensible Markup Language) 、IDL(Interface Defi
nition Language) 、XLL(eXtensible Linking Lan
guage)、XQMLなどのようなオブジェクト間あるいは
オブジェクトと人間の間でかわされる制御情報の統語構
造種別(インタフェース言語)と、これらの構造で記述
されたKIF(Knowledge Information Format) 、CD
F(Channel Definition Format) 、OSD(Open Soft
ware Description)、RDF(Resource Description Fo
rmat) などのような意味種別を規定するための情報種別
とその解釈用のデータベース(オブジェクト)のアドレ
スを記述できる(5−3)。これにより、例えば、ヘッ
ダ情報の中のタグ情報として、送信元オブジェクトの解
釈可能な形式を指定することにより、返却情報の形式を
送信元の解釈できる形式に変換したり、あるいは変換不
可能な場合、結果を受け取った送信元オブジェクトが自
分の解釈できる形式に情報を変換するようなことが可能
となる(X.509形式=>XML形式、XML形式=
>HTML形式、など)(課題(8)g)。
【0055】また、図3のメッセージ構成において、コ
ンテンツ情報部(3−16)は、コンテンツに対する送
信者の署名種別(3−10)とボディに対する暗号種別
(3−6)を少なくとも有し、さらに必須情報として該
コンテンツに対する転送者の署名種別(3−13)、署
名データ(3−14)を、さらに、付加情報として送信
者の公開鍵証明書(3−15)を有する。ボディに含ま
れるコンテンツ部も同様の構造を有する。
【0056】このような構成をとることで、異なる宛先
をもつボディ毎に暗号化を行うことが可能であるため、
異なる送信先間で、ボディが盗聴されることがなく、ヘ
ッダを含むコンテンツが改ざんされない(課題(9)
a、b)。また、エンベロープ部は、転送元から送信さ
れたエンベロープである転送履歴情報(3−2)を含む
新規エンベロープ(3−17)と、エンベロープ(3−
17)内にそれに対する転送者の署名種別(3−18)
と、該コンテンツ部に対する暗号種別(3−3)を少な
くとも有し、さらに必須情報として該エンベロープに対
する転送者の署名種別(3−12)、署名データ(3−
12)を、さらに、付加情報として転送者の公開鍵証明
書(3−12)を有する。したがって、転送中にコンテ
ンツが盗聴されることがなく、転送中にエンベロープの
内容が改ざんされず、転送履歴情報を改ざんされること
がない(課題(9)c、d、e)。
【0057】また、シーケンシャルに付加される転送履
歴情報(エンベロープ部)に関して、前のエンペロープ
部の転送先と次のエンベロープ部の転送元を比較してゆ
くことにより、転送履歴の正当性が保証される(課題
(9)f)。更に、本実施例のメッセージにおいて、転
送者のメッセージ全体に対する署名種別(3−19)を
エンベロープ中に有し、さらに必須情報として該メッセ
ージに対する署名種別(3−11)、署名データ(3−
11)を、さらに、付加情報として送信者の公開鍵証明
書(3−11)を有する。よって、転送中にメッセージ
の改ざんが不可能である(課題(9)g)。
【0058】このようなメッセージ構成に対応して、本
実施例においては図2におけるメッセージ通信処理部2
1は更に、復号化と署名検証とを実行する機能としての
セキュリティ処理部38、プロトコル変換を実行する機
能としてのプロトコル処理部39、メディア変換を行う
機能としてのメディア処理部40を有する(課題(1
0)c、d、e)。
【0059】また、前記のサービス制御インタフェース
処理部23は、これらの処理部と通信を行い、前記メッ
セージ中の前記エンベロープの解析と前記ヘッダの解
析、例えば、メッセージのエンベロープ部の転送元/転
送先情報を確認し、署名チェックを行ったあと、コンテ
ンツの復号を行い、ヘッダの送信元/送信先アドレスを
参照し、コンテンツが自オブジェクト以外であるかどう
かの判断を行い、コンテンツの宛先が自オブジェクトの
場合にはコンテンツをコンテンツ処理部に引き渡し、自
オブジェクト宛以外についてはメッセージをサービス制
御要求処理部28に渡す機能を有する(課題(10)
a)。さらに、メッセージ通信処理部はネーミング処理
部41を有し、ネーミング処理部41は前記メッセージ
コンテンツ処理部22あるいは前記サービス制御インタ
フェース処理部23より要求を受け、送信用のヘッダの
補完と転送用のエンベロープの作成を行い、メッセージ
をオブジェクトリクエストブローカに渡すための論理ア
ドレスから物理アドレスへの名前の変換を実行する(課
題(10)f)。また、サービス制御要求処理部28は
ネーミング処理部41と通信し、転送先との通信を実行
する機能を有する(課題(10)b)。
【0060】次に本発明の実施例を具体的に説明する。
図6は本発明の実施例における分散オブジェクトシステ
ムの構成図を示す。ここで、ユーザA61はユーザの端
末62で通信可能なユーザエージェントA63(名前:
OID−A)を介して、ユーザBの代理エージェントで
あるサービスエージェントB64(名前:OID−B)
のサービスBを利用するものとする。
【0061】他に、サービスエージェントB64の提携
先であるユーザCの代理人/窓口としてのサービスCを
提供するエージェントC65(名前:OID−C)(例
えばサービスエージェントBと同一パッケージを利用し
て同一サービスを提供している場合など)と、サービス
エージェントB64を構成し、サービスB−1、B−2
の提供を実行する一般サービスオブジェクトB−1(6
6)(名前:OID−B−1)、B−2(67)(名
前:OID−B−2)、そして、SMTPとのゲートウ
ェイサービスB−3を提供するサービスオブジェクトB
―3(68)(名前:OID−B−3)が存在してい
る。
【0062】サービスエージェントB64は、自分のサ
ービスを表示するためのインタフェースおよびサービス
を実行するためのインタフェースとしてそれぞれ、 ・get (Version, MessageInformation ) ・put (Version, MessageInformation ) を有しており、また、サービスエージェントB64は、
自分の管理するサービスのアドレス情報として、サービ
スエージェントC65、サービスオブジェクトB−1、
B−2、B−3をデータベース69として管理する。な
お、Version とはMessageInformationの構成に関するバ
ージョン識別子であり、またMessageInformationは、図
3記載のメッセージ情報のことである。
【0063】図7は本実施例におけるオブジェクトと構
成図である。図7に示すように、それぞれのオブジェク
トは、図2に示した実施例概要に示される機能を有し、
サービス表示処理部70、サービス実行処理部71に対
応するI/Fとして、それぞれ ・actToGet(Version, MessageInformation ) ・actToPut(Version, MessageInformation ) サービス表示要求処理部72、サービス実行要求処理部
73に対応するI/Fとして、それぞれ ・requestToGet(Version, MessageInformation ) :本形式はもっと簡単でもよい。
【0064】 ・requestToPut(Version, MessageInformation ) を有するものとする。なお、本発明によるプロトコル/
メッセージ構成方法をAMTP(Agent Message Transf
er Protocol)と呼ぶことにする。また、サービス表示
I/F処理部74、サービス実行I/F処理部75ある
いは、サービス表示要求処理部72、サービス実行要求
処理部73は,メツセージ情報の解析とメッセージ情報
の統合(作成)にあたり、独立に設けられたメッセージ
情報解析処理部76とメッセージ情報統合処理部77を
利用した処理を実行するものとする。
【0065】なお、他のすべてのエージェント、エージ
ェントの保有するサービス提供オブジェクト(サービス
オブジェクト)は同様のインタフェースをもつ。個々の
エージェントあるいはサービスオブジェクトが複合オブ
ジェクトである場合にそれを構成する機能オブジェクト
に本インタフェースを所有するかどうかは開発者の判断
による。基本的にサービスを提供する人の代理人/窓口
としてのエージェントとそのエージェントが提供するサ
ービスを実行するサービスオブジェクトについては少な
くとも上記インタフェースを所有するものとする。
【0066】さて、本実施例においてユーザA61が以
下のような処理要求を行うものとする。 ・ユーザA61はユーザエージェントA63を介してサ
ービスエージェントB64のサービス内容を取得する。 ・ユーザBの提供するサービスB−1、サービスB−
2、サービスC(提携関係による)を要求する。
【0067】・結果をリアルタイムに取得するかあるい
はメールで返信要求する。以上の処理について図8のフ
ローチャートを用いてオブジェクト間の通信フローを説
明する。前提条件として、ユーザA61はユーザエージ
ェントA63を介して、本システム内のどこかに存在す
るディレクトリサービスを利用して、ユーザBの名前情
報を取得しているものとする。
【0068】最初に、ユーザエージェントA63を介し
て、サービスエージェントB64にサービス表示要求を
依頼する(ステップ1)。ユーザA61とユーザエージ
ェントA63の間の転送プロトコルは、例えばHTTP
を介して行い、インタフェース言語としてはHTMLに
おけるフォーム横能などを利用する(プロトコルはHT
TP)。すなわちこの場合ユーザインタフェースはWW
Wブラウザが利用される。転送プロトコルは、直接AM
TPでもよく、この場合AMTPから直接WWWブラウ
ザなどが呼び出される。ただし、この場合インタフェー
ス言語はHTMLを利用する(XML対応のブラウザな
らばXMLでもよい)。また、次に、ユーザエージェン
トA63は、サービスエージェントB64に対するメッ
セージ情報の作成を行い、サービスエージェントB64
に対して、 ・get (Version, MessageInformation ) を実行する(ステップ2)。なお、特に指定がなけれ
ば、 MessageInformationの中のボディ情報に記述する
必要はない。記述がない場合は、get要求のボディと
して署名により保証され、処理される。
【0069】ユーザエージェントA63がユーザエージ
ェントB64にサービス表示要求を投げる(ステップ
2)と、サービスエージェントBは、自分の管理するデ
ータベースから管理するサービスエージェント/オブジ
ェクトのアドレスを取得し(ステップ3)、 ・名前を返却するかあるいは各エージェント/オブジェ
クトにget()要求を投げ、サービスを利用するため
の情報を取得する。
【0070】後者の場合には,例えば、サービスB&サ
ービスC、B−1、B−2、B−3毎のサービス利用の
ための入力情報を返却する。今、前者の場合であるとす
る(後者の場合はそれぞれのサービスの再度サービス表
示要求を投げる(ステップ4等))。この場合に、もし
ヘッダ情報の返却情報のインタフェース言語指定とし
て、 が指定されているような場合は、サービスエージェント
BはHTMLのフォーム情報などを返却する(ステップ
5)。仮にサービスエージェントBがXMLのみサポー
トしている場合は、XML情報を返し、その場合は返却
メッセージ情報の中のヘッダ中に を記述する。このとき、ユーザエージェントAは、自分
のインタフェース言語であるHTMLへの変換「XML
―>HTML変換」をオブジェクト内部のプロトコル処
理部81を介して行い、さらにHTTPへのプロトコル
変換を行って、ユーザ端末へ結果を返す。なお、プロト
コル処理部81あるいは、その他のセキュリティ処理部
79、メディア処理部82、ネーミング処理部84は外
部オブジェクトに実行の実体をおいてもよい。その場合
は、それぞれの処理部はインタフェース処理部と要求処
理部を有するのみであり処理はバックグランドで動作す
る外部オブジェクトが処理を請け負う。なおこれは、一
オブジェクトのサイズ縮小のための手段として用いられ
る。
【0071】次に、ユーザAがサービスBおよび同一サ
ービスを提供するサービスC、サービスB−1、B−2
に利用情報を指定し、サービス実行要求をユーザエージ
ェントA63に依頼する(ステップ6)。ユーザエージ
ェントA63は、本方法の転送プロトコルへの変換とメ
ッセージ情報A〜Bの作成を行い、サービスエージェン
トB64に対してサービス実行要求 ・put (Version, MessageInformation ) を投げる(ステップ7)。この場合のメッセージA〜B
の形式を図12に示す。図12はエンベロープとコンテ
ンツヘッダを有し、エンベロープ、ヘッダともに ・To:OID−B ・from:OID−A が記述され(12―1)、エンベロープの末尾、コンテ
ンツの末尾、メッセージの末尾にユーザエージェントA
の署名情報が付与される(12―2)。なお、コンテン
ツの内容は転送中には書き替え不可能であり、エンベロ
ープの内容は転送者によって元のエンベロープ部の先頭
に数珠上に追加されて行き、元のエンベロープ部の内容
は転送履歴として利用される。
【0072】図13はメッセージA〜Bにおけるボディ
の内容を示す。ボディには、サービスの送信先毎にコン
テンツが作成され、ヘッダ情報に送信先が記述される。
この送信先としては、 ・サービスBおよびサービスCの利用コンテンツA〜
B、A〜C(ボディ内容は同じ)(13−1) ・To:OID−B ・From:OID−A ・Cc:OID−C ・サービスB−1の利用コンテンツA〜B−1(13−
2) ・To:OID−B―1 ・From:OID−A ・サービスB―2の利用コンテンツA〜B−2(13−
3) ・To:OID−B−2 ・From:OID−A が記述される。
【0073】また、ボディ(13−5)には各サービス
を利用するための情報が記述される。例えば、これはH
TMLのフォーム情報であってもよいし、XML、ID
L、Script情報であってもよい。各言語の処理方
式は、ユーザエージェント/サービスエージェント/サ
ービスオブジェクト間で規定され、それを識別するため
の情報は図5に示すヘッダのボディ情報フィールド(5
−1)の中に記述され、解釈される。署名情報は全て、
送信元であるユーザエージェントAの署名情報である
(13−4)。
【0074】図8のフローチャートにおいて、次に、上
記のメッセージを受けたサービスエージェントB64
は、自分宛のヘッダ情報を解釈し、所望の送信先への転
送を実行する(ステップ8、9、10)。以下にその実
行内容を示す。メッセージA〜Bを受けたサービスエー
ジェントB64は次の処理を行う。 ・コンテンツA〜B=>サービスエージェントBのactT
oPut():サービスエージェントB内でコンテンツ処理 ・コンテンツA〜C=>サービスエージェントBのactT
oPut():メッセージ情報B〜Cとしてサービスエージェ
ントCへ ・コンテンツA〜B−1=>サービスエージェントBの
actToPut():メッセージ情報B〜B−1としてサービス
オブジェクトB−1へ ・コンテンツA〜B−2=>サービスエージェントBの
actToPut():メッセージ情報B〜B−2としてサービス
オブジェクトB−2へ このとき、メッセージ情報B〜Cは、図14に示される
ように、 ・メッセージの転送元はOID−B、転送先はOID−
C(14−1)、署名情報はOID−B(14−2、
7) ・メッセージの履歴情報は転送元OID−A、転送先O
ID−B(14−3)、署名情報はOID−A(14−
4) ・コンテンツの送信元はOID−A、コピー送信先はO
ID−C(14−5)、署名情報はOID−A(14−
7) となっており、履歴情報を含む転送情報とオリジナルの
送信情報は別々に保存されかつ署名によって改ざんが実
行きれることは不可能であるため非常にセキュアな通信
が可能となる。
【0075】また、メッセージ情報B〜B−1は図15
に示されるように、 ・メッセージの転送元はOID−B、転送先はOID−
B−1(15−1)、署名情報はOID−B(15−
2、7) ・メッセージの履歴情報は転送元OID−A、転送先O
ID−B(15−3)、署名情報はOID−A(15−
4) ・コンテンツの送信元はOID−A、送信先はOID−
B−1(15−5)、署名情報はOID−A(15−
7) である。メッセージ情報B〜B−2については同じ方法
でメッセージ情報が作成される。
【0076】図8のフローチャートにおいて、最後の処
理として、サービスエージェントB64は結果をマージ
し、リアルタイムに結果をユーザエージェントA63に
返す(ステップ11)か、あるいは、図5で示されてい
る返事情報の中に、 ・Response-Information: ・Protocol-Information: ・TransferProtocol-Information: ・TransferProtocol-Type:SMTP ・Response-Address:niwano(a)isl.ntt.co.jp ( (a) はアットマークを表す。)のように別のプロト
コルによる返事指定があれば、サービスオブジェクトB
−3のようなSMTP Brokerを介して、電子メールで
配送を行う(ステップ12)。このとき、サービスエー
ジェントB−3はAMTPメッセージ情報とSMTPメ
ッセージの変換と配送を実行する。
【0077】なお、本方法によれば、例えば、ボディの
中の先頭のコンテンツに制御用のボディを記述し、他の
ボディを部品用のボディとして、処理結果をさらに処理
するような記述も可能である。次に、図9のフローチャ
ートを用いて、図7に示す本実施例における各オブジェ
クト毎のメッセージ情報処理フローを詳細に説明する。
まず、図9において、あるオブジェクト1がオブジェク
ト2に対して、サービス制御要求を投げた(ステップ2
0)とした場合のオブジェクト2の内部処理フローにつ
いて説明する。すなわち、この場合はユーザエージェン
トA63がサービスエージェントB64に対して処理要
求を投げた前述の場合と同様である。
【0078】図9において、まず、サービス制御I/F
処理部78がメッセージ情報を受け取り、この情報をメ
ッセージ解析処理部76に渡し、共通的なメッセージ情
報の解析処理を実行する(S21)。ここで、図10の
フローチャートを用いて、メッセージ解析処理フローに
ついて説明する。なお、図9のフローチャートの続きの
説明は、図10の説明の後に行う。
【0079】図10において、最初にエンベロープ処理
(ステップ40)を開始し、エンベロープの中の転送元
/転送先をチェック(ステップ41、42)する。転送
先が自分であることを確認し、メッセージの署名情報を
チェックする。このときセキュリティ処理部79に依頼
を行い、検証する(ステップ43)。検証処理は、証明
書に記述されている、 ・OID ・公開鍵 を基に行い、 ・公園鍵による署名の正当性が検証されること ・証明書のOIDとFromフィールドのOIDが一致
していることを確認する。
【0080】もし、上記が確認できない場合、エラーメ
ッセージを作成(ステップ44)し、転送元に返却す
る。次に転送履歴の正当性をチェックする(ステップ4
5)。チェック方法は、 ・前エンベロープのTo:フィールドの値と次Fro
m:フィールドの値が一致することを全て確認する ・最初のエンベロープ(例えば図3のようにTransfer-S
equence-Numberをふった場合、これが1のエンベロー
プ)のFrom:フィールドとコンテンツのヘッダ:フ
ィールドのFrom:フィールドが一致すること ・それぞれの署名の正当性が前述のエンベロープの署名
チェック方法と同様に確認できること(これを先頸のエ
ンペロープまで実行する)である。なお、転送履歴情報
のチェックは、例えば、障害時のみチェックする等のオ
ブジェクトの設定をすれば毎回実行しなくてもよい。ま
た先頭のエンベロープの正当性はメッセージの正当性で
保証されているため特に実行する必要はない(先頭のエ
ンペロープの署名は履歴情報として、残すために行われ
るものである)。
【0081】もし、正当性が確認できない場合は,エラ
ーを作成し(ステップ44)、転送元に返却する。次に
コンテンツの処理(ステップ46)に移行する。先頭エ
ンベロープの中のコンテンツの暗号化種別を参照し、コ
ンテンツの復号化を実行する(ステップ47)。暗号化
は転送元が転送先に対して実行している。復号化に利用
される鍵は自分の秘密鍵であるかあるいは自分の公開鍵
で暗号化され、エンベローナ情報の中に埋め込まれた共
有鍵である。復号化が実行できない場合、エラーを作成
し(ステップ44)、転送元に返却する。
【0082】次にヘッダの処理(ステップ48)を行
う。ヘッダの中のコンテンツの署名種別を参照(ステッ
プ49)し、コンテンツに対する署名チェック(ステッ
プ50)を行う。当然、エンベロープのチェックと同様
に、コンテンツのヘッダのFromフィールドと、証明
書に記述されている名前情報(OID)は一致しなけれ
ばならない。もし、正当性が確認できない場合は、エラ
ーを作成し(ステップ44)、転送元に返却する。
【0083】次に送信元/送信先のチェックを行い(ス
テップ51)、送信先が自分である場合には、ボディの
処理に移行(ステップ52)する。自分でない場合には
転送処理に移行するため、処理をサービス制御要求処理
部80に渡し(図9におけるステップ22)、所望の送
信先への転送を実行するために、メッセージ統合処理7
7に処理を移す。
【0084】送信先が自分であった場合は、まず、ボデ
ィ情報の復号化(ステップ53)を行う。ボディの復号
化に利用される鍵は自分の秘密鍵であるかあるいは自分
の公開鍵で暗号化され、ヘッダ情報の中に埋め込まれた
共有鍵である。ボディの復号化が成功した場合、単一の
ボディであるのかあるいは複数のコンテンツ(これをサ
ブコンテンツと呼ぶことにする)が含まれるのかなどの
ボディの構成のチェックを行い(ステップ54)、個別
のボディ処理(ステップ55)に移行する。サブコンテ
ンツの場合、コンテンツ処理に戻る。ボディそのものに
対しては、ボディに対するヘッダ情報を参照し、プロト
コル処理部81、メディア処理部82に依頼し、自分の
解釈できるメディア形式とプロトコルへの変換(ステッ
プ56)を行った後、メッセージコンテンツ処理部83
のactToGet/actToPut インタフェースに処理を渡す(図
9におけるステップ23)。
【0085】以上がメッセージ情報解析処理部76にお
ける処理の説明である。ここで図9の説明に戻る。メッ
セージコンテンツ処理部83ではボディ内容を解析し、
アプリケーション固有の処理、例えば、図2におけるサ
ービスI/F処理部1〜5(基本的には内部インタフェ
ースとして実装されている方がセキュリティ上望ましい
が、アプリケーション開発者の意向により外部インタフ
ェースとして公開されていてもよい)を実行(ステップ
24)したあと、もし、外部オブジェクトへの処理依頼
がある場合は、送信先などの基本ヘッダ情報のみ指定
し,サービス制御要求処理部80のrequestToGet/reque
stToPut インタフェースに処理を渡す(ステップ2
5)。
【0086】サービス制御要求処理部80では、メッセ
ージ統合処理部77に、上記で渡された基本ヘッダ情報
とボディの内容を渡し、エンベロープの作成を含むメッ
セージ情報の統合(作成)処理を実行する。ここで、図
11のフローチャートを用いて、メッセージ統合処理に
ついて説明する。なお、図9のフローチャートの続きの
説明は、図11の説明の後に行う。
【0087】メッセージ情報統合処理部77では、要求
が返却処理なのか要求処理なのかを判断する。もし、図
9において後述する返却処理の場合は、基本ヘッダ情報
としてメッセージコンテンツ処理部83より埋め込まれ
た、Requested-Response-Information情報(これは送信
元から、Response-Informationとして指定されたもの
で、返却時には、サービス制御I/F 処理部78にこの情
報を知らせるために、上記の名前で埋め込む)を参照し
(ステップ60)、必要なボディのメディア/プロトコ
ル変換処理を実行する。なお、これはサービス制御I/F
処理部78で、要求を受け付けた際にこの情報をコンテ
ンツID毎に保存しておいて参照する方法も考えられ
る。
【0088】本実施例における要求処理の場合は事前に
取得済(get ()などで)あるいは、本要求処理を実行
する前段としてget ()により取得した相手のResponse
-Informationに従い、ボディのメディア/プロトコル変
換処理を実行する(ステップ61)。次に、送信先に対
するボディの暗号化を実施する(ステップ62)。暗号
化にあたっては送信先の公開鍵で暗号化を行うかあるい
は共有鍵を発生し、共有鍵で暗号化した後、この鍵を送
信先の公開鍵で暗号化して、コンテンツのヘッダに付与
する。
【0089】次に、自分のBody-Information、Response
-Informationの他必要なヘッダ情報を作成(ステップ6
3)したあと、コンテンツの作成を行い(ステップ6
4)、自分の秘密鍵で署名を行い(ステップ65)、コ
ンテンツ、署名、自分のOID(名前)と公開鍵の対を
証明する公開鍵証明書で構成されるコンテンツ情報を作
成し(ステップ66)、これを自分の秘密鍵で暗号化す
る(ステップ67)。この暗号化種別はエンベロープ情
報を示した図3のContents-Encription-Typeに設定され
る.さらに、転送元/転送先(初回は、送信元/送信先
と同じ)、エンベロープに署名を施す際の署名種別(図
3、Envelope-Signature-Type )、メッセージに署名を
施す際の署名種別(図3、Message-Signature-Type)な
どを含むエンベロープを作成し(ステップ68)、エン
ベロープに自分の秘密鍵で署名を施し(ステップ6
9)、エンベロープと署名と証明書の対であるエンベロ
ープ情報を作成する(ステップ70)。
【0090】次に、前エンベロープ部(エンベロープの
履歴情報)に新規エンベロープを先頭に追加し、エンベ
ロープ部を作成(ステップ71)した後は、コンテンツ
情報を末尾に追加し、メッセージを作成する(ステップ
72)。最後にメッセージに対して署名を施し(ステッ
プ73)、署名と証明書を合わせてメッセージ情報を完
成させ(ステップ74)、サービス制御要求処理部80
に本情報を返す。これでメッセージ統合処理は終了す
る。
【0091】以上がメッセージ情報統合処理部77にお
ける処理の説明である。ここで再び図9の説明に戻る。
メッセージ情報統合処理部77においてメッセージ情報
が作成された後は、ネーミング処理部84に依頼し、O
IDからORB(ObjectRequestBroker )の解釈可能な
アドレスを取得し(ステップ27)、転送/送信先のオ
ブジェクトに対して、サービス制御要求を投げる(ステ
ップ28)。
【0092】次に転送/送信先のオブジェクトから返却
を待ち(ステップ29)、返却結果のメッセージ情報の
解析処理を実行する(ステップ30)。解析処理は、前
述したとおりである。もし、返却結果が自分宛でなかっ
た場合は、再度自分のメッセージ統合処理から処理をく
り返す。自分宛てであった場合には、メッセージコンテ
ンツ処理部83に結果を返し、必要な処理を行う。
【0093】次にまた他オブジェクトヘの処理依頼が発
生した場合は同様の処理をくり返す。処理依頼がない場
合は、結果をサービス制御I/F処理部78に戻す(ス
テップ31)。サービス制御I/F処理部78では、前
述のRequested-Response-Informationあるいは、コンテ
ンツID毎に保存されたResponse-Informationを参照
し、返却先の確認を行う(ステップ32)。
【0094】もし、自分と同一でない場合には(例え
ば,電子メール配送を指定するなど、本実施例のサービ
スオブジェクトB−3を利用する場合等)、返却する結
果メッセージ楕報をサービス制御要求処理部に渡し(ス
テップ33)、結果を受け取ったあと、メッセージ統合
処理(ステップ34)にて前述のフローと同様にその結
果メッセージ情報を作成して、オフジェタト1に結果を
返す(ステップ35、36)。なお、オブジェクト1か
らオブジェクト2が要求を受付時に、Response-Informa
tionのResponse-Addressを参照し、異なる場合は、オブ
ジェクト2からコネクションを切断し処理結果のみ指定
されたアドレスに返却するという指定も可能である(非
同期型の通信の指定時など)。本ケースはモバイル環境
における通信時に有効である。
【0095】また、追加項目として、上記の仕組みにア
クセス制御情報を管理し、サービス制御I/F処理部7
8内にてセキュリティチェックを設ける機構も容易に実
現できる。次に本発明のプログラムを記録したコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体について説明する。
【0096】図16は、CPU100、メモリ101、
外部記憶装置102、ディスプレイ103、キーボード
104、通信処理装置105を備えたコンピュータシス
テムの構成図であり、本発明における分散オブジェクト
処理プログラムを記録した記録媒体は図16に示すメモ
リ101又は外部記憶装置102のいずれか又は両方に
相当する。また、光磁気ディスク、磁気ディスク、磁気
テープ等の可搬媒体、又は電子メモリ、ハードディスク
等も本発明の記録媒体に相当し、これらの記録媒体に格
納された本発明の分散オブジェクト処理プログラムをロ
ーディングした図16に示すコンピュータシステムを分
散配置し、通信処理装置105によりネットワーク接続
することにより、本発明の分散オブジェクトシステムを
構成でき、分散オブジェクト通信処理を行うことができ
る。
【0097】なお、本発明は上記の実施例に限定されて
おらず、特許請求の範囲内で種々変更・応用が可能であ
る。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、分散オブジェクト技術
をインターネットに適応した環境であって、電子商取り
引き環境等の時時刻々と新しいサービスエージェントや
オブジェクトが生成される電子社会環境において、次の
ような効果が期待される。まず、サービスの消費者にと
っては、実世界と同様に新規サービスの情報の取得と実
行が可能となるため、任意の生成された資源に対して柔
軟にアクセスできるための基盤が提供される。
【0099】次に、サービスの提供者にとっては、新規
のサービスを提供するだけで任意の利用者がアクセスで
きかつセキュリティ情報にとっても非常に安全性に優れ
た環境が堤供されるためサービス提供の柔軟性と安全性
が保証できる。更にアプリケーションの開発者にとっ
て、アプリケーション固有の処理記述と、システム共通
の処理記述が分けられ、かつ、アプリケーション開発者
はアプリケーション固有の処理記述のみ意識して開発す
るだけで、安全なアプリケーションが開発できるため、
開発効率の向上が可能である。
【0100】上述のとおり、本発明は、分散オブジェク
ト/エージェント技術を適応して、電子政府や電子モー
ル等を含む電子社会を構築する際の分散オブジェクト/
エージェント通常の基盤として非常に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による分散オブジェクト通信処理方法
および分散オブジェクトシステムを示す図である。
【図2】本発明の実施例における分散オブジェクトシス
テムを示す図である。
【図3】本発明の実施例におけるメッセージの構成を示
す図である。
【図4】メッセージの構成におけるボディ構成を示す図
である。
【図5】メッセージの構成におけるコンテンツヘッダ形
式およびボディ記述例を示す図である。
【図6】本発明の実施例における分散オブジェクトシス
テムの構成を示す図である。
【図7】本発明の実施例におけるオブジェクトの構成を
示す図である。
【図8】本発明の実施例における分散オブジェクトシス
テムの通信フローを示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例におけるオブジェクト内メッセ
ージ情報処理フローを示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例におけるメッセージ情報解析
処理部の処理フローを示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施例におけるメッセージ情報統合
処理部の処理フローを示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施例におけるメッセージ情報A〜
Bの構成(エンベロップ、コンテンツヘッダ)を示す図
である。
【図13】本発明の実施例におけるメッセージ情報A〜
Bの構成(ボディ)を示す図である。
【図14】本発明の実施例におけるメッセージ情報B〜
Cの構成(エンベロップ、コンテンツヘッダ)を示す図
である。
【図15】本発明の実施例におけるメッセージ情報B〜
B―1の構成(エンベロップ、コンテンツヘッダ)を示
す図である。
【図16】本発明の記録媒体の実施例におけるコンピュ
ータシステムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 転送元/送信元オブジェクト 2、20 転送先/送信先オブジェクト 3〜7 サービスI/F 8〜12、33〜37 サービスI/F処理部 13、42 ORB(Object Request Broker) 21 メッセージ通信処理部 22 メッセージコンテンツ処理部 23 サービス制御I/F処理部 24 サービス表示I/F 25 サービス表示I/F処理部 26 サービス実行I/F処理部 27 サービス実行I/F 28、80 サービス制御要求処理部 29、72 サービス表示要求処理部 30、73 サービス実行要求処理部 31、70 サービス表示処理部 32、71 サービス実行処理部 38、79 セキュリティ処理部 39、81 プロトコル処理部 40、82 メディア処理部 41、84 ネーミング処理部 61 ユーザA 62 端末 63 ユーザエージェントA 64 サービスエージェントB 65 サービスエージェントC 66 サービスオブジェクトB−1 67 サービスオブジェクトB−2 68 サービスオブジェクトB−3 100 CPU 101 メモリ 102 外部記憶装置 103 ディスプレイ 104 キーボード 105 通信処理装置

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散ノード上に存在する複数のオブジェ
    クト間でメッセージの交換を行う分散オブジェクトシス
    テムにおける分散オブジェクト通信処理方法であって、 前記オブジェクトはオブジェクト間におけるメッセージ
    の送受信処理を行うメッセージ通信処理手段と、該メッ
    セージのコンテンツ処理を行うメッセージコンテンツ処
    理手段とを有し、 該メッセージ通信処理手段は他のオブジェクトからメッ
    セージを受信し、 該メッセージコンテンツ処理手段は該メッセージのコン
    テンツ処理を行い、 該メッセージ通信処理手段は該コンテンツ処理の結果を
    含むメッセージを該他のオブジェクトに送信することを
    特徴とする分散オブジェクト通信処理方法。
  2. 【請求項2】 前記メッセージ通信処理手段は前記オブ
    ジェクトのサービス内容を外部に表示し、他のオブジェ
    クトから該サービスの利用情報を要求するメッセージを
    受信し、 前記メッセージコンテンツ処理手段は該メッセージのコ
    ンテンツ処理を行い、 該メッセージ通信処理手段は該サービスの利用情報を含
    むメッセージを該他のオブジェクトに送信することを特
    徴とする請求項1記載の分散オブジェクト通信処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記メッセージ通信処理手段は他のオブ
    ジェクトから前記オブジェクトのサービスの実行を要求
    するメッセージを受信し、 前記メッセージコンテンツ処理手段は該メッセージのコ
    ンテンツ処理を行い、 該メッセージ通信処理手段は該サービスの実行結果を含
    むメッセージを該他のオブジェクトに送信することを特
    徴とする請求項1記載の分散オブジェクト通信処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記オブジェクトが他のオブジェクトの
    サービスを利用する場合、 前記メッセージ通信処理手段は、該サービス利用情報を
    持たない場合には他のオブジェクトのサービス利用情報
    を要求するメッセージを該他のオブジェクトに送信し、
    該利用情報を取得し、 該サービスの実行を要求するメッセージを該他のオブジ
    ェクトに送信し、該サービスの実行結果を取得すること
    を特徴とする請求項1記載の分散オブジェクト通信処理
    方法。
  5. 【請求項5】 前記メッセージ通信処理手段は、メッセ
    ージの送受信の際に、セキュリティ処理、プロトコル変
    換、メディア変換、アドレス変換のうち必要に応じて少
    なくとも1つを実行することを特徴とする請求項1記載
    の分散オブジェクト通信処理方法。
  6. 【請求項6】 前記メッセージはエンベロップ部とコン
    テンツ部を有し、 該エンベロップ部は、転送元アドレス、転送先アドレ
    ス、転送履歴情報、及びセキュリティ情報を有し、 該コンテンツ部は、送信元アドレス、送信先アドレス、
    セキュリティ情報、通信内容のプロトコル種別、及び通
    信内容のメディア種別を記述するヘッダ部と、該通信内
    容を記述するボディ部とを有し、 該ボディー部は該コンテンツ部を再帰的に有することを
    特徴とする請求項1ないし5のうちいずれか1項記載の
    分散オブジェクト通信処理方法。
  7. 【請求項7】 前記メッセージは前記各部に署名情報及
    び暗号情報を有し、前記メッセージ通信処理手段はメッ
    セージ送信の際には署名及び暗号化を行い、メッセージ
    受信の際には署名検証及び復号化を行うことを特徴とす
    る請求項1ないし6のうちいずれか1項記載の分散オブ
    ジェクト通信処理方法。
  8. 【請求項8】 分散ノード上に存在する複数のオブジェ
    クト間でメッセージの交換を行う分散オブジェクトシス
    テムであって、 前記オブジェクトがオブジェクト間におけるメッセージ
    の送受信処理を行うメッセージ通信処理手段と、該メッ
    セージのコンテンツ処理を行うメッセージコンテンツ処
    理手段とを有することを特徴とする分散オブジェクトシ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記メッセージ通信処理手段は、 前記オブジェクトのサービス内容を外部に表示し、他の
    オブジェクトから該サービスの利用情報を要求するメッ
    セージを受信し、結果を送信する手段を有し、 前記メッセージコンテンツ処理手段は該メッセージのコ
    ンテンツ処理を行う手段を有することを特徴とする請求
    項8記載の分散オブジェクトシステム。
  10. 【請求項10】 前記メッセージ通信処理手段は他のオ
    ブジェクトから前記オブジェクトのサービスの実行を要
    求するメッセージを受信し、結果を送信する手段を有
    し、 前記メッセージコンテンツ処理手段は該メッセージのコ
    ンテンツ処理を行う手段を有することを特徴とする請求
    項8記載の分散オブジェクトシステム。
  11. 【請求項11】 前記メッセージ通信処理手段は、 前記オブジェクトが他のオブジェクトのサービスを利用
    する際、該サービス利用情報を持たない場合に他のオブ
    ジェクトのサービス利用情報を要求するメッセージを該
    他のオブジェクトに送信し、該利用情報を取得する手段
    と、 該サービスの実行を要求するメッセージを該他のオブジ
    ェクトに送信し、該サービスの実行結果を取得する手段
    とを有することを特徴とする請求項8記載の分散オブジ
    ェクトシステム。
  12. 【請求項12】 前記メッセージ通信処理手段は、 メッセージの送受信の際にセキュリティ処理を行うセキ
    ュリティ処理手段、プロトコル変換を行うプロトコル変
    換手段、メディア変換を行うメディア変換手段、アドレ
    ス変換を行うアドレス変換手段のうち必要に応じて少な
    くとも1つを有することを特徴とする請求項8記載の分
    散オブジェクトシステム。
  13. 【請求項13】 前記メッセージはエンベロップ部とコ
    ンテンツ部を有し、 該エンベロップ部は、転送元アドレス、転送先アドレ
    ス、転送履歴情報、及びセキュリティ情報を有し、 該コンテンツ部は、送信元アドレス、送信先アドレス、
    セキュリティ情報、通信内容のプロトコル種別、及び通
    信内容のメディア種別を記述するヘッダ部と、該通信内
    容を記述するボディ部とを有し、 該ボディー部は該コンテンツ部を再帰的に有することを
    特徴とする請求項8ないし請求項12のうちいずれか1
    項記載の分散オブジェクトシステム。
  14. 【請求項14】 前記メッセージは前記各部に署名情報
    及び暗号情報を有し、前記メッセージ通信処理手段はメ
    ッセージ送信の際には署名及び暗号化を行い、メッセー
    ジ受信の際には署名検証及び復号化を行うことを特徴と
    する請求項8ないし13のうちいずれか1項記載の分散
    オブジェクトシステム。
  15. 【請求項15】 分散ノード上に存在する複数のオブジ
    ェクト間でメッセージの交換を行う分散オブジェクトシ
    ステムにおける分散オブジェクト通信プログラムを記録
    したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、該
    記録媒体に記録されたプログラムは該分散ノードにおけ
    る各ノードにおいて実行され、該プログラムにより、 前記オブジェクトはオブジェクト間におけるメッセージ
    の送受信処理を行うメッセージ通信処理手段と、該メッ
    セージのコンテンツ処理を行うメッセージコンテンツ処
    理手段とを有し、 該メッセージ通信処理手段は他のオブジェクトからメッ
    セージを受信し、 該メッセージコンテンツ処理手段は該メッセージのコン
    テンツ処理を行い、 該メッセージ通信処理手段は該コンテンツ処理の結果を
    含むメッセージを該他のオブジェクトに送信することを
    特徴とする分散オブジェクト通信プログラムを記録した
    記録媒体。
  16. 【請求項16】 前記メッセージ通信処理手段は前記オ
    ブジェクトのサービス内容を外部に表示し、他のオブジ
    ェクトから該サービスの利用情報を要求するメッセージ
    を受信し、 前記メッセージコンテンツ処理手段は該メッセージのコ
    ンテンツ処理を行い、該メッセージ通信処理手段は該サ
    ービスの利用情報を含むメッセージを該他のオブジェク
    トに送信することを特徴とする請求項15記載の分散オ
    ブジェクト通信プログラムを記録した記録媒体。
  17. 【請求項17】 前記メッセージ通信処理手段は他のオ
    ブジェクトから前記オブジェクトのサービスの実行を要
    求するメッセージを受信し、 前記メッセージコンテンツ処理手段は該メッセージのコ
    ンテンツ処理を行い、 該メッセージ通信処理手段は該サービスの実行結果を含
    むメッセージを該他のオブジェクトに送信することを特
    徴とする請求項15記載の分散オブジェクト通信プログ
    ラムを記録した記録媒体。
  18. 【請求項18】 前記オブジェクトが他のオブジェクト
    のサービスを利用する場合、 前記メッセージ通信処理手段は、該サービス利用情報を
    持たない場合に他のオブジェクトのサービス利用情報を
    要求するメッセージを該他のオブジェクトに送信し、該
    利用情報を取得し、 該サービスの実行を要求するメッセージを該他のオブジ
    ェクトに送信し、該サービスの実行結果を取得すること
    を特徴とする請求項15記載の分散オブジェクト通信プ
    ログラムを記録した記録媒体。
  19. 【請求項19】 前記メッセージ通信処理手段は、メッ
    セージの送受信の際に、セキュリティ処理、プロトコル
    変換、メディア変換、アドレス変換のうち必要に応じて
    少なくとも1つを実行することを特徴とする請求項15
    記載の分散オブジェクト通信プログラムを記録した記録
    媒体。
  20. 【請求項20】 前記メッセージはエンベロップ部とコ
    ンテンツ部を有し、 該エンベロップ部は、転送元アドレス、転送先アドレ
    ス、転送履歴情報、及びセキュリティ情報を有し、 該コンテンツ部は、送信元アドレス、送信先アドレス、
    セキュリティ情報、通信内容のプロトコル種別、及び通
    信内容のメディア種別を記述するヘッダ部と、該通信内
    容を記述するボディ部とを有し、 該ボディー部は該コンテンツ部を再帰的に有することを
    特徴とする請求項15ないし19のうちいずれか1項記
    載の分散オブジェクト通信プログラムを記録した記録媒
    体。
  21. 【請求項21】 前記メッセージは前記各部に署名情報
    及び暗号情報を有し、前記メッセージ通信処理手段はメ
    ッセージ送信の際には署名及び暗号化を行い、メッセー
    ジ受信の際には署名検証及び復号化を行うことを特徴と
    する請求項15ないし20のうちいずれか1項記載の分
    散オブジェクト通信プログラムを記録した記録媒体。
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