【書類名】明細書
【発明の名称】レンズ付き液体試料測定装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】 液体試料中に含まれる特定成分を測定する液体試料測定装置において、採取した液体試料滴とセンサの液体試料導入口付近を拡大して視認するためのレンズ装着体を有するレンズ付き液体試料測定装置。
【請求項２】 前記レンズ装着体は開閉式であって、自由に角度が変えられる構造であることを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記載のレンズ付き液体試料測定装置。
【請求項３】 前記レンズ装着体のレンズ部に、液体試料滴の大きさを計測するための目盛りが設置されていることを特徴とする、特許請求の範囲第１項または第２項に記載のレンズ付き液体試料測定装置。
【請求項４】 前記目盛りが円形目盛りである、特許請求の範囲第３項に記載のレンズ付き液体試料測定装置。
【請求項５】 採取した液体試料滴とセンサの液体試料導入口付近を照明するための光源が設置されている、特許請求の範囲第２項に記載のレンズ付き液体試料測定装置。
【請求項６】 上記光源は、前記レンズ装着体の開閉角度によって点灯および消灯可能である、特許請求の範囲第５項に記載のレンズ付き液体試料測定装置。
【請求項７】 採取した液体試料滴とセンサの液体試料導入口付近を照明するための光源が設置されている、特許請求の範囲第１項に記載のレンズ付き液体試料測定装置。
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】
本発明は、例えば血中グルコース濃度（以下「血糖値」という）等、液体試料中に含まれる特定成分を測定するための液体試料測定装置であって、測定者が採取した液体試料を速やかにセンサに供給することのできる液体試料測定装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
本発明の液体試料測定装置は、医療・スポーツ科学・生化学分析等、用途は多様であるが、発明を理解しやすくするために、液体試料測定の例として糖尿病患者による血糖値の自己測定を挙げて、以下詳細に説明する。
【０００３】
糖尿病の治療には、患者の血糖値を正常範囲に保つことが必要であり、患者自らによる血糖値管理が重要となっている。特に、患者自身によるインスリン注射によって血糖値を正常範囲に維持する場合には、患者自身による適宜の血糖値測定が欠かせない。
【０００４】
このような目的に使用する携帯型の血糖値測定装置がすでに市販されており、その一例は、たとえば特許公報第２７０２８１８号に示されている。この血糖値測定装置は、酵素電極を有する使い捨てのセンサを挿入装着（以下、挿着と表現することもある）して使用される。このセンサは図１の分解斜視図に示すように、絶縁性の基板１上にスクリーン印刷により銀ペーストを印刷しリード２，３を形成し、次に、樹脂バインダーを含む導電性カーボンペーストを用いて測定極４および対電極５からなる電極系を印刷により形成している。続いて絶縁性ペーストからなる絶縁層６を印刷により形成している。この測定極４，および対電極５上には、酵素としてグルコースオキシダーゼや電子受容体としてフェリシアン化カリウム等からなる試薬層７を形成している。そして、試料導入孔１０を有するスペーサ８を介して、空気孔１１を有するカバー９で覆った構成となっている。
【０００５】
測定時には、スペーサ８の試料導入口１０により形成される毛細管の一端に血液を点着すると、他端を空気穴１１とする毛細管内に血液が吸引され、試薬が溶解して酸化還元反応が起こる。このとき測定極４と対電極５に、リード部２，３を介して電圧を印加すると、グルコース濃度に比例した酸化電流が生じる。この酸化電流が装置本体内で血糖値に換算され、表示される。
【０００６】
ところで、上記のような測定装置のセンサに接触させる液体試料、すなわち血液の採取は、たとえば特開平９−２６６８９８号公報に示されているような、ランセットと呼ばれる器具を用いて行うのが一般的である。このランセットは、患者の指先等の皮膚に小さな孔を開ける（傷をつける）ための器具であり、こうして開けられた孔から出液させた血液滴を上記したセンサに供給することにより、比較的簡便に血糖値の自己測定をすることができる。この場合の供給とは、指先等にある血液滴を前記センサの試料導入口に付着させる行為をいう。
【０００７】
しかしながら、ランセットによる指先採血によって得られる血液量は３〜１０μＬのわずかな量であり、糖尿病患者である測定者は、３〜１０μＬの血液量が出たことを目視確認してからセンサ上の試料導入口に供給しなければならない。さらに、センサにおける試料導入口は、センサ本体よりも小さく、０．２〜０．５センチメートル位の四方を持つ矩形又は０．２〜０．５センチメートル位の直径を持つ円等の大きさでしかない。そのため試料導入口に囲み線が書かれていたり、試料導入部の着色によって測定者に供給するための場所を示すという解決策が講じられているが、試料導入口が非常に小さいために見難いという欠点を依然有する。
【０００８】
試料供給口の小ささによって、健常人であっても眼精疲労・過労・ストレスによる視力の低下、加齢による近距離視力の衰え等が原因となり試料の供給に支障をきたす場合がある。特に糖尿病を患い、糖尿病合併症の網膜症になると視力が低下してしまうため、小さな試料導入口では増々見難くなってしまう。さらに日光や蛍光灯のある場所以外でのやや暗い場所においては、チップ上に書かれた囲み線や、試料導入部の着色が非常に見難いこともある。測定者にとって小さくて見難いチップを扱うことは、至難の業である。
【０００９】
また、近年においては、より痛みの小さい低侵襲採血のニーズから、血液量が１μＬ以下で測定可能なセンサが開発されており、このような極微量な場合、センサの試料導入口へ正確に付着させる作業は非常に困難になる。さらに、測定に必要な血液量として血液滴の直径がどの程度であればよいのかは、測定者の勘にたよる部分が多く、少なかった場合には再度採血し、センサも交換して再度測定をやり直さなければならない。
【００１０】
上記測定装置のセンサにある試料導入口に血液が供給されると血漿又は血清成分の分離が行われて測定される場合がある。しかし、上述した理由によって、センサ上にある試料導入口への試料導入が速やかに行うことができなくなると、血液が凝固してしまう。血漿又は血清成分を分離できる、わずかに凝固する程度ならば特定成分の測定は可能であるが、血液凝固が全体にまで及ぶ場合には、血漿又は血清成分の分離を行えず、測定できなくなる。その結果センサが無駄になるだけでなく、再度測定を行わなければならないため、測定者に負担もかかる。指先採血は、血液量も少なく、自らの体温によって凝固しやすい状態にあり、指先採血後できるだけ速やかに試料導入口へ供給しなければならない。
【００１１】
一方、試料導入時の照明として明るい環境を作るために液体試料測定装置に光源を設置した場合、消費電力が大きいために、測定者が試料導入口への試料供給をまごついていると、内蔵電池の寿命が短くなってしまう。よって、糖尿病患者への繁雑性と経済的負担が高くなる。さらに、光源の点灯および消灯のスイッチを設置した場合、操作が煩わしくなると共に、測定時の急な点灯および消灯に対応できない問題点がある。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
測定者は、液体試料をランセット等を用いて採取し、目的量の液体試料がでたことを目視確認しなければならない。よって、高齢者、あるいは、視力が低下した患者、また、照明が十分でない暗い部屋や夜間の屋外等で液体試料を採取する場合には、液体試料を迅速かつ正確にセンサに供給することは困難である。さらに必要液体試料量が１．０μＬ以下の極微量な場合、センサの液体試料導入口へ正確に供給する作業は非常に難しい。またさらに、測定に必要な試料量として液体試料滴の直径が最小どの程度であればよいのかは、測定者の勘に頼る部分が多く、少なかった場合には、再度液体試料を採取しセンサも交換して測定をやり直さなければならない等の不都合があった。
【００１３】
本願発明は以上のような事情により考案されたものであって、誰でも、何時でも、何処ででも、確実に自己測定が行える液体試料測定装置を提供することをその課題とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は、液体試料中に含まれる特定成分を測定する液体試料測定装置において、採取した液体試料滴とセンサの液体試料導入口付近を拡大して視認するためのレンズ装着体を有するレンズ付き液体試料測定装置である。
【００１５】
また、前記レンズ装着体は開閉式であって、自由に角度が変えられる構造であることを特徴とする。
【００１６】
また、前記レンズ装着体のレンズ部に、液体試料滴の大きさを計測するための目盛りが設置されていることを特徴とする。前記目盛りが円形目盛りであってもよい。
【００１７】
また、レンズ付き液体試料測定装置において、採取した液体試料滴とセンサの液体試料導入口付近を照明するための光源が設置されていることを特徴とする。上記光源は、前記レンズ装着体の開閉角度によって点灯および消灯可能であってもよい。
【００１８】
【発明の実施の形態】
本発明のレンズ付き液体試料測定装置を用いた際の、測定作業のイメージを図２に示す。液体試料測定装置本体１２に設置されたレンズ１４により、センサ１５の先端付近（つまり試料導入口付近）および指先の液体試料（血液）１６が拡大される。そうして測定者は、液体試料１６のセンサ１５への液体試料１６供給が容易に行える。
【００１９】
図３に本発明のレンズ付き液体試料測定装置の平面図を、図４にレンズ装着体１３のレンズ１４を通してレンズの上方から視認した図を、図５にレンズ付き液体試料測定装置の側面図を示す。
【００２０】
図３に示すように、本発明の液体試料測定装置の非使用時には、レンズ装着体１３が液体試料測定装置本体１２にカバー状に収納されている。実際の測定時には、図５に示すようにレンズ装着体１３を開くことにより、その使用が可能になる。さらに、レンズ装着体１３の角度は自由に変えることができるようになっている。
【００２１】
レンズ１４には凸レンズ、シリンドリカルレンズといった、拡大機能を有するレンズを用いることができる。この時、センサ１５および液体試料滴１６とレンズ１４との焦点を予め合わせておくことが望ましい。
【００２２】
【実施例】
以下に、本発明に関わるレンズ付き液体試料測定装置の構造例を示す。
【００２３】
まず、プラスチックを用いて液体試料測定装置に合うように、カバー状のレンズ装着体を成形する。この時、レンズ装着体の大きさは、液体試料測定装置本体の測定値表示窓に被らない程度にする。次に、凸レンズをカバー状に成形したレンズ装着体に固定する。この時、凸レンズの曲面を下にして、つまりレンズ装着体を開いたときに曲面が上に来るように固定する。次に、このレンズ装着体を液体試料測定装置本体に固定する。この時、回転軸１９（図２および図５参照）を用いて、液体試料測定装置のセンサ装着側の両端で固定する。すなわち、レンズ装着体を任意の角度に動かすことができ、レンズ装着体の角度が液体試料測定装置に対して０度から１８０度になるようにする。さらに、レンズ装着体を完全に開いたときに液体試料測定装置とレンズ装着体が引っかからないように回転軸１９（図２および図５参照）の位置を設定しておくと好ましい。凸レンズの焦点は、センサの先端部（つまり試料導入部分）近辺へ、液体試料滴が到達した位置に合うように設定しておく。測定者は、測定時にレンズ装着体を開き、拡大されたセンサおよび液体試料滴を頼りに液体試料のセンサへの供給を行う。
【００２４】
本発明の請求項３又は請求項４に記載の発明は、図４中でのレンズ内に形成した液体試料量目盛に示すように、液体試料量目盛１８ａ，１８ｂ，１８ｃを設置することで、測定者は液体試料滴が必要量出ているかどうかを判断でき、測定の失敗を防ぐことができる。この時、中心目盛はセンサ１５の必要試料量に合わせて設置する。また、目盛幅は「０．５μＬ用」「１．０μＬ用」等任意に設定して良い。図では液体試料滴に則して円形状態の目盛りを示しているが、単に直径を示す直線上の目盛りでもよいことは明らかである。
【００２５】
液体試料量目盛付き凸レンズの作製方法としては、凸レンズの底面に円形シールを添付するか、凸レンズの底面に目盛を記入したアクリル板等の透明体を敷く等がある。このとき、センサの必要試料量に合わせ、さらに、拡大される液体試料滴の大きさを考慮して目盛を設置する。発明者らが実際に作製した目盛付き凸レンズを例とすると、必要液体試料量１．０μＬ以上のセンサにおいては、直径４．００ｍｍの中心円１８aが基準の１．０μＬを示し、直径４．９０ｍｍの円１８bが１．５μＬ、直径５．６６ｍｍの円１８cが２．０μＬを示す。さらにこの時、必要液体試料量１．０μＬの中心線を太く記入しておくことで測定者の目標液体試料量を明確にすることができる。測定者は、レンズおよびレンズに設置された液体試料目盛を頼りに、採取した液体試料適量が十分であるかを確認し、センサへの液体試料滴供給を行えばよい。
【００２６】
本発明の請求項５に記載の発明は、図５および図６に示すように、測定装置本体１２に対して光を照射できる位置に光源１７を設置する。光源１７には、発光ダイオード、タングステンランプ等を用いることができる。発光ダイオードの例として、白色LEDランプ（動作電圧５Ｖ、許容損失１００ｍＷ、光度４００ｍＣｄ）等を用いることができる。光源１７の明るさは明るいほど望ましいが、消費電力が大きくなると内蔵電池の寿命が短くなるため、１０ｍＣｄ〜１Ｃｄの明るさが望ましい。この時、光源１７表面が露出する程度で液体試料測定装置本体１２に設置する。この時、液体試料測定装置本体１２の上部、すなわちセンサ挿着口の上部に設置することで、センサ１５および液体試料を効率よく照明することができる。
【００２７】
測定者はレンズを介して拡大されたセンサを視認すると同時に、そのセンサはランプで照らされるので、レンズを有さない一般液体試料測定装置へランプを単純に設置したものよりも、より正確に、より短時間で、まごつくことなく液体導入口へ液滴を供給できる。ひいては内蔵電池の寿命が長くなる。
【００２８】
本発明の請求項６に記載の発明は、図６に示すように光源１７の点灯可能および消灯可能がレンズ装着体１３の開閉により制御できるように設置する。この場合、レンズ装着体１３を限界まで開くことで光源１７は点灯可能状態になるようにし（完全に開くまで点灯状態にならない）、レンズ装着体１３を完全に閉じることで消灯可能になるようにする（一旦点灯すると完全に閉じるまで消えない）。測定者が光源１７の点灯を必要とするときは、レンズ装着体１３を一度限界まで開くことで点灯可能にさせ、光源が点灯可能になった状態でセンサを挿着することで点灯させる。点灯下、センサ先端の焦点が合うような目的の角度までレンズ装着体１３を動かす。測定者が光源１７の点灯を必要としないときは、レンズ装着体１３完全に開かずに、直接目的の角度までを動かせばよい。
【００２９】
また、点灯はセンサ１５がセットされて血液が供給される瞬間までの時間のみで、血液が吸引されて測定がスタートすれば自動的に消灯する機能を有してもよい。こうすれば、電池の寿命をさらに伸ばすことが望める。
【００３０】
【発明の効果】
本発明により、高齢者の患者、あるいは視力が低下した患者でも液体試料測定装置を用いた測定を確実に行え、さらに、液体試料量が極微量であっても確実に液体試料量を判断できるため測定の失敗は全くなくなる。また、照明光を必要とする場合でも、レンズ装着体の開閉に連動して必要な時に光源の点灯および消灯ができるため、消費電力も節約できる。
【００３１】
【図面の簡単な説明】
【図１】
センサの分解斜視図
【図２】
液体試料測定装置を用いた測定のイメージ図
【図３】
液体試料測定装置の平面図
【図４】
レンズ内に形成した円形の液体試料量目盛
【図５】
液体試料測定装置の右側面図
【図６】
液体試料測定装置の側面図
【符号の説明】
１ 絶縁性の基板
２，３ リード
４ 測定極
５ 対極
６ 絶縁層
７ 試薬層
８ スペーサ
９ カバー
１０ 試料導入孔
１１ 空気孔
１２ 液体試料測定装置本体
１３ レンズ装着体
１４ レンズ
１５ センサ
１６ 液体試料
１７ 光源
１８a １．０μＬの目盛
１８b １．５μＬの目盛
１８c ２．０μＬの目盛
１９ 回転軸
[Document name] Specification [Title of invention] Liquid sample measuring device with lens [Claims]
1. A liquid sample measuring device for measuring a specific component contained in a liquid sample, with a lens having a lens-mounted body for magnifying and visually recognizing the collected liquid sample drops and the vicinity of the liquid sample introduction port of the sensor. Liquid sample measuring device.
2. The liquid sample measuring device with a lens according to claim 1, wherein the lens mounting body is openable and closable and has a structure in which the angle can be freely changed.
3. The scope of claims 1 or 2, wherein a scale for measuring the size of a liquid sample drop is provided on the lens portion of the lens-mounted body. Liquid sample measuring device with lens.
4. The liquid sample measuring device with a lens according to claim 3, wherein the scale is a circular scale.
5. The liquid sample measuring device with a lens according to claim 2 , wherein a light source for illuminating the collected liquid sample drops and the vicinity of the liquid sample introduction port of the sensor is installed.
6. The liquid sample measuring device with a lens according to claim 5 , wherein the light source can be turned on and off depending on the opening / closing angle of the lens mounting body.
7. collected light source for illuminating the vicinity of the liquid sample inlet port of the liquid sample drop and the sensor is installed, lensed liquid sample measurement apparatus as defined in paragraph 1 claims.
Description: TECHNICAL FIELD [Detailed description of the invention]
[0001]
[Technical field to which the invention belongs]
The present invention is a liquid sample measuring device for measuring a specific component contained in a liquid sample, such as blood glucose concentration (hereinafter referred to as "blood glucose level"), and promptly measures the liquid sample collected by the measurer. The present invention relates to a liquid sample measuring device that can be supplied to a sensor.
0002.
[Conventional technology]
The liquid sample measuring device of the present invention has various uses such as medical / sports science / biochemical analysis, but in order to make the invention easier to understand, self-measurement of blood glucose level by a diabetic patient is used as an example of liquid sample measurement. It will be described in detail below .
0003
In the treatment of diabetes, it is necessary to maintain the patient's blood glucose level to the normal range, the blood glucose level management by himself patient has become important. In particular, when the blood glucose level is maintained in the normal range by insulin injection by the patient himself / herself, appropriate blood glucose level measurement by the patient himself / herself is indispensable.
0004
A portable blood glucose measuring device used for such a purpose is already on the market, and an example thereof is shown in, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 2702818. This blood glucose level measuring device is used by inserting and attaching a disposable sensor having an enzyme electrode (hereinafter, may be referred to as insertion). As shown in the exploded perspective view of FIG. 1, this sensor prints silver paste on an insulating substrate 1 by screen printing to form leads 2 and 3, and then uses a conductive carbon paste containing a resin binder. An electrode system including a measuring electrode 4 and a counter electrode 5 is formed by printing. Subsequently, an insulating layer 6 made of an insulating paste is formed by printing. A reagent layer 7 composed of glucose oxidase as an enzyme, potassium ferricyanide as an electron acceptor, or the like is formed on the measurement electrode 4 and the counter electrode 5. Then, it is covered with a cover 9 having an air hole 11 via a spacer 8 having a sample introduction hole 10.
0005
At the time of measurement, when blood is instilled on one end of the capillary formed by the sample introduction port 10 of the spacer 8, the blood is sucked into the capillary having the other end as the air hole 11, and the reagent is dissolved to cause a redox reaction. .. At this time, when a voltage is applied to the measuring electrode 4 and the counter electrode 5 via the lead portions 2 and 3, an oxidation current proportional to the glucose concentration is generated. This oxidation current is converted into a blood glucose level in the main body of the device and displayed.
0006
By the way, the liquid sample to be brought into contact with the sensor of the measuring device as described above, that is, blood is generally collected by using an instrument called a lancet, for example, as shown in Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-266898. Is. This lancet is a device for making (damaging) a small hole in the skin such as a patient's fingertip, and by supplying blood droplets discharged from the hole made in this way to the above-mentioned sensor, it is relatively relatively. The blood glucose level can be easily self-measured. The supply in this case means an act of adhering blood droplets on the fingertip or the like to the sample introduction port of the sensor.
0007
However, the blood volume obtained by fingertip blood sampling with Lancet is a small amount of 3 to 10 μL, and the measurer who is a diabetic patient visually confirms that the blood volume is 3 to 10 μL before the sample on the sensor. Must be supplied to the inlet. Further, the sample inlet in the sensor is smaller than the sensor body and has a size such as a rectangle having a square of 0.2 to 0.5 cm or a circle having a diameter of 0.2 to 0.5 cm. It's just that. Therefore, a solution has been taken such that a box is drawn on the sample introduction port or the sample introduction part is colored to indicate the place to supply to the measurer, but it is difficult to see because the sample introduction port is very small. It still has the drawback of.
0008
Due to the small size of the sample supply port, even a healthy person may have difficulty in supplying the sample due to deterioration of visual acuity due to eye strain, overwork, stress, deterioration of short-range visual acuity due to aging, and the like. In particular, if you suffer from diabetes and have retinopathy, which is a complication of diabetes, your eyesight will deteriorate, making it even more difficult to see with a small sample inlet. Furthermore, in a slightly dark place other than a place with sunlight or fluorescent light, the surrounding line written on the chip and the coloring of the sample introduction part may be very difficult to see. Handling small and hard-to-see chips for measurers is a daunting task.
0009
Further, in recent years, a sensor capable of measuring a blood volume of 1 μL or less has been developed due to the need for less invasive blood sampling with less pain, and in such a very small amount, it adheres accurately to the sample inlet of the sensor. The work to make it becomes very difficult. Furthermore, the diameter of the blood droplet required for the measurement depends on the measurer's intuition, and if it is small, the blood is collected again, the sensor is replaced, and the measurement is performed again. Must be redone.
0010
When blood is supplied to the sample inlet on the sensor of the measuring device, plasma or serum components may be separated and measured. However, for the reasons described above, if the sample cannot be quickly introduced into the sample introduction port on the sensor, the blood will coagulate. It is possible to measure a specific component as long as the plasma or serum component can be separated and the blood coagulates slightly, but when the blood coagulation extends to the whole, the plasma or serum component cannot be separated and cannot be measured. As a result, not only the sensor is wasted, but also the measurement must be performed again, which imposes a burden on the measurer. Fingertip blood collection has a small amount of blood and is in a state where it easily coagulates due to its own body temperature, and must be supplied to the sample inlet as soon as possible after fingertip blood collection.
0011
On the other hand, when a light source is installed in the liquid sample measuring device to create a bright environment for lighting at the time of sample introduction, the built-in battery is used when the measurer is confused about supplying the sample to the sample introduction port due to the large power consumption. Life is shortened. Therefore, the complexity and financial burden on diabetics are increased. Further, when a switch for turning on / off the light source is installed, there is a problem that the operation becomes complicated and it is not possible to cope with sudden turning on / off at the time of measurement.
0012
[Problems to be Solved by the Invention]
The measurer must collect a liquid sample using a lancet or the like and visually confirm that the target amount of the liquid sample has been produced. Therefore, it is difficult to supply the liquid sample to the sensor quickly and accurately when the liquid sample is collected by an elderly person, a patient with poor eyesight, a dark room with insufficient lighting, or outdoors at night. Is. Further, when the required amount of liquid sample is a very small amount of 1.0 μL or less, it is very difficult to accurately supply the liquid sample to the liquid sample inlet of the sensor. Furthermore, the minimum diameter of the liquid sample droplet required for measurement depends largely on the measurer's intuition, and if it is small, the liquid sample is collected again and the sensor is also used. There was an inconvenience such as having to replace and redo the measurement.
0013
The present invention has been devised under the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a liquid sample measuring device capable of reliably performing self-measurement by anyone, anytime, anywhere.
0014.
[Means for solving problems]
In order to solve the above problems, the present invention provides a liquid sample measuring device for measuring a specific component contained in a liquid sample, for magnifying and visually recognizing the collected liquid sample drops and the vicinity of the liquid sample introduction port of the sensor. A liquid sample measuring device with a lens having a lens-mounted body.
0015.
Further, the lens mounting body is openable and closable, and is characterized in that the angle can be freely changed.
0016.
Further, the lens portion of the lens-mounted body is characterized in that a scale for measuring the size of a liquid sample drop is provided. The scale may be a circular scale.
[0017]
Further, the liquid sample measuring device with a lens is characterized in that a light source for illuminating the collected liquid sample droplets and the vicinity of the liquid sample introduction port of the sensor is installed. The light source may be turned on and off depending on the opening / closing angle of the lens mounting body.
0018
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIG. 2 shows an image of the measurement work when the liquid sample measuring device with a lens of the present invention is used. The lens 14 installed on the main body 12 of the liquid sample measuring device magnifies the liquid sample (blood) 16 near the tip of the sensor 15 (that is, near the sample introduction port) and the fingertip. Then, the measurer can easily supply the liquid sample 16 to the sensor 15 of the liquid sample 16.
0019
The plan view of the lens with a liquid sample measurement apparatus of the present invention in FIG. 3, a diagram viewed from above the lens through the lens 14 of the lens mounting member 13 in FIG. 4, a side view of the lens with a liquid sample measurement apparatus in FIG. 5 Shown.
0020
As shown in FIG. 3, when not in use the liquid sample measurement apparatus of the present invention, lenses instrumentation adherend 13 is housed in the cover form a liquid sample measurement apparatus main body 12. At the time of actual measurement, the lens mounting body 13 can be used by opening the lens mounting body 13 as shown in FIG. Further, the angle of the lens mounting body 13 can be freely changed.
0021.
As the lens 14, a lens having a magnifying function such as a convex lens or a cylindrical lens can be used. At this time, it is desirable to focus the sensor 15 and the liquid sample droplet 16 and the lens 14 in advance.
0022.
【Example】
An example of the structure of the liquid sample measuring device with a lens according to the present invention is shown below.
[0023]
First, a cover-shaped lens mount is molded using plastic so as to fit the liquid sample measuring device. At this time, the size of the lens-mounted body should be such that it does not cover the measured value display window of the main body of the liquid sample measuring device. Next, the convex lens is fixed to the lens mounting body formed into a cover shape. At this time, the convex lens is fixed so that the curved surface is on the bottom, that is, the curved surface is on the top when the lens mounting body is opened. Next, this lens mounting body is fixed to the main body of the liquid sample measuring device. At this time, the rotating shaft 19 (see FIGS. 2 and 5) is used to fix the liquid sample measuring device at both ends on the sensor mounting side. That is, the lens-mounted body can be moved to an arbitrary angle so that the angle of the lens-mounted body is 0 to 180 degrees with respect to the liquid sample measuring device. Further, it is preferable to set the position of the rotating shaft 19 (see FIGS. 2 and 5) so that the liquid sample measuring device and the lens mounting body are not caught when the lens mounting body is completely opened. The focal point of the convex lens is set so as to be close to the tip of the sensor (that is, the sample introduction portion) and at the position where the liquid sample droplet has reached. The measurer opens the lens mounting body at the time of measurement and supplies the liquid sample to the sensor by relying on the magnified sensor and the liquid sample drop.
0024
According to the third or fourth aspect of the present invention, as shown in the liquid sample amount scale formed in the lens in FIG. 4, the liquid sample amount scales 18a, 18b, 18c are provided. , The measurer can determine whether the required amount of liquid sample drops are being produced, and can prevent the measurement from failing. At this time, the central scale is set according to the required sample amount of the sensor 15. Further, the scale width may be arbitrarily set such as "for 0.5 μL" and "for 1.0 μL". In the figure, the scale is shown in a circular state according to the liquid sample droplet, but it is clear that the scale may simply be a linear scale indicating the diameter.
0025
As a method for producing a convex lens with a liquid sample amount scale, a circular sticker is attached to the bottom surface of the convex lens, or a transparent material such as an acrylic plate with a scale is laid on the bottom surface of the convex lens. At this time, the scale is set in consideration of the required sample amount of the sensor and the size of the enlarged liquid sample droplet. Taking the graduated convex lens actually manufactured by the inventors as an example, in a sensor having a required liquid sample amount of 1.0 μL or more, the central circle 18a having a diameter of 4.00 mm indicates 1.0 μL as a reference, and the diameter is 4.90 mm. The circle 18b of the above indicates 1.5 μL, and the circle 18c having a diameter of 5.66 mm indicates 2.0 μL. Further, at this time, the target liquid sample amount of the measurer can be clarified by writing the center line of the required liquid sample amount of 1.0 μL thickly. The measurer may check whether the appropriate amount of the collected liquid sample is sufficient by relying on the lens and the liquid sample scale installed on the lens, and supply the liquid sample drops to the sensor.
0026
In the invention according to claim 5 of the present invention, as shown in FIGS. 5 and 6 , the light source 17 is installed at a position where the measuring device main body 12 can be irradiated with light. A light emitting diode, a tungsten lamp, or the like can be used as the light source 17. As an example of the light emitting diode, a white LED lamp (operating voltage 5 V, allowable loss 100 mW, luminous intensity 400 mCd) or the like can be used. The brighter the brightness of the light source 17, the more desirable it is. However, as the power consumption increases, the life of the built-in battery becomes shorter, so a brightness of 10 mCd to 1 Cd is desirable. In this case, it installed in the liquid sample measurement instrumentation Okimoto 12 to the extent that the light source 17 surface is exposed. At this time, by installing the liquid sample measuring device main body 12 above, that is, above the sensor insertion slot, the sensor 15 and the liquid sample can be efficiently illuminated.
[0027]
The measurer sees the magnified sensor through the lens, and at the same time, the sensor is illuminated by the lamp, so it is more accurate than simply installing the lamp in a general liquid sample measuring device without a lens. shorter time, can be supplied to the liquid droplet to the liquid inlet port without rather Magotsu. As a result, the life of the built-in battery is extended.
[0028]
The invention according to claim 6 of the present invention is installed so that the light source 17 can be turned on and off can be controlled by opening and closing the lens mounting body 13, as shown in FIG. In this case, the light source 17 can be turned on by opening the lens mounting body 13 to the limit (it does not turn on until it is completely opened), and can be turned off by completely closing the lens mounting body 13. (Once it lights up, it does not go out until it is completely closed). When the measurer needs to turn on the light source 17, the lens mounting body 13 is opened once to the limit so that the light source 17 can be turned on, and the sensor is inserted and attached while the light source can be turned on. Under lighting, the lens mounting body 13 is moved to a desired angle so that the tip of the sensor is in focus. When the measurer does not need to turn on the light source 17, the lens mounting body 13 may be moved directly to the desired angle without being completely opened.
[0029]
Further, the lighting may be performed only for the time until the moment when the sensor 15 is set and the blood is supplied, and may have a function of automatically turning off when the blood is sucked and the measurement is started. In this way, it is expected that the life of the battery will be further extended.
[0030]
【Effect of the invention】
According to the present invention, even an elderly patient or a patient with impaired vision can reliably perform measurement using a liquid sample measuring device, and further, even if the amount of liquid sample is extremely small, the amount of liquid sample can be reliably determined. There are no measurement failures. Further, even when the illumination light is required, the light source can be turned on and off when necessary in conjunction with the opening and closing of the lens mounting body, so that power consumption can be saved.
0031
[Simple explanation of drawings]
FIG. 1
An exploded perspective view of the sensor [Fig. 2]
Image of measurement using a liquid sample measuring device [Fig. 3]
Top view of the liquid sample measuring device [FIG. 4]
Circular liquid sample amount scale formed in the lens [Fig. 5]
Right side view of the liquid sample measuring device [FIG. 6]
Side view of liquid sample measuring device [Explanation of symbols]
1 Insulating substrate 2, 3 Leads 4 Measuring poles 5 Counter poles 6 Insulating layer 7 Reagent layer 8 Spacers 9 Covers 10 Sample introduction holes 11 Air holes 12 Liquid sample measuring device body 13 Lens mounting body 14 Lens 15 Sensor 16 Liquid sample 17 Light source 18a 1.0 μL scale 18b 1.5 μL scale 18c 2.0 μL scale 19 Rotating shaft
