JP2000124921A - 高使用幹線グル―プを動的に確立するためのシステム及び方法 - Google Patents

高使用幹線グル―プを動的に確立するためのシステム及び方法

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JP2000124921A JP28542199A JP28542199A JP2000124921A JP 2000124921 A JP2000124921 A JP 2000124921A JP 28542199 A JP28542199 A JP 28542199A JP 28542199 A JP28542199 A JP 28542199A JP 2000124921 A JP2000124921 A JP 2000124921A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、交換電話網内の端局間に動的な高
使用幹線グループを提供するためのシステム及び方法に
関する。 【解決手段】 システムは、端点間に接続されたATM
ファシリティを持つ通過幹線サブネットワークを含む。
コール・マネージャは、端点やATMファシリティと通
信して、端点からの信号メッセージを処理したり、端点
及びATMファシリティ間のインターフェースに対応す
るメッセージを送信する。インターフェースは、端局若
しくはコール・マネージャからの信号メッセージに応答
して、交換仮想回路のセットアップ若しくは解放を動的
に行うように構成されている。本発明の他の実施形態で
は、端局の要素マネージャは、コール・マネージャから
信号メッセージを受信して、端局間に高使用幹線を動的
に供給するように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交換テレフォン・
ネットワークにおける局間トラフィックの提供に係り、
特に、交換テレフォン・ネットワーク内の端局間で動的
な高使用幹線グループを供給するためのシステム及び方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】交換テレフォン・ネットワークにおける
ベアトラフィックは、局内トラフィック、局間トラフィ
ック、及び、交換局間トラフィックとして特徴付けるこ
とができよう。局内トラフィックとは、端局内で発生す
るとともに終端するようなトラフィックのことである。
局間トラフィックとは、ある端局内で発生するととも
に、同じ交換局内の別の端局で終端するようなトラフィ
ックのことである。交換局間トラフィックとは、ある交
換局内のある端局において発生するとともに、別の交換
局内の端局で終端するようなトラフィックのことであ
る。交換局間トラフィックは、終端側の端局に到着する
までに、1又はそれ以上のタンデム交換機を経由するよ
うになっている。
【0003】交換局間トラフィックは、タンデム交換機
を経由してもよいが、トラフィック量が保証する限り、
端局間を直接結ぶ幹線リンクを配設することがより効率
的である。このような直接幹線リンクは、高使用幹線グ
ループと呼ばれる。高使用幹線グループの配設費と維持
費は、タンデム幹線グループほど高価ではないが、1つ
の明確な欠点を包含する。一般に、局間トラフィック量
は相当程度変動し、実質的に周期的なパターン状に変動
することがしばしばある。とりわけ、現在における交換
機テレフォン・ファシリティを用いたインターネットへ
のアクセスの需要の指数関数的な成長に伴ない、ピーク
となるトラフィック期間では極めてトラフィック量が高
くなる。消費者の期待に適合するためには、テレフォン
・サービス・プロバイダは、ピーク使用期間における最
大コール数を受容するために充分な高使用幹線グループ
を配設しなければならない。このようのファシリティの
配設は高価であるばかりでなく、高使用幹線グループの
容量の多くは、大部分の時間においてアイドル状態なの
である。しかしながら、交換機テレフォン幹線の性質
上、高使用幹線グループのアイドル容量を他の目的に使
用することはできない。このため、ピーク使用期間にお
いて全てのコールに応じるためにファシリティを利用可
能にするだけでなく、オフピーク時間中にはファシリテ
ィを他のサービスに使用することができるように、局間
ファシリティを動的に使用することができるようにする
ための方法やシステムの必要性が認識されてきている。
【0004】交換テレフォン・トラフィックの転送に関
するネットワーク容量を増大するために、非同期転送モ
ード(ATM)バックボーン・ネットワークの利用に関
する関心が最近ますます高まってきている。このことを
実現するための幾つかの異なるシステムが既に考案され
ている。その中には、本件出願人による同時係属中の、
「通過幹線サブネットワーク(TRANSIT TRUNK SUBNETWO
RK)」という発明の名称で、1998年9月23日に出
願された、出願番号が09/158,855の特許出願
も含まれている。
【0005】上記で参照した特許出願においても言及し
ているように、通過幹線サブネットワークは、交換テレ
フォン・ネットワーク・ファシリティ上で実施した場合
には幾つかの顕著な利点を有している。例えば、要求次
第でコールに対してサービスするために、該ネットワー
ク内におけるATMバックボーン・リソースを動的に割
り当てることができる。低使用期間の間は、ATMバッ
クボーン・リソースは、例えば他のネットワークへのデ
ータ転送のような他の目的に使用することができる。通
過幹線サブネットワークは多目的ネットワークなので、
オーバーヘッドやメンテナンスに要するコストは広汎な
ユーザ・ベースで分散され、ユニット当たりの使用コス
トは相当程度低減される。
【0006】さらに、ATMバックボーン・ネットワー
クにおける進歩という観点から、最近では、交換テレフ
ォン幹線の設置と管理は極めて高価であり、また、テレ
フォン・サービス・プロバイダのオーバーヘッドの処理
と重要な因果関係があるという点が認識されるようにな
ってきている。例えばヴォイス・オーバー・インターネ
ット・プロトコル(Voice Over Internet Protocol:V
OIP)のような他のサービス提供が開発されているの
で、テレフォン・サービス・プロバイダの競争力を維持
するようにするためには、交換テレフォン幹線のファシ
リティを交換機レベルで組織化して、これらファシリテ
ィのためのメンテナンス・オーバーヘッドを最小限に抑
えるための方法を考案する必要性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、動的
に使用可能で、したがって、ピーク使用期間の間は局間
コールのファシリティとして利用可能で、且つ、例えば
オフピーク期間中のデータ・トランスポートのような他
のサービスにも利用可能な局間ファシリティを提供する
ことにある。
【0008】本発明の更なる目的は、従来の高使用幹線
グループよりも設置とメンテナンスが低コストで済む局
間ファシリティを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、交換仮想回路
(SVC)を用いることで、第1及び第2の端局間に動
的な高使用幹線グループを供給することができる装置を
提供するものである。該装置は、第1及び第2の端局の
間に設けられた非同期転送モード(ATM)ファシリテ
ィと、ATMファシリティを用いて第1及び第2の端局
間を相互接続するインターフェースを含んでいる。第1
及び第2のインターフェースは、パルス・コード変調
(PCM)データをATMセルに変換したり、その逆変
換を行なうようになっている。また、第1及び第2のイ
ンターフェースは、ATMファシリティ上にSVCを動
的に確立して、高使用幹線グループとしてサービスする
ようにもなっている。
【0010】本発明は、さらに、非同期転送モード(A
TM)ファシリティ上に確立された交換仮想回路(SV
C)接続を用いることで、交換テレフォン・ネットワー
ク内で第1及び第2の端局の間に動的な高使用幹線グル
ープを供給することができる装置を提供するものであ
る。該装置は、ATMファシリティを用いて第1及び第
2の端局を相互接続するための第1及び第2のインター
フェースを含んでいる。第1及び第2のインターフェー
スは、パルス・コード変調(PCM)データをATMセ
ルに変換したり、その逆変換をしたり、ATMファシリ
ティ上でSVC接続を確立するようになっている。該装
置は、さらに、端局からコール制御メッセージを受信す
るとともに、コール制御メッセージからコール制御情報
を取り出すための信号コントローラを含んでいる。該装
置は、さらに、信号コントローラからコール制御情報を
受信するとともに、コール制御情報に応答して、第1及
び第2のインターフェースの間でのSVCの確立を動的
に制御するためのメッセージをインターフェースに送信
するためのコール・マネージャを含んでいる。
【0011】また、本発明は、非同期転送モード(AT
M)ファシリティと、ATMファシリティを用いて第1
及び第2の端局間を相互接続する第1及び第2のインタ
ーフェースとを備えたテレフォン・ネットワークにおい
て、高使用幹線グループの容量を制御することができる
方法を提供するものである。該方法は、前記第1及び第
2の端局のうち一方のインターフェースから発生すると
ともに、他方の端局のインターフェースにおいて終端す
るようなコールに応答して、前記ATMファシリティ上
に交換仮想回路(SVC)を動的に確立するステップで
構成される。
【0012】本発明は、さらに、第1及び第2の端局間
を結ぶ幹線を動的に制御することができる装置を提供す
るものである。該装置は第1及び第2の端局間に設けら
れた非同期転送モード(ATM)ファシリティを含んで
おり、該ATMファシリティは、第1の端局とは第1の
インターフェースによって接続されるとともに、第2の
端局とは第2のインターフェースによって接続されてい
る。これらのインターフェースは、パルス・コード変調
(PCM)データをATMセルに変換したり、その逆変
換をしたり、ATMファシリティ上に交換仮想回路(S
VC)を確立して高使用幹線グループとしてサービスす
るようになっている。第1及び第2の端局は、幹線供給
メッセージを受信するとともに、該幹線供給メッセージ
に応答して高使用幹線の供給を動的に増加し若しくは減
少するようになっている。
【0013】本発明は、さらに、第1及び第2の端局を
ATMファシリティと相互接続する第1及び第2のイン
ターフェースを有する非同期転送モード(ATM)ファ
シリティを用いることで、テレフォン・ネットワーク内
の第1及び第2の端局間に供給される高使用幹線グルー
プを動的に制御することができる方法を提供するもので
ある。該方法は、第1及び第2の端局とインターフェー
スの各々の間で幹線を動的に供給するステップと、各々
の端局間における幹線の動的な供給に応答して、ATM
ファシリティ上で第1及び第2のインターフェースの間
に交換仮想回路(SVC)を動的に確立するステップと
で構成される。
【0014】また、本発明は、1組の端局間におけるコ
ール完了の要求に応答してコール・マネージャによって
捕捉された統計に基づいて、高使用幹線グループにおい
て必要なSVCの数を決定する方法を提供する。当該方
法に従えば、コール要求の統計は、統計捕捉期間の終了
時に解析され、もし必要であれば、端局間の高使用幹線
グループにおける幹線数と対応するSVC数の調整が行
われる。実際、2つの局間において少なくとも第1の所
定数以上のコール完了要求をコール・マネージャが受信
するような場合、オーバーフローしたコールはコール・
マネージャ経由で「タンデム」されるので、高使用幹線
グループにおいて幹線と対応するSVCが不足している
ことになる。したがって、コール・マネージャは、制御
メッセージを発行して、それぞれの端局に送信して、高
使用幹線グループにおいて所定数の幹線を追加するよう
に指示する。コール要求数が第2の所定数以下である場
合には、コール・マネージャは、制御メッセージを発行
して、各端局のペアに送信して、特定数のSVCを高使
用幹線グループから取り除くように端局に指示する。端
局若しくはコール・マネージャは、制御メッセージを発
行して、対応するインターフェースに送信して、該イン
ターフェースに対して対応する数のSVCをセットアッ
プし又は解放するように指示する。このようにして、高
使用幹線とSVCマネジメントは自動化され集中化され
た自己統括的なプロセスとなる。高使用幹線及びSVC
の供給や消滅量の増分や、統計捕捉期間の長さをチュー
ニングすることによって、効率的な高使用幹線グループ
を動的に維持することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、交換テレフォン・ネッ
トワーク内の端局間に動的な高使用幹線グループを確立
するための方法及び装置に関するものである。当該方法
及び装置は、局間のトラフィック量が保証された端局間
を相互接続する静的でハードワイヤドなファシリティで
ある従来技術に係る高使用幹線グループと置き換えるこ
とが可能である。
【0016】図1には、交換テレフォン・ネットワーク
10の一部分を示している。該交換テレフォン・ネット
ワーク10内では、1組の端局12及び14が高使用幹
線グループ16によって相互接続されている。当業界に
おいてよく知られているように、端局12、14の各々
は、幹線インターフェース18を含んでいるが、これは
典型的にはライン・カードであり、高使用幹線グループ
16の各端を終端している。さらに、当業者が理解でき
るように、高使用幹線グループ16のサイズに基づい
て、高使用幹線グループ16の幹線を終端するために複
数のインターフェース18を用いることができる。高使
用幹線グループ16は、局間のトラフィック量が保証さ
れている交換テレフォン・ネットワークにおいて一般に
使用される。
【0017】図2には、一般交換テレフォン・ネットワ
ーク(PSTN)内における端局間で動的な高使用幹線
グループを供給するための、本発明に従った装置の模式
的な図を示している。当該装置は、参照番号20で示さ
れる通過幹線サブネットワークを含んでいる。通過幹線
サブネットワーク20は、非同期転送モード(ATM)
ネットワーク40を含んでいる。ATMネットワーク4
0は、当業界における通常の知識を有する者において周
知の形態で相互接続されたATM交換機42、44、及
び46を含んでいる。また、通過幹線サブネットワーク
20は、コール・マネージャ30と、サブネットワーク
信号コントローラ(SSC)32も含んでいる。コール
・マネージャ30とSSC32は、ソフトウェア・プロ
グラムであり、好ましくは、通過幹線サブネットワーク
20のATM組織に接続されたサーバ上に実装されてい
る。SSC32とコール・マネージャ30は、同一サー
バ上に共存していても、あるいは別々のサーバ上に実装
されていてもよい。通過幹線サブネットワーク20は、
複数の端局12及び14に対してサービスを提供する。
これらの端局は、図1で示した端局と略同一である。各
々の端局には、ATMネットワーク40とのインターフ
ェース17、19が必要である。インターフェースは、
マルチサービス・プラットフォーム(MSP)と呼ばれ
るが、本明細書では、単にMSP17及び19と表記す
ることにする。MSP17及び19は、例えば端局12
及び14のような同期転送モード(STM)交換機によ
るATMネットワークへのアクセスを提供する。これら
のインターフェースは、例えばIPゲートウェイ(図示
しない)やその他のデータ・ネットワークのような他の
サービスによる通過幹線サブネットワーク20へのアク
セスを提供するように装備してもよい。各MSP17及
び19は、少なくとも1つの幹線グループ22、23に
よって端局に接続されているが、この点は後述で詳解す
ることにする。
【0018】図2に示すダイアグラムでは、2つの端局
12及び14、及び2つの幹線グループ22、23しか
図解していないが、高使用幹線グループは交換テレフォ
ン・ネットワーク内で任意の数の端局間に存在すること
ができるものと理解されたい。通過幹線サブネットワー
ク20の構成や動作については、本出願人による「通過
幹線サブネットワーク(TRANSIT TRUNK SUBNETWORK)」
という発明の名称の米国特許出願により詳細且つ具体的
に記述されている。該米国特許出願は、1998年9月
23日付で出願され、出願番号09/158,855を
持つ。本件出願は該米国特許出願の明細書の開示を組み
込むものとする。
【0019】また、図2は、端局12及び14間におけ
る信号とベア・トラフィック接続も図解している。但
し、図解の便宜を計る目的で、以下では、端局12及び
14間に確立した動的な高使用幹線グループについての
み説明する。
【0020】端局12及び14は、一般に「共通チャン
ネル信号ネットワーク」と呼ばれる信号ネットワークに
よって相互接続されている。共通チャンネル信号ネット
ワークは、共通チャンネル信号リンク36を含んでい
る。該リンク36は、各端局12及び14を、信号転送
点(STP)25、27で、当業界で周知の形態によっ
て接続している。信号リンク36は、コール・セットア
ップ及びコール解放の間、端局12及び14がコール制
御メッセージを交換することを可能にする。コール制御
メッセージは、通常、信号システム7(SS7)フォー
マットに従って送信される。該フォーマットは、PST
Nにおいて最も広汎に実装された信号プロトコルであ
る。本発明の当該実施形態によれば、コール・マネージ
ャ30及びSSC32は、信号リンク36によって、共
通チャンネル信号ネットワークにも接続されている。し
たがって、コール・マネージャ30は、SS7形式のコ
ール制御メッセージを信号リンク36経由で送信したり
受信することができるが、この点については後にさらに
詳解することにする。MSP17及び19は、それぞれ
の幹線22及び23によって、それぞれの端局に接続さ
れている。幹線22及び23は、単一の巨大幹線グルー
プであってもよい。巨大幹線グループであれば、それぞ
れの端局12、14におけるメンテナンス・オーバーヘ
ッドを低減することができるという利点がある。但し、
幹線22及び23は必ずしも単一の巨大幹線グループで
ある必要はなく、同じ目的のために任意の数のより小さ
な幹線グループを使用することができる、ということを
当業者であれば理解できるであろう。また、それぞれの
端局12、14をMSP17、19に接続している幹線
22及び23は、必ずしも、局間コールの使用のために
予約しておく必要はない、ということを当業者であれば
理解できるであろう。実装形態や、ベア・トラフィック
の通過幹線サブネットワーク20への転換の度合いに応
じて、それぞれの端局12、14の一方において発生し
たベア・トラフィックのいかなる部分も、それぞれの幹
線22、23経由で直接転送することができる。但し、
本発明は、端局間に動的な高使用幹線グループを確立す
るために通過幹線サブネットワーク20を使用すること
に関連するものであり、通過幹線サブネットワークのそ
の他の使用については当業界における通常の知識を有す
る者によって知られ且つ容易に理解され得る。
【0021】従来技術に係る高使用幹線グループから本
発明に係る動的な高使用幹線グループへと移行する際の
インパクトを最小限に抑制するためには、それぞれの端
局12、14上のインパクトを極小にすることが好まし
い。したがって、本発明に係る当該実施形態は、通過幹
線サブネットワークが端局12、14にとって完全にト
ランスペアレントになるように構成されている。コール
が端局12から端局14まで辿り、またその逆の経路を
辿るようにするために、該コールに関連するSS7形式
のメッセージがSTP25経由でSSC32に辿りつく
ように、各々の端局における解釈テーブルを修正する。
SS7形式のメッセージの受信に応答して、SSC32
は、該メッセージからデータを取り出して、該データを
コール・マネージャ30に渡す。SSC32からコール
・マネージャ30にデータを渡すために使用される方法
は、これら機能的要素の実装次第である。例えば、内部
バス経由でデータを転送するようにしてもよい。あるい
は、データをATMセル内にパッキングして、ATMネ
ットワーク40経由でコール・マネージャ30に転送す
るようにしてもよい。いずれの場合であっても、データ
の受信に応答して、コール・マネージャ30は、共通チ
ャンネル信号メッセージの内容を解析して、要求されて
いるアクションを決定する。典型的には、SS7形式の
コール制御メッセージを受信したことに応答して、コー
ル・マネージャ30には、その宛先に転送されることが
確保されるようにメッセージを修正することが求められ
る。また、コール・マネージャ30には、SS7形式の
コール制御メッセージを受信したことに応答して、MS
P17、19のいずれか一方又は両方に対してATMネ
ットワーク経由でメッセージを送信することが求められ
るであろう。全てのSS7形式のメッセージ信号は、コ
ール・マネージャ30からの命令に基づいて、SSC3
2によって処理されるが、このことは、後述で、図3に
おいて図解されているウォーク・スルーを参照しながら
詳細に説明することにする。
【0022】コール・マネージャ30は、端局12から
SSC32に送信されたSS7信号メッセージに含まれ
ているコールのための経路指示を修正する。コール・マ
ネージャ30によって経路指示が一旦修正されると、該
修正された指示が、SSC32から、ATMネットワー
ク40経由でMSP17及び19に送信され、ATMネ
ットワーク40の端点を通過する交換仮想回路(SV
C)のセットアップが開始される。ATMネットワーク
40上に確立されるSVCは、各コール毎に確立して、
該コールの終了とともに解放するようにすることができ
る。このようにすれば、ATMネットワーク40のリソ
ースは、要求次第で活用され、端局12及び14の要求
にのみ使用されるようなことはない。コール量が低くな
ったときには、ATMネットワーク40は、コール量を
処理して余剰のネットワーク・リソースをデータ・トラ
ンスポートのような他のサービスに捧げることができ
る。コール量が増大したときには、ATMネットワーク
40は、より多くのSVCをサポートする容量を有し、
ピーク・コール時間中はSVCの確立のためにリソース
を転換する。コール量が再び減少すると、高使用幹線の
受容が許容する限りにおいてATMネットワーク内のS
VCを解放することができる。
【0023】本発明の他の特徴は、ATMネットワーク
40内でSVCキャッシュを確立する点にある。SVC
は、コール・マネージャ30からの信号メッセージに応
答して各コール毎に確立することもできるし、あるいは
ATMネットワーク内で予め確立されているSVCのキ
ャッシュから取り出すこともできる。SVCのキャッシ
ュは、永続的に確立されても、あるいはピーク・コール
時間のような所定の時間間隔の間だけ確立されてもよ
い。
【0024】図3は、図2に示した通過幹線サブネット
ワークに関するコールのウォーク・スルーのダイアグラ
ムである。この図面は、ある端局において接続要求が発
生した場合に、SVCを用いて接続をセットアップする
ための信号シーケンスを図解したものである。説明の簡
素化のため、ATMネットワーク40は関連するコール
・マネージャ30に接続されており、該コール・マネー
ジャ30は、ATM交換機との直接的なインタラクショ
ンなしに、電話交換局12、14間のコール接続をトラ
ンスペアレントに管理するものと仮定する。
【0025】図3に示すように、インターフェース17
は端局12にサービスするとともに、インターフェース
19は端局14にサービスしている。コールは端局12
において発生する。該コールに応答して、端局12はS
S7形式の初期アドレス・メッセージ(Initial Addres
s Message:IAM)を発行して、該IAMをSS7ネ
ットワーク経由でコール・マネージャ30に転送する。
コール・マネージャ30のSSCは、該IAMから情報
を取り出して、コール・マネージャ30はコールされた
番号を基に該コールは端局14においてインタへフェー
ス19を用いて終端すべきであると判断する。コール・
マネージャ30は、IAMから取り出された情報を用い
て、コール発生を処理するインターフェースを見つけ出
して、IAM勧告メッセージを発生元インターフェース
17に送信する。発生元インターフェース17は、IA
M勧告メッセージを受信すると、リソースの利用可能性
を検証して、IAM ACK(確認応答)として返信す
る。次いで、コール・マネージャ30は、IAM勧告メ
ッセージを終端側インターフェース19に送信する。該
インターフェース19は、リソースの利用可能性を検証
し、IAM ACKとして返信する。その直後に、コー
ル・マネージャ30は、接続要求メッセージをインター
フェース17及び19に送信する。この接続要求メッセ
ージは、終端側インターフェース19にのみ排他的に送
信してもよいし、あるいは、インターフェース17、1
9の各々に送信するようにしてもよい。当業者には容易
に理解することができる理由により、ATMネットワー
クが複数のサブネットワークへと組織化され、各サブネ
ットワークがそれぞれのコール・マネージャ30によっ
て管理されている場合には、ATMネットワーク経由で
後方コール・セットアップを行うことが有利である。こ
のような場合、終端側のインターフェース19は、AT
Mネットワークを経由した後方接続をセットアップする
ために必要な全ての情報を有するが、発信元の交換機に
対してサービスするインターフェースはこのような情報
を得ることはできない。ATMネットワーク40の組織
次第では、後方セットアップは必要でも有利でもなく、
本発明の作用にとっては本質的ではない、ということを
充分留意されたい。図3に示される例では、接続要求メ
ッセージはインターフェース17、19の各々に送信さ
れる。終端側のインターフェース19に送信される接続
要求メッセージは、以下に示す事柄を含んでいる。
【0026】(1)インターフェース17及び19にお
けるTDMパス・エンド (2)発信元インターフェース17の端点アドレス (3)その他の雑多の情報
【0027】終端側のインターフェース19に送信され
る接続要求メッセージは、以下に示す事柄を含んでい
る。
【0028】(1)インターフェース17及び19にお
けるTDMパス・エンド (2)終端側インターフェース19の端点アドレス (3)その他の雑多の情報
【0029】終端側のインターフェース19は、OAM
セル−セットアップ要求を使用中SVCの中に挿入す
る。また、インターフェース17におけるマネジメント
・システム(図示しない)は、新しいSVCをセットア
ップする。図3に示すように、終端側のインターフェー
ス19からATMネットワークに送信されたセットアッ
プ要求メッセージによってセットアップが遂行される。
次いで、発信元のインターフェース17からATMネッ
トワーク40に送信されたATMセットアップ・メッセ
ージが続く。ATMネットワークは、必要な経路選択を
行い、終端側のインターフェース19にATMセットア
ップ・メッセージを送信する。終端側のインターフェー
ス19は、ATMネットワークに対して接続メッセージ
で応答し、ATMネットワークは、ATM接続メッセー
ジをルーティングすることで発信元インターフェース1
7に返答する。発信元のインターフェース17は、AT
M接続メッセージを受信すると、終端側のインターフェ
ース19に同期メッセージを返信する。終端側インター
フェース19はSynchACKメッセージを以って該
同期メッセージに応答する。
【0030】同時に、コール・マネージャ30は、修正
後のIAMを終端側の端局14に送信する。修正後のI
AMは、端局14の宛先ポイント・コード(DPC)で
ある新しいDPCと、コール・マネージャ30の発信元
ポイント・コード(OPC)である新しいOPCと、幹
線グループ23において利用可能な回路識別コード(C
IC)である新しいCICと、オリジナルのIAMメッ
セージ中に含まれるその他の情報とを含んでいる。終端
側の端点14は、IAMを受信すると、コール先の回線
が利用可能かどうかを検証する。次いで、終端側の端局
14は、コール・マネージャ30にアドレス完了メッセ
ージ(ACM)を戻す。コール・マネージャ30は、A
CMメッセージを受信すると、ACM勧告メッセージを
それぞれのインターフェース17、19に転送して、こ
れに対してACM ACKを受信する。コール・マネー
ジャ30は、それぞれのACM ACKメッセージを受
信すると、ACMメッセージをSS7ネットワーク経由
で発信元の端局12に転送する。コール先が応答すると
き、端局14は、応答メッセージ(ANM)を発行し
て、SS7ネットワーク経由でコール・マネージャ30
に転送する。ACMメッセージの場合と同様に、コール
・マネージャ30は、ANM勧告メッセージをインター
フェース17、19の各々に送信することによってAN
Mメッセージの受信に応答するとともに、ANM AC
Kを受信する。次いで、コール・マネージャ30は、A
NMメッセージを修正して、端局12に転送する。その
後、完了されたコール・パス経由で会話が起こる。
【0031】図4には、図3に示したウォーク・スルー
の処理手順を用いて行われる、セットアップされた後の
コール解放を図解したコールのウォーク・スルー・ダイ
アグラムである。図4は、コール先が最初にオフ−フッ
クする場合の処理手順を図解している。この例では、S
S7形式の解放(REL)メッセージが、端局14から
コール・マネージャ30に送信される。コール・マネー
ジャ30は、それぞれのインターフェース17及び19
にREL勧告メッセージを送信することによって応答
し、これに対してこれらのインターフェースからREL
ACKメッセージを受信する。コール・マネージャ3
0は、次いで、RELメッセージを修正して、端局12
に転送する。端局12は、解放完了(RLC)メッセー
ジをコール・マネージャ30に戻し、コール・マネージ
ャ30は該RLCメッセージを端局14に転送する。次
いで、コール・マネージャは、RLC勧告メッセージを
インターフェース17及び19に送信する。インターフ
ェース17は、RLC勧告メッセージを受信したことに
応答して、インターフェース19に解放SVCメッセー
ジを送信して、当該コールに利用されているSVCの解
放を行わしめる。インターフェース19は、SVCの解
放に対して、REL ACKメッセージによって確認応
答してもよい。
【0032】図5には、端局12及び14をコール量の
変動に動的に応答して論理的な高使用幹線を供給するよ
うに構成することで、コール・マネージャ30のコール
処理負荷を軽減するようにした本発明の実施形態につい
て図解している。幾つかの異なる方法を用いて高使用グ
ループを形成することができる。1つの好ましい方法で
は、コール・マネージャ30が端局間のトラフィック・
パターンを監視できるようすることで構成される。この
ような場合、コール・マネージャ30には、監視(MO
N)機能が備えられる。監視プロセスは、例えば、コー
ル・マネージャ30によってサービスされる各々のコー
ル要求に関する発信元と終端についてのAtoZマトリ
ックスを構築することで既に実現されている。「統計捕
捉インターバル」と呼ばれる規則的な間隔で、コール・
マネージャ30は捕捉した統計を解析して、幹線と対応
するSVCを高使用グループに付加すべきか取り除くべ
きかを判断する。例えば、コール・マネージャ30が最
期の統計捕捉インターバルの期間中に複数のコール要求
に対してサービスしていた場合には、コール・マネージ
ャ30は、通常、それぞれの端局に対して、共有してい
る高使用グループに所定数の幹線を付加するように催促
する要求メッセージを送信するようにプログラムされて
いる。該メッセージに応答して、端局は、自動的に自身
の側の幹線を供給するとともに、それぞれのインターフ
ェースに対して、インターフェース間で適合するSVC
をセットアップする旨の指示を送信する。増加している
期間中に付加すべき高使用幹線又はSVCの数は、多く
の方法によって決定することができる。例えば、増加
率、1日のうちの時刻、1週間のうちの曜日などの因子
によって決定することができる。
【0033】上記とは反対に、リソースの効率的な使用
を確保するためには、未使用の高使用グループの幹線又
はSVCを解放しなければならない。したがって、1又
はそれ以上の統計捕捉インターバル期間中にコール・マ
ネージャ30が処理する2つの端局間のコール要求数が
所定値以下である場合、例えばゼロである場合には、多
くの高使用幹線を設け過ぎたと予想される。このような
場合には、コール・マネージャ30は、通常、当該2つ
の端局に対して、高使用幹線グループにおける所定数の
高使用幹線又はSVCを解放するように指示するメッセ
ージを送信するようにプログラムされる。解放すべき幹
線又はSVCの個数は、上記と同様に、幾つかの方法を
用いて決定することができ、例えば、減少率や、1日の
うちの時刻、1週間のうちの曜日などを用いることがで
きる。
【0034】それぞれの端局12、14間及び対応する
MSP17、19間で高使用幹線グループ22、23を
供給する他の好適な方法は、ピーク時の局間トラフィッ
ク負荷を処理するのに適切な容量を持つ高使用幹線グル
ープを形成することである。しかしながら、端局は、高
使用幹線トラフィックを監視して、コール・マネージャ
30に報告するようにプログラムされている。これに対
し、コール・マネージャ30は、局間のトラフィックの
変動に応答して幹線やSVCを論理的に供給したり解放
したりするように、端局12、14を制御する。
【0035】各々の端局は、要素マネージャ42と制御
プログラム44を含んでいる。制御プログラム44は、
各端局に組み込まれたソフトウェア・システムであり、
制御プログラム44によって所定の条件が検出されたこ
とに応答して、コール・マネージャ30に状態メッセー
ジを送信するように要素マネージャ42に催促するため
のトリガを含んでいる。コール・マネージャ30は、さ
らに高使用幹線又はSVCの論理的な供給を開始する旨
のメッセージを端局12、14に送信することで、応答
してもよい。この点については後に詳解する。制御プロ
グラム44によって検出される所定の条件としては、例
えば以下のような事柄が挙げられる。
【0036】(1)1日のうちの時刻 (2)コール量の増加率又は減少率 (3)コール量が端局12及び14の間で供給された幹
線の最大使用容量の所定パーセントに到達したときの条
【0037】一方の端局の制御プログラム44が上記し
た所定の条件のうち1つを検出した後、当該端局側の要
素マネージャ42は、ATMネットワーク40経由でコ
ール・マネージャ30に状態メッセージを送信する。コ
ール・マネージャ30は、状態メッセージを解釈して、
状況次第では、双方の端局12及び14に対してATM
ネットワーク40経由で幹線供給メッセージを戻すこと
で応答し、高使用幹線の論理的な供給を開始させてもよ
い。当業界では広く知られているように、端局12及び
14の各々は、端局間に形成された幹線を一覧表示した
内部テーブル(図示しない)を含んでいる。幹線供給メ
ッセージに応答して、端局12及び14の要素マネージ
ャ42は、該テーブルにエントリを追加して、付加的な
幹線を論理的に供給するようにプログラムされている。
付加的な幹線は、コール・マネージャ30からの幹線供
給メッセージに応答して供給される増分に従って供給さ
れることが好ましい。幹線の増加量は、例えば、10幹
線の増加であってもよい。但し、増分時には任意の幹線
数を追加してもよいし、各々の増加の際に増加される幹
線の数量は設計事項に過ぎない。勿論、コール・マネー
ジャ30は、いつの時点でも、論理的に供給すべき幹線
数を指定することができる。
【0038】幹線が供給されると、端局12及び14
は、次いで、制御メッセージをMSP17、19に送信
して、ATMネットワーク40上で対応する個数のSV
Cのセットアップを開始する。あるいは、端局12、1
4は、コール・マネージャ30に制御メッセージを戻す
ようにしてもよい。この場合、コール・マネージャ30
は、MSP17、19に対して対応するSVCのセット
アップを指示するとともに、これらを新たに供給された
高使用幹線に割り当てる。これに対し、MSP17、1
9は、新たに供給された幹線にこれらSVCを割り当て
る。図5に示す構成によれば、幹線を解放するときと同
様に動作する。一方の端局の制御プログラム44が所定
の条件を検出したことに応答して、当該端局における要
素マネージャはコール・マネージャ30に状態メッセー
ジを送信する。これに対し、コール・マネージャ30
は、状態メッセージを解釈して、端局12及び14に対
して幹線供給メッセージを返信する。このメッセージに
より、端局12及び14の要素マネージャ42は、供給
された幹線に関するテーブルから幹線に関するエントリ
を削除する。その後、要素マネージャ42は、制御メッ
セージをそれぞれのMSPに送信して、対応するSVC
を解放する。あるいは、要素マネージャ42は、コール
・マネージャ30に制御メッセージを戻す。この場合、
コール・マネージャ30は、MSPに対して対応するS
VCの解放を指示する。
【0039】図5に示すような構成の利点は、高速コー
ル・セットアップをイネーブルしている間に、SVCリ
ソース割り当てを制御することができる点にある。例え
ば、コール量が増加したときや、コール・マネージャ3
0が予測アルゴリズムを用いて使用が増加する期間を予
期したときに、SVCリソースが割り当てられる。同様
に、コール量が減少したときや、コール・マネージャ3
0が予測アルゴリズムを用いて局間トラフィックの減少
を予期したときに、SVCリソースが削減される。した
がって、SVCリソースは、必要な限度でしか使用され
ず、潜在的な余分な容量の僅かなマージンしかプラスさ
れないので、ATMネットワーク40におけるリソース
の使用を動的に管理して、局間のコール量が許容する限
りにおいてネットワークを他のサービスに使用すること
ができる。
【0040】本明細書において図解され且つ議論してき
た各実施形態は、当該技術分野において通常の知識を有
する者に対して本発明の最適な実施形態を教示すること
を意図したものである。本明細書中のいずれの記載も、
本発明の権利範囲を限定的に解釈するように把握するべ
きではなく、むしろ本発明の好ましい実施形態の例示で
あると理解するべきである。本発明の要旨を逸脱しない
範囲で、他の多くのネットワーク・トポロジやコールの
ウォーク・スルー処理手順を実装することも可能であ
る。当業者であれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、変更や修正を適宜加えることで、本発明に均等な方
法やシステムを相当することができるであろう。本発明
の権利範囲は、本明細書において詳解してきた実施形態
によってではなく、特許請求の範囲の記載及びその均等
物によって判断するべきである。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、動的に使用可能で、し
たがって、ピーク使用期間の間は局間コールのファシリ
ティとして利用可能で、且つ、例えばオフピーク期間中
のデータ・トランスポートのような他のサービスにも利
用可能な局間ファシリティを提供することができる。
【0042】また、本発明によれば、従来の高使用幹線
グループよりも設置とメンテナンスが低コストで済む局
間ファシリティを提供することができる。
【0043】また、本発明によれば、交換仮想回路(S
VC)を用いることで、第1及び第2の端局間に動的な
高使用幹線グループを供給することができる装置を提供
することができる。
【0044】また、本発明によれば、非同期転送モード
(ATM)ファシリティ上に確立された交換仮想回路
(SVC)接続を用いることで、交換テレフォン・ネッ
トワーク内で第1及び第2の端局の間に動的な高使用幹
線グループを供給することができる装置を提供すること
ができる。
【0045】また、本発明によれば、非同期転送モード
(ATM)ファシリティと、ATMファシリティを用い
て第1及び第2の端局間を相互接続する第1及び第2の
インターフェースとを備えたテレフォン・ネットワーク
において、高使用幹線グループの容量を制御することが
できる方法を提供することができる。
【0046】また、本発明は、第1及び第2の端局間を
結ぶ幹線を動的に制御することができる装置を提供する
ことができる。
【0047】また、本発明によれば、第1及び第2の端
局をATMファシリティと相互接続する第1及び第2の
インターフェースを有する非同期転送モード(ATM)
ファシリティを用いることで、テレフォン・ネットワー
ク内の第1及び第2の端局間に供給される高使用幹線グ
ループを動的に制御することができる方法を提供するこ
とができる。
【0048】また、本発明によれば、1組の端局間にお
けるコール完了の要求に応答してコール・マネージャに
よって捕捉された統計に基づいて、高使用幹線グループ
において必要なSVCの数を決定する方法を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術に係る高使用幹線グループによって相
互接続されたテレフォン・ネットワーク内における従来
の端局を図解した模式的な図である。
【図2】ATMネットワーク・ファシリティを用いて端
局間に高使用幹線グループを動的に供給することができ
る、本発明の好ましい実施形態に係る装置を図解した模
式的な図である。
【図3】図2に示すATMファシリティを用いて第1及
び第2の端局間を局間コールするためのコール・ウォー
ク−スルー・ダイアグラムである。
【図4】図3に示した局間コールの解放を行うためのコ
ール・ウォーク−スルー・ダイアグラムである。
【図5】端局間の高使用幹線グループの供給を動的に制
御するように構成された、テレフォン・ネットワーク内
における端局を図解した模式的な図である。
【符号の説明】
10…交換テレフォン・ネットワーク 12,14…端局 16…高使用幹線グループ 17,19…マルチサービス・プラットフォーム(MS
P) 18…幹線インターフェース 20…通過幹線サブネットワーク 22,23…幹線グループ 25,27…信号転送点(STP) 30…コール・マネージャ(CM) 32…サブネットワーク信号コントローラ(SSC) 36…共通チャンネル信号リンク 40…ATMネットワーク 42,44,46…ATM交換機
フロントページの続き (71)出願人 390023157 THE WORLD TRADE CEN TRE OF MONTREAL,MON TREAL,QUEBEC H2Y3Y 4,CANADA (72)発明者 フェイゼル・ラカニ カナダ、ケー2ケー、2ビー6、オンタリ オ、カナタ、テロン・ロード 960、ナン バー 1110 (72)発明者 ダニー・シルヴェイン カナダ、ジェイ8ティー、7アール8、ケ ベック、ガティノー、デ・サナリー 19

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2の端局間に配置された非同期
    転送モード(ATM)ファシリティを用いて第1及び第
    2の端局間で動的な高使用幹線グループを供給するため
    の装置であって、 前記ATMファシリティによって該第1及び第2の端局
    を相互接続する第1及び第2のインターフェースを具備
    し、前記第1及び第2のインターフェースは、パルス・
    コード変調(PCM)データをATMセルに変換した
    り、その逆変換をしたり、ATMファシリティ上でSV
    Cを動的に確立して第1及び第2の端局間における高使
    用幹線グループとしてサービスするようになっている、
    ことを特徴とする動的な高使用幹線グループを供給する
    ための装置。
  2. 【請求項2】前記装置は、さらに、前記第1及び第2の
    端局からコール制御メッセージを受信するためのコール
    ・マネージャを含み、前記コール・マネージャは、さら
    に、前記コール制御メッセージ中からコール制御情報を
    取り出して、前記第1及び第2のインターフェースの間
    でSVCの確立を動的に制御するために前記インターフ
    ェースにメッセージを送信するようになっていることを
    特徴とする請求項1に記載の動的な高使用幹線グループ
    を供給するための装置。
  3. 【請求項3】前記コール・マネージャは、コール制御情
    報を解釈する処理システムを含み、さらに、前記コール
    制御情報を修正するとともに該修正されたコール制御情
    報を前記第1及び第2の端局のうち適切な一方に転送す
    るようになっていることを特徴とする請求項2に記載の
    動的な高使用幹線グループを供給するための装置。
  4. 【請求項4】前記処理システムは前記コール制御情報を
    修正するための情報を含んだルックアップ・テーブルを
    含むことを特徴とする請求項3に記載の動的な高使用幹
    線グループを供給するための装置。
  5. 【請求項5】前記装置は、さらに、前記第1及び第2の
    端局からコール制御メッセージを受信して該コール制御
    メッセージ中からコール制御情報を取り出すための信号
    コントローラと、該信号コントローラからコール制御情
    報を受信するとともに該第1及び第2のインターフェー
    スに送信するメッセージを発行するためのコール・マネ
    ージャを含むことを特徴とする請求項1に記載の動的な
    高使用幹線グループを供給するための装置。
  6. 【請求項6】前記信号コントローラ及びコール・マネー
    ジャは単一のプラットフォーム上で動作することを特徴
    とする請求項5に記載の動的な高使用幹線グループを供
    給するための装置。
  7. 【請求項7】前記信号コントローラ及びコール・マネー
    ジャは異なるプラットフォーム上で動作することを特徴
    とする請求項5に記載の動的な高使用幹線グループを供
    給するための装置。
  8. 【請求項8】交換テレフォン・ネットワーク内の第1及
    び第2の端局間で、非同期転送モード(ATM)ファシ
    リティ上で確立された交換仮想回路(SVC)接続を用
    いて、動的な高使用幹線グループを供給するための装置
    であって、 該ATMファシリティによって該第1及び第2の端局を
    相互接続し、パルス・コード変調(PCM)データをA
    TMセルに変換するとともにその逆変換を行ない、該A
    TMファシリティ上でSVC接続を確立するようになっ
    ている第1及び第2のインターフェースと、 端局からコール制御メッセージを受信するとともに、該
    コール制御メッセージからコール制御情報を取り出すた
    めの信号コントローラと、 該信号コントローラからコール制御情報を受信するとと
    もに、該コール制御情報に応答して第1及び第2のイン
    ターフェース間でSVCの確立を動的に制御するために
    該インターフェースに送信するメッセージを発行するた
    めのコール・マネージャと、を具備することを特徴とす
    る動的な高使用幹線グループを供給するための装置。
  9. 【請求項9】前記第1及び第2の端局の各々はコール制
    御メッセージを信号コントローラにアドレス指定するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項8に記載の
    動的な高使用幹線グループを供給するための装置。
  10. 【請求項10】前記信号コントローラ及びコール・マネ
    ージャは同一のプラットフォーム上で動作することを特
    徴とする請求項8に記載の動的な高使用幹線グループを
    供給するための装置。
  11. 【請求項11】前記信号コントローラ及びコール・マネ
    ージャは異なるプラットフォーム上で動作することを特
    徴とする請求項8に記載の動的な高使用幹線グループを
    供給するための装置。
  12. 【請求項12】前記コール・マネージャは、前記コール
    制御情報を解釈するとともにさらに前記コール制御情報
    を修正して該修正されたコール制御情報を前記信号コン
    トローラに戻すように構成された処理システムを含み、
    前記信号コントローラは、コール制御メッセージ中の該
    修正されたコール制御情報を前記第1及び第2のインタ
    ーフェースのうち適切な一方に転送することを特徴とす
    る請求項8に記載の動的な高使用幹線グループを供給す
    るための装置。
  13. 【請求項13】前記処理システムは、前記コール制御情
    報を修正するために用いられる情報を含んだルックアッ
    プ・テーブルを含むことを特徴とする請求項12に記載
    の動的な高使用幹線グループを供給するための装置。
  14. 【請求項14】非同期転送モード(ATM)ファシリテ
    ィや、前記ATMファシリティによって第1及び第2の
    端局を相互接続する第1及び第2のインターフェースを
    用いて、テレフォン・ネットワーク内の第1及び第2の
    端局間における高使用幹線グループの容量を動的に制御
    するための方法であって、 該第1及び第2の端局のうち一方から発信するとともに
    該第1及び第2の端局のうち他方において終端するコー
    ルに応答して、前記ATMファシリティ上の前記インタ
    ーフェースから交換仮想回路(SVC)を動的に確立す
    るステップで構成されることを特徴とする高使用幹線グ
    ループの容量を動的に制御するための方法。
  15. 【請求項15】コール・マネージャは前記第1及び第2
    のインターフェースが前記ATMファシリティ上で前記
    SVCを動的に確立するように管理することを特徴とす
    る請求項14に記載の高使用幹線グループの容量を動的
    に制御するための方法。
  16. 【請求項16】さらに、(i)前記第1の端局から前記
    コール・マネージャへ初期アドレス・メッセージ(IA
    M)をルーティングするステップと、(ii)前記IA
    Mからコール情報を取り出して、前記コール情報を編集
    するステップと、(iii)前記編集されたコール情報
    を第2のIAMに挿入して、前記第2のIAMを前記第
    2の端局にルーティングするステップと、(iv)前記
    コール・マネージャから前記第1及び第2のインターフ
    ェースへ制御メッセージを送信して、前記ATMファシ
    リティ上でSVCを確立するステップと、を含むことを
    特徴とする請求項15に記載の高使用幹線グループの容
    量を動的に制御するための方法。
  17. 【請求項17】前記制御メッセージは組織的な制御メッ
    セージであることを特徴とする請求項15に記載の高使
    用幹線グループの容量を動的に制御するための方法。
  18. 【請求項18】前記方法は、さらに、前記第1のインタ
    ーフェースから前記第2のインターフェースに、コール
    にサービスするように指定された幹線に対してSVCの
    マッピングを許容するための情報を添えたマネジメント
    ・メッセージを送信するステップを含むことを特徴とす
    る請求項15に記載の高使用幹線グループの容量を動的
    に制御するための方法。
  19. 【請求項19】前記マネジメント・メッセージは動作−
    監督−管理(Operation-Administration-and-Managemen
    t)セルであることを特徴とする請求項18に記載の高
    使用幹線グループの容量を動的に制御するための方法。
  20. 【請求項20】さらに、マネジメント・メッセージの受
    信に確認応答するための応答メッセージを送信するステ
    ップを含むことを特徴とする請求項18に記載の高使用
    幹線グループの容量を動的に制御するための方法。
  21. 【請求項21】第1及び第2の端局間の幹線を、前記第
    1及び第2の端局間に配設された非同期転送モード(A
    TM)ファシリティを用いて動的に制御するための装置
    であって、 該ATMファシリティによって該第1の端局と相互接続
    する第1のインターフェースと、該ATMファシリティ
    によって該第2の端局と相互接続する第2のインターフ
    ェースを具備し、前記第1及び第2のインターフェース
    は、パルス・コード変調(PCM)データをATMセル
    に変換したりその逆変換を行なうとともに、該ATMフ
    ァシリティ上に交換仮想回路(SVC)を確立して高使
    用幹線グループとしてサービスするように構成され、 該第1及び第2の端局は、幹線供給メッセージを受信す
    るとともに、前記幹線供給メッセージに応答して、高使
    用幹線の供給を動的に増加若しくは減少するように構成
    されている、ことを特徴とする幹線を動的に制御するた
    めの装置。
  22. 【請求項22】前記装置は、さらにコール・マネージャ
    を含むとともに、前記第1及び第2の端局は所定の条件
    を検出した場合には前記コール・マネージャに状態メッ
    セージを送信するようになっていることを特徴とする請
    求項21に記載の幹線を動的に制御するための装置。
  23. 【請求項23】前記コール・マネージャは、前記状態メ
    ッセージを受信して解釈するように構成されて、該状態
    メッセージに応答して、前記第1及び第2の端局に幹線
    供給メッセージを送信することを特徴とする請求項22
    に記載の幹線を動的に制御するための装置。
  24. 【請求項24】前記所定の条件とは、コール量の増加
    率、コール量の減少率、1日のうちの時刻、又は1週間
    のうちの曜日であることを特徴とする請求項22に記載
    の幹線を動的に制御するための装置。
  25. 【請求項25】前記第1及び第2の端局間に供給された
    幹線上の最大使用容量に占める所定のパーセンテージに
    コール量が到達したときに、前記所定の条件が存在する
    ことを特徴とする請求項22に記載の幹線を動的に制御
    するための装置。
  26. 【請求項26】前記所定の条件は、コール・マネージャ
    に関連するプログラムによって検出されることを特徴と
    する請求項22に記載の幹線を動的に制御するための装
    置。
  27. 【請求項27】前記所定の条件は、前記第1及び第2の
    端局のうち一方に関連するプログラムによって検出され
    ることを特徴とする請求項22に記載の幹線を動的に制
    御するための装置。
  28. 【請求項28】前記端局は、前記幹線の供給における動
    的な増加又は減少に従って、制御メッセージを前記第1
    及び第2のインターフェースに送信して、SVCのセッ
    トアップ若しくは解放を行なうように構成されているこ
    とを特徴とする請求項21に記載の幹線を動的に制御す
    るための装置。
  29. 【請求項29】前記第1及び第2のインターフェース
    は、SVCが生成されたときには、供給された幹線に前
    記SVCを割り当てるように構成されていることを特徴
    とする請求項28に記載の幹線を動的に制御するための
    装置。
  30. 【請求項30】非同期転送モード(ATM)ファシリテ
    ィで第1及び第2端局間を相互接続する第1及び第2の
    インターフェースを有する非同期転送モード(ATM)
    ファシリティを用いて、テレフォン・ネットワーク内の
    第1及び第2の端局間に供給される幹線を動的に制御す
    るための方法であって、(i)前記第1及び第2の端局
    と前記インターフェースの各々の間に幹線を動的に供給
    するステップと、(ii)前記の各々の端局間に幹線を
    動的に供給したことに応答して、前記ATMファシリテ
    ィ上で前記第1及び第2のインターフェース間に交換仮
    想回路(SVC)を動的に確立するステップと、を具備
    することを特徴とする幹線を動的に制御するための方
    法。
  31. 【請求項31】該ネットワークはコール・マネージャを
    含み、さらに、(i)所定の状態に応答して、状態メッ
    セージを前記端局のうち一方から前記コール・マネージ
    ャへルーティングするステップと、(ii)前記コール
    ・マネージャから前記端局の各々に制御メッセージを送
    信して、前記第1及び第2の端局と前記インターフェー
    スの各々の間に幹線を動的に供給するステップと、を具
    備することを特徴とする請求項30に記載の幹線を動的
    に制御するための方法。
  32. 【請求項32】前記所定の条件は、コール量の増加率、
    コール量の減少率、1日のうちの時刻、若しくは1週間
    のうちの曜日であることを特徴とする請求項31に記載
    の幹線を動的に制御するための方法。
  33. 【請求項33】前記ネットワークは、該第1及び第2の
    端局間における該高使用幹線グループを経由しない全て
    のコールについてのコール要求にサービスするコール・
    マネージャを含み、前記コール・マネージャは、該第1
    の端局で発信し該第2の端局で終端するか若しくは該第
    2の端局で発信し該第1の端局で終端するコールに関連
    するコール要求数を監視し、監視している期間中に蓄積
    された統計を周期的に解析して、該高使用幹線グループ
    における幹線数を増加すべきか減少すべきかを判断する
    ことを特徴とする請求項30に記載の幹線を動的に制御
    するための方法。
  34. 【請求項34】前記第1及び第2の端局間に供給された
    幹線の最大使用容量に対する所定パーセントまでコール
    量が到達した場合に、前記所定の条件が存在することを
    特徴とする請求項31に記載の幹線を動的に制御するた
    めの方法。
  35. 【請求項35】前記端局は供給された幹線に関する可読
    テーブルを含み、前記コール・マネージャからの前記制
    御メッセージに応答して、前記要素マネージャは付加的
    な幹線に関するエントリを前記可読テーブルに追加する
    ことを特徴とする請求項31に記載の幹線を動的に制御
    するための方法。
  36. 【請求項36】さらに、前記コール・マネージャからの
    制御メッセージに応答して、前記コール・マネージャか
    ら前記第1及び第2のインターフェースの各々へメッセ
    ージをルーティングして、該インターフェースに前記A
    TMネットワーク上でSVCをセットアップせしめるス
    テップを具備することを特徴とする請求項35に記載の
    幹線を動的に制御するための方法。
  37. 【請求項37】さらに、動的に供給された幹線に前記S
    VCを割り当てるステップを具備することを特徴とする
    請求項36に記載の幹線を動的に制御するための方法。
  38. 【請求項38】該コール・マネージャが該高使用幹線グ
    ループにおける幹線数を増加すべき若しくは減少すべき
    であると判断した場合に、該コール・マネージャは、必
    要に応じて、第1及び第2の端局に送信して高使用幹線
    の供給又は回収を指示する制御メッセージを発行するこ
    とを特徴とする請求項33に記載の幹線を動的に制御す
    るための方法。
  39. 【請求項39】制御メッセージを受信したことに応答し
    て、該第1及び第2の端局は、高使用幹線テーブルにエ
    ントリを生成し若しくは該テーブルからエントリを削除
    するとともに、対応するインターフェースに対して該テ
    ーブルに追加された高使用幹線に対応するSVCのセッ
    トアップ、若しくは、該テーブルから削除された幹線に
    対応するSVCの解放を指示するための制御メッセージ
    を発行し送信することを特徴とする請求項38に記載の
    幹線を動的に制御するための方法。
  40. 【請求項40】該コール・マネージャも、第1及び第2
    の端局に対してサービスするインターフェースに送信す
    る制御メッセージを発行して、該インターフェースに該
    高使用幹線に対応するSVCのセットアップ若しくは解
    放を指示することを特徴とする請求項38に記載の幹線
    を動的に制御するための方法。
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