JP2000118585A - 抗菌・殺菌性容器 - Google Patents

抗菌・殺菌性容器

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JP2000118585A
JP2000118585A JP29335998A JP29335998A JP2000118585A JP 2000118585 A JP2000118585 A JP 2000118585A JP 29335998 A JP29335998 A JP 29335998A JP 29335998 A JP29335998 A JP 29335998A JP 2000118585 A JP2000118585 A JP 2000118585A
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antibacterial
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Masanori Inaba
雅典 稲葉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に病原性大腸菌「O−157」が死滅する
際に発生する「ベロ毒素」に対して有効的に作用すると
共に、人体に対しては安全性の高い食品容器を構成す
る。 【解決手段】 各種生鮮食料品を収納するボックス状の
食品容器1の製造原料に無機銅化合物5を混合して食品
容器1本体を一体形成する。食品容器1の製造原料は、
発泡合成樹脂製あるいはプラスチック製材料で構成す
る。無機銅化合物5は、アルカリ系の塩基性塩化銅ある
いは塩基性硫酸銅として構成し、その混合量は、食品容
器1の製造原料に対して少なくとも0.5重量%程度と
する。ボックス状の食品容器1は、必要に応じて仕切り
板4により複数に仕切った断熱性を有するボックス本体
2と、該ボックス本体2の開口部を蓋着する断熱性を有
する蓋体3とにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、長期の鮮度維持を
可能にした鮮魚や生鮮野菜等の各種生鮮食料品を収納す
るための抗菌・殺菌性容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、各種大腸菌の中でも極めて有害性
の高い腸管出血性大腸菌である「O−157」に対する
食品容器の広範囲な安全性の確保が余儀なくされてい
る。このための従来の抗菌・殺菌性容器としては、例え
ば特開平9−103234号公報に開示されているよう
に、鮮魚や生鮮野菜等の各種生鮮食料品を収納するボッ
クス本体に、カルシウム主成分の貝殻粉末や貝殻焼成粉
末等の抗菌・殺菌用粉末と、海藻炭等の遠赤外線発生粉
末との混合物を薬効主成分として成る抗菌・殺菌層を塗
着方式・フィルム貼着方式・混入ビーズ法等により形成
したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した腸管出血性大
腸菌「O−157」は、これに対して殺菌的に作用する
薬剤によって死滅する際に極めて有害な「ベロ毒素」を
放出することが広く知られている。そして、「O−15
7」に感染した患者の死亡率が高いのは「O−157」
自体よりも「ベロ毒素」によるダメージの方がはるかに
強いためと考えられている。しかしながら、上記した従
来のようなカルシウム主成分の貝殻粉末や貝殻焼成粉末
等の抗菌・殺菌用粉末と、海藻炭等の遠赤外線発生粉末
との混合物による抗菌・殺菌層ではこのような「ベロ毒
素」に対する有効性が非常に乏しいものである等の問題
点を有していた。
【0004】そこで、本発明は、叙上のような従来存し
た諸事情に鑑み創出されたもので、病原性大腸菌「O−
157」に対して一層高い安全性を確保できるばかりで
なく、病原性大腸菌「O−157」が死滅する際に発生
する「ベロ毒素」に対しても有効的に作用すると共に、
人体に対しては安全性の高いものとなる抗菌・殺菌性容
器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明にあっては、鮮魚や生鮮野菜等の各種生鮮
食料品を収納するボックス状・袋状・シート状等の食品
容器1の製造原料に無機銅化合物5を混合して食品容器
1本体を一体形成したことにある。また、鮮魚や生鮮野
菜等の各種生鮮食料品を収納するボックス状・袋状・シ
ート状等の食品容器1に無機銅化合物5を主成分とする
抗菌・殺菌層6を塗着方式・フィルム貼着方式・混入ビ
ーズ法等により形成したことにある。そして、食品容器
1の製造原料は、発泡合成樹脂製あるいはプラスチック
製材料で構成したり、また、無機銅化合物5は、アルカ
リ系の塩基性塩化銅あるいは塩基性硫酸銅であったり、
さらに、無機銅化合物5の混合量は、食品容器1の製造
原料に対して少なくとも0.5重量%程度であったりす
ることができる。さらに、ボックス状の食品容器1は、
必要に応じて仕切り板4により複数に仕切られた断熱性
を有するボックス本体2と、該ボックス本体2の開口部
に蓋着される断熱性を有する蓋体3とにより構成するこ
とができる。
【0006】以上のように構成された本発明に係る抗菌
・殺菌性容器において、食品容器1の製造原料に混合さ
れた無機銅化合物5は、特に陽イオンである銅イオンの
働きによって、腸管出血性大腸菌「O−157」を始め
とするグラム陰性杵菌、および耐性黄色ブドウ球菌所謂
MRSAを始めとするグラム陽性球菌等、広い範囲の病
原細菌に対して殺菌的な増殖抑制作用を発生させるた
め、食品容器1は腸管出血性大腸菌「O−157」その
他各種の細菌・雑菌の侵入・汚染を防止させる。しか
も、腸管出血性大腸菌「O−157」を殺菌した際に発
生する細胞膜傷害性抗生物質剤ポリミキシンB等の如き
強いベロ毒素の放出促進作用を阻止させる。さらに、無
機銅化合物5は、細菌類とカビ類にのみに有効性があ
り、動物類や植物類には有効性が乏しいため人体に対し
ては安全無害なものであり、しかも揮発性、溶水性、溶
油性を有しないため、食品に接触しても該食品に浸透さ
せない。また、食品容器1に対し塗着方式・フィルム貼
着方式・混入ビーズ法等により形成された無機銅化合物
5を主成分とする抗菌・殺菌層6は、収納物である例え
ば各種生鮮食品の長期の鮮度保存を可能にさせる。そし
て、発泡合成樹脂製あるいはプラスチック製材料による
食品容器1の製造原料に対し無機銅化合物5を担持させ
ることにより、抗菌・殺菌性を有する発泡合成樹脂製あ
るいはプラスチック製の食品容器1を形成させる。さら
に、アルカリ系の塩基性塩化銅あるいは塩基性硫酸銅で
ある無機銅化合物5は、不揮発性、不溶水性、不溶油性
を有しているため、長時間に亙り各種の細菌類に対し強
い抗菌活性を維持させる。また、食品容器1の製造原料
に対して少なくとも0.5重量%程度で混合される無機
銅化合物5は、特に発泡合成樹脂製の食品容器の製造原
料に対してJIS法・IEC法に基づく抗菌・殺菌性効
果の高い評価を獲得させる。そして、必要に応じて仕切
り板4により複数に仕切られた断熱性を有するボックス
本体2と、該ボックス本体2の開口部に蓋着される断熱
性を有する蓋体3とにより構成された食品容器1は、そ
れ自体の断熱性のため外界の温度変化の影響を受けにく
く氷を充填しておけば長時間氷温状態を維持させておけ
ると共に、無機銅化合物5の高い抗菌・殺菌効果と相俟
って収納物である例えば各種生鮮食品の長期の鮮度保存
を可能にさせる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、図において示される実施の形態
における符号1は、鮮魚や生鮮野菜等の各種生鮮食品
(図示せず)を収納し、運搬や長期保存等に供するため
の断熱性・軽量性を有する発泡合成樹脂製あるいはプラ
スチック製の食品容器である。該食品容器1は、図1に
示すように、必要に応じて仕切り板4により複数に仕切
られて成るボックス本体2と、該ボックス本体2の開口
部に蓋着される蓋体3とにより構成され、これらのボッ
クス本体2、蓋体3共に後述する抗菌・殺菌効果を有す
る無機銅化合物5を担持させてある。すなわち、具体的
には食品容器1の製造段階において、発泡合成樹脂製あ
るいはプラスチック製の食品容器1の製造原料に該製造
原料に対して少なくとも約0.5重量%程度の無機銅化
合物5を混合して食品容器1を一体形成してある。尚、
本実施の形態では、ボックス状の食品容器1としてある
が、これに限らず例えば袋状やシート状等の食品容器1
としても良い。
【0008】また、食品容器1の製造原料としては、発
泡合成樹脂製材料として例えば発泡スチロール製断熱材
を使用したり、あるいはPS樹脂、AS樹脂、ABS樹
脂、AAS樹脂、AES樹脂、SBS樹脂等のポリスチ
レン系樹脂、ポリエチレン樹脂、オレフィン系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、塩化系樹脂、アイオノマー樹脂、エチ
レン・酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン・塩化ビニル共
重合樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、フェノキシ樹脂、ブタ
ジエン樹脂、フッ素樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリイ
ミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、
ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアクリル樹脂、ポ
リメタクリル樹脂等の熱可塑性プラスチックを使用した
りする。さらには、熱硬化性樹脂、ゴム等の合成樹脂基
材等を利用しても良い。
【0009】また、無機銅化合物5は、長期間の使用で
も植物病害菌に抵抗性や耐性が出現されない安定性の高
いものであって、しかも経済的であり、古くから農薬用
殺菌剤として採用されているアルカリ系の塩基性塩化銅
(CuCl2 ・3Cu(OH)2 )あるいは塩基性硫酸
銅(CuSO4 ・3Cu(OH)2 ・H2 O)を使用す
るのが好ましく、しかも無機銅化合物5の混合量は、後
述する評価結果に示すように食品容器1の製造原料に対
して少なくとも約0.5重量%程度であるのが好まし
い。このような無機銅化合物5は、細菌類とカビ類にの
みに有効性があり、動物類や植物類には有効性が乏しい
ために人体に対しては安全無害なものであり、しかも揮
発性、溶水性、溶油性を有しないため、食品に接触して
も該食品に浸透されない特性を有するものである。
【0010】また、図2に示すように、鮮魚や生鮮野菜
等の各種生鮮食料品を収納するボックス状・袋状・シー
ト状等の食品容器1に無機銅化合物5を主成分とする抗
菌・殺菌層6を塗着方式・フィルム貼着方式・混入ビー
ズ法等により形成した構成としても良い。具体的に混入
ビーズ法の場合では、食品容器1の製造原料となる発泡
ビーズに抗菌・殺菌性の無機銅化合物5の粉末を混入
し、該混入ビーズを予備発泡させ、該予備発泡ビーズを
使用して周知の発泡成形方法にてボックス本体2と蓋体
3とから成る食品容器1を成形する。したがって、ボッ
クス本体2と蓋体3を構成する発泡粒の個々に無機銅化
合物5が分布して抗菌・殺菌作用を発揮するのである。
【0011】次に、本実施の形態の評価試験の結果につ
いて説明するに、先ず以下の表1に基づき、無機銅化合
物5として塩基性塩化銅を混合した発泡スチロールにつ
いての抗菌防カビ性の評価を説明する。ここで、JIS
法とは材料自体のカビの生え易さの程度をみる試験であ
り、IEC法とは材料に汚れが付着した場合を想定した
防カビ試験である。このとき、JIS法における例えば
JIS Z 2911に準じた方法による試験で行なう
場合では、試験材料の側面3cm×5cm角片の発泡ス
チロールを寒天培地である例えばブドウ糖−ペプトン培
地上に内側を上にして置き、カビの胞子懸濁液として例
えば0.005%のスルホコハク酸ジオクチルナトリウ
ム水溶液を噴霧した後、27℃の恒温器内に静置し、発
泡スチロール上のカビの発育程度を調査した。また、使
用したカビ菌株は、Aspergillus nige
r ATCC 9642、Penicillium f
uniculosum ATCC 9644、Clad
osporum cadosporioides IA
M F 517、Aureobasidium pul
lulans IAM F 24、Gliocladi
um virensATCC 9645である。
【0012】
【表1】
【0013】上記した評価結果によれば、0.5%以上
の塩基性塩化銅の添加品においてJIS法・IEC法の
カビ抵抗性と、抗菌性とに効果が見られた。また、発泡
スチロールのカビ抵抗性試験(JIS法)は、下記の表
2に示すようになった。ここで、抵抗性の程度はJIS
基準により、3:カビの菌糸の発育が認められない、
2:カビの菌糸の発育部分が1/3を越えない、1:カ
ビの菌糸の発育部分が1/3を越えるというように指定
してある。
【0014】
【表2】
【0015】上記したカビ抵抗性試験によれば、3日、
7日、14日のいずれに対してもカビの菌糸の発育が認
められない。
【0016】また、IEC法に準じた方法によるカビ抵
抗性試験は、試験材料の側面3cm×5cm角片の発泡
スチロールを寒天培地である例えば無機塩培地上に内側
を上にして置き、カビの胞子懸濁液として汚れに見立て
るものとして例えば蔗糖を含んだ無機塩溶液を噴霧した
後、27℃の恒温器内に静置し、発泡スチロール上のカ
ビの発育程度を調査した。このとき、使用したカビ菌株
は、Aspergillus niger ATCC
6275、Aspergillus terreus
PQMD 82j、Aureobasidium pu
llulansIAM F 24、Gliocladi
um virens IFO 9166、Paecil
omyces varioti、Penicilliu
m funiculosum ATCC 9644、で
ある。その評価結果を下記の表3に示す。ここで、抵抗
性の程度はIEC基準により、0:実体顕微鏡でもカビ
の発育認めず、1:実体顕微鏡ではカビの発育確認、
2:カビの発育25%以下、3:カビの発育25%以上
というように指定してある。
【0017】
【表3】
【0018】上記したカビ抵抗性試験によれば、塩基性
塩化銅の無添加品に比して0.5%以上の添加品ではカ
ビの発育が抑制されることが確認できる。
【0019】また、発泡スチロールの抗菌性試験による
下記の数1の減少率の計算を基にした抗菌性試験の結果
を下記の表4に示す。このときの試験方法は、フィルム
密着法に準じた方法により試験を行なった。すなわち、
試験材料の側面3cm×4cm角片の発泡スチロールを
滅菌済みサンプルバッグに入れ、予めブイヨン培地で3
7℃、18時間振騰培養し、ブイヨン培地で20倍に希
釈後、燐酸緩衝液でさらに500倍に希釈して成る試験
菌液の0.24mlを発泡スチロール上の内側に接種し
た後、サンプルバッグの封をして27℃の恒温器内に静
置した。24時間後、滅菌生理食塩水で洗い出し、この
洗い出し液、およびその希釈液を普通寒天培地に混釈し
て菌数を求め、発泡スチロール当たりの生菌数に概算し
た。また、試験材料に接種した量と同量の試験菌液をサ
ンプルバッグに入れ、27℃で保存し、対照とした。こ
のときの使用菌株は、大腸菌であるEscherich
ia coli IFO 3301、黄色ブドウ球菌で
あるStaphylococcus aureus I
FO 12732である。
【0020】
【表4】
【0021】
【数1】
【0022】上記した評価結果によれば、硬度60倍の
塩基性塩化銅0.5%添加品はE.coli、S.au
reus共に生菌数が0個であり、減少率99.9%以
上であることが認められた。ちなみに試料無しの場合で
は、0時間でE.coliの生菌数は1.4×10
5 個、S.aureusの生菌数は1.2×105 個で
あり、24時間後では、生菌数は3.4×106 個、
S.aureusの生菌数は4.2×106 個で共に減
少率−1000以下である。
【0023】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、病原性大腸
菌「O−157」に対して一層高い安全性を確保できる
ばかりでなく、病原性大腸菌「O−157」が死滅する
際に発生する「ベロ毒素」に対しても有効的に作用する
と共に、人体に対しては安全性の高いものとすることが
できる。
【0024】すなわち、本発明は、鮮魚や生鮮野菜等の
各種生鮮食料品を収納するボックス状・袋状・シート状
等の食品容器1の製造原料に無機銅化合物5を混合して
食品容器1本体を一体形成したからであり、このとき陽
イオンである銅イオンの働きによって、腸管出血性大腸
菌「O−157」を始めとするグラム陰性杵菌、および
耐性黄色ブドウ球菌所謂MRSAを始めとするグラム陽
性球菌等、広い範囲の病原細菌に対して殺菌的な増殖抑
制作用を有効に発揮でき、そのため食品容器1は腸管出
血性大腸菌「O−157」その他各種の細菌・雑菌の侵
入・汚染等を防止することができる。しかも、腸管出血
性大腸菌「O−157」を殺菌した際に大量に放出され
る細胞膜傷害性抗生物質剤ポリミキシンB等の如き強い
ベロ毒素の放出促進作用を効率良く阻止することがで
き、該ベロ毒素による人体への影響を皆無とすることが
可能となる。さらに、無機銅化合物5は、細菌類とカビ
類にのみに有効性があり、動物類や植物類には有効性が
乏しいため人体に対しては安全無害となるのに加えて、
揮発性、溶水性、溶油性を有しないため、食品に接触し
ても該食品に浸透することがないため、各種生鮮食料品
の衛生管理面での安全性が向上する。
【0025】あるいは、鮮魚や生鮮野菜等の各種生鮮食
料品を収納するボックス状・袋状・シート状等の食品容
器1に無機銅化合物5を主成分とする抗菌・殺菌層6を
塗着方式・フィルム貼着方式・混入ビーズ法等により形
成したので、各種生鮮食品の長期の鮮度保存が可能とな
る。
【0026】また、食品容器の製造原料は、発泡合成樹
脂製あるいはプラスチック製材料で構成したので、抗菌
・殺菌性を有する発泡合成樹脂製あるいはプラスチック
製の食品容器1を容易に形成させることができる。
【0027】そして、無機銅化合物5は、アルカリ系の
塩基性塩化銅あるいは塩基性硫酸銅としたので、不揮発
性、不溶水性、不溶油性を有しているため長時間に亙り
各種の細菌類に対し強い抗菌活性を維持させておくこと
ができ、長期に亙っての抗菌・殺菌性効果の安定性を保
障することができる。
【0028】さらに、無機銅化合物5の混合量は、食品
容器1の製造原料に対して少なくとも0.5重量%程度
としてあるので、特に発泡合成樹脂製の食品容器1の製
造原料に対してJIS法・IEC法に基づく抗菌・殺菌
性効果の高い評価が得られると共に、製造原料の発泡率
の安定性と、食品容器1の成型の容易性とを保障するこ
とができる。
【0029】また、ボックス状の食品容器1は、必要に
応じて仕切り板4により複数に仕切られた断熱性を有す
るボックス本体2と、該ボックス本体2の開口部に蓋着
される断熱性を有する蓋体3とにより構成したので、食
品容器1自体の断熱性のため外界の温度変化の影響を受
けにくく氷を充填しておけば長時間氷温状態を維持させ
ておけると共に、無機銅化合物5の高い抗菌・殺菌効果
と相俟って収納物である例えば各種生鮮食品の長期の鮮
度保存を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における斜視図である。
【図2】本発明の他の実施の形態における斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…食品容器 2…ボックス本
体 3…蓋体 4…仕切り板 5…無機銅化合物 6…抗菌・殺菌
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 81/28 B65D 81/28 A // A23B 4/00 A23B 7/00 7/00 4/00 A Fターム(参考) 3E035 AA05 AA11 AB01 BA01 BA08 BA10 BB01 BD05 CA01 4B021 LA17 LA24 LA25 LA27 LW02 LW03 MC01 MK01 MK08 4B069 AA04 AB04 AB05 HA01 KA01 KB07 KC11 KD08 4H011 AA02 AA03 BB18 BC19 DB01 DC05 DG05 DG16 DH02 DH18 DH19 DH30

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鮮魚や生鮮野菜等の各種生鮮食料品を収
    納するボックス状・袋状・シート状等の食品容器の製造
    原料に無機銅化合物を混合して食品容器本体を一体形成
    して成ることを特徴とする抗菌・殺菌性容器。
  2. 【請求項2】 鮮魚や生鮮野菜等の各種生鮮食料品を収
    納するボックス状・袋状・シート状等の食品容器に無機
    銅化合物を主成分とする抗菌・殺菌層を塗着方式・フィ
    ルム貼着方式・混入ビーズ法等により形成して成ること
    を特徴とする抗菌・殺菌性容器。
  3. 【請求項3】 食品容器の製造原料は、発泡合成樹脂製
    あるいはプラスチック製材料である請求項1または2記
    載の抗菌・殺菌性容器。
  4. 【請求項4】 無機銅化合物は、アルカリ系の塩基性塩
    化銅あるいは塩基性硫酸銅である請求項1乃至3のいず
    れか記載の抗菌・殺菌性容器。
  5. 【請求項5】 無機銅化合物の混合量は、食品容器の製
    造原料に対して少なくとも0.5重量%程度である請求
    項1乃至4のいずれか記載の抗菌・殺菌性容器。
  6. 【請求項6】 ボックス状の食品容器は、必要に応じて
    仕切り板により複数に仕切られた断熱性を有するボック
    ス本体と、該ボックス本体の開口部に蓋着される断熱性
    を有する蓋体とにより構成してある請求項1乃至5のい
    ずれか記載の抗菌・殺菌性容器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014117286A1 (es) * 2013-02-01 2014-08-07 Compañia Minera San Geronimo Matriz impregnable de origen vegetal, animal o sintética o mezclas de las mismas que contiene un compuesto antimicrobiano distribuido homogéneamente; procedimiento para impregnar un compuesto en dicha matriz; y su uso en la preparación de elementos antimicrobianos

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EP2993252A4 (en) * 2013-02-01 2016-07-20 Compañia Minera San Geronimo IMPREGNABLE MATRIX OF PLANT, ANIMAL OR SYNTHETIC ORIGIN OR CONSTITUTING MIXTURES THEREOF CONTAINING AN ANTIMICROBIAL COMPOUND DISTRIBUTED IN A HOMOGENEOUS MANNER; METHOD FOR IMPREGNATING COMPOUND IN SAID MATRIX; AND ITS USE IN THE PREPARATION OF ANTIMICROBIAL ELEMENTS
US9924714B2 (en) 2013-02-01 2018-03-27 Compañia Minera San Geronimo Impregnatable matrix of plant, animal or synthetic origin or mixtures of same, containing a uniformly distributed antimicrobial compound, method for impregnating said matrix with a compound, and use thereof in the production of antimicrobial elements

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