JP2000107202A - 歯科補綴物用加工素材の固定装置 - Google Patents
歯科補綴物用加工素材の固定装置Info
- Publication number
- JP2000107202A JP2000107202A JP31972898A JP31972898A JP2000107202A JP 2000107202 A JP2000107202 A JP 2000107202A JP 31972898 A JP31972898 A JP 31972898A JP 31972898 A JP31972898 A JP 31972898A JP 2000107202 A JP2000107202 A JP 2000107202A
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- Japan
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- fixing
- axial
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 安価な加工素材固定装置を提供して3次元シ
ステムを用いた歯科補綴物製作装置の実用化を容易にす
る 【構成】X,Y,Z軸基準面3,4,5を有する本体2
と、Y軸方向に移動可能な素材固定部7とを備えたもの
である。 【効果】 本体2のX,Y,Z軸基準面3,4,5に合
わせて加工素材12を同心状態で反転できる。
ステムを用いた歯科補綴物製作装置の実用化を容易にす
る 【構成】X,Y,Z軸基準面3,4,5を有する本体2
と、Y軸方向に移動可能な素材固定部7とを備えたもの
である。 【効果】 本体2のX,Y,Z軸基準面3,4,5に合
わせて加工素材12を同心状態で反転できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は歯科補綴物用加工素材の
固定装置に関する。
固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の高齢化社会では口腔機能回復に有
効な歯冠補綴物製作方法が望まれる。ところで、大脳生
理学において、大脳皮質の中心前回下部に咀嚼運動の中
枢が体の他の部分の運動領より広い面積を占めて存在
し、大脳辺縁系には摂食に関する中枢があり、舌の運動
を調節する高位中枢は顎と顔面との皮質の運動領と感覚
領において体の他の部分の運動領よりも大きい面積を占
めて存在する。これは脳細胞の刺激にとって口腔機能の
果たす役割が大きく、歯科治療において標準レベルまで
口腔機能を回復させることが大切であることを示してい
る。一方、歯科補綴物の品質の標準化を図るために三次
元システムを用いてクラウンを製作する研究が進められ
ている。例えば、支台歯およびその周囲と対合歯,FG
Pの印象を採得し、模型を製作し、模型の形状を三次元
測定技術により計測することにより治療した歯とその周
囲のデータおよび対合側のデータを測定データとしてコ
ンピュータに格納し、そのデータから三次元の計測形状
モデルを作成し、この計測形状モデルの支台歯にデータ
ベースの中から選択された標準的なモデルを重ね合わ
せ、複製において必要とされる形状と機能に適合するよ
うにそのモデルを変形し、この変形されたモデルからN
Cデータを作成し、このNCデータによりフライス盤な
どのNC工作機を制御することによりクラウンを製作す
るものなどが提案されている。
効な歯冠補綴物製作方法が望まれる。ところで、大脳生
理学において、大脳皮質の中心前回下部に咀嚼運動の中
枢が体の他の部分の運動領より広い面積を占めて存在
し、大脳辺縁系には摂食に関する中枢があり、舌の運動
を調節する高位中枢は顎と顔面との皮質の運動領と感覚
領において体の他の部分の運動領よりも大きい面積を占
めて存在する。これは脳細胞の刺激にとって口腔機能の
果たす役割が大きく、歯科治療において標準レベルまで
口腔機能を回復させることが大切であることを示してい
る。一方、歯科補綴物の品質の標準化を図るために三次
元システムを用いてクラウンを製作する研究が進められ
ている。例えば、支台歯およびその周囲と対合歯,FG
Pの印象を採得し、模型を製作し、模型の形状を三次元
測定技術により計測することにより治療した歯とその周
囲のデータおよび対合側のデータを測定データとしてコ
ンピュータに格納し、そのデータから三次元の計測形状
モデルを作成し、この計測形状モデルの支台歯にデータ
ベースの中から選択された標準的なモデルを重ね合わ
せ、複製において必要とされる形状と機能に適合するよ
うにそのモデルを変形し、この変形されたモデルからN
Cデータを作成し、このNCデータによりフライス盤な
どのNC工作機を制御することによりクラウンを製作す
るものなどが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のよう
に、加工データにより加工素材を切削加工して歯科補綴
物を製作する場合、加工素材を少なくとも2方向から加
工する必要があり、このため特開平10−58281号
公報などに示すように高精度のモータ装置およびこのモ
ータ装置の回転軸に加工素材を精度的に着脱できる加工
素材装着部を必要とするため全体に高価になり実用化が
難しい。
に、加工データにより加工素材を切削加工して歯科補綴
物を製作する場合、加工素材を少なくとも2方向から加
工する必要があり、このため特開平10−58281号
公報などに示すように高精度のモータ装置およびこのモ
ータ装置の回転軸に加工素材を精度的に着脱できる加工
素材装着部を必要とするため全体に高価になり実用化が
難しい。
【0004】そこで本発明は安価な加工素材固定装置を
提供して3次元システムを用いた歯科補綴物製作装置の
実用化を容易にすることを目的とする。
提供して3次元システムを用いた歯科補綴物製作装置の
実用化を容易にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の歯科補綴物用加工素材の固定装置は、X,
Y,Z軸基準面を有する本体と、Y軸方向に移動可能な
素材固定部とを備えたものである。
に本発明の歯科補綴物用加工素材の固定装置は、X,
Y,Z軸基準面を有する本体と、Y軸方向に移動可能な
素材固定部とを備えたものである。
【作用】本発明によれば、本体のX,Y,Z軸基準面に
合わせて加工素材を同心状態で反転できる。
合わせて加工素材を同心状態で反転できる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図3を参照し
て説明する。図示しないNC切削装置の例えばX軸テー
ブル上に加工素材固定装置1が適宜手段により固定され
ている。加工素材固定装置1は本体2の左側方部にX軸
基準面3が形成され、後方部にY軸基準面4が形成さ
れ、下方部にZ軸基準面5が形成されている。これらの
基準面3,4,5は右側方部が開放された素材固定用凹
所6を形成している。この素材固定用凹所6の前方部に
は素材固定部7がY軸方向に移動可能に設けられてい
る。8はZ軸基準面5の前方部に設けられた素材固定部
7の案内レール部である。9は本体2の前方部に有する
支持部10に螺挿された押付部材であり、外端部にハン
ドル11を有している。そして、少なくとも被固定部が
断面形状四角形をなす加工素材12を用意し、この加工
素材12を素材固定用凹所6に挿入して加工素材12の
被固定部13の各面をX,Y,Z軸基準面3,4,5に
付き当てた状態において、ハンドル11の操作により押
付部材9を介して素材固定部7を被固定部13の前面に
押付固定するものである。この状態で加工素材12の
幅,高さ寸法の中心を基準点15として被加工部14を
加工して例えばクラウンの最大豊隆部から上部形態の加
工を行い、その後ハンドル11を緩め、加工素材12を
反転してから上記と同様に加工素材12の被固定部13
の各面をX,Y,Z軸基準面3,4,5に付き当てた状
態において、ハンドル11の操作により被固定部13を
押付固定し、クラウンの最大豊隆部から下部形態および
支台歯用凹部の加工を行う。このように本実施例では加
工素材12の幅,高さ寸法の精度によって、その中心の
基準点15が従来の回転機構における回転中心となるた
め、本体2のX,Y,Z軸基準面3,4,5に合わせて
加工素材12を同心状態で反転することが可能になる。
従って、簡単な装置により加工素材を精度的に固定しな
がら少なくとも2方向からの加工を可能とするから、3
次元システムを用いた歯科補綴物製作装置の実用化が容
易になる。なお本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく本発明の要旨に範囲内において種々の変形実施が
可能である。例えば各基準面3,4,5を形成する構造
は適宜選定すればよく、本体と別体のブロックなどで構
成してもよい。また固定部の押付手段は適宜選定すれば
よく、例えば支持部と固定部との間に楔を挟み込むなど
の手段でもよい。また加工基準点は適宜選定すればよ
い。また2方向からクラウンを加工する場合を説明した
がインレイ,アンレイ,ブリッジなどの加工用にも使用
可能であり、また加工素材を90°毎に回転固定するこ
とにより4方向からの加工も可能である。加工素材は被
固定部に相互に直交する4つの面を有するものであれば
よい。
て説明する。図示しないNC切削装置の例えばX軸テー
ブル上に加工素材固定装置1が適宜手段により固定され
ている。加工素材固定装置1は本体2の左側方部にX軸
基準面3が形成され、後方部にY軸基準面4が形成さ
れ、下方部にZ軸基準面5が形成されている。これらの
基準面3,4,5は右側方部が開放された素材固定用凹
所6を形成している。この素材固定用凹所6の前方部に
は素材固定部7がY軸方向に移動可能に設けられてい
る。8はZ軸基準面5の前方部に設けられた素材固定部
7の案内レール部である。9は本体2の前方部に有する
支持部10に螺挿された押付部材であり、外端部にハン
ドル11を有している。そして、少なくとも被固定部が
断面形状四角形をなす加工素材12を用意し、この加工
素材12を素材固定用凹所6に挿入して加工素材12の
被固定部13の各面をX,Y,Z軸基準面3,4,5に
付き当てた状態において、ハンドル11の操作により押
付部材9を介して素材固定部7を被固定部13の前面に
押付固定するものである。この状態で加工素材12の
幅,高さ寸法の中心を基準点15として被加工部14を
加工して例えばクラウンの最大豊隆部から上部形態の加
工を行い、その後ハンドル11を緩め、加工素材12を
反転してから上記と同様に加工素材12の被固定部13
の各面をX,Y,Z軸基準面3,4,5に付き当てた状
態において、ハンドル11の操作により被固定部13を
押付固定し、クラウンの最大豊隆部から下部形態および
支台歯用凹部の加工を行う。このように本実施例では加
工素材12の幅,高さ寸法の精度によって、その中心の
基準点15が従来の回転機構における回転中心となるた
め、本体2のX,Y,Z軸基準面3,4,5に合わせて
加工素材12を同心状態で反転することが可能になる。
従って、簡単な装置により加工素材を精度的に固定しな
がら少なくとも2方向からの加工を可能とするから、3
次元システムを用いた歯科補綴物製作装置の実用化が容
易になる。なお本発明は上記実施例に限定されるもので
はなく本発明の要旨に範囲内において種々の変形実施が
可能である。例えば各基準面3,4,5を形成する構造
は適宜選定すればよく、本体と別体のブロックなどで構
成してもよい。また固定部の押付手段は適宜選定すれば
よく、例えば支持部と固定部との間に楔を挟み込むなど
の手段でもよい。また加工基準点は適宜選定すればよ
い。また2方向からクラウンを加工する場合を説明した
がインレイ,アンレイ,ブリッジなどの加工用にも使用
可能であり、また加工素材を90°毎に回転固定するこ
とにより4方向からの加工も可能である。加工素材は被
固定部に相互に直交する4つの面を有するものであれば
よい。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、本体のX,Y,Z軸基
準面に合わせて加工素材を同心状態で反転可能な安価な
加工素材固定装置を提供できるため3次元システムを用
いた歯科補綴物製作装置の実用化が容易である。
準面に合わせて加工素材を同心状態で反転可能な安価な
加工素材固定装置を提供できるため3次元システムを用
いた歯科補綴物製作装置の実用化が容易である。
【図1】本実施例の斜視図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同側面図である。
1 加工素材固定装置 2 本体 3 X軸基準面 4 Y軸基準面 5 Z軸基準面 7 素材固定部
Claims (1)
- 【請求項1】X,Y,Z軸基準面を有する本体と、Y軸
方向に移動可能な素材固定部とを備えたことを特徴とす
る歯科補綴物用加工素材の固定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31972898A JP2000107202A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 歯科補綴物用加工素材の固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31972898A JP2000107202A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 歯科補綴物用加工素材の固定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000107202A true JP2000107202A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=18113522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31972898A Pending JP2000107202A (ja) | 1998-10-06 | 1998-10-06 | 歯科補綴物用加工素材の固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000107202A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007054651A (ja) * | 2000-06-22 | 2007-03-08 | 3M Espe Ag | 歯科用ワークピースを製造するための装置 |
US8425812B2 (en) | 2007-10-11 | 2013-04-23 | 3M Innovative Properties Company | Dental blank and method of making a dental ceramic blank |
KR101276551B1 (ko) * | 2010-11-22 | 2013-06-24 | 라파바이오 주식회사 | 어버트먼트 소재 가공 방법 |
US9060831B2 (en) | 2007-02-06 | 2015-06-23 | 3M Innovative Properties Company | Device for producing a dental workpiece |
KR102326667B1 (ko) * | 2021-06-29 | 2021-11-16 | 김진호 | 어버트먼트 가공용 환봉의 가공방법 |
-
1998
- 1998-10-06 JP JP31972898A patent/JP2000107202A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007054651A (ja) * | 2000-06-22 | 2007-03-08 | 3M Espe Ag | 歯科用ワークピースを製造するための装置 |
JP4690996B2 (ja) * | 2000-06-22 | 2011-06-01 | スリーエム エスペ アーゲー | 歯科用ワークピースを製造するための装置 |
US8506294B2 (en) | 2000-06-22 | 2013-08-13 | 3M Innovative Properties Company | Device for producing dental workpieces |
US9060831B2 (en) | 2007-02-06 | 2015-06-23 | 3M Innovative Properties Company | Device for producing a dental workpiece |
US8425812B2 (en) | 2007-10-11 | 2013-04-23 | 3M Innovative Properties Company | Dental blank and method of making a dental ceramic blank |
KR101276551B1 (ko) * | 2010-11-22 | 2013-06-24 | 라파바이오 주식회사 | 어버트먼트 소재 가공 방법 |
KR102326667B1 (ko) * | 2021-06-29 | 2021-11-16 | 김진호 | 어버트먼트 가공용 환봉의 가공방법 |
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