JP2000102009A - 画像符号方法及びそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

画像符号方法及びそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2000102009A
JP2000102009A JP26673398A JP26673398A JP2000102009A JP 2000102009 A JP2000102009 A JP 2000102009A JP 26673398 A JP26673398 A JP 26673398A JP 26673398 A JP26673398 A JP 26673398A JP 2000102009 A JP2000102009 A JP 2000102009A
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psnr
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vector
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Takashi Miura
高志 三浦
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Hudson Soft Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像符号方法及びそのプログラムを記録した
記録媒体に関し、PSNR(Peak-to-Peak Signal-to-No
ise Ratio)の指定入力に従い、該PSNRに対応する画
質(PSNR)の画像符号データが得られることを課題
とする。 【解決手段】 復号画像に対するPSNRの指定入力に
基づき、該PSNRの実現と一定の関係にある画像符号
化の際の誤差(量子化誤差,予測誤差,残差ベクトルの
大きさ等)に対する閾値情報を求め、該閾値情報の範囲
内で入力画像の符号化処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像符号方法及びそ
のプログラムを記録した記録媒体に関し、更に詳しく
は、自然画像,アニメーション画像,コンピュータグラ
フィックス(CG)画像等の高圧縮符号化に適用して好
適なるものである。この種の画像符号方式では、画像圧
縮率及び復号画像のPSNR(Peak-to-Peak Signal-to-
Noise Ratio)が方式評価の重要なパラメータとなる。特
に3DCGゲームの制作等では、限られたメモリ(RO
Mカートリッジ,CD−ROM等)に多量の画像情報を
記録する必要があるため、高圧縮率かつ高画質(所望の
画質)の画像符号データが効率良く得られることが望ま
れる。
【0002】
【従来の技術】この点、本件出願人は、入力の画像デー
タをm×n画素のブロックに分割し、各画素ブロックの
平均値からなるDC画像を生成すると共に、各ブロック
の画素値からブロック平均値を差し引いた残差ベクトル
の大きさが許容値Zを超えた場合は、DC画像のネスト
(ベクトル量子化のコードブックに相当する画像)を使
用した適応的直交変換により前記残差ベクトルを近似す
るための1又は2以上の直交基底を求め、これらの1次
結合からなる直交基底系を量子化することで、高圧縮
率、かつ高速で符号/復号可能な画像符号/復号方法
(以下、HVQ方式と称す)を既に提案(特願平10−
189239号)している。
【0003】一方、復号画像の画質評価については、一
般に、各画素については個々の輝度値と誤差との比率で
PSNRを表現するのが正確な評価ではあるが、画像全
体については、画像の最大輝度値と1画素当たりの平均
誤差との比率でPSNRを表現するのが簡潔なために慣
例となっており、上記HVQ方式による復号画像もこの
方法で評価できる。即ち、既提案のHVQ方式では、予
め符号化時の残差ベクトルの大きさに対する許容誤差Z
を任意に設定可能となっており、この許容誤差Zを小さ
く設定すれば復号画像のPSNRは向上し、また許容誤
差Zを大きく設定すれば復号画像のPSNRは劣化する
傾向にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、この許容誤
差Zを例えば800,400,200,100の如く順
次1/2に減少させた場合に、復号画像のPSNRは必
ずしもsn800dB,sn800−6dB,sn80
0−12dB,…の如く許容誤差Zと反比例の関係を示
してはいない。この様に、既提案のHVQ方式では所望
の画質(目標のPSNR=SNa[dB])を得るため
の許容誤差Zを直接的に知る方法がないため、許容誤差
Zを試行錯誤的に複数回変更して画像の符号化・復号化
を行いながら目的のPSNRが得られる許容誤差Zを探
す面倒な作業が必要であった。
【0005】また、既提案のHVQ方式における許容誤
差Zは、画質のみならず画像圧縮率とも深く関係してお
り、例えば許容誤差Zが小さい程画質は良くなるが、画
像圧縮率は低下してしまう。このため、高圧縮率かつ高
画質(所望の画質)の画像符号データを効率良く得るこ
とが困難であった。
【0006】また、動画を扱えるHVQM方式により動
画像を圧縮する様な場合には、許容誤差Zの設定を一定
にしておくと、キャラクタが中心であったり背景が中心
であったりするような様々なシーン(画像の種類等)の
画像フレーム毎にPSNRが変化することとなり、全体
的な画品質の印象を損なう結果となっていた。
【0007】なお、以上のことは、既提案のHVQ/H
VQM方式に限らず、従来の他の様々な画像符号方式
(残差ベクトルや予測残差等に閾値を設ける方式等)で
も起こり得た問題である。
【0008】本発明は上記の問題点に鑑み成されたもの
で、その目的とする所は、所望のPSNRの指定入力に
従い、該PSNRに対応する画質(PSNR)の画像符
号データが能率良く得られる画像符号方法及びそのプロ
グラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題は例えば図1
の構成により解決される。即ち、本発明(1)の画像符
号方法は、復号画像に対するPSNRの指定入力に基づ
き、該PSNRの実現と一定の関係にある画像符号化の
際の誤差に対する閾値情報を求め、該閾値情報の範囲内
で入力画像の符号化処理を行うものである。
【0010】ところで、一般に復号画像のPSNRは1
画素当たりの平均誤差(√ε2 )と全画像についての最
大画素値(例えば8ビットの場合は256でも良い)と
の比率により表現されるが、これには以下の2つの表現
方法、 PSNR[dB]=20×log10(256/√ε2 ) PSNR[dB]=20×log10(√ε2 /256) がある。但し、両者は符号(±)が変わるだけで、画質
の評価上は等価に扱え、本明細書では後者の表現方法で
説明を行うが、前者の表現態様で実施される画像符号方
法も本発明に含まれることは言うまでも無い。
【0011】上記本発明(1)においては、復号画像に
対する所望のPSNRが入力されることにより、復号画
像の最大画素値は、「入力画像の最大画素値」=「復号
画像の最大画素値」の関係により既知となり、よって1
画素当たりの許容平均誤差(√ε2 )も既知となる。一
方、入力画像の符号化方式が決まると、これに応じて1
画素当たりの許容平均誤差(√ε2 )を所定値以下にす
るための誤差(量子化誤差,予測誤差,残差ベクトルの
大きさ等)に対する閾値情報も一義的に決定できる。即
ち、前記誤差に対する閾値情報は、採用した画像の符号
方式に応じて、生成される1画素当たりの許容平均誤差
(√ε2 )と一定の関係にある。
【0012】そこで、本発明(1)では、復号画像に対
するPSNRの指定入力に基づき、該PSNRの実現と
一定の関係にある画像符号化の際の誤差に対する閾値情
報を求め、該閾値情報の範囲内で入力画像の符号化処理
を行うこととした。従って、予め所望のPSNRを指定
することで、その復号画像に前記所望のPSNRが得ら
れるような画像符号データが自動的に生成され、よって
大量の画像情報を能率良く符号化できる。
【0013】また本発明(2)の画像符号方法は、画像
データをm×n画素のブロックに分割し、各画素ブロッ
クの平均値からなるDC画像を生成すると共に、各ブロ
ックの画素値からブロック平均値を差し引いた残差ベク
トルの大きさが許容値Zを超えた場合は、前記DC画像
のネストを使用した適応的直交変換により前記残差ベク
トルを近似するための1又は2以上の直交基底を求め、
これらの1次結合からなる直交基底系を量子化する画像
符号方法において、画像データのブロック平均値を
a 、ブロックの1画素当たりの平均許容誤差を√{Z
/(m×n)}とする時に、1ブロック当たりのPSN
Rとして所要のSNb [dB]を得るための前記許容値
Zを、 Z=(m×n)×10SNb/10×ya 2 の関係により求めるものである。
【0014】ここで、本発明によるPSNRの実現原理
をカラー映像信号への適用例で説明する。先ず画像符号
時の誤差を検討する。この場合に、カラー映像信号の符
号化時における輝度データYは、明るさを感じるR,
G,Bの割合から、 Y=0.30R+0.59G+0.11B により得られる。一方、色の信号が明るさの成分を持た
ない様にするため、赤色差信号V,青色差信号Uを夫々
下式、 V=(R−Y)=0.70R−0.59G−0.11B U=(B−Y)=−0.30R−0.59G+0.89B により求める。更に、視覚の色に対する感度が低いこと
を利用して、各色差信号の振幅を例えば、 V´=V/1.4, U´=U/1.77 と圧縮し、夫々を符号化する。なお、以下は、V´を
V,U´をUと読み替えて説明を続ける。
【0015】原画像データY,U,Vを符号化する時に
発生した各誤差の値をerY,erU,erVとする。erY,
erU,erVは夫々(m×n)=(4×4)の画素ブロッ
クに含まれる16画素に対する2乗誤差の平均値の平方
根である。各誤差を誤差erYを基準として表すと次式、
【0016】
【数1】 の関係がある。ここで、ku,kvは係数である。また
Y,U,Vのブロック平均値をYa ,Ua ,Va とする
と、符号化時のY,U,Vに対する各PSNR(S
Y ,SNU ,SNV )[dB]は次式、
【0017】
【数2】 で表せる。更に、Y,U,Vを合わせて1画素とみた時
の誤差erEncは次式、
【0018】
【数3】 で表せ、この場合のPSNR(SNEnc )[dB]は次
式、
【0019】
【数4】 で表せる。なお、[数4]の最後の式は、その前の式の
( )内に3Ya /3Y a を乗じ、組合せを変えること
で容易に得られる。また、ku=Kv=1とした場合の
PSNR(SNEnc )[dB]は次式、
【0020】
【数5】 となる。
【0021】次に画像復号時の誤差を検討する。画像符
号データの復号再生時には、復号化したY,U´,V´
より緑色差信号(G−Y)を生成する。この生成は、 Y=(0.30+0.59+0.11)Y =0.30R+0.59G+0.11B の関係を利用することで、 0=0.30(R−Y)+0.59(G−Y)+0.1
1(B−Y) の関係が得られ、よって緑色差信号(G−Y)を、 (G−Y)=−0.51(R−Y)−0.19(B−
Y) により生成できる。従って、カラー画像データR,B,
Gは、 R=Y+V=Y+1.4V´ B=Y+U=Y+1.77U´ G=Y−0.51V−0.19U=Y−0.71V´−
0.34U´ により再生できる。
【0022】なお、ここではU´をU、かつV´をVと
読み替えて、R,B,Gを次式、
【0023】
【数6】 により再生するものとして説明を続ける。R,B,Gの
復号時の誤差erR2 ,erB2 ,erG2 は次式、
【0024】
【数7】 の様に見込まれる。また、R,G,Bを合わせて1画素
とみた時の復号時の誤差erDec 2 は次式、
【0025】
【数8】 で表せる。従って、ku=kv=1とした場合は、erR
=erB=erG=erYとなり、符号化時のPSNRが保存
される。また、erEnc=erDec=erYとなることから、
符号化時のPSNRが保存されることが分かる。
【0026】以上の考察により、復号時にPSNR=S
a [dB]を目標とするならば、符号化時に次の様に
して計算した許容誤差ZによってY,U,Vを符号化す
れば、復号時のPSNRとしてSNa [dB]に近い値
が得られる。具体的に言うと、今、画像全体の平均輝度
をYa とする時に、PSNR=SNa を目標として上記
符号方式により符号化・復号化した際の画像のPSNR
は、一般的な計算法によると、
【0027】
【数9】 だけ、高画質を示す値(SNa + SNg )が得られる。
【0028】一方、SNb =SNa −SNg とし、かつ
4×4ブロックの平均輝度をya とした時の1ブロック
当たりのPSNR(SNb )[dB]は次式、
【0029】
【数10】 により表現できる。そして[数10]を許容誤差Zにつ
き解くと次式、
【0030】
【数11】 の関係が得られる。従って、画像データをこの許容誤差
Zを使用して符号化すると、画像全体としては、PSN
R=SNa が得られることになる。
【0031】以上により、まず上記本発明(2)におい
ては、所要のPSNR(SNb )に従い、その復号画像
には所要のPSNR(SNb )が得られる。
【0032】好ましくは、本発明(3)においては、上
記本発明(2)において、1画像当たりの1画素平均値
をYa 、その最大画素値をYMAX とする時の1画像当た
りの利得PSNRを、SNg [dB]=20log(Y
a /YMAX )とする時に、1画像当たりの所望のPSN
Rとして次式、SNa =SNg +SNb を満足するSN
a [dB]が外部より設定されるものである。
【0033】従って、本発明(3)によれば、所望のP
SNR(SNa )を指定することで、その復号画像には
所望のPSNR(SNa )が得られる。
【0034】また好ましくは、本発明(4)において
は、上記本発明(2)又は(3)において、1画像の各
ブロック平均値ya に対応して許容値Zを動的に変化さ
せるものである。
【0035】従って、ブロック平均値ya の小さなブロ
ックに対しては比較的小さな許容誤差Z(比較的大きな
符号量)で符号化でき、またブロック平均値ya の大き
なブロックに対しては比較的大きな許容誤差Z(比較的
小さな符号量)で符号化でき、こうして、画像全体の画
品質を所望(SNa [dB])に維持しつつ、ブロック
毎に更なる画像圧縮の効果を期待できる。また、例えば
HVQ方式に適用した場合は、基底ベクトルの探索を許
容誤差Zを満足した時点で打ち切っても画品質を維持出
来るので、符号化速度の向上にも貢献する。
【0036】また本発明(5)のコンピュータ読み取り
可能な記録媒体は、請求項1乃至4の何れか1つに記載
の画像符号方法をコンピュータに実行させるためのプロ
グラムを記録したものである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に従って本発明に
好適なる実施の形態を詳細に説明する。なお、全図を通
して同一符号は同一又は相当部分を示すものとする。
【0038】図2は実施の形態による画像符号装置のブ
ロック図で、本発明を既提案のHVQ/HVQM方式に
適用した場合を示している。図において、1は本装置の
主制御・処理を行うCPU,2はCPU1が実行する例
えば図3〜図6の画像符号化処理プログラムや必要なデ
ータ(図7のテーブル,処理中の画像データ等)を記憶
するためのRAM,ROM,EEPROM等から成る主
メモリ(MM)、3はCRTや液晶等から成る表示部
(DSP)、4はキーボード(KBD)、4aはマウス
等のポインティングデバイス(PD)、5はプログラム
ファイルや入出力の画像ファイルを記憶するための2次
記憶装置としてのハードディスク装置(HDD)、5a
は原画像データを記憶する原画像ファイル、5bは符号
化後の画像符号データを記憶する画像符号ファイル、6
はCPU1の共通バスである。
【0039】なお、予め外部で作成(ビデオカメラ7で
撮像、VTR8に記録、コンピュータグラフィックス装
置9により生成等)された原画像ファイル5aを読み込
むためのデータ読込装置(不図示)、及び内部で作成し
た画像符号ファイル5bを外部のROMカートリッジ4
2やCD−ROM43等に書き込むためのデータ書込装
置(不図示)を夫々接続可能である。
【0040】この画像符号装置の処理を概説すると、ま
ず画像データを4×4画素のブロックに分割し、各画素
ブロックの平均値からなるDC画像を生成すると共に、
各ブロックの画素値からブロック平均値を差し引き、得
られた残差ベクトルの大きさが、 許容値未満の場合は、「基底数=0」の旨の情報を
符号化し、 許容値以上の場合は、DC画像のネストを使用した
適応的直交変換により残差ベクトルを近似するための1
又は2以上の直交基底を求め、これらの1次結合からな
る直交基底系を符号化し、 許容値以上で、かつ求めた直交基底系の総符号量が
残差ベクトルの総符号量以上となる場合には、上記直交
基底系の符号化に代えて、残差ベクトルそのものを符号
化し、 こうして得られた画像圧縮符号データを画像符号ファイ
ル5bに格納するものである。この画像符号ファイル5
bは、例えばゲーム機用のROMカートリッジ42又は
CD−ROM43に書き込まれ、3DCGアニメーショ
ンゲーム等の画像情報源として使用される。
【0041】図3〜図6は実施の形態による画像符号化
処理のフローチャート(1)〜(4)、また図7は各種
テーブルを説明する図、そして図8,図9は実施の形態
による画像符号化処理のイメージ図(1),(2)であ
り、以下、これらの図を参照して実施の形態による画像
符号化処理を詳細に説明する。
【0042】なお、本明細書を通して、記号〈 〉はベ
クトル、記号‖ ‖はベクトルの大きさ、記号・はベク
トルの内積、記号[演算]は演算結果の整数化を夫々表
す。但し、記号[演算]を異なる意味で使用する場合は
その旨を付記する。また図面や[数]中のベクトルを太
文字で表す。また、一例の原画像サイズを横n(例えば
1280)画素,縦m(例えば960)画素とし、かつ
以下のフローチャートの説明における、記号Tm,n は原
画像Tのm行n列から4×4画素の正方形ブロックを取
り出した部分の画像データを表し、また記号B
y,x,sy,sx はDC画像のy行,x列から横方向にsx,
縦方向にsyのステップ幅で4×4の合計16画素分の
DC画像データを取り出した部分のブロックを表すもの
とする。
【0043】図3は画像符号化処理のメイン処理を示し
ている。ステップS1では原画像ファイル5aより原画
像データTを読み込む。その際には、RGB系の対象画
像をYUV系に変換して読み込む。Yは輝度データ、
U,Vは青,赤の色差データに相当し、この例のU,V
は横2画素分の輝度平均を用いてダウンサンプリングさ
れる。Y,U,Vの各画素データには夫々8ビットが割
り付けられる。
【0044】なお、以下は輝度データYの符号化処理を
中心に述べるが、U,Vについても同様に処理できる。
【0045】ステップS2では原画像を4×4画素のブ
ロック毎に分割し、各ブロックに含まれる16画素デー
タの平均値MよりなるDC画像を作成する。ステップS
3では1画像当たりの利得PSNR(SNg )[d
B])を、 SNg [dB]=20log(Ya /YMAX ) により求める。ここで、Ya は1画像当たりの1画素平
均輝度値、YMAX は1画像当たりの最大輝度値(256
でも良い)である。更に、1ブロック当たりのPSNR
(SNb )[dB]を、 SNb =SNa −SNg により求める。ここで、SNa [dB]は1画像当たり
のPSNRであり、予め所望の値にマニュアル設定され
る。又は、ゲーム等のシーン(画像の性質等)に連動さ
せて、ゲーム作成プログラム等により映像フレーム毎に
自動的に設定されても良い。
【0046】ステップS4では原画像のアドレスレジス
タi,jを共に「0」に初期化する。ステップS5では
DC画像のアドレスレジスタI,Jにi/4,j/4を
セットする。ステップS6では4×4の画素ブロックに
対応する16次元の残差ベクトル〈d〉を、 〈d〉=Tj,i −DCJ,I により求める。残差ベクトル〈d〉の各要素には夫々8
ビットが割り付けられている。ステップS7では1ブロ
ック当たりのSNb ,ya に対応する1ブロック当たり
の許容誤差Zを求める。
【0047】図7(B)に4×4画素のブロック平均輝
度(DC値)ya に対する許容誤差Zのテ−ブルを示
す。なお、図示の縦欄は幾つかの代表的なya 値(3
0,50,120,240)を例示的に示したものであ
り、実際のテーブルでは、全ya値(0〜255)又は
a 値の範囲(0〜9,10〜19,20〜29,…
等)が縦欄に設けられる。また同様にして、横欄にはS
b 値が−20dB〜−34dBにつき例示的に示され
ている。
【0048】テ−ブルの各許容誤差Zは、 Z=16×10SNb/10×ya 2 の関係により予め求められている。例えば、SNb =−
26dBを要求されるブロックにおいて、ya =60の
場合は、Z=16×10-26/10×602 =145とな
り、またya =120の場合は、Z=16×10-26/10
×1202 =579となっている。従って、1ブロック
当たりの許容誤差Zは、SNb とya とに基づき、上記
[数11]の演算を行い、又はこのテーブルを引く方法
により容易に求まる。
【0049】なお、既提案のHVQ方式においては、1
画像当たりSNa =−34dBを得るためには一律に許
容誤差Z<100と設定する必要があった。一方、本発
明ににおいては、例えば自然画の場合はYa =64〜1
28となる画像が多いので、SNg =−6dB〜−12
dBとなる。従って、1画像当たりのSNa =−34d
Bを目標値としても、1ブロック当たりはSNb =−2
8dB〜−22dB程度で符号化でき、かつブロック平
均値ya によっては既提案の方法に比べて大きな許容誤
差Zで符号化出来るため、符号量の大幅な削減が期待で
きる。
【0050】ステップS8では残差ベクトル〈d〉の大
きさ(2乗)が許容誤差Zより小さいか否かを判別す
る。小さい場合は、復号側でこの部分のブロック画像デ
ータT j,i を後述の非段階的交流成分予測法により高精
度に復元できるので、ステップS20に進み、基底数
「0」を符号F1 として出力する。また小さくない場合
は、残差ベクトル〈d〉を近似するための基底ベクトル
を探査すべく、ステップS9に進み、以下に述べる適応
的直交化処理を実行する。
【0051】図8に適応的直交化処理のイメージを示
す。適応的直交化処理は、残差ベクトル〈d〉を許容誤
差Z以内に近似するために必要な基底ベクトルの個数n
kと、基底ベクトル〈vnk〉とを求める処理である。本
実施の形態では原画像を縦横とも1:K(例えばK=
4)で圧縮したDC画像の一部を切り出してネストとし
て用い、ネストの軽量化を図っている。
【0052】図8(A)において、DC画像から例えば
縦39×横71のDC値の領域を切り出してネストとす
る。また基底ベクトル〈vnk〉の探査は、縦横1DC値
毎に頂点(x,y)∈[0,63]×[0,31]を設
定し、かつそのサブサンプル間隔は(sx,sy)∈
{(1,1),(1,2),(2,1),(2,2)}
の計4種類とする。なお、これは一例であり、ネストの
サイズ、切り出し位置、基底ベクトルのサブサンプル間
隔等は任意に設定できる。
【0053】図8(B)は上記ネストから各種パターン
でサンプリングされた各DC値が基底ベクトル〈vnk
の4×4の記憶領域に集められる状態を示している。即
ち、(sx,sy)=(1,1)の時はネスト上の4×
4の領域から4×4のDC値が集められ、また(sx,
sy)=(1,2)の時はネスト上のy方向に間延びし
た領域から4×4のDC値が集められ、また(sx,s
y)=(2,1)の時はネスト上のx方向に間延びした
領域から4×4のDC値が集められ、また(sx,s
y)=(2,2)の時はネスト上のx及びy方向に間延
びした領域から4×4のDC値が集められ、これらは基
底ベクトル〈vnk〉の記憶領域に格納される。これは原
画像が有する自己相似性を利用して、ネスト上のDC画
像から様々な角度で原画像の画素ブロックに似た画像を
探査する処理である。
【0054】図4,図5に実施の形態による適応的直交
化処理のフローチャートを示す。図4において、ステッ
プS31では、誤差レジスタErrに大きな値(例えば1
00000)をセットし、かつ基底数レジスタnkを
「1」に初期化する。ステップS32ではネスト画像の
開始アドレスレジスタx,yを共に「0」に初期化す
る。ステップS33ではネスト画像のサブサンプル間隔
レジスタsx,syを共に「1」に初期化する。ステッ
プS34では、ネスト画像から4×4のDCブロック画
像By,x,sy,sx を取り出して基底ベクトル〈vnk〉を作
成し、かつnk>1の場合はグラム・シュミットの直交
化法により、それ以前の基底ベクトルと直交化する。
【0055】ここで、グラム・シュミットの直交化法と
は、n次元内積空間Vの一つの基底{v1 ,…,vn
よりVの正規直交基底{v'1,…,v' n }を構成する
方法であり、以下、直交化の内容を概説する。第1番目
の正規化基底ベクトル〈v'1〉は単位ベクトルであるか
ら、
【0056】
【数12】 とおける。次に基底ベクトル〈v'1〉と直交するような
他のベクトル〈u2 〉を仮に、
【0057】
【数13】 とすると、〈u2 〉・〈v'1〉=0より、
【0058】
【数14】 の関係が得られる。この時、係数kは、
【0059】
【数15】 となる。更に係数kを上記[数13]に代入すると、ベ
クトル〈u2 〉は、
【0060】
【数16】 で表せる。そして、第2番目の正規化基底ベクトル
〈v'2〉も単位ベクトルであるから、
【0061】
【数17】 となる。以下同様にして、一般に第n番目の正規化基底
ベクトル〈v' n 〉は、
【0062】
【数18】 で表せる。
【0063】ステップS35では正規化基底ベクトル
〈v' nk〉を使用し、残差ベクトル〈d〉との距離が最
小となる様な基底ベクトルの展開係数αnkを求める。
【0064】図9(A)に正規化基底ベクトル〈v'
nk〉を使用して残差ベクトル〈d〉を近似する処理の
イメージを示す。図9(A)−(a)において、残差ベ
クトル〈d〉と展開係数αnkを掛けた基底ベクトルαnk
〈v' nk〉との差ベクトル{〈d〉−αnk〈v' nk〉}
の大きさが最小となるのは、基底ベクトルαnk〈v'
nk〉と差ベクトル{〈d〉−αnk〈v' nk〉}とが直
交する時(内積=0)であるから、下式に従い正規化基
底ベクトル〈v' nk〉の展開係数αnkが求まる。
【0065】
【数19】 図4に戻り、ステップS36では残差ベクトル〈d〉を
基底ベクトルαnk〈v' nk〉で近似した時の誤差ベクト
ルの大きさεr を求める。ステップS37ではεr <E
rrか否かを判別する。εr <Errの場合はステップS3
8でεr の最小値に係る各種情報を記憶するためのレジ
スタErr,X,Y,SX,SYにその時のεr ,x,
y,sx,syを夫々保持する。また、レジスタαには
その時の展開係数αnk、基底ベクトルの記憶領域〈v〉
にはその時の基底ベクトル〈vnk〉、直交化基底ベクト
ルの記憶領域〈v' 〉にはその時の直交化基底ベクトル
〈v' nk〉を夫々記憶する。またεr <Errでない場合
は上記ステップS38の処理をスキップする。
【0066】ステップS39ではサンプル間隔sxに+
1し、ステップS40ではsx>2か否かを判別する。
sx>2でない場合はステップS34に戻り、今度は異
なるサンプル間隔sxで抽出された基底ベクトル
〈vnk〉につき上記同様の処理を行う。以下同様にして
進み、やがて、ステップS40の判別でsx>2になる
と、ステップS41ではsxを「1」に初期化し、かつ
サンプル間隔syに+1する。ステップS42ではsy
>2か否かを判別し、sy>2でない場合はステップS
34に戻り、今度は異なるサンプル間隔syで抽出され
た基底ベクトル〈vnk〉につき上記同様の処理を行う。
以下同様にして進み、やがて、ステップS41の判別で
sy>2になると、まずネスト画像の開始位置(x,
y)=(0,0)につき、異なるサンプル間隔(sx,
sy)=(1,1),(1,2),(2,1),(2,
2)を有する計4種類の各基底ベクトル〈vnk〉が試さ
れたことになる。これにより処理は図5のステップS4
3に進む。
【0067】ステップS43ではネスト上の開始位置x
に+1し、ステップS44ではx>p(例えばp=6
3)か否かを判別する。x>pでない場合はステップS
33()に戻り、今度はx方向に1DC値分シフトさ
せた開始位置の各基底ベクトル〈vnk〉につき上記同様
の処理を行う。以下同様にして進み、やがてステップS
44の判別でx>pになると、ステップS45では開始
位置xを「0」に初期化し、かつ開始位置yに+1す
る。ステップS46ではy>q(例えばq=31)か否
かを判別する。y>qでない場合は図4のステップS3
3()に戻り、今度はy方向に1DC値分シフトさせ
た開始位置の各基底ベクトル〈vnk〉につき上記同様の
処理を行う。こうして、やがてステップS46の判別で
y>qになると、ネスト画像上の全開始位置(x,y)
∈[0,63]×[0,31]につき、全サンプル間隔
(sx,sy)∈{(1,1),(1,2),(2,
1),(2,2)}の各基底ベクトル〈vnk〉が試され
たことになる。これにより処理はステップS47に進
む。
【0068】ステップS47では、残差ベクトル〈d〉
からこの時点で最小の近似誤差εrをもたらした直交基
底ベクトルα〈v' 〉を差し引いて、誤差の大きさを求
め、該大きさが許容誤差Zより小さいか否かを判別す
る。小さくない場合は、ステップS48で残差ベクトル
〈d〉を{〈d〉−α〈v' 〉}で置き換え、更新す
る。またこの時点で最小の近似誤差εr をもたらした展
開係数α,基底ベクトル〈v〉,直交化基底ベクトル
〈v' 〉の内容をαnk,〈vnk〉,〈v' nk〉として記
憶エリアに退避・保持する。因みに、nk=1の時は、
α1 ,〈v1 〉,〈v' 1 〉が退避・保持される。また
nkに+1して、図4のステップS32()に戻る。
以下同様にして進み、やがてステップS47の判別で近
似残差が許容誤差Zよりも小さくなると、ステップS4
9に進み、各直交化基底ベクトルαnk〈v' nk〉(但
し、nk=1,2,…)の1次結合からなるベクトルを
各基底ベクトルβnk〈vnk〉の1次結合からなるベクト
ルに変換する。
【0069】今、最終的な基底数nk=2であったとす
ると、直交化基底ベクトルαnk〈v' nk〉の1次結合
は、 α1 〈v'1〉+α2 〈v'2〉 となる。またグラム・シュミットの直交化法により、 〈v'1〉=α11〈v1 〉 〈v'2〉=α21〈v1 〉+α22〈v2 〉 の関係がある。これらを基底ベクトルの1次結合に代入
すると、 α1 〈v'1〉+α2 〈v'2〉 =α1 α11〈v1 〉+α2 α21〈v1 〉+α2 α22〈v2 〉 =(α1 α11+α2 α21)〈v1 〉+α2 α22〈v2 〉 =β1 〈v1 〉+β2 〈v2 〉 となる。以下、この様な係数β1 ,β2 を基底ベクトル
〈v1 〉,〈v2 〉の展開係数と呼ぶ。
【0070】このように、本実施の形態では、残差ベク
トル〈d〉との誤差を許容値Z未満に近似するのに必要
な最小限個数nkの直交化基底ベクトル〈v' nk〉を探
索した後、それらを元の基底ベクトル〈vnk〉の線形結
合で表し、かつ各基底ベクトル〈vnk〉の展開係数βnk
を求めて、これらを符号化する構成により、復号時には
グラム・シュミットの直交化計算が不要となるように配
慮している。また、ノルムを1に正規化することも省略
している。
【0071】図9(A)−(b)は基底数nk=3であ
った場合の残差ベクトル近似のイメージを示している。
最初に残差ベクトル〈d〉との誤差εr を最小とするよ
うな第1の基底ベクトルα1 〈v'1〉が求まる。次に該
ベクトル〈v'1〉に直交し、かつ更新された残りの残差
ベクトル〈d' 〉との誤差εr を最小とするような第2
の直交化基底ベクトルα2 〈v'2〉が求まる。次に該ベ
クトル〈v'2〉に直交し、かつ更新された残りの残差ベ
クトル〈d''〉との誤差εr を最小とするような第3の
直交化基底ベクトルα3 〈v'3〉が求まる。
【0072】図3に戻り、ステップS10では使用した
基底数nk>7か否かを判別する。nk>7(8以上)
の場合は、基底ベクトルを使用しても画像圧縮のメリッ
トが出ないので、ステップS21に進み、基底数「8」
を符号F1 、また使用基底数「0」を符号F2 、また残
差ベクトル〈d〉そのものを符号F3 として夫々出力す
る。
【0073】またnk≦7の場合は、ステップS11に
進み、上記基底ベクトルの使用に併せて好ましくは以下
のスカラー量子化処理を実行する。なお、以下のスカラ
ー量子化処理は、既提案のHVQ方式を特徴付ける一態
様であって、符号量を増加させずに画質を向上させるこ
とが可能なものであるが、本発明の実施においては、必
ずしも以下のスカラー量子化処理の全てを実施する必要
はない。即ち、残差ベクトルを近似するための1又は2
以上の直交基底の1次結合からなる直交基底系を単に量
子化(通常のスカラー量子化)する方法でも良い。
【0074】既提案のスカラー量子化処理では、まず選
択されたnk個の内の選択された順に各m個(0≦m≦
nk)の基底を採用した場合の残差ベクトル〈dm
を、
【0075】
【数20】 により求める。なお、m=0の場合の、
【0076】
【数21】 はゼロベクトルを表す。更に、この残差ベクトル
〈dm 〉を、採用されなかった余基底数yk=nk−m
に相当する符号量でスカラー量子化する。即ち、残差ベ
クトル〈dm 〉を余基底数ykに対応する量子化係数Q
ykでスカラー量子化し、その値を[−2yk-1,2yk-1
1]の値域でクリッピングする。
【0077】ところで、こうしてスカラー量子化・クリ
ッピングされた残差ベクトル〈d' m 〉がその復号後に
元の残差ベクトル〈dm 〉と同一になるとは限らない。
そこで、予め各m(m=1,2,…,nk)につき、各
量子化残差ベクトル〈d' m〉を各対応する量子化係数
ykで逆量子化して各逆量子化残差ベクトル〈d''m
を求め、誤差‖〈dm 〉−〈d''m 〉‖が最小となるよ
うなmを探査し、最終的にはこのm個の基底を採用した
場合の符号を生成する。
【0078】図7(C)にスカラー量子化テーブルを示
す。nk=8の場合には、基底を1つ使用した時(m=
1)の余基底数yk=7であり、以下同様にして進み、
基底を7つ使用した時(m=7)の余基底数yk=1で
ある。なお、後述するが、本実施の形態では1つの基底
につきその符号に2バイトを使用するので、もし8つの
基底を使用するとトータルの符号長は16バイトにな
る。しかるに、16バイトの容量があれば、16次元の
残差ベクトル〈d〉をそのまま符号化できるから、適応
的直交変換を行うメリットが無い。そこで、基底を0〜
7個の範囲で使用し、これに対応して余基底数ykは7
〜1となる。
【0079】各量子化係数Qykは余基底数ykに対応し
て予め定められている。好ましくは、各量子化係数Qyk
は残差ベクトル〈dm 〉を余基底数yk分の符号量に収
められる様に選ばれている。今、余基底数yk=1の場
合は、16×1ビットを残差ベクトル〈dm 〉のスカラ
ー量子化に使用できる。これは残差ベクトル〈dm 〉の
各要素当たり1ビットの符号量である。即ち、この場合
は残差ベクトル〈dm〉をQyk=8でスカラー量子化
し、その値を[−21-1 ,21-1 −1]=[−1,0]
にクリッピングする。ここで、例えば符号のビット
「0」は大きさ「−1」、ビット「1」は大きさ「0」
に対応する。
【0080】以下同様にして進み、今、余基底数yk=
7の場合は、16×7ビットを残差ベクトル〈dm 〉の
スカラー量子化に使用できる。これは残差ベクトル〈d
m 〉の各要素当たり7ビットの符号量であり、この場合
は残差ベクトル〈dm 〉をQ yk=2でスカラー量子化
し、その値を[−27-1 ,27-1 −1]=[−64,6
3]にクリッピングする。こうして、m個の基底とスカ
ラー量子化された残差を併用することで、符号量を変え
ずに画品質のみを向上させることができる。また余基底
数yk分の展開係数βは不要となるため、若干の符号量
が減少する。
【0081】図6は実施の形態によるスカラー量子化処
理のフローチャートである。ステップS61では使用基
底数カウント用のレジスタmを「0」に初期化する。ス
テップS62ではm個の基底を採用した後の残差ベクト
ル〈dm 〉を求める。なお、m=0の場合のΣの項はゼ
ロベクトルを表す。即ち、〈d0 〉=〈d〉となる。ス
テップS63ではnk(1≦nk≦7)個の内の今回の
試行では使用されない余基底数ykを、yk=nk−m
により求める。ステップS64では残差ベクトル
〈dm 〉をQykでスカラー量子化し、結果の残差ベクト
ル〈d' m 〉の各要素を[−2yk-1,2yk-1−1]の範
囲にクリッピングする。
【0082】ステップS65では上記量子化(かつクリ
ッピング)後の残差ベクトル〈d' m 〉を同Qykにより
スカラー逆量子化する。ステップS66では元の残差ベ
クトル〈dm 〉と前記逆量子化した残差ベクトル〈d''
m 〉とを比較した場合の誤差εrm を求め、これを所定
エリアに退避・保持する。ステップS67ではレジスタ
mに+1する。ステップS68ではm>nk(1≦nk
≦7)か否かを判別する。m>nkでない場合はステッ
プS62に戻り、上記同様の処理を行う。
【0083】やがて、上記ステップS68の判別でm>
nkになると、各m(m=0,1,2,3,…,nk)
個の基底を採用した場合の誤差εr0 〜εrnkが求ま
る。ステップS69では誤差εr0 〜εrnkの中から最
小の誤差εrmkを抽出する。ステップS70では基底数
nkを符号F1として出力する。ステップS71では使
用基底数(実効基底数)mkを符号F2として出力す
る。ステップS72では各使用基底のネスト上の開始位
置(x,y)、サブサンプル間隔(sx,sy)及び各
使用基底の展開係数βをQ(例えば8)で量子化した乗
余を各基底毎に16ビットにつめて符号F4 として出力
する。符号F4 の内訳は、ネスト上の開始位置(x,
y)に横6ビットと縦5ビットの計11ビット、4種類
の内のいずれかのサブサンプル間隔に2ビット、展開係
数βの剰余に3ビットの計16ビットとなる。従って、
符号F4 は使用基底毎に2バイトを消費する。
【0084】ステップS73では上記基底の展開係数β
をQ(例えば8)で量子化した商を符号F5 として出力
する。ステップS74では上記最小の逆量子化誤差εr
mkとなる時の残差ベクトル〈d' mk〉を余基底数yk相
当の16×(nk−mk)ビットの領域に割り振り、符
号F3 として出力する。そしてこの処理を抜ける。
【0085】図3に戻り、上記の各処理を経て、この時
点で原画像の1残差ベクトル〈d〉分の符号化が終了し
た。更に、ステップS12ではアドレスレジスタiに+
4し、ステップS13ではi>nか否かを判別する。i
>nでない場合はステップS5に戻り、次のi軸方向に
4ビットずれた位置からの1残差ベクトル〈d〉につき
上記同様の処理を行い、符号化する。以下同様にして進
み、やがて上記ステップS13の判別でi>nになる
と、ステップS14ではiを「0」に初期化し、かつj
に+4する。ステップS15ではj>mか否かを判別
し、j>mでない場合はステップS5に戻り、次のj軸
方向に4ビットずれた各残差ベクトル〈d〉につき上記
同様の処理を行い、符号化する。以下同様にして進み、
やがて上記ステップS15の判別でj>mになると、全
画像の残差ベクトル〈d〉につき上記符号化処理が終了
したことになる。なお、図9(B)に画像圧縮符号の表
を示す。以下の説明ではこの表も参照されたい。
【0086】図3に戻り、ステップS16ではDC画像
を例えば2次元DPCMにより符号化し、符号F6 とし
て出力する。具体的に言うと、今、DC画像のJ行,I
列のDC値をDCJ,I とする時に、該DCJ,I の予測値
DC' J,I を、例えばDC' J,I =(DCJ,I-1 +DC
J-1,I )/2により求め、その予測誤差ΔDCJ,I =D
J,I −DC' J,I を量子化係数QS によりスカラー量
子化{即ち、[ΔDC J,I /QS ]}して出力する。但
し、この場合の記号[a]は実数aを四捨五入した結果
を表す。
【0087】図7(A)に量子化係数QS のテーブルを
示す。量子化係数QS の値は図示の如く複数段階の許容
誤差Zと対応付けられている。この許容誤差Zは、別途
マニュアル設定されたものを使用しても良いが、上記図
3のステップS7の処理で求められた許容誤差Zを使用
しても良い。前者の場合は1画像を通して量子化係数Q
S は一定であるが、後者の場合は予測誤差ΔDCJ,I
に量子化係数QS が変化する場合があり、符号量の更な
る低減が期待できる。
【0088】ステップS17では可変長符号F1
2 ,F5 をハフマン符号化して出力する。但し、符号
1 の基底数「nk」については、nk=0の場合のみ
ランレングスを考慮して、ハフマン符号化を行う。符号
2 の使用基底数「mk」についても同様に考えられ
る。符号F5 については、展開係数βを定数Q(例えば
8)で量子化した商をハフマン符号化する。なお、余基
底数yk≠0の場合は、画素ブロックの切り替わりを示
すための符号EOBを書き込む。
【0089】ステップS18ではDC画像の2次元DP
CMにより得られた可変長符号F6をハフマン符号化し
て出力する。但し、この場合は予測残差△DCJ,I =0
の場合のみランレングスを考慮して、予測残差△DC
J,I 及びランレングスを夫々独立にハフマン符号化す
る。
【0090】ステップS19では可変長符号F3 ,固定
長符号F4 をハフマン符号化して出力する。符号F
3 は、使用基底数mk>0の場合の最終的な残差ベクト
ル〈d' mk〉をQykでスカラー量子化[〈d' mk〉/Q
yk]したものであり、使用基底数mk=0の場合は元の
残差ベクトル〈d〉そのものが符号となる。符号F
4 は、1基底当たり、ネストの開始座標(x,y)の1
1ビットと、サブサンプル係数(sx,sy)の2ビッ
トと、展開係数βの剰余(β/Q)の3ビットとの計1
6ビット固定から成り、これらは使用基底の出現順に詰
めて構成される。
【0091】また、上記符号の全体としては画素ブロッ
ク単位で出現順に詰めて符号列を構成する。実際上、大
半のブロックでは基底数nkが2個前後となり、少数の
可変長符号にするのは基底の展開係数βをQで量子化し
た商と、DC画像のDPCM符号及び基底数「nk」,
使用基底数「mk」のみとなる。
【0092】図10は実施の形態による画像復号装置の
ブロック図で、ゲーム装置への適用例を示している。図
において、30はゲーム装置本体、31はゲーム装置の
主制御(ゲームプログラム,3DCGアニメーションデ
ータ及びサウンドデータの読込制御,ユーザによるゲー
ム操作データの読込制御等)並びに3DCGアニメーシ
ョンに係るゲーム処理(シーン及びキャラクタの展開・
移動処理等)を行うCPU(ゲームプロセッサ)、32
はCPU31が使用するRAM,ROM,EEPROM
等からなる主メモリ(MM)、33はROMカートリッ
ジ42又はCD−ROM43から逐次読み出した3DC
Gアニメーションデータを2D画面に透視変換等するた
めの3Dアクセラレータ、34は同じくサウンド符号デ
ータを一時的に保持するバッファ(BUF)、35は後
述する操作パッド41をゲーム装置に収容する周辺イン
タフェース(PIF)、36はROMカートリッジ42
をゲーム装置に着脱自在に収容可能なROMカートリッ
ジインタフェース(ROM−CIF)、37はCD−R
OM43をゲーム装置に着脱自在に収容し、かつ読取駆
動可能なCD−ROMドライバ、38は、ゲームプログ
ラムのオンラインダウンロードや他のゲーム装置との間
で対戦ゲームを行うために、本ゲーム装置を不図示の公
衆網に接続するための通信制御部(COM)、39はサ
ウンド信号を復号再生するサウンド処理部である。
【0093】更に、41はユーザがゲーム操作やパラメ
ータ設定等を行うための各種制御キー(スタートキー,
選択キー,十字キー等)や、マウス,ジョイスティック
等の位置入力手段を備える操作パッド、42はゲームプ
ログラム(処理手順,ゲームパラメータ,3DCGアニ
メーションデータ,サウンドデータ等)をマスクROM
等に記録しているROMカートリッジ(ROM−C)、
43はゲームプログラムを記録しているCD−ROM、
44は公衆網に接続する通信線、45はゲームを表示す
るためのCRTや液晶等から成る表示部(DSP)、4
6は音声を含むサウンド信号を出力するためのスピーカ
である。
【0094】図11は実施の形態による画像復号化処理
のフローチャートである。ステップS81では画像符号
データを読み込む。ステップS82ではY,U,Vの各
DC値を解凍(復号)する。因みに、復号結果のDC値
DC''J,I は、DC''J,I =DC' J,I +[ΔDCJ,I
/Qs ]Qs により得られる。ここで、DC' J,I は復
号側におけるDCの予測値であり、DC' J,I =(D
C''J,I-1 +DC''J-1, I )/2で与えられる。ステッ
プS83ではY成分のDC値からネストを生成する。ネ
ストはDC画像上の開始位置及びサイズの情報を別途受
け取ることで生成できる。
【0095】ステップS84では復号(再生)画像のア
ドレスレジスタi,jを共に「0」に初期化する。ステ
ップS85ではブロック画像(即ち、残差ベクトル)に
関する符号データを入力する。ステップS86では基底
数nk>0か否かを判別する。nk=0の場合はステッ
プS97で後述する非段階的交流成分予測法により16
画素分の輝度データを求める。またnk>0の場合は更
にステップS87で使用基底数mk>0か否かを判別す
る。
【0096】mk=0の場合は、ステップS96で残差
ベクトル〈d〉を逆量子化する。ステップS90では求
めた残差ベクトル〈d〉に復号DC値を加算する。また
mk>0の場合は、ステップS88で余基底数yk(=
nk−mk)を求め、残差ベクトル〈d' mk〉をQyk
逆量子化する。ステップS89では各基底の開始位置
(x,y),サブサンプル間隔(sx,sy)の情報に
従いネストからmk個の基底ベクトルを作成し、展開係
数βとの積をとり、これらの1次結合から成る近似ベク
トル(直交基底系)を形成し、これに残差ベクトル
〈d' mk〉を合成して、元の残差ベクトル〈d〉を再生
する。ステップS90では求めた残差ベクトル〈d〉に
復号DC値を加算する。こうして、上記何れかの方法に
より4×4のブロック画像Tj,i が再生される。ステッ
プS91では再生画像Tj,i を画像メモリに格納する。
【0097】ステップS92ではアドレスレジスタiに
+4し、ステップS93ではi>nか否かを判別する。
i>nでない場合はステップS85に戻り、今度は次列
のブロック画像データTj,i を復号し、画像メモリに格
納する。以下同様にして進み、やがてステップS93の
判別でi>nになると、ステップS94ではiを「0」
に初期化し、かつjに+4する。ステップS95ではj
>mか否かを判別し、j>mでない場合はステップS8
5に戻り、今度は次行の各ブロックデータTj, i を復号
し、画像メモリに格納する。以下同様にして進み、やが
てステップS95の判別でj>mになると、画像復号化
処理を終了する。
【0098】なお、図示しないが、YUV系からRGB
系に変換する。この時、U,Vのアップサンプリングに
は、補間フィルタを利用せず、横2画素に同一の値を代
入する。また、上記復号時には、上記符号時の許容誤差
Zについては何ら感知することが無いことに注意された
い。即ち、入力の各符号データを単に復号すれば、各復
号ブロックにつき所要のSNb [dB]のPSNRが得
られるし、また1画像当たりでは所望のSNa [dB]
のPSNRが得られることになる。
【0099】図12は実施の形態による非段階的交流成
分予測処理を説明する図である。なお、図12(A)に
従来の段階的交流成分予測処理のイメージを示す。従来
の段階的交流成分予測法によれば、注目ブロックS上の
サブブロックS1 〜S4 の各DC値は該注目ブロックS
を含む周囲4ブロックの各DC値(S,U,L,B,
R)から次式、 S1 =S+(U+L−B−R)/8 S2 =S+(U+R−B−L)/8 S3 =S+(B+L−U−R)/8 S4 =S+(B+R−U−L)/8 により推定される。同様にして、この1段階目ではU1
〜U4 ,L1 〜L4 ,R 1 〜R4 ,B1 〜B4 等が推定
される。
【0100】また、上記方法を再帰的に使用すること
で、S1 上の4画素P1 〜P4 は次式、 P1 =S1 +(U3 +L2 −S3 −S2 )/8 P2 =S1 +(U3 +S2 −S3 −L2 )/8 P3 =S1 +(S3 +L2 −U3 −S2 )/8 P4 =S1 +(S3 +S2 −U3 −L2 )/8 S2 上の4画素P1 〜P4 は次式、 P1 =S2 +(U4 +S1 −S4 −R1 )/8 P2 =S2 +(U4 +R1 −S4 −S1 )/8 P3 =S2 +(S4 +S1 −U4 −R1 )/8 P4 =S2 +(S4 +R1 −U4 −S1 )/8 S3 上の4画素P1 〜P4 は次式、 P1 =S3 +(S1 +L4 −B1 −S4 )/8 P2 =S3 +(S1 +S4 −B1 −L4 )/8 P3 =S3 +(B1 +L4 −S1 −S4 )/8 P4 =S3 +(B1 +S4 −S1 −L4 )/8 S4 上の4画素P1 〜P4 は次式、 P1 =S4 +(S2 +S3 −B2 −R3 )/8 P2 =S4 +(S2 +R3 −B2 −S3 )/8 P3 =S4 +(B2 +S3 −S2 −R3 )/8 P4 =S4 +(B2 +R3 −S2 −S3 )/8 により夫々推定される。
【0101】これに対して、本実施の形態では近傍のD
C画像から以下に述べる非段階的交流成分予測法により
4×4画素分の近似画像(AC画像)を一挙に生成す
る。
【0102】図12(B)は実施の形態による非段階的
交流成分予測法を示している。なお、以下の説明では図
12(A)も参照する。まずS1 上の4画素P1 〜P4
を求める場合は、S2 ≒S3 ≒S,U3 ≒U,L2 ≒L
の各近似を行う。この近似を上記S1 上のP1 の式に適
用すると、 P1 =S1 +(U3 +L2 −S3 −S2 )/8 =S1 +(U+L−S−S)/8 が得られる。更に、この式に上記S1 の式、S1 =S+
(U+L−B−R)/8を代入すると、S1 上のP1
最終的に、 P1 =S+(2U+2L−2S−B−R)/8 で表せる。また上記S1 上のP2 については、 P2 =S1 +(U3 +S2 −S3 −L2 )/8 =S1 +(U+S−S−L)/8 が得られる。更に、この式に上記S1 の式、S1 =S+
(U+L−B−R)/8を代入すると、S1 上のP2
最終的に、 P2 =S+(2U−B−R)/8 で表せる。また上記S1 上のP3 については、 P3 =S1 +(S3 +L2 −U3 −S2 )/8 =S1 +(S+L−U−S)/8 が得られる。更に、この式に上記S1 の式、S1 =S+
(U+L−B−R)/8を代入すると、S1 上のP3
最終的に、 P3 =S+(2L−B−R)/8 で表せる。また上記S1 上のP4 については、 P4 =S1 +(S3 +S2 −U3 −L2 )/8 =S1 +(S+S−U−L)/8 が得られる。更に、この式に上記S1 の式、S1 =S+
(U+L−B−R)/8を代入すると、S1 上のP4
最終的に、 P4 =S+(2S−B−R)/8 で表せる。従って、S1 上のP1 〜P4 は最終的に、 P1 =S+(2U+2L−2S−B−R)/8 P2 =S+(2U−B−R)/8 P3 =S+(2L−B−R)/8P4 =S+(2S−B
−R)/8 で表せる。
【0103】以下同様にして、S2 上の4画素P1 〜P
4 は最終的に、 P1 =S+(2U−B−L)/8 P2 =S+(2U+2R−2S−B−L)/8 P3 =S+(2S−B−L)/8 P4 =S+(2R−B−L)/8 で表せ、また、S3 上の4画素P1 〜P4 は最終的に、 P1 =S+(2L−U−R)/8 P2 =S+(2S−U−R)/8 P3 =S+(2B+2L−2S−U−R)/8 P4 =S+(2B−U−R)/8 で表せ、またS4 上の4画素P1 〜P4 は最終的に、 P1 =S+(2S−U−L)/8 P2 =S+(2R−U−L)/8 P3 =S+(2B−U−L)/8 P4 =S+(2B+2R−2S−U−L)/8 で表せる。かくして、自己を含む近傍の各DC値(S,
U,R,B,L)から4×4画素分の近似画像が直接
(非段階的)に求められる。
【0104】なお、上記実施の形態ではゲームシステム
への適用例を述べたが、本発明は自然画像,アニメーシ
ョン画像等の符号化にも適用できることは明らかであ
る。
【0105】また上記実施の形態では1画像当たりの画
像符号/復号処理を示したが、画像フレーム毎に該処理
を繰り返すことで動画像の符号/復号処理を行える。
【0106】また上記実施の形態では既提案のHVQ方
式/HVQM方式への適用例を述べたが、本発明は復号
画像に求められるPSNRと、原画像の符号・復号によ
り生じる誤差(許容誤差)とが一定の関係にあるような
他の様々な画像符号方法にも適用できることは言うまで
も無い。
【0107】また上記本発明に好適なる実施の形態を述
べたが、本発明思想を逸脱しない範囲内で各部の構成,
制御,処理及びこれらの組合せの様々な変更が行えるこ
とは言うまでも無い。
【0108】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、所望の
PSNRの指定入力に基づき、該PSNRの実現と一定
の関係にある許容誤差(量子化誤差,予測誤差,残差ベ
クトルの近似誤差等)を求め、該許容誤差の範囲内で入
力画像の符号化処理を行う構成により、目標の画品質を
能率良く達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】実施の形態による画像符号装置のブロック図で
ある。
【図3】実施の形態による画像符号化処理のフローチャ
ート(1)である。
【図4】実施の形態による画像符号化処理のフローチャ
ート(2)である。
【図5】実施の形態による画像符号化処理のフローチャ
ート(3)である。
【図6】実施の形態による画像符号化処理のフローチャ
ート(4)である。
【図7】実施の形態による画像符号化処理のテーブルを
説明する図である。
【図8】実施の形態による画像符号化処理のイメージ図
(1)である。
【図9】実施の形態による画像符号化処理のイメージ図
(2)である。
【図10】実施の形態による画像復号装置のブロック図
である。
【図11】実施の形態による画像復号化処理のフローチ
ャートである。
【図12】実施の形態による非段階的交流成分予測処理
を説明する図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 主メモリ(MM) 3 表示部(DSP) 4 キーボード(KBD) 4a ポインティングデバイス(PD) 5 ハードディスク装置(HDD) 6 共通バス 7 ビデオカメラ(VC) 8 ビデオテープレコーダ(VTR) 9 CG作成装置(CG) 42 ROMカートリッジ(ROM−C) 43 CD−ROM

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復号画像に対するPSNRの指定入力に
    基づき、該PSNRの実現と一定の関係にある画像符号
    化の際の誤差に対する閾値情報を求め、該閾値情報の範
    囲内で入力画像の符号化処理を行うことを特徴とする画
    像符号方法。
  2. 【請求項2】 画像データをm×n画素のブロックに分
    割し、各画素ブロックの平均値からなるDC画像を生成
    すると共に、各ブロックの画素値からブロック平均値を
    差し引いた残差ベクトルの大きさが許容値Zを超えた場
    合は、前記DC画像のネストを使用した適応的直交変換
    により前記残差ベクトルを近似するための1又は2以上
    の直交基底を求め、これらの1次結合からなる直交基底
    系を量子化する画像符号方法において、 画像データのブロック平均値をya 、ブロックの1画素
    当たりの平均許容誤差を√{Z/(m×n)}とする時
    に、1ブロック当たりのPSNRとして所要のSN
    b [dB]を得るための前記許容値Zを、 Z=(m×n)×10SNb/10×ya 2 の関係により求めることを特徴とする画像符号方法。
  3. 【請求項3】 1画像当たりの1画素平均値をYa 、そ
    の最大画素値をYMA X とする時の1画像当たりの利得P
    SNRを、 SNg [dB]=20log(Ya /YMAX ) とする時に、1画像当たりの所望のPSNRとして次
    式、 SNa =SNg +SNb を満足するSNa [dB]が外部より設定されることを
    特徴とする請求項2に記載の画像符号方法。
  4. 【請求項4】 1画像の各ブロック平均値ya に対応し
    て許容値Zを動的に変化させることを特徴とする請求項
    2又は3に記載の画像符号方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1つに記載の画
    像符号方法をコンピュータに実行させるためのプログラ
    ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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