JP2000099094A - 時系列信号処理装置 - Google Patents

時系列信号処理装置

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JP2000099094A
JP2000099094A JP10270862A JP27086298A JP2000099094A JP 2000099094 A JP2000099094 A JP 2000099094A JP 10270862 A JP10270862 A JP 10270862A JP 27086298 A JP27086298 A JP 27086298A JP 2000099094 A JP2000099094 A JP 2000099094A
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unit
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JP10270862A
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Kenji Matsui
謙二 松井
Kiyo Hara
紀代 原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の時系列信号処理手法では、柔軟な変換
ができない、劣化が起る等の問題点があった。 【解決手段】 入力信号の低周波数成分を除去する低域
成分除去手段と、前記入力信号の高周波数成分を除去す
る高域成分除去手段と、前記高域成分除去手段の出力を
分析し合成する分析合成手段と、前記低域成分除去手段
の出力を前記分析合成手段の出力と加算し出力する加算
出力手段を備えることにより、信号変換処理が柔軟に行
なえ、信号劣化の少ない時系列信号処理装置を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時系列の信号を処
理する方法及びそれを実現する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】時系列信号の例として、音声信号を例に
とって説明する。
【0003】従来の音声分析合成技術は、PARCOR分析合
成、LSP分析合成、マルチパルス分析合成などの線形予
測分析技術を基本にした方式が主流である。この他に、
ホルマント周波数を分析し合成に用いるホルマント分析
合成方式がある。従来の音声分析合成技術に関しては、
例えば、斎藤・中田著「音声情報処理の基礎」第11章
「音声合成」(オーム社)などに詳述されている。
【0004】図12は、従来の音声分析合成装置の一例
を示すブロック図である。音声入力部1から入力された
音声は、信号処理用バッファ5に一時格納され、一定時
間毎に、パワー計算部6でパワー分析、ピッチ分析部7
でピッチ分析、ホルマント分析部8でホルマント分析が
行なわれる。これらの各分析処理部をまとめて音声分析
部Aとする。男声音源部9、女声音源部10には、あら
かじめ抽出された男声音源、女声音源が格納されてい
る。音源生成部11では、ピッチ情報、振幅情報、男声
もしくは女声音源を入力として音源波形を生成する。音
声合成フィルタ14では、ホルマント情報に従ってフィ
ルタを構成し、音声合成処理を行なう。これらの処理を
まとめて、音声合成部Bとする。音声出力部16より音
声合成出力を得る。
【0005】線形予測分析系では、一般に、残差成分と
実際の音源情報との物理的対応が明確でないため、残差
成分を変形加工して音質を制御することは困難である。
また、声道パラメタもホルマント周波数との対応が明確
でないので大幅な修正や補間ができない。一方、ホルマ
ント分析合成方式の場合、より柔軟な修正や補間処理が
できるが、音声の全帯域にわたって安定にホルマントを
推定することは困難であり原音よりも合成音声が劣化す
るのが一般的である。従って、声質を変化させようとす
る場合や、音声信号の中の雑音を除去する場合、また、
高能率符号化を行う場合に、原音声に比べて、変換が不
十分であったり音質の劣化をまねいてしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上に述べたように、
分析合成を行なう場合、声質を変化させる場合、音声信
号の中の雑音を除去する場合、また、音声の高能率符号
化を行う場合などに、従来の分析合成技術では、柔軟な
変換ができない、また、原音声に比べて、分析合成音声
が劣化してしまうのが一般的であった。本発明は、この
ような従来の課題に鑑み、声質などを変換する処理が柔
軟に行え、音質劣化の程度も極めて少ない音声処理方式
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】入力音声信号の低周波数
成分を除去する低域成分除去手段と、前記入力音声信号
の高周波数成分を除去する高域成分除去手段と、前記高
域成分除去手段の出力を分析し合成する分析合成手段
と、前記低域成分除去手段の出力を前記分析合成手段の
出力と加算し出力する加算出力手段を備えるものであ
る。
【0008】さらに、分析合成手段が入力信号をダウン
サンプリングする入力変換手段と、出力信号をアップサ
ンプリングする出力変換手段を備えるものである。
【0009】さらに、分析合成手段が少なくとも入力音
声の電力の値を用いて有声/無声判別を行う有声/無声
判別手段を備え、前記有声/無声判別手段が無声部と判
断した部分を分析合成せずそのまま前記分析合成手段の
出力とする無声部通過手段を備えるものである。
【0010】さらに、分析合成手段がホルマントを分析
し音声合成に用いるホルマント分析合成手段を備えるも
のである。
【0011】あるいは、分析合成手段が音声の線形予測
分析合成手段とするものである。さらに、分析合成手段
が分析された音源情報の一部あるいは全部を変更あるい
は置き換える音源生成手段を備えるものである。
【0012】さらに、分析合成手段が分析された声道情
報の一部あるいは全部を変更あるいは置き換える声道情
報変更手段を備えるものである。
【0013】さらに、分析合成手段が分析されたパワー
情報の一部あるいは全部を変更あるいは置き換える声道
情報変更手段を備えるものである。
【0014】さらに、分析合成手段が分析されたピッチ
情報の一部あるいは全部を変更あるいは置き換えるピッ
チ情報変更手段を備えるものである。
【0015】あるいは、分析合成手段が、分析されたパ
ワー情報からピッチ情報を生成する、ピッチ情報生成手
段を備えるものである。
【0016】さらに、分析手段による分析結果と、低域
成分除去手段の出力結果を、そのままあるいは圧縮して
格納する格納手段を備え、合成手段は、格納手段から分
析結果を取りだして合成する合成手段と、前記低域成分
除去手段の出力結果を取り出して、前記分析合成手段の
出力と加算し出力する加算出力手段を備えるものであ
る。
【0017】さらに、分析手段による分析結果と、低域
成分除去手段の出力結果を、そのままあるいは圧縮して
通信する通信手段を備え、合成手段は、通信手段から得
られる情報から分析結果を取りだして合成する合成手段
と、前記低域成分除去手段の出力結果を取り出して、前
記分析合成手段の出力と加算し出力する加算出力手段を
備えるものである。
【0018】さらに、音声素片に対する、分析手段によ
る分析結果と、低域成分除去手段の出力結果を、そのま
まあるいは圧縮して格納する音声素片テーブルを備え、
合成手段は、任意の合成出力要請に対し、必要な音声素
片を選択する素片選択手段、音声素片テーブルから得ら
れた情報から分析結果に従って合成する合成手段と、前
記低域成分除去手段の出力結果を加工する囲う手段、お
よび前記分析合成手段の出力と加算し出力する加算出力
手段を備えるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。
【0020】(実施の形態1)図1は、請求項1記載の
音声の声質を変換することを目的とした音声分析合成装
置の構成を示す。図1において1は音声入力部、2は低
域成分除去フィルタ、3は高域成分除去フィルタ、4、
5、は信号処理用バッファ、6はパワー計算部、7はピ
ッチ抽出部、8はフォルマント分析部、9は男声音源
部、10は女声音源部、11は音源生成部、14は音声
合成フィルタ部、15は信号加算部、16は音声出力部
である。
【0021】以上のように構成された音声分析合成装置
について、以下、その動作を述べる。声質の変換を目的
として入力された音声信号は、音声入力部1にて電気信
号に変換される。この信号は低域成分除去フィルタ2
(例えば、カットオフ周波数2.5kHz、4次のHPFな
ど)および高域成分除去フィルタ3(カットオフ周波数
2.5kHz、4次のLPFなど)により高域成分と低域成分
に分離される。このうち低域成分が主となった音声信号
は信号処理用バッファ5に一旦格納され、音声信号があ
る程度定常とみなされる長さの5〜20msecフレーム
単位で以降の処理が行われる。先ず、ピッチ抽出部7に
て各フレーム毎のピッチ周波数が計算される。また、パ
ワー計算部6で各フレームのパワーが計算される。一
方、ホルマント分析部8にて各フレーム毎のホルマント
周波数やバンド幅などの特徴量(=声道情報)が分析さ
れる。音源生成部11は希望に応じてあらかじめ抽出さ
れた男声音源部9あるいは女声音源部10から音源情報
を取出しピッチ抽出部7パワー計算部6のピッチ、パワ
ー情報に基づいて音源波形を生成する。音声合成フィル
タ部14は音源波形と、ホルマント特徴量から音声波形
を合成する。信号加算部15は音声合成フィルタ部14
の出力、および低域成分除去フィルタ2の出力を時間を
同期させて加算し音声出力部16に送る。このように動
作させることにより音源特性や声道特性を制御し声質を
変換することが安定して行える。
【0022】(実施の形態2)図2は、請求項2記載の
音声分析装置の構成を示した図である。実施の形態1の
構成に加えて、高域成分除去フィルタの出力をダウンサ
ンプリングするダウンサンプリング部17および音声合
成フィルタの出力をアップサンプリングするアップサン
プリング部18が存在する。本構成により、例えば、音
声入力部1、低域成分除去フィルタ、高域成分除去フィ
ルタのサンプリング周波数が、20KHzで、高域除去
フィルタの出力をダウンサンプリング部17で、10K
Hzにダウンサンプリングして、分析合成し、音声合成
フィルタ14の出力をアップサンプリング部で20kHz
に変更して信号加算部15で足しあわせる。この場合、
聴感上の帯域は20KHzサンプリングの音声と同等に
なるが、分析合成部の計算は10kHzで行なうことが出来
る。
【0023】このように、本発明によれば、分析合成部
の計算量を増加させずに、聴感上の帯域を拡張すること
ができる。
【0024】(実施の形態3)図3は、請求項3記載の
音声分析合成装置の構成を示した図である。実施の形態
1の構成に加えて、有声/無声判定部12および子音波
形分離部13が存在する。有声/無声判定部12では、
パワーやピッチ情報から、現在のフレームが有声か無声
かを判定する。もっとも簡単な有声/無声判定手段は、
パワーの値によって決定することであるが、本発明の構
成では、高域成分除去フィルタの出力である低域成分の
みのパワーを用いるので、安定した有声/無声判定が可
能である。この有声/無声判定結果に基づいて、子音分
離部が無声と判断されたフレームを信号加算部15に送
出する。信号加算部15は、音声合成フィルタ部14の
出力、子音波形分離部13の出力および低域成分除去フ
ィルタ2の出力を時間を同期させて加算し、音声出力部
16に送る。このように動作させることにより、安定し
た音声分析合成装置を実現することができる。
【0025】(実施の形態4)図13は、請求項4記載
の音声分析合成装置の構成を示した図である。実施の形
態1の構成に加えて、帯域パワー計算部・パワー比較部
27が存在する。帯域パワー計算部・パワー比較部で
は、低域成分除去フィルタ2および高域成分除去フィル
タ3の出力信号の一定時間ごとのパワー(信号振幅二乗
和)を求め、低域成分除去フィルタの出力パワー(=高
域パワーPh)と高域成分除去フィルタの出力パワー(=
低域パワーPl)を比較し、以下の処理を行なう。
【0026】 Ph/Pl<1の時 高域成分除去フィルタの出力波形を分析合成 低域成分除去フィルタの出力波形を信号処理バッファ 4に送出上記2信号を加算。
【0027】 それ以外 入力音声信号を信号処理バッファ4に送出。 このように動作させることによる高域成分の大きい子音
性の強い部分を分析合成しょりからはずすことができ、
安定した音声分析合成装置を実現することが出来る。
【0028】尚本実施の形態では、低域パワー・高域パ
ワーの判定に比を用いたが、これは本発明を何ら高速す
るものではない。
【0029】(実施の形態4)図4は、請求項7記載の
音声分析合成装置の構成を示した図である。実施の形態
3の構成に加えて、音源分析部19が存在し、音源生成
部11に代えて音源生成・変更部11aが存在する。こ
のように、あらかじめ作成しておいた音源波形ではな
く、音源分析部19で入力音声から分析した音源波形を
用いることにより、より原音声に近い品質の高品質の合
成音を得ることができる。また、音源変更部11aで、
音源の周波数特性を変更する事により、音質変換装置を
実現することができる。
【0030】(実施の形態5)図5は、請求項8記載の
音声分析合成装置の構成を示した図である。実施の形態
3の構成に加えて、声道情報変更部8aが存在する。こ
の声道情報変更部で、例えば、ホルマント周波数のシフ
トなどを行なう。
【0031】このように本発明によれば、音質変換機能
をもった音声分析合成装置を実現することができる。
【0032】(実施の形態6)図6は、請求項9記載の
音声分析合成装置の構成を示した図である。実施の形態
3の構成に加えて、パワー変更部6aが存在する。パワ
ー変更部6aで、パワーの値を一定倍して拡声機能を持
たせたり、パワーの小さいフレームのパワーを強調して
明瞭性の改善を図ることができる。
【0033】このように本発明によれば、音質変換機能
を持った音声分析合成装置を提供できる。
【0034】(実施の形態7)図7は、請求項10記載
の音声分析合成装置の構成を示した図である。実施の形
態3の構成に加えて、ピッチ変更部7aが存在する。ピ
ッチ変更7a部で、ピッチの値を一定倍(倍率<1のと
き、合成音は高くなり、倍率>1のとき、合成音声は低
くなる。)して、音程変換を行なうことができる。
【0035】このように本発明によれば、音程変換機能
をもった音声分析合成装置を実現することができる。
【0036】(実施の形態8)図8は、請求項11記載
の音声分析合成装置の構成を示した図である。実施の形
態3の構成に加えて、ピッチ生成部7bが存在する。ピ
ッチ生成部7bでは、以下の変換式を用いて振幅情報か
ら、ピッチ情報を生成する。まず以下の制御パラメータ
を話者毎に設定する。
【0037】F0max:基本周波数の最大値(Hz) F0min:基本周波数の最小値(Hz) Amax :振幅の最大値(dB) Amin :振幅の最小値(dB)/この値より小さい場合無音
フレームと判定される。
【0038】COF:(F0max−F0min)/(Amax−
Amin) :係数 次にこれらの値を用いて以下の式で、基本周波数を求め
る。
【0039】AMP:そのフレームの振幅の値(dB) F0:求めるべき基本周波数値 AMP<Amin の時 F0=0 Amin <AMP<Amax の時 F0=COF*(AMP
−Amin)+F0min Amax <AMP の時 F0=F0max 声質によってはピッチ抽出ミスが多く、合成品質劣化を
引き起こす場合があるが、このように振幅情報からピッ
チ情報を生成して用いることにより、ピッチ抽出ミスに
よる音質劣化を改善することができる。また、本来のピ
ッチパタンと異なったピッチ情報で合成することによ
り、音質変換としても利用することができる。
【0040】このように本発明によれば、音声分析合成
装置の品質劣化を改善したり、音質変換を実現したりす
ることができる。
【0041】尚ここでは、振幅からピッチを生成する手
段として、一次式を用いたがこれは本発明を何ら拘束す
るものではない。
【0042】(実施の形態9)図9は、請求項12記載
の音声符号化復号化装置の構成を示した図である。実施
の形態1の構成に加えて、音声分析結果および低域成分
除去フィルタの出力をそのままあるいは圧縮して格納す
る格納部20aと、格納された内容を読み出す格納読み
出し部20bが存在する。格納部20aでは、ピッチ、
パワー、ホルマント周波数・バンド幅などの分析結果お
よび、低域成分除去フィルタの出力波形をそのままもし
くは圧縮して格納する。格納読み出し部20bでは、格
納部から格納内容を読み出し、分析結果を用いて、音源
生成部11、音声合成フィルタ14を駆動すると共に、
音声合成フィルタ14の出力と低域成分除去フィルタの
出力を同期をとって加算部15で加算して、音声出力部
14に送る。
【0043】このように、本発明によれば、分析結果を
格納手段に格納し、その格納内容を用いて合成すること
により、品質劣化の少ない音声符号化・複合化装置を実
現できる。
【0044】尚、ここでは、格納データ作成部(符号化
部)、格納部(データ部)、合成部(複号化部)を同一
システム上に説明しているが、これらが別々のシステム
として実現されていても何ら問題はない。
【0045】(実施の形態10)図10は、請求項13
記載の音声符号化複合化装置の構成を示した図である。
実施の形態1の構成に加えて、音声分析結果および低域
成分除去フィルタの出力をそのままあるいは圧縮して通
信する通信格納部21aと、通信で送られてきたデータ
を読み出す通信復号化部21bが存在する。通信符号化
部21aでは、ピッチ、パワー、ホルマント周波数・バ
ンド幅などの分析結果および、低域成分除去フィルタの
出力波形をそのままもしくは圧縮して送出する。通信復
号化部21bでは、送られてきたデータから、分析結果
を用いて、音源生成部11、音声合成フィルタ14を駆
動すると共に、音声合成フィルタ14の出力と低域成分
除去フィルタの出力を同期をとって加算部15で加算し
て、音声出力部14に送る。
【0046】このように、本発明によれば、分析結果を
通信符号化部を介して通信し、通信復号化部にて得られ
たデータより合成することにより、品質劣化の少ない音
声符号化・複合化装置を実現できる。
【0047】(実施の形態11)図11は、請求項14
記載の音声規則合成装置の構成を示した図である。実施
の形態1の構成に加えて、単位素片テーブル22、テキ
スト入力部23、素片選択部24、韻律生成部25、低
域成分除去部加算部26が存在する。音声入力部1よ
り、単位素片テーブルを作成するための音声素片を入力
し、音声素片毎にピッチ、パワー、ホルマント周波数、
バンド幅などの分析結果、および低域成分除去フィルタ
の出力波形を、そのままもしくは圧縮して音声素片テー
ブル22に格納する。テキスト入力部23では、合成す
べき内容を読み・韻律記号で入力し、素片選択部24で
は合成に必要な素片を選択して、単位素片テーブル22
より必要な情報を読み出す。韻律生成部25では、各素
片の時間長や基本周波数を決定し、音源生成部11で音
源を生成する。音声合成フィルタ14では、ホルマント
周波数、バンド幅を用いてホルマント音声合成処理を行
なう。低域成分除去部加工部26では、片テーブルより
読み出された低域成分除去部の波形を時間調整し、同期
をとって合成フィルタ14の出力波形と波形加算部15
にて加算して、音声出力部16へ送出する。音声素片テ
ーブル22、テキスト入力部23、素片選択部24、韻
律生成部25、音源生成部11、男声音源9、女声音源
10、音声合成フィルタ14、低域成分除去部加工部2
6、加算部15、音声出力部16で、音声規則合成部C
を構成する。韻律生成手法、素変選択手法等については
既に公知である。
【0048】このように、本発明による音声分析手法
を、音声規則合成に適用することにより、品質劣化の少
ない高品質な音声規則合成装置を提供することができ
る。
【0049】尚、以上の説明は、声道情報分析法をホル
マント合成とし、音源情報として、自然波形から抽出し
た音源波形を利用する場合について行なったが、これは
本発明を何ら拘束するものではない。声道情報分析法と
しては、線形予測分析・PARCOR分析・LSP分析
などの手法、また音源情報としては、パルス、三角波等
も利用可能であり、その場合も同様の効果が得ることが
できる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、分析合成
を行なう場合、声質を変化させる場合、音声信号の中の
雑音を除去する場合、また、音声の高能率符号化を行う
場合などに、従来の音声処理技術が有していた、柔軟な
変換ができない、また、原音声に比べて、分析合成音質
の劣化などの問題点を解決し、音声の分析合成、柔軟な
声質変換、高能率符号化・複合化などが、簡単に音質劣
化の程度も極めて少なく実現出来るという極めて有利な
効果が得られるものである。また、本発明を音声規則合
成装置に適用することにより、品質劣化の少ない規則合
成装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による音声分析装置を示す
ブロック図
【図2】本発明の実施の形態による音声分析合成装置を
示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態による音声分析合成装置を
示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態による音声分析合成装置を
示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態による音声分析合成装置を
示すブロック図
【図6】本発明の実施の形態による音声分析合成装置を
示すブロック図
【図7】本発明の実施の形態による音声分析合成装置を
示すブロック図
【図8】本発明の実施の形態による音声分析合成装置を
示すブロック図
【図9】本発明の実施の形態による音声分析合成装置を
示すブロック図
【図10】本発明の実施の形態による音声分析合成装置
を示すブロック図
【図11】本発明の実施の形態による音声規則合成装置
を示すブロック図
【図12】従来の分析合成装置のブロック図
【図13】本発明の実施の形態による音声分析合成装置
を示すブロック図
【符号の説明】
1 音声入力部 2 低域成分除去フィルタ 3 高域成分除去フィルタ 4 信号処理用バッファ 5 信号処理用バッファ 6 パワー計算部 6a パワー変更部 7 ピッチ抽出部 7a ピッチ変更部 7b ピッチ生成部 8 フォルマント分析部 8a 声道情報変更部 9 男声音源格納部 10 女声音源格納部 11 音源生成部 12 U/V判定部 13 子音波形分離部 14 音声合成フィルタ 15 信号加算部 16 音声出力部 17 音源分析部 18 ダウンサンプリング部 19 アップサンプリング部 20a 格納部 20b 格納データ読み出し部 21a 通信符号化部 21b 通信複合化部 22 単位素片テーブル 23 テキスト入力部 24 素片選択部 25 韻律生成部 26 低域除去成分加算部 A 音声分析部 B 音声合成部 C 音声規則合成部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の低周波数成分を除去する低域
    成分除去手段と、前記入力信号の高周波数成分を除去す
    る高域成分除去手段と、前記高域成分除去手段の出力を
    分析し合成する分析合成手段と、前記低域成分除去手段
    の出力を前記分析合成手段の出力と加算し出力する加算
    出力手段を備えたことを特徴とする時系列信号処理装
    置。
  2. 【請求項2】 分析合成手段が入力信号をダウンサンプ
    リングする入力変換手段と、出力信号をアップサンプリ
    ングする出力変換手段を備えた特徴とする請求項1に記
    載の時系列信号処理装置。
  3. 【請求項3】 分析合成手段が少なくとも入力音声の電
    力の値を用いて有声/無声判別を行う有声/無声判別手
    段を備え、前記有声/無声判別手段が無声部と判断した
    部分を分析合成せずそのまま前記分析合成手段の出力と
    する無声部通過手段を備えたことを特徴とする請求項1
    あるいは2に記載の時系列信号処理装置。
  4. 【請求項4】 入力音声信号の低周波数成分を除去する
    低域成分除去手段と、前記入力音声信号の高周波数成分
    を除去する高域成分除去手段と、低域成分除去手段およ
    び高域成分除去手段の出力信号のパワーを一定時間毎に
    求める帯域パワー計算手段と、得られたパワーを比較す
    るパワー比較手段と、前記低域成分除去手段の出力を分
    析し合成する分析合成手段と、前記分析合成手段の出力
    と前記低域成分除去手段の出力を加算し出力する加算出
    力手段を備えたことを特徴とする時系列信号処理装置。
  5. 【請求項5】 分析合成手段がホルマントを分析し音声
    合成に用いるホルマント分析合成手段を備えたことを特
    徴とする請求項1、2あるいは請求項3に記載の時系列
    信号処理装置。
  6. 【請求項6】 分析合成手段が音声の線形予測分析合成
    手段であることを特徴とする請求項1、2あるいは請求
    項3に記載の時系列信号処理装置。
  7. 【請求項7】 分析合成手段が分析された音源情報の一
    部あるいは全部を変更あるいは置き換える音源生成手段
    を備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載
    の時系列信号処理装置。
  8. 【請求項8】 分析合成手段が分析された声道情報の一
    部あるいは全部を変更あるいは置き換える声道情報変更
    手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れかに
    記載の時系列信号処理装置。
  9. 【請求項9】 分析合成手段が分析されたパワー情報の
    一部あるいは全部を変更あるいは置き換える声道情報変
    更手段を備えたことを特徴とする請求項1〜7の何れか
    に記載の時系列信号処理装置。
  10. 【請求項10】 分析合成手段が分析されたピッチ情報
    の一部あるいは全部を変更あるいは置き換えるピッチ情
    報変更手段を備えたことを特徴とする請求項1〜8の何
    れかに記載の時系列信号処理装置。
  11. 【請求項11】 ピッチ情報変更手段が、パワー情報を
    入力として、ピッチ情報を生成することを特徴とする請
    求項1〜8の何れかに記載の時系列信号処理装置。
  12. 【請求項12】 入力信号の低周波数成分を除去する低
    域成分除去手段と、前記入力信号の高周波数成分を除去
    する高域成分除去手段と、前記高域成分除去手段の出力
    を分析する分析手段と、前記分析手段の出力と前記低域
    成分除去手段の出力をそのまま、あるいは圧縮して格納
    する格納手段と、該格納手段から格納内容を取り出して
    音声を合成する音声合成手段と、該格納手段から低域成
    分除去手段の出力を取り出して、前記合成手段の出力と
    加算し出力する加算出力手段を備えたことを特徴とする
    音声符号化復号化装置。
  13. 【請求項13】 入力信号の低周波数成分を除去する低
    域成分除去手段と、前記入力信号の高周波数成分を除去
    する高域成分除去手段と、前記高域成分除去手段の出力
    を分析する分析手段と、前記分析手段の出力と前記低域
    成分除去手段の出力をそのまま、あるいは圧縮して通信
    する通信手段と、該通信手段の出力結果より分析結果を
    取り出して音声を合成する音声合成手段と、通信手段の
    出力結果より低域成分除去手段の出力を取り出して、前
    記合成手段の出力と加算し出力する加算出力手段を備え
    たことを特徴とする音声符号化復号化装置。
  14. 【請求項14】 音声合成時に単位として用いられる各
    音声信号の低周波数成分を除去する低域成分除去手段
    と、前記音声信号の高周波数成分を除去する高域成分除
    去手段と、前記高域成分除去手段の出力を分析する分析
    手段と、前記分析手段の出力と前記低域成分除去手段の
    出力をそのまま、あるいは圧縮して格納する単位音声格
    納手段と、所望の音声を合成するために前記単位音声格
    納手段の格納情報を取出し前記分析手段の出力を連結
    し、且つ、前記低域成分除去手段の出力と加算し出力す
    る加算出力手段を備えたことを特徴とする音声規則合成
    装置。
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