JP2000075088A - 汽力発電プラントの循環水ポンプ電源システムの設計方法 - Google Patents

汽力発電プラントの循環水ポンプ電源システムの設計方法

Info

Publication number
JP2000075088A
JP2000075088A JP10249266A JP24926698A JP2000075088A JP 2000075088 A JP2000075088 A JP 2000075088A JP 10249266 A JP10249266 A JP 10249266A JP 24926698 A JP24926698 A JP 24926698A JP 2000075088 A JP2000075088 A JP 2000075088A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water pump
circulating water
power
motor
power supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10249266A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Morita
俊也 守田
Masashi Sugiyama
政司 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10249266A priority Critical patent/JP2000075088A/ja
Publication of JP2000075088A publication Critical patent/JP2000075088A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Multiple Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】循環水ポンプを駆動する電動機の極数低減を図
ることにより力率の低下等を防止し、かつ各発電所の駆
動電動機の極数統一を可能として電動機設計の合理化を
図る。 【解決手段】商用周波数電源に接続され、発電プラント
内の各補機に給電する高圧電源盤17と、高圧電源盤1
7に接続されるとともに、蒸気を冷却する復水器6へ冷
却水を供給する循環水ポンプ7を駆動する循環水ポンプ
駆動電動機22とを備えた汽力発電プラントの循環水ポ
ンプ電源システムの設計方法において、高圧電源盤17
と循環水ポンプ駆動電動機22との間に可変周波数電源
装置19を接続し、循環水ポンプ駆動電動機22に商用
周波数より低周波数の電源を供給することにより、循環
水ポンプ駆動電動機22の極数を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汽力発電プラント
内の復水器に海水を供給する循環水ポンプに係わり、特
に、循環水ポンプを駆動する電動機へ電源を供給する汽
力発電プラントの循環水ポンプ電源システムの設計方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、汽力発電プラントの1つである
原子力発電所においては、原子炉の炉心で発生した蒸気
がタービンに導かれ、発電機を駆動して発電を行う。タ
ービンから流出した蒸気は復水器に導かれ、冷却されて
水に戻った後、再び原子炉に還流される。このとき、復
水器における冷却には、通常海水が用いられており、取
水口から取り入れた海水を循環水ポンプによって復水器
へ供給するようになっている。
【0003】この循環水ポンプは、通常、誘導電動機で
駆動される。この循環水ポンプ駆動電動機に係わる電源
システムの従来構造の一例を図5に示す。図5に示す電
源システムにおいて、発電所内の各所内補機に給電する
ために高圧電源盤17が設置されており、この高圧電源
盤17は、受電遮断器16及び所内変圧器15を介し、
さらに主変圧器21及び開閉所20を介して商用周波数
の電力系統14と接続される一方、発電機負荷開閉器1
3を介して発電機12にも接続されている。そして、プ
ラント通常運転時は発電機負荷開閉器13を閉とするこ
とにより発電機12から電源を供給し、プラント始動/
停止時に伴う発電機12の停止時は発電機負荷開閉器1
3を開いて電力系統14から主変圧器21等を介して給
電を行うようになっている。また、高圧電源盤17に
は、循環水ポンプ受電遮断器18を介して誘導電動機
(又は同期電動機)である循環水ポンプ駆動電動機22
が接続されており、循環水ポンプ受電遮断器18が投入
されると、高圧電源盤17より循環水ポンプ受電遮断器
18を介して交流電源が入力され、循環水ポンプ駆動電
動機22に給電するようになっている。このような接続
方法は、各電動機と高圧電源盤22を遮断器のみを介し
て直に接続するものであり、部品点数が少ないなどの利
点があるため、発電所内のほとんどの電動機についてこ
の方式を採用することが多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】循環水ポンプ7は、復
水器に大量の海水を送水する必要性から、大容量かつ低
回転にて運転する必要がある。ここで、一般に、誘導電
動機の回転数Nは、電動機の極数Pと供給される電源周
波数fとで決定される同期速度とほぼ同じ速度(後述す
るすべり分だけ遅い)によりほぼ決定され、 N=(1−s)×120×f/P … (1) で表される。なお、sはすべりであり、負荷の状態によ
り若干の変更はあるもののその値は数%程度である。こ
の式から分かるように、誘導電動機の回転数Nは、電動
機の極数Pにほぼ反比例し、電源周波数fにほぼ比例す
る性質をもつ。なお、同期速度で回転する同期電動機に
ついても同様である。
【0005】図5に示す従来構造では、電力系統14か
ら商用周波数(f=50Hz又は60Hz)の電源が供
給されている高圧電源盤17に対し、循環水ポンプ駆動
電動機22を直接接続している。そのため、誘導電動機
である循環水ポンプ駆動電動機22の回転数Nを低くし
て運転するには、極数Pを非常に多くしなければならな
い。これにより、以下のような不都合が生じる。
【0006】(A)力率の低下に伴う電動機サイズと入
力皮相電力の増加 すなわちまず、電動機は、その極数Pが多くなるほどリ
アクタンス分の増加によって無効電力が増大するため、
力率が悪くなり、電動機サイズと入力皮相電力が大きく
なる。また、循環水ポンプ駆動電動機22は、発電所内
でも最大クラスの電動機であることから、所内変圧器1
5の設計時に上記以外にも以下の2つの点に配慮する必
要が生じる。すなわち、高圧電源盤17には、循環水ポ
ンプ駆動電動機22以外にも図示しない種々の補機が接
続されているが、それらのうちいずれか1つに短絡事故
が発生した場合、電力系統14から所内変圧器15を介
しその短絡箇所に短絡電流が流入するとともに、高圧電
源盤に接続され循環水ポンプ駆動電動機22を含む運転
中の電動機が慣性により発電機として機能し、これらの
電動機からも高圧電源盤17を介しその短絡箇所に電流
が流入する。短絡事故発生時を想定する場合、これら2
つの流入ルートからの電流を遮断器の遮断電流以内に抑
制しなければならないが、循環水ポンプ駆動電動機22
の容量が大きくなると発電機として機能するときの発電
電力も大きくなるため、その分、電力系統から短絡箇所
に流入する電流を小さくしなければならない。そのた
め、所内変圧器15の短絡インピーダンスを比較的大き
く設定する必要がある。一方、上記図5の構造では、循
環水ポンプ駆動電動機22の始動の際、遮断器18の投
入により電動機に定格電圧を加えて始動する直入れ方式
であるため、電動機始動時の電流は定格電流の5〜6倍
となる。そのため、所内変圧器15の短絡インピーダン
スをあまり大きくすると、その大きな始動電流によって
所内変圧器15において大きな電圧降下が生じ、高圧電
源盤17やこれに接続された他の補機に対し所定の電圧
を供給できなくなる。以上のように、所内変圧器15の
短絡インピーダンス設定範囲には、それぞれの理由に基
づく制限があるが、循環水ポンプ駆動電動機22の極数
Pが多くなり力率が低下し、電動機容量が増加するにつ
れ、この選定可能な範囲が極めて狭くなり、プラント電
源システム設計自体が困難となる。
【0007】(B)極数不統一によるコストアップ 一般に、ポンプの仕様は流量Q、揚程Hにより決定され
る。ここで、循環水ポンプの仕様は、海水面との標高差
・水路長等の立地条件により揚程Hがそれぞれ異なるた
め、同一出力の発電所で流量Qが同じであっても発電所
ごとにその仕様を設計せざるを得ない。
【0008】ところで、ポンプについては、 Ns={N(QH)1/2}/H5/4} … (2) で表される比速度Nsを2台のポンプで一致させれば、
それらの流量Q、揚程Hの要求が互いに異なっていて
も、両者の構造を相似形にできることが知られている。
そこで、循環水ポンプの設計においては、各発電所にお
いて比速度Nsを同一とすることでポンプ設計を合理化
しコスト低減を図る一方、各発電所ごとの個別の要求に
対しては、駆動電動機の回転数Nを変更して対応してい
た。
【0009】すなわち、流量Q、揚程Hの異なる各発電
所の循環水ポンプの比速度Nsを一致させるべく、上記
式(2)に基づき、その循環水ポンプ駆動電動機の回転
数Nを発電所ごとに変更していた。ところが、上記式
(1)で説明したように、一般に、誘導電動機の回転数
Nは、電動機の極数Pと供給される電源周波数fとによ
りほぼ決定されることから、電源周波数fが商用周波数
に固定される場合には、回転数Nを変更するには、極数
Pを発電所ごとに変えなければならない。そのため発電
所ごとに循環水ポンプ駆動電動機の設計が新たに必要と
なり、電動機コストアップの要因となる。
【0010】なお、例えば特開昭55−10079号公
報には、復水器の循環水ポンプに関する電源システムに
おいて、高圧電源盤(電源母線)と循環水ポンプ駆動電
動機との間に周波数変換装置を配置する構成が開示され
ているが、電動機の極数の低減による力率低下の防止や
電動機設計の合理化については特に配慮されておらず、
示唆もない。
【0011】本発明の目的は、循環水ポンプを駆動する
電動機の極数低減を図ることにより力率の低下等を防止
し、かつ各発電所の駆動電動機の極数統一を可能として
電動機設計の合理化を図れる汽力発電プラントの電源シ
ステムの設計方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、商用周波数電源に接続され、発電
プラント内の各補機に給電する高圧電源盤と、前記高圧
電源盤に接続されるとともに、蒸気を冷却する復水器へ
冷却水を供給する循環水ポンプを駆動する循環水ポンプ
駆動電動機とを備えた汽力発電プラントの循環水ポンプ
電源システムの設計方法において、前記高圧電源盤と前
記循環水ポンプ駆動電動機との間に可変周波数電源装置
を接続し、前記循環水ポンプ駆動電動機に商用周波数よ
り低周波数の電源を供給することにより、前記循環水ポ
ンプ駆動電動機の極数を低減する。通常、循環水ポンプ
には誘導電動機や同期電動機が用いられるが、この場
合、その回転数は、電源周波数にほぼ比例しかつ極数に
反比例する。したがって、回転数同一の条件の下では、
電源周波数を低くすることにより極数を低減することが
できることになる。そこで、本発明においては、高圧電
源盤と循環水ポンプ駆動電動機の間に可変周波数電源装
置を接続させ、循環水ポンプ駆動電動機への駆動電源を
商用周波数と比較しより低周波とすることで、循環水ポ
ンプ駆動電動機の極数を低減する。これにより、電動機
の力率低下を防止することができるので、電動機サイズ
と入力皮相電力も小さくすることができ、かつ例えば所
内変圧器の短絡インピーダンスの設定範囲を広げ、プラ
ント電源システム設計を容易にすることができる。また
逆に、極数同一という条件の下では、回転数は電源周波
数にほぼ比例する。そこで、本発明を各プラントの電源
システムに適用し、それぞれの可変周波数電源装置を用
いて、各プラントの循環水ポンプへの駆動電源の周波数
を各ポンプの定格回転数に応じた値に調整することによ
り、各循環水ポンプ駆動電動機の極数を統一することも
可能となる。これにより、電動機設計の合理化を図るこ
とができるので、電動機のコストダウンを図ることがで
きる。
【0013】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記循環水ポンプ駆動電動機として、誘導電動機又は同
期電動機を用いる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図4により説明する。
【0015】図2は、汽力発電プラントの一例として原
子力発電所を適用対象とした場合の全体概略系統図であ
る。この図2において、原子炉1の炉心で発生した蒸気
は、蒸気調整弁2及び主蒸気管3を介して高圧タービン
4及び低圧タービン5に導かれ、これらに連結された発
電機12を駆動し、発電を行う。低圧タービン5から流
出した蒸気は復水器6に導かれ、ここで冷却されて水に
戻される。復水器6から流出した水は、低圧復水ポンプ
9、高圧復水ポンプ10、及び原子炉給水ポンプ11
a,11bにより所定の原子炉圧力まで高められた後、
再び原子炉1へと還流される。このとき、復水器6にお
ける冷却には海水が用いられ、取水口8から取り入れた
海水が循環水ポンプ7によって復水器6へ供給される。
【0016】復水器6は大量の海水を必要とする為、こ
れを供給する循環水ポンプ7は大容量且つ低回転が要求
されており、これを駆動する循環水ポンプ駆動電動機2
2も大容量、低回転、且つ大トルクのものが採用され
る。
【0017】図1は、本実施形態の設計方法による循環
水ポンプ駆動電動機の電源システムを示すものである。
図5と共通の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省
略する。この循環水ポンプ電源システムが図5と異なる
のは、遮断器18と循環水ポンプ駆動電動機22との間
に可変周波数電源装置19を接続したことである。可変
周波数電源装置19は、コンバータ23とインバータ2
4とから構成されており、インバータ24の出力側に循
環水ポンプ駆動電動機22が接続される。
【0018】循環水ポンプ受電遮断器18が投入される
と、高圧電源盤17より循環水ポンプ受電遮断器18を
介して交流電源が入力され、コンバータ23により直流
電源に変換される。インバータ24はこのコンバータ2
3からの直流電源を、循環水ポンプ7に要求されている
回転数を循環水ポンプ駆動電動機22が発生しうるよう
な周波数を持つ交流電源に変換し、循環水ポンプ駆動電
動機22に給電するようになっている。
【0019】その他の構成は図5とほぼ同様である。
【0020】上記構成における本実施形態の作用を以下
に説明する。
【0021】(I)電動機極数の低減 一般に、極数がP0,P1である2つの誘導電動機(又は
同期電動機)の回転数Nm0,Nm1は、それぞれの電源
周波数をf0,f1、すべりをsとして Nm0=(1−s)×120×f0/P0 Nm1=(1−s)×120×f1/P1 で表される。ここで、Nm0=Nm1とするにはf0/P0
=f1/P1とすればよい。すなわち、f1をf0より低周
波数とすれば極数P1をP0よりも少なくすることができ
る。この原理に基づき、本実施形態では、高圧電源盤1
7と循環水ポンプ駆動電動機22との間に可変周波数電
源装置19を接続し、循環水ポンプ駆動電動機22への
駆動電源を商用周波数と比較しより低周波数とすること
で、循環水ポンプ駆動電動機22の極数を低減する。こ
のことを図3及び図4を用いてさらに詳細に説明する。
【0022】従来、原子力発電所内に適用される循環水
ポンプ駆動電動機22は、ポンプ設計要求値より回転数
が130〜200rpmといった低速回転にする必要が
あり、一方で電源周波数は商用周波数(50〜60H
z)であるため、ポンプの要求回転数を満足するには3
0〜50極の多極機とする必要があった。図3はそのよ
うな多極機の一例の模擬断面図を示しており、固定子
(ステータ)25に設けられる固定子側巻線27及び回
転子(ロータ)26に設けられる回転子側巻線28の双
方が、16極構造となっている。これに対して、本実施
形態において実現可能な循環水ポンプ駆動電動機22の
一例の模擬断面図を図4に示す。図4は、循環水ポンプ
駆動電動機22の極数を4極とした例を示している。こ
の場合、可変周波数電源装置19からの出力周波数を1
0Hz(=150rpm×8極/120)程度とすれ
ば、循環水ポンプ7の回転数を150rpm程度とする
ことが可能となる。また、4極とした場合には、可変周
波数電源装置19からの出力周波数を5Hz(=150
rpm×4極/120)程度とすれば、循環水ポンプ7
の回転数を150rpm程度とすることが可能となる。
このように、循環水ポンプ駆動電動機22の著しい低極
化を図ることができる。
【0023】(II)各プラントの電動機極数統一化 一般に、2つの誘導電動機(又は同期電動機)において
極数をともにP2とした場合は、それぞれの定格回転数
Nm2,Nm3は、 Nm2=(1−s)×120×f2/P2 Nm3=(1−s)×120×f3/P2 で表されるので、Nm2,Nm3の要求値が互いに異なる
場合、f3/f2=Nm3/Nm2となるように電源周波数
f2,f3を設定すればよい。この原理に基づき、各発電
プラントに本実施形態の電源システムを設け、各プラン
トの循環水ポンプ7の定格回転数に応じ、それぞれの可
変周波数電源装置19によって、循環水ポンプ駆動電動
機22への駆動電源周波数を適宜調整することにより、
各循環水ポンプ駆動電動機22の極数をすべてほぼ等し
く統一することが可能となる。このように、電動機設計
の合理化を図ることができるので、電動機のコストダウ
ンを図ることができる。
【0024】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、循環水ポンプ駆動電動機22の極数を従来構造より
も低減できる。したがって、力率低下を防止することが
できるので、電動機サイズ及び入力皮相電力も小さくす
ることができる。また、所内変圧器15の短絡インピー
ダンスの設定範囲を広げ、システム設計を容易にするこ
とができる。この効果を具体的に例示すると、例えば、
現在計画されている大容量発電所の循環水ポンプ7(出
力9000kW級×2台構成)の場合、これを駆動する
循環水ポンプ駆動電動機22は、従来構造を適用する
と、極数30〜50極、力率0.6〜0.65、効率
0.9程度となり、所要容量は約15000〜1600
0kVAとなる。これに対し、本実施形態の構造を採用
すると、循環水ポンプ駆動電動機22の極数を通常の電
動機と同等の4極〜8極程度とできるので、力率を0.
85〜0.9程度に向上することができる。その結果、
循環水ポンプ駆動電動機22の所要容量は12000k
VA程度と約3000〜4000kVA程度低減するこ
とができる。
【0025】また、本実施形態によれば、各発電プラン
トの循環水ポンプ駆動電動機22の極数を統一し、電動
機設計の合理化を図ることができるので、電動機のコス
トダウンを図れるという効果もある。
【0026】なお、上記実施形態は、汽力発電プラント
として、原子力発電所を例にとって説明したが、これに
限られず、循環水ポンプを適用する火力発電所や、ガス
タービン発電所等に対しても適用でき、この場合も同様
の効果を得る。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、循環水ポンプを駆動す
る電動機の極数低減を図るので、力率の低下等を防止
し、かつ各発電所の駆動電動機の極数統一を可能として
電動機設計の合理化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の設計方法による循環水ポ
ンプ駆動電動機の電源システムを示す図である。
【図2】図1のシステムが適用される原子力発電所の全
体概略系統図である。
【図3】多極型の循環水ポンプ駆動電動機の構造の一例
を示す模擬断面図である。
【図4】本発明の一実施形態において実現可能な循環水
ポンプ駆動電動機の構造の一例を示す模擬断面図であ
る。
【図5】従来の循環水ポンプ駆動電動機の電源システム
の一例を示す図である。
【符号の説明】
6 復水器 7 循環水ポンプ(補機) 17 高圧電源盤 19 可変周波数電源装置 22 循環水ポンプ駆動電動機 23 コンバータ 24 インバータ 27 固定子側巻線 28 回転子側巻線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商用周波数電源に接続され、発電プラント
    内の各補機に給電する高圧電源盤と、前記高圧電源盤に
    接続されるとともに、蒸気を冷却する復水器へ冷却水を
    供給する循環水ポンプを駆動する循環水ポンプ駆動電動
    機とを備えた汽力発電プラントの循環水ポンプ電源シス
    テムの設計方法において、 前記高圧電源盤と前記循環水ポンプ駆動電動機との間に
    可変周波数電源装置を接続し、前記循環水ポンプ駆動電
    動機に商用周波数より低周波数の電源を供給することに
    より、前記循環水ポンプ駆動電動機の極数を低減するこ
    とを特徴とする汽力発電プラントの循環水ポンプ電源シ
    ステムの設計方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の汽力発電プラントの循環水
    ポンプ電源システムの設計方法において、前記循環水ポ
    ンプ駆動電動機として、誘導電動機又は同期電動機を用
    いることを特徴とする汽力発電プラントの循環水ポンプ
    電源システムの設計方法。
JP10249266A 1998-09-03 1998-09-03 汽力発電プラントの循環水ポンプ電源システムの設計方法 Pending JP2000075088A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10249266A JP2000075088A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 汽力発電プラントの循環水ポンプ電源システムの設計方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10249266A JP2000075088A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 汽力発電プラントの循環水ポンプ電源システムの設計方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000075088A true JP2000075088A (ja) 2000-03-14

Family

ID=17190418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10249266A Pending JP2000075088A (ja) 1998-09-03 1998-09-03 汽力発電プラントの循環水ポンプ電源システムの設計方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000075088A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5530603B2 (ja) パワーコンバータ
KR100337688B1 (ko) 유도전동기로의전력공급방법
JP2002051592A (ja) 補助電力巻線及び可変周波数電力源を持つ同期発電機及びその使用方法
US20050012487A1 (en) Doubly fed induction machine
EP2374192B1 (en) Method for operation of a permanent magnet synchronous machine, and a device in an electric system comprising such a machine
US4481455A (en) Method of starting variable-speed induction motor
JP2010515417A (ja) 励磁機と、送電系統に接続されない電力変換器とを有する可変速風力タービンのための電圧低下対応ライドスルーシステム
EP3051177B1 (en) Variable speed drive arrangement
WO2017216259A1 (en) A method for controlling an electric power system and an electric power system
JP2614242B2 (ja) 交流励磁同期機の揚水運転停止制御方法
CN113162354A (zh) 一种宽转速范围无刷电励磁同步发电机
CN110112743B (zh) 一种隔离型变频变压器及其启动控制和扩容方法
CN104470739A (zh) 用于车辆冷却或空调系统的包括发电机和电动马达的组件
JPH10313598A (ja) 揚水発電装置
JP2000075088A (ja) 汽力発電プラントの循環水ポンプ電源システムの設計方法
US4652807A (en) Starting method for induction motors
US3271579A (en) Starting a gas turbine by using an exciter dynamo as the starting motor
JP2856869B2 (ja) 可変速揚水発電設備の運転方法
Bruha et al. High speed electrical drives–perspective of VFD manufacturer
CN110601405A (zh) 一种微型燃气轮机使用的启发一体的双绕组永磁电机
CN217642724U (zh) 一种燃气蒸汽联合循环供热机的一次系统及其发电系统
CN214380293U (zh) 一种为核电厂主泵供电的发电机组
JPH06225598A (ja) 発電システム
KR100259473B1 (ko) 디젤기관차의 에어콘 압축기 구동용 3상 가변유도전동기
WO2019163236A1 (ja) エンジン発電機システムとその制御方法並びにコジェネレーションシステム