JP2000074731A - 加速度応動スイッチ - Google Patents

加速度応動スイッチ

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JP2000074731A
JP2000074731A JP10259300A JP25930098A JP2000074731A JP 2000074731 A JP2000074731 A JP 2000074731A JP 10259300 A JP10259300 A JP 10259300A JP 25930098 A JP25930098 A JP 25930098A JP 2000074731 A JP2000074731 A JP 2000074731A
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JP
Japan
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housing
contact
conductive
acceleration
hydrochloric acid
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JP10259300A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Watanabe
勝幸 渡辺
Hideki Koseki
秀樹 小関
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UBUKATA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
UBUKATA SEISAKUSHO KK
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】接点間の接触状態が安定した加速度応動スイッ
チを得る。 【構成】加速度応動スイッチ1は導電性のリード端子3
を絶縁固定した金属製の円板2を鉄製のハウジング6の
開口端に固着して気密容器を構成している。このハウジ
ング6内には導電性の慣性球8がリード端子3に導電的
に固着された接点部材7と接離可能に収納され、振動時
には慣性球8がハウジング6と接点部材7とを短絡する
ようにされている。ハウジング6は組付け前に希塩酸に
より洗浄されている。 【効果】希塩酸によりハウジング6の表面に存在する絶
縁物である酸化膜を除去することができ、接触圧力や通
電電流が微弱なスイッチであっても常に安定した接触状
態を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼球式の加速度応動
スイッチに関するものであり、特に鋼球を接点として使
用するものの改良について提唱するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の加速度応動スイッチとし
ては例えば特開平6−94510の「感震器」や特開平
7−103812の「加速度応動スイッチ」等がある。
この加速度応動スイッチは金属製の容器内にこの容器と
は電気的に絶縁して固定された電極を有するとともに導
電球を揺動可能に収納し、この導電球が震動により揺動
すると電極に接触することにより容器と電極との間を電
気的に短絡接続し検知信号を発するものである。
【0003】以下、図1を参照しながらこの加速度応動
スイッチについて説明する。図1は加速度応動スイッチ
1の縦断面図である。この加速度応動スイッチ1は金属
製の円板2を有し、この円板2の中央には貫通孔2Aが
穿たれている。この貫通孔2Aには導電性のリード端子
3が挿通されガラスなどの電気絶縁性充填材4により気
密に絶縁固定されており、こうして円板2とリード端子
3とで蓋板5が構成されている。蓋板5の周縁部にはフ
ランジ部2Bが設けられ、このフランジ部2Bには有底
円筒形の鉄製ハウジング6の開口端がリングプロジェク
ション溶接などの方法で気密に固定され内部に封入され
た汚損防止ガスが長期間にわたり漏出しないような密閉
容器を構成している。
【0004】リード端子3の密閉容器内部側の先端には
導電材製の接点部材7が溶接などにより導電的に固着さ
れている。この接点部材7は複数のしなやかな弾性を有
した羽根状部7Aを有しており、リード端子3を中心に
後述の慣性球8との接触部がほぼ同心円状に配設されて
いる。慣性球の質量が0.7グラム程度の場合には、接
点部材7の材質として例えば厚みが0.01〜0.03
mmのリン青銅板が使用される。
【0005】密閉容器内には慣性子たる導電性の慣性球
8が収納されており、通常正規姿勢時で静止時には円錐
面状のハウジング底面6Aの中央附近に位置している。
この慣性球8は鉄や銅やその合金などの導電性の固体の
球であり、地震などによる所定の大きさ以上の振動によ
りハウジング底面6A上を転動可能にされており、前記
接点部材7の羽根状部7Aと接触−開離可能にされてい
る。また慣性球8の表面には接触状態を向上させるため
に銀メッキなどの表面処理が施されている。なおリード
端子3と接点部材7との固着部下面には保護板9が固着
されており、慣性球8の接点部材6の根元附近への衝接
による接点部材の塑性変形を防止している。
【0006】この例においてはハウジング6の内側の側
壁6Bには、加速度応動スイッチ1が強い衝撃を受けた
とき等において慣性球8がハウジング内面に沿って回転
してオン状態を持続してしまうことを防ぐために、複数
の衝接部たる柱状の突起6Cがほぼ均等な間隔で設けら
れているが、必要の無い場合にはこの突起6Cは省略さ
れる。
【0007】前述したようにこの加速度応動スイッチ1
は正規姿勢において静止時には慣性球8はハウジング中
央付近に位置し、接点部材7とは接触していない。その
ためリード端子3と金属製の円板2とは絶縁されてお
り、スイッチとしてはオフ状態にある。
【0008】加速度応動スイッチ1に所定の大きさ以上
の振動加速度が加えられると、慣性球8がハウジング底
面6A上を転動して接点部材7の羽根状部7Aに接触す
る。慣性球8は導電体であるため、ハウジング6と接点
部材7との間を短絡してリード端子3と円板2とを電気
的に接続しスイッチとしてオン状態となる。
【0009】この時の振幅とオン−オフ時間との関係は
例えば図2に示したグラフのようになる。ここで慣性球
8と接点部材7との接触時間tが所定値以上である場合
には振幅が規定値以上であることが判る。また一周期の
振幅でオン信号が2回発生することからオン−オフ信号
を2周期計測する事により振動周期Tが判る。この加速
度応動スイッチ1をマイコンガスメーターなどに取り付
けて地震発生時にガスの供給を遮断する感震器として使
用する場合には、上記接触時間tや振動周期Tから地震
の振動と工事現場からの振動や人や物がガスメータに当
った場合等の外乱振動との判別が行なわれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】実際には地震波は複雑
な波形を示しているが、検査用の代用特性として地震に
主に含まれる1〜5Hzの正弦波でその特性チェックが
行なわれる。こうして所定の時間内に所定時間より長い
オン信号が所定の回数以上検出された場合にマイコンは
地震が発生したとの判定を行なう。例えば、加速度応動
スイッチを所定の振動例えば震度5に相当する加速度が
与えられた時にオン時間が40ms以上となるように構
成することにより、40ms以上の信号が3秒間で3回
発生した場合に地震と判定される。
【0011】ここで通常は加速度応動スイッチからは図
2に示すようなオン−オフ信号が発生する。しかしなが
らまれに図3のようにオン信号が途中で一瞬ながら切れ
てしまうものが発生すると言う問題が発生した。この場
合にはオン時間t1が理論値よりも短くなり所定の時間
例えば40msに満たなくなってしまうために、地震発
生時にもマイコンは地震発生との判定を行なえなくなる
可能性がある。
【0012】出願人はその原因を究明していった結果、
このような信号の切れが発生するものにおいてはハウジ
ング内面と慣性球との接触時において導通不良個所があ
るとの知見に至った。つまり従来はハウジングは組付け
前にトリクロロエチレンなどの有機溶剤で洗浄していた
が、この洗浄方法ではハウジング内面の汚れは除去でき
るものの、ハウジング保管期間中に発生する可能性のあ
る酸化膜を充分に取り去ることができないために、加速
度応動スイッチ組立て後に電気絶縁物であるこの酸化膜
が慣性球とハウジングとの間の導通不良の原因となる。
【0013】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の加速度応
動スイッチにおいては、ほぼ円形の金属板のほぼ中心に
穿たれた孔に電気絶縁性の充填材によって導電リード端
子を貫通し気密に固定した蓋板と、有底筒形の鉄製導電
性ハウジングを有し、該ハウジングの底面にはほぼ中心
部から外側に向かって同心円状に緩やかに上昇する傾斜
面が形成され、前記蓋板の周縁部にハウジングの開口端
が気密に固着されて密閉容器を形成し、蓋板の容器内側
の前記リード端子端部には導電端子ピンを中心としてほ
ぼ同心円状に接触部を配設する複数のしなやかな弾性を
有した羽根状部を持つ導電材製の接点部材が導電的に固
着され、前記密閉容器の内部には導電性の固体の慣性球
が正規姿勢において静止時には重力によりハウジング底
面のほぼ中央部に位置するように収納され、振動を受け
る事により慣性球が転動し接点部材と接触してその羽根
状部を変位させるとともに摺動し同時にハウジング内面
と接点部材との間を慣性球を介して短絡するように構成
された加速度応動スイッチにおいて、予めハウジングを
希塩酸で洗浄してから組み立てることを特徴とする。
【0014】またこの希塩酸の濃度は1〜10パーセン
トであることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して発明の実施
の形態について説明する。その構成は前述した図1に示
した加速度応動スイッチと同一なのでここではその詳細
な説明については省略する。
【0016】実施例においては加速度応動スイッチ1の
ハウジング6は鉄板(SPCD)を絞り成形したもので
ある。これに対して接点部材7はリン青銅を使用し、ま
た慣性球8はステンレス球の表面に銀メッキを施したも
のを使用している。そのためこれらの部品のうちでは成
形後の保管期間中にはハウジング6が酸化膜を形成しや
すい状況にある。もちろんハウジング8の保管時には錆
などの発生が無いように管理されるが、ここで言う酸化
膜は非常に薄いものであり通常の管理では避けきれない
程度のものである。そして実施例の加速度応動スイッチ
は蓋板5の直径が12mm、慣性球の直径は5.6mm
で約0.7gと小型であるために接触圧力を余り大きく
とることができず、さらには通電電流も1mA以下であ
るためにたとえ薄い酸化膜であってもそのままでは導通
不良を起こす可能性がある。
【0017】そこで本発明の加速度応動スイッチ1にお
いては、酸化膜除去材として希塩酸を使用し、この希塩
酸によりハウジング6を常温で数秒間洗浄しその後中和
・乾燥したものを組付けている。このような洗浄を行な
うことにより従来の有機溶剤による洗浄では除去できな
かったハウジング内面に発生した酸化膜を確実に除去し
てハウジングと慣性球との接触をより安定させることが
できる。ここで希塩酸の濃度は1〜10パーセント、特
に1〜5パーセントとされていることが好ましい。
【0018】例えば塩酸の濃度が10パーセントを越え
ると塩酸によるハウジングの腐食速度が速いために酸化
膜のみならず表面全体が大きく腐食されてしまい、ハウ
ジングの品質自体を維持することが困難になる。また塩
酸の濃度が1パーセント以下である場合には酸化膜の除
去を充分に行なうことができない。そこで希塩酸の濃度
を1〜10パーセント、好ましくは1〜5パーセントと
することで腐食速度を遅くして洗浄状態を調整可能にす
る事によりハウジングの品質を低下させること無く酸化
膜などの有害部分のみを除去することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば従来の有機溶剤による洗
浄では除去しきれなかった酸化膜を除去することが可能
になり、接触圧力や通電電流が微弱なスイッチ機構にお
いても安定的な接触状態を得ることができる。
【0020】またハウジングの洗浄に従来の有機溶剤に
換えて塩酸を使用することにより、有機溶剤の使用量を
減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加速度応動スイッチの一実施例の縦断
面図
【図2】本発明の加速度応動スイッチの波形図
【図3】従来の加速度応動スイッチで発生する問題を説
明する波形図
【符号の説明】
1:加速度応動スイッチ 2:円板 3:リード端子 4:電気絶縁性充填材 5:蓋板 6:ハウジング 7:接点部材 8:慣性球 9:保護板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ円形の金属板のほぼ中心に穿たれた
    孔に電気絶縁性の充填材によって導電リード端子を貫通
    し気密に固定した蓋板と、有底筒形の鉄製導電性ハウジ
    ングを有し、該ハウジングの底面にはほぼ中心部から外
    側に向かって同心円状に緩やかに上昇する傾斜面が形成
    され、前記蓋板の周縁部にハウジングの開口端が気密に
    固着されて密閉容器を形成し、蓋板の容器内側の前記リ
    ード端子端部には導電端子ピンを中心としてほぼ同心円
    状に接触部を配設する複数のしなやかな弾性を有した羽
    根状部を持つ導電材製の接点部材が導電的に固着され、
    前記密閉容器の内部には導電性の固体の慣性球が正規姿
    勢において静止時には重力によりハウジング底面のほぼ
    中央部に位置するように収納され、振動を受ける事によ
    り慣性球が転動し接点部材と接触してその羽根状部を変
    位させるとともに摺動し同時にハウジング内面と接点部
    材との間を慣性球を介して短絡するように構成された加
    速度応動スイッチにおいて、予めハウジングを希塩酸で
    洗浄してから組み立てることを特徴とする加速度応動ス
    イッチ。
  2. 【請求項2】 希塩酸の濃度は1〜10パーセントであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の加速度応動スイッ
    チ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6929703B2 (en) 2002-11-30 2005-08-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Detergent, cleaning method and cleaning apparatus

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6929703B2 (en) 2002-11-30 2005-08-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Detergent, cleaning method and cleaning apparatus
US7264010B2 (en) 2002-11-30 2007-09-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Detergent, cleaning method and cleaning apparatus

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