JP2000054660A - 住空間の多目的使用法 - Google Patents

住空間の多目的使用法

Info

Publication number
JP2000054660A
JP2000054660A JP10232256A JP23225698A JP2000054660A JP 2000054660 A JP2000054660 A JP 2000054660A JP 10232256 A JP10232256 A JP 10232256A JP 23225698 A JP23225698 A JP 23225698A JP 2000054660 A JP2000054660 A JP 2000054660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
partitioning
partition
space
rooms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10232256A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriatsu Kumondai
憲篤 公文代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOSEI SHOJI KK
Original Assignee
KOSEI SHOJI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOSEI SHOJI KK filed Critical KOSEI SHOJI KK
Priority to JP10232256A priority Critical patent/JP2000054660A/ja
Publication of JP2000054660A publication Critical patent/JP2000054660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】必要のつど間仕切りを変更し得る構成とした、
住空間の多目的使用方法を提供する。 【解決手段】住空間の有効利用の手段として和室構造の
住空間について、間仕切りによって複数個の小部屋に変
更する場合、間仕切材及び支柱を間仕切りしないときの
部屋の使用に支障のないように格納しておき、仕切材の
出し入れが容易で、かつ速やかになしうるため、主とし
て垂直方向に仕切材を3〜5枚に分割しておき、順次天
井に近い格納場所から仕切板止めを外して床2の上に積
み上げて、欄間部分まで縦型の襖様に間仕切まことがで
きる構成とする。またより広い部屋の間仕切りについて
は、敷居及び鴨居と取外しうる柱4とを用いて、水平方
向に中部屋程度に間仕切った後、前述の方法で垂直方向
に間仕切って小部屋とすることができる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ホテル、オフィスビル等にお
いて使用効率を高めるために使用者の数、使用の目的等
に応じて空間を単に大部屋として使用するのみならず、
これを複数個の小部屋に間仕切って使用する必要性が高
くなってきており、またワンルームマンション又は飲食
店の和室等においても使用の目的に応じて分割又は仕様
の変更をすることもなされるようになってきているが、
必要の都度衝立等の家具により仮設的に間仕切るのみな
らず、独立した部屋としての機能をなすように既設建築
物内を可動性式の仕切板等によって間仕切りをする技術
分野に属する。
【0002】
【従来の技術】移動式の衝立、屏風等によって任意の位
置で部屋を間仕切る方法も古くから用いられてきてお
り、またアコーディオンカーテン又は移動式パーティシ
ョンパネル等によって間仕切ることも行われているが、
特開昭61−36464号公報に見るように住空間シス
テムをいくつかのサブシステムに分割しておいて、これ
らを適宜組み合わせる方法、実開平5−45110号公
報に見るように家具と一体化した移動式の間仕切部材に
よって間仕切る方法又は特開平9−158370号公報
に見るように天井部分から釣り下げる部材によって間仕
切る方法等も知られている。
【0003】近年とくにビジネス用としてのホテル、オ
フィスビルにおいては150m2 〜200m2 の広さを
有する宴会場、会議室又は集会室についてそのスペース
を使用者の人数又は使用の目的に応じて30m2 〜50
2 程度の適切な広さに間仕切る必要が多くなり、また
個人的住宅においてもワンルームマンション又は比較的
広い20m2 〜30m2 の広さのリビング、ダイニング
ルームを画一的に使用することなく、これを使用者の好
みに応じて5m2 〜7m2 程度の小部屋に分けてそれぞ
れの目的に適合した利用をする機会が増加してきてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】産業革命から300年
足らずの間に大量生産、大量消費、大量廃棄が進められ
た結果、資源乱獲、空気、水、土壌の環境の汚染が地球
規模で広がり、また多くの合成された化学物質に由来す
るいわゆる環境ホルモンによって、人類の健康ひいては
生命が脅かされるようになり、さらにフロン等によるオ
ゾン層の破壊、化石燃料の大量消費による温暖化、異常
気象現象による部分的な集中豪雨による洪水現象、他方
砂漠化の進行による農産物の減少によって我々の生活が
危機に直面してきており、人類の繁栄のためには軌道の
大幅な修正が必要となってきている。
【0005】住宅建設の分野においても、異常な気候を
招来し、また温暖化現象の原因にもつながるような天然
資源の濫用をすることなく、また大量の産業廃棄物で環
境を汚染することなく、かつできるだけ長期間使用しう
る構造とし、数世代にわたって居住しうる内部仕様とす
る家屋の建設及び都市廃棄物の処理段階で大量に排出さ
れ、また新建材にも含有されているといわれている「環
境ホルモン」による健康上の影響を少なくするような環
境の整備及び都市の建設が21世紀を迎えるに当たって
重要な課題となってきている。
【0006】このような観点で住宅、都市の建設をみる
とき、現在の住宅は省資源、省エネルギー及び環境汚染
防止の立場から、かつてのようにスクラップアンドビル
ドの方法を取るべきではなく、またかつての核家族の孤
立的、閉鎖的住環境の時代からアニメティのある共通環
境を享有する集住文化的な親子のゆるやかな同居の時代
に変わりつつあり、3世代同居も珍しくなってきている
が、良質の住宅は単に建設した1世代だけのものではな
く、できるだけ長期間にわたり2〜3世代の間50〜8
0年は居住すべきものであり、そのように維持管理をな
すべきであるが、時代の変遷と居住者の交代により住空
間の変更が必要となった場合、例えば子供が大きくなっ
て学習室又は寝室が必要となってきた場合には従来の比
較的広いリビングルームの一部を間仕切って内部仕様の
変更するようなとき、その都度建て替えたり、大規模な
改修工事をすることなく、内部仕様を適宜修正すること
により住空間としての骨格を変えることなく、生活に適
応していく方法が必要となってきており、環境ホルモン
の影響の少ない資材を用いて住空間を間仕切り又は仕様
を変更することが緊急の課題として登場してきている。
【0007】地球環境問題という課題によって住宅設計
に関し、環境共生という立場から、わが国古来の伝統的
住宅の基礎となってきた建築材料として天然素材を用い
ること、高温多湿の気候風土に適合するための雨と日射
を防ぐ大きな屋根と庇、開放的な空間構成及び高床とい
う手法を用いること及び自然に親しむための花鳥風月に
代表される庭園と一体化した室内空間配置という伝統的
な構成は人口の激増による都市部への人口の過度の集中
によって形成された高密度居住地区の大都市では維持す
ることは困難となってきている。すなわち大都市地区で
は香港、シンガポールに見るように超高層密集住宅が林
立し、従来の日本の伝統的住宅とは異なり高気密、高断
熱のコンパクトな構造で、自然の太陽光線、熱又は風を
活用するエコロジー建築構造とは異なり、暖冷房により
環境条件によらず人工的に快適さを確保する方向に進み
つつあるが、新建材の使用に原因する環境ホルモンの問
題が表面化してきており、住空間をいかに健康的に、か
つ有効に利用するかが緊急の課題となってきている。ま
たドイツのインターバウの例に見るように、画一的な集
合住宅を配列するのではなく、それぞれ異なる構造のも
のを群島的に配列し、各戸の内部仕様もバラェテイを多
くし、孤住から群住へ移行していく傾向が顕著となって
きており、同一な間取りの外観的に同じように見える集
合住宅を集中的に建設してきた従来の方針が修正されよ
うとしてきている。
【0008】住空間を有効に活用する手段として間仕切
の場合、その使用目的によってホテルの居室又は寝室の
ように完全に音声、空気、光等を他の部屋と遮断する必
要がある場合があるが、多くは会議又は宴会等に使用す
るときには多少の雑音や光が漏れても支障がないことが
あり、冷暖房、排気等に関しては各小部屋を密閉に近い
間仕切りをして、部屋別にするよりは空間をより有功に
活用するためにはむしろ大部屋全体として機能させても
差し支えなく、スペースの利用効率、維持経費等からみ
て、他の部屋にとくに使用上の支障を与えない程度に間
仕切る構造のものが好都合とされるようになってきてい
る。
【0009】一般にわが国のお座敷形式の料亭において
は、客には他の人と相席となることなく、孤立した数名
の家族的集団となることが好まれ、一方料亭側としては
複数個の家族的小部屋のみを有することは、多人数の団
体客の受入れには不都合となり、従って施設の使用効率
の立場から大部屋としてもまた小部屋としても利用可能
な構造のものが望ましいとされていたが、従来衝立、屏
風等を用いて間仕切ることも行われてきているものの、
独立した小部屋としての雰囲気を好む傾向が強くなって
きており、そのためその要望に応えるための提案がなさ
れてはいるが、取扱が容易かつ短時間内に模様変えでき
る構造のものの要望が増加してきており、また建売式の
ワンルームマンション又は個人住宅のリビング、ダイニ
ングルームにおいてはほぼ画一的な間取りとなっていて
注文建築とは異なり、使用者の要望とはかけ離れた構造
のものがあり、これを適宜修正して使用者の好みに適合
するように簡単に間仕切りの変更又は内部仕様の模様替
えする要望も増加しつつある。
【0010】とくにお座敷料亭又は個人の住宅において
はせいぜい幅4m程度、高さ2.5m程度の空間の間仕
切をする場合には、間仕切部材の格納、移動の煩雑さ等
からみて、垂直式に間仕切る方が望ましいと思われる
が、ふつう上下方向に間仕切部材を移動させるときは主
として上方の天井部分に近く間仕切部材を格納し、ガイ
ドレール又は側壁の支柱を伝わって出し入れする方法が
用いられるが、不使用の間仕切部材が振動その他の原因
で落下することを防止するとともに、新建材等に含まれ
ているいわゆる「環境ホルモン」の発生又は廃ガス等に
よる室内空気の汚染の影響を少なくするような間仕切の
構造が緊急の課題となってきている。
【0011】
【課題を解決するための手段】住空間の多目的使用の1
つの手段として比較的広い部屋を間仕切って小部屋にす
るときの間仕切材及び支柱が間仕切りしないときの部屋
の使用に支障をきたさないように格納し、かつ出し入れ
が容易で、また速やかになしうる構造が望ましいが、間
口約2間(約3.6m)程度の間仕切りであれば水平方
向に移動する方式よりは垂直方向に移動する方式の方が
空間の利用効率上適当であると思われる。
【0012】大部屋の柱、壁等の対向する個所に複数個
の格納しやすく、かつ取扱容易な寸法の仕切板を相対す
る縁部のガイド部を通して順次天井に近い欄間部分から
下ろして欄間まで積み上げて、いわば縦形の襖様に間仕
切って2個の小部屋を形成せしめうる。
【0013】間口が2間(約3.6m)以上の座敷又は
広間についてはあらかじめ間仕切りする個所に相対して
敷居及び鴨居に相当する設備を設けておき、かつ約2間
(約3.6m)毎に取外し、組み立て可能な柱部材を取
り付ける挿入口を穿っておき、仕切板は約2間(約3.
6m)の長さのものを直列にそれぞれ必要個数を欄間部
分に格納しておき、まず必要とする柱部材を取り付けた
後、前記と同様の操作で間仕切りを行なうことができ
る。
【0014】極めて大きないわゆる百畳敷広間について
は、あらかじめ廊下部分を挟んで、前記の方法で間仕切
りできる部屋の広さごとに取外し可能な襖、柱を用いた
水平方向に間仕切りしうる構造としておき、かつ分割し
たときに照明、換気等の設備に支障をきたさないように
配置しておき、必要に応じて、中部屋、小部屋の順に水
平方向と垂直方向との間仕切り方法を混用することによ
り、大広間でも必要とする大きさの部屋に間仕切ること
を可能としうる。
【0015】またホテル、オフィスビル、ワンルームマ
ンション又は個人住宅のリビング、ダイニングルーム等
の場合、いわゆる和室の欄間に相当する設備がないた
め、天井部分の予め間仕切る予定の個所にレールを埋め
込んでおくか又は後から付設することにより仕切材の格
納の都合上主として水平方向に間仕切るが、壁際にガイ
ド部分を付設することにより垂直方向にも間仕切ること
もできる。
【0016】
【発明の実施の形態】単に住空間を物理的に縮小すると
いうのではなく、わが国伝統の住空間の特徴を生かしな
がら、大幅な改修工事を施工するなしに環境ホルモンに
も配慮した住空間の有効的、多目的な使用をすることを
目的とすにものであって、和風の座敷においてふつう高
さ約2mのところの欄間部分に格納された障子形又は襖
形の環境ホルモンの発生のおそれのある合成樹脂材、接
着剤又は溶剤性塗料等を可及的に使用せず、専ら天然素
材たる木材、紙又はガラス材を主として製作した仕切板
を複数個の固定用の係止部材を取外し、順次両側のガイ
ド部を伝わらせて床まで下ろし、つづいてその上に次の
仕切板をおき、3〜5枚を欄間部分まで隙間なく積み上
げる。なお仕切板は障子様でも、模様をあしらった襖様
でもまた下方は襖様、その上は明かり取りできる障子様
の混合した構造としてもよい。この場合、仕切板を全部
下ろした格納場所の欄間部分は各部屋の空気の共通の通
路とすることによって、各部屋ごとに冷暖房することな
く、また各部屋毎の換気設備を設けることなく座敷空間
全体の運用ができる。なお欄間部分が活用しにくい場所
においては、仕切板を天井部分に押し上げて格納するこ
ともできる。
【0017】極めて大きな部屋を間仕切る場合はあらか
じめ前記の方法で間仕切りができる広さまで他の方法例
えば襖等を用いて主として水平方向の間仕切り方法によ
って仕切った後、小部屋としての間仕切り操作を行うこ
とにより目的を達しうる。
【0018】
【実施例】住空間の有効利用の1つの方法として、10
〜15名収容できる幅約7m、奥行約3mの料亭の和室
において天井1から床2までの壁3に必要に応じて設け
た柱4には積み重ねたとき、襖用の模様が現出しうる仕
切板7、7’がそれを伝わって上下するためのガイド部
41設け、柱4の上方の欄間に相当する個所の梁5に係
止部材51を付した格納個所を設けておき、高さ約18
00mmのところにある梁5と保持部材6との間に確実
に収納されていることを確かめた後、係止部材51を取
り外して両手で順次仕切板7、7’を下ろして、仕切板
の上部に設けてある嵌合凸部71と仕切板の下部に設け
てある嵌合凹部(図示されていない)とを嵌合させて梁
5の位置まで仕切板3枚を積み重ねて固定することによ
って2つの部屋に間仕切ることができ、同様にして他の
所でも間仕切りをして4〜5名収容できる4帖半程度の
小部屋3室に区切って、家族単位のお客の要望に対応し
うる。この場合、仕切板の上部及び下部にそれぞれ3ケ
所づつマグネットを埋め込んでおけば、仕切板を垂直に
並べたとき確実に接続してぐらつかずに固定することが
できる。
【0019】収納する場合は、最上部から押し上げて梁
5の上に載せ、保持部材6に接触させて保持し、つづい
て同様に押し上げて並べ、最下部を収納した後、係止材
51によって確実に梁5の上に固定し格納する。従っ
て、通常の振動又は誤って手を触れても落下するおそれ
は全くない。
【0020】欄間部分を仕切る必要のある場合には、板
材又はプラスチック材を梁5と保持部材6との間に嵌め
こむことによってなしうる。また間口が2間(約3.6
m)以上の場合仕切板が重くなり、かつ下部が屈曲する
おそれもでてきて操作が不便となるときには、大体2間
(約3.6m)毎に取り外し可能なガイド部を有する柱
を必要個所に床の敷居部分から鴨居部分まで立てること
によって、前述の場合と同様に簡単に操作しうる。
【0021】またワンルームマンション又はリビング、
ダイニングルームの間仕切りの場合は部屋全体の雰囲気
に適合した間仕切材を使用することにより、明るく、か
つ華麗な小空間を現出することもでき、季節的に変更又
は行事の内容によって随時間仕切りの変更することも可
能とする。
【0022】比較的広い間口約10m、奥行約8.5m
の和室風の大部屋について、中央部に約幅1mの畳敷廊
下部分を設けておき、移動式柱を約3ケ所に設置しうる
ように床及び天井部分に柱を固定する場所をおき、中規
模の部屋としてほぼ中央に移動式の水平方向に間仕切り
によって約38m2 及び47m2 の2部屋としても使用
し、またさらに小部屋として使用するときは、中央の廊
下部分を挟んで両側に水平方向に取外し可能な仕切材主
として襖状の部材で廊下部分約9m2 を除いて2部屋に
分割した後、予め中規模の部屋の間仕切りの際に設けて
おいた約2.5m毎に間仕切用の移動式柱の場所、すな
わちそれぞれの分割すべき個所に両側の天井部分に格納
しておいた間仕切材を移動させ、前記の小部屋の間仕切
りと同様に垂直方向に仕切板を順次積み重ねて約11m
2 の広さの6室に分割することもでき、使用者の人数に
合わせていずれかの広さの部屋として使用することを可
能とする。
【0023】20m2 〜30m2 のリビングルーム形式
の住空間においては、いわゆる欄間に相当する部分がな
いので、部屋を間仕切る予定の個所の天井に予めレール
を埋め込んで敷設しておくか又は必要に応じて付設し、
仕切材の格納の都合上主として水平方向に間仕切る方法
によるものとし、この場合仕切部材の中に組立式の食
卓、学習机又は寝台等の家具を分解して収納しておき、
間仕切りと同時にこれらき家具類を組み立てて、簡単に
食堂、学習室又は寝室に模様替えでき、また必要に応じ
てそれらの仕様を随時変更することもできるが、この場
合仕切部材としては天然素材を主として使用すること及
び照明、換気等の設備の分割を予測して設置しておくこ
とが望ましい。またさらに広い正方形に近い住空間につ
いては部屋の中央部に近くの床と天井に移動式支柱を固
定するための設備を付しておけば、必要に応じて最大限
4部屋に間仕切ることが可能となる。
【0024】
【発明の効果】垂直方向に仕切板を移動させる方法では
水平方向に移動する間仕切りの場合に比し、仕切板の移
動が故意又は誤ってなされるおそれが殆どなく、個室的
効果が発揮され、家族的雰囲気を与えるものとしての満
足感を与える特徴を有する。
【0025】仕切板をふつうの状態での部屋の使用に差
し支えないような鴨居部分に格納されるため、室内空間
の利用効率がよく、また格納による室内美観を損なうこ
ともなく、独立した日本間としての雰囲気を十分に味わ
いえて、個室的情緒を醸しだすよい部屋であるという印
象を与える特徴をも有している。
【0026】エマージェンシィの発生の場合、完全に遮
断して炎や有害ガスの拡散を防ぐため又は個室的情緒を
高めるために隣室と完全に遮断する場合を除き、冷暖房
又は換気、排気の装置は個別に設置することなく、全体
として運営できるため経費又は設備費の縮減が可能とな
る特徴を有する。仕切材として可及的天然素材たる木
材、紙又はガラス材を使用することにより、とくに狭い
密室的空間において発生するいわゆる「環境ホルモン」
の影響を縮減する効果も期待できる。
【0027】間口の広い座敷空間又はワンルームマンシ
ョン空間を間仕切る場合には、取外し可能の柱又は天井
部分にガイドレールの付設を併用することによって、間
口の狭い空間を間仕切ると略同様の操作によって部屋を
分割しうるため、時間と経費とをかけて改修工事をする
ことなく、きわめて短時間のうちに、かつ簡単に天然素
材を主とする仕切材を用いて住空間の仕様を変えて快適
な健康生活を享受しうるという特徴を有する。
【0028】さらに大きな広間空間においてはあらかじ
め水平方向に間仕切れる位置に敷居、鴨居及び廊下のス
ペースを確保しておくことによって、水平方式によって
中規模の広間空間を間仕切って作成した後、前記の方法
によって多数の小部屋空間を作ることができ、いかなる
広さの空間にも分割しうるという特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る装置の概略の説明図である。
【符号の説明】
1 天井 2 床 3 壁 4 柱 41 ガイド部 5 梁 51 係止部材 6 保持部材 7、7’仕切板 71 嵌合凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定した仕切壁等によって区切られていな
    い大部屋として設計建設されている住空間において適宜
    使用目的に応じて、目的別の複数個の部屋に環境ホルモ
    ンの発生のおそれの少ない部材を用いて間仕切ることに
    よって、それぞれ独立した部屋として使用しうるように
    し、その後必要の都度随時間仕切りを変更しうる構成と
    し、エコロジー建築空間を維持することを特徴とする住
    空間の多目的使用法。
JP10232256A 1998-08-03 1998-08-03 住空間の多目的使用法 Pending JP2000054660A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10232256A JP2000054660A (ja) 1998-08-03 1998-08-03 住空間の多目的使用法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10232256A JP2000054660A (ja) 1998-08-03 1998-08-03 住空間の多目的使用法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000054660A true JP2000054660A (ja) 2000-02-22

Family

ID=16936427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10232256A Pending JP2000054660A (ja) 1998-08-03 1998-08-03 住空間の多目的使用法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000054660A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7222009B2 (en) 2003-09-18 2007-05-22 Nissan Motor Co., Ltd. Driving assist system for vehicle

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7222009B2 (en) 2003-09-18 2007-05-22 Nissan Motor Co., Ltd. Driving assist system for vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20090031642A1 (en) Interactive building module
AU2009220034A1 (en) Interactive Building Module
Friedman Innovative houses: Concepts for sustainable living
Bartlett et al. Do our green buildings perform as intended
WO2007065345A1 (fr) Résidence avec cour et arrière-cour
JP2000054660A (ja) 住空間の多目的使用法
Felmer Low-energy dwelling prototypes for different regions of Chile
Coşkun et al. An Evaluation on Educational Buildings Designed With the Passive House Approach
Monestiroli et al. “A Factory for the Future”: Inveruno New School
Faragallah et al. Reshaping Future Architecture Approaches Using Shipping Containers: Student Housing as a Case Study.
Carvalho et al. Sustainable rehabilitation and reconversion of Palácio da Rosa (Lisbon) in a dance school
Bazzocchi et al. QUALITATIVE AND QUANTITATIVE GUIDELINES FOR CARBON-NEUTRAL KINDERGARTEN DESIGN IN ITALY
Chen Urban housing quality in China: A post-occupancy evaluation study of stat pilot housing estates
Watts Modern environmental design: a project primer for complex forms
Formsma Social space: Seeking for communal places in Maastricht
Siry The United Nations Secretariat: Its Glass Facades and Air Conditioning, 1947–1950
Riether et al. Housing and Concrete, a Design Build Studio
Grange Vilà Energy audit of the Bellvitge UB Health Science Campus through design builder
Walker The reduction of waste and promotion of user autonomy in architecture through the design and application of adaptable systems
Frank Shadpour PE Making security sustainable
Boulanger et al. Grand designs
GRÖMLING Design parameters: location, use and typology
Volz Adaptable design and why you’ll keep hearing about it
Flourentzou et al. Hybrid ventilation and cooling technics for the new Nicosia townhall
Clinchy Belaire Elementary School, San Angelo, Texas. Profiles of Significant Schools.