JP2000046949A - 放射線感応物質、放射線感応検査具及びそれらを利用した放射線検出法 - Google Patents

放射線感応物質、放射線感応検査具及びそれらを利用した放射線検出法

Info

Publication number
JP2000046949A
JP2000046949A JP21090898A JP21090898A JP2000046949A JP 2000046949 A JP2000046949 A JP 2000046949A JP 21090898 A JP21090898 A JP 21090898A JP 21090898 A JP21090898 A JP 21090898A JP 2000046949 A JP2000046949 A JP 2000046949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
radiation
sensitive
chloroform
acetone
ethanol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21090898A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuto Kadotani
光人 門谷
Hidekazu Kadoi
英一 門井
Mikio Sakatani
幹男 酒谷
Tetsuhiro Nakakoshi
哲浩 中越
Takeshi Sakai
毅 坂井
Noboru Nakagome
昇 中込
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Atomic Power Co Ltd
Nuclear Fuel Industries Ltd
Original Assignee
Japan Atomic Power Co Ltd
Nuclear Fuel Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Atomic Power Co Ltd, Nuclear Fuel Industries Ltd filed Critical Japan Atomic Power Co Ltd
Priority to JP21090898A priority Critical patent/JP2000046949A/ja
Publication of JP2000046949A publication Critical patent/JP2000046949A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の高レベルの放射線にのみ感応する低感
度の放射線感応物質とは異なり、多様なレベルの放射線
量を目視により的確に把握することを目的として、特に
極低レベルの放射線に対して使用でき、且つ高レベルの
放射線に対しても応答して発色変化を示す感度が可変な
放射線感応物質、放射線感応検査具、及びそれらを利用
した放射線検出法を得る。 【解決手段】 放射線照射による化合物分子の構造変化
に影響を与える媒質中に分散される次の化1に示される
一般式(1)のトリアリールメタン(tri-aryl-methane)
化合物からなる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線感応物質、
放射線感応検査具及びそれらを利用した放射線検出法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所及び放射線(放射性元素)
等を取り扱う医療・研究施設では効率的被曝管理による
人体への被曝低減が必要であり、また放射線の照射を利
用して滅菌・加工などを行う施設では、照射した放射線
量を短時間に的確に把握することが必要である。
【0003】例えば、原子力発電所では、被曝低減を目
的として管理区域入口に定点の定期サーベイによるエリ
ア線量率マップを表示し、作業者への線量率情報提供を
行っているが、実際に原子力発電所内で検出される低レ
ベルの放射線に対しても色彩等が変化する高感度の放射
線感応物質があれば、壁面等に施工することで線量率を
リアルタイムで作業者が確認でき、効率的な被曝管理が
可能となる。
【0004】一方、放射線の照射を利用する滅菌・加工
施設では対象物により放射線量を変更するため、低感度
から高感度までの放射線感応物質が要求される。
【0005】ところで、放射線に感応して色彩等(変色
・発色)が変化する物質は既に幾つか知られているが、
既存の放射線感応物質が放射線により変色・発色するた
めに必要な放射線量は、数千rad以上と極めて高いた
め、人体に有害なレベルに達する放射線が照射されない
と感応しない。
【0006】従って、原子力発電所及び放射線(放射線
元素)等を取り扱う施設における作業者の被曝管理に
は、使用困難である。
【0007】一方、放射線の照射を利用する滅菌・加工
施設では目視により短時間で所定の放射線が照射された
ことを確認する手段として既に放射線感応物質が使用さ
れている。
【0008】しかしながら、物質の変色・発色が始まる
放射線量が高いこと、また変色・発色の程度による放射
線量の大小の判断が目視確認では正確に行えないことに
より、必要以上に放射線を照射することになり、高コス
ト処理になるという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、放射線
に感応して発色する物質は既にいくつか知られている
が、いずれの物質も放射線に対して感応する線量が数千
rad以上と感度が低く、また、広い線量範囲の放射線
を検出する物質も存在するが、発色・変色の程度により
照射された線量を評価するため、目視では十分正確に線
量を把握することが不可能であった。
【0010】そこで、本発明は、既存の高レベルの放射
線にのみ感応する低感度の放射線感応物質とは異なり、
多様なレベルの放射線量を目視により的確に把握するこ
とを目的として、特に極低レベルの放射線に対して使用
でき、且つ高レベルの放射線に対しても応答して発色変
化を示す感度が可変な放射線感応物質、放射線感応検査
具、及びそれらを利用した放射線検出法を得ることを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載された
発明に係る放射線感応物質は、放射線照射による化合物
分子の構造変化に影響を与える媒質中に分散される次の
化2に示される一般式(1)のトリアリールメタン(tri
-aryl-methane)化合物からなるものである。(但し、式
中の○で囲まれたA,B,Cは、5員又は6員のアリー
ル基を示す)
【0012】
【化2】
【0013】本請求項2に記載された発明に係る放射線
感応物質は、請求項1に記載されたトリアリールメタン
化合物を構成するアリール基が、ベンゼン環、ナフタレ
ン環、チオフェン環、チアゾール環、ピリジン環等の芳
香族性環から選ばれた骨格をもつものである。
【0014】本請求項3に記載された発明に係る放射線
感応物質は、請求項1に記載された媒質が、エタノー
ル、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素の何れか1つ
以上を含むものである。
【0015】本請求項4に記載された放射線感応検査具
は、請求項1〜3の何れかに記載されたトリアリールメ
タン化合物を、予め定められた割合で配合されたエタノ
ール、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素の何れか1
つ以上を含む溶液又はエタノール、アセトン、クロロホ
ルム、四塩化炭素の何れか1つ以上を分散させたポリマ
ーフィルム中に、分散させたものである。
【0016】本請求項5に記載された放射線検出法は、
請求項1〜3の何れかに記載されたトリアリールメタン
化合物を、予め定められた割合で配合されたエタノー
ル、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素の何れか1つ
以上を含む溶液又はエタノール、アセトン、クロロホル
ム、四塩化炭素の何れか1つ以上を分散させたポリマー
フィルム中に、分散させた放射線感応検査具を得て、放
射線照射が行われた放射線感応検査具の発色の有無を視
認して放射線を検出する方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明者らは、物質が放射線に感
応して発色する現象が分子構造の変化によるポテンシャ
ルエネルギー変化と関連するという独自の発想に基づ
き、極低レベル放射線に対して高い感度を示す放射線感
応物質の実現および感度制御(発色が視認可能となるし
きい線量の調整)が分子のポテンシャルエネルギー制御
により可能であるとする技術思想を立て、鋭意研究を進
めた結果、トリアリールメタン系化合物とエタノール、
アセトン、クロロホルム、四塩化炭素等の単体又は混合
物の組合せを用いることで形成し得ることを見出した。
【0018】本発明は、トリアリールメタン系化合物の
放射線による分子構造変化の程度をエタノール、アセト
ン、クロロホルム、四塩化炭素(単体もしくは混合物)
により制御することにより、発色・変色変化の程度では
なく、発色変化の有無により、極低線量から高線量まで
の放射線の検出を行う。
【0019】即ち、本発明においては、前記化2に示さ
れる一般式(1)のトリアリールメタン(tri-aryl-meth
ane)化合物を、放射線照射による化合物分子の構造変化
に影響を与える媒質中に分散して用いる。
【0020】尚、○で囲まれたA,B,Cとしては、通
常置換基を有していてもよい窒素原子を含む5員環又は
6員環であっても窒素原子のほかにイオウ原子等をヘテ
ロ原子として有していてもよい。
【0021】具体的には、本発明の化2に示す一般式に
おける○で囲まれたA,B,Cで示される5員または6
員の芳香族性環としては、次の化3に示す一般式(2)
のベンゼン環、次の化4に示す一般式(3)のナフタレ
ン環、次の化5に示す一般式(4)のチオフェン環、次
の化6に示す一般式(5)のチアゾール環、次の化7に
示す一般式(6)のピリジン環等が挙げられる。
【0022】
【化3】
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】尚、化3〜化7の式中、R は、水素原
子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキル
基、アルコキシ基、アルキルアミノ基、アシルアミノ基
が挙げられる。置換基としては、エステル基、シアノ
基、ニトロ基、チオエーテル基、カルボニル基、スルホ
ニル基、アミノ基、置換アミノ基、アミド基、チオアミ
ド基、ヒドロキシル基、チオール基、カルボン酸エステ
ル基またはスルホン酸基、フリル基、テトラヒドロフリ
ル基等が挙げられる。これらの置換基は2個以上結合し
てもよい。
【0028】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子等が挙げられる。置換基を有してもよい
アルキル基としては、メチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基
等の炭素数が1〜8の非置換のアルキル基や、メトキシ
エチル基、エトキシエチル基、メトキシプロピル基、メ
トキシエトキシエトキシエチル基等のエーテル基を1〜
4個有するアルキル基が挙げられる。
【0029】置換基を有していてもよいアルコキシ基と
しては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ
基、n−ブチルオキシ基、n−ヘキシルオキシ基、n−
オクチルオキシ基等の炭素数が1〜8の非置換のアルコ
キシ基や、メトキシエトキシ基、エトキシエトキシ基、
メトキシプロピルオキシ基、メトキシエトキシエトキシ
エトキシ基等のエーテル基を1〜4個有するアルコキシ
基が挙げられる。
【0030】置換基を有していてもよいアルキルアミノ
基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ
プロピルアミノ基等の3級アミノ基、メチルアミノ基、
エチルアミノ基、プロピルアミノ基等の2級アミノ基が
挙げられる。置換基を有していてもよいアシルアミノ基
としてはアセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基等の
アルキルカルボニルアミノ基等が挙げられる。
【0031】本発明の化2の一般式(1)で表されるト
リアリールメタン系化合物の好適化合物の主な具体例を
表1に示す。尚、表1の基本構造として、I型及びII型
として記載したのは、次の化8及び化9に示す通り、化
2のアリール基の一つがベンゼン環(I型)のもの、化
2のアリール基の一つがナフタレン環(II型)のものを
示す。
【0032】
【表1】
【0033】
【化8】
【0034】
【化9】
【0035】本発明の放射線感応物質であるトリアリー
ルメタン分子は、化10に示す放射線化学反応による分
子構造変化を起こす。即ち、トリアリールメタン分子
は、エタノール、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素
等の何れか1つ以上を含むトリアリールメタン分子自身
の構造変化に影響を与える媒質中に分散される。その媒
質中で、放射線照射によりトリアリールメタン分子が分
解し、水素イオン(H)が解離される。
【0036】
【化10】
【0037】この化10に示す反応により、トリアリー
ルメタン分子構造が変化して発色するが、そのときの分
子構造変化の程度は、媒質であるエタノール、アセト
ン、クロロホルム、四塩化炭素等の影響を受ける。エタ
ノール、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素等の影響
は、トリアリールメタン分子のポテンシャルエネルギー
変化として把握できることより、ポテンシャルエネルギ
ーが異なるようにトリアリールメタン系化合物とエタノ
ール、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素(単体もし
くは混合物)を組合せることで、発色変化が視認可能と
なる放射線しきい線量が異なるようにすることができ
る。
【0038】トリアリールメタン分子自身の構造変化に
影響を与える媒質としては、一定の放射線しきい線量を
越えた際に、トリアリールメタン分子のポテンシャルエ
ネルギー変化として把握するために、トリアリールメタ
ン分子構造が変化して発色するものであれば良い。例え
ば、前述のエタノール、アセトン、クロロホルム、四塩
化炭素の何れか1つ以上を含むものが好ましい。
【0039】従って、本発明の放射線感応検査具は、化
2に記載されたトリアリールメタン化合物を、予め定め
られた割合で配合されたエタノール、アセトン、クロロ
ホルム、四塩化炭素の何れか1つ以上を含む溶液又はエ
タノール、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素の何れ
か1つ以上を分散させたポリマーフィルム中に、分散さ
せて得る。更に、この放射線感応検査具を得た後、放射
線照射が行われた放射線感応検査具の発色の有無を視認
して放射線を検出する。
【0040】
【実施例】次に本発明の実施例によりさらに具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実
施例により制限されるものではない。
【0041】[実施例1]図1は表1に示したトリアリ
ールメタン系化合物No.1にエタノール、アセトン、
クロロホルム、四塩化炭素がそれぞれ1分子作用したと
きのポテンシャルエネルギー変化を示す線図である。図
に示す通り、化合物No.1のポテンシャルエネルギー
は、エタノール、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素
が無い場合に対して、これらが有る場合は、エタノー
ル、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素の順に減少し
ている。このことより、同じトリアリールメタン分子で
も、組合わせる物質の変更により、放射線感応しきい線
量が異なることが推定される。
【0042】そこで、化合物No.1とエタノール、ア
セトン、クロロホルム、四塩化炭素を組合わせた溶液を
それぞれ20mlづつ試験管に取り、ガンマ線照射(6
0−Co)をして、溶液の発色の有無を吸光度変化によ
り評価した。
【0043】図2はガンマ線照射によるトリアリールメ
タン系化合物No.1の発色変化(紫色、吸収波長:5
92〜597nm)を吸光度変化により表した線図であ
る。なお、四塩化炭素については、ガンマ線照射により
析出物が発生し、吸光度測定が正確に行なえなかったこ
とより、図2にデータを記載していないが、極低線量で
の発色が確認されている。
【0044】図2に示す通り、ガンマ線照射前の各溶液
は無色透明であるが、照射と共に紫色に発色し吸光度は
直線的に増加する。照射された放射線量に対する吸光度
の変化率は、組合わせた物質がエタノール、アセトン、
クロロホルムの順に大きくなっており、より低い放射線
量から発色が視認できるようになる。
【0045】一般に目視により発色が識別できる吸光度
の変化量は0.05程度であることより、吸光度が0.
05変化する線量をしきい線量と定義すると、本実施例
におけるしきい線量は、エタノールの場合で約3000
rad、アセトンで約500rad、クロロホルムで約
50radとなる。これらのうち、クロロホルムにおけ
る約50radという値は、これまでの放射線感応物質
では達成されていない低い値であり、また、同じトリア
リールメタン化合物を用いて放射線感応しきい線量を5
0rad〜3000radという広い範囲で制御できる
ことはこれまで知られていなかった。
【0046】したがって、トリアリールメタン系化合物
とエタノール、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素を
組合わせることにより、極低レベルから高レべルまでの
広い範囲の放射線量を、発色の有無により識別可能とす
る放射線検出装置ができる。
【0047】[実施例2]表1に示すトリアリールメタ
ン系化合物No.1,No.2,No.3,No.4,
No.5とクロロホルムを組合わせた溶液を20mlづ
つ試験管に取り、ガンマ線照射(60−Co)をして、
溶液の発色の有無を吸光度変化により評価した。
【0048】図3はガンマ線照射による各トリアリール
メタン系化合物の発色変化を吸光度変化により表した線
図である。発色による吸収波長および色彩は、それぞれ
No.1:597nm−紫発色、No.2:630nm
−緑発色、No.3:610nm−緑発色、No.4:
622nm−青緑発色、No.5:586nm−紫発色
である。
【0049】ガンマ線照射前の各溶液は無色透明である
が、照射と共に発色し、吸光度は直線的に増加する。実
施例1と同様に、吸光度の変化量が0.05程度となる
しきい線量を求めると、いずれも50rad程度であ
り、これまでに無い低い値である。また、実施例1で示
したように、これらの物質とエタノール、アセトン、ク
ロロホルム、四塩化炭素との組合わせを変えることで、
その放射線感受性を広い範囲で制御できることも確認さ
れた。
【0050】なお、これらの物質は、実施例にあるガン
マ線以外にも、X線、紫外線等の検出にも使用可能であ
ることが確認された。
【0051】以上のように、本発明におけるトリアリー
ルメタン系化合物とエタノール、アセトン、クロロホル
ム、四塩化炭素(単体もしくは混合物)の組合せを用い
た放射線検出装置により、原子力発電所や放射線(放射
性物質)等を取り扱う施設内で検出される極低レベルの
放射線の目視による確認が可能となるため、作業者の効
率的被曝管理による被曝低減が可能となる。
【0052】また、放射線の照射を利用する滅菌・加工
施設等においても、既存の低感度の放射線感応物質とは
異なり、極低レベルから高レベルまでの広い範囲の放射
線量を、物質の組合せを変えることで容易にかつきめ細
かくモニターすることが可能となるため、必要以上に過
剰な放射線を照射することがなくなることによる照射コ
ストの低減が可能となる。
【0053】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、既存の高レ
ベルの放射線にのみ感応する低感度の放射線感応物質と
は異なり、多様なレベルの放射線量を目視により的確に
把握することを目的として、特に極低レベルの放射線に
対して使用でき、且つ高レベルの放射線に対しても応答
して発色変化を示す感度が可変な放射線感応物質、放射
線感応検査具、及びそれらを利用した放射線検出法を得
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】トリアリールメタン系化合物の各媒質中でのポ
テンシャルエネルギー変化を示す線図である。
【図2】ガンマ線照射によるトリアリールメタン系化合
物の発色変化を吸光度変化により表した線図である。
【図3】ガンマ線照射による各トリアリールメタン系化
合物の発色変化を吸光度変化により表した線図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門井 英一 東京都千代田区大手町1−6−1 日本原 子力発電株式会社内 (72)発明者 酒谷 幹男 東京都千代田区大手町1−6−1 日本原 子力発電株式会社内 (72)発明者 中越 哲浩 東京都千代田区大手町1−6−1 日本原 子力発電株式会社内 (72)発明者 坂井 毅 大阪府泉大津市宇多1048−112 (72)発明者 中込 昇 大阪府泉南市新家6041−2 Fターム(参考) 2G088 BB09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線照射による化合物分子の構造変化
    に影響を与える媒質中に分散される次の化1に示される
    一般式(1)のトリアリールメタン(tri-aryl-methane)
    化合物からなることを特徴とする放射線感応物質。 【化1】 (但し、式中の○で囲まれたA,B,Cは、5員又は6
    員のアリール基を示す)
  2. 【請求項2】 前記トリアリールメタン化合物を構成す
    るアリール基が、ベンゼン環、ナフタレン環、チオフェ
    ン環、チアゾール環、ピリジン環等の芳香族性環から選
    ばれた骨格をもつことを特徴とする請求項1に記載され
    た放射線感応物質。
  3. 【請求項3】 前記媒質が、エタノール、アセトン、ク
    ロロホルム、四塩化炭素の何れか1つ以上を含むことを
    特徴とする請求項1に記載された放射線感応物質。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載されたトリ
    アリールメタン化合物を、予め定められた割合で配合さ
    れたエタノール、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素
    の何れか1つ以上を含む溶液又はエタノール、アセト
    ン、クロロホルム、四塩化炭素の何れか1つ以上を分散
    させたポリマーフィルム中に、分散させたことを特徴と
    する放射線感応検査具。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の何れかに記載されたトリ
    アリールメタン化合物を、予め定められた割合で配合さ
    れたエタノール、アセトン、クロロホルム、四塩化炭素
    の何れか1つ以上を含む溶液又はエタノール、アセト
    ン、クロロホルム、四塩化炭素の何れか1つ以上を分散
    させたポリマーフィルム中に、分散させた放射線感応検
    査具を得て、 放射線照射が行われた放射線感応検査具の発色の有無を
    視認して放射線を検出することを特徴とする放射線検出
    法。
JP21090898A 1998-07-27 1998-07-27 放射線感応物質、放射線感応検査具及びそれらを利用した放射線検出法 Pending JP2000046949A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21090898A JP2000046949A (ja) 1998-07-27 1998-07-27 放射線感応物質、放射線感応検査具及びそれらを利用した放射線検出法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21090898A JP2000046949A (ja) 1998-07-27 1998-07-27 放射線感応物質、放射線感応検査具及びそれらを利用した放射線検出法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000046949A true JP2000046949A (ja) 2000-02-18

Family

ID=16597067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21090898A Pending JP2000046949A (ja) 1998-07-27 1998-07-27 放射線感応物質、放射線感応検査具及びそれらを利用した放射線検出法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000046949A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005533341A (ja) * 2002-07-10 2005-11-04 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー トリアリールメタンを主成分とする電荷輸送組成物およびその電子デバイスにおける使用

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005533341A (ja) * 2002-07-10 2005-11-04 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー トリアリールメタンを主成分とする電荷輸送組成物およびその電子デバイスにおける使用
US8287769B2 (en) 2002-07-10 2012-10-16 E I Du Pont De Nemours And Company Charge transport compositions and electronic devices made with such compositions
US8293139B2 (en) 2002-07-10 2012-10-23 E I Du Pont De Nemours And Company Charge transport compositions and electronic devices made with such compositions
US8529796B2 (en) 2002-07-10 2013-09-10 E I Du Pont De Nemours And Company Charge transport compositions and electronic devices made with such compositions

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5319203A (en) Scintillator material
CA2120471C (en) Gamma radiation detection
JP2002285146A (ja) フォトクロミック組成物及び線量計
WO1989006347A1 (en) Multi-color ultraviolet radiation measurement device
Allen et al. 2-Nitrobenzaldehyde: a convenient UV-A and UV-B chemical actinometer for drug photostability testing
RU2139555C1 (ru) Способ и материал для обнаружения ионизирующего излучения
Mai et al. Polyvinyl butyral films containing leuco-malachite green as low-dose dosimeters
US4507226A (en) Radiochromic liquid solution
JP2000046949A (ja) 放射線感応物質、放射線感応検査具及びそれらを利用した放射線検出法
JP2973308B2 (ja) 放射線感応物質及びそれを利用した放射線検出方法
JP3131878B2 (ja) 放射線感応物質及びそれを利用した放射線検出方法
Miyaji et al. Development of a radiation dosimeter consisting of leuco crystal violet and a small amount of halocarbons
Weerasinghe et al. Aquatic photodegradation of albendazole and its major metabolites. 1. Photolysis rate and half-life for reactions in a tube
Tommasino et al. Neutrons, radon, nanoparticles, and nanoholes: Everything comes to a full circle with track detectors
Glenn Preparation of samples for liquid scintillation and gamma counting
Leung et al. Sensitivity of LR 115 SSNTD in a diffusion chamber
Singh et al. Applying a low energy HPGe detector gamma ray spectrometric technique for the evaluation of Pu/Am ratio in biological samples
da Costa et al. Gamma spectrometry of iodine-125 produced in IEA-R1 nuclear reactor, using HPGe detector and fixation into epoxy matrix disc
Koo et al. Sensitivity of LR115 detector in diffusion chamber to 222Rn in the presence of 220Rn
JP2009265034A (ja) カラー線量計
Cole et al. Radiological Physics Division. Annual Report, July 1968--June 1969
Stoicovici et al. The absolute alpha counting of uranium in a liquid scintillator
Joseph et al. Effect of UV irradiation on CR-39
Perkins et al. Interpretation of Data Obtained from Non-Destructive and Destructive Post-Test Analyses of an Intact-Core Column of Culebra Dolomite
FR3092327A1 (fr) Matériau radiosensible comprenant des monomères dérivés du diacétylène et son utilisation à titre d’indicateur de depassement d’un seuil de dose de rayonnement

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20000229