JP2000041478A - 分葱の栽培方法 - Google Patents

分葱の栽培方法

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JP2000041478A JP10246576A JP24657698A JP2000041478A JP 2000041478 A JP2000041478 A JP 2000041478A JP 10246576 A JP10246576 A JP 10246576A JP 24657698 A JP24657698 A JP 24657698A JP 2000041478 A JP2000041478 A JP 2000041478A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 春の通常の分葱の収穫期のみならず,分葱の
シーズンオフの秋場や冬場にも,分葱の収穫を行うこと
ができる,非常に栽培効率のよい分葱の栽培方法を提供
する。 【解決手段】 分葱の植え付けに際して,翌春の収穫期
に十分に分けつ成長した分葱の大きさを想定して,その
生育中に間引くことを不要とする間隔で分葱の球根を植
え付けるとともに,植え付けた球根と球根の間に,成長
に応じて間引くことを想定した分葱の球根を植え付け,
分葱の成長に応じて,間引くことを想定した分葱を適宜
間引いて収穫し,最後に,翌春の収穫期に収穫を想定し
た分葱の収穫を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,分葱(わけぎ)の
生育特性を利用した分葱の栽培方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】分葱は,葱科の植物に属し,茹でて葱ぬ
た等にして食べると非常に美味しく,春の野菜として人
気があり,また,栽培も非常に簡単なことから,古来よ
り日本のいたる所で広く栽培されている。過去の葱の栽
培方法について,先行技術を調べてみると,特開昭58
−60918,特開昭58−138320,特開昭63
−141518,特開平2−49515,特開平2−2
83213,特開平2−283214,特開平3−23
6721,特開平4−27321,特開平4−3606
18,特開平6−22642,特開平6−20964
5,特開平7−246024,特開平7−32751
2,特開平8−56476等をみることができるが,い
ずれも,長葱(棒葱,白葱)の栽培方法に関するもの
で,分葱の栽培方法に関する文献は,全く存在していな
い。
【0003】分葱は,通常,8月末〜9月初めにその球
根を植え付け,翌年の3月末〜4月末頃に収穫期を向か
えており,植え付けに際しては,大きく分けつ(株分
け)成長した収穫期の分葱の大きさを想定して,各畝に
15〜20cmの間隔で1箇所に3個程度の球根を植え付
けている。このような方法で分葱の植え付けを行うと,
翌年の収穫期まで,施肥と草取り以外は何も農作業を必
要とせずに収穫期を向かえることができるので,今日で
も,この方法が最も合理的な分葱の栽培方法と考えられ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って,生育期間中の
秋場や冬場に,途中で分葱を収穫してしまうと,非常に
高価な価格で取引される点では有利であるが,それ以降
は,その部分の土地を遊ばせてしまうことになり,しか
も,翌年の収穫期には,その部分の分葱の収穫を行うこ
とができなくなるので,栽培効率が悪くなる。本発明
は,このような現状に鑑みて行われたもので,分葱の生
育期間中の秋場や冬場にも分葱を収穫することができ,
しかも,翌春の通常の収穫期にも,その収穫を行うこと
ができる,非常に栽培効率のよい分葱の栽培方法を提供
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は,上述の目的を
達成するもので,次の構成よりなるものである。すなわ
ち,本発明は「分葱の植え付けに際して,十分に分けつ
成長した翌春の収穫期の分葱の大きさを想定して,その
生育中に間引くことを不要とする間隔で分葱の球根を植
え付けるとともに,植え付けた球根と球根の間に,成長
に応じて間引くことを想定した分葱の球根を植え付け,
分葱の成長に応じて,間引くことを想定した分葱を適宜
間引いて収穫し,翌春の収穫期に,その収穫を想定して
植え付けた分葱を収穫することを特徴とする分葱の栽培
方法」を要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下,本発明を詳細に説明する。
分葱の生育過程を詳細に観察すると,分葱は他の農作物
とは異なる分葱に固有の生育過程を有していることが分
かる。まず,8月末〜9月初旬に分葱の球根を植えつけ
ると,生育の初期には,その球根自身の養分を用いて生
育し,1カ月程でほぼ30〜40cm程度の草丈に成長
し,この当たりから分けつ(株分け)が始まり,生育─
株分け─生育─株分けを繰り返しながら翌春の収穫期を
向かえる。この過程で特異な点は,生育過程の分葱が,
いずれも収穫期の分葱とほぼ同じ30〜40cm程度の出
荷できる草丈に成長している点にある。このことは驚く
べき発見であり,今日まで長年にわたって見過ごされて
きた事柄である。
【0007】この点に着眼することができれば,植え付
けに際して従来の植えつけ密度より濃密度で植え付け,
分葱の成長の過程で込み過ぎてきた分葱を適宜間引くこ
とにより,収穫期の分葱とほぼ同じ大きさの分葱を出荷
することが可能となり,分葱の栽培方法として非常に合
理的である。これを消費者の立場からみれば,秋場〜冬
場のシーズンオフにも,新鮮な分葱を安く豊富に味わう
ことが可能となるのであるから,本発明方法は,生産
者,消費者の双方に利益をもたらす,極めて有用な画期
的な栽培方法ということができる。このような本発明の
栽培方法は,分葱の生育特性を利用した栽培方法である
から,分葱とは生育特性の異なる他の農作物に,本発明
の栽培方法を適応することは不可能である。
【0008】本発明方法の第一の特徴は,分葱の植え付
けに際して,十分に分けつ成長した収穫期の分葱の大き
さを想定して球根を植え付ける,従来の植え付け間隔で
分葱の球根を植え付けるとともに,植え付けた球根と球
根の間に,成長に応じて間引いて収穫することを想定し
て,分葱の球根を過剰に植え付ける点にある。分葱の栽
培方法は,地方によって異なるようではあるが,通常の
従来の作付け方法によれば,各畝に15〜20cmの間隔
で1箇所に3個程度の球根を植えつける方法が一般的で
ある。従って,本発明方法では,これより密に15cm当
たり4個以上,好ましくは6個以上,さらに好ましくは
9個以上の分葱の球根を植え付ける。植え付け密度の上
限は,球根同士が互いに僅かに接触する密度である。
【0009】この密植方法は,いかなる方法で行っても
よいが,まず,15〜20cmの間隔で1箇所に3個ず
つ,一辺が3〜5cmの正三角形のほぼ頂点付近に分葱の
球根を植え付け,続いて,隣り合う植え付け部分と植え
付け部分の間に,生育の過程で間引いて収穫することを
想定して,分葱の球根をできるだけ多く植え付ける。他
の植え付け方法としては,5〜10cmの列間隔で,2〜
数列にて,各列とも分葱の球根をほぼ等間隔で,15〜
20cm当たり4個,6個,8個等の適宜の濃い密度で植
え付ける。この球根の植え付けは,隣り合う球根が互い
に僅かに接触するごとき最大密度で植え付けることもで
き,この場合には,最小の作付け面積で最大の収穫量を
あげることができる。
【0010】上述のごとくして分葱の球根を植え付ける
と,生育初期には,分葱は自分自身の球根の養分を用い
て成長を始め,ほぼ一カ月後に,30〜40cmの草丈に
密集して成長するので,本発明方法では,ここで植え付
け時に間引くことを想定して植え付けた分葱の第1回目
の間引き収穫を行う。このときの間引き収穫は,分葱を
1本おきに間引いてもよいし,2本おきに2本ずつ間引
いてもよく,次回の間引き収穫を想定しながら適宜の方
法で間引き収穫を行う。間引き収穫に際しては,間引い
た分葱の隣の分葱の根を傷つけることがしばしば起きる
ので,間引いた後には,適度の覆土と十分な冠水を行う
ように心掛けるとよい。
【0011】第1回目の間引き収穫後,分葱は自分自身
の根から養分を吸収し,葉の光合成によって,分けつ
(株分け)と生育を続け,その1カ月後には,第1回目
にどこを間引いたのか全く分からない程に成長し,30
〜40cm丈の密集した分葱となる。本発明方法では,こ
こで第2回目の間引き収穫を行う。このようにして,本
発明方法では,1カ月に1回程度の周期で分葱の収穫を
繰り返しつつ,翌春の3月末〜4月頃に,従来どおりの
分葱の収穫を行う。従って,本発明方法では,春の従来
どおりの分葱の収穫のほかに,秋場〜冬場の分葱のシー
ズンオフにも,間引き収穫を5〜6回行うことができる
ので,分葱の生産者は,本発明方法によって,多大な利
益を享受することができるようになる。
【0012】分葱は,厳冬期の1〜2月頃には,成長が
緩慢となり,間引き収穫を行うことができなくなるの
で,この時期にも間引き収穫を行いたい場合には,分葱
にビニールトンネルを敷設すれば,厳冬期でも引き続
き,分葱の間引き収穫を行うことができるようになる。
本発明の分葱の栽培方法は,肥料分を水に溶かしてポン
プで循環させる水耕栽培法に応用することもでき,本発
明方法は,むしろ,この水耕栽培法に最も適した栽培方
法であると言うこともできる。
【0013】水耕栽培法で本発明の実施を行う場合に
は,分葱の植え付けに際して,所定の面積の栽培容器
に,分葱の球根を互いに接触するほどの高密度でセット
し,次に分葱が30〜40cm丈の出荷できる大きさの草
丈に成長したところで,第1回目の間引き収穫を行う。
この水耕栽培法においても,分葱と分葱の間にある分葱
を文字どおり間引いて収穫を行ってもよいが,水耕栽培
法の場合には,一部の分葱をまとめて収穫した後,その
残りの分葱を栽培容器の全体に均一に分散させる方法を
採用する方が,作業性の点から合理的であるので推奨さ
れる。
【0014】第1回目の間引き収穫の後,分葱の草丈が
密集して30〜40cmに再度成長してきたところで,第
2回目の間引き収穫を行う。第2回目の収穫も,第1回
目の間引き収穫と同様にして行えばよい。第3回目以降
の間引き収穫も同様にして行い,最終収穫期まで,適宜
の周期で繰り返し繰り返し間引き収穫を行いつつ,翌春
の最終収穫期を向かえる。上述の水耕栽培法で分葱の栽
培を行う場合には,室内で温度,湿度をコントロールし
ながら分葱の栽培を行うこともできるので,四季を問わ
ず工場生産方式で分葱の生産を一年中実施することも可
能である。本発明は,以上の構成よりなるものである。
【0015】
【作用】本発明のごとく,分葱の生育特性を利用して,
翌春の収穫期に十分に分けつ成長した分葱の大きさを想
定して,その生育中に間引くことを不要とする間隔で分
葱の球根を植え付けるとともに,植え付けた球根と球根
の間に,成長に応じて間引くことを想定した分葱の球根
を植えつけると,従来,不可能であった秋場や冬場に
も,市場に出荷することができる十分な草丈の分葱を,
一定の周期で間引きながら収穫することができ,しか
も,翌春の収穫期には,従来どおり,通常の分葱の収穫
を行うことができる。
【0016】
【発明の効果】本発明の分葱の栽培方法によれば,春の
収穫期の収穫のみならず,分葱のシーズンオフの秋場や
冬場にも,春の収穫期と同様に,30〜40cm丈の分葱
を繰り返し収穫し,出荷することができるようになる。
これを消費者の立場からみれば,秋場〜冬場のシーズン
オフにも,新鮮な分葱を安く豊富に味わうことが可能と
なる。従って,本発明方法は,生産者,消費者の双方に
利益をもたらす,極めて有用な画期的な栽培方法という
ことができる。
【手続補正書】
【提出日】平成11年7月5日(1999.7.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分葱の植え付けに際して,十分に分けつ
    成長した翌春の収穫期の分葱の大きさを想定して,その
    生育中に間引くことを不要とする間隔で分葱の球根を植
    え付けるとともに,植え付けた球根と球根の間に,成長
    に応じて間引くことを想定した分葱の球根を植え付け,
    分葱の成長に応じて,間引くことを想定した分葱を適宜
    間引いて収穫し,翌春の収穫期に,その収穫を想定して
    植え付けた分葱を収穫することを特徴とする分葱の栽培
    方法。
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