JP2000029980A - 光学的読取装置 - Google Patents

光学的読取装置

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JP2000029980A
JP2000029980A JP10193176A JP19317698A JP2000029980A JP 2000029980 A JP2000029980 A JP 2000029980A JP 10193176 A JP10193176 A JP 10193176A JP 19317698 A JP19317698 A JP 19317698A JP 2000029980 A JP2000029980 A JP 2000029980A
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time
light emitting
deterioration
reading device
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JP10193176A
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Kunihiko Ito
邦彦 伊藤
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】LED光源の経年変化による劣化を自動的に補
償して製品寿命を延ばし、長期にわたり十分な読み取り
能力を維持できる光学的読取装置を提供する。 【解決手段】LED光源の劣化を経年時間で推定する。
30000時間の経過で(S40:YES)、劣化補償
処理その1を実行し(S60)、50000時間の経過
で(S70:YES)、劣化補償処理その2を実行する
(S80)。補償処理は、例えば受光手段の露光時間を
長くして直接的に受光手段での受光量を増加させて実現
したり、発光手段における発光量を増加させることで、
結果として受光手段における受光量を増加させる。ま
た、受光手段が受光可能な状態にある時間帯内での、発
光手段の発光時間を長くして受光量を増加させたり、受
光手段への反射光の通過が絞りにより制限されている構
成であれば、絞り開時間を調節して受光量を増加させる
こともできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーコードなどの
読み取り対象に光を照射し、その反射光から読み取り対
象の画像を読み取る光学的読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録票等に記録されたバーコード等を光
学的センサに結像して、そのバーコード等の情報を読み
取る光学的読取装置が存在する。このような光学的読取
装置の良く知られた例はバーコードリーダであり、LE
D光源を用いた発光手段からの照射光をバーコードに照
射することで、バーコードからの反射光をCCDセンサ
などの受光手段に結像し、この受光手段にてバーコード
の画像を読み取り、更に、その明暗パターンからバーコ
ードが表している情報を解読するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような光学的読取
装置は、寿命等により光源が劣化して輝度が低下した場
合には、画像の明暗パターンが不明確となり解読に失敗
し易くなる。このように解読失敗を繰り返すようになる
と、光学的読取装置のユーザは、光学的読取装置の寿命
が来たものとして光学的読取装置自体や内部の回路を取
り替えたり、あるいは光学的読取装置が故障であるとし
て、修理に出す必要があった。
【0004】しかし、光学的読取装置自体の寿命や故障
と考えられる場合には、発光ダイオード(以下、LE
D)等の光源の劣化を原因とする場合が多く存在する。
光源が劣化している場合には、光源自体の調整処理、あ
るいは他の手段での受光光量の補正をすれば、正常に解
読できる状態に戻すことができる。このため、光学的読
取装置自体あるいは回路を取り替えたりするよりも、コ
スト的に極めて有利である処置を採用することができ
る。
【0005】そして、この光源の劣化の原因として最も
多く考えられるのがいわゆる寿命によるもの、すなわち
経年変化による劣化である。そこで本発明は、LED光
源の経年変化による劣化を推定し、自動的に補償処理を
実行することで、製品寿命自体を延ばし、長期にわたっ
て十分な読み取り能力を維持できる光学的読取装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するためになされた請求項1記載の光学的読取装
置は、発光ダイオード光源を用いた発光手段からの照射
光を読み取り対象に照射することで、読み取り対象から
の反射光を受光手段に結像し、受光手段にて読み取り対
象の画像を読み取る。このような読み取り動作をしてい
る際、積算時間計測手段は、発光手段による使用積算時
間を計測する。そして、推定手段が、その積算時間記憶
手段によって計測された使用積算時間に基づいて発光手
段が劣化したかどうかを推定し、推定手段での推定結果
が発光手段の劣化を示している場合には、補正手段が受
光手段の受光量を増加させる処理を行う。
【0007】発光手段の劣化の原因として最も多く考え
られるのがいわゆる寿命によるもの、すなわち経年変化
によるLED光源の輝度低下である。したがって、発光
手段の使用積算時間に基づけば、経年変化によるLED
光源の輝度の低下、つまり劣化を推定することができ
る。具体的には、劣化度合いの試験を行い、どの程度の
経年変化でどの程度の劣化が生じるかを予め確認してお
き、そのデータに基づいて劣化を推定する積算時間を決
定するようにすればよい。
【0008】本発明の光学的読取装置は、このようにL
ED光源の経年変化による劣化を推定し、ある一定時間
経過していれば受光手段の受光量を増加させる処理を行
うことで、製品寿命自体を延ばすことを可能とし、コス
トや資源の無駄を避けることができるようになる。
【0009】補正手段による受光量の増加は、例えば受
光手段の露光時間を長くすることにより達成できる(請
求項2参照)。この場合、受光手段の露光時間がシャッ
タにより制限されている構成であれば、補正手段は、シ
ャッタを開く時間を長くすることにより、露光時間を長
くさせることができる(請求項3参照)。
【0010】また発光手段における発光量を増加させる
ことにより、結果として、受光手段における受光量を増
加させることができる(請求項4参照)。また、受光手
段が受光可能な状態にある時間帯内での、発光手段の発
光時間を長くすることにより、受光量を増加させること
ができる(請求項5参照)。
【0011】また、受光手段への反射光の通過が絞りに
より制限されている構成であれば、補正手段は、絞りを
開くことにより、受光量を増加させることができる(請
求項6参照)。一方、積算時間計測手段による使用積算
時間の計測に関しては、例えば光学的読取装置において
電源がONした時点からOFFされるまでの時間を使用
時間と考え、それを積算するようにしてもよいが、発光
手段がLED光源の点滅によって照射光を断続的に出し
ている場合には、その点滅動作の内の点灯時間のみを使
用時間として考え、それを積算するようにしてもよい。
【0012】ところで、推定手段における推定及びその
推定結果に基づく補正手段の補正に関しては、例えば唯
一の推定時間を決めておき、積算時間がその推定時間を
超えた場合に1回だけ補正するようにしてもよいが、請
求項7に示すように、推定手段は発光手段の劣化度合い
を複数段階で推定し、補正手段は、その推定手段にて推
定された劣化度合いに応じた複数段階の補正を実行する
ようにしてもよい。例えば、30000時間と5000
0時間という2つの推定時間を準備しておき、それぞれ
の推定時間を超えた時点で、各推定時間に対応する補正
を行うのである。上述したように、劣化度合いの試験を
行い、例えばLED光源の輝度が10%劣化する経年時
間と20%劣化する経年時間を各推定時間とすればよ
い。そして、この場合には、10%,20%の劣化をそ
れぞれ補正できるような補正内容とすればよい。
【0013】一方、請求項8に示すように、発光量や受
光量を大きくするのではなく、増幅率補正手段を設け
て、推定手段での推定結果が発光手段の劣化を示してい
る場合には、増幅率補正手段が受光手段の出力波形の増
幅率を高める処理を行うようにしても良い。このように
すると、発光手段の劣化に伴い受光手段における受光量
が低下したため画像自体の明暗差が小さくなったとして
も、増幅により十分な明暗の差を得ることができる。光
学的読取装置は、長期にわたって十分な読み取り能力を
維持できる。
【0014】もちろん、請求項9に示すように、増幅率
補正手段に加えて上述の補正手段を備え、増幅率の補正
及び受光手段の受光量を増加させる補正を共に行うよう
にしてもよい。なお、上述した光学的読取装置の各手段
をコンピュータシステムにて実現する機能は、例えば、
コンピュータシステム側で起動するプログラムとして備
えることができる。このようなプログラムの場合、例え
ば、フロッピーディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、ハードディスク等のコンピュータ読み取り可能な記
録媒体に記録し、必要に応じてコンピュータシステムに
ロードして起動することにより用いることができる。こ
の他、ROMやバックアップRAMをコンピュータ読み
取り可能な記録媒体として前記プログラムを記録してお
き、このROMあるいはバックアップRAMをコンピュ
ータシステムに組み込んで用いても良い。
【0015】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]本発明の一実施
の形態について、図に基づいて説明する。図1はバーコ
ードリーダ4の概略断面図であり、図2はその制御系統
のブロック図である。
【0016】バーコードリーダ4は、ケース12、読取
部14、データ処理出力部16などを備えている。ケー
ス12の前方部の内部には読取部14が配置され、ま
た、ケース12の後方部は操作者が手で握るための把持
部20を形成している。ケース12の前方部の下部に
は、読取口22が設けられ、読取口22の奥には、防塵
プレート24が配置されて、読取口22を閉塞してい
る。このことにより、塵が読取口22からケース12内
部に侵入するのを防止している。また、防塵プレート2
4は、少なくとも下に述べる読み取り光としての赤色の
光は通過可能である。
【0017】読取部14は、照明用赤色発光ダイオード
26(発光手段に該当)、発光駆動回路28、集光レン
ズ30、反射鏡32、結像レンズ部34および光学的セ
ンサ36(受光手段に該当)を備えている。発光駆動回
路28により照明用赤色発光ダイオード26が発光する
と、その赤色光は防塵プレート24を通過して、ケース
12外部のバーコード8を照射する。ここでは、バーコ
ード8は読取口22にほぼ接触された状態で赤色光に照
射される。
【0018】バーコード8により反射された赤色光は、
再度、防塵プレート24からケース12内に入り、反射
鏡32で反射されて結像レンズ部34に入射し、受光素
子がリニアに一列配列された光学的センサ36にバーコ
ード8の像を、その各バーの配列方向と光学的センサ3
6の受光素子の配列方向とが同じ方向で結像させる。こ
のバーコード8の像を光電変換して読み取った光学的セ
ンサ36は、像のパターンを表す電気信号としてデータ
処理出力部16側に出力する。
【0019】ケース12内部のデータ処理出力部16に
は、基板38上に、波形整形部40、メモリ42、マイ
クロコンピュータ44、およびレジスタやホストコンピ
ュータ等の本体装置への出力回路46が備えられてい
る。データ処理出力部16は、読取部14からバーコー
ド8の読み取りデータを、波形整形部40を介して入力
すると、マイクロコンピュータ44の処理により、その
データをデコード(解読)して、バーコード8が表して
いる情報を得、その情報をメモリ42に一旦記憶する。
次に、このメモリ42内に記憶された情報を出力回路4
6により、所定タイミングで、光や電波による無線通信
あるいはケーブルを通して本体装置へ送信する。
【0020】また読取部14が収納されている部分の、
光路に影響しない位置に、ブザー装置48が設けられ、
マイクロコンピュータ44にてバーコード8のデコード
に成功した場合に、ブザー装置48を鳴動させるように
している。マイクロコンピュータ44は、CPU,RO
M,RAM,I/O等を備えて、上述したデータ処理出
力部16として必要な処理を実行している。
【0021】ここで、光学的な配置状態を図3に模式的
に示す。照明用赤色発光ダイオード26からの照射光は
集光レンズ30を介して読取口22から、ケース12の
外部に存在するバーコード8を照射する。バーコードリ
ーダ4としてのバーコード8の読み取りおよび解読は、
領域Dの部分から読み取った出力を用いて行う。もし、
照明用赤色発光ダイオード26の劣化により、照明用赤
色発光ダイオード26からの照射光が弱まれば、照明用
赤色発光ダイオード26により照射されるバーコード8
からの反射光も減少し、図4に示すバーコード8の黒と
白とのバーからの反射光の強度差Hが小さくなり、ある
程度小さくなると解読不能となる。そして、照明用赤色
発光ダイオード26の劣化の原因として最も多く考えら
れるのがいわゆる寿命によるもの、すなわち経年変化に
よる輝度低下である。したがって、照明用赤色発光ダイ
オード26を使用した積算時間に基づけば、経年変化に
よる輝度の低下、つまり劣化を推定することができる。
具体的には、経年変化に対する輝度の低下度合いを試験
にて調べておく。例えば図6に示すような輝度変化曲線
が得られ、本実施形態では、30000時間と5000
0時間の2つを劣化推定時間とする。
【0022】この照明用赤色発光ダイオード26の劣化
推定および推定に伴う処置を行う劣化補償処理のフロー
チャートを図5に示す。本処理は、マイクロコンピュー
タ44により実行される。この劣化補償処理は、バーコ
ードリーダ4に設けられた図示しない電源スイッチが操
作されて電源が供給されると、開始する。
【0023】処理が開始されると、ソフトウェアタイマ
によって経年時間のカウント処理が実行される(S1
0)。そして、1時間経過すると(S20:YES)、
メモリ42内のEEPROMへ書き込む。そして、30
000時間経過したかどうか判断し(S40)、積算時
間が30000時間を経過していなければ(S40:N
O)、S10へ戻る。つまり、1時間単位で経年時間を
カウントしていき、30000時間経過するのを待ち、
30000時間経過すると(S40:YES)、S50
へ移行する。
【0024】S50では、S60での劣化補償処理その
1を既に実行しているかどうか判断し、実行していなけ
れば(S50:NO)、S60へ移行して劣化補償処理
その1を実行し、その後S10へ戻る。一方、劣化補償
処理その1を既に実行している場合には(S50:YE
S)、S70へ移行して、今度は50000時間経過し
たかどうか判断する。積算時間が50000時間を経過
していなければ(S70:NO)、S10へ戻る。そし
て、50000時間経過すると(S70:YES)、S
80へ移行し、劣化補償処理その2を実行して、本処理
を終了する。
【0025】ここで、S60での劣化補償処理その1、
及びS80での劣化補償処理その2の内容について説明
する。これらの劣化補償処理は、光学的センサ36の受
光量を増加するため、図7(a)に示すごとく、感光素
子に蓄えられた電荷を放出させるシフトゲートパルスφ
ROGのパルス間隔TE をΔT分増加させる処理を行
う。このことにより、光学的センサ36の全感光素子の
受光時間が長くなり、それだけ蓄積する電荷の量が増加
する。但し、各経年時間(30000時間、50000
時間)での劣化度合いは異なるので、各劣化度合いに対
応するように、シフトゲートパルスφROGのパルス間
隔TE の増加分ΔTは設定されている。
【0026】このように劣化補償処理その1あるいはそ
の2にては、照明用赤色発光ダイオード26の劣化によ
り輝度が低下した場合には、光学的センサ36側の受光
量を増加させているので、バーコード8の黒と白とのバ
ーからの反射光の強度差Hを十分大きく維持させること
ができ、解読不能に陥ることを防止することができる。
また、照明用赤色発光ダイオード26が完全に劣化し
て、上述の劣化補償処理その2による受光量の増加でも
補償が不可能となれば、そのときに初めて、バーコード
リーダ4の解読が不能となり、ユーザにとって真にバー
コードリーダ4の補修や取り替えが必要なことが判明す
る。
【0027】したがって、照明用赤色発光ダイオード2
6が単に劣化したのみでは解読不能とならず、照明用赤
色発光ダイオード26の本当の寿命が来るまで、バーコ
ードリーダ4を使用することができ、バーコードリーダ
4の使用期間が長くなり、補修や取り替えのコストを低
減させることができる。
【0028】本実施の形態において、ステップS10〜
S30が積算時間計測手段としての処理に該当し、ステ
ップS40,S70が推定手段としての処理に該当す
る。また、ステップS60,S80が補正手段としての
処理に該当する。 [実施の形態2]前記実施の形態1では、光学的センサ
36の受光量を増加する手段として、感光素子に蓄えら
れた電荷を放出するシフトゲートパルスφROGのパル
ス間隔TE をΔT分増加させる処理を行ったが、図8
(a)の正面説明図および図8(b)の側面説明図に示
すごとく、結像レンズ部34の縦長絞り34aの長手方
向にて2枚の遮蔽板50a,50bを上下するシャッタ
50を設け、このシャッタ50の開時間をマイクロコン
ピュータ44が制御することで、受光量を増加させるよ
うにしても良い。すなわち、図5のS60の劣化補償処
理その1及びS80の劣化補償処理その2において、シ
フトゲートパルスφROGのパルス間隔TE の代わり
に、シャッタ50の開時間を用いることにより、実施の
形態1と同様の処理が可能となる。なお、当然である
が、劣化補償処理その1の場合よりも劣化補償処理その
2の方がシャッタ50の開時間が長くなる。
【0029】[実施の形態3]前記実施の形態1では、
光学的センサ36の受光量を増加することで照明用赤色
発光ダイオード26の劣化の補償をしていたが、照明用
赤色発光ダイオード26の輝度を増加することで、補償
しても良い。
【0030】例えば、図9に示すごとくであり、ここで
は、照明用赤色発光ダイオード26と電源Vccとの間
に、3つの直列の制限抵抗R1,R2,R3を設け、そ
の内の2つの抵抗R1,R2には、並列でスイッチ回路
SW1,SW2が設けられている。また、照明用赤色発
光ダイオード26の低電位側にはトランジスタTRが接
続されている。これら制限抵抗R1,R2,R3、スイ
ッチ回路SW1,SW2およびトランジスタTRが発光
駆動回路28に該当する。
【0031】照明用赤色発光ダイオード26を発光させ
る場合は、マイクロコンピュータ44がトランジスタT
Rに発光信号P3を出力することにより、照明用赤色発
光ダイオード26に電流が流れて発光する。最初はスイ
ッチ回路SW1,SW2はオフであるので、直列の制限
抵抗R1,R2,R3に制限された電流で照明用赤色発
光ダイオード26は必要な輝度を維持している。
【0032】照明用赤色発光ダイオード26の劣化に対
しては、経年時間に応じて次のように段階的に対処す
る。まず、経年時間が30000時間を経過した場合
は、実施の形態1の劣化補償処理その1(S60)に対
応する処理として、スイッチ回路SW1をオンする信号
P1が出力される。このことにより、照明用赤色発光ダ
イオード26の電流量を制限するのは、制限抵抗R2及
びR3となり、照明用赤色発光ダイオード26に流れる
電流量が増加する。また、経年時間が50000時間を
経過した場合は、実施の形態1の劣化補償処理その2
(S80)に対応する処理として、スイッチ回路SW1
をオンする信号P1に加え、スイッチ回路SW2をオン
する信号P2も出力される。このことにより、照明用赤
色発光ダイオード26の電流量を制限するのは、制限抵
抗R3のみとなり、照明用赤色発光ダイオード26に流
れる電流量がさらに増加する。したがって、照明用赤色
発光ダイオード26の輝度が各経年時間での劣化度合い
に応じて段階的に回復し、解読可能状態を維持すること
ができる。
【0033】また、スイッチ回路SW1,SW2のオン
・オフ調節でなく、トランジスタTRへの信号P3によ
る電流量調節により、照明用赤色発光ダイオード26の
輝度を段階的に回復させても良い。また、スイッチ回路
SW,SW2に対する調節と、トランジスタTRに対す
る調節との両方を組み合わせて、照明用赤色発光ダイオ
ード26の輝度を調節しても良い。
【0034】なお、本実施の形態3の処理と前述した実
施の形態1,2の処理とを組み合わせても良い。 [実施の形態4]上述した各実施形態では、発光量(輝
度)や受光量を高めていたが、波形整形部40等におけ
る増幅率を高めるように調節しても良い。このようにす
ると、画像自体の明暗差が小さくても、増幅により十分
な明暗の差を得ることができ、バーコードリーダ4は、
長期にわたって十分な読み取り能力を維持できる。
【0035】また、現実的には、本実施の形態4での増
幅率を高める処理と前述した実施の形態1〜3での発光
量(輝度)や受光量を高める処理とを組み合わせて実行
することが好ましい。その場合の一例として、波形整形
部40等における増幅率(ゲイン)と光学的センサ36
における露光時間をどのように変化させるかを図10に
示した。図10は制御値の記憶された露光テーブルであ
り、番号1〜12は制御パターンを示している。なお、
12の制御パターンがあるのは、種々の読取環境に対応
するためであり、この12のパターンをランダムに用い
る。
【0036】ゲインとしてはL,M,Hの3段階のレベ
ルが設定可能である。したがって、12のパターンそれ
ぞれについて、ゲイン及び露光時間の一方あるいは両方
を、劣化補償処理その1の場合は初期設定時よりも大き
くする。同様に、劣化補償処理その2の場合は劣化補償
処理その1の場合よりもさらに大きくする。
【0037】[その他]実施の形態1では、図7(a)
に示すごとく、照明用赤色発光ダイオード26がオンし
ている期間に、シフトゲートパルスφROGのパルス間
隔TE を調節することにより、受光量を調節したが、こ
れ以外に図7(b)に示すごとく、十分にパルス間隔が
長いシフトゲートパルスφROGのパルスとパルスとの
間に存在する照明用赤色発光ダイオード26のオン期間
TE2を、ステップS220にてΔT2 分長くすることに
より、受光量を増加する処理を行っても良い。
【0038】また、上記各実施形態においては、劣化を
推定する時間として30000時間と50000時間の
2つを準備し、2段階で補正するようにしたが、当然な
がら、3段階以上の補正を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1としてのバーコードリーダの概
略断面図である。
【図2】 実施の形態1としての制御系統のブロック図
である。
【図3】 実施の形態1としてのバーコードリーダの構
成の光学的な配置説明図である。
【図4】 実施の形態1としての光学的センサの感光部
における光度分布を示す説明図である。
【図5】 マイクロコンピュータが実行する劣化推定及
び補償処理のフローチャートである。
【図6】 LED光源の寿命曲線を示す説明図である。
【図7】 実施の形態1としての受光量調節メカニズム
を示すタイミングチャートである。
【図8】 実施の形態2としてのシャッタの構成説明図
である。
【図9】 実施の形態3としての照明用赤色発光ダイオ
ードの輝度調節メカニズムを示す回路図である。
【図10】 実施の形態4としての波形整形回路におけ
る増幅率の調整も含めた補正のための露光テーブルを示
す説明図である。
【符号の説明】
4…バーコードリーダ 8…バーコード 12…ケース 14…読取部 16…データ処理出力部 22…読取口 24…防塵プレート 26…照明用赤色
発光ダイオード 28…発光駆動回路 30…集光レンズ 32…反射鏡 34…結像レンズ
部 34a…縦長絞り 36…光学的セ
ンサ 38…基板 40…波形整形部 42…メモリ 44…マイクロコ
ンピュータ 46…出力回路 48…ブザー装置 50…シャッタ 50a,50b…遮蔽板 R1,R2,R3…制限抵抗 TR…トランジ
スタ SW1,SW2…スイッチ回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光ダイオードを光源として用いた発光手
    段からの照射光を読み取り対象に照射することで、読み
    取り対象からの反射光を受光手段に結像し、該受光手段
    にて読み取り対象の画像を読み取る光学的読取装置であ
    って、 前記発光手段の使用積算時間を計測する積算時間計測手
    段と、 該積算時間計測手段によって計測された使用積算時間に
    基づいて前記発光手段が劣化したかどうかを推定する推
    定手段と、 該推定手段での推定結果が前記発光手段の劣化を示して
    いる場合には、前記受光手段の受光量を増加させる処理
    を行う補正手段と、 を備えることを特徴とする光学的読取装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光学的読取装置において、 前記補正手段は、前記受光手段の露光時間を長くするこ
    とにより、受光量を増加させる処理を行うこと、 を特徴とする光学的読取装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光学的読取装置において、 前記受光手段の露光時間がシャッタにより制限されてい
    ると共に、前記補正手段は、該シャッタを開く時間を長
    くすることにより、露光時間を長くさせる処理を行うこ
    と、 を特徴とする光学的読取装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の光学的読取装置において、 前記補正手段は、前記発光手段における発光量を増加さ
    せることにより、結果として前記受光手段における受光
    量を増加させる処理を行うこと、 を特徴とする光学的読取装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の光学的読取装置において、 前記補正手段は、前記受光手段が受光可能な状態にある
    時間帯内での、前記発光手段の発光時間を長くすること
    により、受光量を増加させる処理を行うこと、 を特徴とする光学的読取装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の光学的読取装置において、 前記受光手段への反射光の通過が絞りにより制限されて
    いると共に、前記補正手段は、該絞りを開くことによ
    り、受光量を増加させる処理を行うこと、 を特徴とする光学的読取装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれか記載の光学的読取
    装置において、 前記推定手段は、前記発光手段の劣化度合いを複数段階
    で推定し、 前記補正手段は、前記推定手段にて推定された劣化度合
    いに応じた複数段階の補正を実行すること、 を特徴とする光学的読取装置。
  8. 【請求項8】発光ダイオード光源を用いた発光手段から
    の照射光を読み取り対象に照射することで、読み取り対
    象からの反射光を受光手段に結像し、該受光手段にて読
    み取り対象の画像を読み取る光学的読取装置であって、 前記発光手段の発光時間を計測する計時手段と、 該計時手段によって計時された発光時間の積算時間を記
    憶しておく積算時間記憶手段と、 該積算時間記憶手段に記憶された積算時間に基づいて前
    記発光手段が劣化したものと推定する推定手段と、 該推定手段での推定結果が前記発光手段の劣化を示して
    いる場合には、前記受光手段の出力波形の増幅率を高め
    る処理を行う増幅率補正手段と、 を備えることを特徴とする光学的読取装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の光学的読取装置において、 請求項1〜7のいずれか記載の補正手段も備えること、 を特徴とする光学的読取装置。
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