JP2000029201A - 位相シフトマスクの修正方法と位相シフトマスクの修正装置 - Google Patents

位相シフトマスクの修正方法と位相シフトマスクの修正装置

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JP2000029201A
JP2000029201A JP20032698A JP20032698A JP2000029201A JP 2000029201 A JP2000029201 A JP 2000029201A JP 20032698 A JP20032698 A JP 20032698A JP 20032698 A JP20032698 A JP 20032698A JP 2000029201 A JP2000029201 A JP 2000029201A
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shift mask
defect
ion beam
focused ion
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Yutaka Suzuki
豊 鈴木
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相シフトマスクの露光光に透明な、シフタ
ー層等の残留欠陥の修正を実用レベルで均一にできる修
正方法を提供する。 【解決手段】 露光光に対して透光性を有する、位相シ
フトマスクのシフター材質等からなる残留欠陥を、集束
イオンビームを用いて除去する、位相シフトマスクの修
正方法であって、残留欠陥部の領域全体にわたり、所定
形状、サイズに集束されたイオンビームを、ラスタース
キャンしながら照射し、且つ、伴行してアシストガスを
集束イオンビーム照射領域に添加して、物理的にあるい
は化学的に欠陥部を除去するもので、集束イオンビーム
照射回数を、アシストガスの影響によるエッチング量を
考慮して、決定する。具体的には、アシストガスの影響
によるエッチング量を考慮した集束イオンビーム照射回
数の決定が、欠陥部の面積、欠陥部の位置、形状に応じ
てなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,位相シフトマスク
の残留欠陥の修正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高集積化にとも
なって、この回路作製に用いられるレチクルにも、一層
の微細化が求められるようになってきた。例えばDRA
Mを例に挙げると、16MのDRAM用レチクルから転
写されるデバイスパターンの線幅は0.5μmと微細な
ものである。更に、64MのDRAMのデバイスパター
ンの場合には、0.35μm線幅の解像が必要となって
きており、従来のステッパーを用いた光露光方式ではも
はや限界にきている。この為、実用レベルで、デバイス
パターンの解像性を上げることができる種々の方法が検
討されている。中でも、現状のステッパー露光方式をそ
のまま使用して、レチクルから転写されるデバイスパタ
ーンの解像性を上げることができる、位相シフトマスク
が注目されるようになってきた。位相シフトマスクにつ
いては、特開昭58−17344号、特公昭62−59
296号に、すでに、基本的な考え、原理は開示されて
いるが、現状の光露光のシステムをそのまま継続できる
メリットが見直され、各種タイプの位相シフトマスクの
開発が盛んに検討されるようになってきた。
【0003】以下、位相シフトマスクを用いた転写の原
理を第5図を用いて簡単に説明しておく。比較のため、
従来のフォトマスクの転写方法も第6図を挙げ、両方法
の解像性の相違を説明する。図5(a)は位相シフトマ
スク510を用い露光光530により投影露光する場合
の図で、この場合のウエハ上レジストでの位相考慮した
光の振幅分布を図5(b)に、光の強度分布を図5
(c)に示している。また、図6(a)は従来のフォト
マスク610を用い露光光630により投影露光する場
合の図で、この場合のウエハ上レジストでの位相考慮し
た光の振幅分布を図6(b)に、光の強度分布を図6
(c)に示している。図5(a)、図6(a)中、51
1、611は透明基板、512はエッチングストッパー
層、513、613は遮光膜(クロム)、514はシフ
ター(層)、530、630は露光光(電離放射線)で
あり、510は位相シフトトマスク、610は従来のフ
ォトマスクを示している。図5(a)の位相シフトマス
ク510は、透明基板511上に遮光膜513からなる
所定幅、ピッチのラインアンドスペースパターンと、該
ラインアンドスペースパターンの一つおきの開口部とこ
の開口部に隣接する遮光層513上にかかるようにシフ
ター層514を配設しており、図6(a)の従来のフォ
トマスク610は、透明基板611上に、遮光膜613
からなる所定幅、ピッチのラインアンドスペースパター
ンを配設している。尚、エッチングストッパー層512
は遮光層513下に、透明基板511上全面に設けられ
ている。位相シフトマスク510に、露光光530が入
射された場合、マスク出光側では、シフター部514を
透過した光の振幅は、シフターのない遮光膜513間を
透過した光の振幅と位相がnπ(nは奇数)ずれ、反転
するように設定してある。このため、ウエーハ上レジス
トではこれらの光が互いに干渉しあい、図5(b)のよ
うな振幅分布となり、結果としてウエーハ上レジストで
の光強度は図5(c)のようになる。これに対し、従来
のフォトマスク610を用いた場合には、フォトマスク
出光側での振幅は、各開口部の光は互いに位相にずれが
なく互いに干渉しあうため、ウエーハ上レジストでは図
6(b)のような振幅分布となり、結果としてウエーハ
上レジストでの光強度は図6(c)のようになる。図5
(c)の場合は、光強度分布の山間に光強度が零となる
箇所があるのに対し、図6(c)の場合は、光強度分布
の山が裾拡がりの状態となっていることが分かる。即
ち、ウエーハ上レジストでの解像性に関しては、図5
(c)の光強度分布の方が、図6(c)の強度分布より
優れていることが分かる。このように、位相シフトマス
ク510を用いた転写方法の場合、従来のフォトマスク
510を用いた転写方法に比べ、解像性が良くなり、よ
り微細なパターンを転写できることが分かる。
【0004】図5に示すラインアンドスペースの1つお
きの開口部(露光光に透光性領域)にシフター層514
を設ける位相シフトマスクをレベンソン型の位相シフト
マスクと呼ぶ。この他にも種々の位相シフトマスクが提
案されている。図5に示すような位相シフトマスクは、
遮光層513の上側にシフター層514を設けるタイプ
で、レベンソン型の上シフター型と呼ばれている。ま
た、図7(a)に示す位相シフトマスク710は、遮光
層713の下側にシフター層714を設けるタイプで、
レベンソン型の下シフター型と呼ばれている。また、図
7(b)に示す位相シフトマスク720は、透明基板7
21に彫り込み(凹部)723を入れて半波長変化を行
う方式のもので基板彫り込み型と言う。透明基板として
石英基板を用いたものは石英彫り込み型と言う。
【0005】このような位相シフトマスクの製造過程に
おいては、マスクの露光光に対する光透過率を部分的に
損なう、露光光に対して透光性を有する、シフター材質
等からなる透明材質からなる残留欠陥が発生することが
多々ある。そして、マスクにこのような残留欠陥がある
場合、転写の際、所望とする絵柄を作成することができ
ない為、残留欠陥部を物理的ないし化学的に除去して、
残留欠陥領域およびその周辺領域の透過率の回復を図る
修正が行うことが必要である。しかし、デパイスの微細
化が求められる中、修正しなければならない欠陥部のサ
イズも益々小さくなり、且つ、修正の精度も厳しく求め
られるようになってきた。例えば、上記シフター層につ
いては、波長λを248nm(KrFエキシマレーザー
波長)とした場合には、約1.0μmのラインアンドス
ペースのパターンをウエハ上にて十分に解像させるに
は、通常、対応する波長での位相変化で180°±2°
の範囲内であることが要求される。
【0006】従来、位相シフトフオトマスクの残留欠陥
の修正には、微細化への対応し、露光光に透明なシフタ
部等を加工するため、Gaイオンを用いたイオンビーム
を収束、偏向して所定の形状サイズにして、これをラス
タースキャンして、欠陥部へ照射する方式の集束イオン
ビーム装置にて、残留欠陥除去する方法が採られてい
た。この方法の場合、ガリウムが下地の透明基板に打ち
込まれる、いわゆるガリウムステインという現象が生じ
て、修正部の光の透過率を低下させるという問題があ
り、最近では、ガリウムステイン低減等のため、ガリウ
ムイオンにより励起させて欠陥部のみを選択的にエッチ
ングする弗素系のアシストガスを用いたガスアシストエ
ッチング方法が採られるようになった。そして、欠陥部
へのイオンビームの照射は、厚さ方向のエッチング量に
高い精度が要求されるため、その終点を正確に制御する
必要があったが、終点検出には良い手段が無いのが実情
であった。そして、イオンビームの照射は、1回の照射
のエッチングレートを低く制御して、所定の回数分、複
数回走査して修正を行っていた。しかし、このような、
露光光に透明なシフター層等の残留欠陥の、集束イオン
ビームによる修正方法においては、欠陥部の位置、形
状、サイズ等により、イオンビームの1回照射当たりの
エッチングレートがばらつき(異なり)、修正を均一に
行うことが難しいという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、最近
の、アシストガスを用いた集束イオンビームによる、露
光光に透明なシフター層等の残留欠陥の修正方法におい
ては、デバイスの微細加工が求められるに伴い、修正の
精度も益々厳しくなり、欠陥部の修正を均一に、即ち厚
さ方向のエッチング量を均一にして修正を行うことがで
きる方法が求められていた。本発明は、これに対応する
もので、位相シフトマスクの露光光に透明な、シフター
層等の残留欠陥の修正を実用レベルで均一にできる修正
方法を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の位相シフトマス
クの修正方法は、露光光に対して透光性を有する、位相
シフトマスクのシフター材質等からなる残留欠陥を、集
束イオンビームを用いて除去する、位相シフトマスクの
修正方法であって、残留欠陥部の領域全体にわたり、所
定形状、サイズに集束されたイオンビームを、ラスター
スキャンしながら照射し、且つ、伴行してアシストガス
を集束イオンビーム照射領域に添加して、物理的にある
いは化学的に欠陥部を除去するもので、集束イオンビー
ム照射回数を、アシストガスの影響によるエッチング量
を考慮して、決定することを特徴とするものである。そ
して、上記におけるアシストガスの影響によるエッチン
グ量を考慮した集束イオンビーム照射回数の決定が、欠
陥部の面積、欠陥部の位置、形状に応じてなされること
を特徴とするものであり、欠陥部の位置、形状を、孤立
した位置にある欠陥、片側のみ露光光に遮光性を有する
遮光部に接続している欠陥、両側を隣接する遮光部に接
続する欠陥等に分け、それぞれについて、欠陥部の面積
に対応した集束イオンビーム照射のエッチングレートを
求めておき、これをもとに修正を行うことを特徴とする
ものである。また、上記における位相シフトマスクが、
レベンソン型位相シフトマスクで、且つ、透明基板とし
て石英基板を用いた、石英基板彫り込み型、上シフタ
型、下シフター型の1つであることを特徴とするもので
ある。尚、ここで言う、集束イオンビーム照射回数と
は、ラスタースキャンによる欠陥部全領域を1回走査す
る際の照射を1回の照射として照射回数を数えるもので
ある。
【0009】本発明の位相シフトマスクの修正装置は、
露光光に対して透光性を有する位相シフトマスクのシフ
ター材質等からなる残留欠陥に対し、残留欠陥部の領域
全体にわたり、所定形状、サイズに集束されたイオンビ
ームを、ラスタースキャンしながら照射し、且つ、伴行
してアシストガスを集束イオンビーム照射領域に添加し
て、物理的にあるいは化学的に欠陥部を除去する位相シ
フトマスクの修正装置であって、アシストガスの影響に
よるエッチング量を考慮した集束イオンビーム照射のエ
ッチングレートのデータを保管し、該データに基づい
て、各欠陥部の照射回数を決定するデータ処理部を有す
ることを特徴とするものである。そして、上記におい
て、アシストガスの影響によるエッチング量を考慮した
集束イオンビーム照射のエッチングレートのデータは、
欠陥部の位置、形状を、孤立した位置にある欠陥、片側
のみ露光光に遮光性を有する遮光部に接続している欠
陥、両側を隣接する遮光部に接続する欠陥のに分け、そ
れぞれについて、欠陥部の面積に対応して予め求められ
たものであることを特徴とするものである。
【0010】尚、ここでは、位相シフトマスクの露光光
に透明な領域にある、露光光にてウエハ上に転写する際
に、解像性に悪影響を及ぼす原因となる正規パターン以
外のもので、且つ、シフター層材質等の露光光に対して
透明な材質を、余分なものとして残っているという意味
から残留欠陥と言っている。
【0011】
【作用】本発明の位相シフトマスクの修正方法は、この
ような構成にすることにより、アシストガスを用いた集
束イオンビームによる、露光光に透明なシフター層等の
残留欠陥の修正方法において、デバイスの微細化、修正
の精度要求に対応でき、均一に修正を行うことができ
る、実用レベルの欠陥部の修正方法の提供を可能として
いる。具体的には、露光光に対して透光性を有する、位
相シフトマスクのシフター材質等からなる残留欠陥を、
集束イオンビームを用いて除去する、位相シフトマスク
の修正方法であって、残留欠陥部の領域全体にわたり、
所定形状、サイズに集束されたイオンビームを、ラスタ
ースキャンしながら照射し、且つ、伴行してアシストガ
スを集束イオンビーム照射領域に添加して、物理的にあ
るいは化学的に欠陥部を除去するもので、集束イオンビ
ーム照射回数を、イオンビームのスパッタリングのみに
よるエッチング量とは異なる、アシストガス雰囲気中の
集束イオンビームによるエッチング量に注目し、これを
考慮して、決定することにより、これを達成している。
更に具体的には、アシストガスの影響によるエッチング
量を考慮した集束イオンビーム照射回数の決定が、欠陥
部の面積、欠陥部の位置、形状に応じてなされるもので
あることによりこれを達成している。例えば、欠陥部の
位置、形状を、孤立した位置にある欠陥、片側のみ露光
光に遮光性を有する遮光部に接続している欠陥、両側を
隣接する遮光部に接続する欠陥等に分け、それぞれにつ
いて、欠陥部の面積に対応した集束イオンビーム照射の
エッチングレートを求めておき、これをもとに修正を行
っても良い。対象とする位相シフトマスクとしては特に
限定されないが、レベンソン型位相シフトマスクで、且
つ、透明基板として石英基板を用いた、石英基板彫り込
み型、上シフタ型、下シフター型が挙げられる。尚、必
要に応じて、集束イオンビーム照射後、照射により発生
したガリウムスティンを薬液により除去しても良い。
【0012】本発明の位相シフトマスクの修正装置は、
このような構成にすることにより、アシストガスを用い
た集束イオンビームによる、露光光に透明なシフター層
等の残留欠陥の修正方法で、デバイスの微細化、修正の
精度要求に対応でき、均一に修正を行うことができる、
実用レベルの欠陥部の修正方法を実施できるものとして
いる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を挙げて以
下、図に基づいて説明する。図1は、本例の位相シフト
マスクの修正方法のフロー図で、図2は欠陥部のタイプ
を説明するための図で、図3はタイプの欠陥のエッチ
ングレートとサイズ(面積)との関係を説明するための
図、図4は位相シフトマスクの修正装置の概略構成図で
ある。図2(b)は、図2(a)のA1−A2における
断面図で、図2(c)は図2(a)のA3−A4側から
みた図である。図1〜図4中、110は透明基板、11
5は凹部、120は遮光層、131はタイプの欠陥、
132はタイプの欠陥、133はタイプの欠陥、4
00は位相シフトマスクの修正装置、410は集束イオ
ンビーム装置、411はイオン源、412はイオンビー
ム、413はステージ、414はコラム、415はアシ
ストガス、416は配管、417は制御バルブ、418
真空室、460はデータ処理部、470は欠陥データ蓄
積部、480は位相シフトマスク(修正用マスク)であ
る。
【0014】先ず、本発明の位相シフトマスクの修正方
法の実施の形態の1例を説明する。図1にそのフローを
示す本例は、露光光に対して透光性を有する、位相シフ
トマスクのシフター材質からなる残留欠陥を、集束イオ
ンビームを用いて除去する、位相シフトマスクの修正方
法で、残留欠陥部の領域全体にわたり、所定形状、サイ
ズに集束されたイオンビームを、ラスタースキャンしな
がら照射し、且つ、伴行してアシストガスを集束イオン
ビーム照射領域に添加して、物理的にあるいは化学的に
欠陥部を除去するものである。本例は、位相シフトマス
クが、レベンソン型位相シフトマスクで、且つ、透明基
板として石英基板を用いた、石英基板彫り込み型である
場合の修正方法であるが、他のタイプのものにも適用で
きる。そして、本例は、集束イオンビーム照射回数を、
アシストガスの影響によるエッチング量を考慮して決め
たもので、予め、欠陥部の位置、形状により欠陥をタイ
プ分けし、さらに各タイプ毎に欠陥部の面積(サイズ)
と集束イオンビームの照射のエッチングレートを把握し
ておき、これに基づいて、集束イオンビーム照射回数を
決定している。
【0015】図1、図4に基づいて、本例を説明する。
先ず、検査装置により、欠陥部の位置(X、Y座標位
置)や欠陥のタイプ(位置や形状)、サイズ(面積)を
把握された修正用基板(位相シフトマスク)480を集
束イオンビーム装置410のステージ413上にセット
する。(S112) これと伴行して、検査装置から得られた修正用基板(位
相シフトマスク)480の欠陥部データを欠陥データ蓄
積部470へ入力しておく。(S210)
【0016】次いで、欠陥部データから1番目の欠陥部
の情報を取り出し(S220)、取り出した情報に基づ
き1番目の欠陥部に照射する回数を決める。これと伴行
して、修正用基板(位相シフトマスク)480の1番目
の欠陥部が照射される位置に、ステージ413を移動す
る。(S113) 1番目の欠陥部に照射する回数の決定は、欠陥部の情報
から、以下のようにして行う。先ず、欠陥部の情報か
ら、欠陥の位置、形状が、図2に示すような遮光層12
0から孤立したタイプであるか否かを判定する。(S
230) タイプである場合には、そのサイズ(面積)を把握し
(S231)、予め求められている図3に示すような、
エッチングレートと欠陥サイズ(面積)との関係から、
集束イオンビームの照射(走査)回数を決める。(S2
60) また、タイプでない場合には、図2に示すような遮光
層120にその片側が接続したタイプであるか否かを
判定する。(S240) そして、タイプである場合には、そのサイズ(面積)
を把握し(S241)、予め求められているエッチング
レートと欠陥サイズ(面積)との関係から、集束イオン
ビームの照射(走査)回数を決める。(S260) 更に、タイプでない場合には、図2に示すような遮光
層120にその両側が接続したタイプであることを確
認する。(S250) そして、そのサイズ(面積)を把握し(S251)、同
様に、予め求められているエッチングレートと欠陥サイ
ズ(面積)との関係から、集束イオンビームの照射(走
査)回数を決める。(S260)
【0017】このようにして求められた、集束イオンビ
ームの照射(走査)回数で、1番目の欠陥部を照射す
る。(S114)
【0018】次いで、2番目以降の欠陥部についても同
様に、その欠陥部をイオンビーム照射する位置にステー
ジ移動させ、且つ、1羽目の場合と同様にして、集束イ
オンビームの照射回数を求め、求められた照射回数にて
欠陥部のイオンビームの照射を行う。このようにし、全
欠陥部を照射して、位相シフトマスクの残留欠陥の修正
を完了する。
【0019】図1中、太点線は、図4に示す集束イオン
ビームのデータ処理部470に相当する。また、検査装
置による欠陥部のデータがそのまま、修正用の欠陥部デ
ータとして用いることができない度合いには、必要に応
じて、加工しておく。
【0020】図2に基づいて、欠陥部のタイプを更に説
明しておく。位相シフトマスクの残留欠陥としては、図
7(b)に示す、石英基板を用いたものは石英彫り込み
型の場合、その作製過程で、凹部115を透明基板11
0をエッチングして形成するが、凹部形成の際に、残留
欠陥(石英)が発生することが多々ある。この場合、残
留欠陥(石英)としては、欠陥部131、欠陥部13
2、欠陥部133の3種に大きく分けられる。その厚み
は略同じとなる。このように、欠陥のタイプを3種に分
ける理由は、欠陥部の面積(サイズ)対応したエッチン
グレートが、この3タイプで異なるためである。尚、必
要に応じ、更に細かくタイプ分けすることもできる。タ
イプの欠陥部131については、図3に示すような関
係が得られるが、タイプの欠陥部132、タイプの
欠陥部133についても、同様にして、予め、面積(サ
イズ)とエッチングレートとの関係を得ておく。
【0021】次に、本発明の位相シフトマスクの修正装
置の実施の形態の1例について、図4にもとづいて簡単
に説明しておく。本例は、GAイオンをイオン源411
から引出し、これをコラム414にて収束、偏向、整形
して、所定量のイオン毎に、所定ピッチでその位置を制
御しながらラスタースキャン走査により、ステージ41
3上の修正用マスク(位相シフトマスク)480の欠陥
部へと照射するものである。コラム414の外側にはわ
せるように配管416を設け、アシストガス415を欠
陥部近傍に供給している。アシストガス415は制御バ
ルブ417を介して供給される。アシストガス415と
しては二弗化キセノンを用いる。真空室内は10-6to
rr程度の真空状態に制御されているが、コラム414
はさらに10-7torr以上の高真空に制御されてい
る。ステージ413は、修正用基板480をその上に載
置し、X、Y制御されながら移動するものである。欠陥
データ蓄積部470は、検査装置で得られた欠陥部のデ
ータを蓄積しておくものである。尚、前にも述べたよう
に、検査装置による欠陥部のデータがそのまま、修正用
の欠陥部データとして用いることができない度合いに
は、必要に応じ加工したデータを用いる。データ処理部
460は、図1に示す太点線内の処理を行うもので、こ
の処理部を設けたことにより、欠陥のタイプ、サイズ
(面積)によらず、均一な欠陥部の修正を行うことがで
きるものとしている。結果、近年の微細化に対応でき、
生産に実用的レベルで対応できるものとしている。
【0022】
【実施例】更に実施例を挙げて、本発明の位相シフトマ
スクの修正方法を図に基づいて説明する。実施例は、図
2に示す、石英基板からなる透明基板110上に、クロ
ム膜(110nm厚)、酸化クロム(数nm厚)を順次
積層して設けた遮光層120からなるパターンを形成し
たレベンソン型の石英彫り込み型の位相シフトマスクに
おける凹部の残留欠陥の除去を行ったものである。修正
対象の位相シフトマスクは、64MDRAMのチップ2
個配置したデバイス作製用のレチクルでビットラインレ
イヤーで、マスクブランクス上にノボラック系ポジレジ
ストEBR900(東レ株式会社製)を用い、EB描画
装置MEBESIII (ETEC System社製)で
描画し、無機アルカリ現像液で現像し、その開口部の酸
化クロムおよびクロムを硝酸第二セリウムアンモニウム
を主成分とするエッチッントにてウエットエッチング
し、レジストを剥離、洗浄して作製されたものに対し、
更に、レジストEBR900(東レ株式会社製)を再塗
布し、レジストNPR895I(長瀬産業株式会社製)
を用い、レーザ描画装置(ETEC System社製
CORE2543)で描画し、無機アルカリ現像液で
現像し、その開口部のシフター(石英Qz部)をCF4
ガスを用いドライエッチングし、レジストを剥離、洗浄
して作製されたものである。洗浄後、外観検査機(KL
A社製KLA301)にて欠陥検査したところ、図2に
示すような、タイプ〜の欠陥部が複数個、それぞれ
検出された。この後、図1に示すフローで欠陥部の修正
を行った。図3に示す関係図は、本実施例を行う前に、
予め求めておいたタイプの欠陥のものであるが、他に
のタイプの欠陥、のタイプの欠陥についても、同様
に求めておいた関係を用いた。集束イオンビームは、加
速電圧30KV、電流量4pA、ビーム径30nmmの
条件で照射した。ラスタースキャンの送りピッチは1
8.75nmで行った。アシストガスとしては二弗素化
キセノンを用いた。このようにして、修正された欠陥箇
所の原子間力顕微鏡(セイコー電子工業株式会社製)を
用いて、測定した結果、各欠陥部は、それぞれ目的とす
る深さに対し、位相換算で±2°の範囲に抑えることが
でき、これは、通常、位相シフトマスクでのシフター層
の要求精度範囲に十分入るものであった。尚、原子間力
顕微鏡(AFMとも言う)は、簡単には、STMにおけ
るトンネル電流を探針、試料間に働く力(原子間力)に
置き換えたもので、原子間力を検出するために非常に弱
いばね(カンチレバー)の先端に探針を取り付け、ばね
の背面にレーザ光を反射させ、その光路の変化を検出す
ることによりばねのばねの変位を測定する構成である。
【0023】
【発明の効果】本発明は、上記の通り、最近の、アシス
トガスを用いた集束イオンビームによる、露光光に透明
なシフター層等の残留欠陥の修正方法において、位相シ
フトマスクの露光光に透明な、シフター層等の残留欠陥
の除去を実用レベルで均一にできる修正方法の提供を可
能とした。同時にそのような修正を行うことができる位
相シフトマスクの修正装置の提供を可能とした。この結
果、本発明を位相シフトマスク等の修正に用いることに
より、デバイスの微細化加工に対応できるものとしてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位相シフトマスクの修正方法の実施の
形態の1例のフロー図
【図2】欠陥部のタイプを説明するための図
【図3】タイプの欠陥のエッチングレートとサイズ
(面積)との関係図
【図4】位相シフトマスクの修正装置
【図5】位相シフトマスクを説明するための図
【図6】従来のフォトマスクを説明するための図
【図7】レベンソン型の位相シフトマスクを説明するた
めの図
【符号の説明】
110 透明基板 115 凹部 120 遮光層 131 タイプの欠陥 132 タイプの欠陥 133 タイプの欠陥 400 位相シフトマスクの修正
装置 410 集束イオンビーム装置 411 イオン源 412 イオンビーム 413 ステージ 414 コラム 415 アシストガス 416 配管 417 制御バルブ 418 真空室 460 データ処理部 470 欠陥データ蓄積部 480 位相シフトマスク(修正
用マスク) 510 位相シフトマスク 511、611 透明基板 512 エッチングストッパー層 513、613 遮光膜(クロム) 514 シフター(層) 530、630 露光光(電離放射線) 610 (従来の)フォトマスク 710、720 位相シフトマスク 711、721 透明基板 712 エッチングストッパー層 713 遮光膜(クロム) 714 シフター(層) 723 彫り込み(凹部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光光に対して透光性を有する、位相シ
    フトマスクのシフター材質等からなる残留欠陥を、集束
    イオンビームを用いて除去する、位相シフトマスクの修
    正方法であって、残留欠陥部の領域全体にわたり、所定
    形状、サイズに集束されたイオンビームを、ラスタース
    キャンしながら照射し、且つ、伴行してアシストガスを
    集束イオンビーム照射領域に添加して、物理的にあるい
    は化学的に欠陥部を除去するもので、集束イオンビーム
    照射回数を、アシストガスの影響によるエッチング量を
    考慮して、決定することを特徴とする位相シフトマスク
    の修正方法。
  2. 【請求項2】 請求項1におけるアシストガスの影響に
    よるエッチング量を考慮した集束イオンビーム照射回数
    の決定が、欠陥部の面積、欠陥部の位置、形状に応じて
    なされることを特徴とする位相シフトマスクの修正方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、欠陥部の位置、形状
    を、孤立した位置にある欠陥、片側のみ露光光に遮光性
    を有する遮光部に接続している欠陥、両側を隣接する遮
    光部に接続する欠陥等に分け、それぞれについて、欠陥
    部の面積に対応した集束イオンビーム照射のエッチング
    レートを求めておき、これをもとに修正を行うことを特
    徴とする位相シフトマスクの修正方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3における位相シフトマ
    スクが、レベンソン型位相シフトマスクで、且つ、透明
    基板として石英基板を用いた、石英基板彫り込み型、上
    シフター型、下シフター型の1つであることを特徴とす
    る位相シフトマスクの修正方法。
  5. 【請求項5】 露光光に対して透光性を有する位相シフ
    トマスクのシフター材質等からなる残留欠陥に対し、残
    留欠陥部の領域全体にわたり、所定形状、サイズに集束
    されたイオンビームを、ラスタースキャンしながら照射
    し、且つ、伴行してアシストガスを集束イオンビーム照
    射領域に添加して、物理的にあるいは化学的に欠陥部を
    除去する位相シフトマスクの修正装置であって、アシス
    トガスの影響によるエッチング量を考慮した集束イオン
    ビーム照射のエッチングレートのデータを保管し、該デ
    ータに基づいて、各欠陥部の照射回数を決定するデータ
    処理部を有することを特徴とする位相シフトマスクの修
    正装置。
  6. 【請求項6】 請求項4において、アシストガスの影響
    によるエッチング量を考慮した集束イオンビーム照射の
    エッチングレートのデータは、欠陥部の位置、形状を、
    孤立した位置にある欠陥、片側のみ露光光に遮光性を有
    する遮光部に接続している欠陥、両側を隣接する遮光部
    に接続する欠陥のに分け、それぞれについて、欠陥部の
    面積に対応して予め求められたものであることを特徴と
    する位相シフトマスクの修正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113985696A (zh) * 2021-11-10 2022-01-28 泉意光罩光电科技(济南)有限公司 掩模版修补方法及装置、掩模版修补控制设备和存储介质

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