JP2000020753A - 仮想空間制御装置 - Google Patents

仮想空間制御装置

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JP2000020753A
JP2000020753A JP19143498A JP19143498A JP2000020753A JP 2000020753 A JP2000020753 A JP 2000020753A JP 19143498 A JP19143498 A JP 19143498A JP 19143498 A JP19143498 A JP 19143498A JP 2000020753 A JP2000020753 A JP 2000020753A
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JP19143498A
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Mitsuhide Shima
光秀 島
Satoshi Maenaka
聡 前中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の仮想空間制御装置では、仮想空間をウ
ォークスルーするユーザは、視線を時間的に変化させる
マクロな制御をすることが出来なかった。 【解決手段】 仮想空間の空間情報を記憶する空間情報
記憶手段1と、ユーザから見た視線の座標データと制御
コマンドとを入力するウォークスルー入力手段2と、前
記座標データに基づき前記仮想空間における視線の情報
を作成するウォークスルー設定手段3と、前記視線の情
報と前記制御コマンドとに基づき視線を時間的に制御可
能とする視線および空間情報を出力するウォークスルー
追加処理手段4と、前記視線および空間情報に基づき前
記仮想空間の表示データを作成する仮想空間表示処理手
段5と、前記表示データを表示する表示手段6とを備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ内に
構築した仮想空間に対して、ユーザから見た視線の視点
位置や視線方向を制御すると共に、仮想空間中の物体ま
たは地点を指し示すカーソルの位置や方向やや表示効果
を制御する仮想空間制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の仮想空間制御装置として、例え
ば、特開平7−108400号公報に記載の「コンピュ
ータグラフィックス表示装置」がある。この装置では、
前進したい場合に前進の指示をするだけで、階段の昇り
降りやスロープに沿った移動や壁に沿った移動を可能と
し、簡単な操作で仮想空間における実世界的なウォーク
スルーをリアルタイムで行うことができる。
【0003】図24は、従来の仮想空間制御装置である
「コンピュータグラフィックス表示装置」の概略を示す
機能ブロック図である。次に、図24を用いて、本装置
の各機能ブロックを説明する。図において、101は、
前記コンピュータ内に構築した仮想3次元空間中に存在
する物体の空間情報を記憶する空間情報記憶手段であ
る。
【0004】102は、ジョイスティック等のポインテ
ィングデバイスと3次元操作のためにその操作を切替え
ることができるスイッチデバイスとからなり、これらの
デバイス(入力手段)を用いてユーザが入力した座標デ
ータに対応する座標データ信号を出力するウォークスル
ー入力手段である。この座標データ信号は、例えば変位
量を示す電気信号である。103は、前記ウォークスル
ー入力手段102が出力した座標データ信号を後述する
仮想空間表示処理手段104で用いることができる形式
に変換して出力するウォークスルー設定手段である。即
ち、ウォークスルー設定手段103は、前記ウォークス
ルー入力手段102が出力した座標データ信号を、例え
ば直交座標系における3次元座標データに変換し、これ
を視線の視点位置および視線方向からなる仮想3次元空
間における視線情報として出力する。
【0005】104は、前記空間情報記憶手段101が
記憶した仮想3次元空間の空間情報を参照し、前記ウォ
ークスルー設定手段103が出力した視線情報に基づい
て、前記視点位置から前記視線方向に前記仮想3次元空
間を見たときの表示データ(画像)を作成し、表示手段
105に出力する仮想空間表示処理手段である。105
は、前記仮想空間表示処理手段104が出力した表示デ
ータ(画像)を受取って表示する表示手段である。
【0006】尚、前記ウォークスルー設定手段103と
前記仮想空間表示処理手段104とは、具体的には、例
えば、コンピュータ内の中央演算装置(CPU:Centra
l Processing Unit)によって実行される所定のプログ
ラムである。また、前記空間情報記憶手段101が記憶
した空間情報は、通常コンピュータ内の記憶装置に格納
し、必要に応じて読み出して使用する。
【0007】次に、動作について説明する。図25は、
前記仮想空間表示処理手段104が出力して前記表示手
段105が表示した画像と前記空間情報記憶手段101
が記憶した仮想3次元空間の空間情報とユーザが前記ウ
ォークスルー入力手段102を用いてユーザから見る視
線の情報を入力して前記ウォークスルー設定手段103
が出力した視線情報との関係の例を示す模式図である。
図25(a)は、前記仮想3次元空間中には2つの物体
(サイコロ形状の物体A111と球形状の物体B11
2)が配置されており、ユーザから見た視線113が図
中に示すように配置されている例を示している。ここ
で、座標系は前記表示手段105の一実施の形態である
ディスプレイのブラウン管の管面に対応した管面座標系
とする。例えば、x軸が画面の垂直方向、y軸が画面の
水平方向に対応し、z軸が奥行き方向に対応する。視線
と画面とは正対するので、この座標系では、ユーザの視
線のベクトル方向はz軸に平行となる。図25(b)
は、物体A111および物体B112をユーザから見た
視線113からz軸方向に見たとき、前記表示手段10
5の一実施の形態であるディスプレイに表示された画像
である。例えば、図25(a)に示す前記仮想3次元空
間中に配置された物体Aは、ユーザから見た視線113
から見た場合、図25(b)に示す物体A111のよう
に見え、またその画像が表示手段105に表示される。
【0008】図26および図27は、前記ウォークスル
ー入力手段102における操作の例を示す模式図であ
る。図26(a)は、ウォークスルー入力手段102の
一実施の形態を示している。図において、前記ウォーク
スルー入力手段102の一実施の形態であるジョイステ
ィック114を前後左右に移動させたり、ボタンA11
5またはボタンB116によるボタン操作と組合せるた
りすることにより、視線の視点位置と視線方向を変更す
ることができる。
【0009】図26(b)は、ジョイスティック114
を前後に動かした場合の視点位置および視線方向の変化
の例を示している。図において、例えば、ジョイスティ
ック114を後(手前)に動かせば、その移動量に応じ
た速さで視点位置は画面手前方向(z軸の負「−」の方
向)に移動する。このとき、後(手前)に倒す角度が大
きい程、視点位置を速く移動することができる。尚、こ
の場合、視線方向は変化しない。
【0010】図26(c)は、ジョイスティック114
を左右に動かした場合の視点位置および視線方向の変化
の例を示している。図において、例えば、ジョイスティ
ック114を左に動かせば、その移動量に応じた速さで
視線方向は画面の垂直方向(x軸)を中心として左に回
転する。このとき、左に倒す角度が大きい程、視線方向
を速く回転することができる。尚、この場合、視点位置
は変化しない。
【0011】図27(a)は、ボタンA115を押しな
がらジョイスティック114を前後左右に動かした場合
の視点位置および視線方向の変化の例を示している。図
において、例えば、ボタンA115を押しながらジョイ
スティック114を前(奥)に動かせば、その移動量に
応じた速さで視点位置は画面下方(x軸の負「−」の方
向)に移動する。このとき、前(奥)に倒す角度が大き
い程、視点位置を速く移動することができる。また、例
えば、ボタンA115を押しながらジョイスティック1
14を左に動かせば、その移動量に応じた早さで視点位
置は画面左方(y軸の負「−」の方向)に異動する。
尚、この場合、視線方向は変化しない。
【0012】図27(b)は、ボタンB116を押しな
がらジョイスティック114を前後に動かした場合の視
点位置および視線方向の変化の例を示している。図にお
いて、例えば、ボタンB116を押しながらジョイステ
ィック114を前(奥)に動かせば、その移動量に応じ
た速さで、視点方向は画面の水平方向(y軸)を中心と
して下に回転する。この時、前(奥)に倒す角度が大き
い程、視線方向を速く回転することができる。尚、この
場合、視点位置は変化しない。
【0013】図27(c)は、ボタンB116を押しな
がらジョイスティック114を左右に動かした場合の視
点位置および視線方向の変化の例を示している。図にお
いて、例えば、ボタンB116を押しながらジョイステ
ィック114を右に動かせば、その移動量に応じた速さ
で、視線方向の画面に対する傾きは画面の奥行きの方向
(z軸)を中心として右に回転する。即ち、人間の動き
に例えるなら、首を右に傾ける動きに相当する。この
時、右に倒す角度が大きい程、視点方向を速く回転する
ことができる。尚、この場合、視点位置は変化しない。
このように、ウォークスルー入力手段102での操作を
組合せることにより、仮想3次元空間を自由にウォーク
スルーすることができる。
【0014】従来の別の仮想空間制御装置として、例え
ば、特開平6−33360号公報に記載の「3次元画像
表示システム」がある。この装置では、グラフィック表
示される仮想3次元空間内の地点や物体を指し示す3次
元ポインタ(カーソル)に対して、人手による位置決め
操作の支援をリアルタイムで行うことができる。
【0015】図28は、従来の仮想空間制御装置「3次
元画像表示システム」の概略の機能ブロック図である。
次に、図27を用いて、本装置の各機能ブロックを説明
する。尚、前記従来装置と同一または相当の機能を有す
る構成要素である空間情報記憶手段101、ウォークス
ルー入力手段102、ウォークスルー設定手段103、
表示手段105は、同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0016】図において、106は、前記仮想3次元空
間内の地点や物体を指し示すカーソルのカーソル形状を
記憶するカーソル形状記憶手段である。107は、ジョ
イスティック等のポインティングデバイスと3次元操作
のためにその操作を切替えることができるスイッチデバ
イスとからなり、これらのデバイス(入力手段)を用い
てユーザが入力した座標データに対応する座標データ信
号を出力するカーソル入力手段である。この座標データ
信号は、例えば変位量を示す電気信号である。
【0017】108は、前記カーソル入力手段107が
出力した座標データ信号を後述する仮想空間表示処理手
段109で用いることができる形式に変換して出力する
カーソル設定手段である。即ち、カーソル設定手段10
8は、例えば前記カーソル入力手段107が出力した座
標データ信号を直交座標系における3次元座標データに
変換し、これをカーソル位置およびカーソル方向からな
るカーソル情報とする。
【0018】109は、前記カーソル形状記憶手段10
6が記憶したカーソル形状と前記空間情報記憶手段10
1が記憶した空間情報とを参照し、前記カーソル設定手
段108が出力したカーソル情報に基づいて、前記仮想
3次元空間中の前記カーソル位置において前記カーソル
方向に向けて前記カーソル形状のカーソルを作成すると
共に、前記ウォークスルー設定手段103が出力した視
線情報に基づいて、前記視線位置から前記視線方向に前
記仮想3次元空間を見たときの表示データ(画像)を作
成し、前記表示手段105に出力する仮想空間表示処理
手段である。
【0019】尚、前記カーソル設定手段108と前記ウ
ォークスルー設定手段103と前記仮想空間表示処理手
段109とは、具体的には、例えば、コンピュータ内の
中央演算装置(CPU:Central Processing Unit)に
より実行される所定のプログラムである。また、前記カ
ーソル形状記憶手段106が記憶したカーソル形状と前
記空間情報記憶手段101が記憶した空間情報とは、通
常コンピュータ内の記憶装置に格納し、必要に応じて読
み出して使用する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の仮
想空間制御装置では、仮想3次元空間をウォークスルー
するユーザはユーザから見た視線を直接操作することは
できるが、視線を時間的に変化させるマクロな制御をす
ることはできなかった。また、仮想3次元空間中でカー
ソルを使用するユーザはカーソルの位置や方向を直接操
作することはできるが、カーソルを時間的に変化させる
マクロな制御やカーソルを発光させたりカーソルを隠蔽
する物体を透過させるといったカーソルの表示効果を制
御することはできなかった。
【0021】本発明は、かかる問題点を解消するために
なされたもので、第1の目的は、コンピュータ内に構築
した仮想空間に対してユーザから見る視線を制御する仮
想空間制御装置において、ユーザから見た視線の視点位
置や視線方向に対して時間的に変化するマクロな制御を
することを可能とする仮想空間制御装置を得るものであ
る。
【0022】また、第2の目的は、更に、カーソルの位
置および方向と表示効果とに対して時間的に変化するマ
クロな制御をすることを可能とする仮想空間制御装置を
得るものである。
【0023】また、第3の目的は、前記カーソルの表示
効果の制御を可能とし、仮想3次元空間における物体が
カーソルを隠蔽することなくカーソルを表示可能とする
仮想空間制御装置を得るものである。
【0024】また、第4の目的は、前記カーソルの表示
効果の制御を可能とし、仮想3次元空間における物体が
カーソルを遮蔽した場合でも、ユーザがカーソルを見つ
け易くする仮想空間制御装置を得るものである。
【0025】また、第5の目的は、前記カーソルの表示
効果の制御を可能とし、仮想3次元空間における物体が
カーソルを遮蔽している場合や、ユーザから見た視線が
他の方向に向いている場合でも、カーソルを見つけ易く
する仮想空間制御装置を得るものである。
【0026】また、第6の目的は、前記カーソルの表示
方法の制御を可能とし、仮想3次元空間における物体が
カーソルを遮蔽する場合でも常にカーソルを表示可能と
すると共に、カーソルを2次元で表現することによりシ
ステムの負荷を軽減することができる仮想空間制御装置
を得るものである。
【0027】また、第7の目的は、前記カーソルの表示
効果および表示方法の制御を可能とし、仮想3次元空間
におけるカーソルのマクロな位置を探し易くできる仮想
空間制御装置を得るものである。
【0028】また、第8の目的は、前記視線の制御を可
能とし、仮想3次元空間における注目点や注目物に対し
て、ユーザから見た視線がその他の方向を向いていた場
合でも、前記仮想3次元空間においてユーザが注目した
いと所望する地点や物体、即ち注目点や注目物にユーザ
から見た視線を向けることができる仮想空間制御装置を
得るものである。
【0029】また、第9の目的は、前記視線の制御を可
能とし、仮想3次元空間における注目点や注目物に対し
て、ユーザから見た視線がその他の方向を向いている場
合や、前記注目点や前記注目物がユーザから見て判別し
難い位置にあった場合でも、ユーザが入力した仮想3次
元空間における注目点や注目物にユーザから見た視線を
向けることができると共に、ユーザから見た視線を、ユ
ーザが入力した仮想3次元空間における注目点や注目物
に対してユーザが判別し易い位置に移動することができ
る仮想空間制御装置を得るものである。
【0030】また、第10の目的は、前記視線の制御を
可能とし、仮想3次元空間における注目点や注目物がユ
ーザから見た視野範囲に入っていない場合でも、注目点
や注目物を視野範囲の中心付近に入れることができる仮
想空間制御装置を得るものである。
【0031】また、第11の目的は、前記視線の制御を
可能とし、仮想3次元空間における注目物が視野範囲に
入っていなく、かつ、ユーザから見て判別し難い位置に
あった場合でも、注目物を視野範囲の中心付近で、か
つ、ユーザから見て判別し易い位置に入れることができ
る仮想空間制御装置を得るものである。
【0032】また、第12の目的は、前記視線の制御を
可能とし、時間的に変化するマクロな制御をしてユーザ
から見た視線の視点位置がどのように移動したかをユー
ザから見て判り難い場合でも、ユーザから見た視線の視
点位置を移動させることが可能であって、視線の視点位
置を移動させる経路をユーザから見て判別し易くした仮
想空間制御装置を得るものである。
【0033】また、第13の目的は、前記視線の制御を
可能とし、時間的に変化するマクロな制御をしてユーザ
から見た視線の経路がどのように移動したかをユーザか
ら見て判り難い場合でも、経路中のユーザから見た視線
の視点位置がほぼ視線方向に沿った方向になるように経
路を設定して移動させることにより、視線の移動におい
て経路を判別し易い仮想空間制御装置を得るものであ
る。
【0034】また、第14の目的は、前記視線の制御を
可能とし、時間的に変化するマクロな制御をしてユーザ
から見た視線が移動の途中に仮想3次元空間中の物体を
横切ることによって視界が遮られる場合でも、視界を遮
る物体を迂回することにより、視線の移動における経路
を途切れなく確認できる仮想空間制御装置を得るもので
ある。
【0035】また、第15の目的は、前記視線の制御を
可能とし、仮想3次元空間における注目点や注目物に対
して、ユーザから見た視線がその他の方向を向いる場合
や、前記注目点や前記注目物がユーザから見て判別し難
い位置に視線があった場合でも、ユーザが入力した仮想
3次元空間における注目点や注目物に視線を向けること
ができると共に、ユーザから見た視線を、ユーザが入力
した仮想3次元空間における注目点や注目物に対してユ
ーザが判別し易い位置に移動することができ、更に、時
間的に変化するマクロな制御をしてユーザから見た視線
が移動の途中で物体を横切ることによって視界が遮られ
る場合でも、視界を遮る物体を迂回することにより、視
線の移動における経路を途切れなく確認できると共に、
ユーザが入力した仮想3次元空間における注目点や注目
物をユーザが判別し易い方向にユーザから見た視点の視
線方向を移動することができる仮想空間制御装置を得る
ものである。
【0036】また、第16の目的は、前記視線の制御を
可能とし、仮想3次元空間における注目点や注目物に対
して、ユーザから見た視線がその他の方向を向いていた
場合でも、ユーザが入力した仮想3次元空間における注
目点や注目物にユーザから見た視線を向けることができ
ると共に、前記カーソルの表示効果の制御を可能とし、
ユーザが入力した仮想3次元空間における注目点や注目
物がカーソルを隠蔽することなくカーソルを表示可能と
する仮想空間制御装置を得るものである。
【0037】また、第17の目的は、前記視線の制御を
可能とし、仮想3次元空間における注目点や注目物に対
して、ユーザから見た視線がその他の方向を向いる場合
や、前記注目点や前記注目物がユーザから見て判別し難
い位置に視線があった場合でも、ユーザが入力した仮想
3次元空間における注目点や注目物に視線を向けること
ができると共に、ユーザから見た視線を、ユーザが入力
した仮想3次元空間における注目点や注目物に対してユ
ーザが判別し易い位置に移動することができて、更に、
時間的に変化するマクロな制御をしてユーザから見た視
線が移動の途中で物体を横切ることによって視界が遮ら
れる場合でも、視界を遮る物体を迂回することにより、
視線の移動における経路を途切れなく確認できて、か
つ、ユーザが入力した仮想3次元空間における注目点や
注目物をユーザが判別し易い方向にユーザから見た視点
の視線方向を移動することができると共に、更には、前
記カーソルの表示効果の制御を可能とし、ユーザが入力
した仮想3次元空間における注目点や注目物がカーソル
を隠蔽することなくカーソルを表示可能とする仮想空間
制御装置を得るものである。
【0038】
【課題を解決するための手段】この発明に係る第1の仮
想空間制御装置は、コンピュータ内に構築した仮想空間
に対して、ユーザから見る視線を制御する仮想空間制御
装置であって、前記仮想空間および前記仮想空間中に存
在する物体の空間情報を記憶する空間情報記憶手段と、
ユーザから見る視線の座標データと制御コマンドとを入
力手段からユーザに入力させ、これを視線の座標データ
信号と制御コマンド信号とに変換して出力するウォーク
スルー入力手段と、前記ウォークスルー入力手段が出力
した座標データ信号を前記仮想空間における視線、注目
点、注目物の情報に変換して出力するウォークスルー設
定手段と、前記ウォークスルー入力手段が出力した制御
コマンド信号と前記ウォークスルー設定手段が出力した
視線または注目点または注目物の情報とに基づき、前記
空間情報記憶手段が記憶した空間情報を参照して、時間
的に変化する新たなる視線情報または空間情報を逐次作
成して出力するウォークスルー追加処理手段と、前記空
間情報記憶手段が記憶した空間情報を参照して、前記ウ
ォークスルー追加処理手段が出力した視線情報の視線か
ら見た新たなる仮想空間の表示データを逐次作成して出
力する仮想空間表示処理手段と、前記仮想空間表示処理
手段が出力した仮想空間の表示データを表示する表示手
段とを備えたことを特徴とする。
【0039】また、この発明に係る第2の仮想空間制御
装置は、前記仮想空間中のカーソルを表示するためのカ
ーソルの表示情報を記憶するカーソル表示情報記憶手段
と、前記仮想空間中のカーソルの座標データと制御コマ
ンドとを入力手段からユーザに入力させ、これをカーソ
ルの座標データ信号と制御コマンド信号とに変換して出
力するカーソル入力手段と、前記カーソル入力手段が出
力した座標データ信号を前記仮想空間におけるカーソル
の情報に変換して出力するカーソル設定手段と、前記カ
ーソル設定手段が出力したカーソルの情報と前記カーソ
ル入力手段が出力したカーソルの制御コマンド信号とに
基づき、前記空間情報記憶手段が記憶した空間情報と前
記カーソル表示情報記憶手段が記憶したカーソルの表示
情報とを参照して、時間的に変化する新たなるカーソル
情報または空間情報を作成して出力するカーソル追加処
理手段とを備え、前記仮想空間表示処理手段は、前記カ
ーソル追加処理手段が出力したカーソル情報または空間
情報と前記ウォークスルー追加処理手段が出力した視線
情報または空間情報とに基づき、前記カーソル表示情報
記憶手段が記憶したカーソルの表示情報と前記空間情報
記憶手段が記憶した空間情報とを参照して、新たなる仮
想空間の表示データを作成して出力することを特徴とす
る。
【0040】また、この発明に係る第3の仮想空間制御
装置は、前記カーソル追加処理手段は、前記カーソル入
力手段が出力したカーソルの制御コマンド信号に従っ
て、前記空間情報記憶手段が記憶した仮想空間の空間情
報を参照して、前記ウォークスルー設定手段または前記
ウォークスルー追加処理手段が出力した視線の情報と前
記カーソル設定手段が出力したカーソルの情報とから、
前記視線の視点位置と前記カーソルの位置との間にあっ
て前記カーソルを遮蔽する前記仮想空間中の物体を検出
し、検出した物体を透過処理した新たなる空間情報を作
成して出力することを特徴とする。
【0041】また、この発明に係る第4の仮想空間制御
装置は、前記カーソル追加処理手段は、前記カーソル入
力手段が出力したカーソルの制御コマンド信号に従っ
て、前記カーソル表示情報記憶手段が記憶したカーソル
の表示情報を参照して、前記カーソル設定手段が出力し
たカーソルの情報から、カーソルの大きさをより大きな
ものに変化させた新たなるカーソル情報を作成して出力
することを特徴とする。
【0042】また、この発明に係る第5の仮想空間制御
装置は、前記カーソル追加処理手段は、前記カーソル入
力手段が出力したカーソルの制御コマンド信号に従っ
て、前記カーソル表示情報記憶手段が記憶したカーソル
の表示情報と前記空間情報記憶手段が記憶した仮想空間
の空間情報とを参照して、前記カーソル設定手段が出力
したカーソルの情報から、カーソルを発光させて光源と
するか、カーソルの中に点光源を持たせてカーソル自体
を発光体とするか、カーソルを遮蔽する物体を発光体と
する新たなるカーソル情報または空間情報を作成して出
力することを特徴とする。
【0043】また、この発明に係る第6の仮想空間制御
装置は、前記カーソル追加処理手段は、前記カーソル入
力手段が出力したカーソルの制御コマンド信号に従っ
て、前記カーソル表示情報記憶手段が記憶したカーソル
の表示情報を参照して、前記カーソル設定手段が出力し
たカーソルの情報と前記ウォークスルー設定手段が出力
した視線の情報とから、視線の視点位置から視線方向に
前記仮想空間を見た視野範囲に重なる仮想スクリーン上
にカーソルを移動した新たなるカーソル情報を作成して
出力し、前記仮想空間表示処理手段は、前記空間情報記
憶手段が記憶した前記仮想空間の空間情報を参照して、
前記ウォークスルー追加処理手段が出力した視線情報の
視線から見た新たなる仮想空間の表示データを作成して
出力すると共に、前記カーソル表示情報記憶手段が記憶
したカーソルの表示情報を参照して、前記カーソル追加
処理手段が出力したカーソル情報に基づき、前記仮想空
間の描画での前面クリッピング面と一致させた前記仮想
スクリーン上での新たなるカーソルの表示データを作成
して出力することを特徴とする。
【0044】また、この発明に係る第7の仮想空間制御
装置は、前記カーソル追加処理手段は、前記カーソル入
力手段が出力したカーソルの制御コマンド信号に従っ
て、前記カーソル表示情報記憶手段が記憶したカーソル
の表示情報を参照して、前記カーソル設定手段が出力し
たカーソルの情報と前記ウォークスルー設定手段が出力
した視線の情報とから、ユーザが前記視線の視点位置か
ら視線方向に前記仮想空間を見た視野範囲に重なる仮想
スクリーン上から前記仮想空間にまたはその逆方向にま
たは前記仮想空間内の相互間で、カーソルをスローモー
ションで移動するか、カーソルの移動線を残して移動す
るか、カーソルの残像を残して移動する新たなるカーソ
ルの情報を逐次作成して出力することを特徴とする。
【0045】また、この発明に係る第8の仮想空間制御
装置は、前記ウォークスルー追加処理手段は、前記ウォ
ークスルー入力手段が出力した視線の制御コマンド信号
に従って、前記ウォークスルー設定手段が出力した前記
仮想空間中の注目点または注目物の情報から注目点また
は注目物を設定し、設定した前記注目点または前記注目
物に視線の視線方向を向けた新たなる視線情報を作成し
て出力することを特徴とする。
【0046】また、この発明に係る第9の仮想空間制御
装置は、前記ウォークスルー追加処理手段は、前記ウォ
ークスルー入力手段が出力した視線の制御コマンド信号
に従って、更に、前記注目点または注目物をユーザが判
別可能な位置に視線の視点位置を移動した新たなる視線
情報を作成して出力することを特徴とする。
【0047】また、この発明に係る第10の仮想空間制
御装置は、前記ウォークスルー追加処理手段は、前記ウ
ォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマンド信
号に従って、前記ウォークスルー設定手段が出力した前
記仮想空間中の注目点または注目物の情報から注目点ま
たは注目物を設定し、設定した前記注目点または注目物
を前記視線の視線方向にある視野範囲の中心付近に移動
させた新たなる空間情報を作成して出力することを特徴
とする。
【0048】また、この発明に係る第11の仮想空間制
御装置は、前記ウォークスルー追加処理手段は、前記ウ
ォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマンド信
号に従って、更に、前記注目点または注目物をユーザが
判別可能な位置に移動させた新たなる空間情報を作成し
て出力することを特徴とする。
【0049】また、この発明に係る第12の仮想空間制
御装置は、前記ウォークスルー追加処理手段は、前記ウ
ォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマンド信
号に従って、前記ウォークスルー設定手段が出力した視
線の情報から移動後の視線を設定し、現在の視線の視点
位置から設定した前記移動後の視線の視点位置に視線を
移動する際に、視線の視点位置を移動後の視点位置へ直
線的に移動すると共に、視線の視線方向を前記移動後の
視線の視線方向となるように徐々に変化させた新たなる
視線情報を逐次作成して出力することを特徴とする。
【0050】また、この発明に係る第13の仮想空間制
御装置は、前記ウォークスルー追加処理手段は、前記ウ
ォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマンド信
号に従って、現在の視線の視点位置から設定した前記移
動後の視線の視点位置に視線を移動する際に、更に、前
記視線の視点位置を前記視線方向の変化に合せて徐々に
変化させた新たなる視線情報を逐次作成して出力するこ
とを特徴とする。
【0051】また、この発明に係る第14の仮想空間制
御装置は、前記ウォークスルー追加処理手段は、前記ウ
ォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマンド信
号に従って、現在の視線の視点位置から設定した前記移
動後の視線の視点位置に視線を移動する際に、前記仮想
空間において途中に障害物があった場合、それを迂回す
るように前記視線の視点位置を徐々に移動させると共
に、前記視線の視線方向を前記移動後の視線方向となる
ように徐々に変化させた新たなる視線情報を逐次作成し
て出力することを特徴とする。
【0052】また、この発明に係る第15の仮想空間制
御装置は、前記ウォークスルー追加処理手段は、前記ウ
ォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマンド信
号に従って、前記注目点または注目物をユーザが判別可
能な位置に視線の視点位置を移動する際に、前記仮想空
間において途中に障害物があった場合、それを迂回する
ように前記視線の視点位置を移動させると共に、前記視
線の視線方向を前記移動後の視線方向となるように徐々
に変化させた新たなる視線情報を逐次作成して出力する
ことを特徴とする。
【0053】また、この発明に係る第16の仮想空間制
御装置は、前記ウォークスルー追加処理手段は、前記ウ
ォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマンド信
号に従って、前記ウォークスルー設定手段が出力した前
記仮想空間中の注目点または注目物の情報から注目点ま
たは注目物を設定し、設定した前記注目点または前記注
目物に視線の視線方向を向けた視線情報を作成して出力
し、前記カーソル追加処理手段は、前記注目点または注
目物を指し示している前記カーソルを遮蔽する物体に対
して透過処理することを特徴とする。
【0054】また、この発明に係る第17の仮想空間制
御装置は、前記ウォークスルー追加処処理手段は、前記
ウォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマンド
信号に従って、更に、ユーザが判別可能な位置に前記視
線の視点位置を移動する際に、前記仮想空間における途
中に障害物があった場合、それを迂回するように前記視
線の視点位置を徐々に移動させると共に、前記視線の視
線方向を前記移動後の視線方向となるように徐々に変化
させた新たなる視線情報を逐次作成して出力することを
特徴とする。
【0055】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明に
係る仮想空間制御装置の実施の形態1による概略機能ブ
ロック図である。本装置は、演算手段、記憶手段、入出
力手段を有するコンピュータを用いて構成される。ま
ず、図1を用いて、本装置の各機能ブロックを説明す
る。
【0056】図1において、1は、仮想空間を3次元で
表現した仮想3次元空間内に存在する各物体の識別子、
形状、大きさ、色、配置、光源等の空間情報を記憶する
空間情報記憶手段である。光源は、例えば、光源の配
置、光源の色、光源の輝度、光源が点光源か平行光源か
といった光源の種類等を記憶している。前記空間情報
は、通常はコンピュータ内の記憶装置に格納し、必要に
応じて読み出して使用する。
【0057】2は、例えばジョイスティックやトラック
ボール等の座標データを入力することができる第1のポ
インティングデバイスと3次元操作のためにその操作を
切換えることができる第1のスイッチデバイスと例えば
キーボード等のコマンドを入力することができる第1の
コマンド入力デバイスとから構成され、ユーザがこれら
のデバイス(入力手段)を用いて入力したユーザから見
る視線の座標データと制御コマンドとに対して、第1の
ポインティングデバイスと第1のスイッチデバイスとか
らは視線の座標データ信号を出力し、第1のコマンド入
力デバイスからは視線の制御コマンド信号を出力するウ
ォークスルー入力手段である。座標データ信号は、例え
ば、ポインタの変位量を表す電気信号である。
【0058】3は、前記ウォークスルー入力手段2が出
力した視線の座標データ信号を前記仮想3次元空間にお
けるユーザから見た視線、注目点または注目物を表す情
報に変換して出力するウォークスルー設定手段である。
【0059】4は、前記ウォークスルー入力手段2が出
力した視線の制御コマンド信号を制御コマンドを表す情
報に変換し、前記ウォークスルー設定手段3が出力した
視線、注目点または注目物を表す情報と合せて視線情報
を作成し、作成した視線情報と前記空間情報記憶手段1
が記憶した空間情報とに基づき、時間的に変化する新た
なる視線情報または空間情報を逐次作成して出力するウ
ォークスルー追加処理手段である。尚、以降では、視線
は視点位置と視線方向とから構成され、視線情報は視線
と視線の制御コマンドとから構成されるものとする。
【0060】5は、前記空間情報記憶手段1が記憶した
仮想3次元空間内の各物体の空間情報を参照し、前記ウ
ォークスルー追加処理手段4が出力した視線情報または
空間情報とに基づき、前記仮想3次元空間に対する視線
情報または空間情報を逐次更新し、更新した各視線から
見た仮想3次元空間の表示データを逐次作成して出力す
る仮想空間表示処理手段である。
【0061】6は、前記仮想空間表示処理手段5が出力
した仮想3次元空間の表示データを表示する表示手段で
ある。
【0062】次に、動作について説明する。まず、ウォ
ークスルー入力手段2が、第1のポインティングデバイ
スおよび第1のスイッチデバイスを用いてユーザが入力
した視線、注目点または注目物の座標データと、第1の
コマンド入力デバイスを用いてユーザが入力した視線の
制御コマンドとを入力し、得られた視線、注目点または
注目物の座標データ信号をウォークスルー設定手段3に
出力すると共に、得られた制御コマンド信号をウォーク
スルー追加処理手段4に出力する。
【0063】次に、ウォークスルー設定手段3が、前記
空間情報記憶手段1が記憶した仮想3次元空間の空間情
報を参照し、前記ウォークスルー入力手段2が出力した
視線の座標データ信号を、前記仮想3次元空間における
ユーザから見た視線、注目点または注目物を表す情報に
変換し、ウォークスルー追加処理手段4に出力する。
【0064】次に、ウォークスルー追加処理手段4が、
前記ウォークスルー入力手段2が出力した視線の制御コ
マンド信号を制御コマンドを表す情報に変換し、前記ウ
ォークスルー設定手段3が出力した視線、注目点または
注目物を表す情報と合せて視線情報を作成し、作成した
視線情報と前記空間情報記憶手段1が記憶した空間情報
とに基づき、時間的に変化する新たなる視線情報または
空間情報を逐次作成し、仮想空間表示処理手段5に出力
する。ここで、仮想空間表示処理手段5に出力する視線
情報または空間情報は、1組の場合または複数組の場合
があり、時間的な制御が行われる場合もある。
【0065】図18は、ウォークスルー追加処理手段4
が仮想空間表示処理手段5に出力した視線情報の視線を
示す模式図である。
【0066】図18(a)は、最初の視線31とウォー
クスルー設定手段3が作成した視線32とウォークスル
ー追加処理手段4が作成した視線33との関係を示して
いる。最初の視線31とウォークスルー設定手段3が出
力した視線32との間を補完するように、ウォークスル
ー追加処理手段4が視線33を作成して出力する。
【0067】図18(b)は、ウォークスルー追加処理
手段4が作成した視線33を仮想空間表示処理手段3に
逐次出力した視線と時刻との関係を示している。
【0068】ここで、時刻がT1→T2→T3→T4の
順に経過する場合、時刻T1に視線31を消去すると共
に視線34を出力し、次に時刻T2に視線34を消去す
ると共に視線35を出力し、次に時刻T3に視線35を
消去すると共に視線36を出力し、次に時刻T4に視線
36を消去すると共に視線32を出力することにより、
視線31から視線32に徐々に視線を変化させることが
できる。
【0069】例えば、図18(b)において、最初の視
線の視点位置p0を(xp0,yp0,zp0)、視線
方向の方向ベクトルd0を(xd0,yd0,zd
0)、ウォークスルー設定手段3が作成した視線の視点
位置pnを(xpn,ypn,zpn)、視線の視線方
向の方向ベクトルdnを(xdn,ydn,zdn)と
し、時刻T0(最初の視線31に対応する)から時刻T
4(ウォークスルー設定手段3が作成した視線32に対
応する)まで等時間間隔で視線を移動させる場合、時刻
T1に出力する視線34の視点位置は、 ((xpn−xp0)/4+xp0,(ypn−yp
0)/4+yp0,(zpn−zp0)/4+zp
0)、 視線34の視線方向の方向ベクトルdT1は、 ((xdn−xd0)/4+xd0,(ydn−yd
0)/4+yd0,(zdn−zd0)/4+zd0) となる。
【0070】また、時刻T2に出力する視線35の視点
位置pT2は、 ((xpn−xp0)/2+xp0,(ypn−yp
0)/2+yp0,(zpn−zp0)/2+zp
0)、 視線35の視線方向の方向ベクトルdT2は、 ((xdn−xd0)/2+xd0,(ydn−yd
0)/2+yd0,(zdn−zd0)/2+zd0) となる。
【0071】また、時刻T3に出力する視線36の視点
位置pT3は、 (3・(xpn−xp0)/4+xp0,3・(ypn
−yp0)/4+yp0,3・(zpn−zp0)/4
+zp0)、 視線36の視線方向の方向ベクトルdT3は、 (3・(xdn−xd0)/4+xd0,3・(ydn
−yd0)/4+yd0,3・(zdn−zd0)/4
+zd0) となる。
【0072】次に、仮想空間表示処理手段5は、前記ウ
ォークスルー追加処理手段4から前記視線情報を逐次受
取り、前記空間情報記憶手段1が記憶した前記仮想3次
元空間の空間情報を参照し、受取った視線情報の視線か
ら見た仮想3次元空間の表示データを逐次作成して表示
手段6に出力する。
【0073】次に、表示手段6は、前記仮想空間表示処
理手段5から受取った仮想3次元空間の表示データを表
示手段に逐次表示する。
【0074】以上のように、ウォークスルー追加処理手
段4が時間的に変化する新たなる視線情報を作成し、時
間的な制御を行うようにしているので、ユーザから見た
仮想3次元空間の視線をユーザが制御することができ
る。
【0075】実施の形態2.前記の実施の形態1では、
前記仮想3次元空間におけるユーザから見た視線を時間
的に徐々に変化させてユーザから見た視線を制御できる
ようにしたものであるが、本実施の形態2では、更にユ
ーザが仮想3次元空間内のカーソルおよびその表示効果
を制御できるようにしたものである。前記カーソルの制
御には、カーソルを時間的に徐々に変化させるまたはカ
ーソルを仮想スクリーン上で移動させるといった制御が
ある。また、前記カーソルの表示効果の制御には、カー
ソルを隠蔽している仮想3次元空間内の物体を透過させ
るまたはカーソル自体を発光体にするといった制御があ
る。
【0076】図2は、本発明に係る仮想空間制御装置の
実施の形態2による概略機能ブロック図である。本実施
の形態2において、前記実施の形態1と同一または相当
の機能を有する構成要素は、同一の符号を付して説明を
省略する。まず、図2を用いて、本装置の各機能ブロッ
クを説明する。
【0077】7は、仮想3次元空間内のカーソルの識別
子、形状、大きさ、色、配置、光源等のカーソルの表示
情報を記憶するカーソル表示情報記憶手段である。カー
ソルの表示情報は、通常はコンピュータ内の記憶装置に
格納し、必要に応じて読み出して使用する。
【0078】8は、前記ウォークスルー入力手段2と同
様に、第2のポインティングデバイスおよび第2のスイ
ッチデバイスと第2のコマンド入力デバイスとから構成
され、これらのデバイス(入力手段)を用いてユーザが
入力したカーソルの座標データと制御コマンドとに対し
て、第2のポインティングデバイスと第2のスイッチデ
バイスとからはカーソルの座標データ信号を出力し、第
2のコマンド入力デバイスからはカーソルの制御コマン
ド信号を出力するカーソル入力手段である。この座標デ
ータ信号は、例えば、ポインタの変位量を表す電気信号
である。
【0079】9は、前記カーソル入力手段8が出力した
カーソルの座標データ信号を前記仮想3次元空間におけ
るカーソルの位置と方向を表す情報に変換して出力する
カーソル設定手段である。
【0080】10は、前記カーソル入力手段8が出力し
たカーソルの制御コマンド信号をカーソルの表示効果お
よび制御コマンドを表す情報に変換し、前記カーソル設
定手段9が出力したカーソルの位置と方向とを表す情報
とを合せてカーソル情報を作成し、作成したカーソル情
報と前記空間情報記憶手段1が記憶した空間情報と前記
カーソル表示情報記憶手段7が記憶したカーソルの表示
情報とに基づき、時間的に変化する新たなるカーソル情
報または空間情報を逐次作成して出力するカーソル追加
処理手段である。尚、以降では、カーソル情報はカーソ
ルの位置および方向と表示効果および制御コマンドとか
ら構成されるものとする。
【0081】11は、前記空間情報記憶手段1が記憶し
た仮想3次元空間内の各物体の空間情報を参照し、前記
カーソル追加処理手段10が出力したカーソル情報又は
空間情報と、前記ウォークスルー追加処理手段4が出力
した視線情報又は空間情報に基づき、前記仮想3次元空
間に対する視線情報または前記空間情報を逐次更新し、
更新した各視点から見た仮想3次元空間の表示データを
逐次作成して出力する仮想空間表示処理手段である。
【0082】次に、動作について説明する。本実施の形
態2では、カーソル入力手段8が、ウォークスルー入力
手段2と同様にして、第2のポインティングデバイスお
よび第2のスイッチデバイスと第2のコマンド入力デバ
イスとを用いてユーザが入力したカーソルの座標データ
と制御コマンドとに対して、第2のポインティングデバ
イスおよび第2のスイッチデバイスからはカーソルの座
標データ信号を前記カーソル設定手段9に出力すると共
に、第2のコマンド入力デバイスからはカーソルの制御
コマンド信号を前記カーソル追加処理手段10に出力す
る。
【0083】次に、カーソル設定手段9が、前記カーソ
ル入力手段8が出力したカーソルの座標データ信号を前
記仮想3次元空間におけるカーソルの位置および方向を
表す情報に変換してカーソル追加処理手段10に出力す
る。
【0084】次に、カーソル追加処理手段10が、前記
カーソル入力手段8が出力したカーソルの制御コマンド
信号を、例えば、カーソルを遮蔽する仮想3次元空間内
の物体を透過させるまたはカーソル自体を発光させると
いったカーソルの表示効果と、カーソルを時間的に徐々
に変化させるまたは仮想スクリーン上で2次元カーソル
を移動させるといったカーソルを制御する制御コマンド
とを表す情報に変換し、カーソルの位置および方向とカ
ーソルの表示効果および制御コマンドとをカーソル情報
として作成する。そして、前記カーソル表示情報記憶手
段7が記憶したカーソル表示情報と前記空間情報記憶手
段1が記憶した仮想3次元空間の空間情報とを参照し、
前記カーソル情報に基づき、時間的に変化する新たなる
カーソル情報または空間情報を作成し、前記仮想空間表
示処理手段11に出力する。ここで、カーソル追加処理
手段10が仮想空間表示処理手段3に出力する前記カー
ソル情報および前記空間情報は、1組の場合または複数
組の場合があり、時間的な制御が行われる場合もある。
【0085】次に、仮想空間表示処理手段11が、前記
カーソル追加処理手段10が出力したカーソル情報を受
取り、前記空間情報記憶手段1が記憶した前記仮想3次
元空間の空間情報を参照し、受取ったカーソル情報から
カーソルを表示する仮想3次元空間中の位置および方向
を決定すると共に、前記カーソル表示情報記憶手段7が
記憶したカーソル表示情報を参照して、仮想3次元空間
におけるカーソルの空間情報を逐次作成する。次に、仮
想空間表示処理手段11が、前記カーソル追加処理手段
10および前記ウォークスルー追加処理手段4が出力し
た新たなる空間情報を受取り、前記仮想3次元空間の空
間情報を逐次更新する。次に、仮想空間表示処理手段1
1が、前記ウォークスルー追加処理手段4が出力した視
線情報を受取り、更新した前記空間情報に基づき、受取
った前記視線情報の視線から見た前記仮想3次元空間の
表示データを逐次作成して表示手段6に出力する。
【0086】以上のように、ウォークスルー追加処理手
段3により時間的に変化する新たなる視線情報を作成し
てユーザから見た視線の時間的な制御を行うと共に、カ
ーソル追加処理手段10により時間的に変化する新たな
るカーソル情報を作成してカーソルの時間的な制御およ
び表示効果の制御を行うようにしたので、ユーザから見
た視線の制御ができると共に、カーソルおよびその表示
効果の制御ができる。
【0087】実施の形態3.前記の実施の形態2では、
ユーザから見た視線を制御可能とすると共に前記仮想3
次元空間におけるカーソルおよびその表示効果を制御可
能にしたものであるが、本実施の形態3では、特に、ユ
ーザから見た視線の視点位置と前記仮想3次元空間にお
けるカーソルとの間に物体があり、その物体がカーソル
を遮蔽してユーザからカーソルが見えない場合に、カー
ソルを遮蔽している前記物体(遮蔽物)を透過処理する
ことにより、カーソルの表示効果を制御可能とする。
【0088】図3は、本発明の仮想空間制御装置に係る
実施の形態3による概略の機能ブロック図である。本実
施の形態3において、前記実施の形態2と同一または相
当の機能を有する構成要素は、同一の符号を付して説明
を省略する。まず、図3を用いて、本装置の各機能ブロ
ックを説明する。
【0089】12は、前記カーソル入力手段8が出力し
たカーソルの制御コマンド信号をカーソルの制御コマン
ドと表示効果とを表す情報に変換し、変換して得られた
表示効果がカーソルを遮蔽している物体を透過処理する
という「透過」であるから、前記空間情報記憶手段1が
記憶した仮想3次元仮想空間の空間情報を参照し、ユー
ザから見た視線の視点位置からカーソルを見たとき仮想
3次元空間内の物体がカーソルを遮蔽している場合、カ
ーソルを遮蔽している物体に対して透過処理した新たな
る仮想3次元空間の空間情報を作成し、前記カーソル表
示情報記憶手段10が記憶したカーソル表示情報を参照
し、前記カーソル設定手段9が出力した前記仮想3次元
空間におけるカーソル情報からカーソルの空間情報を作
成し、作成したカーソルの空間情報情報と前記空間情報
とを合せて出力するカーソル追加処理手段である。
【0090】次に動作について説明する。本実施の形態
3では、カーソル追加処理手段12が、前記カーソル入
力手段8が出力したカーソルの制御コマンド信号をカー
ソルの制御コマンドと表示効果とを表す情報に変換して
得られた表示効果がカーソルを遮蔽している仮想3次元
空間内の物体を透過処理するという「透過」であるか
ら、前記空間情報記憶手段1が記憶した仮想3次元空間
の空間情報を参照し、ユーザから見た視線の視点位置か
らカーソルを見たとき、前記仮想3次元空間内の物体が
カーソルを遮蔽している場合に、カーソルを遮蔽してい
る物体を透過処理して新たなる仮想3次元空間の空間情
報を作成すると共に、前記カーソル表示情報記憶手段1
0が記憶したカーソル表示情報を参照し、前記カーソル
設定手段9が出力した前記仮想3次元空間におけるカー
ソル情報からカーソルの空間情報を作成し、作成したカ
ーソルの空間情報と前記空間情報とを合せて前記仮想空
間表示処理手段11に出力する。
【0091】図19は、カーソル追加処理手段12が出
力した新たなる空間情報とカーソルの空間情報とを合せ
た空間情報の例を示す模式図である。図19(a)は、
ユーザから前記仮想3次元空間を見た視線と前記仮想3
次元空間内のカーソルとそのカーソルを遮蔽する前記仮
想3次元空間内の物体である遮蔽物との関係の例を示し
ている。図19(a)に示す例では、遮蔽物38が視線
37とカーソル39との間にあるため、カーソル39は
視線37から見えない状態となっている。
【0092】この時、前記仮想3次元空間内の物体がカ
ーソルを遮蔽しているか否かは、ユーザから見た視線の
視点位置と前記仮想3次元空間内のカーソルの先端や後
端などの特徴点とを結んだ線上に物体が含まれるか否か
で判定できる。
【0093】例えば、図19(a)に示す例で、ユーザ
から見た視線37の視点位置pを(xp,yp,z
p)、視線37の視線方向の方向ベクトルdを(xd,
yd,zd)、カーソル39を遮蔽する前記仮想3次元
空間内の物体である遮蔽物38の位置oを(xo,y
o,zo)、遮蔽物38に隠れたカーソル39の位置c
を(xc,yc,zc)とする。
【0094】まず、視線37の視点位置pから視線方向
を見た場合、カーソル39に対して遮蔽物38が前方
(奥)に位置するか後方(手前)に位置するかを判定す
る。視線37の視線方向の方向ベクトルd(xd,y
d,zd)を法線ベクトルとし、カーソル39の位置c
(xc,yc,zc)を通る平面Cは、 xdx+ydy+zdz−(xdxc+ydyc+zd
zc)=0 となる。
【0095】視線37の視点位置pから視線方向を見た
とき、遮蔽物38の位置oがカーソル39の後方(手
前)にある場合は、 xdxo+ydyo+zdzo−(xdxc+ydyc
+zdzc)<0 となる。
【0096】次に、前記条件を満たしたものに対して、
視線37の視点位置pから見てカーソル39が遮蔽物3
8に隠れるかを判定する。まず、視線37の視点位置p
(xp,yp,zp)から遮蔽物38の複数の特徴点o
n (xon,yon,zon)(n=1..遮蔽物38の
特徴点の数) に向かう方向ベクトル dpon(xon−xp,yon−yp,zon−y
p) に平行で、遮蔽物38の特徴点on(xon,yon,
zon)を通る直線Lonは、 (x−xon)/(xon−xp)=(y−yon)/(yon−yp) =(z−zon)/(zon−zp) (但し、xon≠xp、yon≠yp、yon≠yp) である。
【0097】そこで、前記連立方程式を解くことによっ
て、この直線Lonと平面Cとが交わる点con(n=
1..遮蔽物38の特徴点の数)を求める。同様にし
て、視線37の視点位置pからカーソル39の複数の特
徴点cm(m=1..カーソル39の特徴点の数)に向
かう方向ベクトルdpcmに平行で、かつ、カーソル3
9の特徴点cmを通る直線Lcmを求め、前記連立方程
式を解くことによってこの直線Lcmと平面Cとが交わ
る点ccm(m=1..カーソル39の特徴点の数)を
求める。
【0098】次に、直線Lcmと平面Cとが交わる全て
の点ccm(m=1..カーソル39の特徴点の数)
が、直線Lonと平面Cとが交わる点con(n=
1..遮蔽物38の特徴点の数)中で、異なる3点co
a、cob、cocを頂点とする平面C上の3角形の領
域内に存在する点が存在するか否かを判定する。この判
定は、 ccm(ベクトル)=k1・(k2・coa(ベクト
ル)+(1−k2)・coc(ベクトル)) (但し、0≦k1≦1、0≦k2≦1) の条件を満たすか否かで判定する。全ての点ccm(m
=1..カーソル39の特徴点の数)についてこの条件
を満たす場合、カーソル39は遮蔽物38に隠れている
と判定する。なお、前記式の導入方法などの詳細は、前
記特開平6−33360号公報に開示されているので説
明を省略する。
【0099】図19(b)は、図19(a)に示した関
係となっている場合、前記仮想空間表示処理手段11
が、前記カーソル追加処理手段10が出力した新たなる
空間情報とカーソルの空間情報とを合せた空間情報を受
取って表示データを作成し、表示手段6に出力した状態
を示した模式図である。ここでは、受取った前記空間情
報から遮蔽物38を透過処理してカーソル40が得られ
た状態を示している。
【0100】以上のように、ユーザから見た視線の視点
位置と仮想3次元空間内のカーソルとの間にある物体で
ある遮蔽物を透過処理してカーソルを表示しているの
で、ユーザは前記仮想3次元空間における物体に遮蔽さ
れることなくユーザの視線からカーソルを見ることがで
きる。
【0101】実施の形態4.前記の実施の形態2では、
ユーザから見た視線を制御可能とすると共に前記仮想3
次元空間におけるカーソルおよびその表示効果を制御可
能にしたものであるが、本実施の形態4では、特に、前
記仮想3次元空間におけるユーザから見た視線の視点位
置とカーソルとの間に物体があり、その物体がカーソル
を遮蔽してユーザからカーソルが見えない場合に、カー
ソルを遮蔽している物体に対してそのカーソルをより大
きなものに一度にまたは徐々に変化させることにより、
カーソルの表示効果を制御可能とする。
【0102】図4は、本発明に係る仮想空間制御装置の
実施の形態4による概略の機能ブロック図である。本実
施の形態4において、前記実施の形態2と同一または相
当の機能を有する構成要素は、同一の符号を付して説明
を省略する。まず、図3を用いて、本装置の各機能ブロ
ックを説明する。
【0103】13は、前記カーソル入力手段8が出力し
たカーソルの制御コマンド信号をカーソルの制御コマン
ドと表示効果とを表す情報に変換し、変換して得られた
表示効果がカーソルを遮蔽している物体に対してカーソ
ルを膨張処理するという「膨張」であるから、前記カー
ソル表示情報記憶手段7が記憶したカーソル表示情報を
参照し、現在のカーソルの位置および方向で、かつ現在
のカーソルより大きな形状のカーソルのカーソル情報を
作成し、前記仮想3次元空間におけるカーソルの空間情
報を作成して出力するカーソル追加処理手段である。こ
こで、より大きな形状のカーソル情報を作成する際に、
大きな形状のカーソルのカーソル情報を一度だけ作成す
ることもあるし、一定の時間毎に大きさを徐々に大きく
したカーソルのカーソル情報を複数作成することもあ
る。
【0104】次に動作について説明する。本実施の形態
4では、カーソル追加処理手段13が、前記カーソル入
力手段8が出力したカーソルの制御コマンド信号をカー
ソルの制御コマンドと表示効果を表す情報とに変換し、
変換して得られた表示効果が遮蔽している物体に対して
カーソルを膨張処理するという「膨張」であるから、前
記カーソル表示情報記憶手段7が記憶したカーソル表示
情報を参照し、現在のカーソル位置および方向で、現在
のカーソルより大きなカーソル形状のカーソルの空間情
報を作成して仮想空間表示処理手段11に出力する。こ
の場合は、実施の形態3とは異なり、表示効果を施すべ
きカーソルだけに着目すればよく、カーソルを遮蔽して
いる仮想3次元空間中の物体(遮蔽物)があるか否かを
判定し、ある場合にはその物体を検出するといった処理
は不要である。
【0105】図19は、カーソル追加処理手段13が前
記仮想空間表示処理手段11に出力したカーソルの前記
空間情報から前記仮想空間表示処理手段11が作成した
仮想3次元空間の表示データのカーソルを示す模式図で
ある。図19(a)は、前記仮想3次元空間中におい
て、ユーザから見た視線とカーソルとカーソルを遮蔽す
る物体である遮蔽物との関係を示している。図19
(c)は、図19(a)に示した関係となっている場
合、前記カーソル追加処理手段13が、カーソル39を
より大きな膨張したカーソル41に更新したカーソル情
報を作成し、それに基づいてカーソルの空間情報を作成
して出力し、それを仮想空間表示手段11が受取り作成
した仮想3次元空間の表示データのカーソルを模式的に
示したものであり、膨張したカーソル41が遮蔽物38
よりはみ出しており、カーソルが見つけ易くなった状態
を示している。
【0106】以上のように、前記仮想3次元空間におい
てユーザから見た視線の視点位置とカーソルとの間にあ
るカーソルを遮蔽する物体である遮蔽物に対して、カー
ソルを前記遮蔽物よりも大きく表示しているので、カー
ソルが前記仮想3次元空間における遮蔽物に遮蔽されて
いるカーソルを見つけ易くすることができる。
【0107】実施の形態5.前記の実施の形態2では、
ユーザから見た視線を制御可能とすると共に前記仮想3
次元空間におけるカーソルおよびその表示効果を制御で
きるようにしたものであるが、本実施の形態5では、特
に、前記仮想3次元空間における視線の視点位置とカー
ソルとの間に物体があり、その物体がカーソルを遮蔽し
てユーザからカーソルが見えない場合やカーソルがユー
ザから見た視線の視線方向から外れている場合に、カー
ソルの中に点光源を持たせたり、カーソルそのものを発
光または点滅させたり、カーソルを遮蔽する物体を発光
または点滅させることにより、カーソルの表示効果を制
御可能とする。
【0108】図5は、本発明に係る仮想空間制御装置の
実施の形態5による概略の機能ブロック図である。本実
施の形態5において、前記実施の形態2と同一または相
当の機能を有する構成要素は、同一の符号を付して説明
を省略する。まず、図5を用いて、本装置の各機能ブロ
ックを説明する。
【0109】14は、前記カーソル入力手段8が出力し
たカーソルの制御コマンド信号をカーソルの制御コマン
ドと表示効果とを表す情報に変換し、変換して得られた
表示効果が、カーソルの中に点光源を持たせるという
「カーソル点光源」、カーソルを発光させるという「カ
ーソル発光」、カーソルを点滅させるという「カーソル
点滅」である場合、前記カーソル表示情報記憶手段7が
記憶したカーソル表示情報を参照し、前記仮想3次元空
間におけるカーソルの空間情報を作成して出力し、一
方、表示効果がカーソルを遮蔽する物体を発光させると
いう「遮蔽物発光」、カーソルを遮蔽する物体を点滅さ
せるという「遮蔽物点滅」である場合は、前記空間情報
記憶手段1が記憶した仮想3次元空間の空間情報を参照
し、ユーザの視線からカーソルを見た場合にカーソルを
遮蔽しているカーソルに最も近い物体(遮蔽物)を発光
または点滅させた新たなる仮想3次元空間の空間情報を
作成して出力するカーソル追加処理手段である。
【0110】次に動作について説明する。本実施の形態
5では、カーソル追加処理手段14が、前記カーソル入
力手段8が出力したカーソルの制御コマンド信号をカー
ソルの制御コマンドと表示効果とを表す情報に変換し、
変換して得られた表示効果が、カーソルの中に点光源を
持たせるという「カーソル点光源」、カーソルを発光さ
せるという「カーソル発光」、カーソルを点滅させると
いう「カーソル点滅」である場合は、前記カーソル表示
情報記憶手段7が記憶したカーソルの表示情報を参照
し、前記仮想3次元空間におけるカーソルの情報を作成
すると共に、前記空間情報記憶手段11が記憶した空間
情報を参照し、カーソルの空間情報を作成して前記仮想
空間表示処理手段に出力する。図19は、カーソル追加
処理手段13が前記仮想空間表示処理手段11に出力し
たカーソルの前記空間情報から前記仮想空間表示処理手
段11が作成した仮想3次元空間の表示データのカーソ
ルを示す模式図である。図19(a)は、前記仮想3次
元空間中において、ユーザから見た視線とカーソルとカ
ーソルを遮蔽する物体である遮蔽物との関係を示してい
る。図19(d)は、図19(a)に示した関係となっ
ている場合、前記カーソル追加処理手段14が、カーソ
ル39の表面が光を透過させるようにカーソル39中に
点光源を設定した発光するカーソル42に変更したカー
ソル情報を作成し、それに基づいてカーソルの空間情報
を作成して出力し、それを仮想空間表示手段11が受取
り作成した仮想3次元空間の表示データのカーソルを模
式的に示したものであり、遮蔽物38の奥から光が出て
おり、カーソルが見つけ易くなった状態を示している。
【0111】一方、前記変換して得られた表示効果が、
カーソルを遮蔽する物体を発光させるという「遮蔽物発
光」、カーソルを遮蔽する物体を点滅させるという「遮
蔽物点滅」である場合は、前記空間情報記憶手段1に記
憶した仮想3次元空間の空間情報を参照し、ユーザから
見た視線の視点位置とカーソルを結ぶ線分上にあって、
かつカーソルに最も近い前記仮想3次元空間内の物体
(遮蔽物)を検出し、検出した物体を発光または点滅さ
せた新たなる仮想3次元空間の空間情報を作成して出力
する。
【0112】以上のようにカーソル表面を光が透過する
ようにして、カーソルの中に点光源を置いてカーソルを
発光させたり、カーソルそのものを発光体として発光ま
たは点滅させたり、カーソルを遮蔽している遮蔽物を発
光体として発光または点滅しているので、カーソルが仮
想3次元空間内の物体(遮蔽物)を遮蔽したり、ユーザ
から見た視線の視線方向にカーソルがない場合でも、ユ
ーザが視線を光源の方に向けることにより、カーソルを
見つけ易くできる。
【0113】実施の形態6.前記の実施の形態2は、ユ
ーザから見た視線とカーソルとを制御できるようにした
ものであるが、本実施の形態6は、特に、前記カーソル
を視野範囲に重なる仮想スクリーン上に表示し、仮想3
次元空間の描画での前面クリッピング面とカーソルを表
示する仮想スクリーンとを一致させ、カーソルの描画を
2次元で行うことにより、カーソルの表示方法を制御可
能とする。
【0114】図6は、本発明に係る仮想空間制御装置の
実施の形態6による概略の機能ブロック図である。本実
施の形態6において、前記実施の形態2と同一または相
当の機能を有する構成要素は、同一の符号を付して説明
を省略する。まず、図6を用いて、本装置の各機能ブロ
ックを説明する。
【0115】15は、前記カーソル入力手段8が出力し
たカーソルの制御コマンド信号をカーソルの制御コマン
ドと表記効果とを表す情報に変換し、変換して得られた
制御コマンドがカーソルを2次元で表示するという「2
次元」であるから、前記カーソル表示情報記憶手段7が
記憶したカーソル表示情報と前記空間情報記憶手段1が
記憶した仮想3次元空間の空間情報とを参照し、仮想3
次元空間の描画での前面クリッピング面とカーソルを表
示する仮想スクリーンとを一致させた新たなる2次元の
カーソル情報を作成して出力するカーソル追加処理手段
である。
【0116】16は、前記空間記憶手段1が記憶した仮
想3次元空間の空間情報参照し、前記ウォークスルー追
加処理手段4が出力した視線情報または空間情報に基づ
き、前記仮想3次元空間に対する視線または空間情報の
設定を逐次変更し、新たなる仮想3次元空間の表示デー
タを逐次作成して出力すると共に、前記カーソル表示情
報記憶手段7が記憶したカーソルの表示情報を参照し、
前記カーソル追加処理手段15が出力したカーソル情報
に基づき、仮想3次元空間の描画での前面クリッピング
面と一致させた仮想スクリーン上での2次元カーソルの
表示情報を逐次作成して出力する仮想空間表示処理手段
である。
【0117】次に動作について説明する。本実施の形態
6では、カーソル追加処理手段15は、カーソル入力手
段8が出力したカーソルの制御コマンド信号をカーソル
の制御コマンドと表示効果とを表す情報に変換し、変換
して得られた制御コマンドがカーソルを2次元化で表示
するという「2次元」であるから、前記カーソル表示情
報記憶手段7が記憶したカーソルの表示情報と前記空間
情報記憶手段1が記憶した仮想3次元空間の空間情報と
を参照して、仮想3次元空間の描画での前面クリッピン
グ面とカーソルを表示する仮想スクリーンとを一致させ
た仮想スクリーン上でカーソルが移動するよう設定した
新たなるカーソル情報を逐次作成し、仮想空間表示処理
手段16に出力する。
【0118】仮想空間表示処理手段16は、前記空間情
報記憶手段1が記憶した前記仮想3次元空間の空間情報
を参照し、前記ウォークスルー追加処理手段4が逐次出
力した視線情報または空間情報を受取り、前記視線情報
に基づく視線から見た新たなる仮想3次元空間の表示デ
ータを逐次作成して前記表示手段6に出力すると共に、
前記カーソル追加処理手段15が出力したカーソル情報
を受取り、前記カーソル表示情報記憶手段7が記憶した
カーソルの表示情報を参照し、カーソル情報により決定
される仮想3次元空間中の仮想スクリーン上の位置に2
次元のカーソルの表示データを逐次作成して前記表示手
段6に出力する。
【0119】図20は、仮想3次元空間において、視線
と描画の前面クリッピング面と2次元のカーソルを動か
す仮想スクリーンとカーソルとの関係を示す模式図であ
る。図20(a)は、仮想3次元空間における、視線と
前面クリッピング面と2次元のカーソルを動かす仮想ス
クリーンと2次元カーソルとの関係の例を示している。
2次元カーソル46が仮想スクリーン43上を動き、仮
想スクリーン43が前面クリッピング面44と一致して
いる状態を示している。
【0120】例えば、図20(a)に示す例で、視線の
視点位置pを(xp,yp,zp)、視線方向の方向ベ
クトルdを(xd,yd,zd)、物体の位置oを(x
o,yo,zo)、カーソルの位置cを(xc,yc,
zc)とする。視線の視点位置pから視線方向を見た場
合、視線の視線方向の方向ベクトルd(xd,yd,z
d)を法線ベクトルとし、物体の位置o(xo,yo,
zo)を通る平面Sは、 xdx+ydy+zdz−(xdxo+ydyo+zd
zo)=0 となる。例えば、描画領域45の平面Dを物体の位置o
(xo,yo,zo)でとる場合、平面Dは、 xdx+ydy+zdz−(xdxo+ydyo+zd
zo)=0 として求めることができる。
【0121】また、例えば、前面クリッピング面44を
仮想3次元空間の最も後(手前)にとる場合、前面クリ
ッピング面44の平面Fは、仮想3次元空間の物体の特
徴点omn(xomn,yomn,zomn)(m=
1..物体の数、n=1..物体mの特徴点の数)に対
して、 xdxomn+ydyomn+zdzomn が最大となる特徴点ok(xok,yok,zok)を
見つることにより、 xdx+ydy+zdz−(xdxok+ydyok+
zdzok)=0 として求めることができる。なお、特徴点okの求め方
からして、 xdxo+ydyo+zdzo≦xdxok+ydyo
k+zdzok である。平面Fがまた仮想スクリーン43の平面にもな
っているので、2次元カーソル46はこの平面F上で移
動する。
【0122】以上のように、仮想3次元空間の描画にお
ける前面クリッピング面とカーソルを表示する仮想スク
リーンとを一致させているので、仮想3次元空間におい
て他の物体が遮蔽することなくカーソルを表示すること
ができると共に、カーソルを2次元で表現できるため、
本装置の負荷を軽減することができる。
【0123】実施の形態7.前記の実施の形態2は、ユ
ーザから見た視線とカーソルを制御可能とし、また前記
の実施の形態6は、更に、カーソルを仮想スクリーン上
に2次元で表現できるようにしたものであるが、本実施
の形態7は、前記カーソルを視野範囲に重なる仮想スク
リーン上から仮想3次元空間中のカーソル位置に、また
はその逆方向に、または仮想3次元空間内の相互間でカ
ーソルを移動する場合、カーソルをスローモーションで
移動させたり、カーソルの移動線が残るようにしたり、
カーソルの残像が残るようにすることにより、カーソル
の表示効果を制御できるようにしたものである。
【0124】図7は、本発明に係る仮想空間制御装置の
実施の形態7による概略の機能ブロック図である。本実
施の形態7において、前記実施の形態2と同一または相
当の機能を有する構成要素は、同一の符号を付して説明
を省略する。まず、図7を用いて、本装置の各機能ブロ
ックを説明する。
【0125】17は、前記カーソル入力手段8が出力し
たカーソルの制御コマンド信号をカーソルの制御コマン
ドと表示効果とを表す情報に変換し、変換して得られた
制御コマンドがカーソルを仮想スクリーン上(2次元)
の位置から仮想3次元空間中の位置に移動するという
「3次元」か、カーソルを仮想3次元空間中の位置から
仮想スクリーン上(2次元)の位置に移動するという
「2次元」か、カーソルを仮想3次元空間内の相互間の
位置で移動するという「相互間」かであり、表示効果が
カーソルをスローモーションで移動させるという「スロ
ーモーション」か、カーソルの移動線が残るようにする
という「移動線」か、カーソルの残像が残るようにする
という「残像」かであった場合、カーソルを移動させる
際に、カーソルをスローモーションで移動させたり、カ
ーソルの移動線を残したり、カーソルの残像を残した新
たなるカーソル情報を逐次作成して出力するカーソル追
加処理手段である。
【0126】次に動作について説明する。本実施の形態
7では、例えば、カーソル追加処理手段17は、前記カ
ーソル入力手段8が出力したカーソルの制御コマンド信
号をカーソルの制御コマンドと表示効果とを表す情報に
変換し、変換して得られた制御コマンドが仮想スクリー
ン上の2次元のカーソルを仮想3次元空間に戻すという
「3次元」であった場合、2次元のカーソルを仮想3次
元空間への戻し方を前記表示効果を表す情報から取出
し、表示効果が「スローモーション」の場合はカーソル
が一定時間に変化する移動距離を少なくしてカーソルを
スローモーションで移動させ、表示効果が「軌跡表示」
の場合は移動していくカーソルの一定の位置を太さのあ
る線で結んでいくことによりカーソルの移動線を残して
移動させ、表示効果が「残像表示」の場合は移動してい
くカーソルの移動前の表示を一定時間だけ残すことによ
り残像が残るようにした新たなカーソル情報を逐次作成
し、仮想空間表示処理手段11に出力する。
【0127】図20は仮想3次元空間における視線と描
画の前面クリッピング面と2次元のカーソルを移動させ
る仮想スクリーンとカーソルとの関係を示す模式図であ
る。図20(b)は、仮想3次元空間における視線と仮
想スクリーン上の2次元カーソルを仮想3次元空間中に
おいて3次元にカーソルの移動線を残して移動する場合
の例を示している。この場合、仮想スクリーン43上の
2次元カーソル46を仮想空間中の3次元カーソル47
に移動させる際に、移動線48を作成して出力する。
【0128】例えば、図20(b)に示す例で、視線の
視点位置pを(xp,yp,zp)、視線方向の方向ベ
クトルdを(xd,yd,zd)、2次元カーソル46
の位置c2を(xc2,yc2,zc2)、3次元カー
ソル47の位置c3を(xc3,yc3,zc3)とす
る。視線の視点位置pから視線方向を見た場合、視線の
視線方向の方向ベクトルd(xd,yd,zd)を法線
ベクトルとし、物体の位置o(xo,yo,zo)を通
る平面Sは、 xdx+ydy+zdz−(xdxo+ydyo+zd
zo)=0 となる。従って、仮想スクリーン43の平面Cは、 xdx+ydy+zdz−(xdxc2+ydyc2+
zdc2)=0 で表すことができる。
【0129】また、3次元カーソル47の位置c3は、
描画領域45の平面Dにおける物体の位置oを(xo,
yo,zo)でとった場合、平面Dは、 xdx+ydy+zdz−(xdxo+ydyo+zd
zo)=0 として求めることができるので、 xdx(x−xc2)/(xc2−xp)=(y−yc2)/(yc2−yp) =(z−zc2)/(zc2−zp)(但し、xc2≠xp、yc2≠yp、z c2≠zp) なるカーソルは、2次元カーソル46の位置c2(xc
2,yc2,zc2)から3次元カーソル47の位置c
3(xc3,yc3,zc3)まで、移動線48を残し
て移動させる。移動線は、位置c2と位置c3を結ぶ線
分となる。
【0130】描画領域45が前面クリッピング面44を
仮想3次元空間の最も後(手前)にとる場合、前面クリ
ッピング面44の平面Fは、仮想3次元空間の物体の特
徴点omn(xomn,yomn,zomn)(m=
1..物体の数、n=1..物体mの特徴点の数)に対
して、 xdxomn+ydyomn+zdzomn が最大となる特徴点ok(xok,yok,zok)を
見つることにより、 xdx+ydy+zdz−(xdxok+ydyok+
zdzok)=0 として求めることができる。この平面Fがまた仮想スク
リーン43の平面にもなる。従って、2次元カーソル4
6はこの平面F上で移動させる。
【0131】尚、以上の説明では、仮想スクリーン上の
2次元カーソルを仮想3次元空間中に移動させる場合に
ついて説明したが、仮想3次元空間中のカーソルを仮想
スクリーン上に移動させる場合や、カーソルを仮想3次
元空間内相互で移動させる場合にも、同様にしてカーソ
ル情報を作成することができる。
【0132】以上のように、仮想スクリーン上の2次元
カーソルを仮想3次元空間中に、またはその逆の方向
に、または仮想3次元空間内の相互間でカーソルを移動
させる場合に、カーソルをスローモーションで移動させ
たり、カーソルの移動線(軌跡)が残るようにしたり、
カーソルの残像が残るように表示することにより、カー
ソルが仮想3次元空間中のどこにあるかをユーザが判別
し易くできる。
【0133】実施の形態8.前記の実施の形態1は、ユ
ーザから見た視線を制御できるようにしたものである
が、本実施の形態8は、更に、仮想3次元空間における
視線が仮想3次元空間中のユーザが注目した物体(注目
物)や地点(注目点)とは別の方向を向いていた場合
に、仮想3次元空間中の注目物や注目点の方向に視線の
視線方向を強制的に向けさせることにより、視線の制御
を可能とする。
【0134】図8は、本発明に係る仮想空間制御装置の
実施の形態7による概略の機能ブロック図である。本実
施の形態8において、前記実施の形態1と同一または相
当の機能を有する構成要素は、同一の符号を付して説明
を省略する。まず、図8を用いて、本装置の各機能ブロ
ックを説明する。18は、前記ウォークスルー入力手段
2が出力した視線の制御コマンド信号を視線の制御コマ
ンドを表す情報に変換し、変換して得られた制御コマン
ドが指定した仮想3次元空間の地点や物体の方向へ視線
の視線方向を向けるという「注目」であるから、前記ウ
ォークスルー設定手段3が出力した仮想3次元空間中の
地点や物体に視線方向を向けるように新たなる視線情報
を逐次作成して出力するウォースルー追加処理手段であ
る。
【0135】次に動作について説明する。本実施の形態
8では、ウォークスルー追加処理手段18は、前記ウォ
ークスルー入力手段2が出力した視線の制御コマンド信
号を視線の制御コマンドを表す情報に変換して得られた
制御コマンドが指定した物体や地点に視線の視線方向を
向けるという「注目」であるから、前記空間情報記憶手
段1が記憶した空間情報を参照し、前記ウォークスルー
設定手段3が出力した仮想3次元空間中の物体や地点の
位置に視線の視線方向が向くようにした新たなる視線情
報を逐次作成し、仮想空間表示処理手段5に出力する。
尚、以降では、前記ウォークスルー設定手段3が出力し
た物体を注目物と呼び、同じく地点を注目点と呼ぶ。
【0136】図21は、ウォークスルー追加処理手段1
8が出力した視線情報を示す模式図である。図21
(a)は、本実施の形態8における注目点または注目物
と変化する視線との関係の例を示している。注目物51
を指定した場合、視線が最初の視線49から視線50に
視線方向が変化する状態を示している。
【0137】図21(a)に示した注目物51の位置p
3を(xp3,yp3,zp3)、最初の視線49の視
点位置p1を(xp1,yp1,zp1)、視線方向の
方向ベクトルd1を(xd1,yd1,zd1)とする
と、強制的に移動された視線50の視点位置p2は(x
p2,yp2,zp2)=p1(xp1,yp1,zp
1)となり、視線方向の方向ベクトルd2(xd2,y
d2,zd2)は、視点位置p2=p1から注目物51
の位置p3に向う方向ベクトルとなるから、 d2=p3−p1=(xp3−xp1,yp3−yp
1,zp3−zp1) となる。
【0138】以上のように、強制的に視線の視線方向を
注目点または注目物に向けるようにしているので、視線
が他の方向を向いていた場合でも指定された仮想3次元
空間における地点や物体に視線を向けることができる。
【0139】実施の形態9.前記実施の形態1は、ユー
ザから見た視線を制御できるようにしたものであり、前
記実施の形態8は、更に仮想3次元空間における視線が
前記仮想3次元空間中のユーザが注目した物体(注目
物)や地点(注目点)とは別の方向を向いていた場合、
仮想3次元空間中の注目物や注目点の方向に視線の視線
方向を強制的に向けさせることにより、視線の制御を可
能としたものであるが、本実施の形態9は、更に、ユー
ザから見た視線の視点位置からユーザが注目点または注
目物を判別し難い場合や、注目点または注目物がユーザ
から見た視線から外れた位置にあった場合に、ユーザが
注目点または注目物を判別し易い位置に視線の視点位置
を強制的に移動させることにより、ユーザから見た視線
の制御をできるようにする。
【0140】図9は、本発明に係る仮想空間制御装置の
実施の形態9による概略の機能ブロック図である。本実
施の形態9において、前記実施の形態8と同一または相
当の機能を有する構成要素は、同一の符号を付して説明
を省略する。まず、図9を用いて、本装置の各機能ブロ
ックを説明する。
【0141】19は、前記ウォークスルー入力手段7が
出力した視線の制御コマンド信号を視線の制御コマンド
を表す情報に変換して得られた制御コマンドが指定した
仮想3次元空間の注目点または注目物の方向へ視線の視
線方向を向けると共にユーザから見て判別し易い位置に
視線の視点位置を移動するという「集合」であるから、
前記ウォークスルー設定手段3が出力した仮想3次元空
間中の注目点または注目物に視線の視線方向を向けると
共に、ユーザから見て判別し易い位置に視線の視点位置
を移動するような新たなる視線情報を逐次作成して出力
するウォークスルー追加処理手段である。
【0142】次に動作について説明する。本実施の形態
9では、ウォークスルー追加処理手段19は、前記ウォ
ークスルー入力手段2が出力した視線の制御コマンド信
号を変換して得られた制御コマンドを表す情報がユーザ
の指定した注目点または注目物にユーザから見た視線の
視線方向を向けると共にユーザの視線から見易い位置に
視線の視点位置を移動するという「集合」であるから、
前記空間情報記憶手段1が記憶した仮想3次元空間の空
間情報を参照し、前記ウォークスルー設定手段3が出力
した前記仮想3次元空間中の注目点または注目物の方向
にユーザから見る視線の視線方向を向けると共に、ユー
ザが判別し易い位置にユーザから見る視線の視点位置を
移動する新たなる視線情報を逐次作成し、仮想空間表示
処理手段5に出力する。
【0143】図21は、前記ウォーススルー追加処理手
段19が出力した視線情報を示す模式図である。図21
(b)は、本実施の形態9における注目点または注目物
と変化する視線との関係の例を示している。ユーザが注
目物54を指定した場合、ユーザから見た視線は最初の
視線52から視線53に視線の視線方向と視点位置とが
変化する状態を示している。
【0144】前記空間情報記憶手段5が記憶した仮想3
次元空間の空間情報には、前記仮想的3次元空間に存在
する全ての物体に対して、ユーザがその物体の特徴を最
も判別し易い(最良の)視線の視線方向(実際にはその
物体の特徴を最も表す平面に対する法線ベクトルを用い
る)と視点位置(実際にはその物体の大きさに応じて物
体全体が視野に入る距離から計算する)を記述している
ものとする。例えば、図21の(b)に示した注目物5
4に対しては、視線の視点位置p3(xp3,yp3,
zp3)と視線方向の位置ベクトルd3(xd3,yd
3,zd3)を最良の視線情報として記述しているもの
とする。そこで、ウォークスルー追加処理手段19は、
その最良の視線情報を読み出し、強制的に移動させた視
線53の視点位置と視線方向の方向ベクトルを設定した
新たなる視線情報を作成して出力する。
【0145】以上のように、強制的に視線方向を注目点
または注目物に向けると共に、視線の視点位置をユーザ
が判別し易い位置に移動するようにしているので、ユー
ザから見た視線が注目点または注目物とは他の方向を向
いており、更に前記注目点または注目物が判別し難い位
置にある場合でも指定された仮想3次元空間における注
目点または注目物に視線の視線方向を向けると共に、ユ
ーザから見て判別し易い位置に視線の視点位置を移動す
ることができる。
【0146】実施の形態10.前記の実施の形態1は、
ユーザから見た視線を制御できるようにしたものである
が、本実施の形態10は、更に、ユーザから見た仮想3
次元空間における視線がユーザの入力(注目)した仮想
3次元空間中の注目点または注目物とは別の方向を向い
ていた場合に、前記注目点または注目物を視野の中心付
近に強制的に移動させることにより、ユーザから見た視
線の制御を可能とする。尚、前記実施の形態8および9
は、ユーザから見た視線を移動させたが、本実施の形態
10および後述する実施の形態11は、ユーザが入力
(注目)した仮想3次元空間中の注目点または注目物を
移動させる。
【0147】図10は、本発明に係る仮想空間制御装置
の実施の形態10による概略の機能ブロック図である。
本実施の形態10において、前記実施の形態1と同一ま
たは相当の機能を有する構成要素は、同一の符号を付し
て説明を省略する。まず、図10を用いて、本装置の各
機能ブロックを説明する。
【0148】20は、前記ウォークスルー入力手段7が
出力した視線の制御コマンド信号を視線のコマンドを表
す情報に変換して得られた視線の制御コマンドが、指定
した仮想3次元空間の注目点または注目物を視野の中心
付近に持ってくるという「注目物移動」であるから、前
記ウォークスルー設定手段3が出力した仮想3次元空間
中の注目点または注目物対を視野の中心付近に移動する
ように前記空間情報記憶手段1が記憶した空間情報を更
新して出力するウォークスルー追加処理手段である。
【0149】次に動作について説明する。本実施の形態
10では、ウォークスルー追加処理手段20は、前記ウ
ォークスルー入力手段2が出力した視線の制御コマンド
信号を視線の制御コマンドを表す情報に変換して得られ
た制御コマンドが注目点または注目物を視野の中心付近
に移動させるという「注目物移動」であるから、前記ウ
ォークスルー設定手段3が出力した仮想3次元空間中の
注目点または注目物を視野の中心付近に移動するように
前記空間情報記憶手段1が記憶した空間情報を逐次更新
して仮想空間表示処理手段5に出力する。
【0150】図21は、前記ウォークスルー処理手段2
0が出力した空間情報と視線情報とを示す模式図であ
る。図21(c)は、本実施の形態10において変化す
る注目点または注目物と視線との関係を示している。視
線55に対して、注目点または注目物を最初の位置(図
中最初の位置の注目物56)から視線55の視野の中心
付近の位置(図中強制的に移動された注目物57)に移
動する状態を示している。
【0151】図21(c)に示す視線55の視点位置p
1が(xp1,yp1,zp1)、視線方向の位置ベク
トルd1が(xd1,yd1,zd1)であった場合、
強制的に移動された注目点または注目物の位置p3(x
p3,yp3,zp3)は、位置ベクトルd1に平行で
点p1を通る直線、即ち、 (x−xp1)/xd1=(y−yp1)/yd1=
(z−zp1)/zd1 なる直線と最初の位置の注目点または注目物56の位置
p2(xp2,yp2,zp2)との距離が最小となる
前記直線上の点pn(xpn,ypn,zpn)を求
め、これを強制的に移動された注目物57の位置とす
る。
【0152】以上のように、強制的に注目点または注目
物を視野の中心付近に移動するようにしているので、ユ
ーザが指定した注目点または注目物がユーザから見た視
野に入って無い場合でも注目点または注目物を視野の中
に入れることができる。
【0153】実施の形態11.前記の実施の形態1は、
ユーザから見た視線を制御できるようにしたものであ
り、前記実施の形態10は、更に仮想3次元空間におけ
るユーザから見た視線がユーザの指定した仮想3次元空
間中の注目点または注目物とは別の方向を向いていた場
合に、前記注目点または注目物を視野の中心付近に強制
的に移動させることにより、ユーザから見た視線の制御
を可能とするものであるが、本実施の形態11は、更
に、ユーザが判別し難い位置に前記注目点または注目物
があった場合に、ユーザが指定した注目点または注目物
をユーザから見た視野の中心付近で判別し易い位置に強
制的に移動することにより、視線の制御を可能とする。
【0154】図11は、本発明に係る仮想空間制御装置
の実施の形態11による概略の機能ブロック図である。
本実施の形態11において、前記実施の形態10と同一
または相当の機能を有する構成要素には、同一の符号を
付して説明を省略する。また、図11を用いて、本装置
の各機能ブロックを説明する。
【0155】21は、前記ウォークスルー入力手段2が
出力した視線の制御コマンド信号を変換して得た視線の
制御コマンドを表す情報が指定した仮想3次元空間の注
目点または注目物を視野の中心付近の判別し易い位置に
持ってくるという「注目物明確移動」指定であった場
合、前記ウォークスルー設定手段3が出力した仮想3次
元空間中の注目点または注目物をユーザから見た視野の
中心付近に移動する場合に、ユーザから見て注目点また
は注目物を判別し易い位置に注目点または注目物を移動
するように前記空間情報記憶手段1が記憶した空間情報
を逐次更新して出力するウォークスルー追加処理手段で
ある。
【0156】次に動作について説明する。本実施の形態
11では、ウォークスルー追加処理手段21は、前記ウ
ォークスルー入力手段2が出力した視線の制御コマンド
信号を変換して得られる制御コマンドを表す情報が指定
した注目点または注目物をユーザから見た視野の中心付
近で判別がし易い位置に移動させるという「注目物明確
移動」であるから、前記ウォークスルー設定手段3が出
力した仮想3次元空間中の注目点または注目物がユーザ
から見た視野の中心付近に移動する場合に物体が判別し
易い位置となるように前記空間情報記憶手段1が記憶し
た空間情報を逐次更新して表示手段6に出力する。
【0157】図21は、ウォークスルー追加処理手段2
1が出力した空間情報と視線情報とを示す模式図であ
る。図21(d)は、本実施の形態11において変化す
る注目点または注目物の位置と視線との関係を示してい
る。視線58に対して、注目物は最初の位置(図中、最
初の位置の注目物59)から視線58の視野の中心付近
でユーザから見て判別しやすい位置(図中、強制的に移
動された注目物60)に移動する状態を示している。
【0158】図21(d)に示す視線58の視点位置p
1が(xp1,yp1,zp1)、視線方向の位置ベク
トルd1が(xd1,yd1,zd1)であった場合、
強制的に移動された注目物の位置p3(xp3,yp
3,zp3)は、位置ベクトルd1に平行で点p1を通
る直線、即ち、 (x−xp1)/xd1=(y−yp1)/yd1=
(z−zp1)/zd1 なる直線上にあり、視線58の視点位置p1からの距離
がDである点pn(xpn,ypn,zpn)を求め、
これを強制的に移動された注目物60の位置とする。距
離Dは、注目物の情報として空間情報8に記載されてお
り、注目物が視野にはいる視点位置からの距離で、注目
物の大きさに応じて決まる。
【0159】以上のように、強制的に注目点または注目
物を視野の中心付近でユーザから見て判別しやすい位置
に移動するようにしているので、指定された注目点また
は注目物がユーザの視野を外れ、ユーザが判別し難い位
置にあった場合でも、指定された注目点または注目物を
視野の中の判別し易い位置に入れることができる。
【0160】実施の形態12.前記の実施の形態1は、
ユーザから見た視線を制御できるようにしたものである
が、本実施の形態12では、更に、仮想3次元空間にお
ける視線を現在の視点位置と異なる視点位置に移動する
場合に、視点位置を直線的に移動させると共に、視線方
向を移動後の視線方向となるように視線を徐々に変化さ
せることにより、視線の制御を可能とする。
【0161】図12は、本発明に係る仮想空間制御装置
の実施の形態12による概略の機能ブロック図である。
本実施の形態12において、前記実施の形態と同一また
は相当の機能を有する構成要素には、同一の符号を付し
て説明を省略する。まず、図12を用いて、本装置の各
機能ブロックを説明する。
【0162】22は、前記ウォークスルー入力手段2が
出力した視線の制御コマンド信号を変換して得た視線の
制御コマンドを表す情報が、ユーザが指定した視線に直
線的に移動するという「位置直線移動」であるから、前
記ウォークスルー設定手段3が出力した前記仮想3次元
空間の視線に移動する場合、視点位置を直線的に移動さ
せると共に、視線方向を移動後の視線方向となるように
徐々に変化させるような新たなる視線情報を作成して出
力するウォークスルー追加処理手段である。
【0163】次に動作について説明する。本実施の形態
12では、ウォークスルー追加処理手段22は、前記ウ
ォークスルー入力手段2が出力した視線の制御コマンド
信号を変換して得られた視線の制御コマンドを表す情報
が、ユーザが指定した視線に直線的に移動するという
「位置直線移動」であるから、前記空間情報記憶手段1
が記憶した空間情報を参照して、前記ウォークスルー設
定手段3が出力した視線に移動する場合、視線の視点位
置を直線的に移動させると共に、視線の視線方向を移動
後の視線方向となるように徐々に変化させるようにした
新たなる視線情報を作成し、前記仮想空間表示処理手段
5に出力する。
【0164】図22は、ウォークスルー追加処理手段2
2が出力した視線情報を示す模式図である。図22
(a)は、本実施の形態12において視線が変化する状
態を示している。最初の視線61とウォークスルー設定
手段3が出力した変更後の視線63との間を補完するよ
うな視線62がウォークスルー追加処理手段22が作成
して出力した状態を示している。
【0165】図22(a)において、変更前の視線61
の視点位置をp0(xp0,yp0,zp0)、視線方
向の方向ベクトルをd0(xd0,yd0,zd0)、
変更後の視線63の視点位置をpn(xpn,ypn,
zpn)、視線方向の方向ベクトルをdn(xdn,y
dn,zdn)とし、途中の視線62は、時刻T0(変
更前の視線61に対応する)から時刻T4(変更後の視
線63に対応する)まで等時刻間隔で視線を移動させる
場合、時刻T1に処理される途中の視線62の視点位置
pT1は、 ((xpn−xp0)/4+xp0,(ypn−yp
0)/4+yp0,(zpn−zp0)/4+zp
0))、 視線方向の方向ベクトルdT1は、 ((xdn−xd0)/4+xd0,(ydn−yd
0)/4+yd0,(zdn−zd0)/4+zd
0)) となる。
【0166】また、時刻T2に処理される途中の視線6
2の視点位置pT2は、 ((xpn−xp0)/2+xp0,(ypn−yp
0)/2+yp0,(zpn−zp0)/2+zp
0))、 視線方向の方向ベクトルdT2は、 ((xdn−xd0)/2+xd0,(ydn−yd
0)/2+yd0,(zdn−zd0)/2+zd
0)) となる。
【0167】また、時刻T3に処理される途中の視線6
2の視点位置pT3は、 (3・(xpn−xp0)/4+xp0,3・(ypn
−yp0)/4+yp0,3・(zpn−zp0)/4
+zp0))、 視線方向の方向ベクトルdT3は、 (3・(xdn−xd0)/4+xd0,3・(ydn
−yd0)/4+yd0,3・(zdn−zd0)/4
+zd0) となる。
【0168】以上のように、強制的な制御を行ってユー
ザから見た視点の位置がどのように移動したかをユーザ
が判り難い場合であっても、視線の視点位置を直線的に
移動させると共に、視線の視線方向を徐々に変化させる
ことにより、視線の位置移動における経路を判別し易く
できる。
【0169】実施の形態13.前記の実施の形態1は、
ユーザから見た視線を制御できるようにしたものであ
り、前記実施の形態12は、更に、仮想3次元空間にお
ける視線を現在の視点位置と異なる視点位置に移動する
場合に、視線方向を移動後の視線方向となるように視線
を徐々に変化させることにより、視線の制御を可能とし
たものであるが、本実施の形態13は、更に、ユーザか
ら見た視線の視点位置を視線方向の向きに移動しなが
ら、視線の視線方向を移動後の視線方向となるように徐
々に変化させることにより、視線の制御を可能とする。
【0170】図13は、本発明に係る仮想空間制御装置
の実施の形態13による概略の機能ブロック図である。
本実施の形態13において、前記実施の形態12と同一
または相当の機能を有する構成要素には、同一の符号を
付して説明を省略する。まず、図13を用いて、本装置
の各機能ブロックを説明する。
【0171】23は、前記ウォークスルー入力手段2が
出力した視線の制御コマンド信号を変換して得た視線の
制御コマンドを表す情報がユーザの指定した視線の視線
方向の向きに視線を移動するという「位置視線移動」指
定であった場合に、前記ウォークスルー設定手段3が出
力した視線に移動する場合、ユーザから見た視線の視点
位置を視線方向の向きに移動しながら、視線の視線方向
を移動後の視線方向となるように徐々に変化させた新た
なる視線情報を逐次作成して出力するウォークスルー追
加処理手段である。
【0172】次に動作について説明する。本実施の形態
13では、ウォークスルー追加処理手段23は、前記ウ
ォークスルー入力手段2が出力した視線の制御コマンド
信号を変換して得られた視線の制御コマンドを表す情報
が、指定した視線の視線方向の向きに移動するという
「位置視線移動」であるから、前記空間情報記憶手段1
が記憶した空間情報を参照し、前記ウォークスルー設定
手段3が出力した視線に移動する場合、ユーザから見た
視線の視点位置を視線方向の向きに移動しながら、視線
の視線方向を移動後の視線方向となるように徐々に変化
させた新たなる視線情報を逐次作成し、仮想空間表示処
理手段5に出力する。
【0173】図22は、前記ウォークスルー追加処理手
段23が出力した視線情報を示す模式図である。図22
(b)は、本実施の形態13において視線が変化する状
態を示している。最初の視線64とウォークスルー設定
手段3が出力した変更後の視線66との間を補完するよ
うな視線65をウォークスルー追加処理手段23が逐次
作成した状態を示している。
【0174】図22(b)において、変更前の視線64
の視点位置p0を(xp0,yp0,zp0)、視線方
向の方向ベクトルd0を(xd0,yd0,zd0)、
変更後の視線66の視点位置pnを(xpn,ypn,
zpn)、視線方向の方向ベクトルdnを(xdn,y
dn,zdn)とし、途中の視線65は、時刻T0(変
更前の視線64に対応する)から時刻T4(変更後の視
線66に対応する)まで等時刻間隔で視線を移動させる
場合、時刻T1に処理される途中の視線65の視点位置
pT1は、 (−3・(xdn−xd0)/4+3・xp0/4+x
pn/4,−3・(ydn−yd0)/4+3・yp0
/4+ypn/4,−3・(zdn−zd0)/4+3
・zp0/4+zpn/4)、 視線方向の方向ベクトルdT1は、 ((xdn−xd0)/4+xd0,(ydn−yd
0)/4+yd0,(zdn−zd0)/4+zd0) となる。
【0175】また、時刻T2に処理される途中の視線6
5の視点位置pT2は、 (−(xdn−xd0)/2+xp0/2+xpn/
2,−(ydn−yd0)/2+yp0/2+ypn/
2,−(zdn−zd0)/2+zp0/2+zpn/
2)、 視線方向の方向ベクトルdT1は、 ((xdn−xd0)/2+xd0,(ydn−yd
0)/2+yd0,(zdn−zd0)/2+zd0) となる。
【0176】また、時刻T3に処理される途中の視線6
5の視点位置pT3は、 (−(xdn−xd0)/4+xp0/4+xpn,−
(ydn−yd0)/4+yp0/4+ypn,−(z
dn−zd0)/4+zp0/4+zpn)、 視線方向の方向ベクトルdT1は、 (3・(xdn−xd0)/4+xd0,3・(ydn
−yd0)/4+yd0,3・(zdn−zd0)/4
+zd0) となる。
【0177】以上のように、強制的な視線の制御を行っ
てユーザから見た視線の経路がどのように移動したか判
り難い場合であっても、ユーザから見た視線に沿った方
向に移動させることにより、視線の移動における経路を
判別し易くすることができる。
【0178】実施の形態14.前記の実施の形態1は、
ユーザから見た視線を制御できるようにしたものであ
り、前記実施の形態12は、更に、仮想3次元空間にお
ける視線を現在の視点位置と異なる視点位置に移動する
場合に、視線方向を移動後の視線方向となるように視線
を徐々に変化させることにより、視線の制御を可能とす
るが、本実施の形態14は、更に、仮想3次元空間にお
ける視線が現在の視点位置と異なる視点位置に移動する
際に、途中に障害物がある場合、ユーザから見た視線の
視点位置をその障害物を迂回するように移動させると共
に、視線の視線方向を移動後の視線方向となるように徐
々に変化させることにより、視線の制御を可能とする。
【0179】図14は、本発明に係る仮想空間制御装置
の実施の形態14による概略の機能ブロック図である。
本実施の形態14において、前記実施の形態12と同一
または相当の機能を有する構成要素には、同一の符号を
付して説明を省略する。まず、図14を用いて、本装置
の各機能ブロックを説明する。
【0180】24は、前記ウォークスルー設定手段7に
おける視線情報の中の操作コマンドに基いて、操作コマ
ンドが指定した視線に障害物を迂回して移動するという
「位置迂回移動」指定であった場合、前記ウォークスル
ー設定手段3が出力した視線に移動する場合、障害物を
迂回するようにユーザから見た視線の視点位置を移動す
ると共に、視線の視線方向を移動後の視線方向となるよ
うに徐々に変化させた新たなる視線情報を逐次作成して
出力するウォークスルー追加処理手段である。
【0181】次に動作について説明する。本実施の形態
14では、ウォークスルー追加処理手段24は、前記ウ
ォークスルー入力手段2が出力した視線の制御コマンド
信号を変換して得られた視線の制御コマンドを表す情報
が、指定した視線まで障害物を迂回して移動するという
「位置迂回移動」であるから、前記空間情報記憶手段1
が記憶した空間情報を参照し、前記ウォークスルー設定
手段3が出力した視線に移動する場合、障害物を迂回す
るようにユーザから見た視線の視点位置を移動させると
共に、視線の視線方向を移動後の視線方向となるように
徐々に変化させた新たなる視線情報を作成し、仮想空間
表示処理手段5に出力する。
【0182】図22は、ウォークスルー追加処理手段2
4が出力した視線情報を示す模式図である。図22
(c)は、本実施の形態14において視線が変化する状
態を示している。最初の視線67とウォークスルー設定
手段3が出力した変更後の視線69との間を補完する視
線68をウォークスルー追加処理手段24が作成した状
態を示している。
【0183】図22(c)において、変更前の視線67
の視点位置p0を(xp0,yp0,zp0)、視線方
向の方向ベクトルd0を(xd0,yd0,zd0)、
変更後の視線69の視点位置pnを(xpn,ypn,
zpn)、視線方向の方向ベクトルdnを(xdn,y
dn,zdn)とし、途中の視線65は、時刻T0(変
更前の視線64に対応する)から時刻T4(変更後の視
線66に対応する)まで等時刻間隔で視線を移動させる
場合、時刻T1に処理される途中の視線68の視線方向
の方向ベクトルdT1は、 ((xdn−xd0)/4+xd0,(ydn−yd
0)/4+yd0,(zdn−zd0)/4+zd0) となる。
【0184】また、時刻T2に処理される途中の視線6
8の視線方向の方向ベクトルdT1は、 ((xdn−xd0)/2+xd0,(ydn−yd
0)/2+yd0,(zdn−zd0)/2+zd0) となる。また、時刻T3に処理される途中の視線68の
視線方向の方向ベクトルdT1は、(3・(xdn−x
d0)/4+xd0,3・(ydn−yd0)/4+y
d0,3・(zdn−zd0)/4+zd0)となる。
【0185】一方、視点位置は、時刻T1に処理される
途中の視線68の視点位置pT1 ((xpn−xp0)/4+xp0,(ypn−yp
0)/4+yp0,(zpn−zp0)/4+zp0) が障害物70と交わるか否かを検査し、交わらない場合
は、点pT1を視点位置とする。逆に、交わる場合は、
点pT1を通り、方向ベクトルpn−p0 (xpn−xp0,ypn−yp0,zpn−zp0) を法線ベクトルとする平面の方程式S1を求める。この
平面S1上を点pT1からベクトル dT1−(pn−p0)/4 の方向に進み、障害物70と交わらなくなった点p1m
を視点位置とする。
【0186】また、時刻T2に処理される途中の視線6
8の視点位置pT2 ((xpn−xp0)/2+xp0,(ypn−yp
0)/2+yp0,(zpn−zp0)/2+zp0) が障害物70と交わるか否かを検査し、交わらない場合
は、点pT2を視点位置とする。逆に、交わる場合は、
点pT2を通り、方向ベクトルpn−p0 (xpn−xp0,ypn−yp0,zpn−zp0) を法線ベクトルとする平面の方程式S2を求める。そし
て、この平面S2上を点T2からベクトル dT2−(pn−p0)/2 の方向に進み、障害物70と交わらなくなった点p2m
を視点位置とする。
【0187】また、時刻T3に処理される途中の視線6
8の視点位置pT3 (3・(xpn−xp0)/4+xp0,3・(ypn
−yp0)/4+yp0,3・(zpn−zp0)/4
+zp0) が障害物70と交わるか否かを検査し、交わらない場合
は、点pT3を視点位置とする。逆に、交わる場合は、
pT3を通り、方向ベクトルpn−p0 (xpn−xp0,ypn−yp0,zpn−zp0) を法線ベクトルとする平面の方程式S3を求める。そし
て、この平面S3上を点T3からベクトル dT3−3・(pn−p0)/4 の方向に進み、障害物70と交わらなくなった点p3m
を視点位置とする。
【0188】以上のように、強制的な制御によって移動
途中に物体を横切ることにより視界が遮られる場合で
も、視界を遮る物体を迂回することにより、視線の移動
における経路を途切れなく確認できる。
【0189】実施の形態15.前記の実施の形態1で
は、ユーザから見た視線を制御できるようにしたもので
あり、前記実施の形態8は、更に仮想3次元空間におけ
る視線が前記仮想3次元空間中のユーザが注目した物体
(注目物)や地点(注目点)とは別の方向を向いていた
場合、仮想3次元空間中の注目物や注目点の方向に視線
の視線方向を強制的に向けさせることにより、視線の制
御を可能としたものであり、前記実施の形態9は、更に
ユーザから見た視線の視点位置からユーザが注目点また
は注目物を判別し難い場合や、注目点または注目物がユ
ーザから見た視線から外れた位置にあった場合に、ユー
ザが注目点または注目物を判別し易い位置に視線の視点
位置を強制的に移動させることにより、ユーザから見た
視線の制御をできるようにしたものであるが、本実施の
形態15は、更に、移動する途中に障害物がある場合、
ユーザが入力(注目)した仮想3次元空間中の注目物ま
たは注目点の方向に視線を強制的に向けさせると共に、
判別し易い位置に視線を強制的に移動させる場合に、視
点位置をその障害物を迂回するように移動させると共
に、視線方向を移動後の視線方向となるように徐々に変
化させることにより、ユーザから見た視線の制御を可能
とする。
【0190】図15は、本発明に係る仮想空間制御装置
の実施の形態15による概略の機能ブロック図である。
本実施の形態15において、前記実施の形態9と同一ま
たは相当の機能を有する構成要素には、同一の符号を付
して説明を省略する。まず、図15を用いて、本装置の
各機能ブロックを説明する。
【0191】25は、前記ウォークスルー入力手段2が
出力した視線の制御コマンド信号を変換して得た視線の
制御コマンドを表す情報が指定した仮想3次元空間の注
目点または注目物の方へ視線を向けると共に判別し易い
位置に視線を変更する場合に障害物を迂回するという
「集合&位置迂回移動」であるから、前記ウォークスル
ー設定手段3が出力した仮想3次元空間中の注目点また
は注目物に対して視線方向を向けると共に判別し易い位
置に視線を変更する場合、障害物を迂回するように視線
の視点位置を移動させると共に、視線の視線方向を移動
後の視線方向となるように徐々に変化させた新たなる視
線情報を逐次作成して出力するウォークスルー追加処理
手段である。
【0192】次に動作について説明する。本実施の形態
15では、ウォークスルー追加処理手段25は、前記ウ
ォークスルー入力手段2が出力した視線の制御コマンド
信号を変換して得られた視線の制御コマンドを表す情報
が、指定した仮想3次元空間の注目点または注目物の方
へ視線を向けると共に判別し易い位置に視線を変更する
場合に障害物を迂回するという「集合&位置迂回移動」
指示であった場合、前記空間情報記憶手段1が記憶した
空間情報を参照し、前記ウォークスルー設定手段3が出
力した仮想3次元空間中の注目点または注目物の位置に
基づき、ユーザから見た視線が仮想3次元空間中の注目
点または注目物に向くと共に判別し易い位置に移動する
場合、障害物を迂回するように視線の視点位置を移動さ
せると共に、視線方向を移動後の視線方向となるように
徐々に変化させた新たなる視線情報を逐次作成し、仮想
空間表示処理手段5に出力する。
【0193】図23は、ウォークスルー追加処理手段1
5が出力した視線と注目点または注目物との関係を示す
模式図である。図23(a)は、本実施の形態15にお
いて注目点または注目物と視線が変化する関係を示して
いる。注目物72を指定した場合、視線が最初の視線7
1から最終的に移動する視線73に移動する際に障害物
75がその移動の途中に存在するため、途中の視線が7
4で示すように迂回する状態を示している。
【0194】図23の(a)において、最初の視線71
の視点位置p0を(xp0,yp0,zp0)、視線方
向の方向ベクトルd0を(xd0,yd0,zd0)、
障害物75の位置prを(xpr,ypr,zpr)、
注目物72の位置pfを(xpf,ypf,zpf)と
する。また、最初の視点71が時刻T0で、強制的に移
動された視点73が時刻Tnのとき、時刻T1から時刻
Tn−1における途中の視線74の視点位置p1を (xp1,yp1,zp1),……,pn(xpn−
1,ypn−1,zpn−1)、 視線方向の方向ベクトルd1を (xd1,yd1,yd1),……,dn(xdn−
1,ydn−1,zdn−1) とする。
【0195】まず、最初の視線71の視点位置p0と注
目物72の位置pfを結ぶ線分上に障害物75の位置p
rが存在するか否かを検査する。実際には、障害物75
は立体である為、位置prは障害物75の外接立方体に
おける8個の頂点(特徴点と呼ぶ)の位置を用いて検査
する。
【0196】障害物75が前記線分上にある場合、例え
ば、この線分を直径とする円の方程式を求める。この円
の方程式は複数個存在するので、その内の適当な1つを
取出し、点p1から点pfに至る軌跡を求める。この軌
跡をn等分して各時点での視点位置と視線方向を求め
る。例えば、視点位置は軌跡上の点とし、視点方向は視
点位置から次の視点位置に向う位置ベクトルとする。
【0197】以上のように、強制的にユーザから見る視
線の視線方向を注目点または注目物に向けると共に、視
線の視点位置を判別し易い位置に移動する際に、移動の
途中に障害物を横切り視界が遮られる場合でも、視界を
遮る障害物を迂回することにより、視線の移動における
経路を途切れなく確認でき、かつ、指定された仮想3次
元空間における地点や物体を判別しやすい位置に移動で
きる。
【0198】実施の形態16.前記の実施の形態2で
は、ユーザから見た視線とカーソルおよびその表示効果
とを制御できるようにしたものであり、前記実施の形態
3は、特に、ユーザから見た視線の視点位置と前記仮想
3次元空間におけるカーソルとの間に物体があり、その
物体がカーソルを遮蔽してユーザからカーソルが見えな
い場合に、カーソルを遮蔽している前記物体(遮蔽物)
を透過処理することにより、カーソルの表示効果を制御
可能としたものであるが、本実施の形態16は、更に、
仮想3次元空間における視線がユーザが入力(注目)し
た仮想3次元空間中の注目点または注目物(カーソル)
とは別の方向を向いており、更に前記視点と前記カーソ
ルとの間にカーソルを遮蔽する障害物があり、その障害
物が遮蔽してカーソルが見え難い場合に、指定した仮想
3次元空間中の注目点または注目物に視線を強制的に向
けさせると共に、遮蔽している障害物に対して透過処理
をすることにより、ユーザから見た視線の制御と仮想3
次元空間におけるカーソルの表示効果とを制御可能とす
る。
【0199】図16は、本発明に係る仮想空間制御装置
の実施の形態15による概略の機能ブロック図である。
本実施の形態16において、前記実施の形態3と同一ま
たは相当の機能を有する構成要素には、同一の符号を付
し説明を省略する。本実施の形態16では、新規な構成
要素がないため、構成要素の説明は省略し、次に、動作
の説明に移る。
【0200】本実施の形態16では、ウォークスルー追
加処理手段18は、前記ウォークスルー入力手段2が出
力した視線の制御コマンド信号を変換して得られた視線
の制御コマンドを表す情報が、ユーザが指定した仮想3
次元空間の注目点または注目物の方へ視線を向けると共
に、カーソルを遮蔽している物体を透過処理するという
「透過&注目」であるから、前記空間情報記憶手段1が
記憶した空間情報を参照して、前記ウォークスルー設定
手段3が出力した仮想3次元空間中の注目点または注目
物に基づき、視線が指定された仮想3次元空間中の注目
点または注目物に向くように新たなる視線情報を作成
し、仮想空間表示処理手段11に出力する。
【0201】また、カーソル追加処理手段12は、前記
カーソル入力手段8が出力したカーソルの制御コマンド
信号を変換して得られたカーソルの制御コマンドを表す
情報が、ユーザが指定した仮想3次元空間の注目点また
は注目物の方へ視線を向けると共に、遮蔽している物体
を透過処理するという「透過&注目」指定であった場
合、前記空間情報記録手段1が記憶した空間情報と前記
カーソル表示情報記憶手段7が記憶したカーソル表示情
報とを参照し、ユーザからみた視線からカーソルを遮蔽
している物体の空間情報を作成し、仮想空間表示処理手
段11に出力する。この場合、物体がカーソルを遮蔽し
ているか否かは、視線とカーソルの先端や後端等の特徴
点とを結んだ線上に物体が含まれるか否かで判定するこ
とができる。
【0202】仮想空間表示処理手段11は、前記カーソ
ル追加処理手段12が出力したカーソルを遮蔽している
物体の空間情報を受取り、前記カーソル設定手段9が出
力したカーソル情報により決定される仮想3次元空間中
の位置に、カーソル表示情報記憶手段7が記憶したカー
ソル表示情報を参照し、カーソルを作成すると共に、前
記ウォークスルー追加処理手段18が出力した視線情報
を受取り、前記空間情報記憶手段1が記憶した仮想3次
元空間の空間情報と前記カーソル追加処理手段12にお
けるカーソルを遮蔽している物体の情報とに基づき、作
成された視線情報に基づく視線から見た仮想3次元空間
の表示データを作成して出力する。この場合、視線とカ
ーソルとの間にある仮想空間中の物体に対して透過処理
を行う。
【0203】図23は、仮想空間表示処理手段11が処
理した視線と注目物との関係を示す模式図である。図2
3(b)は、本実施の形態15における注目物と視線の
変化する関係の例を示している。注目物77を指定した
場合、ユーザから見た視線は最初の視線76から視線7
8に視線方向が変化する場合、障害物79を透過する状
態を示している。
【0204】図23の(b)において、最初の視線76
の視点位置p1を(xp1,yp1,zp1)、視線方
向の方向ベクトルd1を(xd1,yd1,zd1)、
障害物79の位置prを(xpr,ypr,zpr)、
注目物77の位置pfを(zpf,ypf,zpf)と
すると、強制的に移動された視線78の視点位置は最初
の視線76の視点位置p1と同一であり、視線方向の方
向ベクトルはpf−p1となり、 (xpf−zp1,ypf−yp1,zpf−zp1) となる。
【0205】次に、障害物79の位置prが位置p1と
位置pfとを結ぶ線分上に存在するか否かを検査する。
実際には、障害物79は立体である為、位置prは障害
物79の外接立方体における8個の頂点(特徴点と呼
ぶ)の位置を用いて検査する。障害物79が前記線分上
にある場合、例えば、障害物79に対して透過処理す
る。
【0206】以上のように、強制的に視線方向を注目点
または注目物に向けると共に、視点とカーソルとの間に
ある物体に対して透過処理をしているので、ユーザから
見た視線が他の方向を向いていた場合でも、仮想3次元
空間における他の物体に邪魔されることなく、指定され
た仮想3次元空間における注目点または注目物に視線を
向けることができる。
【0207】実施の形態17.前記の実施の形態2で
は、ユーザから見た視線とカーソルおよびその表示効果
とを制御できるようにしたものであり、前記実施の形態
3は、特に、ユーザから見た視線の視点位置と前記仮想
3次元空間におけるカーソルとの間に物体があり、その
物体がカーソルを遮蔽してユーザからカーソルが見えな
い場合に、カーソルを遮蔽している前記物体(遮蔽物)
を透過処理することにより、カーソルの表示効果を制御
可能としたものであるが、前記実施の形態16は、更
に、仮想3次元空間における視線がユーザが入力(注
目)した仮想3次元空間中の注目点または注目物(カー
ソル)とは別の方向を向いており、更に前記視点と前記
カーソルとの間にカーソルを遮蔽する障害物があり、そ
の障害物が遮蔽してカーソルが見え難い場合に、指定し
た仮想3次元空間中の注目点または注目物に視線を強制
的に向けさせた上で、遮蔽している障害物に対して透過
処理をすることにより、ユーザから見た視線の制御と仮
想3次元空間におけるカーソルの表示効果とを制御可能
としたものであるが、本実施の形態17では、更に、移
動する途中に第1の障害物があり、第1の障害物を回避
してもまだ第2の障害物があってカーソルが見え難い場
合に、視線の視点位置を第1の障害物に対して迂回する
ように移動させると共に、視線の視線方向を移動後の視
線方向となるように徐々に変化させ、更に、カーソルを
遮蔽している第2の障害物を透過処理することにより、
視線の制御とカーソルの表示効果を制御可能とする。
【0208】図17は、本発明に係る仮想空間制御装置
の実施の形態17による概略の機能ブロック図である。
本実施の形態17において、前記実施の形態16と同一
または相当の機能を有する構成要素には、同一の符号を
付して説明を省略する。本実施の形態17は新規構成要
素がないため、構成要素の説明は省略し、次に、動作の
説明に移る。
【0209】本実施の形態17では、カーソル追加処理
手段12は、カーソル入力手段8が出力したカーソルの
制御コマンド信号を変換して得られたカーソルの制御コ
マンドを表す情報が、指定した仮想3次元空間の注目点
または注目物の方へ視線を向けると共に判別し易い位置
に視線の視点位置を変更する場合、障害物を迂回した上
で遮蔽している物体を透過処理するという「透過&集合
&位置迂回移動」であるから、前記空間情報記憶手段1
が記憶した空間情報と前記カーソル表示情報記憶手段7
が記憶したカーソル表示情報とを参照し、ユーザから見
た視線からカーソルを遮蔽している物体を取出し、その
空間情報を仮想空間表示処理手段11に出力する。この
時、物体がカーソルを遮蔽している否かは、ユーザから
見た視線の視点位置とカーソルの先端や後端等の特徴点
とを結んだ線上に物体が含まれるかどうかで判定するこ
とができる。
【0210】また、ウォークスルー追加処理手段70
は、前記ウォークスルー入力手段2が出力した視線の制
御コマンド信号を変換して得られた視線の制御コマンド
を表す情報が、指定した仮想3次元空間の注目点または
注目物の方へ視線を向けると共に判別し易い位置に視線
を変更する場合、障害物を迂回した上で遮蔽している物
体を透過処理するという「透過&集合&位置迂回移動」
であるから、前記空間情報記憶手段1が記憶した空間情
報を参照し、前記ウォークスルー設定手段3が出力した
仮想3次元空間中の注目点または注目物の位置に基づ
き、視線が指定された仮想空間中の注目点または注目物
に向くと共に判別し易い位置に移動する場合、視線の視
点位置を障害物を迂回するように移動させると共に、視
線方向を移動後の視線方向となるように徐々に変化させ
た新たなる視線情報を逐次作成し、仮想空間表示処理手
段11に渡す。
【0211】仮想空間表示処理手段11は、前記カーソ
ル追加処理手段12が出力したカーソルを遮蔽している
物体の空間情報を受取り、前記カーソル設定手段9が出
力したカーソル情報により決定される仮想3次元空間中
の位置に、前記カーソル表示情報記憶手段7が記憶した
カーソル表示情報を参照して作成すると共に、仮想3次
元空間を示す空間情報と前記カーソル追加処理手段12
が出力したカーソルを遮蔽している物体の情報とに基づ
き、前記ウォークスルー設定手段3が出力した視線情報
と前記ウォークスルー追加処理手段25が出力した視線
情報とを受取り、前記視線情報に基づく視線から見た仮
想的な3次元空間の表示データを作成して表示手段6に
出力する。この時、視線とカーソルとの間にある仮想空
間中の物体に対して透過処理を行う。
【0212】図23は、仮想空間表示処理手段11が出
力した視線と注目物との関係を示す模式図である。図2
3(c)は、本実施の形態17における注目点または注
目物と視線が変化する関係の例を示している。注目点ま
たは注目物81を指定した場合、視線は最初の視線80
から視線82に視線方向が変化する際に、障害物84を
迂回する視線83の状態を示している。尚、視線82に
おいて、障害物85に対して、透過処理が行われてい
る。
【0213】図23の(c)において、最初の視線80
の視点位置をp0(xp0,yp0,zp0)、視線方
向の方向ベクトルd0を(xd0,yd0,zd0)、
障害物84の位置pr1を(xpr1,ypr1,zp
r1)、障害物85の位置pr2を(xpr2,ypr
2,zpr2)、注目物81の位置pfを(xpf,y
pf,zpf)とする。
【0214】また、最初の視点71が時刻T0で、強制
的に移動された視点73が時刻Tnのとき、時刻T1か
ら時刻Tn−1における途中の視線74の視点位置p1
を (xp1,yp1,zp1),……,pn(xpn−
1,ypn−1,zpn−1)、 視線方向の方向ベクトルd1を (xd1,yd1,yd1),……,dn(xdn−
1,ydn−1,zdn−1) とする。
【0215】まず、最初の視線80の視点位置p0と注
目物81の位置pfを結ぶ線分上に障害物84の位置p
r1および障害物85の位置pr2が存在するか否かを
検査する。実際には、障害物84および85は立体であ
る為、位置pr1およびpr2は障害物84および85
の外接立方体における8個の頂点(特徴点と呼ぶ)の位
置を用いて検査する。
【0216】例えば、障害物84および障害物85が前
記線分上にあり、障害物85と注目物81とが至近距離
にある場合、例えば、最初の視線80の視点位置p1か
らこの視点位置p1と注目物81の位置pfとの中点 (p1+pf)/2 を結ぶ線分を直径とする円の方程式を求める。尚、ここ
では、この中点 (p1+pf)/2 は、障害物84および85と交わらないものとする。こ
の円の方程式は複数個存在するので、その内の適当な1
つを取出し、点p1から点 (p1+pf)/2 に至る軌跡を求める。この軌跡をn等分して各時点での
視点位置と視線方向を求める。例えば、視点位置は軌跡
上の点とし、視点方向は視点位置から次の視点位置に向
う位置ベクトルとする。
【0217】次に、強制的に移動された視線82の視点
位置を (p1+pf)/2 とし、視線方向の方向ベクトルを pf−(p1+pf)/2 とする。そして、点 (p1+pf)/2 と点pfとを結ぶ線分上にある障害物85に対して透過
処理をする。
【0218】以上のように、強制的に視線方向を注目点
または注目物に向けると共に、視線を判別し易い位置に
移動する際に、移動の途中に障害物を横切り視界が遮ら
れる場合でも、視界を遮る障害物を迂回した上に、視点
とカーソルとの間に残る障害物に対してカーソルを透過
処理することにより、視線の移動における経路を途切れ
なく確認でき、かつ、指定された仮想3次元空間の注目
点または注目物を判別しやすい位置に移動でき、かつ、
仮想空間における他の物体に遮蔽されることなくカーソ
ルを表示できる。
【0219】
【発明の効果】本発明は、上記に説明したように構成さ
れているので、以下のような効果を奏する。
【0220】第1の発明によれば、ユーザから見た視線
を制御可能とするウォークスルー追加処理手段を備えた
ため、ユーザから見た視線の視点位置や視線方向に対し
て、時間的に変化するマクロな制御をすることが可能と
なる。
【0221】また、第2の発明によれば、仮想空間にお
けるカーソルの位置または方向や表示効果を制御可能と
するカーソル追加処理手段を更に備えたため、更に、カ
ーソルの位置および方向と表示効果とに対して、時間的
に変化するマクロな制御をすることが可能となる。
【0222】また、第3の発明によれば、前記カーソル
追加処理手段が、カーソルを遮蔽するユーザから見た視
点とカーソルとの間に存在する仮想空間中の物体を透過
処理するので、前記カーソルの表示効果の制御が可能と
なって、仮想空間における物体がカーソルを隠蔽するこ
となくカーソルを表示することが可能となる。
【0223】また、第4の発明によれば、前記カーソル
追加処理手段が、カーソル形状をより大きなものに変化
させるので、前記カーソルの表示効果の制御が可能とな
り、仮想空間における物体がカーソルを遮蔽した場合で
もユーザがカーソルを見つけ易くなる。
【0224】また、第5の発明によれば、前記カーソル
追加処理手段が、カーソルを発光体とするか、カーソル
自体を発光させるか、カーソルを遮蔽する仮想空間中の
物体を発光させるので、前記カーソルの表示効果の制御
が可能となって、仮想空間における物体がカーソルを遮
蔽している場合や、ユーザから見た視線が他の方向に向
いている場合でもカーソルを見つけ易くなる。
【0225】また、第6の発明によれば、前記カーソル
追加処理手段が、ユーザから見た視野範囲と重なる仮想
スクリーン上に2次元カーソルを表示するので、前記カ
ーソルの表示方法の制御が可能となって、仮想空間にお
ける物体がカーソルを遮蔽する場合でも常にカーソルを
表示可能となると共に、カーソルを2次元で表現するこ
とにより、システムの負荷が軽減される。
【0226】また、第7の発明によれば、前記カーソル
追加処理手段が、前記仮想スクリーン上のカーソルを仮
想空間中に移動させる際に、カーソルをスローモーショ
ンで移動させたり、カーソルの移動線を残したり、カー
ソルの残像を残すようにするので、前記カーソルの表示
効果および表示方法の制御が可能となり、ユーザが仮想
空間におけるカーソルのマクロな位置を探し易くなる。
【0227】また、第8の発明によれば、前記ウォーク
スルー追加処理手段が、ユーザが入力した仮想空間中の
注目点や注目物に視線を向けるので、前記視線の制御が
可能となり、仮想空間における注目点や注目物に対し
て、ユーザから見た視線がその他の方向を向いていた場
合でも、ユーザが入力した仮想空間における注目点や注
目物にユーザから見た視線を向けることが可能となる。
【0228】また、第9の発明によれば、前記ウォーク
スルー追加処理手段が、ユーザが入力した仮想空間中の
注目点や注目物に視線を向ける際に、ユーザが判別し易
い位置に視点を移動するので、前記視線の制御が可能と
なって、仮想空間における注目点や注目物に対して、ユ
ーザから見た視線がその他の方向を向いている場合や、
前記注目点や前記注目物がユーザから見て判別し難い位
置にあった場合でも、ユーザが入力した仮想空間におけ
る注目点や注目物にユーザから見た視線を向けることが
可能となると共に、ユーザから見た視線を、ユーザが入
力した仮想空間における注目点や注目物に対してユーザ
が判別し易い位置に移動することが可能となる。
【0229】また、第10の発明によれば、前記ウォー
クスルー追加処理手段が、ユーザが入力した仮想空間中
の注目点や注目物を視野範囲の中に移動するので、前記
視線の制御が可能となって、仮想空間における注目点や
注目物がユーザから見た視野範囲に入っていない場合で
も、注目点や注目物を視野範囲の中心付近に入れること
が可能となる。
【0230】また、第11の発明によれば、前記ウォー
クスルー追加処理手段が、ユーザが入力した仮想空間中
の注目点や注目物を視野範囲の中心付近の判別し易い位
置に移動するので、前記視線の制御が可能となって、仮
想空間における注目物が視野範囲に入っていなく、か
つ、ユーザから見て判別し難い位置にあった場合でも、
注目物を視野範囲の中心付近で、かつ、ユーザから見て
判別し易い位置に入れることが可能となる。
【0231】また、第12の発明によれば、前記ウォー
クスルー追加処理手段が、現在の視点位置とは異なる視
点位置に移動する場合に、視点位置を直線的に移動させ
ると共に、視線方向を移動後の視線方向となるように徐
々に変化させるので、前記視線の制御が可能となって、
時間的に変化するマクロな制御をしてユーザから見た視
線の視点位置がどのように移動したかをユーザから見て
判り難い場合でも、ユーザから見た視線の視点位置を直
線的に移動させることによって、視線の視点位置を移動
させる経路がユーザから見て判別し易くなる。
【0232】第13の発明によれば、前記ウォークスル
ー追加処理手段が、現在の視点位置とは異なる視点位置
に移動する場合に、視点位置を視線方向の向きに移動し
ながら、徐々に視線方向を移動後の視線方向となるよう
に変化させるので、前記視線の制御が可能となって、時
間的に変化するマクロな制御をしてユーザから見た視線
の経路がどのように移動したかをユーザから見て判り難
い場合でも、経路中のユーザから見た視線の視点位置が
ほぼ視線方向に沿った方向になるように経路を設定して
移動させることによって、視線の移動において経路を判
別し易くなる。
【0233】第14の発明によれば、前記ウォークスル
ー追加処理手段が、現在の視点位置とは異なる視点位置
に移動する場合で、途中に障害物がある場合に、視点位
置をその障害物を迂回するように移動させると共に、視
線方向や表示範囲を移動後の視線方向となるようにする
ので、前記視線の制御が可能となって、時間的に変化す
るマクロな制御をしてユーザから見た視線が移動の途中
に仮想空間中の物体を横切ることによって視界が遮られ
る場合でも、視界を遮る物体を迂回することによって、
視線の移動における経路を途切れなく確認できるように
なる。
【0234】第15の発明によれば、前記ウォークスル
ー追加処理手段が、ユーザが入力した仮想空間中の注目
点や注目物に視線を向ける際に、判別し易い位置に視点
を移動し、かつ、途中に障害物がある場合に、視点位置
をその障害物を迂回するように移動させると共に、視線
方向を移動後の視線方向となるようにするので、前記視
線が制御を可能となって、仮想空間における注目点や注
目物に対して、ユーザから見た視線がその他の方向を向
いる場合や、前記注目点や前記注目物がユーザから見て
判別し難い位置に視線があった場合でも、ユーザが入力
した仮想空間における注目点や注目物に視線を向けるこ
とができるようになると共に、ユーザから見た視線を、
ユーザが入力した仮想空間における注目点や注目物に対
してユーザが判別し易い位置に移動することができるよ
うになり、更に、時間的に変化するマクロな制御をして
ユーザから見た視線が移動の途中で物体を横切ることに
よって視界が遮られる場合でも、視界を遮る物体を迂回
することにより、視線の移動における経路を途切れなく
確認できるようになると共に、ユーザが入力した仮想空
間における注目点や注目物をユーザが判別し易い方向に
ユーザから見た視点の視線方向を移動することができる
ようになる。
【0235】第16の発明によれば、前記ウォークスル
ー追加処理手段が、ユーザが入力した仮想空間中の注目
点や注目物に視線を向けるので、前記視線の制御が可能
となって、仮想空間における注目点や注目物に対して、
ユーザから見た視線がその他の方向を向いていた場合で
も、ユーザが入力した仮想空間における注目点や注目物
にユーザから見た視線を向けることが可能になる。ま
た、前記カーソル追加処理手段が、カーソルを遮蔽する
視点とカーソルとの間にある仮想空間中に存在する物体
を透過処理するので、前記カーソルの表示効果の制御が
可能となり、ユーザが入力した仮想空間における注目点
や注目物がカーソルを隠蔽することなくカーソルが表示
可能となる。
【0236】第17の発明によれば、前記ウォークスル
ー追加処理手段が、ユーザが入力した仮想空間中の注目
点や注目物に視線を向ける際に、判別し易い位置に視点
を移動し、かつ、途中に障害物がある場合に、視点位置
をその障害物を迂回するように移動させると共に、視線
方向を移動後の視線方向となるようにするので、前記視
線の制御が可能となって、仮想空間における注目点や注
目物に対して、ユーザから見た視線がその他の方向を向
いる場合や、前記注目点や前記注目物がユーザから見て
判別し難い位置に視線があった場合でも、ユーザが入力
した仮想空間における注目点や注目物に視線を向けるこ
とが可能となると共に、ユーザから見た視線を、ユーザ
が入力した仮想空間における注目点や注目物に対してユ
ーザが判別し易い位置に移動することが可能となり、更
には、時間的に変化するマクロな制御をしてユーザから
見た視線が移動の途中で物体を横切ることによって視界
が遮られる場合でも、視界を遮る物体を迂回することに
より、視線の移動における経路を途切れなく確認できる
ようになると共に、ユーザが入力した仮想空間における
注目点や注目物をユーザが判別し易い方向にユーザから
見た視点の視線方向を移動することができるようにな
る。また、前記カーソル追加処理手段が、カーソルを遮
蔽する視点とカーソルとの間にある仮想空間中の物体を
透過処理するので、前記カーソルの表示効果の制御が可
能となって、ユーザが入力した仮想空間における注目点
や注目物がカーソルを隠蔽することなくカーソルが表示
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による仮想空間制御装置
の概略を示す機能ブロック図。
【図2】本発明の実施の形態2による仮想空間制御装置
の概略を示す機能ブロック図。
【図3】本発明の実施の形態3による仮想空間制御装置
の概略を示す機能ブロック図。
【図4】本発明の実施の形態4による仮想空間制御装置
の概略を示す機能ブロック図。
【図5】本発明の実施の形態5による仮想空間制御装置
の概略を示す機能ブロック図。
【図6】本発明の実施の形態6による仮想空間制御装置
の概略を示す機能ブロック図。
【図7】本発明の実施の形態7による仮想空間制御装置
の概略を示す機能ブロック図。
【図8】本発明の実施の形態8による仮想空間制御装置
の概略を示す機能ブロック図。
【図9】本発明の実施の形態9による仮想空間制御装置
の概略を示す機能ブロック図。
【図10】本発明の実施の形態10による仮想空間制御
装置の概略を示す機能ブロック図。
【図11】本発明の実施の形態11による仮想空間制御
装置の概略を示す機能ブロック図。
【図12】本発明の実施の形態12による仮想空間制御
装置の概略を示す機能ブロック図。
【図13】本発明の実施の形態13による仮想空間制御
装置の概略を示す機能ブロック図。
【図14】本発明の実施の形態14による仮想空間制御
装置の概略を示す機能ブロック図。
【図15】本発明の実施の形態15による仮想空間制御
装置の概略を示す機能ブロック図。
【図16】本発明の実施の形態16による仮想空間制御
装置の概略を示す機能ブロック図。
【図17】本発明の実施の形態17による仮想空間制御
装置の概略を示す機能ブロック図。
【図18】本発明の実施の形態1による動作を示す模式
図。
【図19】本発明の実施の形態3、4、5による動作を
示す模式図。
【図20】本発明の実施の形態6、7による動作を示す
模式図。
【図21】本発明の実施の形態8、9、10、11によ
る動作を示す模式図。
【図22】本発明の実施の形態12、13,14による
動作を示す模式図。
【図23】本発明の実施の形態15、16、17による
動作を示す模式図。
【図24】従来の仮想空間制御装置の概略を示す機能ブ
ロック図。
【図25】従来の仮想空間制御装置の動作を示す模式
図。
【図26】従来の仮想空間制御装置の動作を示す模式
図。
【図27】従来の仮想空間制御装置の動作を示す模式
図。
【図28】従来の別の仮想空間制御装置の概略を示す機
能ブロック図。
【符号の説明】
1 空間情報記憶手段 2 ウォークスルー入力手段 3 ウォークスルー設定手段 4、18、19、20、21、22、23、24、25
ウォークスルー追加処理手段 5、11、16 仮想空間表示処理手段 6 表示手段 7 カーソル表示情報記憶手段 8 カーソル入力手段 9 カーソル設定手段 10、12、13、14、15、17 カーソル追加処
理手段 なお、図中、同一符号は、同一または相当部分を示す。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ内に構築した仮想空間に対
    して、ユーザから見る視線を制御する仮想空間制御装置
    であって、 前記仮想空間および前記仮想空間中に存在する物体の空
    間情報を記憶する空間情報記憶手段と、 ユーザから見る視線の座標データと制御コマンドとを入
    力手段からユーザに入力させ、これを視線の座標データ
    信号と制御コマンド信号とに変換して出力するウォーク
    スルー入力手段と、 前記ウォークスルー入力手段が出力した座標データ信号
    を前記仮想空間における視線、注目点、注目物の情報に
    変換して出力するウォークスルー設定手段と、 前記ウォークスルー入力手段が出力した制御コマンド信
    号と前記ウォークスルー設定手段が出力した視線または
    注目点または注目物の何れかの情報に基づき、前記空間
    情報記憶手段が記憶した空間情報を参照して、時間的に
    変化する新たなる視線情報または空間情報を逐次作成し
    て出力するウォークスルー追加処理手段と、 前記空間情報記憶手段が記憶した空間情報を参照して、
    前記ウォークスルー追加処理手段が出力した視線情報の
    視線から見た新たなる仮想空間の表示データを逐次作成
    して出力する仮想空間表示処理手段と、 前記仮想空間表示処理手段が出力した仮想空間の表示デ
    ータを表示する表示手段とを備えたことを特徴とする仮
    想空間制御装置。
  2. 【請求項2】 前記仮想空間中のカーソルを表示するた
    めのカーソルの表示情報を記憶するカーソル表示情報記
    憶手段と、 前記仮想空間中のカーソルの座標データと制御コマンド
    とを入力手段からユーザに入力させ、これをカーソルの
    座標データ信号と制御コマンド信号とに変換して出力す
    るカーソル入力手段と、 前記カーソル入力手段が出力した座標データ信号を前記
    仮想空間におけるカーソルの情報に変換して出力するカ
    ーソル設定手段と、 前記カーソル設定手段が出力したカーソルの情報と前記
    カーソル入力手段が出力したカーソルの制御コマンド信
    号とに基づき、前記空間情報記憶手段が記憶した空間情
    報と前記カーソル表示情報記憶手段が記憶したカーソル
    の表示情報とを参照して、時間的に変化する新たなるカ
    ーソル情報または空間情報を作成して出力するカーソル
    追加処理手段とを備え、 前記仮想空間表示処理手段は、前記カーソル追加処理手
    段が出力したカーソル情報または空間情報と前記ウォー
    クスルー追加処理手段が出力した視線情報または空間情
    報とに基づき、前記カーソル表示情報記憶手段が記憶し
    たカーソルの表示情報と前記空間情報記憶手段が記憶し
    た空間情報とを参照して、新たなる仮想空間の表示デー
    タを作成して出力することを特徴とする請求項1に記載
    の仮想空間制御装置。
  3. 【請求項3】 前記カーソル追加処理手段は、前記カー
    ソル入力手段が出力したカーソルの制御コマンド信号に
    従って、前記空間情報記憶手段が記憶した仮想空間の空
    間情報を参照して、前記ウォークスルー設定手段または
    前記ウォークスルー追加処理手段が出力した視線の情報
    と前記カーソル設定手段が出力したカーソルの情報とか
    ら、前記視線の視点位置と前記カーソルの位置との間に
    あって前記カーソルを遮蔽する前記仮想空間中の物体を
    検出し、検出した物体を透過処理した新たなる空間情報
    を作成して出力することを特徴とする請求項2に記載の
    仮想空間制御装置。
  4. 【請求項4】 前記カーソル追加処理手段は、前記カー
    ソル入力手段が出力したカーソルの制御コマンド信号に
    従って、前記カーソル表示情報記憶手段が記憶したカー
    ソルの表示情報を参照して、前記カーソル設定手段が出
    力したカーソルの情報から、カーソルの大きさをより大
    きなものに変化させた新たなるカーソル情報を作成して
    出力することを特徴とする請求項2に記載の仮想空間制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記カーソル追加処理手段は、前記カー
    ソル入力手段が出力したカーソルの制御コマンド信号に
    従って、前記カーソル表示情報記憶手段が記憶したカー
    ソルの表示情報と前記空間情報記憶手段が記憶した仮想
    空間の空間情報とを参照して、前記カーソル設定手段が
    出力したカーソルの情報から、カーソルまたカーソルを
    遮蔽する物体を発光させて光源とするか、カーソルまた
    はカーソルを遮蔽する物体の中に点光源を持たせてカー
    ソルまたはカーソルを遮蔽する物体自体を発光体とする
    新たなるカーソル情報または空間情報を作成して出力す
    ることを特徴とする請求項2に記載の仮想空間制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記カーソル追加処理手段は、前記カー
    ソル入力手段が出力したカーソルの制御コマンド信号に
    従って、前記カーソル表示情報記憶手段が記憶したカー
    ソルの表示情報を参照して、前記カーソル設定手段が出
    力したカーソルの情報と前記ウォークスルー設定手段が
    出力した視線の情報とから、視野範囲が視線の視点位置
    から視線方向に前記仮想空間を見た仮想スクリーンを作
    成し、作成した仮想スクリーンをユーザから見て手前に
    平行移動し、前記仮想スクリーン上にカーソルを移動し
    た新たなるカーソル情報を作成して出力し、 前記仮想空間表示処理手段は、前記空間情報記憶手段が
    記憶した前記仮想空間の空間情報を参照して、前記ウォ
    ークスルー追加処理手段が出力した視線情報の視線から
    見た新たなる仮想空間の表示データを作成して出力する
    と共に、前記カーソル表示情報記憶手段が記憶したカー
    ソルの表示情報を参照して、前記カーソル追加処理手段
    が出力したカーソル情報に基づき、前記仮想空間の描画
    での前面クリッピング面と一致させた前記仮想スクリー
    ン上での新たなるカーソルの表示データを作成して出力
    することを特徴とする請求項2に記載の仮想空間制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記カーソル追加処理手段は、前記カー
    ソル入力手段が出力したカーソルの制御コマンド信号に
    従って、前記カーソル表示情報記憶手段が記憶したカー
    ソルの表示情報を参照して、前記カーソル設定手段が出
    力したカーソルの情報と前記ウォークスルー設定手段が
    出力した視線の情報とから、視野範囲が視線の視点位置
    から視線方向に前記仮想空間を見た仮想スクリーンを作
    成し、作成した仮想スクリーンをユーザから見て手前に
    平行移動し、前記仮想スクリーン上から前記仮想空間に
    またはその逆方向にまたは前記仮想空間内の相互間で、
    カーソルをスローモーションで移動するか、カーソルの
    移動線を残して移動するか、カーソルの残像を残して移
    動する新たなるカーソルの情報を逐次作成して出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の仮想空間制御装置。
  8. 【請求項8】 前記ウォークスルー追加処理手段は、前
    記ウォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマン
    ド信号に従って、前記ウォークスルー設定手段が出力し
    た前記仮想空間中の注目点または注目物の情報から注目
    点または注目物を設定し、設定した前記注目点または前
    記注目物に視線の視線方向を向けた新たなる視線情報を
    作成して出力することを特徴とする請求項1に記載の仮
    想空間制御装置。
  9. 【請求項9】 前記ウォークスルー追加処理手段は、前
    記ウォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマン
    ド信号に従って、前記ウォークスルー設定手段が出力し
    た前記仮想空間中の注目点または注目物の情報から注目
    点または注目物を設定し、設定した前記注目点または前
    記注目物に視線の視線方向を向けると共に、更に、前記
    注目点または注目物をユーザが判別可能な位置に視線の
    視点位置を移動した新たなる視線情報を作成して出力す
    ることを特徴とする請求項8に記載の仮想空間制御装
    置。
  10. 【請求項10】 前記ウォークスルー追加処理手段は、
    前記ウォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマ
    ンド信号に従って、前記ウォークスルー設定手段が出力
    した前記仮想空間中の注目点または注目物の情報から注
    目点または注目物を設定し、設定した前記注目点または
    注目物を前記視線の視線方向にある視野範囲の中心付近
    に移動させた新たなる空間情報を作成して出力すること
    を特徴とする請求項1に記載の仮想空間制御装置。
  11. 【請求項11】 前記ウォークスルー追加処理手段は、
    前記ウォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマ
    ンド信号に従って、更に、前記注目点または注目物をユ
    ーザが判別可能な位置に移動させた新たなる空間情報を
    作成して出力することを特徴とする請求項10に記載の
    仮想空間制御装置。
  12. 【請求項12】 前記ウォークスルー追加処理手段は、
    前記ウォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマ
    ンド信号に従って、前記ウォークスルー設定手段が出力
    した前記仮想空間中の視線の情報から移動後の視線を設
    定し、現在の視線の視点位置から設定した前記移動後の
    視線の視点位置に視線を移動する際に、視線の視線方向
    を前記移動後の視線の視線方向となるように徐々に変化
    させた新たなる視線情報を逐次作成して出力することを
    特徴とする請求項1に記載の仮想空間制御装置。
  13. 【請求項13】 前記ウォークスルー追加処理手段は、
    前記ウォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマ
    ンド信号に従って、現在の視線の視点位置から設定した
    前記移動後の視線の視点位置に視線を移動する際に、視
    線の視線方向を前記移動後の視線の視線方向となるよう
    に徐々に変化さると共に、更に、前記視線の視点位置を
    前記視線方向の変化に合せて徐々に変化させた新たなる
    視線情報を逐次作成して出力することを特徴とする請求
    項12に記載の仮想空間制御装置。
  14. 【請求項14】 前記ウォークスルー追加処理手段は、
    前記ウォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマ
    ンド信号に従って、現在の視線の視点位置から設定した
    前記移動後の視線の視点位置に視線を移動する際に、前
    記仮想空間において途中に障害物があった場合、それを
    迂回するように前記視線の視点位置を徐々に移動させる
    と共に、前記視線の視線方向を前記移動後の視線方向と
    なるように徐々に変化させた新たなる視線情報を逐次作
    成して出力することを特徴とする請求項12に記載の仮
    想空間制御装置。
  15. 【請求項15】 前記ウォークスルー追加処理手段は、
    前記ウォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマ
    ンド信号に従って、前記注目点または注目物をユーザが
    判別可能な位置に視線の視点位置を移動する際に、前記
    仮想空間において途中に障害物があった場合、それを迂
    回するように前記視線の視点位置を移動させると共に、
    前記視線の視線方向を前記移動後の視線方向となるよう
    に徐々に変化させた新たなる視線情報を逐次作成して出
    力することを特徴とする請求項9に記載の仮想空間制御
    装置。
  16. 【請求項16】 前記ウォークスルー追加処理手段は、
    前記ウォークスルー入力手段が出力した視線の制御コマ
    ンド信号に従って、前記ウォークスルー設定手段が出力
    した前記仮想空間中の注目点または注目物の情報から注
    目点または注目物を設定し、設定した前記注目点または
    前記注目物に視線の視線方向を向けた視線情報を作成し
    て出力し、 前記カーソル追加処理手段は、前記仮想空間中の前記注
    目点または注目物を指し示している前記カーソルを遮蔽
    する物体に対して透過処理をすることを特徴とする請求
    項3に記載の仮想空間制御装置。
  17. 【請求項17】 前記ウォークスルー追加処処理手段
    は、前記ウォークスルー入力手段が出力した視線の制御
    コマンド信号に従って、更に、ユーザが判別可能な位置
    に前記視線の視点位置を移動する際に、前記仮想空間に
    おける途中に障害物があった場合、それを迂回するよう
    に前記視線の視点位置を徐々に移動させると共に、前記
    視線の視線方向を前記移動後の視線方向となるように徐
    々に変化させた新たなる視線情報を逐次作成して出力す
    ることを特徴とする請求項16に記載の仮想空間制御装
    置。
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