JP2000012946A - スペクトル線の選択が可能なf2レ―ザ―装置及びスペクトル線の選択方法 - Google Patents

スペクトル線の選択が可能なf2レ―ザ―装置及びスペクトル線の選択方法

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JP2000012946A
JP2000012946A JP15851799A JP15851799A JP2000012946A JP 2000012946 A JP2000012946 A JP 2000012946A JP 15851799 A JP15851799 A JP 15851799A JP 15851799 A JP15851799 A JP 15851799A JP 2000012946 A JP2000012946 A JP 2000012946A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザー装置の157 nm付近で僅かに離間し
た複数のスペクトルの線をうちの1つの線を波長選択光
学装置によって選択する。 【解決手段】 例えば、Fレーザー装置の波長選択光
学機器は放電チャンバ8のレーザーガス空間を囲む複屈
折ブルースター窓を含む。窓は好ましくはMgFを含
み、放電チャンバの一端に位置する。窓の光学厚さが窓
の回転調整可能な、直交する屈折率との調整で選択され
るとき、僅かに離間した多数の線のうちの1つの線が選
択される。窓の透過率は直交する屈折率と窓の光学厚さ
に依存する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス放電レーザー
のスペクトル線選択光学装置に関し、特にF2レーザーの
僅かに離間した多数の発光スペクトル線のすべての発光
スペクトル線より少ない数の発光スペクトル線を選択す
るスペクトル線選択光学装置に関する。
【0002】
【背景技術】ガス放電レーザーを使用して潜在的に恩恵
を得ている技術分野は、多数かつ多様なガス放電レーザ
ーと同様に進歩している。重要なガス放電レーザーの1
つはF2レーザーであり、このレーザは157nmと158
nmの間の波長を発する。他のガス放電レーザーは、XeCl
レーザー(308nm)、KrFレーザー(249nm)、ArF
レーザー(193nm)、KrClレーザー(222nm)、Xe
Fレーザー(350nm)のような希ガスハロゲン化物レ
ーザーを含めたエキシマーレーザーを含む。HgBrのよう
ないくつかの水銀ハロゲン化物もまた同様に、エキシマ
ーレーザー放電チャンバ内で活性ガスとして用いられ
る。N2、N2 +、CO2及びフッ素原子でさえもエキシマーレ
ーザー放電チャンバの中で活性メディアとして用いるこ
とができる。明らかなことであるが、F2レーザーと多く
のエキシマーレーザーは紫外線の波長で発散し、そのた
めリソグラフィツールとしての使用が望まれる。
【0003】半導体製造業者は、193nm付近で作動す
る次世代ArFエキシマーレーザーシステムの前の世代のK
rFエキシマーレーザーシステムに基づいて、現在、深い
紫外線( DUV )のリソグラフィツールを使用してい
る。真空UV( VUV )リソグラフィは157nm付近で
作動するF2レーザーを使うことを期待されている。
【0004】F2レーザーの出力はレーザー共振器内でプ
リズムをうまく用いて調整されてきた。M. Kakehata、
E. Hashimoto、F. Kannari、M. ObaraらによるCLEO -
90,106(1990)の慶応大学会報を参照された
い。Kakehata たちのプリズムは、慣習的に装置に使わ
れるいくつかの他の各構成要素とともに組み立てられる
共振器に追加される光学素子である。
【0005】F2レーザーの出力発光スペクトルはλ1
157.629nmとλ2=157.523nmにおける2つ
の僅かに離間した線(スペクトル線)を含む多数の線に
よって特徴づけられる。それぞれの線は約15pm(0.
015nm)の線幅を有する。図1は、これらのF2レーザ
ー自然発光スペクトルの僅かに離間した2つのピークを
示す。2つの線間の強度比率はI(λ1)/I(λ2)≒7
である(V.N. Ishenko,S.A. Kochubel, A.M. Razherら
によるソビエト量子エレクトロンジャナール(Journal,
Quantum Electron)16(5), 1986年5月参
照)。
【0006】集積回路装置技術はサブミクロン体制に入
ったので非常に微細なホトリソグラフィ技術を必要とす
るようになった。2つの線λ1とλ2を含むF2レーザーの
出力発光スペクトルは少なくとも106pmのバンド幅を
有する。しかしながら、例えば、リソグラフィのため
に、波長が短いF2レーザーを使うことが望ましいが、さ
らにもっと狭いバンド幅が必要とされる。
【0007】さらに、F2レーザーは、ガス及びすべての
光学素子での吸収及び散乱に起因する比較的大きな共振
器内損失があるという特徴を有する。短い波長はこれら
の高吸収及び高散乱損失の原因となる。従って、共振器
内での効率を最適化するためにとる賢明なステップは高
いコストを必要とする。
【0008】
【発明の概要】本発明の目的はF2レーザーによって供給
されるような157nm付近の波長をもって材料を処理す
るのに有用な線源を供給することである。別の目的はF2
レーザーの1つの線を選択する光学機器と、この1つの
線を生成する方法を提供することである。さらに別の目
的は、光の損失が最小であり、共振器の組立が簡単なF2
レーザー装置を提供することにある。このような装置は
VUVリソグラフィとVUV分光において利点を有するであろ
う。
【0009】本発明は、レーザー装置、特に、F2レーザ
ー装置、あるいは別々の出力発光スペクトル線を有する
エキシマーレーザー装置(例えば、XeFあるいはXeCl)
の僅かに離間した多数のスペクトル線の1つ又は2つ以
上、好ましくは1つを選ぶ光学装置によって前述の目的
を達成することができる。レーザー装置は、レーザー活
性ガスを収容する放電チャンバと、光共振器と、出力ビ
ームを発生させる1対の離間した電極とを含む放電チャ
ンバを有する。F2レーザー装置特有の発光スペクトルは
157nmと158nmの間の波長範囲内で僅かに離間した
多数のスペクトル線を含むが、本発明のF2レーザー装置
はこれらの線の1つを選択する光学装置を含む。この光
学装置はまた、別のレーザー装置であって、その特有の
出力発光スペクトル内で僅かに離間した多数の線を有す
るレーザー装置の1つ、あるいはそれ以上の線を選択す
るために使うことができる。
【0010】F2レーザーの場合、選択された線は、好ま
しくは、およそ157.629nmに位置し、僅かに離間
した多数のスペクトル線のうちおよそ157.523nm
に位置する2番目の線はレーザーの出力発光スペクトル
内に含まれていない。即ち、2番目の線は選択から除外
される。波長選択光学機器は複屈折板、プリズム、エタ
ロン及びグレーチングのうちの1つあるいは2つ以上を
含むことができる。
【0011】複屈折板が使われるならば、その板の厚み
は、多数のスペクトル線の全数よりも少ない数のスペク
トル線がその板によって選択されるように、板の屈折率
によって決定される。板は好ましくはレーザー装置のガ
ス空間を包囲し、それにより放電チャンバの光機械的な
窓の役目をなす。好ましい実施形態において、F2レーザ
ー装置の1つの線は複屈折材料を使うことによって放電
チャンバ窓を形成するよう選ばれる。窓は光学通路に対
してブルースター角に配向されている。窓を形成する望
ましい材料は、フッ化マグネシウム(MgF2)とフッ化カ
ルシウム(CaF2)を含む。
【0012】色素レーザーの分野において、複屈折ブル
ースター板は波長調整のためと、線を絞るために使われ
てきた。Yarborough他に付与された米国特許第3,86
8,592号を参照されたい。Yarborough他の技術にお
いて、水晶の複屈折ブルースター板は色素レーザーの光
共振器内に置かれる。水晶の複屈折の性質により色素レ
ーザーの発光スペクトルは絞られる。調整は、板の面に
垂直な軸回りに板を回転させながら板を色素レーザー装
置の光軸に対してブルースター角に維持することによっ
て行われる。線をさらに細くする(絞る)ためと、周期
的に選択されたスペルトル線間の距離をとるために、各
板の厚さが最も薄い板の厚みの整数倍の厚さを有する多
数の板をまた使用する。
【0013】それと対照的に、本発明の上記実施形態に
おいて、共振器の中の複屈折ブルースター窓はレーザー
ガス空間を封じ、光窓を追加する必要をなくし、それに
よって光の損失を減少させレーザーのサイズを小さくで
きる利点がある。さらに、MgF2が窓を形成する複屈折材
料として選ばれる。MgF2は、フッ素腐食に対する耐性を
有し、そして重要なUVと深いUV(Deep UV)を、特にF
2レーザーの157nm線において通過させるという2つ
の利点を有する。この好ましい実施形態の代替として、
1以上の複屈折板が光路に沿って一列に並べられる。光
路に沿って一列に並べられて連続する板は最初の板の厚
さの整数値と等しい光学厚さを有する。好ましくは、連
続した板は前のものの2倍の光路長を有する。この望ま
しい特徴を含む代替装置は、線を非常に細くするとい
う、他の装置に勝る利点を有する。
【0014】本発明の別の構成装置は、放電チャンバ
と、入射光を光軸に沿って部分的に反射する外側カップ
リングユニットを含む光共振器と、レーザー光線を発す
るためのハウジング内のレーザー活性空間とを有し、レ
ーザー活性ガスは放電チャンバを満たしている。装置は
さらに、ハウジング内に、好ましくは、放電チャンバ内
に波長選択ユニットを含む。このように、線の選択は、
光と放電効率の組み合わせ、共振器の大きさ及びコスト
を最適化する方法で行われる。波長選択ユニットは好ま
しくはプリズムであるが、また、グレーチング、エタロ
ン、複屈折板、あるいは別の波長選択光デバイスとする
ことができる。
【0015】
【好ましい実施形態の詳細な説明】僅かな距離離間した
2又は3以上の発光スペクトル線を有するレーザーは、
もし1つのスペクトル線を選択することができ、かつ、
他のスペクトル線を抑制することができるならば、高精
度フォトリソグラフィに使用することが可能である。F2
レーザー光は、λ1=157.629nmとλ2=1 57.
523 nmを含む157nm付近の多数の特有の線を含
む。それ故に、リソグラフィシステムでF2レーザー光を
使用するために、その多数の線の1つ、例えば、λ1
選択することは利点がある。このようにしてF2レーザー
の出力発光バンド幅は10-20pmくらいに、すなわ
ち、λ1あるいはλ2のいずれかの線幅くらいに下げられ
る。
【0016】
【第1実施形態】図2Aは、高反射ミラー4、複屈折板
6、放電チャンバ8、振動カプリング要素10及び外側
カップリングミラー12を含んでなる光学装置2を示
す。光学装置2の各要素は、DUV及びVUVリソグラフィに
使用される波長を含む紫外線の波長において好ましくは
最適に選択される。
【0017】好ましい実施形態において、光学機器は、
VUVリソグラフィのためのF2レーザー装置を用いて、1
57-158nm付近の波長に対して最大の光学的性能を
有するように選択される。装置2を、異なる発光波長で
もって発光するエキシマーレーザー装置と共に使用する
ためにさらに変更することとしてもよい。例えば、本発
明による線の選択が有利になるように、活性ガスメディ
アKrCl(222nm)、XeCl(308nm)、XeF(350n
m)、KrF(248nm)あるいはArF(193nm)を含む
レーザーであって、少なくとも該XeClレーザーとXeFレ
ーザーが多数の別々の発光スペクトル線を有するレーザ
ーのような紫外線を発するエキシマーレーザー装置とす
ることができる。可視域でレーザーを発するエキシマー
レーザーの例は、活性メディアHgBr(502−504n
m)あるいはフッ素原子を含むレーザーを含む。窒素、
すなわち、N2(332nm)あるいは N2 + (可視)を活
性ガスとしてエキシマーレーザー装置内に入れることが
できる。CO2は赤外波長を発するけれども、CO2もまた活
性ガスメディアとしてエキシマーレーザー装置内に入れ
ることができる。装置2をそのように使用するとき、装
置2の光学構成要素を代えることもできる。例えば、異
なった材料を使用し、これらの材料の光学効率を異なる
波長において最適化することができる。
【0018】複屈折板6は、特に光学装置2がF2レーザ
ー装置において使われるとき、好ましくはMgF2光学材料
から作られている。ArFレーザーあるいはKrFレーザーの
ような他のエキシマーレーザーもまた、本発明の好まし
い光学装置2の好ましいMgF2材料を使用してその能力を
高めることができる。MgF2は、フッ素に対する高い耐性
を含む高い損傷臨界、並びに、DUV及びVUV波長での高い
透過率を示し、従って、F2、ArF、XeF及びKrFエキシマ
ーレーザー装置に使用する光学的、化学的及び機械的に
魅力的な材料である。板6は、その板が本発明の利点を
有するここで記述した特性と同様な特性を示すならば、
別の材料を含む板に置き換えることができる。このよう
な材料の例は、ArFあるいはKrFエキシマーレーザー装置
のためのサファイア(Al2O3)である。但し、サファイ
アは180nmを超えるところでしか十分な透過率を有さ
ないので、157nm付近での線の選択に使用するには適
していない。
【0019】板6は、好ましくは、それぞれが装置2の
光軸14に対してブルースター角に配向された2つの共
平面を有する。板6を入射光に対してブルースター角に
配向することは板6の両面での反射により光の損失を最
小にする方法である。また、このように配向することに
より、「 エタロニング(etalonning、多重干渉) 」と
して知られる板6の両面から反射されるビーム間の干渉
を妨ぐことができる。エタロニングは時々、例えば、更
に線を絞るために望ましいものであるので、装置性能の
必要性を満たすために板6のアライメントを修正するこ
とができる。
【0020】その点に関し、レーザーの僅かに離間した
多数の線のうちから1つ又は2つ以上の線、好ましくは
1つの線を選択する波長選択ユニットとして、エタロン
を複屈折板6に代えて選択することができる。実際、1
つあるいは2つ以上のプリズム及び/又はグレーチング
をまた代わりに使用することができる。また、2枚又は
それ以上の枚数の板6、1つのエタロン、1つ又は2つ
以上のプリズム及び1つのグレーチングを組み合わせて
レーザーの僅かに離間した複数のスペクトル線から線を
選択するために使用することができる。但し、グレーチ
ングは157nm付近での性能が十分でないので使用する
ことは好ましくない。
【0021】図2Bに言及し、αで示す角度は、本発明
の好ましい実施形態におけるブルースター角である。例
えば、好ましい複屈折材料MgF2は、水晶のメインカット
に対してそれぞれ平行及び直角に配した直角偏波構成要
素の常屈折率n=1.467と異常光屈折率n=1.
481を有する。この常構成要素及び異常構成要素のブ
ルースター角はそれぞれ、α=55.7及び56度であ
り、これらはそれぞれ一般公式 α= tan-1(n)と、板6
の外部環境が1つの屈折率を有するという仮定から得る
ことができる。
【0022】板をブルースター角に配向することによっ
て、光軸14に沿って行進し板6に当たるΠ偏光(T
Π、すなわち、入射面に対して平行に偏光された光)の
透過係数はほとんど1つである。なぜならば、理想的に
は反射損失がないからである。従って、光学装置2の光
のΠ偏光成分の光の損失は好ましいことに最小であり、
ほぼ排他的に小さい吸収損だけに限定される。光学装置
2を含むレーザー装置の運転により意義のあるΠ偏光レ
ーザー光が発せられるであろう。F2レーザー、エキシマ
ーレーザー又は色素レーザー装置については、σ偏光成
分は、光が板6を数百回通過するレーザー装置のための
ものであり、あるいは、従来の偏光板が用いられるなら
ば、板6の面のブルースター整合のためのものであるの
で、ゼロではなく、また無視することができないことに
留意すべきである。板6の両面は各々、光学装置2の入
射面に直角に偏光するσ成分に対する入射面内で偏光す
るΠ成分(ここではそういったΠ成分光は既に光軸14
に直角である)の比を少なくとも高める。
【0023】板6が互いに直交する2つの方向、例え
ば、それぞれが光の偏光方向に対して45度をなす方向
において異なる屈折率を有するとき、複屈折板6を通る
光の透過率は次の式1によって与えられる。
【0024】
【式1】 ここで、nは異常光線の屈折率、又は板6の屈折率の
入射光線のσ成分に平行な向きの成分、nは常光線の
屈折率、又は板6の屈折率のΠ偏光成分に平行な向き
(即ち、σ偏光成分に垂直な向き)の成分、zは板6の
幾何学的光路長、λは光の波長である。
【0025】図2Bに言及すると、例えば、常光線の幾
何学的光路長zは水晶の厚さdと、スネル(Snell)の
法則及びピタゴラス(Pythagorus)の法則から計算する
ことができる。その計算された結果のzの式は次の式2
である。
【0026】
【式2】 ここでも、板6の外側の屈折率はほぼ1つとすることが
できる。
【0027】図2Bに示唆されるように、軸φ回りの板
6の回転は板6のそれぞれの屈折率n とnの差に変化
をもたらし、従って、式1に見られるように、任意の厚
さについての最大透過率の選択された波長を変化させ
る。Yarborough他は、事実、板がφ軸回りに回転すると
きに有効異常光屈折率nが変化するのに対して、常屈
折率nは変化しないことを指摘している。従って、φ
軸に関しての第1向きの式1を満たす板6は、任意の窓
の厚さdについて157nm付近の第1透過波長lを選択
することになる。式1を満足する光学装置2に用いるよ
うに選ばれる板6は、φ軸に関して第2の向きに回転さ
れると、同じ窓の厚さdについて異なる、即ち、第2の
波長l’を選択する。このことの実用的な効果は、特定
の波長を選択することが望まれるときに所定厚さdの板
をその光学装置の最適化のためにφ軸回りに回転させる
ことができるということで理解される。好ましい実施形
態において、板6は、F2レーザーの157.629nmの
線だけを選択し、157.523nmの線を選択しないよ
うにφ軸に関して配向される。
【0028】図2Aに言及すると、好ましい実施形態の
複屈折板6はレーザーの放電チャンバ8の一端に位置す
る窓である。放電チャンバ窓として、板6は光学装置2
において多数の機能を果たす。板6はレーザーガス空間
を閉鎖し、光の損失を最小にすると共に部分的にビーム
を偏向させ、そして、最後に述べるが決して軽んじるべ
きでない波長選択を行う。このような多目的の光学素子
は、共振器のサイズを小さくすることができ、かつ、光
の損失を最小にすることから、大いに切望され探し求め
られている。
【0029】板6とミラー4の間に位置する空間は減圧
されるか、あるいは、好ましい実施形態の装置に対して
の興味波長において光非吸収ガスで満たされる。ガスは
N2あるいはアルゴンのような不活性ガスとすることがで
きる。スペースは好ましくはSchumarin-Rungeバンド光
吸収を避けるために02濃度がゼロパーセントのガスを
含む。ミラー4は誘電体コーティングを多層にした反射
鏡とすることができる。
【0030】振動デカップリング要素10はチャンバ8
の他端の近くに位置している。チャンバ8は振動デカッ
プリング要素10が存する同じ端部に位置する外側カッ
プリングミラー12を有し、このミラー12は従来のエ
キシマーレーザー技術に従って光を部分的に反射かつ部
分的に透過させる。そういった風に、外側カップリング
ミラー12はMgF2を含むことができる。チャンバ8は、
活性物質、例えば、F2と、バッファガス、例えばHe又は
Neとの混合気体で満たされる。
【0031】図3Aは、波長lの関数である透過率の式1
のグラムである。、図3Bは、好ましい実施形態でのF2
レーザーの、波長選択が板6によって行われる前の放射
強度のグラフを示す。屈折率n及びnを有する板6の
好ましい厚さdにおいて、板6の透過率は λ2=15
7.523nmにおいて極小であり、λ1 = 157.62
5nmにおいて極大である。発光スペクトル線λ1はこの
ように選択され最大限透過され、発光スペクトル線 λ2
は光軸から最大限反射される。図3Aの透過率曲線から
わかるように、例えば、異なったレーザーが使われると
き、線を狭めることは好ましい装置を用いて単独に行な
うことができ、また、レーザーの放電チャンバから放出
されるただ1つの幅の広い発光線が存在する。
【0032】一例として、レーザーと、厚さd=3.2
1mmのMgF2の板を使用すると、幾何学的光路長はz=
3.9mmとなる。N - n = 0.015、λ= 157.
629nm、λ1 - λ2 =106pmとすれば、光学装置2
は図3Aに示す透過率曲線を与える。他の光学装置の場
合、透過率曲線は図3Aに類似したものになるが、ただ
数は変化するであろう。
【0033】図4は、本発明の第1代替実施形態の光学
装置を示す。装置16は第2複屈折板18を有してお
り、そのため好ましい光学装置2と異なる。図4に示す
ように2つの調整板6,18をそれぞれブルースター角
に配向して用いると、いずれか一方の板6又は18を用
いるときよりも透過率ピークの幅はより狭くなり、ま
た、間隔がより広くなる。さらに、第1板6は厚さdを
有し、第2板18は厚さ2dを有する。但し、第2板1
8は厚さdの整数倍のその他の厚さとすることができ
る。図4に示す装置とは対照的に、第1板6が代わりに
ブルースター窓の役をすることができ、第2板18は2
つの板のうちの高反射率ミラー4に近いほうのものとし
て、あるいはチャンバ8の他端において配設される。第
2板は、板6と18がそれぞれ放電チャンバを閉鎖する
ように、チャンバ8の他端において放電チャンバを閉鎖
することにさえ使用することができる。二重の板装置の
好ましい構成は、最も厚い板の方を端部ミラー側へ配設
することであるが、このような構成は決定的なものでは
なく、本発明により第1及び第2板6,8のその他の構
成も用いることができる。
【0034】3枚以上の板を使うこともできる。板を何
枚使う場合でも、すべての板が隣接する前の板の厚さの
2倍の厚さを有するように連続させてやれば、板装置の
透過率は次の式3を満足する。
【0035】
【式3】 ここで、jは相対的かつ連続した厚さd,2d,4d,・
・,2ndを有する板の数である。もちろん、複数の板を
厚さdの他の整数倍とすることもできるが、式3は最適
かつ好ましい装置をもたらす。
【0036】図4の第1代替実施形態の光学装置16の
透過率を図5に示す。図3Bは、ここでも、波長選択が
板6と18によって行われる前のF2レーザーの発光強
度を示す。図5は、装置が正確に一列に並べられると、
第1板6と光学装置16の第2板18の連結によりF2
ーザー発光スペクトル線 λ2= 1 57.629 nmを選
択することを示す。また、第1板6と第2板18の組み
合わせ内に挿入すると、 λ2=157.523におい
て、もしゼロでなければ、際立って減少した透過率を生
じる。従って、λ1線のほとんどすべての強度が選択さ
れ、他方λ2線のほとんどすべての強度が選択されない
か、あるいは選択から除外される。
【0037】図5の多重板装置16は図2Aの単一板装
置2よりも大きい。しかしながら、多重板装置16は、
装置2よりも狭い線幅を作り出すという利点を有する。
このことは、式1及び3を検討すること、例えば、式1
のサイン曲線よりも式3のもの方が大きいことに留意す
ることにより明白である。
【0038】式3から導びくことができるように、それ
ぞれ厚さd,2d,4d, ・・, 2ndを有する3あるいは
もっと多くの板を連続して配設することができる。その
ように構成すると、本発明の前の実施形態で記述した光
学装置に十分類似した光学装置内での多数の複屈折板の
結合により、λ1において実質的な総合透過率をもたら
し、λ2において実質的にゼロ強度を透過させる。板を
さらに加えることの利点は、装置がさらに線幅を絞ると
いうことである。しかしながら、板をさらに加えること
により装置があまりにも大きくなり、従って共振器装置
を小さくするという願望は阻害されるという欠点を有す
る。また、式1及び3によって意図されない光の損失は
倍増されることになり、光学装置の光損失は大きくな
り、最小光損失を達成するという願望を成し遂げること
はできない。
【0039】第1の好ましい実施形態に関し要約する
と、図2Aの装置2は、157nm付近のF2レーザーの二
重発光スペクトル線問題を解決するのに適した線選択を
行う。装置2は、更にこの目的を達成すると共に、ブル
ースターの法則に基づき光の損失を最小にする。加える
に、放電チャンバのレーザーガス空間を閉鎖する窓の役
をすることによって、追加の光学素子を使用しなくても
よくなる。さらに、板6の好ましい成分はMgF2であ
り、157nm付近での透過は高く、かつ、F2ガスによる
腐食は最小である。第1代替装置16は、好ましい実施
形態の装置2よりも好ましい線選択と好ましい狭い線幅
を成し遂げるが、装置16は追加の板を使用しており、
好ましい配置2より大きな空間を占領する。
【0040】
【第2実施形態】線を調整し、線幅を狭くし、線を選択
する光学機器は、本発明に従い、その他のレーザーとほ
ぼ同様にF2レーザー、エキシマー等の共振器内に統合す
ることができる。このような共振器内で線を調整し、線
幅を狭し、あるいは線を選択することは、全体のレーザ
ー出力のほんの小さい部分だけが特別な外部光学機器に
よって選択されるので、非能率的である。第2の好まし
い実施形態は、レーザーガスで満たされるレーザーチャ
ンバ内に同じく位置して線を調整し、線幅を狭め、線を
選択する光学機器を含む。従って、前述の光学要素は本
発明に従い、「共振器内」にある。
【0041】さらに、例えば、10-3ミリバール以下に
効率的に減圧されるビーム配送経路を用意することがは
しばしば推奨される。この効率的な減圧により減圧され
た圧力は空気中の酸素及び他のガス分子を介して光の吸
収を減らす。効率的な減圧はまた、普通の空気のような
非減圧ガス空間にしばしば存在するほこりその他の粒子
から生じる迷光損失と同様に、反射損失及び吸収損失を
減らす。
【0042】例えば、レーザー装置の性質若しくは出力
ビーム特性、又は、材料処理の性質若しくはレーザー装
置を使って行う実験に特有な理由により追加の光学機器
が使われるとき、減圧可能な光学機器体を設置すること
は相当なコストを必要とするかもしれない。F2レーザー
装置は、例えば、僅かに離間した2つ以上の出力発光ス
ペクトル線の1つの付近での狭い波長において作動する
ための追加の線選択光学機器を含む。KrF及びArFエキシ
マーレーザーのようなエキシマーレーザーは、それらの
特徴的に広範囲の自然発生的な発光スペクトルにより多
くの応用において線を狭くしかつ調整する光学機器を典
型的に用いる例である。
【0043】レーザー活性メディアを囲む共振器、ある
いは放電チャンバの中のビーム配送経路に沿った異なる
ポイントにおいて、1つの空間を別の空間から分離する
ことは好ましく、また典型的である。例えば、レーザー
活性ガスはその漏出を妨げ、劣化を避けるためにそれ自
身の空間内に囲まれている。しかしながら、共鳴ビーム
はガス空間を通り、さらに別の空間、例えば、減圧可能
な光学機器体を囲む空間を通らなければならない。この
ような場合、ビームは2つの空間の間の窓を通過しなく
てはならない。関連する発光波長付近で極めて高い光学
透過特性を有する正確に造られ細かく研磨された水晶材
料が使用されるときでさえ損失は一定不変に起こる。吸
収及び分散としてのそういった現象は、少なくともある
程度典型的に起こるこれらの各問題は、従来のF2レーザ
ーとエキシマーレーザー装置に存在することが認識され
ている。それぞれの問題が本発明の装置で有利に取り扱
われる。
【0044】図6は、本発明の好ましい実施形態のF2
ーザー装置を示す。図6のF2レーザーは、電極25A,
25Bを備える放電チャンバ27を含む。放電チャンバ
はF2分子を興奮させ興奮分子状態にする役目を果たす。
放電チャンバは高反射面23と外側カップリングミラー
30によって形成される共振器の中に位置する。減圧さ
れたレーザービーム経路36は電気的絶縁構成要素29
を含めて図に示されている。
【0045】図6の左側に示すものは、157nm付近の
F2レーザーの僅かに離間した2つの線のうちの1つを選
択する波長選択ユニット24である。波長選択ユニット
24は少なくとも1つの光分散素子を含む。典型的な構
成として、エタロン、グレーチング又は1つ若しくは2
以上のプリズム及び高反射ミラー、あるいは1つ又は2
以上のプリズムとグレーチングを備えることができる。
本発明の波長選択ユニット24は放電チャンバ27内に
取り付けられているので、放電チャンバ27のレーザー
ガスに浸される。このように取り付けることで共振器を
短くすることができ、また、窓を追加することによりVU
V発光についての透過損失を避けることができる。さら
に、レーザーチャンバと真空装置を作って維持する経費
が削減される。
【0046】波長選択ユニット24は、第1調整マウン
ト21Aを用いて向きの調節が可能である。マウント
(取付台)21Aは、好ましくは、所望の波長を設定す
るための調節可能なホルダーである。調整マウント21
Aは、好ましくは、波長選択ユニット24の向きを3つ
の平行移動した方向及び/又は球面回転方向に調整する
ために使用する。波長選択ユニット24の、ミラー及び
/又はグレーチングのような光学素子は出力ミラー30
と一緒に光共振器を作るために調整される。標準的な水
準ミラーマウントをこの第1調整マウント21Aとして
用いることができる。線の選択のために、波長選択ユニ
ット24の少なくとも1つの光学素子を回転させる。こ
の回転は、例えば、ステッピングモータあるいは直流電
動機のような駆動装置又は駆動ユニットを用いて行うこ
とができる。ミラーマウントの少なくとも一部がレーザ
ーガスの中で動作するように設計されている。
【0047】1つの好ましい技術は次のものである。第
2調整マウント21Bのミラーマウントのベースプレー
トと、モータ駆動ユニットはレーザーガスの外部に設け
られている。ミラーマウント調節板はミラー30を備え
る。その調整板に2つの金属製ベロウズが取り付けられ
ている。これらの金属製ベロウズの他端はレーザー管に
取り付けられ、そして減圧されたビーム経路にそれぞれ
て取り付けられている。これらのベロウズは耐圧であ
り、流体の漏れを生じない。それは、金属製ベロウズを
シールするためにミラーマウント調整板に保持する。モ
ータを備え波長調整及び/又は選択のための後部の光学
マウントは同じように設計される。1つの金属製ベロウ
ズをレーザー管とミラーマウント調節板の間に使用する
ことができる。モーターは後部マウント調節板の位置を
コントロールしている。
【0048】図6の第2の好ましい実施形態において、
波長選択ユニット24は、高反射面23を有するプリズ
ム22を含むか、あるいは高反射面23に隣接し若しく
は高反射面23付近に位置するプリズム22を含む。プ
リズム22と高反射面23を含む波長選択ユニット24
は共振器とエキシマーレーザーのレーザーガス空間の中
に位置していることが示されている。代わりに、高反射
面23をレーザーガス空間の外に位置させ、他方プリズ
ム22をレーザーガス空間の中に残すこともできる。
【0049】共振器は高反射面23と外側カップリング
ミラー30との間に形成される。上に記述したミラーマ
ウントは、出力パワー、方向及び絶対線形位置といった
重要な出力ビーム特性を最適化するために外側カップリ
ングミラー30の位置を調整することに使われる。
【0050】外側カップリングミラー30は、好ましく
は、それに入射する光の一部を透過させ、即ちスペクト
ルバンドを共振させ、そして残りの部分を反射させる。
代わりに、他の従来の外側カップリング技術を本発明の
実施形態に取り入れられることができる。とにかく、共
振バンドの外側カップリングミラー30を通過する部分
はレーザーの発せられた出力ビーム32を含む。共振バ
ンドの外側カップリングミラー30で反射される部分
は、それが外側カップリングミラー30によって結合さ
れるまで共振し続けるか、又は、例えばレーザー活性ガ
スハウジングの孔を用いて孔から外に出されるか、若し
くは、装置の光軸から反射若しくは散逸することによ
り、若しくは吸収によって共振バンドから追放される。
【0051】外側カップリングユニット31と高反射面
23との間は、電極25A,25B及びこれらの電極間
の活性レーザーで満たされた共振器を含む放電チャンバ
27である。電極25A,25Bは基底状態の原子を興奮
させる。基底状態の原子は、エキシマーレーザーの広帯
域発光スペクトルとして知られている光のバンドをまと
めて含む光の光量子を再度興奮させ発する。F2レーザー
のケースで、広帯域スペクトルは解明可能な、なお僅か
に離間した( 離間距離@100pm)2つ線を含む。その
名前から明確であるように、F2レーザーにおいて発光
を生じさせるダイマーはフッ素分子(F2)である。
【0052】レーザー活性ガスの全空間は、電極25A
と25Bの間の放電チャンバの共振器内に完全に位置す
る必要がなく、またその方が好ましい。代わりの実施形
態において、レーザー活性ガスは、放電チャンバ27を
越える外部境界を有する「ハウジング」内に囲まれる。
ハウジングは一端(左側)において、フランジあるいは
その機能的な同等物(これは調整マウント21Aである
か又は調整マウント21Aに取り付けられ若しくはその
付近に設けられる)によって境界が定められる。調整マ
ウント21は、順に、図6の好ましい実施形態のプリズ
ム22そして高反射面23に取り付けられる。ハウジン
グと、レーザーガス空間は、外側カップリングユニット
31によって他端において境界が定められる。
【0053】ハウジングの一端において、波長選択ユニ
ット24はハウジングと、波長調整マウント21A(こ
のマウント21Aはフランジとすることができ、重要な
出力特性を最適化する役目を果たす)と、共振器の一端
としての役目を果たす高反射面と、好ましくは僅かに離
間した2つの線のうちの1つを選択するプリズムを含
む。ハウジングの他端において、外側カップリングユニ
ット31は共振バンドを結合し、レーザーガス空間を閉
じ、そして出力ビームを調整しその重要な特性を最適化
する。
【0054】多くの利点が図6の第2の好ましい実施形
態によって実現される。波長選択ユニット24がレーザ
ー活性空間に位置されるので、共振器はレーザー活性空
間より際立って大きくなることがない。共振バンドは、
レーザー活性空間と波長選択ユニット24との間を移動
するためにいかなる吸収及び分散窓を横切る必要がな
い。レーザー活性ガス内の波長選択ユニット24をまた
共振器自体の中に容易に位置させることもでき、発光損
と、共振器及びビーム配送経路長を最小にすることがで
きる。波長選択ユニット24あるいは外側カップリング
ユニット31のさらに必要な共振のために経路を減圧す
る必要はなく、真空生成のための大きな出費が避けられ
る。
【0055】本発明のF2エキシマーレーザー装置あるい
はエキシマーレーザー装置は、好ましくはレーザーガス
空間に位置する線選択ユニットを有するか、あるいは線
選択ユニットの1つの面がレーザーガス空間に接触する
線選択ユニットを有する。いずれかのケースにおいて
も、また、好ましいケースのおいて特に、光損失とエネ
ルギーの使用が減少する。さらに、別の減圧可能な光学
機器ブロックが必要とされず、それでもなお線選択ユニ
ットは、157nm付近でかなり光を吸収する酸素と湿気
を含む雰囲気から保護される。
【0056】図7は、本発明の好ましい実施形態に従う
プリズム22を示す。先に述べたようにプリズムはレー
ザーガス空間内に置かれる。レーザー活性空間がフッ素
ガスを含むならば(F2レーザーの場合、明らかに含
む)、フッ素耐性であり、かつ、レーザーの発光波長付
近、例えば、F2レーザーの場合、157nm付近の紫外光
を透過させる少数の材料だけを使うことができる。好ま
しいそれらはCaF2である。MgF2もまた使うことができ
る。本発明がフッ素ガスのような腐食材料を含むレーザ
ー以外のレーザーに取り入れられるときは、水晶、溶融
ケイ素のような他の紫外線透過材料を使用することがで
きる。使用するるエキシマーレーザーの発光波長がほぼ
180nm以上であるとき、サファイア(Al2O3)を使う
こととしてもよい。
【0057】プリズム22は前面26を有し、この前面
26は、好ましくは、プリズム22の前面26に当たる
共振バンドの入射伝搬方向に対してブルースター角に配
向される。このようにして、共振バンドの光線のほぼ全
部が前面26を透過する。
【0058】プリズムは22は好ましくはコーティング
を施した背面を有し、このコーティングは、例えば、プ
リズム22の背面が図6の高反射面23となるようにコ
ーティングされる。コーティングは、好ましくは、コー
ティングの周りのフッ素ガスの腐食作用を最小にするた
めにフッ化物コーティングである。共振バンドの光線が
光路に沿ってプリズム22の前面に入ったその光路に沿
って、プリズム22内を行進する光線の微量部分だけが
反射されないようにコーティングは、好ましくは、高反
射率のものである。使用するレーザーの共振バンドの波
長範囲付近で高反射であり、かつ、レーザー活性ガスに
よる腐食に対して耐性を有するというこれらの2つの特
性を有するならば、フッ化物に代わる別の材料を使うこ
ともできる。共振バンドは、レーザー活性ガスを介して
プリズムの背面で光路に沿って反射される。
【0059】図6に戻り、本発明の特徴により装置の長
さは劇的に短くなり、F2又はエキシマーレーザー共振
器から結合(発光)されたビームは減圧されたレーザー
ビーム経路36の部分を横切る。外側カップリングユニ
ット31からの短い距離の部分はビーム経路36に挿入
した絶縁要素29であり、放電チャンバをビーム経路3
6の残りの部分から電気的に絶縁するためのものであ
る。この電気的絶縁要素は好ましくはセラミック材料を
含む。
【0060】波長選択ユニット24を含むレーザー活性
空間の端部と放電チャンバ27との間、そして放電チャ
ンバ27と電気絶縁要素29との間は耐震金物28であ
る。耐震金物28は、好ましくは振動をなくすための可
撓性ベロウズ又は薄膜ベロウズを有する。放電チャンバ
27の外のビーム配送経路を介して真空を維持するため
に装置に標準的な真空装置を用いることができる。どの
フランジでも、例えば、クレインフランジ(Klein-Flang
e)要素を含むことができる。例えば、ターボモレキュラ
ー(turbomolecular)ポンプ34を備えるラフ(roughin
g, 荒し)ポンプ35をT型バルブを介してビーム配送
経路に接続することもでき、標準圧力計を用いてそこの
圧力を管理し、好ましくは、出力ビームがフォトリソグ
ラフィ又はその他の加工若しくは研究のために使われて
いるときに、一定に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】F2レーザーの157nm付近の僅かに離間した2
つの線を含む発光スペクトルを示す図。
【図2】図2Aは、本発明の好ましい第1実施形態の光
学装置を示す。図2Bは、図2Aの第1の好ましい実施
形態による複屈折板を示す。
【図3】図3Aは、図2A及び2Bの複屈折板の波長に対
する透過率を示すグラフ。図3Bは、図2A及び2Bの複
屈折板によって選択される前のF2レーザーの波長に対す
る発光強度を示すグラフ。
【図4】本発明の第1実施形態の代替例を含む光学装置
を示す。
【図5】図4の一対の複屈折板の透過率に対する波長を
示すグラフ。
【図6】本発明の第2の好ましい実施形態のエキシマー
レーザーの装置を示す。
【図7】本発明の第2の好ましい実施形態に従って配向
された前面及び背面を備えるプリズム。
【符号の説明】
2 レーザー装置 4 高反射ミラー 6 複屈折板 8 放電チャンバ 10 振動デカップリング要素 12 外側カップリングミラー 14 光軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペター・ハイスト ドイツ国、07743 ジェーナ、クロスバイ ツアー・ストラッセ 2アー (72)発明者 フランク・ボシュ ドイツ国、37581 バド・ガンデルス−ハ イム、アウフ・デム・ミューレン−ステイ グ 3 (72)発明者 アンドレアス・ゲートラー ドイツ国、96052 バムバーグ、ハイリグ ラーブ・ストラッセ 68

Claims (80)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 F2レーザー装置であって、 157nmから158nmの間の波長範囲において僅かに離
    間した複数のスペクトル線を含むスペクトルバンドを発
    生させる1対の離間した電極と、レーザー活性ガスとを
    包含する放電チャンバと、 光共振器と、 前記僅かに離間した複数のスペクトル線のうちの1つま
    たは2つ以上を前記F レーザー装置の出力発光として
    選択する波長選択光学機器とを、含んでなるF2レーザー
    装置。
  2. 【請求項2】 前記波長選択光学機器は、前記僅かに離
    間した複数のスペクトル線のうちのただ1つを前記レー
    ザー装置の出力発光として選択する請求項1に記載のF
    レーザー装置。
  3. 【請求項3】 前記ただ1つの選択された線は、およそ
    157.62nmにある請求項2に記載のF2レーザー装
    置。
  4. 【請求項4】 前記僅かに離間した複数のスペクトル線
    のおよそ157.523nmにおける2番目の線は前記F2
    レーザー装置の前記出力発光に含まれない請求項3に記
    載のF2レーザー装置。
  5. 【請求項5】 前記波長選択光学機器は複屈折板を含ん
    でなる請求項2に記載のF2レーザー装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のF2レーザー装置であっ
    て、前記を前記放電チャンバをシールする光窓として前
    記放電チャンバの一端に設け、前記複屈折板は、前記僅
    かに離間した複数のスペクトル線の全ての線ではなく少
    数の線が前記複屈折板によって選択されるように前記複
    屈折板の屈折率に基づいて選択される厚みを有するF2
    ーザー装置。
  7. 【請求項7】 前記複屈折板を前記共振バンドの光軸に
    対してブルースター角に配向した請求項6に記載のF2
    ーザー装置。
  8. 【請求項8】 前記波長選択光学機器はプリズムを含ん
    でなる請求項2に記載のF2レーザー装置。
  9. 【請求項9】 前記波長選択光学機器はエタロンを含ん
    でなる請求項2に記載のF2レーザー装置。
  10. 【請求項10】 前記波長選択光学機器はグレーチング
    を含んでなる請求項2に記載のF2レーザー装置。
  11. 【請求項11】 前記波長選択光学機器の少なくとも一
    部は前記レーザー活性ガスと接触する請求項2に記載の
    F2レーザー装置。
  12. 【請求項12】 前記波長選択光学機器はプリズムを含
    んでなる請求項11に記載のF2レーザー装置。
  13. 【請求項13】 前記波長選択光学機器は複屈折板を含
    んでなる請求項11に記載F2レーザー装置。
  14. 【請求項14】 レーザガスで満たされたガス放電チャ
    ンバと、光共振器とを有するガス放電レーザー装置の僅
    かに離間した複数のスペクトル線の1つ又は2つ以上を
    選択する光学装置であって、 前記ガス放電チャンバをシールする光窓として前記ガス
    放電チャンバの一端に設けた第1複屈折板であって、前
    記複数のスペクトル線の全ての線ではなく少数の線が前
    記第1複屈折板によって選択されるように前記第1複屈
    折板の屈折率に基づいて選択される厚みを有する第1複
    屈折板を含んでなる光学装置。
  15. 【請求項15】 前記レーザーは、F2レーザーと、XeCl
    レーザーと、XeFレーザーからなるレーザーのグループ
    から選択される請求項14に記載の光学装置。
  16. 【請求項16】 前記レーザーはF2レーザーである請求
    項14に記載の光学式装置。
  17. 【請求項17】 前記第1複屈折板はMgF2水晶である請
    求項14に記載の光学装置。
  18. 【請求項18】 前記レーザーはF2レーザーである請求
    項17に記載の光学装置。
  19. 【請求項19】 前記複数の線のうちのただ1つだけの
    線を選択する請求項14に記載の光学装置。
  20. 【請求項20】 前記レーザーはF2レーザーであり、前
    記ただ1つの選択された線は157.629ナノメータ
    ーの波長にある請求項19に記載の光学装置。
  21. 【請求項21】 前記第1複屈折板は、それぞれの共平
    面が前記光学装置の光軸に対してブルースター角に配向
    された2つの共平面を有する請求項14に記載の光学装
    置。
  22. 【請求項22】 前記ガス放電チャンバの第2端部を形
    成する外側カップリングミラーと、非光吸収メディアに
    よって前記窓から分離された外部ミラーとを含んでなる
    請求項21に記載の光学式装置。
  23. 【請求項23】 前記非光吸収メディアは、N2ガスと、
    不活性ガスと、減圧空間からなるメディアのグループか
    ら選択される請求項22に記載の光学装置。
  24. 【請求項24】 前記ガス放電チャンバと前記外側カッ
    プリングミラーとの間にさらに振動カプリング要素を含
    んでなる請求項22に記載の光学装置。
  25. 【請求項25】 前記第1複屈折板の光学厚さの整数倍
    にほぼ等しい光学厚さを有する第2板を含んでなる請求
    項14に記載の光学装置。
  26. 【請求項26】 前記第1複屈折板に隣接し前記第1複
    屈折板の光学厚さの2倍の光学厚さを有する第2複屈折
    板を含んでなる請求項14に記載の光学装置。
  27. 【請求項27】 前記第2複屈折板はMgF2水晶である請
    求項25に記載の光学装置。
  28. 【請求項28】 前記第2複屈折板は、前記光学装置の
    光軸に対してそれぞれの共平面がブルースター角をなす
    2つの共平面を有する請求項25に記載の光学装置。
  29. 【請求項29】 前記第1及び第2複屈折板を互いに放
    電チャンバの反対側に設けた請求項25に記載の光学装
    置。
  30. 【請求項30】 前記第2複屈折板は、前記放電チャン
    バを閉鎖する窓である請求項29に記載の光学装置。
  31. 【請求項31】 さらに別の複数の複屈折板を含んでな
    り、前記第1複屈折板に続いて加えられた該複数の複屈
    折板のそれぞれの板は、前記第1複屈折板の厚さの整数
    倍に等しい厚さを有する請求項14に記載の光学装置。
  32. 【請求項32】 さらに別の複数の複屈折板を含んでな
    り、前記第1複屈折板に続いて加えられた該複数の複屈
    折板のそれぞれの板は、前の隣接する板の光学厚さの2
    倍の厚さを有する請求項14に記載の光学装置。
  33. 【請求項33】 光束が前記第1複屈折板に出入りする
    ときに光束を偏向させる偏向手段をさらに含んでなる請
    求項14に記載の光学装置。
  34. 【請求項34】 前記偏向手段は、前記板の光学的対向
    側部に配設された第1偏光子と、第2偏光子とを含んで
    なる請求項33に記載の光学装置。
  35. 【請求項35】 複屈折板を備える光学装置を用いて、
    放電チャンバを備えるFレーザー装置の僅かに離間し
    た複数のスペクトル線の全ての線ではなく少数の線を選
    択する方法であって、 前記僅かに離間した複数のスペクトル線の全ての線では
    なく少数の線が前記複屈折板によって選択されるように
    前記複屈折板の厚み及び屈折率を選択し、 前記レーザ装置の活性ガス空間を閉鎖する前記レーザ装
    置の放電チャンバの第1端部において前記複屈折板を前
    記共振器内に窓として配設し、 特定の線を選択するように前記複屈折板の配向を調整
    し、 前記レーザー装置から前記複屈折板を介して光を発光さ
    せる、ステップを含んでなる方法。
  36. 【請求項36】 前記複屈折板選択ステップは、MgF2
    含む板を選択するステップをさらに含んでなる請求項3
    5に記載の方法。
  37. 【請求項37】 請求項35に記載の方法であって、前
    記複屈折板の2つの共平面のそれぞれの共平面が前記複
    屈折板と交わる光路に対してブルースター角をなすよう
    に前記複屈折板を配向するステップをさらに含んでなる
    方法。
  38. 【請求項38】 請求項35に記載の方法であって、前
    記レーザー装置はF2エキシマーレーザー装置であって、
    前記選択ステップは、前記F2エキシマーレーザーの1
    57ナノメートル付近の僅かに離間した2つの線の1つ
    だけが前記複屈折板によって選択されるように、前記複
    屈折板の厚さと屈折率を選択するステップを含んでなる
    方法。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載の方法であって、前
    記調整ステップは、前記1つの選択された線が157.
    629ナノメーターの波長のところにあり、157.5
    23ナノメートルの波長の光は前記配向された複屈折板
    によって選択されないように前記複屈折板の配向を調整
    することを含んでなる方法。
  40. 【請求項40】 157nm付近で僅かに離間した2つの
    スペクトル線を有し、該2つのスペクトル線のうちの1
    つの線を光学装置によって選択するF2エキシマーレーザ
    ー装置であって、 放電チャンバと、 レーザー活性F2ガスと、バッファガスでほぼ満たされた
    光共振器と、 前記放電チャンバの第1端部に設けたMgF2複屈折窓であ
    って、該窓は前記光学装置の光軸に対してそれぞれの共
    平面がブルースター角をなす2つの共平面を有し、前記
    窓の厚さは、前記157nm付近で僅かに離間した2つの
    スペクトル線のうちの1つだけが前記窓によって選択さ
    れるように前記窓の屈折率を基に選択される窓と、 前記放電チャンバの第2端部において部分的に反射させ
    る面を有する外側カップリングミラーと、前記外側カッ
    プリングミラーの部分的に反射させる面に対向する高反
    射面であって、レーザー光線を前記チャンバと前記窓で
    反射させ前記チャンバと前記窓の間で往復させるように
    設けた高反射面とを、含んでなるF2エキシマーレーザ
    ー装置。
  41. 【請求項41】 前記高反射面は、前記放電チャンバの
    外部の非光吸収メディアによって前記複屈折窓から隔て
    られた外部ミラーである請求項40に記載の装置。
  42. 【請求項42】 前記外側カップリングミラーの手前に
    さらに振動カプリング要素を含んでなる請求項40に記
    載の装置。
  43. 【請求項43】 157nm付近で僅かに離間した2つの
    発光スペクトル線を有し、該2つの発光スペクトル線の
    1つを光学装置によって選択するF2エキシマーレーザー
    装置であって、 157nm付近の前記F2レーザー装置の2つの発光スペク
    トル線のうちの1つを複屈折により選択する手段と、 前記レーザー光の1つの選択されたスペクトル線の平行
    ビームを生成する手段とを、含んでなるFエキシマー
    レーザー装置。
  44. 【請求項44】 放電チャンバと、光共振器と、レーザ
    ーガス空間を含むF レーザー装置の157ナノメート
    ル付近で僅かに離間した2つのスペクトル線のうちの1
    つを選択する光学装置であって、 前記レーザーガス空間を閉鎖し前記F2レーザー装置の1
    57ナノメートル付近で僅かに離間した前記2つのスペ
    クトル線のうちの1つを複屈折により選択するために前
    記共振器内に設けたブルースター窓を含んでなる装置。
  45. 【請求項45】 放電チャンバと、 入射光を部分的に光軸に沿って反射させる外側カップリ
    ングユニットを含む光共振器と、 レーザー光線を発するレーザー活性メディアの空間を包
    含するハウジングであって、前記レーザー活性メディア
    の少なくとも一部が前記放電チャンバを満たしているハ
    ウジングと、 前記ハウジング内に設けた波長選択ユニットとを、含ん
    でなるガス放電レーザー装置。
  46. 【請求項46】 前記波長選択ユニットは前記レーザー
    活性空間内に存する請求項45に記載の装置。
  47. 【請求項47】 前記レーザー活性メディアはF2分子を
    含んでなる請求項46に記載の装置。
  48. 【請求項48】 前記波長選択ユニットは、157nm付
    近での透過率を有するプリズムを含んでなる請求項46
    に記載の装置。
  49. 【請求項49】 前記プリズムはフッ素に対する耐性を
    有する請求項48に記載の装置。
  50. 【請求項50】 前記プリズムは157nm付近の反射率
    を有する誘電体コーティングを備える背面を含んでなる
    請求項48に記載の装置。
  51. 【請求項51】 前記コーティングは、フッ素に対する
    耐性を有する請求項50に記載の装置。
  52. 【請求項52】 前記プリズムは、CaF2とMgF2のうちの
    1つを含んでなる請求項48に記載の装置。
  53. 【請求項53】 前記コーティングはフッ化物を含んで
    なる請求項50に記載の装置。
  54. 【請求項54】 前記プリズム内の屈折光線は、前記背
    面にほぼ直角な光路に沿うように配向される請求項50
    に記載の装置。
  55. 【請求項55】 前記プリズムは、前記光軸に対してブ
    ルースター角に配向した前面を含んでなる請求項48に
    記載の装置。
  56. 【請求項56】 前記波長選択ユニットは、157.6
    293nm付近での最適発光かつ157.5233nm付近
    での最小発光をもたらすF2レーザー装置と共に用いるよ
    うに選択されかつ構成された請求項46に記載の装置。
  57. 【請求項57】 前記波長選択ユニットは、157.5
    233nm付近での最適発光かつ157.6293nm付近
    での最小発光をもたらすF2レーザー装置と共に用いるよ
    うに選択されかつ構成された請求項46に記載の装置。
  58. 【請求項58】 前記波長選択ユニットは、電磁スペク
    トルの紫外領域での発光波長を有するF2レーザー装置と
    共に用いるように選択されかつ構成された請求項46に
    記載の装置。
  59. 【請求項59】 前記外側カップリングミラーは前記レ
    ーザーガス空間を仕切る請求項46に記載の装置。
  60. 【請求項60】 前記ミラーはCaF2、MgF2及びサファイ
    ヤのうちのいずれか1つを含んでなる請求項59に記載
    の装置。
  61. 【請求項61】 前記外側カップリングユニットの配向
    は出力ビームの特性を最適化するために調整可能である
    請求項46に記載の装置。
  62. 【請求項62】 前記プリズムの配向は出力ビームの特
    性を最適化するために調整可能である請求項48に記載
    の装置。
  63. 【請求項63】 前記出力ビームを導きかつ振動をなく
    すために前記光軸の周りに設けた減圧ベロウズと、電気
    的絶縁のための絶縁ピースをさらに含んでなる請求項4
    6に記載の装置。
  64. 【請求項64】 前記波長選択ユニットは、前記外側カ
    ップリングユニットの反対側に位置する請求項46に記
    載の装置。
  65. 【請求項65】 前記波長選択ユニットは、前記レーザ
    ー活性空間の僅かに離間した複数の発光スペクトル線の
    うちの1つの発光スペクトル線を選択するように構成さ
    れた請求項46に記載の装置。
  66. 【請求項66】 F2レーザー装置の光学構成要素によっ
    て定められる光軸に沿ってビームを出力するF2レーザー
    装置であって、 レーザー活性メディアを収容するハウジング手段と、 複数の発光スペクトル線を発生させる手段と、 前記複数の発光スペクトル線のうちの1つの発光スペク
    トル線を選択する手段であって、前記ハウジング手段内
    に配設され前記複数の発光スペクトル線のうちから前記
    1つの発光スペクトル線を選択する手段を含む選択手段
    とを、含んでなる装置。
  67. 【請求項67】 放電チャンバと、光共振器であって、
    光軸を定める第1及び第2端部と、前記第1端部におい
    て入射光を部分的に反射する出力カップリングユニット
    と、前記第2端部において実質的に全ての入射光を反射
    する高反射面と、前記第1端部と第2端部の間に位置す
    るレーザー活性空間とを備える光共振器とを有し、僅か
    に離間した複数のスペクトル線を発するレーザー装置に
    おいて、 前記レーザー活性空間内に配設され前記僅かに離間した
    複数の線のうちの1つをレーザー装置の出力ビームとし
    て選択する波長選択ユニットを設けたレーザー装置。
  68. 【請求項68】 前記レーザーガス空間内に前記高反射
    面を設けた請求項67に記載のレーザー装置。
  69. 【請求項69】 CaF2プリズム及びMgF2プリズムのう
    ちの少なくとも1つを前記波長選択ユニットとして選択
    する請求項67に記載のレーザー装置。
  70. 【請求項70】 CaF2プリズム及びMgF2プリズムのう
    ちの少なくとも1つを前記波長選択ユニットとして選択
    し、かつ、前記高反射面を前記波長選択ユニットと一体
    的に設けた請求項67に記載のレーザー装置。
  71. 【請求項71】 前記プリズムの背面を耐フッ素誘電コ
    ーティングによって被覆することによって前記高反射面
    を前記プリズムと一体的的にする請求項70に記載のレ
    ーザー装置。
  72. 【請求項72】 前記プリズムは、入射光の光路に対し
    てブルースター角に配向した前面と、前記のプリズム内
    での屈折光に対してほぼ直角な背面を備えるように構成
    された請求項71に記載のレーザー装置。
  73. 【請求項73】 放電チャンバと、光路を定める光共振
    器とを備えるガス放電レーザーのレーザーガス空間によ
    って生成された複数の発光スペクトル線のうちの1つの
    発光スペクトル線を選択する方法であって、 前記光共振器内に波長選択ユニットを設け、 前記レーザーガス空間から複数の発光スペクトル線を発
    生させ、 前記複数の発光スペクトル線の少なくとも一部を前記光
    路に沿って共振させ、 前記複数の発光スペクトル線から1つの発光スペクトル
    線を選択し、 前記選択した1つの発光スペクトル線を出力する、工程
    を含んでなる方法。
  74. 【請求項74】 F2レーザー装置において使用される請
    求項73に記載の方法であって、前記1つの発光スペク
    トル線を選択するステップは、157.6293nm付近
    のスペクトル線を選択し、157.5233nm付近のス
    ペクトル線を選択から除外するステップを含んでなる方
    法。
  75. 【請求項75】 F2レーザー装置において使用される請
    求項73に記載の1つの発光スペクトル線を選択する方
    法であって、前記1つの発光スペクトル線を選択するス
    テップは、157.5233nm付近のスペクトル線を選
    択し、157.6293nm付近のスペクトル線を選択か
    ら除外するステップを含んでなる方法。
  76. 【請求項76】 前記レーザーガス空間内に高反射面を
    設けるステップをさらに含んでなる請求項73に記載の
    方法。
  77. 【請求項77】 請求項76に記載の方法であって、前
    記波長選択ユニットはCaF2及びMgF2のうちの少なくとも
    一方を含むプリズムであり、前記高反射面を設けるステ
    ップは、前記プリズムの背面を高反射コーティングによ
    って被覆するステップを含んでなる方法。
  78. 【請求項78】 請求項77に記載の方法であって、前
    記波長選択ユニットを設けるステップは、前面を入射光
    の光路に対してブルースター角に配向し、背面を前記プ
    リズム内を進行する屈折光に対して直角に配向するステ
    ップを含んでなる方法。
  79. 【請求項79】 閉鎖されたガス放電チャンバと、 前記ガス放電チャンバを画成する空胴共振器と、 前記ガス放電チャンバ内に配設されレーザー出力のバン
    ド幅を減らす波長選択プリズムとを、含んでなるエキシ
    マーレーザー装置。
  80. 【請求項80】 前記プリズムの1つの表面が高反射コ
    ーティングによって被覆されて前記空胴共振器の1つの
    反射面として作用する請求項79に記載のエキシマーレ
    ーザー装置。
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