JP2000010629A - 制御情報生成装置及び記録媒体 - Google Patents

制御情報生成装置及び記録媒体

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JP2000010629A
JP2000010629A JP10174179A JP17417998A JP2000010629A JP 2000010629 A JP2000010629 A JP 2000010629A JP 10174179 A JP10174179 A JP 10174179A JP 17417998 A JP17417998 A JP 17417998A JP 2000010629 A JP2000010629 A JP 2000010629A
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Japan
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moving
azimuth
moving object
pattern
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JP10174179A
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English (en)
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Shinya Hosoki
信也 細木
Masahiro Matsuoka
雅裕 松岡
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】回帰ベクトルあるいは一般に位相符号化された
位置情報から制御情報を得ること。 【解決手段】位相符号化によって表現された移動体の位
置情報のパターンと前記移動体の移動により生成された
位相符号化のパターンとの和が最小となるように、前記
移動体の方位と移動距離を更新して制御情報を得る制御
情報生成手段1aを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボット、搬送
車、車椅子、医療福祉、製造ライン、宇宙などでの移動
体の制御や視覚障害者の移動支援用の可搬型誘導装置の
制御等に用いる制御情報生成装置及び記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、空間中の移動体の回帰ナビゲーシ
ョン機能をニューラルネットワークを利用して行う方法
がある。この方法を発展させて、回帰ナビゲーション機
能をニューラルネットワークの学習によって獲得する装
置が開示されている(特願昭8−197556号参
照)。
【0003】上記装置の動作は次のようになっている。 ・移動体の運動方向を複数のニューロン要素群1(方位
検出ユニット)を用いて表す。
【0004】・前記方位検出ユニットからの出力を変換
し分散表現にする(方位符号化)。 ・前記方位符号化された表現の振幅が移動体の速度とな
るように振幅の調整を行う。
【0005】・その結果、移動体の運動が複数のニュー
ロン要素群2によって位相符号化される(振幅の最大値
/最小値が速度を、その振幅位置の位相が移動体の進行
方向(方位)を表す)。
【0006】・上記の位相符号化された出力を変換によ
って積算する。 ・前記変換後の出力は、移動体の時々刻々の運動が積算
されたものとなる。これはつまり、出発点から距離と方
向を符号化した位置情報となる(回帰ベクトル)。
【0007】図9は従来例の説明図(その1)であり、
図9(a)は位置情報生成装置の説明、図9(b)は移
動体の位置と位相符号化の関係の説明である。図9
(a)において、位置情報生成装置には、制御情報変換
部21、積算回路22が設けてある。位置情報生成装置
の動作は、移動体の制御情報C(t) が制御情報変換部2
1に与えられ、制御情報変換部21では制御情報C(t)
を移動体の並進速度V(t) と回転速度W(t) に変換して
出力する。積算回路22では前記並進速度V(t) と回転
速度W(t) を積算して、距離と方向を符号化した位置情
報を出力する。
【0008】図9(b)において、移動体の位置P、移
動体の運動方向q、移動体までの距離rを示している。
図10は従来例の説明図(その2)であり、図10
(a)は位相符号化による現在位置の説明である。図1
0(a)において、ニューロン要素群による分散表現
(位相符号化パターン)であり、このパターンのピーク
値が移動体の出発点からの距離であり、このパターンの
位相が移動体のある方向を示している。
【0009】位相符号化された地点から出発点に戻る
(回帰する)ためには、移動体の駆動機構であるアクチ
ュエータを制御することが必要となる。以下、その制御
情報を得るための方法を説明する。
【0010】・位相符号化された回帰ベクトルを方位検
出ユニットと比較できるように振幅を規格化(閾値によ
りカット)する。図10(b)は規格化の説明である。
図10(b)において、図10(a)の位相符号化パタ
ーンを規格化した値を表している。
【0011】・その後、閾値により(図10(a)の)
ピーク位置を検出する。 ・上記検出したピーク位置を方位検出ユニット(移動体
の)と比較する。 ・もし、方位検出ユニットと処理された回帰ベクトルの
位置が一致すれば移動体は回帰の方向を向いている。
【0012】・そうでない時、両者の差に反応する細胞
から生成された向きを変える信号を生成させる。図10
(c)は移動体回帰の説明である。図10(c)におい
て、位相符号化パターンのピークが移動体の頭の方向を
示している。従って、方位検出ユニットと処理された回
帰ベクトルの位置に差があれば、差に反応する細胞から
生成された向きを変える信号が生成され、左のアクチュ
エータAL 及び右のアクチュエータAR が駆動されるこ
とになる。
【0013】このような移動体の回帰が記載された文献
として、Path integration - a network model, T. Wit
tmann, H. Schwegler Biological Cybernetics, 73, 56
9-575(1995).(独)がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のものにおい
ては、次のような課題があった。 (1)差に反応する細胞から右および左への方向変え信
号(制御情報)を生成する方法が示されていなかった。
【0015】(2)回帰ベクトルに対して、規格化の操
作が必要であった。 (3)回帰ベクトルに対して、閾値操作が必要であっ
た。 (4)出発点に戻る回帰についてだけ言及されており、
任意地点への移動のための制御情報生成方式は示されて
いないものであった。
【0016】(5)回帰する場合の経路に障害物が存在
する場合の回避方法は示されていないものであった。 従って、本発明は、回帰ベクトルあるいは一般に位相符
号化された位置情報から制御情報を得るようにして、上
記のような従来例の課題を解決することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図である。図1中、1aは制御情報生成手段、2aは緩
和機構、3aは逆変換手段である。本発明は前記従来の
課題を解決するため次のように構成した。
【0018】(1):位相符号化によって表現された移
動体の位置情報のパターンと前記移動体の移動により生
成された位相符号化のパターンとの和が最小となるよう
に、前記移動体の方位と移動距離を更新して制御情報を
得る制御情報生成手段1aを備える。
【0019】(2):前記(1)の制御情報生成装置に
おいて、前記制御情報生成手段1aは、前記更新された
移動体の方位と移動距離から並進距離と回転角度を求め
制御情報を得る。
【0020】(3):前記(1)の制御情報生成装置に
おいて、前記制御情報生成手段1aは、前記移動体の目
標位置の位相符号化によって、前記移動体が目標位置へ
到達するための制御情報を得る。
【0021】(4):前記(1)〜(3)の制御情報生
成装置において、前記制御情報と前記移動体の運動を特
徴付ける変換パラメタをニューラルネットを利用して得
る。 (5):前記(1)〜(4)の制御情報生成装置におい
て、前記制御情報生成手段1aは、前記移動体の方位と
移動距離を更新させる際に、予め前記移動体の方位を含
めて制御情報を得る。
【0022】(6):位相符号化によって表現された移
動体の位置情報のパターンから振幅のピークを検出する
ピーク検出手段と、該検出したピークの振幅と位相から
距離と方位を得て制御情報を生成する制御情報生成手段
1aを備える。
【0023】(7):位相符号化によって表現された移
動体の位置情報のパターンと前記移動体の移動により生
成された位相符号化のパターンとの和が最小となるよう
に、前記移動体の方位と移動距離を更新して制御情報を
得る制御情報生成手段1aとして、コンピュータを機能
させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体とする。
【0024】(作用)前記構成に基づく作用を説明す
る。制御情報生成手段1aで、位相符号化によって表現
された移動体の位置情報のパターンと前記移動体の移動
により生成された位相符号化のパターンとの和が最小と
なるように、前記移動体の方位と移動距離を更新して制
御情報を得る。このため、位相符号化された回帰ベクト
ルの位置情報から制御情報を得ることができる。
【0025】また、前記制御情報生成手段1aで、前記
更新された移動体の方位と移動距離から並進距離と回転
角度を求め制御情報を得る。このため、求めた並進距離
と回転角度を変換して容易に移動体の制御情報を得るこ
とができる。
【0026】さらに、前記制御情報生成手段1aで、前
記移動体の目標位置の位相符号化によって、前記移動体
が目標位置へ到達するための制御情報を得る。このた
め、目標位置までの移動体の制御情報を容易に得ること
ができる。
【0027】また、前記制御情報と前記移動体の運動を
特徴付ける変換パラメタをニューラルネットを利用して
得る。このため、ニューラルネットにより容易に移動体
の制御情報を得ることができる。
【0028】さらに、前記制御情報生成手段1aで、前
記移動体の方位と移動距離を更新させる際に、予め前記
移動体の方位を含めて制御情報を得る。このため、移動
体の最初の方向を考慮した移動体の制御情報を容易に得
ることができる。
【0029】また、制御情報生成手段1aで、ピーク検
出手段で位相符号化によって表現された移動体の位置情
報のパターンから振幅のピークを検出し、該検出したピ
ークの振幅と位相から距離と方位を得て制御情報を生成
する。このため、ピーク検出手段を使用して容易に移動
体の制御情報を得ることができる。
【0030】さらに、位相符号化によって表現された移
動体の位置情報のパターンと前記移動体の移動により生
成された位相符号化のパターンとの和が最小となるよう
に、前記移動体の方位と移動距離を更新して制御情報を
得る制御情報生成手段1aとして、コンピュータを機能
させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体とする。このため、この記録媒体のプ
ログラムをコンピュータにインストールすることで、位
相符号化された回帰ベクトルの位置情報から制御情報を
得ることができる制御情報生成装置を容易に提供するこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】図2〜図8は本発明の実施の形態
を示した図である。以下、図面に基づいて本発明の実施
の形態を説明する。 (1):移動距離と方位の説明 本発明は、図9(a)から、移動体の移動の経路が積算
されて位相符号化によって現在位置が表現されている場
合に、出発点に回帰するような制御情報を生成すること
を考える。図2は目標位置までの距離と方位の説明図で
あり、図2(a)は出発点に回帰する場合の説明であ
る。
【0032】図2(a)において、移動体は出発点Sか
ら曲線の軌跡を通り現在位置Pにいる。現在位置Pから
出発点Sに回帰するには、方位qに距離rだけ移動する
必要がある。
【0033】別のケースとして、ある目標に向かう場合
を考える。この場合は、移動体に搭載されたセンサ情報
から、目標までの距離と方位が算出でき、それが位相符
号化されているものとする。図2(b)は目標に向かう
場合の説明である。図2(b)において、現在位置P
(出発点からの方位qに距離r)から目標位置Tに移動
するには、方位qTに距離rTだけ移動する必要があ
る。
【0034】従って、位相符号化された位置の情報から
移動体への制御情報を作ることが課題となる。 (2):制御情報生成装置の説明 図3は制御情報生成装置の説明図であり、図3(a)は
制御情報生成装置の説明、図3(b)は緩和装置の説
明、図3(c)はアクチュエータの説明である。図3
(a)において、位相符号化された位置の情報が制御情
報生成装置1に与えられ、制御情報生成装置1から制御
情報C(t) が出力される。
【0035】図3(b)において、制御情報生成装置1
には、緩和装置2、逆変換部3が設けてある。緩和装置
2は、位相符号化されたパターンから距離と方位を算出
するものである。逆変換部3は、距離と方位から移動体
の制御情報を算出する部分である。
【0036】図3(c)において、アクチュエータ5
は、右車輪の制御情報CR と左車輪の制御情報CL が入
力され、右車輪と左車輪を駆動するものである。 (3):緩和機構の説明 位相符号化されたパターンから距離と方位を算出するた
めに緩和装置2による緩和機構を使用する。緩和機構に
よって生成された距離と方位の情報から目標位置へ到達
すると、移動体の運動によって新たに生じる位相符号化
パターンと、目標位置を表していた位相符号化パターン
が最終的に打ち消し合ってしまうことを利用して位相符
号化パターンの振幅および位相差を調整する。
【0037】目標位置または現在位置の位相符号化パタ
ーンは次のように表せる。 Vi =R0 ・cos((2π/N)i−q0 ) ここで、Vi はニューラルネットワークなどの第i要素
の出力値、Nはニューラルネット要素の総数、R0 は距
離、q0 は方位を示している。
【0038】移動体の移動によって距離r、方位qだけ
変位したとすると、その運動Ui は位相符号化で次のよ
うに表すことができる。 Ui =r・cos((2π/N)i−q) 従って、移動体の移動後の位置Ei は両者の和で表せ
る。
【0039】Ei =Vi +Ui 回帰では移動の結果、移動体の位置が原点に近づくこと
が必要であるから、次の量Eを減少させるように距離
r、方位qを構成すれば良い。
【0040】E=Σi (Vi +Ui 2 この量Eが時間と共に減少していくようにr、qの更新
量を決めるために緩和機構を利用することができる。
【0041】 dE/dt=2Σi i (dUi /dt)≦0 ここで、 dUi /dt=(dr/dt)cos((2π/N)i
−q)+r・sin((2π/N)i−q)・(dq/
dt) 従って、次のように更新量を選ぶことによってdE/d
tは減少する。
【0042】 dr/dt=−αEi ・cos((2π/N)i−q) dq/dt=−βEi ・d・sin((2π/N)i−
q) ここで、αとβは正の数である。
【0043】(4):制御情報への変換の説明 移動体の並進速度をv、回転速度をwとすると、次のよ
うに表せる。 v=dr/dt w=dq/dt 移動体は、左右2車輪で駆動されるものとすると、制御
信号C(t) =(CR, L )とv、wの間の関係は一般に
次のようになる。
【0044】(v,w)T =M・(CR ,CL T ここで、Tは転置を表し、Mは制御情報と移動体の速度
を関連づける2*2(2×2の変換行列)の要素をもつ
量であり、2車輪の駆動系の場合は車輪間隔Lに依存す
る量となる。具体的には次のようになる。
【0045】M11=1/2、M12=1/2、M21=1/
L、M22=−1/L 上の関係を逆に解くことによって、制御信号(この場合
は左右両輪の速度指令)を得ることができる。
【0046】(CR ,CL T =G(v,w)T ここで、G=M-1(逆行列) 以上のような制御情報と移動体の運動を特徴づける変換
パラメタをニューラルネットのダイナミックを利用する
ことで容易に得ることができる。
【0047】(5):具体例による説明 平面上の移動体の説明 図4は平面上の移動体の説明図であり、図4(a)は移
動体の初期位置と回帰位置の位相符号化パターンの説
明、図4(b)は移動体の移動の軌跡の説明である。
【0048】図4(a)において、移動体の初期位置の
位相符号化パターンをプロット0(棒状の位相符号化パ
ターン)で示し、移動体が初期位置からの回帰後の位相
符号化パターンをプロット1(線状の位相符号化パター
ン)で示してある。この位相符号化パターンを足し合わ
せると、ゼロパターンとなるから、出発点に回帰したこ
とが分かる。
【0049】図4(b)において、移動体の初期位置を
P点で示し、移動の軌跡をプロット0(点々)で示して
ある。 種々のパラメタでシミュレーションを行った結果を図
面に基づいて説明する。
【0050】パラメタの説明: r0 =移動体の原点からの距離 q0 =x軸を基準にした移動体の原点からの方位 qh =x軸を基準にした移動体の進行方向の初期値 Tstep=単位時間 ・図5はr0 =1.0、q0 =0.8、qh =2.0の
説明図であり、図5(a)はTstep=10の説明、図5
(b)はTstep=30の説明、図5(c)はT step=1
00の説明である。
【0051】図5(a)において、Tstep=10では、
左図のプロット0とプロット1を足し合わせてもほとん
どゼロパターンはならず、ほとんど回帰していないこと
を示している。また、右図の軌跡は、原点から離れてい
る。
【0052】図5(b)において、Tstep=30では、
左図のプロット0の方がプロット1より大きいため、こ
れらを足し合わせるとゼロパターンとはならず、回帰の
途中であることを示している。また、右図の軌跡は、原
点に近づいている。
【0053】図5(c)において、Tstep=100で
は、左図のプロット0とプロット1を足し合わせるとほ
ぼゼロパターンとなり、ほぼ出発点に回帰していること
を示している。また、右図の軌跡は、ほぼ原点(出発
点)まできている。
【0054】・図6はr0 =1.0、q0 =1.0、q
h =0.3の説明図であり、図6(a)はTstep=10
の説明、図6(b)はTstep=30の説明、図6(c)
はT step=100の説明である。
【0055】図6(a)において、Tstep=10では、
左図のプロット0とプロット1を足し合わせてもほとん
どゼロパターンはならず、ほとんど回帰していないこと
を示している。また、右図の軌跡は、原点から離れてい
る。
【0056】図6(b)において、Tstep=30では、
左図のプロット0の方がプロット1より大きいため、こ
れらを足し合わせるとゼロパターンとはならず、回帰の
途中であることを示している。また、右図の軌跡は、原
点に近づいている。
【0057】図6(c)において、Tstep=100で
は、左図のプロット0とプロット1を足し合わせるとほ
ぼゼロパターンとなり、ほぼ出発点に回帰していること
を示している。また、右図の軌跡は、ほぼ原点(出発
点)まできている。
【0058】このように、図6は、図5とは逆方向(反
時計方向)に回転して、初期位置Pから回帰している。 ・図7はr0 =1.0、q0 =1.0、qh =1.0、
step=100の説明図である。
【0059】図7において、左図のプロット0とプロッ
ト1を足し合わせるとほぼゼロパターンとなり、ほぼ出
発点に回帰していることを示している。また、右図の軌
跡はほぼ原点(出発点)まできている。この場合、初期
位置Pの移動体の進行方向は、原点方向であるため軌跡
は、直線になっている。
【0060】以上、実施の形態で説明したように、位相
符号化された回帰ベクトルの位置情報から回帰のための
制御情報を生成することが可能である。従来技術では、
移動の結果として回帰ベクトルは得られたが、回帰ベク
トルから制御情報を得るものではなかった。また、位相
符号化された目標位置への制御情報も容易に生成可能で
ある。
【0061】さらに、従来技術のような、回帰ベクトル
に対して、規格化の操作及び閾値操作が必要でない。ま
た、予め出発点から目標位置まで経路が計画されている
場合に、この経路を位相符号化することによってこの経
路をトレースするための制御情報を容易に生成できる。
【0062】さらに、回帰方向を得るためのピーク検出
回路が必要でなく、また、そのピーク位置に対応する位
相を求める必要がない。 (6):プログラムのインストールの説明 制御情報生成手段1a、緩和装置2、逆変換部3等は、
プログラムで構成でき、主制御部(CPU)が実行する
ものであり、主記憶に格納されているものである。これ
らのプログラムは、一般的な、パーソナルコンピュー
タ、ワークステーション等のデータ処理装置(コンピュ
ータ)で処理されるものである。このコンピュータは、
主制御部、主記憶、ハードディスク等のファイル装置、
表示装置、キーボード等の入力手段である入力装置など
のハードウェアで構成されている。
【0063】このコンピュータに、本発明のプログラム
をインストールする。このインストールは、フロッピ
ィ、光磁気ディスク等の可搬型の記録(記憶)媒体に、
これらのプログラムを記憶させておき、コンピュータが
備えている記録媒体に対して、アクセスするためのドラ
イブ装置を介して、或いは、LAN等のネットワークを
介して、コンピュータに設けられたファイル装置にイン
ストールされる。そして、このファイル装置から処理に
必要なプログラムステップを主記憶に読み出し、主制御
部が実行するものである。
【0064】(7):他の実施の形態の説明 複数のニューロン要素に分散的に位相符号化された回帰
ベクトルは、その振幅が出発点からの距離を表し、その
振幅ピーク値の位相が移動体から出発点への方位を表し
ている。従って、ピーク検出回路等のピーク検出手段を
用いて出発点からの距離と方位を求めることができる。
【0065】図8はピーク検出手段を備える場合の説明
図である。図8において、位相符号化パターンのピーク
を検出するピーク検出手段11、該検出したピークの振
幅を検出する振幅検出手段12と該ピークの位相を検出
する位相検出手段13、振幅検出手段12で検出した振
幅より出発点までの距離を計算する距離計算手段14、
位相検出手段13で検出した位相にπを加算(方位を反
転)する加算手段15、該加算手段15の出力より方位
を計算する方位計算手段16を備えている。
【0066】従って、この距離計算手段14と方位計算
手段16の出力により、出発点までの移動体の制御情報
を作成することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1):位相符号化によって表現された移動体の位置情
報のパターンと前記移動体の移動により生成された位相
符号化のパターンとの和が最小となるように、前記移動
体の方位と移動距離を更新して制御情報を得るため、位
相符号化された回帰ベクトルの位置情報から制御情報を
得ることができる。
【0068】(2):更新された移動体の方位と移動距
離から並進距離と回転角度を求め制御情報を得るため、
求めた並進距離と回転角度を変換して容易に移動体の制
御情報を得ることができる。
【0069】(3):移動体の目標位置の位相符号化に
よって、前記移動体が目標位置へ到達するための制御情
報を得るため、目標位置までの移動体の制御情報を容易
に得ることができる。
【0070】(4):制御情報と移動体の運動を特徴付
ける変換パラメタをニューラルネットを利用して得るた
め、ニューラルネットにより容易に移動体の制御情報を
得ることができる。
【0071】(5):移動体の方位と移動距離を更新さ
せる際に、予め前記移動体の方位を含めて制御情報を得
るため、移動体の最初の方向を考慮した移動体の制御情
報を容易に得ることができる。
【0072】(6):ピーク検出手段で位相符号化によ
って表現された移動体の位置情報のパターンから振幅の
ピークを検出し、該検出したピークの振幅と位相から距
離と方位を得て制御情報を生成するため、ピーク検出手
段を使用して容易に移動体の制御情報を得ることができ
る。
【0073】(7):位相符号化によって表現された移
動体の位置情報のパターンと前記移動体の移動により生
成された位相符号化のパターンとの和が最小となるよう
に、前記移動体の方位と移動距離を更新して制御情報を
得る制御情報生成手段1aとして、コンピュータを機能
させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体とするため、この記録媒体のプログラ
ムをコンピュータにインストールすることで、位相符号
化された回帰ベクトルの位置情報から制御情報を得るこ
とができる制御情報生成装置を容易に提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】実施の形態における目標位置までの距離と方位
の説明図である。
【図3】実施の形態における制御情報生成装置の説明図
である。
【図4】実施の形態における平面上の移動体の説明図で
ある。
【図5】実施の形態におけるr0 =1.0、q0 =0.
8、qh =2.0の説明図である。
【図6】実施の形態におけるr0 =1.0、q0 =1.
0、qh =0.3の説明図である。
【図7】実施の形態におけるr0 =1.0、q0 =1.
0、qh =1.0、Tstep=100の説明である。
【図8】実施の形態におけるピーク検出手段を備える場
合の説明図である。
【図9】従来例の説明図(その1)である。
【図10】従来例の説明図(その2)である。
【符号の説明】
1a 制御情報生成手段 2a 緩和機構 3a 逆変換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H004 GB11 GB15 GB16 HA07 HB07 JA22 KD31 LA18 MA04 MA37 MA52 5H301 AA01 AA07 BB05 BB14 HH10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】位相符号化によって表現された移動体の位
    置情報のパターンと前記移動体の移動により生成された
    位相符号化のパターンとの和が最小となるように、前記
    移動体の方位と移動距離を更新して制御情報を得る制御
    情報生成手段を備えることを特徴とした制御情報生成装
    置。
  2. 【請求項2】前記制御情報生成手段は、前記更新された
    移動体の方位と移動距離から並進距離と回転角度を求め
    制御情報を得ることを特徴とした請求項1記載の制御情
    報生成装置。
  3. 【請求項3】前記制御情報生成手段は、前記移動体の目
    標位置の位相符号化によって、前記移動体が目標位置へ
    到達するための制御情報を得ることを特徴とした請求項
    1記載の制御情報生成装置。
  4. 【請求項4】前記制御情報と前記移動体の運動を特徴付
    ける変換パラメタをニューラルネットを利用して得るこ
    とを特徴とした請求項1〜3のいずれかに記載の制御情
    報生成装置。
  5. 【請求項5】前記制御情報生成手段は、前記移動体の方
    位と移動距離を更新させる際に、予め前記移動体の方位
    を含めて制御情報を得ることを特徴とした請求項1〜4
    のいずれかに記載の制御情報生成装置。
  6. 【請求項6】位相符号化によって表現された移動体の位
    置情報のパターンから振幅のピークを検出するピーク検
    出手段と、 該検出したピークの振幅と位相から距離と方位を得て制
    御情報を生成する制御情報生成手段を備えることを特徴
    とした制御情報生成装置。
  7. 【請求項7】位相符号化によって表現された移動体の位
    置情報のパターンと前記移動体の移動により生成された
    位相符号化のパターンとの和が最小となるように、前記
    移動体の方位と移動距離を更新して制御情報を得る制御
    情報生成手段として、 コンピュータを機能させるためのプログラムを記録した
    コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP10174179A 1998-06-22 1998-06-22 制御情報生成装置及び記録媒体 Withdrawn JP2000010629A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103676950A (zh) * 2013-04-01 2014-03-26 常熟理工学院 一种语音控制的医疗服务机器人

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